JP7518526B2 - 維持管理システム - Google Patents
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Description
しかし、地震等の災害により、住宅の損害が発生した場合、保険会社は、保険金の支払額の見積もりのため、損害査定を行うが、損害箇所が災害によるものなのか、それ以前によるものなのか、判断できず、保険金の見積もりの妥当性が不明確となる。
そのため、住宅が地震により損傷した場合に、住宅を購入した顧客の経済的な負担を抑えながら、住宅を原状回復させることができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、さらに言えば、上述の特許文献1に記載の技術は、あくまでも原状回復費用を算出するための技術であるに過ぎず、原状回復費用の算出に派生する課題等を解決するための付随的なサービス等についても、ほとんど言及されていない。
建造物の維持管理のために前記建造物に対して一定期間毎に点検、保守、修繕及びリフォームのうち少なくとも一部が行われた作業の履歴を維持管理情報として管理する維持管理手段と、
災害が発生した地域の前記建造物に対して指定の施工業者により調査された前記建造物に関する損害の情報を取得する損害情報取得手段と、
前記建造物の前記維持管理情報及び前記損害の情報に基づいて、前記災害により前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度を判定する損害判定手段と、
前記維持管理情報及び前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度に基づいて、前記建造物の原状回復に関する費用を算出する原状回復費用算出手段と、
を備える。
図1は、損害保険による原状回復工事提供サービスの概要を示す図である。
損害保険による原状回復工事提供サービス(以下「本サービス」と呼ぶ)では、本サービスの加盟店のうちの一つの事業者である工務店等は、図1のステップS1において、本サービスを契約した会員に対して、住宅の定期的な点検及びメンテナンス等の維持管理作業を行う。工務店としては、住宅の点検や保守等を行う点検業者、メンテナンス(修繕)やリフォーム等を行う施工業者等が存在する。
定期的とは、例えば1年毎に一度等である。これ以外にも、例えば2年毎に一度、半年毎に一度又は3か月毎に一度等であってもよい。維持管理作業とは、例えば住宅の外壁やバルコニー、屋根等の屋外部に対して点検、保守、メンテナンス(修繕)、リフォーム等のうち少なくとも一部を行い住宅の状態を維持する作業である。
活用シーンでは、以下の各ステップS2乃至S5で住宅履歴DBD1のデータを利用することができる。
例えばステップS2において、住宅に損害が発生したときに利用し、ステップS3において、損害が発生した住宅の損害査定工事の見積もりに利用し、ステップS4において、損害個所を修繕するための施工に利用し、ステップS5において、修繕履歴を残すのに利用し、さらには、ステップS6において、保険金の支払いに利用することができる。
1.初動対応
・事務局(本部)からの台風のお見舞い連絡を全会員へ電子メールで通知。
2.連絡対象者
・加盟店からの個別電話連絡の実施。
・被災地域の対象会員のうち内屋外部に損害を被った住宅の把握。
3.実施概要
・事前に点検において、外壁・屋根といった屋外部(雨水侵入を防止する部分等)に不具合指摘のあった会員についてはデータを抽出し、重点的に連絡を実施。
4.連絡の結果
・上記のうち、調査した加盟店からの具体的な被害報告を受けて、被害に応じた対応を図る。
ステップS4、S5では、修繕前及び修繕後の写真データや作業内容を示すテキストデータが住宅履歴DBD1に登録されて残るので、その後に住宅に損害が生じたときに災害による損害か修繕前からあった損害かが明確に判断できる。
ステップS6では、住宅履歴DBD1に登録された資料を、保険金支払いのエビデンスとして利用することができる。
図2に示す維持管理システムは、災害の発生時の建造物(例えば、住宅、マンション等)の損害に対し、損害の程度をスピーディに査定し、原状回復のための施工内容や費用の算出を行い、施工内容や費用の情報を保険会社に提供するものである。
なお、点検業者端末3と施工業者端末4は、ともに本サービスに加盟している業者(加盟店)の端末であり、また点検業者と施工業者が同じ業者の場合もあるため、加盟店端末と総称することがある。
会員端末2、点検業者端末3、施工業者端末4及び保険会社端末5は、会員や夫々の企業の担当者が操作する情報処理端末であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等を含む。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では投資家端末2-1乃至2-n、及び借主端末4-1乃至4-p)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
また、会員DB31には、本サービスの加盟店として契約した点検業者や施工業者等の加盟店情報が記憶されている。加盟店情報は、例えば、業者名、住所、連絡先の情報(電話番号、電子メールアドレス等)、加盟店番号(アカウント)、保守、点検、施工、修繕等の業者種別)等である。
また、住宅履歴DBD1には、住宅における経年劣化と災害による損傷が発生する個所の点検ポイントの情報が項目毎に記憶されており、点検業者が現地にて住宅の点検をする際に当該点検ポイントの情報を点検業者端末3の画面に表示して点検を迅速に進めることができる。
維持情報取得部42は、住宅の維持管理、点検、保守(メンテナンス)、修繕及びリフォームのうち少なくとも一部に関する情報を所定の期間毎に取得する。所定の期間毎とは、1年毎、半年毎又は3か月毎等のタイミングである。ここに示したタイミングは、一例であり、他のタイミングであってよく、タイミングは、この実施形態に限定されるものではない。
具体的には、維持管理部43は、維持情報取得部42により所定の期間毎に取得された住宅の維持管理、点検、保守(メンテナンス)、修繕及びリフォームのうち少なくとも一部に関する履歴情報を住宅履歴DBD1に記憶し管理する。
維持管理部43は、点検業者が現地において住宅の点検をする際に、点検業者端末3(例えばタブレット端末等)の所定の操作によって住宅履歴DBD1の点検ポイントの情報をタブレット端末の画面に表示する。そして、点検業者が画面の各項目をチェックしつつ必要に応じて写真を撮ることで、その点検情報を維持管理情報の一部として住宅履歴DBD1に記憶し管理する。これにより現地での点検作業を迅速に進めることができる。
災害検出部44は、ネットワークを通じて受信される災害の情報を受信し、災害の種別等を検出する。災害の情報とは、災害の種別が例えば地震であれば、地震が発生した震源地(地点)の場所、規模、地域等である。また、災害の種別が例えば台風等の場合は、災害の情報には、これからの台風の進路や規模を予測する事前情報も含まれる。
また、連絡部45は、災害検出部44により検出された災害に応じた内容の電子メールを送信する。
具体的に、連絡部45は、会員DB31に記憶されている利用者(会員)の情報に含まれる電子メールアドレスへ災害の種別やタイミングに応じた内容の電子メールを送信する。
災害に応じた内容とは、災害の種別やタイミングに応じて内容であり、例えば台風や地震の被害が実際に発生している地域の会員に対してお見舞いの電子メール(第1連絡メール)を送信する。また、例えば台風の進路上にあり今後被害に遭うことが予想される地域の会員に対して台風に備えるための事前案内の電子メール(第2連絡メール)を送信する。
損害情報取得部46は、災害が発生した地域の住宅に対して加盟店(指定の施工業者)により調査された住宅に関する損害の情報を取得する。
具体的には、損害情報取得部46は、施工業者端末4から入力された災害と関係する住宅に関する損害の情報(例:災害後の住宅の損害個所を示す写真データやテキストデータ等)を取得する。
具体的には、被害判定部47は、損害情報取得部46により取得された損害の情報及び住宅履歴DBD1の履歴情報に含まれる直近に行われた作業の履歴に基づいて、住宅の災害による損害の箇所及び程度を判定する。
原状回復費用算出部48は、住宅履歴DBD1の維持管理情報及び被害判定部47により判断された住宅の災害による損害の箇所及び程度に基づいて、住宅の原状回復に関する費用を算出する。
保険情報生成部49は、原状回復に関する費用に基づいて、損害に対する保険金の支払いを補助する情報を生成する。
具体的には、保険情報生成部49は、保険DB33の基礎データと原状回復費用算出部48により算出された原状回復に関する費用に基づいて、損害に対する保険金の支払い金額を算定する。
図5は、図2の維持管理システムが適用されるサービスの基本的な情報の流れ(スキーム)を示す図である。
本サービスは、事務局が本部(サービス提供者)となり主催する。本サービスには、点検業者、施工業者等が協力事業者として加盟すると共に、建材メーカ及び商社等の建材供給元も加盟している。
本サービスでは、ステップS11において、住宅オーナーに本サービスへ入会していただき、会員とする。
ステップS12において、会員は、本サービスと提携した所定の損害保険会社にて風水災害等の保険に加入する。
ステップS13にて、あるとき、会員の住宅に災害等の影響で損害が発生した場合、ステップS14において、損害保険会社は、損害が発生した会員の住宅の現地調査を行う。
現地調査の後、損害保険会社は、ステップS15において、会員の住宅の調査結果に基づき、本サービスの事務局に、復旧工事の見積りを依頼する。
損害保険会社からの依頼を受けた事務局は、ステップS16において、協力事業者に復旧工事の見積りを依頼する。
ステップS17において、復旧工事の見積りの依頼を受けた協力事業者は、復旧工事の見積りを事務局に提出し、その見積りに対して復旧工事の依頼があると、建材供給元から供給される建材にて住宅の原状復旧のための工事(施工)を行う。
ステップS18において、その後、住宅の復旧工事(施工)が完了した協力事業者は、事務局に工事(施工)の完了を報告する。
また、協力事業者は、ステップS19において、損害保険会社に対して工事代金を請求する。
ステップS20において、工事代金の請求を受けた損害保険会社は、協力事業者に工事代金を支払う。
本サービスでは、上記ステップS11乃至S20の順に情報を流すサービス体制を平常時から構築しておくことで、非常時にも損害保険会社、事務局及び協力事業所が速やかに連携し会員の住宅の損害発生から原状復旧に至る一連の対応が可能になる。
住宅オーナーは、損害保険会社による協力事業者の手配によって、損害を受けた住宅が元の状態に復旧するまでのことを行ってもらえる。
メーカ及び商社は、建材の安定供給により、物流を促進することができる。
協力事業者は、保険金で支払われる仕事を受注できるので、低リスクの仕事を獲得することができる。
損害保険会社は、大規模災害時等でも、速やかな保険金支払が可能となる。点検結果を損壊認定の証拠として活用することができる。
図6は、図2乃至図4のサーバにより表示される修繕履歴の管理画面を示す図である。
図7は、災害発生時の連絡メールの一例を示す図である。
図8は、施工業者による損害状況調査での住宅の損害個所を示す図である。
図9は、災害予防のための連絡メールの一例を示す図である。
その作業結果としての維持管理情報が点検業者の点検業者端末3からサーバ1に送信される。
住宅履歴DBD1に登録された維持管理情報は、維持管理部43により表示される、例えば図6に示す修繕履歴詳細画面60により閲覧することができる。
修繕履歴詳細画面60には、点検時に発見された屋根の瓦の部分について、修繕工事が行われた際の日付け、担当工務店、建物名、所在地の他に、修繕前(ビフォー)及び修繕後(アフター)の修繕個所の写真データと修繕箇所(例えば屋根全面等)を示すテキストデータとが示されている。
台風が発生すると、気象庁等により災害警報が発報され、ネットワークNを通じて災害検出部44により受信される。
災害検出部44は、災害警報から災害の種別等を検出し、連絡部45に通知する。
災害の種別が台風の場合、現在の台風の中心の場所(地点)、規模、進路等が通知される。
例えば台風が通過して被害が実際に発生している地域の会員に対して、図7に示すようなお見舞いの電子メール61が送信される。
具体的には、施工業者端末4から受信された災害後の住宅の損害個所71を示す写真データ72(図8参照)やテキストデータ等が取得される。
具体的には、被害判定部47は、損害情報取得部46により取得された損害の情報及び住宅履歴DBD1の履歴情報に含まれる直近に行われた作業の履歴に基づいて、災害発生前後の住宅の調査ポイントの差異を見て、災害による損害の箇所及び程度を判定する。
保険情報生成部49は、原状回復に関する費用に基づいて、損害に対する保険金の支払いを補助する情報を生成する。
具体的には、保険情報生成部49は、保険DB33の費用算出用の基礎データと原状回復費用算出部48により算出された原状回復に関する費用に基づいて、損害に対する保険金の支払い金額を算定し、算定した保険金の支払い金額を保険会社端末5へ送信し、損害保険会社の担当者へ通知する。
なお、上記説明では、災害として台風が通過して実際に住宅に被害を受けた地域の会員へのお見舞いの連絡メールを連絡部45が送った一例を説明したが、この他、連絡部45は、台風の進路にありこれから住宅に被害を受ける可能性のある会員に対して、図9に示すような災害予防のための連絡メール62を送信する。
日本の損害保険会社の場合、基本的に保険金を金銭給付で支払いうことを前提としており、災害で住宅に損害を受けた場合も同様になる。
一方、被災した住宅のオーナーとしては、損害を受けた住宅を少しでも早く原状復旧してもらえることが一番ありがたく、お金をもらっても仕方がない。
保険金が支払われるとしても、大規模災害等では、なかなか施工業者がつかまらず、見積りも出ず、従って、保険金も受け取れない事態が起こり得る。
また、損害保険会社が保険金を給付するためには、損害査定(現場調査)をする必要があるが、これには、現地に調査員を派遣する必要があるため、これが予想を超えて手間暇がかかるのが現状であり、効率を向上することが大きな課題となっていた。
さらに、現地に派遣された調査員が現状を確認したときに、オーナー側の申告で破損個所を判断するため、災害とは別に経年劣化で生じた劣化部分についてもオーナーに言われるままの査定するケースが多い。これでは、本来支払うべき保険料以上に保険金が支払われることになるため、保険契約者全体の利益を損なう結果となる。
そこで、本サービスでは、会員の住宅の維持管理のために年に一回住宅の点検を行い、その点検履歴をデータベースに蓄積しておき、災害が発生したときに、被災した現場の状況とデータベースに蓄積されている、少なくとも直近一年以内の点検履歴とを比較して、既に不具合が存在していた個所と災害により生じた損害とを識別することで、適切なエビデンスの基できっちりとした査定ができ、適切な保険金の支払いに繋げることができる。
本サービスでは、施工業者や建材メーカを含む加盟店のネットワークを地域毎に構築しており、災害発生時に損害保険会社からの依頼を受けて近隣の加盟店が現地に赴き、損害査定をし、その損害査定に基づいた費用見積もりを行うので、適正な費用見積もりを行うことができる。
また、費用見積もりを行ったからには、そのまま施工も請け負うことになるため、順番待ちにはなる可能性はあるものの、住宅のオーナーとしては、依頼先が決まって、安心できる。さらに、そのときの工事費用については、損害保険会社がオーナーに代わって支払うことで、従来のように、オーナーが保険金を受領して支払う、という必要がなくなる。
例えば役所で罹災証明を発行する際に、自治体の職員が2名一組で各被災地の住宅を回って、現地調査を行う。この際に、職員は、写真を撮ったり、書類の項目をチェックし、役所に戻って罹災証明書を作成することになる。このため、一日に数件の罹災証明書の発行しかできないのが現状である。
このケースにおいて、本システムのサーバ1を導入することで、現地調査した結果の住宅に生じた損害の箇所及び程度が得られるので、2名一組の職員の現地調査が不要になる。また、サーバ1に書類の印刷装置を接続することで、これらの情報に基づいて所定形式の罹災証明書を発行することができ、役所の証明書発行業務の効率を格段に向上することができる。
また、本サービスの提供者(事務局)としては、災害による会員の住宅の被害状況を詳細かつ正確に把握することができ、会員に対して個別にかつ迅速に原状復旧のための対応を図ることができる。
さらに、サーバ1では、維持管理情報及び住宅に生じた損害の箇所及び程度に基づいて、住宅の原状回復に関する費用を算出するので、オーナーは、損害保険会社に迅速に保険対応してもらうことができる。また、損害保険会社にしても、適正な復旧費用を負担することになり、保険契約者全体との公平性が保たれる。
即ち、本実施形態では、災害により損害を受けた住宅の原状回復のための適切なサービスを提供することができる。
具体的に例えば、本サービスは、橋梁や水門等の建造物の修繕の他、家財や敷地内の物(塀や池等)の修繕、さらには保険の対象となる車両の修理等、様々なサービスに採用することができる。
即ち、本サービスの重要な点の一つは、「保険に加入していると保険加入者(被保険者)の意志により、損害保険会社に施工業者を斡旋してもらえる」という点である。つまり、このような点を含むものであれば、必ずしもシステムにより実装される必要はなく、本サービスの一部又は全てのプロセスは、上述の維持管理システムを介さずに提供されてもよい。
具体的に例えば、本サービスは、災害とは関係のない水漏れや雨漏り、駐車場での自動車のいたずらや盗難等の損害についても、適用することができる。
換言すると、図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が維持管理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバの機能ブロックを会員端末又は加盟店端末等に移譲させてもよい。逆に会員端末又は加盟店端末の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用される維持管理システムは、
災害の発生時の建造物(例えば、住宅、マンション等)の損害に対する原状回復に関する費用の算出に用いられる維持管理システムであって、
維持管理、メンテナンス及びリフォームのうち少なくとも一部に関する情報を所定の期間毎に取得して、維持管理情報として管理する維持管理情報管理手段と、
前記災害と関係する前記建築物に関する情報(例:災害後の建築物の写真)を、災害情報として取得する災害情報取得手段と、
前記維持管理情報及び前記災害情報に基づいて、前記建築物の前記災害による前記損害の箇所及び程度を判断する損害判断手段と、
前記維持管理情報、及び前記損害判断手段による判断の結果に基づいて、前記建築物の原状回復に関する費用を算出する原状回復費用算出手段と、
を備える。
また、本発明が適用される維持管理システムは、
建造物の維持管理のために前記建造物に対して一定期間毎に点検、保守、修繕及びリフォームのうち少なくとも一部が行われた作業の履歴を維持管理情報として管理する維持管理手段(例えば図4の維持管理部43等)と、
災害が発生した地域の前記建造物に対して指定の施工業者により調査された前記建造物に関する損害の情報を取得する損害情報取得手段(例えば図4の損害情報取得部46等)と、
前記建造物の前記維持管理情報及び前記損害の情報に基づいて、前記災害により前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度を判定する損害判定手段(例えば図4の被害判定部47等)と、
前記維持管理情報及び前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度に基づいて、前記建造物の原状回復に関する費用を算出する(例えば図4の原状回復費用算出部48等)と、
を備える。
纏めると、本サービスは、一定期間ごとに行われる点検や修繕の際の住宅の状態等の作業の履歴を維持管理情報として管理し、災害により発生した損害の情報と比較することで、実際に被害を受けて損傷した住宅の損害の箇所や程度を容易に判断することができる。このため、詳細な原状回復に関する費用を算出することができる。
これにより、災害発生時に損害を受けた住宅を早期に原状回復することができるサービスを提供することができる。
これにより、算出された原状回復費から、原状回復に必要な費用を保険金として支払いを要求することができる。
Claims (2)
- 建造物の維持管理のために前記建造物に対して一定期間毎に点検、保守、修繕及びリフォームのうち少なくとも一部が行われた作業の内容を示すテキストと画像のうちの少なくとも一方の情報の履歴を維持管理情報として管理すると共に、当該建造物における経年劣化と災害による損傷が発生する個所の点検ポイントの情報を項目毎に管理する維持管理手段と、
災害が発生した地域の前記建造物に対して指定の施工業者により調査された前記建造物に関する損害の情報として、損害箇所の内容を示すテキストと画像のうちの少なくとも一方の情報を取得する損害情報取得手段と、
前記建造物の前記維持管理情報のうち過去に行われた作業の内容を示す情報、及び前記損害の情報に基づいて、前記災害の発生前後の前記建造物の前記点検ポイントの差異を比較することで、前記災害により前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度を判定する損害判定手段と、
前記建造物に生じた前記損害の箇所及び程度に基づいて、前記建造物の原状回復に関する費用を算出する原状回復費用算出手段と、
を備える維持管理システム。 - 前記原状回復に関する費用に基づいて、前記建造物の損害に対する保険金の支払い金額を算定する保険金額算定手段、
をさらに備える請求項1に記載の維持管理システム。
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