JP7516115B2 - 走行支援方法及び走行支援装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両にヨーモーメントを付与する際に自車両が車線から逸脱するリスクを低減することを目的とする。
図1を参照する。自車両1は、自車両1の走行支援を行う走行支援装置10を備える。走行支援装置10による走行支援には、自車両1の周辺の走行環境に基づいて、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自動運転制御や、運転者による自車両1の運転を支援する運転支援制御を含んでよい。
運転支援制御には、自動操舵、自動ブレーキ、定速走行制御、車線維持制御、合流支援制御など、自車両1の操舵装置、駆動装置、制動装置の少なくとも一つを制御する走行制御を含んでよい。
物体センサ11は、自車両の周囲の物体を検出する。物体センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周辺の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
車線ノードの情報は、その車線ノードの識別番号、位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別番号を含む。車線リンクの情報は、その車線リンクの識別番号、車線の幅員、車線境界線の種類、車線の形状、車線区分線の形状、車線基準線の形状を含む。
ナビゲーション装置15は、演算した予定走行経路の情報をコントローラ17へ出力する。また、ナビゲーション装置15は、演算した予定走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
通信装置16は、自車両1の外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置16による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
記憶装置は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
コントローラ17のプロセッサが、記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、コントローラ17は、自動運転制御部20及び車体挙動制御部21として機能する。自動運転制御部20及び車体挙動制御部21の機能については後述する。
例えば、コントローラは、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
操舵アクチュエータは、自車両1の操向輪の操舵方向及び操舵量を制御する。操舵アクチュエータは、例えば、電動パワーステアリングシステムにおいて操舵補助力を付与する操舵補助モータであってもよく、ステアリングホイールと操向輪とが機械的に分離されたステアリングバイワイヤシステムにおいて操向輪を操舵する操舵モータであってもよい。
アクセル開度アクチュエータは、自車両1の駆動力を発生させる動力源である駆動装置(例えばエンジン、電動機)のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両1の制動装置の制動動作を制御する。
なお、コントローラ17は、自動運転制御部20の機能と車体挙動制御部21の機能とを単一の電子制御ユニットで実現してもよく、複数の別体の電子制御ユニットで実現してもよい。
例えば、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自動運転制御を実行する場合に自動運転制御部20は、周囲環境の認識結果と、自車両1の現在位置と、地図情報と、ナビゲーション装置15が演算した走行経路に基づいて、走行支援装置10により実行する運転行動を決定する。
このような運転行動には、例えば、自車両1の停止、一時停止、走行速度、減速、加速、進路変更、右折、左折、直進、合流区間や複数車線における車線変更、車線維持、追越、障害物への対応などの行動が含まれる。
車体挙動制御部21は、アクチュエータ18を駆動して操舵装置及び制動装置を制御することにより要求ヨーモーメントMrを発生する。すなわち、自車両1の操向輪を操舵することにより、これに加えて又はこれに代えて、自車両1の左右の車輪に異なる制動力を付与することにより要求ヨーモーメントMrを発生させる。
図2を参照する。実線2R及び2Lは、それぞれ自車両1が走行する車線の右側及び左側の車線境界を示し、破線3は自車両1の目標走行軌道を示し、参照符号4は自車両1の質点(例えば重心)を示し、一点鎖線5は質点4の移動方向を示す。
図2の(a)の走行シーンと図2の(b)の走行シーンとを比較すると、図2の(a)の逸脱余裕距離xbよりも図2の(b)の逸脱余裕距離xbの方が短い。このため、図2の(b)の走行シーンの方が、車線境界2Rを逸脱するリスクが高い。
したがって、この場合には操向輪の操舵による第1ヨーモーメントに代えて又は加えて、減速を伴う第2ヨーモーメントを発生させることが好ましい。
このような状況下では、不足ヨーモーメントを補うヨーモーメント、又は余剰モーメントを打ち消すヨーモーメントを、要求ヨーモーメントMrとして発生させることが好ましい。
したがってこのような状況では、第1ヨーモーメントに代えて又は加えて、減速を伴う第2ヨーモーメントを発生させることが好ましい。
車体挙動制御部21は、操舵による第1ヨーモーメントと車輪制動による第2ヨーモーメントとを逸脱余裕距離xbに応じた配分比で配分して要求ヨーモーメントMrを発生させ、逸脱余裕距離xbが短いほど第2ヨーモーメントの配分比をより高くする。
この結果、車速を低下させることができるので、自車両1が車線から逸脱するリスクを低減できる。
目標ヨーモーメント算出部30は、目標横力Fyに基づいて自車両1に付与すべき目標ヨーモーメントMtを算出する。
または、目標ヨーモーメント算出部30は、自車両1の前後軸方向が目標走行軌道の接線方向となるように自車両の目標姿勢を算出し、自車両1の姿勢を目標姿勢とする目標ヨーモーメントMtを算出してよい。
横力制限部32は、自車両1の前輪及び後輪に掛かる荷重と、自車両1が走行する走路の摩擦係数に基づいて自車両1の前輪及び後輪の摩擦限界を算出する。
また、後輪横力Fyrが後輪の摩擦限界を超える場合には、横力制限部32は後輪に発生させる目標横力を摩擦限界の値に限定して、後輪の摩擦限界の値を基本目標後輪横力Fyr0として出力する。後輪横力Fyrが後輪の摩擦限界を超えない場合には、後輪横力Fyrをそのまま基本目標後輪横力Fyr0として出力する。
この場合に横力制限部32は、前輪横力Fyfが前輪の摩擦限界を超えたために不足するヨーモーメントを要求ヨーモーメントMrとして算出して、配分部34へ出力する。
この場合に横力制限部32は、後輪横力Fyrが後輪の摩擦限界を超えたために余剰となるヨーモーメントを打ち消すヨーモーメントを要求ヨーモーメントMrとして算出して、配分部34へ出力する。
配分部34は、要求ヨーモーメントMrとして発生すべきヨーモーメント成分を、操舵による第1ヨーモーメントMb1と、車輪制動による第2ヨーモーメントMb2とに配分する。
例えば、配分部34は、逸脱余裕距離xbと自車両1の車速vと路面の摩擦係数μと重力加速度gに基づいて、次式(1)で求められる第2ヨーモーメントMb2の配分比κを算出してよい。
κ=v2/(2×μ×g×xb) …(1)
Mb1:Mb2=(1-κ):κ …(2)
Mb1=(1-κ)×Mr …(3)
Mb2=κ×Mr …(4)
加算器35及び36は、基本目標前輪横力Fyf0及び基本目標後輪横力Fyr0に補正前輪横力Frf及び補正後輪横力Frrをそれぞれ加算して、目標前輪横力Fyf1及び目標後輪横力Fyr1を算出する。
制動力算出部38は、自車両1に第2ヨーモーメントMb2を発生させる左右前輪及び左右後輪の各々の目標制動力を算出する。アクチュエータ18に含まれるブレーキ制御アクチュエータは、自車両1の左右前輪及び左右後輪の各々の制動力が目標制動力となるように、自車両1の制動装置を制御する。
次に、図4を参照して、実施形態の車両走行支援方法の一例を説明する。
ステップS1において自動運転制御部20は、物体センサ11の検出結果に応じて自車両1の周囲の環境である周囲環境を認識する。
ステップS2において自動運転制御部20は、周囲環境に基づいて自車両1の目標走行軌道を算出する。
ステップS3において自動運転制御部20は、自車両1が目標走行軌道上を走行するために、自車両1に付与すべき目標横力Fyを算出する。
ステップS5において目標ヨーモーメント算出部30は、自車両1の姿勢を目標姿勢とする目標ヨーモーメントMtを算出する。
ステップS7において横力制限部32は、自車両1の前輪及び後輪に掛かる荷重と、自車両1が走行する走路の摩擦係数に基づいて自車両1の前輪及び後輪の摩擦限界を算出する。横力制限部32は、前輪横力Fyf及び後輪横力Fyrを摩擦限界で制限して、基本目標前輪横力Fyf0及び基本目標後輪横力Fyr0を算出する。
ステップS9において逸脱余裕距離算出部33は、自動運転制御部20が認識した車線境界情報に基づいて逸脱余裕距離xbを算出する。
ステップS11において配分部34は、要求ヨーモーメントMrを配分比κで配分して、第1ヨーモーメントMb1及び第2ヨーモーメントMb2を算出する。
その後に処理は終了する。
(1)上記説明では、自車両1が四輪操舵可能な操舵装置を備える場合について説明したが、本発明は、自車両1が前輪の操舵が可能な(すなわち二輪操舵可能な)操舵装置を備える場合についても適用可能である。
例えば、前輪横力Fyfが前輪の摩擦限界を超える場合には、後輪の左右制動力を制御して第2ヨーモーメントMb2を発生することにより、不足したヨーモーメントを補う要求ヨーモーメントMrを発生させてよい。
また、後輪横力Fyrが後輪の摩擦限界を超える場合には、前輪操舵による第1ヨーモーメントMb1と前輪制動による第2ヨーモーメントMb2とを発生することにより、余剰ヨーモーメントを打ち消す要求ヨーモーメントMrを発生させてよい。
これに代えて、自車両1の姿勢を目標姿勢とする目標ヨーモーメントMtを要求ヨーモーメントとしてもよい。
(1)自動運転制御部20は、自車両1の周囲の環境である周囲環境を認識して、周囲環境に基づいて自車両1の目標走行軌道を算出する。目標ヨーモーメント算出部30は、目標走行軌道上の自車両1の目標姿勢を算出する。
横力制限部32又は目標ヨーモーメント算出部30は、目標姿勢を実現するための要求ヨーモーメントMrを算出する。自動運転制御部20は、自車両1が走行する車線の車線境界を認識する。逸脱余裕距離算出部33は、自車両1が車線境界を逸脱するまでの余裕距離である逸脱余裕距離xbを算出する。
このように、逸脱余裕距離xbに応じて操舵による第1ヨーモーメントMb1と車輪制動による第2ヨーモーメントMb2を使い分けることにより、目標走行軌道に沿って走行しているうちから車両挙動が不安定になることに対して備えることができ、車両挙動が不安定になったとしても、事前に適切な制御を実行することで元の目標走行軌道に復帰させやすくなる。
これにより、逸脱余裕距離xbが短いほどより高い配分比で第2ヨーモーメントMb2を配分して、車両挙動の安定化のための要求ヨーモーメントMrを発生させることができる。
これにより、逸脱余裕距離xbが短いほどより高い配分比で第2ヨーモーメントMb2を配分して、車両挙動の安定化のための要求ヨーモーメントMrを発生させることができる。
これにより、第2ヨーモーメントMb2の配分比κを、0から1までの範囲の正規化された値として算出することができる。
Claims (4)
- 自車両の周囲の環境である周囲環境を認識し、
前記周囲環境に基づいて前記自車両の目標走行軌道を算出し、
前記目標走行軌道上の前記自車両の目標姿勢を算出し、
前記目標姿勢を実現するための要求ヨーモーメントを算出し、
前記自車両が走行する車線の車線境界を認識し、
前記自車両が前記車線境界を逸脱するまでの余裕距離である逸脱余裕距離を算出し、
操舵による第1ヨーモーメントと車輪制動による第2ヨーモーメントとを前記逸脱余裕距離に応じた配分比で配分して前記要求ヨーモーメントを発生させ、
前記逸脱余裕距離が短いほど前記第2ヨーモーメントの配分比をより高くし、
前記逸脱余裕距離をxbとし、前記自車両の車速をvとし、路面の摩擦係数をμとし、重力加速度をgとするとき、κ=v 2 /(2×μ×g×xb)を前記第2ヨーモーメントの前記配分比として算出する、
ことを特徴とする走行支援方法。 - 前記目標姿勢を実現する前輪横力を算出し、
前記前輪横力が前輪の摩擦限界を超えたために不足するヨーモーメントを、前記要求ヨーモーメントとして算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の走行支援方法。 - 前記目標姿勢を実現する後輪横力を算出し、
前記後輪横力が後輪の摩擦限界を超えたために余剰となるヨーモーメントを打ち消すヨーモーメントを、前記要求ヨーモーメントとして算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の走行支援方法。 - 自車両の周囲の物体を検出する物体センサと、
前記自車両の操向輪を操舵する操舵装置と、
前記自車両の車輪を制動する制動装置と、
前記物体センサの検出結果に応じて前記自車両の周囲の環境である周囲環境を認識し、前記周囲環境に基づいて前記自車両の目標走行軌道を算出し、前記目標走行軌道上の前記自車両の目標姿勢を算出し、前記目標姿勢を実現するための要求ヨーモーメントを算出し、前記自車両が走行する車線の車線境界を認識し、前記自車両が前記車線境界を逸脱するまでの余裕距離である逸脱余裕距離を算出し、操舵による第1ヨーモーメントと車輪制動による第2ヨーモーメントとを前記逸脱余裕距離に応じた配分比で配分して前記要求ヨーモーメントを発生するように前記操舵装置及び前記制動装置を制御し、前記逸脱余裕距離が短いほど前記第2ヨーモーメントの配分比をより高くするコントローラと、
を備え、
前記逸脱余裕距離をxbとし、前記自車両の車速をvとし、路面の摩擦係数をμとし、重力加速度をgとするとき、κ=v 2 /(2×μ×g×xb)を前記第2ヨーモーメントの前記配分比として算出することを特徴とする走行支援装置。
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