JP7515427B2 - 車両設定システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、車両に搭載されているコンピュータに対する設定に関する。
一般に、ユーザは、当該ユーザが乗車する車両に、当該ユーザの所望の設定されていることを望む。携帯端末を通じて車載装置に対して設定を行う技術が知られている(例えば、特許文献1~3)。
特開2011-223349号公報 特開2015-150966号公報 特開2016-000570号公報
車両の機能のソフトウェア依存度が進んでいる。例えば、車両はECU(Electronic Control Unit)を備えていて、ECUに実行されるソフトウェアにより、機能が実現される。OTA(Over The Air)技術を利用して、ユーザ所望の機能を実現するためのソフトウェアを車両にダウンロードすることが考えられる。
つまり、車両へのユーザ所望の設定として、ソフトウェアベースのユーザ所望の機能の設定がある。
しかし、通常、機能実現のためのソフトウェア構成は機能によって異なり、ソフトウェアが展開されるハードウェアの構成は車両によって異なる。このため、ユーザ所望の機能とその機能の実現先の車両との関係によっては、ユーザ所望の機能を車両に実現できるとは限らない。車両にソフトウェアベースの機能が実現されることに関するこのような特有の課題を、上述した特許文献1~3のいずれも開示も示唆もしていない。
システムに、機能定義情報、車両構成情報、及びユーザ設定情報が用意される。機能定義情報は、ソフトウェアベースの機能と、機実現のためのハードウェア構成と、機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表す情報である。車両構成情報は、車両のハードウェア構成を表す情報である。ユーザ設定情報は、各ユーザが所望する一つ又は複数のユーザ所望機能を表す情報である。システムが、認証されたユーザに対して特定された、当該ユーザに対応する一つ以上の機能の各々について、車両における当該機能に対応したハードウェアに、当該機能に対応したソフトウェアを展開することで、複数のユーザに利用される車両に対して各ユーザの希望に応じた機能設定を行う
本発明によれば、ソフトウェアベースのユーザ所望の機能を車両に実現することの確実性の向上が期待できる。
第1の実施形態に係るシステム全体の構成を示す。 ECUの構成例を示す。 HECUの構成例を示す。 ECU ROMにおけるソフトウェア構成の一例を示す。 EUCゲートウェイの構成例を示す。 OTAサーバシステムの構成例を示す。 ユーザデバイスの構成例を示す。 機能定義テーブルの構成例を示す。 ソフトウェア定義テーブルの構成例を示す。 車両構成テーブルの構成例を示す。 ユーザ設定テーブルの構成例を示す。 ユーザサイドソフトウェアテーブルの構成例を示す。 第1の実施形態で行われる処理全体の流れの一例を示す。 図13のS106の流れの一例を示す。 図13のS107の流れの一例を示す。 図13のS108の流れの一例を示す。 第2の実施形態で行われる処理全体の流れの一例を示す。
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上のインターフェースデバイスでよい。当該一つ以上のインターフェースデバイスは、下記のうちの少なくとも一つでよい。
・一つ以上のI/O(Input/Output)インターフェースデバイス。I/O(Input/Output)インターフェースデバイスは、I/Oデバイスと遠隔の表示用計算機とのうちの少なくとも一つに対するインターフェースデバイスである。表示用計算機に対するI/Oインターフェースデバイスは、通信インターフェースデバイスでよい。少なくとも一つのI/Oデバイスは、ユーザインターフェースデバイス、例えば、キーボード及びポインティングデバイスのような入力デバイスと、表示デバイスのような出力デバイスとのうちのいずれでもよい。
・一つ以上の通信インターフェースデバイス。一つ以上の通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば一つ以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし二つ以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上の記憶デバイスの一例である一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし不揮発性メモリデバイスであってもよい。
また、以下の説明では、「永続記憶装置」は、一つ以上の記憶デバイスの一例である一つ以上の永続記憶デバイスでよい。永続記憶デバイスは、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)でよく、具体的には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、NVME(Non-Volatile Memory Express)ドライブ、又は、SCM(Storage Class Memory)でよい。
また、以下の説明では、「記憶装置」は、メモリと永続記憶装置の少なくともメモリでよい。
また、以下の説明では、「プロセッサ」は、一つ以上のプロセッサデバイスでよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサデバイスでよいが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサデバイスでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、プロセッサコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、処理の一部又は全部を行うハードウェア記述言語によりゲートアレイの集合体である回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
また、以下の説明では、「xxxテーブル」といった表現にて、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、当該情報は、どのような構造のデータでもよいし(例えば、構造化データでもよいし非構造化データでもよいし)、入力に対する出力を発生するニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズムやランダムフォレストに代表されるような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、一つのテーブルは、二つ以上のテーブルに分割されてもよいし、二つ以上のテーブルの全部又は一部が一つのテーブルであってもよい。
また、以下の説明では、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶装置及び/又はインターフェース装置を用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有する装置又はシステム)とされてもよい。プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。また、以下の説明において、二つ以上のプログラムが一つのプログラムとして実現されてもよいし、一つのプログラムが二つ以上のプログラムとして実現されてもよい。
また、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号のうちの共通符号を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、参照符号を使用することがある。例えば、ECU(Electronic Control Unit)を特に区別しないで説明する場合には、「ECU C10」と記載し、個々のECUを区別して説明する場合には、「ECU C10-01」、「ECU C10-02」のように記載することがある。
また、以下の説明では、「車両」は、複数のユーザに利用され得るいずれの車両でもよく、例えば、自家用車、レンタル又はシェアリングの対象となる車両、及び、フリード車両のいずれでもよい。
また、以下の説明では、「ユーザ」は、車両において運転者となるユーザでもよいし同乗者となるユーザでもよい。
また、以下の説明では、「ID」は、識別情報であり、要素を一意に識別可能な狭義の識別情報でもよいし、要素の名称のような広義の識別情報でもよい。例えば、車両IDは、車両識別番号と車名とのうち少なくとも車名を含んでよい。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るシステム全体の構成を示す。
車両V1000、ユーザデバイスU1000及びOTAサーバシステムT1000がネットワーク5を介して(例えばインターネット)を介して通信可能である。車両V1000、ユーザデバイスU1000及びOTAサーバシステムT1000の少なくとも一つは、ネットワーク5に代えて又は加えて、近距離無線通信等で通信可能でもよい。
車両V1000は、複数のコンピュータデバイス、具体的には、複数のECU C10(例えば、六つのECU C10-01~C10-06)と、複数のECU C10に接続されたECUゲートウェイC11とを備える。なお、少なくとも一つのECU C10が、ECUゲートウェイC11の機能を有し、ECUゲートウェイC11が備えられていなくてもよい。また、図1において、ECU C10の近傍に記載の文字列(例えば、“Fv10”、“Bv10”、…)は、当該ECU C10のバージョンを表す。
ユーザデバイスU1000は、ユーザの情報処理デバイスであり車両V1000と通信可能なデバイスである。ユーザデバイスU1000は、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ型、ラップトップ型又はタブレット型のパーソナルコンピュータ)又はスマートフォンでよい。ユーザデバイスU1000が無くてもよい。
OTAサーバシステムT1000は、OTA(Over the Air)技術に従いソフトウェア又はその更新のための情報を配信するサーバシステムである。
本実施形態に係る車両設定システムでは、機能定義テーブルT1400が、OTAサーバシステムT1000に用意される。機能定義テーブルT1000は、ソフトウェアベースの機能と、車両の車両IDと、機能実現のためのハードウェア構成と、機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表すテーブルである。事前判定プログラムT61がOTAサーバシステムT1000で実行され、機能設定プログラムC14がECTゲートウェイC11で実行される。事前判定プログラムT61が、ユーザのユーザ所望機能群を構成する一つ又は複数のユーザ所望の機能と車両V1000が有するハードウェア構成との関係の判定を含む事前判定を、機能定義テーブルT1000を基に行う。事前判定において特定された一つ以上の機能の各々について、当該機能を車両V1000に実現するために、機能設定プログラムC14が、車両V1000における、当該機能に対応したハードウェア構成に、当該機能に対応したソフトウェア構成を展開する。このように、ユーザ所望の機能に対応するハードウェア構成が車両V1000に存在する場合に当該機能に対応するソフトウェア構成が当該ハードウェア構成に展開されるため、ソフトウェアベースのユーザ所望の機能を車両V1000に実現することの確実性の向上が期待できる。
図2は、ECU C10の構成例を示す。
ECU C10は、HECU CU1000(コントローラの一例)と、HECU CU1000に接続されたECU ROM E1000とを備える。
「HECU」は、High performance ECUの略である。HECU CU1000に、車両V1000に搭載の一つ又は複数のカメラのうちの少なくとも一つが接続されてよい。
ECU ROM E1000の「ROM」は、Read Only Memoryの略であるが、ECU ROM E1000は、書き換え可能なメモリの一例であり、具体的には、フラッシュROMである。ECU ROM E1000を含む記憶装置(例えば、ECU ROM E1000と永続記憶装置)が備えられてもよい。
図3は、HECU CU1000の構成例を示す。
HECU CU1000は、インターフェース装置CU1200、メモリCU1400及びそれらに接続されたプロセッサCU1100を備える。メモリCU1400を含む記憶装置(例えば、メモリCU1400と永続記憶装置)が備えられてもよい。
インターフェース装置CU1200は、複数の通信インターフェースデバイス、例えば、近距離無線通信のためのインターフェースデバイス、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標))通信のためのインターフェースデバイス、及び、図示しないカメラに接続される通信インターフェースデバイスを含んでよい。メモリCU1400は、複数のメモリデバイスを含んでよい。プロセッサCU1100は、複数のCPUを含んでよい。インターフェース装置CU1200、メモリCU1400及びプロセッサCU1100のいずれも、ヘテロジニアスな構成でもよいしホモジニアスな構成でもよい。
図4は、ECU ROM E1000におけるソフトウェア構成の一例を示す。
本実施形態において、「ソフトウェア構成」の要素として、ハイパバイザH10、OS(Operating System) O10、ミドルウェアM10、及びアプリケーションA10といったプログラムがあり得る。ハイパバイザH10は、図示しない一つ以上の仮想計算機を実行し、各仮想計算機において、OS O10、ミドルウェアM10及びアプリケーションA10が実行されてよい。仮想計算機に代えて又は加えてコンテナといった他種の実行環境が展開され、当該実行環境内で、ミドルウェアM10又はアプリケーションA10が実行されてよい。図4に例示のソフトウェア構成の一部が無くてもよいし、図4に示されない要素がソフトウェア構成に含まれてもよい。例えば、ハイパバイザH10、OS O10、ミドルウェアM10及びアプリケーションA10のいずれも、図示の数に限定されない。
ソフトウェア構成に含まれる各プログラムは、当該プログラムのバージョン及び当該プログラムに対する設定を含む。各プログラムのバージョン及び設定は、当該プログラムの動作に影響し、結果として、当該プログラムを含むソフトウェア構成の実行により実現される機能に影響する。
図5は、EUCゲートウェイC11の構成例を示す。
EUCゲートウェイC11は、ECU ROM E2000、メモリC51及びそれらに接続されたHECU CU2000を備える。ECU ROM E2000を含む記憶装置が備えられてもよいし、メモリC51を含む記憶装置が備えられてもよい。ECU ROM E2000及びHECU CU2000により、EUCゲートウェイC11は、ゲートウェイとしての処理(例えば、OTAサーバシステムT1000及びユーザデバイスU1000の少なくとも一つのような外部デバイスとECU C10との間の情報の入出力の制御)の他に、ECUとしての処理(例えば、ソフトウェア構成における各プログラムの実行)を行ってよい。例えば、HECU CU2000が有するインターフェース装置が、車両V1000内の複数のECU C10に接続される一つ以上のインターフェースデバイスを含む。
メモリC51は、ソフトウェアリポジトリC1200を含む。ソフトウェアリポジトリC1200に、ECU ROM2000、又は、ECU C10(例えば、ECU ROM E1000)に展開されるソフトウェア構成におけるプログラムが格納され得る。
メモリC51は、ソフトウェア定義テーブルC1300、車両構成テーブルC1400ユーザ設定テーブルC1500及びユーザサイドソフトウェアテーブルC1600のような管理情報を記憶する。ソフトウェア定義テーブルC1300は、部分更新が可能なソフトウェア構成を表す。車両構成テーブルC1400は、車両V1000のハードウェア構成を表す。ユーザ設定テーブルC1500は、ユーザ所望の機能と当該機能に対する設定とを表す。ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600は、ユーザ所望機能群(ユーザ所望の一つ以上のソフトウェアベースの機能)を表す。これらのテーブルC1300、C1400、C1500及びC1600の各々の詳細は後述する。
メモリC51は、ユーザ認証プログラムC1100及び機能設定プログラムC14といったプログラムを記憶する。これらのプログラムはHECU CU2000におけるプロセッサにより実行される。ユーザ認証プログラムC1100は、少なくとも一つのECU C10におけるソフトウェア構成を異なるソフトウェア構成に変更するためのアクセス(OTAサーバシステムT1000へのアクセス)を許可する。機能設定プログラムC14は、機能に対応したソフトウェア構成を、当該機能に対応したハードウェア構成におけるECU C10に展開する。
図6は、OTAサーバシステムT1000の構成例を示す。
OTAサーバシステムT1000は、OTA(Over the Air)技術に従い、要求されたプログラムを提供する。OTAサーバシステムT1000は、車両V1000のレンタル又はシェアリングのサービスを提供する企業又はOEM(Original Equipment Manufacturer)のサーバシステムの一例でよい。OTAサーバシステムT1000は、インターフェース装置T1300、メモリT51を含んだ記憶装置、及び、それらに接続されたプロセッサT130を備える物理的な計算機システム(一つ以上の物理的な計算機)でもよいし、物理的な計算機システム(例えばクラウド基盤)に基づく論理的な計算機システム(例えば、クラウドコンピューティングサービスとしてのシステム)でもよい。
I/F装置T1300を通じて、車両V1000(ECUゲートウェイC11)及びユーザデバイスU1000のうちの少なくとも一つと通信可能である。
メモリT51は、ソフトウェアリポジトリT1100を含む。ソフトウェアリポジトリT1100に、提供可能なプログラムが格納されてよい。
メモリT51は、機能定義テーブルT1400のような管理情報を記憶する。機能定義テーブルT1400の詳細は後述する。
メモリT51は、ユーザ認証プログラムT1200、事前判定プログラムT61、機能通知プログラムT62及び制限通知プログラムT63といったプログラムを記憶する。これらのプログラムはプロセッサT130により実行される。ユーザ認証プログラムT1200は、ECUゲートウェイC11又はユーザデバイスU1000からのアクセスの認証と許可を行う。事前判定プログラムT61は、上述した事前判定を行う。機能通知プログラムT62は、事前判定において特定された一つ以上の機能を表す情報を車両V1000(ECUゲートウェイC11)に通知する。制限通知プログラムT63は、事前判定において特定された一つ以上の機能の少なくとも一部の機能がユーザ所望の機能でない場合に当該一部の機能を表す情報である機能制限情報をユーザに通知する。
図7は、ユーザデバイスU1000の構成例を示す。
ユーザシステムTU000は、インターフェース装置U1300、メモリU51を含んだ記憶装置、及び、それらに接続されたプロセッサU130を備える。
I/F装置U1300を通じて、車両V1000(ECUゲートウェイC11)及びOTAサーバシステムT1000のうちの少なくとも一つと通信可能である。
メモリTU1は、ソフトウェアリポジトリU1100を含む。ソフトウェアリポジトリU1100に、ECUゲートウェイC11(例えば、ECU ROM2000)、又は、ECU C10(例えば、ECU ROM E1000)に展開されるソフトウェア構成におけるプログラムが格納され得る。
メモリU51は、ユーザ設定テーブルU1500及びユーザサイドソフトウェアテーブルU1600のような管理情報を記憶する。ユーザ設定テーブルU1500及びユーザサイドソフトウェアテーブルU1600の構成は、ECUゲートウェイC11におけるユーザ設定テーブルC1500及びユーザサイドソフトウェアテーブルC1600の構成とそれぞれ同じでよい。
メモリU51は、ユーザ認証プログラムU1200といったプログラムを記憶する。ユーザ認証プログラムU1200は、少なくとも一つのECU C10におけるソフトウェア構成を異なるソフトウェア構成に変更するためのアクセス(OTAサーバシステムT1000へのアクセス)を許可する。
図8は、機能定義テーブルT1400の構成例を示す。
機能定義テーブルT1400は、ソフトウェアベースの機能と、車両IDと、機能実現のためのハードウェア構成と、機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表すテーブルである。ソフトウェアベースの機能としては、種々の機能、例えば、自動運転に関わる機能やその他の機能が採用されてよい。
機能定義テーブルT1400は、例えば、ソフトウェアベースの機能毎に、エントリを有する。各エントリは、機能ID801、車両ID802、ECUバージョン803、ECU ROM ID804、ECU ROMバージョン805、アプリケーションID806、アプリケーションバージョン807、ミドルウェアID808、ミドルウェアウェアバージョン809、OS ID810、OSバージョン811、ハイパバイザID812及びハイパバイザバージョン813といった情報を保持する。情報801が、機能を表す情報である。情報802が、車両IDを表す情報である。情報803~805が、ハードウェア構成を表す情報である。情報806~813が、ソフトウェア構成を表す情報である。一つの機能を例に取る(図8の説明において「注目機能」)。
機能ID801は、注目機能のID(例えば名称)を表す。車両ID802は、注目機能の実現先になり得る一つ以上の車両の各々の車両IDを表す。ECUバージョン803は、注目機能の実現先になり得る車両毎に、一つ以上のECUの各々(当該車両に存在し注目機能に対応したソフトウェア構成が展開されるECU)のバージョンを表す。
注目機能に対応した各ECUについて、ECU ROM ID804は、注目機能に対応したソフトウェア構成の展開先のECU ROMのIDを表し、ECU ROMバージョン805は、当該ECU ROMのバージョンを表す。
また、注目機能に対応した各ECUについて、情報806~813は、当該ECUに展開されるソフトウェア構成を表し、具体的には、アプリケーションID806は、アプリケーションのID(例えば名称)、アプリケーションバージョン807は、当該アプリケーションのバージョン、ミドルウェアID808は、ミドルウェアのID(例えば名称)、ミドルウェアウェアバージョン809は、当該ミドルウェアのバージョン、OS ID810は、OSのID(例えば名称)、OSバージョン811は、当該OSのバージョン、ハイパバイザID812は、ハイパバイザのID(例えば名称)、ハイパバイザバージョン813は、当該ハイパバイザのバージョンを表す。
本実施形態では、車両に実現されるソフトウェアベースの機能に対応したハードウェア構成は、車両に搭載されているECU(例えば、ECUバージョン、及び、ECU ROMのバージョン)に依存し、機能に対応したソフトウェア構成は、プログラムの組合せ(例えば、プログラムの種類とプログラムのバージョン)に依存する。別の言い方をすれば、所定のOSが存在していることのみが実質的な条件であってハードウェア構成を問わない一般的なソフトウェアインストールとは異なり、ソフトウェアベースの機能を車両に実現するには特有の課題があり、そのような課題を、図8に例示するように機能毎にハードウェア構成とソフトウェア構成の関係を定義しておき上述した事前判定を含む処理によって解決することができる。
図9は、ソフトウェア定義テーブルC1300の構成例を示す。
ソフトウェア定義テーブルC1300は、例えば、ソフトウェア構成毎に、エントリを有する。各エントリは、ECU ROM ID901、ECU ROMバージョン902、ECUバージョン903、アプリケーションID904、アプリケーションバージョン905、ミドルウェアID906、ミドルウェアウェアバージョン907、OS ID908、OSバージョン909、ハイパバイザID910、ハイパバイザバージョン911及び部分更新フラグ912といった情報を保持する。一つのソフトウェア構成を例に取る(図9の説明において「注目ソフトウェア構成」)。
情報901~903は、注目ソフトウェア構成が展開されるハードウェア構成を表す情報である。情報901~903は、上述した情報804、805及び803と同じ情報である。
情報904~911は、注目ソフトウェア構成を表す情報である。情報904~911は、上述した情報806~813と同じ情報である。
部分更新フラグ912は、注目ソフトウェア構成の部分更新が可能か否かを表す情報である。“Yes”が、部分更新可能を意味し、“No”が、部分更新不可を意味する。なお、「部分更新」とは、ECU ROMにおけるソフトウェア構成にプログラムを追加する、ECU ROMにおけるソフトウェア構成からプログラムを削除する、ECU ROMにおけるソフトウェア構成内の一部のプログラムを更新する、のうちの少なくとも一つを含む。つまり、「部分更新」は、ECU ROM全体に対する消去無しに、ECU ROMにソフトウェア構成を展開することである。
図10は、車両構成テーブルC1400の構成例を示す。
車両構成テーブルC1400は、当該テーブルC1400を有する車両V1000の車両IDを表す情報と、当該車両V1000が有するECU C10毎のECUバージョンを表す。
図11は、ユーザ設定テーブルC1500の構成例を示す。
ユーザ設定テーブルC1500は、ユーザ所望機能群を表す情報の一例である。ユーザ設定テーブルC1500は、例えば、ユーザ毎に存在する。ユーザ設定テーブルC1500には、対応するユーザのユーザIDが関連付けられている。ユーザ設定テーブルC1500は、ユーザ所望の各機能について、当該機能のID(例えば名称)を表す情報と、当該機能に対する設定(例えば、一つ以上のパラメータ項目の各々について設定されたパラメータ値)とを含む。
図12は、ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600の構成例を示す。
ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600は、車両とユーザ所望機能群との関係を表す情報の一例である。ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600は、例えば、ユーザ毎に存在する。ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600には、対応するユーザのユーザIDが関連付けられている。ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600は、車両毎にエントリを有する。ここで言う「車両」は、ユーザが過去に乗車したことのある車両でもよいし、ユーザが将来乗車する予定の車両でもよい。ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600は、ユーザにより選択された車両毎に、当該車両への実現が望まれるユーザ所望機能群を表す。
ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600において、各エントリは、車両ID1201、機能ID1202、ECU ROM ID1203、ECUバージョン1204、ECU ROMバージョン1205、アプリケーションID1206、アプリケーションバージョン1207、ミドルウェアID1208、ミドルウェアバージョン1209、OS ID1210、OSバージョン1211、ハイパバイザID1212及びハイパバイザバージョン1213といった情報を保持する。情報1201は、車両のIDを表し、情報1202は、ユーザ所望の機能を表し、情報1203~1205は、当該機能に対応したソフトウェア構成が展開されるハードウェア構成を表し、情報1206~1213は、当該機能に対応したソフトウェア構成を表す。
図13は、本実施形態で行われる処理全体の流れの一例を示す。
ユーザがユーザデバイスU1000を使用しない場合には(S100:No)、S101が行われるが、ユーザがユーザデバイスU1000を使用する場合には(S100:Yes)、S106を経てS101が行われる。S106では、ユーザデバイスU1000と車両V1000のECUゲートウェイC11が通信可能に接続される。S106の詳細は後に説明する。
S101で、車両V1000の車両IDを持つECUゲートウェイC11におけるユーザ認証プログラムC1100と、同じ車両V1000の車両IDを持つOTAサーバシステムT1000におけるユーザ認証プログラムT1200とにより、ユーザが認証され、ECUゲートウェイC11とOTAサーバシステムT1000が通信可能に接続される。
S102で、事前判定プログラムT61が、車両V1000の車両IDと、ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600の情報とを受けて、当該車両IDを含んだエントリがユーザサイドソフトウェアテーブルC1600にあるか否かを判定する。S102の判定結果が偽の場合、S107(事前判定)を経てS103が行われる。S102の判定結果が真の場合、S107無しにS103が行われる。S107の詳細は後に説明する。
S103で、展開対象のソフトウェア構成における全プログラムがECUゲートウェイC11又はユーザデバイスU1000のいずれかのソフトウェアリポジトリに存在するかの判定が行われる。この判定は、ECUゲートウェイC11及びユーザデバイスU1000における所定のプログラムにより行われてよい。S103の判定結果が偽の場合、S108で、不足しているプログラムのダウンロードが行われ、その後、S104が行われる。S103の判定結果が真の場合、S108無しにS104が行われる。S108の詳細は後に説明する。
S104で、制限通知プログラムT63が、S107が行われ、且つ、S107で特定された一つ以上の機能の一部の機能がユーザ所望の機能でない場合に、当該一部の機能を表す情報である機能制限情報をユーザに通知する。機能制限情報は、ECUゲートウェイC11を通じて車両V1000内の表示デバイス(例えば車載装置の表示デバイス)に表示されてもよいし、ユーザデバイスU1000に送信されて表示されてもよい。機能制限情報に対してユーザの承認が得られた場合(例えば、制限通知プログラムT63が、ユーザからECUゲートウェイC11又はユーザデバイスU1000を通じて承認を受けた場合)、S105が行われる。S107が行われなかった場合、又は、S107で特定された一つ以上の機能の全てがユーザ所望の機能である場合、S104無しにS105が行われる。
S105で、機能設定プログラムC14が、一つ以上の機能の各々について、当該機能を車両V1000に実現するために、車両V1000における、当該機能に対応したハードウェア構成に、当該機能に対応したソフトウェア構成を展開する(例えば、ECUゲートウェイC11又はユーザデバイスU1000におけるソフトウェアリポジトリから、ソフトウェア構成における各プログラムを、対応するECUのECU ROMに展開する)。具体的には、例えば、機能通知プログラムT62が、事前判定において特定された機能(事前判定の後述のS304で選択された機能)について、当該機能と、当該機能に対応したハードウェア構成及びソフトウェア構成とを表す情報をECUゲートウェイC11に通知し、機能設定プログラムC14が、当該機能に対応したハードウェア構成に該当するECUのECU ROMに、当該機能に対応したソフトウェア構成における各プログラムを展開してよい。
図14は、図13のS106の流れの一例を示す。
S200で、ユーザデバイスU1000が、ユーザデバイスU1000が使用可能な通信媒体(例えば、無線LAN又は近距離無線通信)を使って、車両V1000を探索する。S201で、ユーザデバイスU1000は、車両V1000の発見に使用された通信媒体経由で、車両V1000のECUゲートウェイC11と通信可能に接続する。
図15は、図13のS107の流れの一例を示す。
S301で、事前判定プログラムT61が、ユーザ設定テーブルC1500から機能IDを特定する。
S302で、事前判定プログラムT61が、車両構成テーブルC1400から、車両V1000の全ECUバージョンを特定する。
S303で、事前判定プログラムT61が、機能定義テーブルT1400から、車両V1000の車両IDに対応した全機能のうち、S302で抽出したECUバージョンを含むハードウェア構成に対応した機能の機能IDを特定する。なお、車両V1000の車両IDは、ユーザから指定された車両IDでもよいし、ユーザが乗車した車両V1000のECUゲートウェイC11から通知された車両IDでもよい。
S304で、事前判定プログラムT61が、S303で特定された全機能IDが表す機能のうち、ユーザから機能の選択を受け付ける。例えば、事前判定プログラムT61が、ECUゲートウェイC11又はユーザデバイスU1000を通じて、S303で特定された全機能IDを提供し、ユーザから所望の機能IDの選択を受け付けてよい。事前判定プログラムT61が、選択を受ける前又は受けた後、S303で特定された機能のうち、S301で特定されたユーザ所望機能と同じ機能に対し、相対的に高い優先度を付与してよい。また、例えば、ユーザ設定テーブルC1500に代えて又は加えて、事前判定プログラムT61が、ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600から特定される機能IDを、ユーザ所望機能の機能IDとみなしてよい。すなわち、車両V1000についてユーザ所望機能群の登録が無いが故に車両V1000についてユーザ所望機能群の登録が行われる場合、他の車両に対応したユーザ所望機能群の少なくとも一部の機能が、車両V1000についてのユーザ所望機能として流用されてよい。
S305で、事前判定プログラムT61が、S304で選択された全機能の機能IDと、車両V1000の車両IDとを含んだエントリをユーザサイドソフトウェアテーブルC1600に追加する。S304で選択された全機能のうち、相対的に高い優先度が付与された機能には、ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600において、高い優先度を表す情報が関連付けられてよい。また、S304で選択された各機能について、当該機能に対応したハードウェア構成及びソフトウェア構成が、機能定義テーブルT1400から特定され、ユーザサイドソフトウェアテーブルC1600に登録されてよい。
図16は、図13のS108の流れの一例を示す。
ユーザデバイスU1000が使用されない場合(S401:No)、S402で、ECUゲートウェイC11が、OTAサーバシステムT1000(又は他のサーバシステム)からプログラムをソフトウェアリポジトリC1200にダウンロードする。
ユーザデバイスU1000が使用される場合(S401:Yes)、S403で、ユーザデバイスU1000が、OTAサーバシステムT1000(又は他のサーバシステム)からプログラムをソフトウェアリポジトリU1100にダウンロードする。
以上の流れによれば、車両V1000に対応したユーザ所望機能群の登録が無ければ、事前判定において、ソフトウェアベースの機能のうち、車両V1000のハードウェア構成に含まれるハードウェア構成に対応した機能が特定され、当該機能に対応したソフトウェア構成が、当該機能に対応したハードウェア構成に展開されることで、当該機能が車両V1000に実現される。これにより、ソフトウェアベースのユーザ所望の機能を車両V1000に実現することの確実性の向上が期待できる。
また、車両V1000に対応したユーザ所望機能群の登録があれば、S107(事前判定)無しにそのユーザ所望機能群を車両V1000に実現することができる。すなわち、迅速な機能実現が期待される。
また、S107が行われ、事前判定後に出力された一つ以上の機能の一部の機能がユーザ所望の機能でない場合に(例えば、一部の機能に、高い優先度が関連付けられていない場合に)、S104で、制限通知プログラムT63が、当該一部の機能を表す情報である機能制限情報をユーザに通知する。これにより、ユーザは、車両V1000に実現される機能うちユーザ所望の機能と異なる機能があることと当該機能があってもよいか否かを判定して、そのような異なる機能を含んだ機能群の実現の許否を制御できる。
S105で次の処理が行われてよい。すなわち、各機能について、当該機能に対応したソフトウェア構成の一部が車両V1000に無い場合(S103:No)、S105において、機能設定プログラムC14が、ソフトウェア定義テーブルC1300を基に、当該機能に対応したソフトウェア構成の部分更新が可能か否かを判定してよい。当該判定の結果が真の場合、当該機能に対応したソフトウェア構成の展開は、車両V1000のECU ROMにおけるソフトウェア構成の部分更新を含んでよい。当該判定の結果が偽の場合、当該機能に対応したソフトウェア構成の展開は、車両V1000のECU ROMにおけるソフトウェア構成全体の削除と、当該機能に対応したソフトウェア構成全体の当該ECU ROMへの展開とを含んでよい。このように、部分更新可能なソフトウェア構成があれば部分更新が行われるので、迅速な機能実現への貢献がされる。
なお、ECUゲートウェイC11におけるテーブルC1300、C1400、C1500及びC1600のうちの少なくとも一部が、車両V1000(例えばECUゲートウェイC11)に代えて又は加えて、ユーザデバイスU1000に存在してもよいしOTAサーバシステムT1000に存在してもよい。OTAサーバシステムT1000におけるテーブルT1400の少なくとも一部が、OTAサーバシステムT1000に代えて又は加えて、車両V1000(例えばECUゲートウェイC11)及びユーザデバイスU1000のうちの少なくとも一つに備えられてもよい。事前判定プログラムT61は、OTAサーバシステムT1000に代えて又は加えて、車両V1000(例えばECUゲートウェイC11)及びユーザデバイスU1000のうちの少なくとも一つに備えられてもよい。機能設定プログラムC14は、車両V1000(例えばECUゲートウェイC11)に代えて又は加えて、OTAサーバシステムT100及びユーザデバイスU1000のうちの少なくとも一つに備えられてよい。車両のハードウェア構成は、ECUを含む構成に限らないでよい。また、OTAサーバシステムT1000とECUゲートウェイC11間の通信が、ユーザデバイスU1000経由又は非経由で行われる。
また、上述したように、OTAサーバシステムT1000は、車両のシェアリングサービス(又はレンタルサービス)を提供する企業又はOEMのサイトにおけるサーバシステムでもよい。
また、車両V1000について複数のユーザが存在する場合、ユーザ毎のユーザサイドソフトウェアテーブルC1600が車両V1000に備えられてよい。
また、車両V1000にユーザ所望機能群が実現されるタイミングは、ユーザが車両V1000に乗車してユーザがユーザデバイスU1000経由又は非経由で車両V1000に対しユーザ所望機能群の実現を命じたタイミングでもよいし、ユーザが車両V1000に乗車する前の任意のタイミングでよい。また、全ユーザについてユーザ所望機能群が車両V1000に登録されていてもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態を説明する。その際、第1の実施形態との相違点を主に説明し、第1の実施形態の共通点については説明を省略又は簡略する。
第1の実施形態は、ユーザが車両V1000を利用することが決まっている場合の実施形態であるが、第2の実施形態は、ユーザにとって車両V1000に乗車することよりもユーザ所望機能群が実現されることの方を優先することができる。
図17は、第2の実施形態で行われる処理全体の流れの一例を示す。
ユーザが車両V1000に乗車することを優先する場合(S501:Yes)、図13に示した処理が行われる。
ユーザが車両V1000に乗車することよりもユーザ所望機能群の実現を優先する場合(S501:No)、S502で、事前判定プログラムT61が、事前判定において、所定の条件を満たす一つ又は複数の車両の各々について、機能定義テーブルT1400を基に、ユーザのユーザ所望機能群を構成する一つ又は複数のユーザ所望の機能と当該車両が有するハードウェア構成との関係の判定を行う。当該判定において、事前判定プログラムT61が、ユーザ所望機能群(例えば、ユーザ設定テーブル及びユーザサイドソフトウェアテーブルのうちの少なくとも一つから特定された機能群)に対応したハードウェア構成を有する車両である該当車両の有無を判定する。ここで言う「所定の条件」とは、ユーザが指定した地理的範囲(例えば、市町村といった地域、ユーザが指定した地点から所定距離の範囲)に存在すること、ユーザが指定した車種に該当することといった一つ以上の要件のうちの少なくとも一つの要件でよい。
該当車両があれば(S502:Yes)、S503で、事前判定プログラムT61(又は、事前判定プログラムT61と通信するプログラム)が、該当車両の車両IDのリストを表示し、当該リストから、ユーザ所望の車両の選択をユーザから受け付けてよい。当該リストは、例えば、車載装置の表示デバイス又はユーザデバイスに表示されてよい。その後、図13の処理が行われてよい。但し、S103は、S102及びS107非経由で実行される。
該当車両がなければ(S502:No)、S504で、事前判定プログラムT61(又は、事前判定プログラムT61と通信するプログラム)が、車両の車両IDのリストを表示し、当該リストから、ユーザ所望の車両の選択をユーザから受け付けてよい。ここで表示される車両IDは、ユーザ所望機能群のなるべく多くの機能に対応したハードウェア構成を有する車両の車両IDでもよいし、S502で言う「所定の条件を満たす一つ又は複数の車両」の全ての車両の車両IDでもよい。リストからの車両IDの選択の後、図13の処理が行われてよい。但し、S102がスキップされるが、S103は、S107経由で実行される。
第2の実施形態では、S105において、各機能についてソフトウェア構成が展開される車両は、S503又はS504において選択された車両である。
第2の実施形態では、ユーザは、ユーザ所望機能群が実現される車両を知りその車両に乗車することを決定できる。
以上、幾つかの実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
T61 事前判定プログラム
C14 機能設定プログラム
V1000 車両

Claims (9)

  1. 複数のユーザに利用される車両に対して各ユーザの希望に応じた機能設定を行うシステムであって、
    ソフトウェアベースの機能と、前記機能実現のためのハードウェア構成と、前記機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表す情報である機能定義情報、前記車両のハードウェア構成を表す情報である車両構成情報、及び各ユーザが所望する一つ又は複数のユーザ所望機能を表す情報であるユーザ設定情報を記憶する記憶部と、
    前記ユーザの認証を行うユーザ認証部と、
    前記機能定義情報、前記車両構成情報および前記ユーザ設定情報に基づいて、前記車両で前記機能設定の対象とする一つ以上の機能を前記ユーザごとに特定する事前判定部と、
    前記事前判定部により特定された前記一つ以上の機能の各々について、前記車両における当該機能に対応したハードウェアに、当該機能に対応したソフトウェアを展開することで、前記機能設定を行う機能設定部と
    を備え
    前記機能設定部は、前記ユーザ認証部により認証された前記ユーザに対して前記事前判定部により特定された、当該ユーザに対応する各機能を対象として、前記機能設定を行う車両設定システム。
  2. 前記車両は、第1の車両および第2の車両を含み、
    前記記憶部は、前記ユーザ認証部により認証された前記ユーザについて、前記第1の車両と前記ユーザ所望機能との関係を表す情報であるユーザサイド情報を記憶しており、
    前記事前判定部は、前記記憶部に記憶された前記第1の車両に関する前記ユーザサイド情報に基づいて、当該ユーザについて前記第2の車両で前記機能設定の対象とする前記一つ以上の機能を特定する
    請求項1に記載の車両設定システム。
  3. 前記事前判定部により特定された前記一つ以上の機能の一部の機能が前記ユーザ所望機能でない場合に当該一部の機能を表す情報である機能制限情報をユーザに通知する制限通知部を更に備え、
    前記機能設定部は、当該機能に対応した前記ソフトウェアを展開することを、前記機能制限情報に対して前記ユーザから承認を受けた場合に行う、
    請求項に記載の車両設定システム。
  4. 前記機能定義情報において、
    前記ハードウェア構成は、前記機能ごとに対応する前記車両のECU(Electronic Control Unit)のバージョンを含み、
    前記ソフトウェア構成は、前記機能ごとに対応するアプリケーション、ミドルウェア、OS(Operating System)、及びハイパバイザのうちの少なくとも一つについてのバージョンを含む、
    請求項1に記載の車両設定システム。
  5. 前記記憶部は、前記車両に設けられた第1の記憶部と、前記ユーザにより操作されて前記車両と通信可能な情報デバイスであるユーザデバイスに設けられた第2の記憶部と、前記車両及び前記ユーザデバイスのうちの少なくとも一つと通信可能なサーバシステムに設けられた第3の記憶部と、を含み、
    前記機能定義情報、前記車両構成情報及び前記ユーザ設定情報は、前記第1の記憶部、前記第2の記憶部及び前記第3の記憶部の少なくとも一つにそれぞれ記憶されており、
    前記事前判定部は、前記サーバシステム、前記車両及び前記ユーザデバイスのうちの少なくとも一つに備えられており、
    前記機能設定部は、前記サーバシステム、前記車両及び前記ユーザデバイスのうちの少なくとも一つに備えられている、
    請求項1に記載の車両設定システム。
  6. 前記事前判定部により特定された前記一つ以上の機能の各々について、
    当該機能に対応したソフトウェア構成の一部が前記車両に無い場合、前記機能設定部は、部分更新が可能なソフトウェア構成が定義されたソフトウェア定義情報を基に、当該機能に対応したソフトウェア構成の部分更新が可能か否かを判定し、
    当該判定の結果が真の場合、当該機能に対応したソフトウェア構成の展開は、当該車両のメモリにおけるソフトウェア構成の部分更新を含み、
    当該判定の結果が偽の場合、当該機能に対応したソフトウェア構成の展開は、当該車両のメモリにおけるソフトウェア構成全体の削除と、当該機能に対応したソフトウェア構成全体の当該メモリへの展開とを含む、
    請求項1に記載の車両設定システム。
  7. 前記事前判定部は、複数の前記車両のうち所定の条件を満たす一つ又は複数の車両のリストを表示し、
    前記機能設定部は、前記リストに表示された前記一つ又は複数の車両のうち前記ユーザにより選択された車両について前記機能設定を行い
    前記所定の条件は、前記ユーザが指定した地理的範囲及び車種のうち少なくとも一つ以上の要件である、
    請求項1に記載の車両設定システム。
  8. 複数のユーザに利用される車両に対して各ユーザの希望に応じた機能設定を行う方法であって、
    コンピュータが、前記ユーザの認証を行い、
    コンピュータが、ソフトウェアベースの機能と、前記機能実現のためのハードウェア構成と、前記機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表す情報である機能定義情報、前記車両のハードウェア構成を表す情報である車両構成情報、及び各ユーザが所望する一つ又は複数のユーザ所望機能を表す情報であるユーザ設定情報に基づいて、前記車両で前記機能設定の対象とする一つ以上の機能を前記ユーザごとに特定し、
    コンピュータが、認証された前記ユーザに対して特定された、当該ユーザに対応する前記一つ以上の機能の各々について、前記車両における当該機能に対応したハードウェアに、当該機能に対応したソフトウェアを展開することで、前記機能設定を行う
    車両設定方法。
  9. 複数のユーザに利用される車両に対して各ユーザの希望に応じた機能設定を行うための通知を行うシステムであって、
    前記ユーザの認証を行うユーザ認証部と、
    ソフトウェアベースの機能と、前記機能実現のためのハードウェア構成と、前記機能実現のためのソフトウェア構成との対応関係を表す情報である機能定義情報、前記車両のハードウェア構成を表す情報である車両構成情報、及び各ユーザが所望する一つ又は複数のユーザ所望機能を表す情報であるユーザ設定情報に基づいて、前記車両で前記機能設定の対象とする一つ以上の機能を前記ユーザごとに特定する事前判定部と、
    前記ユーザ認証部により認証された前記ユーザに対して前記事前判定部により特定された、当該ユーザに対応する前記一つ以上の機能を表す情報を前記車両に通知する機能通知部と
    を備えるサーバシステム。
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