JP7511814B2 - 単胴式空気輸送装置、及びその運転制御方法 - Google Patents
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Description
特許文献1,2に示すような双胴式は、船内に十分な設置スペースが確保でき、輸送量も多い場合に利用される。双胴式空気輸送装置は、2つの槽本体を設置し、いずれか1方の槽本体の粉粒体受け入れ時に上部の受入弁を開放して重力落下により粉粒体を槽本体内に受け入れている。槽本体の設定位置まで粉粒体を受け入れた後に受入弁を閉じる。その後、圧送弁を開放して槽本体へ圧送空気を供給し粉粒体の混合物として、槽本体の内部圧力よりも低い後段設備へ圧力差を利用して輸送管を介して圧送している。
このときいずれか他方の槽本体では、一方の槽本体が圧送中に粉粒体の受け入れ作業を行い、一方の槽本体が粉粒体の受け入れ作業に切り替わったら、圧送作業に切り替えている。このように双胴式空気輸送装置では2つの槽本体で受け入れ作業と、圧送作業を交互に繰り返すことにより連続作業が実現できる。
図4は従来の単胴式空気輸送装置の運転制御方法の説明図である。図中の各弁の下線は閉じた状態、上線は開いた状態を示す(後述する図2も同じ)。装置稼働時に主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを開放して槽本体3内部へ圧送空気を供給する。次に主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを閉じて、バイパス弁6を開放して圧送空気をバイパス管5を介して輸送管4へ排気すると共に、排気弁8a及び受入弁8bを開放して粉粒体を槽本体3内部の設定位置まで受け入れる。受け入れ作業後に、排気弁8a及び受入弁8b、バイパス弁6を閉じて、主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを開放して槽本体3へ圧送空気を供給し粉粒体の混合物として、槽本体3の内部圧力よりも低い後段設備へ圧力差を利用して輸送管4を介して圧送する。
前記槽本体へ圧送空気を供給するコンプレッサと、
前記コンプレッサと前記輸送管を直接接続するバイパス管と、
前記バイパス管を開閉動作するバイパス弁を備えた単胴式空気輸送装置において、
前記粉粒体を前記槽本体に受け入れるときに前記バイパス弁を閉じて前記コンプレッサを無負荷状態にする制御部を備えたことを特徴とする単胴式空気輸送装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、従来構成で粉粒体の受け入れ時にも圧送空気を生成して輸送管から排気していた稼働中は常時負荷状態のコンプレッサを、受け入れ時に圧送空気を生成しない無負荷状態にできる。このためコンプレッサの消費電力を削減することができる。
上記第2の手段によれば、単胴式空気輸送装置の起動時又は前記粉粒体の圧送時に圧送弁を開放する前にコンプレッサを無負荷状態から負荷状態に復帰させることにより、コンプレッサをスムーズに立ち上げる(起動させる)ことができる。
前記槽本体へ圧送空気を供給するコンプレッサと、
前記コンプレッサと前記輸送管を直接接続するバイパス管と、
前記バイパス管を開閉動作するバイパス弁を備えた単胴式空気輸送装置の運転制御方法において、
前記粉粒体を前記槽本体に受け入れるときに前記バイパス弁を閉じて前記コンプレッサを無負荷状態にすることを特徴とする単胴式空気輸送装置の運転制御方法を提供することにある。
上記第3の手段によれば、従来構成で粉粒体の受け入れ時にも圧送空気を生成して輸送管から排気していた稼働中は常時負荷状態のコンプレッサを、受け入れ時に圧送空気を生成しない無負荷状態にできる。このためコンプレッサの消費電力を削減することができる。
上記第4の手段によれば、単胴式空気輸送装置の起動時又は前記粉粒体の圧送時に圧送弁を開放する前にコンプレッサを無負荷状態から負荷状態に復帰させることにより、コンプレッサをスムーズに立ち上げる(起動させる)ことができる。
図1は本発明の単胴式空気輸送装置の構成概略図である。
本発明の単胴式空気輸送装置10は、粉粒体を受け入れて輸送管4から後段設備へ圧送する槽本体3と、前記槽本体3へ圧送空気を供給するコンプレッサ2と、前記コンプレッサ2と前記輸送管4を直接接続するバイパス管5と、前記バイパス管5を開閉動作するバイパス弁6を備えた単胴式空気輸送装置10において、前記粉粒体を前記槽本体3に受け入れるときに前記バイパス弁6を閉じて前記コンプレッサ2を無負荷状態にする制御部20を備えている。
(1)バイパス管5の管断面積Xは、補助管9aの管断面積Yよりも大きく設定している(X>Y)。
(2)バイパス管5の管断面積Xは、主ノズル圧送弁7aを取り付けた配管の管断面積Aとリングノズル圧送弁7bを取り付けた配管の管断面積Bの和以上に設定している(X≧A+B)。
(3)バイパス管5の管径断面積Xは、主ノズル圧送弁7aを取り付けた配管の管断面積Aと補助管9aの管断面積Yの和以上に設定している(X≧A+Y)。
バイパス管5の管断面積Xは、(1)~(3)を満たすように設定し、コンプレッサ2からの圧送空気を輸送管4へ十分に排気することができるように構成している。従って、バイパス弁6を開放することにより無負荷状態のコンプレッサ2を負荷状態へ容易にシフトできる。
図2は本発明の単胴式空気輸送装置の運転制御方法の説明図である。。
[装置(コンプレッサ)起動]単胴式空気輸送装置10の起動時において、制御部20によりバイパス弁6を開放してコンプレッサ2から圧送空気を輸送管4へ直接排気する。これにより起動時のコンプレッサから供給される圧送空気を輸送管にそのまま排気してスムーズな立ち上げを実現できる。
[起動ブロー]次に、バイパス弁6を閉じて、主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを開放して槽本体3内部へ圧送空気を供給する。所定時間経過後、主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを閉じる。前記3つの弁、すなわち主ノズル圧送弁7a、リングノズル圧送弁7b、バイパス弁6を閉じているため、コンプレッサ2は負荷状態から無負荷状態へシフトする。
[受入作業]排気弁8a及び受入弁8bを開放して粉粒体を槽本体3内部へ受け入れる。槽本体3の設定位置まで粉粒体を受け入れた後、排気弁8a及び受入弁8bを閉じる。
制御部20によりバイパス弁6を開放してコンプレッサ2から輸送管4へ直接接続する経路を形成し、輸送管4を介して生成した圧送空気を排気してコンプレッサ2を無負荷状態から負荷状態に復帰させている。これにより、コンプレッサ2のスムーズな立ち上げが実現できる。
[圧送作業]
制御部20によりバイパス弁6を閉じる。ついで主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを開放して槽本体3へ圧送空気を供給し粉粒体の混合物として、槽本体3の内部圧力よりも低い後段設備へ圧力差を利用して輸送管4を介して圧送する。圧送作業終了後、主ノズル圧送弁7a及びリングノズル圧送弁7bを閉じる。このときバイパス弁6も閉じているため、負荷状態のコンプレッサ2は無負荷状態にシフトする。
その後、排気弁8a及び受入弁8bを開放して受入作業を行う。以降、受け入れ作業、無負荷のコンプレッサを負荷へシフト、圧送作業の繰り返しとなる。なお、圧送作業中に、槽本体内部で粉粒体の詰まりが生じた場合には、補助圧送弁を9b開放し、その間、リングノズル圧送弁7bを閉じて、槽本体3出口付近の粉粒体の詰まりを解消する作業を行う。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
2 コンプレッサ
3 槽本体
4 輸送管
5 バイパス管
6 バイパス弁
7a 主ノズル圧送弁
7b リングノズル圧送弁
8a 排気弁
8b 受入弁
9a 補助管
9b 補助圧送弁
20 制御部
Claims (4)
- 粉粒体を受け入れて輸送管から後段設備へ圧送する槽本体と、
前記槽本体へ圧送空気を供給するコンプレッサと、
前記コンプレッサと前記輸送管を直接接続するバイパス管と、
前記バイパス管を開閉動作するバイパス弁を備えた単胴式空気輸送装置において、
前記粉粒体を前記槽本体に受け入れるときに前記バイパス弁を閉じて前記コンプレッサを無負荷状態にする制御部を備えたことを特徴とする単胴式空気輸送装置。 - 請求項1に記載の単胴式空気輸送装置において、
前記制御部は、前記単胴式空気輸送装置の起動時又は前記粉粒体の受入終了後に前記バイパス弁を開き、前記圧送空気を前記槽本体に供給する前に閉じる制御を行うことを特徴とする単胴式空気輸送装置。 - 粉粒体を受け入れて輸送管から後段設備へ圧送する槽本体と、
前記槽本体へ圧送空気を供給するコンプレッサと、
前記コンプレッサと前記輸送管を直接接続するバイパス管と、
前記バイパス管を開閉動作するバイパス弁を備えた単胴式空気輸送装置の運転制御方法において、
前記粉粒体を前記槽本体に受け入れるときに前記バイパス弁を閉じて前記コンプレッサを無負荷状態にすることを特徴とする単胴式空気輸送装置の運転制御方法。 - 請求項3に記載の単胴式空気輸送装置の運転制御方法において、
前記単胴式空気輸送装置の起動時又は前記粉粒体の受入終了後に前記バイパス弁を開き、前記圧送空気を前記槽本体に供給する前に閉じる制御を行うことを特徴とする単胴式空気輸送装置の運転制御方法。
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