JP7501466B2 - 車両用注意喚起装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用注意喚起装置に関する。
従来、車外の人に自車両の右折又は左折を知らせる車両用注意喚起装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1記載の車両用注意喚起装置は、車両側面のサイドミラーに設けられたセンサと、サイドミラーに設けられた表示部と、を備えている。センサは、自車両の死角に存在する歩行者などの人を検出する。そして、かかる人がセンサにより検出された状況で、運転者がその人を十分に認識しない場合に、表示部は、その人に向けて注意喚起表示を行う。
特開2010-113601号公報
ところで、サイドミラーは、ミラー部が車両に対して運転者が車両後方を視認し易い方向に向くように角度調整されている。しかしながら、ミラー部が運転者が視認し易い角度に固定されたままでは、車両後方に存在する人がサイドミラー内の表示部の注意喚起表示を視認し難い事態が起こり得、安全性が損なわれるおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、車両後方に存在する人にサイドミラー内の表示部の注意喚起表示を視認させ易くすることが可能な車両用注意喚起装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車両側部に配置され、車両運転者に車両後方を視認させるミラー部を有するサイドミラーと、車両後方に存在する人を検知する検知部と、前記検知部により検知された前記人に向けて前記ミラー部を通じた注意喚起表示を行う表示部と、前記ミラー部が向く方向を変化させるミラー駆動部と、前記検知部により検知された前記人の顔へ前記ミラー部が向くように前記ミラー駆動部を駆動させる駆動制御部と、を備える、車両用注意喚起装置である。
この構成によれば、検知部により車両後方に存在する人が検知された場合に、サイドミラーのミラー部がその人の顔へ向くようにミラー駆動部が駆動されると共に、その人に向けてそのミラー部を通じた注意喚起表示が行われる。従って、車両後方に存在する人にサイドミラー内の表示部の注意喚起表示を視認させ易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用注意喚起装置の構成図である。 本実施形態の車両用注意喚起装置が備えるサイドミラーと運転者との位置関係を表した図である。 本実施形態の車両用注意喚起装置が備えるサイドミラーを運転者の視点で見た図である。 本実施形態の車両用注意喚起装置が備えるサイドミラーのミラー部の構造及び表示部の構成を表した図である。 本実施形態の車両用注意喚起装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャート(その1)である。 本実施形態の車両用注意喚起装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャート(その2)である。
以下、本発明に係る車両用注意喚起装置の具体的な実施形態について説明する。
一実施形態の車両用注意喚起装置1は、車両2に搭載され、車両周囲の人や自車両の運転者に注意喚起を行う装置である。尚、本実施形態において、方向を示す内容は、車両用注意喚起装置1が搭載される車両2を基準にしたものとする。例えば、「右側」とは車両進行方向に対する車両右側を指し、「左側」とは車両進行方向に対する車両左側を指すものとする。
車両用注意喚起装置1は、図1及び図2に示す如く、サイドミラー10を備えている。サイドミラー10は、光の反射を利用して自車両2の運転者(視点V)に車両後方を視認させるための後写鏡である。サイドミラー10は、自車両2の車体側部左右それぞれに側方へ突出するように配置されている。サイドミラー10は、例えばドアミラーやフェンダミラーである。尚、「車両後方」とは、サイドミラー10から車両後側に広がる領域のことであって、主に車両後側方のことである。
各サイドミラー10は、図3に示す如く、ミラー部11と、枠体部12と、を有している。ミラー部11は、運転者に車両後方を視認させる鏡面体である。ミラー部11は、湾曲面状又は平面状に形成されている。枠体部12は、ミラー部11を保持する枠状の支持体である。各サイドミラー10は、ミラー部11が自車両2に対して運転者が車両後方を視認し易い方向に向くように角度調整されている。
車両用注意喚起装置1は、センサ20と、表示部30と、ミラー駆動部40と、制御部50と、指示部60と、を備えている。
センサ20は、車両後方に存在する人を検知するための信号を出力する部位である。センサ20は、自車両2に対して車両後方の所定領域内を検知範囲としている。センサ20の検知対象は、歩行者や自転車やオートバイなどに乗車している人を含む。センサ20は、車両後方を撮影するサラウンドビューカメラやサイドカメラ,バックカメラなどや、レーザ光を用いたLiDARを含んでもよい。尚、センサ20は、自車両2に既に設置されたものであってもよいし、又は、自車両2に専用に設けられたものであってもよい。また、センサ20は、複数個のセンサからなるものであってよく、カメラやLiDARなどの複数種類からなるものであってよい。センサ20は、サイドミラー10の枠体部12や車体側面,車体リアバンパなどに取り付けられており、車両後方に指向されている。
表示部30は、車両後方に存在する人に向けて注意喚起表示を行うモニタ部である。表示部30は、サイドミラー10に設けられている。すなわち、各サイドミラー10は、表示部30を有している。表示部30は、サイドミラー10のミラー部11を通じて注意喚起表示を行う。表示部30は、自車両2の運転者がミラー部11を介した光の反射により車両後方を視認することを妨げないように注意喚起表示を行う。
表示部30は、光源31を有している。光源31は、電力供給により点灯する例えばLEDなどである。光源31は、ミラー部11の裏側すなわち車両前方側に配置されている。光源31は、ミラー部11の面内に亘って並んで複数設けられている。表示部30は、各光源31それぞれの点灯/非点灯が制御されることにより注意喚起表示を行う。尚、表示部30は、ミラー部11の面外から面内へ向けて光を投影することによりミラー部11を通じて注意喚起表示を行うものであってもよい。
ミラー部11は、図4に示す如く、基材13と、ハーフミラー部14と、ルーバー部15と、コート部16と、を有している。基材13は、ガラスや樹脂などにより構成された透明なベース材である。ハーフミラー部14は、光源31の非点灯時に鏡として機能し、光源31の点灯時にその光源31から照射される光を透過する表示器として機能する。ハーフミラー部14は、基材13の表側すなわち車両後方側に配置されている。尚、ハーフミラー部14は、基材13の裏側すなわち車両前方側に配置されていてもよい。
ルーバー部15は、光源31からミラー部11を通じて照射される光すなわち表示部30における注意喚起表示が車両後方に存在する人に視認される一方で自車両2の運転者に視認されないように光を遮断する部位である。ルーバー部15は、ミラー部11よりも車両後方側から見て視認できる角度範囲(具体的には、主に水平方向の角度範囲)を制限し、その角度範囲外では光源31からの光が視認されないように構成されている。ルーバー部15は、例えば、ルーバー加工されたフィルム状部材である。上記の角度範囲は、サイドミラー10のミラー部11に対して車両後方の所定角度範囲(例えば60°)である。ルーバー部15は、ハーフミラー部14の裏側すなわち車両前方側に配置されていると共に、基材13の裏側すなわち車両前方側に配置されている。
コート部16は、ハーフミラー部14や基材13が傷つくのを防止するトップコートやハードコートである。コート部16は、基材13の表側すなわち車両後方側に配置されていると共に、ハーフミラー部14の表側すなわち車両後方側に配置されている。
上記の表示部30は、ハーフミラー部14を用いて光源31から車両後方へ光を照射して注意喚起表示を行うと共に、ルーバー部15を用いて車両後方の人に視認可能にかつ自車両2の運転者に視認不可能になるように注意喚起表示を行う。表示部30が行う注意喚起表示は、後述の如く、車両後方の人に自車両2を追い抜くことを促す表示や自車両2が進路変更する予定であることを知らせる表示などである。また、表示部30が行う注意喚起表示は、文字表示であってもよいが、絵文字やイラスト表示などであってもよい。
ミラー駆動部40は、サイドミラー10のミラー部11が向く方向を変化させる駆動部である。ミラー駆動部40は、ミラー部11を水平軸を中心にして回動させてそのミラー部11が向く方向を上下方向に変えることが可能であると共に、ミラー部11を上記の水平軸に直交する方向に延びる垂直軸を中心にして回動させてそのミラー部11が向く方向を左右方向に変えることが可能である。ミラー駆動部40は、二軸それぞれに対応したアクチュエータ(モータ)を有している。
尚、ミラー駆動部40は、サイドミラー10の枠体部12を含む全体を車体に対して可動するものであってもよいし、ミラー部11を枠体部12に対して可動するものであってもよい。また、ミラー駆動部40は、運転者のスイッチ操作によりミラー部11の向く方向を可変する駆動部を兼用していてよい。
制御部50は、表示部30、ミラー駆動部40、及び指示部60それぞれを制御する装置である。制御部50は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、CPUやメモリ,記憶装置などを有している。制御部50は、センサ20に電気的に接続されていると共に、表示部30、ミラー駆動部40、及び指示部60それぞれに電気的に接続されている。制御部50は、検知部51と、駆動制御部52と、表示制御部53と、視認判別部54と、安全距離判別部55と、進路変更判別部56と、を有している。
検知部51は、センサ20からの信号(例えばカメラ画像)を処理(例えばエッジ処理)することにより、車両後方に存在する人を検知する部位である。検知部51は、検知した人の顔が自車両2に対して位置する方向及び距離を測定することが可能であると共に、更に、検知した人の視線の動きを捉えることが可能である。
駆動制御部52は、ミラー駆動部40を駆動させる部位である。駆動制御部52は、特に、検知部51により人が検知された場合にその人の顔へミラー部11が向くようにミラー駆動部40を駆動させる。尚、検知部51により検知された人が自車両2の左側後方に存在するときは、左側のサイドミラー10のミラー部11のみがその人の顔へ向くようにミラー駆動部40が駆動されればよい。
表示制御部53は、表示部30における注意喚起表示を制御する部位である。表示制御部53は、検知部51により人が検知された場合にその人に向けて所定の注意喚起表示が行われるように表示部30の光源31を点灯させる。注意喚起表示の内容は、後述の如く、検知部51により検出される人と自車両2との位置関係や自車両2が置かれている状況などに応じて切り替わる。
視認判別部54は、検知部51により検知された人が表示部30における注意喚起表示を視認したか否かを判別する部位である。視認判別部54は、検知部51により検知された人の視線の動きを検知し、その検知結果としてその視線が表示部30における注意喚起表示に向いたか否かを判別すればよい。この場合、人が注意喚起表示を視認したとの判定の正確性を向上させるうえでは、人の視線が注意喚起表示に向いた状態が所定時間継続した場合に人が注意喚起表示を視認したと判定することとすればよい。
安全距離判別部55は、検知部51により検知された人と自車両2との間に安全距離が確保されているか否かを判別する部位である。安全距離とは、車両後方の人が自車両2を追い抜くうえで人と自車両2との間で安全が確保されると判断される最短距離(特に人と自車両2の車体側面との左右方向の距離)のことであって、例えば50cmなどに予め設定されている。安全距離判別部55は、検知部51により検知された人の自車両2に対する位置に基づいて、上記の判別を行う。
進路変更判別部56は、自車両2が進路変更可能な状況にあるか否かを判別する部位である。進路変更判別部56は、例えば、ナビゲーションシステムを用いた自車両2の地図上における位置、その位置における道路の車線数や幅,路肩の有無,片側一車線の如何、自車両2の進行予定道路上における障害物の有無などに基づいて、上記の判別を行う。
指示部60は、自車両2の運転者に指示を与える部位である。指示部60は、運転者に視認させることが可能な運転席前のマルチディスプレイや車室内に向けて音出力を行うスピーカやブザー器などである。
次に、図5及び図6を参照して、車両用注意喚起装置1の動作について説明する。
車両用注意喚起装置1は、特に自車両2が低速で走行しているとき又は停車しているときに、自車両2を左側から又は右側から追い抜いていく自転車やオートバイに乗車する人や歩行者(以下、これらを総称して「人」と総称する。)に対して注意喚起を行うと共に、自車両2が人を追い抜いた後に減速して路肩に寄せて停車する予定或いはその人の居る側へ左折又は右折する予定(以下、これらを総称して減速予定と称す。)であるときに、その停車前或いは左折や右折の前にその人に対して注意喚起を行う。また、必要に応じて自車両2の運転者に対して注意喚起を行う。
車両用注意喚起装置1において、制御部50は、まず、センサ20の検知範囲に物体が進入しているか否かを判別する(図5に示すルーチン中のステップS100)。この判別は、検知部51にてセンサ20からの信号が処理されることにより行われる。制御部50は、センサ20の検知範囲に物体が進入していないと判別した場合(ステップS100の否定判定時)は、以後、何ら処理を進めることなくルーチンを終了する。
一方、制御部50は、センサ20の検知範囲に物体が進入していると判別した場合(ステップS100の肯定判定時)は、次に、その進入物体が、注意喚起対象となる車両後方に存在する人であるか否かを判別する(ステップS101)。この判別は、検知部51における信号処理により抽出された特徴点などに基づいて行われる。そして、制御部50は、進入物体が注意喚起対象の人でないと判別した場合(ステップS101の否定判定時)は、以後、何ら処理を進めることなくルーチンを終了する。
また、制御部50は、進入物体が注意喚起対象の人であると判別した場合(ステップS101の肯定判定時)は、次に、その注意喚起対象である車両後方の人が自車両2に対して接近しているか否かすなわち車両後方から自車両2に追い付いて更に自車両2を追い抜こうとしているか否かを判別する(ステップS102)。この判別は、検知部51で検知される人が時系列的に自車両2に対して移動する方向などに基づいて行われる。そして、制御部50は、車両後方の人が自車両2に対して接近していると判別した場合(ステップS102の肯定判定時)は、次に、安全距離判別部55にてその車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されているか否かを判別する(ステップS103)。
そして、制御部50は、車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されていると判別した場合(ステップS103の肯定判定時)は、次に、車両後方の人の顔へミラー部11が向くようにミラー駆動部40を駆動させる(ステップS104)と共に、車両後方の人に向けてミラー部11を通じた注意喚起表示がなされるように表示部30を表示させる(ステップS105)。
上記のミラー駆動部40の駆動は、駆動制御部52からの指令に従って行われる。また、ミラー駆動部40の駆動は、自車両2に対する車両後方の人の相対移動に伴ってミラー部11を追従させるものであってもよい。また、上記の表示部30の表示は、表示制御部53からの指令に従って行われる。更に、この際、表示部30の注意喚起表示は、例えば、車両後方の人に自車両2を追い抜くことを促すものであって、例えば「車両の左側を安全に追い抜いてください。」などである。
一方、制御部50は、車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されていないと判別した場合(ステップS103の否定判定時)は、次に、進路変更判別部56にて自車両2が進路変更可能な状況にあるか否かを判別する(ステップS106)。そして、制御部50は、自車両2が進路変更可能な状況にあると判別した場合(ステップS106の肯定判定時)は、次に、人と自車両2との安全距離を確保するために自車両2を進路変更させる操作を自車両2の運転者に指示するように指示部60を駆動させる(ステップS107)。このように指示部60が駆動されると、自車両2の運転者は、指示部60による指示を認識することが可能となる。
更に、制御部50は、自車両2が進路変更可能な状況にあると判別した場合は、車両後方の人の顔へミラー部11が向くようにミラー駆動部40を駆動させる(ステップS108)と共に、車両後方の人に向けてミラー部11を通じた注意喚起表示がなされるように表示部30を制御する(ステップS109)。この際、注意喚起表示は、例えば、車両後方の人に自車両2が進路変更することを知らせるものであって、例えば「車両は右方へ車線変更します。」などである。
制御部50は、自車両2が進路変更可能な状況にないと判別した場合(ステップS106の否定判定時)は、次に、車両後方の人の顔へミラー部11が向くようにミラー駆動部40を駆動させる(ステップS110)と共に、車両後方の人に向けてミラー部11を通じた注意喚起表示がなされるように表示部30を制御する(ステップS111)。この際、注意喚起表示は、例えば、車両後方の人に自車両2を追い抜くことを禁止することを知らせるものであって、例えば「追い抜き禁止」などである。
制御部50は、ステップS105、S109、又はS111の処理を実行することにより表示部30に注意喚起表示を行った後、視認判別部54にて車両後方の人がその表示部30における注意喚起表示を視認したか否かを判別する(ステップS112)。この判別は、車両後方の人が注意喚起表示を視認するまで繰り返し行われる。そして、制御部50は、車両後方の人が注意喚起表示を視認したと判別した場合、次に、ミラー部11が車両後方の人の顔へ向いた状態から元の状態(具体的には、自車両2の運転者がミラー部11を通じて車両後方を視認し易い状態)に戻るようにミラー駆動部40を戻し駆動させると共に、表示部30を消灯させる(ステップS113)。制御部50は、ステップS113の処理を実行すると、今回のルーチンを終了する。
また、制御部50は、上記ステップS102において否定判定がなされた場合は、次に、自車両2が人を追い越したことによりその人が車両後方に位置することとなったか否かを判別する(図6に示すルーチン中のステップS120)。この判別は、検知部51で検知される人が時系列的に自車両2に対して移動する方向などに基づいて行われる。そして、制御部50は、自車両2が人を追い越していないと判別した場合(ステップS120の否定判定時)は、以後、何ら処理を進めることなくルーチンを終了する。
また、制御部50は、自車両2が人を追い越したと判別した場合(ステップS120の肯定判定時)は、次に、自車両2が停車する予定或いは走行路に対してその人(すなわち、車両後方に位置する人)が居る側へ右左折する予定であるか否かを判別する(ステップS121)。この減速予定の判別は、例えば、自車両2が走行する予定の経路の情報やウィンカーの操作情報,ブレーキ操作情報などに基づいて行われる。そして、制御部50は、自車両2が減速予定でないと判別した場合(ステップS121の否定判定時)は、以後、何ら処理を進めることなくルーチンを終了する。
また、制御部50は、自車両2が減速予定であると判別した場合(ステップS121の肯定判定時)は、次に、その人の顔へミラー部11が向くようにミラー駆動部40を駆動させる(ステップS122)と共に、その人に向けてミラー部11を通じた注意喚起表示がなされるように表示部30を表示させる(ステップS123)。
上記のミラー駆動部40の駆動は、駆動制御部52からの指令に従って行われる。また、ミラー駆動部40の駆動は、自車両2に対する車両後方の人の相対移動に伴ってミラー部11を追従させるものであってもよい。また、上記の表示部30の表示は、表示制御部53からの指令に従って行われる。更に、この際、表示部30の注意喚起表示は、例えば、自車両2は人を追い越したけれど停車する或いは右左折する予定であるので、その人に自車両2の停車前或いは右左折前に自車両2を追い抜くことを促すものであって、例えば「自車両は次の交差点で左折予定ですが、その左折前に自車両を追い抜いてください。」などである。
制御部50は、ステップS123の処理を実行することにより表示部30に注意喚起表示を行った後、人がセンサ20の検知範囲外に至ったか否か(具体的には、特に人が自車両2を追い抜く方向でセンサ20の検知範囲外に至ったか否か)を判別する(ステップS124)。この判別は、検知部51で検知される人が時系列的に自車両2に対して移動する方向などに基づいて行われる。そして、制御部50は、人がセンサ20の検知範囲外に至ったと判別した場合、次に、ミラー部11が車両後方の人の顔へ向いた状態から元の状態(具体的には、自車両2の運転者がミラー部11を通じて車両後方を視認し易い状態)に戻るようにミラー駆動部40を戻し駆動させると共に、表示部30を消灯させる(ステップS113)。制御部50は、ステップS113の処理を実行すると、今回のルーチンを終了する。
このように、車両用注意喚起装置1においては、サイドミラー10が、自車両2の運転者から見ればミラー部11を通じて車両後方を視認させる後写鏡として機能すると共に、車両後方に存在する人から見ればミラー部11を通じた注意喚起表示を行う表示部30として機能する。
サイドミラー10のミラー部11は、ミラー部11を通じた表示部30の注意喚起表示が自車両2の運転者に視認されないように光を遮断するルーバー部15を有している。このルーバー部15によれば、表示部30の注意喚起表示は、自車両2の運転者に視認されない一方で車両後方の人には視認される。このため、サイドミラー10の機能として、自車両2の運転者への後写鏡機能と車両後方の人への注意喚起表示機能とを同時に実現することができる。すなわち、自車両2の運転者にサイドミラー10のミラー部11を通じて車両後方を視認させつつ、車両後方の人にそのミラー部11を通じて注意喚起表示を視認させることができるので、自車両2の運転者への後写鏡機能を損なうことなく、車両後方の人への注意喚起表示機能を確保することができる。
また、車両用注意喚起装置1においては、センサ20を用いて車両後方に人が存在することが検知された場合、その人の顔へサイドミラー10のミラー部11が向くようにミラー駆動部40が駆動される。かかるミラー駆動部40の駆動が行われると、サイドミラー10のミラー部11が車両後方の人の顔へ向くこととなる。このため、車両後方の人にサイドミラー10のミラー部11内における注意喚起表示を視認させ易くすることができる。従って、車両後方の人(自車両2が追い越した人を含む。)が自車両2を追い抜く際の安全性を向上させることができる。
また、車両用注意喚起装置1においては、上記の如く、センサ20を用いて検知された車両後方の人の顔へサイドミラー10のミラー部11が向くようにミラー駆動部40が駆動された場合、表示部30が注意喚起表示を行う。この注意喚起表示の表示内容は、検知された車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されているか否かの判別結果や自車両2が人を追い越した後の減速予定の有無に応じて変わる。
具体的には、上記の安全距離が確保されているときは、検知された車両後方の人に向けて自車両2を追い抜くことを促す注意喚起表示が行われる。一方、上記の安全距離が確保されていないときは、検知された車両後方の人に向けて自車両2を追い抜くことを禁止すること又は自車両2が進路変更することなどを知らせる注意喚起表示が行われる。このため、検知された車両後方の人への注意喚起表示をその人と自車両2との位置関係に合わせた適切なものとすることができ、これにより、注意喚起表示を通じて車両後方の人に与える情報を常に有用なものとすることができる。
上記の安全距離が確保されていないときは、更に、注意喚起表示の表示内容は、自車両2が進路変更可能な状況にあるか否かの判別結果に応じて変わる。具体的には、自車両2が進路変更可能な状況にあるときは、検知された車両後方の人に向けて自車両2が進路変更することを知らせる注意喚起表示が行われる。一方、自車両2が進路変更可能な状況にないときは、検知された車両後方の人に向けて自車両2を追い抜くことを禁止することを知らせる注意喚起表示が行われる。このため、検知された車両後方の人と自車両2との安全距離が確保されていないときのその車両後方の人への注意喚起表示を、自車両2が進路変更可能な状況にあるか否かに合わせた適切なものとすることができ、これにより、注意喚起表示を通じて車両後方の人に与える情報を常に有用なものとすることができる。
また、上記の安全距離が確保されておらずかつ自車両2が進路変更可能な状況にあるときは、指示部60を用いて自車両2の運転者に自車両2を進路変更させる操作が指示される。そして、自車両2の運転者が指示部60による指示を認識してその指示に従って自車両2を進路変更させる操作を行うと、車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されることとなる。従って、車両後方の人と自車両2との間に安全距離が確保されていない状況でも、その安全距離が確保されるように運転者に自車両2の進路変更が促されるので、車両後方の人が自車両2を追い抜く際の安全性を向上させることができる。
更に、自車両2が人を追い越した後に停車する予定或いはその人が居る側へ右左折する予定であるときは、その人に向けて自車両2が停車する前或いは右左折する前に自車両2を追い抜くことを促す注意喚起表示が行われる。このため、自車両2が人を追い越した後に減速予定であるときに、その人に自車両2の停車前或いは右左折前に自車両2を追い抜くことが促されるので、自車両2に一旦追い越された人が自車両2を追い抜く際の安全性を向上させることができる。
更に、車両用注意喚起装置1においては、上記の如く車両後方の人の顔へサイドミラー10のミラー部11が向くようにミラー駆動部40が駆動された後、視認判別部54にてミラー部11を通じた注意喚起表示をその車両後方の人が視認したか否かが判別される。そして、車両後方の人が注意喚起表示を視認した場合に、ミラー駆動部40が戻し駆動されることで、ミラー部11が車両後方の人の顔へ向いた状態から元の状態に戻される。
また、上記の如く車両後方の人の顔へサイドミラー10のミラー部11が向くようにミラー駆動部40が駆動された後、自車両2が追い越した人がその自車両2を追い抜くことでセンサ50の検知範囲外に至ったか否かが判別される。そして、自車両2が追い越した人がその自車両2を追い抜くことでセンサ50の検知範囲外に至った場合に、ミラー駆動部40が戻し駆動されることで、ミラー部11が車両後方の人の顔へ向いた状態から元の状態に戻される。
車両後方の人が表示部30における注意喚起表示を視認した後や人が自車両2を追い抜いた後は、その車両後方の人に向けた注意喚起表示を継続させる必要性は低下するので、ミラー部11を車両後方の人の顔へ向いた状態に維持させることは不要である。一方、ミラー部11が元の状態に戻されれば、自車両2の運転者がミラー部11を通じて車両後方を視認し易い状態となる。従って、車両後方の人への注意喚起表示の視認性向上のためにミラー部11の向きを変える期間を最小限に抑えつつ、自車両2の運転者がミラー部11を通じて車両後方を視認し難い状態が長期間に亘って継続するのを防止することができる。
ところで、上記の実施形態においては、自車両2が人を追い越したことによりその人が車両後方に位置することとなったか否かの判別を、車両後方を撮影するセンサ20を用いて検知される人が時系列的に自車両2に対して移動する方向などに基づいて行うこととしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の判別を、自車両2の前部や側部に配置されて車両前方を撮影やレーザ光で検知するセンサを単独で或いはセンサ20と組み合わせて用いて行うこととしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:車両用注意喚起装置、2:車両(自車両)、10:サイドミラー、11:ミラー部、14:ハーフミラー部、15:ルーバー部、20:センサ、30:表示部、31:光源、40:ミラー駆動部、50:制御部、51:検知部、52:駆動制御部、53:表示制御部、54:視認判別部、55:安全距離判別部、56:進路変更判別部、60:指示部。

Claims (6)

  1. 車両側部に配置され、車両運転者に車両後方を視認させるミラー部を有するサイドミラーと、
    車両後方に存在する人を検知する検知部と、
    前記検知部により検知された前記人に向けて前記ミラー部を通じた注意喚起表示を行う表示部と、
    前記ミラー部が向く方向を変化させるミラー駆動部と、
    前記検知部により検知された前記人の顔へ前記ミラー部が向くように前記ミラー駆動部を駆動させる駆動制御部と、
    前記ミラー部が前記人の顔へ向いた後に前記人が前記注意喚起表示を視認したか否かを判別する視認判別部と、
    を備え
    前記駆動制御部は、前記視認判別部により前記人が前記注意喚起表示を視認したと判別された場合に、前記ミラー部の向きが元に戻るように前記ミラー駆動部を駆動させる、車両用注意喚起装置。
  2. 前記人と自車両との間に安全距離が確保されているか否かを判別する安全距離判別部と、
    前記安全距離判別部による判別結果に応じて前記注意喚起表示の表示内容を変える表示制御部と、
    を備える、請求項1に記載された車両用注意喚起装置。
  3. 車両側部に配置され、車両運転者に車両後方を視認させるミラー部を有するサイドミラーと、
    車両後方に存在する人を検知する検知部と、
    前記検知部により検知された前記人に向けて前記ミラー部を通じた注意喚起表示を行う表示部と、
    前記ミラー部が向く方向を変化させるミラー駆動部と、
    前記検知部により検知された前記人の顔へ前記ミラー部が向くように前記ミラー駆動部を駆動させる駆動制御部と、
    前記人と自車両との間に安全距離が確保されているか否かを判別する安全距離判別部と、
    前記安全距離判別部による判別結果に応じて前記注意喚起表示の表示内容を変える表示制御部と、
    を備える、車両用注意喚起装置。
  4. 前記安全距離判別部により前記安全距離が確保されていないと判別されたときに、自車両が進路変更可能な状況にあるか否かを判別する進路変更判別部を備え、
    前記表示制御部は、更に、前記進路変更判別部による判別結果に応じて前記注意喚起表示の表示内容を変える、請求項2又は3に記載された車両用注意喚起装置。
  5. 前記安全距離判別部により前記安全距離が確保されていないと判別されたときに、自車両が進路変更可能な状況にあるか否かを判別する進路変更判別部と、
    前記進路変更判別部により自車両が進路変更可能な状況にあると判別された場合に、自車両の運転者に自車両を進路変更させることを指示する指示部と、
    を備える、請求項2乃至4の何れか一項に記載された車両用注意喚起装置。
  6. 前記ミラー部は、前記ミラー部を通じた前記注意喚起表示が車両運転者に視認されないように光を遮断するルーバー部を有する、請求項1乃至5の何れか一項に記載された車両用注意喚起装置。
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