特定の実施形態および例が、本明細書で開示されているが、本発明の主題は、具体的には開示されている実施形態の中の例を超えて、他の代替的な実施形態および/または使用まで、ならびに、修正例およびその均等物まで拡張する。したがって、本開示の範囲は、本明細書で説明されている特定の実施形態のうちのいずれかによって限定されない。たとえば、本明細書で開示されている任意の方法またはプロセスにおいて、方法またはプロセスの行為または動作は、任意の適切なシーケンスで実施され得、任意の特定の開示されているシーケンスに必ずしも限定されるわけではない。さまざまな動作は、特定の実施形態を理解する際に役立つ可能性のある様式で、複数の個別の動作として順番に説明されている可能性がある。しかし、説明の順序は、これらの動作が順序に依存するということを暗示するように解釈されるべきではない。追加的に、本明細書で説明されている構造体、システム、および/またはデバイスは、一体化されたコンポーネントとして、または、別個のコンポーネントとして具現化され得る。さまざまな実施形態を比較する目的のために、これらの実施形態の特定の態様および利点が説明されている。必ずしもすべてのそのような態様または利点が、任意の特定の実施形態によって実現されるわけではない。したがって、たとえば、さまざまな実施形態は、本明細書でも教示または示唆され得るような他の態様または利点を必ずしも実現することなく、本明細書で教示されているような1つの利点または利点のグループを実現するかまたは選択する様式で実施され得る。
本明細書で説明されているカテーテルハウジングは、カテーテル、カテーテルデバイス、および/またはチュービングに直接的に接着剤を塗布することなく、カテーテルに連結されているカテーテルに連結されているカテーテルデバイス、カテーテル、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングを安定化させることが可能である。上記に議論されているように、これは、有利には、そのような様式でのテープまたは他の接着剤の使用から結果として生じることの多い潜在的な汚染を防止することが可能である。そのうえ、カテーテル、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングは、テープによってそれをカバーすることなく、本明細書で議論されているハウジングによって安定化させられ得るので、カテーテル挿入エリアは、容易に介護者に見えるままであることが可能である。上記に議論されているように、そのような可視性は、炎症、故障、および/または感染の兆候に関して、介護者が挿入部位を容易に、迅速に、および繰り返して評定することを可能にする。
本明細書で説明されているカテーテルハウジングは、カテーテル、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングを、患者移動から物理的におよび/または機械的に隔離することが可能であり、また、カテーテル(および/またはカテーテルデバイスおよび/またはチュービング)を適正な挿入角度で保持することが可能であり、および/または、カテーテルに連結されているカテーテルデバイスに角度が付くことを制限することが可能である。また、開示されているカテーテルハウジングは、非常に通気性の高い固定システムを提供することが可能であり、たとえば、患者快適性を可能にし、また、皮膚炎および/または皮膚外傷の低減を可能にする。本明細書で説明されているカテーテルハウジングは、カテーテル、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングに直接的に圧力を印加することなく、カテーテル、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングを安定化させることが可能である。上記に議論されているように、これは、有利には、カテーテルが静脈の中に位置決めされているときの静脈への損傷、および/または、カテーテル挿入部位に近接する領域への損傷を防止することが可能である。
図1Aは、完全に組み立てられたカテーテルハウジング10の斜視図を図示しており、カテーテルハウジング10は、人間の身体の任意の部分の上および/または上方に設置され得る。たとえば、カテーテルハウジング10は、患者の腕または脚に固定され得、また、挿入部位の周りにおいてカテーテルハウジング10(または、ハブもしくはハブの膜)の底部表面の上に滑り止め材料を使用することによって、および/または、下記に議論されているような1つもしくは複数の締結ストラップを使用することによって、腕または脚に固定され得る。
図1Bは、図1Aのカテーテルハウジング10の分解図を図示している。カテーテルハウジング10は、カバー20およびハブ60を有することが可能である。カテーテルハウジング10のカバー20は、患者の身体の一部分に固定しながら、1つまたは複数の締結ストラップ80がカバー20と連結することおよび/またはカバー20に固定することを可能にする構造体を有することが可能である。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング10は、カテーテル、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングを固定することが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10は、カテーテル42、カテーテルに連結されているカテーテルデバイス40(本明細書で「カテーテルデバイス40」とも称される)、および/または、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41を固定することが可能である。カテーテルハウジング10の1つの利点は、それが少数のコンポーネントまたはパーツを含むことが可能であるということであり、それは、任意のタイプのカテーテル、カテーテルデバイス、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービングの簡単な組み立ておよび固定を可能にする。本明細書で議論されているカテーテルハウジング10は、別個のコンポーネントとしてカバー20およびハブ60を含むことが可能であるが、カバー20およびハブ60は、ユニタリー構造体を含むことが可能であり、当業者は、カバー20およびハブ60に関連して本明細書で議論されている特徴が、いくつかの、多くの、またはすべての点において、ユニタリーカテーテルハウジングの中へ組み込まれ得るということを認識することとなる。本明細書で議論されているカテーテルデバイス40は、カテーテルカニューレ42および/または流体チューブ41に連結する任意のデバイスであることが可能である。カテーテルデバイス40は、カテーテルカニューレ42および/またはオス型ルアーコネクターに直接的に連結することができる1つまたは複数の円筒状の部分を含むことが可能である。そのようなオス型ルアーコネクターは、1つまたは複数の円筒状の部分に(たとえば、そのような部分の端部を取り囲むことによって)接続する円筒状のリングと、ステム部分とを含むことが可能であり
、ステム部分は、たとえば、流体チューブ41の端部に固定し、および/または、流体チューブ41の端部を取り囲む。カテーテルハウジング10(および、そのコンポーネント)は、たとえば、当技術分野において典型的なまたは平凡なものなど、さまざまなサイズまたはスタイルのカテーテルデバイス40およびその一部分を固定し、および/または、それと相互作用することが可能である。
下記に議論されているように、カバー20は、ハブ60に固定され得、および/または、ハブ60は、カバー20に固定され得る。図1Aおよび図1Cに図示されているように、カテーテルハウジング10が組み立てられているときには、カバー20は、ハブ60および/またはその一部分を実質的に取り囲むかまたは囲むことが可能である。ハブ60は、ハブ60の壁部の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、カテーテルデバイス40および/またはチュービング41がそれを通過し、ハブ60の内部の中にフィットし、および/または、ハブ60の内部の中へ挿入されることを可能にする。また、ハブ60は、ハブ60の膜の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、カテーテル42に連結されているカテーテルデバイス40がカテーテルハウジング10の少なくとも一部分(たとえば、カバー20など)に固定されている状態で、カテーテル42が患者の中へ挿入されることを可能にする。カテーテルハウジング10は、下記に議論されているように、ハブ60の膜の底部表面の上で滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を使用することによって、患者に固定することが可能である。代替的にまたは追加的に、カテーテルハウジング10は、下記にも議論されているように、1つまたは複数の締結ストラップ80を使用して患者に固定され得る。カテーテルハウジング10は、1つまたは複数の締結ストラップ80と一体的に形成され得る。たとえば、カバー20は、1つもしくは複数の締結ストラップ80と一体的に形成され得、および/または、ハブ60は、1つもしくは複数の締結ストラップ80と一体的に形成され得る。代替的に、締結ストラップ80は、カバー20と非一体的になっていることが可能である。
図1Cは、人間の腕に固定されている組み立てられたカテーテルハウジング10の斜視図を図示している。上記に議論されているように、カテーテルハウジング10は、また、他の身体のパーツの中でも、大腿、足、ふくらはぎ、足首、腕、脚、手、および/または首などのような、人間の身体の上の他の場所に取り付けられ得る。たとえば、カテーテルハウジング10は、さまざまな身体のパーツに取り付けられ得、人間の身体の上の異なる領域(たとえば、他のエリアの中でも、腕の下側の一部分など)に位置付けされるカテーテル挿入部位を取り囲むことが可能である。カテーテルハウジング10は、IVが患者の中へ挿入され得る任意の場所におよび/またはその近くに、位置決めおよび/または固定され得る。1つまたは複数の締結ストラップ80が、カテーテルハウジング10を患者に固定するために使用され得るが(たとえば、締結ストラップ80が腕に巻き付けるために使用されるケース)、カテーテルハウジング10は、締結ストラップ80を使用することなく、患者の身体の一部分に固定され得る。上記に議論されているように、カテーテルハウジング10は、患者に接触することができるカテーテルハウジング10の一部分の上に、滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を含むことが可能である。
本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング10は、1つまたは複数の締結ストラップ80の使用によって、患者に固定され得る。たとえば、カテーテルハウジング10は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、9つの、または10個の締結ストラップ80を有することが可能である。本明細書で議論されている1つまたは複数の締結ストラップ80は、さまざまな材料または材料の組み合わせから作製され得る。たとえば、締結ストラップ80は、シリコーン、プラスチック、ゴム、および/またはファブリックを含むことが可能である。代替的に、締結ストラップ80は、適当な生体適合性材料を含むことが可能である。代替的に、締結ストラップ80は、医療用グレードの軟質シリコーン材料を含むことが可能である。追加的に、締結ストラップ80は、実質的に防水性であり、耐久性があり、および/または洗浄可能であることが可能である。1つまたは複数の締結ストラップ80は、患者に関する情報、たとえば、名前、生年月日、および他の情報などを含有することが可能である。また、1つまたは複数の締結ストラップ80の上に含有される情報は、たとえば、カテーテル挿入に関する情報、および/または、介護者による検査に関する情報であることが可能である。1つまたは複数の締結ストラップ80は、さまざまな固定手段を含むことが可能である。たとえば、1つまたは複数の締結ストラップ80は、面ファスナー、クリップ、バックル、キノコ状取り付け具(fungi-like attachment)、もしくは他の公知の取り付けシステム、または、これらの取り付けシステムの組み合わせを含むことが可能である。たとえば、1つまたは複数の締結ストラップ80は、1つまたは複数の締結ストラップ80の一部分の上にVelcroを含むことが可能である。追加的にまたは代替的に、1つまたは複数の締結ストラップ80は、接着剤アタッチメントシステムを含むことが可能である。たとえば、1つまたは複数の締結ストラップ80は、接着剤材料を介して自分自身に固定することが可能である。
1つまたは複数の締結ストラップ80のさまざまな固定手段は、1つまたは複数の締結ストラップ80がカテーテルハウジング10を患者に固定することを可能にすることができる。たとえば、締結ストラップ80は、自分自身および/またはカテーテルハウジング10に固定することが可能である。下記に議論されているように、カバー20、120は、1つまたは複数のストラップフープ22、122を含むことが可能であり、1つまたは複数のストラップフープ22、122は、締結ストラップ80を使用してカテーテルハウジング10を患者に固定することを促進させることが可能である。カバー20、120は、たとえば、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、または6つのストラップフープを含むことが可能である。たとえば、カバー20は、カバー20、120の第1の側部に第1のストラップフープを含むことが可能であり、また、第1の側部の反対側のカバー20、120の第2の側部に第2のストラップフープを含むことが可能である。締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分(たとえば、腕など)に巻き付き、第2のストラップフープを通過し、たとえば、Velcroを使用して、再び自分自身に固定することが可能である(図1Aおよび図1Cを参照)。追加的にまたは代替的に、カバーは、1つだけのストラップフープを有することが可能であり、および/または、締結ストラップは、カバー20、120の第2のストラップフープを通ってループにならなければならない代わりに、カテーテルハウジング10の一部分に固定することが可能である。たとえば、締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分に巻き付き、ハブ60に固定することが可能であり、したがって、カテーテルハウジング10を患者に固定することが可能である。たとえば、締結ストラップ80は、患者の特質(たとえば、腕の太さ)に応じて、サイズ決めおよび/または形状決めされ得る。
図2A~図2Bは、カバー20のさまざまな斜視図を図示している。本明細書で議論されているように、カバー20は、ハブ60に固定され得る。カバー20は、透明な材料から作製され得る。代替的に、カバー20は、不透明の材料から作製され得る。追加的に、カバー20は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10の他のコンポーネントを観察するために、ならびに/または、カテーテルハウジング10もしくはそのコンポーネントを除去することなく穿刺部位を観察し、アクセスし、および/もしくは検査するために、カバーを通して見ることができることが有利である場合に、カバー20の一部分は、透明な材料から作製され得る。カバー20は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング10および/またはカバー20が据え付けまたは使用の間に衝撃を受ける可能性があるからである。また、カバー20は、実質的に防水性の材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、デバイスが使用中のときに、カテーテルハウジング10および/またはカバー20が水または他の液体を受ける可能性があるからである。カバー20は、他の材料の中でも、プラスチック、ゴム、および/もしくはシリコーン、または、そのような材料の組み合わせを含むことが可能である。カバー20は、軟質の曲げやすい材料、たとえば、医療用グレードのシリコーンなどを含むことが可能である。代替的に、カバー20は、より硬質のシリコーンを含むことが可能であり、または、ゴムが使用され得る。
カバー20は、静脈内カテーテルが患者の中へ挿入される部位の上方に、閉じた環境を形成するように構成され得る。そのような閉じた環境は、本明細書で議論されているように、その部位を汚染のない状態に維持することを支援することが可能である。上記に議論されているように、カバー20は、少なくとも部分的に透明な材料から作製され得、カバー20がハブ60に固定されているままで、介護者または他の人がカテーテル挿入部位および/またはカテーテルハウジング10の他の部分(たとえば、ハブ60)を調べることを可能にするようになっている。
カバー20は、たとえば、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、または6つ以上の開口部32など、1つまたは複数の開口部32を含むことが可能であり、チュービング41がカバー20の中にフィットすることおよび/またはカバー20を通過することおよびカバー20の中および内部へ入ることを許容する。たとえば、本明細書で議論されているように、そのような開口部は、ハブ60の中の1つまたは複数の開口部(たとえば、開口部65など)と整合することが可能であり、1つまたは複数の開口部は、カテーテルデバイス40がカバー20のロック26に固定されているときに、チュービング41がハウジング10を通過しカテーテルデバイス40へ至ることを可能にすることができる。カバー20は、丸みを帯びた形状を有することが可能である。代替的に、カバー20は、丸くない形状、たとえば、長方形形状を有することが可能である。代替的に、カバー20は、他の形状の中でも、形状がおおよそ台形、長方形、正方形、長円形および/または円形になっていることが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10がハブ60を含み、ハブ60の壁部61がスタジアムのように形状決めされている場合に、カバー20は、壁部61のスタジアム形状を収容する形状を有することが可能である。カバー20は、単一の連続的なピースを含むことが可能である。代替的に、カバー20は、2つ以上のピースを含むことが可能である。
少なくとも図2A~図2Dに図示されているように、カバー20は、1つまたは複数のポート21を有することが可能であり、1つまたは複数のポート21は、滅菌ガスおよび/または麻酔ガスをカテーテルハウジング10の中へ挿入するために使用され得る。たとえば、カバー20は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、9つの、10個の、11個の、またはそれ以上のポート21を有することが可能である。1つまたは複数のポート21は、カバー20の側部に位置付けされ得る。代替的に、1つまたは複数のポート21は、カバー20の上部部分の上に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート21は、滅菌ガスおよび/または消毒ガス(他の中でも)、たとえば、エチレンオキシドガス、窒素ガス、または他の滅菌ガス、消毒ガス、および/もしくは麻酔ガスなどを提供するために使用され得る。たとえば、カバー20は、滅菌ガスを提供するためのポート21、および、麻酔ガスを提供するための別個のポートを含むことが可能である。1つまたは複数のポート21は、開口部およびポートリムを含むことが可能である。ポート21の開口部は、カバー20から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、ポート21の開口部から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、スナップフィット、圧入、および/または摩擦嵌め構成で、ガスチューブの一部分に固定するように構成され得る。たとえば、ポートリムは、メス型ルアーコネクターを含むことが可能である。
1つまたは複数のポート21は、実質的に円筒状の、長方形の、または別の形状であることが可能である。1つまたは複数のポート21は、ガス開口部を含むことが可能であり、ガス開口部は、滅菌ガス、麻酔ガス、または他のガスがカテーテルハウジング10の中へ流入することを可能にする。1つまたは複数のポート21は、ポートリムを含むことが可能であり、ポートリムは、少なくとも部分的に1つまたは複数のポート21の外部部分の周りに延在している。ポートリムは、1つまたは複数のポート21から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、(図2Cに示されているように)1つもしくは複数のポート21の端部に、または、代替的に、1つもしくは複数のポート21に沿った別の領域に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート21は、カバー20から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、カテーテルハウジング10にガスを提供するガスチューブまたは他のデバイスに固定するように構成され得る。たとえば、ポートリムは、1つまたは複数のネジ山を含有することが可能であり、ガスチューブまたは他のデバイスは、1つまたは複数のネジ山によってねじ込むことが可能である。代替的に、ポートリムは、スナップメカニズムを含むことが可能であり、スナップメカニズムは、ガスチューブまたは他のデバイスに固定することが可能であり、それによって、そのようなチューブまたは他のデバイスの一部分が、ポートリムのスナップメカニズムの中へまたはその周りにスナップするように構成され得る。ガスチューブまたは他のデバイスを1つまたは複数のポート21のポートリムに固定する他の代替的な方法が存在している。また、1つまたは複数のポート21は、1つまたは複数の弁、たとえば、制御弁および/またはマルチ弁などを含むことが可能である。
カバー20の1つまたは複数のポート21は、ハブ60のガス入口部67と整合するように構成され得る(図4Aを参照)。たとえば、カバー20がハブ60に固定されているときには、カバー20の1つまたは複数のポート21が、ハブ60の壁部61のガス入口部67と整合することが可能であり、ガスがハブ60の内部の中へおよび/またはカテーテル挿入部位へ流れることを可能にする。
カテーテルハウジング10(本明細書で議論されているハブ60およびカバー20を含む)は、抗菌性コーティングによってコーティングされ、カテーテル挿入部位の近くでのおよび/またはカテーテルハウジングの中もしくは周りでの殺菌および/または滅菌を支援することが可能である。
カバー20は、1つまたは複数のスロット23を含むことが可能であり、1つまたは複数のスロット23は、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41がそれを通過することおよびカテーテルハウジング10の一部分に固定されることを可能にすることができる。たとえば、少なくとも図2Jに示されているように、カテーテル42およびカテーテルデバイス40が、たとえばカバー20によって、カテーテルハウジング10に固定されているときには、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41は、カバー20の中の開口部を通過し、カバー20の一部分に沿って湾曲し、カバーの中の1つまたは複数のスロット23を通過することが可能である。そのような構成は、J形ループを形成することが可能であり、たとえば、J形ループにおいて、チュービング41は、カバーの中の開口部を退出した後に、カバー20の一部分に沿って湾曲し、カバー20の側部において1つまたは複数のスロットを通過している。図2Jに図示されている構成では、チュービング41は、カバー20の中の開口部を退出し、おおよそ180度の角度で湾曲し、カバー20の上の2つのスロット23を通過し、チュービング41が最初にカバー20を退出した方向とは反対側の方向に外へ退出する。しかし、カバー20は、3つ以上のスロット23を有することが可能であり、たとえば、カバー20は、4つのスロット23を有することが可能である。そのようなケースでは、チュービング41は、より多くのすべての4つのスロットを通過し、カバー20の一部分の実質的にすべてに巻き付き、たとえば、チュービング41が最初にカバー20を退出したのと同じ方向に外へ退出するように構成され得る。本明細書で議論されているように、カバー20は、1つまたは複数の壁部、たとえば、内側壁部29および外側壁部28などを有することが可能である。1つまたは複数のスロット23は、外側壁部28の上に配設され得る。そのような構成では、内側壁部29と外側壁部28との間のスペースは、チュービング41が通過するためのおよび/またはチュービング41がその中に収容されるための内部通路を画定することが可能である。そのような内部通路を通してチュービング40の一部分を設置することは、たとえば、挿入部位および/またはカテーテルデバイス40からチュービング41を
機械的に連結解除するなど、本明細書で議論されている利益を提供することが可能である。
1つまたは複数のスロット23の設置および/または量にかかわらず、1つまたは複数のスロット23は、介護者がチュービング41をカテーテルハウジング10に便利におよび安全に巻き付けるおよび/または固定することを可能にすることができる。これは、複数の利点を提供することが可能である。1つまたは複数のスロット23は、挿入部位またはカテーテルハウジングの一部分(たとえば、ロックなど)がチュービング41から機械的に連結解除されることを可能にすることができる。したがって、チュービング41が引っ張られるか、捕まえられるか、または引っ掛けられた場合に、力が、挿入部位、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/または、カテーテルハウジング10の一部分(たとえば、ロック26など)に影響を与えないこととなる。また、カテーテルハウジング10へのチュービング41のそのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが引っ張られるかまたは衣類もしくは他のアイテムに捕まえられることとなる可能性を低減させることが可能である。また、そのような巻き付けおよび/または固定は、チュービング41が介護者または医師にとって不便な方向および/またはエリアに突き出ることを防止することが可能である。たとえば、患者が外科手術を受けている場合、多くの医療用ツールデバイスが外科手術の間に使用され得、医者および看護師がカテーテル挿入部位の近くのエリアの中および周りを移動している可能性がある。そのようなケースでは、1つまたは複数のスロット23は、カテーテルハウジング10および/またはチュービング41の「設置面積」を著しく低減させることが可能である。これは、チュービング41が絡まることとなるという可能性、または、カテーテル挿入部位に近接して働くそのような介護者による活動(その部位から数フィート以内であっても)とチュービング41が干渉することとなるという可能性を低減させることが可能である。カテーテルハウジング10へのチュービング41の巻き付けおよび/または固定は、チュービング41がカテーテルハウジング10と本質的に統一されることを可能にすることができ、患者の皮膚に直接的に塗布される接着剤によって介護者がJ形ループ構成でチュービング41を固定する必要性を排除することが可能である。1つまたは複数のスロット23は、患者の皮膚にチュー
ビング41を触れさせることなく、そのような接触から結果として生じる患者の快適性および潜在的な発疹または他の皮膚炎の問題を増加させることなく、チュービング41のための固定を提供することが可能である。また、1つまたは複数のスロット23は、チュービング41が引っ張り出されることならびに/またはチュービング41がカテーテル42および/もしくはカテーテルデバイス40の固定に衝撃を与えることを防止する、チュービング41への固定を提供することが可能である。たとえば、1つまたは複数のスロット23は、チュービング41が移動させられる場合には、印加される力に抵抗することが可能であり、また、そのような移動が起こった場合には、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42に印加される力を著しく低減させるかまたは完全に排除することが可能である。これは、重大な利点を提供する。その理由は、カテーテル固定の従来のデバイスおよび方法では、重大な損傷が静脈および/またはカテーテル挿入部位に起こる可能性があるからである。
少なくとも図2A~図2Bに図示されているように、および、上記に議論されているように、カバー20は、もう1つのストラップフープ22を含むことが可能であり、もう1つのストラップフープ22は、締結ストラップ80を使用して患者にカテーテルハウジング10を固定することを促進させることが可能である。カバー20は、たとえば、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、または6つのストラップフープを含むことが可能である。たとえば、カバー20は、カバー20の第1の側部に第1のストラップフープを含むことが可能であり、第1の側部の反対側のカバー20の第2の側部に第2のストラップフープを含むことが可能である。締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分(たとえば、腕など)に巻き付き、第2のストラップフープを通過し、たとえば、Velcroを使用して、再び自分自身に固定することが可能である(図1Aおよび図1Cを参照)。追加的にまたは代替的に、カバーは、1つだけのストラップフープを有することが可能であり、および/または、締結ストラップは、カバー20の第2のストラップフープを通ってループにならなければならない代わりに、カテーテルハウジング10の一部分に固定することが可能である。たとえば、締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分に巻き付き、ハブ60に固定することが可能であり、したがって、カテーテルハウジング10を患者に固定することが可能である。
1つまたは複数のストラップフープ22は、締結ストラップ80の一部分を受け入れるようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。1つまたは複数のストラップフープ22は、丸みを帯びたループなどのような、ループを含むことが可能である。1つまたは複数のストラップフープ22は、円形、台形、長方形、正方形、および/または長円形になっていることが可能である。1つまたは複数のストラップフープ22は、締結ストラップ80の幅を収容するようにサイズ決めされた幅を有することが可能であり、締結ストラップ80の厚さを収容するようにサイズ決めされた深さを有することが可能である。1つまたは複数のストラップフープ22は、1つまたは複数のスリットを有することが可能であり、1つまたは複数のスリットは、それを通して1つまたは複数の締結ストラップ80の側部を給送することによって、締結ストラップ80が1つまたは複数のストラップフープ22の中へ挿入されることを可能にするように構成されている。
カバー20は、たとえば、カバー20の第1の側部に第1のストラップフープ22を有することが可能であり、第1の側部とは反対側にあるカバー20の第2の側部に第2のストラップフープ22を有することが可能である。第1のストラップフープ22は、第2のストラップフープ22と整合させられ得る。1つまたは複数の締結ストラップ80は、それらがそれら自身におよび/またはカテーテルハウジング10に固定することを可能にする接着剤アタッチメントおよび/または非接着剤アタッチメントを含むことが可能である。
本明細書で議論されているように、1つまたは複数のストラップフープ22および1つまたは複数の締結ストラップ80は、患者へのカテーテルハウジング10の固定を提供するために使用され得る。1つまたは複数のストラップフープ22および1つまたは複数の締結ストラップ80は、カテーテルハウジング10を完全にシールすることが可能であり、カテーテルハウジング10は患者によって取り外すことが不可能でないにしても困難であるようになっている。たとえば、患者の身体の上のカテーテルハウジング10の場所に応じて、患者は、カテーテルハウジング10を除去しようとする際に、片手しか利用することができない可能性がある。いくつかの状況において、患者が自分自身からカテーテルを除去することを防止することが有利である可能性がある。たとえば、患者は、眠そうな状態または認識できない状態で目を覚まし、恐れまたは混乱からカテーテルを除去しようとすることが多い。したがって、1つまたは複数のストラップフープ22および1つまたは複数の締結ストラップ80を利用することは、有利には、そのような挙動を防止することが可能である。
図2E~図2Fに示されているように、カバー20は、1つまたは複数の突出部30(本明細書では「凸部30」とも称される)を含むことが可能である。たとえば、カバー20は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、またはそれ以上の突出部30を含むことが可能である。1つまたは複数の突出部30は、たとえば、カバー20の内部部分に沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部30は、カバー20の下側内部部分に位置付けされ得、または、代替的に、突出部30は、カバー20の中間のまたはより高い内部部分に位置付けされ得る。1つまたは複数の突出部30は、実質的に連続的になっていることが可能であり、または、代替的に、非連続的になっているか、断続的になっているか、またはセクションで存在していることが可能である。1つまたは複数の突出部30は、カバー20の内部から延在することが可能である。1つまたは複数の突出部30は、カバー20の内部の実質的にすべてに沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部30は、カバー20の内部の周りに延在することが可能であり、カバー20の中の開口部を除いておよび/またはその近くを除いて、連続的になっていることが可能である。たとえば、図2Eおよび図2Jに示されているように、1つまたは複数の突出部30は、2つの突出部30を含むことが可能であり、2つの突出部30は、カバー20の第1の側部の内部に沿って、および、カバー20の第2の側部の内部に沿って延在しており、また、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40が(たとえば、ロック26によって)カバーに固定されているときに、チュービング41がカバー20を退出する領域に近接して、カバーのフロント側部に沿って部分的に延在しており、ポート21に近接してカバー20のバック側部に沿って部分的に延在している。その構成で配置された1つまたは複数の突出部30を有することは、突出部30がハブ60の溝部68に固定されているときに、ロック26、チュービング41、および/もしくはポート21の動作ならびに/または使用とも干渉しない状態で、カバー20とハブ60との間に強力な固定を提供することが可能である。
1つまたは複数の突出部30は、ハブ60の一部分に固定するように構成され得る。たとえば、そのような固定は、カバー20がハブ60の上方に設置されておりおよび/またはハブ60に固定しているときに起こることが可能であり、それによって、1つまたは複数の突出部30は、ハブ60の1つまたは複数の溝部68(図4Aを参照)に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部30は、カバー20をハブ60に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって、1つまたは複数の溝部68に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部30の表面は、丸みを帯びていることが可能である(図2Fを参照)。そのような丸みを帯びた形状は、有利には、1つまたは複数の突出部がハブ60の1つまたは複数の溝部68の中へスライドすることを助けることが可能であり、したがって、固定の間の容易さを促進させる。
代替的に、1つまたは複数の突出部30は、1つまたは複数の内部溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部30は、1つの、2つの、3つの、4つの、または5つの、6つの、7つの、もしくは8つの、またはそれ以上の溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部30は、互いに隣接しておりおよび/または互いに重なっている、カバー20の内部表面に沿って延在している2つの溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部30は、1つの溝部と交換され得る。そのような内部溝部は、ハブ60の少なくとも一部分に固定することが可能である。たとえば、そのような内部溝部は、ハブ60の上に出現する突出部に固定することが可能である。そのような固定は、スナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって起こることが可能である。したがって、カバー20の上に位置付けされている突出部をハブ60の上に位置付けされている溝部の中へ挿入することによって、および/または、ハブ60の上に位置付けされている突出部をカバー20の上に位置付けされている溝部の中へ受け入れることによって、カバー20は、ハブ60に固定することが可能である。
いくつかの構成において、カバー20が、カテーテルハウジング10の囲まれた内部体積に外部空気および/または汚染物質が進入することを許容しないように、シールが形成されている。たとえば、カバー20は、ハブ60に係合し、閉じられたおよび/または隔離された雰囲気を形成することが可能であり、それは、挿入部位を囲む。そのような構成では、カテーテル挿入部位は、有利には、上記に説明されているような不活性ガスによって滅菌され得る。同様に、カバー20は、有利には、微生物汚染を抑制するかまたは防止することを助け、また、汚染脆弱性を低下させることを助けることが可能である。また、カバー20は、カテーテルハウジング10が使用中の間にジョイント66(図4Aを参照)が分離することを防止するように構成され得る。
カバー20は、1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、カバーは、1つの、2つの、3つの、4つの、または5つの壁部を含むことが可能である。図2E~図2Lに示されているように、カバー20は、2つの壁部を有することが可能である。たとえば、カバー20は、外側壁部28および内側壁部29を有することが可能である。示されているように、1つまたは複数の突出部30は、カバー20の内側壁部29の内部表面の上に位置付けされ得る。また、示されているように、上記に議論されている1つまたは複数のスロット23は、外側壁部28の上に位置付けされ得る。二重壁設計は、複数の利点を提供することが可能である。たとえば、カバー20の内側壁部29は、ハブ60に固定することが可能であり、内側壁部29と外側壁部28との間のスペースは、チュービング41を収容することが可能であり、それは、上記に議論されている利点を提供することが可能である。さらに、チュービング41は、このスペースの中に固定され得、一方、ハブ60への内側壁部29の固定は、カテーテル挿入部位の周りにシール(たとえば、気密シールなど)を提供することが可能である。カバー20が内側壁部29の1つまたは複数の突出部30を介してハブ60に固定されているときには、外側壁部28は、ハブ60の一部分(たとえば、ハブ60の膜など)の上に載っていることが可能である。たとえば、図1Aによって示されているように、外側壁部28の底部表面は、ハブ60の膜の上部表面と同一平面上にあることが可能である。したがって、チュービング41がカバー20の1つまたは複数のスロット23を通して固定されている場合、チュービング41は、内側壁部29、外側壁部28、および、ハブ60の膜によって囲まれ得る。上記に議論されているように、カバー20は、1つまたは複数のストラップフープ22を有することが可能であり、1つまたは複数のストラップフープ22は、1つまたは複数の締結ストラップ80とともに使用され、カテーテルハウジング10を患者に固定することが可能である。1つまたは複数のストラップフープは、平坦であるかまたは実質的に平坦である底部表面を有することが可能である(たとえば、図2Fを参照)。これは、カバー20がハブ60に固定されており、および/または、カテーテルハウジング10が患者に固定されている
ときに、1つまたは複数のストラップフープ22がハブ60の膜の上部表面と同一平面上にあることを保証することが可能である。1つまたは複数の締結ストラップ80は、カバー20および/またはハブ60の移動がほとんどないかまたは全くないことを保証することが可能である。追加的にまたは代替的に、本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング10は、(たとえば、カテーテルハウジング10の底部表面の上などに)滑り止め材料を含むことが可能であり、それは、カバー20および/またはハブ60の移動がほとんどないかまたは全くないことを保証することが可能である。追加的にまたは代替的に、本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング10は、(たとえば、カテーテルハウジング10の底部表面の上などに)滑り止め材料を含むことが可能であり、それは、カバー20および/またはハブ60の移動がほとんどないかまたは全くないことを保証することが可能である。したがって、カテーテルハウジング10およびそれに固定されているコンポーネント(たとえば、カテーテル42、カテーテルデバイス40、およびチュービング41)は、患者にしっかりと固定され得る。
図2E~図2Fに示されているように、カバー20は、カバー20の側部(たとえば、カバー20フロント側部など)にポート21を有することが可能である。ポート21は、カバー20のフロント側部から外方向に延在することが可能であり、カバー20の外側壁部28および内側壁部29を通って延在することが可能である。これは、上記に議論されているように、ポート21を通って流れるガスがカテーテルハウジング10の内部に進入することを可能にすることができる。
上記に議論されているように、カバー20は、1つまたは複数の開口部32を有することが可能であり、チュービング41がカバー20を通過してカバー20の内部の中へ入ることを許容する。図2Fおよび図2Gに示されているように、内側壁部29および外側壁部28は、開口部32a、32bを有することが可能であり、開口部32a、32bは、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41がカバー20を退出することを可能にする。開口部32a、32bは、本明細書で議論されているロック26に近接していることが可能である。開口部32a、32bは、ロック26の後壁部26bの中の凹部と整合することが可能である。これは、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41が、チュービング41がカテーテルデバイス40から延在している領域から開口部32a、32bへ真っ直ぐな構成を維持することを可能にすることができる。開口部32a、32bは、チュービング41のさまざまなサイズおよび/または形状を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。
カバー20は、ロック26を含むことが可能であり、ロック26は、カテーテル42が挿入部位において患者の中へ挿入される前に、その間に、および/またはその後に、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービング41を固定することが可能である。ロック26は、カテーテルデバイス40またはその一部分に固定するように構成されている1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、ロック26は、カテーテルデバイス40またはその一部分を固定するように構成されている1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、または8つの壁部を含むことが可能である。図2F~図2Gによって示されているように、ロック26は、2つの側壁部26aおよび後壁部26bを含むことが可能である。側壁部26aは、任意のサイズおよび/または形状のカテーテルデバイス40の一部分を収容および/または固定するように、サイズ決めされ、形状決めされ、および/または配向され得る。側壁部26aは、平行になっているかまたは実質的に平行になっていることが可能である。代替的に、側壁部26aは、非平行になっていることが可能である。側壁部26aは、他の形状の中でも、丸みを帯びているか、湾曲しているか、円形になっているか、または部分的に円形になっていることが可能である。側壁部26aは、さまざまなサイズのカテーテルデバイス40を収容するように間隔を置いて配置され得る。たとえば、側壁部は、円筒状のカテーテルデバイス40またはその一部分のさまざまな直径を収容するために、間隔を置いて配置され得る。側壁部26aは、カバー20の内側壁部29に面する外部表面を有することが可能であり、また、内部表面を有することが可能であり、内部表面は、互いに向き合っており、および/または、カテーテルデバイス40がロック26によって固定されているときにカテーテルデバイス40に接触する。壁部26aの内部表面は、真っ直ぐになっていることが可能である。代替的に、壁部26aの内部表面は、湾曲しているかまたは部分的に湾曲しており、カテーテルデバイス40の一部分に一致していることが可能である。壁部26aの内部表面は、カテーテルデバイス40の一部分を取り囲むかまたは部分的に取り囲むように形状決めされ得る。側壁部26aの内部表面
は、滑らかな表面を有することが可能であり、滑らかな表面は、カテーテルデバイス40が側壁部26a同士の間に容易にスライドしてフィットすることを可能にすることができる。代替的に、側壁部26aの内部表面は、粗い表面を有することが可能であり、粗い表面は、より多くの摩擦抵抗を提供することが可能である。側壁部26aの内部表面は、滑らかな表面および粗い表面の組み合わせを有することが可能である。側壁部26aは、カテーテルデバイス40が側壁部26aに固定されているときに、カテーテルデバイス40(もしくは、その一部分)の横方向の移動、微小移動、および/または浸食を防止することが可能である。
ロック26の後壁部26bは、図2K~図2Lによって示されているように、カテーテルデバイス40またはその一部分、チュービング41を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。ロック26の後壁部26bは、たとえば、他の中でも、コネクター、エクステンション、アダプター、および/または、オス型ルアーもしくはその一部分を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、図2G~図2Lに示されているように、後壁部26bは、幅W1を有する凹部を有することが可能であり、幅W1は、オス型ルアーコネクターの一部分(たとえば、チュービング41の端部の一部分に直接的に接続しおよび/または取り囲むオス型ルアーコネクターの一部分など)を収容するようにおよび/またはそれに固定するようにサイズ決めおよび形状決めされている。図2Iは、ロック26の正面図を図示しており、また、後壁部26bの凹部を図示している。凹部は、丸みを帯びていることが可能である。代替的に、凹部は、丸みを帯びていないことも可能である。凹部は、円形になっていることが可能である。代替的に、凹部は、円形になっていないことも可能である。凹部は、半月形形状(図2Iを参照)または別の形状を含むことが可能である。凹部は、半円形形状を含むことが可能である。後壁部26bは、幅W2を有することが可能であり、幅W2は、凹部の幅W1よりも大きい。これは、有利には、チュービング41が引っ張られるときに、カテーテルデバイス40(または、その一部分)が外れることを防止することが可能である。たとえば、カテーテルデバイス40がロック26に固定されている場合において、チュービング41が引っ張られる場合には、幅W1と幅W2との間の後壁部26bの残りの部分が、カテーテルデバイス40の側部または端部(たとえば、オス型ルアーコネクターの側部および/または端部など)を支持するように作用することが可能であり、カテーテルデバイス40が移動しないようにまたは外れないようになっている。
ロック26によるまたはロック26を用いた、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41の固定は、物理的なロッキング、保持、ロッキングなしの安定化、リテイニング、移動の可能性を防止するかもしくは低減させるための安定化、移動を最小化するための安定化、または、別のタイプの固定であることが可能である。ロック26は、任意のタイプのカテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41を固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、カテーテルデバイス40は、第1の壁部26a、第2の壁部26a、および後壁部26bによって固定され得る。ロック26は、カテーテルデバイス40およびカテーテルデバイス40に連結されているカテーテル42を、患者の皮膚および/またはカテーテル挿入部位に対して適正な配向で固定することが可能である。これは、有利には、針が患者の静脈の中へ挿入される角度に近い最終的な静止角度または傾斜角度で、カテーテル先端部またはリムが固定されることを可能にすることができる。以前に議論されているように、これは有益である。その理由は、それが、静脈壁または近くのエリアに損傷を与える角度でカテーテルが移動するかまたは固定されているときに結果として生じる可能性のある傷害および/または他の合併症の可能性を低減させるからである。たとえば、最終的な静止角度または傾斜角度は、1度から45度の間にあることが可能である。また、傾斜角度は、1度から10度の間、10度から20度の間、または、20度から30度の間にあることが可能である。傾斜角度は、カテーテルハウジング10またはそのコンポーネント(たとえば、カバー20および/またはハブ60など)の実装形態に応じて、45度を超えることも可能である。また、傾斜角度は、非常に小さい角度(たとえば、0度から1度の間など)にあることが可能である。カテーテルを患者に固定するための現在の技法は、カテーテルが患者の中へ挿入されている間に、脱落、カテーテルの不適当な角度、もしくは捩じれ、または他の移動を結果として生じさせる可能性がある。しかし、本明細書で説明されているロック26(それは、任意のタイプのカテーテルデバイス設計および/またはそれに連結されているカテーテルを収容することが可能である)は、通常のまたは最適
な角度を提供する位置に、カテーテルデバイスおよびカテーテルを固定することが可能である。これは、カニューレ先端部と静脈内腔側部との接触によって引き起こされる炎症および/またはカニューレ先端部浸食を制限または防止することを助けることが可能である。したがって、従来のカテーテル安定化方法とは異なり(従来のカテーテル安定化方法では、カテーテルを固定することが、典型的に、カテーテルの自然な角度を乱れさせることを結果として生じさせ、また、静脈の壁部に対してカテーテルに不自然な角度を付けることを結果として生じさせ、および/または、圧力がカテーテルデバイス40の一部分に印加され、それを患者に固定するようになっている)、ロック26を用いたカテーテルデバイス40および/またはカテーテル42の固定角度は、静脈の中でのカテーテル42の接続の完全性を保存することが可能である。
カバー20は、ブリッジ27を含むことが可能であり、ブリッジ27は、カテーテルデバイス40およびカテーテル42、流体チューブ41、および/または他のデバイス、もしくは、それに接続されているコンポーネント(たとえば、他のアダプターまたはコネクターなど)を固定し、ガイドし、および/または整合させることを助けることが可能である。ブリッジ27は、カバー20の上部内部部分から延在することが可能である。ブリッジ27は、カバー20の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック26がカバー20の上部内部から延在する距離に等しいかまたは実質的に等しい。代替的に、ブリッジ27は、カバー20の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック26がカバー20の上部内部から延在する距離に等しくない。
ブリッジ27は、カバー20の内部部分に沿ってロック26に近接して位置決めされ得る。たとえば、ブリッジ27は、ロック26に近接して位置決めされ得、ロック26よりもカテーテル挿入部位の近くにあることが可能である。ブリッジ27は、凹部を含むことが可能であり、凹部は、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされている。たとえば、ブリッジ27は、凹部を有することが可能であり、凹部は、カテーテルデバイス40の一部分(たとえば、図2Jに示されているようなカテーテルデバイス40の円筒状の部分)の先端部または端部を収容することが可能である。ブリッジ27の凹部は、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。ブリッジ27の凹部は、丸みを帯びていることが可能である。ブリッジ27の凹部は、たとえば、半月形、半円形形状、半正方形、半長方形、または他の形状を含むことが可能である。ブリッジ27は、凹部において高さH1(カバー20の上部内部表面から延在する)を有することが可能であり、高さH1は、ブリッジ27の凹んでいない部分における高さH2よりも小さい。高さH1は、ロック26の後壁部26bの凹部の高さH3に等しくなっていることが可能であり、または、等しくなっていないことが可能である。たとえば、ブリッジ27凹部の高さH1は、後壁部26bの凹部の高さH3よりも大きくなっていることが可能である。これは、カテーテルデバイス40がロック26によって固定されているときに、カテーテルデバイス40の先端部が自然な傾斜角度で傾斜させられることを可能にすることができる。また、これは、カバー20がカテーテルデバイス40の上方におよび/またはハブ60の上方に設置されているときに、ブリッジ27がカテーテルデバイス40の一部分を押し下げることを可能にし、カテーテルデバイス40および接続されているカテーテル42を適正に位置決めすることが可能である。また、カテーテルハウジング10が、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/またはチュービング41を固定するときに、ブリッジ27は、カテーテルデバイス40およびカテーテル42をリフトすること、平坦化すること、または傾斜することを防止することが可能である。また、ブリッジ27は、カテーテルデバイス40お
よびカテーテル42が真っ直ぐになること、カテーテル挿入部位から離れるように移動すること、および/または、ロック26の周りで回転することを防止することが可能である。
カテーテルハウジング10は、カテーテル42に接触することなく、カテーテル42に接続されているカテーテルデバイス40を固定することが可能である。たとえば、図2J~図2Lに示されているように、ロック26および/またはブリッジ27は、カテーテル42に触れることなくまたは接触することなく、カテーテルデバイス40の1つまたは複数の部分を固定することが可能である。これは、有利には、患者の静脈内に挿入されているときのカテーテル42の移動を防止するかまたは制限することが可能である。そして、これは、上記に議論されているそのような移動に関連付けられる問題(たとえば、患者の静脈へのならびに/またはカテーテル挿入部位およびその近くのエリアへの損傷)を防止するかまたは制限することが可能である。追加的に、これらの図によっても示されているように、カテーテルデバイス40(または、その1つまたは複数の部分)が、ロック26、ブリッジ27、および/または、ハウジング10の他のコンポーネント(たとえば、カバー20の内部表面など)によって固定されているときには、カテーテル42は、真っ直ぐになっていることが可能である(たとえば、曲がっていない、よじれていない、捩じれていない、巻き付けられていない、および/または歪んでいない)。これは、有利には、カテーテル42が患者に適している流体を送達することができるということを保証することが可能である。
図2A~図2Gに示されているように、カバー20は、凹部25を有することが可能であり、凹部25は、カテーテルデバイス40がロック26によって固定されているときに、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされている。凹部25は、たとえば、ロック26の2つの側壁部26aの間に位置付けされ得る。凹部25は、2つの側壁部26aの間に、ならびに、ロック26の後壁部26bとブリッジ27との間に位置付けされ得る。凹部25の表面は、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。凹部25の表面は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。凹部の表面は、カテーテルデバイス40の円筒状の部分を収容するように形状決めされ得る。凹部25は、たとえば、図2A~図2Bに示されているように、円錐形状になっていることが可能である。たとえば、凹部25は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするための円錐形状の溝部を含むことが可能である。別の例として、凹部25は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするためのドーム形状、円弧形状、または別の形状を含むことが可能である。
凹部25は、第1の端部から第2の端部へテーパーが付いていることが可能である。たとえば、凹部25は、ロック26の後壁部26bにおけるまたはそれに近接した第1の端部から、ブリッジ27におけるまたはそれに近接した第2の端部へ、テーパーが付いていることが可能である。凹部25のテーパーは、カテーテルデバイス40がカテーテル挿入部位に向けて角度を付けられているので、カテーテルデバイス40またはその一部分のサイズおよびまたは形状に一致していることが可能である。たとえば、上記に議論されているように、ロック26および/またはブリッジは、カテーテルデバイス40を固定し、整合させ、および/または位置決めすることが可能であり、カテーテル42が自然なまたは適当な角度で患者の中へ挿入されたままになるようになっている。そうであるので、カテーテルデバイス40は、ロック26および/またはブリッジ27に固定されている状態で傾斜させられ得る。カバー20の凹部25は、ロック26および/またはブリッジ27によってまたはそれを用いて固定されているときのカテーテルデバイス40の位置にしたがって、垂直方向の軸線300に沿ってテーパー付きになっており(図2Dを参照)、および/または、水平方向の軸線302に沿ってテーパー付きになっていることが可能である(図2Eを参照)。これは、有利には、たとえば、凹部25以外のカバー20のエリアにおいて、カバー20の全体的な高さを最小化することが可能である。
図3A~図3Hは、開口部200を備えたルーフ201を有するカテーテルハウジング10のためのカバー120のための代替的な設計を図示しており、開口部200は、透明なウィンドウによってカバーされるように構成されている。カバー120は、透明なウィンドウがルーフ201の中におよびルーフ201から外にスライドすることを可能にすることができる。ルーフ201、開口部200、および透明なウィンドウは、カテーテルハウジング10が患者に固定されているときに、カテーテルハウジング10の内部部分および/またはカテーテル挿入部位に対して、より高い可視性を可能にすることができる。透明なウィンドウは、恒久的なものであることが可能であり、たとえば、ルーフ201および/またはカバー120に固着され得る。代替的に、透明なウィンドウは、ルーフ201および/またはカバー120から除去可能であり得る。ルーフ201からウィンドウを除去することは、患者からカテーテルハウジング10を除去する必要なく、カテーテルハウジング10の内部部分および/またはカテーテル挿入部位へのアクセスを提供することが可能である。図3A~図3Cに示されているように、ルーフ201は、カバー120の上部部分の特定の量を構成することが可能である。たとえば、ルーフ201は、カバー120の上部部分のおおよそ半分を構成することが可能である。代替的に、ルーフ201は、カバー120の上部部分の半分よりも多くを構成することが可能である。たとえば、カバー120が凹部25または凹部125(図3G)を有していない場合、ルーフ201は、カバー120の上部部分の全体の周りに延在することが可能であり、開口部200および透明なウィンドウは、そのようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。ルーフ201は、さまざまな断面を含むことが可能である。たとえば、ルーフ201は、図3A~図3Cに示されているように、L字形状の断面を含むことが可能である。透明なウィンドウは、ルーフ201のL字形状の断面の中にフィットするようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。透明なウィンドウがルーフ201から除去可能である場合、透明なウィンドウの縁部は、スナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他のタイプの構成で、ルーフ201の断面に固定するように構成され得る。上記に議論されているよう
に、カテーテルハウジング10は、カテーテル挿入部位の上方に気密シールを形成することが可能である。たとえば、カバー20は、ハブ60に固定し、カテーテル挿入部位の周りに気密シールを形成することが可能である。また、カバー120は、ハブ60に固定し、カテーテル挿入部位の周りに気密シールを形成することが可能である。さらに、透明なウィンドウはルーフ201から除去可能であり得るが、透明なウィンドウは、ルーフ201に固定することが可能であり、同様に気密シールを形成するように構成され得る。
カバー120は、いくつかの点または多くの点において、カバー20と同じであることが可能である。たとえば、カバー120は、さらに下記に議論されているように、カバー120が開口部200および/またはルーフ201を含むことが可能であるということを除いて、カバー20と同一であることが可能である。
図3A~図3Bは、カバー120のさまざまな斜視図を図示している。本明細書で議論されているように、カバー120は、ハブ60に固定され得る。カバー120は、透明な材料から作製され得る。代替的に、カバー120は、不透明の材料から作製され得る。追加的に、カバー120は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10の他のコンポーネントを観察するために、カバー120を通して見ることができることが有利である場合に、カバー120の一部分は、透明な材料から作製され得る。たとえば、カテーテルハウジング10の他のコンポーネントを観察するために、ならびに/または、カテーテルハウジング10またはそのコンポーネントを除去することなく穿刺部位を観察し、アクセスし、および/もしくは検査するために、カバー120を通して見ることができることが有利である場合に、カバーの一部分は、透明な材料から作製され得る。カバー120は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング10および/またはカバー120が据え付けまたは使用の間に衝撃を受ける可能性があるからである。また、カバー120は、実質的に防水性の材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、デバイスが使用中のときに、カテーテルハウジング10および/またはカバー120が水または他の液体を受ける可能性があるからである。カバー120は、他の材料の中でも、プラスチック、ゴム、および/もしくはシリコーン、または、そのような材料の組み合わせを含むことが可能である。カバー120は、軟質の曲げやすい材料、たとえば、医療用グレードのシリコーンなど含むことが可能である。代替的に、カバー120は、より硬質のシリコーンを含むことが可能であり、または、ゴムが使用され得る。
カバー120は、静脈内カテーテルが患者の中へ挿入される部位の上方に、閉じた環境を形成するように構成され得る。そのような閉じた環境は、本明細書で議論されているように、その部位を汚染のない状態に維持することを支援することが可能である。上記に議論されているように、カバー120は、少なくとも部分的に透明な材料から作製され得、カバー120がハブ60に固定されているままで、介護者または他の人がカテーテル挿入部位および/またはカテーテルハウジング10の他の部分(たとえば、ハブ60)を調べることを可能にするようになっている。
カバー120は、たとえば、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、または6つ以上の開口部132など、1つまたは複数の開口部132を含むことが可能であり、チュービング41がカバー120を通過することおよびカバー120の中および内部へ入ることを許容する。たとえば、本明細書で議論されているように、そのような開口部132は、ハブ60の中の1つまたは複数の開口部(たとえば、開口部65など)と整合することが可能であり、1つまたは複数の開口部は、カテーテルデバイス40がカバー120のロック126に固定されているときに、チュービング41がハウジング10を通過しカテーテルデバイス40へ至ることを可能にすることができる。カバー120は、丸みを帯びた形状を有することが可能である。代替的に、カバー120は、丸くない形状、たとえば、長方形形状を有することが可能である。代替的に、カバー120は、他の形状の中でも、形状がおおよそ台形、長方形、正方形、長円形および/または円形になっていることが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10がハブ60を含み、ハブ60の壁部61がスタジアムのように形状決めされている場合に、カバー120は、壁部61のスタジアム形状を収容する形状を有することが可能である。カバー120は、単一の連続的なピースを含むことが可能である。代替的に、カバー120は、2つ以上のピースを含むことが可能である。
少なくとも図3A~図3Dに図示されているように、カバー120は、1つまたは複数のポート121を有することが可能であり、1つまたは複数のポート121は、滅菌ガスおよび/または麻酔ガスをカテーテルハウジング10の中へ挿入するために使用され得る。たとえば、カバー120は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、9つの、10個の、11個の、またはそれ以上のポート121を有することが可能である。1つまたは複数のポート121は、カバー120の側部に位置付けされ得る。代替的に、1つまたは複数のポート121は、カバー120の上部部分の上に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート121は、滅菌ガスおよび/または消毒ガス(他の中でも)、たとえば、エチレンオキシドガス、窒素ガス、または他の滅菌ガス、消毒ガス、および/もしくは麻酔ガスなどを提供するために使用され得る。たとえば、カバー120は、滅菌ガスを提供するためのポート121、および、麻酔ガスを提供するための別個のポートを含むことが可能である。1つまたは複数のポート121は、開口部およびポートリムを含むことが可能である。ポート121の開口部は、カバー120から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、ポート121の開口部から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、スナップフィット、圧入、および/または摩擦嵌め構成で、ガスチューブの一部分に固定するように構成され得る。たとえば、ポートリムは、メス型ルアーコネクターを含むことが可能である。
1つまたは複数のポート121は、実質的に円筒状の、長方形の、または別の形状であることが可能である。1つまたは複数のポート121は、ガス開口部を含むことが可能であり、ガス開口部は、滅菌ガス、麻酔ガス、または他のガスがカテーテルハウジング10の中へ流入することを許容する。1つまたは複数のポート121は、ポートリムを含むことが可能であり、ポートリムは、少なくとも部分的に1つまたは複数のポート121の外部部分の周りに延在している。ポートリムは、1つまたは複数のポート121から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、(図3Dに示されているように)1つまたは複数のポート121の端部に、または、代替的に、1つまたは複数のポート121に沿った別の領域に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート121は、カバー120から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、カテーテルハウジング10にガスを提供するガスチューブまたは他のデバイスに固定するように構成され得る。たとえば、ポートリムは、1つまたは複数のネジ山を含有することが可能であり、ガスチューブまたは他のデバイスは、1つまたは複数のネジ山によってねじ込むことが可能である。代替的に、ポートリムは、スナップメカニズムを含むことが可能であり、スナップメカニズムは、ガスチューブまたは他のデバイスに固定することが可能であり、それによって、そのようなチューブまたは他のデバイスの一部分が、ポートリムのスナップメカニズムの中へまたはその周りにスナップするように構成され得る。ガスチューブまたは他のデバイスを1つまたは複数のポート121のポートリムに固定する他の代替的な方法が存在している。また、1つまたは複数のポート121は、1つまたは複数の弁、たとえば、制御弁および/またはマルチ弁などを含むことが可能である。
カバー120の1つまたは複数のポート121は、ハブ60のガス入口部67と整合するように構成され得る(図4Aを参照)。たとえば、カバー120がハブ60に固定されているときには、カバー120の1つまたは複数のポート121が、ハブ60の壁部61のガス入口部67と整合することが可能であり、ガスがハブ60の内部の中へおよび/またはカテーテル挿入部位へ流れることを可能にする。
カテーテルハウジング10(本明細書で議論されているハブ60およびカバー120を含む)は、抗菌性コーティングによってコーティングされ、カテーテル挿入部位の近くでのおよび/またはカテーテルハウジングの中もしくは周りでの殺菌および/または滅菌を支援することが可能である。
カバー120は、1つまたは複数のスロット123を含むことが可能であり、1つまたは複数のスロット123は、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41がそれを通過することおよびカテーテルハウジング10の一部分に固定されることを可能にすることができる。たとえば、少なくとも図2Jに示されているように、カテーテル42およびカテーテルデバイス40が、たとえばカバー120によって、カテーテルハウジング10に固定されているときには、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41は、カバー120の中の開口部を通過し、カバー120の一部分に沿って湾曲し、カバーの中の1つまたは複数のスロット123を通過することが可能である。そのような構成は、J形ループを形成することが可能であり、たとえば、J形ループにおいて、チュービング41は、カバーの中の開口部を退出した後に、カバー120の一部分に沿って湾曲し、カバー120の側部において1つまたは複数のスロットを通過している。図3Iに図示されている構成では、チュービング41は、カバー120の中の開口部を退出し、おおよそ180度の角度で湾曲し、カバー120の上の2つのスロット123を通過し、チュービング41が最初にカバー120を退出した方向とは反対側の方向に外へ退出する。しかし、カバー120は、3つ以上のスロット123を有することが可能であり、たとえば、カバー120は、4つのスロット123を有することが可能である。そのようなケースでは、チュービング41は、より多くのすべての4つのスロットを通過し、カバー120の一部分の実質的にすべてに巻き付き、たとえば、チュービング41が最初にカバー120を退出したのと同じ方向に外へ退出するように構成され得る。本明細書で議論されているように、カバー120は、1つまたは複数の壁部、たとえば、内側壁部129および外側壁部128などを有することが可能である。1つまたは複数のスロット123は、外側壁部128の上に配設され得る。そのような構成では、内側壁部129と外側壁部128との間のスペースは、チュービング41が通過するためのおよび/またはチュービング41がその中に収容されるための内部通路を画定することが可能である。そのような内部通路を通してチュービング41の一部分を設置することは、たとえば、挿入部位および/またはカテーテルデバイス40からチュービング41を機械的に連結解除するなど、本明細書で議論されている利益を提供することが可能である。
1つまたは複数のスロット123の設置および/または量にかかわらず、1つまたは複数のスロット123は、介護者がチュービング41をカテーテルハウジング10に便利におよび安全に巻き付けるならびに/または固定することを可能にすることができる。これは、複数の利点を提供することが可能である。1つまたは複数のスロット123は、挿入部位またはカテーテルハウジングの一部分(たとえば、本明細書で議論されているロックなど)がチュービング41から機械的に連結解除されることを可能にすることができる。したがって、チュービング41が引っ張られるか、捕まえられるか、または引っ掛けられた場合に、力が、挿入部位、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/または、カテーテルハウジング10の一部分(たとえば、ロック126など)に影響を与えないこととなる。たとえば、カテーテルハウジング10へのチュービング41のそのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが引っ張られるかまたは衣類もしくは他のアイテムに捕まえられることとなる可能性を低減させることが可能である。また、そのような巻き付けおよび/または固定は、チュービング41が介護者または医師にとって不便な方向および/またはエリアに突き出ることを防止することが可能である。たとえば、患者が外科手術を受けている場合、多くの医療用ツールデバイスが外科手術の間に使用され得、医者および看護師がカテーテル挿入部位の近くのエリアの中および周りを移動している可能性がある。そのようなケースでは、1つまたは複数のスロット123は、カテーテルハウジング10および/またはチュービング41の「設置面積」を著しく低減させることが可能である。これは、チュービング41が絡まることとなるという可能性、または、カテーテル挿入部位に近接して働くそのような介護者による活動(その部位から数フィート以内であっても)とチュービング41が干渉することとなるという可能性を低減させることが可能である。カテーテルハウジング10へのチュービング41の巻き付けおよび/または固定は、チュービング41がカテーテルハウジング10と本質的に統一されることを可能にすることができ、患者の皮膚に直接的に塗布される接着剤によって介護者がJ形ループ構成でチュービング41を固定する必要性を排除することが可能である。1つまたは
複数のスロット123は、患者の皮膚にチュービング41を触れさせることなく、そのような接触から結果として生じる患者の快適性および潜在的な発疹または他の皮膚炎および/もしくは皮膚外傷の問題を増加させることなく、チュービング41のための固定を提供することが可能である。また、1つまたは複数のスロット123は、チュービング41が引っ張り出されることならびに/またはチュービング41がカテーテルデバイス40および/もしくはカテーテル42の固定に衝撃を与えることを防止する、チュービング41への固定を提供することが可能である。たとえば、1つまたは複数のスロット123は、チュービング41が移動させられる場合には、印加される力に抵抗することが可能であり、また、そのような移動が起こった場合には、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42に印加される力を著しく低減させるかまたは完全に排除することが可能である。これは、重大な利点を提供する。その理由は、カテーテル固定の従来のデバイスおよび方法では、重大な損傷が静脈および/またはカテーテル挿入部位に起こる可能性があるからである。
少なくとも図3A~図3Dに図示されているように、および、上記に議論されているように、カバー120は、もう1つのストラップフープ122を含むことが可能であり、もう1つのストラップフープ122は、締結ストラップ80を使用して患者にカテーテルハウジング10を固定することを促進させることが可能である。カバー120は、たとえば、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、または6つのストラップフープを含むことが可能である。たとえば、カバー120は、カバー120の第1の側部に第1のストラップフープを含むことが可能であり、第1の側部の反対側のカバー120の第2の側部に第2のストラップフープを含むことが可能である。締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分(たとえば、腕など)に巻き付き、第2のストラップフープを通過し、たとえば、Velcroを使用して、再び自分自身に固定することが可能である(図1Aおよび図1Cを参照)。追加的にまたは代替的に、カバーは、1つだけのストラップフープを有することが可能であり、および/または、締結ストラップは、カバー120の第2のストラップフープを通ってループにならなければならない代わりに、カテーテルハウジング10の一部分に固定することが可能である。たとえば、締結ストラップ80は、第1のストラップフープを通過し、自分自身に固定し、患者の一部分に巻き付き、ハブ60に固定することが可能であり、したがって、カテーテルハウジング10を患者に固定することが可能である。
1つまたは複数のストラップフープ122は、締結ストラップ80の一部分を受け入れるようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。1つまたは複数のストラップフープ122は、丸みを帯びたループなどのような、ループを含むことが可能である。1つまたは複数のストラップフープ122は、円形、台形、長方形、正方形、および/または長円形になっていることが可能である。1つまたは複数のストラップフープ122は、締結ストラップ80の幅を収容するようにサイズ決めされた幅を有することが可能であり、締結ストラップ80の厚さを収容するようにサイズ決めされた深さを有することが可能である。1つまたは複数のストラップフープ122は、1つまたは複数のスリットを有することが可能であり、1つまたは複数のスリットは、それを通して1つまたは複数の締結ストラップ80の側部を給送することによって、締結ストラップ80が1つまたは複数のストラップフープ122の中へ挿入されることを可能にするように構成されている。
カバー120は、たとえば、カバー120の第1の側部に第1のストラップフープ122を有することが可能であり、第1の側部とは反対側にあるカバー120の第2の側部に第2のストラップフープ122を有することが可能である。第1のストラップフープ122は、第2のストラップフープ122と整合させられ得る。1つまたは複数の締結ストラップ80は、それらがそれら自身におよび/またはカテーテルハウジング10に固定することを可能にする接着剤および/または非接着剤を含むことが可能である。
本明細書で議論されているように、1つまたは複数のストラップフープ122および1つまたは複数の締結ストラップ80は、患者へのカテーテルハウジング10の固定を提供するために使用され得る。1つまたは複数のストラップフープ122および1つまたは複数の締結ストラップ80は、カテーテルハウジング10を完全にシールすることが可能であり、カテーテルハウジング10は患者によって取り外すことが不可能でないにしても困難であるようになっている。たとえば、患者の身体の上のカテーテルハウジング10の場所に応じて、患者は、カテーテルハウジング10を除去しようとする際に、片手しか利用することができない可能性がある。いくつかの状況において、患者が自分自身からカテーテルを除去することを防止することが有利である可能性がある。たとえば、患者は、眠そうな状態または認識できない状態で目を覚まし、恐れまたは混乱からカテーテルを除去しようとすることが多い。したがって、1つまたは複数のストラップフープ122および1つまたは複数の締結ストラップ80を利用することは、有利には、そのような挙動を防止することが可能である。
図3F~図3Hに示されているように、カバー120は、1つまたは複数の突出部130(本明細書では「凸部130」とも称される)を含むことが可能である。たとえば、カバー120は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、またはそれ以上の突出部130を含むことが可能である。1つまたは複数の突出部130は、たとえば、カバー120の内部部分に沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部130は、カバー120の下側内部部分に位置付けされ得、または、代替的に、突出部130は、カバー120の中間のまたはより高い内部部分に位置付けされ得る。1つまたは複数の突出部130は、実質的に連続的になっていることが可能であり、または、代替的に、非連続的になっているか、断続的になっているか、またはセクションで存在していることが可能である。1つまたは複数の突出部130は、カバー120の内部から延在することが可能である。1つまたは複数の突出部130は、カバー120の内部の実質的にすべてに沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部130は、カバー120の内部の周りに延在することが可能であり、カバー120の中の開口部を除いておよび/またはその近くを除いて、連続的になっていることが可能である。たとえば、図3F~図3Hに示されているように、1つまたは複数の突出部130は、2つの突出部130を含むことが可能であり、2つの突出部130は、カバー120の第1の側部の内部に沿って、および、カバー120の第2の側部の内部に沿って延在しており、また、カテーテルデバイス40が(たとえば、ロック26によって)カバーによって固定されているときに、チュービング41がカバー120を退出する領域に近接して、カバーのフロント側部に沿って部分的に延在しており、ポート21に近接してカバー120のバック側部に沿って部分的に延在している。その構成で配置された1つまたは複数の突出部130を有することは、突出部130がハブ60の溝部68に固定されているときに、ロック126、チュービング41、および/またはポート121の動作および/または使用とも干渉しない状態で、カバー120とハブ60との間に強力な固定を提供することが可能である。
1つまたは複数の突出部130は、ハブ60の一部分に固定するように構成され得る。たとえば、そのような固定は、カバー120がハブ60の上方に設置されておりおよび/またはハブ60に固定しているときに起こることが可能であり、それによって、1つまたは複数の突出部130は、ハブ60の1つまたは複数の溝部68(図4Aを参照)に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部130は、カバー120をハブ60に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって、1つまたは複数の溝部68に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部130の表面は、丸みを帯びていることが可能である(図3Hを参照)。そのような丸みを帯びた形状は、有利には、1つまたは複数の突出部がハブ60の1つまたは複数の溝部68の中へスライドすることを助けることが可能であり、したがって、固定の間の容易さを促進させる。
代替的に、1つまたは複数の突出部130は、1つまたは複数の内部溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部130は、1つの、2つの、3つの、4つの、または5つの、6つの、7つの、もしくは8つの、またはそれ以上の溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部130は、互いに隣接しておりおよび/または互いに重なっている、カバー120の内部表面に沿って延在している2つの溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部130は、1つの溝部と交換され得る。そのような内部溝部は、ハブ60の少なくとも一部分に固定することが可能である。たとえば、そのような内部溝部は、ハブ60の上に出現する突出部に固定することが可能である。そのような固定は、スナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって起こることが可能である。したがって、カバー120の上に位置付けされている突出部をハブ60の上に位置付けされている溝部の中へ挿入することによって、および/または、ハブ60の上に位置付けされている突出部をカバー120の上に位置付けされている溝部の中へ受け入れることによって、カバー120は、ハブ60に固定することが可能である。
いくつかの構成において、カバー120が、カテーテルハウジング10の囲まれた内部体積に外部空気および/または汚染物質が進入することを許容しないように、シールが形成されている。たとえば、カバー120は、ハブ60に係合し、閉じられたおよび/または隔離された雰囲気を形成することが可能であり、それは、挿入部位を囲む。そのような構成では、カテーテル挿入部位は、有利には、上記に説明されているような不活性ガスによって滅菌され得る。同様に、カバー120は、有利には、微生物汚染を抑制するかまたは防止することを助け、また、汚染脆弱性を低下させることを助けることが可能である。また、カバー120は、カテーテルハウジング10が使用中の間にジョイント66(図4Aを参照)が分離することを防止するように構成され得る。
カバー120は、1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、カバーは、1つの、2つの、3つの、4つの、または5つの壁部を含むことが可能である。図3F~図3Gに示されているように、カバー120は、2つの壁部を有することが可能である。たとえば、カバー120は、外側壁部128および内側壁部129を有することが可能である。示されているように、1つまたは複数の突出部130は、カバー120の内側壁部129の内部表面の上に位置付けされ得る。また、示されているように、上記に議論されている1つまたは複数のスロット123は、外側壁部128の上に位置付けされ得る。二重壁設計は、複数の利点を提供することが可能である。たとえば、カバー120の内側壁部129は、ハブ60に固定することが可能であり、内側壁部129と外側壁部128との間のスペースは、チュービング41を収容することが可能であり、それは、上記に議論されている利点を提供することが可能である。さらに、チュービング41は、このスペースの中に固定され得、一方、ハブ60への内側壁部129の固定は、カテーテル挿入部位の周りにシール(たとえば、気密シールなど)を提供することが可能である。カバー120が内側壁部130の1つまたは複数の突出部130を介してハブ60に固定されているときには、外側壁部128は、ハブ60の一部分(たとえば、ハブ60の膜など)の上に載っていることが可能である。たとえば、外側壁部128の底部表面は、ハブ60の膜の上部表面と同一平面上にあることが可能である。したがって、チュービング41がカバー120の1つまたは複数のスロット123を通して固定されている場合、チュービング41は、内側壁部129、外側壁部128、および、ハブ60の膜によって囲まれ得る。上記に議論されているように、カバー120は、1つまたは複数のストラップフープ122を有することが可能であり、1つまたは複数のストラップフープ122は、1つまたは複数の締結ストラップ80とともに使用され、カテーテルハウジング10を患者に固定することが可能である。1つまたは複数のストラップフープは、平坦であるかまたは実質的に平坦である底部表面を有することが可能である(たとえば、図3Fを参照)。これは、カバー120がハブ60に固定されており、および/または、カテーテルハウジング10が患者に固定されているときに、1つまたは複数のストラップフープ122がハブ60の膜の上部表面と同一平面上にあることを保証することが可能である。1つまたは複数の締結ストラップ80は、カバー120および/またはハブ60の移動がほとんどないかまたは全くないことを保証することが可能である。追加的にまたは代替的に、本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング10は、(たとえば、カテーテルハウジング10の底部表面の上などに)滑り止め材料を含むことが可能であり、それは、カバー120および/またはハブ60の移動がほとんどないかまたは全くないことを保証することが可能である。したがって、カテーテルハウジング10およびそれによって固定されているコンポーネント(たとえば、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/またはチュービング41)は、患者にしっかりと固定され得る。
図3A~図3Bによって示されているように、カバー120は、カバー120の側部(たとえば、カバー120フロント側部など)にポート121を有することが可能である。ポート121は、カバー120のフロント側部から外方向に延在することが可能であり、カバー120の外側壁部128および内側壁部129を通って延在することが可能である。これは、上記に議論されているように、ポート121を通って流れるガスがカテーテルハウジング10の内部に進入することを可能にすることができる。
上記に議論されているように、カバー120は、1つまたは複数の開口部132を有することが可能であり、チュービング41がカバー120を通過してカバー120の内部の中へ入ることを許容する。図3Gおよび図3Hに示されているように、内側壁部129および外側壁部128は、開口部132a、132bを有することが可能であり、開口部132a、132bは、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41がカバー120を退出することを可能にする。開口部132a、132bは、本明細書で議論されているロック126に近接していることが可能である。開口部132a、132bは、ロック126の後壁部126bの中の凹部と整合することが可能である。これは、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41が、チュービング41がカテーテルデバイス40から延在している領域から開口部132a、132bへ(および/または、開口部132a、132bを通って)真っ直ぐな構成を維持することを可能にすることができる。開口部132a、132bは、チュービング41のさまざまなサイズおよび/または形状を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。
カバー120は、ロック126を含むことが可能であり、ロック126は、カテーテル42が挿入部位において患者の中へ挿入される前に、その間に、および/またはその後に、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/または、カテーテルデバイスに接続されているチュービング41を固定することが可能である。ロック126は、カテーテルデバイス40またはその一部分に固定するように構成されている1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、ロック126は、カテーテルデバイス40またはその一部分に固定するように構成されている1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、または8つの壁部を含むことが可能である。図3G~図3Hによって示されているように、ロック126は、2つの側壁部126aおよび後壁部126bを含むことが可能である。側壁部126aは、任意のサイズおよび/または形状のカテーテルデバイス40の一部分を収容および/またはそれに固定するように、サイズ決めされ、形状決めされ、および/または配向され得る。側壁部126aは、平行になっているかまたは実質的に平行になっていることが可能である。代替的に、側壁部126aは、非平行になっていることが可能である。側壁部126aは、他の形状の中でも、丸みを帯びているか、湾曲しているか、円形になっているか、または部分的に円形になっていることが可能である。側壁部126aは、さまざまなサイズのカテーテルデバイス40を収容するように間隔を置いて配置され得る。たとえば、側壁部は、円筒状のカテーテルデバイス40またはその一部分(たとえば、オス型ルアーコネクター)のさまざまな直径を収容するために、間隔を置いて配置され得る。側壁部126aは、カバー120の内側壁部129に面する外部表面を有することが可能であり、また、内部表面を有することが可能であり、内部表面は、互いに向き合っており、および/または、カテーテルデバイス40がロック126によって固定されているときにカテーテルデバイス40に接触する。壁部126aの内部表面は、真っ直ぐになっていることが可能である。代替的に、壁部126aの内部表面は、湾曲しているかまたは部分的に湾曲しており、カテーテルデバイス40の一部分に一致していることが可能である。壁部126aの内部表面は、カテーテルデバイス40の一部
分(たとえば、カテーテルデバイス40のオス型ルアーコネクター)を取り囲むかまたは部分的に取り囲むように形状決めされ得る。側壁部126aの内部表面は、滑らかな表面を有することが可能であり、滑らかな表面は、カテーテルデバイス40またはその一部分が側壁部126a同士の間に容易にスライドしてフィットすることを可能にすることができる。代替的に、側壁部126aの内部表面は、粗い表面を有することが可能であり、粗い表面は、より多くの摩擦抵抗を提供することが可能である。側壁部126aの内部表面は、滑らかな表面および粗い表面の組み合わせを有することが可能である。側壁部126aは、カテーテルデバイス40が側壁部126aに固定されているときに、カテーテルデバイス40の横方向の移動、微小移動、および/または浸食を防止することが可能である。
ロック126の後壁部126bは、カテーテルデバイス40もしくはその一部分および/またはチュービング41を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。ロック126の後壁部126bは、たとえば、他の中でも、コネクター、エクステンション、アダプター、および/または、オス型ルアーもしくはその一部分を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば後壁部126bは、所定の幅を有する凹部を有することが可能であり、その所定の幅は、オス型ルアーコネクターの一部分(たとえば、チュービング41の端部の一部分に直接的に接続しおよび/または取り囲むオス型ルアーコネクターの一部分など)を収容するようにおよび/またはそれに固定するようにサイズ決めおよび形状決めされている。凹部は、丸みを帯びていることが可能である。代替的に、凹部は、丸みを帯びていないことも可能である。凹部は、円形になっていることが可能である。代替的に、凹部は、円形になっていないことも可能である。凹部は、半月形形状または別の形状を含むことが可能である。凹部は、半円形形状を含むことが可能である。後壁部126bは、凹部の幅よりも大きい幅を有することが可能である。これは、有利には、チュービング41が引っ張られるときに、カテーテルデバイス40(または、その一部分)が外れることを防止することが可能である。たとえば、カテーテルデバイス40がロック126によって固定されている場合において、チュービング41が引っ張られる場合には、2つの幅の間の後壁部126bの残りの部分が、カテーテルデバイス40の側部または端部を支持するように作用することが可能であり、カテーテルデバイス40が移動しないようにまたは外れないようになっている。
ロック126によるまたはロック126を用いた、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41の固定は、物理的なロッキング、保持、ロッキングなしの安定化、リテイニング、移動の可能性を防止するかもしくは低減させるための安定化、移動を最小化するための安定化、または、別のタイプの固定であることが可能である。ロック126は、任意のタイプのカテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41を固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、カテーテルデバイス40(または、そのオス型ルアーコネクター)は、第1の壁部126a、第2の壁部126a、および後壁部126bによって固定され得る。ロック126は、カテーテルデバイス40およびカテーテル42を、患者の皮膚および/またはカテーテル挿入部位に対して適正な配向で固定することが可能である。これは、有利には、針が患者の静脈の中へ挿入される角度に近い最終的な静止角度または傾斜角度で、カテーテル先端部またはリムが固定されることを可能にすることができる。以前に議論されているように、これは有益である。その理由は、それが、静脈壁または近くのエリアに損傷を与える角度でカテーテルが移動するかまたは固定されているときに結果として生じる可能性のある傷害および/または他の合併症の可能性を低減させるからである。たとえば、最終的な静止角度または傾斜角度は、1度から45度の間にあることが可能である。また、傾斜角度は、1度から10度の間、10度から20度の間、または、20度から30度の間にあることが可能である。傾斜角度は、カテーテルハウジング10またはそのコンポーネント(たとえば、カバー120および/またはハブ60など)の実装形態に応じて、45度を超えることも可能である。また、傾斜角度は、非常に小さい角度(たとえば、0度から1度の間など)にあることが可能である。カテーテルを患者に固定するための現在の技法は、カテーテルが患者の中へ挿入されている間に、脱落、カテーテルの不適当な角度、もしくは捩じれ、または他の移動を結果として生じさせる可能性がある。しかし、本明細書で説明されているロック126(それは、任意のタイプのカテーテルデバイス設計および/またはそれに連結されているカテーテルを収容することが可能である)は
、通常のまたは最適な角度を提供する位置に、カテーテルデバイスおよびカテーテルを固定することが可能である。これは、カニューレ先端部と静脈内腔側部との接触によって引き起こされる炎症および/またはカニューレ先端部浸食を制限または防止することを助けることが可能である。したがって、従来のカテーテル安定化方法とは異なり(従来のカテーテル安定化方法では、カテーテルを固定することが、典型的に、カテーテルの自然な角度を乱れさせることを結果として生じさせ、また、静脈の壁部に対してカテーテルに不自然な角度を付けることを結果として生じさせ、および/または、それを患者に固定するために、圧力がカテーテルデバイス40の一部分に印加されるようになっている)、ロック126を用いたカテーテルデバイス40および/またはカテーテル42の固定角度は、静脈の中でのカテーテル42の接続の完全性を保存することが可能である。
カバー120は、ブリッジ127を含むことが可能であり、ブリッジ127は、カテーテルデバイス40およびカテーテル42、流体チューブ41、および/または他のデバイス、もしくは、それに接続されているコンポーネント(たとえば、他のアダプターもしくはコネクターなど)を固定し、ガイドし、および/または整合させることを助けることが可能である。ブリッジ127は、カバー120の上部内部部分から延在することが可能である。ブリッジ127は、カバー120の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック126がカバー120の上部内部から延在する距離に等しいかまたは実質的に等しい。代替的に、ブリッジ127は、カバー120の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック126がカバー120の上部内部から延在する距離に等しくない。
ブリッジ127は、カバー120の内部部分に沿ってロック126に近接して位置決めされ得る。たとえば、ブリッジ127は、ロック126に近接して位置決めされ得、ロック126よりもカテーテル挿入部位の近くにあることが可能である。ブリッジ127は、凹部を含むことが可能であり、凹部は、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされている。たとえば、ブリッジ127は、凹部を有することが可能であり、凹部は、カテーテルデバイス40の一部分(たとえば、図3Iに示されているようなカテーテルデバイス40の円筒状の部分)の先端部または端部を収容することが可能である。ブリッジ127の凹部は、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。ブリッジ127の凹部は、たとえば、半月形、半円形形状、半正方形、半長方形、または他の形状を含むことが可能である。ブリッジ127は、凹部において所定の高さ(カバー120の上部内部表面から延在する)を有することが可能であり、その所定の高さは、ブリッジ127の凹んでいない部分における高さよりも小さい。凹部における高さは、ロック126の後壁部126bの凹部の高さに等しくなっていることが可能であり、または、等しくなっていないことが可能である。たとえば、ブリッジ127凹部の高さは、後壁部126bの凹部の高さよりも大きくなっていることが可能である。これは、カテーテルデバイス40がロック126によって固定されているときに、カテーテルデバイス40の先端部が自然な傾斜角度で傾斜させられることを可能にすることができる。また、これは、カバー120がカテーテルデバイス40の上方におよび/またはハブ60の上方に設置されているときに、ブリッジ127がカテーテルデバイス40の一部分を押し下げることを可能にし、カテーテルデバイス40および接続されているカテーテル42を適正に位置決めすることが可能である。また、カテーテルハウジング10が、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/またはチュービング41を固定するときに、ブリッジ127は、カテーテルデバイス40およびカテーテル42をリフトすること、平坦化すること、または傾斜することを防止することが可能である。また、ブリッジ127は、カテーテ
ルデバイス40およびカテーテル42が真っ直ぐになること、カテーテル挿入部位から離れるように移動すること、および/または、ロック126の周りで回転することを防止することが可能である。
カテーテルハウジング10は、カテーテル42に接触することなく、カテーテル42に接続されているカテーテルデバイス40を固定することが可能である。たとえば、図3I~図3Kに示されているように、ロック126および/またはブリッジ127は、カテーテル42に触れることなくまたは接触することなく、カテーテルデバイス40の1つまたは複数の部分を固定することが可能である。これは、有利には、患者の静脈内に挿入されているときのカテーテル42の移動を防止するかまたは制限することが可能である。そして、これは、上記に議論されているそのような移動に関連付けられる問題(たとえば、患者の静脈へのならびに/またはカテーテル挿入部位およびその近くのエリアへの損傷)を防止するかまたは制限することが可能である。追加的に、これらの図によっても示されているように、カテーテルデバイス40(または、その1つもしくは複数の部分)が、ロック126、ブリッジ127、および/または、ハウジング10の他のコンポーネント(たとえば、カバー120の内部表面など)によって固定されているときには、カテーテル42は、真っ直ぐになっていることが可能である(たとえば、曲がっていない、よじれていない、捩じれていない、巻き付けられていない、および/または歪んでいない)。これは、有利には、カテーテル42が患者に適している流体を送達することができるということを保証することが可能である。
図3A~図3Hに示されているように、カバー120は、凹部125を有することが可能であり、凹部125は、カテーテルデバイス40がロック126に固定されているときに、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされている(たとえば、カテーテルデバイス40のオス型ルアーコネクターの一部分など)。凹部125は、たとえば、ロック126の2つの側壁部126aの間に位置付けされ得る。凹部125は、2つの側壁部126aの間に、ならびに、ロック126の後壁部126bとブリッジ127との間に位置付けされ得る。凹部125の表面は、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。凹部125の表面は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。凹部の表面は、カテーテルデバイス40の円筒状の部分を収容するように形状決めされ得る。凹部125は、たとえば、円錐形状になっていることが可能である。たとえば、凹部125は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするための円錐形状の溝部を含むことが可能である。別の例として、凹部125は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするためのドーム形状、円弧形状、または別の形状を含むことが可能である。
凹部125は、第1の端部から第2の端部へテーパーが付いていることが可能である。たとえば、凹部125は、ロック126の後壁部126bにおけるまたはそれに近接した第1の端部から、ブリッジ127におけるまたはそれに近接した第2の端部へ、テーパーが付いていることが可能である。凹部125のテーパーは、カテーテルデバイス40がカテーテル挿入部位に向けて角度を付けられているので、カテーテルデバイス40またはその一部分のサイズおよびまたは形状に一致していることが可能である。たとえば、上記に議論されているように、ロック126および/またはブリッジ127は、カテーテルデバイス40を固定し、整合させ、および/または位置決めすることが可能であり、カテーテル42が自然なまたは適当な角度で患者の中へ挿入されたままになるようになっている。そうであるので、カテーテルデバイス40は、ロック126および/またはブリッジ127に固定されている状態で傾斜させられ得る。カバー120の凹部125は、ロック126および/またはブリッジ127によってまたはそれを用いて固定されているときのカテーテルデバイス40の位置にしたがって、垂直方向の軸線400に沿ってテーパー付きになっており(図3Eを参照)、および/または、水平方向の軸線402に沿ってテーパー付きになっていることが可能である(図3Fを参照)。これは、有利には、たとえば、凹部125以外のカバー120のエリアにおいて、カバー120の全体的な高さを最小化することが可能である。
図4A~図4Cは、ハブ60の異なる図を図示している。図4Aに示されているように、ハブ60は、壁部61および膜62を含むことが可能である。介護者は、1つまたは複数の締結ストラップ80、ハブ60、または、ハブ60の一部分の上に患者情報を取り付け、接着し、固定し、および/または書き込むことが可能である。そのような患者情報は、挿入の日付および/または時間、患者の識別、ならびに他の情報を含むことが可能である。
ハブ60および/またはそのコンポーネント(たとえば、壁部61および/または膜62など)は、他の材料の中でも、プラスチック、ゴム、および/またはシリコーンを含むことが可能である。ハブ60は、透明な材料を含むことが可能である。代替的に、ハブ60は、不透明の材料から作製され得る。追加的に、ハブ60は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10の他のコンポーネントを観察するために、ハブ60の一部分を通して見ることができることが有利である場合に、ハブ60の一部分は、透明な材料から作製され得る。ハブ60は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング10および/またはハブ60が、たとえば、病院の中の患者の上へのデバイスの実装の間に衝撃を受ける可能性があるからである。ハブ60は、実質的に防水性の材料を含むことが可能である。これは、有利である。その理由は、デバイスが使用中のときに、カテーテルハウジング10およびハブ60が水または他の液体を受ける可能性があるからである。
壁部61は、上部表面を含むことが可能である。上部表面は、凹形または凸形になっていることが可能である。追加的に、上部表面は、実質的に平坦になっていることが可能である。上部表面は、滑らかになっており、および/または、丸みを帯びていることが可能である。
図4Aおよび図4Bに図示されているように、ハブ60は、膜62の中に開口部63を含有することが可能である。この開口部63は、カテーテル針が患者の中へ挿入されることとなる部位の上方に位置決めされ得る。開口部63は、壁部61の中にフィットするようにサイズ決めおよび形状決めされ得る(図4Bを参照)。たとえば、開口部63は、他の形状の中でも、一般的に、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、開口部63は、これらの説明されている形状の組み合わせであることが可能である。たとえば、図4Bに示されているように、開口部63は、丸みを帯びた端部および実質的に真っ直ぐな端部を有することが可能である。追加的に、開口部63は、ベル形状になっていることが可能であり、または、丸みを帯びた端部と、実質的に真っ直ぐな端部の中に丸い凹部を備えた実質的に真っ直ぐな端部とを含有することが可能であり(たとえば、図4Bを参照)、有利に横たわるべきカテーテル42の一部分、針、および/または、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようになっている。
また、図4Bに図示されているように、膜62は、壁部61の中に定義されており挿入部位を取り囲む領域の中の開口部63の周りに延在することが可能である。そのような構成は、壁部61の境界の中に挿入部位を閉じ込めることが可能であり、したがって、有利には、挿入部位への病原菌の侵入を低減および/または排除することが可能である。膜62は、薄いシリコーン膜を含むことが可能である。膜62は、針および/または挿入部位を取り囲むことが可能である。これは、有利には、ハブ60が患者の皮膚に固定および/またはシールされることを保証することを助けることが可能である。たとえば、膜62は、挿入部位および/または針の少なくとも一部分を取り囲み、ハブ60と患者の皮膚との間に気密シーリング隔離状態を提供することが可能である。したがって、膜62は、外側の環境からの空気および/またはガスが挿入部位に進入することを抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。また、そのような構成は、カテーテルデバイスの下側縁部またはその一部分が下の皮膚に接触することを抑制するかまたは防止することが可能である。これは、カテーテルデバイスまたはその一部分と患者の皮膚との間の接触によって引き起こされる皮膚の擦過傷、潰瘍、および/または炎症を抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。
ハブ60は、開口部63の近くに、壁部61および/または膜62の一部分の上に位置付けされた1つまたは複数のマーカーまたはインジケーター69を含むことが可能である。たとえば、ハブ60は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のマーカーまたはインジケーター69を含むことが可能である。たとえば、ハブ60は、4つのマーカー69を有することが可能であり、そのうちの2つは、開口部63の第1の側部に近接して配設されており、そのうちの2つは、開口部63の第2の側部に近接して配設されている。1つまたは複数のマーカー69は、介護者が、カテーテルおよび/または針がすでに挿入されている挿入部位の上方にハブ60を位置決めし、整合させることを助けることが可能である。代替的に、1つまたは複数のマーカー69は、針が患者の中へ挿入されるべき場所に関して、インディケーションを提供することを助けることが可能である。これは、カテーテルデバイス40がカバー20、120のロック26、126によって係合および固定されているときに、カテーテルデバイス40の位置と対応するように、最適な挿入場所がどこにあるべきかを決定する際に、介護者を大いに支援することが可能である。1つまたは複数のマーカー69は、開口部63に近接して壁部61および/または膜62の一部分の上に位置付けされ得る(図4Bを参照)。たとえば、1つまたは複数のマーカー69は、壁部61の側部の近くの膜62の一部分の上に位置付けされ得る(図4Bを参照)。1つまたは複数のマーカー69は、たとえば、ライン、ドット、または他のインジケーターを含むことが可能である。
図4A~図4Bに図示されているように、ハブ60の膜62は、内側膜部分64を含むことが可能である。内側膜部分64は、開口部63に近接していることが可能であり、壁部61の境界の中に含有され得る。内側膜部分64は、カテーテルおよび/または針が患者の中へ挿入されているときに、カテーテルまたはその一部分が置かれるかまたは横たわるためのプラットフォームを提供することが可能である。たとえば、カテーテルまたはその一部分は、患者の中へ挿入され得、内側膜部分64、カバー20、120のロック26、126の上に置かれ得、内側膜部分64の上に置かれているカテーテルデバイス40および/またはチュービング41の上方に設置され得、また、カテーテルデバイス40および/またはチュービング41を固定し、カテーテル42、カテーテルデバイス、40、および/またはチュービング41の移動を防止することが可能である。
図4A~図4Bに示されているように、壁部61は、上方向に、および/または、カテーテル挿入部位の一部分またはすべての周りに延在することが可能である。壁部61は、他の形状の中なかでも、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形のさまざまな形状を含むことが可能である。壁部61またはその一部分は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。たとえば、壁部61は、丸みを帯びている上部表面を有することが可能である。壁部61またはその一部分は、滑らかな表面を有することが可能であり、または、代替的に、粗い表面を有することが可能である。壁部61は、スタジアム壁部であることが可能である。たとえば、壁部61は、スタジアムのように、上方向に、および、カテーテル挿入部位の一部分の周りに延在することが可能である。
壁部61は、1つまたは複数の溝部68を含むことが可能である。たとえば、壁部61は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上の周辺溝部68を含むことが可能である。以前に議論されているように、1つまたは複数の溝部68は、カバー20、120の上の1つまたは複数の突出部30、130を収容するように構成され得る。壁部61の1つまたは複数の溝部68は、壁部61の周囲の周りに連続的になっていることが可能である。代替的に、1つまたは複数の周辺溝部68は、非連続的になっていることが可能である。たとえば、図4Aおよび図4Cに示されているように、1つまたは複数の周辺溝部68は、壁部61の周囲の一部分に沿って延在することが可能であるが、壁部61の周囲全体の周りに連続的に延在することができない。たとえば、1つまたは複数の周辺溝部68は、入口部67に近接する壁部61の周囲に沿って延在することが可能であるが、入口部67に到達する前の場所において終端する。追加的にまたは代替的に、1つまたは複数の周辺溝部68は、チューブ開口部65および/またはジョイント66に近接する壁部61の周囲に沿って延在することが可能であるが、チューブ開口部65および/またはジョイント66に到達する前の場所において終端する。壁部61は、壁部61の周囲に沿って延在する2つ以上の周辺溝部68を含むことが可能であり、2つ以上の周辺溝部68は、カバー20、120の上の1つまたは複数の突出部30、130に固定する。以前に議論されているように、1つまたは複数の突出部30、130は、カバー20、120をハブ60に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、および/または他の構成によって、1つまたは複数の周辺溝部68に固定することが可能である。
図4Aに図示されているように、壁部61は、1つまたは複数のジョイント66を含むことが可能であり、1つまたは複数のジョイント66は、引き離されるかまたはくっつけられ得、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイスまたはその一部分がチューブ開口部65をより容易に通過することを可能にする。たとえば、壁部61は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のジョイント66を含むことが可能である。壁部61は、1つのジョイント66を含むことが可能である。ジョイント66は、チューブ開口部65に近接していることが可能である。したがって、ジョイント66は、所定のメカニズムを提供することが可能であり、所定のメカニズムによって、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイスまたはその一部分が、壁部61によって収容され得、比較的に容易におよび短い時間枠内で、壁部61の中へ入り壁部61を通過することができるようになっている。ジョイント66は、チューブ開口部65の周りの壁部61を密閉するように構成され得、壁部61およびハブ60の中にシールを形成することが可能である。ジョイント66は、壁部61が間隔を離して配置されること、引き離されること、押し離されること、および/またはその他の方法で部分的に分離されることを許容することができる。代替的に、ジョイント66は、壁部61の側部部分全体を下へ延在することが可能であり、ジョイント66が壁部61の側部部分の断面全体を分離するようになっている。代替的に、ジョイント66は、壁部61を屈曲することによって少なくとも部分的に分離することが可能である。
ハブ60の膜62は、患者の腕、脚、付属器官、または、患者の身体の他の部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。膜62は、丸みを帯びた縁部を有することが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていない縁部を有することが可能である。膜62は、形状が長方形になっていることが可能である。代替的に、膜62は、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、膜62は、これらの説明されている形状の組み合わせを含むことが可能である。
膜62は、壁部61と一体的に形成され得る。たとえば、膜62は、壁部61と成形され得る。壁部61は、膜62の一部分の上に押圧され、膜62の一部分に接着され、および/または、その他の方法で膜62の一部分に取り付けられ得る。膜62は、壁部61を収容するための凹んだ部分を含むことが可能である。たとえば、膜62は、凹んだ部分を含有することが可能であり、凹んだ部分は、開口部63を取り囲んでおり、壁部61の一部分が膜62の凹んだ部分の中に座ることまたは膜62の凹んだ部分によって収容されることを可能にする。追加的に、膜62は、カテーテルハウジング10の他の部分(たとえば、カバー20、120またはカテーテルデバイス40および/もしくはチュービング41の一部分など)を収容するための凹んだ部分を含有することが可能である。膜62は、1つまたは複数の異なる材料を含むことが可能である。追加的に、膜62は、1つの材料を含むことが可能である。壁部61および膜62は、同じ材料を含むことが可能である。代替的に、壁部61および膜62は、異なる材料を含むことが可能である。膜62は、他の材料の中でも、シリコーン、プラスチック、および/またはゴムを含むことが可能である。膜62は、生体適合性材料を(少なくとも部分的に)含むことが可能である。
膜62は、壁部61のベースから外方向に延在することが可能である(図4Bを参照)。たとえば、膜62は、壁部61のベースの外側縁部と連結され得る。壁部61のベースの底部表面は、膜62と連結され得る。膜62の一部分は、壁部61から内方向に延在することが可能である(たとえば、図4Bを参照)。膜62は、壁部61の周囲の少なくとも一部分を取り囲むことが可能である。したがって、膜62は、壁部61のベースの内側縁部および/もしくは外側縁部の周囲のすべてまたは一部分を取り囲むことが可能である。
膜62は、複数のフックおよびループ構造体、バックル、キノコ状取り付け具、ならびに/または、他の取り付け構造体もしくは方法を含む上部表面を有することが可能である。たとえば、膜62の上部表面は、Velcroを含むことが可能である。膜62の上部表面は、上記に議論されているように、1つまたは複数の締結ストラップ80の接続を促進させることが可能である。たとえば、1つまたは複数の締結ストラップ80は、カバー20、120に連結し、患者の身体の一部分に巻き付き、膜62の上部表面の一部分に固定することが可能である。
膜62は、カテーテルハウジングデバイスまたはその一部分(たとえば、ハブ60など)を患者の皮膚に固定するように構成されている滑り止め材料を含む底部表面を有することが可能である(図4Dを参照)。膜62の底部表面は、患者の皮膚に固定されているときのハブ60および/またはカテーテルハウジング10の滑りまたは移動を防止することができる、シリコン接着剤、粘着性材料、ゴム化合物、生体適合性の高粘着性滑り止めコーティング、接着剤、または、他のタイプの滑り止め材料および/もしくは方法を含むことが可能である。底部表面は、たとえば、シリコーンまたは通常の接着剤を含むことが可能である。底部表面は、抗菌性コーティングを含むことが可能である。底部表面は、層、回路、円形、ストリップ、コーティング、および/またはリングの形態の滑り止め材料を含むことが可能である。たとえば、図4Eおよび図4Fに示されているように、膜62の底部表面は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、または8つ以上の滑り止めリング72などのような、1つまたは複数の滑り止めリング72を含むことが可能である。滑り止めリング72は、たとえば、シリコン接着剤リングであることが可能である。滑り止めリング72は、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、滑り止めリング72は、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。滑り止めリング72は、丸みを帯びたまたは部分的に丸みを帯びた断面を有することが可能である。滑り止めリング72は、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および/または間隔を離して配置され得る。たとえば、滑り止めリング72は、空気が滑り止めリング72と患者の皮膚との間を流れることを可能にする間隔を提供することが可能である。したがって、ハブ60および/またはカテーテルハウジング10が患者に固定されている場合でも、患者は、挿入部位の気密シーリングを含むことなく、挿入部位の中および周りの領域への換気から依然として利益を得ることが可能である。滑り止めリング72は、互いに隣接して配置され得、それらが膜62の中の開口部63を少なくとも部分的に取り囲むようになっている(図4Eを参照)。滑り止めリング72は、
連続的になっていることが可能であり、または、非連続的になっていることが可能である。代替的に、滑り止めリング72は、非連続的になっていることが可能であり、たとえば、それらは、2つの端部において終端することが可能である。
膜62の少なくとも一部分は、カテーテルチューブ、マイクロプロセッサーのLCDモニター、ならびに/または、鎮静ガスおよび滅菌ガスの金属製アンプルなどのような、さまざまな周辺ツールを固着するために使用され得る。そのような周辺ツールは、フックおよびループ構造体、バックル、キノコ状取り付け具、および/または、他の取り付け構造体もしくは方法を通して、膜62の少なくとも一部分に固着または固定され得る。
ハブ60の膜62は、波形の構造体を含む底部表面を有することが可能である。波形の構造体は、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、波形の構造体は、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。波形の構造体は、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。波形の構造体は、ギャップを提供し、空気が波形の構造体の間を流れて患者の皮膚に接触することを可能にすることができる。したがって、ハブ60および/またはカテーテルハウジング10が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。波形の構造体は、1つの連続的なピースであることが可能であり、または、代替的に、2つ以上のピースを含むことが可能である。
ハブ60の膜62は、1つまたは複数の吸引カップを含む底部表面を有することが可能である。たとえば、底部表面は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10個以上の、または11個以上の吸引カップを有することが可能である。たとえば、底部表面は、20個から50個の間の吸引カップを有することが可能である。代替的に、底部表面は、50個から100個の間の吸引カップを有することが可能である。1つまたは複数の吸引カップは、1つまたは複数の列で位置決めされ得る。吸引カップは、ハブ60と患者の皮膚との間の接続を安定化させるように構成され得る。ハブ60および/または膜62は、患者の皮膚の上に手動で押圧され、ハブ60を患者に固定することが可能である。吸引カップは、患者の皮膚と係合することが可能であり、締結ストラップがハブ60に接続されることおよび/または患者の身体の一部分に巻き付けられることを必要とするかどうかにかかわらず、ハブ60が患者に少なくとも部分的に固定され得るようになっている。
1つまたは複数の吸引カップは、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、吸引カップは、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。吸引カップは、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。吸引カップは、ギャップを提供するように間隔を置いて配置され得、空気が吸引カップと患者の皮膚との間を流れることを可能にする。したがって、ハブ60および/またはカテーテルハウジング10が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。
カテーテルハウジング10は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、もしくは9つのまたはそれ以上の光源などのような、1つまたは複数の光源を含むことが可能である。光源は、LEDを含むことが可能である。光源は、カテーテルハウジング10におけるまたはその近くの外部領域および/または内部領域を照射することが可能である。たとえば、光源は、カテーテルハウジング10の内部部分および/またはカテーテル挿入部位を照射することが可能であり、そのような領域が日中におよび/または夜間に検査されることを可能にする。また、光源は、カバー20、120がハブ60に固定されているかどうかを示すことが可能であり、ならびに/または、ロック26、126がカテーテルデバイス40に固定されているかどうか、および/または、カテーテルデバイス40が外されているかもしくは移動させられているかを示すことが可能である。たとえば、ライトは、色を変化させ、特定の速度で点滅し、および/または、輝度を変化させ、カバー20、120がハブ60に固定されているかどうかを示し、および/または、ロック26、126がカテーテルデバイス40に固定されているかどうかを示すことが可能である。光源は、UV光源を含み、カテーテルおよび/またはハブおよび/または挿入部位を殺菌することに役立つことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング10は、UV Surface Mount LED(SMD LED)を含むことが可能である。UV SMD LEDは、カテーテルハウジング10が患者に固定されているときに、カテーテルハウジング10の内部領域および/またはカテーテル挿入部位に、アクティブ滅菌および殺菌を提供することが可能である。そして、これは、従来のカテーテル固定デバイスおよび方法に伴って起こり得る汚染、感染、および/または疾患を劇的に低減させることが可能である。1つまたは複数のUV SMD LEDは、カテーテルハウジング10の内部部分に位置決めされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、カバー20、120、または、カバー20、120のコンポーネントの中に、位置決めまたは位置付けされ得る。1つまたは複数のUV SMD LED24、124は、ブリッジ27、127の上に位置決めされるか、または、ブリッジ27、127の中に位置付けされ得、カテーテル挿入部位を照らすかまたは指し示すように構成され得る(図2F~図2Gおよび図3G~図3Hを参照)。代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のUV SMD LEDは、ハブ60の上に位置決めされるか、または、ハブ60の中に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、膜62および/もしくは壁部61の上に位置決めされるか、または、膜62および/もしくは壁部61の中に位置付けされ得る。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーに電子的に連結され得、センサーは、カバー20、120の凸部がハブ60の壁部61の溝部に固定されているときをセンシングし、カバー20、120の凸部がハブ60の壁部61の溝部に固定されているときに、1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDに信号を送るように構成されている。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーから信号を受信するときに、自動的に活性化するように構成され得る。上記に議論されている1つまたは複数の光源は、カテーテルハウジング10の外部または内部の部分または領域の上に位置付けされ得る。たとえば、上記に議論されている1つまたは複数の光源は、カバー20、120の外部向き表面、および/または、ハブ60の外部向き表面の上に位置決めされ得る。
カテーテルハウジング10は、1つまたは複数のセンサーを含むことが可能である。追加的に、1つまたは複数のセンサーは、カテーテルハウジング10のさまざまなコンポーネントの上に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のセンサーは、カバー20、120もしくはその一部分、1つもしくは複数の締結ストラップ80、および/または、ハブ60もしくはその一部分(たとえば、膜62)に、位置付けおよび/または装着され得る。追加的に、上記に説明されているさまざまなコンポーネントの上に位置付けされており、および/または、それに装着されているセンサーの数は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、12個、もしくは13個、またはそれ以上であることが可能である。
1つまたは複数のセンサーは、患者のさまざまな生理学的なパラメーターまたは条件を測定するために使用され得る。1つまたは複数のセンサーは、温度センサー(たとえば、局所温度センサー)、血圧センサー、血液酸素飽和度センサー、液体および血液漏出に関するセンサー、ならびに/または皮膚湿度センサーを含むことが可能である。センサーは、膜62の上のさまざまな場所に位置付けされ得る。
1つまたは複数のセンサーは、1つまたは複数のバイオセンサーを含むことが可能である。バイオセンサーは、マイクロプロセッサーを含むことが可能である。たとえば、バイオセンサーは、患者生体機能(他の中でも、静脈および動脈の血圧、心拍、血液酸素レベル、全体的な温度および局所温度、および局所的な組織湿度、ならびに/または静脈血流速度を含む)を検出し、測定し、記憶し、および/または表示するためのLCDモニターを含むことが可能である。1つまたは複数のセンサーによって実施および/または行われる測定および/または計算は、フラッシュストレージメモリーの上に記憶され得、フラッシュストレージメモリーは、カバー20、120もしくはその一部分、1つもしくは複数の締結ストラップ80、および/または、ハブ60もしくはその一部分(たとえば、膜62)のうちの1つまたは複数の上に位置決めされている。カテーテル挿入またはIV療法もしくは治療に関連付けられる任意のデータとともに、本明細書で議論されているセンサー測定値のいずれかは、分析、管理、組織、および/または、ケアプロバイダーもしくはユーザーへの表示のための患者モニタリングシステムに、ワイヤレスで送信され得る。また、そのような情報および/またはデータは、患者医療記録または電子的な患者医療記録を含むデータベースに送信され得る。代替的におよび/または追加的に、そのような情報および/またはデータは、パーソナルコミュニケーションズデバイス、たとえば、タブレットもしくはスマートデバイスなど、または、ソフトウェアアプリケーションもしくはウェブサイトに送信され得る。そのような情報および/またはデータを送信することは、介護者が所与の患者に関するIVカテーテル挿入手順および/または経験に関するログを取ることを助けることが可能であり、それは、その患者に関する将来のIV療法において起こり得る任意の問題を防止することを助けることが可能である。
図5A~図5Cは、カテーテルハウジング10のカバー20、120の中へ組み込まれ得るロック226のための代替的な設計を図示している。ロック226は、たとえば、カテーテル42が挿入部位において患者の中へ挿入される前に、その間に、および/またはその後に、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/または、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング41を固定することが可能である。ロック226は、カテーテルデバイス40またはその一部分に固定するように構成されている1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、ロック226は、カテーテルデバイス40またはその一部分(たとえば、カテーテルデバイス40のオス型ルアーコネクター)を固定するように構成されている1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、または8つの壁部を含むことが可能である。図5A~図5Bによって示されているように、ロック226は、フロントピース227およびバックピース228を含むことが可能である。フロントピース227およびバックピース228は、一体的になっていることが可能であり、または、代替的に、非一体的になっていることが可能である。フロントピース227は、任意のサイズおよび/または形状のカテーテルデバイス40の一部分を収容し、それに一致し、および/またはそれに固定するように、サイズ決めされ、形状決めされ、および/または配向され得る。たとえば、フロントピース227は、凹部229を有することが可能であり、凹部229は、任意のサイズおよび/または形状のカテーテルデバイス40の一部分を収容し、それに一致し、および/またはそれに固定するように、サイズ決めおよび/または形状決めされている。凹部229は、さまざまな形状のものであることが可能である。たとえば、凹部229は、アーチ、半円形、半月形のように形状決めされ得、または、長方形、台形、もしくは正方形に形状決めされ得る。凹部229の寸法は、カテーテルデバイス40(または、その一部分、たとえば、オス型ルアーコネクターなど)またはそれに接続されている部分の任意のサイズおよび/または形状を収容するように変化させられ得る。たとえば、凹部229は、円形断面を有するカテーテルデバイス40の半径に等しいかまたは実質的に等しい半径を有する半円形のように形状決め
され得る。フロントピース227は、カバー20、120の内側壁部29、129に面する外部表面を有することが可能であり、また、内部表面を有することが可能であり、内部表面は、互いに向き合っており、もしくは、部分的に互いに向き合っており、および/または、カテーテルデバイス40がロック226によって固定されているときにカテーテルデバイス40に接触する。フロントピース227の内部表面は、真っ直ぐになっていることが可能である。代替的に、フロントピース227の内部表面は、湾曲しているかまたは部分的に湾曲しており、図5A~図5Bによって示されているように、カテーテルデバイス40の一部分に一致していることが可能である。フロントピース227の内部表面は、カテーテルデバイス40の一部分を取り囲むかまたは部分的に取り囲むように形状決めされ得る。フロントピース227の内部表面は、滑らかな表面を有することが可能であり、滑らかな表面は、カテーテルデバイス40がフロントピース227の中へ容易にスライドすることを可能にすることができる。代替的に、フロントピース227の内部表面は、粗い表面を有することが可能であり、粗い表面は、より多くの摩擦抵抗を提供することが可能である。フロントピース227の内部表面は、滑らかな表面および粗い表面の組み合わせを有することが可能である。フロントピース227は、カテーテルデバイス40がフロントピース227に固定されているときに、カテーテルデバイス40の横方向の移動、微小移動、および/または浸食を防止することが可能である。
ロック226のバックピース228は、たとえば、カテーテルデバイス40もしくはその一部分、チュービング41、コネクター、エクステンション、および/または、そのようなコンポーネントに連結されているアダプターを収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、バックピース228は、所定の幅を有する凹部を有することが可能であり、その所定の幅は、チュービング41またはカテーテルデバイス40の一部分(たとえば、オス型ルアーコネクターのステムまたは他の部分など)を収容するようにおよび/またはそれに固定するようにサイズ決めおよび形状決めされている。凹部は、丸みを帯びていることが可能である。代替的に、凹部は、丸みを帯びていないことも可能である。凹部は、円形になっていることが可能である。代替的に、凹部は、円形になっていないことも可能である。凹部は、半月形形状または別の形状を含むことが可能である。凹部は、半円形形状を含むことが可能である。凹部は、正方形形状または長方形形状になっていることが可能である(図5A~図5Cを参照)。バックピース228は、フロントピース227および/またはフロントピース227の凹部229に隣接して位置決めされ得、チュービング41が引っ張られるときに、カテーテルデバイス40またはその一部分が外れることを防止することが可能である。たとえば、カテーテルデバイス40がロック226に固定されている場合において、チュービング41が引っ張られる場合には、フロントピース227の側部および/またはフロントピース227の凹部229に隣接して延在しているバックピース228の一部分は、カテーテルデバイス40の側部または端部を支持するように作用することが可能であり、カテーテルデバイス40が移動しないようにまたは外れないようになっている(図5A~図5Bを参照)。
ロック226によるまたはロック226を用いた、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41の固定は、物理的なロッキング、保持、ロッキングなしの安定化、リテイニング、移動の可能性を防止するかまたは低減させるための安定化、移動を最小化するための安定化、または、別のタイプの固定であることが可能である。ロック226は、任意のタイプのカテーテル42、カテーテルデバイス40、および/またはチュービング41を固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、カテーテルデバイス40は、フロントピース227(フロントピース227の凹部229を含む)および/またはバックピース228によって固定され得る。ロック226は、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42を、患者の皮膚および/またはカテーテル挿入部位に対して適正な配向で固定することが可能である。これは、有利には、針が患者の静脈の中へ挿入される角度に近い最終的な静止角度または傾斜角度で、カテーテル先端部またはリムが固定されることを可能にすることができる。以前に議論されているように、これは有益である。その理由は、それが、静脈壁または近くのエリアに損傷を与える角度でカテーテルが移動するかまたは固定されているときに結果として生じる可能性のある傷害および/または他の合併症の可能性を低減させるからである。たとえば、最終的な静止角度または傾斜角度は、1度から45度の間にあることが可能である。また、傾斜角度は、1度から10度の間、10度から20度の間、または、20度から30度の間にあることが可能である。傾斜角度は、カテーテルハウジング10またはそのコンポーネント(たとえば、カバー20および/またはハブ60など)の実装形態に応じて、45度を超えることも可能である。また、傾斜角度は、非常に小さい角度(たとえば、0度から1度の間など)にあることが可能である。カテーテルを患者に固定するための現在の技法は、カテーテルが患者の中へ挿入されている間に、脱落、カテーテルの不適当な角度、もしくは捩じれ、または他の移動を結果として生じさせる可能性がある。しかし、本明細書で説明されているロック226(それは、任意のタイプのカテーテルデバイス設計および/またはそれに連結されているカテーテルを収容することが可能である)は
、通常のまたは最適な角度を提供する位置に、カテーテルデバイスおよびカテーテルを固定することが可能である。これは、カニューレ先端部と静脈内腔側部との接触によって引き起こされる炎症および/またはカニューレ先端部浸食を制限または防止することを助けることが可能である。したがって、従来のカテーテル安定化方法とは異なり(従来のカテーテル安定化方法では、カテーテルを固定することが、典型的に、カテーテルの自然な角度を乱れさせることを結果として生じさせ、また、静脈の壁部に対してカテーテルに不自然な角度を付けることを結果として生じさせ、および/または、それを患者に固定するために圧力がカテーテルデバイス40の一部分に印加されるようになっている)、ロック226を用いたカテーテルデバイス40および/またはカテーテル42の固定角度は、静脈の中でのカテーテル42の接続の完全性を保存することが可能である。
カバー20、120は、単独で、または、カバー20、120に関して上記に議論されているブリッジ27、127と組み合わせて、ロック226を含むことが可能である。たとえば、カバー20、120は、ブリッジ27、127を含むことが可能であり、ブリッジ27、127は、ロック226とともに、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/もしくはコネクター、エクステンション、アダプター、ならびに/または他のデバイス、もしくはそれに接続されているコンポーネントを固定し、ガイドし、および/または整合させることを助けることが可能である。カバー20、120は、単独で、または、カバー20、120に関して上記に議論されている凹部25、125と組み合わせて、ロック226を含むことが可能である。
カテーテルハウジングのための代替的な設計
図6Aは、完全に組み立てられたカテーテルハウジング400の斜視図を図示しており、カテーテルハウジング400は、人間の身体の任意の部分の上および/または上方に設置され得る。たとえば、カテーテルハウジング400は、患者の腕、手、または脚に固定され得、また、締結ストラップを必要とすることなく、挿入部位の周りにおいてカテーテルハウジング(または、ハブもしくはハブの膜)の底部表面の上に滑り止め材料を使用することによって、腕、手、または脚に固定され得る。たとえば、さらに下記に議論されているように、底部表面またはその一部分は、接着剤材料およびリリースライナーを含むことが可能であり、また、リリースライナーが接着剤底部表面から引き剥がされるときには、カテーテルハウジングデバイスの底部表面が患者に固定され得る。
図6Bは、図6Aのカテーテルハウジング400の分解図を図示している。カテーテルハウジング400は、カバー420およびハブ460を有することが可能である。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング400は、カテーテルに連結されているカテーテルデバイスおよびカテーテルを固定することが可能である。たとえば、カテーテルハウジング400は、カテーテル42に連結されているカテーテルデバイス40を固定することが可能である。カテーテルハウジング400の1つの利点は、それが少数のコンポーネントまたはパーツを含むことが可能であるということであり、それは、任意のタイプのカテーテルデバイス40および/またはそれに接続されているコンポーネントの簡単な組み立ておよび固定を可能にする。本明細書で議論されているカテーテルハウジング400は、別個のコンポーネントとしてカバー420およびハブ460を含むことが可能であるが、カバー420およびハブ460は、ユニタリー構造体を含むことが可能であり、当業者は、カバー420およびハブ460に関連して本明細書で議論されている特徴が、いくつかの、多くの、またはすべての点において、ユニタリーカテーテルハウジングの中へ組み込まれ得るということを認識することとなる。
下記に議論されているように、カバー420は、ハブ460に固定され得、および/または、ハブ460は、カバー420に固定され得る。図6Aおよび図6Cに図示されているように、カテーテルハウジング400が組み立てられているときには、カバー420は、ハブ460および/またはその一部分を実質的に取り囲むかまたは囲むことが可能である。ハブ460は、ハブ460の壁部の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、カテーテルデバイス40および/またはカテーテルデバイス40に連結されているチュービング43がそれを通過すること、および/または、ハブ460の内部の中へ挿入されることを可能にする。また、ハブ460は、ハブ460の膜の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、ハブ460がカテーテルハウジング400の少なくとも一部分(たとえば、カバー420など)に固定されている状態で、カテーテルが患者の中に挿入されたままになることを可能にする。カテーテルハウジング400は、下記に議論されているように、ハブ460の膜の底部表面の上で滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を使用することによって、患者に固定することが可能である。また、下記に議論されているように、ハブ460は、底部表面の上に1つまたは複数のリップ部を含むことが可能であり、1つまたは複数のリップ部は、ハブ460の接着剤底部表面の完全性が失われるかまたはその一部分において劣化した場合に、カテーテル挿入部位をシールすることを助ける。
図6Cは、人間の腕に固定されている組み立てられたカテーテルハウジング400の斜視図を図示している。上記に議論されているように、カテーテルハウジング400は、また、他の身体のパーツの中でも、大腿、足、ふくらはぎ、足首、腕、脚、手、手、および/または首などのような、人間の身体の上の他の場所に取り付けられ得る。たとえば、カテーテルハウジング400は、さまざまな身体のパーツに取り付けられ得、人間の身体の上の異なる領域(たとえば、他のエリアの中でも、腕の下側の一部分など)に位置付けされるカテーテル挿入部位を取り囲むことが可能である。カテーテルハウジング400は、IVが患者の中へ挿入され得る任意の場所におよび/またはその近くに、位置決めおよび/または固定され得る。カテーテルハウジング400は、締結ストラップを使用することなく、患者の身体の一部分に固定され得る。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング400は、患者に接触することができるカテーテルハウジング400の一部分の上に、滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を含むことが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネントは、さまざまな材料または材料の組み合わせから作製され得る。たとえば、カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、シリコーン、プラスチック、および/またはゴムを含むことが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、適当な生体適合性材料を含むことが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、医療用グレードの軟質シリコーン材料を含むことが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、実質的に防水性であり、耐久性があり、および/または洗浄可能であることが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、使い捨て可能であり得、それは、有利には、カテーテルハウジング400および/またはそ
のコンポーネントが患者による使用の後に廃棄されることを可能にすることができる。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、患者に関する情報、たとえば、名前、生年月日、および他の情報などを含むかまたは含有することが可能である。また、そのような情報は、たとえば、カテーテル挿入に関する情報、および/または、介護者による検査に関する情報であることが可能である。カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、生体適合性および/またはリサイクル可能であることが可能である。
カテーテルハウジング400および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)は、患者の特質(たとえば、腕の太さ)に応じてサイズ決めされ得る。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング400は、ロープロファイル形状および構造体を有することが可能であり、患者の一部分に固定することが可能であり、最小「設置面積」を有することが可能である。したがって、カテーテルハウジング400は、有利には、患者の身体に固定されているときに、患者の身体の一部分の上に最小スペースを占めながら、カテーテルデバイス、カテーテルデバイスに連結されているカテーテル、および/またはチュービングを固定することが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング400の合計高さは、たとえば、1cm未満であることが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング400の合計長さは、たとえば、3cmから6cmの間にあることが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング400の合計幅は、たとえば、3cmから5cmの間にあることが可能である。
図7A~図7Bは、カバー420のさまざまな斜視図を図示している。本明細書で議論されているように、カバー420は、ハブ460に固定され得る。カバー420は、透明な材料から作製され得る。代替的に、カバーは、不透明の材料から作製され得る。追加的に、カバー420は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング400の他のコンポーネントを観察するために、ならびに/または、カテーテルハウジング400またはそのコンポーネントを除去することなく穿刺部位を観察し、アクセスし、および/または検査するために、カバーを通して見ることができることが有利である場合に、カバー420の一部分は、透明な材料から作製され得る。カバー420は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング400および/またはカバー420が据え付けまたは使用の間に衝撃を受ける可能性があるからである。また、カバー420は、実質的に防水性の材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、デバイスが使用中のときに、カテーテルハウジング400および/またはカバー420が水または他の液体を受ける可能性があるからである。カバー420は、他の材料の中でも、プラスチック、ゴム、および/もしくはシリコーン、または、そのような材料の組み合わせを含むことが可能である。カバー420は、軟質の曲げやすい材料および/または可撓性の材料、たとえば、医療用グレードのシリコーンなどを含むことが可能である。代替的に、カバー420は、より硬質のシリコーンを含むことが可能であり、または、ゴムが使用され得る。カバー420は、透明な可撓性のプラスチック材料から作製され得る。
カバー420は、静脈内カテーテルが患者の中へ挿入される部位の上方に、閉じた環境を形成するように構成され得る。そのような閉じた環境は、本明細書で議論されているように、その部位を汚染のない状態に維持することを支援することが可能である。上記に議論されているように、カバー420は、少なくとも部分的に透明な材料から作製され得、カバー420がハブ460に固定されているままで、介護者または他の人がカテーテル挿入部位および/またはカテーテルハウジング400の他の部分(たとえば、ハブ460)を調べることを可能にするようになっている。
カバー420は、たとえば、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、または6つ以上の開口部432など、1つまたは複数の開口部432を含むことが可能であり、チュービング41がカバー420を通過することおよびカバー420の中および内部へ入ることを許容する。たとえば、本明細書で議論されているように、そのような開口部は、ハブ460の中の1つまたは複数の開口部(たとえば、開口部465など)と整合することが可能であり、1つまたは複数の開口部は、カテーテルデバイス40がカバー420のロック426に固定されているときに、チュービングがハウジング400を通過しカテーテルデバイス40へ至ることを可能にすることができる。カバー420は、丸みを帯びた形状を有することが可能である。丸みを帯びた形状は、介護者または医師からのカバー420の縁部または角部との干渉を低減させるのに有利である可能性があり、また、カバー420の縁部または角部との患者接触に関連付けられる不快感を低減させることが可能である。代替的に、カバー420は、丸くない形状、たとえば、長方形形状を有することが可能である。代替的に、カバー420は、他の形状の中でも、形状がおおよそ台形、長方形、正方形、長円形および/または円形になっていることが可能である。たとえば、カテーテルハウジング400がハブ460を含み、ハブ460の壁部461がスタジアムのように形状決めされている場合に、カバー420は、壁部461のスタジアム形状を収容する形状を有することが可能である。カバー420は、単一の連続的なピースを含むことが可能であり、それは、有利には、カテーテルハウジング400のパーツの量を最小化することが可能であり、患者の上へのカテーテルハウジング400の組み立ておよび/または固定の容易さを増大させることが可能である。代替的に、カバー420は、2つ以上のピースを含むことが可能である。
少なくとも図7A~図7Dに図示されているように、カバー420は、1つまたは複数のポート421を有することが可能であり、1つまたは複数のポート421は、滅菌ガスおよび/または麻酔ガスをカテーテルハウジング400の中へ挿入するために使用され得る。たとえば、カバー420は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、9つの、10個の、11個の、またはそれ以上のポート421を有することが可能である。1つまたは複数のポート421は、カバー420の側部に位置付けされ得る。代替的に、1つまたは複数のポート421は、カバー420の上部部分の上に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート421は、カバー420のフロント部分および/またはカバー420のバック部分の上に位置付けされ得る。たとえば、カバー420がカバー420のフロント部分の上にスロット432を含む場合、ポート421は、フロント部分とは反対側のカバー420のバック部分の上に位置付けされ得、カテーテルチュービングがハウジング400の中へ挿入されている方向とは反対側の方向に、麻酔ガスおよび/または滅菌ガスが流れることができるようになっている。1つまたは複数のポート421は、滅菌ガスおよび/または消毒ガス(他の中でも)、たとえば、エチレンオキシドガス、窒素ガス、または他の滅菌ガス、消毒ガス、および/もしくは麻酔ガスなどを提供するために使用され得る。たとえば、カバー420は、滅菌ガスを提供するためのポート421、および、麻酔ガスを提供するための別個のポートを含むことが可能である。追加的にまたは代替的に、ポート421は、ガスおよび/または液体をポート421の中へスプレーするために、介護者によって利用され得る。1つまたは複数のポート421は、開口部およびポートリムを含むことが可能である。ポート421の開口部は、カバー420から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、ポート421の開口部から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、スナップフィット、圧入、および/または摩擦嵌め構成で、ガスチューブの一部分に固定するように構成され得る。たとえば、ポートリムは、メス型ルアーコネクターを含むことが可能である。追加的にまたは代替的に、1つまたは複数のポート421は、ネジ山付き部分(図7A~図7Cを参照)を
含むことが可能であり、ネジ山付き部分は、有利には、ガスラインまたはそれに連結されているアダプターが1つまたは複数のポート421に接続することを可能にすることができる。ネジ山付き部分は、ポート421の自由端部とポート421の接続端部との間において、1つまたは複数のポート421の外側表面に沿って延在することが可能である。
1つまたは複数のポート421は、実質的に円筒状の、長方形の、または別の形状であることが可能である。1つまたは複数のポート421は、ガス開口部を含むことが可能であり、ガス開口部は、滅菌ガス、麻酔ガス、または他のガスがカテーテルハウジング400の中へ流入することを許容する。1つまたは複数のポート421は、ポートリムを含むことが可能であり、ポートリムは、少なくとも部分的に1つまたは複数のポート421の外部部分の周りに延在している。ポートリムは、1つまたは複数のポート421から半径方向外方向に延在することが可能である。ポートリムは、1つまたは複数のポート421の端部に、または、代替的に、1つまたは複数のポート421に沿った別の領域に位置付けされ得る。1つまたは複数のポート421は、カバー420から外方向に延在することが可能である。ポートリムは、カテーテルハウジング400にガスを提供するガスチューブまたは他のデバイスに固定するように構成され得る。ポートリムは、スナップメカニズムを含むことが可能であり、スナップメカニズムは、ガスチューブまたは他のデバイスに固定することが可能であり、それによって、そのようなチューブまたは他のデバイスの一部分が、ポートリムのスナップメカニズムの中へまたはその周りにスナップするように構成され得る。ガスチューブまたは他のデバイスを1つまたは複数のポート421のポートリムに固定する他の代替的な方法が存在している。また、1つまたは複数のポート421は、1つまたは複数の弁、たとえば、制御弁、逆止弁、リリーフ弁、および/またはマルチ弁などを含むことが可能である。
カバー420の1つまたは複数のポート421は、ハブ460のガス入口部467と整合するように構成され得る(図8Aを参照)。たとえば、カバー420がハブ460に固定されているときには、カバー420の1つまたは複数のポート421が、ハブ460の壁部461のガス入口部467と整合することが可能であり、ガスがハブ460の内部の中へおよび/またはカテーテル挿入部位へ流れることを可能にする。
カテーテルハウジング400(本明細書で議論されているハブ460およびカバー420を含む)は、抗菌性コーティングによってコーティングされ、カテーテル挿入部位の近くでのおよび/またはカテーテルハウジングの中もしくは周りでの殺菌および/または滅菌を支援することが可能である。
カバー420は、1つまたは複数のウィング422(それは、本明細書で「腕」とも称され得る)を含むことが可能であり、1つまたは複数のウィング422は、カテーテルデバイス40に接続されているチュービングがそれを通過するおよび/またはその下を通ることならびにカテーテルハウジング400の一部分に固定されることを可能にすることができる。たとえば、少なくとも図7Kに示されているように、カテーテル42およびカテーテルデバイス40が、カテーテルハウジング400によって(たとえば、カバー420によって)固定されているときには、カテーテルデバイス40に接続されているチュービング(たとえば、図9Aに示されているようなチュービング43bなど)は、カバー420の中の開口部432を通過し、カバー420の一部分に沿って湾曲し、カバー420の中の1つまたは複数のウィング422を通過するおよび/またはその下を通ることが可能である。そのような構成は、J形ループを形成することが可能であり、たとえば、J形ループにおいて、チュービングは、カバー420の中の開口部432を退出した後に、カバー420の一部分に沿って湾曲し、カバー420の側部において1つまたは複数のウィング422を通過している。図7K~図7Mに図示されている構成では、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングは、カバー420の中の開口部432を退出し、おおよそ180度の角度で湾曲し、カバー420の側部にあるウィング422を通過し、チュービングが最初に開口部432を通ってカバー420を退出した方向とは反対側の方向に外へ退出する。カバー420は、2つ以上のウィング422を有することが可能である。たとえば、カバー420は、カバー420の第1の側部にウィング422を有することが可能であり、また、カバー420の第1の部位とは反対側のカバー420の第2の側部に第2のウィング422を有することが可能である。カバー420の2つの反対側の側部のそれぞれにウィング422を含むことは、有利には、カバー420のいずれかの側部にJ形ループ構成でチュービングをカバー420に固定するために、介護者にフレキシビリティーを提供することが可能である。そのようなフレキシビリティーは、チュービングと固定場所の直ぐ近くの他のチュービング、配線、もしくは他の機器との干渉を最小化する構成で、チュービングがカバー420に固定されることを可能にすることができ、および/または、いくつかの状況において患者への不快感を低減させることが可能である。いくつかのケースでは、カバー420のいずれかの側部にウィング422を有することは、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42に連結されているチュービングがカバー420の実質的にすべてに巻き付けられること、ならびに、2つのウィング422のそれぞれの中および/または下に固定されること、ならびに、たとえば、チュービングが最初に(開口部432を通って)カバー420から退出したのと同じ方向に外へ退出することを可能にすることができる。ウィング422の中および/または下にチュービングの一部分を設置することは、たとえば、挿入部位および/またはカテーテルデバイス40からチュービングを機械的に連結解除することなど、本明細書で議論されている利益を提供することが可能である。
カバー420は、主本体部423を含むことが可能である(図7A~図7B)。1つまたは複数のウィング/アーム422は、カバー420の主本体部423の側部から延在することが可能である。少なくとも図7A~図7Bおよび図7Eによって示されているように、ウィング422は、カバー423の主本体部423の側部から外方向に延在し、垂直方向の軸線1300に対して平行の方向に湾曲することが可能である(図7D)。たとえば、ウィング422は、少なくとも部分的に、主本体部423および/またはカバー420の側部に対して概して垂直の方向に、カバー420の主本体部423から外方向に延在することが可能である。ウィング422のサイズおよび/または形状は、カテーテルに連結されているチュービングのサイズおよび/または形状に対応することが可能であり、ウィング422の湾曲は、チュービング(たとえば、図9Aに示されているようなチュービング43bなど)の湾曲および/または形状に対応するように形状決めされ得る。ウィング422は、カバー420の主本体部423から外方向に延在することが可能であり、カテーテルハウジング400が患者に固定されているときに患者に向かう方向に湾曲することが可能である。たとえば、ウィング422は、外方向に延在し、垂直方向の軸線1300に沿った方向に下方向に湾曲することが可能であり、ウィング422の自由端部がカテーテルハウジング400の底部または皮膚に接触している部分(たとえば、ハブ460または膜462など)に接触するようになっている。ウィング422は、外方向に延在し、下方向に湾曲することが可能であり、ウィング422の自由端部とカテーテルハウジング400の底部部分または患者の皮膚との間に、ギャップがほとんど存在しないがまたは全く存在しないようになっており、ウィング422を通過しおよび/またはウィング422によって固定されるチュービングが、ハブ460の上部表面(たとえば、膜462など)とウィング422の内部表面との間に捕捉および/または保持されるようになっている。
カバー420がハブ460に固定されているときには、カバー420の主本体部423のウィング422は、ハブ460および/またはハブ460の膜462に向かう方向に湾曲することが可能である。ウィング422の内部表面は、滑らかになっていることが可能であり、それは、有利には、チュービングがそれを通ってより容易にスライドすることを可能にすることができる。代替的に、ウィング422の内部表面は、粗くなっていることが可能であり、それは、有利には、外側にスライドするかまたはウィング422から切り離されるための、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42に連結されているチュービングの能力を低減させることが可能である。ウィング422の内部表面(たとえば、カテーテルハウジング400が患者に固定されているときに患者に面する表面)は、ウィング422が固定および/またはガイドすることを意図されるチュービングのサイズおよび/または形状に対応するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、図7Eに示されているように、患者に向かう方向に面する、ウィング422の内部に沿った表面は、カバー420の主本体部423に近接する一部分からウィング422の自由端部へ、1つまたは複数の湾曲を有することが可能である。図7Eに示されているように、ウィング422の内部表面は、2つの湾曲した部分を含むことが可能である。ウィング422の内部表面のサイズおよび/または形状は、ウィング422によって固定および/またはガイドされるチュービングの一部分の形状にマッチするようにサイズ決めされ得る。たとえば、ウィング422の内部表面の湾曲は、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングの直径と対応することが可能である。さらに、ウィング422の内部表面は、1つまたは複数の湾曲した部分を有しており、チュービングの1つまたは複数のサイズおよび/または形状に対応することが可能である。たとえば、カバー420がポート421を含む場合、ポート421に固定されているチュービングは、カテーテルハウジング400の一部分(たとえば、カバー420など)に巻き付けられ得、ウィング422の内部表面の第1の湾曲した部分によって保持および/または固定され得、また、開口部432を通って退出し、カテーテルハウジング400の一部分(たとえば、カバー4
20など)に巻き付けられている、カテーテル42に連結されているチュービング41、カテーテルデバイス40、および/またはアダプター43は、ウィング422の内部表面の第2の湾曲した部分によって保持および/または固定され得る。第1および第2の湾曲した部分は、互いに近接および/または隣接していることが可能であり、ポート421に連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングが、互いに隣接しているようになっている。たとえば、ポート421に連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングが、ウィング422の内部表面の第1および第2の湾曲した部分に固定されているときには、ポート421に連結されているチュービングは、垂直方向の軸線(たとえば、垂直方向の軸線1300(図7Dを参照)など)に関して、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングの上方または下方(垂直方向に)にあることが可能である。別の例として、ポート421に連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングが、ウィング422の内部表面の第1および第2の湾曲した部分に固定されているときには、ポート421に連結されているチュービングは、カテーテルハウジング400の底部表面(たとえば、ハブ460またはハブ460の膜462など)から、より近くにまたはより遠くにあることが可能である。したがって、ウィング422は、カテーテルハウジング400、カテーテルデバイス40、および/またはカテーテル42に連結されている1つまたは複数のチューブ/チュービングを保持し、固定し、および/またはガイドすることが可能である。
1つまたは複数のウィング422の設置および/または量にかかわらず、1つまたは複数のウィング422は、介護者がチュービングをカテーテルハウジング400に便利におよび安全に巻き付けるおよび/または固定することを可能にすることができる。これは、複数の利点を提供することが可能である。1つまたは複数のウィング422は、挿入部位またはカテーテルハウジングの一部分(たとえば、ロックなど)がチュービングから機械的に連結解除されることを可能にすることができる。したがって、チュービングが引っ張られるか、捕まえられるか、または引っ掛けられた場合に、力が、挿入部位、カテーテル42、カテーテルデバイス40、および/または、カテーテルハウジング400の一部分(たとえば、ロック426など)に影響を与えないこととなる。また、カテーテルハウジング400へのチュービングのそのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが引っ張られるかまたは衣類もしくは他のアイテムに捕まえられることとなる可能性を低減させることが可能である。また、そのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが介護者または医師にとって不便な方向および/またはエリアに突き出ることを防止することが可能である。たとえば、患者が外科手術を受けている場合、多くの医療用ツールデバイスが外科手術の間に使用され得、医者および看護師がカテーテル挿入部位の近くのエリアの中および周りを移動している可能性がある。そのようなケースでは、1つまたは複数のウィング422は、カテーテルハウジング400ならびに/またはカテーテルデバイス40および/もしくはポート421に連結されているチュービングの「設置面積」を著しく低減させることが可能である。これは、チュービングが絡まることとなるという可能性、または、カテーテル挿入部位に近接して働くそのような介護者による活動(その部位から数フィート以内であっても)とチュービングが干渉することとなるという可能性を低減させることが可能である。カテーテルハウジング400へのチュービングの巻き付けおよび/または固定は、チュービングがカテーテルハウジング400と本質的に統一されることを可能にすることができ、患者の皮膚に直接的に塗布される接着剤によって介護者がJ形ループ構成でチュービングを固定する必要性を排除することが可能である。1つ
または複数のウィング422は、患者の皮膚にチュービングを触れさせることなく、そのような接触から結果として生じる患者の快適性および潜在的な発疹または他の皮膚炎の問題を増加させることなく、チュービングのための固定を提供することが可能である。また、1つまたは複数のウィング422は、チュービングが引っ張り出されることならびに/またはチュービングがカテーテル42および/もしくはカテーテルデバイス40の固定に衝撃を与えることを防止する、チュービングへの固定を提供することが可能である。たとえば、1つまたは複数のウィング422は、チュービングが移動させられる場合には、印加される力に抵抗することが可能であり、また、そのような移動が起こった場合には、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42に印加される力を著しく低減させるかまたは完全に排除することが可能である。これは、重大な利点を提供する。その理由は、カテーテル固定の従来のデバイスおよび方法では、重大な損傷が静脈および/またはカテーテル挿入部位に起こる可能性があるからである。
少なくとも図7A~図7Dに示されているように、ウィング422は、スロットまたは開口部422aを含むことが可能である。スロット422aは、有利には、チュービングがウィング422によって固定されているときに、カテーテルデバイス40および/またはポート421に連結されているチュービングの検査を可能にすることができる。たとえば、上記に議論されているように、チュービングは、ウィング422の下の設置、および/または、ウィング422とハブ460の一部分(たとえば、ハブ460の膜462など)との間の設置によって固定され得る。そのような検査は、重要である可能性がある。その理由は、それが、ガスおよび/または液体がチュービングを通って流れそしてカテーテル42および患者へ流れているかどうかを、介護者が評価することを可能にすることができるからである。たとえば、そのようなスロット422aは、薬用流体または他の流体がチュービングを通してカテーテル42および患者へ適正に送達されているかどうかを介護者が調べることを可能にする。代替的に、スロット422aは、締結ストラップがそれを通過することおよびカテーテルハウジング400を患者に固定することを可能にすることができる。上記のカテーテルハウジング10、カバー20、120、および/またはストラップフープ22、122に関連する締結ストラップ80の議論は、スロット422aおよびカテーテルハウジング400に関連して適用可能である。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング400は、締結ストラップなしで患者に固定され得る。
図7F~図7Gに示されているように、カバー420は、1つまたは複数の突出部430(本明細書では「凸部430」とも称される)を含むことが可能である。たとえば、カバー420は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、またはそれ以上の突出部430を含むことが可能である。1つまたは複数の突出部430は、たとえば、カバー420の内部部分に沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部430は、カバー420の下側内部部分に位置付けされ得、または、代替的に、突出部430は、カバー420の中間のまたはより高い内部部分に位置付けされ得る。1つまたは複数の突出部430は、実質的に連続的になっていることが可能であり、または、代替的に、非連続的になっているか、断続的になっているか、またはセクションで存在していることが可能である。1つまたは複数の突出部430は、カバー420の内部から延在することが可能である。1つまたは複数の突出部430は、カバー420の内部の実質的にすべてに沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部430は、カバー420の内部の周りに延在することが可能であり、カバー420の中の開口部を除いておよび/またはその近くを除いて、連続的になっていることが可能である。たとえば、図7F~図7Gに示されているように、1つまたは複数の突出部430は、単一の突出部430を含むことが可能であり、単一の突出部430は、カバー420の第1の側部の内部に沿って、カバー420の第2の側部の内部に沿って、および、カバー420のバック部分(たとえば、ポート421に隣接している)に沿って延在しており、また、カテーテル41および/またはカテーテルデバイス40が(たとえば、ロック426によって)カバーに固定されているときに、チュービングがカバー420を退出する領域に近接して、カバー420のフロント側部に沿って部分的に延在している。1つまたは複数の突出部430を有することは、突出部430がハブ460の溝部468に固定されているときに、ロック426、カテーテルデバイス40に連結されているチュービング、および/またはポート421の動作および/または使用とも干渉しない状態で、カバー420とハブ460との間に強力な固定を提供することが可能である。
1つまたは複数の突出部430は、ハブ460の一部分に固定するように構成され得る。たとえば、そのような固定は、カバー420がハブ460の上方に設置されておりおよび/またはハブ460に固定されているときに起こることが可能であり、それによって、1つまたは複数の突出部430は、ハブ460の1つまたは複数の溝部468(図8Aを参照)に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部430は、カバー420をハブ460に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって、1つまたは複数の溝部468に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部430の表面は、丸みを帯びていることが可能である(図7Gを参照)。そのような丸みを帯びた形状は、有利には、1つまたは複数の突出部430がハブ460の1つまたは複数の溝部468の中へスライドすることを助けることが可能であり、したがって、固定の間の容易さを促進させる。カバー420の突出部430とハブ460の溝部468との間の固定は、有利には、それらの間のきつくてしっかりとしたフィットを保証することが可能であり、また、患者に固定されているときに、特に、カテーテルハウジング400が患者に接着され、ストラップで縛り付けられ、および/またはその他の方法で固定されている場合に、患者がデバイスを除去および/または分解することを非常に困難にすることが可能である。
代替的に、1つまたは複数の突出部430は、1つまたは複数の内部溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部430は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、6つの、7つの、もしくは8つの、またはそれ以上の溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部430は、互いに隣接している、カバー420の内部表面に沿って延在している2つの溝部と交換され得る。別の例として、1つまたは複数の突出部430は、1つの溝部と交換され得る。そのような内部溝部は、ハブ460の少なくとも一部分に固定することが可能である。たとえば、そのような内部溝部は、ハブ460の上に出現する突出部に固定することが可能である。そのような固定は、スナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって起こることが可能である。したがって、カバー420の上に位置付けされている突出部をハブ460の上に位置付けされている溝部の中へ挿入することによって、および/または、ハブ460の上に位置付けされている突出部をカバー420の上に位置付けされている溝部の中へ受け入れることによって、カバー420は、ハブ460に固定することが可能である。
いくつかの構成において、カバー420が、カテーテルハウジング400の囲まれた内部体積に外部空気および/または汚染物質が進入することを許容しないように、シールが形成されている。たとえば、カバー420は、ハブ460に係合し、閉じられたおよび/または隔離された雰囲気を形成することが可能であり、それは、挿入部位を囲む。そのような構成では、カテーテル挿入部位は、有利には、上記に説明されているような不活性ガスによって滅菌され得る。同様に、カバー420は、有利には、微生物汚染を抑制するかまたは防止することを助け、また、汚染脆弱性を低下させることを助けることが可能である。また、カバー420は、カテーテルハウジング400が使用中の間にジョイント466(図8Aを参照)が分離することを防止するように構成され得る。
図7A~図7Dに示されているように、カバー420は、カバー420の側部に、たとえば、カバー420のフロント側部などに、ポート421を有することが可能である。ポート421は、カバー420のフロント側部から外方向に延在することが可能であり、カバー420の主本体部423を通って延在することが可能である。これは、上記に議論されているように、ポート421を通って流れるガスがカテーテルハウジング400の内部に進入することを可能にすることができる。
また、上記に議論されているように、カバー420は、1つまたは複数の開口部432を有することが可能であり、チュービングがカバー420を通過してカバー420の内部の中へ入ることを許容する。開口部432は、本明細書で議論されているロック426に近接していることが可能である。開口部432は、ロック426と整合することが可能である。これは、カテーテルデバイス40に接続されているチュービングが、チュービングがカテーテルデバイス400から延在している領域から開口部432へ真っ直ぐな構成を維持することを可能にすることができる。開口部432は、チュービングのさまざまなサイズおよび/または形状を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。
図7G~図7Hに示されているように、カバー420は、ロック426を含むことが可能であり、ロック426は、カテーテル42が挿入部位において患者の中へ挿入される前に、その間に、および/またはその後に、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/または、カテーテルデバイス40に接続されているチュービングを固定することが可能である。ロック426は、カバー420の内部表面から外方向におよび/または下方向に延在することが可能である。ロック426は、幅W1を有する凹部を有することが可能であり、幅W1は、カテーテルデバイス40またはその一部分を収容および/または固定するようにサイズ決めおよび形状決めされている(図7Jを参照)。図7Jは、カバー420を通る断面を図示しており、凹部を備えたロック426の拡大図を示している。凹部は、丸みを帯びていることが可能である。代替的に、凹部は、丸みを帯びていないことも可能である。凹部は、円形および/または部分的に円形になっていることが可能である。代替的に、凹部は、円形になっていないことが可能である。凹部は、アーチ形状、馬蹄形状、半月形形状、半円形形状、または別の形状を含むことが可能である。ロック426は、有利には、カテーテルデバイス40に連結されているチュービングが引っ張られるときに、カテーテルデバイス40が外れることとなる可能性を低減させることが可能である。たとえば、カテーテルデバイス40がロック426に固定されている場合において、チュービングが引っ張られる場合には、ロック426が、カテーテルデバイス40を保持することが可能であり、カテーテルデバイス40が移動しないようにまたは外れないようになっている。別の例として、カテーテルデバイス40のオス型ルアーコネクターは、ロック426に接触することが可能であり、ロック426に起因して開口部432に向けて移動することを防止され得る(図7Kおよび図7Fを参照)。
ロック426によるまたはロック426を用いた、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40の固定は、物理的なロッキング、保持、ロッキングなしの安定化、リテイニング、移動の可能性を防止するかまたは低減させるための安定化、移動を最小化するための安定化、または、別のタイプの固定であることが可能である。ロック426は、任意のタイプのカテーテルデバイス40またはその一部分を固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、カテーテルデバイス40のオス型ルアーコネクターは、ロック426によって固定され得る。
また、図7G~図7Hに示されているように、カバー420は、ブリッジ427を含むことが可能であり、ブリッジ427は、カテーテルデバイス40、カテーテル42、および/もしくはコネクター、エクステンション、アダプター、ならびに/または、それに接続されている他のデバイスもしくはコンポーネントを固定し、ガイドし、および/または整合させることを助けることが可能である。ブリッジ427は、カバー420の上部内部部分から延在することが可能である。ブリッジ427は、カバー420の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック426がカバー420の上部内部から延在する距離に等しいかまたは実質的に等しい。代替的に、ブリッジ427は、カバー420の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック426がカバー420の上部内部から延在する距離に等しくない。
ブリッジ427は、カバー420の内部部分に沿ってロック426に近接して位置決めされ得る。たとえば、ブリッジ427は、ロック426に近接して位置決めされ得、ロック426よりもカテーテル挿入部位の近くにあることが可能である。ブリッジ427は、2つの側壁部427aと、2つの側壁部427aの間に位置付けされているステム427bとを含むことが可能である(図7Hを参照)。ステム427bは、ステム427bの自由端部または延長端部に凹部427cを含むことが可能である。凹部427cは、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、凹部427cは、カテーテルデバイス40の一部分(たとえば、図7L~図7Mに示されているようなカテーテルデバイス40の円筒状の部分)を収容することが可能である。ブリッジ427の凹部427cは、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。ブリッジ427の凹部427cは、丸みを帯びていることが可能である。ブリッジ427の凹部427cは、たとえば、半月形、半円形形状、半正方形、半長方形、または他の形状を含むことが可能である。ブリッジ427は、凹部427cにおいて高さH1(カバー420の上部内部表面から延在する)を有することが可能であり、高さH1は、ブリッジ427の凹んでいない部分における高さH2よりも小さい。高さH1は、ロック426の凹部の高さH3に等しくなっていることが可能であり、または、等しくなっていないことが可能である。たとえば、ブリッジ427凹部の高さH1は、ロック426の凹部の高さH3よりも大きくなっていることが可能である(図7I~図7Jを参照)。これは、カテーテルデバイス40がロック426によって固定されているときに、カテーテルデバイス40の一部分(たとえば、先端部)が自然な傾斜角度で傾斜させられることを可能にすることができる。また、これは、カバー420がカテーテルデバイス40の上方におよび/またはハブ460の上方に設置されているときに、ブリッジ427がカテーテルデバイス40の一部分(または、それに連結されているデバイスもしくはコンポーネント)を押し下げることを可能にし、カテーテルデバイス40および接続されているカテーテル42を適正に位置決めすることが可能である。また、カテーテルハウジング400がカテーテルデバイス40を固定するときに、ブリッジ427は、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40をリフトすること、平坦化すること、または傾斜することを防止することが可能である。また、ブリッジ427は、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42が真っ直ぐになること、カテーテル挿入部位から離れるように移動すること、および/または、ロック426の周りで回転することを防止することが可能である。
カテーテルハウジング400は、カテーテル42に接触することなく、カテーテル42に接続されているカテーテルデバイス40を固定することが可能である。たとえば、図7K~図7Mに示されているように、ロック426および/またはブリッジ427は、カテーテル42に触れることなくまたは接触することなく、カテーテルデバイス40の1つまたは複数の部分を固定することが可能である。これは、有利には、患者の静脈内に挿入されているときのカテーテル42の移動を防止するかまたは制限することが可能である。そして、これは、上記に議論されているそのような移動に関連付けられる問題(たとえば、患者の静脈へのならびに/またはカテーテル挿入部位およびその近くのエリアへの損傷)を防止するかまたは制限することが可能である。追加的に、これらの図によっても示されているように、カテーテルデバイス40(または、その1つまたは複数の部分)が、ロック426、ブリッジ427、および/または、ハウジング400の他のコンポーネント(たとえば、カバー420の内部表面など)によって固定されているときには、カテーテル42は、真っ直ぐになっていることが可能である(たとえば、曲がっていない、よじれていない、捩じれていない、巻き付けられていない、および/または歪んでいない)。これは、有利には、カテーテル42が患者に適している流体を送達することができるということを保証することが可能である。
本明細書で議論されているように、ロック426およびブリッジ427は、独立しておよび/または一緒に、カテーテルデバイス40(または、その一部分)を固定し、任意の方向へのカテーテルデバイス40の移動を防止することが可能である。カテーテルデバイスは、典型的に、カテーテルカニューレに連結する1つまたは複数の円筒状の断面部分を有している。たとえば、カテーテルデバイス40は、第1のより小さい直径の円筒状の断面部分と、第2のより大きい直径の円筒状の断面部分を有することが可能である(図7L~図7Mを参照)。ブリッジ427とロック426との間の間隔は、2つの断面部分のうちの一方の長さ、および、オス型ルアーコネクターの長さに対応することが可能である(図7Kを参照)。カテーテルデバイス40がロック426およびブリッジ427によって固定されているときには、カテーテルデバイス40のより大きい直径の円筒状の部分およびオス型ルアーは、ブリッジ427の面とロック426の面との間に延在することが可能であり、したがって、カテーテルデバイス40がカバー420の中で前方または後方に移動することを防止する。そのような構成では、カテーテルデバイス40のより小さい直径の断面部分は、ブリッジ427の凹部427cの中に少なくとも部分的にフィットすることが可能である。カテーテルデバイス40がそのような様式でロック426およびブリッジ427によって固定されている状態で、特に、カテーテルデバイス40の底部または皮膚に面している表面が患者の皮膚またはハブ460の一部分(たとえば、下記に議論されているような内側膜部分464など)によって接触されているときに、カテーテルデバイス40の移動は、任意の方向に防止され得る。そして、カテーテルデバイス40の移動のそのような防止は、カテーテル42の移動を防止し、それは、上記に議論されているように、患者および/またはカテーテル挿入部位への傷害および/または損傷を防止する。
ブリッジ427の側壁部427aは、ステム427bのそれぞれの側部に沿って延在することが可能である。側壁部427aは、ステム427bのための構造的支持を提供することが可能である。側壁部427aは、図7G~図7Hによって示されているように、その自由端部において、傾斜した表面または勾配付きの表面を有することが可能である。側壁部427aの自由端部の表面は、ステム427bおよび/またはステム427bの凹部427cに向けて下方向に勾配付きになっていることが可能である。そのような傾斜または勾配は、カテーテルデバイス40またはその一部分の設置および/またはアライメントを助けることが可能である。たとえば、カバー420がカテーテルデバイス40および/またはハブ460の上部の上方に設置されているときには、側壁部427aの端部の勾配付きの表面は、カテーテルデバイス40の先端部を凹部427cの中へ移動させ、押し込み、および/または位置決めすることを助け、カテーテルデバイス40に連結されているカテーテルの適正な設置および/または傾斜角度を取得するようになっている。
ブリッジ427の側壁部427aは、図7G~図7Hによって示されているように、側壁部427aの表面の上に凹んだ面427dを有することが可能である。そのような凹んだ面427dは、有利には、1つまたは複数のライトがその中に設置されることを可能にすることができる。凹んだ面427dの中に設置されているときに、1つまたは複数のライトは、側壁部427aの周囲の凹んでいない表面と同一平面上にある表面を有することが可能である。凹んだ面427dの中に設置されている1つまたは複数のライトは、LEDまたはUVであることが可能である。凹んだ面427dの中に位置決めされている1つまたは複数のライトは、有利には、カテーテル挿入部位を照射し、介護者が部位を検査することを助けることが可能である。1つまたは複数のライトがUVを含む場合、そのような光源は、カテーテル、カテーテルデバイス、カテーテル挿入部位、および/または、カテーテルハウジング400の内部のコンポーネント(たとえば、カバー420および/またはハブ460など)を殺菌することを助けることが可能である。1つまたは複数のライトは、アクティブ滅菌および殺菌を提供することができるUV Surface Mount LED(SMD LED)であることが可能である。そして、これは、従来のカテーテル固定デバイスおよび方法に伴って起こり得る汚染、感染、および/または疾患を劇的に低減させることが可能である。1つもしくは複数のライト、および/または、1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーに電子的に連結され得、センサーは、カバー420の凸部430がハブ460の壁部461の溝部468に固定されているときをセンシングし、カバー420の凸部430がハブ460の壁部461の溝部468に固定されているときに、1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDに信号を送るように構成されている。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーから信号を受信するときに、自動的に活性化するように構成され得る。1つまたは複数のライトは、独立したバッテリー/電源を含有することが可能であり、または、側壁部427aおよび/またはブリッジ427から離れている電源に連結され得る。
図7F~図7Hに示されているように、カバー420は、凹部425を有することが可能であり、凹部425は、カテーテルデバイス40がロック426に固定されているときに、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされている。凹部425は、たとえば、ロック426に近接して位置付けされ得る(図7Fを参照)。凹部425は、ロック426とブリッジ427との間に位置付けされ得る(図7Fを参照)。凹部425の表面は、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。凹部425の表面は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。凹部425の表面は、カテーテルデバイス40の一部分(たとえば、カテーテルデバイス40の円筒状の部分など)を収容するように形状決めされ得る。凹部425は、たとえば、カバー420の底部および/または上部から見たときに、円形になっていることが可能である(図7Cおよび図7Fを参照)。凹部425は、カバー420の底部および/または上部から見たときに、部分的に円形になっていることが可能であり(図7Cおよび図7Fを参照)、たとえば、凹部425のフロント部分は、先端部またはポイントを含むことが可能である(図7Fを参照)。凹部425は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするための円形または部分的に円形の形状を含むことが可能である。別の例として、凹部425は、カテーテルデバイス40のオス型ルアースパイラルコネクターの後部にフィットするためのドーム形状、円弧形状、または別の形状を含むことが可能である。
有利には、凹部425の形状、サイズ、および/または配向は、カテーテルデバイス40がカテーテル挿入部位に向けて角度を付けられているので、カテーテルデバイス40またはその一部分のサイズおよびまたは形状に一致していることが可能である。たとえば、上記に議論されているように、ロック426および/またはブリッジ427は、カテーテルデバイス40を固定し、整合させ、および/または位置決めすることが可能であり、カテーテル42が自然なまたは適当な角度で患者の中へ挿入されたままになるようになっている。そうであるので、カテーテルデバイス40は、ロック426および/またはブリッジ427に固定されている状態で傾斜させられ得る。カバー420の凹部425は、ロック426および/またはブリッジ427によってまたはそれを用いて固定されているときのカテーテルデバイス40の位置にしたがって、形状決めされ、サイズ決めされ、および/または配向され得る。これは、有利には、たとえば、凹部425以外のカバー420のエリアにおいて、カバー420の全体的な高さを最小化することが可能である。
ブリッジ427および/またはロック426は、患者の皮膚および/またはカテーテル挿入部位に対して適正な配向で、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40もしくはその一部分を固定することが可能である。これは、有利には、針が患者の静脈の中へ挿入される角度に近い最終的な静止角度または傾斜角度で、カテーテル先端部またはリムが固定されることを可能にすることができる。以前に議論されているように、これは有益である。その理由は、それが、静脈壁または近くのエリアに損傷を与える角度でカテーテルが移動するかまたは固定されているときに結果として生じる可能性のある傷害および/または他の合併症の可能性を低減させるからである。たとえば、最終的な静止角度または傾斜角度は、1度から45度の間にあることが可能である。また、傾斜角度は、1度から10度の間、10度から20度の間、または、20度から30度の間にあることが可能である。傾斜角度は、カテーテルハウジング10またはそのコンポーネント(たとえば、カバー20および/またはハブ60など)の実装形態に応じて、45度を超えることも可能である。また、傾斜角度は、非常に小さい角度(たとえば、0度から1度の間など)にあることが可能である。カテーテルを患者に固定するための現在の技法は、カテーテルが患者の中へ挿入されている間に、脱落、カテーテルの不適当な角度、もしくは捩じれ、または他の移動を結果として生じさせる可能性がある。しかし、本明細書で説明されているロック426および/またはブリッジ427(それは、任意のタイプのカテーテルデバイス設計および/またはそれに連結されているカテーテルを収容することが可能である)は、通常のまたは最適な角度を提供する位置に、カテーテルデバイスおよびカテーテルを固定することが可能である。これは、カニューレ先端部と静脈内腔側部との接触によって引き起こされる炎症および/またはカニューレ先端部浸食を制限または防止することを助けることが可能である。したがって、従来のカテーテル安定化方法とは異なり(従来のカテーテル安定化方法では、カテーテルを固定することが、典型的に、カテーテルの自然な角度を乱れさせることを結果として生じさせ、また、静脈の壁部に対してカテーテルに不自然な角度を付けることを結果として生じさせ、および/または、それを患者に固定する
ために、圧力がカテーテルデバイス40の一部分に印加されるようになっている)、ロック426および/もしくはブリッジ427を用いたまたはロック426および/もしくはブリッジ427による、カテーテルデバイス40および/またはカテーテル42の固定角度は、静脈の中でのカテーテル42の接続の完全性を保存することが可能である。
上記に議論されているように、カテーテルハウジングデバイス400の形状および構造体は、ハウジング400の全体的な高さおよび/または設置面積を最小化することが可能である。図7Dは、カテーテルハウジング400のカバー420の側面図を図示している。示されているように、フロント部分489におけるカバー420の高さは、バック部分487におけるカバー420の高さよりも大きくなっていることが可能である。フロント部分489におけるより大きい高さは、カバー420に固定されているときに、カバー420がカテーテルデバイス40の一部分を収容することを可能にする。カバー420の高さは、フロント部分489におけるより高い高さからバック部分487におけるより低い高さへテーパー付きになっていることが可能であり、カテーテルハウジング400の全体的な高さを最小化するようになっている。
図8A~図8Fは、ハブ640の異なる図を図示している。図8Aに示されているように、ハブ460は、壁部461および膜462を含むことが可能である。介護者は、ハブ460の一部分の上に患者情報を取り付け、接着し、固定し、および/または書き込むことが可能である。そのような患者情報は、挿入の日付および/または時間、患者の識別、ならびに他の情報を含むことが可能である。
ハブ460および/またはそのコンポーネント(たとえば、壁部461および/または膜462など)は、他の材料の中でも、プラスチック、および/または可撓性の材料、たとえば、ゴムおよび/またはシリコーンなどを含むことが可能である。ハブ460は、透明な材料を含むことが可能である。代替的に、ハブ460は、不透明の材料から作製され得る。追加的に、ハブ460は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング400の他のコンポーネントを観察するために、ハブ460の一部分を通して見ることができることが有利である場合に、ハブ460の一部分は、透明な材料から作製され得る。ハブ460は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング400および/またはハブ460が、たとえば、病院の中の患者の上へのハウジング400の実装の間に衝撃を受ける可能性があるからである。ハブ460は、実質的に防水性の材料を含むことが可能である。これは、有利である。その理由は、ハウジング400が使用中のときに、カテーテルハウジング400およびハブ460が水または他の液体を受ける可能性があるからである。
壁部461は、上部表面を含むことが可能である。上部表面は、凹形または凸形になっていることが可能である。追加的に、上部表面は、実質的に平坦になっていることが可能である。上部表面は、滑らかになっており、および/または、丸みを帯びていることが可能である。
図8Aおよび図8Bに図示されているように、ハブ460は、膜462の中に開口部463を含有することが可能である。この開口部463は、カテーテル針および/またはカテーテルが患者の中へ挿入されることとなる部位の上方に位置決めされ得る。開口部463は、壁部461の中にフィットするようにサイズ決めおよび形状決めされ得る(図8Bを参照)。たとえば、開口部463は、他の形状の中でも、一般的に、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、開口部463は、これらの説明されている形状の組み合わせであることが可能である。追加的に、開口部463は、丸い凹部483を含有することが可能であり(たとえば、図8Bを参照)、カテーテル42の一部分、針、および/または、カテーテルデバイス40の一部分を収容するようになっている。
また、図8Bに図示されているように、膜462は、壁部461の中に定義されており挿入部位を取り囲む領域の中の開口部463の周りに延在することが可能である。そのような構成は、壁部461の境界の中に挿入部位を閉じ込めることが可能であり、したがって、有利には、挿入部位への病原菌の侵入を低減および/または排除することが可能である。膜462は、薄いシリコーン膜を含むことが可能である。膜462は、針および/または挿入部位を取り囲むことが可能である。これは、有利には、ハブ460が患者の皮膚に固定および/またはシールされることを保証することを助けることが可能である。たとえば、膜462は、挿入部位および/または針の少なくとも一部分を取り囲み、ハブ460と患者の皮膚との間に気密シーリング隔離状態を提供することが可能である。したがって、膜462は、外側の環境からの空気および/またはガスが挿入部位に進入することを抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。また、そのような構成は、カテーテルデバイスの下側縁部またはその一部分が下の皮膚に接触することを抑制するかまたは防止することが可能である。これは、カテーテルデバイスまたはその一部分と患者の皮膚との間の接触によって引き起こされる皮膚の擦過傷、潰瘍、および/または炎症を抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。
ハブ460は、開口部463の近くに、壁部461および/または膜462の一部分の上に位置付けされた1つまたは複数のマーカーまたはインジケーター469を含むことが可能である。たとえば、ハブ460は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のマーカーもしくはインジケーター469を含むことが可能である。たとえば、ハブ460は、3つのマーカー469を有することが可能であり、そのうちの2つは、開口部463の側部に近接して配設されており、そのうちの1つは、開口部463のフロントに近接して配設されている(図8Bを参照)。1つまたは複数のマーカー469は、介護者が、カテーテルおよび/または針がすでに挿入されている挿入部位の上方にハブ460を位置決めし、整合させることを助けることが可能である。代替的に、1つまたは複数のマーカー469は、針が患者の中へ挿入されるべき場所に関して、インディケーションを提供することを助けることが可能である。これは、カテーテルデバイス40がカバー420のロック426によって係合および固定されているときに、カテーテルデバイス40の位置と対応するように、最適な挿入場所がどこにあるべきかを決定する際に、介護者を大いに支援することが可能である。1つまたは複数のマーカー469は、開口部463に近接して壁部461および/または膜462の一部分の上に位置付けされ得る(図4Bを参照)。たとえば、1つまたは複数のマーカー469は、壁部461の側部の近くの膜462の一部分の上に位置付けされ得る(図8Bを参照)。1つまたは複数のマーカー469は、たとえば、ライン、ドット、または他のインジケーターを含むことが可能である。
図8A~図8Bに図示されているように、ハブ460の膜462は、内側膜部分464を含むことが可能である。内側膜部分464は、開口部463に近接していることが可能であり、壁部461の境界の中に含有され得る。内側膜部分464は、カテーテルおよび/または針が患者の中へ挿入されているときに、カテーテルまたはその一部分が置かれるかまたは横たわるためのプラットフォームを提供することが可能である。たとえば、カテーテルまたはその一部分は、患者の中へ挿入され得、内側膜部分464、カバー420のロック426の上に置かれ得、内側膜部分464の上に置かれているカテーテルデバイス40の上方に設置され得、また、カテーテルデバイス40を固定し、カテーテル42および/またはカテーテルデバイス40の移動を防止することが可能である。内側膜部分464は、カテーテル42に連結されているカテーテルデバイス40が、カテーテル挿入部位および/または開口部463においてまたその近くにおいて患者の皮膚に触れることを防止することが可能である。
図8A~図8Bに示されているように、壁部461は、上方向に、および/または、カテーテル挿入部位の一部分またはすべての周りに延在することが可能である。壁部461は、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形のさまざまな形状を含むことが可能である。壁部461またはその一部分は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。たとえば、壁部461は、丸みを帯びている上部表面を有することが可能である。壁部461またはその一部分は、滑らかな表面を有することが可能であり、または、代替的に、粗い表面を有することが可能である。壁部461は、スタジアム壁部であることが可能である。たとえば、壁部461は、スタジアムのように、上方向に、および、カテーテル挿入部位の一部分の周りに延在することが可能である。
壁部461は、1つまたは複数の溝部468を含むことが可能である。たとえば、壁部461は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上の周辺溝部468を含むことが可能である。以前に議論されているように、1つまたは複数の溝部468は、カバー420の上の1つまたは複数の突出部430を収容するように構成され得る。壁部461の1つまたは複数の溝部468は、壁部461の周囲の周りに連続的になっていることが可能である。代替的に、1つまたは複数の周辺溝部468は、非連続的になっていることが可能である。たとえば、図8Aおよび図8C~図8Dに示されているように、1つまたは複数の周辺溝部468は、壁部461の周囲の一部分に沿って延在することが可能であるが、壁部461の周囲全体の周りに連続的に延在することができない。たとえば、1つまたは複数の周辺溝部468は、入口部467に近接する壁部461の周囲に沿って延在することが可能であるが、入口部467に到達する前の場所において終端する。追加的にまたは代替的に、1つまたは複数の周辺溝部468は、開口部465および/またはジョイント466に近接する壁部461の周囲に沿って延在することが可能であるが、チューブ開口部465および/またはジョイント466に到達する前の場所において終端する。壁部461は、壁部461の周囲に沿って延在する2つ以上の周辺溝部468を含むことが可能であり、2つ以上の周辺溝部468は、カバー420の上の1つまたは複数の突出部430に固定することが可能である。以前に議論されているように、1つまたは複数の突出部430は、カバー420をハブ460に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、および/または他の構成によって、1つまたは複数の周辺溝部468に固定することが可能である。
図8Aに図示されているように、壁部461は、1つまたは複数のジョイント466を含むことが可能であり、1つまたは複数のジョイント466は、引き離されるかまたはくっつけられ得、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイスまたはその一部分がチューブ開口部465をより容易に通過することを可能にする。たとえば、壁部461は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のジョイント466を含むことが可能である。壁部461は、1つのジョイント466を含むことが可能である。ジョイント466は、チューブ開口部465に近接していることが可能である。したがって、ジョイント466は、所定のメカニズムを提供することが可能であり、所定のメカニズムによって、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイスまたはその一部分が、壁部461によって収容され得、比較的に容易におよび短い時間枠内で、壁部461の中へ入り壁部461を通過することができるようになっている。ジョイント466は、チューブ開口部465の周りの壁部461を密閉するように構成され得、壁部461およびハブ460の中にシールを形成することが可能である。ジョイント466は、壁部461が間隔を離して配置されること、引き離されること、押し離されること、および/またはその他の方法で部分的に分離されることを可能にすることができる。代替的に、ジョイント466は、壁部461の側部部分全体を下へ延在することが可能であり、ジョイント466が壁部461の側部部分の断面全体を分離するようになっている。代替的に、ジョイント466は、壁部461を屈曲することによって少なくとも部分的に分離することが可能である。
ハブ460の膜462は、患者の腕、脚、付属器官、または、患者の身体の他の部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。膜462は、丸みを帯びた縁部を有することが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていない縁部を有することが可能である。膜462は、形状が長方形になっていることが可能である。代替的に、膜462は、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、膜462は、これらの説明されている形状の組み合わせを含むことが可能である。
膜462は、壁部461と一体的に形成され得る。たとえば、膜462は、壁部461と成形され得る。壁部461は、膜462の一部分の上に押圧され、膜462の一部分に接着され、および/または、その他の方法で膜462の一部分に取り付けられ得る。膜462は、壁部461を収容するための凹んだ部分を含むことが可能である。たとえば、膜462は、凹んだ部分を含有することが可能であり、凹んだ部分は、開口部463を取り囲んでおり、壁部461の一部分が膜462の凹んだ部分の中に座ることまたは膜462の凹んだ部分によって収容されることを可能にする。追加的に、膜462は、カテーテルハウジング400の他の部分(たとえば、カバー420またはカテーテルデバイス40の一部分など)を収容するための凹んだ部分を含有することが可能である。膜462は、1つまたは複数の異なる材料を含むことが可能である。追加的に、膜462は、1つの材料を含むことが可能である。壁部461および膜462は、同じ材料を含むことが可能である。代替的に、壁部461および膜462は、異なる材料を含むことが可能である。膜462は、他の材料の中でも、シリコーン、プラスチック、および/またはゴムを含むことが可能である。膜462は、生体適合性材料を(少なくとも部分的に)含むことが可能である。
膜462は、壁部461のベースから外方向に延在することが可能である(図8Bを参照)。たとえば、膜462は、壁部461のベースの外側縁部と連結され得る。壁部461のベースの底部表面は、膜462と連結され得る。膜462の一部分は、壁部461から内方向に延在することが可能である(図8Bを参照)。膜462は、壁部461の周囲の少なくとも一部分を取り囲むことが可能である。したがって、膜462は、壁部461のベースの内側縁部および/または外側縁部の周囲のすべてまたは一部分を取り囲むことが可能である。
上記に議論されているように、カテーテルハウジングデバイス400の形状および構造体は、ハウジング400の全体的な高さおよび/または設置面積を最小化することが可能である。図8C~図8Dは、カテーテルハウジング400のハブ460の側面図を図示している。示されているように、フロント部分471におけるハブ460の高さは、バック部分473におけるハブ460の高さよりも大きくなっていることが可能である。フロント部分471におけるより大きい高さは、カバー420に固定されているときに、ハブ460がカテーテルデバイス40の一部分を収容することを可能にする。ハブ460の高さは、フロント部分471におけるより高い高さからバック部分473におけるより低い高さへテーパー付きになっていることが可能であり、カバー420がハブ460に固定されているときに、ハブ460および/またはカテーテルハウジング400の全体的な高さを最小化するようになっている。カバー420は、ハブ460に固定され得、カバー420のフロント部分489がハブ460のフロント部分471と協働してそれに固定するようになっており、また、カバー420のバック部分487がハブ460のバック部分473と協働してそれに固定するようになっている。
膜462は、カテーテルハウジング400またはその一部分(たとえば、ハブ460など)を患者の皮膚に固定するように構成されている滑り止め材料を含む底部表面を有することが可能である(図8E~図8Fを参照)。膜462の底部表面は、患者の皮膚に固定されているときのハブ460および/またはカテーテルハウジング400の滑りまたは移動を防止することができる、シリコン接着剤、粘着性材料、ゴム化合物、生体適合性の高粘着性滑り止めコーティング、接着剤、もしくは、他のタイプの滑り止め材料および/または方法を含むことが可能である。底部表面は、たとえば、シリコーンまたは通常の接着剤を含むことが可能である。底部表面は、抗菌性コーティングを含むことが可能である。底部表面は、層、回路、円形、ストリップ、コーティング、および/またはリングの形態の滑り止め材料を含むことが可能である。たとえば、底部表面は、透明な接着剤層を含むことが可能であり、透明な接着剤層は、浸透性であり、半浸透性であり、薄くなっており、および/または可撓性であることが可能である。透明な接着剤層は、接着剤ドレッシングまたはテープと同様であることが可能であり、患者の皮膚のさまざまな部分に接着することが可能である。
膜462の底部表面は、内側リップ部476および/または外側リップ部474を含むことが可能である。内側リップ部476および外側リップ部474は、膜462の底部表面から延在することが可能である。底部表面は、外側リップ部474の周りに延在する外側部分470、ならびに/または、内側リップ部476の周りにおよび外側リップ部474の中に延在する内側部分472を含むことが可能である。内側部分472および外側部分470は、接着剤などのような滑り止め材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、外側部分470は、接着剤を含み、内側部分472は、接着剤を含んでおらず、接着剤材料がカテーテル挿入部位および/または開口部463に近接していないことを保証するようになっている。ハブ460は、リリースライナーを含むことが可能であり、リリースライナーは、膜462の底部表面の内側部分472および/または外側部分470をカバーしており、それは、引っ張られるときに、内側部分472および/または外側部分470が患者の皮膚の一部分に接着することを可能にする。
ハブ460は、リリースライナーを含むことが可能であり、リリースライナーは、外側部分470の全体に延在し、および/または、外側部分470の全体をカバーしている。代替的に、ハブ460は、互いから独立している2つ以上のリリースライナーを含むことが可能である。たとえば、ハブ460は、外側部分470の第1の部分および外側部分470の第2の部分をカバーするリリースライナーを含むことが可能である。第1の部分は、第2の部分よりも大きい外側部分470のパーセンテージを構成することが可能である。たとえば、ハブ460は、外側部分470の表面積の50%超をカバーする第1のリリースライナーと、外側部分470の表面積の50%未満をカバーする第2のリリースライナーとを含むことが可能である。別の例として、ハブ460は、外側部分470の表面積の80%超をカバーする第1のリリースライナーと、外側部分470の表面積の20%未満をカバーする第2のリリースライナーとを含むことが可能である。
ハブ460が外側部分470の上に2つ以上のリリースライナーを含む場合、リリースライナーは、シーケンシャルに除去され、有利な機能性を可能にすることができる。たとえば、複数のリリースライナーが外側部分470をカバーしている場合、リリースライナーのうちの1つが除去され得、カテーテルハウジング400(または、ハブ460もしくは膜462)は、患者の皮膚表面に接着され得、および/または、患者の皮膚とシールを形成することが可能であり、一方、別のリリースライナーは、外側部分470の一部分をカバーしたままに残され得、したがって、接着することなくまたはシールを形成することなく、カテーテルハウジング400(または、ハブ460もしくは膜462)が患者の皮膚表面に接触することを許容する。さらに、カテーテルハウジング400がポート421を含む場合、ガスは、カテーテルハウジング400の中へおよびカテーテル挿入部位および/または開口部463へ挿入され得る。いくつかのケースでは、(たとえば、外側部分470の一部分からリリースライナーを除去すること、および、そのような部分を患者の皮膚に接着させることなどによって)カテーテルハウジング400を患者に固定するときに、(たとえば、初期の滅菌を提供するために)カテーテルハウジング400の内部の中へおよび/またはカテーテル挿入部位に、所定の量のガスを挿入することが望ましい可能性がある。そのようなガスがポート421を通してカテーテルハウジング400の中へ挿入されるときには、外側部分470の非接着領域(そこでは、リリースライナーが除去されていない)は、患者の皮膚表面から一時的に持ち上がることが可能であり、したがって、ポート421を通して挿入されたガス、および/または、カテーテルハウジング400の内部の内側に以前からあった他のガス/空気のための退出経路を提供する。ガスがポート421を通して挿入された後に、除去されなかった他のリリースライナーが除去され得、外側部分470が患者の皮膚にさらに接着され得る。いくつかのケースでは、残りのリリースライナーは、除去されないままに残され、いくつかの領域において外側部分470を未接着の状態に維持することが可能である。いくつかのケースでは、外側部分470は、その一部分(たとえば、特定のパーセンテージ)の上にのみ、接着剤および/またはリ
リースライナーを含み、したがって、カテーテルハウジング400の底部表面の未接着部分が「持ち上がる」ときに、ガスがカテーテルハウジングの中へ挿入されているときのガス退出経路を可能にする。追加的にまたは代替的に、カテーテルハウジング400は、弁を含むことが可能であり、弁は、ガスがカテーテルハウジング400の内部から逃げることを可能にする。たとえば、カテーテルハウジング400がカテーテル挿入部位の上方に気密シールを形成する場合、カテーテルハウジング400は、リリーフ弁を含むことが可能であり、リリーフ弁は、ガスがガスポート421の中へ挿入されているときに活性化させられ得(たとえば、開けられる)、したがって、カテーテルハウジング400の内側のガスが雰囲気へ逃げることを可能にする。そのようなリリーフ弁は、たとえば、カバー420および/またはハブ460の上に位置付けされ得る。たとえば、カテーテルハウジング400は、カバー420と、ハブ460と、ハブ460の底部表面の上の接着剤材料とを含むことが可能であり、それらは、カテーテル挿入部位の周りに気密シールを一緒に形成し、また、カテーテルハウジング400は、リリーフ弁を含むことが可能であり、リリーフ弁は、ガスがそれを通って退出することを可能にする。患者からカテーテルハウジング400を除去する1つの方法は、患者の皮膚から膜462を剥がすことである。また、介護者は、たとえば、膜462の外側の周りにアルコールベースの物質を塗布し、外側部分470の上の接着剤の一部分を緩めることが可能である。
内側リップ部476および/または外側リップ部474は、ハブ460の開口部463の中に位置付けされ得るカテーテル挿入部位の周りにシールを形成することを助けることが可能である。内側部分472および/または外側部分470が接着剤材料を含み、患者の皮膚に接着されているときには、接着剤材料の一部分が、患者の皮膚から剥がれる可能性があり、および/または、劣化する可能性がある。そのような状況では、カテーテルハウジング400の外側の空気および/または汚染物質が、カテーテル挿入部位および/または開口部463と流体連通した状態になる可能性があり、それは、そのような外側の環境からシールされた状態にカテーテル挿入部位を維持することが望ましい場合に不利益である可能性がある。内側リップ部476および/または外側リップ部474は、膜462の底部表面から外方向に延在することが可能であり、患者の皮膚と接触した状態を維持し、開口部463および/またはカテーテル挿入部位を取り囲むことが可能である。内側リップ部476は、連続的になっていることが可能であり、また、膜462の底部表面から外方向に延在し、開口部463の周囲の周りで開口部463を取り囲むことが可能である(図8Eを参照)。外側リップ部474は、連続的になっていることが可能であり、また、膜462の底部表面から外方向に延在し、開口部463を取り囲むことが可能であり、また、開口部463の周囲および/または内側リップ部476から間隔を置いて配置され得る(図8Eを参照)。したがって、膜462の接着剤底部表面の一部分が患者の皮膚から剥がれる場合、外側リップ部474および/または内側リップ部476は、患者の皮膚とのシールを維持することが可能であり、有利には、外側の環境から、そして、存在し得る汚染物質から、カテーテル挿入部位および/または開口部463をシールすることが可能である。内側リップ部476および/または外側リップ部474は、シリコンまたは上記に議論されている別の材料を含むことが可能である。内側リップ部476および/または外側リップ部474は、丸みを帯びていることが可能であり、それは、カテーテルハウジング400が患者の皮膚に固定されているときに、リップ部476、474が患者の皮膚との接触を維持しおよび/または患者の皮膚に一致することを助けることが可能である
。
膜462の少なくとも一部分は、カテーテルチューブ、マイクロプロセッサーのLCDモニター、ならびに/または、鎮静ガスおよび滅菌ガスの金属製アンプルなどのような、さまざまな周辺ツールを固着するために使用され得る。そのような周辺ツールは、フックおよびループ構造体、バックル、キノコ状取り付け具、および/または、他の取り付け構造体もしくは方法を通して、膜462の少なくとも一部分に固着または固定され得る。
ハブ460の膜462は、波形の構造体を含む底部表面を有することが可能である。波形の構造体は、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、波形の構造体は、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。波形の構造体は、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。波形の構造体は、ギャップを提供し、空気が波形の構造体の間を流れて患者の皮膚に接触することを可能にすることができる。したがって、ハブ460および/またはカテーテルハウジング400が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。波形の構造体は、1つの連続的なピースであることが可能であり、または、代替的に、2つ以上のピースを含むことが可能である。
ハブ460の膜462は、1つまたは複数の吸引カップを含む底部表面を有することが可能である。たとえば、底部表面は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10個以上の、または11個以上の吸引カップを有することが可能である。たとえば、底部表面は、20個から50個の間の吸引カップを有することが可能である。代替的に、底部表面は、50個から100個の間の吸引カップを有することが可能である。1つまたは複数の吸引カップは、1つまたは複数の列で位置決めされ得る。吸引カップは、ハブ460と患者の皮膚との間の接続を安定化させるように構成され得る。ハブ460および/または膜462は、患者の皮膚の上に手動で押圧され、ハブ460を患者に固定することが可能である。吸引カップは、患者の皮膚と係合することが可能であり、締結ストラップがハブ460に接続されることおよび/または患者の身体の一部分に巻き付けられることを必要とするかどうかにかかわらず、ハブ460が患者に少なくとも部分的に固定され得るようになっている。
1つまたは複数の吸引カップは、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、吸引カップは、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。吸引カップは、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。吸引カップは、ギャップを提供するように間隔を置いて配置され得、空気が吸引カップと患者の皮膚との間を流れることを可能にする。したがって、ハブ460および/またはカテーテルハウジング400が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。
カテーテルハウジング400は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、もしくは9つのまたはそれ以上の光源などのような、1つまたは複数の光源を含むことが可能である。光源は、LEDを含むことが可能である。光源は、カテーテルハウジング400におけるまたはその近くの外部領域および/または内部領域を照射することが可能である。たとえば、光源は、カテーテルハウジング400の内部部分および/またはカテーテル挿入部位を照射することが可能であり、そのような領域が日中におよび/または夜間に検査されることを可能にする。また、光源は、カバー420がハブ460に固定されているかどうかを示すことが可能であり、ならびに/または、ロック426がカテーテルデバイス40に固定されているかどうか、および/もしくは、カテーテルデバイス40が外されているかもしくは移動させられているかを示すことが可能である。たとえば、ライトは、色を変化させ、特定の速度で点滅し、および/または、輝度を変化させ、カバー420がハブ460に固定されているかどうかを示し、および/または、ロック426がカテーテルデバイス40に固定されているかどうかを示すことが可能である。光源は、UV光源を含み、カテーテルおよび/またはハブおよび/または挿入部位を殺菌することに役立つことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング400は、UV Surface Mount LED(SMD LED)を含むことが可能である。UV SMD LEDは、カテーテルハウジング400が患者に固定されているときに、カテーテルハウジング400の内部領域および/またはカテーテル挿入部位に、アクティブ滅菌および殺菌を提供することが可能である。そして、これは、従来のカテーテル固定デバイスおよび方法に伴って起こり得る汚染、感染、および/または疾患を劇的に低減させることが可能である。1つまたは複数のUV SMD LEDは、カテーテルハウジング400の内部部分に位置決めされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、カバー420、または、カバー420のコンポーネントの中に、位置決めまたは位置付けされ得る。1つまたは複数のUV SMD LEDは、上記に議論されているようにブリッジ427の上に位置決めされるか、または、ブリッジ427の中に位置付けされ得、カテーテル挿入部位を照らすかまたは指し示すように構成され得る。代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のUV SMD LEDは、ハブ460の上に位置決めされるか、または、ハブ460の中に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、膜462および/もしくは壁部461の上に位置決めされるか、または、膜462および/もしくは壁部461の中に位置付けされ得る。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーに電子的に連結され得、センサーは、カバー420の凸部430がハブ460の壁部461の溝部に固定されているときをセンシングし、カバー420の凸部430がハブ460の壁部461の溝部468に固定されているときに、1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDに信号を送信するように構成されている。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーから信号を受信するときに、自動的に活性化するように構成され得る。
カテーテルハウジング400は、1つまたは複数のセンサーを含むことが可能である。追加的に、1つまたは複数のセンサーは、カテーテルハウジング400のさまざまなコンポーネントの上に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のセンサーは、カバー420もしくはその一部分、および/または、ハブ460もしくはその一部分(たとえば、膜462)に、位置付けおよび/または装着され得る。追加的に、上記に説明されているさまざまなコンポーネントの上に位置付けされており、および/または、それに装着されているセンサーの数は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、12個、もしくは13個、またはそれ以上であることが可能である。
1つまたは複数のセンサーは、患者のさまざまな生理学的なパラメーターまたは条件を測定するために使用され得る。1つまたは複数のセンサーは、温度センサー(たとえば、局所温度センサー)、血圧センサー、血液酸素飽和度センサー、液体および血液漏出に関するセンサー、ならびに/または皮膚湿度センサーを含むことが可能である。センサーは、膜462の上のさまざまな場所に位置付けされ得る。
1つまたは複数のセンサーは、1つまたは複数のバイオセンサーを含むことが可能である。バイオセンサーは、マイクロプロセッサーを含むことが可能である。たとえば、バイオセンサーは、患者生体機能(他の中でも、静脈および動脈の血圧、心拍、血液酸素レベル、全体的な温度および局所温度、および局所的な組織湿度、ならびに/または静脈血流速度を含む)を検出し、測定し、記憶し、および/または表示するためのLCDモニターを含むことが可能である。1つまたは複数のセンサーによって実施および/または行われる測定および/または計算は、フラッシュストレージメモリーの上に記憶され得、フラッシュストレージメモリーは、カバー420もしくはその一部分、および/または、ハブ460もしくはその一部分(たとえば、膜462)のうちの1つまたは複数の上に位置決めされている。カテーテル挿入またはIV療法もしくは治療に関連付けられる任意のデータとともに、本明細書で議論されているセンサー測定値のいずれかは、分析、管理、組織、および/または、ケアプロバイダーもしくはユーザーへの表示のための患者モニタリングシステムに、ワイヤレスで送信され得る。また、そのような情報および/またはデータは、患者医療記録または電子的な患者医療記録を含むデータベースに送信され得る。代替的におよび/または追加的に、そのような情報および/またはデータは、パーソナルコミュニケーションズデバイス、たとえば、タブレットもしくはスマートデバイスなど、または、ソフトウェアアプリケーションもしくはウェブサイトに送信され得る。そのような情報および/またはデータを送信することは、介護者が所与の患者に関するIVカテーテル挿入手順および/または経験に関するログを取ることを助けることが可能であり、それは、その患者に関する将来のIV療法において起こり得る任意の問題を防止することを助けることが可能である。
図9Aは、カテーテル42、カテーテルデバイス40、およびエクステンションセット43の分解図を図示している。エクステンションセット43は、メス型コネクター43aおよびそれに連結されているチューブ43bを含むことが可能である。チューブ43bの端部は、カテーテルデバイス40(たとえば、上記に議論されているカテーテルデバイス40など)の一部分に連結し、および/または、カテーテルデバイス40の中に受け入れられ得る。たとえば、チューブ43bの端部は、カテーテルデバイス40のオス型ルアー40bの一部分(たとえば、ステム部分など)に連結することが可能である。オス型コネクター43cは、カテーテルデバイス40の円筒状の部分40aのメス型端部に接続され得、円筒状の部分40aは、その一部分に沿って1つまたは複数の突出部を有することが可能である(たとえば、図9Aを参照すると、円筒状の部分40aの左側端部は、周囲縁部に沿って、上部の上におよび底部の上に突出部を有することが可能である)。オス型ルアーコネクター40bは、円筒状の部分40aのメス型端部を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされている外側リングまたは環状の部分を含むことが可能である。オス型ルアーコネクター40bの外側リングは、その内部(たとえば、内部周囲など)に、および/または、オス型ルアーコネクター40bの外側リングの表面の上に、ネジ山を有することが可能である。ネジ山は、オス型ルアーコネクター40bの外側リングの内部の周りにスパイラルになっていることが可能であり、それは、外側リングが円筒状の部分40aの上ののメス型端部の1つまたは複数の突出部に固定することを助けることが可能である。オス型ルアーコネクター40bの外側リングは、外側リングの外部周囲に沿ってリッジ部および/または突出部を有することが可能であり(図9Aを参照)、それは、有利には、カテーテルデバイス40の一部分40aをオス型ルアーコネクター40bにねじ込むかまたは固定する際に、ユーザーまたは介護者を支援することが可能である。オス型ルアーコネクター40bは、回転するように構成され得、または、代替的に、静止しているように構成され得る。また、オス型ルアーコネクター40bは、外側リングを通って延在するステムを含むことが可能である(図9Aを参照)。オス型ルアーコネクター40
bのステムおよび外側リングは、一体的になっていることが可能であり、または、代替的に、非一体的になっていることが可能である。オス型ルアーコネクター40bのステムは、部分40aのメス型端部の一部分の中にフィットするようにサイズ決めおよび/または形状決めされているオス型端部を有することが可能であり、また、チュービング43bの端部を受け入れるようにサイズ決めおよび/または形状決めされているオス型端部を有することが可能である。
メス型ルアーコネクター43aは、チュービング43bの端部を受け入れるようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。メス型ルアーコネクター43aは、その端部の上に突出部および/またはネジ山を有することが可能であり、それは、それがオス型コネクター(たとえば、IV流体が貯蔵されている流体バッグに連結されているオス型コネクターなど)のネジ山に固定することを助ける。組み立てられているときには、エクステンションセット43(および、そのコンポーネント)、オス型コネクター40b、円筒状の部分40a、およびカテーテル42は、流体連通した状態になっていることが可能である。
エクステンションセット43は、有利には、カテーテルハウジング400の外側の場所における流体供給部(たとえば、IV流体供給部など)に接続することが可能である。これは、カテーテルハウジング400またはその一部分を除去する必要なく、介護者が流体ラインをカテーテルデバイス40(および、カテーテル42)から切り離す/接続することを可能にすることができる。たとえば、カテーテルハウジング400がカバー420を含み、カバー420がハブ460に固定されており、ハブ460が患者に固定されている(たとえば、接着されている)場合、介護者は、カバー420をハブ460から除去する必要なく、および/または、ハブ460を患者から除去する必要なく、流体ラインをエクステンションセット43(または、エクステンションセット43のメス型ルアー43a)から切り離す/接続することが可能である。カテーテルハウジング400がカテーテル挿入部位の上方に気密シールを形成しており、介護者が、気密シールの完全性を妨害することなく、チュービングを除去するか、交換するか、または接続することを希望する場合に、この利益がさらに実現される。
チュービング43bは、介護者または医師によって望まれるようにカスタマイズされた長さを有することが可能である。チュービング43bは、有利には、カテーテルハウジング400の外部の外側(たとえば、カバー420の主本体部423の外部またはハブ460の外部の外側など)の流体ラインとの接続ポイントを提供することが可能である。チュービング43bは、それがカテーテルハウジング400の一部分に巻き付くことおよび/またはウィング422に固定することを可能にする長さを有することが可能である(たとえば、図7Kを参照)。代替的に、チュービング43bは、より短い長さを有することが可能である。たとえば、チュービング43bは、所定の長さを有することが可能であり、その所定の長さは、ロック426の面およびカバー420の主本体部423の端部からの距離よりも大きいが、図7Kに示されているような長さよりも短くなっている。別の例として、チュービング43bは、ロック426の面および開口部432からの距離413よりも大きい長さを有することが可能である(図7Kを参照)。チュービング43bは、ロック426の面および開口部432からの距離413よりも大きい長さを有することが可能であり、チュービング43bの端部がメス型コネクター43aに連結されているときには、メス型コネクター43aがカバー420の主本体部423の外部表面から所定のギャップだけ分離されているようになっている。そのようなギャップは、チュービング43bの長さを修正することによって変更され得る。より大きいギャップを有することおよび/または流体ラインがエクステンションセット43(たとえば、メス型コネクター43aなど)に連結する場所を延長することが望まれる場合、チュービング43bの長さが増加され得る。代替的に、流体ラインがエクステンションセット43(たとえば、メス型コネクター43aなど)に連結する場所とカテーテルハウジング400の外部との間に、より小さいギャップを有することが望まれる場合、チュービング43bの長さは、ロック426と開口部423との間の距離413よりも少量だけ大きくなるようにサイズ決めされ得る。たとえば、いくつかのケースでは、ギャップがそのように小さくなることが望ましい場合があり、流体ラインがカバー420の開口部432の直ぐ近くでメス型コネクター43aに接続され得る。そのようなケースでは、エクステンションセット43に連結されている流体ラインが、上記に議論されているように、ウィング422を介してカテーテルハウジング400に固定され得る。
エクステンションセット43は、カテーテルハウジング400の外側の場所において、流体ラインがカテーテルデバイス40およびカテーテル42に連結されることを可能にするだけでなく、それは、有利には、他のカテーテルデバイス(たとえば、カテーテルハウジング400の外側にある)および/または流体ラインを連結するためのユニバーサル接続インターフェースとして作用することも可能である。メス型コネクター43aおよび/またはオス型コネクター43cの寸法および/または構成(たとえば、ネジ山)は、任意のサイズのカテーテルハブ40、オス型/メス型コネクター、および/または流体ラインを固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。チュービング43bは、可撓性になっていることが可能である。チュービング43bは、代替的に、リジッドになっていることが可能である。たとえば、チュービング43bは、メス型コネクター43aを開口部432から所定のギャップだけ離して位置決めするのに十分な長さを有することが可能であり、また、リジッドになっていることが可能であり、外部流体ラインまたはコネクターがメス型コネクター43aに固定されている場合には、チュービング43b(および、したがって、カテーテルデバイス40などのようなコンポーネントに接続されている)が移動しないようになっている。エクステンションセット43は、チュービング43bおよびメス型ルアー43aを有するものとして示されて説明されているが、エクステンションセット43は、オス型ルアー40bなどのようなオス型ルアーを追加的に含むことが可能である。そのようなケースでは、カテーテルデバイス40は、オス型ルアー40bを含むことができないが、1つまたは複数の円筒状の部分40aを含むことが可能である。
カテーテルハウジングのための代替的な設計
図10Aは、完全に組み立てられたカテーテルハウジング500の斜視図を図示しており、カテーテルハウジング500は、人間の身体の任意の部分の上および/または上方に設置され得る。図10A、図10C、および図10Dは、カテーテル542、カテーテルデバイス540、およびチュービング541を示すことなく、カテーテルハウジング500を図示している。カテーテルハウジング500は、患者の腕、手、または脚に固定され得、また、締結ストラップを必要とすることなく、カテーテル挿入部位の周りにおいてカテーテルハウジング500(または、ハブ560もしくはハブ560の膜562(それらは、それぞれの本明細書でさらに説明されている))の底部表面の上に滑り止め材料を使用することによって、腕、手、または脚に固定され得る。たとえば、さらに下記に議論されているように、底部表面またはその一部分は、接着剤材料およびリリースライナーを含むことが可能であり、また、リリースライナーが接着剤底部表面から引き剥がされるときには、カテーテルハウジングデバイスの底部表面が患者に固定され得る。
図10Bは、カテーテル542、カテーテルデバイス540、およびチュービング541とともに、図10Aのカテーテルハウジング500の分解図を図示している。カテーテルハウジング500は、カバー520およびハブ560を含むことが可能である。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング500は、カテーテルデバイス(または、その一部分)、および/または、カテーテルデバイスに連結されているカテーテルを固定することが可能である。たとえば、カテーテルハウジング500は、カテーテル542に連結されているカテーテルデバイス540を固定することが可能である。上記に議論されているものと同様に、カテーテルデバイス540は、カテーテルカニューレおよび/または流体チューブに連結する任意のデバイスであることが可能である。たとえば、カテーテルデバイス540は、1つもしくは複数の円筒状の部分540aおよび/またはオス型ルアーコネクター540bを含むことが可能である(図13Aを参照)。追加的に、上記に議論されているものと同様に、1つまたは複数の円筒状の部分540aは、カテーテル542およびオス型ルアーコネクター540bに直接的に接続することが可能であり、オス型ルアーコネクター540bは、チュービング541に直接的に接続することが可能である。たとえば、オス型ルアーコネクター540bは、環状のリングおよびステム部分540cを含むことが可能であり、ステム部分540cは、(たとえば、ステム部分540cの反対側端部によって)チュービング541および1つまたは複数の円筒状の部分540aのうちの一方または両方に接続する。ステム部分540cは、オス型ルアーコネクター540bと一体的になっているかまたは非一体的になっていることが可能である。カテーテルハウジング500の1つの利点は、それが少数のコンポーネントまたはパーツを含むことが可能であるということであり、それは、任意のタイプのカテーテルデバイスおよび/またはカテーテルの簡単な組み立ておよび固定を可能にすることができる。本明細書で議論されているカテーテルハウジング500は、別個のコンポーネントとしてカバー520およびハブ560を含むことが可能であるが、カバー520およびハブ560は、ユニタリーまたは一体的な構造体を含むことが可能であり、当業者は、カバー520およびハブ560に関連して本明細書で議論されている特徴が、いくつかの、多くの、またはすべての点において、ユニタリーまたは一体的なカテーテルハウジングの中へ組み込まれ得るということを認識することとなる。
下記に議論されているように、カバー520は、ハブ560に固定され得、および/または、ハブ560は、カバー520に固定され得る。図10Aおよび図10Cに図示されているように、カテーテルハウジング500が組み立てられているときには、カバー520は、ハブ560を実質的に取り囲むかもしくは囲むことが可能であり、または、ハブ560を部分的に取り囲むかもしくは部分的に囲むことが可能である。ハブ560は、ハブ560の壁部の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、チュービング541がその中にフィットすることおよび/またはそれを通過してハブ560の内部の中へ入ることを可能にする。また、ハブ560は、ハブ560の膜(たとえば、膜562など)の中に開口部を有することが可能であり、開口部は、ハブ560がカテーテルハウジング500の少なくとも一部分(たとえば、カバー520など)に固定されている状態で、カテーテルが患者の中へ挿入されることを可能にする。カテーテルハウジング500は、下記に議論されているように、ハブ560の膜の底部表面の上で滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を使用することによって、患者に固定することが可能である。また、下記に議論されているように、ハブ560は、底部表面の上に1つまたは複数のリップ部を含むことが可能であり、1つまたは複数のリップ部は、ハブ560の接着剤底部表面の完全性が失われるかまたはその一部分において劣化した場合に、カテーテル挿入部位をシールすることを助ける。
図10C~図10Dは、人間の腕に固定されている組み立てられたカテーテルハウジング500の斜視図を図示している。上記に議論されているように、カテーテルハウジング500は、また、他の身体のパーツの中でも、大腿、足、ふくらはぎ、足首、腕、脚、手、手、および/または首などのような、人間の身体の上の他の場所に取り付けられ得る。たとえば、カテーテルハウジング500は、さまざまな身体のパーツに取り付けられ得、人間の身体の上の異なる領域(たとえば、他のエリアの中でも、腕の下側の一部分など)に位置付けされるカテーテル挿入部位を取り囲むことが可能である。カテーテルハウジング500は、IVが患者の中へ挿入され得る任意の場所におよび/またはその近くに、位置決めおよび/または固定され得る。カテーテルハウジング500は、締結ストラップを使用することなく、患者の身体の一部分に固定され得る。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング500は、患者に接触することができるカテーテルハウジング500の一部分の上に、滑り止め表面、メカニズム、リング、または突出部を含むことが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネントは、さまざまな材料または材料の組み合わせから作製され得る。たとえば、カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、シリコーン、プラスチック、および/またはゴムを含むことが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、適当な生体適合性材料を含むことが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、医療用グレードの軟質シリコーン材料を含むことが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、実質的に防水性であり、耐久性があり、および/または洗浄可能であることが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、使い捨て可能であり得、それは、有利には、カテーテルハウジング500およ
び/またはそのコンポーネントが患者による使用の後に廃棄されることを可能にすることができる。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、患者に関する情報、たとえば、名前、生年月日、および他の情報などを含むかまたは含有することが可能である。また、そのような情報は、たとえば、カテーテル挿入に関する情報、および/または、介護者による検査に関する情報であることが可能である。カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、生体適合性および/またはリサイクル可能であることが可能である。
カテーテルハウジング500および/またはそのコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)は、患者の特質(たとえば、腕の太さ)に応じてサイズ決めされ得る。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング500は、ロープロファイル形状および構造体を有することが可能であり、患者の一部分に固定することが可能であり、最小「設置面積」を有することが可能である。したがって、カテーテルハウジング500は、有利には、患者の身体に固定されているときに、患者の身体の一部分の上に最小スペースを占めながら、カテーテル542に連結されているカテーテルデバイス(たとえば、カテーテルデバイス540など)、カテーテル542、および/または、接続されているチュービング541を固定することが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング500の合計高さは、たとえば、1cm未満であることが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング500の合計長さは、たとえば、3cmから10cmの間にあることが可能である。いくつかのケースでは、カテーテルハウジング500の合計幅は、たとえば、3cmから5cmの間にあることが可能である。
図11A~図11Bは、カバー520のさまざまな斜視図を図示している。本明細書で議論されているように、カバー520は、ハブ560に固定され得る。カバー520は、透明な材料から作製され得る。代替的に、カバーは、不透明の材料から作製され得る。追加的に、カバー520は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング500の他のコンポーネントを観察するために、ならびに/または、カテーテルハウジング500またはそのコンポーネントを除去することなく穿刺部位を観察し、アクセスし、および/もしくは検査するために、カバーを通して見ることができることが有利である場合に、カバー520の一部分は、透明な材料から作製され得る。カバー520は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング500および/またはカバー520が据え付けまたは使用の間に衝撃を受ける可能性があるからである。また、カバー520は、実質的に防水性の材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、デバイスが使用中のときに、カテーテルハウジング500および/またはカバー520が水または他の液体を受ける可能性があるからである。カバー520は、他の材料の中でも、プラスチック、ゴム、および/もしくはシリコーン、または、そのような材料の組み合わせを含むことが可能である。カバー520は、軟質の曲げやすい材料および/または可撓性の材料、たとえば、医療用グレードのシリコーンなどを含むことが可能である。代替的に、カバー520は、より硬質のシリコーンを含むことが可能であり、または、ゴムが使用され得る。カバー520は、透明な可撓性のプラスチック材料から作製され得る。
カバー520は、静脈内カテーテルが患者の中へ挿入される部位の上方に、閉じた環境を形成するように構成され得る。そのような閉じた環境は、本明細書で議論されているように、その部位を汚染のない状態に維持することを支援することが可能である。上記に議論されているように、カバー520は、少なくとも部分的に透明な材料から作製され得、カバー520がハブ560に固定されているままで、介護者または他の人がカテーテル挿入部位および/またはカテーテルハウジング500の他の部分(たとえば、ハブ560)を調べることを可能にするようになっている。そのような調べることは、たとえば、挿入部位は汚染がないということ、および/または、その部位の近くの皮膚もしくはカテーテルハウジング500の一部分がクリーニングされる必要があるかどうかということを、介護者が検証することを可能にすることができる。
カバー520は、1つまたは複数の開口部532を含むことが可能であり、チュービング541またはカテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)がその中にフィットすることおよび/またはカバー520を通過してカバー520の内部の中へ入ることを可能にする。たとえば、カバー520は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、または6つ以上の開口部532を含むことが可能である。本明細書で議論されているように、そのような開口部532は、ハブ560の中の1つまたは複数の開口部(たとえば、開口部565など)と整合することが可能であり、1つまたは複数の開口部は、カテーテルデバイス540がカバー520の一部分(たとえば、さらに下記に説明されているカバー520のロック526および/またはブリッジ527など)に固定されているときに、チュービング541またはカテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)を受け入れるようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。カバー520は、丸みを帯びた形状を有することが可能である。丸みを帯びた形状は、介護者または医師からのカバー520の縁部または角部との干渉を低減させるのに有利である可能性があり、また、カバー520の縁部または角部との患者接触に関連付けられる不快感を低減させることが可能である。代替的に、カバー520は、丸くない形状、たとえば、長方形形状を有することが可能である。代替的に、カバー520は、他の形状の中でも、形状がおおよそ台形、長方形、正方形、長円形および/または円形になっていることが可能である。たとえば、カテーテルハウジング500がハブ560を含み、ハブ560の壁部561がスタジアムのように形状決めされている場合に、カバー520は、壁部561のスタジアム形状を収容する形状を有することが可能である。カバー520は、単一の連続的なピースを含むことが可能であり、それは、有利には、カテーテルハウジング500のパーツの量を最小化することが可能であり、患者の上へのカテーテルハウジング500の組み立ておよび/または固定の容易さを増大させることが可能である。代替的に、カバー520は、2つ以上のピースを含むことが可能である。
カテーテルハウジング500(本明細書で議論されているハブ560およびカバー520を含む)は、抗菌性コーティングによってコーティングされ、カテーテル挿入部位の近くでのおよび/またはカテーテルハウジングの中もしくは周りでの殺菌および/または滅菌を支援することが可能である。
カバー520は、1つまたは複数のウィング522(それは、本明細書で「腕」とも称され得る)を含むことが可能であり、1つまたは複数のウィング522は、カテーテルデバイス540に接続されているチュービングがその中にフィットすることおよび/またはそれを通過するかもしくはその下を通ることを可能にすることができ、カテーテルハウジング500の一部分に固定されるようになっている。たとえば、少なくとも図11Kに示されているように、カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって(たとえば、カバー520によって)固定されているときには、カテーテルデバイス540に接続されているチュービング541は、カバー520の中の開口部532(および/または、下記に説明されている開口部532a、532bの両方)を通過し、カバー520の一部分に沿って湾曲し、カバー520の1つまたは複数のウィング522を通過するおよび/またはその下を通ることが可能である。カテーテルデバイス540がオス型ルアーコネクター540bおよびステム部分540cを含み、ステム部分540cが開口部532(または、開口部532a、532b)によって受け入れられる場合、チュービング541は、そのような開口部532(または、開口部532a、532b)に近接するそのようなステム部分540cから延在することが可能であり、また、カバー520の一部分に沿って湾曲し、カバー520の1つまたは複数のウィング522を通過するおよび/またはその下を通ることが可能である。そのような構成は、J形ループを形成することが可能であり、たとえば、J形ループにおいて、チュービング541は、カバー520の中の開口部532(および/または、下記に説明されている開口部532a、532bの両方)を退出した後に、カバー520の一部分に沿って湾曲し、カバー520の側部においてウィング522を通過している。11Kに図示されている構成では、カテーテルデバイス540に連結されているチュービング541は、カバー520の中の開口部532においてまたはその近くを退出し、おおよそ180度の角度で湾曲し、カバー520の側部にあるウィング522を通過し、チュービングが最初に開口部532を通ってカバー520を退出した方向とは反対側の方向に外へ退出する。カバー520は、2つ以上のウィング522を有することが可能である。たとえば、カバー520は、カバー520の第1の側部にウィング522を有することが可能であり、また、カバー520の第1の部位とは反対側のカバー520の第2の側部に第2のウィング522を有することが可能である。カバー520の2つの反対側の側部のそれぞれにウィング522を含むことは、有利には、カバー520のいずれかの側部にJ形ループ構成でチュービングをカバー520に固定するために、介護者にフレキシビリティーを提供することが可能である。そのようなフレキシビリティーは、チュービングと固定場所の直ぐ近くの他のチュービング、配線、もしくは他の機器との干渉を最小化する構成で、チュービング541がカバー520に固定されることを可能にすることができ、および/または、いくつかの状況において患者への不快感を低減させることが可能である。いくつかのケースでは、カバー520のいずれかの側部にウィング522を有することは、カテーテルデバイス540に連結されているチュービング541がカバー520の実質的にすべてに巻き付けられること、ならびに、2つのウィング522のそれぞれの中および/または下に固定されること、ならびに、たとえば、チュービングが最初に(開口部532および/または開口部532a、532bを通って)カバー520から退出したのと同じ方向に外へ退出することを可能にすることができる。ウィング522の中および/または下にチュービング541の一部分を設置することは、たとえば、挿入部位および/またはカテーテルデバイス540からチュービング541を機械的に連結解除することなど、本明細書で議論されている利益を提供することが可能である。
カバー520は、主本体部523を含むことが可能である(図11A~図11B)。1つまたは複数のウィング/アーム522は、カバー520の主本体部523の側部から延在することが可能である。少なくとも図11A~図11Bおよび図11Eによって示されているように、ウィング522は、カバー523の主本体部523の側部から外方向に延在し、垂直方向の軸線2300に対して平行の方向に湾曲することが可能である(図11Dを参照)。たとえば、ウィング522は、少なくとも部分的に、主本体部523および/またはカバー520の側部に対して概して垂直の第1の方向に、カバー520の主本体部523から外方向に延在することが可能であり、また、第1の方向に対して概して垂直の第2の方向に延在することが可能である。ウィング522のサイズおよび/または形状は、カテーテルデバイスに連結されているチュービングのサイズおよび/または形状に対応することが可能であり、ウィング522の湾曲は、チュービング(たとえば、チュービング541など)の湾曲および/または形状に対応するように形状決めされ得る。ウィング522は、カバー520の主本体部523から外方向に延在することが可能であり、カテーテルハウジング500が患者に固定されているときに患者に向かう方向に湾曲することが可能である。たとえば、ウィング522は、外方向に延在し、垂直方向の軸線2300に沿った方向に下方向に湾曲することが可能であり、ウィング522の自由端部がカテーテルハウジング500の底部または皮膚に接触している部分(たとえば、ハブ560または膜562など)に接触するようになっている。ウィング522は、外方向に延在し、下方向に湾曲することが可能であり、ウィング522の自由端部とカテーテルハウジング500の底部部分または患者の皮膚との間に、ギャップがほとんど存在しないがまたは全く存在しないようになっており、ウィング522を通過しおよび/またはウィング522によって固定されるチュービングが、ハブ560の上部表面(たとえば、膜562など)とウィング522の内部表面との間に捕捉および/または保持されるようになっている(ウィング522の内部表面は、主本体部523の方を向く表面であることが可能である)。
カバー520がハブ560に固定されているときには、カバー520の主本体部523のウィング522は、ハブ560および/またはハブ560の膜562に向かう方向に湾曲することが可能である。ウィング522の内部表面は、滑らかになっていることが可能であり、それは、有利には、チュービングがそれを通っておよび/またはその中で、より容易にスライドすることを可能にすることができる。代替的に、ウィング522の内部表面は、粗くなっていることが可能であり、それは、有利には、外側にスライドするかまたはウィング522から切り離されるための、カテーテルデバイス540に連結されているチュービング541の能力を低減させることが可能である。ウィング522の内部表面(たとえば、カテーテルハウジング500が患者に固定されているときに少なくとも部分的に患者に面する表面)は、ウィング522が固定および/またはガイドすることを意図するチュービング541のサイズおよび/または形状に対応するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、図11Eに示されているように、少なくとも部分的に患者または主本体部523に向かう方向に面する、ウィング522の内部に沿った表面は、カバー520の主本体部523に近接する一部分からウィング522の自由端部へ、1つまたは複数の湾曲を有することが可能である。ウィング522の内部表面のサイズおよび/または形状は、ウィング522によって固定および/またはガイドされるチュービング541の一部分の形状にマッチするようにサイズ決めされ得る。たとえば、ウィング522の内部表面の湾曲は、カテーテルデバイス540に連結されているチュービングの直径と対応することが可能である。さらに、ウィング522の内部表面は、1つまたは複数の湾曲した部分を有しており、チュービングの1つまたは複数のサイズおよび/または形状に対応することが可能である。たとえば、カバー520がポート(たとえば、ポート521など)を含む場合、ポートに固定されているチュービングは、カテーテルハウジング500の一部分(たとえば、カバー520など)に巻き付けられ得、ウィング522の内部表面の第1の湾曲した部分によって保持および/または固定され得、また、開口部532を通って退出し、カテーテルハウジング500の一部分(たとえば、カバー520など)に巻き付けられている、カテーテル542に連結されているチュービング541、および/またはカテーテルデバイス540は、ウィング522の内部表面の第2の湾曲した部分によって保持および/または固定され得る。第1および第2の湾曲した部分は、互いに近接および/または隣接していることが可能であり、ポートに連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス540に連結されているチュービングが、互いに隣接しているようになっている。たとえば、ポートに連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス540に連結されているチュービングが、ウィング522の内部表面の第1および第2の湾曲した部分に固定されているときには、ポートに連結されているチュービングは、垂直方向の軸線(たとえば、垂直方向の軸線2300(図11Dを参照)など)に関して、カテーテルデバイス540に連結されているチュービングの上方または下方(垂直方向に)あることが可能である。別の例として、ポートに連結されているチュービング、および、カテーテルデバイス540に連結されているチュービングが、ウィング522の内部表面の第1および第2の湾曲した部分に固定されているときには、ポートに連結されているチュービングは、カテーテルハウジング500の底部表面(たとえば、ハブ560またはハブ560の膜562など)から、より近くにまたはより遠くにあることが可能である。したがって、ウィング522は、カテーテルハウジング500、カテーテルデバイス540、および/またはカテーテル42に連結されている1つまたは複数のチューブ/チュービングを保持し、固定し、および/またはガイドすることが可能である。1つまたは複数のウィング522は、テーパー付きの自由端部を有することが可能であり、および/または、ウィング522の別の部分よりも小さい厚さを有する自由端部を有することが可能である(図11Eを参照)。そのような構成は、1つまたは複数のウィング522とカバー520の主本体部523との間に画定されているスペースの中にチューブを固定する前に、そのようなスペースの中でのチューブの初期アライメントおよび/または位置決めを助けることが可能である。
1つまたは複数のウィング522の設置および/または量にかかわらず、1つまたは複数のウィング522は、介護者がチュービングをカテーテルハウジング500に便利におよび安全に巻き付けるおよび/または固定することを可能にすることができる。これは、複数の利点を提供することが可能である。1つまたは複数のウィング522は、挿入部位またはカテーテルハウジング500の一部分(たとえば、ロック526など)がチュービングから機械的に連結解除されることを可能にすることができる。したがって、チュービングが引っ張られるか、捕まえられるか、または引っ掛けられた場合に、力が、挿入部位、カテーテル542、カテーテルデバイス540、および/または、カテーテルハウジング500の一部分(たとえば、ロック526など)に影響を与えないこととなる。また、カテーテルハウジング500へのチュービングのそのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが引っ張られるかまたは衣類もしくは他のアイテムに捕まえられることとなる可能性を低減させることが可能である。また、そのような巻き付けおよび/または固定は、チュービングが介護者または医師にとって不便な方向および/またはエリアに突き出ることを防止することが可能である。たとえば、患者が外科手術を受けている場合、多くの医療用ツールデバイスが外科手術の間に使用され得、医者および看護師がカテーテル挿入部位の近くのエリアの中および周りを移動している可能性がある。そのようなケースでは、1つまたは複数のウィング522は、カテーテルハウジング500ならびに/またはカテーテルデバイス540および/もしくはハウジング500のポートに連結されているチュービングの「設置面積」を著しく低減させることが可能である。これは、チュービングが絡まることとなるという可能性、または、カテーテル挿入部位に近接して働くそのような介護者による活動(その部位から数フィート以内であっても)とチュービングが干渉することとなるという可能性を低減させることが可能である。カテーテルハウジング500へのチュービングの巻き付けおよび/または固定は、チュービングがカテーテルハウジング500と本質的に統一されることを可能にすることができ、患者の皮膚に直接的に塗布される接着剤によって介護者がJ形ループ構成でチュービングを固定する必要性を
排除することが可能である。1つまたは複数のウィング522は、患者の皮膚にチュービングを触れさせることなく、そのような接触から結果として生じる患者の快適性および潜在的な発疹または他の皮膚炎の問題を増加させることなく、チュービングのための固定を提供することが可能である。また、1つまたは複数のウィング522は、チュービングが引っ張り出されることならびに/またはチュービングがカテーテル542および/もしくはカテーテルデバイス540の固定に衝撃を与えることを防止する、チュービングへの固定を提供することが可能である。たとえば、1つまたは複数のウィング522は、チュービングが移動させられる場合には、印加される力に抵抗することが可能であり、また、そのような移動が起こった場合には、カテーテルデバイス540および/またはカテーテル542に印加される力を著しく低減させるかまたは完全に排除することが可能である。これは、重大な利点を提供する。その理由は、カテーテル固定の従来のデバイスおよび方法では、重大な損傷が静脈および/またはカテーテル挿入部位に起こる可能性があるからである。
少なくとも図11A~図11Dに示されているように、ウィング522は、スロットまたは開口部522aを含むことが可能である。スロット522aは、有利には、チュービングがウィング522によって固定されているときに、カテーテルデバイス540および/またはハウジング500の随意的なポートに連結されているチュービングの検査を可能にすることができる。たとえば、上記に議論されているように、チュービングは、ウィング522の下の設置、および/または、ウィング522とハブ560の一部分(たとえば、ハブ560の膜562など)との間の設置によって固定され得る。そのような検査は、重要である可能性がある。その理由は、それが、ガスおよび/または液体がチュービングを通って流れそしてカテーテル542および患者へ流れているかどうかを、介護者が評価することを可能にすることができるからである。たとえば、そのようなスロット522aは、チュービングが1つまたは複数のウィング522に固定されている間に、薬用流体または他の流体がチュービングを通してカテーテル542および患者へ適正に送達されているかどうかを介護者が調べることを可能にする(たとえば、ウィング522へのチュービングの固定がチュービングを圧迫していないことを保証するために)。代替的に、スロット522aは、締結ストラップがそれを通過することおよびカテーテルハウジング500を患者に固定することを可能にすることができる。上記のカテーテルハウジング10、カバー20、120、および/またはストラップフープ22、122に関連する締結ストラップ80の議論は、スロット522a、カバー520、およびカテーテルハウジング500に関連して適用可能である。本明細書で議論されているように、カテーテルハウジング500は、締結ストラップなしで患者に固定され得る。
少なくとも図11A~図11Eに示されているように、1つまたは複数のウィング522は、その表面に沿って1つまたは複数のインデント522bを含むことが可能である。1つまたは複数のインデント522bは、1つまたは複数のウィング522の表面(たとえば、1つまたは複数のウィング522の外部表面など)から凹んでいることが可能であり、表面の一部分に沿って延在することが可能である。たとえば、1つまたは複数のウィング522は、1つまたは複数のインデント522bを含むことが可能であり、1つまたは複数のインデント522bは、その外部表面の一部分に沿って延在しており、また、たとえば、1つまたは複数のウィング522の高さまたは長さに沿って、互いから間隔を離して配置されている。たとえば、1つまたは複数のウィング522は、(図11Dの中の軸線2300に関して)垂直方向に間隔を置いて配置されている4つのインデント522bを含むことが可能である。インデント522bは、1つまたは複数のウィング522の側部の幅の一部分(たとえば、ウィング522の側部の幅全体)に沿って延在することが可能である。1つまたは複数のインデント522bは、カバー520および/またはウィング522をグリップおよび/またはハンドリングする際に、ユーザーを支援することが可能であり、それは、有利には、カバー520をハブ560および/または患者に固定するのに役立つことが可能である。1つまたは複数のインデント522bの代替的に、カバー520は、1つまたは複数のリブを含むことが可能であり、1つまたは複数のリブは、1つまたは複数のウィング522の表面から突出している。そのような1つまたは複数のリブは、1つまたは複数のインデント522bに関して示されているように位置決めされ得、また、上記の1つまたは複数のインデント522bに関して説明されているものと同一の様式で、延在しおよび/または位置決めされ得る。1つまたは複数のインデント522bと同様に、そのような1つまたは複数のリブは、カバー520をグリップおよび/またはハンドリングする際にユーザーを支援することが可能であり、それは、有利には、カバー520をハブ560および/または患者に固定するのに役立つ可能性がある。
図11F~図11Gに示されているように、カバー520は、1つまたは複数の突出部530(本明細書では「凸部530」とも称される)を含むことが可能である。たとえば、カバー520は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、またはそれ以上の突出部530を含むことが可能である。1つまたは複数の突出部530は、たとえば、カバー520の内部部分に沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部530は、カバー520の下側内部部分に位置付けされ得、または、代替的に、突出部530は、カバー520の中間のまたはより高い内部部分に位置付けされ得る。1つまたは複数の突出部530は、実質的に連続的になっていることが可能であり、または、代替的に、非連続的になっているか、断続的になっているか、またはセクションで存在していることが可能である。1つまたは複数の突出部530は、カバー520の内部から外方向に延在することが可能である。1つまたは複数の突出部530は、カバー520の内部表面の実質的にすべてに沿って延在することが可能である。1つまたは複数の突出部530は、カバー520の内部の周りに延在することが可能であり、カバー520の中の開口部を除いておよび/またはその近くを除いて、連続的になっていることが可能である。たとえば、図11Fに示されているように、1つまたは複数の突出部530は、カバー520の内側壁部529の外部表面に沿って延在する突出部530を含むことが可能であり、内側壁部529の中の開口部532bにおいてまたはその近くにおいて停止することが可能である。そのような構成で配置されている1つまたは複数の突出部530を有することは、突出部530がハブ560の溝部568に固定されているときに、ロック526、ブリッジ527、および/またはチュービング541の動作および/または使用とも干渉しない状態で、カバー520とハブ560との間に強力な固定を提供することが可能である。
1つまたは複数の突出部530は、ハブ560の一部分に固定するように構成され得る。たとえば、そのような固定は、カバー520がハブ560の一部分の上方に設置されているときに起こることが可能であり、それによって、1つまたは複数の突出部530は、ハブ560の1つまたは複数の溝部568(図12Aを参照)に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部530は、カバー520をハブ560に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって、1つまたは複数の溝部568に固定することが可能である。1つまたは複数の突出部530の表面は、丸みを帯びていることが可能である(たとえば、図11Gを参照)。そのような丸みを帯びた形状は、有利には、1つまたは複数の突出部530がハブ560の1つまたは複数の溝部568の中へスライドすることを助けることが可能であり、したがって、十分な力が印加される場合には、固定および/または除去の容易さを促進させる。いくつかのケースでは、1つまたは複数の突出部530および1つまたは複数の溝部568は、きつく固定され得、互いからのハブ560およびカバー520の除去が両手を必要とするようになっている。
代替的に、1つまたは複数の突出部530は、1つまたは複数の内部溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部530は、1つの、2つの、3つの、4つの、もしくは5つの、6つの、7つの、もしくは8つの、またはそれ以上の溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部530は、互いに隣接しておりおよび/または互いに重なっている、カバー520の内部表面に沿って延在している1つまたは複数の溝部と交換され得る。たとえば、1つまたは複数の突出部530は、1つの連続的な溝部と交換され得る。そのような内部溝部は、ハブ560の少なくとも一部分に固定することが可能である。たとえば、そのような内部溝部は、ハブ560の上に出現する突出部に固定することが可能であり、ハブ560は、下記にハブ560に関して示されて説明されている溝部568と交換され得る。そのような固定は、スナップフィット、圧入、摩擦嵌め、および/または他の構成によって起こることが可能である。したがって、カバー520の上に位置付けされている突出部をハブ560の上に位置付けされている溝部の中へ挿入することによって、および/または、ハブ560の上に位置付けされている突出部をカバー520の上に位置付けされている溝部の中へ受け入れることによって、カバー520は、ハブ560に固定することが可能である。
いくつかの構成において、カバー520が、カテーテルハウジング500の囲まれた内部体積に外部空気および/または汚染物質が進入することを可能にしないように、シールが形成されている。たとえば、カバー520は、ハブ560に係合し、閉じられたおよび/または隔離された環境を形成することが可能であり、それは、挿入部位を囲む。そのような構成では、カテーテル挿入部位は、有利には、上記に説明されているような不活性ガスによって滅菌され得る。同様に、カバー520は、有利には、微生物汚染を抑制するかまたは防止することを助け、また、汚染脆弱性を低下させることを助けることが可能である。また、カバー520は、カテーテルハウジング500が使用中の間にジョイント566(図12A~図12Bを参照)が分離することを防止するように構成され得る。
カバー520は、1つまたは複数の壁部を含むことが可能である。たとえば、カバー520は、1つの、2つの、3つの、4つの、または5つの壁部を含むことが可能である。図11F~図11Gに示されているように、カバー520は、2つの壁部を有することが可能である。たとえば、カバー520は、外側壁部528および内側壁部529を有することが可能である。示されているように、1つまたは複数の突出部530は、カバー520の内側壁部529の外部表面の上に位置付けされ得る。内側壁部529の外部表面は、外側壁部528の方を向いていることが可能であり、内側壁部529の内部表面は、少なくとも部分的にカテーテル挿入部位の方を向いていることが可能である。内側壁部529の内部表面は、内側壁部529の外部表面の反対側にある。
上記に議論されているように、カバー520は、1つまたは複数の開口部532を有しており、チュービング541および/またはカテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540c)を収容し、受け入れ、および/または固定することが可能である。図11Fに示されているように、内側壁部529および外側壁部528は、開口部532a、532bを有することが可能であり、開口部532a、532bは、カテーテルデバイス540に接続されているチュービング541がカバー520を退出することを可能にする。そのような開口部532a、532bは、追加的にまたは代替的に、ステム部分540cを収容し、受け入れ、および/または固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。開口部532a、532bは、本明細書で議論されているロック526および/またはブリッジ527と整合させられ、および/または、それに近接していることが可能である。開口部532a、532bは、ロック526および/またはブリッジ527の中の凹部と整合することが可能である。これは、チュービング541および/またはカテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)が開口部532a、532bを通る真っ直ぐな構成を維持することを可能にすることができる。開口部532a、532bは、チュービング541のさまざまなサイズおよび/もしくは形状、ならびに/または、カテーテルデバイス540(もしくは、その一部分、たとえば、ステム部分540cなど)のさまざまなサイズおよび/もしくは形状を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。
少なくとも図11A~図11Eに示されているように、カバー520は、その表面に沿って1つまたは複数のインデント523aを含むことが可能である。1つまたは複数のインデント523aは、カバー520の表面(たとえば、カバー520の外部表面など)から凹ませられ得、表面の一部分に沿って延在することが可能である。たとえば、カバー520の主本体部523は、1つまたは複数のインデント523aを含むことが可能であり、1つまたは複数のインデント523aは、その外部表面の一部分に沿って延在しており、たとえば、カバー520の高さに沿って、互いから間隔を離して配置されている。たとえば、カバー520は、(図11Dの中の軸線2300に関して)垂直方向に間隔を置いて配置されている4つのインデント523aを含むことが可能である。インデント523aは、カバー520の表面の周囲全体の周りに延在するか、または、カバー520の表面の周囲全体よりも少なく延在することが可能である。たとえば、インデント523aは、カバー520の周囲の半分未満に沿って延在することが可能である。1つまたは複数のインデント523aは、カバー520をグリップおよび/またはハンドリングする際に、ユーザーを支援することが可能であり、それは、有利には、カバー520をハブ560および/または患者に固定するのに役立つことが可能である。1つまたは複数のインデント523bの代替的に、カバー520は、1つまたは複数のリブを含むことが可能であり、1つまたは複数のリブは、カバー520の表面(たとえば、外部表面など)から突出している。そのような1つまたは複数のリブは、1つまたは複数のインデント523bに関して示されているように位置決めされ得、また、上記の1つまたは複数のインデント523bに関して説明されているものと同一の様式で、延在しおよび/または位置決めされ得る。1つまたは複数のインデント523bと同様に、そのような1つまたは複数のリブは、カバー520をグリップおよび/またはハンドリングする際にユーザーを支援することが可能であり、それは、有利には、カバー520をハブ560および/または患者に固定するのに役立つ可能性がある。
少なくとも図11Iに示されているように、カバー520の外側壁部528は、フレア形状になっていることが可能である。たとえば、外側壁部528は、内側壁部529に対して概して平行の第1の部分と、第1の部分に関しておよび/または内側壁部529に関して角度を付けられている第2の部分とを有することが可能である。外側壁部528の少なくとも一部分は、フレア形状になっており、および/または、内側壁部529から離れるように延在することが可能である。そのような構成は、カバー520がハブ560に固定される(または、固定されている)ときに、ハブ560の一部分をガイドすることを助けることが可能である。たとえば、図11Mを参照すると、ハブ560の壁部561は、カバー520の外側壁部528および内側壁部529とより容易に整合し、それとともにスライドし、および/または、それらの間に固定することが可能であり、ここで、外側壁部528は、フレア形状になっているかまたは部分的にフレア形状になっている部分を有している。
少なくとも図11F~図11Lに示されているように、カバー520は、ロック526を含むことが可能であり、ロック526は、カテーテル542が挿入部位において患者の中へ挿入される前に、その間に、および/またはその後に、カテーテルデバイス540、カテーテル542、および/または、カテーテルデバイス540に接続されているチュービング541を固定することが可能である。ロック526は、カバー520の内部表面から外方向におよび/または下方向に延在することが可能である(図11Gを参照)。ロック526は、幅W1を有する凹部526aを有することが可能であり、幅W1は、カテーテルデバイス540またはその一部分を収容および/または固定するようにサイズ決めおよび形状決めされている(11Iを参照)。たとえば、凹部526aは、カテーテルデバイス540の円筒状の部分540aを保つおよび/または取り囲むようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る(図11J~図11Lを参照)。図11Iは、カバー520を通る断面を図示しており、ロック526の拡大図を示している。凹部526aは、丸みを帯びていることが可能である。代替的に、凹部526aは、丸みを帯びていないことも可能である。凹部526aは、円形および/または部分的に円形になっていることが可能である。代替的に、凹部526aは、円形になっていないことが可能である。凹部526aは、アーチ形状、半月形形状、半円形形状、または別の形状を含むことが可能である。ロック526は、有利には、カテーテルデバイス540に連結されているチュービング541が移動させられるときに(たとえば、引っ掛けられるかまたは軽く揺さぶられる)、カテーテルデバイス540またはその一部分が外れることとなる可能性を低減させることが可能である。たとえば、少なくとも図11Jに図示されているように、カテーテルデバイス540は、異なる断面積を有する2つの円筒状の部分540aを含むことが可能である。そのようなケースでは、ロック526は、たとえば、円筒状の部分540aのうちの一方の一部分を保つおよび/または取り囲むことが可能である。
ロック526によるまたはロック526を用いた、カテーテルデバイス540(または、その一部分)の固定は、物理的なロッキング、保持、ロッキングなしの安定化、リテイニング、移動の可能性を防止するかまたは低減させるための安定化、移動を最小化するための安定化、または、別のタイプの固定であることが可能である。ロック526は、任意のタイプのカテーテルデバイス540(または、その一部分)を固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。ロック526の凹部526aは、カテーテルデバイス540またはその一部分の周囲の一部分を受け入れるおよび/または取り囲むようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、ロック526の凹部526aは、カテーテルデバイス540もしくはその一部分の周囲の1/4、1/2、もしくは3/4、または、それらの間の任意の分数もしくはパーセンテージ、または、これらのパーセンテージの任意の組み合わせによって境界を定められる任意の範囲を取り囲むようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得るが、いくつかの実装形態では、他の値も使用され得る。図11J~図11Mに示されているように、カテーテルデバイス540がオス型ルアー540bを含む場合、カバー520は、ロック526とカバー520の別の部分との間にオス型ルアー540bを固定することが可能である。たとえば、オス型ルアー540bは、ロック526とカバー520の壁部(たとえば、カバー520の内側壁部529など)との間に固定され得る。ロック526は、オス型ルアー540bの長さに等しい距離だけ、カバー520の壁部(たとえば、カバー520の内側壁部529など)から間隔を置いて配置され得る。そのような構成では、オス型ルアー540bは、カバー520の壁部(たとえば、内側壁部529など)とロック526との間に固定され得、カテーテルデバイス540が、ロック526、カテーテルデバイス540、オス型ルアー540b、および/またはカテーテル542を通って走る軸線に対して平行の方向に移動することが防止されるようになっている。そのような軸線は、上記に議論されている開口部532、532a、532bを通って走る軸線と整合させられ得る。ロック526およびカバー520の一部分(たとえば、内側壁部529)によるオス型ルアー540bのそのような固定は、チュービング541が引っ張られる場合に、カテーテルデバイス540およびカテーテル542の移動を防止することが可能であり、それは、有利には、カテーテル542および/またはカテーテルデバイス540が外れることを防止することが可能であり、また、患者の静脈に対するカテーテル542の移動から結果として生じる傷害を防止することが可能である。
カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって固定されているときに、(カテーテルデバイス540の)オス型ルアーコネクター540bの反対側端部は、ロック526とカバー520の別の部分(たとえば、カバー520の壁部など)との間に位置決めされ得る(および/または、ロック526およびカバー520の別の部分と接触した状態になっていることが可能である)。たとえば、カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって固定されているときに、オス型ルアーコネクター540bの反対側端部は、ロック526とカバー520の内側壁部529または外側壁部528との間に位置決めされ得る(および/または、ロック526およびカバー520の内側壁部529または外側壁部528と接触した状態になっていることが可能である)。追加的に、カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって固定されているときに、オス型ルアーコネクター540bの反対側端部は、ロック526とカバー520の壁部(たとえば、内側壁部529または外側壁部528など)およびカバー520のそのような壁部の中の開口部(たとえば、開口部532、532a、532b)との間に位置決めされ得る(および/または、それらに接触した状態になっていることが可能である)。オス型ルアーコネクター540bがカテーテルハウジング540(または、その一部分)によってそのような様式で固定されているときに、オス型ルアーコネクター540bは、そのような反対側端部同士の間でコネクター540bの長さに沿って走る軸線に沿って平行の方向に移動することを防止され得る(図11Jを参照)。
ロック526は、凹部526aに近接して1つまたは複数のテーパー付きの部分526bを含むことが可能である。図11Iに示されているように、ロック526は、カバー520の一部分(たとえば、カバー520の内部表面など)に接続されている第1の端部と、片持ち梁のようになっているかまたは自由になっている、第1の端部の反対側の第2の端部とを含むことが可能である。ロック526の自由端部は、凹部526aと、凹部526aの一方または両方の側部にあるテーパー付きの部分526bとを含むことが可能である。テーパー付きの部分526bは、ロック526によって保たれおよび/または固定されているときに、凹部526aの中でのカテーテルデバイス540(または、その一部分、たとえば、円筒状の部分540aなど)のアライメントを助けることが可能である。テーパー付きの部分526bは、凹部526aに向けて(たとえば、凹部526aに向けて下方向に)勾配付きになっていることが可能である。たとえば、カテーテル542が静脈の中へ挿入され、カテーテルデバイス540がハブ560の一部分(たとえば、内側膜562b)の上に置かれた後に、カバー520が、ハブ560の上方に設置され、および/または、ハブ560に固定され得、カテーテルデバイス540の円筒状の部分540aが、テーパー付き部分526bによって凹部526aの中へガイドされ得る。
ロック526は、第1の接続端部から第2の自由端部へ、カバー520の表面(たとえば、図11Gに示されている内部表面など)から延在することが可能であり、第1の端部および第2の端部との間で所定の長さを有することが可能である。その長さは、図11Iおよび図11Dの中の軸線2300に対して平行に延在することが可能である。ロック526は、(図11Iの中の軸線2700に対して平行の方向に)所定の幅または厚さおよび(図11Fおよび図11Iの中の軸線2500に対して平行の方向に)所定の高さを有する断面を有することが可能である。ロック526の幅は、高さよりも小さくなっていることが可能である。たとえば、ロック526は、長方形断面を有することが可能であり、ここで、幅が高さよりも小さくなっている。ロック526は、丸みを帯びた断面を有することが可能である。たとえば、ロック526は、丸みを帯びた角部を有する長方形断面(または、別の形状)を有することが可能である。ロック526は、他の形状の中でも、正方形の断面を有することが可能である。ロック526は、カバー520の周囲から内方向に間隔を置いて配置され得る。たとえば、ロック526は、カバー520の壁部(たとえば、外側壁部528および/または内側壁部529など)から間隔を置いて配置され得る。ロック526の断面の幅および/または高さは、カバー520の周囲から(たとえば、カバー520の内側壁部529から)間隔を置いて配置され得る。ロック526は、ロック526の一方または両方の側部において、所定のギャップだけ、内側壁部529から内方向に間隔を置いて配置され得る。たとえば、図11Iに図示されているように、ロック526は、側部縁部を有することが可能であり、側部縁部の一方または両方は、ギャップG1だけ内側壁部529から間隔を置いて配置され得る。図11D、図11F、および図11Iを参照すると、軸線2300は、カバー520の高さと対応することが可能であり、軸線2500は、カバー520の幅と対応することが可能であり、軸線2700は、カバー520の長さと対応することが可能である。たとえば、カバー520の高さは、軸線2300に沿って延在することが可能であり、カバー520の幅は、軸線2500に沿って延在することが可能であり、カバー520の長さは、軸線2700に沿って延在することが可能である。
また、少なくとも図11F~図11Iに示されているように、カバー520は、ブリッジ527を含むことが可能であり、ブリッジ527は、カテーテルデバイス540(もしくは、その一部分)、カテーテル542、ならびに/またはコネクター、エクステンション、アダプター、および/もしくは他のデバイスもしくは、それに接続されているコンポーネントを固定し、ガイドし、および/または整合させることを助けることが可能である。ブリッジ527は、カバー520の上部内部部分から外方向におよび/または下方向に延在することが可能である。ブリッジ527は、ロック526がカバー520の上部内部から延在する距離に等しいかまたは実質的に等しい距離だけ、カバー520の上部内部から延在することが可能である。代替的に、ブリッジ527は、カバー520の上部内部から所定の距離だけ延在することが可能であり、所定の距離は、ロック526がカバー520の上部内部から延在する距離に等しくない。たとえば、ブリッジ527は、ロック526よりも遠い距離だけ、カバー520の内部表面から延在することが可能である。ブリッジ527は、ロック526よりも大きいか、ロック526に等しいか、またはロック526よりも小さい長さを有することが可能である。
ブリッジ527は、カバー520の内部部分に沿ってロック526に近接して位置決めされ得る。たとえば、ブリッジ527は、ロック526に近接して位置決めされ得、ロック526よりもカテーテル挿入部位の近くにあることが可能である。別の例として、ロック526は、ブリッジ527よりもカバー520の開口部(たとえば、内側壁部529の中の開口部532bおよび/または外側壁部528の中の開口部532aなど)の近くに位置決めされ得る。
ブリッジ527は、凹部527aに近接して1つまたは複数のテーパー付きの部分527bを含むことが可能である。たとえば、図11G~図11Iに示されているように、ブリッジ527は、カバー520の一部分(たとえば、カバー520の内部表面など)に接続されている第1の端部と、片持ち梁のようになっているかまたは自由になっている、第1の端部の反対側の第2の端部とを含むことが可能である。ブリッジ527の自由端部は、凹部527aと、凹部527aの一方または両方の側部にあるテーパー付きの部分527bとを含むことが可能である。テーパー付きの部分527bは、カテーテルデバイス540(または、その一部分)がロック527の凹部527aの中に設置され、および/または、ロック527の凹部527aに固定されているときに、カテーテルデバイス540のアライメントを助けることが可能である。テーパー付きの部分527bは、凹部527aに向けて(たとえば、凹部527aに向けて下方向に)勾配付きになっていることが可能である。そのようなテーパーまたは勾配は、カテーテルデバイス540またはその一部分の設置および/またはアライメントを助けることが可能である。たとえば、カバー520がカテーテルデバイス540および/またはハブ460の上部の上方に設置されているときには、勾配付きの表面527bは、カテーテルデバイス540の一部分(たとえば、円筒状の部分540a)を凹部527aの中へ移動させ、押し込み、および/または位置決めすることを助けることが可能であり、カテーテルデバイス540に連結されているカテーテル542の適正な設置および/または傾斜角度を取得するようになっている。
凹部527aは、カテーテルデバイス540(または、その一部分)を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、凹部527aは、カテーテルデバイス540の円筒状の部分540aを収容することが可能である。ブリッジ527が保ちおよび/または固定するカテーテルデバイス540の一部分は、異なっていることが可能であり、および/または、ロック526が保ちおよび/または固定するカテーテルデバイス540の一部分から間隔を置いて配置され得る。ブリッジ527が保ちおよび/または固定するカテーテルデバイス540の一部分は、ロック526が保ちおよび/または固定するカテーテルデバイス540の一部分よりも小さい断面積を有することが可能である(たとえば、図11Jを参照)。ブリッジ527の凹部527aは、滑らかになっていることが可能であり、または、代替的に、粗くなっていることが可能である。凹部527aは、丸みを帯びていることが可能である。凹部527aは、たとえば、半月形、半円形形状、半正方形、半長方形、または他の形状を含むことが可能である。ブリッジ527の凹部527aは、カテーテルデバイス540またはその一部分の周囲の一部分を受け入れるおよび/または取り囲むようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。たとえば、凹部527aは、カテーテルデバイス540の円筒状の部分540aの周囲の1/4、1/2、もしくは3/4、または、それらの間の任意の分数もしくはパーセンテージ、または、これらのパーセンテージの任意の組み合わせによって境界を定められる任意の範囲を取り囲むようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得るが、いくつかの実装形態では、他の値も使用され得る。
上記に議論されているように、ブリッジ527は、ロック526とは異なる高さまたは長さを有することが可能である。たとえば、ブリッジ527は、ロック527よりも大きい距離だけ、カバー520の内部表面から外方向に延在することが可能である。これは、カテーテルデバイス540がロック526に固定されているときに、カテーテルデバイス540(および/またはカテーテル542)の先端部またはフロントが自然な傾斜角度で傾斜させられることを可能にすることができる。また、これは、カバー520がカテーテルデバイス540の上方におよび/またはハブ460の上方に設置されているときに、ブリッジ527がカテーテルデバイス540の一部分を押し下げることを可能にし、カテーテルデバイス540および接続されているカテーテル542を適正に位置決めすることが可能である。また、カテーテルハウジング500がカテーテルデバイス540を固定するときに、ブリッジ527は、カテーテル542および/またはカテーテルデバイス540をリフトすること、平坦化すること、または傾斜することを防止することが可能である。また、カテーテルハウジング500がカテーテルデバイス540を固定しているときに、ブリッジ527は、カテーテルデバイス540および/またはカテーテル542が真っ直ぐになること、カテーテル挿入部位から離れるように移動すること、および/または、ロック526の周りで回転することを防止することが可能である。
カテーテルハウジング500は、カテーテル542に接触することなく、カテーテル542に接続されているカテーテルデバイス540を固定することが可能である。たとえば、図11J~図11Mに示されているように、ロック526、ブリッジ527、および/または、ハウジング500の他のコンポーネント(たとえば、内側壁部529など)は、カテーテル542に触れることなくまたは接触することなく、カテーテルデバイス540の1つまたは複数の部分に固定することが可能である。これは、有利には、患者の静脈内に挿入されているときのカテーテル542の移動を防止するかまたは制限することが可能である。そして、これは、上記に議論されているそのような移動に関連付けられる問題(たとえば、患者の静脈へのならびに/またはカテーテル挿入部位およびその近くのエリアへの損傷)を防止するかまたは制限することが可能である。追加的に、これらの図によっても示されているように、カテーテルデバイス540(または、その1つもしくは複数の部分)が、ロック526、ブリッジ527、および/または、ハウジング500の他のコンポーネント(たとえば、内側壁部529など)によって固定されているときには、カテーテル542は、真っ直ぐになっていることが可能である(たとえば、曲がっていない、よじれていない、捩じれていない、巻き付けられていない、および/または歪んでいない)。これは、有利には、カテーテル542が患者に適している流体を送達することができるということを保証することが可能である。
本明細書で議論されているように、ロック526およびブリッジ527は、独立しておよび/または一緒に、カテーテルデバイス540(または、その一部分)を固定し、任意の方向へのカテーテルデバイス540の移動を防止することが可能である。上記に議論されているように、カテーテルデバイス540は、1つまたは複数の円筒状の部分540aを含むことが可能である。たとえば、カテーテルデバイス540は、第1のより小さい直径の円筒状の部分540aと、第2のより大きい直径の円筒状の部分540aとを有することが可能である。そのような構成では、より小さい直径の円筒状の部分540aは、ブリッジ527の凹部527aの中に少なくとも部分的にフィットすることが可能であり、より大きい直径の円筒状の部分540aは、ロック526の凹部526aの中に少なくとも部分的にフィットすることが可能である。さらに、上記に議論されているように、カテーテルデバイス540の一部分(たとえば、オス型ルアー540bなど)は、ロック526とカバー520の別の部分(たとえば、カバー520の内側壁部529など)との間に固定され得る。カテーテルデバイス540がそのような様式で固定されている状態で、特に、カテーテルデバイス540の底部または皮膚に面している表面が患者の皮膚またはハブ560の一部分(たとえば、下記に議論されているような内側膜部分562bなど)によって接触されているときに、カテーテルデバイス540の移動は、任意の方向に防止され得る。そして、カテーテルデバイス540の移動のそのような防止は、カテーテル542の移動を防止し、それは、上記に議論されているように、患者および/またはカテーテル挿入部位へのカテーテル故障、傷害、および/または損傷を防止するかまたは低減させる。
ブリッジ527は、第1の接続端部から第2の自由端部へ、カバー520の表面(たとえば、図11Gに示されている内部表面など)から延在することが可能であり、第1の端部と第2の端部との間で所定の長さを有することが可能である。その長さは、図11Iおよび図11Dの中の軸線2300に対して平行に延在することが可能である。ブリッジ527は、(図11Fの中の軸線2700に対して平行の方向に)所定の幅または厚さおよび(図11Fおよび図11Iの中の軸線2500に対して平行の方向に)所定の高さを有する断面を有することが可能である。ブリッジ527の断面の幅および/または高さは、カバー520の周囲から(たとえば、カバー520の内側壁部529から)間隔を置いて配置され得る。ブリッジ527の幅は、高さよりも小さくなっていることが可能である。たとえば、ブリッジ527は、長方形断面を有することが可能であり、ここで、幅が高さよりも小さくなっている。代替的に、ブリッジ527は、他の形状の中でも、正方形の断面を有することが可能である。ブリッジ527は、丸みを帯びた断面を有することが可能である。たとえば、ブリッジは、長方形形状の断面を有することが可能であり、丸みを帯びた角部を有することが可能である。ブリッジ527は、カバー520の周囲から内方向に間隔を置いて配置され得る。たとえば、ブリッジ527は、カバー520の壁部(たとえば、外側壁部528および/または内側壁部529など)から間隔を置いて配置され得る。ブリッジ527は、ブリッジ527の一方または両方の側部において、所定のギャップだけ、内側壁部529から内方向に間隔を置いて配置され得る。たとえば、図11Iに図示されているように、ブリッジ527は、側部縁部を有することが可能であり、側部縁部の一方または両方は、ギャップG2だけ内側壁部529から間隔を置いて配置され得る。図11D、図11F、および図11Iを参照すると、軸線2300は、カバー520の高さと対応することが可能であり、軸線2500は、カバー520の幅と対応することが可能であり、軸線2700は、カバー520の長さと対応することが可能である。たとえば、カバー520の高さは、軸線2300に沿って延在することが可能であり、カバー520の幅は、軸線2500に沿って延在することが可能であり、カバー520の長さは、軸線2700に沿って延在することが可能である。
ブリッジ527の側部表面は、1つまたは複数のライトを受け入れるようにサイズ決めおよび/または形状決めされている凹部を有することが可能である。たとえば、カテーテル挿入部位の方を向くブリッジ527の側部表面は、LEDまたはUVライトにフィットするようにサイズ決めされている凹部を有することが可能である。そのようなUVライトは、有利には、カテーテル挿入部位を照射し、介護者が部位を検査することを助けることが可能であり、および/または、カテーテル、カテーテルデバイス、カテーテル挿入部位、および/または、カテーテルハウジング500の内部のコンポーネント(たとえば、カバー520および/またはハブ560など)を殺菌することを助けることが可能である。1つまたは複数のライトは、アクティブ滅菌および殺菌を提供することができるUV Surface Mount LED(SMD LED)であることが可能である。そして、これは、従来のカテーテル固定デバイスおよび方法に伴って起こり得る汚染、感染、および/または疾患を劇的に低減させることが可能である。1つもしくは複数のライト、および/または、1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーに電子的に連結され得、センサーは、カバー520がハブ560に固定されているときをセンシングし、1つもしくは複数のライトに信号を送るように構成されている。1つまたは複数のライトは、センサーから信号を受信するときに、自動的に活性化するように構成され得る。1つまたは複数のライトは、独立したバッテリー/電源を含有することが可能であり、または、ブリッジ527から離れている電源に連結され得る。
ブリッジ527およびロック526は、互いと一体的になっていることが可能であり、または、代替的に、互いと非一体的になっていることが可能である。少なくとも図11F~図11Iに示されているように、カバー520は、ステム壁部539を含むことが可能である。ステム壁部539は、カバー520の表面から(たとえば、カバー520の内部表面から)外方向におよび/または下方向に延在することが可能である。ステム壁部539は、カバー520の表面に接続されている第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部とを有することが可能である。ステム壁部539は、ステム壁部539の第1端部と第2の端部との間に(および、軸線2300に沿って)延在する所定の長さを有することが可能である。ステム壁部539は、軸線2500に沿って延在する所定の高さ、および、軸線2700に沿って延在する幅を有することが可能である(図11Fを参照)。ステム壁部539は、ブリッジ527および/またはロック526のうちの一方または両方の一部分に接続することが可能である。たとえば、図11Fに示されているように、ステム壁部539は、ロック526の側部表面に接続し、および/または、ブリッジ527の側部表面に接続することが可能であり、また、ブリッジ527およびロック526の側部表面同士は、互いに向き合っていることが可能である。ステム壁部539は、ブリッジ527および/またはロック526の側部表面の内部または中間部分に接続することが可能である。たとえば、ステム壁部539は、ロック526の凹部526aの近くおよび/もしくは下方において、ならびに/または、ブリッジ527の凹部527aの近くおよび/もしくは下方において、ロック527に接続することが可能である。ステム壁部539は、図11Fの中の軸線2500に対して平行の方向に沿って延在する所定の高さ(または、厚さ)を有することが可能であり、それは、ブリッジ527および/またはロック526のうちの一方または両方の断面の高さよりも小さい。たとえば、図11Fに示されているように、ステム壁部539は、ブリッジ527およびロック526の両方の断面の高さよりも小さい所定の高さ(または、厚さ)を有することが可能であり、カバー520が底部(たとえば、内部)側部から見られたときに、ステム壁部539がブリッジ527およびロック526とともにH字形状を形成するようになっている(図11Fを参照)。ステム壁部539は、ロック526の一部分およびブリッジ527の一部分を接続しおよび/またはそれらの間に延在することが可能であり、また、カバー520の内部表面から可変の長さのエクステンションを有することが可能である。たとえば、図11Mに示されているように、ステム壁部539は、ステム壁部539がブリッジ527に接続するポイントにおいて、第1の長さを有することが可能であり、ステム壁部539がロック526に接続する場所で第2の長さを有することが可能であり、ステム壁部539の第1および第2の長さは異なっていることが可能である。たとえば、第1の長さは、第2の長さよりも大きくなっていることが可能である。そのような構成は、上記に議論されているように、ブリッジ527がロック526の長さよりも大きい長さを有する場合に存在することが可能である。ステム壁部539は、第1の長さから第2の長さへ勾配付きになっている高さを有することが可能であり、または、その逆も同様である。代替的に、ステム壁部539の第1および第2の長さは、等しくなっていることが可能である。
ステム壁部539は、ブリッジ527および/またはロック527と一体的になっていることが可能である。代替的に、ステム壁部539は、ブリッジ527および/またはロック526と非一体的になっていることが可能である。ステム壁部539は、ブリッジ527およびロック526のうちの一方または両方に構造的支持を提供することが可能である。
ブリッジ527および/またはロック526は、患者の皮膚および/またはカテーテル挿入部位に対して自然なおよび/または随意的な配向で、カテーテルデバイス540(または、その一部分)を固定することが可能である。たとえば、図11Mの中のカテーテルハウジング500の断面に示されているように、カテーテルハウジング500は、患者の皮膚599および/またはその中の静脈に対して所定の角度で、カテーテルデバイス540を固定することが可能である。上記に説明されているように、そのような固定は、ロック526および/またはブリッジ527によるものであることが可能であり、ロック526および/またはブリッジ527は、カバー520の内部表面から外方向に(たとえば、図11Mの視点において下方向に)延在し、カテーテルデバイス540の一部分を取り囲んでいる。上記に議論されているように、カバー520は、ロック526とカバー520の別の部分(たとえば、内側壁部529)との間にオス型ルアー540bを位置決めすることによって、カテーテルデバイス540を固定することが可能である。追加的におよび/または代替的に、カテーテルデバイス540は、カバー520の中の開口部532、532a、532b、および/または、ハブ560の壁部561の中の開口部565によって、少なくとも部分的に固定され得る(図12Aを参照)。下記に議論されているように、ハブ560の壁部561の中の開口部565は、カテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)を収容し、取り囲み、保ち、および/または固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。上記に説明されている固定および図11Mに図示されているものなどのような固定のうちのいずれかまたはすべては、有利には、カテーテル542が患者の静脈の中へ挿入される角度に近い最終的な静止角度または傾斜角度で、カテーテルデバイス540が固定されることを可能にすることができる。以前に議論されているように、これは有益である。その理由は、それが、静脈壁または近くのエリアに損傷を与える角度でカテーテル542が移動するかまたは固定されているときに結果として生じる可能性のある傷害および/または他の合併症の可能性を低減させるからである。そのような傾斜角度は、1度から45度の間にあることが可能である。また、傾斜角度は、1度から10度の間、10度から20度の間、または、20度から30度の間にあることが可能である。傾斜角度は、安定化デバイスの実装形態に応じて、45度を超えることも可能である。また、傾斜角度は、非常に小さい角度(たとえば、0度から1度の間など)にあることが可能である。カテーテルを患者に固定するための現在の技法は、カテーテルが患者の中へ挿入されている間に、脱落、カテーテルの不適当な角度、カテーテルのよじれ、もしくは捩じれ、または他の移動を結果として生じさせる可能性がある。しかし、本明細書で説明されているロック526および/またはブリッジ527は、単独で、または、上記に説明されている他の固定特徴と組み合わせて、通常のまたは最適なカテーテル角度を提供する位置に、カテーテルを固定することが可能である。これは、カテーテルのカニューレ先端部と静脈内腔側部との接触によって引き起こされる炎症および/またはカテーテル浸食を制限または防止することを助けることが可能である。したがって、従来のカテーテル安定化方法とは異なり(従来のカテーテル安定化方法では、カテーテルを固定することが、典型的に、カテーテルの自然な角度を乱れさせることを結果として生じさせ、また、静脈の壁部に対してカテーテルに不自然な角度を付けることを結果として生じさせ、および/または、それを患者に固定するために圧力がカテーテルデバイス540の一部分に印加されるようになっている)、ロック526、ブリッジ527、および/または、上記に説明されている他の固定特徴を用いたまたはそれらによる、カテーテルデバイス540および/またはカテーテル542の固定角度は、静脈の中でのカテーテル542の接続の完全性を保存することが可能である。図11Mに示されているように、カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって固定されているときには、カテーテルデバイス540は、カバー520の内部表面から間隔を置いて配置され得る。たとえば、カテーテルデバイス540が、ロック526、ブリッジ527、カバー520の壁部(たとえば、内側壁部529など)、開口部532、532a、532b、および/または、ハブ560の壁部561の開口部565によって固定されているときには、オス型ルアーコネクター540bは、カバー520の上部(図11Mに示されている
配向の視点において「上部」)の内部表面から間隔を置いて配置され得る。また、図11Mは、本明細書の他のどこかで議論されているカテーテルハウジング500のさまざまな他の随意的なコンポーネントを図示している。
上記に議論されているように、カテーテルハウジング500の形状および構造体は、ハウジング500の全体的な高さおよび/または設置面積を最小化することが可能である。図11Dは、カテーテルハウジング500のカバー520の側面図を図示している。示されているように、フロント部分589におけるカバー520の高さは、バック部分587におけるカバー520の高さよりも大きくなっていることが可能である。フロント部分589におけるより大きい高さは、カバー520に固定されているときに、カバー520がカテーテルデバイス540の一部分を収容することを可能にする。カバー520の高さは、フロント部分589におけるより高い高さからバック部分587におけるより低い高さへテーパー付きになっていることが可能であり、カテーテルハウジング500の全体的な高さを最小化するようになっている。
図12A~図12Fは、ハブ560の異なる図を図示している。図12Aに示されているように、ハブ560は、壁部561および膜562を含むことが可能である。介護者は、ハブ560の一部分の上に患者情報を取り付け、接着し、固定し、および/または書き込むことが可能である。そのような患者情報は、挿入の日付および/または時間、患者の識別、および他の情報を含むことが可能である。
ハブ560および/またはそのコンポーネント(たとえば、壁部561および/または膜562など)は、他の材料の中でも、プラスチック、および/または可撓性の材料、たとえば、ゴムおよび/またはシリコーンなどを含むことが可能である。ハブ560は、透明な材料を含むことが可能である。代替的に、ハブ560は、不透明の材料から作製され得る。追加的に、ハブ560は、透明な材料および不透明の材料の両方を含むことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング500の他のコンポーネントを観察するために、ハブ560の一部分を通して見ることができることが有利である場合に、ハブ560の一部分は、透明な材料から作製され得る。ハブ560は、実質的に耐衝撃性のおよび/または耐久性のある材料から作製され得る。これは、有利である。その理由は、カテーテルハウジング500および/またはハブ560が、たとえば、病院の中の患者の上へのハウジング500の実装の間に衝撃を受ける可能性があるからである。ハブ560は、実質的に防水性の材料を含むことが可能である。これは、有利である。その理由は、ハウジング500が使用中のときに、カテーテルハウジング500およびハブ560が水または他の液体を受ける可能性があるからである。
壁部561は、上部表面を含むことが可能である。上部表面は、凹形または凸形になっていることが可能である。追加的に、上部表面は、実質的に平坦になっていることが可能である。上部表面は、滑らかになっており、および/または、丸みを帯びていることが可能である。
図12Aおよび図12Bに図示されているように、ハブ560は、膜562の中に開口部563を含有することが可能である。この開口部563は、カテーテル針および/またはカテーテルが患者の中へ挿入されることとなる(または、挿入された)部位の上方に位置決めされ得る。開口部563は、壁部561の中にフィットするようにサイズ決めおよび形状決めされ得る(図12Bを参照)。たとえば、開口部563は、丸みを帯びていることが可能であり、または、丸みを帯びていないことが可能であり、また、他の形状の中でも、一般的に、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、開口部563は、これらの説明されている形状の組み合わせであることが可能である。ハブ560は、開口部580を追加的に含むことが可能であり、開口部580は、膜560の内側部分562bによって開口部563から分離されている。開口部580は、壁部561の中にフィットするようにサイズ決めおよび形状決めされ得る(図12Bを参照)。開口部580は、丸みを帯びていることが可能であり、または、丸みを帯びていないことが可能であり、また、一般的に、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。開口部580は、有利には、カテーテル挿入部位の近くの患者の皮膚の通気性を強化することが可能である。
また、図12Bに図示されているように、膜562は、壁部561の中に定義されており挿入部位を取り囲む領域の中の開口部563および/または580の周りに延在することが可能である。そのような構成は、壁部561の境界の中に挿入部位を閉じ込めることが可能であり、したがって、有利には、挿入部位への病原菌の侵入を低減および/または排除することが可能である。膜562は、薄いシリコーン膜を含むことが可能である。膜562は、針および/または挿入部位を取り囲むことが可能である。これは、有利には、ハブ560が患者の皮膚に固定および/またはシールされることを保証することを助けることが可能である。たとえば、膜562は、挿入部位および/または針の少なくとも一部分を取り囲み、ハブ560と患者の皮膚との間に気密シーリング隔離状態を提供することが可能である。したがって、膜562は、外側の環境からの空気および/またはガスが挿入部位に進入することを抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。また、そのような構成は、カテーテルデバイスまたはその一部分の下側縁部またはその一部分が下の皮膚に接触することを抑制するかまたは防止することが可能である。これは、カテーテルデバイスまたはその一部分と患者の皮膚との間の接触によって引き起こされる皮膚の擦過傷、潰瘍、および/または炎症を抑制するかまたは防止することを助けることが可能である。
ハブ560は、開口部563の近くに、壁部561および/または膜562の一部分の上に位置付けされた1つまたは複数のマーカーまたはインジケーター564を含むことが可能である。たとえば、ハブ560は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のマーカーもしくはインジケーター564を含むことが可能である。たとえば、ハブ560は、3つのマーカー564を有することが可能であり、そのうちの2つは、開口部563の側部に近接して配設されており、そのうちの1つは、開口部563のフロントに近接して配設されている(図12Bを参照)。1つまたは複数のマーカー564は、介護者が、カテーテルおよび/または針がすでに挿入されている挿入部位の上方にハブ560を位置決めし、整合させることを助けることが可能である。追加的に、1つまたは複数のマーカー564は、針が患者の中へ挿入されるべき場所に関して、インディケーションを提供することを助けることが可能である。これは、カテーテルデバイス540がカバー520のロック526によって係合および固定されているときに、カテーテルデバイス540の位置と対応するように、最適な挿入場所がどこにあるべきかを決定する際に、介護者を大いに支援することが可能である。1つまたは複数のマーカー564は、開口部563に近接して壁部561および/または膜562の一部分の上に位置付けされ得る(図12Bを参照)。たとえば、1つまたは複数のマーカー564は、壁部561の側部(たとえば、少なくとも部分的に開口部563の方を向く壁部561の内部側部など)の近くの膜562の一部分の上に位置付けされ得る(図12Bを参照)。1つまたは複数のマーカー564は、たとえば、ライン、ドット、または他のインジケーターを含むことが可能である。
図12A~図12Bに図示されているように、ハブ560の膜562は、内側膜部分562bを含むことが可能である。内側膜部分562bは、開口部563、580に近接しており、および/または、開口部563、580の間にあることが可能であり、壁部561の境界の中に含有され得る。内側膜部分562bは、カテーテルおよび/または針が患者の中へ挿入されているときに、カテーテルデバイス540またはその一部分が置かれるかまたは横たわるためのプラットフォームを提供することが可能である。たとえば、カテーテルまたはその一部分は、患者の中へ挿入され得、カテーテルデバイス540は、内側膜部分562b、ならびに、カバー520のロック526および/またはブリッジ527の上に置かれ得、内側膜部分562bの上に置かれているカテーテルデバイス540の上方に設置され得る。そのような構成では、ロック526および/またはブリッジ527は、カテーテルデバイス540を固定し、カテーテルデバイス540および/または接続されているカテーテル542の移動を防止することが可能である。内側膜部分562bは、カテーテル542に連結されているカテーテルデバイス540(または、その一部分)が、カテーテル挿入部位および/または開口部563、580においてまたその近くにおいて患者の皮膚に触れることを防止することが可能であり、それは、有利には、不快感および/または炎症を防止することが可能である。したがって、カテーテルデバイス540がカテーテルハウジング500によって(たとえば、ロック526および/またはブリッジ527を介して)固定されているときには、カテーテルデバイス540の一部分は、内側膜部分562bの上に置かれることが可能である(図11Mを参照)。
図12A~図12Bに示されているように、壁部561は、外方向に、上方向に、ならびに/または、カテーテル挿入部位および/もしくは膜562の開口部563および/もしくは580の一部分もしくはすべての周りに延在することが可能である。壁部561は、さまざまな形状を含むことが可能である。たとえば、壁部561は、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、長方形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。壁部561またはその一部分は、丸みを帯びていることが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていないことが可能である。たとえば、壁部561は、丸みを帯びている上部表面を有することが可能である。壁部561またはその一部分は、滑らかな表面を有することが可能であり、または、代替的に、粗い表面を有することが可能である。壁部561は、スタジアム壁部であることが可能である。たとえば、壁部561は、スタジアムのように、外方向に、および、カテーテル挿入部位の一部分の周りに延在することが可能である。壁部561は、膜562から外方向に所定の角度で延在することが可能である。たとえば、壁部561は、膜から概して垂直に延在することが可能であり、または、膜562の表面に関して異なる角度で外方向に延在することが可能である。
壁部561は、1つまたは複数の溝部を含むことが可能である。たとえば、壁部561は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上の周辺溝部568を含むことが可能である。以前に議論されているように、1つまたは複数の溝部568は、カバー520の上の1つまたは複数の突出部530を収容するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。壁部561の1つまたは複数の溝部568は、壁部561の周囲の周りに連続的になっていることが可能であり、および/または、壁部561の表面(たとえば、内部表面など)に沿って延在することが可能である。代替的に、1つまたは複数の周辺溝部568は、非連続的になっていることが可能である。たとえば、図12Aに示されているように、1つまたは複数の周辺溝部568は、壁部561の内部表面の周囲の一部分に沿って延在することが可能であるが、周囲全体の周りに連続的に延在することができない。たとえば、1つまたは複数の周辺溝部568は、開口部565および/またはジョイント566に近接する壁部561の内部表面の周囲に沿って延在することが可能であるが、開口部565および/またはジョイント566に到達する前の場所において終端する。壁部561は、壁部561の周囲に沿って延在する2つ以上の周辺溝部568を含むことが可能であり、2つ以上の周辺溝部568は、カバー520の上の1つまたは複数の突出部530に固定することが可能である。以前に議論されているように、1つまたは複数の突出部530は、カバー520をハブ560に固定して接続するためのスナップフィット、圧入、および/または他の構成によって、1つまたは複数の周辺溝部568に固定することが可能である。
図12Aに図示されているように、壁部561は、1つまたは複数のジョイント566を含むことが可能であり、1つまたは複数のジョイント566は、引き離されるかまたはくっつけられ得、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイス(または、その一部分)が開口部565をより容易に通過することを可能にする。たとえば、壁部561は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、もしくは7つの、またはそれ以上のジョイント566を含むことが可能である。壁部561は、1つのジョイント566を含むことが可能である。ジョイント566は、開口部565に近接していることが可能である。ジョイント566は、壁部561の一部分の高さ全体に沿って、または、壁部561の一部分の高さ全体よりも少ない高さに沿って延在することが可能である。ジョイント566は、壁部561の上部表面に近接する開口部565に隣接して位置決めされ得る。ジョイント566は、開口部565が膜562から位置決めされている距離よりも遠い膜562からの距離に位置決めされ得る。ジョイント566は、所定のメカニズムを提供することが可能であり、所定のメカニズムによって、針、流体チューブ、もしくはカテーテルデバイスまたはその一部分が、壁部561によって収容され得、比較的に容易におよび短い時間枠内で、壁部561の中へ入り壁部561を通過することができるようになっている。ジョイント566は、カテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)が開口部565の中へまたは開口部565を通して挿入されることを可能にすることができる。ジョイント566は、チューブまたはカテーテルデバイス540の一部分(たとえば、ステム部分540cなど)が、開口部565を通って走る軸線に対して平行の方向から、および/または、そのような軸線に対して垂直の方向から(たとえば、開口部565の上部から挿入される)開口部565の中へ挿入されることを可能にするように構成され得る。ジョイント566は、開口部565の周りの壁部561を密閉するように構成され得、壁部561およびハブ560の中にシールを形成することが可能である。ジョイント566は、壁部561が間隔を離して配置されること、引き離されること、押し離されること、および/またはその他の方法で部分的に分離されることを許容することができる。ジョイント566は、壁部561の一部分を分離することが可能である。代替的に、ジョイント566は、壁部561の側部部分全体を下へ延在することが可能であり、ジョイント566が壁部561の側部部分の断面全体を分離するようになっている。ジョイント566は、壁部561を屈曲することによって少なくとも部分的に分離することが可能である。
ハブ560の膜562は、患者の腕、脚、付属器官、または、患者の身体の他の部分を収容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。膜562は、丸みを帯びた縁部を有することが可能であり、または、代替的に、丸みを帯びていない縁部を有することが可能である。膜562は、形状が長方形になっていることが可能である。代替的に、膜562は、他の形状の中でも、形状が卵形状、台形、正方形、長円形、および/または円形になっていることが可能である。追加的に、膜562は、これらの説明されている形状の組み合わせを含むことが可能である。
膜562は、壁部561と一体的に形成され得る。たとえば、膜562は、壁部561と成形され得る。代替的に、膜562は、壁部561と非一体的になっていることが可能である。壁部561は、膜562の一部分の上に押圧され、膜562の一部分に接着され、および/または、その他の方法で膜562の一部分に取り付けられ得る。膜562は、壁部561の一部分を収容するための凹んだ部分を含むことが可能である。たとえば、膜562は、凹んだ部分を含有することが可能であり、凹んだ部分は、壁部561の一部分が膜562の凹んだ部分の中に座ることまたは膜562の凹んだ部分によって収容されることを可能にする。追加的に、膜562は、カテーテルハウジング500の他の部分(たとえば、カバー520またはカテーテルデバイス540の一部分など)を収容するための凹んだ部分を含有することが可能である。膜562は、1つまたは複数の異なる材料を含むことが可能である。追加的に、膜562は、1つの材料を含むことが可能である。壁部561および膜562は、同じ材料を含むことが可能である。代替的に、壁部561および膜562は、異なる材料を含むことが可能である。膜562は、他の材料の中でも、シリコーン、プラスチック、および/またはゴムを含むことが可能である。膜562は、生体適合性材料を(少なくとも部分的に)含むことが可能である。
膜562は、壁部561のベースから外方向に延在することが可能である(図12Bを参照)。たとえば、膜562は、壁部561のベースの外側縁部と連結され得る。壁部561のベースの底部表面は、膜562と連結され得る。膜562の一部分は、壁部561から内方向に延在することが可能である(たとえば、内側部分562bなど)。膜562は、壁部561の周囲の少なくとも一部分を取り囲むことが可能である。したがって、膜562は、壁部561のベースの内側縁部および/または外側縁部の周囲のすべてまたは一部分を取り囲むことが可能である。
上記に議論されているように、カテーテルハウジングデバイス500の形状および構造体は、ハウジング500の全体的な高さおよび/または設置面積を最小化することが可能である。図12C~図12Dは、カテーテルハウジング500のハブ560の側面図を図示している。示されているように、フロント部分571におけるハブ560の高さは、バック部分573におけるハブ560の高さよりも大きくなっていることが可能である。フロント部分571におけるより大きい高さは、カバー520に固定されているときに、ハブ560がカテーテルデバイス540の一部分を収容することを可能にする。ハブ560の高さは、フロント部分571におけるより高い高さからバック部分573におけるより低い高さへテーパー付きになっていることが可能であり、カバー520がハブ560に固定されているときに、ハブ560および/またはカテーテルハウジング500の全体的な高さを最小化するようになっている。カバー520は、ハブ560に固定され得、カバー520のフロント部分589がハブ560のフロント部分571と協働してそれに固定するようになっており、また、カバー520のバック部分587がハブ560のバック部分573と協働してそれに固定するようになっている。フロント部分571およびバック部分573の相対的な高さのそのような構成は、有利には、開口部565が壁部561のより高い/長い部分の上に位置決めされているときには、図11Mに示されているようにカテーテルデバイス540の傾斜角度を提供することが可能である。
膜562は、カテーテルハウジング500またはその一部分(たとえば、ハブ560など)を患者の皮膚に固定するように構成されている滑り止め材料を含む底部表面を有することが可能である。膜562の底部表面は、患者の皮膚に固定されているときのハブ560および/またはカテーテルハウジング500の滑りまたは移動を防止することができる、シリコン接着剤、粘着性材料、ゴム化合物、生体適合性の高粘着性滑り止めコーティング、接着剤、または、他のタイプの滑り止め材料および/もしくは方法を含むことが可能である。底部表面は、たとえば、シリコーンまたは通常の接着剤を含むことが可能である。底部表面は、抗菌性コーティングを含むことが可能である。底部表面は、層、回路、円形、ストリップ、コーティング、および/またはリングの形態の滑り止め材料を含むことが可能である。たとえば、底部表面は、透明な接着剤層を含むことが可能であり、透明な接着剤層は、浸透性であり、半浸透性であり、薄くなっており、および/または可撓性であることが可能である。透明な接着剤層は、接着剤ドレッシングまたはテープと同様であることが可能であり、患者の皮膚のさまざまな部分に接着することが可能である。
膜562の底部表面は、内側リップ部576および/または外側リップ部574を含むことが可能である。内側リップ部576および外側リップ部574は、膜562の底部表面から延在することが可能である。底部表面は、外側リップ部574の周りに延在する外側部分570、および/または、内側リップ部576の周りにおよび外側リップ部574の中に延在する内側部分572を含むことが可能である。内側部分572および外側部分570は、接着剤などのような滑り止め材料を含むことが可能である。外側部分570は、接着剤を含むことが可能であり、内側部分572は、非接着剤表面を含むことが可能であり、接着剤材料がカテーテル挿入部位ならびに/または開口部563および/もしくは開口部580に近接していないことを保証するようになっている。ハブ560は、リリースライナーを含むことが可能であり、リリースライナーは、膜562の底部表面の内側部分572および/または外側部分570をカバーしており、それは、引っ張られるときに、内側部分572および/または外側部分570が患者の皮膚の一部分に接着することを可能にする。いくつかの構成において、膜562は、外側部分570の上だけに接着剤を含む。いくつかの構成において、カテーテルハウジング500は、外側部分570の上だけに接着剤を含む。
ハブ560は、リリースライナーを含むことが可能であり、リリースライナーは、外側部分570の全体に延在し、および/または、外側部分570の全体をカバーしている。代替的に、ハブ560は、互いから独立している2つ以上のリリースライナーを含むことが可能である。たとえば、ハブ560は、外側部分570の第1の部分をカバーするリリースライナーと、外側部分570の第2の部分をカバーする別のリリースライナーを含むことが可能である。第1の部分は、第2の部分よりも大きい外側部分570のパーセンテージを構成することが可能である。たとえば、ハブ560は、外側部分570の表面積の50%超をカバーする第1のリリースライナーと、外側部分570の表面積の50%未満をカバーする第2のリリースライナーとを含むことが可能である。別の例として、ハブ560は、外側部分570の表面積の80%超をカバーする第1のリリースライナーと、外側部分570の表面積の20%未満をカバーする第2のリリースライナーとを含むことが可能である。
ハブ560が外側部分570の上に2つ以上のリリースライナーを含む場合、リリースライナーは、シーケンシャルに除去され、有利な機能性を可能にすることができる。たとえば、複数のリリースライナーが外側部分570をカバーしている場合、リリースライナーのうちの1つが除去され得、カテーテルハウジング500(または、ハブ560もしくは膜562)は、患者の皮膚表面に接着され得、および/または、患者の皮膚とシールを形成することが可能であり、一方、別のリリースライナーは、外側部分570の一部分をカバーしたままに残され得、したがって、接着することなくまたはシールを形成することなく、カテーテルハウジング500(または、ハブ560もしくは膜562)が患者の皮膚表面に接触することを許容する。さらに、カテーテルハウジング500が1つまたは複数のポート(たとえば、一方または両方のポート521a、521bなど)を含む場合、ガスは、カテーテルハウジング500の中へおよびカテーテル挿入部位および/または開口部563、580へ挿入され得る。いくつかのケースでは、(たとえば、外側部分570の一部分からリリースライナーを除去すること、および、そのような部分を患者の皮膚に接着させることなどによって)カテーテルハウジング500を患者に固定するときに、(たとえば、初期の滅菌を提供するために)カテーテルハウジング500の内部の中へおよび/またはカテーテル挿入部位に、所定の量のガスを挿入することが望ましい可能性がある。そのようなガスがポート521を通してカテーテルハウジング500の中へ挿入されるときには、外側部分570の非接着領域(そこでは、リリースライナーが除去されていない)は、患者の皮膚表面から一時的に持ち上がることが可能であり、したがって、ポートを通して挿入されたガス、および/または、カテーテルハウジング500の内部の内側に以前からあった他のガス/空気のための退出経路を提供する。ガスがポートを通して挿入された後に、除去されなかった他のリリースライナーが除去され得、外側部分570が患者の皮膚にさらに接着され得る。いくつかのケースでは、残りのリリースライナーは、除去されないままに残され、いくつかの領域において外側部分570を未接着の状態に維持することが可能である。いくつかのケースでは、外側部分570は、その一部分(た
とえば、特定のパーセンテージ)の上にのみ、接着剤および/またはリリースライナーを含み、したがって、カテーテルハウジング500の底部表面の未接着部分が「持ち上がる」ときに、ガスがカテーテルハウジングの中へ挿入されているときのガス退出経路を可能にする。追加的にまたは代替的に、カテーテルハウジング500は、弁を含むことが可能であり、弁は、ガスがカテーテルハウジング500の内部から逃げることを可能にする。たとえば、カテーテルハウジング500がカテーテル挿入部位の上方に気密シールを形成する場合、カテーテルハウジング500は、リリーフ弁を含むことが可能であり、リリーフ弁は、ガスがガスポートの中へ挿入されているときに活性化させられ得(たとえば、開けられる)、したがって、カテーテルハウジング500の内側のガスが雰囲気へ逃げることを可能にする。そのようなリリーフ弁は、たとえば、カバー520および/またはハブ560の上に位置付けされ得る。そのようなリリーフ弁は、ガス出口ポート521bの中へ組み込まれ得、それは、さらに下記に議論されている。たとえば、カテーテルハウジング500は、カバー520と、ハブ560と、ハブ560の底部表面の上の接着剤材料とを含むことが可能であり、それらは、カテーテル挿入部位の周りに気密シールを一緒に形成し、また、カテーテルハウジング500は、リリーフ弁を含むことが可能であり、リリーフ弁は、ガスがそれを通って退出することを可能にする。患者からカテーテルハウジング500を除去する1つの方法は、患者の皮膚から膜562を剥がすことである。また、介護者は、たとえば、膜562の外側の周りにアルコールベースの物質を塗布し、外側部分570の上の接着剤の一部分を緩めることが可能である。
内側リップ部576および/または外側リップ部574は、ハブ560の開口部563の中に位置付けされ得るカテーテル挿入部位の周りにシールを形成することを助けることが可能である。内側部分572および/または外側部分570が接着剤材料を含み、患者の皮膚に接着されているときには、接着剤材料の一部分が、患者の皮膚から剥がれる可能性があり、および/または、劣化する可能性がある。そのような状況では、カテーテルハウジング500の外側の空気および/または汚染物質が、カテーテル挿入部位および/または開口部563、580と流体連通した状態になる可能性があり、それは、そのような外側の環境からシールされた状態にカテーテル挿入部位を維持することが望ましい場合に不利益である可能性がある。内側リップ部576および/または外側リップ部574は、膜562の底部表面から外方向に延在することが可能であり、患者の皮膚と接触した状態を維持し、開口部563、580および/またはカテーテル挿入部位を取り囲むことが可能である。内側リップ部576は、連続的になっていることが可能であり、また、膜562の底部表面から外方向に延在し、開口部563の周囲の周りで開口部563を取り囲むことが可能である(図12Eを参照)。外側リップ部574は、連続的になっていることが可能であり、また、膜562の底部表面から外方向に延在し、開口部563を取り囲むことが可能であり、また、開口部563の周囲および/または内側リップ部576から間隔を置いて配置され得る(図12Eを参照)。したがって、膜562の接着剤底部表面の一部分が患者の皮膚から剥がれる場合、外側リップ部574および/または内側リップ部576は、患者の皮膚とのシールを維持することが可能であり、有利には、外側の環境から、そして、存在し得る汚染物質から、カテーテル挿入部位および/または開口部563をシールすることが可能である。内側リップ部576および/または外側リップ部574は、シリコンまたは上記に議論されている別の材料を含むことが可能である。内側リップ部576および/または外側リップ部574は、丸みを帯びていることが可能であり、それは、カテーテルハウジング500が患者の皮膚に固定されているときに、リップ部576、574が患者の皮膚との接触を維持しおよび/または患者の皮膚に一致することを助
けることが可能である。
膜562の少なくとも一部分は、カテーテルチューブ、マイクロプロセッサーのLCDモニター、ならびに/または、鎮静ガスおよび滅菌ガスの金属製アンプルなどのような、さまざまな周辺ツールを固着するために使用され得る。そのような周辺ツールは、フックおよびループ構造体、バックル、キノコ状取り付け具、および/または、他の取り付け構造体もしくは方法を通して、膜562の少なくとも一部分に固着または固定され得る。
膜562は、波形の構造体を含む底部表面を有することが可能である。波形の構造体は、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、波形の構造体は、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。波形の構造体は、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。波形の構造体は、ギャップを提供し、空気が波形の構造体の間を流れて患者の皮膚に接触することを可能にすることができる。したがって、ハブ560および/またはカテーテルハウジング500が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。波形の構造体は、1つの連続的なピースであることが可能であり、または、代替的に、2つ以上のピースを含むことが可能である。そのような波形の構造体は、共有に係る同時係属中の出願第16/204689号および米国特許第10,173,035号においてさらに示されて説明されており、それらの両方は、その全体が本明細書に組み込まれている。
膜562は、1つまたは複数の吸引カップを含む底部表面を有することが可能である。たとえば、底部表面は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10個以上の、または11個以上の吸引カップを有することが可能である。たとえば、底部表面は、20個から50個の間の吸引カップを有することが可能である。代替的に、底部表面は、50個から100個の間の吸引カップを有することが可能である。1つまたは複数の吸引カップは、1つまたは複数の列で位置決めされ得る。吸引カップは、ハブ560と患者の皮膚との間の接続を安定化させるように構成され得る。ハブ560および/または膜562は、患者の皮膚の上に手動で押圧され、ハブ560を患者に固定することが可能である。吸引カップは、患者の皮膚と係合することが可能であり、締結ストラップがハブ560に接続されることおよび/または患者の身体の一部分に巻き付けられることを必要とするかどうかにかかわらず、ハブ560が患者に少なくとも部分的に固定され得るようになっている。1つまたは複数の吸引カップは、他の形状の中でも、実質的に円筒状、円形、正方形、または長方形になっていることが可能である。また、吸引カップは、これらの形状の組み合わせを含むことが可能である。吸引カップは、換気を収容するためにまたは他の理由のために、サイズ決めされ、形状決めされ、および間隔を離して配置され得る。吸引カップは、ギャップを提供するように間隔を置いて配置され得、空気が吸引カップと患者の皮膚との間を流れることを可能にする。したがって、ハブ560および/またはカテーテルハウジング500が患者に固定されている場合でも、患者は、患者の皮膚に接触している底部表面の領域/セクションへの換気から依然として利益を得ることが可能である。そのような吸引カップは、共有に係る同時係属中の出願第16/204689号および米国特許第10,173,035号においてさらに示されて説明されており、それらの両方は、その全体が本明細書に組み込まれている。
少なくとも図12Aおよび図12E~図12Fに示されているように、膜562は、膜562の厚さを通って延在する1つまたは複数の穿孔562aを有することが可能である。たとえば、膜562は、1つ以上の、2つ以上の、3つ以上の、4つ以上の、5つ以上の、6つ以上の、7つ以上の、8つ以上の、9つ以上の、10個以上の、または11個以上の穿孔562aを有することが可能である。たとえば、膜562は、20個から50個の間の穿孔562aを有することが可能である。代替的に、膜562は、50個から100個の間の穿孔562aを有することが可能であるが、異なる量の穿孔562aが存在していることも可能である。1つまたは複数の穿孔562aは、膜562の上に壁部561の周囲の一部分の周りに延在することが可能である。たとえば、1つまたは複数の穿孔562aは、膜562に沿って壁部561の周囲全体の周りに延在することが可能である。1つまたは複数の穿孔562aは、互いから間隔を離して配置され得、および/または、1つもしくは複数の列、たとえば、膜562の周囲の一部分の周りに延在する1つの、2つの、または3つの列などで位置決めされ得る。1つまたは複数の穿孔562aは、患者に固定されているときの膜562の通気性および快適性を増加させることが可能である。追加的に、穿孔562aは、患者に固定されているときの膜562の底部表面の領域同士の間に空気が捕捉されるかまたは部分的に捕捉されることとなる可能性(それは、底部表面が接着剤である場合に生じる可能性がある)を低減させることが可能である。また、そのような1つまたは複数の穿孔562aの利用は、使用されるおよび/または患者に接触する接着剤の量を低減させることが可能であり、それは、患者快適性および通気性を増加させ、熱を低減させることが可能である。また、そのような穿孔562aは、(たとえば、アルコール消毒綿からの)アルコールがそれを通過することを可能にし、膜562が接着剤を含む場合に患者からの膜562の除去を支援することが可能である。
カテーテルハウジング500は、1つの、2つの、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、もしくは9つのまたはそれ以上の光源などのような、1つまたは複数の光源を含むことが可能である。光源は、LEDを含むことが可能である。光源は、カテーテルハウジング500におけるまたはその近くの外部領域および/または内部領域を照射することが可能である。たとえば、光源は、カテーテルハウジング500の内部部分および/またはカテーテル挿入部位を照射することが可能であり、そのような領域が日中におよび/または夜間に検査されることを可能にする。また、光源は、カバー520がハブ560に固定されているかどうかを示すことが可能であり、ならびに/または、ロック526および/またはブリッジ527がカテーテルデバイス540に固定されているかどうか、および/または、カテーテルデバイス540が外されているかもしくは移動させられているかを示すことが可能である。たとえば、ライトは、色を変化させ、特定の速度で点滅し、および/または、輝度を変化させ、カバー520がハブ560に固定されているかどうかを示し、および/または、ロック526がカテーテルデバイス540に固定されているかどうかを示すことが可能である。光源は、UV光源を含み、カテーテルおよび/またはハブおよび/または挿入部位を殺菌することに役立つことが可能である。たとえば、カテーテルハウジング500は、UV Surface Mount LED(SMD LED)を含むことが可能である。UV SMD LEDは、カテーテルハウジング500が患者に固定されているときに、カテーテルハウジング500の内部領域および/またはカテーテル挿入部位に、アクティブ滅菌および殺菌を提供することが可能である。そして、これは、従来のカテーテル固定デバイスおよび方法に伴って起こり得る汚染、感染、および/または疾患を劇的に低減させることが可能である。1つまたは複数のUV SMD LEDは、カテーテルハウジング500の内部部分に位置決めされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、カバー520、または、カバー520のコンポーネントの中に、位置決めまたは位置付けされ得る。1つまたは複数のUV SMD LEDは、上記に議論されているようにブリッジ527の上に位置決めされるか、または、ブリッジ527の中に位置付けされ得、カテーテル挿入部位を照らすかまたは指し示すように構成され得る。代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のUV SMD LEDは、ハブ560の上に位置決めされるか、または、ハブ560の中に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のUV SMD LEDは、膜562および/もしくは壁部561の上に位置決めされるか、または、膜562および/もしくは壁部561の中に位置付けされ得る。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーに電子的に連結され得、センサーは、カバー520の凸部530がハブ560の壁部561の溝部568に固定されているときをセンシングし、カバー520の凸部530がハブ560の壁部561の溝部568に固定されているときに、1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDに信号を送信するように構成されている。1つもしくは複数のライトおよび/または1つもしくは複数のUV SMD LEDは、センサーから信号を受信するときに、自動的に活性化するように構成され得る。
カテーテルハウジング500は、1つまたは複数のセンサーを含むことが可能である。追加的に、1つまたは複数のセンサーは、カテーテルハウジング500のさまざまなコンポーネントの上に位置付けされ得る。たとえば、1つまたは複数のセンサーは、カバー520もしくはその一部分、および/または、ハブ560もしくはその一部分(たとえば、膜562)に、位置付けおよび/または装着され得る。追加的に、上記に説明されているさまざまなコンポーネントの上に位置付けされており、および/または、その上に装着されているセンサーの数は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、12個、もしくは13個、またはそれ以上であることが可能である。1つまたは複数のセンサーは、患者のさまざまな生理学的なパラメーターまたは条件を測定するために使用され得る。1つまたは複数のセンサーは、温度センサー(たとえば、局所温度センサー)、血圧センサー、血液酸素飽和度センサー、液体および血液漏出に関するセンサー、ならびに/または皮膚湿度センサーを含むことが可能である。センサーは、膜562の上のさまざまな場所に位置付けされ得る。
1つまたは複数のセンサーは、1つまたは複数のバイオセンサーを含むことが可能である。バイオセンサーは、マイクロプロセッサーを含むことが可能である。たとえば、バイオセンサーは、患者生体機能(他の中でも、静脈および動脈の血圧、心拍、血液酸素レベル、全体的な温度および局所温度、および局所的な組織湿度、ならびに/または静脈血流速度を含む)を検出し、測定し、記憶し、および/または表示するためのLCDモニターを含むことが可能である。1つまたは複数のセンサーによって実施および/または行われる測定および/または計算は、フラッシュストレージメモリーの上に記憶され得、フラッシュストレージメモリーは、カバー520もしくはその一部分、および/または、ハブ560もしくはその一部分(たとえば、膜562)のうちの1つまたは複数の上に位置決めされている。カテーテル挿入またはIV療法もしくは治療に関連付けられる任意のデータとともに、本明細書で議論されているセンサー測定値のいずれかは、分析、管理、組織、および/または、ケアプロバイダーもしくはユーザーへの表示のための患者モニタリングシステムに、ワイヤレスで送信され得る。また、そのような情報および/またはデータは、患者医療記録または電子的な患者医療記録を含むデータベースに送信され得る。代替的におよび/または追加的に、そのような情報および/またはデータは、パーソナルコミュニケーションズデバイス、たとえば、タブレットもしくはスマートデバイスなど、または、ソフトウェアアプリケーションもしくはウェブサイトに送信され得る。そのような情報および/またはデータを送信することは、介護者が所与の患者に関するIVカテーテル挿入手順および/または経験に関するログを取ることを助けることが可能であり、それは、その患者に関する将来のIV療法において起こり得る任意の問題を防止することを助けることが可能である。
上記に議論されているように、図13Aは、カテーテルデバイス540、カテーテルデバイス540に連結されているカテーテル542、および、カテーテルデバイス540に連結されているチューブ541を図示している。また、上記に議論されているように、カテーテルデバイス540は、1つもしくは複数の円筒状の部分540a、オス型ルアーコネクター540b、および/またはステム部分540cを含むことが可能であり、ステム部分540cは、オス型ルアーコネクター540bと一体的になっていることが可能であり、または、オス型ルアーコネクター540bと非一体的になっていることが可能である。オス型ルアーコネクター540bは、いくつかの、多くの、またはすべての点において、上記に説明されているオス型コネクター43cに関するものと同じになっていることが可能である。たとえば、オス型コネクター540cは、それがより大きい(たとえば、より幅の広い)外側リングおよび/またはより長いステム部分540cを含むことを除いて、上記に説明されているようなオス型コネクター43cと同一になっていることが可能である。カテーテル542は、上記に説明されているカテーテル42と同一になっていることが可能である。チューブ541は、カテーテルデバイス540に連結する共通のチューブであることが可能であり、カテーテルデバイス540は、流体(たとえば、IVバッグからの流体など)をカテーテル542に送達するように構成されている。チューブ541は、いくつかの、多くの、またはすべての点において、上記に説明されているチュービング43bと同じになっていることが可能である。カテーテルデバイス540は、いくつかの、多くの、またはすべての点において、上記に説明されて示されているカテーテルデバイス40と同じになっていることが可能である。
1つまたは複数のポート21、421を図示しているカテーテルハウジング10、400および/またはカバー20、120、420とは対照的に(1つまたは複数のポート21、421がその中に含まれ得る)、図11A~図11Dに示されているように、カテーテルハウジング500および/またはカバー520は、ポートを有していないことが可能である。しかし、カテーテルハウジング500およびカバー520は、ポートを有するものとして、図のうちのいくつかに図示されていないが、カテーテルハウジング500および/またはカバー520は、1つまたは複数のポートを含むことが可能であり、1つまたは複数のポートは、いくつかの、多くの、またはすべての点において、カテーテルハウジング10、400および/またはカバー20、120、420を参照して説明されているポート21、421と同じになっていることが可能である。
図14A~図14Bは、カバー520'がガスポート521a、521bを含むことを除いて、上記に示されて説明されているカバー520とすべての点において同一のカバー520'を図示している。カバー520'は、これらの点において、カバー520と同一になっているので、カバー520'は、上記に説明されて示されているカテーテルハウジング500の他のコンポーネント(たとえば、ハブ560)とともに利用され得る。したがって、カテーテルハウジング500は、カバー520またはカバー520'を含むことが可能であるということが理解される。ガスポート521a、521bは、カバー520'の内部の中へおよび/または外へガスが流れることを可能にするために使用され得る。ポート521aは、ガス入口ポートであることが可能であり、ガス入口ポートは、チューブを固定し、チューブからのガスがカバー520'の一部分を通してカテーテル挿入部位に向けて挿入されることを可能にするように構成されている。たとえば、滅菌ガスおよび/または麻酔ガスが、ポート521aを通して挿入され得る。ポート521bは、ガス出口ポートであることが可能であり、ガス出口ポートは、ガスがカバー520'の一部分を通ってカテーテルハウジング500から外へ流れることを可能にするように構成されている。ポート521bは、リリーフ弁を含むことが可能であり、リリーフ弁は、たとえば、特定の圧力が得られた場合に、ガスがカバー520'および/またはカテーテルハウジング500の内部から逃げることを可能にする。リリーフ弁は、ガスがガス入口ポート521aを通して挿入されるときに開くように構成され得る。
ポート521a、521bは、カバー520'のさまざまな部分を通って延在することが可能である。たとえば、一方または両方のポート521a、521bは、カバー520'の主本体部523'の上部表面を通って延在することが可能である。図14Bに示されているように、ポート521a、521bは、カバー520'の内部表面の上に開口部を画定することが可能である。カバー520'は、壁部521cを含むことが可能であり、壁部521cは、ポート521aによって画定されている開口部の周囲を取り囲む。壁部521cは、たとえば、円筒状になっていることが可能である。ポート521a、521bのうちの一方または両方は、カバー520'の内側壁部529'に近接して位置決めされ得る。ポート521a、521bは、内側壁部529'の反対側側部/表面に近接して位置決めされ得る。ポート521aおよび/またはポート521bは、スナップフィット、摩擦嵌め、圧入、または別のタイプの固定を介して、チューブを固定するように構成され得る。
図14Aに示されているように、ガスポート521a、521bは、外方向に、および/または、カバー520'の主本体部523'の上部表面に沿って突出することが可能である。ポート521a、521bは、エクステンションのそのような長さに沿ってチャンバーを画定することが可能であり、チャンバーは、チューブを受け入れるようにおよび/またはチューブに固定するようにサイズ決めおよび/または形状決めされ得る。ポート521a、521bは、丸みを帯びた形状を含むことが可能である。ポート521a、521bは、それらの長さに沿って、円筒状の断面または部分的に円筒状の断面を含むことが可能である。ポート521a、521bは、開口部を画定している第1の端部521dと、第1の端部521dの反対側の第2の端部521eとを有することが可能である。第2の端部521eは、断面が勾配付きになっているかまたはテーパー付きになっていることが可能であり、ポート521a、521bによって画定される流体通路をカバー520'の一部分の中の開口部(たとえば、図14Bの中に出現する開口部)に移行するようになっている。たとえば、ポート521a、521bによって画定されるチャンバーは、端部521d(図14Aを参照)における開口部を通って走る軸線に対して平行の方向から、カバー520'(図14Bを参照)の一部分を通る開口部の近くにおいてそのような軸線に対して垂直の方向に移行することが可能である。
カバー520'はポート521a、521bを図示しているが、3つの、4つの、5つの、6つの、7つの、8つの、9つの、10個の、11個の、またはそれ以上のポートなどのような、代替的な量のポートが、カバー520'の中に含まれ得る。追加的に、カバー520'は、ポート521aまたはポート521bのいずれかの1つだけを含むことが可能である。ポートは、エチレンオキシドガス、窒素ガス、または他の滅菌ガス、消毒ガス、および/または麻酔ガスなどのような、(他の中でも)滅菌ガスおよび/または消毒ガスを提供するために使用され得る。たとえば、カバー520'は、滅菌ガスを提供するためのポートと、麻酔ガスを提供するための別個のポートとを含むことが可能である。追加的にまたは代替的に、ポートは、ガスおよび/または液体をポートの中へスプレーするために、介護者によって利用され得る。ポート521a、521bのうちの一方または両方は、フィルターを含むことが可能であり、フィルターは、それを通過する空気および/またはガスを濾過するように構成されている。そのようなフィルターは、その長さに沿ってポート521a、521bのうちの一方もしくは両方の中に位置決めされ得、および/または、ポート521a、521bの一方もしくは両方の開口部の近くに位置決めされ得る。
専門用語
特定の専門用語が、参照の目的のためだけに以下の説明において使用され得、したがって、限定するものであることを意図していない。たとえば、「上方」および「下方」などのような用語は、参照が行われている図面の中の方向を指している。「近位」、「遠位」、「フロント」、「バック」、「後部」、および「側部」などのような用語は、議論中のコンポーネントまたはエレメントを説明するテキストおよび関連の図面を参照することによって明確にされる、一貫しているが任意の規準系の中のコンポーネントまたはエレメントの一部分の配向および/または場所を説明している。そのような専門用語は、具体的に上記に述べられている語句、その派生語、および、同様の意味の語句を含むことが可能である。
多くの変形例および修正例が、本明細書で説明されている実施形態に対して作製され得、そのエレメントは、他の許容可能な例の中にあるものとして理解されるべきであるということが強調されるべきである。すべてのそのような修正例および変形例は、本明細書において本開示の範囲の中に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。そのうえ、本明細書で説明されているステップのいずれかは、同時に実施されるか、または、本明細書で順序付けられているようなステップとは異なる順序で実施され得る。そのうえ、明らかであるはずであるように、本明細書で開示されている特定の実施形態の特徴および属性は、追加的な実施形態を形成するために異なる方式で組み合わせられ得、そのすべてが、本開示の範囲の中に入る。
本明細書で使用されている条件付きの言語、たとえば、他の中でも、「可能である(can)」、「可能性がある(might)」、「可能である(can)」、および「たとえば」などは、具体的にそうでないことが述べられていない限り、または、使用されているような文脈の中でそうでないことが理解されない限り、一般的に、特定の実施形態が特定の特徴、エレメント、および/または状態を含むが、他の実施形態はそれを含まないということを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付きの言語は、一般的に、特徴、エレメント、および/または状態が、何らかの方法で1つもしくは複数の実施形態に必要とされるということ、または、1つもしくは複数の実施形態が、著者の入力もしくはプロンプティングの有無にかかわらず、これらの特徴、エレメント、および/もしくは状態が含まれているかまたは任意の特定の実施形態の中で実施されるべきであるかということを決定するためのロジックを必ず含むということを暗示することを意図していない。「含む(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」などの用語は、同義であり、オープンエンディッドの方式で包含的に使用されており、追加的なエレメント、特徴、行為、および動作などを除外していない。また、「または」という用語は、その包含的な意味で使用され(その排他的な意味ではない)、たとえば、エレメントのリストを接続するために使用されるときに、「または」という用語が、リストの中のエレメントのうちの1つ、いくつか、またはすべてを意味するようになっている。加えて、「a」および「an」という冠詞は、そうでないことが特定されていない限り、「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」を意味するように解釈されるべきである。
「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」のような語句などのような接続的な言語は、具体的にそうでないことが述べられていない限り、一般的に使用されているような文脈によって、アイテム、用語などがX、Y、またはZのいずれかであり得るということを伝えるということが理解される。したがって、そのような接続的な言語は、一般的に、特定の実施形態が、Xの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、およびZの少なくとも1つがそれぞれ存在していることを必要とするということを暗示することは意図されていない。