JP7493224B2 - Information processing device and computer program - Google Patents
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Description
本発明は、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。 The present invention relates to an information processing device and a computer program.
近年、債券、資金、外国為替等の金融商品取引市場では、自動トレードを行うシステムが利用されるようになっている。特許文献1は自動トレードシステムについて開示している。 In recent years, systems that perform automated trading have come to be used in financial product trading markets such as bond, funds, and foreign exchange. Patent Document 1 discloses an automated trading system.
しかしながら、このようなシステムにおいては、現在及び過去の情報に基づいて取引を実行するかどうかを判断しているだけであって、相場の将来の動きの予測に基づいて取引を行っていない。 However, such systems only decide whether to execute a trade based on current and past information, and do not trade based on predictions of future market movements.
そこで、本発明は相場予測を考慮した取引手法を用いて自動取引を実現する。 Therefore, the present invention realizes automated trading using a trading method that takes market forecasts into account.
上記課題を解決するためのある側面に対応する本発明は、金融商品の注文処理を実行する情報処理装置であって、
注文対象の金融商品の相場予測を取得する取得手段と、
前記相場予測に基づき、第1の取引手法と第2の取引手法とのうちのいずれか1つを、注文を実行する取引手法として選択する選択手段と、
選択された前記取引手法に基づき、注文処理を実行する処理手段と
を備え、
前記相場予測は、前記注文対象の金融商品の価格が上昇、又は、下降することの第1の予測、又は、前記価格が所定の範囲内で変動することの第2の予測であって、
前記第1の予測においては、買い又は売りのエントリ注文を行う範囲が特定される第1の取引手法が選択され、前記第2の予測においては、買いのエントリ注文を行う範囲と売りのエントリ注文を行う範囲とがそれぞれ特定される第2の取引手法が選択される。
According to one aspect of the present invention for solving the above problems, there is provided an information processing device for executing an order process for a financial product, comprising:
An acquisition means for acquiring a price forecast for a financial instrument that is the subject of an order;
a selection means for selecting one of a first trading method and a second trading method as a trading method for executing an order based on the market price forecast;
and a processing means for executing order processing based on the selected transaction method,
The market price forecast is a first forecast that the price of the financial product to be ordered will rise or fall, or a second forecast that the price will fluctuate within a predetermined range,
In the first prediction, a first trading method is selected that specifies a range for placing buy or sell entry orders, and in the second prediction, a second trading method is selected that specifies a range for placing buy entry orders and a range for placing sell entry orders, respectively.
本発明によれば、相場予測を考慮した取引手法において、自動取引を実現できる。 According to the present invention, automated trading can be realized using a trading method that takes market forecasts into account.
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。 The following embodiments are described in detail with reference to the attached drawings. Note that the following embodiments do not limit the invention according to the claims, and not all combinations of features described in the embodiments are necessarily essential to the invention. Two or more of the features described in the embodiments may be combined in any desired manner. In addition, the same reference numbers are used for the same or similar configurations, and duplicate descriptions will be omitted.
図1は、発明の実施形態に対応する電子商取引システム10の一般的な構成を示す。ここでは、金商業者システムに対して注文を行う取引サーバ101と、取引サーバ101に対して相場予測に関する情報を提供するアナリスト端末102と、ユーザの取引用アカウントを管理し、取引サーバ101からの注文指示注文指示に応じて金融商品の売買を行う金融商品取引業者の金商業者システム103と、取引サーバ101に登録する顧客が使用するユーザ端末104(AからC)とが、インターネット等のネットワーク105を介して接続されている。ユーザ端末104は、汎用のパーソナルコンピュータやスマートフォン等で構成される。図1では、取引サーバ101と金商業者システム103とを独立したノードとして記載しているが、これらを1つのノードにまとめてもよい。
Figure 1 shows a general configuration of an
本実施形態において取引可能な対象物は、取引され得る任意の対象物である。株、オプション、債券、先物、通貨、金利、ワラント、ファンドデリバティブ、有価証券、商品、取引イベント、グッズ、インデックス・ベースの製品、コレクション、及び/又はこれらの組み合わせなどの取引商品、或いは、金融商品は、取引され得るいくつかの対象物である。 In this embodiment, a tradable object is any object that can be traded. Trading instruments, such as stocks, options, bonds, futures, currencies, interest rates, warrants, fund derivatives, securities, commodities, trading events, goods, index-based products, collectibles, and/or combinations thereof, or financial instruments, are some objects that can be traded.
金商業者システム103に対して取引サーバ101から発行される注文情報には、注文対象を示す銘柄、売り買いの区別を示す売買区分が含まれる。運用結果の情報は、取引サーバ101から各ユーザ端末104に提供され、各ユーザ端末104のディスプレイ上に表示される。
The order information issued by the
次に、図2を参照して、取引サーバ101のハードウェア構成について説明する。取引サーバ101は、情報処理装置として、例えば、1以上のパーソナルコンピュータから構成することができる。図2において、CPU201で、RAM(ランダムアクセスメモリ)202やROM(リードオンリメモリ)205に格納されたプログラムやデータ等を用いて取引サーバ101の制御を行うと共に、後述する実施形態に対応する処理を実行する。RAM202で、内部記憶装置207内に格納された処理プログラムや外部記憶装置208に格納されている情報を読み込むエリアを備えると共に、CPU201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも備える。
Next, the hardware configuration of the
入力部203は取引サーバ101の管理者から入力を受付ける入力手段であって、キーボードやマウスなどで構成される。通信I/F(インタフェース)204は、ネットワーク105等に接続するためのI/Fとして機能する。ROM205は、取引サーバ101全体の制御を行うプログラム(例えばブートプログラム等)等を格納する。表示部206は表示画面としての表示部で、液晶表示装置等により構成されている。
The
内部記憶装置207は、主としてハードディスクで構成され、取引サーバ101が処理を実行するためのプログラムや各種アプリケーションデータを格納する。ここに格納されているデータは必要に応じてRAM202に読み出される。
The
外部記憶装置208は、データベースであり、顧客情報、取引手法(ロジック)の登録情報、ロジックの設定情報、金商業者への接続情報、取引情報等が随時格納される。バス209は上述の各ブロックの相互接続を提供する。
The
次に、電子商取引システム10において実行される処理について説明する。図3は、本実施形態に対応する処理の流れの概要を示すタイミングチャートである。まず、S301では、アナリスト端末102において相場予測が行われ、相場予測情報が取引サーバ101に対して提供される。このとき、例えば図4に示すような入力画面400が取引サーバ101からアナリスト端末102に対して提供され、アナリスト端末102において入力が行われる。
Next, the processing executed in the
図4の入力画面400には、取引対象の商品を選択するコントロールボックス401が含まれており、右端のコントロールボタンをクリックすると、取引候補の商品リストが表示され、そのうちから取引対象となる商品を選択することができる。図4では、米ドル/円が選択されていることが示されている。これ以外にも、米ドル/ユーロ、カナダドル/米ドル等、任意の通貨の組合せを選択することができる。また、株式、投資信託、先物等、上述した任意の金融商品、或いは、取引商品うちのいずれかを選択することができる。
The
また、入力画面400には、変動範囲として上限と下限とを入力する領域402、403とが設けられている。さらに、入力画面400には相場の変動形態(トレンド、相場状況、相場動向とも言う。)についての予測を入力するトレンド入力欄404が含まれ、相場が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのか、それとも今ある価格を中心として、上昇・下降しつつも中心はほぼ変動せず、所定の価格範囲内で変動する中立傾向にあるのかを指定することができる。図4では、上昇傾向が選択されている。
The
このようにして相場予測が入力され、送信ボタン405がクリックされると、S302において相場予測情報が取引サーバ101に送信され、取引サーバ101は、相場予測情報を取得する。本実施形態においては、相場予測情報の提供は、例えば週に一回、月曜日に行われてもよいし、或いは、2、3日置きに行われてもよい。また、相場予測情報が毎日提供されてもよい。或いは、既に行った予測方向から変更がある場合に、相場予測情報が随時提供されてもよい。情報提供の形態は図4に示す形態に限定されるものではなく、図4の画面に示す種類の情報が提供されれば、形態は特に問わず、テキスト情報として提供されてもよい。
When the market price prediction is input in this manner and the
取引サーバ101は、相場予測情報を受信すると、S303においてロジック(取引手法)を選択する。ロジックには、まず、相場が上昇傾向にある場合には、取引の方向として「買い」を選択し、下降傾向にある場合には取引の方向として「売り」を選択する。本実施形態では、相場の上昇又は下降といったトレンドをフォローして売買を行うロジックをトレンドフォロー型ロジックと呼ぶ。また、相場が今ある価格を中心として上昇、下降し、中心はほぼ変動せず、所定の価格範囲内で変動する中立傾向にある場合に売買を行う、レンジ型のロジックがある。そこで、相場予測情報において、上昇傾向または下降傾向が指定されていた場合には、トレンドフォロー型のロジックを選択し、「売り」か「買い」のいずれかに取引方向を決定する。中立傾向が指定されていた場合には、レンジ型のロジックを選択し、取引方向として「売り」、「買い」の両方を選択する。
When the
また、続くS304において、S303で選択されたロジックを用いて売買を行う際の条件の設定を行う。具体的には、トレンドフォロー型のロジックの場合、注文可能とする範囲を、相場予測情報に含まれる上限、下限により設定すると共に、利益確定価格、損切価格をそれぞれ設定する。利益確定価格、損切価格とは、エントリ注文により確立されたポジションについて、一定の利益が出た場合、或いは、一定の損失が生じた場合に、強制的にポジションを解消する価格をいう。具体的に上昇傾向の場合は、買いの注文を行う価格範囲を上限、下限に基づいて決定し、更に上限よりも高い価格において利益確定価格を決定し、下限よりも低い価格において損切価格を決定する。利益確定価格は、例えば上限+50銭とし、損切価格は、例えば下限-50銭とすることができる。また、下降傾向の場合、売りの注文を行う価格範囲を上限、下限に基づいて決定し、更に上限よりも高い価格において損切価格を決定し、下限よりも低い価格において利益確定価格を決定する。利益確定価格は、例えば下限-50銭とし、損切価格は、例えば上限限+50銭とすることができる。これらの利益確定価格や損切価格は、アナリスト毎に異なっていてもよい。 In the next step S304, the conditions for buying and selling are set using the logic selected in step S303. Specifically, in the case of trend-following logic, the range in which orders can be placed is set based on the upper and lower limits included in the market forecast information, and the profit-taking price and stop-loss price are set, respectively. The profit-taking price and stop-loss price refer to the prices at which a position established by an entry order is forcibly dissolved when a certain profit is made or a certain loss occurs. Specifically, in the case of an upward trend, the price range for placing a buy order is determined based on the upper and lower limits, and the profit-taking price is determined at a price higher than the upper limit, and the stop-loss price is determined at a price lower than the lower limit. The profit-taking price can be, for example, an upper limit of +50 sen, and the stop-loss price can be, for example, a lower limit of -50 sen. In the case of a downward trend, the price range for placing a sell order is determined based on the upper and lower limits, and the stop-loss price is determined at a price higher than the upper limit, and the profit-taking price is determined at a price lower than the lower limit. The profit taking price can be, for example, a lower limit of -50 sen, and the loss cut price can be, for example, an upper limit of +50 sen. These profit taking prices and loss cut prices can be different for each analyst.
また、レンジ型のロジックの場合、注文可能とする範囲を、相場予測情報に含まれる上限、下限に基づき、「売り」、「買い」に対してそれぞれ設定すると共に、売り、買いの決済金額をそれぞれ設定する。これらの決済金額は、エントリ注文により確立されたポジションについて、一定の利益が出た場合に強制的にポジションを解消する価格をいう。具体的に、売りの注文を行う価格範囲を、図4の上限402に設定された値に基づいて決定し、買いの注文を行う価格範囲を、図4の下限403に設定された値に基づいて決定する。それぞれの価格範囲は、図4で設定された上限、下限の価格を中心として、売り、買いの価格範囲の上限、下限を設定してもよいし、図4で設定された上限、下限の価格を売り、買いの価格範囲の上限又は下限として設定してもよい。決済ラインは、買いの決済金額を例えば、売りの価格範囲内のいずれかの価格と設定することができる。具体的には、売りの上限金額の近辺の金額、或いは、売りの下限の金額近辺の金額、或いは、中間の金額等とすることができる。また、売りの決済金額を例えば、買いの価格範囲内のいずれかの価格と設定することができる。具体的には、買いの上限金額の近辺の金額、或いは、買いの下限の金額近辺の金額、或いは、中間の金額等とすることができる。
In the case of range-type logic, the range in which orders can be placed is set for "selling" and "buying" based on the upper and lower limits included in the market price forecast information, and the settlement amounts for selling and buying are set. These settlement amounts refer to the prices at which a position established by an entry order is forcibly dissolved when a certain profit is made. Specifically, the price range for placing selling orders is determined based on the value set in the
また、取引において同時に保有可能なポジション数を設定する。同時に保有なポジション数は例えば、3、4、又は5とすることができるが、これに限定されない。また、注文を行うかどうかを判定する基準の一つである、保有ポジションと現在価格との差額の閾値価格を設定する。例えば、保有ポジションと現在価格との差額が30銭になったら注文を行うこととしてもよい。30銭という閾値価格はあくまで一例であって、より大きい額でも小さい額でもよい。更には、注文を行うかどうかを判定する他の基準として、各種のテクニカル指標について条件を設定することができる。例えば、RSI(Relative Strength Index).20が30%を下回った場合に買いとすることができる。また、MACD(Moving Average Convergence Divergence)のMACDがシグナルを下回ったら売りとすることができる。また、移動平均線(MA.20/40/80)が、MA.20>MA.40>MA.80となれば買いとすることができる。また、移動平均線(MA.20)が、エンベロープ(EVN.160)を下回ったら売りとすることができる。また、価格がボリンジャーバンド(BB.13.2σ)を上回ったら買いとすることができる。また、移動平均線(MA.40/80)がMA.40>MA.80かつ、価格がMA.40を下回ったら買いとすることができる。 Also, the number of positions that can be held simultaneously in a transaction is set. The number of positions that can be held simultaneously can be, for example, 3, 4, or 5, but is not limited to this. Also, a threshold price of the difference between the held position and the current price, which is one of the criteria for determining whether to place an order, is set. For example, an order may be placed when the difference between the held position and the current price becomes 30 sen. The threshold price of 30 sen is merely an example, and may be a larger or smaller amount. Furthermore, conditions can be set for various technical indicators as other criteria for determining whether to place an order. For example, a buy order can be placed when the RSI (Relative Strength Index).20 falls below 30%. Also, a sell order can be placed when the MACD (Moving Average Convergence Divergence) MACD falls below the signal. Also, a buy order can be placed when the moving average line (MA.20/40/80) is MA.20>MA.40>MA.80. Also, a sell order can be placed when the moving average line (MA.20) falls below the envelope (EVN.160). Also, if the price exceeds the Bollinger band (BB.13.2σ), you can buy. Also, if the moving average line (MA.40/80) is MA.40 > MA.80 and the price falls below MA.40, you can buy.
また、取引時間帯、或いは、取引を行わない時間帯を設定することができる。具体的には、取引量の少ない時間帯や、大きな変動が想定される時間帯を避けるために、取引を行う(行わない)時間帯を設定することができる。例えば、金曜日、日本時間の16時以降、月曜日、日本時間の9時までは取引しないことにすることができる。 You can also set trading hours or non-trading hours. Specifically, you can set the hours during which trading will (will not) take place to avoid hours with low trading volume or hours when large fluctuations are expected. For example, you can set no trading after 4pm Japan time on Fridays and no trading until 9am Japan time on Mondays.
本システムにおいて、証券会社等の金融商品取引業者が提供する金商業者システム103は、S311において価格情報を取引サーバ101に随時提供している。この価格情報の提供は随時(例えば、毎秒、数回)行われており、最新の価格情報が取引サーバ101に常時提供されている。取引サーバ101は、S304において条件設定が行われると、S305において注文を行うか否かの判定を行い、注文を行う条件が満たされると判定した場合には、S306において注文指示を金商業者システム103に送信する。このとき、注文指示には、対象商品を指定して「買う」、又は、「売る」のいずれであるかが含まれていればよい。金商業者システム103は、取引サーバ101からの注文指示に応じて、S307で注文処理を行う。
In this system, the
以下では、S305における、注文を行うかどうかの判定処理について説明する。本実施形態において、注文指示には、ポジションを確立するためのエントリ注文と、ポジションを解消して、利益を確定したり、損失を確定したりするための決済注文とがある。 The following describes the process of determining whether to place an order in S305. In this embodiment, order instructions include entry orders for establishing a position and settlement orders for closing a position and determining profits or losses.
まず、図5Aを参照してエントリ注文に関わる判定処理の一例を説明する。当該処理は、CPU201が、ROM205や内部記憶装置207に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。図5Aのフローチャートは、判定処理の一つとしてエントリ注文を行うかどうかを判定するエントリ処理の一例を示す図である。まず、S501において、S303で設定された取引方向による注文で得られたポジション数が最大数を超えていないかどうかを判定する。ポジションとは、1回の注文で発生した持ち高のことを言い、例えば、保持できるポジション数の最大数が5であれば、5回の注文(例えば、「買い」)を行えることになる。S501では、現在のポジション数が保持できる最大数に届かない場合には処理がS502に進み、そうでない場合にはS501に戻る。なお、S303で設定されたロジックの取引方向で確立されたポジションを解消する決済注文については、図5Bのフローチャートを参照して説明する。
First, an example of the determination process related to an entry order will be described with reference to FIG. 5A. This process is realized by the
続くS502では、現在保有しているポジションと現在価格との差額を算出し、当該差額がS304で設定された条件のうち、差額の閾値価格(Th1)よりも大きくなったか否かを判定する。閾値価格は例えば、30銭とすることができる。もし、差額が閾値価格Th1よりも大きくなった場合には、処理はS503に進む。差額が閾値価格以下の場合、処理はS501に戻る。続くS503では、現在価格が取引レンジ内にあるかどうかを判定する。取引レンジは、例えばドル円の場合、106円50銭から108円00銭の間で「買い」と設定されている場合、現在価格が106円50銭から108円00銭の範囲に位置する場合には、処理はS504に進む。また、106円40銭以下の場合に「売り」と設定されている場合、現在価格が106円40銭を下回れば処理はS504に進む。条件を満たさない場合、S501に戻る。 In the next step S502, the difference between the currently held position and the current price is calculated, and it is determined whether the difference has become greater than the threshold price (Th1) of the difference among the conditions set in S304. The threshold price can be, for example, 30 sen. If the difference becomes greater than the threshold price Th1, the process proceeds to S503. If the difference is equal to or less than the threshold price, the process returns to S501. In the next step S503, it is determined whether the current price is within the trading range. For example, in the case of the USD/JPY, if the trading range is set to "buy" between 106.50 yen and 108.00 yen, and the current price is in the range of 106.50 yen to 108.00 yen, the process proceeds to S504. Also, if the price is set to "sell" when it is equal to or less than 106.40 yen, the process proceeds to S504 if the current price falls below 106.40 yen. If the condition is not met, the process returns to S501.
続くS504では、テクニカル指標がS304で設定された条件を満たすかどうかを判定する。テクニカル指標が条件を満たす場合、処理はS505に進む。条件を満たさない場合、S501に戻る。S505では、取引時間帯が設定されている場合には、現在時刻が取引時間帯に属するかどうかを判定し、属する場合にはS306に進む。属しない場合S501に戻る。S306では、「買い」または「売り」の注文指示を金融業者システム103に対して送信する。
In the next step S504, it is determined whether the technical indicators satisfy the conditions set in S304. If the technical indicators satisfy the conditions, processing proceeds to S505. If the conditions are not satisfied, processing returns to S501. In S505, if a trading time zone has been set, it is determined whether the current time belongs to the trading time zone, and if so, processing proceeds to S306. If not, processing returns to S501. In S306, a "buy" or "sell" order instruction is sent to the financial
次に、図5Bを参照して、判定処理の一つとして決済注文を行うかどうかを判定するクローズ処理の一例を説明する。当該処理は、CPU201が、ROM205や内部記憶装置207に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
Next, an example of a closing process that determines whether or not to place a settlement order as one of the determination processes will be described with reference to FIG. 5B. This process is realized by the
まず、S511において、ポジションを解消する条件が成立しているかどうかを判定する。ポジションを解消する条件としては、ブレイクイーブン、或いは、トレーリングストップがある。これらは、エントリにより確立したポジションに対し、価格が上昇或いは下落し、一旦ピーク又はボトムに到達した後、下落或いは上昇したため、保有しているポジションを解消して利益を確定する手法である。ブレイクイーブンについては、ポジションを確立した後、一定の利益が出た段階で逆指値の価格を設定しておき、その後、現在価格が逆指値で設定した価格と一致した時点でポジションを解消する。トレーリングストップについては、ポジションを確立した後、一定の利益が出た段階で逆指値の価格を設定しておき、その後、利益が増加する方向に逆指値の価格をずらして行き、更に価格の変動方向が反転して逆指値の設定価格と一致した時点でポジションを解消する。ブレイクイーブンでは、逆指値の価格が変動しないのに対して、トレーリングストップでは逆指値の価格が利益を増やす方向に変更される点が異なっている。 First, in S511, it is determined whether the conditions for closing a position are met. Conditions for closing a position include break-even and trailing stop. These are methods for closing a position held when the price rises or falls for a position established by an entry, reaches a peak or bottom, and then falls or rises again, thereby closing the position and securing profits. With break-even, after a position is established, a stop-limit price is set when a certain profit is made, and then the position is closed when the current price matches the price set by the stop-limit. With trailing stop, after a position is established, a stop-limit price is set when a certain profit is made, and then the stop-limit price is shifted in the direction that increases profits, and then the position is closed when the price fluctuation direction reverses and matches the set price of the stop-limit. The difference is that with break-even, the stop-limit price does not fluctuate, whereas with trailing stop, the stop-limit price is changed in the direction that increases profits.
ブレイクイーブンとトレーリングストップとは、逆指値を設定する価格を変更することで組み合わせて使用することができる。例えば、ブレイクイーブンでは、確立されたポジションの価格(約定価格)から現在価格が15銭上昇した場合に、約定価格の5銭増しで逆指値の価格を設定できる。その後、現在価格が上昇した後、逆指値の価格まで下がれば決済される。一方、トレーリングストップでは、現在価格が約定価格から45銭上昇した場合に、現在価格の30銭減で逆指値を設定する。その後、現在価格の上昇に合わせて逆指値も上昇させ(現在価格-30銭)、ピークの価格から30銭減まで下がったところで決済される。この設定の場合、約定価格から14銭までは決済価格は設定されず、15銭から44銭までは約定価格の5銭増しで決済価格が設定され、45銭以上は、ピークの価格の30銭減で決済価格が設定される。 Breakeven and trailing stops can be used in combination by changing the price at which the stop limit is set. For example, with breakeven, if the current price rises by 15 sen from the price of an established position (contract price), the stop limit price can be set at 5 sen above the contract price. If the current price then rises and falls to the stop limit price, the order will be settled. On the other hand, with a trailing stop, if the current price rises by 45 sen from the contract price, the stop limit is set at 30 sen below the current price. The stop limit is then raised in line with the rise in the current price (current price - 30 sen), and the order will be settled when the price has fallen to 30 sen below the peak price. With this setting, no settlement price is set up to 14 sen above the contract price, the settlement price is set at 5 sen above the contract price from 15 sen to 44 sen, and the settlement price is set at 30 sen below the peak price for prices above 45 sen.
ポジションを解消する条件が成立した場合、処理は図3のS306に移行し、ポジションを解消する注文指示を送信する。具体的には、買い注文のポジションを決済する注文指示を行うか、又は、売り注文のポジションを決済する注文指示を行う。ポジション解消条件が成立していない場合、処理はS512に移行して、現在価格が利益確定ラインに到達したかどうかを判定する。もし利益確定ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。利益確定ラインに到達していない場合、処理はS513に進む。S513では、現在価格が損失確定ラインに到達したかどうかを判定する。もし損失確定ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。損失確定ラインに到達していない場合、処理はS514に進む。S514では、現在価格が買い又は売りの決済ラインに到達したかどうかを判定する。もし決済ラインに到達している場合には、S306に移行して、その時点で保有するポジションを解消する注文指示を送信する。決済ラインに到達していない場合、処理はS511に戻る。 If the condition for closing the position is met, the process proceeds to S306 in FIG. 3, where an order instruction to close the position is sent. Specifically, an order instruction to settle the buy order position is sent, or an order instruction to settle the sell order position is sent. If the condition for closing the position is not met, the process proceeds to S512, where it is determined whether the current price has reached the profit confirmation line. If the profit confirmation line has been reached, the process proceeds to S306, where an order instruction to close the position held at that time is sent. If the profit confirmation line has not been reached, the process proceeds to S513. In S513, it is determined whether the current price has reached the loss confirmation line. If the loss confirmation line has been reached, the process proceeds to S306, where an order instruction to close the position held at that time is sent. If the loss confirmation line has not been reached, the process proceeds to S514. In S514, it is determined whether the current price has reached the buy or sell settlement line. If the settlement line has been reached, the process proceeds to S306, where an order instruction to close the position held at that time is sent. If the settlement line has not been reached, processing returns to S511.
次に、本実施形態における取引手法(ロジック)の具体例を説明する。本実施形態では、相場が上昇又は下降傾向にある場合に有効なトレンドフォロー型のロジックと、相場が中立な場合に有効なレンジ型のロジックとがある。 Next, a specific example of a trading method (logic) in this embodiment will be described. In this embodiment, there is trend-following logic that is effective when the market is trending upward or downward, and range-based logic that is effective when the market is neutral.
図6は、トレンドフォロー型のロジックについて説明するための図である。図6は、1ドルに対する円の価格の推移を時間軸で示すグラフであり、曲線600は、価格の遷移を示す。点601は、取引を開始した時点を示しており、点601から所定の第1の閾値価格(例えば、10銭、或いは、5から10銭の範囲の値でもよい。)だけ上昇した点602において最初の買い注文(エントリ)を行う。点602は1つのポジションを示す。次に、ポジション602から第2の閾値価格(例えば、25銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)だけ上昇した点603において追加の買い注文を行ってポジションを確立する。その後、価格がポジション602から第3の閾値価格(例えば、45銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)を上回るだけ上昇した後に、ピーク時より所定価格(例えば、30銭、或いは、20から50銭の範囲の値でもよい。)だけ下降すると、点604においてポジション602の利益を確定するためにポジションの売却注文(クローズ)を行う。これは上述の「ブレイクイーブン」又は「トレーリングストップ」の判定手法に基づくものである。
Figure 6 is a diagram for explaining trend-following logic. Figure 6 is a graph showing the change in the price of the yen against 1 dollar on a time axis, and
点604の後、しばらく下降して、その後にまた上昇すると点605において買い注文を行ってポジションを確立する。その後、閾値価格分だけ上昇すると点606において買い注文を行ってポジションを確立する。この時点でポジションは3つであり、保有ポジションの最大数が3であれば、ここで買い注文ができなくなる。最大数が4以上であれば、ポジション606から閾値価格分だけ上昇するのに従って更に買い注文を行ってポジションを確立する。
After
また、図6においては、点線611は利益確定ラインを示しており、現在価格が利益確定ラインに到達したらポジションを解消して、利益を確定する。また、点線612はエントリを入れられる上限価格(エントリ上限ライン)を示しており、現在価格が点線612を上回った場合にはエントリを入れることができない。点線613は、エントリを入れられる下限価格(エントリ下限ライン)を示しており、現在価格が点線612を下回った場合にはエントリを入れることができない。点線614は損失確定ラインを示しており、現在価格が損失確定ラインに到達したらポジションを解消して、損失を確定する。
In addition, in FIG. 6, dotted
図6の例では、ポジション606を確立した後、価格が上昇し利益確定ラインに到達したのでポジション603、605、606を売却して利益を確定する。同様に、価格が下落し損失確定ラインに到達した場合は、ポジションを売却して損失を確定する。
In the example of FIG. 6, after
このようにして、相場の予測が上昇、又は、下降傾向にある場合には、トレンドフォロー型のロジックにより、上昇、下降の傾向において閾値価格以上に価格が変動した場合に注文を入れるようにしており、また、利益確定、或いは、損失確定を行う価格を設定するが、これは相場がある範囲を超えて上昇、又は、下降すると予測されるためである。一方、相場がある範囲内に留まると予想される場合には、レンジ型のロジックにおいて当該範囲を想定し、範囲から外れたとしても範囲内に戻ってくることを想定して、注文を行う価格帯を売り、買い、についてそれぞれ設定しておき、現在価格がその価格帯に含まれる場合に注文を行う。 In this way, when the market is predicted to be on an upward or downward trend, trend-following logic is used to place an order when the price fluctuates above a threshold price in the upward or downward trend, and a price is set for locking in profits or locking in losses, because the market is predicted to rise or fall beyond a certain range. On the other hand, when the market is predicted to remain within a certain range, range-based logic assumes that range, and sets price ranges for placing orders for both buys and sells, assuming that even if the price falls outside the range, it will return to the range, and orders are placed when the current price is within that price range.
図7は、レンジ型のロジックについて説明するための図である。図7は、1ドルに対する円の価格の推移を時間軸で示すグラフであり、曲線700は、価格の遷移を示す。レンジ型のロジックでは、「売り注文」を行う範囲と、「買い注文」を行う範囲とをそれぞれ設定しておく。図7では、売り上限ライン711、売り下限ライン712により「売り注文」を行う範囲が規定され、買い上限ライン713、買い下限ライン713により「買い注文」を行う範囲が規定される。そして、現在価格がこの範囲に含まれる場合に、対応する注文を行う。点702、703は、それぞれ現在価格が買い注文の範囲に含まれるために実行された買い注文により確立されたポジションを示す。ポジション703は、ポジション702よりも閾値価格だけ価格が下がったことに伴い実行された注文に基づく。その後、価格が上昇し、一旦ピークに到達した後、所定金額だけ下落したため、点704においてポジション702、703を解消して利益を確定している。この取引手法は図6を参照して説明した「ブレイクイーブン」または「トレーリングストップ」の判定手法に基づくものである。また、これらのポジション解消条件に該当せず、価格が上昇して買い決済ライン715に到達した場合、ポジション702、703を解消して利益を確定する。
Figure 7 is a diagram for explaining range-type logic. Figure 7 is a graph showing the change in the price of the yen against one dollar on a time axis, and
また、価格が再度上昇し、売り注文の範囲に到達すると、売りの下限ライン712に到達した段階で売り注文を行ってポジション705を獲得し、さらに閾値金額だけ上昇した段階で追加の売り注文を行ってポジション706を獲得する。その後、価格が下落し、売り決済ライン716に到達した場合、ポジション705、706を解消して利益を確定する。また、途中でポジションを解消する条件を満たした場合には、ポジション705、706を解消することになる。
Furthermore, if the price rises again and reaches the range for a sell order, a sell order is placed when the price reaches the lower
このように、トレンドフォロー型とレンジ型では、相場の予測に応じてエントリを行うタイミングが異なっている。トレンドフォロー型では、上昇、又は、下降傾向の初期においてエントリを投入して、その後の価格の上昇または下降に合わせて利益を拡大し、価格が変動範囲から外れていった場合に利益を確定する。一方のレンジ型では、価格が変動範囲から外れても当該範囲内に戻ってくることを想定しているので、エントリを投入するのは変動範囲の上限、下限近辺であり、その後に現在価格が変動範囲から外れたとしても、範囲内に戻った後に変動範囲内において利益を確定するようにしている。 In this way, trend-following and range-following types have different entry timings depending on market predictions. With trend-following types, entries are made at the beginning of an upward or downward trend, profits are expanded as the price rises or falls thereafter, and profits are secured when the price falls out of the fluctuation range. On the other hand, range-following types assume that even if the price falls out of the fluctuation range, it will return to that range, so entries are made near the upper and lower limits of the fluctuation range, and even if the current price subsequently falls out of the fluctuation range, profits are secured within the fluctuation range after it returns to the range.
よって、本実施形態によれば、相場の予測情報を利用することで、相場の変動に応じたロジックに基づく取引を実行することができる。 Therefore, according to this embodiment, by using market price forecast information, it is possible to execute transactions based on logic that corresponds to market price fluctuations.
[他の実施形態]
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。また本発明に係る情報処理装置は、1以上のコンピュータを該情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムによっても実現可能である。該コンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されることにより、あるいは電気通信回線を通じて、提供/配布することができる。
[Other embodiments]
The invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications and alterations are possible within the scope of the gist of the invention. Therefore, in order to clarify the scope of the invention, the following claims are attached. The information processing device according to the present invention can also be realized by a computer program that causes one or more computers to function as the information processing device. The computer program can be provided/distributed by being recorded on a computer-readable recording medium or through an electric communication line.
10:電子商取引システム、101:取引サーバ、102:アナリスト端末、103:金商業者システム、104:ユーザ端末、105:ネットワーク 10: Electronic trading system, 101: Trading server, 102: Analyst terminal, 103: Gold trader system, 104: User terminal, 105: Network
Claims (6)
注文対象の金融商品の相場予測を取得する取得手段と、
前記相場予測に基づき、第1の取引手法と第2の取引手法とのうちのいずれか1つを、注文を実行する取引手法として選択する選択手段と、
選択された前記取引手法に基づき、注文処理を実行する処理手段と
を備え、
前記相場予測は、前記注文対象の金融商品の価格が上昇、又は、下降することの第1の予測、又は、前記価格が所定の範囲内で変動することの第2の予測であって、
前記選択手段は、前記第1の予測においては、買い又は売りのエントリ注文を行う範囲が特定される第1の取引手法を選択し、前記第2の予測においては、買いのエントリ注文を行う範囲と売りのエントリ注文を行う範囲とがそれぞれ特定される第2の取引手法を選択する、情報処理装置。 An information processing device that executes order processing for financial products,
An acquisition means for acquiring a price forecast for a financial instrument that is the subject of an order;
a selection means for selecting one of a first trading method and a second trading method as a trading method for executing an order based on the market price forecast;
and a processing means for executing order processing based on the selected transaction method,
The market price forecast is a first forecast that the price of the financial product to be ordered will rise or fall, or a second forecast that the price will fluctuate within a predetermined range,
The selection means selects, in the first prediction, a first trading method in which a range for placing buy or sell entry orders is specified, and, in the second prediction, selects a second trading method in which a range for placing buy entry orders and a range for placing sell entry orders are specified, respectively.
前記第1の予測において相場の下降が予測された場合、前記第1の取引手法では、売りのエントリ注文を行う範囲が特定される、請求項1に記載の情報処理装置。 When the first prediction predicts an increase in the market price, the first trading method specifies a range in which to place a buy entry order;
The information processing device according to claim 1 , wherein, when a decline in market prices is predicted in the first prediction, a range for placing a sell entry order is specified in the first trading method.
前記第2の取引手法においては、前記エントリ注文を行う範囲の内側に、エントリ注文により確立されたポジションを強制的に解消する価格が設定され、
前記注文対象の金融商品の現在価格が前記ポジションを強制的に解消する価格に到達した場合に、前記処理手段は前記ポジションを解消する注文処理を実行する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。 In the first trading method, a price for forcibly closing a position established by an entry order is set outside the range in which the entry order is placed;
In the second trading method, a price for forcibly closing a position established by an entry order is set within the range for placing the entry order;
3. The information processing device according to claim 1, wherein said processing means executes an order process for closing said position when a current price of said financial product that is the subject of said order reaches a price at which said position is forcibly closed.
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