JP7492127B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

本件は、通信装置及び通信方法に関する。
ISP(Internet Service Provider)がユーザにインターネット接続サービスを提供するネットワークとして、E-TREEがある(例えば特許文献1参照)。E-TREEは、例えば複数のレイヤ2スイッチを含み、クライアントの端末装置とインターネットへのゲートウェイ装置の間の通信を中継する。E-TREEは、MEF(Metro Ethernet Forum)6.2やITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.Sup52に規定されている。
各レイヤ2スイッチには、パケットを送受信する複数のポートが設けられている。レイヤ2スイッチのポート同士の間のインターフェースの属性は「NNI(Network Network Interface)」と呼ばれ、ゲートウェイ装置とポートの間のインターフェースの属性は「ルート(root)」と呼ばれ、端末装置とポートの間のインターフェースの属性は「リーフ(leaf)」と呼ばれる。各レイヤ2スイッチは、イーグレス側のパケットに付与されたVLAN(Virtual Local Area Network)を送信ポートのインターフェースの属性に応じたVID(VLAN Identifier)に更新する。
E-TREEでは、ユーザからゲートウェイ装置への通信を許容しつつユーザ同士の通信を禁止するため、ゲートウェイ装置(ルート)から他のゲートウェイ装置及び端末装置(リーフ)への通信、及び端末装置からゲートウェイ装置への通信は許容されるが、端末装置同士の通信は禁止される。このため、レイヤ2スイッチは、非対称経路上でパケット転送を行う必要がある。
E-TREE内のレイヤ2スイッチは、非対称経路のMAC(Media Access Control)アドレス学習を実現するために、フラッディング及びMACアドレス学習の機能を2つのドメインに分けている。一方のドメインは、ルートからリーフに向かう経路上のパケットのフラッディング及びMACアドレス学習を行い、他方のドメインは、リーフからルートに向かう経路上のパケットのフラッディング及びMACアドレス学習を行う。
2つのドメインの間では、MACアドレス学習の同期処理が行われる。例えば特許文献2には、パケットの伝送方向の逆方向に、VLANタグ情報を編集したMACアドレス学習用のパケットを転送することによりMACアドレス学習の同期処理が行われる点が開示されている。
このように、レイヤ2スイッチは、通信方向ごとにドメインを分離することによりリーフ同士の通信を禁止することができる。
特開2014-158113号公報 国際公開第2004/075482号
上述したように、レイヤ2スイッチは、2つのドメインを用いるだけでなく、複雑なMACアドレス学習の同期処理を実行するため、多くのハードウェアが必要となる。このため、1台のレイヤ2スイッチに設定可能なパス数が、1個のドメインのみを用いる場合より少なくなることによって、E-TREEの収容可能なユーザ数も少なくなる。
そこで本件は、ユーザ同士の通信が禁止された非対称経路のMACアドレス学習に用いられるハードウェアを削減することができる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、通信装置は、ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継する中継ネットワーク内の通信装置において、前記パケットを送受信する複数のポートと、前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持する入力側更新部と、前記入力側更新部により前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定する決定処理部と、前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持する出力側更新部と、前記入力側更新部により前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、前記決定処理部により決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄する廃棄処理部とを有する。
1つの態様では、通信方法は、ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継ネットワークにより中継する通信方法において、複数のポートにより前記パケットを送受信し、前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持し、前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定し、前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持し、前記送信ポートが決定される前に前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄する方法である。
1つの側面として、ユーザ同士の通信が禁止された非対称経路のMACアドレス学習に用いられるハードウェアを削減することができる。
E-TREEの一例を示す構成図である。 レイヤ2スイッチの一例を示す構成図である。 ドメイン部の一例を示す構成図である。 ドメイン部のパケット受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 VIDの設定例を示す図である。 パケットの廃棄処理の一例を示す図である。 E-TREEの通信例を示す図である。 比較例のE-TREEを示す構成図である。
(E-TREEの構成例)
図1は、E-TREE9の一例を示す構成図である。E-TREE9は、中継ネットワークの一例であり、パケット80を1以上のゲートウェイ(GW)装置2a,2b及びユーザの複数の端末装置3a~3dの間で中継する。パケット80には、VIDを含むVLANタグが付与されている。VIDは、ネットワークを識別する識別子の一例である。識別子はVIDに限定されないが、本例のようにVIDを用いた場合、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1Qにより規定された標準的なVLANタグを使用することができる。
ゲートウェイ装置2a,2bは、E-TREE9と不図示のインターネットまたは他のネットワークとの間のパケット転送を処理する。端末装置3a~3dは、例えばタブレット端末、パーソナルコンピュータ、またはスマートフォンなどであり、E-TREE9を介して不図示のインターネットまたは他のネットワークにアクセスする。なお、端末装置3a~3dは、直接的にE-TREE9に接続されてもよいし、LAN(Local Area Network)を介してE-TREE9に接続されてもよい。
E-TREE9には、通信装置の一例である複数のレイヤ2スイッチ(L2SW)1が含まれている。一例として、E-TREE9はノードA~Hを有し、各ノードA~Hにレイヤ2スイッチ1が設けられている。ノードAはゲートウェイ装置2a及びノードB,Eに隣接し、ノードCはノードB,D及び端末装置3aに隣接する。ノードDはノードC及び端末装置3bに隣接する。
また、ノードEはゲートウェイ装置2b及びノードA,Fに隣接し、ノードGはノードF,H及び端末装置3cに隣接する。ノードHはノードG及び端末装置3dに隣接する。
各レイヤ2スイッチ1には、隣接先の装置との間でパケット80を送受信する複数のポートPが設けられている。各ポートPには、隣接先の装置との間のパスのインターフェース属性が設定されている。
レイヤ2スイッチ1とゲートウェイ装置2a,2bの間のインターフェース属性は「ルート」であり、レイヤ2スイッチ1と端末装置3a~3dの間インターフェース属性は「リーフ」である。また、レイヤ2スイッチ1同士の間のインターフェース属性は「NNI」である。なお、ルート属性のパスは、ポートPが接続される第1パスの一例であり、リーフ属性のパスは、ポートPが接続される第2パスの一例であり、NNI属性のポートパスは、ポートPが接続される第3パスの一例である。
E-TREE9では、ユーザからインターネットへの接続を許容しつつユーザ同士の通信を禁止するため、経路R1,R2,R5の通信のようにルートから他のルート及びリーフへの通信、及びリーフからルートへの通信は許容されるが、経路R3,R4の通信のようにリーフ同士の通信は禁止される。このため、レイヤ2スイッチは、非対称経路上でパケット転送を行う必要がある。
レイヤ2スイッチ1は、パケット80を受信するイングレス(以下、「IG」と表記)側のポートP(以下、「受信ポート」と表記)、及びパケット80を送信するイーグレス(以下、「EG」と表記)側のポートP(以下、「送信ポート」と表記)の各インターフェース属性に応じてパケットのVIDを更新または維持する。これにより、レイヤ2スイッチ1は、リーフから他のリーフへのパケット80をVIDに基づいて検出して廃棄する。
(レイヤ2スイッチの構成例)
図2は、レイヤ2スイッチ1の一例を示す構成図である。レイヤ2スイッチ1は、受信ポート10a~10c、IG-VLAN設定部11、入力パケット(PKT)処理部12、ドメイン部13、出力パケット(PKT)処理部14、EG-VLAN設定部15、及び送信ポート16a~16cを有する。なお、以下に述べるレイヤ2スイッチ1の動作は、通信方法の一例である。
受信ポート10a~10c及び送信ポート16a~16cは隣接先の装置のパスに接続されている。一組の受信ポート10a~10c及び送信ポート16a~16cは1つのポートPを構成する。受信ポート10a及び送信ポート16aのインターフェース属性はルートであり、受信ポート10b及び送信ポート16bのインターフェース属性はリーフであり、受信ポート10c及び送信ポート16cのインターフェース属性はNNIである。
NNI属性の受信ポート10c及び送信ポート16cは、後述する2種類のVID(「30」、「40」)のパケットを送受信できるように設定されている。これにより、レイヤ2スイッチ1は、2種類のVIDのパケットを共通のNNI属性のパスで送受信することができる。なお、受信ポート10a~10c及び送信ポート16a~16cのインターフェース属性及び数はE-TREE9内のレイヤ2スイッチ1の隣接先の装置に応じて変化する。
受信ポート10aは隣接先のゲートウェイ装置2a,2bからパケットを受信してIG-VLAN設定部11に出力する。受信ポート10aは隣接先のゲートウェイ装置2a,2bからパケットを受信してIG-VLAN設定部11に出力する。受信ポート10cは隣接先のレイヤ2スイッチ1からパケットを受信してIG-VLAN設定部11に出力する。
IG-VLAN設定部11は、入力側更新部の一例であり、パケットに付与されたVIDを更新または維持する。IG-VLAN設定部11は、ルート属性の受信ポート10aから入力されたパケットのVID、リーフ属性の受信ポート10bから入力されたパケットのVIDを、ルート属性のパス及びリーフ属性のパスに応じた各値を個別の値にそれぞれ更新する。また、IG-VLAN設定部11は、NNI属性の受信ポート10から入力されたパケットのVIDを更新せずに維持する。IG-VLAN設定部11は、VIDを更新または維持したパケットを入力パケット処理部12に出力する。なお、IG-VLAN設定部11は、後述する2種類のVID(「30」、「40」)のパケットを受信できるように設定されている。
入力パケット処理部12は、パケットに装置内ヘッダを付与し、受信ポート10a~10cのインターフェース属性に応じたIG側ネットワークグループIDを装置内ヘッダに挿入する。入力パケット処理部12は、装置内ヘッダを付与したパケットをドメイン部13に出力する。
ドメイン部13は、IG-VLAN設定部11によりVIDを更新または維持されたパケットを、パケットの受信ポート10a~10c以外のポートPにフラッディングする。これにより、ドメイン部13は、パケットの宛先アドレスであるDA(Destination Address)、及び送信ポート16a~16cの対応関係を学習し、その対応関係に基づき送信ポート16a~16cを決定する。ドメイン部13は、送信ポート16a~16cが決定されたパケットを出力パケット処理部14に出力する。なお、ドメイン部13は、パケットの送信ポート16a~16cを決定する決定処理部の一例である。
出力パケット処理部14は、装置内ヘッダのIG側ネットワークグループIDを検出した後、パケットから装置内ヘッダを削除する。また、出力パケット処理部14は、ドメイン部13により決定された送信ポート16a~16cのインターフェース属性に基づいてEG側ネットワークグループIDを検出する。
出力パケット処理部14は、IG側ネットワークグループID及びEG側ネットワークグループIDの組み合わせに応じてパケットを廃棄する。これにより、出力パケット処理部14は、リーフ同士の通信を禁止する。なお、出力パケット処理部14は、パケットを廃棄する廃棄処理部の一例である。出力パケット処理部14は、廃棄対象以外のパケットをEG-VLAN設定部15に出力する。
EG-VLAN設定部15は、出力側更新部の一例であり、ドメイン部13により送信ポート16a~16cが決定されたパケットに付与されたVIDを更新または維持する。EG-VLAN設定部15は、ルート属性の送信ポート16aから送信されるパケットのVID、リーフ属性の送信ポート16bから送信されるパケットのVIDを、ルート属性のパス及びリーフ属性のパスに応じた各値にそれぞれ更新する。また、EG-VLAN設定部15は、NNI属性の送信ポート16cから送信されるパケットのVIDを更新せずに維持する。EG-VLAN設定部15は、VIDを更新または維持したパケットを送信ポート16a~16cに出力する。
ルート属性の送信ポート16aはパケットをゲートウェイ装置2a,2bに送信する。リーフ属性の送信ポート16bはパケットを端末装置3a~3dに送信する。NNI属性の送信ポート16cはパケットをE-TREE9内の他のレイヤ2スイッチ1に送信する。
なお、受信ポート10a~10c、IG-VLAN設定部11、入力パケット処理部12、ドメイン部13、出力パケット処理部14、EG-VLAN設定部15、及び送信ポート16a~16cは、ASSP(Application Specific Standard Product)などのハードウェアから構成される回路である。ここで、レイヤ2スイッチ1が光通信を行う場合、受信ポート10a~10c及び送信ポート16a~16cには、LD(Laser Diode)お及びPD(Photo Diode)がそれぞれ含まれる。
また、IG-VLAN設定部11、入力パケット処理部12、ドメイン部13、出力パケット処理部14、及びEG-VLAN設定部15は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを駆動するプログラムとASSPなどのハードウェアが協働して機能するものであってもよい。
(ドメイン部の機能)
図3、ドメイン部13の一例を示す構成図である。ドメイン部13は、DA検索部130、SA検索部131、フラッディング処理部132、パケット複製部133、学習テーブル134、学習パケット(PKT)生成部135、リフレッシュ処理部136、及びフラッディングテーブル137を有する。ドメイン部13には、レイヤ2スイッチ1の全ポートPが接続される。
パケットは、入力パケット処理部12からDA検索部130に入力される。DA検索部130は、パケットのDAに対応する送信ポート16a~16cを学習テーブル134から検索する。
学習テーブル134は、例えばメモリなどの記憶回路に格納されている。学習テーブル134には、DA(XX:XX:XX:XX:XX:XX(X:任意の16進数))及び送信ポート番号(Y:任意の正の整数)の対応関係が登録されている。ここで送信ポート番号は、送信ポート16a~16cの識別番号である。学習テーブル134は、外部の制御回路(不図示)からのMACフラッシュの指示によりクリアされる。
また、パケットはDA検索部130からSA検索部131に入力される。SA検索部131は、パケットの送信元アドレスであるSA(Source Address)に一致するDAを学習テーブル134から検索する。
SA検索部131は、SAに一致するDAが学習テーブル134に登録済みである場合、リフレッシュ処理部136にリフレッシュ処理を指示する。リフレッシュ処理部136は、検索したDA及び送信ポート番号の登録のエージングタイマをリセットする。エージングタイマが満了すると、DA及び送信ポート番号の登録は、未使用であると判断されて抹消される。
また、SA検索部131は、SAに一致するDAが学習テーブル134に未登録である場合、学習パケット生成部135により学習用のパケットの生成を指示する。学習パケット生成部135は、パケットの受信ポート10a~10cに応じた送信ポート番号の情報を有する学習用のパケットを生成して学習テーブル134に設定することによりDA及び送信ポート番号を学習テーブル134に登録する。
パケットはSA検索部131からフラッディング処理部132に入力される。フラッディング処理部132は、パケットのDAが学習テーブル134に未登録である場合、フラッディングテーブル137からフラッディング対象のポートPを検索して、そのポートPにパケットをフラッディングする。フラッディング対象のポートPはパケットの受信元の受信ポート10a~10c以外のポートPである。
フラッディングテーブル137は、例えばメモリなどの記憶回路に格納されている。フラッディングテーブル137には、パケットのSA及びVIDに対応するフラッディング対象の送信ポート16a~16cの送信ポート番号が登録されている。
パケットはフラッディング処理部132からパケット複製部133に入力される。パケット複製部133は、パケットがフラッディングされる場合、フラッディング対象のポート数分だけパケットを複製して該当ポートPに出力し、パケットをフラッディングしない場合、DA検索部130が学習テーブル134から検索した送信ポート番号が示す送信ポート16a~16cにパケットを転送する。
図4は、ドメイン部13のパケット受信時の処理の一例を示すフローチャートである。ドメイン部13がパケットを受信すると(ステップSt1)、ステップSt2~St8の各処理と、ステップSt9~St12の各処理が同時並行で実行される。先にステップSt2~St8の各処理を説明し、その後にステップSt9~St12の各処理を説明する。
DA検索部130は、学習テーブル134からパケットのDAに対応する送信ポート番号を検索する(ステップSt2)。DA検索部130は、学習テーブル134に送信ポート番号が登録済みである場合(ステップSt3のYes)、学習テーブル134内でDAに対応する送信ポート番号が示す送信ポート16a~16cをパケットの転送先として決定する(ステップSt4)。次にパケット複製部133は、決定された送信ポート16a~16cにパケットを転送する(ステップSt5)。これにより、パケットは、宛先に応じた送信ポート16a~16cから送信される。
また、DA検索部130は、学習テーブル134に送信ポート番号が未登録である場合(ステップSt3のNo)、学習テーブル134にパケットのDAだけを登録する(ステップSt6)。次にフラッディング処理部132はパケットのSA及びVIDに応じたフラッディング対象の送信ポート16a~16cをフラッディングテーブル137から検索する(ステップSt7)。次にパケット複製部133は、パケットを複製してフラッディング対象の送信ポート16a~16cに転送する(ステップSt8)。
また、SA検索部131は、学習テーブル134からSAに一致するDAを検索する(ステップSt10)。学習テーブル134に、SAに一致するDA(該当DA)が未登録である場合(ステップSt10のNo)、処理は終了する。
学習テーブル134に、SAに一致するDA(該当DA)が登録済みである場合(ステップSt10のYes)、学習テーブル134にDAに対応する送信ポート番号が登録済みであるか否かを判定する(ステップSt11)。送信ポート番号が登録済みである場合(ステップSt11のYes)、リフレッシュ処理部136はDA及び送信ポート番号のエージングタイマを0にリセットする(ステップSt12)。
また、送信ポート番号が未登録である場合(ステップSt11のNo)、学習パケット生成部135は学習用のパケットを生成して学習テーブル134に出力することにより学習テーブル134に送信ポート番号を登録する(ステップSt13)。学習パケットには、パケットを受信した受信ポート10a~10cに対応する送信ポート16a~16cを示す送信ポート番号が含まれる。これにより、学習テーブル134にDA及び送信ポート番号が互いに対応付けられて登録される。
このように、ドメイン部13は、IG-VLAN設定部11によりVIDを更新または維持されたパケットを、受信元のポートP以外のポートPにフラッディングする。これにより、ドメイン部13は、パケットのDA、及び送信ポート16a~16cの対応関係を学習し、その対応関係に基づき送信ポート16a~16cを決定する。
このため、ドメイン部13は、リーフ属性のポートPが受信したパケットを他のリーフ属性のポートPに転送する。そこで、IG-VLAN設定部11及びEG-VLAN設定部15は、受信ポート10a~10c及び送信ポート16a~16cのインターフェース属性に応じてパケットのVIDを適切に更新または維持することにより、出力パケット処理部14によるリーフ属性間の通信のパケットを廃棄する。
(VIDの設定例)
図5は、VIDの設定例を示す図である。図5にはIG側のインターフェース属性、入力VID、及び更新VIDと、EG側のインターフェース属性、更新VID、及び出力VIDとの対応関係が示されている。
IG側のインターフェース属性はパケット受信側のポートP(受信ポート10a~10c)に予め設定されている。IG側の入力VIDは、図2の符号P1で示されるように、IG-VLAN設定部11に入力されるパケットのVIDである。IG側の更新VIDは、図2の符号P2で示されるように、IG-VLAN設定部11から出力されたパケットのVIDである。
EG側の出力VIDは、図2の符号P3で示されるように、EG-VLAN設定部15から出力されるパケットのVIDである。EG側の更新VIDは、図2の符号P4で示されるように、EG-VLAN設定部15から出力されたパケットのVIDである。なお、本例では、ルート属性のパスのパケットのVIDは「10」であり、リーフ属性のパスのパケットのVIDは「20」であるとする。VID「10」は第1パスに応じた値の一例であり、VID「20」は第2パスの一例である。
IG-VLAN設定部11は、ルート属性のポートPが受信したパケットのVIDを「10」(入力VID)から「30」(更新VID)に更新し(符号K1参照)、リーフ属性のポートPが受信したパケットのVIDを「20」から「40」に更新する(符号K2参照)。
これにより、IG-VLAN設定部11は、受信側のポートPがルート属性及びリーフ属性の何れであるかに応じて、互いに異なるVID「30」及び「40」をパケットに設定することができる。なお、IG-VLAN設定部11は入力側更新部の一例であり、VID「30」は第1の値の一例であり、VID「40」は第2の値の一例である。
また、IG-VLAN設定部11は、NNI属性のポートPが受信したパケットのVID「30」または「40」を更新せずに維持する(符号K3参照)。このため、入力VIDと更新VIDは同一値である。
EG-VLAN設定部15は、ドメイン部13により決定された送信側のポートPがルート属性である場合、VIDを「30」または「40」(IG側更新VID)から、ルート属性に応じた値の「10」(EG側更新VID)に更新する。また、EG-VLAN設定部15は、ドメイン部13により決定された送信側のポートPがリーフ属性である場合、VIDを「30」または「40」から、リーフ属性に応じた値の「20」に更新する。
ここで、IG側の更新VIDが「40」であり、EG側の更新VIDが「20」であるパケットは、リーフ属性のパス間の通信のパケットであるため、廃棄される。廃棄されないパケットの出力VIDはEG側の更新VIDと同一値である。
また、EG-VLAN設定部15は、ドメイン部13により決定された送信側のポートPがNNI属性である場合、VIDを更新せずに「30」または「40」に維持する(符号Ka~Kd参照)。このため、E-TREE9内の各レイヤ2スイッチ間の各パスには、互いに異なるVID「30」または「40」のパケットが伝送される。
したがって、各レイヤ2スイッチ1は、パケットの送信元のパスがルート属性及びリーフ属性の何れであるかをVIDから検出することができる。このため、出力パケット処理部14は、IG-VLAN設定部11から出力されたパケットのVID、つまりIG側の更新VIDから廃棄対象のパケットを識別することができる。
(パケットの廃棄処理)
図6は、パケットの廃棄処理の一例を示す図である。入力パケット処理部12には、符号120で示されるように、接続先の受信ポート10a~10cごとに、そのインターフェース属性に応じたIG側のネットワークグループIDが設定される。ネットワークグループIDは、ルート属性のポートPの場合、0に設定され、リーフ属性のポートPの場合、1に設定され、NNI属性のポートPの場合、0に設定される。
ここで、NNI属性のポートPの場合、ネットワークグループIDは、パケット80のVLANタグ内のVIDに応じて更新される。入力パケット処理部12は、パケット80から、IG-VLAN設定部11により更新または維持されたVIDを取得し、VIDが、リーフ属性のパスを送信元とする値「40」である場合、ネットワークグループIDを0から1に更新する。
入力パケット処理部12は、IG側のネットワークグループID及び各種の制御情報を含む装置内ヘッダ81をパケット80に付与する。パケット80は、ドメイン部13に入力された後、ドメイン部13から出力パケット処理部14に出力される。なお、IG側のネットワークグループID=1は廃棄IDの一例であり、入力パケット処理部12は付与部の一例である。
出力パケット処理部14には、符号140で示されるように、接続先の送信ポート16a~16cごとに、そのインターフェース属性に応じたEG側のネットワークグループIDが設定される。ネットワークグループIDは、ルート属性のポートPの場合、0に設定され、リーフ属性のポートPの場合、1に設定され、NNI属性のポートPの場合、0に設定される。
出力パケット処理部14は、ドメイン部13から入力されたパケット80に付与された装置内ヘッダ81からIG側のネットワークグループIDを検出する。また、出力パケット処理部14は、パケット80の送信ポート16a~16cに応じたEG側のネットワークグループIDを検出する。
出力パケット処理部14は、装置内ヘッダ81から検出したIG側のネットワークグループIDが1であり、かつ、パケット80の送信ポート16a~16cのネットワークグループIDが1である場合(符号89参照)、パケットを廃棄する。つまり、リーフ属性の受信ポート10bまたはリーフ属性のパスを送信元とするNNI属性の受信ポート10cで受信され、リーフ属性の送信ポート16bから送信されるパケット80は廃棄される。なお、出力パケット処理部14は、パケット80から装置内ヘッダ81を削除する。
このように、出力パケット処理部14は、IG-VLAN設定部11によりVIDを「40」に更新または維持され、ドメイン部13により決定された送信ポート16a~16cがリーフ属性のパスに接続されているパケット80を廃棄する。これにより、リーフ属性のパス間の通信が不可能となるため、E-TREE9を介した端末装置3a,3b間の通信が禁止される。
また、出力パケット処理部14は、IG側のネットワークグループIDが1であることを検出したパケット80を廃棄する。このため、出力パケット処理部14は、廃棄対象のパケット80を容易に検出することができる。
(E-TREEの通信例)
図7は、E-TREE9の通信例を示す図である。E-TREE9には、互いに隣接するレイヤ2スイッチ1a,1bが含まれる。
レイヤ2スイッチ1a,1bは、上記のレイヤ2スイッチ1と同じ機能構成を有するが、ドメイン部13以外の構成の図示は省略する。レイヤ2スイッチ1aは、ルート属性のパスを介しゲートウェイ装置2aに隣接し、リーフ属性のパスを介し端末装置3aに隣接し、NNI属性のパスを介し他のレイヤ2スイッチ1bに隣接する。
レイヤ2スイッチ1bは、リーフ属性のパスを介し端末装置3bに隣接し、NNI属性のパスを介し他のレイヤ2スイッチ1aに隣接する。また、符号H1,H4,H6はEG-VLAN設定部15によるVIDの更新前後の値を示し、符号H2,H3,H5はIG-VLAN設定部11によるVIDの更新前後の値を示す。
ドメイン部13は、ゲートウェイ装置2a及び端末装置3a,3bの間の何れの通信方向のパケット転送処理も行う。ゲートウェイ装置2aから端末装置3a,3bに向かう通信方向のパケットは、レイヤ2スイッチ1aのドメイン部13の入力前にVIDを「10」から「30」に更新される(符号H2参照)。端末装置3a宛てのパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「30」から「20」に更新されて(符号H4参照)、リーフ属性のパスを介して端末装置3aに送信される。
また、端末装置3b宛てのパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「30」に維持されて、NNI属性のパスを介して他のレイヤ2スイッチ1bに送信される。レイヤ2スイッチ1b内のパケットは、VIDを「30」に維持されたままドメイン部13に入力される。端末装置3b宛てのパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「30」から「20」に更新されて(符号H6参照)、リーフ属性のパスを介して端末装置3bに送信される。
端末装置3aからゲートウェイ装置2aに向かう通信方向のパケットは、レイヤ2スイッチ1aのドメイン部13の入力前にVIDを「20」から「40」に更新される(符号H3参照)。次にパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「40」から「10」に更新されて(符号H1参照)、ルート属性のパスを介してゲートウェイ装置2aに送信される。
また、端末装置3bからゲートウェイ装置2aに向かう通信方向のパケットは、レイヤ2スイッチ1bのドメイン部13の入力前にVIDを「20」から「40」に更新される(符号H5参照)。次にパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「40」に維持されたまま、ルート属性のパスを介して他のレイヤ2スイッチ1aに送信される。次にパケットは、レイヤ2スイッチ1aのドメイン部13から出力された後にVIDを「40」から「10」に更新されて(符号H1参照)、ルート属性のパスを介してゲートウェイ装置2aに送信される。
また、端末装置3aから他の端末装置3bに向かう通信方向のパケットは、レイヤ2スイッチ1aのドメイン部13の入力前にVIDを「20」から「40」に更新される(符号H3参照)。次にパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「40」に維持されたまま、ルート属性のパスを介して他のレイヤ2スイッチ1bに送信される。
レイヤ2スイッチ1b内でパケットは、VIDが「40」であるため、入力パケット処理部12によりIG側のネットワークグループID=1を含む装置内ヘッダを付与される。パケットは、VIDを「40」に維持されたまま、ドメイン部13に入力される。ドメイン部13からリーフ属性のポートP宛てに出力されたパケットは、IG側のネットワークグループIDが1であるため、出力パケット処理部14により廃棄される(×印参照)。
また、端末装置3bから他の端末装置3aに向かう通信方向のパケットは、レイヤ2スイッチ1bのドメイン部13の入力前にVIDを「20」から「40」に更新される(符号H5参照)。次にパケットは、ドメイン部13から出力された後にVIDを「40」に維持されたまま、ルート属性のパスを介して他のレイヤ2スイッチ1aに送信される。
レイヤ2スイッチ1a内でパケットは、VIDが「40」であるため、入力パケット処理部12によりIG側のネットワークグループID=1を含む装置内ヘッダを付与される。パケットは、VIDを「40」に維持されたまま、ドメイン部13に入力される。ドメイン部13からリーフ属性のポートP宛てに出力されたパケットは、IG側のネットワークグループIDが1であるため、出力パケット処理部14により廃棄される(×印参照)。
これまで述べたように、IG-VLAN設定部11は、各ポートPが受信したパケットに付与されたVIDを、ポートPがルート属性のパスまたはリーフ属性のパスに接続されている場合、ルート属性のパス及びリーフ属性のパスに応じた値「10」及び「20」から「30」及び「40」にそれぞれ更新する。また、IG-VLAN設定部11は、ポートPがE-TREE9内の他のレイヤ2スイッチ1のNNI属性のパスに接続されている場合、VIDを維持する。
このため、レイヤ2スイッチ1は、ドメイン部13にパケットが入力される前に、送信元のパスがルート属性のパス及びリーフ属性のパスの何れであるかに応じて、異なるVIDをパケットに付与し、付与されたVIDを更新せずにパケットをドメイン部13に入力することができる。
また、EG-VLAN設定部15は、ドメイン部13から出力されたパケットに付与されたVIDを、パケットを送信するポートPがルート属性のパスまたはリーフ属性のパスに接続されている場合、「30」または「40」からルート属性のパスまたはリーフ属性のパスに応じた値「10」または「20」に更新する。EG-VLAN設定部15は、ドメイン部13から出力されたパケットに付与されたVIDを、パケットを送信するポートPがNNI属性のパスに接続されている場合、維持する。
このため、レイヤ2スイッチ1は、ドメイン部13から出力されたパケットを、その宛先となるルート属性のパス及びリーフ属性のパスに応じた値「10」または「20」にそれぞれ更新することができる。また、レイヤ2スイッチ1は、ドメイン部13から出力されたパケットに付与されたVIDを更新せずにパケットをE-TREE9内の他のレイヤ2スイッチ1に中継することができる。
したがって、レイヤ2スイッチ1は、パケットの送信元のパスをVID「30」及び「40」により識別し、VID「30」及び「40」のパケットをNNI属性のパスを介して送受信することができる。このため、レイヤ2スイッチ1は、通信方向によらず、パケットをVIDに基づきフローごとに転送制御することができる。
また、出力パケット処理部14は、IG-VLAN設定部11によりVIDを「40」に更新または維持され、ドメイン部13により決定された送信ポート16a~16cがリーフ属性のパスに接続されているパケット80を廃棄する。
これにより、レイヤ2スイッチ1は、送信元及び宛先の各パスがリーフ属性であるパケットを廃棄することができる。このため、ユーザの端末装置3a,3b同士の通信が禁止される。
したがって、レイヤ2スイッチ1は、以下の比較例とは異なり、1つのドメイン部13によりパケットの通信方向によらずにパケットを転送し、ユーザ同士の通信が禁止された非対称経路のMACアドレス学習を行うことができる。
(比較例)
図8は、比較例のE-TREEを示す構成図である。E-TREE9には、一例としてレイヤ2スイッチ1x,1yが含まれる。
比較例のレイヤ2スイッチ1x,1yは、非対称経路のMACアドレス学習を実現するために、フラッディング及びMACアドレス学習の機能を2つのドメイン部13a、13bに分けている。一方のドメイン部13bは、ゲートウェイ装置2aから端末装置3a,3bに向かう経路上のパケットのフラッディング及びMACアドレス学習を行い、他方のドメイン部13aは、端末装置3a,3bからゲートウェイ装置2aに向かう経路上のパケットのフラッディング及びMACアドレス学習を行う。
2つのドメイン部13a,13bの間には、MAC学習同期部19が設けられている。MAC学習同期部19は、2つのドメイン部13a,13bの間のMACアドレス学習の同期処理を行う。例えばMAC学習同期部19は、ドメイン部13a,13bの一方から他方に対し、VLANタグ情報を編集したMACアドレス学習用のパケットを反対方向に転送することによりMACアドレス学習の同期処理を行う。
このように、レイヤ2スイッチは、通信方向ごとにドメイン部13a,13bを分離することによりリーフ同士の通信を禁止することができる(×印参照)。
また、符号H11~H15は更新前後のVIDの値を示す。比較例のレイヤ2スイッチ1x,1yは、ドメイン部13a,13bから出力されたパケットに付与されたVIDを更新するが、ドメイン部13a,13bに入力されるパケットに付与されたVIDを更新せずに維持する。
例えば端末装置3aからゲートウェイ装置2a宛てに送信されたパケットには、リーフ属性のパスに応じた値「20」が付与されている。パケットは、VIDを「20」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1xのドメイン部13aに入力されるが、ドメイン部13aから出力後にVIDを、ルート属性のパスに応じた値「10」に更新される(符号H11参照)。
また、端末装置3bからゲートウェイ装置2a宛てに送信されたパケットには、リーフ属性のパスに応じた値「20」が付与されている。パケットは、VIDを「20」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1yのドメイン部13aに入力されるが、ドメイン部13aから出力後にVIDを、NNI属性のパスに応じた値「40」に更新される(符号H14参照)。
次にパケットは、VIDを「40」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1xのドメイン部13aに入力されるが、ドメイン部13aから出力後にVIDを、ルート属性のパスに応じた値「10」に更新される(符号H11参照)。
また、ゲートウェイ装置2aから端末装置3a宛てに送信されたパケットには、ルート属性のパスに応じた値「10」が付与されている。パケットは、VIDを「10」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1xのドメイン部13bに入力されるが、ドメイン部13bから出力後にVIDを、リーフ属性のパスに応じた値「20」に更新される(符号H13参照)。
また、ゲートウェイ装置2aから端末装置3b宛てに送信されたパケットには、ルート属性のパスに応じた値「10」が付与されている。パケットは、VIDを「10」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1xのドメイン部13bに入力されるが、ドメイン部13bから出力後にVIDを、NNI属性のパスに応じた値「30」に更新される(符号H12参照)。
次にパケットは、VIDを「30」に維持されたまま、レイヤ2スイッチ1yのドメイン部13bに入力されるが、ドメイン部13bから出力後にVIDを、リーフ属性のパスに応じた値「20」に更新される(符号H15参照)。
このように、比較例のレイヤ2スイッチ1x,1yは、パケットの通信方向ごとのドメイン部13a,13bにより送信先のパスが決定された後、VIDをパスに応じた値に更新する。このため、レイヤ2スイッチ1x,1yは、共通のNNI属性のパスを介して2種類のVID(「30」、「40」)のパケットを送受信することができない。
これに対し、実施例のレイヤ2スイッチ1は、ルート属性のパス及びリーフ属性のパスから受信したパケットのVIDを、ドメイン部13により送信側のポートPが決定される前にパスごとの個別の値「30」,「40」に更新する。このため、レイヤ2スイッチ1は、共通のNNI属性のパスを介して2種類のVID(「30」、「40」)のパケットを送受信することができ、VIDの値に応じてパケット廃棄の可否を判定することができる。
また、レイヤ2スイッチ1のドメイン部13は、パケットの通信方向によらずにパケット転送処理を行うため、比較例のレイヤ2スイッチ1x,1yのように通信方向ごとのドメイン部13a,13bを設けた場合よりハードウェアを削減することができる。これにより、例えばレイヤ2スイッチ1が使用するパス数は、比較例のレイヤ2スイッチ1x,1yのおよそ半分となるため、より多くのユーザにE-TREE9のサービスを提供することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継する中継ネットワーク内の通信装置において、
前記パケットを送受信する複数のポートと、
前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持する入力側更新部と、
前記入力側更新部により前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定する決定処理部と、
前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持する出力側更新部と、
前記入力側更新部により前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、前記決定処理部により決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄する廃棄処理部とを有することを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記入力側更新部により前記識別子を前記第2の値に更新または維持された前記パケットに廃棄IDを付与する付与部を有し、
前記廃棄処理部は、前記廃棄IDを検出した前記パケットを廃棄することを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3) 前記識別子はVIDであることを特徴とする付記1または2に記載の通信装置。
(付記4) ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継ネットワークにより中継する通信方法において、
複数のポートにより前記パケットを送受信し、
前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持し、
前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、
前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定し、
前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持し、
前記送信ポートが決定される前に前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄することを特徴とする通信方法。
(付記5) 前記送信ポートが決定される前に前記識別子を前記第2の値に更新または維持された前記パケットに廃棄IDを付与し、
前記廃棄IDを検出した前記パケットを廃棄することを特徴とする付記4に記載の通信方法。
(付記6) 前記識別子はVIDであることを特徴とする付記4または5に記載の通信方法。
1,1a,1b,1x,1y レイヤ2スイッチ
2a,2b ゲートウェイ装置
3a,3b 端末装置
10a~10c 受信ポート
11 IG-VLAN設定部
12 入力パケット処理部
13,13a,13b ドメイン部
14 出力パケット処理部
15 EG-VLAN設定部
16a~16c 送信ポート
P ポート

Claims (3)

  1. ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継する中継ネットワーク内の通信装置において、
    前記パケットを送受信する複数のポートと、
    前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持する入力側更新部と、
    前記入力側更新部により前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定する決定処理部と、
    前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持する出力側更新部と、
    前記入力側更新部により前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、前記決定処理部により決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄する廃棄処理部とを有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記識別子はVIDであることを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  3. ネットワークを識別する識別子が付与されたパケットを1以上のゲートウェイ装置及び複数の端末装置の間で中継ネットワークにより中継する通信方法において、
    複数のポートにより前記パケットを送受信し、
    前記複数のポートの各々が受信した前記パケットに付与された前記識別子を、当該ポートが前記1以上のゲートウェイ装置の第1パスまたは前記複数の端末装置の第2パスに接続されている場合、前記第1パス及び前記第2パスに応じた各値から第1の値及び第2の値にそれぞれ更新し、当該ポートが前記中継ネットワーク内の他の通信装置の第3パスに接続されている場合、維持し、
    前記識別子を更新または維持された前記パケットを、前記複数のポートのうち、受信元のポート以外のポートにフラッディングすることにより前記パケットの宛先アドレス、及び前記パケットを送信する送信ポートの対応関係を学習し、
    前記対応関係に基づき前記送信ポートを決定し、
    前記送信ポートが決定された前記パケットに付与された前記識別子を、前記送信ポートが前記第1パスまたは前記第2パスに接続されている場合、前記第1の値または前記第2の値から前記第1パスまたは前記第2パスに応じた値に更新し、前記送信ポートが前記第3パスに接続されている場合、維持し、
    前記送信ポートが決定される前に前記識別子を前記第2の値に更新または維持され、決定された前記送信ポートが前記第2パスに接続されている前記パケットを廃棄することを特徴とする通信方法。
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