JP7491623B1 - 口腔内保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 舌を所望の位置に規制する口腔内装着装置を提供することにある。【解決手段】マウスピース10は、下顎の歯に装着される本体11と、この本体11から口腔内後方向に延びる仕切部12と、仕切部12の底面121と本体11の左右一方の底面とを接続する薄板状の底面部13とを備える。これによれば、対象者の口腔内で舌の動きを規制することができる。したがって、口腔癌などの治療時に、放射線を照射する際の支障となりうる位置に舌が移動することを防止することができる。【選択図】 図7

Description

本発明は、口腔内保護装置に関する。
人間の口腔内に入れるマウスピースと称される口腔内保護装置として、例えば歯並びを矯正するガード用マウスピース、歯ぎしりによる歯の損傷を防止するマウスピース、外力を受けるときに歯の損傷を防止するスポーツ用マウスピースなど、多様な用途のものが知られている。
特許文献1は、舌を本来あるべき正しい位置に位置させる口腔内装着装置として、上顎の歯に装着される本体部を備える口腔内装着装置であって、前記本体部は、第1領域、第2領域、及び第3領域を有し、下顎の前歯が前記第1領域に接触し、前記第1領域に接触する下顎の前歯を前記第2領域に接触させたまま前記第3領域に向けて移動させることにより、下顎が前上方に向けて移動することができることを開示している。
特許文献1の口腔内装着装置は、口腔内の容積が減るとき後方に下がってしまっていた舌をその本来あるべき位置(舌が自然と上顎に接触する位置)に位置させることができる。
このものは、口腔内で放射線を照射する場合に腫瘍などの患部に放射口腔内の舌の位置を規制するという目的のものではない。
特許第7171158号公報
従来、口腔がんに対する放射線治療には、手術と組み合わせる術前・術後照射と、放射線治療のみで根治を目指す根治照射などがある。腫瘍が大きい場合、リンパ節転移を認める場合などは放射線治療のみでは治癒率が劣るため手術を主体とした治療になる。
口腔がんに対し放射線を照射するとき、患者側から見て、放射線の照射を妨げない口腔内の所望の位置に舌を移動させる必要がある、例えば、口腔内の左右の一方の位置に舌を規制したり、あるいは、口腔内の前方の空間位置に舌を許容する空間を確保する必要が生じる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、舌を所望の位置に規制する口腔内装着装置を提供することにある。
本発明の一態様の口腔内装着装置は、下顎の歯に装着される本体(11)と、
前記本体から口腔内後方向に延びる仕切部(12)と、
前記仕切部の底面(121)と前記本体11の左右一方の底面(141)とを接続し、前記本体の厚さ及び前記仕切部の厚さよりも薄い薄板状の底面部(13)とを備え
前記本体の内壁は、下顎の歯の外形状に対応する形状を有し、
前記仕切部は、前記本体から口腔内後方にいくにしたがい、前記底面部が形成されている方向側に湾曲し、
前記底面部は、下顎の口腔底に接触する面であって口腔底に安定に接地可能な接地面(22)を有する構成を採用する。
本発明の口腔内装着装置によれば、対象者の口腔内で舌の動きを規制することができる。したがって、口腔癌などの治療時に、放射線を照射する際の支障となりうる位置に舌が移動することを防止することができる。
本発明の別の一態様の口腔内装着装置は、下顎の歯に装着される本体(31)と、
前記本体から口腔外前方向に突き出し、内部に舌の先端の出入れを許容する舌先端許容室(32)を有する袋状の突出部(33)と、
前記袋状の突出部の前記舌先端許容室に舌の先端を出入可能にし、舌が上顎の硬口蓋方向に移動するのを規制する天面部(34)とを備えた構成を採用する。
本発明の口腔内装着装置によれば、対象者の口腔内で舌の動きを規制することができる。したがって、口腔癌などの治療時に、放射線を照射する際の支障となりうる位置に舌が移動することを防止することができる。
本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の平面図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の底面図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の正面図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の背面図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の斜視図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置を別角度からみた斜視図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置を装着した状態の説明図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の平面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の底面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の正面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の背面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の側面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の逆側面図。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置を装着した状態の説明図。 本発明の第一実施形態による口腔内保護装置の図面代用写真。 本発明の第二実施形態による口腔内保護装置の図面代用写真。
以下、本発明の実施形態によるモータ装置を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態についての口腔内保護装置について図1から図7及び図15に基づいて説明する。
口腔内保護装置に相当する放射線治療用マウスピース10は、下顎の歯に装着される本体11を備え、本体11は、患者からみて右本体14と左本体15とからなる。本体11は、基本形が、横断面逆U字形状で、左右の中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯までを被せる形状をしている。本体11の内壁は、下顎の歯の外形状に対応する形状になっている。
図15は、模型の下顎の歯に仮固定したマウスピースを示す。このマウスピースは舌を左右に避けるタイプである。
仕切部12は、中央から口腔内後方向に延びる仕切部12と、仕切部12の底面121と右本体14の底面141とを接続する薄板状の底面部13とを備える。
仕切部12は、自ら仕切る左右の空間のうち一方の空間側へ舌が移動を妨げることが可能である。仕切部12の右側面123及び左側面124は、舌が仕切部の一方の側面から他方の側面へ移動することを防止する。これにより、口腔癌の腫瘍及びその周辺に放射線を当てる場合、舌の動きを許容する空間の範囲を制限し、制限された空間への舌の移動を防止する。
仕切部12は、口腔内後方向に延びるに従い右本体14に近づく方向に湾曲した形状になっている。当該方向側に底面部13が形成されている。
次に、マウスピース10の製造方法の一例について説明する。
放射線科医師から放射線治療用マウスピースの作製依頼を受けた歯科医師は、患者の腔内において印象採得(型取り)をする。印象採得した物に歯科技工士が硬石膏を注ぐ。硬化後取り外して形を整え作業模型が出来る。
サベイングをする。サベヤーを用いてサベイラインを記入する。残存歯や顎堤の相互の平行関係を調べ、マウスガードの着脱方向とブロックアウトの範囲を決定する。
パラフィンワックスを用いてブロックアウトをする。模型上で、不必要なアンダーカット(着脱を妨げる部分)をワックスで埋める。アルジネート印象材を用いて作業模型の印象(型取り)をする。
印象に硬石膏を注いで、複製模型を作る。この際、舌の位置などを考えながら、パラフィンワックスで、マウスピースの外形を作る。形態は、放射線医師、物理士と相談しながら決める。
上記工程から先のアクリルレジンマウスピースの作製工程は、通常の義歯と同じである。材料や機械のメーカーによって転入や重合方法などが異なる。出来上がったワックス型を、作業模型ごと義歯作製用フラスコに普通石膏を用いて一次埋没する。
一次埋没石膏が硬化後、ワックス型部分を硬石膏にてコーティング(目的・・・面を滑沢にする、変形防止)した後、上部フラスコをセッティングし普通石膏で二次埋没する。重合完了、徐冷後に石膏から割り出す。
下顎の歯にマウスピース10を装着すると、図7に示すように、舌の位置を、この場合、右側面123の反対側の左側面124の空間側に寄せ、仕切部12により舌が右方向に移動するのを規制する。したがって、口腔内の例えば腫瘍5の周辺に舌が移動することを妨げられるから、腫瘍5及びその周りに障害となる舌が来ることを回避できる。したがって、放射線を腫瘍5及びその周辺に直接照射しやすいから、放射線治療の円滑な実施を妨げない。
本実施形態のマウスピース10によれば、患者の残存歯に被せることで仮固定する部位に本体11を有するから、舌圧でマウスピース10を不用意に移動することが防止される。舌を避けることにより、癌局部を露出することができる。そのことで、効果的な放射線治療を行うことができる。また、舌に放射線が直接照射されることを回避することができる。したがって、味覚障害の発生を防止する。
本実施形態によれば、患者の残存歯が少ない場合又は無歯顎の場合は、患者本人が使用している義歯の上に本体11を装着する。これにより、舌の移動を規制することができる。
放射線治療は、体の外から腫瘍やその周辺にレーザを照射する。このとき、放射線を照射しない位置に舌の位置を制御することができる。したがって、口腔内でレーザが照射されるとき、舌にレーザが照射されることを防止することができる。したがって、リニアック放射線照射治療時などに舌にレーザが当たると生じやすい味覚障害を回避することができる。患者の味覚障害の発生を防止することができる。
本実施形態のマウスピース10を用いて、下顎骨癌の治療を行うことができる。
この治療において、下顎の歯に本体11が装着される。このとき、舌圧でマウスピース10を押し上げないよう下顎の歯に本体11を嵌める。舌を腫瘍5から遠ざけ、口腔内で腫瘍5を露出させるように、マウスピース10を装着する。
(比較試験)
マウスピースの有無で、同様の放射線治療計画を立て比較を行った。
マウスピースを用いて治療を行った場合、マウスピースを用いないで治療を行った場合に比べ、舌が腫瘍から離れることにより舌への線量を減らせることが確認できた。これにより、放射線治療時に舌に放射線が直接的に照射されると生じやすい味覚障害を回避することができた。
放射線治療用マウスピースを用いてレーザを直接癌に照射し治療可能な適応癌の種類は、例えば、口腔癌(舌癌)、上顎洞癌、上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌、唾液腺癌(耳下腺癌)、原発不明癌-頭部リンパ節、嗅神経芽細胞腫等である。本発明は、これらの癌以外の癌患者のほか、他の放射線治療を要する患者に適用することができる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態の口腔内保護装置について図8から図14及び図16に基づいて説明する。
口腔内保護装置に相当するマウスピース30は、図14に示すように、下顎の歯3に装着する本体31と、本体31から口腔外前方向に突き出し、内部に舌の先端の出入れを許容する舌先端許容室32を有する袋状の突出部33と、袋状の突出部33の舌先端許容室32に舌の先端を出入可能にし、舌が上顎の硬口蓋方向に移動するのを規制する天面部34とを備える。
図16は、模型の下顎の歯に仮固定した透明色のマウスピースを示す。このマウスピースは舌を前方に伸ばせるタイプである。
このマウスピース30の使用材料は、例えばビニル系材料シートとプラスチック系材料シートを圧接して作製している。
下顎の歯3に装着される本体31は、基本形が、横断面逆U字形状で、左右の切歯から犬歯及び臼歯までを被せる形状をしている。本体31の内壁は、下顎の歯の外形状に対応する形状になっている。
袋状の突出部33は、本体31の前端に形成される。袋状の突出部33は、本体31の上部から口腔外前方向へ突き出している。袋状の突出部33は、第三大臼歯から第一小臼歯の配列される方向に本体31の左右から口腔外前方向に延び、内部に、舌先端の挿入を許容する舌先端許容室32を有する。
天面部34は、本体31の口腔内上方(上顎の硬口蓋の方向に舌を受け入れ所定以上の硬口蓋方向)への舌の移動を規制する天面内壁341を形成する(図9参照)。天面部34は舌を収容する舌収容室35を形成する。舌収容室35は、舌先端許容室32に連通している。
次に、マウスピース30の製造方法の一例について説明する。
放射線科医師から放射線治療用マウスピースの作製依頼を受けた歯科医師は、患者の腔内において印象採得(型取り)をする。印象採得した物に歯科技工士が硬石膏を注ぐ。
硬化後取り外して形を整え作業模型が出来る。
サベイングをする。サベヤーを用いてサベイラインを記入する。残存歯や顎堤の相互の平行関係を調べ、マウスガードの着脱方向とブロックアウトの範囲を決定する。
パラフィンワックスを用いてブロックアウトをする。模型上で、不必要なアンダーカット(着脱を妨げる部分)をワックスで埋める。
アルジネート印象材を用いて作業模型の印象(型取り)をする。印象に硬石膏を注いで、複製模型を作る。歯科用樹脂プレート(厚み2mm、ソフトタイプ)を、歯科技工用成型器を用いて作業模型に圧接する。徐冷後、成型した樹脂プレート(ソフトタイプ)を、歯頸線に合わせてカットする。歯科用シリコンパテを用いて、樹脂プレート(ソフトタイプ)の上に患者の舌を想定しながら形を作る。歯科用樹脂プレート(2mm、ハードタイプ)を、歯科技工用成型器を用いて、樹脂プレート(ソフトタイプ)をセットした作業模型に圧接する。樹脂ソフトタイプにプライマーを塗布した事により、樹脂ハードタイプに接着する。
徐冷後、作業模型を割り出し、シリコンパテを除去する。余剰部分をカットし、形態を整えて完成させる。
第二実施形態のマウスピース30によると、天面内壁314の下方空間及び舌先端許容室32において舌を歯の前方へ勢いよく伸ばすことができるし、前方に伸ばした位置で静止又は動作することもできる。そして、舌の上方への動きを天面部34で制限するから、放射線治療時の医療機器の移動の際の許容空間を広範囲に確保することができる。したがって、円滑な手術又は治療操作を行うことができる。
本実施形態のマウスピース30の使用材料は、エチレン酢酸系ビニル系(EVA)シートと熱可塑性樹脂ハードシートを用いた。歯牙部にソフトなEVAシートを圧接して維持を求め、それを歯頸線に合わせてカットし、舌部のハードシート部分は歯頸線より例えば5~10mm下でカットする。EVAシートを内側にしてハードシート部分と専用プライマーにて接着する。舌固定部分は、舌形態を予測し形を作る。
第二実施形態のマウスピース30によると、舌の先端部を舌先端許容室32に入れられるから、患者にとっての負担を軽減することができる。また舌の移動範囲を規制し、規制範囲の外のスペースでレーザを照射することで放射線治療を有効に行うことができる。このスペース部分に腫瘍などがある場合に効果的に放射線治療を行うことができる。
(他の実施形態)
上記第一実施形態では、仕切部12は、口腔内後方向に延びるに従い右本体14に近づく方向に湾曲した形状になっている。当該方向側に底面部13が形成されている。しかし、本発明では、仕切部は口腔内後方向に延びるに従い左本体に近づく方向に湾曲した形状にしてもよい。
上記第一実施形態では、使用材料はアクリルレジンを用いたが、本発明では、使用材料は上記に限られるものでない。
口腔内に局部床義歯のクラスプ(維持装置)や総義歯に金属を使用している場合(金属床義歯や金属人工歯を使用等の場合)、又は不適合の義歯が入っていて義歯リライニング(裏打ち)が出来ない場合、固定原を歯牙に求めることが出来ない場合がある。これらの場合は、義歯に準じた粘膜負担のマウスピースを作り、このマウスピースの仮固定はシリンジを上顎との間に噛まして安定させる方法は可能である。
上記第二実施形態では、マウスピース30と図示しない鉛板と用いて、口唇有棘細胞癌の治療を行うこともできる。
上記第一実施形態及び第二実施形態は、マウスピースの製造工程について上述した製造工程に限られるものでなく、本発明は、3Dプリンタを用いて製作することができることはもちろんである。
舌を左右によけるタイプの口腔内保護装置は、図1では左によける形状であるが、右によける形状でもよい。
また、舌を左右の一方に案内するタイプの口腔内保護装置は、開口を安定させる形状でもよい。
舌を左右の一方に案内するタイプの口腔内保護装置は、下唇を抑える形状でもよい。
これらは医師と歯科技工師の指示により工夫をして作製する。組み合わせることで色々な放射線治療に対応することができる。
上記第一実施形態及び第二実施形態は、これらのマウスピースを基本とし、患者の義歯に対して仮固定部を変形すれは、本発明による他の変形の実施形態のマウスピースを作成することができる。治療部位に合わせて義歯を加工及び修整することも可能である。顎堤がしっかりとあれば、義歯がなくても直接顎堤にのせる本発明のマウスピースも作製可能である。
本発明の一態様の前記仕切部は、底面(121)が平面状である。これにより、口腔内のマウスピース装着が安定し、装着する者の違和感を軽減することができる。
本発明の一態様の前記仕切部は、天面が付根部(20)と先端部(21)との間で上顎の硬口蓋方向に凸状の凸部(122)を有する。これにより、仕切部の強度を高めるとともに、舌が容易に仕切部を超えて反対側の空間に移動することを予防することができる。
本発明の一態様の底面部(13)は、下顎の口腔底に安定に接地可能な接地面(22)を有する。
本発明の一態様の前記仕切部は、前記本体から口腔内後方にいくにしたがい前記本体の左右一方の同方向に曲がっている。これにより、放射線治療時に舌の延びられる方向を適切に案内する。
本発明の別の一態様(舌を前に伸ばすタイプ)の本体(31)は、左右の大臼歯の上面に被さる位置まで口腔内後方向へ延びている後方端(37)を有する。これにより、放射線治療時に下顎の歯への本体(31)を安定に仮固定することができる。
本発明の別の一態様の天面部(34)は、天面が左右の大臼歯の両上面を跨ぐ位置まで口腔内後方向へ延びている舌挿入口端(38)を有する。これにより、放射線治療時に舌の居場所に舌を自由度をもって適切に案内する。
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
2 上顎の歯、
3 舌顎の歯、
10 マウスピース、
11 本体、
12 仕切部、
13 底面部、
14 右本体、
15 左本体、
30 マウスピース、
31 本体、
32 舌先端許容室、
33 袋状の突出部、
34 天面部、
35 舌収容室。

Claims (6)

  1. 患者の下顎の歯に装着される本体(11)と、
    前記本体から口腔内後方向に延びる仕切部(12)と、
    前記仕切部の底面(121)と前記本体の左右一方の底面(141)とを接続し、前記本体の厚さ及び前記仕切部の厚さよりも薄い薄板状の底面部(13)とを備え
    前記本体の内壁は、下顎の歯の外形状に対応する形状を有し、
    前記仕切部は、前記本体から口腔内後方にいくにしたがい、前記底面部が形成されている方向側に湾曲し、
    前記底面部は、下顎の口腔底に接触する面であって口腔底に安定に接地可能な接地面(22)を有する口腔内保護装置。
  2. 前記本体、前記仕切部及び前記底面部はアクリルレジンで一体成形されている請求項1記載の口腔内保護装置。
  3. 前記仕切部は、底面(121)が平面状である請求項1又は2記載の口腔内保護装置。
  4. 前記仕切部は、天面が付根部(20)と先端部(21)との間で上顎の硬口蓋方向に凸状の凸部(122)を有する請求項1又は2記載の口腔内保護装置。
  5. さらに、舌固定部分は舌形態を予測して形成する請求項1又は2記載の口腔内保護装置。
  6. 請求項1記載の口腔内保護装置の製造方法であって、患者の口腔内で歯の型取りをし、その型に硬石膏を注ぎ、歯の複製模型を作り、前記複製模型から形態を造る口腔内保護装置の製造方法。
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