JP7490444B2 - バイオマス固形燃料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バイオマス固形燃料の製造方法及びバイオマス固形燃料に関する。
石炭火力は排出原単位あたりのCO排出量が多く、環境負荷が高い。石炭火力からのCO排出削減のため、石炭にバイオマスを混合して燃焼するバイオマス混焼が注目されている。
木質チップ及び木質ペレットの混焼は、すでに行われているが、バイオマスは石炭に比べて粉砕性が悪いため、バイオマスの最大混焼率が数%程度にとどまっている。
そこで、バイオマス混焼率を上げるための手段の一つとして、バイオマスを半炭化する方法が挙げられる。バイオマスを半炭化することにより、粉砕性が向上した固形燃料が得られる。また、石炭への混焼率を上げることもできる。
例えば、特許文献1には、サイズが5~60mmである木質系バイオマス粉砕物を、嵩密度(JIS K 2151の6「かさ密度試験方法」に従って測定)0.5g/cm以上に高密度化処理し、続いて酸素濃度10%以下で、かつ温度170~350℃の条件下で焙焼することを特徴とする固体燃料の製造方法が開示されている。
例えば、特許文献2には、燃料比(固定炭素/揮発分)が0.2~0.8、無水ベース高位発熱量が4800~7000(kcal/kg)、酸素Oと炭素Cのモル比O/Cが0.1~0.7、水素Hと炭素Cのモル比H/Cが0.8~1.3であることを特徴とするバイオマス粉を成型したバイオマス固体燃料が開示されている。
特開2015-189958号公報 国際公開第2016/056608号
一方、木質ペレット等の固形燃料を考えた場合、例えば、固形燃料は水に濡れると崩壊してしまうためサイロ等に保管する必要があるが、バイオマスを半炭化した固形燃料(以下、「ブラックペレット」と称することがある。)は疎水性であるため、屋外に貯蔵でき、サイロ等の設備が必要ないなどのメリットが生じる。
しかしながら、ブラックペレットを屋外貯蔵したとき、有機成分(COD及びBOD)の溶出が懸念される。石炭は有機成分の溶出はほぼないが、ブラックペレットは有機成分が溶出するため、屋外貯蔵した場合の環境への影響が懸念される。
よって、ブラックペレットを屋外貯蔵するにあたっては、有機成分の溶出を可能な限り抑えることが必要とされる。そのためには、製造プロセスから検討を行い、有機成分が溶出しにくい構造を持つブラックペレットの製造方法が求められる。
なお、特許文献2に記載のバイオマス固体燃料は、製造プロセスの検討が十分行われていないため、CODが比較的高い値を示している。
本発明の目的は、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料の製造方法、及びバイオマス固形燃料を提供することである。
本発明の一態様によれば、バイオマス粉を含む塊状物を、反応器で加熱してバイオマス固形燃料を製造するバイオマス固形燃料の製造方法であって、前記バイオマス粉を含む塊状物を、前記反応器に投入する前に、前記反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度で予め加熱する第1加熱工程と、前記第1加熱工程で加熱された塊状物を前記反応器に投入し、200℃以上300℃以下、10分以上240分以下で前記塊状物を加熱する第2加熱工程と、を有し、前記第1加熱工程における加熱温度は、前記第2加熱工程における加熱温度より低い、バイオマス固形燃料の製造方法が提供される。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記露点温度より2℃低い温度以上の温度は、100℃以下であることが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記第2加熱工程における前記反応器内の雰囲気中に含まれる水分量は、40質量%以下であることが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記第2加熱工程で発生する乾留ガスの少なくとも一部を回収する工程と、回収された前記乾留ガスを前記第2加熱工程に再利用する工程と、を有することが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記再利用する工程は、回収された前記乾留ガスの一部を燃焼させることにより発生した熱を利用して、前記乾留ガスから加熱乾留ガスを生成させ、生成した前記加熱乾留ガスを、前記反応器内に戻すことが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記再利用する工程は、回収された前記乾留ガスを燃焼させることにより、燃焼排ガスを生成させ、生成した前記燃焼排ガスを、前記反応器内に戻すことが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、前記バイオマス粉は、木質バイオマス、草木バイオマス、農作物残渣バイオマス、及びパーム椰子バイオマスからなる群から選択される少なくとも1種に由来することが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、製造された前記バイオマス固形燃料は、BODが200ppm以下であり、CODが200ppm以下であることが好ましい。
本発明の一態様に係るバイオマス固形燃料の製造方法において、製造された前記バイオマス固形燃料は、算術平均粗さRaが5.0μm以下であり、BODが200ppm以下であり、
CODが200ppm以下であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、バイオマス粉を含むバイオマス固形燃料であって、算術平均粗さRaが5.0μm以下であり、BODが200mg/L以下であり、CODが200mg/L以下であるバイオマス固形燃料が提供される。
本発明の一態様によれば、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料の製造方法、及びバイオマス固形燃料を提供することができる。
従来の方法でブラックペレットを製造したときに生じ得る事象を説明するための図。 温度と飽和水分との関係を示すグラフ。 第1実施形態に係るバイオマス固形燃料の製造方法を示すフローチャート。 第2実施形態に係るバイオマス固形燃料の製造方法を示すフローチャート。 第3実施形態の製造方法で用いる製造設備の一態様を示す概略図。 第3実施形態の製造方法で用いる製造設備の一態様を示す概略図。 第1加熱工程の温度とBOD及びCODとの関係を示すグラフ。 実施例1~2及び比較例1~4で得られたバイオマス固形燃料の写真。
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前に記載される数値を下限値とし、「~」の後に記載される数値を上限値として含む範囲を意味する。
〔第1実施形態〕
<バイオマス固形燃料の製造方法>
本実施形態に係るバイオマス固形燃料の製造方法(以下、「本実施形態の製造方法」と称することがある。)は、バイオマス粉を含む塊状物を、反応器で加熱してバイオマス固形燃料を製造する方法である。
本実施形態の製造方法は、バイオマス粉を含む塊状物を、反応器に投入する前に、前記反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度で予め加熱(予備加熱)する第1加熱工程と、第1加熱工程で加熱された塊状物を前記反応器に投入し、200℃以上300℃以下、10分以上240分以下で前記塊状物を加熱する第2加熱工程と、を有する。
また、第1加熱工程における加熱温度は、第2加熱工程における加熱温度より低い。
本実施形態の製造方法によれば、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料を得ることができる(以下、「本実施形態の効果」と称することがある。)。
本実施形態の製造方法では、第2加熱工程の実施により、得られるバイオマス固形燃料に含まれるバイオマス粉が半炭化される。
ここで、半炭化とは、少なくとも一部のバイオマスを炭化した状態をいう。そのため、本明細書における半炭化は、バイオマスの一部を炭化した状態、及びバイオマスの全てを炭化した状態を包含する。半炭化されたバイオマス固形燃料は、固体状のバイオマス(例えば木質バイオマス)を、例えば200℃以上300℃以下で加熱することで得られる。
従来の固形燃料の製造方法では、バイオマス粉を含む塊状物を、予め加熱することなく反応器に投入し、当該塊状物を所定温度及び所定時間で加熱することで固形燃料を得ていた。すなわち、従来の固形燃料の製造方法では、本実施形態における第1加熱工程(つまり予備加熱工程)を実施することなく、第2加熱工程のみを実施することで固形燃料を得ていた。
しかし、このような方法で製造された固形燃料は、表面が劣化し易く、COD及びBODが溶出し易いことがわかった。その理由は以下のように考えられる。
図1は、従来の方法でブラックペレット(バイオマスを半炭化した固形燃料)を製造したときに生じ得る事象を説明するための図である。図1に示す事象1~4は、以下の通りである。なお、ホワイトペレットとは、バイオマスを半炭化していない状態の固形燃料である。
・事象1:ホワイトペレット20を反応器に投入すると、ホワイトペレット20の表面に水分を含む高温(例えば270℃)のガスが触れる。
・事象2:反応器投入直後のホワイトペレット20は、表面温度が常温(25℃)に近いため、表面に水21が吸着して結露が生じ易くなる。
・事象3:結露で生じた水21により、ホワイトペレット20をコーティングしているリグニン由来と考えられる成分22が溶け、表面から光沢がなくなる。つまり、ホワイトペレット20の表面が劣化する。
・事象4:表面が劣化したホワイトペレット20を半炭化するための温度まで上昇する際、水分が蒸発する。その結果、表面が劣化したブラックペレット30が得られる。
本発明者らは、事象1~4について鋭意検討した結果、ホワイトペレットを反応器に投入する前に、ホワイトペレットを特定の温度で予備加熱する、具体的には、「反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度」で予め加熱することで、得られるブラックペレットの表面が劣化しにくくなることを見出した。
本実施形態の製造方法によれば、ホワイトペレットを反応器に投入した直後の、ペレット表面への水分の吸着が抑制され、ホワイトペレットをコーティングしているリグニン由来と考えられる成分が溶けにくくなると考えられる。すなわち、事象2及び事象3が生じにくくなると考えられる。その結果、表面の劣化が抑制されたブラックペレットが得られ、本実施形態の効果が奏されると考えられる。
なお、ホワイトペレットを予熱加熱する際の温度が上がるほど、表面に吸着する水分の量が少なくなるため、予備加熱の温度に比例して、表面劣化の程度が少なく、かつBOD及びCOD溶出量がより少ないブラックペレットが得られると考えられる。
よって、本実施形態の効果をより奏する観点から、ホワイトペレットを予熱加熱する際の温度(つまり、第1加熱工程における予備加熱の温度)は、「反応器内の雰囲気の露点温度以上の温度」が好ましく、「反応器内の雰囲気の露点温度超えの温度」がより好ましい。
本明細書における「反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度」について説明する。
図2は、温度と飽和水分との関係を示すグラフである。
図2中、曲線C1は、露点温度を示す曲線である。曲線C2は、この曲線C1を横軸方向に-2℃移動した曲線である。本明細書における「反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度」とは、図2に示す曲線C2から右側の領域(図2中、領域R)における温度を意味する。
例えば、反応器内のガス雰囲気中の水分量が23質量%である場合、「露点温度」は、曲線C1から81.1℃と算出される。また、「露点温度より2℃低い温度」は、曲線C2から「79.1℃」と算出される。すなわち、本実施形態の製造方法において、反応器内のガス雰囲気中の水分量が23質量%である場合、ホワイトペレットを79.1℃以上で予備加熱することで、本実施形態の効果が奏される。
第1実施形態の製造方法について図3を用いて説明する。
図3は、第1実施形態に係るバイオマス固形燃料の製造方法を示すフローチャートである。
図3に示す製造方法は、バイオマスを準備する工程(準備工程ST1)と、バイオマスを粉砕する工程(粉砕工程ST2)と、粉砕されたバイオマス(つまりバイオマス粉)を乾燥する工程(乾燥工程ST3)と、乾燥したバイオマス粉を圧縮成型する工程(圧縮成型工程ST4)と、圧縮成型された塊状物を反応器に投入する前に、前記反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度で予め加熱(予備加熱)する第1加熱工程(第1加熱工程ST10)と、第1加熱工程で加熱された塊状物を前記反応器に投入し、200℃以上300℃以下、10分以上240分以下で前記塊状物を加熱する第2加熱工程(第2加熱工程ST20)と、を有する。
以下、第1実施形態の製造方法で実施する各工程について説明する。
(準備工程ST1)
準備工程ST1は、便宜上の工程である。準備したバイオマスの大きさは特に限定されない。バイオマスは続く粉砕工程ST2で粉砕してもよいが、粉砕されたバイオマス(バイオマス粉)を準備してもよい。その場合、粉砕工程ST2は実施しなくてよい。好適なバイオマスについては粉砕工程ST2の項で説明する。
(粉砕工程ST2)
準備したバイオマスは、公知の粉砕機を用いて粉末に粉砕される。これにより、バイオマス粉が得られる。
バイオマスとしては特に限定されないが、例えば、木質バイオマス、草木バイオマス、農作物残渣バイオマス、パーム椰子バイオマス、セルロース製品、及びパルプ製品等が挙げられる。
本明細書において、農作物残渣バイオマスとは、食用部分以外のものを意味する。
本明細書において、パーム椰子バイオマスとは、バイオマス燃料となり得るパーム椰子の農業廃棄物を意味する。パーム椰子バイオマスとしては、具体的には、パーム椰子殻(PKS:Palm Kernel Shell)、及びパーム椰子空果房(EFB:Empty Fruit Bunch)等が挙げられる。
木質バイオマスとしては、例えば、針葉樹(例えば、スギ、マツ、ユーカリ、ヒノキ、及びモミ等)、及び広葉樹(例えば、シラカバ、ブナ、ケヤキ、カツラ、キリ、ゴムノキ及びクスノキ等)等が挙げられる。木質バイオマスは、建築廃材(例えば、切断した端材、加工場で発生した切りくず、及びおがくず等)、林地残材、切捨間伐材、及び竹等であってもよい。
草木バイオマスとしては、例えば、草、自然に生育した植物、及び人工的に植林した植物等が挙げられる。草木バイオマスは、麻、綿、稲わら、籾殻、麦わら、ササ、及びススキ等であってもよい。
農作物残渣バイオマスとしては、例えば、農作物の葉、果房、茎、根、及びその他食用以外の不要部分が挙げられる。前記農作物としては、例えば、小麦、とうもろこし、じゃがいも、及びサトウキビ(バガスを含む)等が挙げられる。
パーム椰子バイオマスとしては、例えば、パーム油の絞りかす(PKS)、果房(EFB)、及び果実皮等が挙げられる。
以上に記載したバイオマスは、1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
バイオマス粉は、木質バイオマス、草木バイオマス、農作物残渣バイオマス、及びパーム椰子バイオマスからなる群から選択される少なくとも1種に由来することが好ましい。バイオマス粉は、木質バイオマス、草木バイオマス、及び農作物残渣バイオマスからなる群から選択される少なくとも1種に由来することがより好ましい。バイオマス粉は、木質バイオマスに由来することがさらに好ましい。
バイオマス粉は、バイオマスを公知の粉砕機を用いて粉砕することで得られる。
例えば、木質バイオマスとして木材を用いる場合、木材で大型のものは数センチ程度のチップに粗粉砕し、その後、粉末に粉砕してもよい。
バイオマス粉の平均粒径は、圧縮成型のし易さの観点から、好ましくは10μm以上5000μm以下、より好ましくは30μm以上3000μm以下、さらに好ましくは50μm以上1000μm以下である。
バイオマス粉の平均粒径が10μm以上であると、圧縮成型し易くなる。
バイオマス粉の平均粒径が5000μm以下であると、粉砕エネルギーを抑制し易くなる。
本明細書において、バイオマス粉の粒径とは、バイオマス粉の最大径のことであり、具体的には、バイオマス粉の外側輪郭線上の任意の2点を直線で結んだ時の直線の最大長さを意味する。
・バイオマス粉の平均粒径の測定方法
バイオマス粉の平均粒径は、以下の方法で測定することができる。画像解析粒度分布計を用いて、任意に選んだバイオマス粉(100個)の最大径を測定し、これらの最大径の平均値を「バイオマス粉の平均粒径」とする。画像解析粒度分布計としては、例えば、ジャスコインタナショナル社製の「DW-3000」を用いることができる。
また、バイオマス粉の平均粒径は、篩を用いて調整することもできる。
(乾燥工程ST3)
バイオマス粉は、含水率を好適な範囲(例えば10質量%以上20質量%以下)に調整する観点から、乾燥することが好ましい。
乾燥方法としては特に限定されず、公知の乾燥装置を用いることができる。
(圧縮成型工程ST4)
圧縮成型工程ST4は、バイオマス粉を、所定の圧力で圧縮成型する工程である。これにより、バイオマス粉を含む塊状物が得られる。
塊状物の形状及び大きさは特に限定されない。
塊状物はペレットまたはブリケットであることが好ましい。ペレットは、通常、円筒状であり、直径5mm以上10mm以下、長さ5mm以上50mm以下である。ブリケットは、通常、ペレットよりも大きい直径または長さを有する。
ペレットは、例えば、バイオマス粉を金属穴(例えば、直径5mm以上10mm以下、長さ5mm以上200mm以下)から押し出すことで作製することができる。また、ペレットは、リングダイ方式またはフラットダイ方式等のペレタイザーを用いて作製することができる。
ブリケットは、例えば、ブリケットマシーンを用いて豆炭状または円筒状に成型することで作製することができる。
圧縮成型する方法としては特に限定されず、公知の圧縮成型装置(例えばブリケットマシーン)を用いることができる。
圧縮成型時の圧力は、50MPa以上150MPa以下であることが好ましい。
圧縮成型時の加圧時間は、1分以上20分以下であることが好ましい。
(第1加熱工程(予備加熱工程)ST10)
第1加熱工程ST10は、バイオマス粉を含む塊状物(例えば木質ペレット(ホワイトペレットの一例))を、反応器に投入する前に、前記反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度で予め加熱する工程である。第1加熱工程ST10は、通常、予備加熱器で実施される。
第1加熱工程ST10において、「反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度」の上限値は、第2加熱工程ST20における反応器内の水分量によるが(図2参照)、好ましくは100℃以下、より好ましくは95℃以下、さらに好ましくは90℃以下である。
第1加熱工程ST10において、「反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上の温度」の下限値は、本実施形態の効果をより発現する観点から、好ましくは30℃以上、より好ましくは50℃以上、さらに好ましくは60℃以上である。なお、第1加熱工程ST10において、前記塊状物を予め加熱(予備加熱)する際の温度とは、予備加熱器の温度である。
バイオマス粉を含む塊状物の加熱時間は、得られるバイオマス固形燃料の表面劣化をより抑制する観点から、好ましくは5分以上、より好ましくは10分以上、さらに好ましくは30分以上である。
前記塊状物の加熱時間の上限値は、製造効率を向上させる観点から、好ましくは60分以下である。
第1加熱工程ST10を予備加熱器で実施する場合、予備加熱器内の雰囲気は、特に限定されないが、空気雰囲気、窒素雰囲気、又は燃焼排ガス雰囲気であることが好ましい。
予備加熱器内の雰囲気中に含まれる水分量は、バイオマスに含まれる水分量にもよるが、好ましくは5質量%以下である。
予備加熱器内の雰囲気中に含まれる水分量の測定方法は、以下の方法で行う。
予備加熱器からポンプで吸引量が45Lとなるように、雰囲気ガスを吸引する。吸引した雰囲気ガスを氷水及び塩化ナトリウムで冷却し、凝縮させる。吸引したガスの流量を湿式ガスメーター(株式会社シナガワ社製、WS-1A)で測定し、凝縮した水分の質量から、水分を算出する。
(第2加熱工程ST20)
第2加熱工程ST20は、第1加熱工程ST10で加熱された前記塊状物を反応器に投入し、200℃以上300℃以下、10分以上240分以下で前記塊状物を加熱する工程である。
また、第1加熱工程における加熱温度は、第2加熱工程における加熱温度より低い。
第2加熱工程ST20において、加熱温度は、得られるバイオマス固形燃料の発熱量を確保しつつ粉砕性を向上する観点から、好ましくは200℃以上300℃以下、より好ましくは230℃以上300℃以下、さらに好ましくは250℃以上300℃以下である。なお、第2加熱工程ST20における加熱温度とは、反応器の温度である。
第2加熱工程ST20において、加熱時間は、加熱温度に依るが、好ましくは10分以上240分以下、より好ましくは20分以上180分以下、さらに好ましくは30分以上150分以下である。
第2加熱工程ST20において、反応器内の雰囲気は、特に限定されないが、乾留ガス雰囲気、又は燃焼排ガス雰囲気であることが好ましい。
第2加熱工程において、前記反応器内の雰囲気中に含まれる水分量は、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下である。
前記反応器内の雰囲気中に含まれる水分量が40質量%以下であると、第1加熱工程における予備加熱の温度が100℃以下で表面劣化を防ぎ易くなる。
なお、前記反応器内の雰囲気中に含まれる水分量の下限値は、通常、5質量%以上であることが好ましい。
反応器内の雰囲気中に含まれる水分量の測定方法は、以下の方法で行う。
下記条件で反応器からポンプで雰囲気ガスを吸引する。吸引した雰囲気ガスを氷水及び塩化ナトリウムで冷却し、凝縮させる。凝縮した試料中には有機成分と水分が含まれることから、カールフィッシャー水分計で試料中の水分を測定する。また、吸引したガスの流量を湿式ガスメーター(株式会社シナガワ社製、WS-1A)で測定するとともに、雰囲気ガスをガスクロマトグラフィー(Agilent 490マイクロGC)で測定し、ガス組成から気体の重量を算出することで、ガス中の水分を算出する。
なお、雰囲気ガスが乾留ガスの場合、乾留ガス組成をCO:80質量%及びCO:20質量%と仮定して文献(Energy Fuels2019,33,3257-3266)に基づき水分を算出してもよい。
-条件-
・吸引時間 :30分
・吸引流量 :1.5L/分
・合計吸引量:45L
第2加熱工程ST20において、第1加熱工程における予備加熱の温度は、第2加熱工程における加熱温度より低い。第1加熱工程における予備加熱の温度及び第2加熱工程における加熱温度の関係は、好ましくは下記式(1)、より好ましくは下記式(2)、さらに好ましくは下記式(3)を満たす。
170℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦240℃…(1)
175℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦220℃…(2)
180℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦200℃…(3)
また、第1加熱工程における予備加熱の温度及び第2加熱工程における加熱温度の関係は、下記式(4)~下記式(7)のいずれかを満たすことも好ましい。
170℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦230℃…(4)
170℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦220℃…(5)
170℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦210℃…(6)
170℃≦第2加熱工程の加熱温度-第1加熱工程の予備加熱の温度≦205℃…(7)
(バイオマス固形燃料の特性)
製造されたバイオマス固形燃料は、算術平均粗さRa、最大高さ粗さRz、BOD、COD、及び機械的耐久性DUが以下の範囲であることが好ましい。
・算術平均粗さRa
バイオマス固形燃料の算術平均粗さRaは、好ましくは5.0μm以下、より好ましくは4.8μm以下、さらに好ましくは4.6μm以下である。
算術平均粗さRaが5.0μm以下であると、表面劣化が抑制され、光沢性を有するバイオマス固形燃料が得られ易くなる。
・最大高さ粗さRz
バイオマス固形燃料の最大高さ粗さRzは、好ましくは30.0μm以下、より好ましくは28.0μm以下、さらに好ましくは26.0μm以下である。
最大高さ粗さRzが30.0μm以下であると、表面劣化が抑制され、光沢性を有するバイオマス固形燃料が得られ易くなる。
算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzは、ISO4287(1997)に準じて測定される。算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzの測定方法は、実施例の項で記載する。
・BOD
バイオマス固形燃料のBODは、好ましくは200ppm以下、より好ましくは190ppm以下、さらに好ましくは180ppm以下である。
BODが200mg/L以下であると、水質汚染を抑制できるので、屋外でもバイオマス固形燃料を貯蔵し易くなる。
BODの測定に用いる浸漬水は、実施例に記載の方法で調製される。
BODは、JIS K0102-21(2016)に記載された試験方法で測定される。
・COD
バイオマス固形燃料のCODは、好ましくは200ppm以下、より好ましくは190ppm以下、さらに好ましくは180ppm以下である。
CODが200mg/L以下であると、水質汚染を抑制できるので、屋外でもバイオマス固形燃料を貯蔵し易くなる。
CODの測定に用いる浸漬水は、実施例に記載の方法で調製される。
CODは、JIS K0102-17(2016)に記載された試験方法で測定される。
有機成分(COD及びBOD)の溶出をより抑制し易い構造とする観点から、
製造されたバイオマス固形燃料は、算術平均粗さRaが5.0μm以下であり、BODが200ppm以下であり、CODが200ppm以下であることが好ましい。
(バイオマス固形燃料の形態)
本実施形態のバイオマス固形燃料の形態(塊状物の形態)としては、ブリケットまたはペレットが好ましい。バイオマス固形燃料の形状及び大きさは特に限定されない。
ペレットは、例えば、バイオマス粉を金属穴(例えば、直径5mm以上10mm以下、長さ5mm以上200mm以下)から押し出すことで作製することができる。また、ペレットは、リングダイ方式またはフラットダイ方式等のペレタイザーを用いて作製することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の製造方法について図4を用いて説明する。
図4は、第2実施形態に係るバイオマス固形燃料の製造方法を示すフローチャートである。
第2実施形態の製造方法は、第1実施形態に対し、貯蔵工程ST5を有する点で相違する。これ以外は、第1実施形態と同様であるので、以下の説明では、貯蔵工程ST5について説明し、それ以外の説明を省略する。
第2実施形態の製造方法は、準備工程ST1と、粉砕工程ST2と、乾燥工程ST3と、圧縮成型工程ST4と、圧縮成型工程ST4で得られた塊状物を一定時間貯蔵する貯蔵工程ST5と、第1加熱工程ST10と、第2加熱工程ST20と、を有する。
第2実施形態の製造方法によれば、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料を得ることができる。また、第2実施形態の製造方法によれば、製造されたバイオマス固形燃料をより有効利用することができる。
(貯蔵工程ST5)
圧縮成型工程ST4で得られた塊状物の貯蔵場所及び貯蔵時間は特に限定されないが、BOD及びCODの溶出をより抑制する観点から、貯蔵場所は屋内であることが好ましい。
第2実施形態の製造方法で得られるバイオマス固形燃料は、BOD及びCODの溶出量が抑制された固形燃料であるため、環境への影響を低減でき、バイオマス固形燃料を屋外でも貯蔵し易くなる。
貯蔵場所としては、例えば、サイロ、及びホッパー等が挙げられる。
〔第3実施形態〕
第1実施形態及び第2実施形態の製造方法では、第2加熱工程にて、バイオマス粉を含む塊状物を加熱することにより乾留ガスが発生する。
第3実施形態の製造方法は、エネルギー有効利用の観点から、第2加熱工程で発生した乾留ガスの少なくとも一部をリサイクルガスとして再利用する製造方法である。
第3実施形態の製造方法は、第1実施形態及び第2実施形態に対し、第2加熱工程で発生する乾留ガスの少なくとも一部を回収する工程(回収工程ST6)と、回収された前記乾留ガスを第2加熱工程に再利用する工程(再利用工程ST7)と、をさらに有する点で相違する。これ以外は、第1実施形態及び第2実施形態と同様であるため、以下の説明では、回収工程ST6及び再利用工程ST7について説明し、それ以外の説明を省略する。
(回収工程ST6)
乾留ガスの回収方法は特に限定されない。回収工程ST6は、第2加熱工程ST20で発生した乾留ガスから微粉を除去して前記乾留ガスを回収することが好ましい。微粉の除去は、公知の微粉分離装置により行われる。
(再利用工程ST7)
再利用工程ST7は、回収された前記乾留ガスの一部を燃焼させることにより発生した熱を利用して、前記乾留ガスから加熱乾留ガスを生成させ、生成した前記加熱乾留ガスを、前記反応器内に戻す工程であることが好ましい(以下、「再利用工程ST7の態様1」と称することがある。)。
また、再利用工程ST7は、回収工程ST6にて回収された前記乾留ガスを燃焼させることにより、燃焼排ガスを生成させ、生成した前記燃焼排ガスを、前記反応器内に戻す工程であることも好ましい(以下、「再利用工程ST7の態様2」と称することがある。)。
始めに、再利用工程ST7の態様1について図5を用いて説明する。
・再利用工程ST7の態様1
図5は、第3実施形態の製造方法で用いる製造設備の一態様を示す概略図である。図5には、「再利用工程ST7の態様1」により、ホワイトペレットからブラックペレットを製造する方法が示されている。
図5に示す製造設備100は、第1加熱工程ST10を実施する予備加熱器11と、第2加熱工程ST20を実施する反応器12と、反応器12で発生した乾留ガスから微粉を除去する微粉分離装置13(サイクロン)と、乾留ガスへの伝熱を行う熱交換器14と、熱交換器14を通過した後、分岐された乾留ガスを燃焼させる燃焼器15と、を備える。燃焼器15は、前記乾留ガスを、燃焼用空気とともに燃焼させるバーナー(不図示)を備える。また、製造設備100は、反応器12で製造されたブラックペレットを輸送するコンベア16と、篩17とを備える。
図5中、L11は、ホワイトペレットの経路を示し、L12は、ブラックペレットの経路を示す。L21は、反応器12で発生した乾留ガスの経路を示す。L22は、熱交換器14で伝熱された乾留ガスの経路を示し、L23は、L22から分岐されて燃焼器15で燃焼される乾留ガスの経路を示し、L24は、L22から分岐されて反応器12に戻される乾留ガスの経路を示す。L31は、燃焼排ガスで発生した熱の経路を示し、L32は、燃焼排ガスの経路を示す。また、経路LAirは、燃焼器15に導入される燃焼用空気の経路を示す。
図5では、以下のようにして、反応器12で発生した乾留ガスがリサイクルガスとして利用される。
反応器12で発生した乾留ガスは、経路L21を経て、微粉分離装置13で微粉が分離された後、熱交換器14へ流通し回収される(回収工程ST6)。
熱交換器14では、経路L23で分岐された乾留ガスの燃焼で発生した燃焼排ガスの熱(図5中、経路L31)を利用して、乾留ガスへの伝熱が行われる。
熱交換器14で伝熱された乾留ガスは、経路L22を経て流通し、分岐点で、経路L23及び経路L24へ分岐される。経路L23へ分岐された乾留ガスは、燃焼器15に導入され、バーナーで燃焼用空気とともに燃焼されて燃焼排ガスとなる(再利用工程ST7)。なお、燃焼用空気は、経路LAirを経て燃焼器15に導入される。一方、経路L24へ分岐された乾留ガスは、反応器12に戻され再利用される(再利用工程ST7)。
乾留ガスの燃焼で燃焼排ガスを発生する際に生じた熱は、熱交換器14で乾留ガスへの伝熱に利用される(経路L31)。乾留ガスへの伝熱に利用された後の燃焼排ガスは、経路L32を経て大気中へ放出される。
なお、図5に示す製造設備100では、反応器12で製造されたブラックペレットは、経路L12を経てコンベア16で輸送され、篩17にかけられる。
・再利用工程ST7の態様2
図6は、第3実施形態の製造方法で用いる製造設備の一態様を示す概略図である。図6には、「再利用工程ST7の態様2」により、ホワイトペレットからブラックペレットを製造する方法が示されている。
図6に示す製造設備100Aは、第1加熱工程ST10を実施する予備加熱器11と、第2加熱工程ST20を実施する反応器12と、反応器12で発生した乾留ガスから微粉を除去する微粉分離装置13(サイクロン)と、微粉が分離された乾留ガスを燃焼させる燃焼器15と、を備える。燃焼器15は、前記乾留ガスを、燃焼用空気とともに燃焼させるバーナー(不図示)を備える。また、製造設備100Aは、反応器12で製造されたブラックペレットを輸送するコンベア16と、篩17とを備える。
図6中、L11は、ホワイトペレットの経路を示し、L12は、ブラックペレットの経路を示す。L21は、反応器12で発生した乾留ガスの経路を示す。L25は、燃焼器15で発生した燃焼排ガスの経路を示す。L26は、L25から分岐されて反応器12に戻される燃焼排ガスの経路を示す。L27は、L25から分岐されて、他の目的に利用される燃焼排ガスの経路を示す。また、経路LAirは、燃焼器15に導入される燃焼用空気の経路を示す。
図6では、反応器12で発生した乾留ガスが燃焼器15で燃焼され、その燃焼で発生した燃焼排ガスがリサイクルガスとして利用される。
まず、反応器12で発生した乾留ガスは、経路L21を経て、微粉分離装置13で微粉が分離された後、燃焼器15へ流通し回収される(回収工程ST6)。燃焼器15では、前記乾留ガスが、バーナーで燃焼用空気とともに燃焼されて燃焼排ガスとなる。なお、燃焼用空気は、経路LAirを経て燃焼器15に導入される。燃焼器15で発生した燃焼排ガスは、経路L25を経て流通し、分岐点で、経路L26及び経路L27へ分岐される。経路L26へ分岐された燃焼排ガスは、反応器12に戻され利用される(再利用工程ST7)。経路L27へ分岐された燃焼排ガスは、ペレットの原料となるバイオマス粉の乾燥などに利用される。
なお、図6に示す製造設備100Aでは、反応器12で製造されたブラックペレットが、経路L12を経てコンベア16で輸送され、篩17にかけられる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態のバイオマス固形燃料は、バイオマス粉を含むバイオマス固形燃料であって、算術平均粗さRaが5.0μm以下であり、BODが200mg/L以下であり、CODが200mg/L以下である。
第4実施形態によれば、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料が提供される。
第4実施形態のバイオマス固形燃料は、例えば、第1実施形態~第3実施形態のいずれかの製造方法で製造される。そのため、第4実施形態のバイオマス固形燃料は、表面劣化が抑制されている。
第4実施形態のバイオマス固形燃料の算術平均粗さRa、BOD及びCODの好ましい範囲、並びに最大高さ粗さRzの好ましい範囲は、第1実施形態の製造方法で得られたバイオマス固形燃料の好ましい範囲と同様である。
なお、第4実施形態のバイオマス固形燃料は、算術平均粗さRaが5.0μm以下、BODが200mg/L以下、及びCODが200mg/L以下を満たしていれば、特に限定されない。
(バイオマス固形燃料のその他成分)
本実施形態のバイオマス固形燃料は、本実施形態の効果を損なわない範囲で、その他成分を含んでもよい。その他成分としては、バインダー及び各種添加剤等が挙げられる。
その他成分の含有量は、バイオマス固形燃料の全量に対し、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。
〔バイオマス固形燃料の使用態様〕
本実施形態のバイオマス固形燃料は、発電所、製鉄所、及び工場等で広く用いることができる。例えば、バイオマス固形燃料を火力発電設備で用いる場合、既存の火力発電設備を用いて、例えば、石炭粉砕機によりバイオマス固形燃料を粉砕してボイラーに導入してもよい。
また、バイオマス固形燃料を石炭粉砕機とは別の粉砕機で粉砕した後、ボイラーに導入してもよい。バイオマス固形燃料の使用態様は上記に限定されない。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変更、改良等は、本発明に含まれる。
例えば、第1実施形態~第3実施形態では、粉砕工程ST2の後に乾燥工程ST3を実施したが、乾燥工程ST3は、粉砕工程ST2の前に実施してもよい。具体的には、バイオマスを乾燥させた後、乾燥したバイオマスを粉砕してもよい。
以下、本発明に係る実施例を説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されない。
実施例及び比較例で使用したバイオマス(ゴムノキ)の性状を表1に示す。
Figure 0007490444000001
・表1の説明
工業分析値は、JIS M8812(2004)に準拠して測定した値である。
元素分析値のうち炭素、水素、窒素及び硫黄は、JIS M8819(1997)に準拠して測定した値であり、酸素はJIS M8813(2004)に準拠して、他の分析値から算出した値である。
高位発熱量は、JIS M8814(2003)に準拠して測定した値である。
燃料比は、「固定炭素/揮発分」である。
「ar」は、As Received Baseの略で、到着ベースを表し、何も手を加えないそのままの状態を示す。
「ad」は、Air Dry Basisの略で、気乾ベースを表し、大気中で乾燥させた状態を表す。
「daf」は、Dry Ash Freeの略で、無水無灰ベースを表し、バイオマスに水分と灰分とが含まれないと仮定した仮想状態を表す。分析値から換算により求める。
「<0.01」は、「0.01未満」であることを表す。
〔実施例1〕
(準備工程ST1及び粉砕工程ST2)
バイオマス(木質バイオマス(ゴムノキ))を粉砕機にて粉砕し、平均粒径800μmのバイオマス粉を得た。バイオマス粉の平均粒径は、前述の「バイオマス粉の平均粒径の測定方法」に従い測定した。
(乾燥工程ST3)
バイオマス粉を120℃で10分間加熱し乾燥させた。
(圧縮成型工程ST4)
乾燥したバイオマス粉を、Andritz社製圧縮成型装置(型番:Pellet MillPM30)で圧縮成型し、直径8mm、高さ10~40mmの寸法を有する円筒状のペレットを得た。
(第1加熱工程ST10(予備加熱工程))
圧縮成型工程ST4で得られたペレット(ホワイトペレット)を予備加熱器に投入した。昇温速度5℃/分で80℃まで昇温後、80℃のまま5分間加熱した。予備加熱器の条件は以下の通りである。
-条件-
・雰囲気(キャリアガス):ドライ窒素
・予備加熱器内の水分量 :0質量%
(第2加熱工程ST20)
第1加熱工程ST10で予備加熱されたホワイトペレットを反応器に投入した。反応器を昇温し始めた段階で、反応器にスチームを吹込み、反応器内の雰囲気(キャリアガス)中に含まれる水分量が23.3質量%となるように調整した。昇温速度5℃/分で270℃まで昇温後、270℃のまま30分間加熱し、ペレットに含まれるバイオマス粉を半炭化した。反応器の条件は以下の通りである。
以上のようにして、実施例1のバイオマス固形燃料(ブラックペレット)を得た。
-条件-
・雰囲気(キャリアガス):窒素
・反応器内の水分量:23.3質量%(露点温度81.6℃)
〔実施例2、比較例1~3〕
実施例1の第1加熱工程ST10において、ホワイトペレットの表面温度が表2に示す温度に到達するまで加熱したこと以外、実施例1と同様の方法で、実施例2及び比較例1~3のバイオマス固形燃料を得た。
〔比較例4〕
実施例1において、第1加熱工程ST10を実施しなかったこと以外、実施例1と同様の方法で、比較例4のバイオマス固形燃料を得た。
〔評価〕
各例で得られたバイオマス固形燃料を用いて以下の評価を行った。結果を表2に示す。
(BOD及びCOD)
BOD及びCODの測定に用いる浸漬水は、「産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法(昭和48年環境庁告示第13号)」に準拠し、6時間の振とう試験を行い、排水を作製する方法により調製した。
BODは、JIS K0102-21(2016)に記載された試験方法で測定した。
CODは、JIS K0102-17(2016)に記載された試験方法で測定した。
図7に、第1加熱工程の温度とBOD及びCODとの関係を示す。
(算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRz)
算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzは、小型表面粗さ測定機SJ-210(ミツトヨ社製)を用いて、ISO4287(1997)に準じて測定した。
具体的には、バイオマス固形燃料の長手方向の中央部分から一端の方向に向かって測定距離4mm、送り速度0.25mm/分、及び測定ピッチ0.5μmで、算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzを測定した。
この測定を、同じ条件で半炭化したペレット4~10粒について行い、その平均値をそれぞれ算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzとした。
(表面形状)
実施例1~2及び比較例1~4で得られたバイオマス固形燃料の写真を図8に示す。
図8に示すように、反応器内の露点温度より2℃低い温度以上の温度で第1加熱工程ST10を実施した実施例1~2は、反応器内の露点温度より2℃低い温度未満の温度で第1加熱工程ST10を実施した比較例1~3、及び第1加熱工程ST10を実施しなかった比較例4に比べ、光沢があり、表面形状が良好なバイオマス固形燃料が得られた。
Figure 0007490444000002
表2及び図7に示すように、実施例1~2は、比較例1~4に比べ、BOD及びCODの溶出量が十分低減されていた。
また、実施例1~2は、比較例1~4に比べ、算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzが共に小さかった。この実施例1~2の算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzの値は、図6に示す写真(光沢があり、表面形状が良好である写真)の結果を反映していると考えられる。
本実施例の製造方法によれば、表面の劣化が抑制され、BOD及びCODの溶出量が抑制されたバイオマス固形燃料が得られる。
本発明のバイオマス固形燃料は、発電所、製鉄所、及び工場において、バイオマス発電、並びにバイオマス及び石炭との混焼発電に用いることができる。
11…予備加熱器、12…反応器、13…微粉分離装置、14…熱交換器、15…燃焼器、16…コンベア、17…篩、20…ホワイトペレット、21…水、22…コーティングしている成分、30…ブラックペレット、100,100A…製造設備。

Claims (7)

  1. バイオマス粉を含む塊状物を、反応器で加熱してバイオマス固形燃料を製造するバイオマス固形燃料の製造方法であって、
    前記バイオマス粉を含む塊状物を、前記反応器に投入する前に、前記反応器内の雰囲気の露点温度より2℃低い温度以上、かつ100℃以下の温度で予め加熱する第1加熱工程と、
    前記第1加熱工程で加熱された塊状物を前記反応器に投入し、200℃以上300℃以下、10分以上240分以下で前記塊状物を加熱する第2加熱工程と、
    前記第2加熱工程で発生する乾留ガスの少なくとも一部を回収する工程と、
    回収された前記乾留ガスを前記第2加熱工程に再利用する工程と、を有し、
    前記第1加熱工程における加熱温度は、前記第2加熱工程における加熱温度より低い、バイオマス固形燃料の製造方法。
  2. 請求項1に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    前記第2加熱工程における前記反応器内の雰囲気中に含まれる水分量は、40質量%以下である、バイオマス固形燃料の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    前記再利用する工程は、回収された前記乾留ガスの一部を燃焼させることにより発生した熱を利用して、前記乾留ガスから加熱乾留ガスを生成させ、生成した前記加熱乾留ガスを、前記反応器内に戻す、
    バイオマス固形燃料の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    前記再利用する工程は、回収された前記乾留ガスを燃焼させることにより、燃焼排ガスを生成させ、生成した前記燃焼排ガスを、前記反応器内に戻す、
    バイオマス固形燃料の製造方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    前記バイオマス粉は、木質バイオマス、草木バイオマス、農作物残渣バイオマス、及びパーム椰子バイオマスからなる群から選択される少なくとも1種に由来する、
    バイオマス固形燃料の製造方法。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    製造された前記バイオマス固形燃料は、
    BODが200ppm以下であり、
    CODが200ppm以下である、
    バイオマス固形燃料の製造方法。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のバイオマス固形燃料の製造方法において、
    製造された前記バイオマス固形燃料は、ペレットまたはブリケットであり、
    算術平均粗さRaが5.0μm以下であり、
    BODが200ppm以下であり、
    CODが200ppm以下である、
    バイオマス固形燃料の製造方法。
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