JP7489855B2 - 小型潜水艇の遠隔制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、小型潜水艇の遠隔制御システムに関する。
従来、海底測量や海底の地形調査、海中の生物の海に関する調査を行うための潜水艇が知られている。
このような潜水艇は、各種計測装置、資料採取装置、カメラ等を搭載し、海底の地質や地形の調査などを行い、その結果が学術調査に用いられる。
特開2001-130486号公報
ところで、少人数用の小型潜水艇は、操縦者が各種操作部材を操作することで海中を潜航して調査を行うが、大深度での調査を行わない場合であっても、海流による危険な海域を調査したり、地雷調査などを行うことがある。
また、初めて潜航する海域を調査する場合、海中や海底の状況を把握していないため、調査に想定した以上の時間を要することがある。
また、操縦者が急病など何らかの原因により操縦困難になっても他に操縦できる者がいない等の非常事態が生じた場合、小型潜水艦を操縦して浮上させることが困難となってしまうことが考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、小型潜水艇の遠隔操作と手動操作とを容易に切り換え可能な小型潜水艇の遠隔制御システムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため本発明は、小型潜水艇および遠隔操作装置を備えた小型潜水艇の遠隔制御システムであって、前記小型潜水艇は、操縦者によって操作される前記小型潜水艇の操縦を行なうための複数の操作部材をそれぞれ操作する複数のアクチュエータと、前記小型潜水艇の周辺を撮像して画像情報を生成する画像情報生成部と、前記画像情報生成部で生成された前記画像情報を前記遠隔操作装置に送信し、前記遠隔操作装置から遠隔操作指令情報を受信する潜水艇側通信部と、前記潜水艇側通信部で受信された前記遠隔操作指令情報に基づいて前記複数のアクチュエータをそれぞれ操作する操作部材制御部とを備え、前記複数のアクチュエータは、操縦席に着座した前記操縦者による前記操作部材の手動操作を妨げない箇所に設けられ、前記操作部材制御部は、前記遠隔操作指令情報に基づいて前記複数のアクチュエータをそれぞれ制御して前記複数の操作部材をそれぞれ操作する遠隔操作モードと、前記複数の操作部材の前記操縦者による手動操作をそれぞれ可能とする手動操作モードとに選択可能に構成され、前記遠隔操作装置は、前記遠隔操作指令情報を生成する指令情報生成部と、前記小型潜水艇から前記画像情報を受信し、前記指令情報生成部で生成された前記遠隔操作指令情報を前記小型潜水艇に送信する遠隔制御側通信部と、前記遠隔制御側通信部で受信された前記画像情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記小型潜水艇は、前記複数のアクチュエータによる前記複数の操作部材の操作量をそれぞれ検出する複数の検出部と、前記複数の検出部でそれぞれ検出された前記複数の操作量に基づいて前記複数のアクチュエータのサーボ制御をそれぞれ行なうサーボ制御部とをさらに備え、前記操作部材制御部の前記遠隔操作モードは、前記サーボ制御部を介して前記複数のアクチュエータをそれぞれ操作することでなされ、前記操作部材制御部の前記手動操作モードは、前記サーボ制御部の制御動作を無効として前記複数のアクチュエータをサーボフリーとすることでなされることを特徴とする。
また、本発明は、前記遠隔操作装置は、海図情報を記憶する海図データベースと、前記遠隔操作装置の位置を測位して装置測位情報を生成する装置測位部と、音波により音響測位を行い、前記遠隔操作装置に対する前記小型潜水艇の相対位置を示す潜水艇測位情報を生成する音響測位部とをさらに備え、前記表示部は、前記装置測位情報と前記潜水艇測位情報に基づいて前記海図データベースから読み出された前記海図情報上に前記小型潜水艇の位置を表示することを特徴とする。
また、本発明は、前記遠隔操作装置は、前記小型潜水艇を潜航場所まで運搬する支援母船で用いられ、前記装置測位部は、前記支援母船の位置を測位して前記装置測位情報を生成し、前記音響測位部は、前記支援母船に設けられた送信器により前記小型潜水艇に向けて音波による質問信号を発信させて、前記支援母船に設けられた受信器により前記小型潜水艇から音波による前記質問信号に対する応答信号を受信させ、それら信号の往復時間から前記支援母船と前記小型潜水艇との距離を算出し、前記支援母船に対する前記小型潜水艇の相対位置を示す前記潜水艇側位情報を生成し、前記小型潜水艇は、前記送信器から送信された前記質問信号に対して前記応答信号を返信する音響トランスポンダをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記潜水艇側通信部および前記遠隔制御側通信部は、ケーブルにより接続され通信を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記潜水艇側通信部および前記遠隔制御側通信部は、音波による音響通信を行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記複数の操作部材は、前記小型潜水艇の電源の投入、切断を行う電源スイッチと、前記小型潜水艇の重量調整を行うバラストタンクに海水を注水するための注水スイッチと、前記小型潜水艇の周辺に光を照射する投光器の点灯、消灯を行う投光器スイッチと、前記小型潜水艇の操舵を行なうための操舵ハンドルと、前記小型潜水艇の推進機の出力調整を行うための出力調整レバーと、前記バラストタンクの海水を排水するための排水スイッチと、前記小型潜水艇の重量を増加させるバラストを海中に投下するためのバラスト投下スイッチとを含み、前記アクチュエータは、それら電源スイッチ、注水スイッチ、投光器スイッチ、操舵ハンドル、出力調整レバー、排水スイッチ、バラスト投下スイッチに対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記複数のアクチュエータは、前記操縦席に着座した前記操縦者による前記操作部材の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、小型潜水艇に、小型潜水艇の操縦を行なうための複数の操作部材をそれぞれ操作する複数のアクチュエータを、操縦席に着座した操縦者による複数の操作部材の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設け、操作部材制御部の遠隔操作モードを選択することで、遠隔操作指令情報に基いて複数のアクチュエータを制御して複数の操作部材を操作することによって、小型潜水艇を遠隔制御することができるようにし、操作部材制御部の手動操作モードを選択することで、複数の操作部材を手動操作できるようにした。また、小型潜水艇に、小型潜水艇の周辺を撮像して画像情報を生成する画像情報生成部を設け、遠隔操作装置に小型潜水艇から受信した画像情報を表示する表示部を設けた。
これにより、小型潜水艇の改造を行うことなくアクチュエータを取り付けることで小型潜水艇を遠隔制御可能とすることができ、またアクチュエータの撤去を行うことなく操縦席に着座して手動操作することができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、画像情報によって小型潜水艇の周辺の状況を把握しながら遠隔操作することができ、小型潜水艇から離れた場所から小型潜水艇を的確に遠隔制御する上で有利となる。
また、操作部材制御部の遠隔操作モードは、サーボ制御部を介して複数のアクチュエータをそれぞれ操作することでなされ、手動操作モードは、サーボ制御部の制御動作を無効として複数のアクチュエータをサーボフリーとすることでなされるようにすると、簡単な構成で遠隔操作モードと手動操作モードとを切り替える上で有利となる。
遠隔操作装置に、海図情報を記憶する海図データベースと、遠隔操作装置の位置を測位して装置測位情報を生成する装置測位部と、音波により音響測位を行い、遠隔操作装置に対する小型潜水艇の相対位置を示す潜水艇測位情報を生成する音響測位部とを設けると、表示部により、装置測位情報と潜水艇測位情報に基づいて海図データベースから読み出された海図情報上に小型潜水艇の位置を表示することができ、小型潜水艇の現在位置を把握することができ、小型潜水艇から離れた場所から小型潜水艇を的確に遠隔操作する上で有利となる。
小型潜水艇に、質問信号に対して応答信号を返信する音響トランスポンダを設け、小型潜水艇を潜航場所まで運搬する支援母船で遠隔操作装置を用いた場合に、装置測位部は、支援母船の位置を測位して装置測位情報を生成し、音響測位部は、支援母船に設けられた送信器により小型潜水艇に向けて音波による質問信号を発信させて、支援母船に設けられた受信器により小型潜水艇から音波による質問信号に対する応答信号を受信させ、それら信号の往復時間から支援母船と小型潜水艇との距離を算出し、支援母船に対する小型潜水艇の相対位置を示す潜水艇側位情報を生成することができ、簡易な構成により小型潜水艇の現在位置を把握することができる上で有利となる。
潜水艇側通信部および遠隔制御側通信部をケーブルにより接続して通信を行うと、画像情報や遠隔操作指令情報などの各種情報を迅速かつ確実に送受信することができ、小型潜水艇から離れた場所から小型潜水艇を的確に遠隔操作する上で有利となる。
潜水艇側通信部および遠隔制御側通信部を音波による音響通信を行うと、小型潜水艇が海中を潜航する際にケーブル等に引っかかったりすることがないため、小型潜水艇から離れた場所から小型潜水艇を容易に遠隔操作する上で有利となる。
また、複数の操作部材は、電源スイッチ、注水スイッチ、投光器スイッチ、操舵ハンドル、出力調整レバー、排水スイッチ、バラスト投下スイッチを含み、アクチュエータは、それら電源スイッチ、注水スイッチ、投光器スイッチ、操舵ハンドル、出力調整レバー、排水スイッチ、バラスト投下スイッチに対応してそれぞれ設けられていると、小型潜水艇の遠隔制御を的確に行なう上で有利となる。
また、複数のアクチュエータは、操縦席に着座した操縦者による操作部材の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設けられているため、複数のアクチュエータの着脱を容易に行なえ、複数のアクチュエータのメンテンナンス作業を効率的に行なう上で有利となる。
第1の実施の形態に係る小型潜水艇の遠隔制御システムが適用される小型潜水艇の構成を模式的に示す平面図である。 第1の実施の形態に係る小型潜水艇の遠隔制御システムが適用される小型潜水艇の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る小型潜水艇の遠隔制御システムの遠隔操作装置の構成を示すブロック図である。 小型潜水艇の電源スイッチ、注水スイッチ、投光器スイッチ、排水スイッチ、バラスト投下スイッチの操作を行なう第1、2、3、6、7アクチュエータの説明図であり、(A)は小型潜水艇の幅方向から見た側面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 小型潜水艇の操舵ハンドルの操作を行なう第4アクチュエータの説明図であり、(A)は操舵ハンドルを正面から見た正面図、(B)は(A)のX-X線矢視図である。 小型船舶の出力調整レバーの操作を行なう第5アクチュエータの説明図であり、出力調整レバーを小型潜水艇の幅方向から見た側面図である。 第3の実施の形態に係る小型潜水艇の遠隔制御システムにおける第4アクチュエータの説明図であり、(A)は操舵ハンドルを正面から見た正面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態の小型潜水艇の遠隔制御システムは、小型潜水艇10および遠隔操作装置80を備えている。
本実施の形態の小型潜水艇10は、海底測量や海底の地形調査、海中の生物の調査などを行う乗員1~3名用の潜水艇である場合について説明するが、大型潜水艇に適用してもよく、また、調査用の潜水艇に限定されるものではなく、観光用の潜水艇など公知の様々な潜水艇に適用可能である。
本実施の形態の小型潜水艇10は、支援母船に積載されて潜航場所である調査水域まで運搬され、遠隔操作装置80は、支援母船に乗船した操縦者により用いられる。
まず、本実施の形態の小型潜水艇10の構成について説明する。
小型潜水艇10は、操縦者が海中を潜航して調査を行うものであって、図1に示すように内殻12Aと外殻12Bとにより構成されている。
内殻12Aと外殻12Bとの間には、浮力材14と、バラストタンク16と、バッテリ18とを含む小型潜水艇10の構成部材が収容されている。
外殻12Bには、画像生成部を構成する前方カメラ20A、後方カメラ20B、左方カメラ20C、右方カメラ20Dの4つのカメラと、4つのカメラぞれぞれの近傍に設けられた前方投光器22A、後方投光器22B、左方投光器22C、右方投光器22Dの4つの投光器と、バラスト24と、音響トランスポンダ26と、探知ソナー28と、ロボットアーム30と、推進機32とを含む小型潜水艇10の構成部材が設けられている。
チタン合金製の内殻12Aの内部には、操縦室34が設けられ、操縦室34は、潜航制御装置36と、複数の操作部材38~50と、第1~第7アクチュエータ52~64と、潜水艇側制御装置70と、を含んで構成されている。
浮力材14は、小型潜水艇10に浮力を与えるものであって、海中において小型潜水艇10を浮上させる。浮力材14は、内殻12Aと外殻12Bとの間に形成された隙間に組み込まれて設けられている。
浮力材14は、例えば、空洞の小さなガラス球をエポキシ樹脂で固めたシンタクティックフォームであって、深海の高圧環境に耐えうる強度と浮力を有している。
バラストタンク16は、小型潜水艇10の重量調整を行うことで浮力を調整し、小型潜水艇10を潜行・浮上させるものであって、本実施の形態では、高圧ポンプ(不図示)によって海水が注排水されるタンクである。
バラストタンク16は、海水が排出され空気が充填されている場合は浮力材となって小型潜水艇10を浮上させ、海水が充填されている場合は重しとなって小型潜水艇10を潜行させる。
バッテリ18は、小型潜水艇10の動力源であり、小型潜水艇10を構成する各種構成部材に電力を供給するものであって、例えば、リチウムイオン電池である。
バッテリ18は、小型潜水艇10の潜航終了後、次回の潜航に備えて充電される。
前方カメラ20Aは、外殻12Bの前部に取り付けられており、小型潜水艇10の前方を撮像して画像情報を生成するものである。
後方カメラ20Bは、外殻12Bの後部に取り付けられており、小型潜水艇10の後方を撮像して画像情報を生成するものである。
左方カメラ20Cは、外殻12Bの左側部に取り付けられており、小型潜水艇10の左方を撮像して画像情報を生成するものである。
右方カメラ20Dは、外殻12Bの右側部に取り付けられており、小型潜水艇10の右方を撮像して画像情報を生成するものである。
それら4つの画像情報は、潜水艇側通信部72から遠隔操作装置80の遠隔制御側通信部100に送信される。
なお、画像情報は、動画であっても一定の時間間隔で生成された静止画であってもよい。
投光器22A~22Dは、前方カメラ20A、後方カメラ20B、左方カメラ20C、右方カメラ20Dの近傍に設けられ、点灯することで小型潜水艇10の周辺に光を照射する装置である。
投光器22A~22Dを設置することで、小型潜水艇10の周辺が視認可能となり、操縦しやすくなる。
前方投光器22Aは、外殻12Bの前部に取り付けられており、小型潜水艇10の前方に光を照射する。
後方投光器22Bは、外殻12Bの後部に取り付けられており、小型潜水艇10の後方に光を照射する。
左方投光器22Cは、外殻12Bの左側部に取り付けられており、小型潜水艇10の左方に光を照射する。
右方投光器22Dは、外殻12Bの右側部に取り付けられており、小型潜水艇10の右方に光を照射する。
バラスト24は、小型潜水艇10の下部に着脱可能に取り付けられ小型潜水艇10の重量増加を行う重りであって、本実施の形態では、矩形形状の鉄板であって、小型潜水艇10の重量に応じた枚数が取り付けられている。
例えば、非常事態が生じた場合、後述する推進機32の回転を停止させて、バラスト24を取り外して海中に投下させることで小型潜水艇10の重量を減らし、小型潜水艇10を浮上させる。
音響トランスポンダ26は、音響測位により小型潜水艇10を測位するために用いられるものであって、音響信号を発信する。
本実施の形態では、支援母船に設けられた送信器から送信された音波による質問信号を受信した場合、受信した質問信号に対して音波による応答信号を返信(発信)する。
探知ソナー28は、音波を利用して水中の物体を探知するものであって、例えば、水中で音波を発信し、その音波が対象物(魚や植物など)に反射して戻ってくるまでの時間からその間の距離を測定する。対象物が硬ければ硬いほど音波の反射は強くなり、これにより対象物の位置をより正確に測定することができる。
ロボットアーム30は、海底で機器設置や物品回収などの諸作業の行うものであって、例えば、多関節を有し油圧を用いて動作する構成となっている。
本実施の形態の小型潜水艇10では、前下部に2本のロボットアーム30が設けられているが、本数は任意である。ロボットアーム30の操作は、例えば、操縦室34内に設けられたジョイスティック(不図示)を操縦者が操作することで行う。
推進機32は、小型潜水艇10の後方に設けられ、水を噴き出して小型潜水艇10を推進させるものであって、筒状のカバー3202の中にモータ(不図示)に接続された棒状のプロペラシャフト3204が配置され、プロペラシャフト3204にはプロペラ3206が取り付けられている。
プロペラ3206は、バッテリ18から供給される電力を用いてモータ(不図示)によりプロペラシャフト3204が回転されることで回転する。
すなわち、モータによりプロペラシャフト3204が正転されることによりプロペラ3206によって小型潜水艇10を前進させる推進力が発生し、プロペラシャフト3204が反転されることによりプロペラ3206によって小型潜水艇10を後進させる推進力が発生する。また、モータによりプロペラシャフト3204の回転が停止されることによりプロペラ3206による推進力の発生が停止される。
推進機32には、転舵アクチュエータ32Aが設けられている。
転舵アクチュエータ32Aは、後述する潜航制御装置36から与えられる操舵ハンドル44の操作角信号に基づいて、推進機32を転舵軸Z周りに揺動させることで推進機32の転舵角(小型潜水艇10の中心線CLに対するプロペラシャフト3204の軸心XLがなす角)を変更させるものである。
操縦室34は、前部側に設けられた操作台3402と、操作台の後方に配置され操縦者が着座する操縦席3404とが設けられている。
また、操縦室34の前部壁面には、メタクリル樹脂(アクリル樹脂)製の覗き窓(不図示)が設けられており、操縦席3404に着座した操縦者が海中を見ながら操縦可能となっている。
潜航制御装置36は、複数の操作部材38~50の操作に応じて、小型潜水艇10の潜航制御を行うものであり、具体的には、小型潜水艇10の電源の投入、切断、バラストタンク16への海水の注排水、投光器22A~22Dの点灯、消灯、小型潜水艇10の操舵、推進機32の出力調整、バラスト24の投下制御を行うものである。
例えば、支援母船から海上に降ろされた小型潜水艇10の電源を投入し、バラストタンク16へ海水を注入し、投光器22A~22Dを点灯させ、潜行していく。海底付近まで潜行したら、推進機32の出力調整を行いながら小型潜水艇10を操舵し調査等を行う。調査等が終了すると、バラストタンク16の海水を排水し、小型潜水艇10を浮上させていく。なお、途中で非常事態が発生した場合は、バラスト24を海中に投下して小型潜水艇10を迅速に浮上させる。
複数の操作部材38~50は、小型潜水艇10の潜航を行なうために操縦者によって操作される部材である。
本実施の形態では、操作台3402に間隔をおいて電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50の7つの操作部材が並べられて配置されている。
電源スイッチ38は、小型潜水艇10の電源の投入、切断を操作するものであり、例えば、図4(A)、(B)に示すように、操作台3402に設けられている。
電源スイッチ38は、押圧される押しボタン3802を備えている。
押しボタン3802は、常時突出した突出位置に付勢され、押圧操作されることで突出位置から没入位置に移動する。
押しボタン3802は、押圧されることで、潜航制御装置36にオン信号、オフ信号を与え、これにより潜航制御装置36がモータや高圧ポンプ、投光器22A~22Dなどの構成部材に対するバッテリ18からの電力の供給始動、停止を行い、電源の投入、切断を行わせる。
注水スイッチ40は、小型潜水艇10に搭載されているバラストタンク16に海水を注入する操作を行うものであり、図4を流用して説明すると、例えば、図4(A)、(B)に示すように、操作台3402に設けられている。
注水スイッチ40は、押圧される押しボタン4002を備えている。
押しボタン4002は、押圧されることで、潜航制御装置36に駆動信号を与え、これにより潜航制御装置36が高圧ポンプに対するバッテリ18からの電力供給を行い、高圧ポンプによりバラストタンク16から空気が排出され海水が注水される。
投光器スイッチ42は、小型潜水艇10に設けられている投光器(前方投光器22A、後方投光器22B、左方投光器22C、右方投光器22D)の点灯、消灯を操作するものであり、図4を流用して説明すると、例えば、図4(A)、(B)に示すように、操作台3402に設けられている。
投光器スイッチ42は、押圧される押しボタン4202を備えている。
押しボタン4202は、押圧されることで、潜航制御装置36にオン信号、オフ信号を与え、これにより潜航制御装置36が投光器22A~22Dに対するバッテリ18からの電力供給、停止を行い、投光器22A~22Dの点灯、消灯を行わせる。
操舵ハンドル44は、小型潜水艇10の操舵を行うためのものであり、例えば、図5に示すように、操舵を行うために回転される。
操舵ハンドル44は、断面が円形状で円環状に延在するハンドル本体4402と、ハンドル本体4402のハンドルシャフト4404と、ハンドルシャフト4404とハンドル本体4402とを接続するスポーク4406とを備えている。
本実施の形態では、ハンドルシャフト4404は、ほぼ小型潜水艇10の前後方向に沿って延在している。
操作角センサ(不図示)によって検出された操舵ハンドル44の操作角を示す操作角信号が潜航制御装置36に供給され、これにより潜航制御装置36がバッテリ18からの電力により転舵アクチュエータ32Aを駆動して転舵角の調整がなされ、小型潜水艇10が操舵される。
出力調整レバー46は、小型潜水艇10の推進機32の出力調整を行うためのものであり、例えば、図6に示すように、小型潜水艇10の前後に揺動される。
出力調整レバー46は、操作台3402から小型潜水艇10の前後方向に揺動可能に設けられた揺動軸4602と、揺動軸4602の先端に設けられ手により把持される被把持部4604とを備えている。
出力調整レバー46は、レバー位置センサ(不図示)によって検出された出力調整レバー46の傾倒角度を示す傾倒角度信号が潜航制御装置36に供給され、これにより潜航制御装置36がバッテリ18からの電力により推進機32の回転制御をして、推進機32の出力制御がなされる。
すなわち、出力調整レバー46は、中立範囲と、中立範囲よりも小型潜水艇10の前方の範囲の前進範囲と、中立範囲よりも小型潜水艇10の後方の範囲の後進範囲とに傾倒可能に設けられている。
出力調整レバー46が中立範囲に位置した場合、潜航制御装置36は、モータへの電力供給を停止し、これにより推進機32が停止し小型潜水艇10が停止する。
出力調整レバー46が前進範囲に位置した場合、潜航制御装置36は、モータへの電力供給を行うとともにプロペラシャフト3204を正転させることで小型潜水艇10を前進させる。また、出力調整レバー46の前方への傾倒角度が大きくなるほどモータの回転数を上昇させ、これにより小型潜水艇10の潜航速度を調整する。
出力調整レバー46が後進範囲に位置した場合、潜航制御装置36は、モータへの電力供給を行うとともにプロペラシャフト3204を逆転させることで小型潜水艇10を後進させる。また、出力調整レバー46の後方への傾倒角度が大きくなるほどモータの回転数を上昇させ、これにより小型潜水艇10の潜航速度を調整する。
排水スイッチ48は、小型潜水艇に搭載されているバラストタンク16から海水を排水する操作を行うものであり、図4を流用して説明すると、例えば、図4(A)、(B)に示すように、操作台3402に設けられている。
排水スイッチ48は、押圧される押しボタン4802を備えている。
押しボタン4802は、押圧されることで、潜航制御装置36に駆動信号を与え、これにより潜航制御装置36が高圧ポンプに対するバッテリ18からの電力供給を行い、高圧ポンプによりバラストタンク16に空気が注入され海水が排水される。
バラスト投下スイッチ50は、小型潜水艇10の重量を増加させるバラスト24を海中に投下させる操作を行うものであり、図4を流用して説明すると、例えば、図4(A)、(B)に示すように、操作台3402に設けられている。
バラスト投下スイッチ50は、押圧される押しボタン5002を備えている。
押しボタン5002は、押圧されることで、潜航制御装置36に駆動信号を与え、これにより潜航制御装置36がバラスト24を保持している保持具(不図示)からバラスト24を切り離し、海水に投下させる。
第1~7のアクチュエータ52~64は、上述した複数の操作部材38~50を操作するものである。
図2に示すように、本実施の形態では、以下に示す7つのアクチュエータが設けられている。
1)電源スイッチ38を操作する第1アクチュエータ52
2)注水スイッチ40を操作する第2アクチュエータ54
3)投光器スイッチ42を操作する第3アクチュエータ56
4)操舵ハンドル44を操作する第4アクチュエータ58
5)出力調整レバー46を調整する第5アクチュエータ60
6)排水スイッチ48を操作する第6アクチュエータ62
7)バラスト投下スイッチ50を操作する第7アクチュエータ64
図4(A)、(B)に示すように、第1アクチュエータ52は、直動式シリンダ52A(直動式電気シリンダ)で構成され、シリンダ本体5202と、シリンダ本体5202に組み込まれたモータ(不図示)と、シリンダ本体5202に組み込まれたピストンロッド5204とを備えている。
直動式シリンダ52Aは、操縦席3404に着座した操縦者による電源スイッチ38の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)にブラケットB1を介して着脱可能に設けられている。
シリンダ本体5202は、ピストンロッド5204の出没方向を操作台3402に対して直交する方向に合致させて配置されている。
ピストンロッド5204の先端には、ゴムなどの弾性体からなるカバー5206が装着され、ピストンロッド5204の先端はカバー5206を介して電源スイッチ38の押しボタン3802の表面に当接可能に設けられ、これにより押しボタン3802の保護が図られている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5202に対してピストンロッド5204が出没し、押しボタン3802が押圧されることで、電源の投入、切断が操作される。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、電源スイッチ38の手動操作が可能となっている。
すなわち、押しボタン3802は常時突出位置に付勢されているため、モータがサーボフリーとなることで、突出位置に付勢された押しボタン3802によりピストンロッド5204は後退し、電源スイッチ38の手動操作が可能となっている。
第2アクチュエータ54は、第1アクチュエータ52と同様に構成されているため説明を省略する。なお、直動式シリンダ52Aは、操縦席3404に着座した操縦者による注水スイッチ40の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)にブラケットB1を介して着脱可能に設けられている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5202に対してピストンロッド5204が出没し、押しボタン4002が押圧されることで、バラストタンク16から空気が排出されに海水が注水される。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、注水スイッチ40の手動操作が可能となっている。
すなわち、押しボタン4002は常時突出位置に付勢されているため、モータがサーボフリーとなることで、突出位置に付勢された押しボタン4002によりピストンロッド5204は後退し、注水スイッチ40の手動操作が可能となっている。
第3アクチュエータ56は、第1アクチュエータ52と同様に構成されているため説明を省略する。なお、直動式シリンダ52Aは、操縦席3404に着座した操縦者による投光器スイッチ42の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)にブラケットB1を介して着脱可能に設けられている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5202に対してピストンロッド5204が出没し、押しボタン4202が押圧されることで、投光器22A~22Dの点灯、消灯が行われる。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、投光器スイッチ42の手動操作が可能となっている。
すなわち、押しボタン4202は常時突出位置に付勢されているため、モータがサーボフリーとなることで、突出位置に付勢された押しボタン4202によりピストンロッド5204は後退し、投光器スイッチ42の手動操作が可能となっている。
図5(A)、(B)に示すように、第4アクチュエータ58は、モータ5802と駆動ローラ5804とを含んで構成されている。
モータ5802と駆動ローラ5804は、操縦席3404に着座した操縦者による操舵ハンドル44の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)に不図示のブラケットを介して着脱可能に設けられている。
モータ5802は、操作台3402に取着された状態でその駆動軸5806を操舵ハンドル44のハンドルシャフト4404とほぼ直交させるように配置されている。
駆動ローラ5804は、駆動軸5806の先端に取着されている。
駆動ローラ5804は、ハンドル本体4402の周方向の一部の小型潜水艇10の前方で斜め下方に配置され、ハンドル本体4402に係合し、駆動ローラ5804が回転されることによりハンドル本体4402の回動を可能とする。
駆動ローラ5804は、ハンドル本体4402のうち小型潜水艇10の前方で斜め下方に向いた面に係合する凹溝5804Aを備え、モータ5802の回転駆動力が駆動ローラ5804の凹溝5804Aを介してハンドル本体4402に効率よく伝達されるように図られている。
モータ5802は、潜水艇側制御装置70から駆動信号が供給されることにより駆動軸5806、駆動ローラ5804を介して操舵ハンドル44を正逆回転させる。
したがって、モータ5802が正逆回転することにより駆動ローラ5804によりハンドル本体4402が正逆方向に回転され、操作角センサで生成された操作角信号が潜航制御装置36に供給されることで転舵アクチュエータ32Aが駆動され転舵角の調整がなされる。
また、潜水艇側制御装置70によってモータ5802に供給される駆動信号がオフとされることでモータ5802はサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、操舵ハンドル44の手動操作が可能となっている。
図6に示すように、第5アクチュエータ60は、直動式シリンダ(直動式電気シリンダ)60Aで構成され、シリンダ本体6002と、シリンダ本体6002に組み込まれたモータ(不図示)と、シリンダ本体6002に組み込まれたピストンロッド6004とを備えている。
直動式シリンダ60Aは、操縦席3404に着座した操縦者による出力調整レバー46の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)に不図示のブラケットを介して着脱可能に設けられている。
シリンダ本体6002は、ピストンロッド6004の出没方向を操作台3402に対して直交する方向に合致させて配置されている。
ピストンロッド6004の先端は、出力調整レバー46の揺動軸4602の長手方向の中間部に連結部6006の不図示の球面軸受を介して連結されている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体6002に対してピストンロッド6004が出没し、出力調整レバー46が前進範囲、中立範囲、後進範囲にわたって傾倒され、これにより、推進機32の出力が調整され、小型潜水艇10の前進、停止、後進、および、潜航速度が調整される。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、出力調整レバー46の手動操作が可能となっている。
第6アクチュエータ62は、第1アクチュエータ52と同様に構成されているため説明を省略する。なお、直動式シリンダ52Aは、操縦席3404に着座した操縦者による排水スイッチ48の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)にブラケットB1を介して着脱可能に設けられている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5202に対してピストンロッド5204が出没し、押しボタン4802が押圧されることで、バラストタンク16に空気が注入され海水が排水される。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、排水スイッチ48の手動操作が可能となっている。
すなわち、押しボタン4802は常時突出位置に付勢されているため、モータがサーボフリーとなることで、突出位置に付勢された押しボタン4802によりピストンロッド5204は後退し、排水スイッチ48の手動操作が可能となっている。
第7アクチュエータ64は、第1アクチュエータ52と同様に構成されているため説明を省略する。なお、直動式シリンダ52Aは、操縦席3404に着座した操縦者によるバラスト投下スイッチ50の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)にブラケットB1を介して着脱可能に設けられている。
したがって、潜水艇側制御装置70によってモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5202に対してピストンロッド5204が出没し、押しボタン5002が押圧されることで、バラスト24が海中に投下される。
また、潜水艇側制御装置70によってモータに供給される駆動信号がオフとされることでモータはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、バラスト投下スイッチ50の手動操作が可能となっている。
すなわち、押しボタン5002は常時突出位置に付勢されているため、モータがサーボフリーとなることで、突出位置に付勢された押しボタン5002によりピストンロッド5204は後退し、バラスト投下スイッチ50の手動操作が可能となっている。
潜水艇側制御装置70は、小型潜水艇10に搭載され、遠隔操作装置80から送信される遠隔操作司令情報に基づいて第1~第7アクチュエータ52~64を制御するものである。潜水艇側制御装置70については後で詳述する。
遠隔操作装置80は、小型潜水艇10から離間した箇所に位置する支援母船にいる操縦者が操作するものであり、操縦者の操作により生成した遠隔操作司令情報を潜水艇側制御装置70にケーブルを介して送信するものである。
次に、図3を参照して、遠隔操作装置80について詳細に説明する。
遠隔操作装置80は、上述したように支援母船に乗船した操縦者が操作するものであり、第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gと、第1~第7角度センサ84A~84Gと、モード切替スイッチ86と、操作入力部88と、衛星測位部90と、音響測位部92と、海図データベース94と、表示部96と、遠隔制御側制御部98と、遠隔制御側通信部100と、を含んで構成されている。
第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gは、電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を遠隔制御するための揺動操作がなされる遠隔制御用の操作部材(ジョイスティック)で構成されている。
第1~第7角度センサ84A~84Gは、第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gに対応して設けられ、第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gの操作位置に対応する角度を示す検知信号を出力するものである。
モード切替スイッチ86は、後述する遠隔制御モードと、手動操作モードとを切り替える際に切り替え操作されるものであって、操作位置に対応する操作を示す操作信号を出力する。
操作入力部88は、遠隔操作を行なう操縦者の操作を受け付けるものであり、例えば、表示部96の表示面に設けられたタッチパネルや表示部96とは独立して設けられたキースイッチで構成されている。
操作入力部88は、操作に応じて後述する報知部98Bに対して表示部96で表示する情報の切り替えを指示するものである。
衛星測位部90は、測位衛星から受信した測位信号に基づいて遠隔操作装置80の位置を測位して装置測位情報を生成するものであって、装置測位部の一例である。
本実施の形態の遠隔操作装置80は、小型潜水艇10を潜航場所まで運搬する支援母船で用いられるため、衛星測位部90は、支援母船の位置を測位して装置測位情報を生成する。
このような測位衛星は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等のGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)で用いられるものであり、それら測位システムで使用される測位衛星の1つを用いてもよく、あるいは、2つ以上の測位衛星を組み合わせて用いてもよい。
音響測位部92は、音波による音響信号を発信して音響測位を行い、遠隔操作装置80に対する小型潜水艇10の相対位置、すなわち、本実施の形態では、遠隔操作装置80を乗せた支援母船に対する小型潜水艇10の相対位置を示す潜水艇測位情報を生成する。
本実施の形態では、例えば、支援母船の底部に3個以上の受信器と1個の送信器とが設けられており、音響測位部92は、送信器により小型潜水艇10に向けて音波による質問信号を発信させて、受信器により小型潜水艇10から音波による質問信号に対する応答信号を受信させ、それら信号の往復時間から支援母船と小型潜水艇10との距離を算出し、支援母船に対する小型潜水艇10の相対位置を示す潜水艇側位置情報を生成する。
なお、例えば、遠隔操作装置80と支援母船とが通信可能に接続され、音響測位部92は、支援母船から質問信号の送信から応答信号の受信までの往復時間を取得する構成としてもよく、また、遠隔操作装置80と支援母船に設けられた受信器および送信器とが通信可能に接続され、質問信号の発信指示を送出するとともに往復時間を取得する構成としてもよい。また、音響測位部92は、遠隔操作装置80に受信器および送信器を設け、質問信号を送信して応答信号を受信する構成としてもよい。
海図データベース94は、小型潜水艇10が潜航する場所を含む海図情報を記憶しており、海図情報は地球上の測位情報(位置情報)と関連付けられている。
海図情報は、港湾、海岸、大洋などの海や海底の状態を縮小して記号化した地図であって、例えば、水深、底質、危険物、海流、潮流、磁気偏差などの情報が含まれている。
表示部96は、後述する報知部98Bの制御に基づいて、小型潜水艇10から受信した小型潜水艇10の周辺の画像情報を表示し、また、衛星測位部90で生成された装置測位情報と音響測位部92で生成された潜水艇測位情報に基づいて、海図データベース94から読み出された海図情報上に小型潜水艇10の位置を表示する。
遠隔制御側制御部98は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムなどを格納・記憶するROM(Read Only Memory)、制御プログラムの作動領域としてのRAM(Random Access Memory)、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、第1~第7角度センサ84A~84G、モード切替スイッチ86、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
遠隔制御側制御部98は、上記制御プログラムを実行することにより指令情報生成部98Aと、報知部98Bとして機能する。
指令情報生成部98Aは、第1~第7角度センサ84A~84Gから供給される検知信号に基いて遠隔操作指令情報を生成するものである。
また、指令情報生成部98Aは、モード切替スイッチ86から供給される操作信号に基いてモード切替指令情報を生成するものである。
報知部98Bは、潜水艇側通信部72から送信された画像情報を表示部96に表示させる。
また、報知部98Bは、衛星測位部90で生成された装置測位情報と音響測位部92で生成された潜水艇測位情報に基づいて海図データベース94から海図情報を読み出し、装置測位情報および潜水艇測位情報とに基づいてその海図情報上に小型潜水艇10の現在位置を示すアイコンを重ね合わせて表示部96に表示させる。
また、報知部98Bは、操作入力部88の操作に応じて画像情報および海図情報を表示部96に表示させる。
遠隔制御側通信部100は、後述する潜水艇側通信部72とケーブル(有線ケーブル)により接続され通信を行うように構成され、指令情報生成部98Aで生成された遠隔操作指令情報、モード切替指令情報を潜水艇側通信部72にケーブルを介して送信し、潜水艇側通信部72からケーブルを介して送信された画像情報を受信するものである。
なお、遠隔操作装置80は以下のように構成してもよい。
すなわち、小型潜水艇10を遠隔操作する操縦者がいる支援母船の室内に、小型潜水艇10と同様の操縦席を設けると共に、操縦席の前方に大きな表示部96を設ける。
遠隔操作装置80の第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gに代えて、電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50に模した遠隔操作部材を操縦席の近傍にそれぞれ設ける。
第1~第7角度センサ84A~84Gに代えてそれら各遠隔操作部材の操作量を検出する第1~第7操作量検出センサを設ける。
指令情報生成部98Aは、第1~第7操作量検出センサで検出された操作量に基づいて遠隔操作指令情報を生成する。
このようにすると、あたかも実際の小型潜水艇10を操縦操作するのと同じ操作で小型潜水艇10の遠隔操作を行なうことができ、小型潜水艇10を遠隔操作する際の操作性の向上を図る上で有利となる。
図2に戻り、潜水艇側制御装置70は、潜水艇側通信部72と、第1~第7検出部74A~74Gと、サーボ制御部76と、制御部78とを含んで構成されている。
潜水艇側通信部72は、遠隔制御側通信部100とケーブル(有線ケーブル)により接続され通信を行うように構成され、遠隔操作装置80からケーブルを介して送信された遠隔操作指令情報、モード切替指令情報を受信する。
また、潜水艇側通信部72は、前方カメラ20A、後方カメラ20B、左方カメラ20C、右方カメラ20Dで生成された画像情報をケーブルを介して遠隔操作装置80に送信する。
第1~第7検出部74A~74Gは、第1~第7アクチュエータ52~64による電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50の操作量を検出するものである。
すなわち、第1検出部74Aは、第1アクチュエータ52(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド5204の移動量を操作量として検出する。
第2検出部74Bは、第2アクチュエータ54(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド5204の移動量を操作量として検出する。
第3検出部74Cは、第3アクチュエータ56(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド5204の移動量を操作量として検出する。
第4検出部74Dは、第4アクチュエータ58(モータ)の駆動軸5806の回転量(角度)を操作量として検出する。
第5検出部74Eは、第5アクチュエータ60(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド6004の移動量を操作量として検出する。
第6検出部74Fは、第6アクチュエータ62(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド5204の移動量を操作量として検出する。
第7検出部74Gは、第7アクチュエータ64(直動式の電気シリンダ)のピストンロッド5204の移動量を操作量として検出する。
サーボ制御部76は、操作部材制御部78Aの制御により第1~第7検出部74A~74Gでそれぞれ検出された操作量に基づいて第1~第7アクチュエータ52~64のサーボ制御をそれぞれ行なう。
制御部78は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、第1~第7検出部74A~74G、サーボ制御部76、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
制御部78は、上記制御プログラムを実行することにより操作部材制御部78Aとして機能する。
操作部材制御部78Aは、潜水艇側通信部72を介して受信した遠隔操作指令情報に基いて、第1~第7検出部74A~74Gの検出結果を監視しつつ、サーボ制御部76を制御することで第1~第7アクチュエータ52~64を駆動制御して電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を動かして操作するものである。
また、操作部材制御部78Aは、遠隔操作装置80のモード切替スイッチ86の操作によって、遠隔制御側制御部98で生成されたモード切替指令情報を、遠隔制御側通信部100、潜水艇側通信部72を介して受信することで、遠隔制御モードと、手動操作モードとに選択可能に構成されている。
操作部材制御部78Aは、モード切替指令情報に応じて遠隔制御モードに設定された場合は、遠隔操作装置80の操作に応じて遠隔制御を行う。
すなわち、操作部材制御部78Aは、遠隔操作指令情報に基いてサーボ制御部76を介して第1~第7アクチュエータ52~64を制御して電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を操作する。
また、操作部材制御部78Aは、モード切替指令情報に応じて手動操作モードに設定された場合は、サーボ制御部76を制御して第1~第7アクチュエータ52~64の各モータへの駆動信号をオフとすることで、すなわち、サーボ制御部76のサーボ制御の制御動作を無効とすることで、第1~第7アクチュエータ52~64をサーボフリーとして電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50の手動操作を可能とする。
なお、モード切替スイッチ86を潜水艇側制御装置70に設け、モード切替スイッチ86の操作を受け付けた操作部材制御部78Aが遠隔制御モードと、手動操作モードとを選択するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の小型潜水艇10の遠隔制御システムを用いて小型潜水艇10を遠隔制御する場合について説明する。
なお、予め、潜水艇側制御装置70はモード切替スイッチ86により遠隔操作モードに設定されているものとする。
また、操縦者は小型潜水艇10から離れた場所の海上の支援母船にいて、例えば、表示部96に表示される前方カメラ20Aで撮像された画像情報と、小型潜水艇10の現在位置が矢印アイコンで表示された海図情報とを視認しつつ、遠隔操作装置80を操作することで小型潜水艇10を遠隔操作して海底を潜航させるものとする。
まず、操縦者が表示部96に表示された画像情報および海図情報により小型潜水艇10の位置を確認しながら、遠隔操作装置80の第1~第7遠隔操作レバー82A~82Gを操作すると、指令情報生成部98Aが第1~第7角度センサ84A~84Gで検出された検知信号に基いて遠隔操作指令情報を生成する。
遠隔操作指令情報は、ケーブルを介して遠隔制御側通信部100から潜水艇側通信部72に送信される。
小型潜水艇10では、潜水艇側通信部72を介して受信された遠隔操作指令情報が操作部材制御部78Aに供給され、操作部材制御部78Aは、遠隔操作指令情報に基いて、第1~第7検出部74A~74Gの検出結果を監視しつつ、サーボ制御部76を制御することで第1~第7アクチュエータ52~64を駆動制御して電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を操作させる。
すなわち、第1アクチュエータ52によって電源スイッチ38が操作されることにより、電源の投入、切断が操作される。
また、第2アクチュエータ54によって注水スイッチ40が操作されることにより、小型潜水艇10に搭載されたバラストタンク16から空気が排出され海水が注水される。
また、第3アクチュエータ56によって投光器スイッチ42が操作されることにより、投光器22A~22Dの点灯、消灯が行われる。
また、第4アクチュエータ58によって操舵ハンドル44が操作されることにより、小型潜水艇10の転舵角の調整が行われ、小型潜水艇10が操舵される。
また、第5アクチュエータ60によって出力調整レバー46が操作されることにより、推進機32による推進力の調整が行なわれ、小型潜水艇10の前進、後退、停止の切り替え、および潜航速度の調整が行なわれる。
また、第6アクチュエータ62によって排水スイッチ48が操作されることにより、小型潜水艇10に搭載されたバラストタンク16に空気が注入され海水が排水される。
また、第7アクチュエータ64によってバラスト投下スイッチ50が操作されることにより、バラスト24が海中に投下される。
次に、本実施の形態の小型潜水艇10の遠隔制御システムを用いて小型潜水艇10に乗った操縦者(利用者)が電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を手動操作する場合について説明する。
なお、予め、潜水艇側制御装置70はモード切替スイッチ86により手動操作モードに設定されているものとする。
操縦席に着座した操縦者の手動操作によって、電源スイッチ38が押圧操作されることで、電源の投入、切断が操作される。
また、操縦者の手動操作によって、注水スイッチ40が操作されることによって、小型潜水艇10に搭載されたバラストタンク16から空気が排出され海水が注水される。
また、操縦者の手動操作によって、投光器スイッチ42が操作されることにより、投光器22A~22Gの点灯、消灯が行われる。
また、操縦者の手動操作によって、操舵ハンドル44が操作されることにより、小型潜水艇10の転舵角の調整が行われ、小型潜水艇10が操舵される。
また、操縦者の手動操作によって、出力調整レバー46が操作されることにより、推進機32による推進力の調整が行なわれ、小型潜水艇10の前進、後退、停止の切り替え、および、潜航速度の調整が行なわれる。
また、操縦者の手動操作によって、排水スイッチ48が操作されることにより、小型潜水艇10に搭載されたバラストタンク16に空気が注入され海水が排水される。
また、操縦者の手動操作によって、バラスト投下スイッチ50が操作されることにより、バラスト24が海中に投下される。
この際、第1~第7アクチュエータ52~64はサーボフリーとされているため、電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50の手動操作は妨げられない。
このようにして操縦者は通常の小型潜水艇10と同様に手動操作によって小型潜水艇10を潜航させることができる。
このような小型潜水艇10の遠隔操作と手動操作とを容易に切り換え可能な小型潜水艇の遠隔制御システムは、以下のような場合に用いられる。
例えば、通常は、操縦者が手動操作モードに設定された小型潜水艇10を操縦して海域を調査するが、海流による危険な海域を調査したり地雷調査などを行う場合や、未知の海域を調査する場合は、遠隔操作モードに切り替え操縦者は乗り込まず調査を行う。
また、例えば、小型潜水艇10に乗って操縦していた操縦者が急病など何らかの原因により操縦困難になってしまったが他に操縦できる者がいないなどの非常事態が生じた場合、支援母船に待機している他の操縦者に連絡をして遠隔操作モードに切り替え、他の操縦者の遠隔操作により小型潜水艦10を浮上させる。
また、例えば、小型潜水艇10に乗った操縦者が海底付近まで操縦して小型潜水艇10を潜行させた後、その操縦者が海底でロボットアーム30を操作する調査などを行う場合、遠隔操舵モードに切り替え、支援母船に待機している他の操縦者が代わりに操縦し、その間に小型潜水艇10に乗っている操縦者が調査を行う。そして、再度手動操作モードに切り替えて、小型潜水艇10に乗った操縦者が小型潜水艇10を浮上させて海上に戻る。
本実施の形態によれば、操縦者によって操縦される小型潜水艇10の操縦を行なうための電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50をそれぞれ操作する第1~第7アクチュエータ52~64を、操縦席3404に着座した操縦者による操作部材の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設け、操作部材制御部78Aの遠隔操作モードを選択することで、遠隔操作指令情報に基いて第1~第7アクチュエータ52~64を制御して電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を操作することによって、小型潜水艇10を遠隔制御することができるようにし、操作部材制御部78Aの手動操作モードを選択することで、電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を手動操作できるようにした。また、小型潜水艇10に、小型潜水艇10の周辺を撮像して画像情報を生成する前方カメラ20A、後方カメラ20B、左方カメラ20C、および右方カメラ20Dを設け、遠隔操作装置80に小型潜水艇10から受信した画像情報を表示する表示部96を設けた。
これにより、小型潜水艇10の改造を行うことなく第1~第7アクチュエータ52~64を取り付けることで小型潜水艇10を遠隔制御可能とすることができ、また第1~第7アクチュエータ52~64の撤去を行うことなく操縦席3404に着座して手動操作することができ、利便性の向上を図る上で有利となる。
また、画像情報によって小型潜水艇10の周辺の状況を把握しながら遠隔操作することができ、小型潜水艇10から離れた場所(支援母船)から小型潜水艇10を的確に遠隔制御する上で有利となる。
また、第1~第7のアクチュエータ52~64は、操縦席3404に着座した操縦者による電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設けられているため、第1~第7アクチュエータ52~64の着脱を容易に行なえ、第1~第7アクチュエータ52~64のメンテンナンス作業を効率的に行なう上で有利となる。
また、操作部材制御部78Aの遠隔操作モードは、サーボ制御部76を介して第1~第7アクチュエータ52~64をそれぞれ操作することでなされ、手動操作モードは、サーボ制御部76の制御動作を無効として第1~第7アクチュエータ52~64をサーボフリーとすることでなされるようにしたため、簡単な構成で遠隔操作モードと手動操作モードとを切り替える上で有利となる。
遠隔操作装置80に、海図情報を記憶する海図データベース94と、遠隔操作装置80の位置を測位して装置測位情報を生成する衛星測位部90と、音波により音響測位を行い、遠隔操作装置80に対する小型潜水艇10の相対位置を示す潜水艇測位情報を生成する音響測位部92とを設け、表示部96により、装置測位情報と潜水艇測位情報に基づいて海図データベース94から読み出された海図情報上に小型潜水艇10の位置を表示するため、小型潜水艇10の現在位置を把握することができ、小型潜水艇10から離れた場所(支援母船など)から小型潜水艇10を的確に遠隔操作する上で有利となる。
本実施形態では遠隔操作装置80を、小型潜水艇10を潜航場所まで運搬する支援母船で用いており、小型潜水艇10に、質問信号に対して応答信号を返信する音響トランスポンダ26を設け、遠隔操作装置80の衛星測位部90は、支援母船の位置を測位して装置測位情報を生成し、音響測位部92は、支援母船に設けられた送信器により小型潜水艇10に向けて音波による質問信号を発信させて、支援母船に設けられた受信器により小型潜水艇10から音波による質問信号に対する応答信号を受信させ、それら信号の往復時間から支援母船と小型潜水艇10との距離を算出し、支援母船に対する小型潜水艇10の相対位置を示す潜水艇側位情報を生成することができるため、簡易な構成により小型潜水艇10の現在位置を把握することができる上で有利となる。
潜水艇側通信部72および遠隔制御側通信部100をケーブルにより接続して通信を行うため、画像情報や遠隔操作指令情報などの各種情報を迅速かつ確実に送受信することができ、小型潜水艇10から離れた場所(支援母船)から小型潜水艇10を的確に遠隔操作する上で有利となる。
また、複数の操作部材は、電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50を含み、第1~第7アクチュエータ52~64は、それら電源スイッチ38、注水スイッチ40、投光器スイッチ42、操舵ハンドル44、出力調整レバー46、排水スイッチ48、バラスト投下スイッチ50に対応してそれぞれ設けられているため、小型潜水艇10の遠隔制御を的確に行なう上で有利となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、潜水艇側通信部72と遠隔制御側通信部100とはケーブルで接続され通信を行っていたのに対して、第2の実施の形態では、潜水艇側通信部72と遠隔制御側通信部100とがケーブルなどでは接続されておらず、音波による音響通信を行っている点が異なっている。
なお、以下の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同様な個所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なった個所について重点的に説明する。
図3を流用して説明すると、遠隔制御側通信部100は、潜水艇側通信部72と音波による音響通信により通信可能に構成され、指令情報生成部98Aで生成された遠隔操作指令情報、モード切替指令情報を潜水艇側通信部72に音波により送信し、潜水艇側通信部72から音波により送信された画像情報を受信するものである。
図2を流用して説明すると、潜水艇側通信部72は、遠隔制御側通信部100と音波による音響通信により通信可能に構成され、遠隔操作装置80から音波により送信された遠隔操作指令情報、モード切替指令情報を受信する。
また、潜水艇側通信部72は、前方カメラ20A、後方カメラ20B、左方カメラ20C、右方カメラ20Dで生成された画像情報を音波により遠隔操作装置80に送信する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するが、潜水艇側通信部72および遠隔制御側通信部100の接続に関する効果は第1の実施の形態と異なり以下の効果を奏する。
すなわち、潜水艇側通信部72および遠隔制御側通信部100を音波による音響通信を行うため、小型潜水艇10が海中を潜航する際にケーブル等に引っかかったりすることがないため、小型潜水艇10から離れた場所(支援母船)から小型潜水艇10を容易に遠隔操作する上で有利となる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について図7(A)、(B)を参照して説明する。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、操舵ハンドル44を操作する第4アクチュエータ58Aの構成が第1の実施の形態と異なっている。
図7(A)、(B)に示すように、第4アクチュエータ58Aは、2つの直動式シリンダ58L、58R(直動式電気シリンダ)を含んで構成されている。
各直動式シリンダ58L、58Rは、シリンダ本体5812と、シリンダ本体5812に組み込まれたモータ(不図示)と、シリンダ本体5812に組み込まれたピストンロッド5814とを備えている。
図7(A)に示すように、操舵ハンドル44の中立位置(転舵角が0度)に位置した状態で、ハンドル本体4402の上部に連結部4412が取り付けられている。
連結部4412には、ハンドルシャフト4404の中心軸と平行に延在するハンドル側支軸4414が小型潜水艇10の後方に向けて突設されている。
また、操舵ハンドル44を小型潜水艇10の後方から見た状態で、小型潜水艇10の幅方向で操舵ハンドル44を挟む操作台3402の2箇所にハンドルシャフト4404の中心軸と平行に延在する小型潜水艇側支軸1010A、1010Bがそれぞれ小型潜水艇10の後方に向けて突設されており、それら2つの小型潜水艇側支軸1010A、1010Bは、ハンドルシャフト4404の中心軸を対称点として点対称な位置に不図示のブラケットを介して設けられている。
2つの直動式シリンダ58L、58Rのうち一方の直動式シリンダ58Lは、そのシリンダ本体5812の基端が一方の小型潜水艇側支軸1010Aを介して揺動可能に支持され、ピストンロッド5814の先端がハンドル側支軸4414に揺動可能に支持されている。
2つの直動式シリンダ58L、58Rのうち他方の直動式シリンダ58Rは、そのシリンダ本体5812の基端が他方の小型潜水艇側支軸1010Bを介して揺動可能に支持され、ピストンロッド5814の先端がハンドル側支軸4414に揺動可能に支持されている。
したがって、各直動式シリンダ58L、58Rは、操縦席3404に着座した操縦者による操舵ハンドル44の手動操作を妨げない箇所(操作台3402)に着脱可能に設けられている。
第3の実施の形態の制御系について図2を流用して説明すると、第4検出部74Dは、第4アクチュエータ58Aを構成する2つの直動式シリンダ58L、58Rのピストンロッド5814の移動量を操作量としてそれぞれ検出する。
サーボ制御部76は、操作部材制御部78Aの制御により第4検出部74Dでそれぞれ検出された操作量に基づいて第4アクチュエータ58A(直動式シリンダ58L、58R)のサーボ制御をそれぞれ行なう。
具体的には、一方のピストンロッド5814が突出し、他方のピストンロッド5814が収縮することによって各直動式シリンダ58L、58Rは小型潜水艇側支軸1010A、1010Bを支点としてそれぞれ揺動しつつ、各ピストンロッド5814から操舵ハンドル側支軸4414、連結部4412を介して操舵ハンドル44に対して回転方向への力が作用し、これにより操舵ハンドル44が回転される。
遠隔操作モード時、潜水艇側制御装置70によって各直動式シリンダ58L、58Rのモータに駆動信号が供給されることで、シリンダ本体5812に対してピストンロッド5814が出没し、操舵ハンドル44が正逆回転されることで小型潜水艇10の転舵角の調整がなされる。
手動操作モード時、潜水艇側制御装置70によって各直動式シリンダ58L、58Rのモータに供給される駆動信号がオフとされることで各直動式シリンダ58L、58Rはサーボフリーとなり、操縦席3404に着座した操縦者は、操舵ハンドル44の手動操作が可能となっている。
このような第3の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
10 小型潜水艇
12A 内殻
12B 外殻
14 浮力材
16 バラストタンク
18 バッテリ
20A 前方カメラ
20B 後方カメラ
20C 左方カメラ
20D 右方カメラ
22A 前方投光器
22B 後方投光器
22C 左方投光器
22D 右方投光器
24 バラスト
26 音響トランスポンダ
28 探知ソナー
30 ロボットアーム
32 推進機
32A 転舵アクチュエータ
34 操縦室
36 潜航制御装置
38 電源スイッチ
40 注水スイッチ
42 投光器スイッチ
44 操舵ハンドル
46 出力調整レバー
48 排水スイッチ
50 バラスト投下スイッチ
52~64 第1~第7アクチュエータ
70 潜水艇側制御装置
72 潜水艇側通信部
76 サーボ制御部
78 制御部
78A 操作部材制御部
80 遠隔操作装置
82A~82G 第1~第7遠隔操作レバー
84A~84G 第1~第7角度センサ
86 モード切替スイッチ
88 操作入力部
90 衛星測位部
92 音響測位部
94 海図データベース
96 表示部
98 遠隔制御側制御部
98A 指令情報生成部
98B 報知部
100 遠隔制御側通信部
3402 操作台
3404 操縦席

Claims (7)

  1. 操縦者が乗船して海中を潜航して調査を行う小型潜水艇および遠隔操作装置を備えた小型潜水艇の遠隔制御システムであって、
    前記小型潜水艇は、
    前記小型潜水艇に乗船した前記操縦者により操作され調査を行うアームと、
    前記操縦者によって操作される前記小型潜水艇の操縦を行なうための複数の操作部材をそれぞれ操作する複数のアクチュエータと、
    前記小型潜水艇の周辺を撮像して画像情報を生成する画像情報生成部と、
    前記画像情報生成部で生成された前記画像情報を前記遠隔操作装置に送信し、前記遠隔操作装置から遠隔操作指令情報を受信する潜水艇側通信部と、
    前記潜水艇側通信部で受信された前記遠隔操作指令情報に基づいて前記複数のアクチュエータをそれぞれ操作する操作部材制御部とを備え、
    前記複数のアクチュエータは、操縦席に着座した前記操縦者による前記操作部材の手動操作を妨げない箇所に着脱可能に設けられ、
    前記操作部材制御部は、前記遠隔操作指令情報に基づいて前記複数のアクチュエータをそれぞれ制御して前記複数の操作部材をそれぞれ操作する遠隔操作モードと、前記複数の操作部材の前記操縦者による手動操作をそれぞれ可能とする手動操作モードとに選択可能に構成され、
    前記遠隔操作装置は、
    前記遠隔操作指令情報を生成する指令情報生成部と、
    前記小型潜水艇から前記画像情報を受信し、前記指令情報生成部で生成された前記遠隔操作指令情報を前記小型潜水艇に送信する遠隔制御側通信部と、
    前記遠隔制御側通信部で受信された前記画像情報を表示する表示部とを備え
    前記小型潜水艇が海底付近まで潜航されると、前記遠隔操作モードに設定され前記小型潜水艇に乗船していない他の操縦者により前記小型潜水艇が操縦されている間に、前記操縦者により前記アームが操作され調査が行われる、
    ことを特徴とする小型潜水艇の遠隔制御システム。
  2. 前記小型潜水艇は、
    前記複数のアクチュエータによる前記複数の操作部材の操作量をそれぞれ検出する複数の検出部と、
    前記複数の検出部でそれぞれ検出された前記複数の操作量に基づいて前記複数のアクチュエータのサーボ制御をそれぞれ行なうサーボ制御部とをさらに備え、
    前記操作部材制御部の前記遠隔操作モードは、前記サーボ制御部を介して前記複数のアクチュエータをそれぞれ操作することでなされ、
    前記操作部材制御部の前記手動操作モードは、前記サーボ制御部の制御動作を無効として前記複数のアクチュエータをサーボフリーとすることでなされる、
    ことを特徴とする請求項1記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
  3. 前記遠隔操作装置は、
    海図情報を記憶する海図データベースと、
    前記遠隔操作装置の位置を測位して装置測位情報を生成する装置測位部と、
    音波により音響測位を行い、前記遠隔操作装置に対する前記小型潜水艇の相対位置を示す潜水艇測位情報を生成する音響測位部とをさらに備え、
    前記表示部は、前記装置測位情報と前記潜水艇測位情報に基づいて前記海図データベースから読み出された前記海図情報上に前記小型潜水艇の位置を表示する、
    ことを特徴とする請求項2記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
  4. 前記遠隔操作装置は、前記小型潜水艇を潜航場所まで運搬する支援母船で用いられ、
    前記装置測位部は、前記支援母船の位置を測位して前記装置測位情報を生成し、
    前記音響測位部は、前記支援母船に設けられた送信器により前記小型潜水艇に向けて音波による質問信号を発信させて、前記支援母船に設けられた受信器により前記小型潜水艇から音波による前記質問信号に対する応答信号を受信させ、それら信号の往復時間から前記支援母船と前記小型潜水艇との距離を算出し、前記支援母船に対する前記小型潜水艇の相対位置を示す前記潜水艇測位情報を生成し、
    前記小型潜水艇は、
    前記送信器から送信された前記質問信号に対して前記応答信号を返信する音響トランスポンダをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
  5. 前記潜水艇側通信部および前記遠隔制御側通信部は、ケーブルにより接続され通信を行うことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
  6. 前記潜水艇側通信部および前記遠隔制御側通信部は、音波による音響通信を行うことを特徴とする請求項1 ~ 4 のいずれか1項記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
  7. 前記複数の操作部材は、前記小型潜水艇の電源の投入、切断を行う電源スイッチと、前記小型潜水艇の重量調整を行うバラストタンクに海水を注水するための注水スイッチと、前記小型潜水艇の周辺に光を照射する投光器の点灯、消灯を行う投光器スイッチと、前記小型潜水艇の操舵を行なうための操舵ハンドルと、前記小型潜水艇の推進機の出力調整を行うための出力調整レバーと、前記バラストタンクの海水を排水するための排水スイッチと、前記小型潜水艇の重量を増加させるバラストを海中に投下するためのバラスト投下スイッチとを含み、
    前記アクチュエータは、それら電源スイッチ、注水スイッチ、投光器スイッチ、操舵ハンドル、出力調整レバー、排水スイッチ、バラスト投下スイッチに対応してそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項記載の小型潜水艇の遠隔制御システム。
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