JP7486696B1 - データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム Download PDF

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Abstract

撮像領域指定部(101)は、1つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられた宇宙空間にある撮像装置に撮像させる2つの撮像領域として、宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、1つ以上の走査鏡のうちの少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する。画像取得部(102)は、撮像装置が2つの撮像領域を撮像して得られた2つの撮像画像を取得する。モニタデータ取得部(103)は、各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度が示される角度データが含まれるモニタデータを取得する。係数算出部(104)は、2つの撮像画像と、モニタデータとを用いて、1つ以上の走査鏡の各走査鏡について赤外放射率関数の係数を算出する。

Description

本開示は、宇宙空間にある撮像装置に設けられた走査鏡の赤外放射率の校正に関する。
撮像装置では、環境の変化による特性変化が生じやすい。適切な補正処理を行い、より高品質な撮像画像を得るためには、撮像時点での撮像装置の特性を正確に把握する必要がある。このため、撮像装置を稼動させながら特定の対象を撮像する、あるいは、特殊な撮像手法を用いることで、撮像装置の特性評価の更新が行われる。
走査鏡が設けられた撮像装置では、赤外画像の撮像時の走査鏡の角度によって観測放射輝度に変化が生じる。これは、走査鏡の表面に施されたコーティングの赤外放射率が角度に依存するためである。このため、撮像装置が撮像した被写体の赤外放射輝度を正確に推定するには、走査鏡の赤外放射率を走査鏡の角度に対して適切に校正する必要がある。
なお、本開示に関連する技術として、非特許文献1に開示の技術がある。
Validation of GOES-16 ABI infrared spatial response uniformity,Fangfang Yu,Xiangqian Wu,Haifeng Qian,John Van Naarden,Michael Ramirez,et al.
コーティングが施された走査鏡の赤外放射率は、走査鏡への光の入射角度に依存する。人工衛星に搭載された撮像装置に設けられた走査鏡の赤外放射率は、打上げ前の地上と打上げ後の宇宙との環境の変化によって変化することが確認されている。つまり、打上げ後の宇宙空間にある走査鏡の赤外放射率は、打ち上げ前に地上で計測された赤外放射率と一致しない。赤外放射率は被写体の赤外放射輝度の算出に用いられる。このため、打ち上げ後の走査鏡の赤外放射率を正確に把握できていないと、撮像時の走査鏡の角度の違いによって、算出された赤外放射輝度に誤差が生じる。
本開示は、このような赤外放射輝度に含まれる誤差を低減することを主な目的とする。
本開示に係るデータ処理装置は、
1つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられた宇宙空間にある撮像装置に撮像させる2つの撮像領域として、前記宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、前記1つ以上の走査鏡のうちの少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する撮像領域指定部と、
前記撮像装置が前記2つの撮像領域を撮像して得られた2つの撮像画像を取得する画像取得部と、
各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度が示される角度データが含まれるモニタデータを取得するモニタデータ取得部と、
前記2つの撮像画像と、前記モニタデータとを用いて、前記1つ以上の走査鏡の各走査鏡について赤外放射率関数の係数を算出する係数算出部とを有する。
本開示によれば、赤外放射輝度に含まれる誤差を低減することができる。
実施の形態1に係るシステム構成例を示す図。 実施の形態1に係る人工衛星の内部構成例を示す図。 実施の形態1に係る撮像装置の内部構成例を示す図。 実施の形態1に係る放射率校正装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る放射率校正装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る放射率校正装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る撮像領域の指定例を示す図。 実施の形態1に係る撮像領域の指定例を示す図。 実施の形態1に係る撮像領域の指定例を示す図。
実施の形態1.
以下、実施の形態を、図を用いて説明する。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
図1において、放射率校正装置100は地上に配置されている。一方、撮像装置200は人工衛星300に搭載されている。つまり、撮像装置200は宇宙空間に存在する。
図2は、人工衛星300の内部構成の概要を示す。
人工衛星300では、撮像装置200と撮像制御装置400とモニタ装置500が存在する。
なお、図2では、本実施の形態を説明するのに必要な内部構成のみを示している。つまり、図2では、人工衛星300の運行を制御する機構等の図示は省略している。
図2において、撮像制御装置400は、撮像装置200の撮像の制御を行う。
モニタ装置500は、撮像装置200に搭載されている走査鏡の状態をモニタする。
なお、図2では、撮像装置200と撮像制御装置400とモニタ装置500を別個の装置としているが、撮像装置200と撮像制御装置400とモニタ装置500が一体となっていてもよい。
次に、撮像装置200の内部構成例を概説する。
図3は、撮像装置200の内部構造の概要を示す。なお、図3は、本実施の形態を説明するのに必要な内部構成のみを示している。
図3に示すように、撮像装置200は、同一光路上に1つ以上の走査鏡とラインセンサを備える。各走査鏡は1軸駆動式の走査鏡である。
図3では、撮像装置200が1次走査鏡である走査鏡βと2次走査鏡である走査鏡αを備える例を示す。走査鏡αと走査鏡βは回転軸を中心として回転することができる。つまり、走査鏡αと走査鏡βは回転角度を変化させることができる。走査鏡の回転角度は、走査鏡の基準角(基準位置)からの変位量(角度)である。走査鏡αと走査鏡βの回転軸は平行でなくても良い。例えば、垂直であっても良い。
ラインセンサは、放射率校正装置100により撮像領域として指定された宇宙空間の領域を撮像する。
なお、図3に示す矢印は光路を示す。
図2に示すモニタ装置500は、各走査鏡の状態として、撮像時の各走査鏡の回転角度と温度をモニタする。
前述したように、打上げ前の走査鏡の赤外放射率と打ち上げ後の赤外放射率とは一致しない。そして、打ち上げ後の走査鏡の赤外放射率を正確に把握できていないと、撮像時の走査鏡の角度の違いによって、被写体の赤外放射輝度に誤差が生じる。
このため、本実施の形態では、放射率校正装置100が、撮像時ごとの走査鏡の回転角度が異なる2つの領域を指定し、撮像装置200に当該2つの領域を撮像させ、2つの撮像画像の差分から、走査鏡の回転角度の違いに基づき走査鏡の赤外放射率の推定を行う。
より具体的には、放射率校正装置100は、撮像装置200に撮像させる2つの撮像領域を指定し、図2に示すように、2つの撮像領域が示される撮像領域データ150を撮像制御装置400に送信する。撮像領域の指定方法の詳細は後述する。
撮像制御装置400は、撮像領域データ150を撮像装置200に転送する。
そして、撮像装置200は、撮像領域データ150で指定された2つの撮像領域を撮像し、2つの撮像画像250を放射率校正装置100に送信する。
また、モニタ装置500は、撮像時に各走査鏡の回転角度と温度をモニタし、モニタ結果が示されるモニタデータ550を放射率校正装置100に送信する。モニタデータ550には、各走査鏡の撮影時ごとの角度データと温度データが含まれる。
そして、放射率校正装置100は、2つの撮像画像250とモニタデータ550を用いて、走査鏡の回転角度の違いに基づき走査鏡の赤外放射率の推定を行う。
図4は、本実施の形態に係る放射率校正装置100のハードウェア構成例を示す。
また、図5は、本実施の形態に係る放射率校正装置100の機能構成例を示す。
放射率校正装置100はコンピュータである。放射率校正装置100はデータ処理装置に相当する。また、放射率校正装置100の動作手順は、データ処理方法に相当する。また、放射率校正装置100の動作を実現するプログラムは、データ処理プログラムに相当する。
図4に示すように、放射率校正装置100は、ハードウェアとして、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信装置904及び入出力装置905を備える。
また、放射率校正装置100は、図5に示すように、機能構成として、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104、係数出力部105、撮像領域データベース106及び装置特性データベース107を備える。撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能は、例えば、プログラムにより実現される。
補助記憶装置903には、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能を実現するプログラムが記憶されている。
これらプログラムは、補助記憶装置903から主記憶装置902にロードされる。そして、プロセッサ901がこれらプログラムを実行して、後述する撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の動作を行う。
図4は、プロセッサ901が撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能を実現するプログラムを実行している状態、すなわち、プロセッサ901が撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105として動作している状態を模式的に表している。
また、図4に示す撮像領域データベース106及び装置特性データベース107は、主記憶装置902又は/及び補助記憶装置903で実現される。
図5において、撮像領域指定部101は、2つの撮像領域を指定する。撮像領域は撮像装置200に撮像させる領域である。2つの撮像領域は1組として扱われる。撮像領域指定部101は、複数の領域組を指定する。
具体的には、撮像領域指定部101は、2つの撮像領域として、宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、各走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する。
例えば、撮像領域指定部101は、2つの深宇宙領域を撮像領域として指定する。
また、撮像領域指定部101は、宇宙空間における任意の領域を基準として対称の位置にある2つの領域を撮像領域として指定してもよい。
また、撮像領域指定部101は、宇宙空間における任意の領域を基準として対称の位置にある2つの深宇宙領域を撮像領域として指定してもよい。
なお、深宇宙領域とは、地球からの距離が200万キロメートル以上である宇宙領域である。
撮像領域指定部101は、2つの撮像領域が示される撮像領域データ150を通信装置904を介して撮像制御装置400に送信する。
また、撮像領域指定部101は、撮像領域データ150を係数出力部105に格納する。
撮像領域指定部101により行われる処理は撮像領域指定処理に相当する。
画像取得部102は、通信装置904を介して、撮像装置200から撮像画像250を取得する。撮像画像250は、撮像領域指定部101により撮像領域として指定された領域を撮影して得られた画像である。画像取得部102は、複数の領域組の撮像画像250を取得する。
画像取得部102は、取得した撮像画像250を係数算出部104に転送する。
画像取得部102により行われる処理は画像取得処理に相当する。
モニタデータ取得部103は、通信装置904を介して、モニタ装置500からモニタデータ550を取得する。モニタデータ取得部103は、複数の領域組のモニタデータ550を取得する。モニタデータ取得部103は、複数の領域組の撮像におけるモニタデータ550を取得する。
モニタデータ取得部103は、取得したモニタデータ550を係数算出部104に転送する。モニタデータ550には、撮像領域指定部101により2つの撮像領域の撮影での撮影時ごとの各走査鏡の角度データと温度データが含まれる。
例えば、図2に示すように、撮像装置200に2つの走査鏡(走査鏡αと走査鏡β)がある場合を想定する。この場合に、撮像画像Nの撮影時の走査鏡αの回転角度をθ、走査鏡βの回転角度をφ、走査鏡αの温度をT、走査鏡βの温度をτとする。同様に、撮像画像Nの撮像時の走査鏡αの回転角度をθ、走査鏡βの回転角度をφ、走査鏡αの温度をT、走査鏡βの温度をτとする。
このとき、モニタデータ取得部103は、1組の撮像画像(N,N)に対応する角度データ及び温度データとして、(θ,φ,T,τ,θ,φ,T,τ)を取得する。なお、1組の撮像画像(N,N)は同時刻に撮像されていてもよいし、異なる時刻に撮像されていてもよい。
モニタデータ取得部103により行われる処理はモニタデータ取得処理に相当する。
係数算出部104は、組になる2つの撮像画像250を画像取得部102から取得する。また、係数算出部104は、モニタデータ取得部103から対応するモニタデータ550を取得する。
更に、係数算出部104は装置特性データベース107から装置特性データ160を取得する。装置特性データ160は、撮像装置200の特性が示されるデータである。具体的には、装置特性データ160には、撮像装置200のラインセンサのチャネルごとの赤外線波長と赤外校正係数が示される。
係数算出部104は、撮像画像250とモニタデータ550と装置特性データ160を用いて、各走査鏡について赤外放射率関数の係数170を算出する。具体的には、2つの撮像画像250の間の赤外放射輝度の差が低減する赤外放射率関数の係数170を算出する。撮像装置200の同一光路上に設けられた全走査鏡の走査鏡ごとの赤外放射率関数の係数170は全て、2つの撮像画像250と画像撮像時ごとの走査鏡の回転角度データと温度データを含むモニタデータ550と装置特性データ160とを用いて、同一の物理モデルによって算出される。
そして、係数算出部104は、算出した各走査鏡の赤外放射率関数の係数170を係数出力部105に出力する。
なお、赤外放射率関数の係数及び物理モデルの詳細は後述する。
係数算出部104により行われる処理は係数算出処理に相当する。
係数出力部105は、各走査鏡の赤外放射率関数の係数170を入出力装置905を用いて出力する。例えば、係数出力部105は、各走査鏡の赤外放射率関数の係数170を入出力装置905に含まれるディスプレイに表示する。
撮像領域データベース106は、撮像領域データ150を記憶する。
また、装置特性データベース107は、装置特性データ160を記憶する。
***動作の説明***
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る放射率校正装置100の動作例を説明する。
STEP1において、撮像領域指定部101が2つの撮像領域を指定する。
前述したように、撮像領域指定部101は、撮像領域として、宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する。
撮像領域指定部101は、複数の領域組を指定する。
図7は、撮像領域指定部101による撮像領域の指定方法の一例を示す。
図7において、地球の周りにある矩形はそれぞれ深宇宙領域を表している。
撮像領域指定部101は、例えば、地球のY軸方向の中心線を基準としてX軸方向に対称の位置にある2つの深宇宙領域を撮像領域として指定してもよい。
また、図8に示すように、撮像領域指定部101は、例えば、地球のX軸方向の中心線を基準としてY軸方向に対称の位置にある2つの深宇宙領域を撮像領域として指定してもよい。
図7及び図8のように対称の位置にある2つの深宇宙領域を撮像した場合は、撮像時の走査鏡の回転角度と温度以外のパラメータが撮像画像間で共通していると考えられる。このため、図7及び図8のように対称の位置にある2つの深宇宙領域を撮像した場合は、モニタデータ取得部103による赤外放射率関数の係数の算出精度が向上すると考えられる。
但し、撮像領域指定部101による撮像領域の指定方法は図7及び図8の方法には限定されない。撮像領域指定部101は、例えば、図9に示すように、X軸方向、Y軸方向のいずれの方向でも対称の位置にない2つの深宇宙領域を撮像領域として指定してもよい。また、地球の周りのいずれかの深宇宙領域と地球の周りにないいずれかの深宇宙領域とを2つの撮像領域として指定してもよい。また、地球の周りにない2つの深宇宙領域を撮像領域として指定してもよい。
また、撮像領域指定部101は、「一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、各走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる」という条件を満たす限り、深宇宙領域以外の領域を撮像領域に指定してもよい。
なお、撮像領域指定部101は、放射率校正装置100の利用者(以下、設計者ともいう)の指示に従って、撮像領域を指定することができる。また、撮像領域指定部101は、撮像装置200において過去に撮像された撮像画像を解析して「一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、各走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる」領域を探索して、撮像領域を指定してもよい。
STEP2において、画像取得部102が撮像装置200から撮像画像250を取得する。
本実施の形態では、画像取得部102が取得する撮像画像250は、輝度画像でもよいし、輝度画像を生成するために必要なデータ一式でもよい。
STEP3において、モニタデータ取得部103が、モニタ装置500からモニタデータ550を取得する。つまり、モニタデータ取得部103は、STEP2で取得された撮像画像250の撮影時の各走査鏡の角度データと温度データを取得する。
モニタデータ取得部103は、複数の領域組の撮像におけるモニタデータ550を取得する。
画像取得部102は、複数の領域組の撮像画像250を取得する。
STEP4において、係数算出部104が、撮像画像250とモニタデータ550と装置特性データ160を用いて、赤外放射率関数の係数170を算出する。
本実施の形態では、撮像装置200の光路と赤外放射輝度の関係を表す物理モデルMに、撮像画像250とモニタデータ550と装置特性データ160を入力として与え、同一の物理モデルMから全ての走査鏡について各走査鏡の赤外放射率関数の係数170を算出する。物理モデルMは、撮像装置200における赤外放射輝度に関する物理的関係を数理的に表現した方程式である。物理モデルMの詳細は後述する。
最後に、STEP5において、係数出力部105が赤外放射率関数の係数170を出力する。
放射率校正装置100の利用者(設計者)は、係数出力部105から出力された赤外放射率関数の係数170を確認し、例えば、走査鏡の角度依存性に係わる輝度誤差低減効果が得られているか否かを判断する。具体的には、設計者は、全ての走査鏡の赤外放射率関数の係数170を用いて、撮像画像250の赤外放射輝度を算出する。そして、設計者は、領域組ごとに2領域の撮像画像250の間で赤外放射輝度を比較し、走査鏡の回転角度の違いによる輝度誤差が低減しているかどうかを判断する。
輝度誤差低減効果が得られていると判断した場合は、設計者は、出力された赤外放射率関数の係数170を用いて赤外放射輝度を校正することができる。
一方、輝度誤差低減効果が得られていないと判断した場合は、設計者は、例えば、赤外放射率関数の係数170の再計算を放射率校正装置100に指示する。設計者から赤外放射率関数の係数170の再計算を指示された場合は、放射率校正装置100はSTEP4以降の処理を繰り返す。
この場合に、STEP4において、係数算出部104は、計算に未使用である新たな撮像画像250と対応する未使用のモニタデータ550を用いて、赤外放射率関数の係数170の再計算を行う。
なお、撮像領域指定部101が1組の撮像領域のみを指定し、画像取得部102が1組の撮像領域の撮像画像250のみを取得し、モニタデータ取得部103が1組の撮像領域のモニタデータ550のみを取得するようにしてもよい。
この場合に、設計者から赤外放射率関数の係数170の再計算を指示された場合は、STEP1以降の処理が繰り返される。
ここで、STEP4で係数算出部104により行われる赤外放射率関数の係数170の計算の詳細を説明する。
係数算出部104は、撮像装置200の光路と赤外放射輝度の関係を表す物理モデルMに、撮像画像250とモニタデータ550と装置特性データ160を入力として与え、同一光路上の全ての走査鏡の赤外放射率関数の係数を算出する。ここで、係数とは赤外放射率関数の内部パラメータを指す。この内部パラメータを決定する手法として参考文献1又は参考文献2に開示の技術を用いる。
[参考文献1]:Adapting Arbitrary Normal Mutation Distributions in Evolution Strategies:The Covariance Matrix Adaptation(Proceedings of IEEE International Conference on Evolutionary Computation, 1996, pp. 312-317)
[参考文献2]:Evolution trategies;Handbook of Computational Intelligence,J. Kacprzyk
and W.Pedrycz,editors,pp.871-898,Springer(2015)
より具体的には、係数算出部104は、以下の方法にて赤外放射率関数の係数170を算出する。
なお、以下では、図3に示すように、撮像装置200が1次走査鏡である走査鏡βと2次走査鏡である走査鏡αを備える構成を前提として説明を進める。
本実施の形態では、走査鏡αの赤外放射率関数をεα(θα)=a+aθα+aθα と定義する。
ここで、θαは走査鏡αへ入射する光の入射角を示す。θαは走査鏡αの回転角度xに依存することからxの関数(θα(x))である。θα(x)の内部パラメータはハードウェアによる。
同様に、走査鏡βの赤外放射率関数をεβ(θβ)=b+bθβ+bθβ と定義する。
ここで、θβは走査鏡βへ入射する光の入射角を示す。θβは走査鏡βの回転角度yに依存することからyの関数(θβ(y))である。θβ(y)の内部パラメータはハードウェアによる。
また、ラインセンサ(検出素子)のデジタル出力をCとする。
また、ラインセンサ(検出素子)の観測輝度をR=qC+mC+bと表す。
ここで、q、m及びbはラインセンサの赤外校正係数である。q、m及びbは、装置特性データ160に含まれる。
走査鏡αの温度をTα、走査鏡βの温度をTβと表す。
被観測対象物の赤外放射輝度をRと表す。
走査鏡αの黒体放射輝度をRα(Tα)と表す。Rα(Tα)はTαの関数であり、値は装置特性データ160に含まれる赤外線波長の値を用いて計算される。
走査鏡βの黒体放射輝度をRβ(Tβ)と表す。Rβ(Tβ)はTβの関数であり、値は装置特性データ160に含まれる赤外線波長の値を用いて計算される。
以上から、同一光路上に二つの走査鏡(走査鏡α、走査鏡β)とラインセンサを備えた撮像装置200において、赤外放射輝度(以下、観測放射輝度ともいう)は次の式(1)、式(2)、式(3)の物理モデルMで表される。
=M 式(1)
=qC+mC+b 式(2)
M=(1-εα(θα))(1-εβ(θβ))R+εα(θ)Rα(Tα)+εβ(θβ)(1-εα(θ))Rβ(Tβ) 式(3)
前述したように、走査鏡αは2次走査鏡、走査鏡βは1次走査鏡である。
撮像装置200の内部の光路は次のように構成されている。
被写体(光源)→1次走査鏡β→2次走査鏡α→ラインセンサ
続いて、この撮像装置200によって撮像される2領域1組の撮像領域を考える。
ある撮像画像i(赤外放射輝度:R)を撮像したときの走査鏡αの回転角度をx、走査鏡αの温度をTα,iと表す。また、撮像画像iを撮像したときの走査鏡βの回転角度をy、走査鏡βの温度をTβ,iと表す。
また、θα,iは撮像画像iを撮像したときの走査鏡αへ入射する光の入射角を示す。θα,iは走査鏡αの回転角度xに依存することからxの関数(θα,i(x))である。更に、θβ,iは撮像画像iを撮像したときの走査鏡βへ入射する光の入射角を示す。θβ,iは走査鏡βの回転角度yに依存することからyの関数(θβ,i(y))である。
同様にして、ある撮像画像j(赤外放射輝度:R)を撮像したときの走査鏡αの回転角度をx、走査鏡αの温度をTα,jと表す。また、撮像画像jを撮像したときの走査鏡βの走査鏡βの回転角度をy、走査鏡βの温度をTβ,jと表す。
また、θα,jは撮像画像jを撮像したときの走査鏡αへ入射する光の入射角を示す。θα,jは走査鏡αの回転角度xに依存することからxの関数(θα,j(x))である。更に、θβ,jは撮像画像jを撮像したときの走査鏡βへ入射する光の入射角を示す。θβ,jは走査鏡βの回転角度yに依存することからyの関数(θβ,j(y))である。
このとき、撮像領域の組(i,j)に関する赤外放射輝度の関係式は次の式(4)から式(9)で表せる。
d,i=M 式(4)
d,i=qC +mC+b 式(5)
=(1-εα(θα,i(1-εβ(θβ,i))R+εα(θα,i)Rα(Tα,i)+εβ(θβ,i)(1-εα(θα,iβ(Tβ,i) 式(6)
d,j=M 式(7)
d,j=qC +mC+b 式(8)
=(1-εα(θα,j))(1-εβ(θβ,j +εα(θα,j)Rα(Tα,j)+εβ(θβ,j)(1-εα(θα,j))Rβ(Tβ,j) 式(9)
ここで、θ、T、R、Mのそれぞれの右下添え字iとjは、撮像領域に対応する番号である。
次に、撮像領域iと撮像領域jについて観測放射輝度の差分ΔRおよび検出器への入力放射輝度の差分ΔMをそれぞれ式(10)および式(11)で表す。式(10)と式(11)の差分を式(12)で表す。
ΔR=Rd,i-Rd,j 式(10)
ΔM=M-M 式(11)
=ΔR-ΔM 式(12)
ここで、ΔR、ΔM、Eの右下添え字kは領域組の番号である。各領域組(i,j)に対して領域組の番号kが一意に定められる。
各領域組kに対するEの値は、物理モデルMによって算出される観測放射輝度の理論値とモニタ装置500で観測された回転角度及び温度から算出された値との差分を示す。この差分Eの大きさが小さい程、領域組kの撮像領域iと撮像領域jの間の赤外放射輝度の差が小さいことになる。
係数算出部104は、この差分Eの大きさを最小化する赤外放射率関数εα(θα)、εβ(θβ)の係数a、a、a、b、b及びbを算出する。換言すれば、係数算出部104は、撮像領域iと撮像領域jの間の赤外放射輝度の差の大きさを最小化する赤外放射率関数の係数170を算出する。
係数算出部104は、最適化アルゴリズムを用いて赤外放射率関数の係数170を算出することができる。係数算出部104は、以下のようにして、最適化アルゴリズムを用いて赤外放射率関数の係数170を算出する。
係数算出部104は、赤外放射率関数の係数170を算出するために次の式(13)を用いる。
F=F({E|1≦k≦N}) 式(13)
ここで、Nは領域組の総数、Fは設計者によって任意に設計される関数であり、kは領域組の番号である。kには1からNまでの自然数が割り当てられる。
式(13)で定義されたFを最小化させるための赤外放射率関数εα(θα)、εβ(θβ)の係数a、a、a、b、b及びbを求めることを考える。
ここで、式(14)のように、目的関数fをFで定義する。
f=F 式(14)
最適化するパラメータxは、式(15)に示す通りである。
Figure 0007486696000001
係数算出部104は、上記の参考文献1の「CMA-ES」又は参考文献2の「(μ/μ,λ)-CMA-ES」に式(14)及び式(15)を適用し、式(15)の最適解を得る。また、係数算出部104は、「CMA-ES」又は「(μ/μ,λ)-CMA-ES」の一部或いは全てを含むアルゴリズムに式(14)及び式(15)を適用し、式(15)の最適解を得てもよい。
式(15)のパラメータxの最適化された値が赤外放射率関数の係数170である。
なお、以下の参考文献3の第1章に記載の「実ベクトル空間の部分集合X⊆R上で定義される関数f:X→Rの最適化(連続最適化)に対し、正規分布を用いた多点探索を行う進化計算手法である」の「f」が上記の式(14)にあたる。この「f」は、参考文献3の2.1項に記載の「STEP.2 解候補の目的数値f(x)」でも参照される。
また、上記の式(15)は参考文献3の2.1項に記載のアルゴリズムによって最適化されてもよい。
[参考文献3]:Evolution Strategies による連続最適化-CMA-ESの設計原理と理論的基盤、秋本洋平、システム/制御/情報、Vol.60、No.7、pp.292―297、2016
なお、2つの走査鏡のうちの一方が、回転軸を持たない反射鏡である場合は、係数算出部104は、物理モデルM上でその反射鏡に対応する走査鏡の回転角の値(x又はy)を定数として扱い、計算を行う。
また、2つの走査鏡のうちの一方が存在しない場合は、係数算出部104は、存在しない走査鏡の放射率関数と黒体放射輝度の値を0とし、計算を行う。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、放射率校正装置100は、領域組kの撮像領域iと撮像領域jの赤外放射輝度の差の大きさを最小化する赤外放射率関数の係数を算出する。設計者は、算出された赤外放射率関数の係数を用いて赤外放射率を校正することができる。このため、本実施の形態によれば、打ち上げ後の撮像装置からの撮像画像であっても、赤外放射輝度の誤差を低減することができる。
また、本実施の形態では、打上げ前と打上げ後の環境の変化に起因する走査鏡の赤外放射率の変化による赤外放射輝度の誤差に加えて、経年変化に起因する走査鏡の赤外放射率の変化による赤外放射輝度の誤差も低減することができる。つまり、経年変化により、人工衛星の打ち上げ当初の赤外放射率と打ち上げから長時間経過した後の赤外放射率とが一致しない場合がある。本実施の形態によれば、このような経年変化による赤外放射率の不一致に起因する赤外放射輝度の誤差も低減することができる。
また、撮像装置200では、走査鏡とラインセンサが同一光路上に存在する。同一光路上に存在する全ての走査鏡とラインセンサを1つの系とし、物理モデルを用いて、走査鏡ごとの赤外放射率関数の係数を1つの系に対して算出するには、全ての走査鏡の赤外放射率関数の係数が同一の物理モデルから算出される必要がある。
本実施の形態では、放射率校正装置100は、同一の物理モデルMを適用して全ての走査鏡の赤外放射率の係数を算出する。このため、本実施の形態によれば、全ての走査鏡の赤外放射率を1つの系に対して校正することができる。
***ハードウェア構成の補足説明***
最後に、放射率校正装置100のハードウェア構成の補足説明を行う。
図4に示すプロセッサ901は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。
プロセッサ901は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
図4に示す主記憶装置902は、RAM(Random Access Memory)である。
図4に示す補助記憶装置903は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
図4に示す通信装置904は、データの通信処理を実行する電子回路である。
通信装置904は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
図4に示す入出力装置905は、例えば、マウス、キーボード及びディスプレイである。
また、補助記憶装置903には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ901により実行される。
プロセッサ901はOSの少なくとも一部を実行しながら、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ901がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値の少なくともいずれかが、主記憶装置902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記録媒体に格納されていてもよい。そして、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の機能を実現するプログラムが格納された可搬記録媒体を流通させてもよい。
また、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105の少なくともいずれかの「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」又は「サーキットリー」に読み替えてもよい。
また、放射率校正装置100は、処理回路により実現されてもよい。処理回路は、例えば、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)である。
この場合は、撮像領域指定部101、画像取得部102、モニタデータ取得部103、係数算出部104及び係数出力部105は、それぞれ処理回路の一部として実現される。
なお、本明細書では、プロセッサと処理回路との上位概念を、「プロセッシングサーキットリー」という。
つまり、プロセッサと処理回路とは、それぞれ「プロセッシングサーキットリー」の具体例である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 放射率校正装置、101 撮像領域指定部、102 画像取得部、103 モニタデータ取得部、104 係数算出部、105 係数出力部、106 撮像領域データベース、107 装置特性データベース、150 撮像領域データ、160 装置特性データ、170 赤外放射率関数の係数、200 撮像装置、250 撮像画像、300 人工衛星、400 撮像制御装置、500 モニタ装置、550 モニタデータ、901 プロセッサ、902 主記憶装置、903 補助記憶装置、904 通信装置、905 入出力装置。

Claims (12)

  1. 1つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられた宇宙空間にある撮像装置に撮像させる2つの撮像領域として、前記宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、前記1つ以上の走査鏡のうちの少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する撮像領域指定部と、
    前記撮像装置が前記2つの撮像領域を撮像して得られた2つの撮像画像を取得する画像取得部と、
    各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度が示される角度データが含まれるモニタデータを取得するモニタデータ取得部と、
    前記2つの撮像画像と、前記モニタデータとを用いて、前記1つ以上の走査鏡の各走査鏡について赤外放射率関数の係数を算出する係数算出部とを有するデータ処理装置。
  2. 前記係数算出部は、
    各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度と前記2つの撮像画像の間の赤外放射輝度とを用いて、前記赤外放射率関数の係数を算出する請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記係数算出部は、
    前記2つの撮像画像の間の赤外放射輝度の差を最小化する係数を算出する請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記撮像領域指定部は、
    前記2つの撮像領域として、2つの深宇宙領域を指定する請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 前記撮像領域指定部は、
    前記宇宙空間における任意の領域を基準として対称の位置にある2つの領域を前記2つの撮像領域として指定する請求項1に記載のデータ処理装置。
  6. 前記撮像装置には2つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられており、
    前記係数算出部は、
    前記2つ以上の走査鏡に同一の物理モデルを適用して、前記2つ以上の走査鏡の各走査鏡について前記赤外放射率関数の係数を算出する請求項1に記載のデータ処理装置。
  7. 前記係数算出部は、
    最適化アルゴリズムを用いて、前記赤外放射率関数の係数を算出する請求項1に記載のデータ処理装置。
  8. 前記モニタデータ取得部は、
    各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの温度が示される温度データが含まれるモニタデータを取得する請求項1に記載のデータ処理装置。
  9. 前記係数算出部は、
    前記ラインセンサのチャネルごとの赤外線波長と赤外校正係数が示される装置特性データを用いて、前記赤外放射率関数の係数を算出する請求項1に記載のデータ処理装置。
  10. 前記画像取得部は、
    1軸駆動式の1つ以上の走査鏡が設けられた撮像装置から、前記2つの撮像画像を取得する請求項1に記載のデータ処理装置。
  11. コンピュータが、1つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられた宇宙空間にある撮像装置に撮像させる2つの撮像領域として、前記宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、前記1つ以上の走査鏡のうちの少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定し、
    前記コンピュータが、前記撮像装置が前記2つの撮像領域を撮像して得られた2つの撮像画像を取得し、
    前記コンピュータが、各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度が示される角度データが含まれるモニタデータを取得し、
    記コンピュータが、前記2つの撮像画像と、前記モニタデータとを用いて、前記1つ以上の走査鏡の各走査鏡について赤外放射率関数の係数を算出するデータ処理方法。
  12. 1つ以上の走査鏡とラインセンサとが同一光路上に設けられた宇宙空間にある撮像装置に撮像させる2つの撮像領域として、前記宇宙空間において一様な輝度温度を有すると推定され、赤外放射輝度値が既知であり、前記1つ以上の走査鏡のうちの少なくとも1つの走査鏡の撮像時ごとの回転角度が異なる2つの領域を指定する撮像領域指定処理と、
    前記撮像装置が前記2つの撮像領域を撮像して得られた2つの撮像画像を取得する画像取得処理と、
    各走査鏡の前記2つの撮像領域の撮像での撮影時ごとの回転角度が示される角度データが含まれるモニタデータを取得するモニタデータ取得処理と、
    前記2つの撮像画像と、前記モニタデータとを用いて、前記1つ以上の走査鏡の各走査鏡について赤外放射率関数の係数を算出する係数算出処理とをコンピュータに実行させるデータ処理プログラム。
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