JP7486409B2 - 排尿解析装置 - Google Patents

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本発明は、排尿量や排尿の状態を解析するための排尿解析装置に関する。
介護負担の軽減を目的として、吸収性物品に取り付けられたセンサーにより排尿を検知して通知する技術や、該センサーの出力値に基づいて排尿の量や時刻などを求める技術が知られている。例えば、本出願人は、先に、着用者の姿勢を判定し、該姿勢に対応する尿量計算式によって、センサーが感知するインピーダンスから尿吸収量を算定する排尿動態解析装置を提案した(特許文献1)。
特開2017-207317号公報
特許文献1には、排尿以外の要因によるインピーダンスの変化をノイズとして除去することが記載されている。このようなノイズカットは、吸収性物品に吸収された尿吸収量を精度よく算定する点で効果的である。一方、排尿量や排尿速度は、個々の被介護者の健康状態等によって多様なパターンを示す傾向があり、排尿量や排尿速度が変則的であると、ノイズカットによってその変則的な排尿を把握することが困難になることがある。特許文献1は、変則的な排尿を把握するための技術を開示するものではない。
したがって、本発明の課題は、排尿量や排尿速度が変則的な排尿を精度よく把握することができる排尿解析装置を提供することにある。
本発明は、吸収性物品に取り付けられたセンサーが、インピーダンスの変化を測定し、測定したインピーダンスの変化を経時的に処理して、排尿の状態を解析するための排尿量解析部を含む排尿解析装置に関する。
前記排尿量解析部は、吸収量算定部と、基準排尿処理部と、変則排尿処理部とを備えている。
前記吸収量算定部は、前記センサーによって経時的に連続して測定されたインピーダンスから、各々の測定時における尿吸収量の算定を行う。
前記基準排尿処理部は、所定の時間間隔における前記尿吸収量の変化量に基づき、該所定の時間間隔毎に排尿があったか否かを判定する。
前記変則排尿処理部は、前記所定の時間間隔よりも長い時間間隔で設定された変則時間間隔における前記尿吸収量の変化量に基づき、該長い時間間隔毎に排尿があったか否かを判定する。
本発明の排尿解析装置によれば、排尿量や排尿速度が変則的な排尿を精度よく把握することができる。
図1(a)は、本発明に係る吸収性物品の一実施形態である尿取りパッドを、その肌対向面から視た平面図であり、図1(b)は該尿取りパッドを非肌対向面側から視た平面図である。 図2は、図1(b)に示すセンサーに接続されるデータ収集手段の構成を説明するためのブロック図である。 図3は、本発明の排尿解析装置の一実施形態であって、吸収性物品におけるセンサーと、排尿解析装置との通信態様を説明するための概略図である。 図4は、図3に示す排尿解析装置のブロック図である。 図5は、排尿モデルを取得する方法を説明するための説明図である。 図6(a)及び(b)は、吸収量算定部が算定する尿吸収量を安定化させる方法を説明するためのグラフである。 図7は、第1ノイズカット処理を説明するためのグラフである。 図8は、第3ノイズカット処理を説明するためのグラフである。 図9は、基本排尿データに基づく排尿時間表を示す図である。 図10は、図9に示す排尿時間表に、変則排尿情報を反映させたものを示す図である。 図11は、図4に示す排尿量解析部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、図11に示す変則排尿処理部による処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の排尿解析装置を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の排尿解析装置は、センサーを備えた吸収性物品を着用した状態において、着用者が排尿した場合に、該センサーが検出したインピーダンスの変化量に基づいて排尿量などを解析する装置である。
先ず、本実施形態の吸収性物品1について、図1~3を参照しながら説明する。本実施形態の吸収性物品1は、尿取りパッド1である。尿取りパッド1は、他の吸収性物品(使い捨ておむつ)と組み合わせて用いられるものである。具体的には、尿取りパッド1をインナーとし、他の吸収性物品をアウターにして用いられる。アウターとなる吸収性物品は、使い捨ておむつの他、布パンツ、リハビリパンツ等であってもよい。
本実施形態の尿取りパッド1は、図1(a)及び(b)に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体4を具備している。表面シート2は、吸収体4の肌対向面側に配されており、着用状態において着用者の肌と当接し得る。「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)に着目したときに、吸収性物品の着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、吸収性物品の着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。
吸収体4は、尿等の排泄物の主な吸液部位である。吸収体4の非肌対向面側には、裏面シート3が配されている。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、吸収体4の周縁から尿取りパッド1の長手方向及びこれと直交する幅方向の各外方に延出しており、その延出部分にて接着剤等の公知の接合手段により、該表面シート2及び該裏面シート3が接合されている。
また、本実施形態の尿取りパッド1は、着用時に着用者の肌側に起立する一対の防漏カフ6,6を肌対向面側に備えている。防漏カフ6は、尿取りパッド1の長手方向に沿って配された弾性部材6aの収縮によって肌側に起立する。
本実施形態の尿取りパッド1において、裏面シート3の非肌対向面には、排尿を検知するセンサー20が設けられている。センサー20は、正電極21a及び負電極21bからなる複数の電極21と、導線部23と、接続端子部24とを備えている〔図1(b)参照〕。これら電極21、接続端子部24及び導線部23は、導電性インクを用いた印刷によって形成されている。
本実施形態のセンサー20は、排泄された尿の有無の検知や、尿の広がりを測定することができる。具体的には、センサー20において隣り合う正電極21a及び負電極21bが、尿がない状態と尿がある状態(排尿時)との主としてキャパシタンス(インピーダンス)の変化を検知する。例えば、尿が無い状態での電圧値及び尿がある状態での電圧値における、隣り合う正電極21a及び負電極21b間の静電容量のインピーダンスの変化に基づいて排尿の有無を検出する。本実施形態では、接続端子部24に外部の電圧供給装置を接続して、時間とともに周期的に変化するような電圧(交流電圧または矩形波電圧)をセンサー20に印加し、高周波のインピーダンスを検出する。本実施形態においてこの外部の電圧供給装置は、後述するデータ収集手段40である。
また、センサー20は、排尿によるインピーダンスの変化を検知した各電極21の位置に基づいて尿の広がりを検知することもできる。尿の広がりを検知すると、その測定値を所定の計算式で演算することで、尿吸収量等を求めることができる。
本実施形態のセンサー20としては、排尿を検知する公知のセンサーを用いることができる。例えば、センサー20は、特許文献1に記載のものや、特開2019-187741号公報に記載のものと同様の構成とすることができる。
図2には、センサー20の接続端子部24と接続するデータ収集手段40が示されている。データ収集手段40は、センサー20に電圧を印加する電源を有し、各々の測定時にセンサー20によって測定されたインピーダンスの情報(データ)を収集する機能を備えている。本実施形態のデータ収集手段40は、インピーダンス検出部42、加速度センサー43、データロガー44、タイマー45、及び通信モジュール47を備えている。この通信モジュール47以外の構成は、特許文献1に記載のデータ収集手段と同じ構成とすることができる。
インピーダンス検出部42は、センサー20に所定の電圧を印加して、電極21間のインピーダンスを測定し、これをタイマー45から出力される時刻データとともに、データロガー44に保存する。本実施形態では、インピーダンスを測定する時間間隔を、10秒に設定している。この時間間隔は、例えば0.1秒~3分の間で適宜調整することができる。
加速度センサー43は、好ましくは3軸加速度センサーからなり、尿取りパッド1を着用している着用者の姿勢の変位によるXYZ軸の3方向の出力値(加速度)をそれぞれ測定(収集)して、タイマー45から出力される時刻データとともに、測定結果をデータロガー44に保存する。
データロガー44は、インピーダンス検出部42及び加速度センサー43の測定データを保存する。
通信モジュール47は、排尿解析装置100からの要求に応じて、データロガー44に保存したインピーダンスの情報及び着用者の姿勢情報(以下、「計測情報」ともいう。)を排尿解析装置100に送信する。通信モジュール47としては、例えば、LTE、4G、又は5Gに対応した通信モジュールや、IEEE802.11等の既存の規格に対応した通信モジュールを用いることができる。
本実施形態のデータ収集手段40は、上述した各構成部材を収容するハウジングを有している。当該ハウジングは、尿取りパッド1に設けられた金属製のスナップ等の固定手段(図示せず)を介して、尿取りパッド1に着脱可能に固定される。このようにして、加速度センサー43等を含むデータ収集手段40が尿取りパッド1に取り付けられる。斯かるデータ収集手段40は、固定手段から取り外すことで、繰り返し利用することができる。
図3には、本発明の一実施形態である排尿解析装置100と、これにインピーダンスの変化量を検出するセンサー20を備えた尿取りパッド1とが模式的に図示されている。
本実施形態の排尿解析装置100は、無線中継器48を介して、センサー20に取り付けられたデータ収集手段40から、インピーダンスの情報及び着用者の姿勢情報(計測情報)を受信する。排尿解析装置100は、計測情報を、1又は複数の通信回線を経由して受信する。この通信回線には、インターネットや専用線が含まれる。斯かる態様に代えて、排尿解析装置100は、インピーダンスの情報をセンサー20から直接受信してもよい。
本実施形態の排尿解析装置100は、公知の汎用コンピュータで構成される。汎用コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を含んで構成される。排尿解析装置100が行う処理は、CPUがROMやディスクなどに格納されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現される。前記処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)により実現されてもよく、ASICとFPGAの組み合わせにより実現されてもよい。
また、排尿解析装置100には、専用のソフトウェアやハードウェア、オンプレミス型のサーバ構成等といったOS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を用いることができる。斯かる構成により、排尿解析装置100は、これが導出する解析結果や後述するケア情報を、汎用のウェブブラウザを介して利用者に提供することができる。
排尿解析装置100は、図4に示すように、通信部51、画面情報生成部53、記憶部55、着用者情報記憶部56及び排尿量解析部60を備えている。
通信部51は、データ収集手段40やその他の情報端末と、データのやり取りを行う。また、通信部51は、データ収集手段40やその他の情報端末と排尿解析装置100のアクセスに用いられたアクセス情報を、記憶部55に保存する。アクセス情報は、計測情報の取得や、排尿量解析部60が導出した解析結果等の送信といった、データ収集手段40及び他の情報端末への送受信処理の対象となる情報及び送受信処理に用いられた情報が含まれる。「排尿量解析部60が導出した解析結果」には、例えば、後述する排尿時間表や尿流率のグラフ、ケア情報等といった排尿量解析部60が行う処理により得られたデータが含まれる。
通信部51は、アクセス情報のうち、排尿量解析部60が生成又は演算した各情報を、他の情報端末の操作に応じて、該他の情報端末に送信する。
画面情報生成部53は、通信部51が受信したアクセス情報や、排尿量解析部60が解析した排尿の解析結果に応じて、利用者が排尿解析装置100を操作するときの操作画面の情報を生成する。斯かる操作画面の情報には、排尿量解析部60が導出した解析結果やケア情報を提示する情報提示画面の情報と、尿取りパッド1の着用者の識別情報及び健康状態や生活状態を入力するための入力画面情報とが含まれる。操作画面の情報は、排尿解析装置100に接続されたディスプレイ等の表示手段や、該排尿解析装置100にアクセスしたその他の情報端末における表示画面に表示される。
記憶部55は、通信部51、画面情報生成部53、及び後述する排尿量解析部60それぞれの制御によって、排尿解析装置100が演算及び加工処理する際に必要な各種プログラム、データ、パラメーター等を記憶する。記憶部55は、前述したアクセス情報や操作画面を用いて利用者が人為的に入力した入力情報の他、通信部51を介して表示手段又は他の情報端末に送信された出力情報等を記憶する。
着用者情報記憶部56は、尿取りパッド1の着用者の情報を、該着用者毎にまとめた着用者データを保存する。着用者の情報は、着用者が尿取りパッド1を着用していたときの計測情報、排尿量解析部60が導出した解析結果、着用者の識別情報、健康情報、及び生活情報が含まれる。着用者の識別情報、健康情報、及び生活情報は、利用者が前記操作画面を用いながら排尿解析装置100を操作することで、人為的に入力される。
排尿量解析部60は、データ収集手段40から受信した計測情報に基づいて、尿取りパッド1の着用者の排尿を解析する。本実施形態の排尿量解析部60は、姿勢判定部61、吸収量算定部62、交換判定部63、基準排尿処理部64、変則排尿処理部66、尿流率解析部68、及びケア情報生成部69を備えている。
姿勢判定部61は、データ収集手段40から受信した着用者の姿勢情報に基づき、着用者の姿勢を判定する。本実施形態の姿勢判定部61は、加速度センサー43の測定値に基づき、うつ伏せ、仰向け正面、仰向け横向き、座る正面、座る横向き、膝曲げ正面、及び膝曲げ横向きを含む各姿勢のうち何れの状態であるかを、各々の測定時において判定する。本実施形態の姿勢判定部61が備える構成や判定に係る処理は、特許文献1に記載の姿勢判定部と同じものとすることができる。
吸収量算定部62は、センサー20によって経時的に連続して測定されたインピーダンスから、各々の測定時における尿吸収量の算定を行う。具体的には、本実施形態の吸収量算定部62は、センサー20により経時的に測定されたインピーダンスの変化量と姿勢判定部61により判定した着用者の姿勢とに基づいて、尿取りパッド1に吸収された尿吸収量を算定する。斯かる尿吸収量の算定は、所定の尿量計算式を用いて行われる。本実施形態の吸収量算定部62は、所定の時間間隔毎に、所定の尿量計算式を用いて、尿吸収量を算定する。斯かる時間間隔は、センサー20によって測定されるインピーダンスの測定の時間間隔(10秒)と同じである。
前記尿量計算式は、実験室等において予め検証された排尿モデルに基づくものである。排尿モデルは、規格の異なる吸収性物品の種類ごと、姿勢ごと、又は吸収性物品の種類と姿勢との組み合わせごとに予め検証された、インピーダンスの変化量と、尿吸収量や尿の広がり面積との相関関係モデル(相関式)である。相関関係モデルは、全インピーダンスの範囲にわたって同一の計算式を設定してもよいが、インピーダンスの範囲に応じて異なる計算式を設定してもよい。尿吸収量を精度良く求める観点から、インピーダンスの範囲に応じて異なる計算式が設定されることが好ましい。前記計算式は多項式であることが好ましく、その次数は1次から4次であることが好ましい。
姿勢毎に検証された排尿モデルは、例えば以下の方法により求められる。先ず、着用者を模した人形に、センサー20を備える尿取りパッド1(吸収性物品)を着用させ、仰向け等の所定の姿勢にする(図5参照)。次いで、尿を模した生理食塩水等の液体を、尿取りパッド1(吸収性物品)中にチューブを介して注入し、尿取りパッド1において経時的に変化するインピーダンスを測定する。次いで、生理食塩水等の液体の注入量を縦軸に、インピーダンスの変化量を横軸にしたグラフに、該インピーダンスの変化量(測定値)をプロットする。そして、斯かるグラフを排尿モデルとし、該排尿モデルにおける該液体の注入量に伴って変化するインピーダンスの変化量と、該変化量に対応する該液体の広がりとの相関関係から、近似式による検量線を得る。この検量線を、各姿勢に対応する尿量計算式とする。本実施形態では、吸収性物品の種類及び着用者の姿勢毎に、排尿モデルを予め求める。
このようにして、吸収量算定部12は、姿勢判定部16によって判定された着用者の姿勢に対応する尿量計算式を選択し、センサー20によって経時的に測定された各々の測定時のインピーダンスから、尿吸収量を算定する。斯かる構成により、着用者の姿勢に対応して、尿吸収量をより精度良く求めることができる。
本実施形態において前記排尿モデル及びこれに基づく前記尿量計算式は、記憶部55に保存されている。吸収量算定部62は、記憶部55から、着用者が着用する吸収性物品(尿取りパッド1)の種類、及び姿勢に対応した排尿モデルに基づく尿量計算式を選択し、これを用いて尿吸収量を算定する。
本実施形態の吸収量算定部62は、経時的に変化するインピーダンスのデータを平滑化する処理を行ってもよい。斯かる処理としては、例えば、ピークホールド、ローパスフィルター、移動平均等が挙げられる。
前述したように、吸収量算定部62は、姿勢に対応した尿量計算式を選択して、尿吸収量を算定する。一方、着用者の姿勢を反映する加速度センサー43の出力値が頻繁に変化すると、尿量計算式が頻繁に入れ替わるので、それに伴って尿吸収量が小刻みに変化することになる〔図6(a)参照〕。特に、姿勢判定部61による姿勢の判定に係る加速度センサー43の出力値が閾値近辺で変動していると、吸収量算定部62によって算定される尿吸収量が変動することがある。算定される尿吸収量をより安定化する観点から、吸収量算定部62は、測定時とその直前とのインピーダンスの変化量に応じて、尿量計算式を選択することが好ましい。具体的には、測定時のインピーダンスが、その直前のインピーダンスから所定量以上変化していない場合、該直前の測定に用いた尿量計算式を選択する。また、測定時のインピーダンスが直前のインピーダンスから所定量以上変化した場合には、該測定時における姿勢判定部61によって判定された姿勢に対応する尿量計算式を選択する。これにより、尿吸収量の算定に対する排尿以外の要因の影響(姿勢による影響)を抑制することができ、尿吸収量を安定化することができる。例えば、図6(a)に示すような、加速度センサー43の出力値の僅かな変化に伴って変動する尿吸収量を、図6(b)に示すように安定化することができる。
本実施形態の吸収量算定部62は、測定時とその直前とのインピーダンスの変化量が、直前のインピーダンスに対し3%以上である場合、「所定量以上変化した」と判定し、測定時の姿勢に対応する尿量計算式を選択する。また、吸収量算定部62は、測定時とその直前とのインピーダンスの変化量が、直前のインピーダンスに対し3%未満である場合、「所定量以上変化していない」と判定し、直前の測定に用いた尿量計算式を選択する。測定時とその直前とのインピーダンスの変化量について、「所定量以上変化した」か否かの基準値は適宜設定することができる。
本実施形態の吸収量算定部62は、尿取りパッド1を着用してからこれを交換するまでの間、センサー20によって測定されるインピーダンスと、選択した尿量計算式とに基づき、尿吸収量を算定し、そのデータを時系列で記憶していく。このように尿吸収量を時系列で記憶したデータを、「時系列排尿データ」ともいう。吸収量算定部62は、尿吸収量の算定を行う毎に、時系列排尿データを着用者情報記憶部56に保存する。
基準排尿処理部64は、所定の時間間隔における尿吸収量の変化量に基づき、該所定の時間間隔毎に排尿があったか否かを判定する。これにより、排尿以外の要因(姿勢等)によって変動したインピーダンスの変化によるノイズを除去することができる。
基準排尿処理部64の判定において設定される前記「所定の時間間隔」を、「基準時間」ともいう。本実施形態の基準時間は、吸収量算定部62が尿吸収量を算定するときの時間間隔(10秒)と同じである。
本実施形態の基準排尿処理部64は、時系列排尿データを基準時間毎に区分し、該基準時間毎に尿吸収量の変化量が所定の範囲内となるか否かを判定する。尿吸収量の変化量が所定の範囲内であると判定した場合、当該変化量のデータをノイズとしてカットする。本実施形態では、判定対象の基準時間において尿吸収量の変化量が25g未満であった場合、当該変化量のデータをノイズとしてカットする。すなわち、当該基準時間では排尿が無かったと判定する。基準時間において尿吸収量が25g未満増加するのは、インピーダンス測定値の誤差によるノイズである可能性が高い。そのため、当該基準時間において排尿は無かったと判定する。
例えば、図7に示すように、時間帯t1における尿吸収量の変化(排尿速度)は、10秒の基準時間における尿吸収量の変化量が25gである基準排尿速度f1よりも速いので、当該時間帯t1について「排尿があった」と判定する。一方、時間帯t2における尿吸収量の変化(排尿速度)は、基準排尿速度よりも遅いので、当該時間帯t2について「排尿が無かった」と判定する。
基準排尿処理部64が基準時間に対し上記のノイズカットを行う処理を、「第1ノイズカット処理」という。
また、本実施形態の基準排尿処理部64は、時系列排尿データにおける尿吸収量の増加開始から所定の時間までの間を「対象時間帯」とし、該対象時間帯における尿吸収量の平均値を求める。基準排尿処理部64は、当該平均値が対象時間帯の直前の基準時間(以下、「直前基準時間」という)における尿吸収量よりも所定量高い場合、排尿があったと判定する。一方、当該平均値が対象時間帯の直前の基準時間における尿吸収量よりも低い場合、対象時間帯において排尿は無かったと判定し、該対象時間帯における尿吸収量の変化量のデータをノイズとしてカットする。斯かる処理により、ノイズカットの精度をより向上させることができる。
本実施形態において対象時間帯は、尿吸収量の増加開始から3分間と設定されている。これは、尿取りパッド1の吸水性ポリマーが、尿を吸収して安定するまでに掛かる時間を考慮したものである。また、対象時間帯における尿吸収量の変化量の平均値が、直前基準時間における尿吸収量よりも25g超である場合を、排尿があったと判定する。
基準排尿処理部64が対象時間帯に対し上記のノイズカットを行う処理を、「第2ノイズカット処理」という。第2ノイズカット処理は、尿取りパッド1の交換後に行われる。
尿取りパッド1が交換されて、時系列排尿データにおける第2ノイズカット処理を行う時間帯が、対象時間帯の設定値(本実施形態においては3分)よりも短くなる場合、すなわち、尿取りパッド1の交換の直前において尿吸収量の増加開始から3分経たずに尿吸収量の測定が終了した場合、基準排尿処理部64は、当該直前の時間帯において排尿は無かったと判定する。斯かる判定処理を「第3ノイズカット処理」という。例えば、図8に示すように、尿吸収量の増加開始Pから所定時間(3分)経たずに尿取りパッド1の交換が行われ、尿吸収量の測定が終了した場合、尿吸収量の増加開始Pから尿吸収量の測定が終了するまでの時間帯t4について「排尿が無かった」と判定する。
本実施形態では、基準排尿処理部64が、第3ノイズカット処理を行う。第3ノイズカット処理は、尿取りパッド1の交換後であって、第2ノイズカット処理後に行われる。尿取りパッド1の交換は、後述する交換判定部63によって検知される。
時系列排尿データに第1ノイズカット処理、第2ノイズカット処理及び第3ノイズカット処理を行うことにより得られたデータを、「基本排尿データ」という。基準排尿処理部64は、基本排尿データを着用者情報記憶部56に保存する。
前述した画面情報生成部53は、基本排尿データを用いて、排尿の有無を時間帯で表した排尿時間表の情報を生成することができる。例えば、図9に示すように、排尿時間表は、基準時間における尿吸収量が25g超だった時刻を含む時間帯を、排尿があった時間帯として表示する。図9において尿取りパッド1は、8:00から13:00まで着用されており、9:15~9:30の間と、11:00~11:15の間に、基準時間(10秒)において尿吸収量が25g超の排尿があったことが示されている。
基準排尿処理部64は、基本排尿データについて、1回の排尿毎に尿吸収量を区分して、1回の排尿毎の尿吸収量を算出する、排尿毎処理を行う。斯かる処理は、先ず、基本排尿データにおける経時的な尿吸収量の推移を、1回の排尿当たりの排尿時間(排尿開始から排尿終了までの時間)毎に区分する。すなわち、基本排尿データにおける尿吸収量の各増加開始時を排尿開始時とし、該増加開始時から所定の時間までの間を排尿時間とする。排尿時間(前記所定の時間)は、排尿に要する時間の長さの他、尿取りパッド1に含まれる吸水性ポリマーが尿を吸収して安定するまでの吸水性ポリマーの吸収性能や、センサー20の感度を考慮した長さとすることができる。これは、吸水性ポリマーの吸収性能やセンサー20の感度によっては、インピーダンスの測定値が安定化するのに時間が掛かることがあるためである。斯かる観点から、排尿時間の長さは、好ましくは30秒以上15分以内、より好ましくは30秒以上3分以内である。そして、1回の排尿毎に尿吸収量(以下、「排尿毎吸収量」ともいう)を算出する。
基準排尿処理部64は、排尿毎吸収量を基本排尿データに関連付けて、着用者情報記憶部56に保存する。これにより、着用者の排尿の状態をより正確に把握することができる。
基準排尿処理部64は、第1ノイズカット処理後の時系列排尿データに基づき、尿取りパッド1の着用開始以降の尿吸収量を累積した累積吸収量を算出する、吸収総量算出処理を行う。
また、基準排尿処理部64は、累積吸収量が、尿取りパッド1の吸収量(尿吸収量)の上限近似値超か否かを判定し、該上限近似値超である場合に、排尿解析装置100又はこれとネットワーク接続された他の情報端末に通知信号を送信する。斯かる通知信号を受信した排尿解析装置100又は他の情報端末は、累積吸収量が前記上限近似値を超えた旨を、視覚的又は聴覚的な情報として提示する。これにより、尿取りパッド1を交換するタイミング等をリアルタイムで効率良く知らせることができ、介護者による巡回の頻度を少なくして、介護者の負担を軽減することが可能になる。
交換判定部63は、インピーダンスの測定値、すなわちセンサー20から送られる出力値が初期設定値に戻ったときに、加速度センサー43から送られる出力値に基づき、尿取りパッド1の交換の有無を判定する。具体的には、交換判定部63は、インピーダンスの測定値が初期設定値に戻ったときに、加速度センサー43の出力値が不規則に乱れた状態で変化しているか否かを判定し、該出力値が変化したと判定した場合に、尿取りパッド1が交換されたと判定する。斯かる判定は、尿取りパッド1の交換時、尿取りパッド1の取り外しに伴って、加速度センサー43がランダムな方向に不規則に傾くことを利用している。このようにして、本実施形態では、インピーダンスの測定値が意図せず初期設定値に戻った場合に、尿取りパッド1が交換されたと誤認識されることを効果的に防止することができる。インピーダンスの測定値は、例えばデータ収集手段40とセンサー20との接続が切断されることにより、初期設定値に戻るが、当該接続が意図しないものである場合に、交換判定部63による判定が有効となる。
尿流率解析部68は、基本排尿データに基づき、尿流率を算出する。「尿流率」は、尿吸収量の各測定時における、1秒間当たりの尿吸収量であり、排尿毎吸収量を排尿時間で除することにより求めることができる。本実施形態の尿流率解析部68は、尿流率を時系列でプロットした尿流率グラフを生成する。
この尿流率グラフにより、着用者の排尿状態をより正確に把握することができる。例えば、尿流率グラフから尿流率の最大値及び平均値を求めることで、尿の勢いや尿の広がりを解析することができる。また、尿流率グラフを用いた解析により、尿取りパッド1に含まれる吸水性ポリマーの吸収性能を解析することができる。
本実施形態の尿流率解析部68は、尿取りパッド1の着用開始から交換までの間における基本排尿データに基づき、排尿毎の排尿状態を解析するために用いられる。本実施形態の尿流率解析部68は、交換判定部63によって尿取りパッド1の交換がなされたと判定した場合に、基本排尿データを自動処理するようになされており、生成した尿流率グラフの情報を着用者情報記憶部56に保存する。この尿流率グラフの情報は、画面情報として、当該装置100が具備する表示手段やその他の情報端末等に送信される。そして、排尿解析装置100の利用者の操作に応じ、前記表示手段やその他の情報端末に表示される。
尿流率解析部68は、基本排尿データが得られた後に、尿流率グラフを生成するための処理を実行する。
変則排尿処理部66は、基準時間よりも長い時間間隔で設定された変則時間における尿吸収量の変化量に基づき、該変則時間毎に排尿があったか否かを判定する。より具体的には、変則排尿処理部66は、ノイズカットする前の尿吸収量データ、すなわち時系列排尿データを、変則時間毎に区分し、各変則時間における尿吸収量の変化量(増加量)が所定量以上であったか否かを判定する。変則時間は、基準時間よりも長く設定される。例えば、本実施形態の変則時間は15分と設定されている。このように、基準時間よりも長いスパンにおける尿吸収量の変化量(排尿動態)を判定対象とすることで、排尿速度が通常よりも遅い排尿の有無を容易に把握することができる。換言すると、ノイズカットでカットされ得る、排尿量や、排尿速度が変則的な排尿を精度良く把握することができる。これにより、着用者の排尿の状態を正確に把握することができる。
変則排尿処理部66による上記の判定を、以下、「変則排尿処理」ともいう。また、変則的な排尿としては、例えば排尿速度が通常よりも遅い、すなわち少量の排尿が長時間続く緩慢型と、多量の排尿が短時間でされる急激型とが挙げられる。
例えば、基準排尿処理部64は、図7に示す基準排尿速度f1よりも排尿速度が遅い時間帯t2について「排尿が無かった」と判定していたが、変則排尿処理部66は、当該時間帯t2を含む変則時間t3における尿吸収量の変化を判定対象とする。そして、変則時間t3における尿吸収量の変化量が所定量以上(例えば25g超)である場合に「排尿があった」と判定する。
変則排尿処理部66は、変則排尿処理によって、各変則時間帯のうち排尿があったと判定された変則時間の情報(以下、「変則排尿情報」)を生成し、着用者情報記憶部56に保存する。前述した画面情報生成部53は、変則排尿情報を排尿時間表に反映する。例えば、図10に示すように、変則時間における尿吸収量が25g超だった時刻を含む時間帯を、排尿があった時間帯として提示する情報を生成する。図10に示す排尿時間表では、10:30~10:45の間及び12:45~13:00の間に、変則時間(15分)における尿吸収量が25g超の排尿(変則的な排尿)があったことが示されている。
変則的な排尿をより確実に把握する観点から、変則時間の長さは、基準時間の長さに対して好ましくは3倍以上、より好ましくは50倍以上、また好ましくは900倍以下、より好ましくは180倍以下であり、また好ましくは3倍以上900倍以下、より好ましくは50倍以上180倍以下である。
上記と同様の観点から、変則時間の長さは、好ましくは0.5分以上、より好ましくは8分以上であり、また好ましくは150分以下、より好ましくは30分以下であり、また好ましくは0.5分以上150分以下、より好ましくは8分以上30分以下である。
変則排尿処理をより効率的に行う観点から、変則排尿処理部66は、排尿時間表において基準排尿処理部64により排尿が無いと判定された時間帯を変則時間毎に区分し、該変則時間毎に排尿があったか否かを判定することが好ましい。すなわち、排尿量や排尿速度が変則的ではない通常の排尿がされた時間帯を避けて変則排尿処理を行う。これにより、排尿の状態をより迅速に解析することができる。
本実施形態の排尿時間表は15分毎に区分されており(図9及び図10参照)、この区分された各時間帯のうち、基準排尿処理部64により排尿が無いと判定された時間帯について、変則排尿処理部66が変則排尿処理を行う。
変則排尿処理部66は、変則時間における尿吸収量の変化量に基づき、排尿が、緩慢型又は急激型であるかを判定することが好ましい。変則的な排尿を種類毎に把握することで、着用者の排尿の状態をより正確に把握することができるとともに、該排尿の状態に基づき、着用者に合った吸収性物品を選択することができる。
緩慢型であるか急激型であるかの判定は、尿の吸収速度や所定時間における排尿量の多寡を基準にすることができる。例えば、変則時間における尿の吸収速度が所定速度以下である場合を緩慢型と判定し、該尿の吸収速度が所定速度超である場合を急激型と判定することができる。斯かる尿の吸収速度は、時系列排尿データから求められる。
変則時間にされた排尿を緩慢型又は急激型であるかを判定する処理を、「分類処理」ともいう。本実施形態の変則排尿処理部66は、変則排尿情報における各変則時間に対し分類処理を行う。分類処理は、変則排尿処理後に行われる。
尿取りパッド1の交換直前に尿吸収量の変化量が確認され、且つ当該確認から尿取りパッド1の交換までの時間間隔が3分未満であった場合、基準排尿処理部64は、前述のとおり、第3ノイズカット処理を行い、当該時間間隔において排尿は無かったと判定する。一方、着用者が尿意を認識できる場合、尿取りパッド1の交換まで排尿を我慢し、当該交換の直前に意図的に排尿することがある。斯かる排尿は、我慢していた分、短時間で多量の急激型となる傾向がある。このような尿取りパッド1の交換直前の急激型をより確実に把握する観点から、変則排尿処理部66は、尿取りパッド1の交換時から遡って変則時間を設定し、該変則時間について排尿があったか否かの判定を行うことが好ましい。すなわち、尿取りパッド1の交換時を終了時点とする変則時間を設定する。斯かる変則時間における排尿の有無を判定する処理を、「交換直前処理」という。
例えば、基準排尿処理部64は、図8に示す時間帯t4について「排尿が無かった」と判定していたが、変則排尿処理部66は、当該時間帯t4を含む変則時間t5を、尿取りパッド1の交換時から遡って設定し、該変則時間t5における尿吸収量の変化量が所定量以上(例えば25g超)である場合に「排尿があった」と判定する。
本実施形態では、変則排尿処理部66が、交換直前処理を行う。本実施形態の変則排尿処理部66は、時系列排尿データに対し交換直前処理を行う。交換直前処理は、変則排尿処理及び分類処理後に行われる。
上述した分類処理により、各変則時間(15分)のうち排尿があった変則時間における排尿が、緩慢型又は急激型に分類される。また、上述した交換直前処理により、尿取りパッド1の交換直前の時間帯(変則時間)における排尿が、交換直前の急激型に分類される。
本実施形態の変則排尿処理部66は、分類処理及び交換直前処理により得られた変則的な排尿の分類情報を、着用者情報記憶部56に保存する。前述した画面情報生成部53は、前記分類情報を排尿時間表に反映する。例えば、図10に示すように、排尿時間表に、緩慢型の排尿がされた時間帯と、交換直前の急激型の排尿がされた時間帯とを表示した画面情報を生成する。図10において尿取りパッド1は、10:30~10:45の間に緩慢型の排尿がされ、尿取りパッド1交換前の15分間(12:45~13:00)に交換直前の急激型の排尿がされたことが示されている。
ケア情報生成部69は、変則排尿処理部66の判定に基づいて、排尿に関する情報を生成し、これを提示する。本実施形態のケア情報生成部69は、変則排尿処理や交換直前処理により判定した変則的な排尿を、緩慢型、急激型、又は尿取りパッド1の交換直前の急激型に分類し、各種類(型)の排尿に対応する介護関連情報を、ケア情報として生成する。
例えば、緩慢型の排尿に対しては、「排尿がゆっくりで、溢流性尿失禁のパターンに近いです。医療機関に相談してみましょう。または、医師に相談してみましょう。」等のテキスト情報を生成する。
また、尿取りパッド1の交換直前の急激型の排尿に対しては、「尿意がある傾向があります。交換予定時刻よりも前にトイレへの誘導を試してみましょう。あるいは声掛けをして尿意を確認してみましょう。」等のテキスト情報を生成する。
本実施形態のケア情報生成部69は、変則的な排尿の種類毎に介護関連情報をまとめたデータベースから、変則排尿処理部66によって分類された各排尿の種類に基づいて、当該種類に対応する介護関連情報(例えば、テキスト情報)を抽出する。これにより、ケア情報を生成する。本実施形態においてデータベースは、記憶部55に保存されている。斯かるデータベースの情報は、適宜更新されることが好ましい。
ケア情報生成部69は、生成したケア情報を着用者情報記憶部56に保存する。前述した画面情報生成部53は、ケア情報を例えば排尿時間表に反映して、排尿解析装置100の利用者に提示する。このように本実施形態の排尿解析装置100は、変則排尿処理部66等が行った処理により把握される排尿の状態に基づき、着用者の介護や健康に有用な情報を提示することができる。
また、着用者情報記憶部56に保存された着用者の情報、すなわち着用者の時系列排尿データや、基本排尿データ、分類情報等は、インターネット等のネットワークに接続された他のコンピュータに提供されてもよい。例えば、変則排尿処理部66が緩慢型と分類した排尿について、医師が確定診断の際に情報として参照できるように、該分類に用いた変則時間における尿吸収量の変化量(吸収速度)や、変則時間を含めた各時刻における吸収量算定部の計算結果等のデータが、ネットワーク経由で医療機関等に設置された他のコンピュータに送信されてもよい。この場合、他のコンピュータの利用者(例えば、医療機関における医療従事者)の操作に応じて、前記データが送信されてもよく、排尿解析装置100の通信部51によって、定期的に前記データが自動送信されてもよい。
次に、上述した実施形態の排尿解析装置100を用いた解析処理を説明する。図11には、当該解析処理の流れを示すフローチャートが示されている。以下では、排尿量解析部60が実行する一連の処理を主に説明する。
先ず、ステップS1においてセンサー20は、尿取りパッド1を着用している間、経時的にインピーダンスの変化を測定する。センサー20は、インピーダンスの変化の測定値を出力し、データ収集手段40によって、排尿解析装置100に送信する。データ収集手段40が送信した、インピーダンスの変化の情報(測定値)は、通信部51が受信し、記憶部55に保存される。
次に、ステップS2では、吸収量算定部62が、測定時とその直前とのインピーダンスの変化量が所定値以上か否かを判定する。当該変化量が所定値以上であった場合、ステップS3に進む。ステップS3では、吸収量算定部62が、測定時における姿勢に対応する尿量計算式を選択する。斯かる姿勢は、姿勢判定部61が加速度センサー43の出力値に基づき判定する(図示せず)。一方、ステップS2において前記変化量が所定値未満であった場合、ステップS4に進む。ステップS4では、吸収量算定部62が、測定時の直前における姿勢に対応する尿量計算式を選択する。ステップS3又はステップS4において吸収量算定部62が尿量計算式を選択すると、ステップS5に進む。ステップS5では、吸収量算定部62が、インピーダンスと選択した尿量計算式とに基づき、尿吸収量を算定する。吸収量算定部62は、この尿吸収量を時系列で記録した時系列排尿データを着用者情報記憶部56に保存する(図示せず)。
次にステップS6では、第1ノイズカット処理を行う。具体的には、時系列排尿データを基準時間毎に区分し、該基準時間毎に尿吸収量の変化量が所定の範囲内となるか否かを判定する。
次にステップS7では、累積吸収量を算出する吸収総量算出処理を行う。具体的には、第1ノイズカット処理後(ステップS6後)の時系列排尿データに基づき、尿取りパッド1の着用開始以降の尿吸収量を累積した累積吸収量が、尿取りパッド1の吸収量(尿吸収量)の上限近似値超か否かを判定する。吸収総量算出処理は、基準排尿処理部64が実行する。前記累積吸収量が上限近似値超であった場合、ステップS8に進む。ステップS8では、排尿解析装置100又はこれとネットワーク接続された他の情報端末に通知信号を送信して、累積吸収量が前記上限近似値を超えた旨を通知する。一方、前記累積吸収量が上限近似値以下であった場合、ステップS9に進む。
ステップS9では、交換判定部63が尿取りパッド1の交換の有無を判定する。当該交換が無かったと判定した場合、ステップS1に戻り、ステップS1~S8の処理を繰り返す。前記交換があったと判定した場合、ステップS10に進む。
ステップS10では、第2ノイズカット処理を行う。具体的には、時系列排尿データにおける対象時間帯の尿吸収量の平均値を求め、これが直前基準時間における尿吸収量よりも高いか否かによって、対象時間帯における排尿の有無を判定する。
次にステップS11では、第3ノイズカット処理を行う。具体的には、時系列排尿データにおける第2ノイズカット処理を行う時間帯が、対象時間帯の設定値よりも短い場合、その短い時間帯において排尿は無かったと判定する。
上記ステップS6、ステップS10及びステップS11は、基準排尿処理部64が実行する。基準排尿処理部64は、ステップS6、ステップS10及びステップS11によって得られた基本排尿データを着用者情報記憶部56に保存する。
次にステップS12では、変則排尿処理部66による処理が実行される。ステップS12の処理の詳細(フローチャート)を図12に示す。図12に示すフローが開始されると、変則排尿処理部66がステップS20を実行する。ステップS20では、時系列排尿データにおける変則時間の数に対応する変数iを初期化する。本実施形態において変数iの初期値は1である。
次に、ステップS21では、時系列排尿データを変則時間毎に区分し、時系列排尿データにおける変則時間の数Nを算出する。例えば、変則時間が15分、時系列排尿データが8:00~13:00の5時間であった場合、変則時間の数Nは20となる。変則排尿処理部66は、前述したとおり、各変則時間について変則排尿処理を実行する。換言すると、1個の変則時間に対する変則排尿処理が1回の処理周期となって変則時間毎に繰り返される。したがって、変則時間の数Nは、変則排尿処理の処理周期数Nに対応する。
次に、ステップS22では、i番目の処理周期における尿吸収量の変化量を算出する。変数iが初期化直後(ステップS20)である場合、ステップS22の処理対象は、1番目の処理周期となる。
次に、ステップS23では、ステップS22で算出した尿吸収量が25g超であるか否かを判定する。当該尿吸収量が25g超であると判定した場合、i番目の処理周期(変則時間)において排尿があったと判定し、ステップS24に進む。ステップS24では、i番目の処理周期(変則時間)において排尿があった旨の情報、すなわち変則排尿情報を保存して、ステップS25に進む。
ステップS23において尿吸収量が25g以下であると判定した場合、i番目の処理周期(変則時間)において排尿は無かったと判定し、ステップS25に進む。
ステップS25では、変数iが、処理周期数Nと等しいか否かを判定する。変数iが処理周期数Nと等しくない場合、ステップS26に進んで、該変数iに1を足す。即ち、変数iをインクリメントする。このステップS26の後、変則排尿処理部66は、ステップS22~S24を繰り返す。ステップS22~S23は変則排尿処理に相当する。このようにして、1番目からN番目までの変則時間に対し、変則排尿処理を順次繰り返す。
ステップS25において変数iが処理周期数Nと等しい場合、ステップS27に進む。
ステップS27では、分類処理を行う。具体的には、ステップS24で保存した変則排尿情報について、その各変則時間における排尿が、緩慢型又は急激型であるかを判定する。変則排尿情報における変則時間が複数ある場合、当該変則時間毎に分類処理が繰り返される。
次に、ステップS28では、交換直前処理を行う。具体的には、尿取りパッド1の交換時から遡って変則時間を設定し、該変則時間について排尿があったか否か判定する。
ステップS27及びS28は、変則排尿処理部66が実行する。変則排尿処理部66は、ステップS27及びS28によって得られた分類情報を、着用者情報記憶部56に保存する。
次に、ステップS29では、ケア情報を生成する。具体的には、ステップS27及びS28で分類された変則時間における排尿の種類に応じて、各種類(型)の排尿に対応する介護関連情報を、ケア情報として生成する。ステップS29は、ケア情報生成部69が実行する。ケア情報生成部69は、生成したケア情報を着用者情報記憶部56に保存する。
また、変則排尿情報、分類情報、及びケア情報それぞれは、画面情報生成部53によって、排尿時間表に反映される。そして、排尿解析装置100の利用者の操作に応じて、該利用者にこれらの情報が提示される。
本実施形態の排尿解析装置100は、以上のフローにより、ノイズカットによって除去されていた変則的な排尿の情報(変則排尿情報)を取得する。これにより、着用者の排尿の状態を正確に把握することができる。
このような排尿解析装置100は、例えば病院等の医療機関や介護施設において、被介護者の排尿を一括して管理する排尿管理支援システムに組み込んで利用されてもよく、汎用のウェブブラウザを介することで個人に利用されてもよい。後者の利用態様としては、例えば、自宅介護を行う個々の家庭が、タブレット端末等の情報端末を用いて、クラウドサーバである排尿解析装置100にアクセスし、該装置100を利用する態様が挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。
例えば、排尿解析装置100は、上述した尿流率解析部68等の構成を、全て具備するものであってもよく、一部の構成を具備するものであってもよい。排尿解析装置100における上述した構成は、所望する解析方法や機能に応じて適宜選択することができる。
また、上述した基準排尿処理部64は、第1ノイズカット処理、第2ノイズカット処理、及び第3ノイズカット処理を行うものであったが、これら処理のうちの一部を行うものであってもよい。
また、排尿解析装置100は、尿取りパッド1の交換後に行われる各処理を、予め設定された介護スケジュールに同期させて実行してもよい。「尿取りパッド1の交換後に行われる各処理」としては、第2ノイズカット処理、第3ノイズカット処理、変則排尿処理、分類処理、及び交換直前処理等が挙げられる。前記介護スケジュールは、1日における尿取りパッド1の交換予定時刻が設定されており、該交換予定時刻になるとアラーム等を発して、尿取りパッド1の交換を促す「お知らせ」を通知する。
例えば、前記お知らせの通知後に第2ノイズカット処理及び第3ノイズカット処理を行ってもよく、必要に応じて、一定期間(例えば1~14日間)の時系列排尿データに対し、まとめて第2ノイズカット処理及び第3ノイズカット処理を行ってもよい。あるいは、前記お知らせによらず被介護者の生活リズム等を考慮した所定の時刻スケジュールに合わせて第2ノイズカット処理及び第3ノイズカット処理を行ってもよい。これら何れかのタイミングで行われる処理は、尿取りパッド1の交換後に行われる各処理のうち、一部の処理であってもよい。
1 尿取りパッド
20 センサー
40 データ収集手段
42 インピーダンス検出部
43 加速度センサー
44 データロガー
45 タイマー
47 通信モジュール
48 無線中継器
51 通信部
53 画面情報生成部
55 記憶部
56 着用者情報記憶部
60 排尿量解析部
61 姿勢判定部
62 吸収量算定部
63 交換判定部
64 基準排尿処理部
66 変則排尿処理部
68 尿流率解析部
69 ケア情報生成部
100 排尿解析装置

Claims (9)

  1. 吸収性物品に取り付けられたセンサーが、インピーダンスの変化を測定し、測定したインピーダンスの変化を経時的に処理して、排尿の状態を解析するための排尿量解析部を含む排尿解析装置であって、
    前記排尿量解析部は、吸収量算定部と、基準排尿処理部と、変則排尿処理部とを備えており、
    前記吸収量算定部は、前記センサーによって経時的に連続して測定されたインピーダンスから、各々の測定時における尿吸収量の算定を行い、
    前記基準排尿処理部は、所定の時間間隔における前記尿吸収量の変化量に基づき、該所定の時間間隔毎に排尿があったか否かを判定し、
    前記変則排尿処理部は、前記所定の時間間隔よりも長い時間間隔で設定された変則時間における前記尿吸収量の変化量に基づき、該変則時間毎に排尿があったか否かを判定する、排尿解析装置。
  2. 前記変則排尿処理部は、前記基準排尿処理部により排尿が無いと判定された時間帯を前記変則時間毎に区分し、該変則時間毎に排尿があったか否かを判定する、請求項1に記載の排尿解析装置。
  3. 前記変則排尿処理部は、前記変則時間における前記尿吸収量の変化量に基づき、前記排尿が、少量の排尿が長時間続く緩慢型であったか、又は多量の排尿が短時間でされる急激型であったかを判定する、請求項1又は2に記載の排尿解析装置。
  4. 前記変則排尿処理部は、前記吸収性物品の交換時を終了時点とする前記変則時間を設定し、該変則時間について前記判定を行う、請求項1~3の何れか1項に記載の排尿解析装置。
  5. 前記変則排尿処理部の判定に基づいて、排尿に関するケア情報を生成するケア情報生成部を備えている、請求項1~4の何れか1項に記載の排尿解析装置。
  6. 各々の測定時の着用者の姿勢を判定する姿勢判定部を備えており、
    前記吸収量算定部は、前記姿勢判定部によって判定された姿勢に対応する尿量計算式を選択して、各々の測定時のインピーダンスから、尿吸収量を算定する、請求項1~5の何れか1項に記載の排尿解析装置。
  7. 前記吸収量算定部は、測定時のインピーダンスが、該測定時の直前のインピーダンスから所定量以上変化していない場合には、該直前に用いた尿量計算式を選択し、所定量以上変化した場合には、前記測定時における前記姿勢判定部によって判定された姿勢に対応する尿量計算式を選択して、各々の測定時のインピーダンスから、尿吸収量を算定する、請求項6に記載の排尿解析装置。
  8. 前記センサーから送られる出力値が、吸収性物品が尿を吸収する前の初期設定値に戻ったときに、前記吸収性物品に取り付けられた加速度センサーから送られる出力値に基づいて、前記吸収性物品の交換の有無を判定する、交換判定部を備えている、請求項6又は7に記載の排尿解析装置。
  9. 排尿時の1秒間当たりの前記尿吸収量である尿流率を算出する尿流率解析部を備えている、請求項1~8の何れか1項に記載の排尿解析装置。
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