JP7485987B2 - 通信制御方法及び信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信制御方法及び信号処理装置に関する。
近年、無線通信の需要増加に応えるためミリ波帯の活用が注目されている。ミリ波帯は、マイクロ波帯に比べて広い無線帯域を利用可能である。例えば、次世代60GHz帯無線LAN(Local Area Network)規格として、IEEE802.11ayの議論が行われている(例えば、非特許文献1参照)。
IEEE802.11ayでは様々なユーセージモデルが検討されている(例えば、非特許文献2及び非特許文献3参照)。このユーセージモデルには、「ミリ波分散ネットワーク」(mmWave Distribution Network)のモデルが追加されている。図9は、ミリ波分散ネットワークのユーセージモデルを示す図である。図9に示すユーセージモデルでは、光ファイバを代替する中継網を、ミリ波分散ネットワークにより構築している。ミリ波分散ネットワークは、ミリ波分散ノード(mmWave Distribution Node)により構成される。ミリ波分散ネットワークの特徴は、屋外に設置されたミリ波分散ノード(基地局に相当)と建物周辺に設置された無線機(mmWave Sector;端末局に相当)とが接続され、かつ、それらミリ波分散ノード及び無線機が固定設置されることである。なお、図9において、(a)は、WTTH(Wireless To The Home)を用いたアクセスを、(b)は、WTTB(Wireless To The Building)を用いたアクセスを、(c)は、Wi-Fi(登録商標) AP(Access Point)/スモールセルを用いたアクセスを示す。
自由空間における伝搬損失は周波数に比例して増大するため、ミリ波帯通信の伝搬距離は短い。よって、ミリ波帯通信では、限られたエリアでしか通信を行うことができないという問題がある。通信エリアを拡張するためには、図9に示したように、複数のミリ波分散ノードを介してマルチホップさせる方法が考えられる。しかし、ホップ数が増えるたびに、伝送効率は劣化する。また、ホップ数の増加に伴い、ノード数が増えるため、コスト増にもつながる。
この問題を解決する方法として、radio on fiber(RoF)を用いて信号処理部とアンテナ部を分離し、アンテナ部を張出局として配置することで、見かけ上のカバーエリアを拡張する方法が提案されている(例えば、非特許文献4参照)。この方法では、一つの信号処理部に複数のアンテナ部を接続し、複数の張出局を設置することにより、さらなるカバーエリアの拡張も可能となる。また、信号処理部とアンテナ部を分離することで、張出局の構成の簡易化や省電力化が可能となる。さらには、複数の張出局を一つの信号処理部に集約することで、コスト面でのメリットも期待できる。
RoFを用いたシステムでは、通常の無線システムと比較して伝搬距離が長くなることに起因する伝搬遅延が発生し、伝送効率が劣化する。そのため、長遅延環境下における伝送効率の劣化を解消する無線通信方法が求められている。
次に、長遅延環境下における無線通信方法に関する従来技術について説明する。RoFを適用した無線LANシステムにおいて、スループット特性を改善する無線通信方法が提案されている(例えば、非特許文献5参照)。図10は、非特許文献5において提案されている衝突回避メカニズムを示す図である。この衝突回避メカニズムの詳細は省略するが、伝搬遅延時間に応じて、受信に関与しない端末局が送信を禁止されるNAV(Network Allocation Vector)期間を延長することによりフレームの衝突を回避する。
また、RoFを適用した60GHz帯無線通信システムにおけるMAC(Medium Access Control)プロトコルの一例が提案されている(例えば、非特許文献6参照)。図11は、非特許文献6において提案されているフレーム構成を示す図である。MACプロトコルの詳細は省略するが、このプロトコルでは、Central Office(CO;信号処理部に相当)がRemote Antenna Unit(RAU;アンテナ部に相当)への光波長割当とClient(端末局に相当)への無線リソースの割当とを集中制御に一括して行う。これにより、光と無線の両方を効率的に制御する。
「P802.11ayTM/D5.0 Draft Standard for Information Technology - Telecommunications and Information Exchange Between Systems - Local and Metropolitan Area Networks - Specific Requirements - Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications - Amendment 2: Enhanced throughput for operation in license-exempt bands above 45 GHz」,2019年10月 「IEEE 802.11 TGay Use Cases」,IEEE 802.11-2015/0625r7,2017年7月 「mmWave Distribution Network Usage Model」,IEEE 802.11-17/1019r2,2017年7月 藤瀬 雅行,「ROF マルチサービス無線通信システムについて」,電子情報通信学会論文誌B,Vol. J84-B,No. 4,pp.655-665,2001年4月 岡元佑正,三軒谷勇貴,守倉正博,山本高至,布房夫,杉山隆利,「RoFを適用した無線LANシステムのAPによるスループット特性改善法」,信学技報,vol. 112,no. 443,RCS2012-300,pp. 97-102,2013年2月 George Kalfas,Nikos Pleros,「An Agile and Medium-Transparent MAC Protocol for 60 GHz Radio-Over-Fiber Local Access Networks」,Journal of Lightwave Technology,Vol. 28,No. 16,pp. 2315-2326,2010年8月
上述の通り、従来技術のRoFを適用した無線LANシステムにおける無線通信方法では、長遅延に起因するフレーム(信号)の衝突を回避することが可能である。しかしながら、図10に示したように、基地局-端末局間の通信中に、その他の端末局は送信を禁止されるため、長遅延に伴う無線帯域の空き時間を有効活用することはできない。
また、もう一つの従来技術であるRoFを適用した60GHz帯無線通信システムにおけるMACプロトコルは、特に、無線リソースの制御において、ラウンドロビン方式に基づく単純なポーリング制御を適用している。例えば、基地局と3台の無線局#1~端末局#3とが通信する場合を想定する。図12は、端末局#1~端末局#3それぞれのトラヒック量及び伝搬距離を示す。図13は、従来技術による無線リソース制御を行ったときの基地局と無線局#1~端末局#3の動作概要を示す図である。DLはダウンリンク、ULはアップリンクを示す。ダウンリンクは、基地局から端末局の方向であり、アップリンクは端末局から基地局の方向である。また。端末局#i(i=1,2,3)宛てのポーリング信号をPoll、端末局#iからのULデータ信号をData、k番目(k=1,2,…)のスロットをSlot#kと記載している。また、以下では、ポーリング信号をPoll信号とも記載する。
図11のプロトコルに示すように基地局は各スロットを割当てられた端末局に対してPoll信号を送信する。Poll信号を受信した端末局は、ULデータ信号を送信する。しかし、図13に示すように、伝送距離が異なる端末局からのアップリンクのデータ信号を基地局において同時に受信することによる信号の衝突が発生することがある。図13の例の場合、基地局が、スロット#1のPoll信号P1に対応して端末局#1が送信したULデータ信号D1を受信してから、スロット#9のPoll信号P9に対応して端末局#3が送信したULデータ信号D9を受信するまでの間は、衝突のためにいずれの端末局も通信ができず無線帯域を浪費してしまう。特に、伝搬遅延が長いほど多くの無線帯域の空き時間が発生する。このように、従来の無線リソース制御では、長遅延に伴う無線帯域の空き時間の発生を防ぐことができない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、無線通信の伝送効率を改善することができる通信制御方法及び信号処理装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、信号処理装置が、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当ステップと、前記信号処理装置が、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出ステップと、前記信号処理装置が、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定ステップと、前記信号処理装置が、前記判定ステップにおいて衝突すると判定された前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の宛先の前記通信装置を他の通信装置に変更する宛先変更ステップと、を有する通信制御方法である。
また、本発明の一態様は、信号処理装置が、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当ステップと、前記信号処理装置が、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出ステップと、前記信号処理装置が、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定ステップと、前記信号処理装置が、前記判定ステップにおいて衝突すると判定された前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを変更するタイミング変更ステップと、を有する通信制御方法である。
また、本発明の一態様は、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当部と、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出部と、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定部と、前記判定部が衝突すると判定した前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の宛先の前記通信装置を他の通信装置に変更する宛先変更部と、を備える信号処理装置である。
また、本発明の一態様は、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当部と、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出部と、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定部と、前記判定部が衝突すると判定した前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを変更するタイミング変更部と、を備える信号処理装置である。
本発明により、無線通信の伝送効率を改善することが可能となる。
本発明の第1の実施形態による無線通信システムの構成を示す図である。 同実施形態による帯域要求フェーズにおける無線通信システムの処理を示すフロー図である。 同実施形態によるULデータ伝送フェーズにおける無線通信システムの処理を示すフロー図である。 同実施形態による無線通信システムのULデータ伝送フェーズにおける動作概要を示す図である。 第2の実施形態による無線通信システムの構成を示す図である。 同実施形態によるULデータ伝送フェーズにおける無線通信システムの処理を示すフロー図である。 同実施形態による無線通信システムのULデータ伝送フェーズにおける動作概要を示す図である。 第1及び第2の実施形態による信号送受信部及び端末局のハードウェア構成を示す図である。 ミリ波分散ネットワークのユーセージモデルを示す図である。 無線LANシステムの衝突回避メカニズムを示す図である。 MACプロトコルのフレーム構成を示す図である。 端末局のトラヒック量と伝搬距離を示す図である。 従来技術による無線通信システムの動作概要を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、長遅延環境下における無線通信システムの帯域を効率的に活用する通信制御方法及び信号処理装置に関する。
本実施形態の無線通信システムは、基地局と端末局とを有する。基地局は、1台以上の端末局と無線通信する。本実施形態の無線通信システムは、ポーリングに基づく集中制御型の媒体アクセス制御に伝搬遅延時間差を考慮した制御を組み込むことによって、UL(アップリンク)の無線帯域の利用効率を高め、伝送効率を改善する。本実施形態の無線通信システムは、以下の手順1~手順3を行う。
[手順1] 無線通信システムは、UL通信を帯域要求フェーズとULデータ伝送フェーズとに分割して行う。帯域要求フェーズは、各端末局が基地局に帯域要求を実施する時間領域である。ULデータ伝送フェーズは、端末局から基地局へのULデータ伝送を実施する時間領域である。
[手順2] 無線通信システムは、帯域要求フェーズの動作として以下の手順2-1~手順2-3を実施する。
[手順2-1] 基地局は、帯域要求用のポーリング信号を定期的にブロードキャストする。以下では、帯域要求用のポーリング信号を帯域要求用Poll信号と記載する。
[手順2-2] 端末局は、応答を実施する帯域要求用Poll信号をランダムに選択する。
[手順2-3] 端末局は、選択した帯域要求用Poll信号に対する応答信号を送信する。端末局は、応答信号に、UL通信により送信するデータ量に加えて、自局におけるトラヒックに関する情報を設定する。トラヒックに関する情報は、例えば、トラヒック量、パケット発生間隔、サービスタイプ、優先度などである。なお、アクティブな端末局のみが応答を送信してもよい。アクティブとは、ULデータ伝送により送信すべきデータがあることを示す。
[手順3] 無線通信システムは、ULデータ伝送フェーズの動作として以下の手順3-1~手順3-4を実施する。
[手順3-1] 基地局は、所定の判定基準に基づいて、ULデータ信号伝送用のポーリング信号を割当てる端末局を決定する。以下では、ULデータ信号伝送用のポーリング信号を、データ伝送用Poll信号と記載する。判定基準には、例えば、トラヒックに関する情報や、伝搬距離などを用いることができるが、これらに限定されない。トラヒックに関する情報は、トラヒック量、パケット発生間隔、サービスタイプ、優先度などである。
[手順3-2] 基地局は、割当てを決定した端末局宛てのデータ伝送用Poll信号の送信タイミングを、トラヒック情報に基づき決定する。トラヒック情報として、例えば、パケット発生間隔を用いるが、他の情報を用いてもよい。
[手順3-3] 基地局は、決定したデータ伝送用Poll信号の送信タイミングに基づき、各端末局からのULデータ信号を配置する。ULデータ信号を配置するとは、基地局においてULデータ信号を受信する時間区間を割当てることである。ULデータ信号の配置は、基地局におけるULデータ信号の受信開始タイミング及び受信終了タイミングにより表される。
[手順3-4] 基地局は、配置したULデータ信号が、別のULデータ信号と衝突する場合、データ伝送用Poll信号を割当てる端末局を所定の判定基準に基づいて変更する。
なお、無線通信システムは、手順3-4に代えて、以下の手順3-4’を行ってもよい。
[手順3-4’] 基地局は、配置したULデータ信号が別のULデータ信号と衝突する場合、衝突を回避できるようにガードタイムを設定する。ガードタイムを設定するとは、ULデータ信号の配置を、現在の配置よりも遅い時間に後ろ倒しに変更することである。
以下に、詳細な実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、基地局は、配置したULデータ信号が別のULデータ信号と衝突する場合、所定の判定基準に基づいて、データ伝送用Poll信号を割当てる端末局を変更する(手順3-4)。
図1は、本実施形態による無線通信システム10の構成を示す図である。図1には、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。無線通信システム10は、基地局1と、端末局5とを有する。同図では、基地局1及び端末局5をそれぞれ1台ずつ示しているが、基地局1の台数及び基地局1と通信する端末局5の台数は任意である。
無線通信システム10の背景として、以下のような状況を想定する。基地局1は、信号処理機能を有する信号処理部2と、無線通信機能を有するアンテナ部3(張出局)とに、RoFを用いて分離されている。基地局1は、アンテナ部3を1以上備える。信号処理部2とアンテナ部3とは、光ファイバ4により接続される。アンテナ部3と端末局5とはミリ波無線通信システム6により接続される。信号処理部2は、局舎などに固定設置される。アンテナ部3は、端末局5が設置されている場所の周辺に位置する電柱などに固定設置される。端末局5は、家屋やビルなど建物に固定設置される。
基地局1の信号処理部2は、通信部21と、割当部22と、送受信部23と、伝搬距離算出部24と、宛先決定部25と、受信時間算出部26と、判定部27とを備える。
通信部21は、光ファイバ4を介してアンテナ部3と信号を送受信する。割当部22は、帯域要求フェーズにおいて帯域要求用Poll信号を定期的に送信するように、帯域要求用Poll信号に送信タイミングを割当てる。例えば、送信タイミングは、スロットにより表される。
送受信部23は、送信部231と、受信部232とを有する。送信部231は、データの符号化や変調を行って端末局5宛てのDL通信の信号を生成して通信部21に出力する。受信部232は、端末局5が送信したUL通信の信号に対して復調や復号などの受信処理を行う。
伝搬距離算出部24は、基地局1と端末局5との間の通信の伝搬遅延時間を算出する。伝搬遅延時間の算出には、任意の従来技術を用いることができる。一例として、伝搬距離算出部24は、アンテナ部3又は通信部21におけるUL信号の受信タイミングと、端末局5がそのUL信号に設定した送信タイミングとの差分に基づいて伝搬遅延時間を算出する。さらに、伝搬距離算出部24は、算出した伝搬遅延時間に基づいて基地局1と端末局5との間の伝搬距離を算出する。
宛先決定部25は、ULデータ伝送フェーズにおいて、所定の判定基準に基づきデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を決定する。判定基準として、例えば、端末局5のトラヒック量や、端末局5の通信の優先度、端末局5の伝搬距離などが用いられる。また、後述するように判定部27がULデータ信号の衝突有と判定した場合、宛先決定部25は、データ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を変更する。
受信時間算出部26は、伝搬距離算出部24が算出した端末局5の伝搬遅延時間と、端末局5が帯域要求用Poll信号を受信してからULデータ信号を送信するまでの処理時間と、そのULデータ信号の信号長から得られる信号処理時間とに基づいて、基地局1におけるULデータ信号受信時間を算出する。ULデータ信号受信時間は、端末局5から送信されたULデータ信号の受信開始タイミングから、そのULデータ信号の受信終了タイミングまでの時間区間である。受信開始タイミング及び受信終了タイミングは、例えば、スロットにより表される。
判定部27は、受信時間算出部26が各端末局5について算出したULデータ信号受信時間に基づいて、ULデータ信号の衝突の有無を判定する。
基地局1のアンテナ部3は通信部31を備える。通信部31は、光ファイバ4を介して信号処理部2と信号の送受信を行い、ミリ波無線通信システム6を介して端末局5と信号の送受信を行う。なお、通信部31は、ミリ波無線通信により端末局5と直接、無線通信してもよい。
端末局5は通信部51と、受信タイミング決定部52と、応答信号割当部53と、送受信部54と、ULデータ信号割当部55とを備える。通信部51は、ミリ波無線通信システム6を介してアンテナ部3と信号を送受信する。なお、通信部51は、ミリ波無線通信によりアンテナ部3と直接、無線通信してもよい。
受信タイミング決定部52は、帯域要求フェーズにおいて基地局1から定期的に送信される帯域要求用Poll信号を自局において受信するタイミングをランダムに決定する。応答信号割当部53は、帯域要求フェーズにおいて、帯域要求用Poll信号を受信した後、帯域要求用Poll信号に対する応答信号の送信タイミングの割当を行う。
送受信部54は、送信部541及び受信部542を有する。送信部541は、符号化や変調を行って生成したUL通信の信号を通信部51に出力する。受信部542は、基地局1から受信したDL通信の信号に対して復調や復号などの受信処理を行う。
ULデータ信号割当部55は、ULデータ伝送フェーズにおいて、受信部542が自局宛てのデータ伝送用Poll信号を受信した後、ULデータ信号の送信タイミングの割当を行う。
図2は、帯域要求フェーズにおける無線通信システム10の処理を示すフロー図である。図2に示す処理は、基地局1と、当該基地局1の同じアンテナ部3と無線通信するN台(Nは1以上の整数)の端末局5とにおいて実行される。
まず、無線通信システム10は、変数iの初期値を1とし、変数iの値が端末局数Nに達するまで、変数iの値を1ずつインクリメントした各値の変数iについてループ1の処理を行う(ステップS105)。変数iは、N台の端末局5のうちi台目であることを表す。ループ1は、ステップS110~ステップS115の処理を含む。なお、N台の端末局5のうち、i台目(iは1以上N以下の整数)の端末局5を、端末局#iと記載する。
端末局#iの受信タイミング決定部52は、基地局1からのAck信号を未受信であるか否かを判定する(ステップS110)。このAck信号は、端末局5から送信された応答信号に対して基地局1が送信する信号である。受信タイミング決定部52は、Ack信号を未受信であると判定した場合(ステップS110:YES)、受信する帯域要求用Poll信号の番号をランダムに選択する(ステップS115)。帯域要求用Poll信号の番号は、スロット番号に対応する。なお、受信する帯域要求用Poll信号の番号の選択方法は、2進バックオフの考え方などを採用してもよい。応答信号割当部53は、選択した帯域要求用Poll信号の番号に基づいて、帯域要求用Poll信号に対する応答信号を送信するスロットを決定する。なお、受信タイミング決定部52は、Ack信号を受信済みであると判定した場合(ステップS110:NO)、ステップS115の処理を行なわない。
無線通信システム10は、端末局#1~端末局#Nのそれぞれについてループ1の処理を終了すると、変数jの初期値を1とし、変数jの値が帯域要求領域に含まれるスロット数Mに達するまで、変数jの値を1ずつインクリメントした各値の変数jについてループ2の処理を行う(ステップS120)。変数jは帯域要求領域におけるスロットの番号を表す。j番目のスロットをスロット#jと記載する。ループ2は、ステップS125の処理と、ループ3の処理とを含む。
基地局1の送信部231は、スロット番号jの帯域要求用Poll信号であるPoll#jを生成し、通信部21を介してアンテナ部3に出力する。アンテナ部3の通信部31は、スロット#jにおいてPoll#jを端末局5にブロードキャスト送信する(ステップS125)。
無線通信システム10は、変数kの初期値を1とし、変数kの値が端末局5の台数Nに達するまで、変数kの値を1ずつインクリメントした各値の変数kについてループ3の処理を行う(ステップS130)。変数kは、N台の端末局5のうちk台目であることを表す。ループ3の処理は、ステップS135~ステップS150の処理を含む。
端末局#kの受信部542は、ステップS125においてブロードキャストされたPoll#jを受信する。受信タイミング決定部52は、ステップS115において選択した帯域要求用Poll信号の番号に基づいて、受信したPoll#jは自局が受信すべき信号であるか否かを判定する(ステップS135)。受信タイミング決定部52が、Poll#jは自局が受信すべき信号ではないと判定した場合(ステップS135:NO)、端末局5は、ステップS140の処理を行わず、基地局1は、ステップS145~S150の処理を行わない。
端末局#kの受信タイミング決定部52が、受信したPoll#jは自局が受信すべき信号であると判定した場合(ステップS135:YES)、端末局#kの送信部541は応答信号を生成して、通信部51に出力する。送信部541は、Ack情報と、UL通信により送信するデータのデータ量と、トラヒックに関する情報とを応答信号に設定する。トラヒックに関する情報は、トラヒック量、トラヒック発生間隔、サービスタイプ、優先度などの情報を含む。通信部51は、応答信号割当部53により割当てられたスロットにおいて応答信号を無線により送信する(ステップS140)。
基地局1の受信部232は、端末局#kからの応答信号を正常に受信したか否かを判定する(ステップS145)。受信部232が、応答信号を正常に受信したと判定した場合(ステップS145:YES)、送信部231は、端末局#k宛てのAck信号を生成し、通信部21を介してアンテナ部3に送信する。アンテナ部3は、端末局#k宛てのAck信号を無線により送信する(ステップS150)。
なお、端末局#kを含む複数の端末局5がPoll#jに対して応答信号を送信した場合、衝突が発生するために基地局1は応答信号を正常に受信できない。受信部232が応答信号を正常に受信しなかったと判定した場合(ステップS145:NO)、基地局1は、ステップS150の処理を行わない。
変数kの値が端末局数Nに達し、無線通信システム10がループ3の処理を終えると、無線通信システム10は、現在の変数jの値に1を加算した値によりループ2の処理を行う。そして、変数jの値がスロット数Mに達し、無線通信システム10がループ2の処理を終えると、基地局1の受信部232は、全ての端末局5にAck信号を送信したか否かを判定する(ステップS155)。受信部232がまだAck信号を送信していない端末局5があると判定した場合(ステップS155:NO)、無線通信システム10は、ステップS105からの処理を繰り返す。受信部232が全ての端末局5へAck信号を送信したと判定した場合(ステップS155:YES)、無線通信システム10は帯域要求フェーズの処理を完了する。
なお、図2の処理の対象とする端末局5を、送信すべきULデータを蓄積しているアクティブな端末局5に限定してもよい。また、基地局1の伝搬距離算出部24は、端末局5から受信した応答信号又は他のUL通信の信号に基づいて、各端末局5の伝搬遅延時間及び伝搬距離を算出しておく。
図3は、ULデータ伝送フェーズにおける無線通信システム10の処理を示すフロー図である。図3に示す処理は、基地局1と、当該基地局1の同じアンテナ部3とULデータ伝送を行うN台(Nは1以上の整数)の端末局5とにおいて実行される。図3の処理におけるNは、図2の処理において基地局1が正常に応答信号を受信した端末局5の台数である。
まず、基地局1の宛先決定部25は、N台の端末局5を所定の判定基準に基づいてソートする(ステップS305)。例えば、宛先決定部25は、端末局5をトラヒック量の降順にソートする。トラヒック量の情報は、端末局5から受信した応答信号に設定されている情報から得られる。あるいは、宛先決定部25は、伝搬距離算出部24が算出した伝搬距離が長い順又は短い順に端末局5をソートしてもよい。ソート結果の順位がi番目(iは1以上N以下の整数)の端末局5を、端末局#iと記載する。
続いて、宛先決定部25は、各端末局5から受信したトラヒック情報(例えば、パケット発生間隔)に基づいて、各端末局5に送信するデータ伝送用Poll信号をスロットに仮割当てする(ステップS310)。データ伝送用Poll信号は、宛先の端末局5にULデータ信号の送信を許可するためのPoll信号である。例えば、宛先決定部25は、従来技術と同様のラウンドロビンにより、各端末局5に送信するデータ伝送用Poll信号をスロットに仮割当てする。なお、トラヒック情報は、端末局5から受信した応答信号から読み出される。
宛先決定部25は、変数i及び変数jの値に初期値1を設定し(ステップS315)、変数kの値に初期値1を設定する(ステップS320)。変数jは、端末局5のソートの結果における順位を表し、変数kは、ULデータ伝送領域におけるスロットの番号である。スロット番号kが割当てられたデータ伝送用Poll信号をPoll#kと記載する。
宛先決定部25は、変数jに変数iの値を代入する(ステップS325)。受信時間算出部26は、端末局#iに仮割当てされたPoll#kの送信タイミングに基づきULデータ信号受信時間を算出する(ステップS330)。算出されるULデータ信号受信時間は、Poll#kを受信した端末局#iから送信されるULデータ信号を基地局1において受信するために割当てる時間区間である。ULデータ信号受信時間は、スロットで表されてもよい。受信時間算出部26は、ULデータ信号受信時間を、端末局#iの伝搬遅延時間と、端末局#iが帯域要求用Poll信号を受信してからULデータ信号を送信するまでの処理時間と、そのULデータ信号の信号長から得られる信号処理時間とに基づいて算出する。
判定部27は、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生するか否かを判定する(ステップS335)。すなわち、判定部27は、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号に割当てるULデータ信号受信時間が、端末局#iとは異なる端末局5から送信されるULデータ信号のULデータ信号受信時間と重さなるか否かを判定する。判定部27は、重ならない場合は衝突が発生しないと判定し、重なる場合は衝突が発生すると判定する。
判定部27が、衝突は発生しないと判定した場合(ステップS335:NO)、宛先決定部25は、ステップS340の処理を行う。すなわち、宛先決定部25は、Poll#kの割当て先を端末局#iに決定し、ステップS330において算出されたULデータ信号受信時間に端末局#iからのULデータ信号を割当てると決定する(ステップS340)。宛先決定部25は、変数iの値に1を加算してインクリメントする(ステップS345)。宛先決定部25は、変数iの値が端末局数Nを超えているか否かを判定する(ステップS350)。宛先決定部25は、変数iの値が端末局数Nを超えていると判定した場合(ステップS350:YES)、変数iの値に1を設定する(ステップS355)。
宛先決定部25は、ステップS350において変数iの値が端末局数Nを超えていないと判定した場合(ステップS350:NO)、又は、ステップS355の処理の後、ステップS360の処理を行う。すなわち、宛先決定部25は、変数kの値に1を加算してインクリメントする(ステップS360)。宛先決定部25は、変数kの値がULデータ伝送領域におけるスロット数Kを超えているか否かを判定する(ステップS365)。宛先決定部25は、変数kの値がスロット数Kを超えていないと判定した場合(ステップS365:NO)、ステップS325からの処理を繰り返す。そして、宛先決定部25は、変数kの値がスロット数Kを超えたと判定した場合(ステップS365:YES)、処理を終了する。
一方、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生すると判定部27が判定した場合(ステップS335:YES)、宛先決定部25は、変数jの値に1を加算してインクリメントする(ステップS370)。宛先決定部25は、スロット#kについてULデータ信号を割当てるかの判定対象としてまだ選択されていない端末局5があるか否かを判定する(ステップS375)。宛先決定部25は、判定対象として選択されていない端末局5があると判定した場合(ステップS375:YES)、変数jの値が端末局数Nを超えているか否かを判定する(ステップS380)。宛先決定部25は、変数jの値が端末局数Nを超えていると判定した場合(ステップS380:YES)、変数jの値に1を設定する(ステップS385)。
宛先決定部25は、変数jの値が端末局数Nを超えていないと判定した場合(ステップS380:NO)、又は、ステップS385の処理の後、Poll#kの仮割当先を端末局#jに更新する(ステップS390)。受信時間算出部26は、ステップS330と同様の処理により、Poll#kを受信した端末局#jから送信されるULデータ信号を基地局1において受信するために割当てるULデータ信号受信時間を算出する(ステップS395)。判定部27は、ステップS335と同様に、Poll#kに対応して端末局#jから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生するか否かを判定する(ステップS400)。
衝突が発生すると判定部27が判定した場合(ステップS400:YES)、基地局1は、ステップS370からの処理を繰り返す。一方、衝突が発生しないと判定部27が判定した場合(ステップS400:NO)、宛先決定部25は、Poll#kの割当て先を端末局#jに決定し、ステップS395において算出されたULデータ信号受信時間に端末局#jからのULデータ信号を割当てると決定する(ステップS405)。基地局1は、ステップS405の後、又は、ステップS375において宛先決定部25が全ての端末局5を判定対象としたと判定した場合(ステップS375:NO)、ステップS360からの処理を行う。
図4は、図3の処理の結果に基づく無線通信システム10のULデータ伝送フェーズにおける動作概要を示す図である。図4では、端末局5が端末局#1~端末局#3の3台の場合の例を示している。端末局#1~端末局#3のトラヒック量と伝搬距離は、図12と同様であるとする。すなわち、端末局#1の伝搬距離<端末局#2の伝搬距離<端末局#3の伝搬距離である。Pollは端末局#i宛てのデータ伝送用Poll信号、Dataは端末局#iが送信するULデータ信号を示している。なお、図4の例では、基地局1がULデータ信号を受信した場合に返送するAck信号の記載を省略している。
まず、基地局1の宛先決定部25は、トラヒック量の降順に並べた端末局#1、端末局#2、端末局#3にラウンドロビンによりデータ伝送用Poll信号を割当てる。受信時間算出部26は、各データ伝送用Poll信号に対応して端末局#1~端末局#3それぞれが送信するULデータ信号の到着時間を算出する。ここでは、図13と同様にデータ伝送用Poll信号が割当てられ、端末局#1~端末局#3それぞれから送信されるULデータ信号の到着時間、すなわち、ULデータ信号受信時間が算出されたとする。図13に示すように、ULデータ信号の衝突が発生し、結果として、基地局1がスロット#1で送信したデータ伝送用Poll信号P1に対応して端末局#1が送信するULデータ信号D1と、基地局1がスロット#9で送信したデータ伝送用Poll信号P9に対応して端末局#3が送信するULデータ信号D9のみが送信に成功している。つまり、端末局#1~端末局#3全体で、合計2個のULデータ信号を送信できている。
基地局1がスロット#2で送信したデータ伝送用Poll信号P2に対応して端末局#2が送信するULデータ信号D2と、基地局1がスロット#4で送信したデータ伝送用Poll信号P4に対応して端末局#1が送信するULデータ信号D4は衝突する。また、基地局1がスロット#3で送信したデータ伝送用Poll信号P3に対応して端末局#3が送信するULデータ信号D3と、基地局1がスロット#5で送信したデータ伝送用Poll信号P5に対応して端末局#2が送信するULデータ信号D5と、基地局1がスロット#7で送信したデータ伝送用Poll信号P7に対応して端末局#1が送信するULデータ信号D7が衝突する。さらに、基地局1がスロット#6で送信したデータ伝送用Poll信号P6に対応して端末局#3が送信するULデータ信号D6と、基地局1がスロット#8で送信したデータ伝送用Poll信号P8に対応して端末局#2が送信するULデータ信号D8と、基地局1がスロット#10で送信したデータ伝送用Poll信号P10に対応して端末局#1が送信するULデータ信号D10が衝突する。
そこで、基地局1は図3に示した手順に従い、スロット#4で送信するデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#4のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#1に仮に割当てられた信号である。図中に記載はされていないが、端末局#1、端末局#2、端末局#3のいずれにスロット#4のデータ伝送用Poll信号P4を割当てても衝突が発生する。そのため、基地局1の宛先決定部25は、スロット#4のデータ伝送用Poll信号の割当てを見送る。
続いて、基地局1は、スロット#5で送信するデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#5のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#2に仮に割当てられた信号である。スロット#5のデータ伝送用Poll信号を端末局#1又は端末局#2に割当てた場合、衝突が発生する。そのため、基地局1の宛先決定部25は、スロット#5のデータ伝送用Poll信号P5’を端末局#3に割当てる。端末局#3は、データ伝送用Poll信号P5’を受信し、ULデータ信号D5’を送信する。
次に、基地局1は、スロット#6で送信するデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#6のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#3に仮に割当てられた信号である。基地局1の宛先決定部25は、スロット#6のデータ伝送用Poll信号P6’を端末局#1に割当てる。端末局#1は、データ伝送用Poll信号P6’を受信し、ULデータ信号D6’を送信する。
次に、基地局1は、スロット#7で送信する第二ポーリング信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#7のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#1に仮に割当てられた信号である。端末局#1、端末局#2、端末局#3のいずれにスロット#7の伝送用ポーリング信号を割当てても衝突が発生する。そのため、基地局1の宛先決定部25は、スロット#7の伝送用ポーリング信号の割当てを見送る。
次に、基地局1は、スロット#8で送信するデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#8のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#2に仮に割当てられた信号である。スロット#8のデータ伝送用Poll信号を端末局#1又は端末局#2に割当てた場合、衝突が発生する。そのため、基地局1の宛先決定部25は、スロット#8のデータ伝送用Poll信号P8’を端末局#3に割当てる。端末局#3は、データ伝送用Poll信号P8’を受信し、ULデータ信号D8’を送信する。
次に、基地局1は、スロット#9で送信するデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を検討する。スロット#9のデータ伝送用Poll信号は、元々は端末局#3に仮に割当てられた信号である。端末局#1、端末局#2、端末局#3のいずれにスロット#9のデータ伝送用Poll信号を割当てても衝突が発生する。そのため、基地局1の宛先決定部25は、伝送用ポーリング信号P9の割当てを見送る。
以上より、端末局#1が送信する2個のULデータ信号と、端末局#2が送信する1個のULデータ信号と、端末局#3が送信する3個のULデータ信号との送信が成功し、合計6個のULデータ信号を送信できていることが分かる。
なお、上記では、基地局1は、スロットに基づいてポーリング信号を割当てる時間を決定しているが、スロットに限定されずポーリング信号の送信のタイミングの割当てを行ってもよい。
また、本実施形態において、ULデータ信号長は、固定長と可変長とのいずれでもよい。ULデータ信号長が可変長の場合は、帯域要求フェーズにおいて、端末局5は、ULデータ信号長に関する情報を設定した応答信号を基地局1に送信する。
本実施形態によれば、基地局1は、端末局5が送信するULデータ信号の到着時間を算出し、ULデータ信号の衝突有無を判定する。基地局1は、衝突が発生すると判定した場合は、ULデータ信号伝送用のPoll信号を割当てる端末局5を変更することで、衝突を回避する。その結果、無線通信システム10は、長遅延に伴う無線帯域の空き帯域を有効に活用して、伝送効率を改善することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、配置したULデータ信号が別のULデータ信号と衝突する場合、データ伝送用Poll信号を割当てる時間を変更する。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
図5は、本実施形態による無線通信システム10aの構成を示す図である。図5には、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、図1に示す第1の実施形態による無線通信システム10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム10aが、図1に示す無線通信システム10と異なる点は、基地局1に代えて基地局1aを有する点である。
本実施形態では、第1の実施形態同様に、基地局1aは、信号処理機能を有する信号処理部2aと、無線通信機能を有するアンテナ部3とに、RoFを用いて分離されている。信号処理部2aは、局舎などに固定設置され、アンテナ部3は、端末局5が設置されている場所の周辺に位置する電柱などに固定設置される。信号処理部2aとアンテナ部3とは、光ファイバ4により接続される。アンテナ部3と端末局5とはミリ波無線通信システム6により接続される。
信号処理部2aが、図1に示す第1の実施形態の信号処理部2と異なる点は、宛先決定部25に代えて宛先決定部25aを備える点と、割当時間決定部28をさらに備える点である。宛先決定部25aは、第1の実施形態と同様に、ULデータ伝送フェーズにおいて、所定の判定基準に基づきデータ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を決定する。判定基準として、例えば、トラヒック量、優先度、伝送距離などが用いられる。ただし、宛先決定部25aは、第1の実施形態と異なり、判定部27が衝突有と判定した場合においても、データ伝送用Poll信号を割当てる端末局5を変更しない。割当時間決定部28は、判定部27が衝突有と判定した場合に、端末局5に割当てられたデータ伝送用Poll信号の送信タイミングを変更する。
無線通信システム10aの帯域要求フェーズにおける処理は、図2に示す第1の実施形態の処理と同じである。
図6は、ULデータ伝送フェーズにおける無線通信システム10aの処理を示すフロー図である。図6に示す処理は、基地局1aと、当該基地局1aの同じアンテナ部3とULデータ伝送を行うN台(Nは1以上の整数)の端末局5とにおいて実行される。図6の処理におけるNは、図2の処理において基地局1aが正常に応答信号を受信した端末局5の台数である。
まず、基地局1aの宛先決定部25aは、図3に示す第1の実施形態のステップS305の処理と同様に、N台の端末局5を所定の判定基準に基づいてソートする(ステップS505)。ソートの結果の順位がi番目(iは1以上N以下の整数)の端末局5を、端末局#iと記載する。
続いて、宛先決定部25aは、図3に示す第1の実施形態のステップS310の処理と同様に、各端末局5から受信したトラヒック情報に基づいて、各端末局5に送信するデータ伝送用Poll信号をスロットに仮割当てする(ステップS510)。宛先決定部25aは、変数iの値に初期値1を設定し(ステップS515)、変数kの値に初期値1を設定する(ステップS520)。変数kは、ULデータ伝送領域におけるスロットの番号である。スロット番号kが割当てられたデータ伝送用Poll信号をPoll#kと記載する。
受信時間算出部26は、図3に示す第1の実施形態のステップS330の処理と同様に、端末局#iに仮割当てされたPoll#kの送信タイミングに基づきULデータ信号受信時間を算出する(ステップS525)。算出されるULデータ信号受信時間は、Poll#kを受信した端末局#iから送信されるULデータ信号を基地局1aにおいて受信するために割当てる時間区間である。判定部27は、図3に示す第1の実施形態のステップS335の処理と同様に、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生するか否かを判定する(ステップS530)。
判定部27が、衝突は発生しないと判定した場合(ステップS530:NO)、宛先決定部25aは、ステップS535の処理を行う。すなわち、宛先決定部25aは、Poll#kの割当て先を端末局#iに決定し、ステップS525において算出されたULデータ信号受信時間に端末局#iからのULデータ信号を割当てると決定する(ステップS535)。宛先決定部25aは、変数iの値と変数kの値のそれぞれに1を加算してインクリメントする(ステップS540)。宛先決定部25aは、変数iの値が端末局数Nを超えているか否かを判定する(ステップS545)。宛先決定部25aは、変数iの値が端末局数Nを超えていないと判定した場合(ステップS545:NO)、ステップS525からの処理を繰り返す。そして、宛先決定部25aは、変数iの値が端末局数Nを超えたと判定した場合(ステップS545:YES)、処理を終了する。
一方、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生すると判定部27が判定した場合(ステップS530:YES)、割当時間決定部28は、変数kの値に1を加算してインクリメントする(ステップS550)。割当時間決定部28は、端末局#iに仮割当てしたデータ伝送用Poll信号を、ステップS550においてインクリメントされたスロット#kのPoll#kに更新する(ステップS555)。
受信時間算出部26は、Poll#kを受信した端末局#iから送信されるULデータ信号を基地局1aにおいて受信するために割当てる時間区間であるULデータ信号受信時間を算出する(ステップS560)。判定部27は、Poll#kに対応して端末局#iから送信されるULデータ信号と、他のULデータ信号との衝突が発生するか否かを判定する(ステップS565)。衝突が発生すると判定部27が判定した場合(ステップS565:YES)、基地局1aは、ステップS550からの処理を繰り返す。
一方、衝突が発生しないと判定部27が判定した場合(ステップS565:NO)、割当時間決定部28は、Poll#kを端末局#iに割当て、ステップS560において算出されたULデータ信号受信時間に端末局#iからのULデータ信号を割当てると決定する(ステップS570)。基地局1aは、ステップS540からの処理を行う。
図7は、図6の処理の結果に基づく無線通信システム10aのULデータ伝送フェーズにおける動作概要を示す図である。図7では、端末局5が端末局#1~端末局#3の3台であり、端末局#1~端末局#3のトラヒック量と伝搬距離は、図12と同様であるとする。なお、図7の例では、基地局1aがULデータ信号を受信した場合に返送するAck信号の記載を省略している。
まず、基地局1aの宛先決定部25aは、トラヒック量の降順に並べた端末局#1、端末局#2、端末局#3にラウンドロビンによりデータ伝送用Poll信号を割当てる。受信時間算出部26は、各データ伝送用Poll信号に対応し、端末局#1~端末局#3それぞれが送信するULデータ信号の到着時間を算出する。ここでは、図13と同様にデータ伝送用Poll信号が割当てられ、端末局#1~端末局#3それぞれからのULデータ信号の到着時間が算出されたとする。すなわち、端末局#1が送信するULデータ信号D1と、端末局#3が送信するULデータ信号D9との合計2個のULデータ信号を送信できている。
そこで、基地局1aは、図6に示した手順に従い、スロット#4に仮割当てされたデータ伝送用Poll信号P4を、端末局#1に割当てる時間を検討する。図中に記載はされていないが、スロット#4からスロット#8までのいずれのスロットにデータ伝送用Poll信号を割当てても衝突が発生するため、割当時間決定部28は、スロット#9に端末局#1宛てのデータ伝送用Poll信号P9”を割当てる。
続いて、基地局1aは、スロット#5に仮割当てされたデータ伝送用Poll信号P5を、端末局#2に割当てる時間を検討する。割当時間決定部28は、衝突が発生しないスロット#10に、端末局#2宛てのデータ伝送用Poll信号P10”を割当てる。なお、図6に示すフローでは、元々スロット#5に割当てられていたデータ伝送用Poll信号を新たに割当てるスロットをスロット#10以降から選択することになるが、スロット#5以降のスロットから選択を行ってもよい。
以上より、端末局#1が送信する2個のULデータ信号と、端末局#2が送信する2個のULデータ信号と、端末局#3が送信する1個のULデータ信号との送信が成功し、合計5個のULデータ信号を送信できていることが分かる。
なお、上記では、基地局1aは、スロットに基づいてPoll信号を割当てる時間を決定しているが、スロットに限定されずPoll信号の送信のタイミングの割当てを行ってもよい。
また、本実施形態において、ULデータ信号長は、固定長と可変長とのいずれでもよい。ULデータ信号長が可変長の場合は、帯域要求フェーズにおいて、端末局5は、ULデータ信号長に関する情報を設定した応答信号を基地局1aに送信する。
本実施形態によれば、基地局1aは、第1の実施形態と同様に、端末局5が送信するULデータ信号の到着時間を算出し、ULデータ信号の衝突有無を判定する。基地局1aは、衝突が発生すると判定した場合は、ULデータ信号伝送用のPoll信号に割当てる送信タイミングを変更することにより衝突を回避する。したがって、無線通信システム10aは、長遅延に伴う無線帯域の空き帯域を有効に活用して、伝送効率を改善することができる。
なお、上述した実施形態では、RoFを適用したミリ波無線通信システムに適用する無線通信方法について記述しているが、RoFに限らず、伝搬遅延時間が大きな無線通信システムに適用してもよい。このように、アンテナ部3の通信部31と、端末局5の通信部51とは、ミリ波無線通信とは異なる無線通信方式により無線通信を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、固定設置された基地局と端末局に適用する無線通信方法について記述しているが、基地局と端末局間の伝搬距離を取得できる仕組みを具備している無線通信システムであれば、固定設置されていない基地局と端末局に適用してもよい。
従来のポーリング制御は、無線区間における伝送遅延を考慮していないために、上り信号が衝突したり、衝突のために無線回線が非効率的に利用されたりすることがあった。本実施形態の無線通信システムでは、2種類の異なる役割を持つポーリング信号を基地局から端末局へ送信することにより、既存のプロトコルの枠組み内でこの問題を解決する。具体的には、帯域要求用Poll信号によって、基地局は、端末局がアップリンクデータをどの程度持っているかを問い合わせる。基地局は、その問合せに対する応答に基づいて、伝搬遅延までも考慮して各端末からのULデータ信号の受信タイミングが重ならないように各端末局に送信するデータ伝送用Poll信号の送信タイミングを決定する。端末局は、自局宛てのデータ伝送用Poll信号を基地局から受信した場合に、ULデータ信号を基地局に送信する。
信号処理部2、信号処理部2a、及び端末局5のハードウェア構成例を説明する。図8は、信号処理部2信号処理部2a、及び端末局5のハードウェア構成例を示す装置構成図である。信号処理部2、信号処理部2a、及び端末局5は、プロセッサ71と、記憶部72と、通信インタフェース73と、ユーザインタフェース74とを備える。
プロセッサ71は、演算や制御を行う中央演算装置である。プロセッサ71は、例えば、CPU(central processing unit)である。プロセッサ71は、記憶部72からプログラムを読み出して実行する。記憶部72は、さらに、プロセッサ71が各種プログラムを実行する際のワークエリアなどを有する。通信インタフェース73は、他装置と通信可能に接続するものである。ユーザインタフェース74は、ボタン、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置や、ランプ、ディスプレイなどの表示装置である。ユーザインタフェース74により、人為的な操作が入力される。
信号処理部2の割当部22、宛先決定部25、受信時間算出部26及び判定部27の機能の全て又は一部は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現される。なお、これらの機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。信号処理部2の通信部21及び送受信部23は、通信インタフェース73により実現される。通信部21及び送受信部23の一部の機能は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現されてもよい。
信号処理部2aの場合、割当部22、宛先決定部25a、受信時間算出部26、判定部27及び割当時間決定部28の機能の全て又は一部は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現される。なお、これらの機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。信号処理部2aの通信部21及び送受信部23は、通信インタフェース73により実現される。通信部21及び送受信部23の一部の機能は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現されてもよい。
端末局5の場合、受信タイミング決定部52、応答信号割当部53及びULデータ信号割当部55の機能の全て又は一部は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現される。なお、これらの機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。端末局5aの通信部51及び送受信部54は、通信インタフェース73により実現される。なお、通信部51及び送受信部54の一部の機能は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現されてもよい。
以上説明した実施形態によれば、無線通信システムは、信号処理装置と、通信装置とを有する。例えば、信号処理装置は、実施形態の基地局1、1aであり、通信装置は、実施形態の端末局5である。信号処理装置は、割当部と、受信タイミング算出部と、判定部と、宛先変更部とを有する。例えば、割当部は、実施形態の宛先決定部25、25aであり、受信タイミング算出部は、実施形態の受信時間算出部26であり、判定部は、実施形態の判定部27であり、宛先変更部は実施形態の宛先決定部25である。
割当部は、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる。受信タイミング算出部は、割当部が割当てた送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する。判定部は、算出された受信タイミングに基づいてデータ信号の衝突の有無を判定する。宛先変更部は、判定部が衝突すると判定したデータ信号に対応したデータ伝送用ポーリング信号の宛先の通信装置を他の通信装置に変更する。
信号処理装置は、宛先変更部に代えてタイミング変更部を有してもよい。例えば、タイミング変更部は、実施形態の割当時間決定部28である。タイミング変更部は、判定部が衝突すると判定したデータ信号に対応したデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを変更する。
信号処理装置は、帯域要求を実施する時間領域において異なるタイミングにより複数回、帯域要求用ポーリング信号を通信装置にブロードキャストする送信部を有してもよい。この場合、通信装置は、異なるタイミングにより送信された帯域要求用ポーリング信号の中から選択した帯域要求用ポーリング信号に対して応答を返送する送信部をさらに有する。また、通信装置は、自装置が帯域要求用ポーリング信号を受信するタイミングをランダムに選択するタイミング決定部をさらに有してよい。割当部は、通信装置から受信した応答から得られる情報に基づいて、各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号を送信する送信タイミングを割当てる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…基地局、1a…基地局、2…信号処理部、2a…信号処理部、3…アンテナ部、4…光ファイバ、5…端末局、6…ミリ波無線通信システム、10…無線通信システム、10a…無線通信システム、21…通信部、22…割当部、23…送受信部、24…伝搬距離算出部、25…宛先決定部、25a…宛先決定部、26…受信時間算出部、27…判定部、28…割当時間決定部、31…通信部、51…通信部、53…応答信号割当部、54…送受信部、55…ULデータ信号割当部、231…送信部、232…受信部、541…送信部、542…受信部

Claims (6)

  1. 信号処理装置が、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当ステップと、
    前記信号処理装置が、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出ステップと、
    前記信号処理装置が、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定ステップと、
    前記信号処理装置が、前記判定ステップにおいて衝突すると判定された前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の宛先の前記通信装置を他の通信装置に変更する宛先変更ステップと、
    を有する通信制御方法。
  2. 信号処理装置が、アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当ステップと、
    前記信号処理装置が、前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出ステップと、
    前記信号処理装置が、算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定ステップと、
    前記信号処理装置が、前記判定ステップにおいて衝突すると判定された前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを変更するタイミング変更ステップと、
    を有する通信制御方法。
  3. 前記信号処理装置が、帯域要求を実施する時間領域において異なるタイミングにより複数回、帯域要求用ポーリング信号を前記通信装置にブロードキャストする送信ステップと、
    前記通信装置が、異なる前記タイミングにより送信された前記帯域要求用ポーリング信号の中から選択した帯域要求用ポーリング信号に対して応答を返送する応答ステップとをさらに有し、
    前記割当ステップにおいては、前記応答から得られる情報に基づいて各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる、
    請求項1又は請求項2に記載の通信制御方法。
  4. 前記通信装置が、前記応答ステップにおいて自装置が前記帯域要求用ポーリング信号を受信するタイミングをランダムに選択するタイミング決定ステップをさらに有する、
    請求項3に記載の通信制御方法。
  5. アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当部と、
    前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出部と、
    算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定部と、
    前記判定部が衝突すると判定した前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の宛先の前記通信装置を他の通信装置に変更する宛先変更部と、
    を備える信号処理装置。
  6. アップリンクデータ伝送を実施する時間領域における各通信装置宛てのデータ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを割当てる割当部と、
    前記送信タイミングにおいて無線により送信されるデータ伝送用ポーリング信号に対応して前記通信装置から無線により送信されるデータ信号の受信タイミングを算出する受信タイミング算出部と、
    算出された前記受信タイミングに基づいて前記通信装置からの前記データ信号と他の前記通信装置からの前記データ信号との衝突の有無を判定する判定部と、
    前記判定部が衝突すると判定した前記データ信号に対応した前記データ伝送用ポーリング信号の送信タイミングを変更するタイミング変更部と、
    を備える信号処理装置。
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