JP7484260B2 - 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来から、第1情報処理装置および第2情報処理装置に各種の処理を分散して実行させる情報処理システムが提案される。また、以上の情報処理システムにおいて、処理の実行時間を短縮するための技術が提案される。例えば、特許文献1には、データ量が削減される削減処理を特定情報に対して実行し、データ量が削減された特定情報を他の装置へ送信する技術が開示される。以上の技術では、特定情報を送信するのに要する時間が短縮される。
しかし、第1情報処理装置から第2情報処理装置までの通信経路の通信速度、第1情報処理装置の処理能力および第2情報処理装置の処理能力によっては、第1情報処理装置が削減処理を実行するより、第2情報処理装置が削減処理を実行する方が、情報処理システムにおける処理全体の時間(以下「総処理時間」)が短い場合がある。したがって、例えば、削減処理が第1情報処理装置で一律に実行される構成では、総処理時間がかえって長期化される不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本発明は、通信経路の通信速度、第1情報処理装置の処理能力および第2情報処理装置の処理能力に基づいて、削減処理を実行する装置を変更可能とし、上述の不都合を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理システムは、第1情報処理装置と、第1情報処理装置と通信経路を介して通信する第2情報処理装置とを具備する情報処理システムであって、第1情報処理装置は、特定情報を記憶する記憶部と、通信経路の通信速度を測定する測定部と、通信速度、第1情報処理装置の処理能力および第2情報処理装置の処理能力に基づいて、特定情報を送信するか否かを判定する判定部と、特定情報を送信しないと判定部が判定すると、データ量が削減される削減処理を特定情報に対して実行する第1実行部と、特定情報を送信すると判定部が判定すると、特定情報を第2情報処理装置へ送信する送信部と、を具備し、第2情報処理装置は、第1情報処理装置から特定情報を受信する受信部と、受信部が受信した特定情報に対して削減処理を実行する第2実行部とを具備する。
本発明によれば、例えば、削減処理が第1情報処理装置で一律に実行される構成と比較して、総処理時間が短縮され易くなる。
情報処理システムの構成の一例を説明するための図である。 第1情報処理装置の一例であるMFPのハードウェア構成図である。 情報処理システムの機能ブロック図である。 総処理時間の具体例を説明するための図である。 情報処理システムの動作の具体例を説明するためのシーケンス図である。 情報処理システムの動作の他の具体例を説明するためのシーケンス図である。 情報処理装置の判定処理のフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の情報処理システム1の構成の一例を説明するための図である。図1に示す通り、情報処理システム1は、MFP(Multifunction Peripheral Product Printer)100およびサーバ200を含んで構成される。以上のMFP100およびサーバ200は、ネットワークN(通信経路)を介して通信可能である。以上のネットワークNとしては、例えばインターネットが想定される。
MFP100は、画像データ(後述の未処理データDx)を記憶する。以上の画像データは、例えば、MFP100のスキャン機能により生成される。ただし、以上の画像データが外部からMFP100に入力可能な構成としてもよい。
サーバ200は、MFP100から画像データ(未処理データDxまたは後述の削減済データDz)を受信する。また、サーバ200は、MFP100から受信した画像データに対して、予め定められたサーバ側処理を実行する。サーバ側処理としては、例えば、OCR(Optical character recognition)処理が想定される。サーバ200は、サーバ側処理により生成された情報(後述の処理済データDyまたは処理結果データDw)をMFP100へ送信する。
サーバ側処理により生成された情報を受信すると、MFP100は、サーバ側処理が実行された画像データをユーザに提供可能になる。以下、説明のため、サーバ側処理が実行された画像データをユーザに提供可能にするための処理が開始されてから実際に提供可能になるまでの時間を「総処理時間」と記載する場合がある。
本実施形態では、削減処理(第1削減処理および第2削減処理)が実行された画像データがユーザに提供される。削減処理が実行されると、画像データのデータ量(データサイズ)が小さくなる。
MFP100からサーバ200へ画像データを送信(アップロード)するのに要する時間(アップロード時間)は、当該画像データのデータ量が小さい程に短くなる。したがって、上述の削減処理がMFP100(送信元)において実行される場合、削減処理がサーバ200(送信先)において実行される場合よりアップロード時間が短くなる。
ただし、MFP100からサーバ200までの通信経路の通信速度(Mbps)は、例えばネットワークNの負荷状況(通信される総データ量)に応じて変化する。以下、説明のため、MFP100からサーバ200までの通信経路の通信速度を「通信速度S」と記載する場合がある。上述のアップロード時間は、送信する画像データのデータ量および通信速度Sに応じて可変である。すなわち、総処理時間は、通信速度Sに応じて可変である。
また、MFP100とサーバ200とでは、処理能力(MIPS(million instructions per second)値)が相違する。したがって、画像データに対して削減処理を実行するのに要する時間は、MFP100とサーバ200とで相違する。すなわち、総処理時間は、MFP100の処理能力およびサーバ200の処理能力に応じて可変である。
以上の事情から、通信速度S、および、各装置の処理能力によっては、MFP100が削減処理を実行するより、サーバ200が削減処理を実行する方が、上述の総処理時間が短くなる場合がある。仮に、削減処理がMFP100で一律に実行される構成を想定する。以上の構成では、MFP100で削減処理を実行するよりサーバ200で削減処理を実行した方が総処理時間が短い場合であっても、MFP100で削減処理が実行される。したがって、総処理時間が長期化する不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、通信速度Sおよび各装置の処理能力に応じて、削減処理を実行する装置(MFP100、サーバ200)を切換可能な構成とした。以上の構成によれば、上述の不都合が抑制される。以上の構成の詳細について後述する。
図2は、MFP100のハードウェア構成図である。図2は、MFPのハードウェア構成図である。図2に示されているように、MFP100は、コントローラ110、近距離通信回路120、エンジン制御部130、操作パネル140、ネットワークI/F150を備えている。
コントローラ110は、コンピュータの主要部であるCPU101、システムメモリ(MEM-P)102、ノースブリッジ(NB)103、サウスブリッジ(SB)104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)107、HDDコントローラ108、及び、記憶部であるHD109を有し、NB103とASIC106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス121で接続した構成となっている。
CPU101は、MFP100の全体制御を行う制御部である。NB103は、CPU101と、MEM-P102、SB104、およびAGPバス121とを接続するためのブリッジである。NB103は、MEM-P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM-P102は、コントローラ110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM102a、プログラムやデータの展開、および、メモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM102bとからなる。なお、RAM102bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB104は、NB103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス121、PCIバス122、HDD108およびMEM-C107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
以上のASIC106は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C107を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部131及びプリンタ部132との間でPCIバス122を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC106には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
MEM-C107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD109は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD109は、CPU101の制御にしたがってHD109に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス121は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
近距離通信回路120には、近距離通信回路120aが設けられる。近距離通信回路120は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。エンジン制御部130は、スキャナ部131及びプリンタ部132によって構成されている。また、操作パネル140は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部140a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル140bを備えている。
コントローラ110は、MFP100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル140からの入力等を制御する。スキャナ部131又はプリンタ部132には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、MFP100は、操作パネル140のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
ネットワークI/F150は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路120及びネットワークI/F150は、PCIバス122を介して、ASIC106に電気的に接続されている。
図3は、情報処理システム1の機能ブロック図である。図3に示す通り、情報処理システム1は、情報処理装置10およびサーバ装置20を含んで構成される。上述のMFP100のCPU101がプログラムを実行することで、情報処理装置10が実現される。また、サーバ200のCPUがプログラムを実行することで、サーバ装置20が実現される。ただし、MFP以外の装置を情報処理装置10として採用してもよい。
図3に示す通り、情報処理装置10は、各種の情報(Dx、Dz)をサーバ装置20へ送信(アップロード)する。また、情報処理装置10は、各種の情報(Dy、Dw)をサーバ装置20から受信(ダウンロード)する。具体的には、本実施形態では、情報処理装置10(後述の第1実行部15)が上述の削減処理を実行する場合とサーバ装置20(後述の第2実行部22)が削減処理を実行する場合とがある。以上の各場合において、情報処理装置10が送受信する情報が変化する。
例えば、サーバ装置20が上述の削減処理を実行する場合、情報処理装置10から未処理データDxがサーバ装置20へ送信される。未処理データDxは、上述のスキャン機能により生成された元の画像データである。また、未処理データDxがサーバ装置20へ送信されると、サーバ装置20から処理済データDyが情報処理装置10へ送信される。処理済データDyは、サーバ装置20による削減処理およびサーバ側処理(OCR処理)により生成される画像データである。
一方、情報処理装置10が上述の削減処理を実行する場合、情報処理装置10から削減済データDzがサーバ装置20へ送信される。削減済データDzは、情報処理装置10が未処理データDxに対して削減処理を実行することで生成される画像データである。また、削減済データDzがサーバ装置20へ送信されると、サーバ装置20から処理結果データDwが情報処理装置10へ送信される。処理結果データDwは、サーバ装置20が削減済データDzに対してサーバ側処理を実行することで生成され、当該サーバ側処理の結果を示す。
情報処理装置10が削減処理を実行する場合に情報処理装置10から送信される削減済データDzのデータ量は、サーバ装置20が削減処理を実行する場合に情報処理装置10から送信される未処理データDxのデータ量より小さい。また、情報処理装置10が削減処理を実行する場合に情報処理装置10が受信する処理結果データDwのデータ量は、サーバ装置20が削減処理を実行する場合に情報処理装置10が受信する処理済データDyのデータ量より小さい。
以上の説明から理解される通り、情報処理装置10が削減処理を実行する場合に情報処理装置10が送受信する各データ(z、w)のデータ量は、サーバ装置20が削減処理を実行する場合に情報処理装置10が送受信する各データ(x、y)のデータ量より小さくなる。したがって、情報処理装置10が削減処理を実行する場合、サーバ装置20が削減処理を実行する場合と比較して、情報処理装置10が各データを送受信するのに要する時間は短くなる。以上の各データD(w、x、y、z)については詳細に後述する。
図3に示す通り、情報処理装置10は、記憶部11、測定部12、推測部13、判定部14、第1実行部15、送信部16、受信部17および取得部18を含んで構成される。記憶部11は、上述の未処理データDx(特定情報)を記憶する。具体的には、記憶部11は、上述のスキャン機能により生成された画像データを未処理データDxとして記憶する。以上の未処理データDxとしては、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データが想定される。
測定部12は、情報処理装置10からサーバ装置20までの通信経路(例えば、上述のネットワークN)の通信速度S(U、D)を測定する。上述した通り、通信速度Sは、通信経路の負荷状況に応じて変化する。測定部12は、情報処理装置10からサーバ装置20へデータ(Dx、Dz)を送信する直前に、通信速度Sを測定する。
具体的には、通信速度Sは、情報処理装置10からサーバ装置20へデータを送信する場合の通信速度SUと、サーバ装置20から情報処理装置10がデータを受信する場合の通信速度SDとが含まれる。測定部12は、予め定められた大きさの情報を実際に送信することで通信速度SUを測定し、予め定められた大きさの情報を実際に受信することで通信速度SDを測定する。ただし、通信速度Sの測定方法は以上の例に限定されず、適宜な測定方法が採用され得る。
推測部13は、データ量が削減される削減処理を、情報処理装置10またはサーバ装置20が実行するのに要する時間(以下、「削減処理時間TZ」)を推測する。具体的には、推測部13は、情報処理装置10の処理能力(MIPS)またはサーバ装置20の処理能力から削減処理時間TZを算出(推測)する。
本実施形態の削減処理は、第1削減処理および第2削減処理を含む。第1削減処理としては、例えば、カラー・モノクロ変換処理が想定される。カラー・モノクロ変換処理では、カラー画像を示す画像データがモノクロ画像を示す画像データに変換され、画像データのデータ量が削減される。また、第2削減処理としては、カラー・モノクロ合成処理が想定される。ただし、削減処理の例は以上の例に限定されない。例えば、静止画像の画像解像度を低下させる処理、動画像の時間解像度を低下させる処理を削減処理として採用してもよい。また、データのハッシュ値を算出する処理、画像データの特徴量を算出する処理を削減処理として採用してもよい。
判定部14は、測定部12が測定した通信速度S、情報処理装置10の処理能力およびサーバ装置20の処理能力を含む各情報に基づいて、未処理データDxを送信するか否かを判定する。具体的には、判定部14は、通信速度S、情報処理装置10の処理能力およびサーバ装置20の処理能力を含む各情報から、総処理時間を算出する。より具体的には、情報処理装置10が削減処理を実行した場合の総処理時間(以下「総処理時間TC」)、および、サーバ装置20が削減処理を実行した場合の総処理時間(以下「総処理時間TS」)の双方が算出される。
判定部14は、総処理時間TSが総処理時間TCより短い場合、未処理データDxを送信すると決定する。以上の場合、サーバ装置20(第2実行部22)において削減処理が実行される。一方、総処理時間TCが総処理時間TSより短い場合、未処理データDxを送信しないこと決定する。以上の場合、情報処理装置10(第1実行部15)において削減処理が実行される。以上の本実施形態によれば、例えば削減処理が一律に情報処理装置10で実行される構成と比較して、総処理時間が短くなり易いという利点がある。
第1実行部15は、未処理データDxを送信しないと判定部14が判定すると、削減処理を未処理データDxに対して実行する。すなわち、第1実行部15は、総処理時間TCが総処理時間TSより短い場合、未処理データDxに対して削減処理を実行する。未処理データDxに対して削減処理が実行されると、削減済データDzが生成される。
例えば、未処理データDxがJPEG形式の画像データであり、削減処理がカラー・モノクロ変換処理の具体例を想定する。以上の具体例では、未処理データDx(JPEG形式の画像データ)に対して削減処理(カラー・モノクロ変換処理)を実行することで、TIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データが削減済データDzとして生成される構成が想定される。
送信部16は、未処理データDxを送信すると判定部14が判定すると、未処理データDxをサーバ装置20へ送信する。すなわち、送信部16は、総処理時間TSが総処理時間TCより短い場合、未処理データDxをサーバ装置20へ送信する。一方、送信部16は、未処理データDxを送信しないと判定部14が判定すると、第1実行部15が生成した削減済データDzをサーバ装置20へ送信する。すなわち、送信部16は、総処理時間TCが総処理時間TSより短い場合、削減済データDzをサーバ装置20へ送信する。
受信部17は、サーバ装置20から各種の情報を受信する。例えば、送信部16が未処理データDxを送信すると、その後、処理済データDyが受信部17により受信される。一方、送信部16が削減済データDzを送信すると、その後、処理結果データDwが受信部17により受信される。上述した通り、処理結果データDwは、削減済データDzに対してサーバ側処理を実行することで生成される。
例えば、TIFF形式の画像データが削減済データDzとしてサーバ装置20に送信され、OCR処理がサーバ側処理として実行された場合を想定する。以上の場合、OCR処理により削減済データDz(画像データ)から文字列が抽出される。また、OCR処理により抽出された文字列を示す文字コードで構成される文書データが処理結果データDwとして生成される。取得部18は、サーバ装置20から処理能力を示す情報(以下「能力情報」)を事前に取得する。
図3に示す通り、サーバ装置20は、受信部21、第2実行部22、送信部23および制御部24を含んで構成される。受信部21は、情報処理装置10から上述の各情報を受信する。例えば、受信部21は、上述の未処理データDxを情報処理装置10から受信する。第2実行部22は、情報処理装置10から未処理データDxが受信されると、削減処理(第1削減処理、第2削減処理)を実行する。
制御部24は、上述のサーバ側処理を実行する。例えば、サーバ装置20において未処理データDxが受信されると、当該未処理データDxに対して第1削減処理が実行される。その後、第1削減処理が実行された画像データに対してサーバ側処理が実行される。また、サーバ側処理が実行された画像データに対して、第2削減処理が実行される。以上のサーバ側処理および削減処理により、処理済データDyが生成される。処理済データDyは、例えば、OCR処理済みのPDF(Portable Document Format)形式の画像データが想定される。
制御部24は、サーバ装置20において削減済データDzが受信されると、当該削減済データDzに対してサーバ側処理を実行する。以上のサーバ側処理では、処理結果データDwが生成される。送信部23は、処理済データDyまたは処理結果データDwを情報処理装置10へ送信する。
図4(a-1)、図4(a-2)、図4(b)、図4(c)および図4(d)は、本実施形態の総処理時間T(S、C)の具体例を説明するための図である。上述した通り本実施形態では、削減処理を実行する装置が切換可能に構成される。以下、説明のため、情報処理装置10が削減処理を実行する場合に実行される各処理(情報処理装置10が実行する処理、および、サーバ装置20が実行する処理を含む)を「第1処理」と記載する場合がある(後述の図5参照)。また、サーバ装置20が削減処理を実行する場合に実行される各処理を「第2処理」と記載する場合がある(後述の図6参照)。
図4(a-1)は、第1処理が実行される場合の総処理時間TSの具体例を説明するための図である。図4(a-1)に示す通り、情報処理装置10は、クライアント側処理を実行する。クライアント側処理では、上述のスキャン機能により未処理データDxが生成される。以下、説明のため、クライアント側処理を実行するのに要する時間を「時間TX」と記載する。
第1処理において、クライアント側処理が実行された後に、情報処理装置10からサーバ装置20へ未処理データDxが送信される。以下、説明のため、情報処理装置10からサーバ装置20へ未処理データDxを送信するのに要する時間を「アップロード時間TUs」と記載する。
サーバ装置20は、未処理データDyを受信すると、第1削減処理を実行し、サーバ側処理を実行し、第2削減処理を実行する。以下、説明のため、サーバ側処理を実行するのに要する時間を「時間TY」と記載する。また、第1削減処理を実行するのに要する時間を「第1削減時間TZ1」と記載し、第2削減処理を実行するのに要する時間を「第2削減時間TZ2」と記載する。
第1削減処理を実行するのに要する時間は、情報処理装置10とサーバ装置20とで相違する(後述の図4(c)参照)。そこで、本実施形態では、サーバ装置20が第1削減処理を実行するのに要する時間を「第1削減時間TZ1s」と記載する一方、情報処理装置10が第1削減処理を実行するのに要する時間を「第1削減時間TZ1c」と記載する。同様に、サーバ装置20が第2削減処理を実行するのに要する時間を「第2削減時間TZ2s」と記載する一方、情報処理装置10が第2削減処理を実行するのに要する時間を「第2削減時間TZ2c」と記載する。
第1処理において、サーバ装置20は、第2削減処理を実行した後に、処理済データDyを情報処理装置10へ送信する。以下、説明のため、サーバ装置20から情報処理装置10へ処理済データDyを送信するのに要する時間を「ダウンロード時間TDs」と記載する。以上の説明から理解される通り、第1処理が実行される場合(サーバ装置20が削減処理を実行する場合)の総処理時間TSは、以下の数1の式から算出される。
[数1]
TS=TX+TUs+TZ1s+TY+TZ2s+TDs
情報処理装置10からサーバ装置20へ未処理データDxを送信するのに要するアップロード時間TUsは、当該未処理データDxのデータ量(以下「データ量ADx」)に通信速度SUを除算することで求められる(TUs=ADx/SU)。また、サーバ装置20から情報処理装置10へ処理済データDyを送信するのに要するダウンロード時間TDsは、当該処理済データDyのデータ量(以下「データ量ADy」)に通信速度SDを除算することで求められる(TDs=ADy/SD)。したがって、総処理時間TSは、以下の数2の式からも算出される。
[数2]
TS=(TX+TY)+((ADx/SU)+(ADy/SD))+(TZ1s+TZ2s)
以上の数2から理解される通り、総処理時間TSは、通信速度S(U、D)に応じて変化する。また、第1削減時間TZ1sおよび第2削減時間TZ2sは、サーバ装置20の処理能力が高い程に短くなる。したがって、総処理時間TSは、サーバ装置20の処理能力に応じて変化する。
図4(a-2)は、第2処理が実行される場合の総処理時間TCの具体例を説明するための図である。第2処理において、情報処理装置10は、クライアント側処理を実行して未処理データDxを生成する(第1処理が実行される場合と同様)。
第2処理において、情報処理装置10は、クライアント側処理を実行した後に、第1削減処理(処理時間=TZ1c)を実行して、削減済データDzを生成する。その後、情報処理装置10は、削減済データDzをサーバ装置20へ送信する。以下、説明のため、情報処理装置10からサーバ装置20へ削減済データDzを送信するのに要する時間を「アップロード時間TUc」と記載する場合がある。
削減済データDzを受信すると、サーバ装置20は、サーバ側処理(処理時間=TY)を実行し、処理結果データDwを生成する。以上の処理結果データDwは、サーバ装置20から情報処理装置10へ送信される。以下、説明のため、処理結果データDwをサーバ装置20から情報処理装置10が受信するのに要する時間を「ダウンロード時間TDc」と記載する場合がある。情報処理装置10は、処理結果データDwを受信すると、第2削減処理(処理時間=TZ2c)を実行する。以上の説明から理解される通り、情報処理装置10が削減処理を実行する場合の総処理時間TCは、以下の数3の式から算出される。
[数3]
TC=TX+TZ1c+TUc+TY+TDc+TZ2c
情報処理装置10からサーバ装置20へ削減済データDzを送信するのに要するアップロード時間TUcは、当該削減済データDzのデータ量(以下「データ量ADz」)に通信速度SUを除算することで求められる(TUc=ADz/SU)。また、情報処理装置10がサーバ装置20から処理結果データDwを受信するのに要するダウンロード時間TDcは、当該処理結果データDwのデータ量(以下「データ量ADw」)に通信速度SDを除算することで求められる(TDw=ADw/SD)。したがって、総処理時間TCは、以下の数4の式からも算出される。
[数4]
TC=(TX+TY)+((ADz/SU)+(ADw/SD))+(TZ1c+TZ2c)
以上の数4から理解される通り、総処理時間TCは、通信速度S(U、D)に応じて変化する。また、第1削減時間TZ1cおよび第2削減時間TZ2cは、情報処理装置10の処理能力が高い程に短くなる。したがって、総処理時間TCは、情報処理装置10の処理能力に応じて変化する。
以下、図4(b)から図4(d)の条件で、具体的な総処理時間TSおよび総処理時間TCを求める。情報処理装置10は、上述の数1(数2)から総処理時間TSを事前に算出(予測)し、上述の数3(数4)から総処理時間TCを事前に算出(予測)する。
図4(b)は、各データD(x、z、w、y)の具体例を説明するための図である。図4(b)の具体例では、未処理データDx(例えば、JPEG形式の画像データ)のデータ量ADxが「20MB」、削減済データDz(例えば、TIFF形式の画像データ)のデータ量ADzが「2MB」、処理結果データDw(例えば、OCR処理の結果データ)のデータ量ADwが「3MB」、処理済データDy(例えば、OCR処理済みのPDF形式の画像データ)のデータ量ADyが「21MB」の場合を想定する。
図4(c)は、削減処理時間(TZ1、TZ2)の具体例を説明するための図である。以上の削減処理時間は、上述の図4(b)に示した各データDが生成された場合を想定する。また、図4(c)の具体例は、情報処理装置10の処理能力が1000MIPSであり、サーバ装置20の処理能力が5000MIPSの場合を想定する。すなわち、サーバ装置20の処理能力が情報処理装置10の処理能力の約5倍の具体例を想定する。
以上の場合、情報処理装置10が第1削減処理を実行するのに要する第1削減時間TZ1cは約「500ms」であり、サーバ装置20が第1削減処理を実行するのに要する第1削減時間TZ1sは約「100ms」である。同様に、情報処理装置10が第2削減処理を実行するのに要する第2削減時間TZ2cは約「500ms」であり、サーバ装置20が第2削減処理を実行するのに要する第2削減時間TZ2sは約「100ms」である。
すなわち、図4(c)の具体例では、情報処理装置10が削減処理を実行すると仮定した場合、削減処理時間TZ(TZ1c+TZ2c)は約「1000ms」である。一方、サーバ装置20が削減処理を実行すると仮定した場合、削減処理時間TZ(TZ1s+TZ2s)は約「200ms」である。
図4(d)は、アップロード時間TU(s、c)およびダウンロード時間TD(s、c)の具体例を説明するための図である。以上のアップロード時間TUおよびダウンロード時間TDは、上述の図4(b)に示した各データDが生成された場合を想定する。
上述した通り、サーバ装置20が削減処理を実行する際のアップロード時間TUsは、未処理データDxのデータ量ADxに通信速度SUを除算することで求められる。したがって、図4(d)の具体例では、アップロード時間TUsは「20MB/SU」である。また、サーバ装置20が削減処理を実行する際のダウンロード時間TDsは、処理済データDyのデータ量ADyに通信速度SDを除算することで求められる。したがって、図4(d)の具体例では、ダウンロード時間TDsは「21MB/SD」である。
上述した通り、情報処理装置10が削減処理を実行する際のアップロード時間TUcは、削減済データDzのデータ量ADzに通信速度SUを除算することで求められる。したがって、図4(d)の具体例では、アップロード時間TUcは「2MB/SU」である。また、情報処理装置10が削減処理を実行する際のダウンロード時間TDcは、処理結果データDwのデータ量ADwに通信速度SDを除算することで求められる。したがって、図4(d)の具体例では、ダウンロード時間TDcは「3MB/SD」である。
以上の具体例において、通信速度SUが約1000Mbpsであり、通信速度SDが約1000Mbpsの場合を想定する。以上の場合、総処理時間TSは以下の数5の通り算出される。
[数5]
TS=(TX+TY)+((20MB/1000Mbps)+(21MB/1000Mbps))+(100ms+100ms)=(TX+TY)+528ms
また、総処理時間TCは以下の数6の通り算出される。
[数6]
TC=(TX+TY)+((2MB/1000Mbps)+(3MB/1000Mbps))+(500ms+500ms)=(TX+TY)+1040ms
以上の説明から理解される通り、通信速度SUが約1000Mbpsであり、通信速度SDが約1000Mbpsの場合、総処理時間TSは総処理時間TCより短くなる(TC>TS)。以上の総処理時間T(C、U)が算出(予測)された場合、情報処理装置10により第1処理の実行が決定され、サーバ装置20において削減処理が実行される。
一方、上述の具体例において、通信速度SUが約100Mbpsであり、通信速度SDが約100Mbpsの場合を想定する。以上の場合、総処理時間TSは以下の数7の通り算出される。
[数7]
TS=(TX+TY)+((20MB/100Mbps)+(21MB/100Mbps))+(100ms+100ms)=(TX+TY)+3480ms
また、総処理時間TCは以下の数8の通り算出される。
[数8]
TC=(TX+TY)+((2MB/100Mbps)+(3MB/100Mbps))+(500ms+500ms)=(TX+TY)+1400ms
以上の説明から理解される通り、通信速度SUが約100Mbpsであり、通信速度SDが約100Mbpsの場合、総処理時間TSは総処理時間TCより長くなる(TC<TS)。以上の総処理時間T(C、U)が算出(予測)された場合、情報処理装置10により第2処理の実行が決定され、情報処理装置10において削減処理が実行される。
図5は、情報処理システム1の動作の具体例を説明するためのシーケンス図である。図5は、サーバ装置20により削減処理が実行される場合の具体例を示す。すなわち、図5の具体例は、上述の第1処理が実行される場合を示す。
図5に示す通り、情報処理装置10は、サーバ装置20の処理能力を示す能力情報を取得するための指示をサーバ装置20へ送信する(Sa1)。以上の指示を受信すると、サーバ装置20は能力情報を情報処理装置10へ送信する(Sa2)。以上のステップSa1およびステップSa2は、後述の読取処理が実行される前の適宜な時期に実行される。例えば、情報処理装置10とサーバ装置20とが通信可能になった時点で、上述のステップSa1およびステップSa2が実行される構成が考えられる。また、予め定められた時間間隔でステップSa1およびステップSa2が実行される構成としてもよい。
図5に示す通り、ユーザから読取の実行が指示されると(Sa3)、情報処理装置10は読取処理(Sa4)を実行する。読取処理では、上述のスキャン機能により、未処理データDxが生成され記憶される。以上の読取処理は、上述のクライアント側処理の一例である。情報処理装置10は、未処理データDxが記憶されると、通信速度S(スループット)を測定するための処理を実行し(Sa5)、通信速度S(U、D)を取得する(Sa6)。
その後、情報処理装置10は、判定処理(Sa7)を実行する。判定処理では、上述のステップSa2で取得した能力情報、および、ステップSa6で取得した通信速度Sに基づいて、総処理時間TSが算出される。また、判定処理では、情報処理装置10の能力情報、および、ステップSa6で取得した通信速度Sに基づいて、総処理時間TCが算出される。
判定処理において、総処理時間TSが総処理時間TC以下であるか否かが判定される。仮に、総処理時間TSが総処理時間TCより長い場合、第2処理の実行が決定され、その後、情報処理装置10で削減処理が実行される。一方、総処理時間TSが総処理時間TC以下である場合、第1処理の実行が決定され、その後、サーバ装置20で削減処理が実行される。図5の具体例は、総処理時間TSが総処理時間TC以下である場合を想定する。以上の場合、第1処理の実行が決定される。図5に示す通り、第1処理は、後述のステップSa8からステップSa12を含んで構成される。
第1処理において、情報処理装置10は、未処理データDxをサーバ装置20へ送信する(Sa8)。未処理データDxを受信すると、サーバ装置20は、第1削減処理(Sa9)を実行する。その後、サーバ装置20は、サーバ側処理(Sa10)を実行し、第2削減処理(Sa11)を実行し、処理済データDyを生成する。その後、サーバ装置20は、処理済データDyを情報処理装置10へ送信する(Sa12)。情報処理装置10は、第1処理により得られたデータに応じた画像を表示する(Sa13)。
図6は、情報処理システム1の動作の他の具体例を説明するためのシーケンス図である。上述の図5は、サーバ装置20により削減処理が実行される場合の具体例であるのに対し、図6は、情報処理装置10により削減処理が実行される場合の具体例である。すなわち、図6の具体例は、上述の第2処理が実行される場合を示す。
図6の具体例では、上述の図5の具体例と同様に、ステップSa1からステップSa7が実行される。ただし、図6の具体例では、判定処理(Sa7)において、総処理時間TSが総処理時間TCより長いと判定される点において、図5の具体例と相違する。以上の図6の具体例では、第2処理の実行が決定され、その後、情報処理装置10で削減処理が実行される。図6に示す通り、第2処理は、後述のステップSb1からステップSb5を含んで構成される。
第2処理において、情報処理装置10は、第1削減処理(Sb1)を未処理データDxに対して実行する。以上の第1削減処理では、上述の削減済データDzが生成される。情報処理装置10は、削減済データDzをサーバ装置20へ送信する(Sb2)。サーバ装置20は、削減済データDzを受信すると、サーバ側処理(Sb3)を実行して処理結果データDwを生成する。また、サーバ装置20は、処理結果データDwを情報処理装置10へ送信する(Sb4)。処理結果データDwを受信すると、情報処理装置10は、第2削減処理(Sb5)を実行する。その後、情報処理装置10は、上述の第1処理が実行された場合と同様に、第2処理で得られたデータに応じた画像を表示する(Sa13)。
図7(a)から図7(c)は、判定処理の具体例を説明するための図である。図7(a)は、判定処理のフローチャートである。判定処理を開始すると、情報処理装置10は、第1算出処理(S10)を実行する。以上の第1算出処理では、上述の総処理時間TSが算出される。第1算出処理を実行すると、情報処理装置10は、第2算出処理(S20)を実行する。以上の第2算出処理では、上述の総処理時間TCが算出される。ただし、第1算出処理が第2算出処理の後に実行される構成としてもよい。
第2算出処理を実行した後に、情報処理装置10は、総処理時間TSが総処理時間TC以下であるか否かを判定する(S30)。総処理時間TSが総処理時間TC以下であると判断すると(S30:Yes)、情報処理装置10は、第1処理の実行を決定し(S40)、判定処理を終了する。一方、総処理時間TSが総処理時間TCより長いと判断すると(S30:No)、情報処理装置10は、第2処理の実行を決定し(S50)、判定処理を終了する。
図7(b)は、第1算出処理(図7(a)のS10)のフローチャートである。第1算出処理を開始すると、情報処理装置10は、上述のアップロード時間TUsを算出する(S11)。具体的には、情報処理装置10は、未処理データDxのデータ量に通信速度SUを除算して、算出結果をアップロード時間TUsとして記憶する。
アップロード時間TUsを算出した後に、情報処理装置10は、サーバ装置20における第1削減時間TZ1sを算出する(S12)。具体的には、情報処理装置10は、サーバ装置20から取得した能力情報から当該サーバ装置20の処理能力を特定し、当該処理能力に基づいて第1削減時間TZ1sを算出(予測)する。また、情報処理装置10は、サーバ装置20の第1削減処理により生成されるデータ(データ量)を予測し、当該データからサーバ側処理に要する時間TY、および、サーバ側処理により生成されるデータを予測する。
情報処理装置10は、サーバ側処理で生成されるデータおよびサーバ装置20の処理能力に基づいて第2削減時間TZ2sを予測する(S13)。また、情報処理装置10は、サーバ装置20のサーバ側処理および削減処理により生成される処理済データDyのデータ量を予測する。
情報処理装置10は、ステップS13で予測した処理済データDyのデータ量、および、通信速度SDに基づいて、ダウンロード時間TDsを算出する(S14)。具体的には、情報処理装置10は、ステップS13で予測した処理済データDyのデータ量に通信速度SDを除算して、算出結果をダウンロード時間TDsとして記憶する。ダウンロード時間Dsを算出した後に、情報処理装置10は、総処理時間TSを算出する(S15)。
具体的には、情報処理装置10は、上述のステップS11で予測したアップロード時間TUs、ステップS12で予測した第1削減時間TZ1sおよび時間TY、ステップS13で予測した第2削減時間TZ2s、ステップS14で予測したダウンロード時間TDs、および、クライアント側処理に要した時間TXの合計を、総処理時間TSとして記憶する。総処理時間TSを算出した後に、情報処理装置10は、第1算出処理を終了する。
図7(c)は、第2算出処理(図7(a)のS20)のフローチャートである。第2算出処理を開始すると、情報処理装置10は、情報処理装置10における第1削減時間TZ1cを算出する(S21)。具体的には、情報処理装置10は、情報処理装置10の処理能力に基づいて第1削減時間TZ1cを算出(予測)する。また、情報処理装置10は、第1削減処理により生成される削減済データD(データ量)zを予測し、サーバ側処理に要する時間TY、および、サーバ側処理により生成される処理結果データDw(データ量)を予測する。
情報処理装置10は、第1削減時間TZ1cを算出した後に、アップロード時間TUcを算出する(S22)。具体的には、情報処理装置10は、削減済データDzのデータ量の予測値に通信速度SUを除算して、算出結果をアップロード時間TUcとして記憶する。アップロード時間TUcを算出した後に、情報処理装置10は、第2削減時間TZ2cを算出する(S23)。具体的には、サーバ側処理で生成される処理結果データDwおよび情報処理装置10の処理能力に基づいて、情報処理装置10は第2削減時間TZ2cを予測する。
情報処理装置10は、ステップS21で予測した処理結果データDwのデータ量、および、通信速度SDに基づいて、ダウンロード時間TDcを算出する(S24)。具体的には、情報処理装置10は、ステップS21で予測した処理結果データDwのデータ量に通信速度SDを除算して、算出結果をダウンロード時間TDcとして記憶する。ダウンロード時間TDcを算出した後に、情報処理装置10は、総処理時間TCを算出する(S25)。
具体的には、情報処理装置10は、上述のステップS21で予測した第1削減時間TZ1cおよび時間TY、ステップS22で予測したアップロード時間TUc、ステップS23で予測した第2削減時間TZ2c、ステップS24で予測したダウンロード時間TDc、および、クライアント側処理に要した時間TXの合計を、総処理時間TCとして記憶する。総処理時間TC算出した後に、情報処理装置10は、第2算出処理を終了する。なお、時間TXは、第1処理を実行する場合と第2処理を実行する場合とで共通であるため、総処理時間TCおよび総処理時間TSから除外してもよい。
以上の各処理を実行する装置は、適宜に変更可能である。また、上述の各機能(判定部等)は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の情報処理システム(1)は、第1情報処理装置(情報処理装置10)と、第1情報処理装置と通信経路(ネットワークN)を介して通信する第2情報処理装置(サーバ装置20)とを具備する情報処理システムであって、第1情報処理装置は、特定情報(未処理データDx)を記憶する記憶部(11)と、通信経路の通信速度(S)を測定する測定部(12)と、通信速度、第1情報処理装置の処理能力およびおよび第2情報処理装置の処理能力に基づいて、特定情報を送信するか否かを判定する判定部(14)と、特定情報を送信しないと判定部が判定すると、データ量が削減される削減処理を特定情報に対して実行する第1実行部(15)と、特定情報を送信すると判定部が判定すると、特定情報を第2情報処理装置へ送信する送信部(16)と、を具備し、第2情報処理装置は、第1情報処理装置から特定情報を受信する受信部(21)と、受信部が受信した特定情報に対して削減処理を実行する第2実行部(22)とを具備する。以上の本態様によれば、例えば、特定情報が第2情報処理装置へ一律に送信される構成と比較して、総処理時間が短縮され易くなる。
<第2態様>
本態様の情報処理システムは、第1情報処理装置は、第2情報処理装置の処理能力を示す能力情報を、特定情報が記憶される前に取得する取得部(18)を具備する。以上の構成では、特定情報が記憶された後、判定部が判定を実行する直前に特定情報が取得される構成と比較して、一時的に処理負担が過大になる不都合が抑制されるという利点がある。
<第3態様>
本態様の情報処理システムは、測定部は、判定がされる直前に、通信速度を測定する。上述した通り、通信速度は各時点で変化する。したがって、通信速度が測定される測定時点から判定部による判定がされる判定時点までの期間が長期化すると、判定時点における通信速度が測定時点における通信速度と相違し易くなるという不都合が生じ得る。本態様によれば、以上の不都合が抑制される。
<第4態様>
本態様の情報処理方法は、特定情報を第1情報処理装置が記憶するステップ(図5および図6のSa4)と、第1情報処理装置から第2情報処理装置までの通信経路の通信速度を第1情報処理装置が測定するステップ(図5および図6のSa5)と、通信速度、第1情報処理装置の処理能力および第2情報処理装置の処理能力に基づいて、特定情報を送信するか否かを第1情報処理装置が判定するステップ(図5および図6のSa7)と、特定情報を送信しないと判定すると、データ量が削減される削減処理を特定情報に対して第1情報処理装置が実行するステップ(図6のSb1)と、特定情報を送信すると判定すると、特定情報を第2情報処理装置へ第1情報処理装置が送信するステップ(図5のSa8)と、第1情報処理装置から特定情報を第2情報処理装置が受信するステップ(図5のSa8)と、第1情報処理装置からの特定情報が第2情報処理装置において受信されると、特定情報に対して削減処理を第2情報処理装置が実行するステップ(図5のSa9)とを具備する情報処理方法。以上の本態様では、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
<第5態様>
本態様のプログラムは、上述の第4態様の情報処理方法をコンピュータに実行させる。以上の本態様では、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
10…情報処理装置、11…記憶部、12…測定部、13…第1実行部、14…判定部、15…実行部、16…送信部、17…受信部、18…取得部、20…サーバ装置、21…受信部、22…第2実行部、23…送信部、24…制御部。
特開2016―177444公報

Claims (5)

  1. 第1情報処理装置と、前記第1情報処理装置と通信経路を介して通信する第2情報処理装置とを具備する情報処理システムであって、
    前記第1情報処理装置は、
    特定情報を記憶する記憶部と、
    前記通信経路の通信速度を測定する測定部と、
    前記通信速度、前記第1情報処理装置の処理能力および前記第2情報処理装置の処理能力に基づいて、前記特定情報を送信するか否かを判定する判定部と、
    前記特定情報を送信しないと前記判定部が判定すると、データ量が削減される削減処理を前記特定情報に対して実行する第1実行部と、
    前記特定情報を送信すると前記判定部が判定すると、前記特定情報を前記第2情報処理装置へ送信する送信部と、を具備し、
    前記第2情報処理装置は、
    前記第1情報処理装置から前記特定情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記特定情報に対して前記削減処理を実行する第2実行部と
    を具備する情報処理システム。
  2. 前記第1情報処理装置は、前記第2情報処理装置の処理能力を示す能力情報を、前記特定情報が記憶される前に取得する取得部を具備する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記測定部は、前記判定がされる直前に、前記通信速度を測定する
    請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 特定情報を第1情報処理装置が記憶するステップと、
    前記第1情報処理装置から第2情報処理装置までの通信経路の通信速度を前記第1情報処理装置が測定するステップと、
    前記通信速度、前記第1情報処理装置の処理能力および前記第2情報処理装置の処理能力に基づいて、前記特定情報を送信するか否かを第1情報処理装置が判定するステップと、
    前記特定情報を送信しないと判定すると、データ量が削減される削減処理を前記特定情報に対して前記第1情報処理装置が実行するステップと、
    前記特定情報を送信すると判定すると、前記特定情報を前記第2情報処理装置へ前記第1情報処理装置が送信するステップと、
    前記第1情報処理装置から前記特定情報を前記第2情報処理装置が受信するステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記特定情報が前記第2情報処理装置において受信されると、前記特定情報に対して前記削減処理を前記第2情報処理装置が実行するステップと
    を具備する情報処理方法。
  5. 前記請求項4に記載の情報処理方法における各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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