JP7481617B2 - 加工方法および金型の製造方法 - Google Patents
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Description
これに対し、上述の加工方法において、第1工具と第2工具は、切刃の回転軌跡の凸曲線の中心が軸線に対し切刃の反対側に位置する。また、第3工具は、切刃の回転軌跡の曲率半径がエンドミル本体の外径の1/2より大きい。すなわち、第1、第2および第3工具は、切刃の回転軌跡がなす凸曲線の曲率半径が、切刃の最大直径の1/2よりも大きい。これにより、第1、第2および第3工具は、切刃の最大直径を抑制することで狭小部分に挿入可能としつつ、ピックフィードを大きく確保した場合であってもカスプハイトを抑制することができる。このため、上述の構成の加工方法によれば、加工コストを抑制しつつカスプハイトを抑制した平坦面を形成できる。
さらに、上述の構成によれば、加工対象の傾斜角度によって、最適な工具(エンドミル)を使い分けることで、各領域におけるカプスハイトを抑制できる。すなわち、第1~第3工具は、加工対象の深さ方向(すなわち各工具の回転軸線)に対する傾斜角度が、小さい場合、大きい場合、その間の場合、とで、カプスハイトを抑制できるように、回転軌跡の凸曲面が構成されている。
以下、第1エンドミル110、第2エンドミル210、第3エンドミル310について説明する。
図1ないし図4は、第1エンドミル110を示す。
本実施形態の第1エンドミル110は、第1のエンドミル本体101と、第1のエンドミル本体101の表面に形成される硬質皮膜(図示省略)とを含む。第1エンドミル110は、硬質皮膜を備えない構成であってもよい。
本実施形態において、第1のエンドミル本体101は、例えば超硬合金や高速度工具鋼等の硬質な金属材料によって一体に形成されて、第1の軸線O1を中心とした略円柱の軸状をなしている。第1のエンドミル本体101の先端部(図1および図2において左側部分)には第1の刃部102が形成される。第1の刃部102以外の後端部(図1において右側部分)は円柱状のままのシャンク部103とされている。
図5~図9は、第2エンドミル210を示す。
本実施形態において、第2のエンドミル本体201は、例えば超硬合金や高速度工具鋼等の硬質な金属材料によって一体に形成されていて、第2の軸線O2を中心C2とした略円柱の軸状をなしている。第2のエンドミル本体201の先端部(図6および図8において左側部分)の先端には第2の刃部202が形成されるとともに、この第2の刃部202以外の後端部(図6および図8において右側部分)は円柱状のままのシャンク部203とされている。
図10は、本実施形態の第3エンドミル310の平面図である。図11および図12は、互いに直交する方向から見た第3エンドミル310の側面図である。
また、本明細書において、「平面視」とは図10に示すように第3の軸線O3の軸方向から見た状態であり、図11および図12に示すように「側面視」とは軸方向と直交する方向から見た状態を意味する。
なお、本実施形態の第3の切刃309の回転軌跡の曲率半径R3は、第3のエンドミル本体302の直径と略等しい。このような第3の切刃309の曲率半径R3を採用することで、上述の効果をより十分に得ることができる。
第1の逃げ面311および第2の逃げ面312は、それぞれ刃先314から回転方向後方側へ向かうに従い基端側に向かって所定の逃げ角で傾斜する。第2の逃げ面312の逃げ角は、第1の逃げ面311の逃げ角より大きい。
本実施形態では、親刃309Aおよび子刃309Bの組が、第3の軸線O3を中心として180°回転対称に2組設けられている。
親刃309Aにおいて、第2の逃げ面312Aの開始位置を第3の軸線O3から外径D3の10%以上離すことで、第1の逃げ面311Aの幅TAを十分に確保することができる。結果的に、親刃309Aの刃厚を大きくし親刃309Aの剛性を十分に確保できる。一方で、第2の逃げ面312Aの開始位置を第3の軸線O3から離しすぎると製造が困難となる。すなわち、第2の逃げ面312Aの開始位置を第3の軸線O3から外径D3の20%以下とすることで、第3エンドミル310を容易に製造することができる。
子刃309Bにおいて、第2の逃げ面312Bの開始位置を第3の軸線O3から外径D3の20%以上離すことで、第1の逃げ面311Bの幅TBを十分に確保することができる。結果的に、子刃309Bの刃厚を大きくし子刃309Bの剛性を十分に確保できる。一方で、第2の逃げ面312Bの開始位置を第3の軸線O3から離しすぎると製造が困難となる。すなわち、第2の逃げ面312Bの開始位置を第3の軸線O3から外径D3の30%以下とすることで、第3エンドミル310を容易に製造することができる。
ギャッシュ開き角θ3は、40°以上60°以下であることが好ましい。
図13は、本実施形態の加工方法を示す模式図である。
本実施形態の加工方向は、ワーク(加工対象)Wに、仕上げ加工や中仕上げ加工等の切削加工を行い、金型を製造する方法である。本実施形態の加工方法では、予め荒加工が施されたワークWに仕上げ加工を施す。また、本実施形態の加工方法では、ワークWの表面に自由曲面を形成する。このため、金型の表面の各領域は、深さ方向に対して様々な方向に傾斜する。
なお、第1角度φ1および第2角度φ2は、以下の関係を有する。
0°≦φ1≦φ2≦90°
次に、本発明の第1エンドミルの実施例を挙げて、本発明の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径(図1に示す曲率半径R1。以下、外周Rと称する。)、外周刃の径方向すくい角および外周刃の捩れ角による効果について実証する。本試験では、上記実施形態に基づき、切刃の外径が10mm、外周Rが切刃の外径と等しく10mm、外周刃の捩れ角が40°~60°で、外周刃の径方向すくい角を変化させた6種のエンドミル(第1エンドミルに相当)を製造した。これらをサンプル1-1~1-6として、表1に外径、外周R、径方向すくい角および捩れ角を示す。
外周刃の径方向すくい角が正角であるサンプル1-8のエンドミルは、すくい角が強すぎるためにビビリ振動が発生した。そのために加工面粗さが2.0μmを越えてしまった。
外周刃の捩れ角が20°であるサンプル1-9のエンドミルは、捩れ角が弱すぎるために切削抵抗が大きくなり、ビビリ振動が発生した。そのために加工面粗さが2.0μmを越えてしまった。
外周Rが切刃の外径の1/2のボールエンドミルであるサンプル1-10では、送り方向の加工面粗さは2.0μmを越えることはなかったものの、エンドミル本体を軸線方向に移動させて等高線加工を行った際の切削面同士の境界部分が突出してしまい、軸線方向の加工面粗さが2.0μmを越えてしまった。
次に、本発明の第2エンドミルの実施例を挙げて、本発明の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径(図8に示す曲率半径R2。以下、外周Rと称する。)、外周刃の径方向すくい角および外周刃の捩れ角による効果について実証する。本試験では、上記実施形態に基づき、切刃の数(以下、刃数と称する。)が4つ、切刃の外径が10mm、底刃の軸線回りの回転軌跡がなす凸曲線(凸円弧)の半径(図8に示す曲率半径r21。以下、先端Rと称する。)が1mm、外周Rが切刃の外径と等しく10mm、後端刃の軸線回りの回転軌跡がなす凸曲線(凸円弧)の半径(図8に示す曲率半径r22。以下、コーナRと称する。)が1mm、仮想テーパ角が59°、外周刃の捩れ角が30°、エンドミル本体の先端から軸線方向後端側に2mmの位置における芯厚の外周刃の直径に対する割合(以下、単に芯厚と称する。)が85%で、外周刃の径方向すくい角を変化させた2種のエンドミル(第2エンドミル)を製造した。これらをサンプル2-1、2-2として、表2に刃数、外径、先端R、外周R、コーナR、仮想テーパ角、径方向すくい角、捩れ角および芯厚の割合を示す。
次に、本発明の第3エンドミルの実施例を挙げて、本発明の各構成に関する効果について実証する。
本試験では、上記実施形態に基づき、後段の表3に示す複数のサンプルを製造した。各サンプルのエンドミルは、工具径D3が10mmかつ、切刃の回転軌跡の曲率半径R3が10mmであり、各パラメータが異なる。また、各サンプルのエンドミルは、2枚の親刃309Aと2枚の子刃309Bを有する4枚刃である。
また、表3には、工具径の1/2と、切刃の回転軌跡の曲率半径が一致する従来のエンドミルの実施結果を合わせて記載する。従来のエンドミルは、2枚刃のエンドミルである。
・被削材:日立金属工具鋼株式会社製、DAC(JIS G4404 SKD61相当材、硬度43HRC)
・機械:オークマ株式会社製、HSK-A63
・切削条件:回転数n=8800回転/分
送り速度Vf=2220mm/分
ピックフィード0.2mm
取りしろ0.1mm
溶性の切削油剤を用いた湿式加工
なお、本試験の加工対象は金型用途であるため、算術平均粗さRaが、0.15μm以下かつ最大高さRzが1.5μm以下の表面性状の好ましい範囲として、加工面を評価する。
サンプルA-2、A-3のエンドミルによる加工では、表面粗さを好ましい範囲内とすることができた。一方で、サンプルA-1のエンドミルによる加工では、傾斜角α3が小さすぎるために切削時に切屑詰まりが発生し、加工面の表面性状が悪化したと考えられる。また、サンプルA-4のエンドミルによる加工では、傾斜角α3が大きくギャッシュが広すぎることで、刃先の剛性が低減し振動の影響により表面性状が悪化したと考えられる。
サンプルB-2、B-3のエンドミルによる加工では、表面粗さを好ましい範囲内とすることができた。一方で、サンプルB-1のエンドミルによる加工では、ギャッシュ開き角θ3が小さすぎるために切削時に切屑詰まりが発生し、加工面の表面性状が悪化したと考えられる。また、サンプルB-4のエンドミルによる加工では、ギャッシュ開き角θ3が大きすぎるために切刃309の幅刃が狭くなることで、刃先の剛性が低減し振動の影響により表面性状が悪化したと考えられる。
サンプルC-3、C-4のエンドミルによる加工では、表面粗さを好ましい範囲内とすることができた。一方で、サンプルC-1のエンドミルは、子刃309Bの開始位置が第3の軸線O3に一致する。サンプルC-1のエンドミルによる加工では、一対の子刃309B同士が第3の軸線O3において互いに繋がっているために、切削時に切屑詰まりが発生し加工面の表面性状が悪化したと考えられる。サンプルC-2のエンドミルによる加工では、第3の軸線O3の近傍のポケットが狭いために切削時に切屑詰まりが発生し加工面の表面性状が悪化したと考えられる。また、サンプルC-5のエンドミルによる加工では、親刃309Aのみで切削する領域が広くなり親刃309Aの損傷が生じる虞がある。このため、表面性状の悪化が見られなかったが、サンプルC-5のエンドミルの評価を×とした。
サンプルD-2、D-3のエンドミルによる加工では、表面粗さを好ましい範囲内とすることができた。一方で、サンプルD-1のエンドミルによる加工では、距離HAが小さすぎるために親刃309Aの刃厚が低下し親刃309Aの剛性が低減するため振動の影響により表面性状が悪化したと考えられる。また、サンプルD-4のエンドミルによる加工では、親刃309Aの第2の逃げ面312Aの開始位置を第3の軸線O3から離しすぎているために振動の影響により表面性状が悪化したと考えられる。加えて、サンプルD-4のエンドミルは、製造が困難となりエンドミルが高価となってしまう。
サンプルE-2、E-3のエンドミルによる加工では、表面粗さを好ましい範囲内とすることができた。一方で、サンプルE-1のエンドミルによる加工では、刃先314の湾曲が不十分であるため、切削抵抗が大きくなり振動の影響により表面性状が悪化したと考えられる。また、サンプルE-4のエンドミルによる加工では、刃先の湾曲が大きすぎて製造することができなかった。このため、サンプルE-4のエンドミルの評価を×とした。
104…第1の切屑排出溝
105…第1の切刃
106…第1の外周刃
107,207,307,307A,307B…ギャッシュ
108…第1の底刃
110…第1エンドミル(第1工具)
201…第2のエンドミル本体
204…第2の切屑排出溝
205…第2の切刃
206…第2の外周刃
208…第2の底刃
209…後端刃
210…第2エンドミル(第2工具)
302…第3のエンドミル本体
304…切屑排出溝
309…第3の切刃
309A…親刃
309B…子刃
310…第3エンドミル(第3工具)
311,311A,311B…第1の逃げ面
312,312A,312B…第2の逃げ面
314…刃先
O1…第1の軸線
O2…第2の軸線
O3…第3の軸線
T…エンドミル回転方向
W…ワーク(加工対象)
φ1…第1角度
φ2…第2角度
Claims (25)
- 第1工具、第2工具および第3工具を用いて加工対象を加工する加工方法であって、
前記第1工具、前記第2工具および前記第3工具は、軸線回りの回転軌跡が、それぞれの前記軸線に沿った断面においてエンドミル本体の外周側に凸となる凸曲線状の切刃を有しており、
それぞれの前記切刃の径方向すくい角が-20°以上で0°以下とされており、
前記第1工具と前記第2工具は、前記切刃の回転軌跡の凸曲線の中心が前記軸線に対し前記切刃の反対側に位置しており、かつ、前記軸線から凸曲線の中心までの距離が、前記第1工具の方が前記第2工具より離れており、
前記第3工具は、前記切刃の回転軌跡の曲率半径が前記エンドミル本体の外径の1/2より大きく、前記切刃の回転軌跡の凸曲線の中心が前記軸線上に位置しており、
前記加工対象は、深さ方向に対する傾斜角度が、
0°以上第1角度以下である第1領域と、
前記第1角度以上、第2角度以下である第2領域と、
前記第2角度以上、90°以下である第3領域と、を有し、
前記第1領域に対しては、前記第1工具を選択して加工を行い、
前記第2領域に対しては、前記第2工具を選択して加工を行い、
前記第3領域に対しては、前記第3工具を選択して加工を行う、
加工方法。 - 前記第1工具は、
前記エンドミル本体として第1の軸線回りに回転される第1のエンドミル本体と、
前記切刃として前記第1のエンドミル本体の外周に設けられる第1の外周刃を有する第1の切刃と、を備え、
前記第1の外周刃は、前記第1の軸線回りの回転軌跡の前記第1の軸線に沿った断面が、前記第1のエンドミル本体の外周側に凸となる凸曲線状をなしていて、
前記第1の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径が、前記第1の切刃の最大直径である前記第1の切刃の外径の1/2よりも大きく、かつ3倍以下とされており、
前記第1の外周刃は前記第1のエンドミル本体の後端側に向かうに従いエンドミル回転方向とは反対側に捩れていて、前記第1の外周刃の捩れ角が20°以上とされる、請求項1に記載の加工方法。 - 前記第1工具は、前記第1の外周刃の捩れ角が40°以上とされている、請求項2に記載の加工方法。
- 前記第1工具は、前記第1の外周刃の径方向すくい角が-10°以上で-3°以下とされている、
請求項2又は3に記載の加工方法。 - 前記第1工具は、前記第1の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線が前記第1のエンドミル本体の先端側に向かうに従い漸次内周側に向かって延びている、請求項2~4の何れか一項に記載の加工方法。
- 前記第1工具は、前記第1の外周刃が形成された部分の前記第1の軸線に直交する断面における前記第1のエンドミル本体の芯厚が同じ断面における前記第1の外周刃の直径の70%以上で85%以下とされている、
請求項2~5の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第1の外周刃の前記第1の軸線方向の長さが、前記第1の切刃の外径の0.75倍以上で2倍以下の範囲内とされている、
請求項2~6の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第1工具は、前記第1の切刃が前記第1のエンドミル本体の先端部に、前記第1の軸線回りの回転軌跡の前記第1の軸線に沿った断面が前記第1の軸線上に中心を有して前記第1の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の先端に接する凸曲線状をなす第1の底刃をさらに有しており、
前記第1の底刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径に対して、前記第1の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径が、5倍以上で20倍以下の範囲内とされている、
請求項2~7何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、
前記エンドミル本体として第2の軸線回りに回転される第2のエンドミル本体と、
前記切刃として前記第2のエンドミル本体の外周に設けられる第2の外周刃を有する第2の切刃と、を備え、
前記第2の外周刃は、前記第2の軸線回りの回転軌跡の前記第2の軸線に沿った断面が、前記第2のエンドミル本体の外周側に凸となる凸曲線状をなしていて、
前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径が、前記第2の切刃の最大直径である前記第2の切刃の外径の1/2よりも大きく、かつ3倍以下とされるとともに、
前記第2の軸線に沿った断面において、前記第2の外周刃の回転軌跡の凸曲線の中心は、前記第2の外周刃に対して前記第2の軸線を間にして反対側に位置しており、
前記第2の外周刃は前記第2のエンドミル本体の後端側に向かうに従いエンドミル回転方向とは反対側に捩れていて、前記第2の外周刃の捩れ角が20°以上とされる、請求項1~8の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線が前記第2のエンドミル本体の先端側に向かうに従い漸次内周側に向かって延びている、請求項9に記載の加工方法。
- 前記第2工具は、前記第2の軸線回りの回転軌跡の前記第2の軸線に沿った断面において、前記第2の外周刃の回転軌跡がなす凸曲線の延長線と前記第2の切刃の最大直径の位置を通り前記第2の軸線に平行な直線との交点と、前記第2の外周刃の回転軌跡がなす凸曲線の内周端とを結ぶ仮想テーパ線が前記第2の軸線に対してなす仮想テーパ角が25°以上で65°以下の範囲内とされている、
請求項10に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の軸線に沿った断面において、前記第2の外周刃の回転軌跡の凸曲線の中心が、前記第2の外周刃に対して前記第2の軸線を間にして反対側の前記第2の切刃の最大直径の位置を通り前記第2の軸線に平行な直線よりも内周側に位置している、
請求項9~11の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の外周刃の捩れ角が40°以上とされている、請求項9~12の何れか一項に記載の加工方法。
- 前記第2工具は、前記第2の外周刃の径方向すくい角が-10°以上で-3°以下とされている、
請求項9~13の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の外周刃が形成された部分の前記第2の軸線に直交する断面における前記第2のエンドミル本体の芯厚が同じ断面における前記第2の外周刃の直径の70%以上で85%以下とされている、
請求項9~14の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の外周刃の前記第2の軸線方向の長さが、前記切刃の外径の0.2倍以上で1.0倍以下の範囲内とされている、
請求項9~15の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の切刃が、前記第2のエンドミル本体の先端部に、前記第2の軸線回りの回転軌跡の前記第2の軸線に沿った断面が前記第2の軸線上に中心を有して前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の先端に接する凸曲線状をなす第2の底刃をさらに有しており、
前記第2の底刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径に対して、前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径が、5倍以上で20倍以下の範囲内とされている、
請求項9~16の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第2工具は、前記第2の切刃が、前記第2の外周刃の後端部に、前記第2の軸線回りの回転軌跡の前記第2の軸線に沿った断面が前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の後端と前記第2の切刃の最大直径の位置を通り前記第2の軸線に平行な直線とに接する凸曲線状をなす後端刃をさらに有しており、
前記後端刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径に対して、前記第2の外周刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線の曲率半径が、5倍以上で20倍以下の範囲内とされている、請求項9~17の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第3工具は、
前記エンドミル本体として第3の軸線回りに回転され、先端部に径方向に沿って延び周方向に沿って並ぶ複数のギャッシュが設けられた第3のエンドミル本体と、
前記切刃として前記ギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の先端側辺稜部に設けられる複数の第3の切刃と、を備え、
前記第3の切刃の回転軌跡は、側面視において円弧中心が前記第3の軸線上に位置する先端側凸の円弧状であり、
前記第3の切刃の刃先は、平面視において回転方向側に凸状に湾曲し、前記刃先の径方向両端を結ぶ仮想線に対する回転方向側への最大突出寸法が、前記第3のエンドミル本体の外径の3%以上4%以下であり、
複数の前記第3の切刃には、周方向に等間隔に並ぶ複数の親刃と、周方向においてそれぞれ前記親刃同士の間に配置され前記親刃よりも径方向の内側へ向けた刃長が短い子刃と、が含まれる、
請求項1~18の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第3工具は、前記ギャッシュの先端側を向く底面が、前記第3の軸線と直交する平面に対し、40°以上50°以下で傾斜する、
請求項19に記載の加工方法。 - 前記第3工具は、平面視における前記子刃の径方向内端と前記第3の軸線との距離が、前記第3のエンドミル本体の外径の4%以上9%以下である、請求項19又は20に記載の加工方法。
- 前記第3工具の前記親刃が、
回転方向先端稜線に設けられる前記刃先と、
前記刃先の回転方向後方に隣接する第1の逃げ面と、
前記第1の逃げ面の回転方向後方に隣接する第2の逃げ面と、を有し、
前記親刃において、平面視における前記第2の逃げ面の径方向内端と前記第3の軸線との距離が、前記第3のエンドミル本体の外径の10%以上20%以下である、請求項19~21の何れか一項に記載の加工方法。 - 前記第3工具は、平面視において、前記子刃の径方向内端と、前記親刃の前記第2の逃げ面の径方向内端と、が前記第3の軸線を中心としてなす角度が、40°以上60°以下である、
請求項22に記載の加工方法。 - 前記第3工具の前記子刃は、
回転方向先端稜線に設けられる前記刃先と、
前記刃先の回転方向後方に隣接する第1の逃げ面と、
前記第1の逃げ面の回転方向後方に隣接する第2の逃げ面と、を有し、
前記子刃において、平面視における前記第2の逃げ面の径方向内端と前記第3の軸線との距離が、前記第3のエンドミル本体の外径の20%以上30%以下である、請求項19~23の何れか一項に記載の加工方法。 - 請求項1~24の何れか一項に記載の加工方法によって金型を加工する、金型の製造方法。
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