JP7480999B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、測定装置に関する。
近年、少子高齢化社会を背景に室内でのみ飼育できるペットのニーズが高まっている。室内飼育ペットの対象は、主なものとして猫やウサギ、モルモット、或いは、鳥を挙げることができる。特に小鳥は飼育が容易であり、多くの人が小鳥をペットとして選んでいる。しかし小鳥は小さく繊細なため、病気の発見が遅れると致命的となる。
そのために、如何に病気を予防、或いは、早期発見できるように飼育するか、という、いわゆる予防医学の観点が必要となる。この予防医学に基づいた飼育が行われることによって、鳥の救命率を向上させ、寿命を延ばすことができる。
予防医学は、3つの段階で実施されることが想定されている。一次予防は、栄養管理や適度な運動を行うことで病気にならないようにする。二次予防は、日常における状態変化を把握し、定期的に健康診断を行うことで、病気の早期発見、早期治療を促す。そして三次予防は、投薬治療やリハビリテーションといった、既に罹病した場合において病気の進行を止める、或いは、軽減するものである。
これをペットである鳥に当てはめると、一次予防は飼育環境の管理、体重測定に基づいた食事量の管理、鳥に合わせた規則正しい生活を行わせることで病気になりにくい体にすることである。二次予防は、日頃の体重管理や排泄物の様態変化を把握することや動物病院での健康診断を行うことで病気の早期発見をすることである。すなわち、日頃の体重管理や排泄物の様態変化を把握することで病気の徴候を発見することである。さらに三次予防としては、動物病院での治療が該当する。
予防医学の観点において、動物病院が関与する処置は、獣医師等、いわばプロが関与する部分であり、概ね適切な処置が行われる。一方、特に一次予防や二次予防は、飼い主が主体的に行うものであり、対応が困難である場合もある。例えば、一次予防において食事の管理は、飼い主が与えるエサの量を調整する。但し、適切なエサの量は飼育する鳥によって異なり、また、日々の鳥の体調によっても異なってくるものである。そのため、日々適切な量のエサを与えることは大変である。
また、日常的な変化は、例えば体重を測定することによってその変化等を把握することができるが、全ての飼い主にとって簡易に体重測定ができるわけではない。すなわち、そもそも対象の鳥を掴むことができないと体重測定ができない。また、体重測定を行うことができても、鳥にはストレスが掛かってしまう可能性がある。一方飼い主にとっては測定結果を常に記録しておき、必要に応じて獣医師等に提示する必要があり、これを適切に行うことは負担となることも考えられる。
ここで少量(小さなもの)の重量を測定する装置として以下の特許文献1に開示されているような装置がある。この装置はハンドル部に連結されたスプーン部に対象を乗せることで重量を測定する。
特開平3-096822号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている携帯型計量装置では、ハンドル部内部構造体の歪検出または振動検出器により計量を行う。そのため、計量対象となるもののスプーン部における位置が変化すると計量値も変化してしまう。
つまり計量の度に常に同じ位置に計量の対象が位置していれば問題ないが、鳥等の小動物が計量の対象となる場合には、計量の対象がどこに位置するかは、計量の都度変化する可能性が高く、計量値が変化してしまう可能性が大きい。これでは正確な計量を行うことができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、測定対象物が動いても正確、確実な重量測定行うことができるとともに、測定対象物にストレスを与えず、ユーザも簡易に使用することができる測定装置を提供するものである。
実施の形態における測定装置は、計量棒と、重量測定センサと、制御装置とを備える。
計量棒は、一端に測定対象となる測定対象物が止まる止まり木が連結される。重量測定センサは、測定対象物の重量を測定する。制御装置は、重量測定センサによる測定対象物の重量測定の結果から測定対象物の測定値を算出し報知する。そして、重量測定センサは、計量棒の他端であって、計量棒を天地方向から挟持するように配置されている。
本発明はこのような構成を採用したことから、測定対象物が動いても正確、確実な重量測定行うことができるとともに、測定対象物にストレスを与えず、ユーザも簡易に使用することができる。
実施の形態における測定装置をケージに取り付けた状態を示す全体図である。 実施の形態における測定装置を分解して示す分解斜視図である。 実施の形態における測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態における制御装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態において、測定装置における測定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態において、特に測定装置が測定対象物を測定する流れを示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[測定装置の構成]
図1は、実施の形態における測定装置1をケージCに取り付けた状態を示す全体図である。図1では、ケージCを正面に見た場合にケージCの左側面に測定装置1を設置した状態を示している。
本発明の実施の形態における測定装置1は、例えば、恒温動物、変温動物等、その測定対象物を限定せずに利用することができる。また、生物だけではなく、無生物についても測定対象物とすることができる。このように本発明の実施の形態における測定装置1では、様々な物を測定対象物とすることができるが、以下においては、測定対象物として鳥を例に挙げて説明する。
このように本発明の実施の形態における測定装置1は、測定対象物であるケージC内の鳥の体重を測定するための装置であり、鳥が止まり木に止まった際にその鳥の体重を測定するものである。そのため、鳥が止まりやすいように止まり木をケージC内に配置する必要がある。そこで、図1に示す測定装置1は止まり木を備え、ケージCの格子にフックFとラッチLとを用いて当該止まり木がケージC内に配置されるように取り付けられる。
ここでは、測定装置1の上面に取り付けられたフックFをケージCの上部格子に引っかけるとともに、測定装置1の底面に取り付けられたフックFをケージCの側面格子にラッチLを構成するネジを用いて固定している。但し、上述したような本発明の実施の形態における測定装置1の測定方法が維持できるのであれば、測定装置1をどのようにケージCに設置しても良い。また、測定装置1をケージCと同じ面に載置するような場合には、測定装置1をケージCにフックF等を用いて固定せずとも良い。
図2は、実施の形態における測定装置1を分解して示す分解斜視図である。図2に示すように、測定装置1は、外箱2と、計量棒3と、重量測定センサ4と、制御装置5と、を備えている。また、出力機構6、環境測定センサ7及び記憶装置8も備えられている。さらに計量棒3には、止まり木コネクタ9を介して止まり木10が連結されている。
本発明の実施の形態における測定装置1の外箱2は、計量棒3と、重量測定センサ4と、制御装置5と、出力機構6と、環境測定センサ7及び記憶装置8をその内部に収容する。なお、重量測定センサ4、制御装置5、出力機構6と環境測定センサ7と記憶装置8は、いずれも外箱2の内部において固定されているが、図2においてはその固定に必要な固定具についてはその描画を省略している。
また、本発明の実施の形態における測定装置1は、外箱2が直方体の形状を備えているが、上述した計量棒3等をその内部に収容することができるのであれば外箱2の形状についてはどのような形状を採用しても構わない。
計量棒3は、測定対象物である鳥の体重を測定する際に、鳥を乗せる棒である。すなわち、ケージC内にて飼育されている鳥はケージC内を自由に移動することができる。但し当該鳥の体重を測定するために鳥を捕まえることは、上述した通り鳥のストレスにもなりかねない。また、飼育者(測定装置1を利用するユーザであり、以下適宜単に「ユーザ」と表す。)が鳥を捕まえることが難しい場合もある。そこで、本発明の実施の形態における測定装置1ではケージC内の鳥を止める(乗せる)ための計量棒3を設け、鳥が計量棒3に止まった時にその体重を測定することとした。
そしてより鳥が止まりやすいように、計量棒3の一端には、鳥が止まる止まり木10が連結される。このように計量棒3に直接鳥を止まらせることとしていないのは、鳥種によって適切な種類や形状の止まり木が異なるためである。
そこで、例えば、鳥が止まり慣れている止まり木10がケージC内に設けられていれば、鳥もよりストレスなく止まり木10に止まることができ、体重測定も容易に行うことができる。
一方で止まり木10に鳥が止まっても測定装置1と接続されていなければ体重測定はできない。そこで計量棒3と止まり木10とをそれぞれ止まり木コネクタ9に連結することで計量棒3と止まり木10とを連結する。このようにすることで止まり木10に止まった鳥の体重を計量棒3(測定装置1)で測定することができる。
本発明の実施の形態における測定装置1においては、例えば図2には図示していないが、止まり木コネクタ9の一端に計量棒3と止まり木10とを連結するためのネジが設けられている。
すなわち、止まり木コネクタ9の一端における内径は様々な止まり木10を連結することができるような大きさに形成されており、止まり木コネクタ9の一端に止まり木10を差し込んでネジで締め付けることによって止まり木10が止まり木コネクタ9の一端に固定される。
またこのように止まり木コネクタ9と止まり木10とがネジで固定されるような構造を採用することで、止まり木コネクタ9から突出する止まり木10の長さを自由に設定することができる。止まり木10の長さを自由に調整することができるようにすることで、測定対象物である鳥の性質に合わせて、より鳥が止まり木10に止まりやすくその長さを調整することができる。
なお、止まり木10と止まり木コネクタ9との連結の方法、換言すれば止まり木10を止まり木コネクタ9に固定する方法については、上述したネジ止めに限定されず、様々な方法を採用することができる。
また、ここでは止まり木コネクタ9の一端には、上述したように止まり木10が連結される。但し、連結される対象は、体重測定の際に鳥が静止できるのであれば、止まり木10に限定されず、例えば、餌箱のような物が連結できるようにされていても良い。
止まり木コネクタ9の他端は、計量棒3の一端に連結される。本発明の実施の形態における測定装置1では、止まり木コネクタ9の他端を計量棒3の一端に差し込むことで両者を連結させることができるように構成されている。但し、止まり木コネクタ9と計量棒3との連結に際しても、例えばネジ止めを採用して連結の長さを調整できるようにされていても良い。
計量棒3は、一端に連結される止まり木10を介して測定対象物である鳥を乗せる役割を有している。そして、当該計量棒3の一端は、測定装置1をケージCに取り付けた際にケージCの内部に突出させることができるように、例えば図2に示すような形状を採用している。
なお、本発明の実施の形態における測定装置1では、計量棒3の一端の形状を図2に示すような形状としているが、当該一端部における形状は、どのような形状を採用しても良く、また、この採用された形状に合わせて止まり木コネクタ9の他端部の形状を設定することができる。
計量棒3の他端には、重量測定センサ4が連結されている。計量棒3の一端に測定対象物(鳥)が止まると、当該重量測定センサ4によって鳥の体重が測定される。本発明の実施の形態においては、計量棒3の中央部から他端にかけては重量測定センサ4が連結できるように、図2に示すように天地と平行となるように幅広な形状を備えている。
重量測定センサ4は、止まり木10(計量棒3)に止まった鳥の体重を測定するためのセンサである。本発明の実施の形態における測定装置1では、重量測定センサ4として例えばロードセルが用いられている。但し、測定対象物である鳥の体重を適切に測定することができるのであればどのような種類のセンサを用いても良い。
計量棒3と重量測定センサ4とは、重量測定センサ4に応力の分布なく荷重が伝わるようにネジ止めで連結されている。ここでは2つの重量測定センサ4が、計量棒3の中央部から他端において天地方向から挟持するように配置され、連結される。以下、これら2つの重量測定センサ4を適宜、「第1のセンサ41」と「第2のセンサ42」と表し、まとめて表す場合には「重量測定センサ4」と表す。
本発明の実施の形態における測定装置1では、計量棒3に接触する第1のセンサ41と第2のセンサ42のそれぞれの測定結果の差分をもって測定対象物の重量(体重)を示す測定値とする。具体的には、第1のセンサ41と第2のセンサ42の測定結果が制御装置5に入力されることによって制御装置5において測定値が算出される。
なお測定対象物である鳥は、止まり木10のいずれの位置に止まるかは事前に把握することはできず不明である。しかしながら、鳥が止まり木10のいずれの位置に止まったとしても上述したように第1のセンサ41と第2のセンサ42の2つの重量測定センサが測定した値の差が鳥の体重となる。また、第1のセンサ41と第2のセンサ42の計量棒3における配置位置に拘わらず上述した鳥の体重の測定が可能である。
制御装置5は、重量測定センサ4が計測した測定結果を基に鳥の体重の算出、後述する各センサとの信号のやり取りやエラー処理等、測定装置1が動作する上で必要な各種制御を統括的に行う。
制御装置5は、例えば、内部に図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Randam Access Memory)を備えている。
CPUは、RAMや記憶装置8に記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAMにロードするとともに、RAMから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、重量測定センサ4による測定結果に基づいて測定値の計算、加工等、一連の処理を実現する処理装置である。また、後述する出力機構6を介して、ユーザに対して測定値を提示するための処理も行う。
制御装置5は、後述する出力機構6を介して、ユーザに対して測定値を出力する。また、ユーザによる測定値を算出するための一次データをとりまとめる間隔としての出力間隔の設定を受け付ける。そのため、重量測定センサ4が所定の間隔で測定して得られた測定結果を基に算出された複数の値が、設定された出力間隔ごとに一次データとしてまとめられる。
さらには、ユーザによるターゲット値の設定も受け付ける。ここでターゲット値とは、測定対象物である鳥の体重を示す値である。このターゲット値は、測定対象物である鳥の一般的な(標準の)体重を示すように設定しても良く、或いは、当該鳥のこれまでの値を基に設定しても良い。
また、ターゲット値の設定をユーザが行うのではなく、自動的に設定することも可能である。例えば、測定開始からある閾値以上の複数の測定データを用いてその中央値をターゲット値とすることもできる。この場合、このような処理は、例えば後述する補正処理部51において実行される。
さらに、ターゲット値を中心に、例えば閾値を設け外れ値とすることができる。当該外れ値は、例えばターゲット値のプラスマイナス20%以上の値、と設定することができ、主に、測定対象物である鳥が止まり木10に飛び乗ったり、止まり木10の上で羽ばたいたりした場合等、測定値を算出する際に利用することのできない値を除外するために用いられる。
なお、ユーザによる設定処理は、例えば、ユーザが使用する携帯情報端末で入力された情報を制御装置5が受信することによって行われる。またこのような方法に限らず、別途入力装置が測定装置1に接続される場合には、当該接続された入力装置からの入力をもって出力間隔やターゲット値が設定される。
出力機構6は、測定装置1が測定した測定対象物である鳥の体重である測定値を測定装置1の外部に出力する機構である。また、出力機構6は、無線アダプタ或いは有線アダプタのいずれか一方、または双方を備えている。上述したように、このような構成の出力機構6を介して、制御装置5は測定装置1のユーザに対して測定値を報知する。
環境測定センサ7は、測定対象物が置かれている環境状態を測定するためのセンサである。測定対象物によっては置かれている環境(例えば、鳥の場合にはケージCが置かれている環境)によって大きな影響を受けるため、体重測定に当たってはこれらの情報も参照される。
測定される環境条件としては、例えば、気温、湿度、気圧の少なくともいずれか1つの条件を挙げることができる。環境測定センサ7としては、これらが別個独立のセンサとして構成されていても、或いは、本発明の実施の形態における測定装置1のように環境測定センサ7としてまとめられた1つのセンサとして構成されていても良い。また、その他の環境条件を測定することができることとしても良い。
記憶装置8は、例えば、半導体や磁気ディスクで構成されており、重量測定センサ4で測定された測定結果や制御装置5で実行されるプログラムやデータ、算出された測定値等が記憶される。各種データの記憶様式は、ファイル形式であってもテーブル形式にまとめられていても良い。
なお、本発明の実施の形態においては、測定装置1内に記憶装置8が設けられている場合を前提に以下、説明する。但し、測定装置1が出力機構6を介して無線、有線を問わず接続される、サーバ装置やハードディスクドライブ(HDD(Hard Disc Drive)或いはSSD(Solid State Drive))等の外部記憶媒体を記憶装置8として利用することとしても良い。
またここでは、各種プログラム、データや測定結果、測定値等は全て1つの記憶装置8内に記憶されていることを前提としている。但し、記憶装置8を複数設けて、各種プログラム、データや測定値等をそれぞれ別に記憶させることも可能である。
なお、本発明の実施の形態における測定装置1では、図2に示すように制御装置5、出力機構6、環境測定センサ7及び記憶装置8は、測定装置1の内部に配置されているが、その配置位置については、測定装置1の内部において自由に設定することができる。
ここで以下、測定装置1の内部構成、特に、制御装置5と各部との接続を示す内部構成について説明する。図3は、実施の形態における測定装置1の内部構成を示すブロック図である。
上述したように測定装置1の内部には、第1の重量センサ41と、第2の重量センサ42と、制御装置5と、出力機構6と、環境測定センサ7と、記憶装置8とが設けられている。これら各部はバスBに接続され、バスBを介して互いに情報のやり取りを行うことができるようにされている。
なお、例えば第1の重量センサ41及び第2の重量センサ42と制御装置5との間にADコンバータやアンプといった機器が接続されている場合があるが、図3ではこれらの機器の描画を省略している。
例えば、第1の重量センサ41と、第2の重量センサ42と、環境測定センサ7によって測定された測定結果は、記憶装置8に記憶される。制御装置5では、測定結果を基に鳥の体重を示す測定値を算出し、記憶装置8に記憶させるとともに、出力機構6を介してユーザに測定値を報知する。
図4は、実施の形態における制御装置5の内部構成を示すブロック図である。制御装置5は、補正処理部51と、重量算出部52と、結果生成部53とを備えている。
補正処理部51が行う処理としては、例えば、ゼロ点補正を行うための風袋処理が挙げられる。本発明の実施の形態における測定装置1では、常時測定処理を行っている。具体的には、制御装置5におけるCPUの処理速度にもよるが、例えば毎秒測定が行われる。
但し、常時測定を行っていると、徐々に測定結果が変化する場合がある。より正確な測定結果を得るためには、精度が高くバラツキが小さく、値が偏在しないようにする必要があり、そのために適宜風袋処理を行う必要がある。そこで補正処理部51においては、定期的に、或いは、鳥が乗っていないにも拘わらず重量測定センサ4の値がゼロにならない場合等、必要に応じて風袋処理を行う。また、測定を開始する際に各センサが初期化されるが、補正処理部51はその際にも同様に風袋処理を行う。
重量算出部52は、重量測定センサ4からの測定結果を基に鳥の体重である測定値を算出する。具体的には、第1の重量センサ41及び第2の重量センサ42の測定結果をそれぞれ受信し、これらの測定結果の差分を算出する。
上述した通り、例えば重量測定センサ4では毎秒測定を行う。そこで測定された毎秒ごとの測定結果から差分を算出し、記憶装置8に記憶させる。そしてユーザが設定した出力間隔ごとにひとまとまりとされる一次データを用いて測定値を算出する。
また、ユーザは事前にターゲット値を設定しているが、このターゲット値(外れ値)を用いて二次データを算出する。ここで二次データとは、一次データから外れ値を除いて中央値を算出した後の値であり、この二次データが、測定装置1がユーザに提示する鳥の体重値(測定値)となる。
すなわち重量算出部52は、まず一次データの中から外れ値に該当する値を除外し、残った値を基に中央値を算出する。なお、ここでは「中央値」を算出することとしているが、例えば、平均値を算出したり時間軸に沿って移動平均を取ること、或いは、時間微分を用いて測定値を求めることとしても良い。
なお、ここでは一次データを用いた測定値の算出については、重量算出部52において行われる処理として説明したが、測定値を精度が高くバラツキが小さい値として算出する処理は、重量測定センサ4から得られた測定結果に補正処理を加えた処理であるとも考えられる。このことを前提に、例えば、一次データを用いた測定値を算出する処理を補正処理部51において行うこととしても良い。
また、重量算出部52は、測定対象物に応じて環境測定センサ7から送信された測定結果も測定値の算出処理に当たって参照しても良い。上述したように、例えば、測定対象物が鳥である場合は環境によって体重が変化し得ることから、これらの環境測定センサ7において測定された環境条件も参照する。
環境条件の参照に当たっては、例えば環境条件によって測定値を補正することが考えられる。環境条件と補正値との関係については、例えば、記憶装置8に記憶されている。そこで重量算出部52は、得られた環境条件を基に記憶装置8に記憶されている補正値を抽出し、測定値の算出に利用する。
さらに、重量算出部52は、重量測定センサ4から得られる測定結果に異常があるか否かの判断も行う。ここで異常がある状態というのは、例えば、出力値がドリフトした場合や測定対象物である鳥が止まり木10に止まったものの、羽ばたく、止まり木10に飛び乗ったり飛び降りたり等、動きがあった等が考えられる。
また、測定結果がマイナスとなってしまう、重量測定センサ4のうち一方の重量測定センサでは鳥の重量を検出しているのに他方は検出していないといった測定トラブルも異常がある状態に含まれる。
次に、結果生成部53は、重量算出部52において算出された測定値をユーザへ提示するための処理を行う。例えば、ユーザへの提示が、ユーザが所持する携帯情報端末において行われる場合には、携帯情報端末にて報知させるのに適した形態に生成する。
なお、ここでは例えば、制御装置5内に補正処理部51と、重量算出部52と、結果生成部53とを備えていることを前提に説明を行ってきた。すなわち、制御装置5が所定のメモリや記憶装置8等に記憶される、例えば、重量算出プログラムといったプログラムをプロセッサに実行させることを前提にしている。
ここで本明細書における「プロセッサ」という文言は、例えば、専用又は汎用のCPU(Central Processing Unit) arithmetic circuit(circuitry)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサは、例えば記憶装置8に保存された、又は、プロセッサの回路内に直接組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。プログラムを記憶する記憶部は、プロセッサごとに個別に設けられるものであっても構わないし、或いは、図3に示す記憶装置8の構成を採用しても構わない。上述したように、記憶部の構成には、例えば、半導体や磁気ディスクといった一般的なRAM(Random Access Memory)やHDD、SSD等の記憶装置が適用される。
また、上述した制御装置5が備えている補正処理部51と、重量算出部52と、結果生成部53の各機能を、制御装置5を制御回路として構成し、それぞれ補正処理機能、重量算出機能、結果生成機能として、制御回路5が実行することとしても良い。
さらに、補正処理部51と、重量算出部52と、結果生成部53の各機能を、制御装置5を制御回路として構成し、それぞれを個別に補正処理回路、重量算出回路、結果生成回路として構成することも可能である。
また、測定装置1が備える記憶装置8を記憶回路38として構成しても良い。
[動作]
次に、測定装置1による鳥の体重を測定する処理の流れについて説明する。ここで図5は、実施の形態において、測定装置1における測定処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、実施の形態において、特に測定装置1が測定対象物を測定する流れを示すフローチャートである。
なお、図5、図6に示す処理の流れは、あくまでも測定装置1におけるある区切られた1つの処理の流れを示すものである。従って、測定装置1が鳥の体重を測定する限り、電源が落とされるまで図5、図6に示す処理の流れは繰り返し実行される。
まず測定装置1の電源が投入される(図5のST1)。このことをトリガとして制御装置5は、重量測定センサ4、環境測定センサ7の各センサの初期化を実行する(ST2)。すなわち、制御装置5の補正処理部51が風袋処理を実行して、各センサの値がゼロを示すように補正処理を行う。
補正処理部51における補正処理が完了すると、各センサは測定処理を開始する。例えば、重量測定センサ4は計量棒3(止まり木10)に掛かる重量を毎秒測定する(ST3)。
具体的には、重量算出部52が第1の重量センサ41及び第2の重量センサ42からの測定結果を取得する(図6のST31)。そして、これら2つの重量測定センサ4による測定結果の差分を算出し、記憶装置8に一次データを構成するデータとして記憶させる(保持させる)(ST32)。
重量算出部52は、規定数の測定結果、すなわち、これらの測定結果から予め設定された出力間隔における、2つの重量測定センサ4それぞれの測定結果からの差分を算出したか否かの判断を行う。重量測定センサ4から規定数の測定結果を得ておらず、規定数の差分が算出されていない場合には(ST33のNO)、引き続き重量測定センサ4からの測定結果を取得して差分を算出する。
一方、規定数の測定結果を重量測定センサ4から取得し、重量算出部52によって差分が算出された場合には(ST33のYES)、これで出力期間における必要な差分が算出されたことになる。そこで重量算出部52は、外れ値の基準によりこれら一次データのフィルタリングを行い(ST34)、抽出された値を二次データとして取得する(ST35)。
さらに重量算出部52は、重量測定センサ4からの測定結果に異常が検出されたか否か確認する(ST36)。ここで異常が検出された場合には(ST36のYES)、改めてステップST2に戻って各センサの初期化及び補正処理が実行される。
一方、異常が検出されない場合には(ST36のNO)、重量算出部52は、環境測定センサ7からの測定結果(環境条件)を取得する(図5のST4)。そして重量算出部52は、これらの測定結果を基に二次データを補正するとともに、例えば、中央値を求めて測定値を算出する(ST5)。測定値が算出されると、結果生成部53によりユーザに報知するための処理が実行され(ST6)、測定値がユーザに向けて出力される(ST7)。
以上説明した少なくとも1つの実施の形態によれば、測定対象物が動いても正確、確実な重量測定行うことができるとともに、測定対象物にストレスを与えず、ユーザも簡易に使用することができる測定装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 測定装置
2 外箱
3 計量棒
4 重量測定センサ
41 第1の重量センサ
42 第2の重量センサ
5 制御装置
51 補正処理部
52 重量算出部
53 結果生成部
6 出力機構
7 環境測定センサ
8 記憶装置
9 止まり木コネクタ
10 止まり木

Claims (7)

  1. 一端に測定対象となる測定対象物が止まる止まり木が連結される計量棒と、
    前記測定対象物の重量を測定する重量測定センサと、
    前記重量測定センサによる前記測定対象物の重量測定の結果から前記測定対象物の測定値を算出し報知する制御装置と、を備え、
    前記重量測定センサは、前記計量棒の他端であって、前記計量棒を天地方向から挟持するように配置されていることを特徴とする測定装置。
  2. 前記重量測定センサは、第1の重量センサと第2の重量センサとを備え、
    前記制御装置は、前記第1の重量センサ及び前記第2の重量センサそれぞれの測定結果の差分を基に前記測定対象物の重量を示す測定値を算出することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記制御装置は、前記測定対象物の重量を示す測定値を算出するに当たって補正処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記測定装置は、前記測定値を外部に出力させる出力機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の測定装置。
  5. 前記出力機構は、無線アダプタ或いは有線アダプタのいずれか一方、または双方を備えていることを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記測定装置は、さらに測定対象物が置かれている環境状態を測定するための環境測定センサを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の測定装置。
  7. 前記環境測定センサは、気温、湿度、気圧の少なくともいずれか1つの条件を測定するセンサであることを特徴とする請求項6に記載の測定装置。
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