JP7480349B2 - ヘアトリマーアタッチメントの製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、ヘアトリマーアタッチメントの製造方法に関し、特にしかし排他的にではなく、ヘアトリマーアタッチメントの固定刃要素の形成方法に関する。
図1を参照すると、電動式ヘアトリマーは多くの場合、固定刃10及び可動刃(図示省略)を含む着脱式のトリマーアタッチメント2を有する。固定刃10は、皮膚接触面12を規定するガードの形態であることが多く、これは、ヘアトリマーの使用時には、ユーザの皮膚に対して保持される。固定刃10は、複数のガード歯14と、ガード歯の間に形成された毛髪開口部16とを規定する。毛髪は、固定刃及び可動刃の切断要素の間で切断されるために、毛髪開口部16に入ることができる。
図2A及び図2Bを参照すると、ヘアトリマーの使用において、トリマーアタッチメント2は、毛切断方向DHにユーザの皮膚の上を移動されることができる。描かれているように、トリマーアタッチメント2がユーザの皮膚の上を移動されると、ガード歯の遠位端面14aにより接触される毛4は、皮膚に向かって下方に偏向され、毛髪開口部16に入らないか、又はヘアトリマーにより切断されない場合がある。
US2018/257248A1は、固定刃支持部及び固定刃を含むヘアトリマーアタッチメントを開示することに留意されたい。
第1の具体的な態様によれば、ヘアトリマー用ヘアトリマーアタッチメントの製造方法が提供され、上記ヘアトリマーアタッチメントは、固定刃を有し、この固定刃は、
上記ヘアトリマーの使用時に、ユーザの皮膚に当てられる上記ヘアトリマーアタッチメントの表面を形成する皮膚接触部と、
角度付き部とを含み、角度付き部は、皮膚接触部に対して角度が付けられ、例えばその結果、皮膚接触部がユーザの皮膚に当てられるとき、角度付き部がユーザの皮膚から離れるように延在し、複数の毛髪開口部は、上記皮膚接触部と上記角度付き部との間の屈曲部に沿って間隔を空けて配置され、上記毛髪開口部の間の固定刃の部分が、固定刃のガード歯を形成し、上記方法は、
固定刃を形成するためのシート材を提供するステップであって、例えば、ヘアトリマーアタッチメントの固定刃のためのネットを形成するステップと、
固定刃の皮膚接触部と角度付き部との間に屈曲部を生み出すよう、ヘアトリマーアタッチメントの固定刃支持部に適合するようシート材を変形させるステップであって、屈曲部が、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲される又は角度をつけられる、ステップと、
複合湾曲部及び/又は角度付き部をガード歯において固定刃に形成するステップとを有する。例えば、固定刃の皮膚接触部と角度付き部との間に屈曲部を生み出すよう、シート材が固定刃の支持体の上で変形されることができる。複合湾曲部及び/又は角度付き部が、屈曲部に形成されてもよい。
アタッチメントは、ヘアトリマーの本体、例えばハンドルに着脱自在に結合されることができる。代替的に、アタッチメントは、ヘアトリマーの本体に恒久的に取り付けられていてもよい。
固定刃の複合(component)湾曲及び/又は角度付き部の表面は、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲され及び/又は角度が付けられ、かつ第1の方向に直交する第2の方向に延びる軸の周りで湾曲され及び/又は角度が付けられてもよい。
好ましい実施形態では、第2の方向は、皮膚接触部のユーザの皮膚に当てられるヘアトリマーアタッチメントの表面に対して垂直である。
ガード歯において固定刃の複合湾曲及び/又は角度付き部は、ガード歯に接触する毛を、ヘアトリマーによりトリミングされる毛髪開口部に向かって促すように作用することができる。
シート材は、約0.1mm、例えば0.08mmと0.15mmとの間の厚さを持つことができる。複合湾曲部及び/又は角度付き部は例えば、シート材により排他的に形成されてもよい。複合湾曲部及び/又は角度付き部は、複合湾曲部及び/又は角度付き部の周囲、例えば複合湾曲部及び/又は角度付き部の外表面の周囲の長さが、皮膚接触部の平面と平行な面において、複合湾曲部及び/又は角度付き部が形成される毛髪開口部間の材料の部分の幅以上であるよう形成されることができる。言い換えると、毛髪開口部の間のシート材の部分から材料を除去することなく、複合湾曲部及び/又は角度付き部が形成されることができる。
こうして、固定刃の構造強度を損なうことなく、複合湾曲部及び/又は角度付き部が形成されることができる。
固定刃支持部のうち、シート材が変形される部分は、2以上の直角方向において複合湾曲及び/又は角度付き部を有する形状を持つことができる。複合湾曲部及び/又は角度付き部は、第1の方向と直交する第2の方向に延びる軸の周りでシート材を曲げるため、固定刃の部分において固定刃支持部の上でシート材を変形させることにより、ガード歯上に形成されてもよい。この態様でガード歯の複合湾曲部及び/又は角度付き部を形成することは、ヘアトリマーアタッチメントを製造する際に、少ない道具及び機械又は工程の変更を必要とし、迅速かつ費用効果が高い場合がある。
複合湾曲及び/又は角度付き部をガード歯に形成することは、表面、例えば、ガード歯の外面に材料を加えることを有する場合がある。その結果、ガード歯の表面が複合湾曲形状を持つ。この態様でガード歯の複合湾曲及び/又は角度付き部を形成することは、迅速かつ費用効果が高く、ガード歯において固定刃の材料の全幅を維持することができる。
この方法は、ガード歯のエッジ、例えば毛髪開口部を規定するガイド歯のエッジを滑らかにすること、例えばバリ取りを行うことを更に含んでもよい。エッジは、少なくともシート材の厚みの長さが平滑化後に変化しないように平滑化されてもよい。ガード歯のエッジを滑らかにすることは、固定刃の構造を損なうことなく、ガード歯に接触する毛が毛髪開口部にそらされることを更に促し、皮膚の快適性を向上させることができる。
第2の具体的な態様によれば、ヘアトリマー用のヘアトリマーアタッチメントが提供され、上記ヘアトリマーアタッチメントが、固定刃支持部と、固定刃とを有し、固定刃は、上記ヘアトリマーの使用時に、ユーザの皮膚に当てられる上記ヘアトリマーアタッチメントの表面を形成する皮膚接触部と、角度付き部とを含み、角度付き部は、皮膚接触部に対して角度が付けられ、例えばその結果、皮膚接触部がユーザの皮膚に当てられるとき、角度付き部がユーザの皮膚から離れるように延在し、複数の毛髪開口部は、上記皮膚接触部間の屈曲部に沿って間隔を空けて配置され、毛髪開口部の間の固定刃の部分が、固定刃のガード歯を形成し、屈曲部が、上記第1の方向に延びる軸の周りで形成され、その結果、上記固定刃が例えば上記屈曲部において上記固定刃支持部の形状に適合し、上記固定刃は、上記ガード歯に形成された複合湾曲部及び/又は角度付き部を更に有する。
固定刃の複合(component)湾曲及び/又は角度付き部の表面は、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲され及び/又は角度が付けられ、かつ第1の方向に直交する第2の方向に延びる軸の周りで湾曲され及び/又は角度が付けられてもよい。固定刃は、金属箔などのシート材を有することができる。
好ましい実施形態では、第2の方向は、皮膚接触部のユーザの皮膚に当てられるヘアトリマーアタッチメントの表面に対して垂直である。
固定刃支持部のうち、ガード歯が適合される形状の部分は、複合湾曲及び/又は角度のある形状を持つことができる。ガード歯は、ガード歯に形成された複合湾曲及び/又は角度付き部を形成するために、複合湾曲及び/又は角度形状を持つ固定刃支持部の部分にわたり変形されることができる。追加的又は代替的に、ヘアトリマーアタッチメントは、複合湾曲部が追加材料の層により形成されるように、ガード歯においてシート材の表面に適用される追加材料の層を含んでいてもよい。ガード歯に形成された複合湾曲部及び/又は角度付き部はこれにより、ガード歯から材料を除去することなく形成されることができる。
本発明のこれら及び他の側面が、以下に記載される実施形態から明らかとなり、実施形態を参照して説明されることになる。
以前に提案されたヘアトリマーアタッチメントの正面透視図である。 以前に提案されたヘアトリマーアタッチメントの部分上面図である。 以前に提案されたヘアトリマーアタッチメントの部分上面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの断面図である。 図3に示すヘアトリマーアタッチメントの皮膚接触面の透視図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの製造方法を示すフローチャートである。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの製造方法の間の異なる段階における、図4に示す線A-Aに沿った、ガード歯及び固定刃の一部の断面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの製造方法の間の異なる段階における、図4に示す線A-Aに沿った、ガード歯及び固定刃の一部の断面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの別の製造方法の間の異なる段階における、図4に示す線A-Aに沿った、ガード歯及び固定刃の一部の断面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの別の製造方法の間の異なる段階における、図4に示す線A-Aに沿った、ガード歯及び固定刃の一部の断面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの部分上面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの部分上面図である。 本開示の構成によるヘアトリマーアタッチメントの部分上面図である。
以下、例示的な実施形態が、例示に過ぎない以下の図面を参照しながら説明される。
図3及び図4を参照して、ヘアトリマー用のヘアトリマーアタッチメント100は、固定刃110、固定刃支持部120、可動刃130、可動刃支持部140、及び伝達部材150を有する。
図3及び図4に示すように、固定刃110は、ヘアトリマーアタッチメント100のガードを形成することができ、これは、ユーザの皮膚がヘアトリマーアタッチメント100の可動刃130に接触することを抑制する。固定刃110は、固定刃支持部120の上に形成され、固定刃支持部120により支持されるシート材を有することができる。固定刃110は、ヘアトリマーの使用時にユーザの皮膚に保持される皮膚接触面112aを規定する皮膚接触部112を有する。皮膚接触面112aは例えば、平坦な面又は湾曲した面を規定する、平面であってもよい。
固定刃110は更に、皮膚接触部112に対して角度を持つ角度付き部114を備える。例えば、角度付き部114は、皮膚接触部分112に対して、90度及び180度の間の角度で角度が付けられてもよい。角度付き部114は、皮膚接触面112aがユーザの皮膚に当てられるとき、ユーザの皮膚から離れるように延在することができる。図示のように、角度付き部114は、皮膚接触部分の側部から延びている。固定刃110は、角度付き部で固定刃支持部120に結合されてもよい。
皮膚接触部112及び角度付き部114の間には、屈曲部116が形成される。図示の構成では、屈曲部116は、ヘアトリマーアタッチメント100の第1の方向D1に延びる軸の周りに形成される滑らかで連続的な屈曲部である。他の構成では、屈曲部116は、皮膚接触部112と角度付き部114との間の角度において1つ又は複数の不連続な変化を有してもよい。
固定刃110には、複数の毛髪開口部118が形成される。描かれているように、複数の毛髪開口部118は、ヘアトリマーアタッチメント100の長手方向DLにおいて、屈曲部116に沿って間隔を空けて配置されてもよい。毛髪開口部118は、毛を受けるための所望の寸法の毛髪開口部118を形成するよう、屈曲部116から固定刃110の皮膚接触部112及び/又は角度付き部114へと延在することができる。
固定刃110の部分、例えば、毛髪開口部118の間の皮膚接触部112、屈曲部116及び角度付き部114は、固定刃110のガード歯119を形成してもよい。屈曲部116、並びにオプションで屈曲部116に隣接する皮膚接触部及び/又は角度付き部の一部は、ガード歯119の遠位端119aを形成してもよい。これは、ヘアトリマーアタッチメント100が毛切断方向DHにユーザの皮膚の上を移動されるとき、最初に毛に接触する。図4に示すように、固定刃110は、櫛状ガード歯を形成する複数のガード歯119を有することができる。
図3及び図4に描かれているように、ヘアトリマーアタッチメント100は、ヘアトリマーアタッチメントの横方向において対称であってもよく、皮膚接触部112の横方向の各側部において角度付き部114、屈曲部116及び複数の毛髪開口部118を有してもよい。図示されるように、左右の側方に設けられた角度付き部114は、皮膚接触部に対して同じ角度で配置されてもよいし、異なる角度で配置されてもよい。
可動刃130は、可動刃支持部140により固定刃110に対して保持され、ヘアトリマーの使用時には、可動刃130は、伝達部材150により、固定刃110に対して移動する、例えば往復運動することがもたらされる。可動刃130は、可動刃130の各側方に、固定刃の櫛状毛髪開口部118に対応する櫛状刃要素を有してもよい。刃要素は、ガード歯119のエッジと協働して、毛髪開口部118に入る毛髪を切断するよう構成されてもよい。一部の構成では、可動刃130上の櫛状刃要素のピッチ及び/又はパターンは例えば、対応するガード歯119及び刃要素の間で毛の切断をずらすために、固定刃の開口118のピッチ及び/又はパターンと異なってもよい。
長手方向DLにおける毛髪開口部118の幅は、ヘアトリマーの毛切断性能、ユーザの快適性、及び固定刃110の構造強度のバランスを取るために選択され得る。より狭い幅のガード歯により分離されたより大きな幅の毛髪開口部118を提供することは、ヘアトリマーアタッチメント100が、毛切断方向DHにおけるヘアトリマーの移動の間に、より多くの毛を毛髪開口部118に受け入れることを可能にし得る。更に、ガード歯の幅が狭いと、接触してたわむ毛が少なくなり、それらの毛がたわんで切断されない場合がある。しかしながら、毛髪開口部118の幅を大きくすると、毛髪開口部118にユーザの皮膚が少なくとも部分的に入りやすくなることにより、ユーザの快適性が損なわれる場合がある。ガード歯119の幅を小さくすると、ヘアトリマーの使用中にユーザの皮膚への圧力が増加し、例えばガード歯の遠位端119aにおいて固定刃110の構造強度を低下させる場合があり、これは、交換が必要となるまでのヘアトリマーアタッチメント100の耐用年数を減らす場合がある。
1つ又は複数の構成において、例えば長手方向DLにおける毛髪開口部118の幅は、0.3mm、例えば約0.3mmであってよい。例えば、毛髪開口部118の幅は、0.25mm及び0.4mmの間とすることができる。例えば長手方向DLにおけるガード歯119の幅は、0.3mm、例えば約0.3mmであってよい。例えば、ガード歯119の幅は、0.3mm以上であってもよい。
図5を参照すると、ヘアトリマーアタッチメント100のようなヘアトリマーアタッチメントが、方法500に基づき製造され得る。方法500は、固定刃110を形成するための材料が提供される第1のブロック502を備える。材料は、シート材、例えば、金属箔のような箔であってもよい。代替的に、材料は、ポリマー材料、又は金属にポリマーコーティングを施したような複合材料であってもよい。この材料は、0.1mm、例えば約0.1mm、例えば0.08mm及び0.15mmの間の厚さを有していてもよい。
第1ブロック502において提供される材料は、ヘアトリマーアタッチメント100用の固定刃110の網目形状を有してもよい。材料は例えば、いったん材料がある形状に形成されると、固定刃110に毛髪開口部118を形成するよう構成された開口部を含んでいてもよい。シート材は製造されてもよく、毛髪開口部118を形成するための開口部は、任意の所望のプロセス又は工程を用いて、シート材に形成されてもよい。例えば、この材料は、スタンピング又はエッチングプロセスを用いて製造されることができる。代替的に、材料は、ニッケル電鋳などの電鋳プロセスを用いて、所望の形状に成長されることができる。
方法500は、第2のブロック504を更に含み、そこでは、シート材が、固定刃の皮膚接触部分112と角度付き部114との間に屈曲部116を作成するよう、ヘアトリマーアタッチメントの固定刃支持部120の上で変形される。上述したように、屈曲部116は、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を付けられてもよく、第2のブロックにおいて、固定刃110は、第1の方向D1に延びる軸の周りで変形され、例えば、曲げられ、湾曲化され、又は角度をつけられることができる。
図3及び図4を参照して上述したように、ヘアトリマーアタッチメント100は、対称であってもよく、固定刃110のいずれかの側方に角度付き部114を含むことができる。方法500の第2のブロック504は、固定刃110の他方の横側で皮膚接触部112と角度付き部114との間に屈曲部116を作成するために繰り返されてもよい。
方法500は、ガード歯119上、例えばガード歯の遠位端119aに複合湾曲及び/又は角度付き部が形成される第3のブロック506を更に含む。言い換えると、第3ブロック506において、ガード歯119の遠位端119aを形成する固定刃110の表面、例えば、ヘアトリマーがヘアトリミング方向に移動されるときに毛に最初に接触し得るガード歯119の部分が、第1の方向D1に延びる軸と、第1の方向D1に垂直な第2の方向(図6a及び図7aに図示)に延びる軸との周りで湾曲化され及び/又は角度を付けられて形成又は成形されてもよい。いくつかの構成において、ガード歯の遠位端119aを形成する固定刃110の表面は、表面が球形であるように、例えば、球の表面の一部を形成するように形成又は成形されてもよい。
複合湾曲部及び/又は角度付き部は、固定刃から材料を除去することなく、ガード歯上に形成されることができる。より詳細には、固定刃から材料を除去することなく、複合湾曲部及び/又は角度付き部は、ガード歯上に形成されることができる。その結果、ガード歯の材料の幅は、少なくともガード歯を形成するシート材の厚さよりも縮小される。従って、皮膚接触部に平行及び/又は第1の方向と平行な平面における複合湾曲部及び/又は角度付き部の周りのガード歯119の1つを横切る長さは、複合湾曲部が形成される前、例えば、方法500の第3のブロック506が実行される前のガード歯の1つの幅と実質的に等しいかそれよりも大きくてよい。例えば、複合湾曲部及び/又は角度付き部の周囲の長さは、0.3mm以上、又は0.25mm以上とすることができる。
この態様でガード歯において複合湾曲及び/又は角度付き部を形成することは例えば、ガード歯を形成するために固定刃から材料が除去されるヘアトリマーアタッチメントと比較して、ガード歯の遠位端119aにおける固定刃110の構造強度を向上させることができる。
いくつかの構成において、固定刃の複合湾曲及び/又は角度付き部は例えば、第1のブロック502で提供されるシート材の材料により形成されてもよく、例えば、排他的に形成されてもよい。
図6aは、方法500の第2のブロック504の完了後で、第3のブロック506の完了前の、皮膚接触部112及び第1の方向D1に平行な面における固定刃110と固定刃支持部120のガード歯119を通る(though)部分断面を示す。描かれているように、方法500の間のこの段階において、ガード歯119の遠位端119aの断面は、実質的に平坦であり、平面である。
図6a及び図6bに示すように、固定刃110の各ガード歯が変形される固定刃支持部120の部分は、第1の方向D1に直交する第2の方向D2に延びる軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を付けられる形状を有してもよい。方法の第3ブロック506において、複合湾曲部及び/又は角度付き部は、ガード歯の遠位端119aを形成する固定刃110の各部を、固定刃支持部120の複合湾曲部及び/又は角度付き形状上に、第2の方向D2に延びる個別の軸の周りで変形させることにより、ガード歯の遠位端119aに形成されることができる。特に、湾曲及び/又は角度付き部は、固定刃110、例えばガード歯の遠位端119aを、第2の方向D2に延びる軸の周りで曲げる及び/又は角度を付けることにより形成されてもよい。図6bに描かれているように、ガード歯は、固定刃支持部120の複合湾曲及び/又は角度付き形状に適合するように変形されることができる。
図7aは、本開示の別の構成によるヘアトリマーアタッチメント700の固定刃710及び固定刃支持部720のガード歯719を通る部分断面を示す。ヘアトリマーアタッチメント700は、ヘアトリマーアタッチメント100と類似しており、ヘアトリマーアタッチメント100に関連して上述した特徴は、ヘアトリマーアタッチメント700にも同様に適用されることができる。
図7aに示す部分断面は、固定刃710の皮膚接触部712及び第1の方向D1に平行な面内にある。図7aは、第2ブロック504の完了後で、第3ブロック506の完了前の固定刃710及び固定刃支持部720を示す。描かれているように、方法500の間のこの段階において、ガード歯の遠位端719aの断面は、実質的に平坦であり、平面である。
図7bに描かれているように、第3のブロック506において、材料770の層をガード歯に適用することにより、湾曲及び/又は角度付き部がガード歯719に形成されることができる。層は、ポリマー材料を有することができ、これは、ガード歯に適用され、材料770の層を形成するよう硬化されることができる。
図7a及び図7bに示す構成では、固定刃支持部720のうち、ガード歯119の1つを支持する部分は、複合湾曲形状又は角度付き形状を有していない。しかしながら、他の構成では、固定刃支持部720の形状は、図6a及び図6bに描かれた固定刃支持部120の形状と同じであってもよい。
図8を参照すると、いくつかの構成において、ガード歯119のエッジは、ガード歯に存在する、例えば毛髪開口部118を規定するガード歯のエッジに存在するバリ800を除去するために、ガード歯への複合湾曲部及び/又は角度付き部の形成に続いて平滑化される。固定刃110から除去される材料の厚み、例えば、ガード歯のエッジを滑らかにするために固定刃のエッジに適用されるチャンバーの深さ又は半径は、固定刃が形成されるシート材の厚さよりも小さい場合がある。従って、少なくともシート材の厚みの皮膚接触部及び/又は第1の方向と平行な面における複合湾曲部及び/又は角度付き部の周囲の長さは、平滑化後に変化しないことがある。
図9a及び図9bを参照して、ガード歯119、719に複合湾曲部及び/又は角度付き部を形成することにより、ガード歯は、ヘアトリマーの使用中に固定刃110、710がヘアトリミング方向DHに動かされるとき、毛髪開口部118と整列しておらず、ガード歯に接触する毛が、ガード歯の遠位端119a、719aの湾曲及び/又は角度付き形状により、毛髪開口部118に向かって横向きに促されるような形状とされることができる。毛髪開口部118、718に向かって促された毛は、毛髪開口部に入り込んで可動刃に到達し、これにより、既に毛髪開口部に整列していた毛とともに、ヘアトリマーにより刈り取られることができる。従って、ガード歯に湾曲部及び/又は角度付き部を形成することは、ヘアトリミング方向DHにおけるヘアトリマーの1回の移動中に、ヘアトリマーにより刈り取られる毛の本数を増加させることができる。前述したように、ガード歯及び開口部の幅は、毛髪切断性能と、皮膚の快適性及び固定刃の構造強度とをバランスさせるよう選択されることができる。しかしながら、本書で説明するように、ガード歯に湾曲部及び/又は角度付き部を形成することにより、皮膚への快適さ又は固定刃の構造強度に影響を与えることなく、ヘアトリマーの毛髪切断性能が向上されることができる。
開示された実施形態への変形は、図、開示、及び添付の請求項の検討から、本書に記載された原理及び技術を実施する当業者により理解及び実施されることができる。
特許請求の範囲において、「有する」という語は、他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数性を除外するものではない。
1つのプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載された複数の項目の機能を果たすことができる。
従って、ある手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。
コンピュータプログラムは、他のハードウェアとともに、又はその一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体に格納又は配布されることができるが、インターネット又は他の有線若しくは無線通信システムを介してなど、他の形態で配布されることもできる。
特許請求の範囲に記載される任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。

Claims (8)

  1. ヘアトリマー用ヘアトリマーアタッチメントの製造方法において、前記ヘアトリマーアタッチメントが、固定刃を有し、前記固定刃は、
    前記ヘアトリマーの使用時に、ユーザの皮膚に当てられる前記ヘアトリマーアタッチメントの表面を形成する皮膚接触部と、
    角度付き部であって、前記皮膚接触に対して角度が付けられる角度付き部とを含み、複数の毛髪開口部が、前記皮膚接触部と前記角度付き部との間の屈曲部に沿って間隔を空けて配置され、前記毛髪開口部の間の固定刃のガード歯の部分が、前記固定刃のガード歯を形成し、前記方法は、
    前記固定刃を形成するためのシート材を提供するステップと、
    前記固定刃の前記皮膚接触部と前記角度付き部との間に前記屈曲部を生み出すよう、前記ヘアトリマーアタッチメントの固定刃支持部に適合するよう前記シート材を変形させるステップであって、前記屈曲部が、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲化され及び/又は角度が付けられる、ステップと、
    前記ガード歯において前記固定刃上に複合湾曲及び/又は角度付き部を形成するステップであって、前記ガード歯の表面が、前記第1の方向と直交する第2の方向の軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を持つ、ステップとを有し、
    前記固定刃支持部のうち、前記シート材が変形される部分が、複合湾曲部を含む形状を持ち、前記複合湾曲及び/又は角度付き部は、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる軸の周りで前記シート材を曲げるよう、前記固定刃の部分において前記固定刃支持部の上で前記シート材を変形させることにより、前記ガード歯上に形成される、製造方法。
  2. 前記第2の方向が、前記皮膚接触部のユーザの皮膚に当てられる前記ヘアトリマーアタッチメントの表面に対して垂直である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複合湾曲及び/又は角度付き部が、シート材により形成される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ヘアトリマー用ヘアトリマーアタッチメントの製造方法において、前記ヘアトリマーアタッチメントが、固定刃を有し、前記固定刃は、
    前記ヘアトリマーの使用時に、ユーザの皮膚に当てられる前記ヘアトリマーアタッチメントの表面を形成する皮膚接触部と、
    角度付き部であって、前記皮膚接触に対して角度が付けられる角度付き部とを含み、複数の毛髪開口部が、前記皮膚接触部と前記角度付き部との間の屈曲部に沿って間隔を空けて配置され、前記毛髪開口部の間の固定刃のガード歯の部分が、前記固定刃のガード歯を形成し、前記方法は、
    前記固定刃を形成するためのシート材を提供するステップと、
    前記固定刃の前記皮膚接触部と前記角度付き部との間に前記屈曲部を生み出すよう、前記ヘアトリマーアタッチメントの固定刃支持部に適合するよう前記シート材を変形させるステップであって、前記屈曲部が、第1の方向に延びる軸の周りで湾曲化され及び/又は角度が付けられる、ステップと、
    前記ガード歯において前記固定刃上に複合湾曲及び/又は角度付き部を形成するステップであって、前記ガード歯の表面が、前記第1の方向と直交する第2の方向の軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を持つ、ステップとを有し、
    前記ガード歯において複合湾曲及び/又は角度付き部を形成するステップが、前記ガード歯の表面が複合湾曲及び/又は角度形状を持つよう、前記ガード歯の表面に材料を追加するステップを含む、製造方法。
  5. 前記シート材が、約0.1mmの厚さを持つ、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記ガード歯のエッジを平滑化するステップを更に有する、請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
  7. ヘアトリマー用のヘアトリマーアタッチメントであって、前記ヘアトリマーアタッチメントが、
    固定刃支持部と、
    固定刃とを有し、前記固定刃は、
    前記ヘアトリマーの使用時に、ユーザの皮膚に当てられる前記アタッチメントの表面を形成する皮膚接触部と、
    角度付き部であって、前記皮膚接触に対して角度が付けられる角度付き部とを含み、複数の毛髪開口部は、前記皮膚接触部間の屈曲部に沿って間隔を空けて配置され、前記毛髪開口部の間の固定刃のガード歯の部分が、前記固定刃のガード歯を形成し、前記屈曲部が、1の方向に延びる軸の周りで形成され、前記固定刃が前記固定刃支持部の形状に適合し、前記固定刃は、前記ガード歯に形成された複合湾曲及び/又は角度付き部を更に有し、前記ガード歯の表面が、前記第1の方向の軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を持ち、前記第1の方向と直交する第2の方向の軸の周りで湾曲化され及び/又は角度を持ち、
    前記ヘアトリマーアタッチメントの固定刃が、シート材と、前記ガード歯における前記シート材の表面に適用される追加材料の層とを有し、前記複合湾曲部が前記追加材料の層により形成される、ヘアトリマーアタッチメント。
  8. 前記第2の方向が、前記皮膚接触部のユーザの皮膚に当てられる前記ヘアトリマーアタッチメントの表面に対して垂直である、請求項に記載のヘアトリマーアタッチメント。
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