[一実施形態]
図1は、一実施形態によるシェアリングシステム10を示すブロック図である。
シェアリングシステム10は、複数のユーザによってモバイルバッテリ100をシェアするためのシステムである。シェアリングシステム10はバッテリステーション12を含み得る。なお、後述するユーザ登録を済ませた者が、本実施形態におけるユーザに該当し得るが、これに限定されない。
バッテリステーション12は、複数のモバイルバッテリ100が配され得る設備である。バッテリステーション12は、例えばシェアリングシステム10を運営する運営事業者によって設置される。街中には、複数のバッテリステーション12が設置され得る。換言すれば、シェアリングシステム10は複数のバッテリステーション12を含み得る。ユーザは、バッテリステーション12に配されたモバイルバッテリ100を借り受け得る。また、ユーザは、借り受けたモバイルバッテリ100をバッテリステーション12に配することで、当該モバイルバッテリ100を上記運営事業者に返却し得る。バッテリステーション12は、街中の商業施設、店舗等に設置され得るが、これに限定されない。
バッテリステーション12には、充電器(充電設備、充電装置)14が備えられ得る。充電器14は、モバイルバッテリ100を充電し得る。充電器14には、バッテリポート14aが備えられ得る。バッテリポート14aの数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。バッテリポート14aには、モバイルバッテリ100が配され得る。充電器14は、バッテリポート14aに配されたモバイルバッテリ100を充電し得る。バッテリステーション12には、不図示の制御コンピュータが更に備えられ得る。当該制御コンピュータは、例えば充電器14に備えられる。当該制御コンピュータは、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等を含む。また、制御コンピュータは、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット等の通信ネットワークである。制御コンピュータは、後述する管理装置400と通信し得る。更に、制御コンピュータは、当該制御コンピュータが備えられたバッテリステーション12に配されているモバイルバッテリ100から、バッテリ情報を取得し得る。
バッテリ情報には、モバイルバッテリ100の識別情報が含まれ得る。また、バッテリ情報には、モバイルバッテリ100のSoC(State of Charge)を示す情報が含まれ得る。すなわち、バッテリ情報には、モバイルバッテリ100の残容量を示す情報が含まれ得る。バッテリステーション12の制御コンピュータは、取得したバッテリ情報を後述する管理装置400に送信し得る。
シェアリングシステム10を運営する運営事業者は、集配者を介して、ユーザに対してモバイルバッテリ100を集配し得る。これにより、ユーザは、バッテリステーション12に訪れることなしに、集配者からモバイルバッテリ100を借り受け得る。また、ユーザは、バッテリステーション12に訪れることなしに、集配者にモバイルバッテリ100を返却し得る。以下の説明において、モバイルバッテリ100をユーザに配送し得る集配者は配送者とも称される。以下の説明において、モバイルバッテリ100をユーザから回収し得る集配者は回収者とも称される。モバイルバッテリ100をユーザから回収した回収者は、当該モバイルバッテリ100をバッテリステーション12に返却してもよいし、当該モバイルバッテリ100を別のユーザに配送者として配送してもよい。なお、後述する集配者登録を済ませた者が、本実施形態における集配者に該当し得るが、これに限定されない。
シェアリングシステム10は、管理システム16を更に含む。管理システム16は、複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ100を管理するシステムである。管理システム16は、複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ100の集配を管理し得る。すなわち、管理システム16は、複数のユーザに対するモバイルバッテリ100の配送と、複数のユーザに対するモバイルバッテリ100の回収と、を管理し得る。管理システム16には、携帯端末200と端末装置300と管理装置400とが含まれる。携帯端末200と端末装置300と管理装置400とは、ネットワークNWに接続され得る。
携帯端末200は、ユーザによって所持される端末である。携帯端末200は、以下の説明においてユーザ端末200とも称される。ユーザ端末200は、例えばスマートフォンである。図1に図示されているユーザ端末200の数は2つであるが、ユーザ端末200の数は2つに限定されない。ユーザ端末200のより詳しい説明は後述する。
端末装置300は、集配者によって所持される端末である。端末装置300は、以下の説明において集配者端末300とも称される。集配者端末300は、例えばスマートフォンである。図1に図示されている集配者端末300の数は2つであるが、集配者端末300の数は2つに限定されない。集配者端末300のより詳しい説明は後述する。
管理装置400は、複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ100を管理するためのコンピュータ(サーバ)である。管理装置400は、例えば管理システム16を運営する運営事業者が管理するデータセンタ18に備えられる。管理装置400は、ネットワークNWを介してユーザ端末200と通信可能である。管理装置400は、ネットワークNWを介して集配者端末300と通信可能である。管理装置400のより詳しい説明は後述する。
図2は、モバイルバッテリ100の例を示すブロック図である。
モバイルバッテリ100は、バッテリセル102と、点灯部104と、測位部106と、通信部108と、演算部110と、記憶部(バッテリ記憶部)112とを備える。モバイルバッテリ100は、スピーカを備えてもよい。モバイルバッテリ100には、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。管理方法のより詳しい説明は後述する。
バッテリセル102には電荷が蓄えられ得る。バッテリセル102に蓄えられた電荷の量が、モバイルバッテリ100の残容量である。
点灯部104は、例えばLED(Light emitting diode)ランプを備える。点灯部104は、発光することで、モバイルバッテリ100の周辺にいる者に当該モバイルバッテリ100の位置を認識させ得る。
測位部106には、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、衛星測位システムを利用して、モバイルバッテリ100の現在の位置を示す情報である位置情報を取得する。
通信部108は、例えば無線通信用の通信器によって構成される。通信部108は、ネットワークNWを介して無線通信を行い得る。通信部108は、無線LAN(Local Area Network)を用いた通信を行ってもよい。また、通信部108は、Bluetooth(登録商標)規格を用いた通信(近距離通信)を行ってもよい。通信部108は、ユーザ端末200、集配者端末300、管理装置400と通信し得る。また、通信部108は、バッテリステーション12の制御コンピュータと通信し得る。
演算部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサによって構成され得る。すなわち、演算部110は、処理回路(processing circuitry)によって構成され得る。
記憶部112には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部112の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
演算部110には、制御部114と、容量情報取得部116と、通知部118とが備えられ得る。制御部114と、容量情報取得部116と、通知部118とは、記憶部112に記憶されているプログラムを演算部110が実行することによって実現され得る。
なお、制御部114と、容量情報取得部116と、通知部118とのうちの少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部114、容量情報取得部116、通知部118の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
制御部114は、モバイルバッテリ100の全体の制御を司る。例えば制御部114は、測位部106によって取得された位置情報を、通信部108を介して管理装置400に供給する。
容量情報取得部116は、モバイルバッテリ100の残容量を示す情報を取得する。モバイルバッテリ100の残容量を示す情報は、以下の説明において残容量情報とも称される。容量情報取得部116は、例えばバッテリセル102に蓄えられた電荷の量に基づいて残容量情報を取得する。容量情報取得部116によって取得された残容量情報は、制御部114によって、通信部108を介して管理装置400に供給され得る。また、容量情報取得部116によって取得された残容量情報は、上述したバッテリステーション12の制御コンピュータに、バッテリ情報の少なくとも一部として供給され得る。
通知部118は、モバイルバッテリ100を集配者から受け取る予定のユーザが当該モバイルバッテリ100に接近した場合に、点灯部104を制御して、当該点灯部104を発光させる。これにより、ユーザは、受け取る予定のモバイルバッテリ100の位置を認識し得る。その一方で、配送者は、当該配送者が所持しているモバイルバッテリ100の点灯部104の発光を視認することで、当該モバイルバッテリ100を受け取る予定のユーザが近くにいることを認識し得る。ユーザがモバイルバッテリ100に接近したか否かは、ユーザの位置であるユーザ位置がモバイルバッテリ100の位置から所定範囲内にあるか否かに基づいて判定され得る。ユーザ位置を示す情報は、後述する管理装置400の位置情報取得部412によって取得され得る。モバイルバッテリ100にスピーカが備えられている場合、通知部118は、ユーザが当該モバイルバッテリ100に接近した場合に当該スピーカから音声を出力させてもよい。ユーザは、スピーカから出力された音声を聞くことで、モバイルバッテリ100の位置を把握し得る。配送者は、スピーカから出力された音声を聞くことで、ユーザが近くにいることを把握し得る。
また、通知部118は、モバイルバッテリ100を回収する予定の回収者が当該モバイルバッテリ100に接近した場合に点灯部104を制御して、当該点灯部104を発光し得る。回収者は、当該発光を視認することで、回収する予定のモバイルバッテリ100の位置を認識し得る。また、ユーザは、当該発光を視認することで、モバイルバッテリ100を回収する予定の回収者が近くにいることを認識し得る。回収者がモバイルバッテリ100に接近したか否かは、回収者の位置である回収者位置がモバイルバッテリ100の位置から所定範囲内にあるか否かに基づいて判定され得る。回収者位置を示す情報は、後述する管理装置400の位置情報取得部412によって取得され得る。モバイルバッテリ100にスピーカが備えられている場合、通知部118は、回収者が当該モバイルバッテリ100に接近した場合に当該スピーカから音声を出力させてもよい。回収者は、スピーカから出力された音声を聞くことで、モバイルバッテリ100の位置を把握し得る。ユーザは、スピーカから出力された音声を聞くことで、回収者が近くにいることを把握し得る。
図3は、ユーザ端末200の例を示すブロック図である。
ユーザ端末200は、操作部202と、表示部204と、測位部206と、通信部208と、演算部210と、記憶部212とを備える。ユーザ端末200には、不図示のスピーカ、不図示のマイク、不図示のカメラ等が更に備えられてもよい。ユーザ端末200には、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。なお、ユーザ端末200は、上述したように、ユーザによって所持される端末である。
操作部202は、ユーザがユーザ端末200を操作する際に用いられ得る。表示部204には、不図示の表示素子が備えられる。表示素子は、例えば液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等である。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって操作部202と表示部204とのうちの少なくとも一部が構成されてもよい。
測位部206には、GNSSセンサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、衛星測位システムを利用して、ユーザ端末200の現在の位置を示す情報を取得する。なお、ユーザ端末200の位置は、当該ユーザ端末200を所持しているユーザの位置であるユーザ位置を実質的に示す。すなわち、測位部206は、ユーザ位置を示す情報であるユーザ位置情報を取得することができる。
通信部208は、例えば無線通信用の通信器によって構成される。通信部208は、ネットワークNWを介して無線通信を行い得る。通信部208は、無線LANを用いた通信を行ってもよい。また、通信部208は、Bluetooth(登録商標)規格を用いた通信を行ってもよい。通信部208は、管理装置400と通信し得る。また、通信部208は、バッテリステーション12の制御コンピュータと通信し得る。
演算部210は、例えばCPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。すなわち、演算部210は処理回路によって構成され得る。
記憶部212は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部212の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。記憶部212には、例えば、ユーザ端末200が通信部208を介して管理装置400から受信した情報が記憶され得る。
演算部210には、制御部214と情報提供部216と依頼情報生成部218とが備えられ得る。制御部214と情報提供部216と依頼情報生成部218とは、記憶部212に記憶されているプログラムを演算部210が実行することによって実現され得る。
なお、制御部214と情報提供部216と依頼情報生成部218とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部214、情報提供部216、依頼情報生成部218の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
制御部214は、ユーザ端末200の全体の制御を司る。例えば制御部214は、測位部206によって取得されたユーザ位置情報を、通信部208を介して管理装置400に供給する。また、制御部214は、モバイルバッテリ100の集配をユーザが依頼するためのUI(User Interface)をユーザに提供する。例えば制御部214は、表示部204を制御して、モバイルバッテリ100の集配をユーザが依頼するためのGUI(Graphical User Interface)を表示部204に表示させる。制御部214は、モバイルバッテリ100の集配依頼を、通信部208を介して管理装置400に送信し得る。
情報提供部216は、ユーザ端末200に備えられた表示部204、スピーカ等を制御して、ユーザに集配者情報を提供する。集配者情報は、ユーザに対してモバイルバッテリ100を集配し得る集配者に関する情報である。集配者情報は、例えば、ユーザから所定範囲内にいる集配者の位置等を示す。集配者情報は、後述する情報生成部418によって生成される。集配者情報と情報生成部418とのより詳しい説明は後述する。
図4は、集配者端末300の例を示すブロック図である。
集配者端末300は、操作部302と、表示部304と、測位部306と、通信部308と、演算部310と、記憶部312とを備える。集配者端末300には、不図示のスピーカ、不図示のマイク、不図示のカメラ等が更に備えられてもよい。集配者端末300には、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。なお、集配者端末300は、上述したように、集配者によって所持される端末である。
操作部302は、集配者が集配者端末300を操作する際に用いられ得る。表示部304には、不図示の表示素子が備えられる。表示素子は、例えば液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等である。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって操作部302と表示部304とのうちの少なくとも一部が構成されてもよい。
測位部306には、GNSSセンサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、衛星測位システムを利用して、集配者端末300の現在の位置を示す情報を取得する。なお、集配者端末300の位置は、当該集配者端末300を所持している集配者の位置である集配者位置を実質的に示す。すなわち、測位部306は、集配者位置を示す情報である集配者位置情報を取得することができる。
なお、集配者がモバイルバッテリ100を配送する配送者である場合、以下の説明において集配者位置は配送者位置とも称されるとともに、集配者位置情報は配送者位置情報とも称される。その一方で、集配者がモバイルバッテリ100を回収する回収者である場合、以下の説明において集配者位置は回収者位置とも称されるとともに、集配者位置情報は回収者位置情報とも称される。
通信部308は、例えば無線通信用の通信器によって構成される。通信部308は、ネットワークNWを介して無線通信を行い得る。通信部308は、無線LANを用いた通信を行ってもよい。また、通信部308は、Bluetooth(登録商標)規格を用いた通信を行ってもよい。通信部308は、管理装置400と通信し得る。また、通信部308は、バッテリステーション12の制御コンピュータと通信し得る。
演算部310は、例えばCPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。すなわち、演算部310は処理回路によって構成され得る。
記憶部312は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部312の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。記憶部312には、例えば、集配者端末300が通信部308を介して管理装置400から受信した情報が記憶され得る。
演算部310には、制御部314と情報提供部316と依頼受注部318とが備えられ得る。制御部314と情報提供部316と依頼受注部318とは、記憶部312に記憶されているプログラムを演算部310が実行することによって実現され得る。
なお、制御部314と情報提供部316と依頼受注部318とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部314、情報提供部316、依頼受注部318の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
制御部314は、集配者端末300の全体の制御を司る。例えば制御部314は、測位部306によって取得された集配者位置情報を、通信部308を介して管理装置400に供給する。
情報提供部316は、集配者端末300に備えられた表示部304、スピーカ等を制御して、集配者にユーザ情報を提供する。ユーザ情報は、モバイルバッテリ100の集配を要し得るユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、集配者から所定範囲内にいるユーザの位置等を示す。ユーザ情報は、後述する情報生成部418(図5参照)によって生成される。ユーザ情報と情報生成部418とのより詳しい説明は後述する。
図5は、管理装置400の例を示すブロック図である。
管理装置400は、通信部402と、演算部404と、記憶部406とを備える。管理装置400には、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。なお、管理装置400は、上述したように、モバイルバッテリ100を管理するためのサーバコンピュータである。
通信部402は、例えば不図示の通信器によって構成される。通信部402は、ユーザ端末200と通信して、当該ユーザ端末200からユーザ位置情報を受信し得る。通信部402は、集配者端末300と通信して、当該集配者端末300から集配者位置情報を受信し得る。通信部402は、モバイルバッテリ100またはバッテリステーション12(制御コンピュータ)と通信して、バッテリ情報を受信し得る。
演算部404は、例えばCPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。すなわち、演算部404は処理回路によって構成され得る。
記憶部406は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部406の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部406には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。
記憶部406は、例えば、ユーザ端末200、集配者端末300等から通信部402が受信した情報を記憶し得る。また、記憶部406は、例えば、後述する情報生成部418によって生成された情報を記憶し得る。記憶部406は、地図情報を更に記憶し得る。また、記憶部406は、モバイルバッテリ100の集配履歴を示す情報を更に記憶し得る。モバイルバッテリ100の集配履歴は、例えば、ユーザにモバイルバッテリ100を集配した集配者を示す情報と、モバイルバッテリ100を集配されたユーザを示す情報と、集配されたモバイルバッテリ100を示す情報とを含み得る。モバイルバッテリ100の集配履歴は、モバイルバッテリ100の集配依頼が発生した場所(ユーザ位置)を示す情報と、当該集配依頼が発生した日時を示す情報と、後述するユーザと集配者との待ち合わせ場所を示す情報とを更に含み得る。ユーザにモバイルバッテリ100を集配した集配者を示す情報と、モバイルバッテリ100を集配されたユーザを示す情報と、集配されたモバイルバッテリ100を示す情報と、モバイルバッテリ100の集配依頼が発生した場所を示す情報と、当該集配依頼が発生した日時を示す情報と、後述するユーザと集配者との待ち合わせ場所を示す情報とは、集配履歴において関連付けられ得る。
演算部404には、制御部408と、登録受付部410と、位置情報取得部412と、将来位置予測部414と、バッテリ情報取得部416と、情報生成部418と、提案部420とが備えられ得る。演算部404には、過去需要情報生成部422と、集配需要予測部424と、利用実績情報取得部426と、状態判定部428と、最大充電容量判定部430と、交換時期推定部432とが更に備えられ得る。演算部404には、在庫不足ステーション判定部434と、在庫過剰ステーション判定部436と、依頼対象集配者選択部438と、配送制限集配者選択部440とが更に備えられ得る。演算部404には、低残容量バッテリ判定部442と、時間余裕判定部444と、特典付与部446と、残容量情報取得部448と、モバイルバッテリ選択部450とが更に備えられ得る。演算部404には、高残容量バッテリ判定部452と、時系列データ取得部454と、長時間高残容量バッテリ判定部456とが更に備えられ得る。演算部404には、稼働状況情報取得部458と、休憩要否判定部460と、提供情報選択部462と、集配環境情報取得部464と、故障情報取得部466とが更に備えられ得る。演算部404には、充電状況情報取得部468と、回収依頼情報配信部470とが更に備えられ得る。演算部404には、利用需要情報取得部472と、稼働指示通知部474と、稼働場所通知部476とが更に備えられ得る。演算部404には、配送依頼情報配信部478と、人流データ取得部480と、ホルダ位置決定部482と、配送先情報提供部484とが更に備えられ得る。
制御部408と、登録受付部410と、位置情報取得部412と、将来位置予測部414と、バッテリ情報取得部416と、情報生成部418と、提案部420とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。過去需要情報生成部422と、集配需要予測部424と、利用実績情報取得部426と、状態判定部428と、最大充電容量判定部430と、交換時期推定部432とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。在庫不足ステーション判定部434と、在庫過剰ステーション判定部436と、依頼対象集配者選択部438と、配送制限集配者選択部440とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。低残容量バッテリ判定部442と、時間余裕判定部444と、特典付与部446と、残容量情報取得部448と、モバイルバッテリ選択部450とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。高残容量バッテリ判定部452と、時系列データ取得部454と、長時間高残容量バッテリ判定部456とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。稼働状況情報取得部458と、休憩要否判定部460と、提供情報選択部462と、集配環境情報取得部464と、故障情報取得部466とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。充電状況情報取得部468と、回収依頼情報配信部470とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。利用需要情報取得部472と、稼働指示通知部474と、稼働場所通知部476とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。配送依頼情報配信部478と、人流データ取得部480と、ホルダ位置決定部482と、配送先情報提供部484とは、記憶部406に記憶されているプログラムを演算部404が実行することによって実現され得る。
なお、制御部408と、登録受付部410と、位置情報取得部412と、将来位置予測部414と、バッテリ情報取得部416と、情報生成部418と、提案部420とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。過去需要情報生成部422と、集配需要予測部424と、利用実績情報取得部426と、状態判定部428と、最大充電容量判定部430と、交換時期推定部432とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。在庫不足ステーション判定部434と、在庫過剰ステーション判定部436と、依頼対象集配者選択部438と、配送制限集配者選択部440とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。低残容量バッテリ判定部442と、時間余裕判定部444と、特典付与部446と、残容量情報取得部448と、モバイルバッテリ選択部450とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。高残容量バッテリ判定部452と、時系列データ取得部454と、長時間高残容量バッテリ判定部456とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。稼働状況情報取得部458と、休憩要否判定部460と、提供情報選択部462と、集配環境情報取得部464と、故障情報取得部466とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。充電状況情報取得部468と、回収依頼情報配信部470とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。利用需要情報取得部472と、稼働指示通知部474と、稼働場所通知部476とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。配送依頼情報配信部478と、人流データ取得部480と、ホルダ位置決定部482と、配送先情報提供部484とのうちの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。
また、制御部408と、登録受付部410と、位置情報取得部412と、将来位置予測部414と、バッテリ情報取得部416と、情報生成部418と、提案部420とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。過去需要情報生成部422と、集配需要予測部424と、利用実績情報取得部426と、状態判定部428と、最大充電容量判定部430と、交換時期推定部432とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。在庫不足ステーション判定部434と、在庫過剰ステーション判定部436と、依頼対象集配者選択部438と、配送制限集配者選択部440とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。低残容量バッテリ判定部442と、時間余裕判定部444と、特典付与部446と、残容量情報取得部448と、モバイルバッテリ選択部450とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。高残容量バッテリ判定部452と、時系列データ取得部454と、長時間高残容量バッテリ判定部456とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。稼働状況情報取得部458と、休憩要否判定部460と、提供情報選択部462と、集配環境情報取得部464と、故障情報取得部466とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。充電状況情報取得部468と、回収依頼情報配信部470とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。利用需要情報取得部472と、稼働指示通知部474と、稼働場所通知部476とのうちの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
制御部408は、管理装置400の全体の制御を司る。例えば制御部408は、通信部402を制御して、記憶部406によって記憶されている情報をユーザ端末200、集配者端末300に適宜送信し得る。
登録受付部410は、シェアリングシステム10をユーザとして利用することを希望する者が行うユーザ登録を受け付ける。シェアリングシステム10をユーザとして利用することを希望する者は、例えばスマートフォン等の端末にインストール可能な所定のアプリケーションソフトを用いて、ユーザ登録を行い得る。登録受付部410は、ユーザ登録を済ませたユーザに固有の情報である識別情報を記憶部406に記憶させ得る。ユーザの識別情報は、以下の説明においてユーザ識別情報とも称される。
また、登録受付部410は、集配者として活動することを希望する者が行う集配者登録を受け付ける。集配者として活動することを希望する者は、例えばスマートフォン等の端末にインストール可能な所定のアプリケーションソフトを用いて、集配者登録を行い得る。登録受付部410は、集配者登録を済ませた集配者に固有の情報である識別情報を記憶部406に記憶させ得る。集配者の識別情報は、以下の説明において集配者識別情報とも称される。
位置情報取得部412は、通信部402がユーザ端末200から受信したユーザ位置情報を取得する。位置情報取得部412は、ユーザ位置情報を逐次取得し得る。位置情報取得部412は、複数のユーザ端末200から、複数のユーザ位置情報を取得し得る。位置情報取得部412は、取得したユーザ位置情報を、ユーザ識別情報に関連付けて記憶部406に記憶させ得る。
また、位置情報取得部412は、通信部402が集配者端末300から受信した集配者位置情報を取得する。位置情報取得部412は、集配者位置情報を逐次取得し得る。位置情報取得部412は、複数の集配者端末300から、複数の集配者位置情報を取得し得る。位置情報取得部412は、取得した集配者位置情報を、集配者識別情報に関連付けて記憶部406に記憶させ得る。
将来位置予測部414は、将来のユーザ位置である将来ユーザ位置を予測する。換言すれば、将来位置予測部414は、ユーザの将来位置を予測する。将来位置予測部414は、例えば、ユーザの行動計画と、位置情報取得部412によって取得されたユーザ位置とに基づいて、将来ユーザ位置を予測する。将来位置予測部414は、予測した将来ユーザ位置を、ユーザ識別情報に関連付けて記憶部406に記憶させ得る。
ユーザの行動計画は、例えばユーザの目的地、当該目的地へのユーザの到着予定時刻、当該目的地へのユーザの移動手段等を示す情報である。ユーザは、ユーザ端末200を操作して、当該ユーザの行動計画を管理装置400に送信し得る。なお、将来位置予測部414は、ユーザの現在の行動に基づいて、ユーザの将来位置を予測してもよい。例えば、ユーザが列車を利用している場合、当該列車の時刻表等に基づいて、ユーザの将来位置が予測され得る。また、例えば、ユーザが道路を歩行中の場合、当該道路に関する地図情報と、当該ユーザの移動速度と、当該ユーザの移動方向とに基づいて、当該ユーザの将来位置が予測され得る。また、将来位置予測部414は、当該ユーザのスケジュール情報に基づいて、当該ユーザの将来位置を予測してもよい。スケジュール情報は、ユーザ端末200に備えられた記憶部212に予め記憶され得る。
バッテリ情報取得部416は、通信部402を介して、モバイルバッテリ100のバッテリ情報を取得する。なお、上述したように、バッテリ情報は、モバイルバッテリ100の識別情報と、当該モバイルバッテリ100の残容量を示す情報とを含み得る。バッテリ情報取得部416は、取得したバッテリ情報を、当該バッテリ情報が示すモバイルバッテリ100を所持しているユーザに関連付けて、記憶部406に記憶させ得る。バッテリ情報取得部416は、取得したバッテリ情報を、当該バッテリ情報が示すモバイルバッテリ100を所持している集配者に関連付けて、記憶部406に記憶させ得る。バッテリ情報取得部416は、取得したバッテリ情報を、当該バッテリ情報が示すモバイルバッテリ100が配されているバッテリステーション12に関連付けて、記憶部406に記憶させ得る。
情報生成部418は、集配者情報を生成する。集配者情報は、上述したように、ユーザに対してモバイルバッテリ100を集配し得る集配者に関する情報である。情報生成部418は、集配者位置とユーザ位置とに基づいて集配者情報を生成し得る。より具体的には、情報生成部418は、集配者位置とユーザ位置と地図情報とに基づいて集配者情報を生成し得る。情報生成部418は、ユーザ位置から所定範囲内にある集配者位置を示す情報を、集配者情報に含ませ得る。より具体的に、例えば情報生成部418は、ユーザ位置から所定範囲内にある集配者位置を示す図形をユーザ端末200の表示部204に地図MPとともに表示させるための情報を、集配者情報に含ませ得る。なお、所定範囲は、将来ユーザ位置から所定距離以内となる範囲でもよいし、集配者が将来ユーザ位置に到達するための想定移動時間が所定時間以内となる範囲でもよい。
制御部408は、情報生成部418によって生成された集配者情報を、通信部402を介してユーザ端末200に送信し得る。ユーザ端末200の情報提供部216は、管理装置400から受信した集配者情報を表示部204に表示し得る。これにより、集配者情報がユーザに提供される。
上述したように、集配者情報は、集配者位置を示す図形をユーザ端末200の表示部204に地図MPとともに表示させるための情報を含み得る。その場合、情報提供部216は、表示部204に地図MPを表示するとともに、集配者位置を示す図形500を地図MP上に表示し得る(図8、図9も参照)。これにより、ユーザは、当該ユーザにモバイルバッテリ100を集配し得る集配者の位置を容易に把握し得る。
情報提供部216は、当該情報提供部216が備えられたユーザ端末200を所持しているユーザの位置を示す図形を地図MP上に更に表示してもよい。これにより、ユーザは、当該ユーザと集配者との位置関係を容易に把握し得る。ユーザ位置を示す図形を地図MP上に表示させる場合、情報提供部216は、ユーザ端末200の測位部206からユーザ位置情報を取得し得るが、これに限定されない。情報提供部216は、管理装置400からユーザ位置情報を取得してもよい。
図6は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。ユーザに対して集配者情報を提供する場合の例が、図6には示されている。
ステップS1において、管理装置400の位置情報取得部412が、集配者位置情報を取得する。また、ステップS2において、管理装置400の位置情報取得部412が、ユーザ位置情報を取得する。
次にステップS3に移り、管理装置400の情報生成部418が集配者情報を生成する。情報生成部418は、将来ユーザ位置と集配者位置とに基づいて集配者情報を生成する。
次にステップS4に移り、管理装置400の通信部402が、情報生成部418によって生成された集配者情報をユーザ端末200に送信する。
次にステップS5に移り、ユーザ端末200の情報提供部216が、管理装置400から受信した集配者情報をユーザに提供する。すなわち、ユーザ端末200を用いて集配者情報がユーザに提供される。情報提供部216は、例えば表示部204に地図MPを表示するとともに、集配者位置を示す図形を当該地図MP上に表示させることで、集配者情報をユーザに提供する。こうして、図6に例示する動作が完了する。
情報生成部418は、集配者位置と将来ユーザ位置とに基づいて集配者情報を生成してもよい。より具体的には、情報生成部418は、集配者位置と将来ユーザ位置と地図情報とに基づいて集配者情報を生成してもよい。上述したように、将来ユーザ位置は、将来位置予測部414によって、ユーザ位置に基づいて予測され得る。この場合、情報生成部418は、将来ユーザ位置から所定範囲内にある集配者位置を示す情報を、集配者情報に含ませ得る。より具体的に、情報生成部418は、将来ユーザ位置から所定範囲内にある集配者位置を示す図形をユーザ端末200の表示部204に地図MPとともに表示させるための情報を、集配者情報に含ませ得る。
図7は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。集配者情報が将来ユーザ位置を用いて生成される場合の例が、図7には示されている。
図7のステップS1は、図6のステップS1と同様に行われ得る。また、図7のステップS2は、図6のステップS2と同様に行われ得る。
図7に示す例では、ステップS2の後にステップS6が行われ得る。ステップS6では、管理装置400の将来位置予測部414が、将来ユーザ位置を予測する。将来位置予測部414は、例えば、ユーザ位置情報とユーザの行動計画とに基づいて将来ユーザ位置を予測する。ユーザ位置情報は、上述したように、ステップS2において取得される。ユーザの行動計画は、上述したように、ユーザによって、ユーザ端末200を用いて管理装置400に適宜送信される。
図7によれば、ステップS6の次に、ステップS3が行われる。ステップS3では、管理装置400の情報生成部418が集配者情報を生成する。図7のステップS3では、情報生成部418は、将来ユーザ位置と集配者位置とに基づいて集配者情報を生成する。
図7によれば、ステップS3の後に、ステップS4とステップS5とが行われる。図7のステップS4は、図6のステップS4と同様に行われ得る。また、図7のステップS5は、図6のステップS5と同様に行われ得る。こうして、図7に例示する動作が完了する。
情報生成部418は、モバイルバッテリ100の配送とモバイルバッテリ100の回収とのうちのいずれをユーザが要し得るかに応じて、当該ユーザに提供する集配者情報の内容を異ならせてもよい。この点を踏まえ、情報生成部418について更に説明する。
モバイルバッテリ100の配送を要し得るユーザには、配送者に関する集配者情報が提供されることが好ましい。配送者に関する集配者情報は、以下の説明において配送者情報とも称される。情報生成部418は、将来ユーザ位置を示す情報と配送者位置情報とに基づいて、将来ユーザ位置から所定範囲内にある配送者位置を示す情報を配送者情報に含ませ得る。また、情報生成部418は、バッテリ情報取得部416によって取得されたバッテリ情報に基づいて、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報をも配送者情報に含ませ得る。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報をユーザに提供し得る。ユーザは、提供された配送者情報を用いて、当該ユーザが所望する残容量を有するモバイルバッテリ100を配送可能な配送者を容易に発見し得る。
情報生成部418は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形をユーザ端末200の表示部204に表示させるための情報を、配送者情報に含ませてもよい。これにより、情報提供部216は、集配者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形を地図MPとともに表示部204に表示させ得る。配送者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形は、例えば当該残容量に応じて形状と色とサイズとのうちの少なくとも1つが変化する。ユーザは、表示部204を見ることで、配送者が所持するモバイルバッテリ100の残容量を容易に把握し得る。
情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量が予め決められた閾値である残容量閾値以下になった場合にのみ、当該ユーザに提供する配送者情報を生成してもよい。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、所持しているモバイルバッテリ100の残容量が残容量閾値以下になったユーザに対して、当該ユーザに別のモバイルバッテリ100を配送し得る配送者に関する配送者情報を提供し得る。すなわち、情報提供部216は、モバイルバッテリ100の配送を要する可能性が高いユーザに対して、配送者情報を提供し得る。残容量閾値は、管理装置400の記憶部406によって予め記憶され得る。
情報生成部418は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報を配送者情報に含ませてもよい。情報生成部418は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報を、例えばモバイルバッテリ100の集配履歴に基づいて取得し得る。その場合、情報生成部418は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の数を示す図形を地図MPとともにユーザ端末200の表示部204に表示させるための情報を、配送者情報に含ませ得る。これにより、情報提供部216は、配送者が所持しているモバイルバッテリ100の数を示す図形を地図MPとともにユーザ端末200の表示部204に表示させ得る。モバイルバッテリ100のユーザは、表示部204を見ることで、当該ユーザが所望する個数のモバイルバッテリ100を配送可能な配送者を容易に発見し得る。
図8は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。回収者情報を表示部204に表示する場合の例が、図8には示されている。
配送者情報を受信したユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図8に例示される表示画面204aを、表示部204に表示させ得る。表示画面204aには、地図MPと図形500と図形502と図形504とが表示され得る。図形500と図形502と図形504とは地図MP上に表示され得る。図形500は配送者位置(集配者位置)を示す。図形502はユーザ位置を示す。すなわち、図8の図形502は、図8の表示画面204aを表示している表示部204が備えられているユーザ端末200の位置を示す。図形504は、配送者が所持するモバイルバッテリ100の残容量を示す。
図形504は、配送者が所持するモバイルバッテリ100の残容量に応じて、例えば色、サイズ等が変化する。例えば図8の図形504は、モバイルバッテリ100の残容量を示す残量メータを表している。図8の図形504の色付き部分(黒塗り部分)が多いほど、モバイルバッテリ100の残容量が多いことを表している。配送者が所持するモバイルバッテリ100の数に応じた数の図形504が、表示画面204aに表示され得る。すなわち、図形504の数は、配送者が所持するモバイルバッテリ100の数を示す。
情報提供部216は、モバイル機器バッテリの残容量を示す情報を、表示部204に表示させてもよい。モバイル機器バッテリは、例えば、ユーザ端末200に備えられたメインバッテリである。モバイル機器バッテリのより詳しい説明は後述する。ユーザが既にモバイルバッテリ100を所持している場合、情報提供部216は、当該モバイルバッテリ100の残容量を示す情報を、表示部204に表示させてもよい。情報提供部216は、例えば図8に示すように、図形506を表示画面204aに更に表示させてもよい。図形506は、モバイル機器バッテリの残容量を示してもよいし、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示してもよい。図形506の表示位置は、図8においては表示画面204aのうちの地図MPを避けた位置であるが、これに限定されない。
配送者位置を示す図形500の色、サイズ等は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量と、配送者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量と、に応じて変化してもよい。例えば図形500の色、サイズ等は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量よりも多い残容量のモバイルバッテリ100を配送可能な配送者を示しているか否かに応じて変化してもよい。これにより、ユーザは、当該ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量よりも多い残容量を有するモバイルバッテリ100を配送可能な配送者を容易に発見し得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報と、配送者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報とに基づいて配送者情報を生成する。配送者情報において指示された図形500の色、サイズ等を、ユーザ端末200(演算部210)が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報と、配送者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報とに基づいて変更してもよい。配送者が所持するモバイルバッテリ100の残容量を示す図形504の色、サイズ等が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量と、配送者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量とに応じて変化してもよい。
図8の説明は以上であるが、モバイルバッテリ100の配送を要し得るユーザのために表示画面204aに表示され得る情報は、図8に示す内容に限定されない。この点は、必要に応じて追って説明する。
モバイルバッテリ100の回収を要し得るユーザには、回収者に関する集配者情報が提供されることが好ましい。回収者に関する集配者情報は、以下の説明において回収者情報とも称される。情報生成部418は、将来ユーザ位置を示す情報と回収者位置情報とに基づいて、将来ユーザ位置から所定範囲内にある回収者位置を示す情報を回収者情報に含ませ得る。また、情報生成部418は、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報を回収者情報に含ませ得る。情報生成部418は、回収者が所持可能なモバイルバッテリ100の最大数と、回収者が現在所持しているモバイルバッテリ100の数との差に基づいて、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報を生成し得る。回収者が所持可能なモバイルバッテリ100の最大数を示す情報は、回収者によって集配者端末300を用いて管理装置400に事前に送信され得る。回収者が現在所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報は、モバイルバッテリ100の集配履歴に基づいて取得され得る。
図9は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。回収者情報を表示部204に表示する場合の例が、図9には示されている。
回収者情報を受信したユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図9に例示される表示画面204bを、表示部204に表示させ得る。表示画面204bには、地図MPと図形500と図形502とが表示され得る。図形500は、表示画面204bにおいて回収者位置(集配者位置)を示す。図形502はユーザ位置を示す。すなわち、図9の図形502は、図9の表示画面204bを表示している表示部204が備えられているユーザ端末200の位置を示す。
表示画面204bには、図形508が更に表示され得る。図形508は地図MP上に表示され得る。図形508は、回収者がモバイルバッテリ100を回収可能であることを示す。図形508に付された数字は、図9に示す例においては、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示している。図形508に付された数字が例えば「3」である場合には、当該図形508は、当該回収者がモバイルバッテリ100を3つまで回収可能であることを示している。なお、図形508はこれに限定されない。
回収者位置を示す図形500の色、サイズ等は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数と、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて変化してもよい。その場合、ユーザが回収を希望しているモバイルバッテリ100の数と、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて、図形500の色、サイズ等が変化することが好ましい。例えば図形500の色、サイズ等は、ユーザが回収を希望しているモバイルバッテリ100の全てを回収可能な回収者を示しているか否かに応じて変化してもよい。これにより、ユーザは、当該ユーザが所持しているモバイルバッテリ100を全て回収し得る回収者を容易に発見し得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報と、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報とに基づいて回収者情報を生成する。回収者情報において指示された図形500の色、サイズ等を、ユーザ端末200(演算部210)が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報と、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報とに基づいて変更してもよい。図形508の色、サイズ等が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数と、回収者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて変化してもよい。
なお、情報提供部216は、図8に示す表示画面204aと図9に示す表示画面204bとを1つの表示画面にまとめて表示してもよい。例えば情報提供部216は、図8に示す表示画面204a上に、図9に示す図形508を更に表示させてもよい。図形508は、上述したように、回収者がモバイルバッテリ100を回収可能であることを示す図形である。その場合、配送者情報と回収者情報とがユーザに対して同時に提供され得る(図16も参照)。
図9の説明は以上であるが、モバイルバッテリ100の回収を要し得るユーザのために表示画面204bに表示され得る情報は、図9に示す内容に限定されない。この点は、必要に応じて追って説明する。
上述した情報生成部418は、集配者情報のみならず、ユーザ情報をも生成し得る。ユーザ情報は、上述したように、モバイルバッテリ100の集配を要し得るユーザに関する情報である。情報生成部418は、位置情報取得部412によって取得されたユーザ位置情報と集配者位置情報とに基づいて、ユーザ情報を生成し得る。情報生成部418は、集配者位置から所定範囲内にあるユーザ位置を示す情報を、ユーザ情報に含ませ得る。より具体的には、情報生成部418は、集配者位置から所定範囲内にあるユーザ位置を示す図形を集配者端末300の表示部304に地図MPとともに表示させるための情報を、ユーザ情報に含ませ得る。なお、所定範囲は、集配者位置から所定距離以内となる範囲でもよいし、集配者がユーザ位置に到達するための想定移動時間が所定時間以内となる範囲でもよい。
制御部408は、情報生成部418によって生成されたユーザ情報を、通信部402を介して集配者端末300に送信し得る。集配者端末300の情報提供部316は、管理装置400から受信したユーザ情報を表示部304に表示し得る。これにより、ユーザ情報が集配者に提供される。
上述したように、ユーザ情報は、ユーザ位置を示す図形を集配者端末300の表示部304に地図MPとともに表示させるための情報を含み得る。その場合、情報提供部316は、表示部304に地図MPを表示するとともに、ユーザ位置を示す図形600を地図MP上に表示し得る(図11も参照)。これにより、集配者は、ユーザの位置を容易に把握し得る。
情報提供部316は、当該情報提供部316が備えられた集配者端末300を所持している集配者の位置を示す図形を地図MP上に更に表示してもよい。これにより、集配者は、当該集配者とユーザとの位置関係を容易に把握し得る。集配者位置を示す図形を地図MP上に表示させる場合、情報提供部316は、集配者端末300の測位部306から集配者位置情報を取得し得るが、これに限定されない。情報提供部316は、管理装置400から集配者位置情報を取得してもよい。
図10は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。集配者に対してユーザ情報を提供する場合の例が、図10には示されている。
ステップS11において、管理装置400の位置情報取得部412が、集配者位置情報を取得する。
また、ステップS12において、管理装置400の位置情報取得部412が、ユーザ位置情報を取得する。
次にステップS13に移り、管理装置400の情報生成部418がユーザ情報を生成する。情報生成部418は、ユーザ位置と集配者位置とに基づいてユーザ情報を生成する。
次にステップS14に移り、管理装置400の通信部402が、情報生成部418によって生成されたユーザ情報を集配者端末300に送信する。
次にステップS15に移り、集配者端末300の情報提供部316が、管理装置400から受信したユーザ情報を集配者に提供する。すなわち、集配者端末300を用いてユーザ情報が集配者に提供される。情報提供部316は、例えば表示部304に地図MPを表示するとともに、ユーザ位置を示す図形を当該地図MP上に表示させることで、ユーザ情報を集配者に提供する。こうして、図10に例示する動作が完了する。
以下、情報生成部418によるユーザ情報の生成について、更に説明する。
情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数(ゼロを含む)を示す情報をユーザ情報に含ませ得る。例えば情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す図形を集配者端末300の表示部304に表示させるための情報を、ユーザ情報に含ませ得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報を集配者に提供し得る。集配者は、提供されたユーザ情報を用いて、例えばモバイルバッテリ100を所持していないユーザを容易に発見し得る。すなわち、集配者は、提供されたユーザ情報を用いて、モバイルバッテリ100の配送を依頼する可能性が高いユーザを容易に発見し得る。情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報を、例えば管理装置400の記憶部406に記憶された集配履歴に基づいて取得し得る。
情報生成部418は、ユーザが既に所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報をユーザ情報に更に含ませ得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、ユーザが既に所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を集配者に提供し得る。集配者は、提供されたユーザ情報を用いて、例えば残容量が少ないモバイルバッテリ100を所持しているユーザを容易に発見し得る。すなわち、集配者は、提供されたユーザ情報を用いて、モバイルバッテリ100の集配を依頼する可能性が高いユーザを容易に発見し得る。ユーザが既に所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報は、バッテリ情報取得部416によって取得され得る。
情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形を集配者端末300の表示部304に表示させるための情報を、ユーザ情報に含ませてもよい。これにより、情報提供部316は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形を地図MPとともに表示部304に表示させ得る。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形は、例えば当該残容量に応じて形状と色とサイズとのうちの少なくとも1つが変化する。集配者は、表示部304を見ることで、ユーザが所持するモバイルバッテリ100の残容量を容易に把握し得る。
図11は、集配者端末300の表示部304における表示の例を示す図である。ユーザ情報を表示部304に表示する場合の例が、図11には示されている。
集配者端末300の通信部308によってユーザ情報が受信された場合、集配者端末300の情報提供部316は、例えば図11に示されるような表示画面304aを、表示部304に表示させ得る。表示画面304aには、地図MPと図形600と図形602とが表示され得る。図形600と図形602とは地図MP上に表示され得る。図形600はユーザ位置を示す。図形602は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す。
図形602は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量に応じて、例えば色、サイズ等が変化する。図11に示す例においては、図形602は、モバイルバッテリ100の残容量を示す残量メータを示している。図11に示す例においては、図形602の色付き部分(黒塗り部分)が多いほど、モバイルバッテリ100の残容量が多いことを示している。ユーザが所持するモバイルバッテリ100の数に応じた数の図形602が、表示画面304aに表示され得る。すなわち、図形602の数は、ユーザが所持するモバイルバッテリ100の数を示す。
ユーザ位置を示す図形600の色、サイズ等は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量と、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量とに応じて変化してもよい。例えば図形600の色、サイズ等は、当該図形600によって示されるユーザが所持するモバイルバッテリ100の残容量が、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量よりも少ないか否かに応じて変化してもよい。これにより、集配者は、当該集配者にモバイルバッテリ100の配送を依頼する可能性が高いユーザを容易に発見し得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報と、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報とに基づいてユーザ情報を生成する。ユーザ情報において指示された図形600の色、サイズ等を、集配者端末300(演算部310)が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報と、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報とに基づいて変更してもよい。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形602の色、サイズ等が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量と、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量とに応じて変化してもよい。
ユーザ位置を示す図形600の色、サイズ等は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数と、集配者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて変化してもよい。その場合、ユーザが回収を希望しているモバイルバッテリ100の数と、集配者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて、図形600の色、サイズ等が変化することが好ましい。例えば図形600の色、サイズ等は、当該図形600によって示されるユーザが回収を希望しているモバイルバッテリ100の全てを集配者が回収可能であるか否かに応じて変化することが好ましい。これにより、集配者は、当該集配者にモバイルバッテリ100の回収を依頼する可能性が高いユーザを容易に発見し得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報と、集配者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報とに基づいて集配者情報を生成し得る。ユーザ情報において指示された図形600の色、サイズ等を、集配者端末300(演算部310)が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数を示す情報と、集配者が回収可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報とに基づいて変更してもよい。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形602の色、サイズ等が、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の数と、集配者が回収可能なモバイルバッテリ100の数とに応じて変化してもよい。
表示画面304aには、図形604と図形606とが更に表示され得る。図形604と図形606とは地図MP上に表示され得る。図形604は、集配者位置を示す。すなわち、図11の図形604は、図11の表示画面304aを表示している表示部304が備えられている集配者端末300の位置を示す。図形606は、集配者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す。集配者が所持するモバイルバッテリ100の数に応じた数の図形606が、表示画面304aに表示され得る。すなわち、図形606の数は、集配者が所持するモバイルバッテリ100の数を示す。
図形606は、集配者が所持しているモバイルバッテリ100の残容量に応じて、例えば色、サイズ等が変化する。例えば図11の図形606は、モバイルバッテリ100の残容量を示す残量メータを表している。図11の図形606の色付き部分(黒塗り部分)が多いほど、モバイルバッテリ100の残容量が多いことを表している。
図11の説明は以上であるが、集配者のために表示画面304aに表示され得る情報は、図11に示す内容に限定されない。この点は、必要に応じて追って説明する。
上述したように、ユーザ端末200の演算部210には、依頼情報生成部218が備えられ得る。依頼情報生成部218は、依頼情報を生成する。依頼情報は、モバイルバッテリ100の集配依頼に関する情報である。ユーザがモバイルバッテリ100の配送を要する場合、依頼情報には、例えばユーザ識別情報と、ユーザが要するモバイルバッテリ100の数とが含まれ得る。ユーザがモバイルバッテリ100の配送を要する場合、依頼情報には、ユーザが要するモバイルバッテリ100の残容量を示す情報が更に含まれてもよい。ユーザ識別情報は、上述したように、ユーザ固有の情報である。ユーザがモバイルバッテリ100の配送を要する場合、依頼情報には、当該ユーザが要するモバイルバッテリ100の型式を示す情報が更に含まれてもよい。ユーザがモバイルバッテリ100の回収を要する場合、依頼情報には、例えばユーザ識別情報と、ユーザが回収を希望するモバイルバッテリ100の数とを示す情報が含まれ得る。ユーザがモバイルバッテリ100の回収を要する場合、依頼情報には、当該ユーザが回収を要するモバイルバッテリ100の型式を示す情報が更に含まれてもよい。ユーザは、ユーザ端末200の操作部202を用いて、依頼情報生成部218が依頼情報を生成するために必要な情報をユーザ端末200に適宜入力し得る。
依頼情報には、モバイルバッテリ100の集配を依頼したい集配者をユーザが指名するための情報が含まれてもよい。例えば図8に示す表示画面204aに表示された複数の集配者(配送者)のうちの1人をユーザが選択した場合に、選択された集配者を示す集配者識別情報が依頼情報に含まれるようにしてもよい。集配者識別情報は、上述したように、集配者固有の情報である。また、例えば図9に示す表示画面204bに表示された複数の集配者(回収者)のうちの1人をユーザが選択した場合に、選択された集配者を示す集配者識別情報が依頼情報に含まれるようにしてもよい。
ユーザによってユーザ端末200に入力された依頼情報は、ユーザ端末200の制御部214によって、通信部208を介して管理装置400へと送信される。ユーザ端末200から送信された依頼情報は、管理装置400の通信部402によって受信される。
通信部402によって依頼情報が受信された場合、管理装置400の情報生成部418は、ユーザ位置情報と集配者位置情報とのみならず、依頼情報に更に基づいてユーザ情報を生成する。当該ユーザ位置情報は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示す情報である。当該集配者位置情報は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザにモバイルバッテリ100を集配し得る集配者の位置を示す情報である。依頼情報は、上述したように、ユーザが集配を要するモバイルバッテリ100の数、残容量等を示す情報を含み得る。
ユーザ位置情報と集配者位置情報とのみならず、依頼情報にも基づいて生成される上記ユーザ情報は、以下の説明において依頼ユーザ情報とも称される。依頼ユーザ情報は、制御部408によって、通信部402を介して集配者端末300へと送信される。制御部408は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザから所定範囲内に位置する集配者が所持している集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信し得る。なお、上述したように、依頼情報には、モバイルバッテリ100の集配を依頼したい集配者をユーザが指名するための情報が含まれ得る。この場合、制御部408は、ユーザが指名した集配者が所持する集配者端末300への依頼ユーザ情報の送信を少なくとも行い得る。
集配者端末300は、依頼ユーザ情報を通信部308によって受信し得る。集配者端末300の通信部308によって依頼ユーザ情報が受信された場合、集配者端末300の情報提供部316は、依頼ユーザ情報を集配者に提供する。例えば情報提供部316は、集配者端末300の表示部304に地図MPを表示させるとともに、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示す図形を地図MP上に表示させる。
集配者端末300の通信部308によって依頼ユーザ情報が受信された場合、情報提供部316は、当該依頼ユーザ情報が受信された旨を集配者に通知するためのポップアップウィンドウを表示部304に表示させてもよい。これにより、集配者は、ユーザがモバイルバッテリ100の集配を当該集配者に依頼したことを容易に認識し得る。また、通信部308によって依頼ユーザ情報が受信された場合、情報提供部316は、当該依頼ユーザ情報が受信された旨を集配者に通知するための音声を、集配者端末300のスピーカから出力させてもよい。この場合にも、集配者は、ユーザがモバイルバッテリ100の集配を当該集配者に依頼したことを容易に認識し得る。
上述したように、依頼情報には、ユーザが集配を要するモバイルバッテリ100の数を示す情報が含まれ得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが集配を要するモバイルバッテリ100の数を示す情報と、集配者が集配可能なモバイルバッテリ100の数を示す情報とに基づいて、依頼ユーザ情報を生成してもよい。例えば、情報生成部418は、ユーザが配送を求めるモバイルバッテリ100の数以上のモバイルバッテリ100を配送可能な集配者を選定する。情報生成部418は、選定された集配者の位置を示す集配者位置情報を用いて、依頼ユーザ情報を生成する。制御部408は、選定された集配者の集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信する。また、例えば情報生成部418は、ユーザが回収を求めるモバイルバッテリ100の数以上のモバイルバッテリ100を回収可能な集配者を選定する。情報生成部418は、選定された集配者の位置を示す集配者位置情報を用いて、依頼ユーザ情報を生成する。制御部408は、選定された集配者の集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信する。このようにすれば、ユーザからの依頼を受注可能な集配者に対してのみ、依頼ユーザ情報が提供され得る。
また、上述したように、依頼情報には、ユーザが配送を要するモバイルバッテリ100の残容量を示す情報が含まれ得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが配送を要するモバイルバッテリ100の残容量を示す情報と、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報とに基づいて、依頼ユーザ情報を生成してもよい。例えば情報生成部418は、ユーザが配送を求めるモバイルバッテリ100の残容量以上のモバイルバッテリ100を配送可能な集配者を選定する。情報生成部418は、選定された集配者の位置を示す集配者位置情報を用いて、依頼ユーザ情報を生成する。制御部408は、選定された集配者の集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信する。このようにすれば、ユーザからの依頼を受注可能な集配者に対してのみ、依頼ユーザ情報が提供され得る。
上述したように、依頼情報には、ユーザが集配を要するモバイルバッテリ100の型式を示す情報が含まれ得る。この場合、情報生成部418は、ユーザが集配を要するモバイルバッテリ100の型式を示す情報と、集配者が集配可能なモバイルバッテリ100の型式を示す情報とに基づいて、依頼ユーザ情報を生成してもよい。例えば情報生成部418は、ユーザが求める型式のモバイルバッテリ100を配送可能な集配者を選定する。情報生成部418は、選定された集配者の位置を示す集配者位置情報を用いて、依頼ユーザ情報を生成する。制御部408は、選定された集配者の集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信する。また、例えば情報生成部418は、ユーザが回収を求める型式のモバイルバッテリ100を回収可能な集配者を選定する。情報生成部418は、選定された集配者の位置を示す集配者位置情報を用いて、依頼ユーザ情報を生成する。制御部408は、選定された集配者の集配者端末300へと、依頼ユーザ情報を送信する。このようにすれば、ユーザからの依頼を受注可能な集配者に対してのみ、依頼ユーザ情報が提供され得る。
上述したように、集配者端末300の演算部310には、依頼受注部318が備えられ得る。依頼受注部318は、ユーザからの依頼を集配者が受注するか否かを選択するための操作画面を表示部304に表示させる。例えば上述したように、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示す図形が表示画面304aに表示され得る。集配者が当該図形をタップした場合に、依頼受注部318は、当該ユーザからの依頼を集配者が受注するか否かを選択するための操作画面を表示部304に表示させる。集配者は、当該操作画面を用いて、ユーザからの依頼を受注するか否かを回答し得る。依頼受注部318は、ユーザからの依頼を集配者が受注するか否かの回答結果を示す通知を、通信部308を介して管理装置400へと送信する。当該通知は、以下の説明において回答通知とも称される。
集配者端末300から送信された回答通知の内容がユーザからの依頼を受注する旨の回答であった場合、制御部408は、依頼が受注された旨を示す通知を、依頼情報を送信したユーザのユーザ端末200に送信する。これにより、ユーザは、当該ユーザからの依頼が集配者によって受注されたことを把握し得る。
仮に、ユーザからの依頼を受注する集配者がいなかった場合、制御部408は、当該依頼が受注されなかった旨を示す通知を、依頼情報を送信したユーザのユーザ端末200に送信する。これにより、ユーザは、当該ユーザからの依頼が集配者によって受注されなかったことを把握し得る。例えば、依頼ユーザ情報を受け取った複数の集配者端末300のいずれにおいても依頼を受注するための操作が行われなかった場合、制御部408は、依頼が受注されなかった旨を示す通知を、依頼情報を送信したユーザのユーザ端末200に送信する。すなわち、依頼ユーザ情報を送信してから所定時間が経過するまでに依頼を受注する旨の回答を受信しなかった場合、制御部408は、依頼が受注されなかった旨を示す通知を、依頼情報を送信したユーザのユーザ端末200に送信する。
管理装置400が依頼情報を受信した場合、当該管理装置400の情報生成部418は、依頼ユーザ情報のみならず経路候補情報をも生成してもよい。経路候補情報は、モバイルバッテリ100の集配経路の候補を示す情報である。経路候補情報は、ユーザ位置情報と、集配者位置情報と、地図情報とに基づいて生成され得る。情報生成部418は、一人のユーザに対して複数の集配経路の候補を作成してもよい。複数のユーザがモバイルバッテリ100の集配を依頼した場合、情報生成部418は、複数のユーザに対して集配者がモバイルバッテリ100を順次集配し得る集配経路の候補を示す情報を経路候補情報に含ませてもよい(図13も参照)。
経路候補情報を生成する場合において、情報生成部418は、所定の条件に基づいて集配経路の候補を選定してもよい。例えば情報生成部418は、集配者の移動距離が所定距離以内となる経路を集配経路の候補として選定してもよい。また、情報生成部418は、集配者の移動時間が所定時間以内となる経路を集配経路の候補として選定してもよい。
情報生成部418によって生成された経路候補情報は、通信部402を介して集配者端末300へと送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、当該集配者端末300が管理装置400から受信した経路候補情報を、集配者に提供し得る。集配者は、情報提供部316によって提供された経路候補情報を踏まえて、ユーザからの依頼を受注するか否かを判断し得る。
なお、ユーザまたは集配者が、お互いの待ち合わせ場所を指定する場合がある。その場合、情報生成部418は、指定された待ち合わせ場所に基づいて経路候補情報を生成してもよい。待ち合わせ場所のより詳しい説明は後述する。
図12は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。モバイルバッテリ100の集配依頼の受注の例が、図12には示されている。
ステップS21において、ユーザ端末200が依頼情報を生成する。より詳しくは、ユーザ端末200に備えられた依頼情報生成部218が、ユーザの操作に応じて依頼情報を生成する。生成された依頼情報は、ステップS22において、通信部208を介して管理装置400へと送信される。
次にステップS23に移り、管理装置400が、依頼情報を用いて依頼ユーザ情報を生成する。より詳しくは、管理装置400に備えられた情報生成部418が、ユーザ位置情報と、集配者位置情報と、依頼情報とに基づいて、依頼ユーザ情報を生成する。なお、ユーザ位置情報、集配者位置情報は、位置情報取得部412によって適宜取得される。
次にステップS24に移り、管理装置400が、ユーザ位置情報と集配者位置情報と地図情報とに基づいて経路候補情報を生成する。より具体的には、管理装置400に備えられた情報生成部418が、ユーザ位置情報と集配者位置情報と地図情報とに基づいて経路候補情報を生成する。なお、地図情報は、管理装置400の記憶部406に予め記憶され得る。
次にステップS25に移り、管理装置400の通信部402から集配者端末300へと依頼ユーザ情報、経路候補情報が送信される。依頼ユーザ情報、経路候補情報は、管理装置400の通信部402を介して送信される。また、依頼ユーザ情報、経路候補情報は、集配者端末300の通信部308によって受信される。集配者端末300によって受信された依頼ユーザ情報、経路候補情報は、情報提供部316によって集配者に提供される。
次にステップS26に移り、集配者端末300が管理装置400に回答通知を送信する。より詳しくは、集配者端末300の依頼受注部318が集配者の操作に応じて回答通知を生成するとともに、当該集配者端末300の通信部308が当該回答通知を管理装置400へと送信する。こうして、図12に例示する動作が完了する。なお、回答通知は、上述したように、ユーザからの依頼を集配者が受注するか否かの回答結果を示す通知である。
図13は、集配者端末の表示部における表示の例を示す図である。依頼ユーザ情報とともに経路候補情報を表示する場合の例が図13には示されている。
集配者端末300が依頼ユーザ情報を受信することで、表示部304の表示画面304aには、図形608が更に表示され得る。図形608は地図MP上に表示され得る。図形608は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示す。表示画面304aには、複数の図形608(608A~608E)が表示されてもよい。なお、図形608によって示されるユーザが集配を希望するモバイルバッテリ100の数、残容量等を示す図形が更に表示画面304aに表示されてもよい。集配者が図形608をタップした場合に、当該図形608によって示されるユーザからの依頼内容の詳細が表示部304に表示されるようにしてもよい。
なお、上述したように、表示画面304aには図形600が表示され得る。図13において、図形600は、モバイルバッテリ100の集配を依頼していないユーザの位置を示している。モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザと、モバイルバッテリ100の集配を依頼していないユーザとを集配者が容易に識別し得るように、図形600と図形608とは、形状、色、サイズ等のうちの少なくともいずれかが互いに異なることが好ましい。図形608が、表示画面304a上で強調表示されてもよい。例えば、図形600を点滅表示させることなく、図形608を点滅表示させてもよい。
集配者端末300が経路候補情報を受信することで、表示部304の表示画面304aには、図形610が更に表示され得る。図形610は地図MP上に表示され得る。図形610は、上述した集配経路の候補を示す。表示画面304aには複数の図形610(610A、610B)が表示されてもよい。図13に示す例においては、図形610Aによって示される集配経路においてモバイルバッテリ100の集配が行われ得るユーザの組み合わせと、図形610Bによって示される集配経路においてモバイルバッテリ100の集配が行われ得るユーザの組み合わせとが異なっている。例えば、図形610Aは、図形608Aによって示されるユーザと、図形608Bによって示されるユーザとに対してモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配経路の候補を示している。これに対し、図形610Bは、図形608Cによって示されるユーザと、図形608Dによって示されるユーザと、図形608Eによって示されるユーザとに対してモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配経路の候補を示している。
図13に示す表示画面304aによれば、集配者は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置と、当該ユーザに対してモバイルバッテリ100の集配を行うための集配経路の候補とを確認し得る。集配者は、集配経路の候補、当該集配経路上に位置するユーザの数等を踏まえ、ユーザからの依頼を受注するか否かを判断し得る。
ユーザからの依頼を受注した集配者は、当該ユーザに対してモバイルバッテリ100の集配を行う。例えばモバイルバッテリ100の配送依頼を受注した集配者は、ユーザが位置する場所へと赴いて、当該ユーザにモバイルバッテリ100を引き渡す。また、例えばモバイルバッテリ100の回収依頼を受注した集配者は、ユーザが位置する場所へと赴いて、当該ユーザからモバイルバッテリ100を回収する。
ところで、ユーザが集配者との待ち合わせ場所を指定したい場合があり得る。これを踏まえ、ユーザ端末200の情報提供部216は、ユーザが受渡場所を指定するための操作画面を、ユーザ端末200の表示部204に表示させてもよい。
受渡場所は、ユーザに対するモバイルバッテリ100の受け渡しが行われる場所である。ユーザが受渡場所を指定するための操作画面は、図8に示す表示画面204aでもよい。この場合、例えばユーザは表示画面204aに示された地図MP上の任意の地点をタップして、受渡場所を指定し得る。ユーザが指定した受渡場所を示す情報は、集配者端末300へと送信される。集配者端末300の情報提供部316は、ユーザが指定した受渡場所を、例えば表示部304に表示させる。これにより、集配者は、ユーザとの待ち合わせ場所である受渡場所を把握し得る。
また、ユーザ端末200の情報提供部216は、ユーザが回収場所を指定するための操作画面を、ユーザ端末200の表示部204に表示させてもよい。回収場所は、ユーザが集配者にモバイルバッテリ100を引き渡す場所である。ユーザが回収場所を指定するための操作画面は、図9に示す表示画面204bでもよい。この場合、例えばユーザは表示画面204bに示された地図MP上の任意の地点をタップして、回収場所を指定し得る。ユーザが指定した回収場所を示す情報は、集配者端末300へと送信される。集配者端末300の情報提供部316は、ユーザが指定した回収場所を、例えば表示部304に表示させる。これにより、集配者は、ユーザとの待ち合わせ場所である回収場所を把握し得る。
集配者がユーザとの待ち合わせ場所を指定してもよい。すなわち、集配者が受渡場所または回収場所を指定してもよい。その場合、集配者端末300の情報提供部316は、集配者が待ち合わせ場所を指定するための操作画面を、集配者端末300の表示部304に表示させる。当該操作画面は、図11の表示画面304aでもよい。この場合、例えば集配者は表示画面304aに示された地図MP上の任意の地点をタップして、待ち合わせ場所を指定し得る。集配者が指定した待ち合わせ場所を示す情報は、ユーザ端末200へと送信される。ユーザ端末200の情報提供部216は、集配者が指定した待ち合わせ場所を、例えば表示部204に表示させる。これにより、ユーザは、集配者との待ち合わせ場所を把握し得る。なお、ユーザと集配者とが互いに異なる待ち合わせ場所を指定する場合があり得る。これを考慮して、ユーザと集配者との一方のみが待ち合わせ場所を指定し得るとともに、他方には当該指定を承諾するか否かを選択させるようにしてもよい。
上述したように、管理装置400の演算部404には、提案部420が備えられ得る。提案部420は、ユーザ位置情報と集配者位置情報とのうちの少なくとも一方と地図情報とに基づいて、上述した待ち合わせ場所の候補を提案し得る。例えば提案部420は、ユーザ位置と集配者位置との中間地点を待ち合わせ場所の候補として提案し得る。また、提案部420は、例えばユーザ位置または集配者位置の近辺に存在する施設、建物等を待ち合わせ場所の候補として提案し得る。当該施設、建物等は、ユーザが集配者を探す際の目印として機能し得るとともに、集配者がユーザを探す際の目印としても機能し得る。提案部420は、ユーザ位置情報として、上述した将来ユーザ位置を用いてもよい。提案部420は、待ち合わせ場所の候補を複数提案してもよい。集配経路の候補を示す経路候補情報が集配者に提供されている場合、提案部420は、当該集配経路上のいずれかの地点を待ち合わせ場所の候補として提案してもよい。待ち合わせ場所の候補の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
提案部420によって提案された待ち合わせ場所の候補を示す情報は、管理装置400の制御部408によって、通信部402を介してユーザ端末200へと送信され得る。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、待ち合わせ場所の候補を示す情報を、ユーザに提供し得る。例えば情報提供部216は、ユーザ端末200の表示部204に地図MPを表示させるとともに、待ち合わせ場所の候補を示す図形を地図MP上に表示させ得る。ユーザは、表示部204に表示された候補のうちから、待ち合わせ場所を選択し得る。
また、提案部420によって提案された待ち合わせ場所の候補を示す情報は、管理装置400の制御部408によって、通信部402を介して集配者端末300へと送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、待ち合わせ場所の候補を示す情報を、集配者に提供し得る。例えば情報提供部316は、集配者端末300の表示部304に地図MPを表示させるとともに、待ち合わせ場所の候補を示す図形を地図MP上に表示させ得る。集配者は、表示部304に表示された候補のうちから、待ち合わせ場所を選択し得る。
なお、待ち合わせ場所の複数の候補がユーザと集配者との両者に提供されると、ユーザと集配者とが互いに異なる待ち合わせ場所を指定する場合があり得る。これを考慮して、ユーザと集配者との一方のみが待ち合わせ場所を指定し得るとともに、他方には当該指定を承諾するか否かを選択させるようにしてもよい。
図14は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。待ち合わせ場所を提案する場合の例が、図14には示されている。
管理システム16は、図14に例示するステップS31、ステップS32を実行し得る。ステップS31、ステップS32は、本実施形態による管理方法に含まれ得る。
ステップS31において、管理装置400の情報生成部418が、待ち合わせ場所の候補を示す情報を生成する。情報生成部418は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示すユーザ位置情報と、当該ユーザからの依頼を受託した集配者の位置を示す集配者位置情報とに基づいて、待ち合わせ場所の候補を示す情報を生成し得る。より具体的には、情報生成部418は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザの位置を示すユーザ位置情報と、当該ユーザからの依頼を受託した集配者の位置を示す集配者位置情報と、地図情報とに基づいて、待ち合わせ場所の候補を示す情報を生成し得る。ステップS31において情報生成部418に用いられるユーザ位置情報、集配者位置情報は、位置情報取得部412によって適宜取得される。
次にステップS32に移り、待ち合わせ場所の候補を示す情報が管理装置400から送信される。待ち合わせ場所の候補を示す情報は、管理装置400の通信部402を介して送信される。待ち合わせ場所の候補を示す情報は、モバイルバッテリ100の集配を依頼したユーザが所持するユーザ端末200の通信部208によって受信され得る。待ち合わせ場所の候補を示す情報は、ユーザからの依頼を受託した集配者が所持する集配者端末300の通信部308によって受信されてもよい。こうして、図14に示す動作が完了する。
提案部420は、集配者がモバイルバッテリ100を配し得る所定の設備20を受取場所として提案してもよい。当該設備20は、例えばモバイルバッテリ100を格納可能なロッカー(図1も参照)であるが、これに限定されない。設備20は、例えばモバイルバッテリ100を保持可能なバッテリホルダでもよい。バッテリホルダは、例えば街中に設置することが容易な小型の容器でもよい。設備20は、例えばシェアリングシステム10を運営する運営事業者によって、街中に適宜設置され得る。集配者は、提案部420によって提案された設備20にモバイルバッテリ100を配し得る。その一方で、ユーザは、設備20に配されたモバイルバッテリ100を受け取り得る。これにより、ユーザは、集配者と対面することなしに、モバイルバッテリ100を受け取り得る。
集配者がモバイルバッテリ100を設置可能な所定の設備20を受取場所として提案する場合、提案部420は、ユーザ位置情報と、集配者位置情報と、設備20の位置を示す情報とに基づいて、モバイルバッテリ100の受け取りに用いられる設備20を選定し得る。設備20の位置を示す情報は、記憶部406に予め記憶される地図情報に含まれ得る。なお、提案部420は、モバイルバッテリ100の受け取りに用いられる設備20を選定する際に、上述した将来ユーザ位置をユーザ位置情報として用いてもよい。選定された設備20の位置を示す情報は、ユーザ端末200の情報提供部216によってユーザに提供される。また、選定された設備20の位置を示す情報は、集配者端末300の情報提供部316によって集配者に提供される。
提案部420は、ユーザが集配者にモバイルバッテリ100を引き渡す回収場所として、上記設備20を提案してもよい。この場合、例えばユーザは、集配者による回収を要するモバイルバッテリ100を、上記設備20に配し得る。集配者は、設備20に配されたモバイルバッテリ100を回収し得る。これにより、ユーザは、集配者と対面することなしに、モバイルバッテリ100を当該集配者に引き渡し得る。
提案部420は、ユーザがモバイルバッテリ100の集配を依頼する前の段階で、待ち合わせ場所の候補を当該ユーザに提案してもよい。例えば上述したように、図8の表示画面204aには、ユーザにモバイルバッテリ100を集配し得る集配者を示す図形が表示され得る。提案部420は、当該集配者にユーザがモバイルバッテリ100の集配を依頼した場合を想定して、当該ユーザと当該集配者との待ち合わせ場所の候補を提案し得る。この場合、ユーザ端末200の情報提供部216は、提案部420が提案した待ち合わせ場所の候補を示す図形等を表示画面204aに表示させ得る。これにより、ユーザは、提案される待ち合わせ場所の候補を踏まえて、モバイルバッテリ100の集配を依頼する集配者を選択し得る。
提案部420は、集配者がユーザからの依頼を受注する前の段階で、待ち合わせ場所の候補を当該集配者に提案してもよい。例えば上述したように、図11に示す表示画面304aには、モバイルバッテリ100の集配を要し得るユーザの位置が示され得る。提案部420は、ユーザからの依頼を集配者が受注した場合を想定して、ユーザと当該集配者との待ち合わせ場所の候補を提案し得る。この場合、集配者端末300の情報提供部316は、提案部420が提案した待ち合わせ場所の候補を示す図形等を表示画面304aに表示させ得る。これにより、集配者は、提案される待ち合わせ場所の候補を踏まえて、ユーザからの依頼を受注するか否かを判断し得る。
また、提案部420は、モバイルバッテリ100の配送を要し得るユーザに対して、バッテリステーション12に赴くことを提案してもよい。この場合、提案部420は、ユーザ位置情報と、バッテリステーション12の位置を示す情報と、当該バッテリステーション12の稼働状況を示す情報とに基づいて、ユーザがモバイルバッテリ100を受け取り得るバッテリステーション12を選定し得る。より具体的には、提案部420は、ユーザ位置情報と、バッテリステーション12の位置を示す情報と、当該バッテリステーション12の稼働状況を示す情報と、地図情報とに基づいて、ユーザがモバイルバッテリ100を受け取り得るバッテリステーション12を選定し得る。提案部420は、ユーザ位置から所定範囲内において稼働しているバッテリステーション12を選定して、当該バッテリステーション12に配されているモバイルバッテリ100を受け取ることをユーザに提案し得る。ユーザ位置情報は、位置情報取得部412によって適宜取得され得る。バッテリステーション12の位置を示す情報は、記憶部406に記憶されている地図情報に含まれ得る。バッテリステーション12の稼働状況を示す情報は、例えば当該バッテリステーション12から管理システム16に適宜提供され得る。または、バッテリステーション12の稼働予定(営業スケジュール)を示す情報が、管理装置400の記憶部406によって予め記憶され得る。提案部420は、モバイルバッテリ100の受け取りに用いられるバッテリステーション12を選定する際に、将来ユーザ位置を示す情報をユーザ位置情報として用いてもよい。
提案部420によって選定されたバッテリステーション12の位置を示す情報は、管理装置400の通信部402を介してユーザ端末200へと送信される。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216が、提案部420によって選定されたバッテリステーション12の位置を示す情報をユーザに提供し得る。情報提供部216は、図8に示す表示画面204a上に、選定されたバッテリステーション12の位置を示す図形等を表示させ得る。また、情報提供部216は、表示画面204a上に示したバッテリステーション12においてモバイルバッテリ100の受け取りが可能である旨を示すテキストメッセージを、当該表示画面204a上に表示させ得る。ユーザは、提案部420によって提案されたバッテリステーション12に赴くことで、当該バッテリステーション12に配されたモバイルバッテリ100を受け取り得る。バッテリステーション12に配されたモバイルバッテリ100を受け取り得るため、ユーザは、当該ユーザからの依頼を受注する集配者が存在しない場合であっても、モバイルバッテリ100を受け取り得る。
提案部420は、モバイルバッテリ100の回収を要し得るユーザに対しても、バッテリステーション12に赴くことを提案し得る。この場合も、提案部420は、ユーザ位置情報と、バッテリステーション12の位置を示す情報と、当該バッテリステーション12の稼働状況を示す情報とに基づいてバッテリステーション12を選定し得る。より具体的には、提案部420は、ユーザ位置情報と、バッテリステーション12の位置を示す情報と、当該バッテリステーション12の稼働状況を示す情報と、地図情報とに基づいてバッテリステーション12を選定し得る。情報提供部216は、図9に示す表示画面204b上に、提案部420によって選定されたバッテリステーション12の位置を示す図形等を表示させ得る。また、ユーザは、提案されたバッテリステーション12にモバイルバッテリ100を引き渡し得る。
以上説明したように、管理システム16によれば、ユーザに対してモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者に関する情報が、ユーザ端末200を用いて当該ユーザに提供され得る。
ところで、ユーザが管理者として管理する機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100の集配を、当該ユーザが要する場合があり得る。より具体的には、当該機器が備えられている場所へのモバイルバッテリ100の配送を、当該ユーザが要する場合がある。また、当該機器に接続されているモバイルバッテリ100の回収を、当該ユーザが要する場合があり得る。当該機器は、ユーザが位置している場所ではなく、ユーザが位置している場所から十分に離れた場所に位置し得る。これを踏まえ、管理装置400の情報生成部418は、ユーザが管理者として管理する機器が備えられている場所へのモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者に関する情報を生成してもよい。機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者に関する情報は、以下の説明において、機器用集配者情報とも称される。
機器用集配者情報は、機器位置情報と、集配者位置情報とに基づいて生成される。機器位置情報は、ユーザが管理者として管理する機器の位置である機器位置を示す情報である。機器位置情報は、ユーザによってユーザ端末200に適宜入力され得る。ユーザ端末200に入力された機器位置情報は、通信部208によって管理装置400へと送信され得る。管理装置400に送信された機器位置情報は、管理装置400の位置情報取得部412によって取得され得る。機器用集配者情報を生成するために用いられる集配者位置情報は、機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者の位置を示す。例えば、当該機器に給電可能な型式のモバイルバッテリ100を所持しており、且つ、機器位置から所定範囲内に位置する集配者が、当該機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者と成り得る。また、機器の位置である機器位置から所定範囲内に位置する集配者が、当該機器に接続されているモバイルバッテリ100の回収を行い得る集配者と成り得る。機器用集配者情報は、例えば、集配者の位置を示す図形をユーザ端末200の表示部204に地図MPとともに表示させるための情報を含む。
機器用集配者情報は、管理装置400の通信部402によって、ユーザ端末200へと送信される。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、機器用集配者情報をユーザに提供し得る。例えば情報提供部216は、表示部204に地図MPを表示させるとともに、機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者の位置を示す図形を地図MP上に表示させる。
図15は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。機器の管理者であるユーザに対して機器用集配者情報を提供する場合の例が、図15には示されている。
ステップS41において、管理装置400の位置情報取得部412が、集配者位置情報を取得する。また、ステップS42において、管理装置400の位置情報取得部412が、機器位置情報を取得する。
次にステップS43に移り、管理装置400の情報生成部418が、機器用集配者情報を生成する。情報生成部418は、機器位置情報と集配者位置情報とに基づいて、機器用集配者情報を生成する。
次にステップS44に移り、管理装置400の通信部402が、ステップS43において生成された機器用集配者情報をユーザ端末200に送信する。
次にステップS45に移り、ユーザ端末200の情報提供部216が、ステップS44においてユーザ端末200に送信された情報をユーザに提供する。情報提供部216は、例えば表示部204に地図MPを表示するとともに、集配者位置を示す図形を当該地図MP上に表示させる。こうして、図15に例示する動作が完了する。
なお、機器に電力を供給し得るモバイルバッテリ100の配送をユーザが要する場合、情報提供部216は、集配者が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を、当該ユーザに更に提供してもよい。すなわち、情報提供部216は、機器に電力を供給し得るモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を、ユーザに更に提供してもよい。情報提供部216は、例えば図8を用いて上述した図形504を、表示部204に表示させ得る(図16も参照)。図形504は、集配者が所持するモバイルバッテリ100の残容量に応じて、例えば色、サイズ等が変化する。
また、機器に接続されているモバイルバッテリ100の回収をユーザが要する場合、情報提供部216は、当該モバイルバッテリ100の残容量を示す情報を、当該ユーザに更に提供してもよい。情報提供部216は、例えば機器に接続されているモバイルバッテリ100の残容量を示す図形512を表示部204に表示させる(図16も参照)。当該図形512は、機器に接続されているモバイルバッテリ100の残容量に応じて、例えば色、サイズ等が変化する。機器に接続されているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報は、バッテリ情報取得部416によって適宜取得され得る。
図16は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。
ユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図16に例示される表示画面204cを、表示部204に表示させ得る。表示画面204cには、地図MPと図形500と図形502と図形504と図形508とが表示され得る。図形500と図形502と図形504と図形508とは地図MP上に表示され得る。図形500は集配者位置を示す。機器が備えられている場所に対しモバイルバッテリ100を集配可能な集配者の数に応じた数の図形500が、表示画面204cに表示され得る。図形502は、機器の管理者であるユーザの位置を示す。図形504は、図形500によって示されている集配者が配送し得るモバイルバッテリ100の残容量を示す。集配者が所持するモバイルバッテリ100の数に応じた数の図形504が、表示画面204cに表示され得る。図形508は、図形500によって示されている集配者が回収者としてモバイルバッテリ100を回収可能であることを示す。
表示画面204cには、図形510と図形512とが更に表示され得る。図形510と図形512とは地図MP上に表示され得る。図形510は、上述した機器位置を示す。図16に示す例においては、1つの図形510が示されている。ユーザによって管理されている機器の数に応じた数の図形510が、表示画面204cに表示され得る。図形512は、機器に接続されているモバイルバッテリ100の残容量を示す。機器にモバイルバッテリ100が接続されていない場合、図形512の表示は省略され得る。
図形512は、当該図形512によって示されているモバイルバッテリ100の残容量に応じて、色、サイズ等が変化し得る。図16に示す図形512は、モバイルバッテリ100の残容量を示す残量メータを表している。図16に示す図形512の色付き部分(黒塗り部分)が多いほど、モバイルバッテリ100の残容量が多いことを表している。
ユーザは、表示画面204cに表示された図形500の位置に基づいて、機器が備えられている場所に対してモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者を容易に発見し得る。ユーザは、表示画面204cに示された集配者に対してモバイルバッテリ100の集配を依頼し得る。ユーザは、ユーザ端末200(依頼情報生成部218)を用いてモバイルバッテリ100の集配を依頼し得る。
しかも、上述したように、表示画面204cには集配者が所持するモバイルバッテリ100の残容量を示す図形504が更に表示され得る。したがって、ユーザは、複数の集配者の各々が配送可能なモバイルバッテリ100の残容量を踏まえ、どの集配者にモバイルバッテリ100の配送を依頼するかを判断し得る。
また、ユーザは、表示画面204cに表示された図形512に基づいて、機器に接続されているモバイルバッテリ100の残容量を容易に把握し得る。これにより、ユーザは、モバイルバッテリ100の残容量を踏まえて、当該モバイルバッテリ100の回収を依頼するか否かを判断し得る。
図8に示す表示画面204aと、図16に示す表示画面204cとは、1つの表示画面にまとめて表示されてもよい。すなわち、情報提供部216は、ユーザが位置する場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者と、機器が備えられている場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者とを、1つの表示画面上に示してもよい。その場合、ユーザが位置する場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者であるか、機器が備えられている場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者であるかに応じて、集配者位置を示す図形500の形状、色、サイズ等が設定されることが好ましい。これにより、ユーザは、当該ユーザが位置する場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者と、機器が備えられている場所にモバイルバッテリ100を配送し得る集配者とを容易に識別し得る。
図9に示す表示画面204bと、図16に示す表示画面204cとが、1つの表示画面にまとめて表示されてもよい。すなわち、情報提供部216は、ユーザからモバイルバッテリ100を回収し得る集配者と、機器に接続されているモバイルバッテリ100を回収し得る集配者とを、1つの表示画面上に示してもよい。その場合、ユーザからモバイルバッテリ100を回収し得る集配者であるか、機器に接続されているモバイルバッテリ100を回収し得る集配者であるかに応じて、集配者位置を示す図形500の形状、色、サイズ等が設定されることが好ましい。これにより、ユーザは、当該ユーザからモバイルバッテリ100を回収し得る集配者と、機器に接続されているモバイルバッテリ100を回収し得る集配者とを容易に識別し得る。
以上説明したように、管理システム16によれば、ユーザが管理者として管理している機器が備えられている場所に対してモバイルバッテリ100の集配を行い得る集配者に関する情報が、ユーザ端末200を用いて当該ユーザに提供され得る。
ところで、集配者にしてみると、できるだけ多くの依頼を受注するために、ユーザからの依頼を受注しやすい場所を把握したい場合がある。ユーザからの依頼を受注しやすい場所を集配者に把握させることを可能にすべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。
上述したように、管理装置400の演算部404には、過去需要情報生成部422が備えられ得る(図5参照)。過去需要情報生成部422は、過去需要情報を生成する。過去需要情報は、過去におけるモバイルバッテリ100の集配依頼の件数を示す情報である。すなわち、過去需要情報は、モバイルバッテリ100の過去の集配需要を示す情報である。過去需要情報は、モバイルバッテリ100の集配履歴と、集配者が指定する条件とに基づいて生成され得る。上述したように、モバイルバッテリ100の集配履歴を示す情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。集配者が指定する条件は、例えば、集配者が指定する地域(XX駅、YY公園等)と、集配者が指定する過去の日時との少なくとも一方を含み得る。当該条件を示す情報は、集配者によって集配者端末300に適宜入力され得る。集配者は、操作部302を用いて、上記条件を示す情報を集配者端末300に入力し得る。集配者端末300に入力された当該情報は、通信部308によって管理装置400へと送信され得るとともに、過去需要情報生成部422によって取得され得る。
過去需要情報生成部422は、指定された条件と集配履歴とに基づいて、例えば指定された日時に指定された地域内で発生した集配需要(依頼件数)を示す過去需要情報を生成し得る。この場合、過去需要情報には、指定された日時に指定された地域内で発生した集配需要を示す図形を、集配者端末300の表示部304に地図MPとともに表示させるための情報が含まれ得る(図18も参照)。過去需要情報生成部422は、指定された日時に指定された地域内で発生した集配需要に応じて、上記図形の態様を決定し得る。具体的には、過去需要情報生成部422は、指定された日時に指定された地域内で発生した集配需要が予め決められた閾値(過去集配需要閾値)以上となるか否かに応じて、上記図形の色等を決定し得る。過去集配需要閾値は、管理装置400の記憶部406によって予め記憶され得る。
過去需要情報は、制御部408によって、通信部402を介して集配者端末300へと送信され得る。過去需要情報を受信した集配者端末300の情報提供部316は、当該過去需要情報を表示部304に表示させ得る。これにより、過去需要情報が集配者に提供される。
図17は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。集配者に対して過去需要情報を提供する場合の例が、図17には示されている。
ステップS51において、過去需要情報を生成するために用いられる条件を示す情報(条件情報)を、集配者端末300の通信部308が管理装置400に送信する。過去需要情報を生成するために用いられる条件を示す情報は、集配者端末300を用いて集配者によって入力される。
次にステップS52に移り、管理装置400の過去需要情報生成部422が、過去の集配履歴と、集配者が指定した条件とに基づいて、過去需要情報を生成する。
次にステップS53に移り、管理装置400の通信部402が、過去需要情報生成部422によって生成された過去需要情報を集配者端末300に送信する。
次にステップS54に移り、集配者端末300の情報提供部316が、通信部402から受信した過去需要情報を集配者に提供する。こうして、図17に例示する動作が完了する。
図18は、集配者端末の表示部における表示の例を示す図である。集配者端末300の表示部304に表示される表示画面304bの例が、図18には示されている。
集配者端末300の情報提供部316は、過去需要情報が集配者端末300によって受信された場合、図18に示すような表示画面304bを、当該集配者端末300の表示部304に表示させ得る。表示画面304bには、地図MPが表示され得る。表示画面304bには、図形612が更に表示され得る。図形612は、集配者が条件として指定した地域に対応している。図形612は、指定された日時に指定された地域内で発生した集配需要に応じた態様で表示され得る。例えば、指定された日時における集配依頼の発生件数が多いほど、図形612の表示濃度は高く設定され得る。集配者は、表示画面304bを見て、過去の集配需要を容易に把握し得る。表示画面304bには、指定された日時、地域における集配依頼の発生件数を示すポップアップウィンドウ614が更に表示されてもよい。
情報提供部316は、図形604を表示画面304bに更に表示させてもよい。図形604は、上述したように、集配者位置を示す。
上述したように、管理装置400の演算部404には、集配需要予測部424が備えられ得る。集配需要予測部424は、将来におけるモバイルバッテリ100の集配需要を予測し得る。将来の集配需要は、例えば、将来ユーザ位置と、集配履歴とに基づいて予測され得る。なお、上述したように、将来ユーザ位置は、ユーザの将来位置である。将来ユーザ位置を示す情報は、上述したように、将来位置予測部414によって予測され得る。
集配需要予測部424は、例えば、モバイルバッテリ100の集配を頻繁に依頼するユーザの将来位置においてモバイルバッテリ100の集配依頼が発生すると仮定して、将来の集配需要を予測する。ユーザがモバイルバッテリ100の集配を頻繁に依頼しているか否かは、集配履歴に基づいて判断され得る。集配需要予測部424は、複数の将来ユーザ位置と集配履歴とに基づいて将来の集配需要を予測し得る。
なお、モバイルバッテリ100の需要は、不特定多数の人が集まる場所において高まり得る。これを踏まえ、集配需要予測部424は、イベントの実施スケジュールに基づいて将来の集配需要を予測してもよい。イベントは、例えば、公園、広場等において催される集会等である。集配需要予測部424は、当該集会が催される公園等におけるモバイルバッテリ100の集配需要が、当該集会の実施期間中において高まると予測し得る。集配需要予測部424は、イベントの実施スケジュールを示す情報を、ウェブサイト等からネットワークNWを介して取得し得る。
制御部408は、集配需要予測部424によって予測された集配需要を示す情報を、通信部402を介して集配者端末300に送信し得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、将来の集配需要を示す情報を集配者に提供し得る。なお、集配需要予測部424によって予測された集配需要を示す情報には、当該集配需要を示す図形を集配者端末300の表示部304に地図MPとともに表示させるための情報が含まれ得る。この場合、情報提供部316は、表示部304に地図MPを表示させるとともに、上記図形を地図MP上に表示させ得る。将来の集配需要を示す図形を集配者端末300の表示部304に地図MPとともに表示させるための情報は、集配需要予測部424によって生成され得る。集配需要予測部424は、予測した集配需要に応じて、上記図形の態様を決定し得る。具体的には、集配需要予測部424は、予測した集配需要が予め決められた閾値(集配需要閾値)以上となるか否かに応じて、上記図形の色等を決定し得る。集配需要閾値は、管理装置400の記憶部406によって予め記憶され得る。
図19は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。将来の集配需要を示す情報を集配者に提供する場合の例が、図19には示されている。
ステップS61において、管理装置400の将来位置予測部414が、将来ユーザ位置を予測する。将来位置予測部414は、ユーザ位置情報とユーザの行動計画とに基づいて将来ユーザ位置を予測する。ユーザ位置情報は、位置情報取得部412によって適宜取得され得る。ユーザの行動計画は、ユーザがユーザ端末200を用いて管理装置400に適宜送信する。
次にステップS62に移り、管理装置400の集配需要予測部424が、将来の集配需要を予測する。集配需要予測部424は、例えば、将来ユーザ位置と、集配履歴とに基づいて、将来の集配需要を予測する。集配需要予測部424は、予測した将来の集配需要を示す情報を生成し得る。
次にステップS63に移り、管理装置400の通信部402が、集配需要予測部424によって予測された将来の集配需要を示す情報を集配者端末300に送信する。
次にステップS64に移り、集配者端末300の情報提供部316が、通信部402から受信した将来の集配需要を示す情報を集配者に提供する。こうして、図19に例示する動作が完了する。
図20は、集配者端末300の表示部304における表示の例を示す図である。
将来の集配需要を示す情報を受信した集配者端末300の情報提供部316は、例えば図20に示すような表示画面304cを、当該集配者端末300の表示部304に表示させ得る。表示画面304cには地図MPが表示され得る。表示画面304cには図形616が更に表示され得る。図形616は、例えば地図MP上の所定地域に重畳表示される。図形616は、当該地域における将来の集配需要を示す。図形616の色、サイズ等は、予測された集配需要に応じて設定され得る。集配者は、表示画面304cに表示された図形616に基づいて、将来の集配需要を容易に把握し得る。表示画面304cには、図形616によって示される地域において将来発生すると予想される集配依頼の発生件数を示すポップアップウィンドウ618が更に表示されてもよい。
情報提供部316は、図形604を表示画面304cに更に表示させてもよい。図形604は、上述したように、集配者位置を示す。
以上説明したように、管理システム16によれば、集配者は、過去の集配需要を考慮して、ユーザからの依頼を受注しやすい場所を把握し得る。また、管理システム16によれば、集配者は、将来の集配需要を考慮して、ユーザからの依頼を受注しやすい場所を把握し得る。
ところで、ユーザにしてみると、所持しているモバイルバッテリ100を充電したい場合があり得る。これを踏まえ、管理装置400の情報生成部418は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100に対する充電を行い得る充電スポットに関する情報を生成してもよい。なお、充電スポットには、公共の充電器が備えられた場所と、ユーザが私物の充電器を接続可能な公共のコンセントが備えられた場所と、が含まれ得る。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100に対する充電を行い得る充電スポットに関する情報は、以下の説明において充電スポット情報とも称される。
充電スポット情報は、ユーザ位置情報と、充電スポットの位置を示す情報とに基づいて生成され得る。ユーザ位置情報と充電スポットの位置を示す情報とは、管理装置400の位置情報取得部412によって取得され得る。なお、充電スポットの位置を示す情報は、管理装置400の記憶部406に記憶されている地図情報に含まれ得る。情報生成部418は、ユーザ位置から所定範囲内に位置している充電スポットの位置を示す情報を、充電スポット情報に含ませ得る。なお、充電スポット情報を生成する場合において、情報生成部418は、上述した将来ユーザ位置をユーザ位置として用いてもよい。将来ユーザ位置は、管理装置400の将来位置予測部414によって予測され得る。
情報生成部418によって生成された充電スポット情報は、通信部402によってユーザ端末200に送信され得る。充電スポット情報を受信したユーザ端末200の情報提供部216は、当該充電スポット情報をユーザに提供し得る。例えば情報提供部216は、ユーザ端末200の表示部204に地図MPを表示させるとともに、充電スポットの位置を示す図形を地図MP上に表示させ得る。これにより、ユーザは、モバイルバッテリ100に対する充電を行い得る充電スポットの位置を把握し得る。
情報生成部418は、ユーザ位置情報と、充電スポットの位置を示す情報とのみならず、当該充電スポットの稼働状況を示す情報に基づいて充電スポット情報を生成してもよい。情報生成部418は、例えば、ユーザ位置から所定範囲内にある複数の充電スポットのうちの稼働している充電スポットの位置のみが表示部204に表示されるように、充電スポット情報を生成する。充電スポットの稼働状況を示す情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。情報生成部418は、充電スポットの稼働状況に代えて、当該充電スポットが備えられた施設の稼働状況を示す情報を用いて充電スポット情報を生成してもよい。
情報生成部418は、ユーザ位置情報と、充電スポットの位置を示す情報とのみならず、ユーザによる当該充電スポットの利用実績を示す情報に基づいて、充電スポット情報を生成してもよい。情報生成部418は、例えば、当該ユーザによる利用頻度が比較的高い充電スポットの位置のみが表示部204に表示されるように、充電スポット情報を生成し得る。当該ユーザの利用頻度が比較的高い充電スポットの位置等を含む充電スポット情報を当該ユーザに提供することで、当該ユーザの便宜が図られ得る。なお、ユーザによる充電スポットの利用実績を示す情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。
充電スポット情報には、所要時間情報が含まれてもよい。所要時間情報は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100を満充電するために要する予想所要時間を示す情報である。情報生成部418は、例えばユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を用いて、所要時間情報を生成し得る。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報は、管理装置400のバッテリ情報取得部416によって取得され得る。
図21は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。充電スポット情報をユーザに提供する場合の例が、図21には示されている。
ステップS71において、管理装置400の位置情報取得部412が、ユーザ位置情報を取得する。また、ステップS72において、管理装置400の位置情報取得部412が、充電スポットの位置を示す情報を取得する。
次にステップS73に移り、管理装置400の情報生成部418が、ユーザ位置情報と、充電スポットの位置を示す情報とに基づいて、充電スポット情報を生成する。ステップS73において、情報生成部418は、所要時間情報が充電スポット情報に含まれるように、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を更に用いてもよい。また、ステップS73において、情報生成部418は、ユーザによる利用頻度が比較的高い充電スポットの位置を示す情報が充電スポット情報に含まれるように、当該ユーザによる充電スポットの利用実績を示す情報を更に用いてもよい。
次にステップS74に移り、情報生成部418によって生成された充電スポット情報を、管理装置400の通信部402がユーザ端末200に送信する。
次にステップS75に移り、通信部402から送信された充電スポット情報を、ユーザ端末200の情報提供部216がユーザに提供する。こうして、図21に例示する動作が完了する。
図22は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。
ユーザ端末200が充電スポット情報を受信した場合、ユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図22に例示される表示画面204dを、表示部204に表示させ得る。表示画面204dには、地図MPが表示され得る。表示画面204dには、ユーザ位置を示す図形502が更に表示され得る。表示画面204dには、充電スポットの位置を示す図形514が更に表示され得る。地図MP上に表示可能な充電スポットの数に応じた数の図形514が、表示画面204dに表示され得る。ユーザは、表示画面204dに表示された図形514に基づいて、当該ユーザが所持しているモバイルバッテリ100を充電し得る充電スポットを容易に発見し得る。
図形514の態様は、当該図形514が示す充電スポットにおいてユーザが所持しているモバイルバッテリ100を満充電するために要する予想所要時間の長さに応じて、変化してもよい。情報生成部418は、例えば、上述した予想所要時間の長さに応じて、図形514の色、サイズ等を変化させてもよい。
また、図形514の態様は、当該図形514によって示される充電スポットに対するユーザによる利用実績に応じて変化してもよい。この場合、例えば情報生成部418は、ユーザによる利用頻度の高さに応じて、図形514の色、サイズ等を変化させてもよい。ユーザによる利用頻度が比較的高い充電スポットのみが表示画面204dに示されるようにしてもよい。これにより、ユーザの便宜が図られる。
表示画面204dは、図8に示す表示画面204aと、図9に示す表示画面204bと、図16に示す表示画面204cとのうちの少なくとも1つと一緒に、1つの表示画面に表示されてもよい。換言すれば、情報提供部216は、図8に示す表示画面204aと、図9に示す表示画面204bと、図16に示す表示画面204cとのうちの少なくとも1つに、図22に示す図形514を更に表示させてもよい。
以上説明したように、管理システム16によれば、モバイルバッテリ100を充電し得る充電スポットに関する情報が、ユーザに提供され得る。
ところで、ユーザに対しては、ある程度の品質を有するモバイルバッテリ100が提供されることが好ましい。モバイルバッテリ100の品質管理を向上すべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。管理装置400には、上述したように、利用実績情報取得部426と、状態判定部428とが備えられ得る。
利用実績情報取得部426は、利用実績情報を取得する。利用実績情報は、モバイルバッテリ100の利用実績を示す情報である。利用実績情報は、例えばモバイルバッテリ100の記憶部112によって適宜記憶され得る。利用実績情報取得部426は、検査装置700を介して利用実績情報を取得し得る。
検査装置700は、モバイルバッテリ100を検査する装置である。検査装置700は、例えばバッテリステーション12に備えられ得る(図1も参照)。図1に示す例においては、バッテリステーション12に設置された充電器14に検査装置700が備えられている。この場合、検査装置700は、充電器14のバッテリポート14aを介して、モバイルバッテリ100に接続され得る。検査装置700は、モバイルバッテリ100に接続されることで、当該モバイルバッテリ100の記憶部112からデータを読み出し得る。検査装置700によって記憶部112から読み出されたデータは、ネットワークNWを介して、検査装置700から管理装置400に供給され得る。検査装置700が記憶部112から読み出し可能なデータには、モバイルバッテリ100の利用実績に関するデータが含まれ得る。したがって、上述したように、利用実績情報取得部426は、検査装置700を介して利用実績情報を取得し得る。
利用実績情報は、総利用時間情報と、充放電回数情報と、保証期間情報とのうちの少なくとも1つを含み得る。総利用時間情報は、モバイルバッテリ100の総利用時間に関する情報である。充放電回数情報は、モバイルバッテリ100の充放電回数に関する情報である。保証期間情報は、モバイルバッテリ100の保証期間に関する情報である。保証期間は、モバイルバッテリ100の機能、品質等について、当該モバイルバッテリ100の製造販売者が保証を負う期間である。
利用実績情報取得部426によって取得された利用実績情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。利用実績情報は、モバイルバッテリ100の識別情報に関連付けて、記憶部406に記憶され得る。
状態判定部428は、利用制限状態にモバイルバッテリ100が達しているか否かを、利用実績情報に基づいて判定する。利用制限状態は、モバイルバッテリ100の一状態である。より詳しくは、利用制限状態は、利用が制限されるべき状態に至ったモバイルバッテリ100の状態である。
状態判定部428は、利用実績情報に含まれている総利用時間情報に基づいて、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを判定し得る。例えば、総利用時間情報によって示される総利用時間が所定の利用時間閾値に達している場合に、状態判定部428は、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達していると判定する。
状態判定部428は、利用実績情報に含まれている充放電回数情報に基づいて、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを判定し得る。例えば、充放電回数情報によって示される充放電回数が所定の充放電回数閾値に達している場合に、状態判定部428は、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達していると判定する。
状態判定部428は、利用実績情報に含まれている保証期間情報に基づいて、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを判定し得る。例えば、保証期間情報によって示される保証期間が満了している場合に、状態判定部428は、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達していると判定する。
状態判定部428が行った判定の結果を示す情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。すなわち、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを示す情報は、記憶部406によって記憶され得る。モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを示す情報は、当該モバイルバッテリ100の識別情報に関連付けて、記憶部406に記憶され得る。これにより、シェアリングシステム10の運営事業者は、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを容易に確認し得る。例えばシェアリングシステム10の運営事業者は、不図示の端末を用いて管理装置400(記憶部406)にアクセスすることで、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを容易に確認し得る。
低品質のモバイルバッテリ100がユーザに提供されることは好ましくない。モバイルバッテリ100の品質は、モバイルバッテリ100の総利用時間または充放電回数が多くなるにつれて、低下し得る。換言すれば、総利用時間、充放電回数等がある程度多くなったモバイルバッテリ100の利用は、制限されることが好ましい。また、品質が保証されていないモバイルバッテリ100がユーザに提供されることも、好ましくない。換言すれば、保証期間が満了しているモバイルバッテリ100の利用も、制限されることが好ましい。その点、シェアリングシステム10(管理システム16)の運営事業者は、状態判定部428が行った判定の結果に基づいて、利用制限状態に達しているモバイルバッテリ100を容易に特定し得る。これにより、上記運営事業者は、利用が制限されるべきモバイルバッテリ100がユーザに提供されることを防止し得る。
図23は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かの判定の例が、図23には示されている。
ステップS81において、管理装置400の利用実績情報取得部426が、モバイルバッテリ100の利用実績情報を取得する。次にステップS82に移り、管理装置400の状態判定部428は、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを利用実績情報に基づいて判定する。
次にステップS83に移り、利用制限状態に達しているモバイルバッテリ100を示す情報を、管理装置400の記憶部406が記憶する。図23において、利用制限状態に達しているモバイルバッテリ100を示す情報は、ステップS82において状態判定部428が行った判定の結果を示す情報である。記憶部406には、ステップS82において状態判定部428が行った判定の結果を示す情報が、モバイルバッテリ100の識別情報と関連付けて記憶部406に記憶され得る。こうして、図23に例示する動作が完了する。
また、上述したように、管理装置400の演算部404には、交換時期推定部432が備えられ得る。交換時期推定部432は、利用実績情報に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定する。交換時期推定部432は、モバイルバッテリ100の交換時期を、当該モバイルバッテリ100の利用実績に基づいて推定し得る。なお、上述したように、利用実績情報は、利用実績情報取得部426によって取得され得る。
交換時期推定部432は、例えば利用実績情報に含まれている総利用時間情報に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。この場合、交換時期推定部432は、所定の利用時間閾値と、総利用時間情報によって示される総利用時間との差異に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。
交換時期推定部432は、利用実績情報に含まれている充放電回数情報に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定してもよい。この場合、交換時期推定部432は、所定の充放電回数閾値と、充放電回数情報によって示される充放電回数との差異に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。
交換時期推定部432は、利用実績情報に含まれている保証期間情報に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。この場合、交換時期推定部432は、保証期間情報によって示される保証期間に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。
交換時期推定部432によって推定された交換時期を示す情報は、管理装置400の記憶部406によって記憶され得る。交換時期推定部432によって推定された交換時期を示す情報は、モバイルバッテリ100の識別情報に関連付けて、記憶部406に記憶され得る。シェアリングシステム10の運営事業者は、交換時期推定部432によって推定された交換時期を示す情報を用いて、モバイルバッテリ100を計画的に管理し得る。例えば上述した運営事業者は、交換時期推定部432によって推定された交換時期を示す情報を参考にして、新しいモバイルバッテリ100の調達計画を作成し得る。
以下、モバイルバッテリ100の品質管理に関して更に説明する。
上述したように、バッテリステーション12には検査装置700が備えられ得る。検査装置700は、当該検査装置700に接続されたモバイルバッテリ100を検査し得る。検査装置700は、当該検査装置700に接続されたモバイルバッテリ100に対して、例えば容量測定、抵抗測定等の検査を行い得る。容量測定、抵抗測定等の検査が行われることで、モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度が検出され得る。検査装置700による検査結果を示す情報は、ネットワークNWを介して、検査装置700から管理装置400に供給され得る。
検査装置700による検査結果を示す情報は、最大充電容量判定部430によって用いられ得る。最大充電容量判定部430は、上述したように、管理装置400の演算部404に備えられ得る。最大充電容量判定部430は、検査装置700による検査結果に基づいて、モバイルバッテリ100の最大充電容量を判定し得る。最大充電容量判定部430によって判定された最大充電容量を示す情報は、ネットワークNWを介して、管理装置400から充電器14(不図示の制御コンピュータ)に供給され得る。これにより、充電器14は、モバイルバッテリ100の残容量が最大充電容量を超えない範囲で、当該モバイルバッテリ100に対する充電を行い得る。
最大充電容量は、モバイルバッテリ100が充電される際に許容される充電容量の上限値である。最大充電容量は、モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度に応じて変動し得る。換言すれば、バッテリセル102の劣化度に応じて、モバイルバッテリ100に対する充電が過充電となるか否かの判断基準が変動し得る。モバイルバッテリ100に対する過充電は好ましくない。その点、本実施形態によれば、上述したように検査装置700による検査結果に基づいて最大充電容量判定部430が最大充電容量を判定し得る。すなわち、本実施形態によれば、最大充電容量判定部430が、バッテリセル102の劣化度に応じた最大充電容量を判定し得る。したがって、モバイルバッテリ100に対して過充電が行われることが防止され得る。
なお、上述した検査装置700による検査は、モバイルバッテリ100の利用実績に応じて実行されることが好ましい。すなわち、検査装置700による検査は、モバイルバッテリ100の総利用時間、充放電回数または保証期間に応じて実行されることが好ましい。
例えば、検査装置700は、モバイルバッテリ100の総利用時間が所定閾値に達している場合にのみ、当該モバイルバッテリ100に対する検査を行ってもよい。この場合の所定閾値は、上述した所定の総利用時間閾値より小さくてもよい。総利用時間が短いモバイルバッテリ100は、当該モバイルバッテリ100に備えられたバッテリセル102の劣化度が問題になる可能性は低い。換言すれば、総利用時間が短いモバイルバッテリ100に対する検査は、無用な検査である可能性が高い。モバイルバッテリ100の総利用時間が所定閾値に達している場合にのみ当該モバイルバッテリ100の検査が実行されることで、無用な検査が実行される可能性を低減し得る。
また、例えば、検査装置700は、モバイルバッテリ100の充放電回数が所定閾値に達している場合にのみ、当該モバイルバッテリ100に対する検査を行ってもよい。この場合の所定閾値は、上述した所定の充放電回数閾値より小さくてもよい。充放電回数が少ないモバイルバッテリ100は、当該モバイルバッテリ100に備えられたバッテリセル102の劣化度が問題になる可能性は低い。換言すれば、充放電回数が少ないモバイルバッテリ100に対する検査は、無用な検査である可能性が高い。モバイルバッテリ100の充放電回数が所定閾値に達している場合にのみ当該モバイルバッテリ100の検査が実行されることで、無用な検査が実行される可能性を低減し得る。
更に、例えば、検査装置700は、モバイルバッテリ100の利用期間が所定閾値に達している場合にのみ、当該モバイルバッテリ100に対する検査を行ってもよい。この場合の所定閾値は、上述した保証期間の範囲内で予め決定され得る。利用期間が短いモバイルバッテリ100は、当該モバイルバッテリ100に備えられたバッテリセル102の劣化度が問題になる可能性は低い。換言すれば、利用期間が短いモバイルバッテリ100に対する検査は、無用な検査である可能性が高い。モバイルバッテリ100の利用期間が所定閾値に達している場合にのみ当該モバイルバッテリ100の検査が実行されることで、無用な検査が実行される可能性を低減し得る。
以上説明したように、管理システム16によれば、シェアリングシステム10の運営事業者は、モバイルバッテリ100の品質管理を適切に行い得る。
ところで、モバイルバッテリ100の管理という観点では、モバイルバッテリ100に対するユーザの需要に応じて、バッテリステーション12に配されるモバイルバッテリ100の数を適切に調整することが好ましい。バッテリステーション12に配されるモバイルバッテリ100の数を適切に調整すべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。管理装置400の演算部404には、上述したように、在庫不足ステーション判定部434と、依頼対象集配者選択部438と、低残容量バッテリ判定部442と、時間余裕判定部444とが備えられ得る。
在庫不足ステーション判定部434は、モバイルバッテリ100の将来の需要に関する情報と、バッテリステーション12の在庫情報とに基づいて、バッテリステーション12が在庫不足ステーションであるか否かを判定する。在庫情報は、バッテリステーション12におけるモバイルバッテリ100の在庫を示す。在庫不足ステーションは、モバイルバッテリ100の在庫が将来において不足すると見込まれるバッテリステーション12である。換言すれば、在庫不足ステーションは、モバイルバッテリ100を借り受けようとするユーザの需要を満足できない可能性が高いバッテリステーション12である。モバイルバッテリ100の将来の需要に関する情報は、例えば、上述した集配需要予測部424によって生成され得る。バッテリステーション12におけるモバイルバッテリ100の在庫を示す在庫情報は、例えば記憶部406によって記憶され得る。
情報生成部418は、在庫不足ステーション判定部434による判定の結果に基づいて、在庫不足ステーションに関する情報を生成し得る。在庫不足ステーションに関する情報は、例えば、在庫不足ステーションの位置である在庫不足ステーション位置を示す情報を含む。また、情報生成部418は、配送依頼情報を更に生成し得る。配送依頼情報は、在庫不足ステーションへのモバイルバッテリ100の配送を集配者に依頼するための情報である。配送依頼情報には、モバイルバッテリ100の配送数を示す情報が含まれ得る。
依頼対象集配者選択部438は、在庫不足ステーションへのモバイルバッテリ100の配送の依頼の対象となる集配者である依頼対象集配者を選択する。換言すれば、依頼対象集配者選択部438は、配送依頼情報の送信先となる集配者端末300を選択する。依頼対象集配者選択部438は、集配者位置と在庫不足ステーション位置とに基づいて、在庫不足ステーションから所定範囲内に位置する集配者を選択する。こうして選択された集配者が、依頼対象集配者となる。依頼対象集配者選択部438は、複数の依頼対象集配者を選択してもよい。
在庫不足ステーションに関する情報と、配送依頼情報とは、通信部402を介して、依頼対象集配者によって所持された集配者端末300に送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、在庫不足ステーションに関する情報と、配送依頼情報とを依頼対象集配者に提供し得る。
在庫不足ステーションに関する情報が依頼対象集配者に提供されることで、当該依頼対象集配者は、在庫不足ステーションの位置を把握し得る。また、配送依頼情報が依頼対象集配者に提供されることで、当該依頼対象集配者は、在庫不足ステーションにモバイルバッテリ100を配送し得る。つまり、在庫不足ステーションに対してモバイルバッテリ100の在庫補充が行われ得る。これにより、在庫不足ステーションが将来において実際に在庫不足に達することが防止される。また、バッテリステーション12に配されているモバイルバッテリ100を借り受けようとするユーザの需要が満足し得る。
低残容量バッテリ判定部442は、集配者が所持しているモバイルバッテリ100が低残容量バッテリであるか否かを判定する。低残容量バッテリは、残容量が予め決められた低残容量閾値未満であるモバイルバッテリ100である。低残容量バッテリ判定部442は、モバイルバッテリ100の残容量を示す残容量情報に基づいて、当該モバイルバッテリ100が低残容量バッテリであるか否かを判定する。上述したように、残容量情報は、バッテリ情報取得部416によって取得され得る。
時間余裕判定部444は、在庫不足ステーションであると在庫不足ステーション判定部434によって判定されたバッテリステーション12が、時間余裕具備ステーションであるか否かを判定する。時間余裕具備ステーションは、在庫不足に達するまでの時間的な余裕である時間余裕が、予め決められた時間余裕閾値以上である在庫不足ステーションである。時間余裕は、集配需要予測部424によって予測された将来の集配需要に基づいて把握され得る。
情報生成部418は、低残容量バッテリを所持する集配者(依頼対象集配者)に対して当該残容量バッテリを時間余裕具備ステーションに配送することを依頼するための配送依頼情報を生成する。当該配送依頼情報は、低残容量バッテリを所持している集配者の集配者端末300に、通信部402を介して送信され得る。これにより、集配者端末300に備えられた情報提供部316は、時間余裕具備ステーションへの低残容量バッテリの配送の依頼を集配者に通知し得る。
低残容量バッテリは、モバイルバッテリ100を借り受けようとするユーザに好まれない可能性が高いモバイルバッテリ100である。しかしながら、時間余裕具備ステーションに配送された低残容量バッテリは、当該時間余裕具備ステーションにおいて充電され得る。時間余裕具備ステーションは在庫不足に達するまでの時間余裕を有するバッテリステーション12であるから、当該時間余裕を利用して低残容量バッテリが十分に充電され得る。これにより、時間余裕具備ステーションが将来において在庫不足に達することが防止されるのみならず、残容量が十分なモバイルバッテリ100を借り受けたいユーザの需要を満足し得る。
情報生成部418は、時間余裕具備ステーションではない在庫不足ステーションに低残容量バッテリが配送されることを制限するための情報をも生成することが好ましい。当該情報には、例えば、時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションに低残容量バッテリを配送しないことを集配者に依頼する旨が含まれる。時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションに低残容量バッテリが配送されることを制限するための当該情報は、低残容量バッテリを所持する集配者の集配者端末300に、通信部402を介して送信され得る。これにより、集配者端末300に備えられた情報提供部316は、時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションに対する低残容量バッテリの配送の制限を集配者に通知し得る。時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションに対する低残容量バッテリの配送が抑制されることで、ユーザに好まれない可能性が高い低残容量バッテリが在庫不足ステーションに補充されることが防止され得る。
なお、時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションに低残容量バッテリが配送されることを制限するための情報は、上述した依頼対象集配者でない集配者に提供されてもよい。これにより、ユーザに好まれない可能性が高い低残容量バッテリが、依頼対象集配者でない集配者によって在庫不足ステーションに補充されることが防止され得る。
以上説明したように、本実施形態によれば、在庫不足ステーションに対して、モバイルバッテリ100の在庫調整が適切に行われ得る。
また、上述したように、管理装置400の演算部404には、在庫過剰ステーション判定部436と、配送制限集配者選択部440とが備えられ得る。
在庫過剰ステーション判定部436は、モバイルバッテリ100の将来の需要に関する情報と、バッテリステーション12の在庫情報とに基づいて、バッテリステーション12が在庫過剰ステーションであるか否かを判定する。在庫過剰ステーションは、モバイルバッテリ100の在庫が将来において過剰になると見込まれるバッテリステーション12である。在庫過剰になったバッテリステーション12は、モバイルバッテリ100の返却を受け付け得ない。換言すれば、在庫過剰ステーションは、バッテリステーション12にモバイルバッテリ100を返却しようとするユーザの需要を満足できない可能性が高いバッテリステーション12である。
情報生成部418は、在庫過剰ステーション判定部436による判定の結果に基づいて、在庫過剰ステーションに関する情報を生成し得る。在庫過剰ステーションに関する情報は、例えば、在庫過剰ステーションの位置である在庫過剰ステーション位置を示す情報を含む。また、情報生成部418は、配送制限情報を更に生成し得る。配送制限情報は、在庫過剰ステーションへのモバイルバッテリ100の配送を制限するための情報である。配送制限情報には、例えば、在庫過剰ステーションにモバイルバッテリ100を配送しないことを集配者に依頼する旨が含まれる。
配送制限集配者選択部440は、在庫過剰ステーションへのモバイルバッテリ100の配送の制限の対象となる集配者である配送制限集配者を選択する。換言すれば、配送制限集配者選択部440は、配送制限情報の送信先となる集配者端末300を選択する。配送制限集配者選択部440は、集配者位置と在庫過剰ステーション位置とに基づいて、在庫過剰ステーションから所定範囲外に位置する集配者を選択する。こうして選択された集配者が、配送制限集配者となる。配送制限集配者選択部440は、複数の配送制限集配者を選択してもよい。
在庫過剰ステーションに関する情報と、配送制限情報とは、通信部402を介して、配送制限集配者によって所持された集配者端末300に送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316は、在庫過剰ステーションに関する情報と、配送制限情報とを配送制限集配者に提供し得る。
在庫過剰ステーションに関する情報が配送制限集配者に提供されることで、当該配送制限集配者は、在庫過剰ステーションの位置を把握し得る。また、配送制限情報が配送制限集配者に提供されることで、在庫過剰ステーションへのモバイルバッテリ100の配送が抑制され得る。つまり、在庫過剰ステーションに対してモバイルバッテリ100の在庫補充が行われることが抑制され得る。これにより、在庫過剰ステーションが将来において実際に在庫過剰に達することが防止される。また、バッテリステーション12にモバイルバッテリ100を返却しようとするユーザの需要が満足し得る。
また、上述した配送制限集配者選択部440によれば、在庫過剰ステーションから所定範囲外に位置する集配者が、配送制限集配者として選択され得る。したがって、在庫過剰ステーションに関する情報と、配送制限情報とは、少なくとも、在庫過剰ステーションから所定範囲外に位置する集配者に提供され得る。在庫過剰ステーションから所定範囲外に位置する集配者は、在庫過剰ステーションから所定範囲内に位置する集配者と比較して、在庫過剰ステーションに到達するための労力が大きい。在庫過剰ステーションから所定範囲外に位置する集配者に配送制限情報が提供されることで、当該集配者の労力が無駄になることを防止し得る。なお、在庫過剰ステーションに関する情報と、配送制限情報とは、在庫過剰ステーションから所定範囲内に位置する集配者に提供されてもよい。これにより、在庫過剰ステーションに対するモバイルバッテリ100の在庫補充が、在庫過剰ステーションから所定範囲内に位置する集配者によって行われることが抑制され得る。したがって、在庫過剰ステーションが将来において実際に在庫過剰に達することがより確実に防止され得る。
以上説明したように、本実施形態によれば、在庫過剰ステーションに対して、モバイルバッテリ100の在庫調整が適切に行われ得る。
図24は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。モバイルバッテリ100を適切に配備するための情報の提供を集配者に対して行う場合の例が、図24には示されている。
ステップS91において、管理装置400の集配需要予測部424が、モバイルバッテリ100の将来の需要を予測する。
ステップS92において、管理装置400の在庫不足ステーション判定部434が、在庫不足ステーションに該当するバッテリステーション12があるか否かを判定する。
在庫不足ステーションがある場合、ステップS93に移り、管理装置400の情報生成部418が、在庫不足ステーションに関する情報を生成する。在庫不足ステーションに関する情報は、在庫不足ステーション位置を示す情報を含み得る。
次にステップS94に移り、管理装置400の依頼対象集配者選択部438が依頼対象集配者を選択する。
次にステップS95に移り、集配者が所持しているモバイルバッテリ100が低残容量バッテリに該当するか否かを、管理装置400の低残容量バッテリ判定部442が判定する。すなわち、低残容量バッテリ判定部442は、集配者が低残容量バッテリを所持しているか否かを判定する。
集配者が低残容量バッテリを所持している場合、ステップS96に移り、時間余裕具備ステーションに該当する在庫不足ステーションがあるか否かを管理装置400の時間余裕判定部444が判定する。
時間余裕具備ステーションがある場合、ステップS97に移り、管理装置400の情報生成部418が、配送依頼情報を生成する。情報生成部418は、時間余裕具備ステーションに低残容量バッテリを配送することを依頼対象集配者に依頼するための配送依頼情報を生成する。情報生成部418は、時間余裕具備ステーションでない在庫不足ステーションへの低残容量バッテリの配送を制限するための情報を更に生成してもよい。
なお、上述したステップS95において集配者が低残容量バッテリを所持していないと判定された場合にもステップS97に移り、管理装置400の情報生成部418が配送依頼情報を生成する。
ステップS96において時間余裕具備ステーションがないと判定された場合には、ステップS98が実行され得る。ステップS98において、情報生成部418は、在庫不足ステーションに低残容量バッテリが配送されることを制限するための情報を生成する。
上述したステップS97は、ステップS98が実行される場合にも実行され得る。この場合、ステップS97において、情報生成部418は、低残容量バッテリ以外のモバイルバッテリ100を在庫不足ステーションに配送することを依頼対象集配者に依頼するための配送依頼情報を生成し得る。
上述したステップS92において在庫不足ステーションがないと判定された場合、または、ステップS97が完了した場合、ステップS99に移行する。ステップS99において、管理装置400の在庫過剰ステーション判定部436は、在庫過剰ステーションに該当するバッテリステーション12があるか否かを判定する。
在庫過剰ステーションがある場合、ステップS100に移り、情報生成部418が、在庫過剰ステーションに関する情報を生成する。在庫過剰ステーションに関する情報は、在庫過剰ステーション位置を示す情報を含み得る。
次にステップS101に移り、管理装置400の配送制限集配者選択部440が、配送制限集配者を選択する。
次にステップS102に移り、集配者端末300の情報提供部316が、集配者に情報を提供する。こうして、図24に例示する動作が完了する。
なお、ステップS102においては、上述したステップS91~ステップS101における判定の結果に応じて、集配者に提供される情報が異なる。例えば、在庫不足ステーションの有無の判定(ステップS92)の結果に応じて、在庫不足ステーションに関する情報がステップS102において集配者(依頼対象集配者)に提供されるか否かが異なる。また、ステップS99の実行結果に応じて、在庫過剰ステーションに関する情報がステップS102において集配者(配送制限集配者)に提供されるか否かが異なる。在庫不足ステーションと在庫過剰ステーションとのうちのいずれもが存在しない場合、ステップS102はスキップされ得る。
ところで、上述したように、低残容量バッテリはユーザに好まれない可能性が高い。しかしながら、モバイルバッテリ100の劣化を抑制するという観点では、モバイルバッテリ100の充放電回数は抑制されることが好ましい。したがって、モバイルバッテリ100の劣化を抑制するという観点では、充電せずにユーザに利用され得るのであれば、低残容量バッテリであってもユーザにできるだけ利用されることが好ましい。
低残容量バッテリがユーザに利用され得るようにすべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。管理装置400の情報生成部418は、本実施形態において低残容量バッテリ情報とも称される情報を生成する。低残容量バッテリ情報は、ユーザに対して提供され得る低残容量バッテリに関する情報である。低残容量バッテリ情報は、低残容量バッテリの位置である低残容量バッテリ位置と、ユーザの位置であるユーザ位置とに基づいて生成され得る。
低残容量バッテリ位置は、上述した位置情報取得部412によって取得され得る。位置情報取得部412は、低残容量バッテリを所持している集配者の位置を、低残容量バッテリ位置として取得し得る。また、位置情報取得部412は、低残容量バッテリが配されているバッテリステーション12の位置を、低残容量バッテリ位置として取得し得る。更に、位置情報取得部412は、モバイルバッテリ100(低残容量バッテリ)に備えられた測位部106による測位結果に基づいて、低残容量バッテリ位置を取得してもよい。
低残容量バッテリ情報は、通信部402を介して、ユーザ端末200に送信され得る。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、低残容量バッテリ情報をユーザに提供し得る。例えば情報提供部216は、ユーザ端末200の表示部204に地図MPを表示するとともに、低残容量バッテリ位置を示す図形516を地図MP上に表示させ得る(図26も参照)。
上述したように、管理装置400の演算部404には、残容量情報取得部448と、モバイルバッテリ選択部450とが備えられ得る。
残容量情報取得部448は、モバイル機器バッテリの残容量を示す情報を取得する。モバイル機器バッテリは、ユーザによって所持されているモバイル機器に備えられたバッテリである。モバイル機器バッテリは、ユーザの私物に含まれ得る。ユーザによって所持されているモバイル機器は例えばユーザ端末200であるが、これに限定されない。残容量情報取得部448は、例えばモバイル機器と通信して、モバイル機器バッテリの残容量を示す情報を取得する。
モバイルバッテリ選択部450は、ユーザに提供され得るモバイルバッテリ100を、モバイル機器バッテリの残容量に応じて選択する。例えば、モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値以上である場合、モバイルバッテリ選択部450は、ユーザに提供され得るモバイルバッテリ100として低残容量バッテリを選択する。その一方で、モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合、モバイルバッテリ選択部450は、ユーザに提供され得るモバイルバッテリ100として低残容量バッテリ以外のモバイルバッテリ100を選択する。
ユーザ端末200の情報提供部216は、モバイルバッテリ選択部450による選択結果に応じて、ユーザに提供する情報を変化させ得る。例えば、モバイルバッテリ選択部450が低残容量バッテリを選択した場合、情報提供部216は、低残容量バッテリ情報以外の情報よりも、低残容量バッテリ情報の方を優先して表示部204に表示させる。また、例えばモバイルバッテリ選択部450が低残容量バッテリを選択した場合、情報提供部216は、低残容量バッテリ情報以外の情報よりも目立つように、低残容量バッテリ情報を表示部204に表示させる。これにより、ユーザが低残容量バッテリ情報を参照する可能性を高めることができる。その結果、ユーザに低残容量バッテリの利用を促すことができる。
しかも、本実施形態によれば、モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値以上である場合に、モバイルバッテリ選択部450が低残容量バッテリを選択する。私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値以上である場合、ユーザは、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを要しない可能性が高い。その点、本実施形態によれば、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを要しない可能性が高いユーザに対して、低残容量バッテリの利用を促し得る。また、私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合、ユーザは、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを希望している可能性が高い。換言すれば、私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満であるユーザは、低残容量バッテリを必要としない可能性が高い。その点、本実施形態によれば、低残容量バッテリを必要としない可能性が高いユーザに対して低残容量バッテリの利用を促すことが回避される。
図25は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。低残容量バッテリ情報をユーザに提供する場合の例が、図25には示されている。
ステップS111においては、管理装置400の低残容量バッテリ判定部442が、モバイルバッテリ100が低残容量バッテリに該当するか否かを判定する。例えば上述したバッテリ情報取得部416によって、モバイルバッテリ100の残容量を示す残容量情報が取得され得る。低残容量バッテリ判定部442は、バッテリ情報取得部416による取得結果に基づいて、残容量が上述した低残容量閾値未満であるモバイルバッテリ100を低残容量バッテリであると判定する。
ステップS111において判定対象にされたモバイルバッテリ100が低残容量バッテリである場合、ステップS112、ステップS113に移行する。ステップS112では、管理装置400の位置情報取得部412が、低残容量バッテリの位置を示す低残容量バッテリ位置情報を取得する。ステップS113では、位置情報取得部412が、ユーザ位置を示すユーザ位置情報を取得する。
次にステップS114に移り、管理装置400の情報生成部418が、低残容量バッテリ情報を生成する。情報生成部418は、ユーザ位置情報と低残容量バッテリ位置情報とに基づいて、低残容量バッテリ情報を生成する。低残容量バッテリ情報には、ユーザ位置から所定範囲内に位置している低残容量バッテリに関する情報が含まれ得る。
次にステップS115に移り、ユーザ端末200の情報提供部216が、ユーザに低残容量バッテリ情報を提供する。低残容量バッテリ情報は、管理装置400の通信部402を介して、ユーザ端末200に送信され得る。こうして、図25に例示する動作が完了する。なお、ステップS111において、モバイルバッテリ100が低残容量バッテリに該当しないと判定された場合も、図25に例示する動作は終了する。
図26は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。
低残容量バッテリ情報を受信したユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図26に例示される表示画面204eを、表示部204に表示させ得る。表示画面204eは、例えば上述したモバイルバッテリ選択部450が低残容量バッテリを選択した場合に、表示部204に表示され得る。表示画面204eには、地図MPが表示され得る。表示画面204eには、ユーザ位置を示す図形502が更に表示され得る。
表示画面204eには、低残容量バッテリ位置を示す図形516が更に表示され得る。図26の図形516は、低残容量バッテリを所持している集配者の位置を、低残容量バッテリ位置として示している。表示画面204eには複数の図形516(516A~516C)が表示され得る。
表示画面204eには、低残容量バッテリ情報に基づく表示用データ518が更に表示され得る。表示用データ518は、例えば、低残容量バッテリの残容量を示す。ただし、表示用データ518はこれに限定されない。例えば、表示用データ518は、ユーザが低残容量バッテリの配送を依頼した場合における当該配送の所要時間、当該低残容量バッテリを利用する場合における対価等を更に示してもよい。表示用データ518は情報生成部418によって適宜生成され得る。
表示画面204eには複数の表示用データ518(518A~518C)が表示され得る。例えば図26において、表示用データ518Aに示される低残容量バッテリの位置が、図形516Aにより示されている。表示用データ518Bに示される低残容量バッテリの位置が、図形516Bにより示されている。表示用データ518Cに示される低残容量バッテリの位置が、図形516Cにより示されている。
以上説明したように、低残容量バッテリ情報がユーザに提供されることで、低残容量バッテリの利用をユーザに促し得る。ユーザが低残容量バッテリを利用することで、当該低残容量バッテリの充放電回数を抑制し得る。
また、上述したように、管理装置400の演算部404には、特典付与部446が備えられ得る。特典付与部446は、低残容量バッテリを利用したユーザに対して特典を付与する。特典は、例えば低残容量バッテリを利用したユーザにのみ提供される特別なサービス等であるが、特に限定されない。上述した表示用データ518には、当該表示用データ518に示される低残容量バッテリを利用した場合にユーザに付与される特典を示す情報が含まれてもよい。特典付与部446によってユーザに付与された特典に関する情報は、ユーザの識別情報であるユーザ識別情報に関連付いて記憶部406に記憶され得る。
低残容量バッテリを利用したユーザに特典を付与することで、低残容量バッテリの利用に対するユーザの意欲が向上し得る。すなわち、特典付与部446は、ユーザによる低残容量バッテリの利用を一層促し得る。
ところで、充電されたモバイルバッテリ100が利用されずに放置されることは好ましくない。また、モバイルバッテリ100の劣化を抑制するという観点では、モバイルバッテリ100が過充電されている状態が長引くことも好ましくない。
モバイルバッテリ100が過充電されている状態が長引くのを防止すべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。管理装置400の情報生成部418は、本実施形態において高残容量バッテリ情報とも称される情報を生成する。高残容量バッテリ情報は、ユーザに対して提供され得る高残容量バッテリに関する情報である。高残容量バッテリは、残容量が予め決められた高残容量閾値以上であるモバイルバッテリ100である。高残容量閾値は、上述した低残容量閾値よりも大きい。高残容量閾値は、例えば、モバイルバッテリ100の最大充電容量であるが、これに限定されない。高残容量バッテリ情報は、高残容量バッテリの位置である高残容量バッテリ位置と、ユーザ位置とに基づいて生成され得る。
高残容量バッテリ位置は、位置情報取得部412によって取得され得る。位置情報取得部412は、高残容量バッテリを所持している集配者の位置を、高残容量バッテリ位置として取得し得る。また、位置情報取得部412は、高残容量バッテリが配されているバッテリステーション12の位置を、高残容量バッテリ位置として取得し得る。更に、位置情報取得部412は、モバイルバッテリ100(高残容量バッテリ)に備えられた測位部106による測位結果に基づいて、高残容量バッテリ位置を取得してもよい。
高残容量バッテリ情報は、通信部402を介して、ユーザ端末200に送信され得る。これにより、ユーザ端末200の情報提供部216は、高残容量バッテリ情報をユーザに提供し得る。例えば情報提供部216は、ユーザ端末200の表示部204に地図MPを表示するとともに、高残容量バッテリ位置を示す図形520を地図MP上に表示させ得る(図28も参照)。
また、上述したように、管理装置400の演算部404には、時系列データ取得部454と、長時間高残容量バッテリ判定部456とが備えられ得る。
時系列データ取得部454は、モバイルバッテリ100の残容量に関する時系列データを取得する。時系列データ取得部454は、高残容量バッテリの残容量に関する時系列データを取得し得る。取得された時系列データは、記憶部406によって記憶され得る。
長時間高残容量バッテリ判定部456は、高残容量バッテリが、長時間高残容量バッテリに該当するか否かを判定する。長時間高残容量バッテリは、残容量が高残容量閾値以上になっている状態が予め決められた長時間閾値以上継続している高残容量バッテリである。
情報生成部418は、ユーザ位置と、長時間高残容量バッテリの位置とに基づいて、長時間高残容量バッテリ情報を生成する。長時間高残容量バッテリ情報は、ユーザに対して提供され得る長時間高残容量バッテリに関する情報である。つまり、長時間高残容量バッテリ情報は、高残容量バッテリ情報のうちの、長時間高残容量バッテリに関する情報である。したがって、長時間高残容量バッテリ情報は、通信部402を介してユーザ端末200に送信され得る。また、長時間高残容量バッテリ情報は、情報提供部216によって、ユーザに提供され得る。
なお、上述したように、ユーザ端末200の情報提供部216は、モバイルバッテリ選択部450による選択結果に応じて、ユーザに提供する情報を変化させ得る。これを踏まえ、モバイルバッテリ選択部450は、モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合に、高残容量バッテリを選択してもよい。これにより、モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合において、情報提供部216は、例えば高残容量バッテリ情報以外の情報よりも、高残容量バッテリ情報の方を優先して表示部204に表示させる。モバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合において、情報提供部216は、例えば高残容量バッテリ情報以外の情報よりも目立つように、高残容量バッテリ情報を表示部204に表示させ得る。
つまり、私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値未満である場合、ユーザは、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを必要としている可能性が高い。その点、本実施形態によれば、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを必要としている可能性が高いユーザに対して、高残容量バッテリの利用を促し得る。また、私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値以上である場合、ユーザは、モバイルバッテリ100が十分に充電されていることを要しない可能性が高い。換言すれば、私物であるモバイル機器バッテリの残容量が所定の閾値以上である場合、ユーザは、高残容量バッテリを必要としない可能性が高い。その点、本実施形態によれば、高残容量バッテリを必要としない可能性が高いユーザに対して高残容量バッテリの利用を促すことが回避される。
図27は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。高残容量バッテリ情報、長時間高残容量バッテリ情報をユーザに適宜提供する場合の例が、図27には示されている。
ステップS121においては、管理装置400の高残容量バッテリ判定部452が、モバイルバッテリ100が高残容量バッテリに該当するか否かを判定する。例えば上述したバッテリ情報取得部416によって、モバイルバッテリ100の残容量を示す残容量情報が取得され得る。高残容量バッテリ判定部452は、バッテリ情報取得部416による取得結果に基づいて、残容量が上述した高残容量閾値以上であるモバイルバッテリ100を高残容量バッテリであると判定する。
ステップS121において判定対象とされたモバイルバッテリ100が高残容量バッテリである場合、ステップS122、ステップS123に移行する。ステップS122では、管理装置400の位置情報取得部412が、高残容量バッテリの位置を示す高残容量バッテリ位置情報を取得する。ステップS123では、位置情報取得部412が、ユーザ位置を示すユーザ位置情報を取得する。
次にステップS124に移り、高残容量バッテリが長時間高残容量バッテリに該当するか否かを、管理装置400の長時間高残容量バッテリ判定部456が判定する。高残容量バッテリが長時間高残容量バッテリである場合はステップS125が実行される。高残容量バッテリが長時間高残容量バッテリでない場合はステップS126が実行される。
ステップS125においては、管理装置400の情報生成部418が、長時間高残容量バッテリ情報を生成する。情報生成部418は、ユーザ位置情報と長時間高残容量バッテリ位置情報とに基づいて、長時間高残容量バッテリ情報を生成する。長時間高残容量バッテリ情報には、ユーザ位置から所定範囲内に位置している長時間高残容量バッテリに関する情報が含まれ得る。
ステップS126においては、管理装置400の情報生成部418が、高残容量バッテリ情報を生成する。情報生成部418は、ユーザ位置情報と高残容量バッテリ位置情報とに基づいて、高残容量バッテリ情報を生成する。高残容量バッテリ情報には、ユーザ位置から所定範囲内に位置している高残容量バッテリに関する情報が含まれ得る。
ステップS125またはステップS126が完了すると、ステップS127が開始される。ステップS127においては、ユーザ端末200の情報提供部216が、ユーザに情報を提供する。ステップS125が実行された場合は、ステップS127において長時間高残容量バッテリ情報がユーザに提供される。ステップS126が実行された場合は、ステップS127において高残容量バッテリ情報がユーザに提供される。高残容量バッテリ情報または長時間高残容量バッテリ情報は、管理装置400の通信部402を介して、ユーザ端末200に送信され得る。こうして、図27に例示する動作が完了する。なお、ステップS121において高残容量バッテリでないと判定された場合も、図27に例示する動作は終了する。
図28は、ユーザ端末200の表示部204における表示の例を示す図である。
高残容量バッテリ情報、長時間高残容量バッテリ情報を受信したユーザ端末200の情報提供部216は、例えば図28に例示される表示画面204fを、表示部204に表示させ得る。表示画面204fは、例えば上述したモバイルバッテリ選択部450が高残容量バッテリを選択した場合に、表示部204に表示され得る。表示画面204fには、地図MPが表示され得る。表示画面204fには、ユーザ位置を示す図形502が更に表示され得る。
表示画面204fには、図形520が更に表示され得る。図形520は、高残容量バッテリ位置(長時間高残容量バッテリ位置)を示す。図28の図形520は、高残容量バッテリを所持している集配者の位置を、高残容量バッテリ位置として示している。表示画面204fには複数の図形520(520A~520C)が表示され得る。なお、長時間高残容量バッテリ位置と、長時間高残容量バッテリでない高残容量バッテリの位置とのいずれを示すのかに応じて、図形520は変化してもよい。
表示画面204fには、高残容量バッテリ情報(長時間高残容量バッテリ情報)に基づく表示用データ522が更に表示され得る。表示用データ522は、例えば、高残容量バッテリ(長時間高残容量バッテリ)の残容量を示す。ただし、表示用データ522はこれに限定されない。例えば、表示用データ522は、ユーザが高残容量バッテリ(長時間高残容量バッテリ)の配送を依頼した場合における当該配送の所要時間、当該高残容量バッテリを利用する場合における対価等を更に示してもよい。また、表示用データ522は、当該表示用データ522により示される高残容量バッテリが長時間高残容量バッテリに該当しているか否かを更に示してもよい。表示用データ522は情報生成部418によって適宜生成され得る。
表示画面204fには複数の表示用データ522(522A~522C)が表示され得る。例えば図28において、表示用データ522Aに示される高残容量バッテリの位置が、図形520Aにより示されている。表示用データ522Bに示される高残容量バッテリの位置が、図形520Bにより示されている。表示用データ522Cに示される高残容量バッテリの位置が、図形520Cにより示されている。
表示画面204e(図26)と、表示画面204f(図28)とは、組み合わされてもよい。例えば、低残容量バッテリ位置を示す図形516と、高残容量バッテリ位置(長時間高残容量バッテリ位置)を示す図形520とが、一緒に表示部204に表示されてもよい。低残容量バッテリに関する表示用データ518と、高残容量バッテリ位置(長時間高残容量バッテリ位置)に関する表示用データ522とが、一緒に表示部204に表示されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、管理システム16は、高残容量バッテリ(長時間高残容量バッテリ)に関する情報をユーザに提供し得る。これにより、高残容量バッテリ(長時間高残容量バッテリ)の利用がユーザに促され得る。高残容量バッテリ(長時間高残容量バッテリ)の利用がユーザに促されることで、モバイルバッテリ100の劣化が抑制され得る。
ところで、上述したバッテリステーション12は、集配者の活動拠点として利用され得る。例えばバッテリステーション12には、集配者の待機場所(休憩場所)が備えられ得る。これにより、バッテリステーション12は、休憩施設として集配者に利用され得る。また、バッテリステーション12には、集配者が利用可能な物品が備えられ得る。当該物品は、例えばシェアリングシステム10を運営する運営事業者によって、バッテリステーション12に適宜備えられ得る。集配者のためにバッテリステーション12に備えられ得る物品は、例えば、集配者に貸し出され得る移動体(自転車等)である。集配者のためにバッテリステーション12に備えられる物品は移動体に限定されない。例えばバッテリステーション12には、集配者が利用可能な備品、消耗品等が備えられ得る。備品は、例えば雨天時において集配者が使用可能な雨具(傘、レインコート)であってもよい。また、備品は、通信機器(ルータ)等であってもよい。備品は、これらに限定されない。消耗品は、例えば集配者が休憩時等に飲み得る飲料であるが、これに限定されない。
以下に説明するように、管理システム16は、上述した休憩施設、物品等の利用を集配者に促すことで、集配者の活動を支援し得る。
上述したように、管理装置400の演算部404には、稼働状況情報取得部458と休憩要否判定部460と提供情報選択部462とが備えられている。
稼働状況情報取得部458は、稼働状況情報を取得する。稼働状況情報は、集配者の稼働状況に関する情報である。稼働状況情報は、例えば集配者移動情報を含む。集配者移動情報は、集配者の移動距離と集配者の移動時間とのうちの少なくとも一方を示す。なお、稼働状況情報の内容は集配者移動情報に限定されない。例えば稼働状況情報は、集配者が達成した依頼件数に関する情報を含んでもよい。
休憩要否判定部460は、稼働状況情報に基づいて、集配者に休憩が必要であるか否かを判定する。例えば休憩要否判定部460は、集配者が休憩なしで移動した距離、時間等が所定の閾値を超えたか否かを、稼働状況情報(集配者移動情報)に基づいて判定する。この場合、休憩要否判定部460は、集配者が休憩なしで移動した距離、時間等が所定の閾値を超えていれば、集配者に休憩が必要であると判定し得る。また、例えば休憩要否判定部460は、集配者が休憩をとらずに連続で処理した件数が所定の件数を超えた場合にも、集配者に休憩が必要であると判定し得る。
集配者に休憩をとらせることが必要であると休憩要否判定部460が判定した場合、情報生成部418は、休憩取得推奨情報を生成する。休憩取得推奨情報は、集配者に休憩の取得を推奨するための情報である。休憩取得推奨情報は、例えば休憩することを集配者に促すためのメッセージを集配者端末300の表示部304に表示させるための情報を含む。
休憩取得推奨情報は、通信部402を介して集配者端末300に送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316が、休憩取得推奨情報を集配者に提供し得る。すなわち、管理システム16は、集配者に休憩の取得を促すことができる。
図29は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。集配者に対して休憩取得推奨情報を提供する場合の例が図29には示されている。
ステップS131において、管理装置400の稼働状況情報取得部458が稼働状況情報を取得する。上述したように、稼働状況情報は、集配者の稼働状況に関する情報である。
次にステップS132に移行し、管理装置400の情報生成部418が、稼働状況情報に基づいて休憩取得推奨情報を生成する。休憩取得推奨情報は、集配者に休憩の取得を推奨する情報である。生成された休憩取得推奨情報は、管理装置400の通信部402を介して、集配者端末300に送信され得る。
次にステップS133に移行し、集配者端末300の情報提供部316が、休憩取得推奨情報を集配者に提供する。すなわち、集配者端末300を用いて休憩取得推奨情報が集配者に提供される。こうして、図29に例示する動作が完了する。
上述したステップS132において、情報生成部418は、休憩施設情報を休憩取得推奨情報に含ませることが好ましい。休憩施設情報は、集配者が休憩に利用可能な施設を示す情報である。集配者が休憩に利用可能な施設は、例えば上述したようにバッテリステーション12であるが、これに限定されない。集配者が休憩に利用可能な喫茶店等が休憩施設情報により示されてもよい。休憩施設情報は、記憶部406によって予め記憶され得る。
情報生成部418は、集配者位置情報を用いることで、集配者位置に応じた施設を示す休憩施設情報を休憩取得推奨情報に含ませ得る。情報生成部418は、例えば集配者位置から所定範囲内に位置する施設を示す休憩施設情報を休憩取得推奨情報に含ませ得る。集配者位置情報は、上述したように、位置情報取得部412によって取得され得る。
なお、情報生成部418は、集配者の将来位置を用いて、将来の集配者位置に応じた施設を示す休憩施設情報を休憩取得推奨情報に含ませてもよい。集配者の将来位置は、以下の説明において将来集配者位置とも称される。将来集配者位置は、将来位置予測部414によって予測され得る。将来位置予測部414は、集配者の行動計画に基づいて、将来集配者位置を予測し得る。集配者の行動計画は、集配者によって、集配者端末300を用いて適宜管理装置400に送信され得る。また、集配者の行動計画は、集配者が受注しているモバイルバッテリ100の集配依頼の内容に基づいて把握され得る。将来位置予測部414は、集配者の現在の行動に基づいて、集配者の将来位置を予測してもよい。例えば、集配者が列車を利用している場合、当該列車の時刻表等に基づいて、集配者の将来位置が予測され得る。また、例えば、集配者が道路を歩行中の場合、当該道路に関する地図情報と、当該集配者の移動速度と、当該集配者の移動方向とに基づいて、当該集配者の将来位置が予測され得る。また、将来位置予測部414は、当該集配者のスケジュール情報に基づいて、当該集配者の将来位置を予測してもよい。スケジュール情報は、集配者端末300に備えられた記憶部312に予め記憶され得る。
集配者端末300には、操作部302が備えられている。操作部302は、休憩の取得の意思を集配者が管理システム16に示すための操作を受け付けてもよい。当該意思表示は、集配者端末300の通信部308を介して管理装置400に送信され得る。提供情報選択部462は、当該意思表示に応じて、集配者が休憩に利用可能な施設を示す休憩施設情報を選択し得る。例えば上述したように、記憶部406には休憩施設情報が記憶されている。記憶部406は複数の休憩施設情報を記憶し得る。提供情報選択部462は、集配者位置から所定範囲内にある施設を示す休憩施設情報を、集配者位置情報に基づいて選択し得る。提供情報選択部462により選択された休憩施設情報は、通信部402を介して集配者端末300に送信され得る。これにより、操作部302により受け付けられた操作に応じて休憩施設情報が集配者に提供され得る。
また、上述したように、管理装置400には集配環境情報取得部464が備えられている。集配環境情報取得部464は、集配者環境情報を取得する。集配者環境情報は、集配者の集配環境に関する情報である。より具体的に、集配者環境情報は、例えば気象情報と、路面情報と、通信環境情報とのうちの少なくとも1つを含む。気象情報は、集配者がモバイルバッテリ100の集配を行う際の気象状況に関する情報である。路面情報は、集配者がモバイルバッテリ100の集配を行う際の路面状況に関する情報である。通信環境情報は、集配者がモバイルバッテリ100の集配を行う際の通信環境に関する情報である。集配環境情報取得部464は、例えばインターネットを用いて、集配者環境情報(気象情報、路面情報、通信環境情報)を取得する。
提供情報選択部462は、集配環境情報と集配者位置情報と物品位置情報とに基づいて、物品情報を選択する。物品情報は、集配者が利用可能な物品(備品、消耗品)を示す情報である。物品位置情報は、物品が備えられている場所を示す情報である。すなわち、物品位置情報は物品の位置を示す。物品情報と物品位置情報とは、記憶部406により予め記憶され得る。記憶部406は、物品情報と物品位置情報とを互いに関連付けて記憶し得る。
提供情報選択部462は、例えば次に説明されるように、物品情報を選択し得る。提供情報選択部462は、集配者がモバイルバッテリ100の集配を行う際の天候が雨天であるか否かを気象情報に基づいて判定する。集配者がモバイルバッテリ100の集配を行う際の天候が雨天である場合、提供情報選択部462は、集配者位置から所定範囲内に位置している物品のうち、雨天時において集配者が利用し得る物品(例えば雨具)を示す物品情報を選択する。
提供情報選択部462により選択された物品情報と、当該物品情報に係る物品の位置を示す物品位置情報とは、通信部402を介して集配者端末300に送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316が、集配環境情報に応じた物品情報を集配者に提供し得る。すなわち、管理システム16は、集配環境情報に応じた物品の利用を集配者に促すことができる。
図30は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。集配環境に応じた物品情報を集配者に提供する場合の例が図30には示されている。
ステップS134において、管理装置400の集配環境情報取得部464が集配環境情報を取得する。上述したように、集配環境情報は、集配者の集配環境に関する情報である。
次にステップS135に移行し、管理装置400の提供情報選択部462が、集配環境情報に基づいて物品情報を選択する。上述したように、物品情報は、集配者が利用可能な物品を示す情報である。選択された物品情報は、管理装置400の通信部402を介して、集配者端末300に送信され得る。
次にステップS136に移行し、集配者端末300の情報提供部316が、物品情報を集配者に提供する。すなわち、集配者端末300を用いて物品情報が集配者に提供される。こうして、図30に例示する動作が完了する。
また、上述したように、管理装置400の演算部404には、故障情報取得部466が備えられている。故障情報取得部466は、故障情報を取得する。故障情報は、集配者が利用している移動体の故障に関する情報である。故障情報は、集配者により集配者端末300を用いて管理装置400に適宜送信される。
提供情報選択部462は、故障情報と集配者位置情報と物品位置情報(修理用品位置情報)とに基づいて、物品情報(修理用品情報)を選択する。修理用品情報は、修理用品を示す情報である。修理用品は、移動体を修理するために集配者が利用可能な物品である。修理用品位置情報は、修理用品が備えられている場所を示す情報である。修理用品は、例えばバッテリステーション12に備品として備えられ得る。修理用品位置情報は、修理用品が備えられているバッテリステーション12の位置を示し得る。
提供情報選択部462は、例えば、集配者位置から所定範囲内に位置している修理用品を示す修理用品情報を選択する。
提供情報選択部462により選択された修理用品情報と、当該修理用品情報に係る修理用品の位置を示す修理用品位置情報とは、通信部402を介して集配者端末300に送信され得る。これにより、集配者端末300の情報提供部316が、故障情報に応じた修理用品情報を集配者に提供し得る。すなわち、管理システム16は、移動体の故障状態に応じた修理用品の利用を集配者に促すことができる。
図31は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。移動体の故障状態に応じた修理用品情報を集配者に提供する場合の例が図31には示されている。
ステップS137において、管理装置400の故障情報取得部466が故障情報を取得する。上述したように、故障情報は、集配者が利用している移動体の故障に関する情報である。
次にステップS138に移行し、管理装置400の提供情報選択部462が、故障情報に基づいて修理用品情報を選択する。上述したように、修理用品情報は、集配者が利用可能な物品である修理用品を示す情報である。選択された修理用品情報は、管理装置400の通信部402を介して、集配者端末300に送信され得る。
次にステップS139に移行し、集配者端末300の情報提供部316が、修理用品情報を集配者に提供する。すなわち、集配者端末300を用いて修理用品情報が集配者に提供される。こうして、図31に例示する動作が完了する。
以上説明されるように、管理システム16は、集配者の活動を支援し得る。
なお、上述したように、ユーザ端末200には操作部202が備えられている。ユーザは、操作部202を用いて、集配者に任意報酬を与えることを希望する旨を管理装置400に通知してもよい。任意報酬は、モバイルバッテリ100の集配に関してユーザが集配者に任意で与え得る報酬である。任意報酬は消耗品でもよい。消耗品は、上述したように、例えば集配者が休憩時等に飲み得る飲料等であるが、これに限定されない。ユーザは、例えば自分に対して良好なサービスを提供した集配者に対して、任意報酬を与えることを希望し得る。
集配者に任意報酬を与えることを希望する旨がユーザ端末200を用いてユーザから通知された場合、管理装置400の制御部408は、当該通知の内容に応じた任意報酬情報を集配者端末300に送信してもよい。任意報酬情報は、任意報酬に関する情報である。任意報酬情報は、例えば、ユーザが集配者に与えることを希望している消耗品を示すが、これに限定されない。
任意報酬情報を受信した集配者端末300の情報提供部316は、当該任意報酬情報を集配者に提供し得る。これにより、集配者は、当該集配者に任意報酬が与えられることを知り得る。その結果、集配者のモチベーションが高められ得る。
ところで、上述したように、シェアリングシステム10においては、モバイルバッテリ100を利用する者がユーザであり、ユーザに対してモバイルバッテリ100を集配する者が集配者である。
しかしながら、集配者がモバイルバッテリ100を配送するよりも、ユーザがモバイルバッテリ100を配送する方が、モバイルバッテリ100の集配を合理的に行い得る場合がある。
これを踏まえ、管理装置400に備えられた情報生成部418は、モバイルバッテリ100の配送をユーザに依頼するための配送依頼情報を生成する。情報生成部418、例えば所定領域内におけるユーザの数が予め決められたユーザ数閾値以上になった場合に、当該所定領域内へのモバイルバッテリ100の配送をユーザに依頼するための配送依頼情報を生成する。
所定領域内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上になったか否かの判定は、演算部404(例えば制御部408)によって行われ得る。所定領域内におけるユーザの数は、例えばユーザ位置情報に基づいて取得され得る。ユーザ位置情報は位置情報取得部412によって取得され得る。
情報生成部418は、バッテリステーション12の位置を示す情報を配送依頼情報に含ませ得る。この場合のバッテリステーション12は、所定領域内に配送され得るモバイルバッテリ100が配されているバッテリステーション12である。また、情報生成部418は、例えば配送先の位置を示す情報を配送依頼情報に含ませ得る。すなわち、情報生成部418は、所定領域の位置を示す情報を配送依頼情報に含ませ得る。さらに、情報生成部418は、配送先に配送されるモバイルバッテリ100の数を示す情報を配送依頼情報に含ませ得る。
上述したように、管理装置400には配送依頼情報配信部478が備えられている。所定領域内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上になった場合に、配送依頼情報配信部478は、通信部402を介して配送依頼情報をユーザ端末200に配信する。所定領域内に配送され得るモバイルバッテリ100が配されているバッテリステーション12から所定距離内に位置するユーザによって所持されているユーザ端末200が、配送依頼情報の配信対象に少なくとも含まれ得る。複数のユーザ端末200が配送依頼情報を受信し得る。
配送依頼情報を受信したユーザ端末200に備えられている情報提供部216は、当該配送依頼情報をユーザに提供し得る。これにより、管理システム16は、所定領域内へのモバイルバッテリ100の配送をユーザに依頼することができる。
上述したように、配送依頼情報には、バッテリステーション12を示す情報が含まれ得る。また、配送依頼情報には、配送先の位置を示す情報が含まれ得る。さらに、配送依頼情報には、配送先に配送されることを要するモバイルバッテリ100の数を示す情報が含まれ得る。当該配送依頼情報に含まれているこれらの情報を考慮して、ユーザは、配送依頼を引き受けるか否かを検討し得る。
配送依頼情報に係る配送依頼を引き受けることを希望するユーザは、ユーザ端末200を用いて、当該配送依頼を当該ユーザが引き受け得る旨の応答を管理装置400に対して行い得る。管理装置400は、配送依頼情報に係る配送依頼を引き受け得る旨の応答を行ったユーザに対して、モバイルバッテリ100の配送を正式に依頼し得る。
図32は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。ユーザに対してモバイルバッテリ100の配送を依頼する場合の例が図32には示されている。
ステップS141において、管理装置400の位置情報取得部412が、ユーザ位置情報を取得する。
次に、ステップS142に移行し、所定領域内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上になったか否かを管理装置400の制御部408が判定する。所定領域内におけるユーザの数は、例えばユーザ位置情報に基づいて把握され得る。所定領域内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上である場合には、ステップS143が開始される。所定領域内におけるユーザの数がユーザ数閾値未満である場合には、図32の動作は終了する。
ステップS143において、管理装置400の情報生成部418が、配送依頼情報を生成する。
次に、ステップS144に移行し、管理装置400の配送依頼情報配信部478が、ユーザ端末200に配送依頼情報を配信する。配送依頼情報配信部478は、所定領域内に配送され得るモバイルバッテリ100が配されているバッテリステーション12から所定距離内に位置するユーザによって所持されている携帯端末200に配送依頼情報を配信する。こうして、図32に例示する動作が完了する。
なお、ステップS142における判定は、将来位置予測部414によって予測された将来ユーザ位置に基づいて行われてもよい。すなわち、将来ユーザ位置に基づいて、所定領域内におけるユーザの数が把握されてもよい。
ユーザはモバイル機器を所持し得る。モバイル機器は、モバイルバッテリ100に接続され得る。ユーザは、複数のモバイル機器を所持し得る。すなわち、所定範囲内に位置するユーザの数と、当該所定範囲内に位置するユーザによって所持されるモバイル機器の数とは、必ずしも一致しない。これを踏まえ、ステップS142において、制御部408は、ユーザによって所持されているモバイル機器の数が所定範囲内において予め決められた機器数閾値以上であるか否かを判定してもよい。すなわち、ステップS142において、制御部408は、所定範囲内におけるユーザの数が予め決められたユーザ数閾値以上であるか否かと、所定範囲内におけるモバイル機器の数が予め決められた機器数閾値以上であるか否かと、の少なくともいずれかを判定してもよい。
その場合、ステップS141において、位置情報取得部412は、モバイル機器の位置を示すモバイル機器位置情報を必要に応じて取得する。例えばユーザ端末200以外のモバイル機器をユーザが所持している場合、位置情報取得部412は、ユーザ端末200の位置を示す情報(ユーザ位置情報)とは別に、モバイル機器位置情報を取得する。位置情報取得部412は、例えばユーザ(ユーザ端末200)がモバイル機器の識別情報を管理装置400に予め提供することで、当該モバイル機器の位置を追跡し得る。これにより、位置情報取得部412は、モバイル機器位置情報を取得し得る。記憶部406は、ユーザの識別情報と、当該ユーザが所持しているモバイル機器の識別情報とを関連付けて記憶し得る。
ステップS144において、配送依頼情報配信部478は、バッテリステーション12から所定距離内に位置するユーザ端末200に配送依頼情報を配信する。バッテリステーション12から所定距離内に位置するユーザは、バッテリステーション12から所定距離外に位置するユーザよりも、バッテリステーション12に到達するための負担が小さい。換言すれば、管理システム16は、バッテリステーション12に到達するための負担が比較的小さいユーザに対してモバイルバッテリ100の配送を依頼し得る。
ステップS144において、配送依頼情報配信部478は、ユーザの行動計画に基づいて、配送依頼情報の配信対象となるユーザ(ユーザ端末200)を選択してもよい。その場合、配送依頼情報配信部478は、例えば、バッテリステーション12から所定距離内に位置するとともに当該バッテリステーション12を通過する予定のユーザを選択する。これにより、ユーザに対するモバイルバッテリ100の依頼が当該ユーザの行動計画に与える影響が抑制され得る。配送依頼情報配信部478は、バッテリステーション12から所定距離内に位置するとともに当該バッテリステーション12を経由して所定領域内に行く予定のユーザを選択することが、より好ましい。これにより、ユーザに対するモバイルバッテリ100の依頼が当該ユーザの行動計画に与える影響が更に抑制され得る。この場合、ユーザの行動計画を示す情報は、例えば、モバイルバッテリ100の配送依頼を受ける意思があるユーザによって、ユーザ端末200を介して管理装置400に予め送信され得るが、これに限定されない。
以上説明されるように、本実施形態によれば、管理システム16は、あるユーザに対してモバイルバッテリ100の配送を依頼し得る。これにより、例えば集配者がモバイルバッテリ100を配送することが難しい場合であっても、ユーザによってモバイルバッテリ100が配送され得る。
なお、配送依頼情報は、所定領域内への配送依頼が実際に行われているか否かにかかわらず、ユーザ端末200に配信されてもよい。これにより、所定領域内にモバイルバッテリ100が配送された後に当該モバイルバッテリ100を要することになったユーザは、所定領域内に既に配送されているモバイルバッテリ100を利用し得る。
また、上述したように、モバイルバッテリ100は、バッテリホルダ等の設備20に収容され得る。これを踏まえ、例えば、所定範囲内に向かう人が経由すると推定される場所に、当該所定範囲内に配送され得るモバイルバッテリ100が収容されるバッテリホルダが予め設置されてもよい。これにより、例えば、所定範囲内に向かうユーザが、バッテリホルダに収容されたモバイルバッテリ100を回収して、所定範囲内にいる他のユーザにモバイルバッテリ100を配送し得る。以下、この点についてより詳しく説明する。
上述したように、管理装置400(演算部404)には、人流データ取得部480と、ホルダ位置決定部482と、配送先情報提供部484とが備えられている。
人流データ取得部480は、人流データを取得する。人流データは、人の移動に基づいて取得されるデータである。人流データ取得部480は、人流データを提供する事業を行う事業者から供給される人流データを取得し得るが、これに限定されない。人流データ取得部480は、例えば、ユーザの位置情報に基づいて人流を把握してもよい。また、人流データ取得部480は、例えば集配者の位置情報に基づいて、人流を把握してもよい。
ホルダ位置決定部482は、人流データ取得部480により取得された人流データに基づいて、所定領域内に達する人流を検出する。この人流は、例えば、所定範囲内に達する道路に沿った人の流れである。所定範囲内に達する道路が複数ある場合、所定範囲内に達する複数の人流が生じ得る。
ホルダ位置決定部482は、人流に応じて、バッテリホルダの設置位置を決定する。バッテリホルダの設置位置を決定するために考慮される人流は、ある程度制限されることが好ましい。例えば、所定領域から予め決められた距離までの範囲に位置する人流が、バッテリホルダの設置位置を決定する際に考慮され得る。バッテリホルダの設置位置を決定する際に考慮される人流がある程度制限されるため、ホルダ位置決定部482がバッテリホルダの設置位置を決定する際の処理負荷が抑制され得る。
図33は、所定領域内に達する人流HFとバッテリホルダの設置位置P20とを例示する図である。地図MPと、複数の人流HF(HF1~HF3)とが、図33には模式的に示されている。ハッチングが付されている部分が所定領域である。
ホルダ位置決定部482は、人流HFに応じて、バッテリホルダの設置位置P20を決定し得る。より具体的には、ホルダ位置決定部482は、人流HFに応じて、バッテリホルダの設置位置P20を複数決定し得る。例えばホルダ位置決定部482は、図33に例示される複数の人流HFの通過経路上にバッテリホルダの設置位置P20をそれぞれ決定し得る。この場合、図33に示すように、人流HF1の通過経路上と、人流HF2の通過経路上と、人流HF3の通過経路上と、人流HF1+HF2の通過経路上との各々に、設置位置P20(P20A~P20D)が決定され得る。また、ホルダ位置決定部482は、1つの人流HFの通過経路上に複数の設置位置P20を決定してもよい。
ただし、後述する設置位置P20にモバイルバッテリ100の設置を行う作業者の負担を考慮すると、ホルダ位置決定部482により決定される設置位置P20の数は必要最低限である方が好ましい。これを踏まえ、バッテリホルダの設置位置P20は、複数の所定領域に達する複数の人流HFに応じて決定してもよい。例えば図33に示す例においては、人流HF1と人流HF2とは所定領域内に達する前の段階で合流する。この場合、ホルダ位置決定部482は、人流HF1と人流HF2とが互いに合流した後に到達する場所をバッテリホルダの設置位置P20Cとして決定し得る。この場合、ホルダ位置決定部482は、人流HF1のみが通過する経路上に位置する設置位置P20Aと、人流HF2のみが通過する経路上に位置する設置位置P20Bとを省略し得る。
このようにすれば、設置位置P20の数が抑制され得る。なお、ホルダ位置決定部482は、所定範囲内に達する複数の人流HFのうち、所定の人流数閾値以上の人を含む人流HFが通る場所を、バッテリホルダの設置位置P20としてもよい。また、ホルダ位置決定部482は、所定範囲内に達する複数の人流HFのうち、最も多くの人を含む人流HFが通る場所を、バッテリホルダの設置位置P20としてもよい。これらの場合にも、設置位置P20の数が抑制され得る。
ホルダ位置決定部482により決定されたバッテリホルダの設置位置P20は、例えばシェアリングシステム10を運営する運営事業者が所持する不図示の端末に通知される。これにより、運営事業者は、ホルダ位置決定部482により決定された設置位置P20へのバッテリホルダの設置の作業を行い得る。
なお、ホルダ位置決定部482により決定された設置位置P20に設置されるバッテリホルダには、不図示の表示部(表示器)が備えられ得るが、これに限定されない。バッテリホルダに表示部を備えることの意義については、後述する。
ホルダ位置決定部482により決定された設置位置P20に設置されるバッテリホルダには、所定範囲内に配送され得るモバイルバッテリ100が収容される。バッテリホルダにモバイルバッテリ100を収容する作業は、例えば、バッテリホルダを設置する作業の際に行われ得るが、これに限定されない。
配送先情報提供部484は、バッテリホルダに対して配送先情報を提供する。配送先情報は、バッテリホルダに収容されたモバイルバッテリ100の配送先(所定領域)を示す情報である。これにより、バッテリホルダは、当該バッテリホルダに備えられている不図示の表示部にモバイルバッテリ100の配送先を表示し得る。したがって、設置位置P20を通過する人流HFに含まれる人々は、当該モバイルバッテリ100の配送先を容易に確認し得る。
このようにすれば、バッテリホルダに収容されたモバイルバッテリ100が、所定範囲内に向かう人により回収され得るとともに、配送先へと配送され得る状態となる。
ところで、モバイルバッテリ100は、バッテリステーション12に配される前に充電され得る。モバイルバッテリ100に対する充電は、例えば、発電施設22(図1も参照)において行われ得るが、これに限定されない。発電施設22には、例えば再生可能エネルギを用いて発電するための発電設備が備えられている。より具体的には、発電施設22では、例えば太陽光発電、振動発電等が行われ得る。当該発電施設22は、街中に適宜敷設され得る。モバイルバッテリ100は、当該発電施設22によって得られた電力を用いて充電され得る。
発電施設22において充電されたモバイルバッテリ100は、バッテリステーション12に配されることで、当該バッテリステーション12を訪れるユーザによって利用され得る。発電施設22によって充電されたモバイルバッテリ100は、例えば集配者によって回収される。集配者によって回収されたモバイルバッテリ100は、当該集配者によってバッテリステーション12に搬送される。
ところで、発電施設22によって充電されたモバイルバッテリ100がユーザによって回収され、当該モバイルバッテリ100が当該ユーザによってバッテリステーション12に搬送されることが合理的な場合もある。発電施設22によって充電されるモバイルバッテリ100を合理的に配送すべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。上述したように、管理装置400には充電状況情報取得部468と回収依頼情報配信部470とが備えられている。
充電状況情報取得部468は、充電状況情報を取得する。充電状況情報は、発電を行い得るとともにモバイルバッテリ100に対する充電を行い得る発電施設22における充電の状況を示す情報である。充電状況情報は、例えば、モバイルバッテリ100の充電が完了しているか否かを示す。充電状況情報は、例えば発電施設22から管理装置400に適宜提供され得る。
情報生成部418は、充電状況情報取得部468により取得された充電状況情報に基づいて、回収依頼情報を生成する。回収依頼情報は、発電施設22からのモバイルバッテリ100の回収をユーザに依頼するための情報である。情報生成部418は、例えば、発電施設22に配されている全てのモバイルバッテリ100の充電が完了したことが充電状況情報により示される場合に、回収依頼情報を生成する。
情報生成部418は、発電施設22の位置を示す情報を回収依頼情報に含ませ得る。また、情報生成部418は、発電施設22から回収されるモバイルバッテリ100の数を示す情報を回収依頼情報に含ませ得る。
回収依頼情報配信部470は、通信部402を介して回収依頼情報をユーザ端末200に配信する。この場合、発電施設22から所定距離内に位置するユーザ端末200が、回収依頼情報の配信対象に少なくとも含まれ得る。複数のユーザ端末200が、回収依頼情報を受信し得る。
回収依頼情報を受信したユーザ端末200に備えられている情報提供部216は、当該回収依頼情報をユーザに提供し得る。これにより、管理システム16は、発電施設22からのモバイルバッテリ100の回収をユーザに依頼することができる。
上述したように、回収依頼情報には、発電施設22を示す情報が含まれ得る。また、回収依頼情報には、回収されるモバイルバッテリ100の数を示す情報が含まれ得る。当該回収依頼情報に含まれているこれらの情報を考慮して、ユーザは、回収依頼を引き受けるか否かを検討し得る。
回収依頼情報に係る回収依頼を引き受けることを希望するユーザは、ユーザ端末200を用いて、当該回収依頼を当該ユーザが引き受け得る旨を管理装置400に応答し得る。管理装置400は、回収依頼情報に係る回収依頼を引き受け得る旨を応答したユーザに対して、モバイルバッテリ100の回収を正式に依頼し得る。
図34は、管理システムの動作の例を示すフローチャートである。図34には、ユーザに対するモバイルバッテリ100の回収依頼に関する管理システムの動作の例が示されている。
ステップS151において、管理装置400の位置情報取得部412が、ユーザ位置情報を取得する。また、ステップS152において、管理装置400の充電状況情報取得部468が、充電状況情報を取得する。
次に、ステップS153に移行し、管理装置400の情報生成部418が、充電状況情報に基づいて回収依頼情報を生成する。
次に、ステップS154に移行し、管理装置400の回収依頼情報配信部470が、回収依頼情報をユーザ端末200に配信する。回収依頼情報配信部470は、発電施設22から所定距離内に位置するユーザ端末200(ユーザ)に対して、回収依頼情報を配信する。こうして、図34の動作は完了する。
ステップS154において、回収依頼情報配信部470は、発電施設22から所定距離内に位置するユーザ端末200に回収依頼情報を配信している。発電施設22から所定距離内に位置するユーザは、発電施設22から所定距離外に位置するユーザよりも、発電施設22に到達するための負担が小さい。換言すれば、管理システム16は、発電施設22に到達するための負担が比較的小さいユーザに対してモバイルバッテリ100の回収を依頼し得る。
ステップS154において、回収依頼情報配信部470は、ユーザの行動計画に基づいて、回収依頼情報の配信対象となるユーザ(ユーザ端末200)を選択してもよい。その場合において、回収依頼情報配信部470は、例えば、発電施設22から所定距離内に位置するとともに当該発電施設22を通過する予定のユーザを選択する。これにより、ユーザに対するモバイルバッテリ100の依頼が当該ユーザの行動計画に与える影響が抑制され得る。回収依頼情報配信部470は、発電施設22から所定距離内に位置するとともに当該発電施設22を通過して所定領域内に行く予定のユーザを選択すると、より好ましい。これにより、ユーザに対するモバイルバッテリ100の依頼が当該ユーザの行動計画に与える影響が更に抑制され得る。この場合、ユーザの行動計画を示す情報は、例えば、モバイルバッテリ100の回収依頼を受ける意思があるユーザによって、ユーザ端末200を介して管理装置400に予め送信され得る。
情報生成部418は、発電施設22から回収されたモバイルバッテリ100をバッテリステーション12に配送することをユーザに依頼するための配送依頼情報を生成してもよい。この場合の配送依頼情報には、モバイルバッテリ100の配送先となるバッテリステーション12の位置を示す情報が含まれ得る。当該配送依頼情報は、配送依頼情報配信部478によって、ユーザ端末200に送信され得る。この場合において、配送依頼情報配信部478は、回収依頼を引き受けたユーザのユーザ端末200に、配送依頼情報を送信し得る。
なお、情報生成部418は、ユーザにより回収されたモバイルバッテリ100の配送先となるバッテリステーション12を、当該ユーザの行動計画に基づいて決定し得る。情報生成部418は、例えばユーザが通過する予定のバッテリステーション12を当該ユーザの行動計画に基づいて特定するとともに、特定されたバッテリステーション12を配送先とし得る。これにより、ユーザに対するモバイルバッテリ100の依頼が当該ユーザの行動計画に与える影響が抑制され得る。
以上説明されるように、本実施形態によれば、管理システム16は、ユーザに対してモバイルバッテリ100の回収を依頼し得る。これにより、例えば集配者が発電施設22からモバイルバッテリ100を回収することが難しい場合であっても、ユーザによってモバイルバッテリ100が回収され得る。
ところで、稼働していないバッテリステーション12の周辺においてモバイルバッテリ100の利用需要が高まることがあり得る。そのような場合には、稼働していないバッテリステーション12を稼働させることで、ユーザ、集配者の便宜が図られ得る。集配者の便宜を図るべく、管理システム16は以下のように構成されてもよい。上述したように、管理装置400には、利用需要情報取得部472と稼働指示通知部474とが備えられている。
利用需要情報取得部472は、利用需要情報を取得する。利用需要情報は、モバイルバッテリ100の利用需要を示す情報である。
利用需要情報取得部472は、例えばバッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数に基づいて、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報を取得し得る。すなわち、バッテリステーション12の周辺に位置するユーザの数が多いほど、当該バッテリステーション12の周辺におけるモバイルバッテリ100の利用需要は高まり得る。利用需要情報取得部472は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数を、ユーザ位置に基づいて把握し得る。上述したように、ユーザ位置を示すユーザ位置情報は、位置情報取得部412によって取得され得る。利用需要情報取得部472は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数を、将来ユーザ位置に基づいて把握してもよい。上述したように、将来ユーザ位置は、将来位置予測部414によって予測され得る。
稼働指示通知部474は、利用需要情報に基づいて稼働指示通知を行う。稼働指示通知は、バッテリステーション12の稼働を指示するための通知である。稼働指示通知部474は、例えば、バッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数が予め決められたユーザ数閾値以上であるか否かを判定する。バッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数が予め決められたユーザ数閾値以上であった場合に、稼働指示通知部474は、バッテリステーション12に稼働指示通知を行う。稼働指示通知は、例えばメッセージ、画像、音声等を用いて行われ得る。
稼働指示通知は、所定の通信回線を介して、所定の通信端末に対して行われ得る。通信端末は、例えばバッテリステーション12に備えられたパソコン、電話機等であるが、これらに限定されない。通信端末は、バッテリステーション12を管理している管理者によって所持される可搬型のモバイル端末でもよい。
稼働していないバッテリステーション12に稼働指示通知が行われることで、当該バッテリステーション12は稼働を開始し得る。利用需要が高まった地域においてバッテリステーション12が稼働を開始することで、ユーザの便宜が図られ得る。例えばユーザは、稼働を開始したバッテリステーション12を訪れて、モバイルバッテリ100を借り受け得る。
なお、バッテリステーション12が稼働しているか否かを示す情報は、通信部402を介して管理装置400の制御部408により適宜収集され得るとともに、記憶部406により適宜記憶され得る。また、稼働しているバッテリステーション12に対する稼働指示通知の送信は省略され得る。
図35は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。バッテリステーション12に対して稼働指示が行われる場合の例が図35には示されている。
ステップS161において、管理装置400の利用需要情報取得部472が、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報を取得する。上述したように、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数に基づいて取得され得る。利用需要情報取得部472がユーザの数を把握するために、位置情報取得部412は、ステップS161においてユーザ位置情報を適宜取得し得る。
次に、ステップS162に移行し、管理装置400の稼働指示通知部474が、稼働指示通知を行うか否かを判定する。この判定は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要がある程度高まっているか否かに基づいて行われ得る。具体的に、稼働指示通知部474は、例えばバッテリステーション12から所定範囲内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上である場合に、稼働指示通知を行うと判定し得る。
ステップS162において稼働指示通知を行うと判定された場合、ステップS163に移行して、稼働指示通知部474が、稼働指示通知を行う。ステップS163が完了するか、ステップS162において稼働指示通知を行なわないと判定されることで、図35の動作は終了する。
利用需要情報取得部472は、ステップS161においてバッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイル機器の数に基づいて利用需要情報を取得してもよい。その場合、ステップS161において、位置情報取得部412は、バッテリステーション12から所定範囲内に位置するモバイル機器の位置を示すモバイル機器位置情報を適宜取得する。これにより、利用需要情報取得部472は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイル機器の数を把握し得る。
この場合、稼働指示通知部474は、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイル機器の数が予め決められたモバイル機器数閾値以上であるか否かをステップS162において判定してもよい。このような場合には、バッテリステーション12から所定範囲内におけるモバイル機器の数がモバイル機器数閾値以上であれば、ステップS163が開始され得る。バッテリステーション12から所定範囲内における将来のモバイル機器の数がモバイル機器数閾値以上である場合にステップS163が開始されてもよい。将来のモバイル機器は、将来位置予測部414により、ユーザの行動計画に基づいて予測され得る。つまり、モバイル機器は、ユーザに所持されているため、必然的に当該ユーザと一緒に移動する。したがって、ユーザの行動計画に基づいて、当該ユーザが所持しているモバイル機器の将来の位置が予測され得る。
また、多くの集配者がいる地域においては、モバイルバッテリ100の利用需要が高まり得る。したがって、利用需要情報取得部472は、ステップS161においてバッテリステーション12から所定範囲内における集配者の数に基づいて利用需要情報を取得してもよい。その場合、ステップS161において、位置情報取得部412は、バッテリステーション12から所定範囲内に位置する集配者の位置を示す集配者位置情報を適宜取得する。これにより、利用需要情報取得部472は、バッテリステーション12から所定範囲内における集配者の数を把握し得る。利用需要情報取得部472は、将来集配者位置を用いて、バッテリステーション12から所定範囲内における集配者の数を把握してもよい。将来集配者位置は、将来位置予測部414により予測され得る。
ステップS162において、稼働指示通知部474は、バッテリステーション12から所定範囲内における集配者の数が予め決められた集配者数閾値以上であるか否かを判定してもよい。その場合、バッテリステーション12から所定範囲内における集配者の数が集配者数閾値以上であれば、ステップS163が開始される。バッテリステーション12から所定範囲内における将来の集配者の数が集配者数閾値以上である場合にステップS163が開始されてもよい。
ステップS161において、利用需要情報取得部472は、モバイルバッテリ100の集配履歴に基づいて、利用需要情報を取得してもよい。上述したように、モバイルバッテリ100の集配履歴は記憶部406に記憶され得る。集配履歴は、ユーザに対して行われたモバイルバッテリ100の集配に関する実績を示す。バッテリステーション12から所定領域内において行われた集配実績に基づくことで、利用需要情報が取得され得る。
以上説明されるように、本実施形態の管理システム16は、モバイルバッテリ100の利用需要に応じてバッテリステーション12を管理し得る。これにより、ユーザ、集配者の便宜が図られ得る。
ところで、バッテリステーション12の一態様として、移動型ステーション24(図1参照)があり得る。移動型ステーション24は、移動可能なバッテリステーション12である。バッテリステーション12自体が移動することで、バッテリステーション12を利用したいユーザの便宜が図られ得る。
移動型ステーション24には、移動体26と、バッテリホルダ28とが備えられ得る(図1も参照)。移動体26は、例えば自転車等の車両であるが、これに限定されない。バッテリホルダ28は、複数のモバイルバッテリ100を保持する。バッテリホルダ28には、モバイルバッテリ100を充電するための充電器が備えられてもよい。バッテリホルダ28は、例えば複数のモバイルバッテリ100を格納可能な箱状を有するが、これに限定されない。
モバイルバッテリ100の充電に関して、移動型ステーション24には、モバイルバッテリ100を充電するために発電する不図示の発電機が備えられてもよい。発電機は、例えば移動体26である車両の車輪の回転力を用いて発電するが、これに限定されない。
移動型ステーション24には、通信器30が更に備えられ得る。通信器30は、ネットワークNWを介した通信を行う。通信器30にはGNSSセンサ等の測位センサが備えられ得る。これにより、通信器30は、移動型ステーション24の位置を示す移動型ステーション位置情報を取得し得る。また、通信器30は、移動型ステーション位置情報を管理装置400に適宜送信し得る。管理装置400に送信された移動型ステーション位置情報は、位置情報取得部412によって取得され得る。図1において通信器30はバッテリホルダ28に備えられているが、これに限定されない。
移動型ステーション24は、移動しながらバッテリステーション12として稼働し得る。しかしながら、モバイルバッテリ100の利用需要が低い地域内で移動型ステーション24が闇雲に移動することは好ましくない。これに関し、上述したように、管理装置400には稼働場所通知部476が備えられている。
稼働場所通知部476は、モバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報に基づいて、移動型ステーション24の稼働場所を当該移動型ステーション24に通知する。より具体的に、例えば稼働場所通知部476は、移動型ステーション24を管理するスタッフにより所持される通信端末に対して、当該移動型ステーション24の稼働場所を示す稼働場所情報を通知する。これにより、スタッフにより所持される通信端末に備えられる表示画面に稼働場所情報が表示され得る。以下の説明において、当該通知は稼働場所通知とも称される。
利用需要情報は利用需要情報取得部472によって取得され得る。稼働場所通知部476に稼働場所通知を行わせる場合において、利用需要情報取得部472は、所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報を取得する。この場合における所定範囲は、例えば、設置位置の候補として予め決められた地点を基準とする範囲である。ただし、利用需要情報取得部472は、移動型ステーション24の位置(現在位置)から所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報を取得してもよい。
稼働場所情報は、移動型ステーション24を停止させる一地点を示してもよいし、移動型ステーション24の移動範囲を示してもよい。稼働場所情報が一地点を示す場合、移動型ステーション24は当該一地点において移動を停止するとともに、バッテリステーション12として稼働し得る。稼働場所情報が移動範囲を示す場合、移動型ステーション24の移動は当該移動範囲内に制限され得る。当該移動範囲は、利用需要情報を取得するために利用需要情報取得部472が用いた所定範囲と同一の範囲でもよいし、異なってもよい。
上述したように、利用需要情報取得部472は、所定範囲内におけるユーザの数、集配者の数、モバイル機器の数等に基づいて、利用需要情報を取得し得る。利用需要情報取得部472に利用需要情報を生成させるために、位置情報取得部412は、ユーザ位置情報、集配者位置情報、モバイル機器位置情報を適宜取得し得る。
利用需要情報取得部472は、将来ユーザ位置に基づいて、所定範囲内における将来のユーザの数を把握してもよい。利用需要情報取得部472は、将来集配者位置に基づいて、所定範囲内における将来の集配者の数を把握してもよい。利用需要情報取得部472は、モバイル機器の将来位置に基づいて、所定範囲内における将来のモバイル機器の数を把握してもよい。上述したように、ユーザ、集配者、モバイル機器の各々の将来位置は、将来位置予測部414により予測され得る。
所定範囲内におけるユーザの数が、予め決められたユーザ数閾値以上である場合に、稼働場所通知部476は、当該所定範囲の基準地点を稼働場所として通知し得る。上述したように、基準地点は、設置位置の候補、または、移動型ステーション24の位置である。なお、稼働場所通知部476が用いるユーザ数閾値と、上述した稼働指示通知部474が用いるユーザ数閾値とは、異なってもよい。
所定範囲内におけるモバイル機器の数が、予め決められたモバイル機器数閾値以上である場合にも、稼働場所通知部476は、上記基準地点を稼働場所として通知し得る。稼働場所通知部476が用いるモバイル機器数閾値と、上述した稼働指示通知部474が用いるモバイル機器数閾値とは、異なってもよい。
所定範囲内における集配者の数が、予め決められた集配者数閾値以上である場合にも、稼働場所通知部476は、上記基準地点を稼働場所として通知し得る。稼働場所通知部476が用いる集配者数閾値と、上述した稼働指示通知部474が用いる集配者数閾値とは、異なってもよい。
移動型ステーション24は、稼働場所通知部476により通知された稼働場所に移動することで、当該稼働場所の周辺においてユーザに利用され得る。すなわち、移動型ステーション24は、稼働場所通知部476により通知された稼働場所にて稼働することで、当該稼働場所の周辺においてユーザに利用され得る。上述したように移動型ステーション24は移動可能であるため、稼働場所通知部476により通知された稼働場所へと容易に移動し得る。
図36は、管理システム16の動作の例を示すフローチャートである。図36には、移動型ステーション24に対する稼働場所の通知に関する管理システム16の動作の例が示されている。
ステップS171において、管理装置400の利用需要情報取得部472が、所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報を取得する。上述したように、所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要を示す利用需要情報は、所定範囲内におけるユーザの数に基づいて取得され得る。利用需要情報取得部472がユーザの数を把握するために、位置情報取得部412は、ステップS171においてユーザ位置情報を適宜取得し得る。
次に、ステップS172に移行し、管理装置400の稼働場所通知部476が、稼働場所通知を行うか否かを判定する。この判定は、所定範囲内におけるモバイルバッテリ100の利用需要がある程度高まっているか否かに基づいて行われ得る。具体的に、稼働場所通知部476は、例えば所定範囲内におけるユーザの数がユーザ数閾値以上である場合に、稼働場所通知を行うと判定し得る。
ステップS172において稼働場所通知を行うと判定された場合、ステップS173に移行して、稼働場所通知部476が、移動型ステーション24に対して稼働場所を通知する。ステップS173が完了するか、ステップS172において稼働場所を通知しないと判定されることで、図36の動作は終了する。
利用需要情報取得部472は、ステップS171において所定範囲内におけるモバイル機器の数に基づいて利用需要情報を取得してもよい。この場合、稼働場所通知部476は、所定範囲内におけるモバイル機器の数が予め決められたモバイル機器数閾値以上であるか否かをステップS172において判定してもよい。このような場合には、所定範囲内におけるモバイル機器の数がモバイル機器数閾値以上であれば、ステップS173が開始され得る。所定範囲内における将来のモバイル機器の数がモバイル機器数閾値以上である場合にステップS173が開始されてもよい。
また、利用需要情報取得部472は、ステップS171において所定範囲内における集配者の数に基づいて利用需要情報を取得してもよい。その場合、ステップS171において、位置情報取得部412は、所定範囲内に位置する集配者の位置を示す集配者位置情報を適宜取得する。これにより、利用需要情報取得部472は、所定範囲内における集配者の数を把握し得る。利用需要情報取得部472は、将来集配者位置を用いて、所定範囲内における集配者の数を把握してもよい。
ステップS172において、稼働場所通知部476は、所定範囲内における集配者の数が予め決められた集配者数閾値以上であるか否かを判定してもよい。その場合、所定範囲内における集配者の数が集配者数閾値以上であれば、ステップS173が開始される。所定範囲内における将来の集配者の数が集配者数閾値以上である場合にステップS173が開始されてもよい。
ステップS171において、利用需要情報取得部472は、モバイルバッテリ100の集配履歴に基づいて、利用需要情報を取得してもよい。上述したように、モバイルバッテリ100の集配履歴は記憶部406に記憶され得る。集配履歴は、ユーザに対して行われたモバイルバッテリ100の集配に関する実績を示す。所定領域内において行われた集配実績に基づくことで、利用需要情報が取得され得る。
以上説明されるように、管理システム16によれば、移動可能なバッテリステーション12である移動型ステーション24を管理し得る。管理システム16は、モバイルバッテリ100の利用需要が高い場所にて稼働することを指示し得る。これにより、ユーザの便宜が図られ得る。
[変形例]
以下には、上記実施形態に係る変形例が記載される。ただし、上記実施形態と重複する説明は、以下の説明では適宜省略される。上記実施形態で説明済みの要素には、特に断らない限り、上記実施形態と同一の参照符号が付される。
(変形例1)
図37は、変形例1に係るユーザ端末200(ユーザ端末2001)を示すブロック図である。
ユーザ端末2001には情報生成部IGUが備えられている。情報生成部IGUは、上記実施形態において管理装置400の情報生成部418によって生成されていた各種情報の少なくとも一部を生成し得る。その場合、情報生成部418の少なくとも一部の機能は省略され得る。
例えば、情報生成部IGUは、上述した集配者情報を生成し得る。上述したように、集配者情報は、ユーザ位置情報と集配者位置情報とに基づいて生成され得る。ユーザ端末2001の情報生成部IGUは、ユーザ端末200の測位部206によって、ユーザ位置情報を取得し得る。集配者位置情報は、管理装置400の位置情報取得部412から、通信部402を介して情報生成部IGUに供給され得る。
なお、ユーザ端末2001の情報生成部IGUが生成し得る情報は集配者情報に限定されない。例えば上述した充電スポット情報等が、情報生成部IGUによって生成されてもよい。上記実施形態において情報生成部418によって生成されていた各種情報の全てを、ユーザ端末2001の情報生成部IGUが生成してもよい。その場合、管理装置400の情報生成部418は省略され得る。
(変形例2)
図38は、変形例2に係る集配者端末300(集配者端末3002)を示すブロック図である。
集配者端末3002には情報生成部IGAが備えられている。情報生成部IGAは、上記実施形態において管理装置400の情報生成部418によって生成されていた各種情報の少なくとも一部を生成し得る。その場合、情報生成部418の少なくとも一部の機能は省略され得る。
例えば、情報生成部IGAは、上述したユーザ情報を生成し得る。上述したように、ユーザ情報は、集配者位置情報とユーザ位置情報とに基づいて生成され得る。集配者端末3002の情報生成部IGAは、集配者端末300の測位部306によって、集配者位置情報を取得し得る。ユーザ位置情報は、管理装置400の位置情報取得部412から、通信部402を介して情報生成部IGAに供給され得る。
なお、集配者端末3002の情報生成部IGAが生成し得る情報はユーザ情報に限定されない。例えば上述した過去需要情報等が、情報生成部IGAによって生成されてもよい。上記実施形態において情報生成部418によって生成され得る各種情報の全てを、集配者端末3002の情報生成部IGAが生成してもよい。その場合、管理装置400の情報生成部418は省略され得る。
(複数の変形例の組み合わせ)
前述された複数の変形例は、矛盾しない範囲内において適宜組み合わされてもよい。
[変形実施形態]
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
ユーザ端末200はスマートフォンに限定されない。ユーザ端末200は、タブレット端末またはウェアラブル端末でもよい。同様に、集配者端末300はスマートフォンに限定されない。集配者端末300は、タブレット端末またはウェアラブル端末でもよい。
通知部118は、モバイルバッテリ100を受け取る予定のユーザが当該モバイルバッテリ100に接近した場合に点灯部104のスピーカを制御して、当該スピーカから音声を発させてもよい。これにより、ユーザは、モバイルバッテリ100の位置を認識し得る。また、通知部118は、モバイルバッテリ100を回収する予定の回収者が当該モバイルバッテリ100に接近した場合に点灯部104のスピーカを制御して、当該スピーカから音声を発させてもよい。これにより、回収者は、モバイルバッテリ100の位置を認識し得る。
管理装置400は、複数のコンピュータが連携することで実現されてもよい。
情報生成部418は、位置情報取得部412によって取得されたユーザ位置情報と集配者位置情報とに基づいて、集配者情報を生成してもよい。
情報生成部418は、将来位置予測部414によって予測された将来ユーザ位置を示す情報と、位置情報取得部412によって取得された集配者位置情報とに基づいて、ユーザ情報を生成してもよい。
情報生成部418は、将来ユーザ位置と、集配者位置情報と、地図情報とに基づいて、経路候補情報を生成してもよい。
モバイルバッテリ100の集配依頼を集配者が受注した場合に、情報生成部418は、モバイルバッテリ100の集配経路に関する情報である推奨経路情報をユーザ位置と集配者位置と地図情報とに基づいて生成してもよい。集配者端末300の情報提供部316は、生成された推奨経路情報を集配者に提供し得る。これにより、集配者は、モバイルバッテリ100を集配するために当該集配者が使用し得る集配経路を把握し得る。なお、推奨経路情報が示す集配経路は、モバイルバッテリ100の集配を集配者が受注する前に当該集配者に提供される集配経路の候補と同一経路であってもよい。
経路候補情報または推奨経路情報は、ユーザ端末200の情報提供部216によってユーザに提供されてもよい。この場合、管理装置400からユーザ端末200に経路候補情報または推奨経路情報が送信される。情報提供部216は、ユーザ端末200が受信した経路候補情報、推奨経路情報を表示部204に表示させる。これにより、ユーザは、当該ユーザに対してモバイルバッテリ100を集配する集配者が使用する集配経路を把握し得る。
ユーザ端末200の情報提供部216は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を当該ユーザに更に提供してもよい。ユーザ端末200は、例えば管理装置400と通信して、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を取得し得る。情報提供部216は、図形、テキスト等を表示部204に表示させることで、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を当該ユーザに提供し得る。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報は、モバイルバッテリ100の集配の要否をユーザが判断するための材料になり得る。なお、情報提供部216は、音声を用いてユーザが所持しているモバイルバッテリ100の残容量を示す情報を当該ユーザに提供してもよい。
情報提供部216は、ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の、将来ユーザ位置における残容量である将来残容量を示す情報を当該ユーザに更に提供してもよい。将来残容量は、例えば当該モバイルバッテリ100のバッテリ情報と、ユーザの行動計画とに基づいて予測され得る。将来残容量を示す情報は、情報提供部216によって、ユーザ端末200の表示部204に表示され得る。例えば表示画面204a(図8)、表示画面204b(図9)等に、将来残容量を示す情報が更に表示され得る。ユーザ端末200、管理装置400等に備えられたプロセッサが将来ユーザ位置におけるモバイルバッテリ100の残容量を予測し得るが、これに限定されない。ユーザが所持しているモバイルバッテリ100の将来ユーザ位置における残容量を示す情報は、モバイルバッテリ100の集配の要否をユーザが判断するための材料になり得る。
集配者が受渡場所にモバイルバッテリ100を配送した場合において、ユーザ端末200の情報提供部216は、受渡場所にモバイルバッテリ100が集配者によって配送されたことを示す情報を表示部204に更に表示してもよい。これにより、ユーザは、受渡場所にモバイルバッテリ100が配されたことを把握し得る。この場合、集配者は、受渡場所にモバイルバッテリ100を配した後に集配者端末300を操作して、受渡場所にモバイルバッテリ100を配した旨の通知を管理装置400へと送信する。当該通知を管理装置400が受信した場合に、情報生成部418は、受渡場所にモバイルバッテリ100が集配者によって配されたことを示す情報を生成する。生成された情報は、通信部402によってユーザ端末200へと送信される。
受渡場所に配されたモバイルバッテリ100をユーザが受け取った場合において、集配者端末300の情報提供部316は、モバイルバッテリ100がユーザによって受け取られたことを示す情報を、表示部304に更に表示してもよい。これにより、集配者は、モバイルバッテリ100をユーザが受け取ったことを把握し得る。この場合、ユーザは、モバイルバッテリ100を受け取った後にユーザ端末200を操作して、モバイルバッテリ100を受け取った旨の通知を管理装置400へと送信する。当該通知を管理装置400が受信した場合に、情報生成部418は、モバイルバッテリ100がユーザによって受け取られたことを示す情報を生成する。生成された情報は、通信部402によって集配者端末300へと送信される。
ユーザが集配者にモバイルバッテリ100を引き渡す場合において、集配者端末300の情報提供部316は、回収場所にモバイルバッテリ100がユーザによって配されたことを示す情報を、表示部304に更に表示してもよい。これにより、集配者は、回収場所にモバイルバッテリ100が配されたことを把握し得る。この場合、ユーザは、回収場所にモバイルバッテリ100を配した後にユーザ端末200を操作して、回収場所にモバイルバッテリ100を配した旨の通知を管理装置400へと送信する。当該通知を管理装置400が受信した場合に、情報生成部418は、回収場所にモバイルバッテリ100がユーザによって配されたことを示す情報を生成する。生成された情報は、通信部402によって集配者端末300へと送信される。
ユーザが回収場所にモバイルバッテリ100を配した場合において、ユーザ端末200の情報提供部216は、回収場所からモバイルバッテリ100が集配者によって回収されたことを示す情報を、表示部204に更に表示してもよい。これにより、ユーザは、モバイルバッテリ100が回収されたことを把握し得る。この場合、集配者は、モバイルバッテリ100を回収した後に集配者端末300を操作して、モバイルバッテリ100を回収した旨の通知を管理装置400へと送信する。当該通知を管理装置400が受信した場合に、情報生成部418は、回収場所からモバイルバッテリ100が集配者によって回収されたことを示す情報を生成する。生成された情報は、通信部402によってユーザ端末200へと送信される。
ユーザ端末200の情報提供部216は、モバイル機器バッテリの将来ユーザ位置における残容量を示す情報を、ユーザに更に提供してもよい。モバイル機器バッテリは、ユーザによって所持されているモバイルバッテリ100を用いて充電されるモバイル機器に備えられたバッテリである。モバイル機器バッテリの将来ユーザ位置における残容量を示す情報は、現在のモバイル機器バッテリの残容量を示す情報と、将来ユーザ位置を示す情報とに基づいて生成され得る。将来ユーザ位置は、上述した将来位置予測部414によって予測され得る。現在のモバイル機器バッテリの残容量を示す情報は、ユーザ端末200によって取得され得る。モバイル機器バッテリの将来ユーザ位置における残容量は、ユーザ端末200(演算部210)によって予測されてもよいし、管理装置400(演算部404)によって予測されてもよい。
ユーザ端末200の情報提供部216は、図形のみならず、例えば表示部204に表示されるポップアップウィンドウ内に表示されるテキストを用いて、ユーザに情報提供を行ってもよい。同様に、集配者端末300の情報提供部316は、図形のみならず、例えば表示部304に表示されるポップアップウィンドウ内に表示されるテキストを用いて、集配者に情報提供を行ってもよい。
ユーザが移動している場合には、表示部204を見ることは当該ユーザにとって困難であり得る。例えばユーザは、車両を運転しながら表示部204を見ることができない。これを踏まえ、ユーザ端末200の情報提供部216は、集配者情報等の各種情報を音声によってユーザに提供してもよい。例えば情報提供部216は、ユーザから所定範囲内にいる集配者の位置を、音声によってユーザに知らせてもよい。これにより、ユーザは、表示部204を見ることなしに集配者の位置を把握し得る。ユーザが移動しているか否かは、ユーザ位置の変化に基づいて、ユーザ端末200(演算部210)または管理装置400(演算部404)が判定し得る。ユーザ端末200または管理装置400は、ユーザ端末200に適宜備えられる振動センサ、加速度センサ等の検出信号に基づいて、ユーザが移動しているか否かを判定してもよい。
集配者が移動している場合には、表示部304を見ることは当該集配者にとって困難であり得る。例えば集配者は、車両を運転しながら表示部304を見ることができない。これを踏まえ、集配者端末300の情報提供部316は、ユーザ情報等の各種情報を音声によって集配者に提供してもよい。例えば情報提供部316は、集配者から所定範囲内にいるユーザの位置を、音声によって集配者に知らせてもよい。これにより、集配者は、表示部304を見ることなしにユーザの位置を把握し得る。集配者が移動しているか否かは、集配者位置の変化に基づいて、集配者端末300(演算部310)または管理装置400(演算部404)が判定し得る。集配者端末300または管理装置400は、集配者端末300に適宜備えられる振動センサ、加速度センサ等の検出信号に基づいて、集配者が移動しているか否かを判定してもよい。
提案部420は、ユーザと集配者との待ち合わせ場所のみならず、ユーザと集配者との合流時間をも提案してもよい。例えば提案部420は、ユーザが待ち合わせ場所に到着するまでの予想移動時間を、当該ユーザの位置を示すユーザ位置情報と、待ち合わせ場所を示す情報とに基づいて推定する。また、提案部420は、集配者が待ち合わせ場所に到着するまでの予想移動時間を、当該集配者の位置を示す集配者位置情報と、待ち合わせ場所を示す情報とに基づいて推定する。提案部420は、ユーザが待ち合わせ場所に到着するまでの予想移動時間と、集配者が当該待ち合わせ場所に到着するまでの予想移動時間とに基づいて、ユーザと集配者とが合流可能な時刻を推定する。提案部420は、推定された時刻を、合流時間としてユーザと集配者とに提案し得る。提案部420によって提案された合流時間を示す情報は、ユーザ端末200の情報提供部216によって、ユーザに提供される。また、提案部420によって提案された合流時間を示す情報は、集配者端末300の情報提供部316によって、集配者に提供される。
検査装置700は充電器14に備えられなくてもよい。例えば、検査装置700は、集配者またはユーザによって所持される個人用のバッテリチェッカでもよい。検査装置700は充電スポットに備えられてもよい。
状態判定部428は、検査装置700による検査結果に基づいて、モバイルバッテリ100が利用制限状態に達しているか否かを判定してもよい。例えば上述したように、容量測定、抵抗測定等の検査が行われることで、モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度が検出され得る。当該劣化度を示す情報は、検査装置700による検査結果を示す情報に含まれ得る。モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度が所定の劣化度閾値に達している場合、状態判定部428は、当該モバイルバッテリ100が利用制限状態に達していると判定し得る。
交換時期推定部432は、検査装置700による検査結果に基づいて、モバイルバッテリ100の交換時期を推定してもよい。例えば上述したように、モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度を示す情報が、検査装置700による検査結果を示す情報に含まれ得る。この場合、交換時期推定部432は、モバイルバッテリ100のバッテリセル102の劣化度と所定の劣化度閾値との差異に基づいて、当該モバイルバッテリ100の交換時期を推定し得る。
モバイルバッテリ100の通信部108から、ネットワークNWを介して、当該モバイルバッテリ100の利用実績に関するデータが管理装置400に送信されてもよい。この場合、利用実績情報取得部426は、管理装置400が受信した上記データの少なくとも一部を利用実績情報として取得してもよい。
在庫不足ステーションが存在しないと在庫不足ステーション判定部434が判定する場合と、在庫過剰ステーションが存在しないと在庫過剰ステーション判定部436が判定する場合とが、それぞれがあり得る。この場合、在庫不足ステーション判定部434と在庫過剰ステーション判定部436との各々の判定の結果に応じて、在庫不足ステーションと在庫過剰ステーションとのうちのいずれかに関する情報が集配者に提供される。
上述したように、バッテリステーション12には、集配者が利用可能な物品(備品、消耗品)が備えられ得る。このような物品は、移動型ステーション24に備えられてもよい。これにより、ユーザのみならず、集配者の便宜も移動型ステーション24により図られ得る。
稼働場所通知部476は、スタッフにより所持される通信端末のみならず、通信器30に対して稼働場所通知を行ってもよい。通信器30により受信された稼働場所情報は、例えば移動型ステーション24に備えられる不図示の表示器に表示され得る。
[実施形態から把握し得る発明]
上述した実施形態及び変形例から把握し得る発明について、以下に記載する。
<1>複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ(100)が配されるバッテリステーション(12)を管理する管理システム(16)は、管理装置(400)と、前記ユーザによって所持されるとともに前記管理装置と通信可能である携帯端末(200)と、を備え、前記管理装置は、前記バッテリステーションから所定範囲内における前記モバイルバッテリの利用需要を示す利用需要情報を取得する利用需要情報取得部(472)と、前記利用需要情報に基づいて前記バッテリステーションの稼働を指示するための稼働指示通知を行う稼働指示通知部(474)と、を備える。
<2>上記の管理システムにおいて、前記ユーザの位置を示す情報であるユーザ位置情報を取得する位置情報取得部(412)を更に備え、前記稼働指示通知部(474)は、前記所定範囲内における前記ユーザの数が予め決められたユーザ数閾値以上になった場合に、前記稼働指示通知を行ってもよい。
<3>上記の管理システムにおいて、前記ユーザの将来の位置であるユーザ将来位置を予測する将来位置予測部(414)を更に備え、前記稼働指示通知部(474)は、前記所定範囲内における将来の前記ユーザの数が前記ユーザ数閾値以上になる場合に、前記稼働指示通知を行ってもよい。
<4>上記の管理システムにおいて、前記モバイルバッテリの集配を行う集配者の位置を示す情報である集配者位置情報を取得する位置情報取得部(412)を更に備え、前記稼働指示通知部(474)は、前記所定範囲内における前記集配者の数が予め決められた集配者数閾値以上になった場合に、前記稼働指示通知を行ってもよい。
<5>上記の管理システムにおいて、前記集配者の将来の位置である集配者将来位置を予測する将来位置予測部(414)を更に備え、前記稼働指示通知部(474)は、前記所定範囲内における将来の前記集配者の数が前記集配者数閾値以上になる場合に、前記稼働指示通知を行ってもよい。
<6>上記の管理システムにおいて、前記ユーザによって所持されているモバイル機器の位置を示す情報であるモバイル機器位置情報を取得する位置情報取得部(412)を更に備え、前記稼働指示通知部(474)は、前記所定範囲内における前記モバイル機器の数が予め決められたモバイル機器数閾値以上になった場合に、前記稼働指示通知を行ってもよい。
<7>上記の管理システムにおいて、前記ユーザに対して行われた前記モバイルバッテリの集配履歴を記憶する記憶部(406)を更に備え、前記利用需要情報取得部(472)は、前記集配履歴に基づいて前記利用需要情報を取得してもよい。
<8>複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ(100)が配されるバッテリステーション(12)を管理する管理装置(400)は、前記バッテリステーションから所定範囲内における前記モバイルバッテリの利用需要を示す利用需要情報を取得する利用需要情報取得部(472)と、前記利用需要情報に基づいて前記バッテリステーションの稼働を指示するための稼働指示通知を行う稼働指示通知部(474)と、を備える。
<9>複数のユーザによってシェアされるモバイルバッテリ(100)が配されるバッテリステーション(12)を管理する管理方法は、前記バッテリステーションから所定範囲内における前記モバイルバッテリの利用需要を示す利用需要情報を取得するステップ(S161)と、前記利用需要情報に基づいて前記バッテリステーションの稼働を指示するための稼働指示通知を管理装置(400)が行うステップ(S163)と、を有する。
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。