JP7475966B2 - 医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラムに関する。
近年、医用画像診断の分野において、個人情報の保護を目的として、個人を特定可能な情報を匿名化する技術についての研究が進められている。例えば、医用画像に紐づけられる患者の名前や撮影日等の個人の特定に関係しうる付帯情報を別の文字列や数字列等に置き換えることで匿名化を行うことが知られている。しかしながら、この手法では、医用画像に紐づけられる付帯情報のみを匿名化するものであるため、医用画像そのものに含まれる個人を特定可能な情報を匿名化することができなかった。
医用画像そのものに含まれる個人を特定可能な情報を匿名化するために、医用画像内における顔等の体表面に相当する領域の画素値を加工することが知られている。しかしながら、この手法では、体表面のみを匿名化の対象としており、体表面以外に存在する個人を特定可能な情報については匿名化できなかった。
特開2013-138800号公報 特開2014-50487号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、医用画像に含まれる個人を特定可能な情報を匿名化すること、および匿名化する際の操作負担を軽減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態の医用画像処理装置は、匿名化推奨度算出部と、匿名化推奨箇所抽出部とを備える。匿名化推奨度算出部は、医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出する。匿名化推奨箇所抽出部は、算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する。
実施形態に係る医用画像処理装置1の一構成例を示すブロック図。 実施形態に係る匿名化推奨度参照データ201の一例を示す図。 実施形態に係る閾値参照データ203の一例を示す図。 実施形態に係る医用画像処理装置1の処理の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用画像処理装置1の匿名化推奨度の算出処理の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用画像処理装置1の匿名化推奨箇所の抽出処理の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用画像の原画像M1の一例を示す図。 実施形態に係る対象部位抽出画像M2の一例を示す図。 実施形態に係る匿名化推奨箇所を提示する推奨リストLの一例を示す図。 実施形態に係る匿名化推奨箇所を提示する推奨画像M3の一例を示す図。 実施形態に係る匿名化画像M4-1の一例を示す図。 実施形態に係る匿名化画像M4-2の一例を示す図。 実施形態に係る匿名化画像M4-3の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、実施形態の医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラムについて説明する。
[医用画像処理装置の構成例]
実施形態の医用画像処理装置は、医用画像に含まれる個人を特定可能な情報を匿名化する処理を行う。医用画像処理装置は、例えば、医用画像から匿名化すべき対象を自動的に抽出してユーザに提示し、必要に応じて匿名化処理を行う対象を容易に選択できるようにする。
医用画像処理装置は、例えば、病院内に配置される。医用画像処理装置は、匿名化された医用画像を、所定の提供先に提供する。所定の提供先は、例えば、医用画像処理装置が配置された病院内において医用画像を用いた診断を行う医者や技師等が使用する端末装置、医用画像処理装置が配置された病院とは異なる他病院において医用画像を用いた診断を行う医者や技師等が使用する端末装置、医療機器を提供するメーカーや医用データの管理を行う業者が使用する端末装置等を含む。医用画像処理装置の各機能は、例えば、医用画像撮像装置に接続されたコンソール装置や、医用画像撮像装置により撮影された医用画像を収集して所定の提供先に提供するサーバ装置等において実現されてもよい。
図1は、医用画像処理装置1の一構成例を示すブロック図である。医用画像処理装置1は、通信ネットワークNWを介して、1以上の医用画像撮像装置3および1以上の医用データベース5等の外部装置とデータ送受信可能に接続されている。医用画像撮像装置3は、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置等の被検体の医用画像を撮像する医用機器である。医用データベース5は、電子カルテ等の被検体の医用情報を記憶する記憶装置である。
通信ネットワークNWは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味する。通信ネットワークNWは、病院基幹LAN(Local Area Network)等の無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワーク等を含む。
医用画像処理装置1は、例えば、処理回路10と、メモリ20と、通信インターフェース30と、入力インターフェース40と、ディスプレイ50とを備える。通信インターフェース30は、通信ネットワークNWを介して医用画像撮像装置3、医用データベース5等の外部装置と通信する。通信インターフェース30は、例えば、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを含む。通信インターフェース30は、医用画像撮像装置3から、医用画像撮像装置3により撮像された医用画像を受信する。通信インターフェース30は、医用データベース5から、電子カルテ等の医用データを受信する。通信インターフェース30は、受信した医用画像および医用データを処理回路10に出力する。通信インターフェース30は、処理回路10の制御下において、通信ネットワークNWを介して接続された他の外部装置と通信を行ってもよい。
入力インターフェース40は、医用画像処理装置1のユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路10に出力する。例えば、入力インターフェース40は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネル等を含む。入力インターフェース40は、例えば、マイク等の音声入力を受け付けるユーザインターフェースであってもよい。入力インターフェース40がタッチパネルである場合、入力インターフェース40は、後述するディスプレイ50の表示機能を兼ね備えるものであってもよい。
なお、本明細書において入力インターフェースはマウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェースの例に含まれる。
ディスプレイ50は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ50は、処理回路10によって生成された画像や、ユーザからの各種の入力操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。例えば、ディスプレイ50は、LCD(Liquid Crystal Display)や、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
処理回路10は、例えば、取得機能101と、画像解析機能103と、匿名化推奨度算出機能105と、匿名化推奨箇所抽出機能107と、匿名化推奨箇所提示機能109と、匿名化対象決定機能111と、匿名化処理実行機能113と、送信機能115とを備える。処理回路10は、例えば、ハードウェアプロセッサ(コンピュータ)がメモリ20(記憶回路)に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。匿名化推奨度算出機能105は、「匿名化推奨度算出部」の一例である。匿名化推奨箇所抽出機能107は、「匿名化推奨箇所抽出部」の一例である。匿名化推奨箇所提示機能109は、「匿名化推奨箇所提示部」の一例である。匿名化対象決定機能111は、「匿名化対象決定部」の一例である。匿名化処理実行機能113は、「匿名化処理実行部」の一例である。処理回路10において実現される各機能の詳細については後述する。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))等の回路(circuitry)を意味する。メモリ20にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは、回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。上記のプログラムは、予めメモリ20に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の非一時的記憶媒体に格納されており、非一時的記憶媒体が医用画像処理装置1のドライブ装置(不図示)に装着されることで非一時的記憶媒体からメモリ20にインストールされてもよい。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
メモリ20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクによって実現される。これらの非一過性の記憶媒体は、NAS(Network Attached Storage)や外部ストレージサーバ装置といった通信ネットワークNWを介して接続される他の記憶装置によって実現されてもよい。また、メモリ20には、ROM(Read Only Memory)やレジスタ等の非一過性の記憶媒体が含まれてもよい。メモリ20は、例えば、匿名化推奨度参照データ201、閾値参照データ203、標準データ205等を記憶する。その他、メモリ20は、処理回路10が利用するプログラムやパラメータデータやその他のデータを記憶する。匿名化推奨度参照データ201、閾値参照データ203、および標準データ205の詳細については後述する。
[処理回路の構成例]
次に、処理回路10の構成例について説明する。取得機能101は、通信インターフェース30を介して、医用画像撮像装置3、医用データベース5等の外部装置から、被検体情報(患者情報)を取得する。被検体情報は、例えば、医用画像撮像装置3により撮像された医用画像、電子カルテ情報(付帯情報)等を含む。取得される医用画像は、1枚の断層画像であってもよいし、複数枚の断層画像であってもよい。取得される医用画像は、複数の時相の画像であってもよいし、キャプチャ画像であってもよい。
画像解析機能103は、取得された医用画像を解析して、医用画像に含まれる匿名化の候補となる領域である対象部位を抽出する。対象部位は、例えば、顔、輪郭、肺、臓器、手、足、生殖器等の人体の部位、肺がん、腸閉塞、腫瘍等の病変部位、奇形部位、欠損部位、クリップ、整形パット、シリコン、ボルト、ステント、インプラント、ペースメーカー等の医用機器の部位等を含む。画像解析機能103は、例えば、領域抽出アルゴリズムを用いて、対象部位を抽出する。画像解析機能103は、例えば、顔認識アルゴリズム、病変抽出アルゴリズム、解剖学的特徴部位抽出機能(Anatomical Landmark Detection;ALD)等を用いて、対象部位を抽出する。画像解析機能103は、ディープラーニング等の機械学習技術を用いて、対象部位を抽出してもよい。画像解析機能103は、医用データベース5から取得された電子カルテ情報に含まれる情報に基づいて、病変部位、奇形部位、および欠損部位を抽出してもよい。
匿名化推奨度算出機能105は、画像解析機能103により抽出された対象部位の各々に対して、匿名化推奨度を算出する。匿名化推奨度とは、匿名化処理を施すことが推奨される度合いを示す指標である。匿名化推奨度は、個人を特定できる可能性が高くなるほど推奨度が高くなり、個人を特定できる可能性が低くなるほど推奨度が低くなる。匿名化推奨度は、数値により定義されてもよいし、A、B、C、D等のランク付けによってその分類が定義されてもよい。すなわち、匿名化推奨度算出機能105、医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出する。
例えば、対象部位の一例である「顔」、「輪郭」等は個人を特定できる可能性が高いため、匿名化推奨度が高くなる。一方、対象部位の一例である「肺」、「手」等は個人を特定できる可能性が低いため、匿名化推奨度が低くなる。しかしながら、「肺」に関して片肺が存在しない場合や、「手」に関して一部の指が欠損している場合等は、個人を特定できる可能性が高くなるため、匿名化推奨度が高くなる。また、対象部位の一例であるボルト等の「医用機器」は個人を特定できる可能性が高いため、匿名化推奨度が高くなる。
匿名化推奨度算出機能105は、例えば、メモリ20に予め記憶された匿名化推奨度参照データ201に基づいて、画像解析機能103により抽出された対象部位の各々の匿名化推奨度を算出する。図2は、実施形態に係る匿名化推奨度参照データ201の一例を示す図である。図2に示すように、匿名化推奨度参照データ201は、匿名化候補と、匿名化推奨度参照データとが対応付けられた複数のデータを含む。例えば、匿名化候補である「顔」には、匿名化推奨度参照データとして匿名化推奨度が高い「A」が対応付けられている。匿名化推奨度算出機能105は、画像解析機能103により抽出された対象部位が「顔」である場合、匿名化推奨度参照データ201を参照して、この対象部位「顔」の匿名化推奨度として「A」を算出する。なお、匿名化推奨度算出機能105は、画像解析機能103により抽出された対象部位に相当する匿名化候補が匿名化推奨度参照データ201に含まれていない場合、この対象部位に対して最も低い匿名化推奨度を算出する、または、匿名化推奨度を算出しないようにしてよい。
或いは、匿名化推奨度算出機能105は、例えば、匿名化推奨度参照データ201に代えて或いは加えて、メモリ20に予め記憶された標準データ205に基づいて、画像解析機能103により抽出された対象部位の各々の匿名化推奨度を算出してもよい。標準データ205は、標準的な人体形状に関するデータを含む。標準データ205は、例えば、性別ごと、年代ごと、年齢ごとの、標準的な身長、体重等の数値データや、手、腕、肩、胸、肺、各種臓器等の人体の部位の標準的な形状(長さ、大きさ等)を示すデータを含む。また、標準データ205は、例えば、身長ごと、体重ごとの、手、腕、肩、胸、肺、各種臓器等の人体の部位の標準的な形状(長さ、大きさ等)を示すデータを含む。
この場合、匿名化推奨度算出機能105は、医用データベース5から取得された電子カルテ情報を用いて被検体の属性を特定して、特定した属性に対応するデータを標準データ205から抽出して、比較処理を行う。例えば、匿名化推奨度算出機能105は、抽出された対象部位が「手」である場合、抽出された対象部位「手」の形状と、標準データ205に含まれる標準データにより示される「手」の形状とを比較して、両者の差異が大きい場合には個人を特定できる可能性が高いため、匿名化推奨度を高く算出する。例えば、身長のわりには手が極めて大きいというような場合(標準データとの乖離が大きい場合)には、匿名化推奨度を高く算出する。例えば、標準データの統計上全体の5%以下に入るような場合は、個人を特定できる可能性が高いため、匿名化推奨度を高く(例えば、ランク「A」)算出する。一方、匿名化推奨度算出機能105は、両者の差異が小さい場合には個人を特定できる可能性が低いため、匿名化推奨度を低く算出する。
なお、匿名化推奨度算出機能105は、既存のディープラーニング技術であるpix2pixの画像生成アルゴリズムを用いて、匿名化推奨度を算出してもよい。例えば、医用画像のある特定の箇所(匿名化推奨箇所)を隠した画像を入力として、隠した部位を補間するような処理を行った上で元画像との差を求めることで、匿名化推奨度を算出してもよい。
匿名化推奨箇所抽出機能107は、匿名化推奨度算出機能105により算出された対象部位ごとの匿名化推奨度に基づいて、匿名化推奨箇所としてユーザに提示する対象部位を抽出する。すなわち、匿名化推奨箇所抽出機能107は、算出された匿名化推奨度に基づいて、医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する。
匿名化推奨箇所抽出機能107は、例えば、所定の閾値以上(例えば、ランク「B」以上)の匿名化推奨度の対象部位を、匿名化推奨箇所として抽出する。この所定の閾値は、医用画像の送信先に応じて変更される。図3は、閾値参照データ203の一例を示す図である。図3に示すように、閾値参照データ203は、送信先と、閾値とが対応付けられた複数のデータを含む。例えば、送信先が「病院内」である場合には、匿名化を行う必要性が低いため、閾値としては高いランク「A」が対応付けられている。一方、送信先が「医療機器メーカー」である場合には、匿名化を行う必要性が高いため、閾値としては低いランク「C」が対応付けられている。匿名化推奨箇所抽出機能107は、医用データベース5から取得された電子カルテ情報等を用いて医用画像の送信先を特定して、特定した送信先に対応する閾値を閾値参照データ203に基づいて決定する。そして、匿名化推奨箇所抽出機能107は、画像解析機能103により抽出された抽出された対象部位のうち、閾値以上の匿名化推奨度の対象部位を、匿名化推奨箇所として抽出する。
また、匿名化推奨箇所抽出機能107は、上記の匿名化推奨度に加えて、匿名化処理を行った場合の診断への影響の大きさを考慮して、匿名化推奨箇所を抽出してよい。例えば、医用データベース5から取得された電子カルテ情報等に基づいて診断対象が把握可能である場合、匿名化推奨箇所抽出機能107は、診断対象付近の領域は匿名化した際の診断への影響が大きいとして匿名化推奨箇所から除外する。或いは、匿名化推奨箇所抽出機能107は、診断対象付近の領域は匿名化した際の診断への影響が大きいとして、その後に行われる匿名化処理実行機能113により実行される匿名化処理の実行手段を診断への影響が小さい手段に設定してもよい。
なお、匿名化推奨箇所抽出機能107は、医用画像において、匿名化すべき範囲が多い、匿名化すべき範囲と診断すべき範囲の重複が大きい等、診断に影響を及ぼさない範囲での匿名化が無理な場合に匿名化不可と判断し、匿名化推奨箇所を抽出しないようにしてもよい。例えば、匿名化推奨箇所抽出機能107は、撮影目的、電子カルテ情報等から撮影に有用な領域を求め、その領域内に匿名化推奨箇所が含まれているか否かや、診断対象となる部位との距離を影響の度合いの指標として算出し、算出した指標が所定の閾値以上である場合には、匿名化推奨箇所を抽出しないようにしてもよい。
匿名化推奨箇所提示機能109は、匿名化推奨箇所抽出機能107により抽出された匿名化推奨箇所を、匿名化推奨度算出機能105により算出された匿名化推奨度とともに、ユーザに提示する。匿名化推奨箇所提示機能109は、例えば、匿名化推奨箇所の名称、位置、匿名化推奨度、匿名化の影響、匿名化要否判断の情報等を含む推奨リスト、または匿名化推奨箇所および匿名化推奨度を示す文字列を原画像に重畳させた推奨画像をユーザに提示する。
なお、匿名化推奨箇所提示機能109は、例えば、人体モデル上の該当する位置に匿名化推奨箇所および匿名化推奨度を示す情報を表示させた画像をユーザに提示してもよい。また、匿名化推奨度の値に基づいて、匿名化推奨箇所および匿名化推奨度を示す文字列の色等の表示方法が変更されてもよい。すなわち、匿名化推奨箇所提示機能109は、匿名化推奨箇所を示す情報を表示装置に表示させる。匿名化推奨箇所提示機能109は、匿名化推奨箇所のリストまたは匿名化推奨箇所を医用画像上に重畳させた画像を、表示装置に表示させる。
なお、同一の被検体について、過去に匿名化推奨箇所を提示した推奨リストまたは推奨画像が存在する場合、匿名化推奨箇所提示機能109は、新たな医用画像の匿名化推奨箇所として、前回と同じ匿名化推奨箇所を自動的に提示するようにしてもよい。これにより、匿名化すべき対象が複数の断面画像または複数の時相の画像に含まれている場合でも簡単に匿名化対象として選択することができる。また、例えば、同一の被検体について、過去に撮影されたMR画像に対して匿名化推奨箇所を設定済みである場合、新たに撮影されたCT画像に対して、前回と同じ匿名化推奨箇所を自動的に提示するようにしてもよい。
匿名化対象決定機能111は、匿名化推奨箇所提示機能109により提示された匿名化推奨箇所を確認したユーザによる入力インターフェース40を介して入力された操作に基づいて、実際に匿名化処理を行う対象を決定する。例えば、推奨リストに表示されたチェックボックス等の選択する操作を行うことで、匿名化処理を行う対象を選択可能にする。また、例えば、推奨画像上に表示された文字列を選択する操作を行うことで、匿名化処理を行う対象を選択可能にする。なお、匿名化対象決定機能111は、匿名化推奨度に基づいて、自動的に匿名化対象を決定してもよい。例えば、匿名化対象決定機能111は、所定の閾値以上の匿名化推奨度の匿名化推奨箇所を、自動的に匿名化対象として決定してもよい。すなわち、匿名化対象決定機能111は、表示装置に表示された匿名化推奨箇所のうち、匿名化すべき対象を決定する。
匿名化処理実行機能113は、匿名化対象決定機能111により決定された匿名化対象および/または匿名化対象の周辺部に対して、匿名化処理を実行する。匿名化処理実行機能113は、例えば、原画像に対して、匿名化対象を特定の色で塗りつぶすマスク処理や、ぼかし等のスムージング処理、モザイク処理等の一般的な画像処理を行うことで、匿名化処理を実行する。すなわち、匿名化処理実行機能113は、抽出された匿名化推奨箇所を匿名化する。すなわち、匿名化処理実行機能113は、匿名化対象となった匿名化推奨箇所の画素値を別の画素値に変換することで、匿名化推奨箇所を匿名化する。
匿名化処理は、標準的な人体形状への画素値変換でもよい。例えば、匿名化処理は、医用画像の顔を、マネキンの顔に置き換えるような画素値変換により行われてよい。或いは、既存のディープラーニング技術であるpix2pix等による画像補正、画像変換技術を使い、別の画素値に置き換えてもよい。pix2pixを用いる場合は、例えば、匿名化推奨箇所を隠した画像を入力として、隠した部位を補間するような処理を行ってもよい。
匿名化処理は、その後の診断時に医用画像を表示する際に利用されるViewer側で医用画像内の匿名化対象の領域を前述の匿名化処理を実行したかのように表示させるためのものであってもよい。すなわち、医用画像そのものの画素値を変更する必要はなく、Viewerを介したユーザへの見え方のみが変更されるようにしてもよい。例えば、匿名化処理実行機能113は、医用画像内の匿名化対象の領域に匿名化が必要である旨の情報を付与し、Viewerがこの情報を参照することで匿名化対象の領域の表示方式を調整するようにしてよい。この場合、医用画像そのものは変更されないため、その後の診断時に行われる画像の解析処理等に影響を与えないという利点がある。これは、同じ病院内など特定の限られた範囲内で医用画像を共有するケース等、軽い匿名化で十分な場合等で利用されてよい。すなわち、匿名化処理実行機能113は、その後の診断において、匿名化対象となった匿名化推奨箇所を表示させる場合の表示方式を調整するための情報を医用画像に追加することで、匿名化推奨箇所を匿名化する。
また、匿名化処理は、匿名化前の原画像の状態に戻すことが可能な形式で行われてもよい。例えば、匿名化処理時には、医用画像における匿名化対象に相当する箇所の画像を暗号化し、その後の診断において原画像が必要になった場合には、復号を可能とするようにしてもよい。
匿名化処理実行機能113は、匿名化処理を実行したのち、必要に応じて匿名化済みの部位であることを示す情報を付与してもよい。特に、典型的な形状への変換など、画像の補間を行った場合、一見して匿名化されたとはわかりにくい。例えば、画像の付帯情報に「匿名化済み」等の匿名化済みであることを示す情報を追加したり、匿名化箇所の画素に故意にドット等のノイズを追加してもよい。
送信機能115は、通信インターフェース30を介して、匿名化処理実行機能113により匿名化された医用画像を送信先に送信する。例えば、送信先が病院内の医師の端末装置である場合、医師はこの匿名化された医用画像を確認することで、診断を行うことができる。
[全体フロー]
以上のように構成された医用画像処理装置1の処理の一例を以下に説明する。図4は、実施形態に係る医用画像処理装置1の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、処理回路10の取得機能101は、通信インターフェース30を介して、医用画像撮像装置3、医用データベース5等の外部装置から、被検体情報を取得する(ステップS100)。取得機能101は、例えば、X線CT装置である医用画像撮像装置3から、被検体のCT画像を取得する。図7は、取得機能101により取得されたCT画像(原画像M1)の一例を示す図である。この原画像M1には、被検体の胸部のCT画像が含まれている。また、取得機能101は、例えば、医用データベース5から、被検体の電子カルテ情報を取得する。以下の説明においては、主に、医用画像がCT画像である場合を例に挙げて説明する。
次に、画像解析機能103は、取得された医用画像を解析して、医用画像に含まれる対象部位を抽出する(ステップS102)。画像解析機能103は、例えば、取得されたCT画像から、人体の部位、病変部位、奇形部位、欠損部位、医用機器等を対象部位として抽出する。図8は、抽出された対象部位を原画像M1に重畳して表示した対象部位抽出画像M2の一例を示す図である。この対象部位抽出画像M2には、対象部位として「輪郭P1」、「ペースメーカーP2」、「ボルトP3」、および「ステントP4」が抽出されている。なお、その他、「肺」、「背骨」、「腕」等の人体の部位等が対象部位として抽出されてもよい。
次に、匿名化推奨度算出機能105は、抽出された対象部位の各々に対して、匿名化推奨度を算出する(ステップS104)。この匿名化推奨度の算出処理の詳細については後述する。
次に、匿名化推奨箇所抽出機能107は、算出された対象部位ごとの匿名化推奨度に基づいて、匿名化推奨箇所を抽出する(ステップS106)。この匿名化推奨箇所の抽出処理の詳細については後述する。
次に、匿名化推奨箇所提示機能109は、抽出された匿名化推奨箇所を、算出された匿名化推奨度とともに、ユーザに提示する(ステップS108)。例えば、匿名化推奨箇所提示機能109は、図9に示されるような匿名化推奨箇所および匿名化推奨度の推奨リストLを、ディスプレイ50に表示させる。図9に示される推奨リストLは、例えば、対象ID「1」として、匿名化推奨箇所が「ペースメーカー」であり、その匿名化推奨度が「A」であるデータを含む。図9に示される推奨リストLは、その他、対象ID「4」として、匿名化推奨箇所が「心血管の石灰化」であり、その匿名化推奨度が「B」であるデータを含む。対象ID「4」には、「備考」欄に「診断対象外の病変」という情報が付与されている。このような「備考」欄の情報は、匿名化推奨箇所抽出機能107による抽出処理の結果として、自動的に付与されるものであってもよいし、また、入力インターフェース40を介したユーザ操作に基づいて追加されるものであってもよい。
或いは、匿名化推奨箇所提示機能109は、図10に示されるような原画像M1に匿名化推奨箇所および匿名化推奨度を重畳させた推奨画像M3を、ディスプレイ50に表示させる。図10に示される推奨画像M1は、例えば、匿名化推奨箇所が「輪郭P1」であり、その匿名化推奨度が「B」である例を含む。
次に、匿名化対象決定機能111は、ユーザによる入力インターフェース40を介した入力操作に基づいて、匿名化処理を行う匿名化対象を決定する(ステップS110)。
次に、匿名化処理実行機能113は、決定された匿名化対象に対して、実際に匿名化処理を実行する(ステップS112)。匿名化処理実行機能113は、例えば、匿名化対象を特定の色で塗りつぶすマスク処理や、スムージング処理等の一般的な画像処理を行うことで、匿名化処理を実行する。
図11は、原画像M1に対して塗りつぶしのマスク処理による匿名化が行われた匿名化画像M4-1を示す。例えば、図10に示される推奨画像M3を確認したユーザが、入力インターフェース40を操作して、匿名化推奨箇所「輪郭P1」、「ペースメーカーP2」、および「ボルトP3」の匿名化を指示した場合、図11に示すように、匿名化推奨箇所「輪郭P1」、「ペースメーカーP2」、および「ボルトP3」の各々に対して、「塗りつぶしP1A」、「塗りつぶしP2A」、および「塗りつぶしP3A」のマスク処理が施される。一方、匿名化の対象から除外された匿名化推奨箇所「ステントP4」については、匿名化処理が行われない。
図12は、原画像M1に対してスムージング処理による匿名化が行われた匿名化画像M4-2を示す。図12の例では、匿名化推奨箇所「輪郭P1」、「ペースメーカーP2」、および「ボルトP3」の各々に対して、「スムージングP1B」、「スムージングP2B」、および「スムージングP3B」のスムージング処理が施されている。図12に示されるように、スムージング処理の場合、匿名化対象の部位が完全には視認できないまでも、ある程度は視認可能な状態となる。すなわち、スムージング処理による匿名化の度合いは、マスク処理による匿名化の度合いよりも低い。このように、匿名化処理実行機能113は、ユーザによる入力インターフェース40を介した操作に基づいて、匿名化の手法(度合い)を変更してもよい。或いは、匿名化処理実行機能113は、匿名化推奨度の大きさや、診断への影響度合いに基づいて、自動的に匿名化の手法(度合い)を変更してもよい。
図13は、原画像M1に対してマスク処理またはスムージング処理による匿名化が行われた匿名化画像M4-3を示す。図13の例では、匿名化推奨箇所「輪郭P1」および「ボルトP3」に対しては「塗りつぶしP1A」および「塗りつぶしP3A」の塗りつぶしのマスク処理による匿名化処理が行われている、一方、匿名化推奨箇所「ペースメーカーP2」に対しては「スムージングP2B」のスムージング処理が施されている。例えば、その後に実施される診断対象が「肺」である場合、このように、診断対象付近の匿名化の度合いを下げるようにしてもよい。このように、匿名化処理実行機能113は、ユーザによる入力インターフェース40を介して入力された操作に基づいて、匿名化対象ごとに、匿名化の手法(度合い)を変更してもよい。或いは、匿名化処理実行機能113は、匿名化推奨度の大きさや、診断への影響度合いに基づいて、匿名化対象ごとに、匿名化の手法(度合い)を変更してもよい。
次に、送信機能115は、通信インターフェース30を介して、匿名化された医用画像を送信先に送信する(ステップS114)。例えば、送信先が病院内の医師の端末装置である場合、医師はこの匿名化された医用画像を確認することで、診断を行うことができる。以上により、本フローチャートの処理が終了する。
[匿名化推奨度の算出処理]
図5は、匿名化推奨度算出機能105による匿名化推奨度の算出処理の一例を示すフローチャートである。まず、匿名化推奨度算出機能105は、画像解析機能103により抽出された対象部位のうち、1つの対象部位を選択する(ステップS200)。例えば、図8に示される対象部位抽出画像M2において、匿名化推奨度算出機能105は、1つの対象部位「輪郭P1」を選択する。
次に、匿名化推奨度算出機能105は、選択された対象部位の匿名化推奨度を算出する(ステップS202)。例えば、匿名化推奨度算出機能105は、図2に示される匿名化推奨度参照データ201を参照して、選択された対象部位「輪郭P1」の匿名化推奨度を「B」と算出する。なお、匿名化推奨度算出機能105は、匿名化推奨度参照データ201に代えて或いは加えて、メモリ20に予め記憶された標準データ205に基づいて、選択された対象部位の匿名化推奨度を算出してもよい。例えば、匿名化推奨度算出機能105は、選択された対象部位「輪郭P1」と標準データ205に含まれる標準的な輪郭データとを比較して、両者の差異に基づいて、対象部位「輪郭P1」の匿名化推奨度を算出してもよい。
次に、匿名化推奨度算出機能105は、全ての対象部位に対する匿名化推奨度の算出処理が完了したか否かを判定する(ステップS204)。匿名化推奨度算出機能105は、全ての対象部位に対する匿名化推奨度の算出処理が完了していないと判定した場合、上記のステップS200に戻り、残りの対象部位に対する処理を繰り返し行う。一方、匿名化推奨度算出機能105は、全ての対象部位に対する匿名化推奨度の算出処理が完了したと判定した場合、本フローチャートの処理を終了する。
[匿名化推奨箇所の抽出処理]
図6は、匿名化推奨箇所抽出機能107による匿名化推奨箇所の抽出処理の一例を示すフローチャートである。まず、匿名化推奨箇所抽出機能107は、閾値の設定を行う(ステップS300)。例えば、匿名化推奨箇所抽出機能107は、医用データベース5から取得された電子カルテ情報等を用いて医用画像の送信先を特定し、特定した送信先に対応する閾値を閾値参照データ203に基づいて決定する。例えば、医用画像の送信先が、「病院内」である場合、匿名化推奨箇所抽出機能107は、閾値としてランク「A」を設定する。
次に、匿名化推奨箇所抽出機能107は、画像解析機能103により抽出された対象部位のうち、1つの対象部位を選択する(ステップS302)。例えば、図8に示される対象部位抽出画像M2において、匿名化推奨箇所抽出機能107は、1つの対象部位「輪郭P1」を選択する。
次に、匿名化推奨箇所抽出機能107は、選択された対象部位の匿名化推奨度が、設定された閾値以上であるか否かを判定する(ステップS304)。匿名化推奨箇所抽出機能107は、選択された対象部位の匿名化推奨度が、設定された閾値以上ではないと判定した場合(すなわち、選択された対象部位の匿名化を推奨しないと判定した場合)、上記のステップS302に戻り、残りの対象部位に対する処理を繰り返し行う。
一方、匿名化推奨箇所抽出機能107は、選択された対象部位の匿名化推奨度が、設定された閾値以上であると判定した場合、選択された対象部位を匿名化することがその後に実施される診断に影響があるか否かを判定する(ステップS306)。例えば、その後に実施される診断の対象が「肺」である場合、この「肺」或いは「肺付近」の対象部位が匿名化されてしまうと、診断を行うことができない。このような場合、匿名化推奨箇所抽出機能107は、診断に影響があると判定し(すなわち、選択された対象部位の匿名化を推奨しないと判定し)、上記のステップS302に戻り、残りの対象部位に対する処理を繰り返し行う。
一方、匿名化推奨箇所抽出機能107は、診断に影響が無いと判定した場合、選択された対象部位を匿名化推奨箇所に設定する(ステップS308)。
次に、匿名化推奨箇所抽出機能107は、全ての対象部位に対する匿名化推奨箇所の抽出処理が完了したか否かを判定する(ステップS310)。匿名化推奨箇所抽出機能107は、全ての対象部位に対する匿名化推奨箇所の抽出処理が完了していないと判定した場合、上記のステップS302に戻り、残りの対象部位に対する処理を繰り返し行う。一方、匿名化推奨箇所抽出機能107は、全ての対象部位に対する匿名化推奨箇所の抽出処理が完了したと判定した場合、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、処理回路10が、医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出する匿名化推奨度算出機能105と、算出された匿名化推奨度に基づいて、医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する匿名化推奨箇所抽出機能107を備えることで、医用画像に含まれる個人を特定可能な情報を匿名化することができ、匿名化する際の操作負担を軽減することができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
処理回路(processing circuitry)を備え、
前記処理回路は、
医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出し、
算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する、
医用画像処理装置。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出する匿名化推奨度算出部と、
算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する匿名化推奨箇所抽出部と、を備える、
医用画像処理装置。
(付記2)
前記医用画像処理装置は、抽出された前記匿名化推奨箇所を匿名化する匿名化処理実行部をさらに備えてよい。
(付記3)
前記医用画像処理装置は、抽出された前記匿名化推奨箇所を示す情報を表示装置に表示させる匿名化推奨箇所提示部をさらに備えてよい。
(付記4)
前記医用画像処理装置は、前記表示装置に表示された前記匿名化推奨箇所のうち、匿名化すべき対象を決定する匿名化対象決定部をさらに備えてよい。
(付記5)
前記匿名化推奨箇所提示部は、前記匿名化推奨箇所のリストまたは前記匿名化推奨箇所を前記医用画像上に重畳させた画像を、前記表示装置に表示させてよい。
(付記6)
前記匿名化推奨度は、数字またはランク付けにより分類されたものであってよい。
(付記7)
前記匿名化処理実行部は、匿名化対象となった前記匿名化推奨箇所の画素値を別の画素値に変換することで、前記匿名化推奨箇所を匿名化してよい。
(付記8)
前記匿名化処理実行部は、匿名化対象となった前記匿名化推奨箇所を表示させる場合の表示方式を調整するための情報を前記医用画像に追加することで、前記匿名化推奨箇所を匿名化してよい。
(付記9)
前記匿名化推奨度算出部は、匿名化の候補となる部位ごとの匿名化推奨度が予め定義された参照データまたは前記部位ごとの標準的なデータを集めた標準データに基づいて、前記匿名化推奨度を算出してよい。
(付記10)
前記匿名化推奨度算出部は、前記医用画像を用いた診断への影響度が大きくなるほど、前記匿名化推奨度が低くなるように、前記匿名化推奨度を算出してよい。
(付記11)
前記匿名化推奨箇所抽出部は、前記医用画像の提供先に応じて、抽出する前記匿名化推奨箇所を変えてよい。
(付記12)
前記匿名化推奨箇所抽出部は、前記医用画像を用いた診断への影響度に応じて、抽出する前記匿名化推奨箇所を変えてよい。
(付記13)
コンピュータが、
医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出し、
算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する、
医用画像処理方法。
(付記14)
コンピュータに、
医用機器により取得された医用画像に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出させ、
算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記医用画像のうち、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出させる、
プログラム。
(付記15)
前記匿名化対象決定部は、ユーザの指示に基づいて、前記匿名化すべき対象を決定してよい。
(付記16)
前記匿名化対象決定部は、算出された前記匿名化推奨度に基づいて、前記匿名化すべき対象を決定してよい。
(付記17)
前記匿名化対象決定部は、閾値以上の前記匿名化推奨度を持つ部位を、前記匿名化すべき対象として決定してよい。
(付記18)
前記匿名化推奨度算出部は、前記医用画像を用いた診断の対象となる部位付近の匿名化推奨度が低くなるように、前記匿名化推奨度を算出してよい。
(付記19)
前記匿名化推奨箇所抽出部は、前記医用画像を用いた診断の対象となる部位付近は、前記匿名化推奨箇所として抽出しない。
1 医用画像処理装置
3 医用画像撮像装置
5 医用データベース
10 処理回路
20 メモリ
30 通信インターフェース
40 入力インターフェース
50 ディスプレイ
101 取得機能
103 画像解析機能
105 匿名化推奨度算出機能
107 匿名化推奨箇所抽出機能
109 匿名化推奨箇所提示機能
111 匿名化対象決定機能
113 匿名化処理実行機能
115 送信機能

Claims (14)

  1. 医用機器により取得された医用画像に含まれる、予め定められた匿名化候補に対応する対象部位に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出する匿名化推奨度算出部と、
    算出された前記匿名化推奨度と、診断が行われる部位とに基づいて、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する匿名化推奨箇所抽出部と、を備える、
    医用画像処理装置。
  2. 抽出された前記匿名化推奨箇所を匿名化する匿名化処理実行部をさらに備える、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 抽出された前記匿名化推奨箇所を示す情報を表示装置に表示させる匿名化推奨箇所提示部をさらに備える、
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記表示装置に表示された前記匿名化推奨箇所のうち、匿名化すべき対象を決定する匿名化対象決定部をさらに備える、
    請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記匿名化推奨箇所提示部は、前記匿名化推奨箇所のリストまたは前記匿名化推奨箇所を前記医用画像上に重畳させた画像を、前記表示装置に表示させる、
    請求項3または4に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記匿名化推奨度は、数字またはランク付けにより分類されたものである、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記匿名化処理実行部は、匿名化対象となった前記匿名化推奨箇所の画素値を別の画素値に変換することで、前記匿名化推奨箇所を匿名化する、
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記匿名化処理実行部は、匿名化対象となった前記匿名化推奨箇所を表示させる場合の表示方式を調整するための情報を前記医用画像に追加することで、前記匿名化推奨箇所を匿名化する、
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記匿名化推奨度算出部は、匿名化の候補となる部位ごとの匿名化推奨度が予め定義された参照データまたは前記部位ごとの標準的なデータを集めた標準データに基づいて、前記匿名化推奨度を算出する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記匿名化推奨度算出部は、前記医用画像を用いた診断への影響度が大きくなるほど、前記匿名化推奨度が低くなるように、前記匿名化推奨度を算出する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記匿名化推奨箇所抽出部は、前記医用画像の提供先に応じて、抽出する前記匿名化推奨箇所を変える、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記匿名化推奨箇所抽出部は、前記医用画像を用いた診断への影響度に応じて、抽出する前記匿名化推奨箇所を変える、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  13. コンピュータが、
    医用機器により取得された医用画像に含まれる、予め定められた匿名化候補に対応する対象部位に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出し、
    算出された前記匿名化推奨度と、診断が行われる部位とに基づいて、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出する、
    医用画像処理方法。
  14. コンピュータに、
    医用機器により取得された医用画像に含まれる、予め定められた匿名化候補に対応する対象部位に対して匿名化すべき度合いを示す匿名化推奨度を算出させ、
    算出された前記匿名化推奨度と、診断が行われる部位とに基づいて、匿名化すべき匿名化推奨箇所を抽出させる、
    プログラム。
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