JP7475496B2 - 熱交換器およびその製造方法ならびに冷凍サイクル装置 - Google Patents

熱交換器およびその製造方法ならびに冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

本開示は、熱交換器およびその製造方法ならびに冷凍サイクル装置に関する。
従来、複数の板状フィンと扁平状の伝熱管とによって構成された熱交換器がある。このような熱交換器の組立方法の一つとして、フィンを貫通するように伝熱管をフィンに差し込む組立方法がある。この組立方法では、フィンに形成された貫通孔に伝熱管を挿通させる際に、伝熱管とフィンとの摩擦によって、板状のフィンが屈曲するおそれがある。
フィンが屈曲すると、板状のフィンとフィンとの間隔が不均一となって、熱交換器における熱交換率が低下するおそれが生じる。このような不具合を解消するために、たとえば、特許文献1では、フィンに形成された切り欠きに、扁平状の伝熱管を嵌め込む組立方法が提案されている。
切り欠きは、フィンの幅方向に対向する一端側から他端側に向かって、漸次狭小となるように形成される。伝熱管は、伝熱管の断面形状が、その切り欠きの形状に嵌合するように形成される。
特開平10-89870号公報
従来の熱交換器では、扁平状の伝熱管は、伝熱管の断面形状が、フィンに形成される、漸次狭小となる切り欠きの形状に嵌合するように、テーパ状に形成される。このため、扁平状の伝熱管の断面形状は線対称性を確保することができず、押出成形によって伝熱管を製造する際に、たとえば、伝熱管の肉厚にばらつきが生じやすくなり、扁平状の伝熱管の製造性が損なわれるおそれがある。
本開示は、そのような課題を解決するためになされたものであり、一つの目的は製造性を改善し、効率的に製造することができる熱交換器を提供することであり、他の目的は、そのような熱交換器の製造方法を提供することであり、さらに他の目的は、そのような熱交換器を備えた冷凍サイクル装置を提供することである。
本開示に係る熱交換器は、扁平状の伝熱管と板状のフィンとを有する。扁平状の伝熱管は、第1方向に第1幅を有し、第1方向と交差する第2方向に延在する。板状のフィンは、第1方向に第1幅よりも長い第2幅を隔てて位置する第1端部および第2端部を有し、第1方向および第2方向のそれぞれと交差する第3方向に延在する。伝熱管は、外壁下面と外壁上面と第1外壁端面と第2外壁端面とを備えている。外壁下面は、第1平面を有する。外壁上面は、外壁下面と第3方向に距離を隔てて位置する。第1外壁端面は、外壁下面と外壁上面とを繋ぐ。第2外壁端面は、第1外壁端面と第1方向に距離を隔てて位置し、外壁下面と外壁上面とを繋ぐ。伝熱管における外壁上面は、第1平面に対して傾斜し、第1外壁端面に繋がる第1傾斜面を含む。第1傾斜面は、第1平面に対して、第1傾斜面と第1平面との第3方向の距離が、第2外壁端面の側から第1外壁端面の側へ向かって短くなる態様で傾斜する。伝熱管は、フィンにおける第1端部から第2端部に向かって嵌め込み幅が狭められるように形成された嵌め込み溝に、第1外壁端面が第2端部の側に位置する態様で嵌め込まれている。第1外壁端面および第2外壁端面のいずれかは、第2平面を有する。第1平面に接する仮想平面を第1仮想平面とし、第2平面に接する仮想平面を第2仮想平面とする。第1仮想平面と第2仮想平面とは直交する。
本開示に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管を使用した熱交換器の製造方法であって、以下の工程を備えている。伝熱管となる材料を用意する。材料を押出成型機に投入する。押出成型機によって材料を押し出すことにより、伝熱管となる押出成型体を押出成型する。押し出された押出成型体を切断することにより、伝熱管を形成する。対向する第1端部および第2端部を有し、一方向に延在する帯状のフィンを用意する。フィンにおける第1端部から第2端部へ向かって、伝熱管を嵌め込むための嵌め込み溝を形成する。伝熱管をフィンにおける嵌め込み溝に嵌め込む。伝熱管とフィンとを接合する。押出成型体を押出成型する工程では、押出方向と交差する方向に沿った断面形状が線対称となるように2つの伝熱管を一体化した態様の押出成型体が押出成型される。押出成型体を切断する工程では、押出成型体における対称軸に対応する位置において、押出方向に沿って押出成型体を切断することにより、伝熱管が形成される。
本開示に係る冷凍サイクル装置は、上記記載の熱交換器を備えた冷凍サイクル装置である。
本開示に係る熱交換器によれば、外壁下面の第1平面に接する第1仮想平面と、第1外壁端面および第2外壁端面のいずれかが有する第2平面に接する第2仮想平面とは直交する。この構造は、断面形状が線対称となるように、2つの伝熱管を一体化した断面形状を有する押出成型体を、対称軸に沿って切断することによって形成されることになる。この構造によれば、伝熱管となる押出成型体の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管の製造性が確保されて、熱交換器の効率的な製造に寄与することができる。
本開示に係る熱交換器の製造方法によれば、押出成型体を押出成型する工程では、押出方向と交差する方向に沿った断面形状が線対称となるように2つの伝熱管を一体化した態様の押出成型体が押出成型される。押出成型体を切断する工程では、押出成型体における対称軸に対応する位置において、押出方向に沿って押出成型体を切断することにより、伝熱管が形成される。これにより、伝熱管となる押出成型体の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器を効率的に製造することができる。
本開示に係る冷凍サイクル装置によれば、上記熱交換器を備えていることで、熱交換器、ひいては、冷凍サイクル装置の効率的な製造に寄与することができる。
実施の形態の各例に係る熱交換器を使用した冷凍サイクル装置の冷媒回路の一例を示す図である。 同実施の形態において、伝熱管およびフィンを備えた熱交換器の一例を示す斜視図である。 同実施の形態において、第1例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第1例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す他の側面図である。 同実施の形態において、第1例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、熱交換器の製造方法の一例を示すフローチャートである。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における、図8に示す処理の後に行われる処理を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における、図9に示す処理の後に行われる処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第2例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第2例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第3例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第3例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第4例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第4例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第5例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第5例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第6例に係る伝熱管とフィンとの配置構図の一例を示す一部断面を含む側面図である。 同実施の形態において、第6例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS3に示す工程における一処理を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、図6に示されるステップS6に示す工程における一処理を示す部分側面図である。 同実施の形態において、第7例に係る伝熱管となる押出成型体を示す部分断面斜視図である。 同実施の形態において、第7例に係る伝熱管の構造を示す部分断面斜視図である。
はじめに、実施の形態において説明する熱交換器が適用される冷凍サイクル装置の一例について説明する。図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、圧縮機3、室内熱交換器5、室内ファン7、絞り装置9、室外熱交換器11、室外ファン13および四方弁15を備えている。圧縮機3、室内熱交換器5、絞り装置9、室外熱交換器11および四方弁15は、冷媒配管17によって繋がっている。
圧縮機3は、冷媒を圧縮する。圧縮機3は、たとえば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機または往復圧縮機等である。室内熱交換器5は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内熱交換器5は、たとえば、フィンアンドチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器またはプレート熱交換器等である。室内ファン7は、室内熱交換器5に付設されている。室内ファン7によって、熱交換流体としての居室内の空気が、室内熱交換器5に供給されることになる。
絞り装置9は、冷媒を膨張させて冷媒の圧力を減圧する機能を有する。絞り装置9は、たとえば、冷媒の流量を調整可能な電動膨張弁、機械式膨張弁またはキャピラリーチューブ等である。機械式膨張弁は、受圧部にダイアフラムを採用した膨張弁である。
室外熱交換器11は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。室外熱交換器11は、フィンアンドチューブ型熱交換器である。室外熱交換器11の具体的な構造については、後述する。室外ファン13は、室外熱交換器11に付設されている。室外ファン13によって、室外の空気が室外熱交換器11に供給されることになる。
四方弁15は、冷凍サイクル装置1において、冷媒の流路を切り替える機能を有する。暖房運転時には、四方弁15によって、圧縮機3の吐出口と室内熱交換器5とが接続され、圧縮機3の吸入口と室外熱交換器11とが接続される。冷房運転時と除霜運転時には、四方弁15によって、圧縮機3の吐出口と室外熱交換器11とが接続され、圧縮機3の吸入口と室内熱交換器5とが接続される。
次に、上述した冷凍サイクル装置1の動作として、まず、暖房運転の場合について説明する。圧縮機3を駆動させることによって、圧縮機3から高温高圧のガス冷媒が吐出する。吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、四方弁15を介して室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだガス冷媒と、室内ファン7によって供給される空気との間で熱交換が行われる。高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。この熱交換によって、室内が暖房されることになる。室内熱交換器5から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置9によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。
二相状態の冷媒は、室外熱交換器11に流れ込む。室外熱交換器11は、蒸発器として機能する。室外熱交換器11では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室外ファン13によって供給される空気との間で熱交換が行われる。二相状態の冷媒のうち、液冷媒が蒸発して、低圧のガス冷媒(単相)になる。室外熱交換器11から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁15を介して圧縮機3に流れ込む。圧縮機3に流れ込んだ低圧のガス冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機3から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
次に、冷房運転の場合について説明する。圧縮機3を駆動させることによって、圧縮機3から高温高圧のガス冷媒が吐出する。吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、四方弁15を介して室外熱交換器11へ流れ込む。室外熱交換器11は、凝縮器として機能する。室外熱交換器11では、流れ込んだ冷媒と、室外ファン13によって供給される空気との間で熱交換が行われる。高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。室外熱交換器11から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置9によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。
二相状態の冷媒は、室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室内ファン7によって供給される空気との間で熱交換が行われる。二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒(単相)になる。この熱交換によって、室内が冷却されることになる。室内熱交換器5から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁15を介して圧縮機3に流れ込む。圧縮機3に流れ込んだ低圧のガス冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機3から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
次に、実施の形態に係る熱交換器として、室外熱交換器11に適用される熱交換器について具体的に説明する。
(第1例)
実施の形態の第1例に係る熱交換器について説明する。説明の便宜上、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を用いる。第1方向としてのX軸方向は、通風方向と略平行な方向とする。第2方向としてのY軸方向は、通風方向と略直交する方向とする。第3方向としてのZ軸方向は、重力方向と略平行な方向とする。
図2に示すように、熱交換器21は、2列構造の熱交換器21である。熱交換器21は、第1熱交換器21aと第2熱交換器21bとを備えている。第1熱交換器21aは、風上側に配置されている。第2熱交換器21bは、風下側に配置されている。第1熱交換器21aおよび第2熱交換器21bのそれぞれは、フィンアンドチューブ型熱交換器として構成される。なお、熱交換器21としては、2列構造に限られたものではなく、熱交換負荷に応じて、たとえば、1列構造または3列構造としてもよい。空気は、一例として、矢印Y1に示すようにX軸方向(正方向)に流れる。
第1熱交換器21aおよび第2熱交換器21bのそれぞれは、板状の複数のフィン41と扁平状の複数の伝熱管23とを備えている。板状のフィン41は、X軸方向に幅を有し、Z軸方向に延在する。複数のフィン41は、Y軸方向に互いに間隔を開けて配置されている。扁平状の伝熱管23は、Y軸方向に延在する。複数の伝熱管23は、Z軸方向に互いに間隔を開けてフィン41に取り付けられている。
第1熱交換器21aでは、伝熱管23の一端側は第1ヘッダ部61に接続されている。伝熱管23の他端側は列間接続部材65に接続されている。第2熱交換器21bでは、伝熱管23の一端側は第2ヘッダ部63に接続されている。伝熱管23の他端側は列間接続部材65に接続されている。第1熱交換器21aの伝熱管23の他端側と第2熱交換器21bの伝熱管23の他端側とは、列間接続部材65を介して繋がっている。
一動作態様では、冷媒配管17を流れた冷媒は、第1ヘッダ部61を介して第1熱交換器21aの各伝熱管23に分配される。第1熱交換器21aから列間接続部材65を経て、第2熱交換器21bの各伝熱管23を流れた冷媒は、第2ヘッダ部63を介して、冷媒配管17に送り出される。
次に、熱交換器21の構造について、詳しく説明する。なお、第1熱交換器21aと第2熱交換器21bとは、実質的に同じ構造を有しているため、双方を代表して、第1熱交換器21a(21)の構造について説明する。
図3および図4に示すように、フィン41は、X軸方向に幅を有し、Z軸方向に帯状に延在する。フィン41は、幅を隔てて位置する第1端部41aと第2端部41bとを有する。フィン41には、伝熱管23が配置される伝熱管配置領域49aと、結露等に伴う水分を排出する排水領域49bとが規定されている。なお、この場合、空気は、第1端部41aから第2端部41bへ向かって流れる。空気は、伝熱管23に対しては、第2外壁端面31側から第1外壁端面29側へ向かって流れることになる(図5参照)。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、伝熱管23の断面形状に対応するように形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている。
扁平状の伝熱管23は、嵌め込み溝43に嵌め込まれている。伝熱管23には、冷媒が流れる複数の冷媒流路24が形成されている。冷媒流路24は、風上側から風下側に向かって、流路断面積が小さくなるように形成されている。伝熱管23は、たとえば、ろう材によってフィン41に接合されている。
図5に示すように、扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、外壁下面25とZ軸方向に距離を隔てて位置する。外壁上面27は、第1傾斜面27aを含む。
第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、フィン41に形成された嵌め込み溝43の形状に対応するように傾斜している。第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。
第1外壁端面29は、外壁下面25と外壁上面27とを繋いでいる。第1外壁端面29は、第2平面33を含む。第2外壁端面31は、第1外壁端面29とX軸方向に距離を隔てて位置し、外壁下面25と外壁上面27とを繋いでいる。第2外壁端面31は、丸みを帯びるように形成されている。
第1平面25aに接する仮想平面を第1仮想平面35aとする。第2平面33に接する仮想平面を第2仮想平面35bとする。伝熱管23は、第1仮想平面35aと第2仮想平面35bとが直交するように形成されている。なお、直交するとは、幾何学的(数学的)に直交していることを特定するものではなく、製造上の誤差(たとえば、±5°程度)を含む。以下の各例に係る伝熱管23についても、同様である。実施の形態に係る熱交換器21は、上記のように構成される。
次に、上述した熱交換器21の製造方法の一例について、フローチャートにしたがって説明する。伝熱管23は、押出成型によって形成される。押出成型では、押出成型機によって円柱状の金属の塊(ビレット)に強い圧力を加えて、金型に設けられた穴からその金属を押し出すことで伝熱管23が成型される。
金型はダイスと呼ばれ、各種の形状に対応することができる。これにより、他の加工法では製造が難しい中空品または複雑な断面形状を有する製品を、1回の押出工程によって容易に製造することができる。ここでは、伝熱管となる押出成型体の断面形状が線対称となるように、2つの伝熱管を一体化した態様の穴が形成された金型を用いる。
図6に示すように、ステップS1では、伝熱管の材料を用意する。材料としては、たとえば、アルミニウム等の金属の塊が適用される。次に、ステップS2では、押出成型機へ、伝熱管となる金属の塊を投入する。
次に、ステップS3では、押出成型機によって金属を押し出す。このとき、押出成型機の金型として、伝熱管の断面形状が線対称となるように、2つの伝熱管を一体化した態様の穴が形成された金型が適用される。これにより、図7に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。押出成型体123は、上面と下面とを有する。
押出成型体123は、伝熱管23の第1外壁端面となる部分を対称軸SL(対称線)として、線対称に成型される。押出成型体123の上面は、下面に対して、対称軸SLから対称軸SLと直交する方向(X軸正方向と負方向)にそれぞれ離れるにしたがい、遠ざかるように傾斜している。
押出成型体123の断面形状を線対称とすることで、たとえば、押出成型体123(伝熱管23)の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。次に、ステップS4では、押出成型体の切断を行う。図7に示すように、押出成型体123の対称軸SLに沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、完成した伝熱管23をフィン41に取り付ける処理を行う。図8に示すように、フィン41の第1端部41aから第2端部へ向かって切れ目45と折り目47とを規定し、切れ目45に沿ってフィン41を切断する。次に、図9に示すように、切れ目45に沿って切断されたフィン41の部分を、折り目47に沿って折り曲げて起立させる。
こうして、図10に示すように、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成される。なお、図10では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。このとき、起立させた部分が十分な高さを有していれば、隣り合う伝熱管23の間隔を一定の間隔に維持する位置決めの機能を有することができる。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図3に示すように、伝熱管23のフィン41への取り付け作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21によれば、次のような効果が得られる。まず、押出成型機によって伝熱管23を製造する際に、断面形状が線対称となるように、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。これにより、伝熱管23となる押出成型体123の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器21を効率的に製造することができる。
また、このとき、押出成型機から押し出される押出成型体123の下面が、伝熱管の外壁下面となる。押出成型体123の上面が、伝熱管の外壁上面になる。これにより、押出成型体123の下面が、重力の向きに対してほぼ直交することになり、押し出された押出成型体123を効果的に搬送することができる。
さらに、押出成型体123の対称軸SL(図7参照)に沿って押出成型体123を切断することによって、切断面は、押出成型体123の下面に対して、ほぼ直交することになる。こうして、伝熱管23では、押出成型体123の下面が、第1平面25aとして伝熱管23の外壁下面25となり、切断面は、第2平面33として伝熱管23の第1外壁端面29に位置することになる。第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第2平面33に接する第2仮想平面35bとは、ほぼ直交することになる。
また、押出成型体123は、幅方向の一方側と他方側とから、それぞれ押出成型体123の対称軸SLに向かって、押出成型体123の上面と下面との間の距離が短くなるように押出成型される(図7参照)。これにより、押出成型体123を対称軸SLにおいて切断する際に、切断する厚さを薄くすることができ、熱交換器21の効率的な製造に寄与することができる。
切断された伝熱管23では、押出成型体123の上面に対応する第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜する。第1外壁端面29のZ軸方向の長さは、第2外壁端面31のZ軸方向の長さよりも短い。すなわち、伝熱管23では、第1傾斜面27aが第1平面25aに対して、フィン41の嵌め込み溝43の形状に対応するようにテーパ状に傾斜する。
一方、フィン41では、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている。その嵌め込み溝43に対して、Z軸方向の長さが短い第1外壁端面29の側から、フィン41の嵌め込み溝43に嵌め込まれることになる。これにより、伝熱管23を、フィン41の嵌め込み溝43に効率よく嵌め込むことができ、熱交換器21の製造性の改善に寄与することができる。
フィン41に接合された伝熱管23では、第1傾斜面27aは下方に向かって傾斜することになる。このため、熱交換器21を蒸発器として運転する場合に、空気中の水分が凝結し伝熱管23等に結露した水分が、第1傾斜面27aを流れやすくなる。これにより、水分は、伝熱管23が配置されていない排水領域49bを流れて排水されることになる。その結果、伝熱管23が配置されている伝熱管配置領域49aに水分が溜まってしまい、空気の流れが阻害されるのを抑えることができ、熱交換効率が低下するのを抑制することができる。
(第2例)
実施の形態の第2例に係る熱交換器について説明する。図11および図12に示すように、熱交換器21における扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、第1傾斜面27aを含む。第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。
第1外壁端面29は、第2平面33を含む。第1外壁端面29は、第2平面33と外壁下面25とが繋がる部分では、丸みを帯びた曲面29aを有する。また、第1外壁端面29は、第2平面33と外壁上面27とが繋がる部分では、丸みを帯びた曲面29aを有する。伝熱管23は、第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第2平面33に接する第2仮想平面35bとが、直交するように形成されている。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている。なお、これ以外の構成については、図3および図5等に示す熱交換器21の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した熱交換器21の製造方法について説明する。前述した図6に示されるステップS1およびステップS2を経た後、ステップS3では、押出成型機から押出成型体を成型する。図13に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。押出成型体123は、断面形状が伝熱管23の第1外壁端面になる部分を対称軸SL(対称線)として線対称となるように、形成されている。
次に、ステップS4では、押出成型体123の切断を行う。押出成型体123の対称軸SL(図13参照)に沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、図8および図9に示す工程と実質的に同様の工程を経て、図14に示すように、フィン41に、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成される。なお、図14では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図11に示すように、伝熱管23のフィン41への取付作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21によれば、第1例に係る熱交換器21について説明したのと同様に、伝熱管23となる押出成型体123の断面形状が線対称とされることで、伝熱管23となる押出成型体123の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器21を効率的に製造することができる。
さらに、上述した熱交換器21では、第1例に係る熱交換器21について説明した効果に加えて、次のような効果が得られる。
熱交換器21の製造において、フィン41に形成された嵌め込み溝43に伝熱管23を嵌め込む際には、第1外壁端面29側から嵌め込まれる。その伝熱管23の第1外壁端面29は、第2平面33と外壁下面25とが繋がる部分と、第2平面33と外壁上面27とが繋がる部分とのそれぞれに、丸みを帯びた曲面29aを有する。これにより、フィン41に形成された嵌め込み溝43へ伝熱管23をより嵌め込みやすくなる。また、伝熱管23とフィン41との密着性を向上させることができる。
また、押出成型体123を切断することによって形成される伝熱管23の第1外壁端面29に曲面29aが形成されている分、押出成型体123を切断するZ軸方向の長さが短くなり、熱交換器21の効率的な製造に寄与することができる。
(第3例)
実施の形態の第3例に係る熱交換器について説明する。図15および図16に示すように、熱交換器21における扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、第1傾斜面27aを含む。第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。
第2外壁端面31は、第2平面33を含む。第1外壁端面は、丸みを帯びた曲面からなる。伝熱管23は、第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第2平面33に接する第2仮想平面35bとが、直交するように形成されている。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている。なお、これ以外の構成については、図3および図5等に示す熱交換器21の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した熱交換器21の製造方法について説明する。前述した図6に示されるステップS1およびステップS2を経た後、ステップS3では、押出成型機から押出成型体を成型する。図17に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。
押出成型体123は、断面形状が伝熱管23の第2外壁端面になる部分を対称軸SL(対称線)として線対称となるように、形成されている。押出成型体123は、上面と下面とを有する。押出成型体123の上面は、下面に対して、対称軸SLから対称軸SLと直交する方向(X軸正方向と負方向)にそれぞれ離れるにしたがい、近づくように傾斜している。
次に、ステップS4では、押出成型体の切断を行う。押出成型体123の対称軸SL(図17参照)に沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、図8および図9に示す工程と実質的に同様の工程を経て、図18に示すように、フィン41に、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成される。なお、図18では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図15に示すように、伝熱管23のフィン41への取付作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21によれば、第1例に係る熱交換器21について説明したのと同様に、伝熱管23となる押出成型体123の断面形状が線対称とされることで、伝熱管23となる押出成型体123の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器21を効率的に製造することができる。
さらに、上述した熱交換器21では、第1例に係る熱交換器21について説明した効果に加えて、次のような効果が得られる。
熱交換器21の製造において、フィン41に形成された嵌め込み溝43に伝熱管23を嵌め込む際には、第1外壁端面29側から嵌め込まれる。その伝熱管23の第1外壁端面29は、丸みを帯びた曲面からなる。これにより、フィン41に形成された嵌め込み溝43へ伝熱管23をさらに嵌め込みやすくなる。また、伝熱管23とフィン41との密着性をさらに向上させることができる。
(第4例)
実施の形態の第4例に係る熱交換器について説明する。図19および図20に示すように、熱交換器21における扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、第1傾斜面27aと第3平面27cとを含む。第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。
第3平面27cは、第1平面25aと平行に配置されている。第3平面27cに接する仮想平面を第3仮想平面35cとする。伝熱管23は、第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第2平面33に接する第2仮想平面35bとが、直交するとともに、第3平面27cに接する第3仮想平面35cと、第2平面33に接する第2仮想平面35bとが、直交するように形成されている。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、一定の嵌め込み幅が形成されている部分と、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている部分とがある。なお、これ以外の構成については、図3および図5等に示す熱交換器21の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した熱交換器21の製造方法について説明する。前述した図6に示されるステップS1およびステップS2を経た後、ステップS3では、押出成型機から押出成型体を成型する。図21に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。押出成型体123は、断面形状が伝熱管23の第2外壁端面になる部分を対称軸SL(対称線)として線対称となるように、形成されている。
次に、ステップS4では、押出成型体123の切断を行う。押出成型体123の対称軸SL(図21参照)に沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、図8および図9に示す工程と実質的に同様の工程を経て、図22に示すように、フィン41に、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が一定の部分と、嵌め込み幅が徐々に狭くなる部分とが形成される。なお、図22では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図19に示すように、伝熱管23のフィン41への取付作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21によれば、第1例に係る熱交換器21について説明したのと同様に、伝熱管23となる押出成型体123の断面形状が線対称とされることで、伝熱管23となる押出成型体123の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器21を効率的に製造することができる。
さらに、上述した熱交換器21では、第1例に係る熱交換器21について説明した効果に加えて、次のような効果が得られる。
伝熱管23における外壁上面27は、第1傾斜面27aと第3平面27cとを含み、第3平面27cは、第1平面25aと平行に配置されている。これにより、押出成型機から押し出された押出成型体のロール性を向上させることができる。
(第5例)
実施の形態の第5例に係る熱交換器について説明する。図23および図24に示すように、熱交換器21における扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、第1傾斜面27aと第2傾斜面27bとを含む。第2外壁端面31が第2平面33を含む。第1外壁端面29は、丸みを帯びた曲面からなる。
第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。第1平面25aに接する仮想平面を第1仮想平面35aとする。第1傾斜面27aに接する仮想平面を第4仮想平面35dとする。第1仮想平面35aと第4仮想平面35dとが交差する角度θ1は、90°よりも小さい。
第2傾斜面27bは、第1平面25aに対して、第2傾斜面27bと第1平面25aとのZ軸方向の距離L2が、第1外壁端面29の側から第2外壁端面31の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。第2傾斜面27bに接する仮想平面を第5仮想平面35eとする。第1仮想平面35aと第5仮想平面35eとが交差する角度θ2は、90°よりも小さい。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている。なお、これ以外の構成については、図3および図5等に示す熱交換器21の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した熱交換器21の製造方法について説明する。前述した図6に示されるステップS1およびステップS2を経た後、ステップS3では、押出成型機から押出成型体を成型する。図25に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。押出成型体123は、断面形状が伝熱管23の第2外壁端面になる部分を対称軸SL(対称線)として線対称となるように、形成されている。
押出成型体123は、上面と下面とを有する。押出成型体123の上面は、下面に対して、対称軸SLから対称軸SLと直交する方向(X軸正方向と負方向)にそれぞれ離れるにしたがい、近づくように傾斜している部分を含む。また、押出成型体123の上面は、下面に対して、対称軸SLから対称軸SLと直交する方向(X軸正方向と負方向)にそれぞれ離れるにしたがい、遠ざかるように傾斜している部分を含む。
次に、ステップS4では、押出成型体の切断を行う。押出成型体123の対称軸SL(図25参照)に沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、図8および図9に示す工程と実質的に同様の工程を経て、図26に示すように、フィン41に、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成される。なお、図26では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図23に示すように、伝熱管23のフィン41への取付作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21によれば、第1例に係る熱交換器21について説明したのと同様に、伝熱管23となる押出成型体123の断面形状が線対称とされることで、伝熱管23となる押出成型体123の肉厚にばらつきが生じるのを抑制することができ、伝熱管23の製造性を確保することができる。その結果、熱交換器21を効率的に製造することができる。
さらに、上述した熱交換器21では、第1例に係る熱交換器21について説明した効果に加えて、次のような効果が得られる。
押出成型体123を対称軸SLにおいて切断する際に、対称軸SLは、押出成型体の谷の位置にある。これにより、切断用具の位置合わせを容易に行うことができる。また、切断する箇所が谷になっている分、Z軸方向の切断長さが短くなる。これにより、押出成型体123を切断して伝熱管23を製造する作業を効率的に行うことができる。
また、伝熱管23の第1外壁端面29は、丸みを帯びた曲面からなることで、フィン41に形成された嵌め込み溝43へ伝熱管23を嵌め込みやすくなる。さらに、伝熱管23とフィン41との密着性を向上させることができる。
(第6例)
実施の形態の第6例に係る熱交換器について説明する。図27および図28に示すように、熱交換器21における扁平状の伝熱管23は、外壁下面25、外壁上面27、第1外壁端面29および第2外壁端面31を有している。外壁下面25は、第1平面25aを含む。外壁上面27は、第1傾斜面27a、第3平面27cおよび第2傾斜面27bを含む。第3平面27cは、第1傾斜面27aと第2傾斜面27bとに繋がる。第3平面27cは、第1平面25aと平行になるように配置されている。第2外壁端面31が第2平面33を含む。第1外壁端面は、丸みを帯びた曲面からなる。
第1傾斜面27aは、第1平面25aに対して、第1傾斜面27aと第1平面25aとのZ軸方向の距離L1が、第2外壁端面31の側から第1外壁端面29の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第1傾斜面27aに接する第4仮想平面35dとが交差する角度θ1は、90°よりも小さい。
第2傾斜面27bは、第1平面25aに対して、第2傾斜面27bと第1平面25aとのZ軸方向の距離L2が、第1外壁端面29の側から第2外壁端面31の側へ向かって短くなる態様で傾斜している。第1平面25aに接する第1仮想平面35aと、第2傾斜面27bに接する第5仮想平面35eとが交差する角度θ2は、90°よりも小さい。
フィン41(伝熱管配置領域49a)には、伝熱管23が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成されている。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、一定の嵌め込み幅が形成されている部分と、嵌め込み幅が徐々に狭くなるように形成されている部分とがある。なお、これ以外の構成については、図3および図5等に示す熱交換器21の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した熱交換器21の製造方法について説明する。前述した図6に示されるステップS1およびステップS2を経た後、ステップS3では、押出成型機から押出成型体を成型する。図29に示すように、押出成型機からは、2つの伝熱管23を一体化した断面形状を有する押出成型体123が成型される。押出成型体123は、断面形状が伝熱管23の第2外壁端面になる部分を対称軸SL(対称線)として線対称となるように、形成されている。
次に、ステップS4では、押出成型体123の切断を行う。押出成型体123の対称軸SL(図29参照)に沿って押出成型体123を切断する。これにより、伝熱管23が製造される(ステップS5)。
次に、図8および図9に示す工程と実質的に同様の工程を経て、図30に示すように、フィン41に、伝熱管が嵌め込まれる嵌め込み溝43が形成される。嵌め込み溝43は、第1端部41aから第2端部41bの側に向かって、嵌め込み幅が一定の部分と、嵌め込み幅が徐々に狭くなる部分とが形成される。なお、図30では、図面の簡略化のために、起立させた部分は示されていない。
次に、伝熱管23を、第1外壁端面29側から嵌め込み溝43に嵌め込む。その後、ろう付けまたは接着剤によって、起立させた部分を伝熱管23に接合する。こうして、図27に示すように、伝熱管23のフィン41への取付作業が完了し、熱交換器21の主要部分が完成する。
上述した熱交換器21では、第4例に係る熱交換器21について説明した効果と、第5例に係る熱交換器21について説明した効果との双方の効果が得られる。
第4例に係る熱交換器21について説明したように、伝熱管23における外壁上面27は、第1傾斜面27aと第3平面27cとを含み、第3平面27cは、第1平面25aと平行に配置されている。これにより、押出成型機から押し出された押出成型体123(図29参照)のロール性を向上させることができる。
また、第5例に係る熱交換器21ついて説明したように、押出成型体123(図29参照)を対称軸SLにおいて切断する際に、対称軸SLは、押出成型体123の谷の位置にある。これにより、切断用具の位置合わせを容易に行うことができる。また、切断する箇所が谷になっている分、Z軸方向の切断長さが短くなる。これにより、押出成型体123を切断して伝熱管23を製造する作業を効率的に行うことができる。
(第7例)
実施の形態の第7例に係る熱交換器について説明する。各例において説明したように、伝熱管23となる押出成型体123(図31参照)を形成する際には、対称軸SLに対して線対称の断面形状となる押出成型体123が成型される。図31に示すように、伝熱管23における第1外壁端面29となる部分を対称軸SLとして、線対称となる押出成型体123が成型される場合を想定する。
図32に示すように、対称軸SLにおいて切断した伝熱管23では、複数の冷媒流路24が形成されている。複数の冷媒流路24のうち、第2平面33が位置する第1外壁端面29に一番近い冷媒流路24を冷媒流路24aとし、第2外壁端面31に一番近い冷媒流路24を冷媒流路24bとする。
そうすると、伝熱管23では、冷媒流路24aと第1外壁端面29との間の伝熱管23の肉厚T1は、冷媒流路24bと第2外壁端面31との間の伝熱管23の肉厚T2よりも厚くなるように形成されている。なお、これ以外の構成については、図5に示す伝熱管23の構成と同じ構成については同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
このような伝熱管23によれば、対称軸SLが位置することになる第1外壁端面29側の伝熱管23の部分の肉厚T1を、第2外壁端面31側の伝熱管23の部分の肉厚T2よりも厚く形成することで、押出成型体123を対称軸SLにおいて切断する際の位置ずれに対する許容範囲を大きく設定することができる。その結果、熱交換器における伝熱管を製造性の改善に寄与することができる。
一方、図16および図17等に示すように、伝熱管23における第2外壁端面31となる部分を対称軸SLとして、線対称となる押出成型体123が成型される場合については、第2外壁端面31が位置する側の伝熱管23の部分の厚さが、第1外壁端面29が位置する側の伝熱管23の部分の厚さよりも厚くなる。
なお、実施の形態の各例において説明した伝熱管を含む熱交換器については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。また、熱交換器21として、伝熱管23における第2外壁端面31側から第1外壁端面29側へ向って空気が流れる熱交換器21を例に挙げたが、伝熱管23における第1外壁端面29側から第2外壁端面31側へ向かって空気が流れる熱交換器であってもよい。さらに、熱交換器21として、外壁下面25における風下側が風上側よりも低くなる態様で、伝熱管23を下方(重力方向)に傾斜させてフィン41に嵌め込んだ熱交換器であってもよい。この場合には、凝縮した水の排水性をさらに向上させることができる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本開示は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示は、扁平状の熱交換器を適用した熱交換器に有効に利用される。
1 冷凍サイクル装置、3 圧縮機、5 室内熱交換器、7 室内ファン、9 膨張弁、11 室外熱交換器、13 室外ファン、15 四方弁、17 冷媒配管、21 熱交換器、21a 第1熱交換器、21b 第2熱交換器、23 伝熱管、24 冷媒流路、25 外壁下面、25a 第1平面、27 外壁上面、27a 第1傾斜面、27b 第2傾斜面、27c 第3平面、29 第1外壁端面、29a 曲面、31 第2外壁端面、33 第2平面、35a 第1仮想平面、35b 第2仮想平面、35c 第3仮想平面、35d 第4仮想平面、35e 第5仮想平面、41 フィン、41a 第1端部、41b 第2端部、43 嵌め込み溝、45 切れ目、47 折り目、48a、48b 切り起こし部、49a 伝熱管配置領域、49b 排水領域、61 第1ヘッダ部、63 第2ヘッダ部、65 列間接続部材、Y1 矢印、SL 対称軸、L1、L2 距離、T1、T2 厚さ、123 押出成型体。

Claims (12)

  1. 第1方向に第1幅を有し、前記第1方向と交差する第2方向に延在する扁平状の伝熱管と、
    前記第1方向に前記第1幅よりも長い第2幅を隔てて位置する第1端部および第2端部を有し、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれと交差する第3方向に延在する板状のフィンと
    を有し、
    前記伝熱管は、
    第1平面を有する外壁下面と、
    前記外壁下面と前記第3方向に距離を隔てて位置する外壁上面と、
    前記外壁下面と前記外壁上面とを繋ぐ第1外壁端面と、
    前記第1外壁端面と前記第1方向に距離を隔てて位置し、前記外壁下面と前記外壁上面とを繋ぐ第2外壁端面と
    を備え、
    前記伝熱管における前記外壁上面は、前記第1平面に対して傾斜し、前記第1外壁端面に繋がる第1傾斜面を含み、
    前記第1傾斜面は、前記第1平面に対して、前記第1傾斜面と前記第1平面との前記第3方向の距離が、前記第2外壁端面の側から前記第1外壁端面の側へ向かって短くなる態様で傾斜し、
    前記伝熱管は、前記フィンにおける前記第1端部から前記第2端部に向かって嵌め込み幅が狭められるように形成された嵌め込み溝に、前記第1外壁端面が前記第2端部の側に位置する態様で嵌め込まれ、
    前記第1外壁端面および前記第2外壁端面のいずれかは、第2平面を有し、
    前記第1平面に接する仮想平面を第1仮想平面とし、
    前記第2平面に接する仮想平面を第2仮想平面とすると、
    前記第1仮想平面と前記第2仮想平面とは直交する、熱交換器。
  2. 前記第1外壁端面に、前記第2平面が位置し、
    前記第2外壁端面は、丸みを帯びている、請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記第1外壁端面では、前記第2平面と前記外壁下面とを繋ぐ部分と、前記第2平面と前記外壁上面とを繋ぐ部分とは、丸みを帯びている、請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記第2外壁端面に、前記第2平面が位置し、
    前記第1外壁端面は、丸みを帯びている、請求項1記載の熱交換器。
  5. 前記外壁上面は、前記第2平面と前記第1傾斜面とに繋がる第2傾斜面を含み、
    前記第2傾斜面は、前記第1平面に対して、前記第1傾斜面と前記第1平面との前記第3方向の距離が、前記第1外壁端面の側から前記第2外壁端面の側へ向かって短くなる態様で傾斜している、請求項4記載の熱交換器。
  6. 前記第2外壁端面に、前記第2平面が位置し、
    前記伝熱管における前記外壁上面は、前記第1傾斜面に繋がり、前記第1平面と平行な第3平面を含み、
    前記第2平面に接する仮想平面を第3仮想平面とすると、
    前記第2仮想平面と前記第3仮想平面とは直交する、請求項1記載の熱交換器。
  7. 前記伝熱管における前記外壁上面は、前記第2外壁端面と前記第3平面とを繋ぐ第3傾斜面を含み、
    前記第3傾斜面は、前記第1平面に対して、前記第3傾斜面と前記第1平面との前記第3方向の距離が、前記第1外壁端面の側から前記第2外壁端面の側へ向かって短くなる態様で傾斜している、請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記伝熱管には、前記第1方向に沿って、複数の冷媒流路が形成され、
    第2平面が位置する前記第1外壁端面および前記第2外壁端面のいずれか一方と、複数の前記冷媒流路のうち、前記第1外壁端面および前記第2外壁端面の前記いずれか一方に一番近い冷媒流路との間の前記伝熱管の部分の肉厚は、前記第2平面が位置していない前記第1外壁端面および前記第2外壁端面のいずれか他方と、複数の前記冷媒流路のうち、前記第1外壁端面および前記第2外壁端面の前記いずれか他方に一番近い冷媒流路との間の前記伝熱管の部分の肉厚よりも厚い、請求項1~7のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 伝熱管を使用した熱交換器の製造方法であって、
    前記伝熱管となる材料を用意する工程と、
    前記材料を押出成型機に投入する工程と、
    前記押出成型機によって前記材料を押し出すことにより、前記伝熱管となる押出成型体を押出成型する工程と、
    押し出された前記押出成型体を切断することにより、前記伝熱管を形成する工程と、
    対向する第1端部および第2端部を有し、一方向に延在する帯状のフィンを用意する工程と、
    前記フィンにおける前記第1端部から前記第2端部へ向かって、前記伝熱管を嵌め込むための嵌め込み溝を形成する工程と、
    前記伝熱管を前記フィンにおける前記嵌め込み溝に嵌め込む工程と、
    前記伝熱管と前記フィンとを接合する工程と
    を備え、
    前記押出成型体を押出成型する工程では、押出方向と交差する方向に沿った断面形状が線対称となるように、2つの前記伝熱管を一体化した態様の前記押出成型体が押出成型され、
    前記押出成型体を切断する工程では、前記押出成型体における対称軸に対応する位置において前記押出成型体を切断することにより、前記伝熱管が形成される、熱交換器の製造方法。
  10. 前記押出成型体を形成する工程では、
    対向する下面と上面とが形成され、
    前記上面は、前記下面に対して、前記対称軸から前記対称軸と直交する方向にそれぞれ離れるにしたがい、遠ざかるように傾斜する第1態様、および、前記上面が前記下面から近づくように傾斜する第2態様の少なくともいずれかの態様で傾斜するように、前記押出成型体が成型され、
    前記嵌め込み溝を形成する工程では、前記嵌め込み溝は、前記フィンにおける前記第1端部から前記第2端部へ向かって細くなる態様で形成され、
    前記伝熱管を前記フィンにおける前記嵌め込み溝に嵌め込む工程では、切断された前記伝熱管は、前記上面が前記下面に近づいている側から嵌め込まれる、請求項9記載の熱交換器の製造方法。
  11. 前記嵌め込み溝を形成する工程では、
    前記フィンに切れ込みを形成するための切れ目と折れ目とを規定し、
    前記切れ目で切断した後、前記折れ目で折り返すことで切り起こしを設け、
    前記伝熱管と前記フィンとを接合する工程では、前記切り起こしを前記伝熱管に接合する、請求項9または10に記載の熱交換器の製造方法。
  12. 請求項1~8のいずれか1項に記載の熱交換器を備えた、冷凍サイクル装置。
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