JP7471112B2 - 無線タグ読取装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、無線タグ読取装置に関する。
従来、無線タグが記憶するデータを読み取ることにより、当該無線タグが付された物品の在庫管理や入出庫管理等を行うためのハンディ型無線タグ読取装置が知られている。また、このようなハンディ型無線タグ読取装置を据置型無線タグ読取装置として、会計処理や検品処理等にも用いたいという要望がある。
しかし、従来のハンディ型無線タグ読取装置は、本体部とグリップ部とが一体化しているため、グリップ部が邪魔になって安定した状態で設置することが困難になる場合があった。そこで、本体部からグリップ部を着脱可能に構成することが考えられるが、グリップ部には、無線タグの読取を操作するためのボタンやスイッチ等が設けられることが多いため、本体部とグリップ部とを別体とすることは容易ではない。
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で本体部からグリップ部を着脱可能な無線タグ読取装置を実現することである。
実施形態の無線タグ読取装置は、無線タグを読取る無線タグ読取部を備える本体部と、
前記本体部と着脱可能に接続されるグリップ部と、前記グリップ部の前記本体部側との接続部分に設けられ、ユーザによる操作と連動して前記本体部側に可動する磁石と、前記本体部の前記グリップ部との接続部分に設けられ、前記磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、前記本体部に設けられ、前記磁気検出部により検出された磁気に基づいて、前記磁石の前記本体部との近接を検出する状態検出部と、前記本体部に設けられ、前記状態検出部の検出結果に応じて、前記無線タグ読取部を制御する読取制御部と、を備える。また、前記磁気検出部は、前記磁気の強度が第1閾値未満の場合、装置が前記本体部と前記グリップ部とが接続されていない非接続状態であることを検出し、前記読取制御部は、前記装置が前記非接続状態であると検出された場合、前記無線タグ読取部が備えるアンテナを、常時電波が放射される状態にすることで、前記無線タグ読取部が前記無線タグを常時読取ることができるようにする制御を行う。
図1は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の内部構造の一例を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部からグリップ部を取り外した状態の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の接合部付近の構造の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置のグリップ部を逆方向に本体部と接続した状態の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の状態判定テーブルの一例を示す図である。 図9は、第1実施形態の変形例に係る無線タグ読取装置の接合部の構造の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態の変形例に係る無線タグ読取装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図11は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置の内部構造の一例を示す図である。 図12は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置の接合部付近の構造の一例を示す図である。 図13は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、実施形態に係る無線タグ読取装置の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態により、この発明が限定されるものではない。
図1は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の構成の一例を示す図である。無線タグ読取装置1は、本体部2、グリップ部3、トリガスイッチ4、接合部5を備える。
本体部2は、アンテナ、RFIDリーダライタ、制御部、バッテリ等を備える。本体部2は、商品に付されるRFID(Radio Frequency Identification)タグと無線通信を行う。本体部2は、RFIDタグと無線通信を行うための電波を送受信する。また、本体部2は、突出部21を有している。なお、RFIDリーダライタは「無線タグ読取部」の一例であり、RFIDタグは「無線タグ」の一例である。
グリップ部3は、ユーザが操作時に握る部位である。グリップ部3は、本体部2に対して後ろ側に配置される。グリップ部3は、本体部2に着脱可能に接続される。トリガスイッチ4は、グリップ部3に設けられる。トリガスイッチ4は、RFIDタグの読取を操作するためのスイッチである。なお、トリガスイッチ4は、「操作部」の一例である。
本実施形態において、トリガスイッチ4は、本体部2とグリップ部3とが接続されている場合に、ユーザの操作によりグリップ部3の状態を後述するマグネット7と後述する磁気センサ6との距離が近い状態またはマグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態に変化させる。
ユーザがグリップ部3を握りながらトリガスイッチ4を操作してマグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態にすると、無線タグ読取装置1は、本体部2内のアンテナから前方(x軸負方向)に電波を放射する。
また、ユーザがトリガスイッチ4を操作してマグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態にすると、無線タグ読取装置1は、本体部2のアンテナからの電波の放射を停止する。トリガスイッチ4を含むグリップ部3の内部構造については後述する。
本実施形態において、無線タグ読取装置1のグリップ部3を取り外した場合、本体部2は、常時電波を放射している状態になる。また、本体部2は図示しない電源スイッチを備えており、グリップ部3を取り外した場合は、本体部2の電源を切ることで、電波の放射を停止することができる。なお、本体部2側にも電波の放射/放射停止を制御するトリガスイッチ4と同様の機能を持つスイッチを設けてもよい。
接合部5は、本体部2とグリップ部3とを接続した場合に、本体部2とグリップ部3とが接合する部分である。接合部5付近の詳細な構造については後述する。
なお、無線タグ読取装置1は、情報を表示する表示部およびユーザによる情報の入力を受付ける操作部を備えていてもよい。また、表示部および操作部は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末の表示画面やタッチパネルで代用してもよい。
次に、グリップ部3の内部構造について説明する。図2は、無線タグ読取装置の接合部付近の内部構造の一例を示す図である。無線タグ読取装置1は、本体部2の内部に磁気センサ6を、グリップ部3の内部に、マグネット7を備える。
磁気センサ6は、マグネット7が発する磁気を検出する。磁気センサ6は、本体部2の突出部21の内側に設けられる。本実施形態において、磁気センサ6は、磁束密度として磁気を検出する。なお、磁気センサ6は、「磁気検出部」の一例である。
本実施形態において、磁気センサ6は、本体部2の内部に設けられているため、磁気センサ6が、外部に存在する水、塵、埃等と直接触れる可能性は低い。これにより、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、湿気の多い場所で使用する場合や塵や埃の多い場所で使用する場合であっても、磁気センサ6が水、塵、埃等の影響を受けることにより無線タグ読取装置1が正常に動作しなくなる可能性を低減することができる。
マグネット7は、トリガスイッチ4の操作と連動して可動し、磁気センサ6とマグネット7との距離を変化させる。マグネット7は、トリガスイッチ4の上端部に設けられる。本実施形態において、トリガスイッチ4は、ユーザが人差し指等で押下することにより、グリップ部3の内側へ押し込まれ、ユーザが人差し指等を離すと、元の状態(グリップ部3の内側へ押し込まれていない状態)に戻る構造になっている。
なお、本実施形態において、トリガスイッチ4を完全に押下した状態にすると、マグネット7は、本体部2の突出部21に当接した状態となるが、必ずしも、マグネット7と本体部2とが当接する必要はない。要するに、トリガスイッチ4を操作することで、磁気センサ6とマグネット7との距離が変化する構成となっていればよい。
本実施形態において、マグネット7は、トリガスイッチ4に取り付けられており、ユーザが指でトリガスイッチ4を押下したり、トリガスイッチ4から指を離すことで押下した状態から元の状態に戻したりする動きと連動して、磁気センサ6に近付いたり、離れたりするようにトリガスイッチ4に取り付けられる。
なお、マグネット7は、トリガスイッチ4の上端部に取り付けられており、トリガスイッチ4は、グリップ部3の本体部2側と接続する部分に、上端部に取り付けたマグネット7が位置するよう設けられている。また、マグネット7は、ユーザのトリガスイッチ4の操作と連動して本体部2側に可動する。したがって、マグネット7は、「可動部」の一例であると言える。また、マグネット7は、「磁石」の一例でもある。
ここで、例えば、本体部2とグリップ部3とが接続されているとき、ユーザがトリガスイッチ4を押下した場合、マグネット7は、磁気センサ6に近付く。つまり、磁気センサ6が検出する磁束密度は、ユーザがトリガスイッチ4を押下する前よりも高くなる。
反対に、ユーザがトリガスイッチ4から指を離して、押下した状態から元の状態に戻した場合、マグネット7は、磁気センサ6から遠ざかる。つまり、磁気センサ6が検出する磁束密度は、ユーザがトリガスイッチ4を元の状態に戻す前よりも低くなる。
したがって、本実施形態の無線タグ読取装置1は、磁気センサ6が検出する磁束密度に基づいて、グリップ部3の状態が、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるか、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるかを検出することができる。
また、本実施形態の無線タグ読取装置1は、グリップ部3の状態が、本体部2に接続されている接続状態であるか、本体部2に接続されていない非接続状態であるか、を検出することもできる。この仕組みについて説明する。図3は、実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部からグリップ部を取り外した状態の一例を示す図である。
グリップ部3を本体部2から取り外した場合、磁気センサ6とマグネット7との距離が、本体部2とグリップ部3が接続され、図2に示したグリップ部3の状態がマグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態である場合の磁気センサ6とマグネット7との距離よりもさらに遠くなる。
したがって、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態よりも磁束密度はさらに低くなる。つまり、磁束密度の変化を検出すれば、グリップ部3を本体部2から取り外したことも検出することができる。
次に、接合部5付近の構造について説明する。図4は、実施形態に係る無線タグ読取装置の接合部付近の構造の一例を示す図である。図4の左は、本体部2を背面側から見た図である。また、図4の右は、グリップ部を前面側から見た図である。なお、本実施形態において、本体部2の背面とは、グリップ部3が接続される面のことをいう。また、グリップ部3の前面とは、本体部2との接続時に本体部2と対向する面をいう。
略長方形状の本体部2は、背面側に、突出した突出部21を有している。突出部21は、本体部2の短手方向の中心線よりも上部に設けられる。突出部21には、略円を描く曲線状に形成された溝53が設けられる。溝53は、溝53が描く略円の中心点が、本体部2の長手方向の中心線上に位置するように設けられる。
突出部21は、1対のロック機構(溝)51、磁気センサ6を備える。ロック機構(溝)51については後述する。磁気センサ6は、突出部21の内側であって、溝53が描く略円の略中心部に位置するよう設けられる。
グリップ部3は、上部に、略円形状の凸部31を有している。凸部31の淵は、本体部2とグリップ部3とを接続した場合に、溝53と内接する。凸部31は、1対のロック機構(爪)52を備える。ロック機構(爪)52については、後述する。また、グリップ部3には、稼動可能な状態でトリガスイッチ4が埋め込まれている。
トリガスイッチ4の上端部には、マグネット7が備えられる。マグネット7は、トリガスイッチ4を押下状態にした場合に、略円形状の凸部31の略中心部に位置するように設けられる。
ロック機構(溝)51、ロック機構(爪)52について説明する。本実施形態において、ロック機構(溝)51は、対になっており、溝53が描く略円の円周上であって、磁気センサ6を挟んで対向するように設けられる。ロック機構(溝)51の奥には空間が存在している。また、ロック機構(爪)52は、対になっており、トリガスイッチ4を押下状態にした場合に、マグネット7を挟んで対向するように設けられる。
ロック機構(爪)52は、弾性変形する素材で形成され、先端にかえしを有する。ロック機構(爪)52は、そのままの状態では、ロック機構(溝)51に嵌め込むことはできないが、ユーザが2つの指で両側から摘むようにして、対になっているロック機構(爪)52に力を加えると、ロック機構(爪)52は、弾性変形して、本体部2側のロック機構(溝)51に嵌め込むことが可能な状態になる。
ロック機構(溝)51に嵌め込んだ後、ユーザがロック機構(爪)52を摘んでいた指を離し、加わっていた力が解除されると、ロック機構(爪)52は、元の形状に戻る。このとき、ロック機構(爪)52のかえしが、ロック機構(溝)51の奥の空間に潜り込んだような状態になる。
すると、グリップ部3を引っ張っても、かえしがロック機構(溝)51の淵に引っ掛って、ロック機構(爪)52は、ロック機構(溝)51を通過できなくなる。したがって、ロック機構(爪)52は、再び力を加えて弾性変形させない限り、ロック機構(溝)51から外れなくなる。つまり、無線タグ読取装置1は、ロック機構(溝)51、ロック機構(爪)52により、本体部2にグリップ部3を外れ難い状態で接続することができる。
なお、本体部2とグリップ部3は、グリップ部3の先端が本体部2の底面側を向く正方向で接続することも、グリップ部3の先端が正方向とは反対側を向く逆方向で接続することも可能である。なお、本実施形態において、本体部2の底面とは、背面部と接する面であり、かつ、本体部2の短手方向の中心線と略平行な面であって、突出部21を有しない側で本体部2の背面と接している面をいう。
図5は、実施形態に係る無線タグ読取装置のグリップ部を逆方向に本体部と接続した状態の一例を示す図である。本実施形態の無線タグ読取装置1は、逆方向で本体部2とグリップ部3とを接続した場合であっても、正方向で本体部2とグリップ部3とを接続した場合と同様、グリップ部3の状態が、接続状態であるか非接続状態であるか、接続状態である場合は、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるか、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるかを検出することができる。
これは、磁気センサ6が、溝53が描く略円の略中心部に位置し、かつ、トリガスイッチ4を押下したとき、マグネット7が、凸部31の略中心部に位置する構造であることにより、磁気センサ6とマグネット7の位置関係が、正方向で接続した場合と逆方向で接続した場合とで、略変わらないからである。なお、上記のグリップ部3の取り付け方向は一例であり、どのような方向で本体部2とグリップ部3とを接続させても構わない。
〈第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部のハードウェア構成〉
次に、第1実施形態に係る無線タグ読取装置1の本体部2のハードウェア構成について説明する。図6は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
無線タグ読取装置1の本体部2は、制御部10と、記憶部11と、入出力コントローラ13とを備える。また、グリップ部3にマグネット7を備える。
まず、制御部10について説明する。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、を備える。CPU101は、バスライン12を介して、ROM102と、RAM103と接続する。
CPU101は、ROM102や記憶部11に記憶された各種プログラムを、RAM103に展開する。CPU101は、RAM103に展開された各種プログラムに従って動作することで無線タグ読取装置1を制御する。すなわち、制御部10は、一般的なコンピュータの構成を有する。
また、制御部10は、バスライン12を介して、記憶部11と入出力コントローラ13とに接続される。
記憶部11は、電源を切っても記憶情報が保持される、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)等である。記憶部11は、制御プログラムを含むプログラム等を記憶する。制御プログラムは、無線タグ読取装置1が備える機能を発揮させるためのプログラムである。
入出力コントローラ13は、磁気センサ6と、温度センサ15と接続される。また、入出力コントローラ13は、RFIDリーダ16と、アンテナ17と接続される。入出力コントローラ13は、制御部10からの指令に基づいて、接続された各種ハードウェアを制御する。
磁気センサ6については、上記のとおりのため、詳細な説明は省略する。温度センサ15は、本体部2の温度を検出する。温度センサ15は、例えば、サーミスタ等の温度を検出することができるセンサである。なお、温度センサ15は、「温度検出部」の一例である。
RFIDリーダ16は、アンテナ17を動作させることで、アンテナ17から電波を放射させる。また、RFIDリーダ16は、アンテナ17で受信されたRFIDタグからのタグ情報を取得し、例えば、POS端末等の上位装置に出力する。つまり、RFIDリーダ16は、RFIDタグに記憶された情報を読取ると言い換えることもできる。本実施形態において、RFIDリーダ16は、RFIDタグに記憶された情報を読取る。
〈第1実施形態に係る無線タグ読取装置の本体部の機能構成〉
次に、第1実施形態に係る無線タグ読取装置1の機能構成について説明する。図7は、第1実施形態に係る無線タグ読取装置の機能構成の一例を示すブロック図である。無線タグ読取装置1は、状態検出部121、読取制御部122を備える。
これら機能部の一部又は全ては、プロセッサ(CPU101)とメモリ(ROM102、記憶部11)に記憶された各種プログラム(例えば、制御プログラム)との協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、これら機能部の一部又は全ては、専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
状態検出部121は、本体部2とグリップ部3とが接続されている場合に、磁気センサ6により検出された磁気に基づいて、グリップ部3の状態を検出する。なお、本実施形態において、状態検出部121は、制御部10のCPU101とROM102との協働により実現されるソフトウェア構成であるため、状態検出部121は、本体部2に設けられているとも言える。
また、状態検出部121は、磁気センサ6により検出された磁気に基づいて、グリップ部3の状態が、本体部2に接続されている接続状態であるか、本体部2に接続されていない非接続状態であるか、を検出する。本実施形態において、状態検出部121は、磁気センサ6が磁束密度として検出した磁気と、後述する状態判定テーブル111と、に基づいてグリップ部3の状態を検出する。
具体的には、状態検出部121は、記憶部11の状態判定テーブル111を参照し、磁束密度が第1の閾値未満の場合、グリップ部3の状態が非接続状態であることを検出し、磁束密度が第1の閾値以上かつ第2の閾値以下の場合、グリップ部3の状態が、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であることを検出し、磁束密度が第2の閾値を超える場合、グリップ部3の状態がマグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であることを検出する。
なお、本実施形態において、「グリップ部3の状態を検出する」とは、マグネット7と本体部2との距離が近い状態であるか、遠い状態であるか、さらに遠い状態であるかを検出することであると言い換えることもできる。したがって、「グリップ部3の状態を検出する」とは、マグネット7の本体部2との近接を検出すると言い換えることもできると考えられる。
つまり、本実施形態において、状態検出部121は、磁気センサ6により検出された磁気に基づいて、マグネット7の本体部2との近接を検出するとも言える。
読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態に応じて、RFIDリーダ16を制御する。なお、本実施形態において、読取制御部122は、制御部10のCPU101とROM102との協働により実現されるソフトウェア構成であるため、読取制御部122は、本体部2に設けられているとも言える。
本実施形態において、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるとき、アンテナ17から電波を放射して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が可能な状態にする。
また、本実施形態において、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるとき、アンテナ17からの電波の放射を停止して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が不可能な状態にする。
なお、上記とは反対に、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるとき、アンテナ17からの電波の放射を停止して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が不可能な状態にし、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるとき、アンテナ17から電波を放射して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が可能な状態にしても構わない。
また、本実施形態において、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、非接続状態であるとき、アンテナ17から常時電波が放射される状態にし、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が常時可能な状態にする。
また、本実施形態において、読取制御部122は、温度センサ15により検出された温度に基づいて、RFIDリーダ16の動作を制御し、グリップ部3の状態が接続状態である場合と、非接続状態である場合と、でRFIDリーダ16の動作の制御方法を変更する。
具体的には、読取制御部122は、温度センサ15によって検出された本体部2の温度が閾値を超えた場合、RFIDリーダ16の送信出力を低くしたり、読取時間を短くしたり、休止時間を設けたりする制御を行う。そして、読取制御部122は、本体部2とグリップ部3とが接続状態であるか、非接続状態であるか、によって温度の閾値を変えて上記の制御を行う。
本体部2とグリップ部3とが接続状態であるか、非接続状態であるか、によって温度の閾値を変えるのは、本体部2とグリップ部3とが接続状態である場合、ユーザはグリップ部3を掴んでいると考えられるため、多少、温度が上昇してもあまり問題がないのに対し、本体部2とグリップ部3とが非接続状態である場合は、ユーザが本体部2を掴んでいる可能性もあるため、ユーザの低温火傷を防止する必要があるからである。
次に、無線タグ読取装置1の記憶部11に記憶される情報について説明する。本実施形態において、記憶部11は、状態判定テーブル111を記憶する。本実施形態における状態判定テーブル111は、磁気センサ6が検出した磁束密度の状態と、無線タグ読取装置1のグリップ部3の状態と、を対応付けたテーブルである。状態判定テーブル111は、状態検出部121によるグリップ部3の状態検出に用いられる。
図8は、実施形態に係る無線タグ読取装置1の状態判定テーブルの一例を示す図である。この例では、例えば、磁気センサ6が検出した磁束密度が3mTの場合、状態検出部121は、グリップ部3の状態は、接続なし(グリップ部3が本体部2と接続されていない非接続状態)であることを検出する。
また、例えば、磁気センサ6が検出した磁束密度が7mTの場合、状態検出部121は、グリップ部3が本体部2と接続されている接続状態であり、かつ、グリップ部3の状態は、トリガON(マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態)であることを検出する。
また、例えば、磁気センサ6が検出した磁束密度が11mTの場合、状態検出部121は、グリップ部3が本体部2と接続されている接続状態であり、かつ、グリップ部3の状態は、トリガOFF(マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態)であることを検出する。なお、状態判定テーブル111の記憶先は、記憶部11に限定されない。例えば、サーバ等の外部装置の記憶部であってもよい。
〈第1実施形態に係る無線タグ読取装置の効果〉
次に、第1実施形態に係る無線タグ読取装置1の効果について説明する。本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2と着脱可能に接続するグリップ部3を備える。つまり、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2にグリップ部3を着脱することができる。これにより、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、据置状態にして使用する場合も安定した設置ができ、また、狭い場所へ差し入れて使用することも可能になる。
また、グリップ部3は、RFIDリーダ16によるRFIDタグの読取を操作するトリガスイッチ4を備えている。ところで、本体部2からグリップ部3を着脱可能に構成することで、本体部2がユーザによるトリガスイッチ4の操作を検出できなくなってしまうと、無線タグ読取装置1は、RFIDリーダ16によるRFIDタグの読取をグリップ部3側から操作することができなくなってしまう。
これに対し、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、グリップ部3に設けられたマグネット7と、マグネット7が発する磁気を検出する磁気センサ6と、磁気センサ6の検出結果に基づいて、マグネット7の本体部2との近接を検出する状態検出部121と、状態検出部121の検出結果に応じて、RFIDリーダ16によるRFIDタグの読取を制御する読取制御部122を備えている。
マグネット7は、トリガスイッチ4の操作と連動して本体部2側へ可動するため、状態検出部121が、磁気センサ6の検出結果に基づいて、マグネット7の本体部2との近接を検出することにより、本体部2は、ユーザによるトリガスイッチ4の操作を検出することができる。
そして、読取制御部122は、状態検出部121の検出結果、つまり、ユーザによるトリガスイッチ4の操作に応じて、RFIDリーダ16によるRFIDタグの読取を制御することができる。したがって、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2とグリップ部3とを接続した状態において、グリップ部3側からの操作によりRFIDリーダ16によるRFIDタグの読取を操作することができる。
また、上記を実現するために必要な構成は、本体部2、グリップ部3、磁気センサ6、マグネット7、状態検出部121、読取制御部122のみであり、構成が煩雑化することがない。つまり、本実施形態の無線タグ読取装置1は、簡易な構成で本体部からグリップ部を着脱可能な無線タグ読取装置を実現することができる。
また、状態検出部121は、磁気センサ6により検出された磁気に基づいて、グリップ部3の状態を検出する。具体的には、状態検出部121は、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるか、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるかを検出する。
このため、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2からグリップ部3を着脱可能に構成しても、本体部2は、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるか、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるかを検出することができる。
また、状態検出部121は、磁気センサ6の検出結果に基づいて、本体部2とグリップ部3とが接続された接続状態にあるか、本体部2とグリップ部3とが接続されていない非接続状態にあるか、を検出することもできる。
具体的には、状態検出部121は、状態判定テーブル111を参照し、磁束密度が第1の閾値未満の場合、グリップ部3の状態が非接続状態であることを検出し、磁束密度が第1の閾値以上かつ第2の閾値以下の場合、グリップ部3の状態がマグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であることを検出し、磁束密度が第2の閾値を超える場合、グリップ部3の状態がマグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であることを検出する。
したがって、状態検出部121は、磁気センサ6の検出結果から、本体部2とグリップ部3とが接続されているか否か、接続されている場合は、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態であるか、マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態であるかを検出することができる。
つまり、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、1つの磁気センサ6と、1つのマグネットとの組み合わせから、グリップ部3の状態(接続状態/非接続状態、マグネット7と磁気センサ6との距離が近い状態/マグネット7と磁気センサ6との距離が遠い状態)を検出することが可能である。
また、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2の温度を検出する温度センサ15と、温度センサ15の検出結果に基づき、RFIDリーダ16の動作を制御する読取制御部122と、を備える。これにより、無線タグ読取装置1は、温度が閾値を超えた場合、温度上昇を抑えるために、RFIDリーダ16の送信出力を低くしたり、読取時間を短くしたり、休止時間を設けたりすることができる。
ところで、ユーザは、グリップ部3を取り外した場合、本体部2を持って無線タグ読取装置1を使用することも考えられる。グリップ部3が接続されている場合、ユーザはグリップ部3を掴んで無線タグ読取装置1を使用すると考えられるため、本体部2の温度が多少上昇しても大きな問題はない。しかし、ユーザが本体部2を持って無線タグ読取装置1を使用する場合、温度が多少上昇しただけでも、ユーザが低温火傷を負うおそれがある。
これに対し、読取制御部122は、本体部2とグリップ部3とが接続されている場合と、接続されていない場合とで、RFIDリーダ16の送信出力を低くしたり、読取時間を短くしたり、休止時間を設けたりする制御を変更する。具体的には、これらの制御を開始する温度の閾値を、接続されている場合と、接続されていない場合とで変更する。
これにより、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、本体部2とグリップ部3とが接続されていない場合は、RFIDリーダ16の送信出力を低くしたり、読取時間を短くしたり、休止時間を設けたりする制御を早めに行うことで、ユーザが低温火傷を負う可能性を低下させることができる。
また、本実施形態に係る無線タグ読取装置1では、本体部2とグリップ部3とを、グリップ部3の先端が本体部2の底面側を向く正方向で接続することも、グリップ部3の先端が正方向とは反対側を向く逆方向で接続することも可能である。
そして、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、磁気センサ6が、本体部2に設けられた溝53が描く略円の略中心部に位置し、かつ、トリガスイッチ4を押下したとき、マグネット7が、グリップ部3に設けられた凸部31の略中心部に位置する構造であることにより、正方向で接続した場合も、逆方向で接続した場合も、磁気センサ6とマグネット7との位置関係が略変化しないため、別途、逆方向に接続した場合用の磁気センサとマグネットとを設ける必要がない。
〈第1実施形態に係る変形例〉
上記の実施形態では、本体部2とグリップ部3は、グリップ部3の先端が本体部2の底面側を向く正方向で接続することも、グリップ部3の先端が正方向とは反対側を向く逆方向で接続することも可能であると説明したが、無線タグ読取装置1は、接続方向を検出できるように構成してもよい。以下、無線タグ読取装置1を接続方向の検出ができるように構成する場合について説明する。
図9は、第1実施形態の変形例に係る無線タグ読取装置の接合部の構造の一例を示す図である。変形例の無線タグ読取装置1は、上記の実施形態の構成に加え、本体部2の接合部5の内部に接続方向検出用磁気センサ61を備える。また、グリップ部3の凸部31には、正方向検出用マグネット71、逆方向検出用マグネット72を備える。
本実施形態において、接続方向検出用磁気センサ61は、正方向検出用マグネット71または逆方向検出用マグネット72から、磁束密度を検出する。正方向検出用マグネット71は、正方向で本体部2とグリップ部3とが接続されていることを検出するための磁石である。逆方向検出用マグネット72は、逆方向で本体部2とグリップ部3とが接続されていることを検出するための磁石である。
接続方向検出用磁気センサ61が検出する磁束密度は、正方向で接続されている場合には、正方向検出用マグネット71の磁力の影響を強く受け、逆方向で接続されている場合には、逆方向検出用マグネット72の磁力の影響を強く受ける。
したがって、正方向検出用マグネット71の磁力と、逆方向検出用マグネット72の磁力とに差を付ければ、本体部2とグリップ部3とが接続された状態で、接続方向検出用磁気センサ61が検出する磁束密度に差が生じる。つまり、接続方向検出用磁気センサ61で磁束密度を検出すれば、正方向で接続されているか、逆方向で接続されているかを検出することが可能になる。
図10は、第1実施形態の変形例に係る無線タグ読取装置の機能構成の一例を示すブロック図である。変形例に係る無線タグ読取装置1は、上記の実施形態の構成に加え、接続方向検出部123を備える。接続方向検出部123は、接続方向検出用磁気センサ61の検出結果に基づいて、本体部2とグリップ部3とが、正方向で接続されているか、逆方向で接続されているか、を検出する。
具体的には、例えば、接続方向検出部123は、正方向検出用マグネット71の磁力を逆方向検出用マグネット72よりも強くした場合、状態検出部121が本体部2とグリップ部3とが接続状態であることを検出したとき、接続方向検出用磁気センサ61が閾値以上の磁束密度を検出すれば、正方向で接続されていることを検出し、接続方向検出用磁気センサ61が閾値未満の磁束密度を検出すれば、逆方向で接続されていることを検出する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る無線タグ読取装置1について説明する。この第2実施形態の説明において、上述の第1実施形態と同様の動作を示す箇所には、図面等において同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、本体部2に磁気センサ6、グリップ部3にマグネット7を設け、状態検出部121は、磁気センサ6により検出された磁気に基づいて、グリップ部3の状態を検出すると説明した。第2実施形態では、本体部2にメカスイッチ8、グリップ部3に押込み部9を設け、状態検出部121は、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、グリップ部3の状態を検出する。
第2実施形態に係る無線タグ読取装置1のグリップ部3の内部構造について説明する。図11は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置の内部構造の一例を示す図である。無線タグ読取装置1は、本体部2にメカスイッチ8、弾性体82を、グリップ部3に、押込み部9を備える。以下、メカスイッチ8、弾性体82、押込み部9について詳しく説明する。
図12は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置の接合部付近の構造の一例を示す図である。本実施形態において、本体部2の突出部21は、略正方形状の凹部81を備える。凹部81は、溝53が描く略円の略中心部に位置するよう設けられる。
凹部81の底部には、メカスイッチ8が備えられる。メカスイッチ8には、ボタンが設けられる。メカスイッチ8のボタンは、x軸正方向を向くように設けられている。凹部81には、弾性体82(図12では図示せず)が嵌め込まれる。弾性体82は、トリガスイッチ4を押下していないときは、メカスイッチ8のボタンと接触しないように凹部81に嵌め込まれている。
メカスイッチ8は、押込み部9との接触を検出する。本実施形態において、メカスイッチ8は内部に接点を有し、メカスイッチ8のボタンが押下されていない状態では、接点は接触しておらず、メカスイッチ8に電流は流れていない。一方、メカスイッチ8のボタンが押下状態になると、接点が接触し、メカスイッチ8に電流が流れる。
したがって、メカスイッチ8は、電流が流れているか否かから、押込み部9との接触を検出することができる。なお、メカスイッチ8は本体部2に設けられているとも言えるため、メカスイッチ8は、押込み部9と本体部2との接触を検出しているとも言い換えることができる。つまり、メカスイッチ8は、「接触検出部」の一例である。
弾性体82は、ゴム等の弾性変形する素材で形成されている。弾性体82は、本体部2とグリップ部3とを接続した状態で、トリガスイッチ4を押下した場合に、メカスイッチ8と押込み部9との間に位置するよう設けられる。弾性体82は、撥水性を有しており、本体部2の内部に水が浸入することを防ぐ役割を果たす。また、本体部2の内部に塵や埃が入り込むことを防ぐ効果もある。
これにより、本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、湿気の多い場所で使用する場合や塵や埃の多い場所で使用する場合であっても、メカスイッチ8が水、塵、埃等の影響を受けることにより無線タグ読取装置1が正常に動作しなくなる可能性を低減することができる。
押込み部9は、トリガスイッチ4の上端部に設けられる。押込み部9は、トリガスイッチ4の操作と連動して可動し、トリガスイッチ4の操作に応じて、弾性体82を介して、メカスイッチ8と接触する。本実施形態において、押込み部9は、弾性体82を介して、メカスイッチ8のボタンをx軸負方向に押込んで押下状態にする。
なお、押込み部9は、トリガスイッチ4の上端部に取り付けられ、ユーザのトリガスイッチ4の操作により可動するため、押込み部9は、「可動部」の一例であると言える、また、押込み部9は、弾性体82を介して、メカスイッチ8のボタンを押込んで押下状態にするので、本体部2と間接的に接触するとも言い換えることができる。つまり、押込み部9は、「接触部」の一例でもある。
本実施形態において、押込み部9は、トリガスイッチ4に取り付けられており、ユーザがトリガスイッチ4を押下したり、押下した状態から元に戻したりする動きと連動して、メカスイッチ8に近付いたり、離れたりするようにトリガスイッチ4に取り付けられる。
例えば、本体部2とグリップ部3とが接続されているとき、ユーザが指でトリガスイッチ4を押下した場合、押込み部9は、メカスイッチ8に近付いていき、最終的には、弾性体82を介して、メカスイッチ8のボタンを押し込んで押下状態にする。つまり、ユーザがトリガスイッチ4を押下すると、メカスイッチ8は、押込み部9と接触した状態になり、電流が流れる。
反対に、ユーザが指を離して、トリガスイッチ4を押下した状態から元の状態に戻した場合、押込み部9は、メカスイッチ8から遠ざかる。すると、メカスイッチ8は、押込み部9と接触した状態から押込み部9と接触していない状態に変わり、電流が流れなくなる。つまり、メカスイッチ8は、電流が流れているか否かから、押込み部9との接触を検出することができる。
したがって、本実施形態の無線タグ読取装置1は、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、グリップ部3の状態が、押込み部9がメカスイッチ8と接触した状態であるか、押込み部9がメカスイッチ8と接触していない状態であるかを検出することができる。
〈第2実施形態に係る無線タグ読取装置のハードウェア構成〉
第2実施形態に係る無線タグ読取装置1のハードウェア構成について説明する。図13は、第2実施形態に係る無線タグ読取装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。第2実施形態に係る無線タグ読取装置1は、磁気センサ6の代わりに、メカスイッチ8を、マグネット7の代わりに押込み部9を備える。
メカスイッチ8は、入出力コントローラ13と接続している。メカスイッチ8は、押込み部9にボタンを押下されたことにより、電流が流れた場合、入出力コントローラ13を介して、制御部10にその旨を伝達する。
〈第2実施形態に係る無線タグ読取装置の機能構成〉
次に、第2実施形態に係る無線タグ読取装置1の機能構成について説明する。第2実施形態に係る無線タグ読取装置1の状態検出部121は、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、グリップ部3の状態が、押込み部9がメカスイッチ8と接触した状態であるか、押込み部9がメカスイッチ8と接触していない状態であるかを検出する。
具体的には、状態検出部121は、メカスイッチ8に電流が流れた場合、メカスイッチ8は押込み部9と接触した状態であり、グリップ部3の状態は、押込み部9がメカスイッチ8と接触した状態であることを検出する。
また、状態検出部121は、メカスイッチ8に電流が流れていない場合、メカスイッチ8は押込み部9と接触していない状態であり、グリップ部3の状態は、押込み部9がメカスイッチ8と接触していない状態であることを検出する。
本実施形態において、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、押込み部9がメカスイッチ8と接触した状態であるとき、アンテナ17から電波を放射して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が可能な状態にする。
なお、本実施形態において、「グリップ部3の状態を検出する」とは、押込み部9がメカスイッチ8と近付いた状態であるか、押込み部9がメカスイッチ8と離れた状態であるかを検出することであると言い換えることもできる。したがって、「グリップ部3の状態を検出する」とは、押込み部9の本体部2との近接を検出すると言い換えることもできると考えられる。
つまり、本実施形態において、状態検出部121は、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、押込み部9の本体部2との近接を検出するとも言える。
また、本実施形態において、読取制御部122は、状態検出部121により検出されたグリップ部3の状態が、押込み部9がメカスイッチ8と接触していない状態であるとき、アンテナ17からの電波の放射を停止して、RFIDリーダ16をRFIDタグの読取が不可能な状態にする。
〈第2実施形態に係る無線タグ読取装置の効果〉
次に、第2実施形態に係る無線タグ読取装置1の効果について説明する。本実施形態に係る無線タグ読取装置1は、グリップ部3に設けられた押込み部9と、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8と、メカスイッチ8の検出結果に基づいて、押込み部9の本体部2との近接を検出する状態検出部121と、を備えている。
押込み部9は、トリガスイッチ4の操作と連動して可動するため、押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、状態検出部121が、押込み部9の本体部2との近接を検出することで、本体部2は、ユーザによるトリガスイッチ4の操作を検出することができる。
また、上記を実現するために必要な構成は、本体部2、グリップ部3、メカスイッチ8、押込み部9、状態検出部121、読取制御部122のみであり、構成が煩雑化することがない。つまり、本実施形態の無線タグ読取装置1は、第1実施形態と同様に、簡易な構成で本体部からグリップ部を着脱可能な無線タグ読取装置を実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、磁気センサ6により検出された磁気または押込み部9との接触を検出するメカスイッチ8の検出結果に基づいて、グリップ部3の状態(例えば、トリガスイッチ4のON/OFF)を検出しているが、グリップ部3の状態を検出する方法はこれに限らず、本体部2に発光部と、反射光を検出する光学センサとを設け、グリップ部3にトリガスイッチ4の操作と連動して角度が変わる反射板を設け、光学センサが検出する反射光の強度に基づいて、グリップ部3の状態を検出してもよい。
また、例えば、本体部2とグリップ部3の両方にコイルを設け、コイル同士が電磁気的に結合されている状態にし、トリガスイッチ4の操作と連動して、コイルに接続された回路上の経路に流れる交流信号が変化するように構成し、コイルに接続された回路上の経路に流れる交流信号に基づいて、グリップ部3の状態を検出してもよい。
また、本体部2とグリップ部3の両方に、端子を設け、本体部2にグリップ部3を接続した際、本体部2の端子とグリップ部3の端子とが接触することにより、本体部2とグリップ部3とが電気的に接続されるように構成し、トリガスイッチ4の操作と連動して発生する電気的な信号に基づいて、グリップ部3の状態を検出してもよい。
要するに、グリップ部3を着脱可能に構成しても、トリガスイッチ4のON/OFF等といったグリップ部3の状態が検出できる方法であれば、どんな方法であってもよい。
また、例えば、上記実施形態の無線タグ読取装置1で実行されるプログラムは、無線タグ読取装置1が備える記憶媒体(ROM102又は記憶部11)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
なお、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態の無線タグ読取装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の無線タグ読取装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1 無線タグ読取装置
2 本体部
3 グリップ部
4 トリガスイッチ
5 接合部
6 磁気センサ
7 マグネット
8 メカスイッチ
9 押込み部
10 制御部
11 記憶部
12 バスライン
13 入出力コントローラ
15 温度センサ
16 RFIDリーダ
17 アンテナ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
121 状態検出部
122 読取制御部
123 接続方向検出部
特開平11-203429号公報

Claims (4)

  1. 無線タグを読取る無線タグ読取部を備える本体部と、
    前記本体部と着脱可能に接続されるグリップ部と、
    前記グリップ部の前記本体部側との接続部分に設けられ、ユーザによる操作と連動して前記本体部側に可動する磁石と、
    前記本体部の前記グリップ部との接続部分に設けられ、前記磁石が発する磁気を検出する磁気検出部と、
    前記本体部に設けられ、前記磁気検出部により検出された磁気に基づいて、前記磁石の前記本体部との近接を検出する状態検出部と、
    前記本体部に設けられ、前記状態検出部の検出結果に応じて、前記無線タグ読取部を制御する読取制御部と、
    を備え
    前記状態検出部は、前記磁気の強度が第1閾値未満の場合、装置が前記本体部と前記グリップ部とが接続されていない非接続状態であることを検出し、
    前記読取制御部は、前記装置が前記非接続状態であると検出された場合、前記無線タグ読取部が備えるアンテナを、常時電波が放射される状態にすることで、前記無線タグ読取部が前記無線タグを常時読取ることができるようにする制御を行う、
    無線タグ読取装置。
  2. 前記グリップ部に設けられ、前記無線タグの読取を操作する操作部をさらに備え、
    前記磁石と前記磁気検出部との距離は、前記操作部の操作に応じて変化し、
    前記状態検出部は、前記磁気の強度が前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超える場合、前記装置の状態が前記磁石と前記磁気検出部との距離が近いトリガON状態であることを検出し、前記磁気の強度が第1閾値以上前記第2閾値以下の場合、前記装置の状態が前記磁石と前記磁気検出部との距離が遠いトリガOFF状態であることを検出し、
    前記読取制御部は、前記装置の状態がトリガON状態であると検出された場合、前記アンテナに電波を放射させることで前記無線タグを読取ることが可能な状態にし、前記装置の状態がトリガOFF状態であると検出された場合、前記アンテナに電波を放射させないことで前記無線タグを読取ることが不可能な状態にする制御を行う、
    請求項に記載の無線タグ読取装置。
  3. 前記磁気検出部は、前記本体部と前記グリップ部とが接合する接合部の前記本体部側の略中心に位置するよう設けられ、
    前記磁石は、前記操作部により前記グリップ部を、前記磁石と前記本体部とが近接する状態にした場合に、前記接合部の前記グリップ部側の略中心に位置するよう設けられた、
    請求項2に記載の無線タグ読取装置。
  4. 前記グリップ部の前記本体部側との接続部分に設けられ、前記グリップ部が第1方向で接続されていることを検出するための第1方向検出用磁石と、
    前記グリップ部の前記本体部側との接続部分に設けられ、前記第1方向検出用磁石とは、前記磁気の強度が異なる前記グリップ部が前記第1方向の反対の方向である第2方向で接続されていることを検出するための第2方向検出用磁石と、
    前記本体部の前記グリップ部との接続部分に設けられ、前記第1方向検出用磁石または前記第2方向検出用磁石が発する磁気を検出する方向検出用磁気検出部と、
    前記本体部に設けられ、前記方向検出用磁気検出部により検出された前記磁気の強度に基づいて、前記グリップ部の接続方向を検出する方向検出部と、
    を更に備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の無線タグ読取装置
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