JP7470415B2 - ホース巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホース巻取装置に関し、特に消火作業後又は洗浄作業終了後等において消防ホースを巻き取る際に使用されるホース巻取装置に関するものである。
消防ホースは、消火作業がされまた洗浄された後に巻き取られて所定の場所又は消防車に車載されるが、こうした消防ホース巻取作業を簡便にする目的から、これまで種々のホース巻取装置が提案されている。例えば、実用新案登録第3155856号公報(特許文献1)には、消防ホースの側部をガイドする円盤状の回動リールと、この回動リールの中心に配置され消防ホースの中途部が係止される係止部又は巻取軸と、上記回動リールの中心に形成された回動軸と、この回動軸を手動により回動操作するハンドル等を備えたものが開示されている。他にも、特開2018-162159号公報(特許文献2)のように、上記回動軸がモータに接続され自動的に消防ホースを巻き取る装置も提案されている。
また、これまでの消防ホース巻取装置には、キャスタ又は車輪が配置され、装置全体の移動を簡便としたものも提案されている。例えば、特開平4-253869号公報(特許文献3)には、消防ホースを巻き取る巻取部が形成された筐体に複数のキャスタが配置され、これらのキャスタが地面上を転動するように構成されている。
実用新案登録第3155856号公報 特開2018-162159号公報 特開平4-253869号公報
ところで、ホース巻取装置、特に消防ホース巻取装置は、不使用時においては消防自動車等に積み、使用時において該消防自動車等から降ろして使用されたり、所定の棚その他の場所に積み、使用時にはその棚から降ろしたりする場合も少なくなく、こうした消防自動車や棚等への(からの)積み降ろし作業の際においては、該消防ホース巻取装置は軽量であることが望ましい。また、上述した特許文献3のように、キャスタを構成要素とした消防ホース巻取装置では、移動時の簡便性は図れる一方、該装置を移動させる際に把持されるハンドルが、消防ホースの端部又は中途部を係止させる作業や消防ホースの巻取時において邪魔になる場合もある。またさらに、顧客の中には、価格の点から、キャスタや該キャスタを備えたハンドルを必要としないものも存在する。
そこで、本発明は、上述した従来の消防ホース巻取装置が有する各種の課題を解決するために提案されたものであって、簡便に積み降ろし作業を行うことができ、消防ホースの巻取時においてハンドル等が邪魔になることがなく、更には消防ホース巻取装置本体のみでも販売することが可能とある新規なホース巻取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、ベース部材と、このベース部材に支持され上方に起立してなる起立部材と、この起立部材に配置され消防ホースが巻き取られる巻取軸と、上記ベース部材に配置された複数の本体側連結部材と、を有してなる巻取装置本体と、上記本体側連結部材に対して互いに分離可能に結される複数のハンドル側連結部材と、これらのハンドル側連結部材の基端側にそれぞれ配置され外周面は地面との接触により転動するキャスタと、を有し、上端側は作業者が把持する把持部とされたハンドル部材と、を備え、上記ハンドル部材を構成する複数のハンドル側連結部材を上記本体側連結部材に連結させ、上記把持部を把持しながら該ハンドル部材全体を傾斜させることにより、上記巻取装置本体を地面から離間させるとともに、上記キャスタを地面に転動させることにより他所に移動可能とされてなることを特徴とするものである。
先ず、この発明に係るホース巻取装置は、巻取装置本体とハンドル部材とを備えており、該ハンドル部材は、上記巻取装置本体に配置された本体側連結部材に、該ハンドル部材を構成するハンドル側連結部材とが互いに連結されることにより、一体化されるものである。なお、上記本体側連結部材と上記複数のハンドル側連結部材とは、互いに分離可能とされている。したがって、このホース巻取装置の不使用時において、消防自動車等に積んだり該消防自動車から降ろしたりする作業は、上記巻取装置本体とハンドル部材とを別個に行うことができる。特に、本発明は、巻取装置本体を構成する巻取軸の回転は、手動であると電動モータであるとを問わないが、該巻取装置本体が電動モータを構成要素とする場合には、全体の高重量となることから、このように巻取装置本体とハンドル部材とが互いに別体とされ、移動時等において本体側連結部材とハンドル側連結部材との連結により一体化される構成を採用することにより、簡便な積み降ろし作業を実現することができる。
また本発明に係るホース巻取装置では、このように巻取装置本体とハンドル部材とが互いに別体とされてなることから、該ハンドル部材のみを巻取装置本体とは離れた位置に置いておくことにより、該巻取装置本体を構成する巻取軸に消防ホースの端部又は中途部を係止させたり、該巻取軸を回転させて消防ホースを巻き取ったりする作業において、該ハンドル部材が邪魔になるおそれもない。さらには、顧客の中に、価格の点から、ハンドル部材の購入を望まない顧客が存在する場合には、巻取装置のみを販売することも可能となる。
なお、上記巻取装置本体は、少なくともベース部材と、このベース部材に支持され上方に起立してなる起立部材と、この起立部材に配置され消防ホースが巻き取られる巻取軸と、上記ベース部材に配置された複数の本体側連結部材と、を備えていれば良く、上記ベース部材は、起立部材を支持するものであれば良く、板状又はフレーム状その他任意の形状とすることができる。また、上記起立部材は、上記ベース部材から起立したものであれば良く、巻取軸が回転可能に配置されていれば良い。また、この巻取軸は、消防ホースが巻き取られる軸であれば良く、該巻取軸が回転する手段は、先に説明したように、手動で回転するものばかりか、電動モータの回転軸に接続されたものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記ベース部材には、下端が地面に当接する複数の脚部が配置され、前記ハンドル部材を構成する複数のハンドル側連結部材を、前記巻取装置本体を構成する本体側連結部材に連結した際、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなるか、或いは、上記複数の脚部の一部は上下方向に移動操作可能となされ、該上下方向に移動操作可能となされた脚部を下方に移動操作することにより、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなることを特徴とするものである。
この第2の発明に係るホース巻取装置では、前記ベース部材には、下端が地面に当接する複数の脚部が配置されていることを前提に、二つの態様を含むものである。一つ目の態様は、前記ハンドル部材を構成する複数のハンドル側連結部材を、前記巻取装置本体を構成する本体側連結部材に連結した際、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなる場合であり、二つ目の態様は、上記複数の脚部の一部は上下方向に移動操作可能となされ、該上下方向に移動操作可能となされた脚部を下方に移動操作することにより、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなるものである。何れの態様においても、各キャスタの外周面は地面から離間されていることを特徴としている。
こうした第2の発明に係るホース巻取装置では、上記巻取軸を回転させ消防ホースが該巻取軸に巻き取られる際には、各キャスタの外周面は地面から離間されて地面に接触していないことから、該消防ホースの巻取動作の際、巻き取られる消防ホースが地面と摺接することにより発生する抵抗によって、キャスタが転動して巻き取られていない消防ホースの端部側にこのホース巻取装置全体が移動してしまう危険性を緩和することができる。
なお、上記二つ目の態様であるところの、「複数の脚部の一部は上下方向に移動操作可能となされ」とは、例えば、ベース部材の先端側に二つの脚部が配置され、後端側(ハンドル部材側)に二つの脚部が配置されている場合、上下方向に移動操作可能とされた脚部は、上記後端側(ハンドル部材側)に配置された二つの脚部のみが上下方向に移動可能とされていれば良い旨を明確にしたものである。これは、ベース部材の先端側に配置された二つの脚部が上下方向に移動できずとも、後端側(ハンドル部材側)に配置された二つの脚部のみを下方に移動させることにより、ハンドル部材を構成する各キャスタの外周面は地面から離間するからである。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明の何れかにおいて、前記本体側連結部材は、それぞれ略水平方向に長さを有し互いに平行に配置された二つの筒状体であり、これら二つの筒状体に対して互いに分離可能に連結される前記ハンドル側連結部材は、前記ハンドル部材の先端に形成され上記二つの筒状体よりも外径が細い又は太い筒状部であって、これら二つの筒状部の基端側であって前記キャスタの配置位置の上方又は斜め上方には、作業者が足を掛けて下方に押圧する足掛け用の水平バーが配置されてなることを特徴とするものである。
この第3の発明に係るホース巻取装置では、上記本体側連結部材は二つの筒状体であり、上記ハンドル側連結部材は、上記二つの筒状体に連結され該二つの筒状体よりも外径が細い又は太い筒状部である。上記二つの筒状部よりも本体側連結部材は二つの筒状体の外形が太い場合には、該それぞれの筒状部がそれぞれの本体側連結部材内に挿入され、逆に該二つの筒状部よりも本体側連結部材は二つの筒状体の外形が細い場合には、該それぞれの筒状部内にそれぞれの本体側連結部材が挿入されることにより、巻取装置本体とハンドル部材とが連結されて一体化される。また、この第3の発明に係るホース巻取装置では、上記二つの筒状部の基端側であって前記キャスタの配置位置の上方又は斜め上方には、作業者が足を掛けて下方に押圧する足掛け用の水平バーが配置されている。したがって、作業者が把持部を把持しながら、上記水平バーに自己の足を掛け下方に踏み込むと、それまで地面とは離間していた各キャスタの外周面は地面に当接するとともに、該把持部を下方に押圧操作すると、梃の原理の下、該把持部は力点となり各キャスタは支点となって、作用点である巻取装置本体を容易に上昇させることが可能となるとともに、各キャスタを介して他所に簡単に移動させることができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1、第2又は第3の発明の何れかにおいて、前記巻取軸は前記起立部材の正面に水平方向に長さを有した状態で配置され、該起立部材の正面であって該巻取軸とは離間し且つ該巻取軸の配置高さよりも上方位置に、巻き取る消防ホースをガイドし水平方向に長さを有するガイド軸が配置され、このガイド軸には、該ガイド軸の長さ方向とは直交する方向に長さを有するガイドピンを備えてなるとともに、上記ガイド軸には、上記ガイドピンの一端側が挿通される挿通穴が該ガイド軸の長さ方向に複数並んで形成されてなり、これらの挿通穴の何れかを選択して該ガイドピンを挿通することにより該ガイドピンの配置位置が変更可能とされてなり、上記消防ホースの巻取の際には、該消防ホースの一側が上記起立部材によりガイドされ該消防ホースの他側は上記ガイドピンによりガイドされること特徴とするものである。
この第4の発明に係るホース巻取装置では、上記ガイド軸に形成された挿通穴の何れかを選択して該ガイドピンを挿通することにより該ガイドピンの配置位置が変更可能とされてなることから、扁平状態とされた消防ホースの径に応じてガイドピンにより的確に消防ホースをガイドすることができる。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第4の発明において、前記ガイド軸に形成され前記ガイドピンが挿通される複数の挿通穴のそれぞれは、前記起立部材の正面からの距離が扁平状態とされた所定の消防ホースの幅よりも3mm~10mmの範囲に亘って離間されてなり、中途部が上側と下側とにより上下二重となって巻き取られる消防ホースの上側の一側は上記起立部材の正面又は上記ガイドピンの何れかにガイドされ、下側の一側は上記ガイドピン又は上記起立部材の正面の何れかにガイドされて巻き取られることを特徴とするものである。
この第5の発明に係るホース巻取装置では、先ず、前記ガイド軸に形成され前記ガイドピンが挿通される複数の挿通穴のそれぞれは、前記起立部材の正面からの距離が扁平状態とされた所定の消防ホースの幅よりも3mm~10mmの範囲に亘って離間されている。例えば、第1ないし第3の(3つの)挿通穴が形成されている場合において、最も幅の広い消防ホースを巻き取る場合には、上記第1の挿通穴にガイドピンを装着するところ、起立部材の正面から該第1の挿通穴までの距離は、該最も幅の広い消防ホースの幅よりも3mm~10mmの範囲に亘って離間されており、また、上記消防ホースよりも短い幅の消防ホースを巻き取る場合には、上記第2の挿通穴にガイドピンを装着するところ、起立部材の正面から該第2の挿通穴までの距離は、該消防ホースの幅よりも3mm~10mmの範囲に亘って離間されている。また、最も幅の狭い消防ホースを巻き取る場合には、上記第3の挿通穴にガイドピンを装着するところ、起立部材の正面から該第3の挿通穴までの距離は、該最も幅の狭い消防ホースの幅よりも3mm~10mmの範囲に亘って離間されている。
そして、この第5の発明に係るホース巻取装置では、中途部が上側と下側とにより上下二重となって巻き取られる消防ホースの上側の一側は上記前記起立部材の正面又は上記ガイドピンの何れかにガイドされ、下側の一側は上記ガイドピン又は上記起立部材の正面の何れかにガイドされて巻き取られる。すなわち、消防ホースの中途部における上側と下側とは、上記3mm~10mmの範囲で左右にずれた状態で巻き取ることができ、この結果、扁平とされた消防ホースの両側の膨らんだ部分が上下に位置するのではなく、やや互いにずれた状態で巻き取ることが可能となり、ひいては最終的に巻き取られた消防ホースの外径が短くなるばかりではなく、きつく(強固に)巻き取ることができる(或いは上下の部分の接触面積が増大する)ことから、該巻き取られた消防ホースを移動する際や外力が作用した場合に容易に型崩れする危険性を防止することができる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係るホース巻取装置によれば、巻取装置本体とハンドル部材とをそれぞれ別個に積み降ろしすることができ、また、巻取装置本体の各種の操作する際にハンドル部材が邪魔になるおそれもなく、さらには、巻取装置のみを顧客に販売することも可能となる。
また、上記第2の発明(請求項2記載の発明)に係るホース巻取装置によれば、消防ホースが地面と摺接することにより発生する抵抗によって、キャスタが転動して巻き取られていない消防ホースの端部側にこのホース巻取装置全体が移動してしまう危険性を緩和することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)に係るホース巻取装置によれば、水平バーに作業者の足を掛け下方に踏み込み、また上記把持部を押し下げることにより、梃の原理の下、上記把持部は力点となり各キャスタは支点となって、作用点である巻取装置本体を容易に上昇させることが可能となるとともに、各キャスタを介して他所に簡単に移動させることができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)に係るホース巻取装置によれば、巻き取る消防ホースの径に応じて、ガイド軸に対するガイドピンの配置位置を変更することができ、該ガイドピンにより的確に消防ホースをガイドすることができ、ひいては予定された形状に消防ホースを巻き取ることが可能となる。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)に係るホース巻取装置によれば、扁平とされた消防ホースの両側の膨らんだ部分が上下に位置するのではなく、やや互いにずれた状態で巻き取ることが可能となり、ひいては最終的に巻き取られた消防ホースの外径が短くなるばかりではなく、きつく(強固に)巻き取ることができる(或いは上下の部分の接触面積が増大する)ことから、該巻き取られた消防ホースを移動する際に容易に型崩れする危険性を防止することができる。
巻取装置本体の正面側の斜視図である。 巻取装置本体の背面図である。 巻取装置本体とハンドル部材とを分離した状態を示す側面図である。 起立部材の背面側の内部構造の一部を示す背面図である。 第1のガイドローラを示す分解斜視図である。 ガイドピンの配置パターンのそれぞれを示す側面図である。 アジャスターの構造を示す背面図である。 ハンドル部材の側面図である。 ハンドル部材の正面図である。 巻取装置全体を傾斜させた状態を示す側面図である。 二つ折りにした消防ホースの端部を巻取装置本体に係止させた状態を示す斜視図である。 第2のガイドローラに消防ホースのカプラーが当接した後の状態を示す斜視図である。 図12に示す状態における起立部材の裏側の状態を示す背面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係るホース巻取装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係るホース巻取装置1は、図1に示すように、巻取装置本体2とハンドル部材3とから構成されている。上記巻取装置本体2は、略四角柱状に成形された左ベース部材5と、この左ベース部材5と平行に配置され該左ベース部材5と同一の形状に成形された右ベース部材6と、一端は上記左ベース部材5に固定され他端は上記右ベース部材6に固定されてなる中央ベース部材7とから構成されており、全体形状は略H字状に成形されている。なお、これら左ベース部材5、右ベース部材6及び中央ベース部材7とは、本発明を構成するベース部材である。そして、上記中央ベース7上には、起立部材8が該中央ベース部材7から起立した状態で固定されている。
上記起立部材8は、図1又は図2に示すように、上フレーム8a及び下フレーム8bと左フレーム8c及び右フレーム8dとからなる方形状のフレームと、このフレームの正面に固定された正面板9と、上記フレームの背面から見て左半分に着脱可能に取り付けられた蓋板10と、該フレーム8の背面から見て右半分に固定された固定板11と、を備えている。そして、上記正面板9には、図1に示すように、中央よりやや左側には、円形状の開口(符号は省略する。)が形成され、中央よりやや右上には、円弧状の開口9aが形成されている。そして、上記円形状の開口には、円柱状の回転軸12が配置されてなる一方、図3に示すように、上記固定板11には、減速機13を介して電動モータ14が固定され、該減速機13の図示しない回転軸は、上記起立部材8内を通過して上記回転軸12に連結されている。また、上記回転軸12の正面には一方及び他方の装着穴(符号は省略する。)が形成され、該一方の装着穴には一方の巻取軸15の基端が装着され他方の装着穴には他方の巻取軸16の基端が装着されている。これら一方の巻取軸15と他方の巻取軸16は互いに平行とされてなるとともに、該一方の巻取軸15と他方の巻取軸16との間は、消防ホースの中途部が挿通される挿通空間とされている。
なお、この実施の形態に係るホース巻取装置1では、これら一方及び他方の巻取軸15,16により消防ホースを巻き取る際には、該巻取軸15,16にT字状ガイドハンドル18が装着される。このT字状ガイドハンドル18は、図1に示すように、上記一方の巻取軸15が内部挿入される一方の挿入パイプ18aと、この一方の挿入パイプ18aに平行に配置され上記他方の巻取軸16が挿入される他方の挿入パイプ18bと、これら一方及び他方の挿入パイプ18a,18bの基端が溶接され該一方及び他方の挿入パイプ18a,18bの長さ方向とは直交する方向に長さを有するガイドハンドル18cとから構成されている。なお、上記一方の挿入パイプ18aの長さは、他方の挿入パイプ18bの長さよりも長尺とされ、該一方の挿入パイプ18aを、一方又は他方の巻取軸15,16の何れかに挿入し易くされている。そして、本実施の形態に係るホース巻取装置1においては、後述するように、上記T字状ガイドハンドル18を上記巻取軸15,16に装着した状態で消防ホースを巻き取る。この際、巻き取られる消防ホースの側部は、上記ガイドハンドル18cにガイドされる結果、略同一芯円状に消防ホースが巻き取られる。そして、こうした消防ホースの巻取作業が終了すると、上記T字状ガイドハンドル18を上記巻取軸15,16から取り外し、その後巻き取られた消防ホースのみを取り出すことができる。
また、上記起立部材8を構成する正面板9の中央よりやや右側の上方には、円形状の挿通穴(符号は省略する。)が形成され、この挿通穴には、図5に示す第1の筒状シャフト21が挿通され、該第1の筒状シャフト21の先端は該正面板9から水平方向に突出している。この第1の筒状シャフト21の先端から中途部は太径部21aとされ、この太径部21aから基端までは細径部21bとされ、この細径部21bの外周にはネジが螺刻されている。そして、この細径部21bには、図4に示すように、座金23が挿通されているとともにナット24が螺着されている。また、上記座金23と正面板9の裏面との間には、回動プレート25が固定されている。この回動プレート25は、略長方形状に成形され、一端側には後述する第2のシャフト41の基端が固定され、該回動プレート25の他端には、この該回動プレート25の一端側中途部から折曲されて形成された起立板部25aが設けられている。そして、この起立板部25aには、引っ張りバネ27の一端が係止され、この引っ張りバネ27の他端は、上記正面板9の裏面側に形成された図示しない係止片に係止されている。なお、上記第1の筒状シャフト21は、本発明を構成するガイド軸である。
また、図5に示すように、上記第1の筒状シャフト21を構成する太径部21aの先端の外周にはフランジ部21cが形成されてなるとともに、中途部にはその先端側から中途部に亘って第1の挿通穴21d,第2の挿通穴21e,第3の挿通穴21fが並んだ状態で形成されている。また、上記挿通穴21dの下方には第4の挿通穴21gが形成され、上記第2の挿通穴21eの下方には第5の挿通穴21hが形成され、上記第3の挿通穴21fの下方には第6の挿通穴21iが形成されている。上記第4ないし第6の挿通穴21g・・・21iは、後述するガイドピン31がその先端側から選択的に挿通される部位であり、上記第1ないし第3の挿通穴21d・・・21fは、該ガイドピン31の中途部が挿通され部位である。上記ガイドピン31は、円柱状に成形された軸部31aと、この軸部31aの基端に形成された頭部31bとから構成され、上記第4ないし第6の挿通穴21g・・・21iは、上記ガイドピン31の頭部31bの外径よりも短い内径とされてなるとともに、該ガイドピン31が、頭部31bが当接するまで挿通された際には、該頭部31bがこの第1の筒状シャフト21の外周面から外側に露出しないように座グリ加工が施されている。
また、上記第1の筒状シャフト21には、樹脂によりパイプ状に成形された第1ないし第3の回動ローラ33・・・35が外嵌挿され、またC型クリップ36もこの第1の筒状シャフト21に装着されるように構成されている。これら第1ないし第3の回動ローラ33・・・35の内径は、上記フランジ部21cの外径よりも小さいものとされ、上記第3の回動ローラ35が最も長く、第1の回動ローラ33がその次に長く、第2の回動ローラ34が最も短いものとされている。そして、これら第1ないし第3の回動ローラ33・・・35の全長は、上記太径部21aの全長よりも短いものとされている。そして、上記第1又は第2の回動ローラ33,34を適宜上記第1の筒状シャフト21の長さ方向にスライドすることにより、図6の(A),(B)又は(C)に示されるように、第1の挿通穴21dと第4の挿通穴21gとが露出し、又は第2の挿通穴21eと第5の挿通穴21hとが露出し、又は第3の挿通穴21fと第6の挿通穴21iが、それぞれ選択的に露出するようにされている。このように各挿通穴(符号は省略する。)の選択は、巻き取る(扁平状となされた)消防ホースの幅に応じて行われるものである。そして、挿通穴として選択されたものが、例えば、図6の(A)に示すように、上記第1の挿通穴21dと第4の挿通穴21gとである場合には、該第4の挿通穴21gからガイドピン31の軸部31aを挿通し、さらに該軸部31aを第1の挿通穴21dに挿通させ、頭部31bを座グリ加工された部位に入れ込み、この頭部31bの下方から上記C型クリップ36を装着することにより、該C型クリップ36は第1の筒状シャフト21に装着され、上記ガイドピン31が該C型クリップ36により保持される。
そして、上記第1の筒状シャフト31のやや右側の上方には、図1又は図3に示すように、基端側中途部が上記円弧状の開口9aに挿通された第2の筒状シャフト41が配置されている。この第2の筒状シャフト41は、上記正面板9の正面から露出した太径部41aと、この太径部41aの基端側に形成され外周には図示しないネジが螺刻された細径部41b(図4参照)とを備えている。そして、この細径部41bの中途部は上記回動プレート25の一端側に形成された図示しない挿通穴に挿通され、該回動プレート25の裏面から露出した部位には、固定ナット32が螺着されることにより、該第2の筒状シャフト41は、該回動プレート25に固定されている。なお、上記太径部41aの外周には、円筒状に成形された円筒体42が外嵌挿されている。したがって、後述するように、消防ホースの両端に固定された後述する雄金具H1又は雌金具H2が、上記電動モータ14の駆動力により上記第2の筒状シャフト41に当接するとともに、該第2の筒状シャフト41が上記円弧状の開口9aにガイドされて図4中時計回り方向に回転される。
そして、上記正面板9の裏面には、可動レバー43aを備えたマイクロスイッチ43が配置されている。このマイクロスイッチ43は、上記電動モータ14に給電するケーブル14aの中途部に配置されてなるものであり、上記可動レバー43aが押圧されることにより、該駆動モータ14に対する通電状態が解除されるものである。すなわち、上記可動レバー43aは、上記回動プレート25の回動軌跡途中に位置し、上述した経緯により回動プレート(第2の筒状シャフト41)が回動して可動レバー43aが押圧されることにより、上記駆動モータ14の駆動は停止される。なお、図2に示すように、上記電動モータ14が固定された固定板11には、該駆動モータ14を駆動させる押圧スイッチ45が固定され、この押圧スイッチ45の近傍には、商用電源が駆動モータ14に供給されている場合に点灯するランプ46が配置されている。
そして、上記左ベース部材5の両端及び上記右ベース部材6の両端には、図1又は図2に示すように、それぞれ脚部(アジャスター)48が取り付けられている。なお、上記左ベース部材5及び右ベース部材6は、図7に示すように、細長い長方形状に成形され下面が地面に対向するベース板部5a(6a)と、このベース板部5a(6a)の一側から起立してなる一方の起立板部5b(6b)と、この一方の起立板部5b(6b)に平行に対向し上記ベース板部5a(6a)の他側から起立してなる他方の起立板部5c(6c)とから構成されている。そして、左ベース部材5の両端及び上記右ベース部材6の両端側中途部には、上記ベース板部5a(6a)に図示しない挿通穴が穿設されている。他方、上記それぞれの脚部48は、上記挿通穴に挿通される外周にはネジ51aが螺刻されたボルト部51と、このボルト部51に対して、上記ベース板部5a(6a)上で螺着される第1のナット52と、該ベース板部5a(6a)の下方においてボルト部51に螺着される第2のナット53と、上記ボルト部51の下端が固定され下面は地面に支持されるフランジ体54とを備えている。したがって、これらの脚部(アジャスター)48は、上記ボルト部51に対する上記第1及び第2のナット52,53の螺着位置を変更することにより、その高さを変更することができる。
また、冒頭で説明した左ベース部材5の上部であってその中途部から後端側には、図2に示すように、円筒状に成形された左連結部材58が固定され、前記右ベース部材6の上部であってその中途部から後端側には、円筒状に成形された右連結部材59が固定されている。これら左連結部材58及び右連結部材59は、互いに平行に配置されてなるものであり、最も後端の位置は、それぞれ上記脚部48が配置された位置よりもやや前端側とされている。なお、上記左連結部材58及び右連結部材59は、本発明を構成する本体側連結部材である。
次に、上記ハンドル部材3について詳細に説明する。このハンドル部材3は、図1、図8又は図9に示すように、互いに同一形状に成形された左ハンドル部材61と右ハンドル部材62と、一端は上記左ハンドル部材61の中途部に固定され他端は上記右ハンドル部材62の中途部に固定された第1の水平バー63と、上記左ハンドル部材61に固定された左キャスタ65と、上記右ハンドル部材62に固定された右キャスタ66と、上記第1の水平バー63の上方に固定された第2の水平バー67と、を備えている。上記左ハンドル部材61及び右ハンドル部材62は、それぞれステンレススチールを素材としたパイプが、その途中の二か所で折曲され全体の側面形状はややクランク状に成形されてなるものである。そして、上記左ハンドル部材61の先端側には、上記左連結部材58内に挿入される左挿入部61aが形成され、この左挿入部61aの基端側は、円弧状に折曲された第1の折曲部61bを介して略起立してなる左起立部61cが形成され、この左起立部61cの上端は円弧状に折曲された第2の折曲部61dを介して略水平に成形され作業者が把持する左把持部61e(図1参照)が形成されている。また、図1又は図8に示すように、上記右ハンドル部材62の先端側には、上記連結部材59内に挿入される右挿入部62aが形成され、この右挿入部62aの基端側は、円弧状に折曲された第1の折曲部62bを介して略起立してなる右起立部62cが形成され、この右起立部62cの上端は円弧状に折曲された第2の折曲部62dを介して略水平に成形され作業者が把持する右把持部62eが形成されている。なお、上記左挿入部61aと右挿入部62aとは、本発明を構成するハンドル側連結部材である。
また、上記左キャスタ65は、図9に示すように、上記左ハンドル部材61の基端側の下面に固定された固定プレート65aと、この固定プレート65aの左右両側から垂下し互いに対向してなる垂下片65b,65cと、これら垂下片65b,65cの下端側中途部に回動自在に支持された回動軸65eと、この回動軸65eに装着された車輪65fとを備えている。また、上記右キャスタ66も上記左キャスタ65と同様の形状及び構造とされており、該右ハンドル部材62の基端側の下面に固定された固定プレート66aと、この固定プレート66aの左右両側から垂下してなる垂下片66b,66cと、これら垂下片66b,66cの下端側中途部に回動自在に支持された回動軸66eと、この回動軸66eに装着された車輪66fとを備えている。なお、この実施の形態に係るホース巻取装置1を構成するハンドル部材3では、上記左ハンドル部材61を構成する左挿入部61aの基端側中途部から上記左起立部61cの下端側中途部に亘って補強用の筋交いプレート68が固定され、上記右ハンドル部材62を構成する右挿入部62aの基端側中途部から上記右起立部62cの下端側中途部に亘って補強用の筋交いプレート69が固定されている。
したがって、このホース巻取装置1では、上記巻取装置本体2と上記ハンドル部材3とを一体化させて使用したり、互いに分離した状態で使用したり、またこれらを分離した状態で消防自動車等に積み下ろしたりすることができる。そして、これら巻取装置本体2と上記ハンドル部材3とを一体化させる場合には、作業者は上記左把持部61eや右把持部62eを把持するとともに、上記左キャスタ65を構成する車輪65fと右キャスタ66を構成する車輪66fを支点として該左把持部61eや右把持部62eをやや下げながら、上記左挿入部61aの先端を上記左連結部材58内に、また、上記右挿入部62aの先端を上記右連結部材59内に挿入させて行くことにより、上記巻取装置本体2と上記ハンドル部材3とは互いに連結し互いに一体化される。このとき、上記脚部(アジャスター)48の全て又は一部(左ベース部材5の後端側に配置された脚部48と、右ベース部材6の後端側に配置された脚部48のみ)の下端を下方に移動させ、巻取装置本体2と上記ハンドル部材3とを互いに一体化させた際には、上記左キャスタ65と右キャスタ66の各車輪65f,66fが地面よりも上方に浮いた位置とさせることができる。こうした状態でこのホース巻取装置1により消防ホースの巻取作業を行う場合には、消防ホースと地面との摺接による摩擦抵抗により、各車輪65f,66fが地面に転動してしまう危険性を有効に防止することができる。なお、この実施の形態に係るホース巻取装置1では、上述した通り、各脚部48を上下方向に移動可能な構造を採用したが、本発明は、各脚部48が固定されている一方、上述した要領に従って巻取装置本体2と上記ハンドル部材3とを互いに一体化させた際には、上記左キャスタ65と右キャスタ66の各車輪65f,66fが地面よりも上方に浮いた状態となる構造を採用しても良い。
以下、上述した構成に係るホース巻取装置1を使用した消防ホースの巻取作業を、その工程順に説明する。先ず、図11に示すように、巻き取るべき消防ホースHの両端に配置された雄金具H1と雌金具H2とがやや離間するように、該消防ホースHを二つ折りとし、該雄金具H1と雌金具H2とは反対方向に位置する端部を、上記一方の巻取軸15と他方の巻取軸16との間に挿入し、その上で、上記T字状ガイドハンドル18を構成する一方の挿入パイプ18aを該一方の巻取軸15又は他方の巻取軸16の何れかに挿入し、上記他方の挿入パイプ18bを該他方の巻取軸16又は一方の巻取軸15の何れかに挿入する。また、この消防ホースHの中途部は、上記第1の筒状シャフト21と第2の筒状シャフト41との間に挿通する。この時、上記第1の筒状シャフト21には、巻き取る消防ホースHの幅に対応した第1ないし第3の挿通穴21d・・・21f及び第4ないし第6の挿通穴21g・・・21iの何れかに上記ガイドピン31を装着しておく。なお、この時、上記第1の筒状シャフト31に上下重なった状態で支持される消防ホースHの上部と下部とは、互いに幅方向にやや(2~10mm程度)位置ずれした状態とする。
以上の準備が終了すると、次いで、上記押圧スイッチ45を押圧する。この押圧スイッチ45の押圧が継続されている限り、上記駆動モータ14が回転駆動するとともに上記T字ガイドハンドル18全体が回転し、該押圧を止めると駆動モータ14は停止する。そして、上記押圧スイッチ14の押圧操作の継続により、消防ホースHは、上記第1の筒状シャフト21にガイドされ且つ扁平状にされながら、徐々に該消防ホースHは上記一方の挿入パイプ18aと他方の挿入パイプ18bの外周に巻き取られる。そして、この巻き取られる消防ホースHの上記雄金具H1又は雌金具H2の何れか(例えば、図12に示すように、上記雌金具H2)が上記第2の筒状シャフト41に当接し、該第2の筒状シャフト41が上記円弧状の開口9aにガイドされ、図4中時計回り方向(或いは、図11中反時計回り方向)に移動され、上記回動プレート25も上記引っ張りバネ27の弾性力に抗して移動し、そして、図13に示すように、該回動プレート25により上記マイクロスイッチ43を構成する可動レバー43aが押圧されることにより、上記駆動モータ14の駆動は自動的に停止され、このホース巻取装置1による消防ホースHの巻取作業は終了する。なお、このように巻き取られる消防ホースHの中途部は、図6又は図11に示すように、互いに一部重なった下側の部位は上記ガイドピン31にガイドされ、上側の部位は上記正面板9の正面にガイドされていることから、巻き取れた消防ホースHは、図12に示すように、径方向に隣り合う側部は同じ位置ではなくやや(2~10mm)互いにずれた状態となる。
そして、こうしたホース巻取装置1による消防ホースHの巻取作業は終了すると、上記T字状ガイドハンドル18を取り除き、次いで巻き取られた消防ホースHを巻取装置本体2から取り出し、例えば、消防自動車や倉庫その他所定の位置又は場所に運ぶ。こうして作業者が巻き取られた消防ホースHを運ぶ際、該消防ホースHは強固に巻かれていることから、型崩れ等する危険性がない。
そして、上記巻取作業が終了したホース巻取装置1を他所に移動する際、上記巻取装置2にハンドル部材3が連結されていない場合には、先に説明した要領で互いに一体化させ、既に一体化されている場合には、上記左把持部61eと右把持部62eとをそれぞれ把持するとともに、上記左キャスタ65を構成する車輪65fと右キャスタ66を構成する車輪66fを支点として該左把持部61eや右把持部62eをやや下げることにより、図10に示すように、巻取装置2全体が容易に斜めに持ち上がり、その状態で各車輪65f,66fを地面に転動させれば良い。また、このように、上記左把持部61eや右把持部62eをやや下げる際、作業者の足を上記水平バー63に掛け、下方に力を加えることにより、更に容易に巻取装置2全体が容易に斜めに持ち上げることが可能となる。
このように、上記実施の形態に係るホース巻取装置1によれば、極めて簡単に巻取装置本体2を他所に移動させることができるばかりではなく、巻取装置本体2とハンドル部材3とを別個に積み下ろす事も可能となる。また、巻取装置2とハンドル部材3とを別個に離間させることにより、該巻取装置本体2の各種の操作する際にハンドル部材3が邪魔になるおそれもなく、更には、巻取装置本体2とハンドル部材3とを、消防自動車等にそれぞれ別個に積み降ろしすることができる。さらにまた、顧客が該巻取装置2のみの購入を希望する場合には、該巻取装置本体2のみを販売することができる。特に、この実施の形態に係るホース巻取装置1では、上記巻取装置2にハンドル部材3が連結されていた状態で巻取作業を行う場合であっても、上記脚部(アジャスター)48を下方に移動させて左キャスタ65及び右キャスタ66を地面から離間させることができることから、消防ホースHの巻取途中において該消防ホースHの中途部と地面との摩擦抵抗により該ホース巻取装置1が移動されてしまう危険性を有効に防止することができる。また、このホース巻取装置1によれば、消防ホースHの径方向に隣り合う中途部を幅方向にずらして巻き取ることができ、この結果、巻き取られた消防ホースH全体の径を短いものとすることができるばかりではなく、強固に巻き取ることができる。
なお、上記実施の形態に係るホース巻取装置1では、駆動モータ14により巻き取るものであるが、図示しない手動の巻取ハンドルを巻取軸に連結させ、この巻取ハンドルの回転操作により消防ホースを巻き取るものであっても良い。また、上記ハンドル部材3は、左把持部61eと右把持部62eとがそれぞれ独立し互いに離間してものであるが、これらが互いに連続してなるものであっても良い。また、地盤に先端を突き刺すアンカーピンを用いるものとして、上記それぞれの脚部(アジャスター)48を構成するフランジ体54に、内側に該アンカーピンが挿通される一又は複数の貫通穴が設けることにより、消防ホースHの巻取作業中において該ホース巻取装置1全体又は巻取装置2単体が、該消防ホースHと地盤との摩擦抵抗により移動したり転倒したりすることを防止するものとし、少なくとも該巻取装置2に外力が作用した場合であっても、その位置や姿勢を保持する構造が採用されたものであっても良い。また、上記ホース巻取装置1を構成する電動モータ14に図示しない制御部を接続するとともに、この制御部には作業者が所持し操作する発信装置からの電波を受信する受信装置を接続し、該ホース巻取装置1とは離間した位置から、上記発信装置の操作により上記制御部を介して上記電動モータ14の駆動やその停止が制御される構成としても良い。上述した巻取装置2の位置や姿勢を保持する構造と、上記発信装置による電動モータ14を制御する構造を採用することにより、一人の作業者により消防ホースHの巻取作業を完了させることが可能となる。
1 ホース巻取装置
2 巻取装置本体
3 ハンドル部材
5 左ベース部材
6 右ベース部材
7 中央ベース部材
8 起立部材
9 正面板
15 一方の巻取軸
16 他方の巻取軸
18 T字状ガイドハンドル
21 第1の筒状シャフト
21d・・・21f 第1ないし第3の挿通穴
31 ガイドピン
33・・・35 第1ないし第3の回動ローラ
41 第2の筒状シャフト
48 脚部(アジャスター)
58 左連結部材
59 右連結部材
61 左ハンドル部材
61a 左挿入部
61e 左把持部
62 右ハンドル部材
62a 右挿入部
62e 右把持部
63 第1の水平バー
65 左キャスタ
65f 車輪
66 右キャスタ
66f 車輪
H 消防ホース

Claims (5)

  1. ベース部材と、このベース部材に支持され上方に起立してなる起立部材と、この起立部材に配置され消防ホースが巻き取られる巻取軸と、上記ベース部材に配置された複数の本体側連結部材と、を有してなる巻取装置本体と、
    上記本体側連結部材に対して互いに分離可能に結される複数のハンドル側連結部材と、これらのハンドル側連結部材の基端側にそれぞれ配置され外周面は地面との接触により転動するキャスタと、を有し、上端側は作業者が把持する把持部とされたハンドル部材と、を備え、
    上記ハンドル部材を構成する複数のハンドル側連結部材を上記本体側連結部材に連結させ、上記把持部を把持しながら該ハンドル部材全体を傾斜させることにより、上記巻取装置本体を地面から離間させるとともに、上記キャスタを地面に転動させることにより他所に移動可能とされてなることを特徴とするホース巻取装置。
  2. 前記ベース部材には、下端が地面に当接する複数の脚部が配置され、
    前記ハンドル部材を構成する複数のハンドル側連結部材を、前記巻取装置本体を構成する本体側連結部材に連結した際、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなるか、或いは、上記複数の脚部の一部は上下方向に移動操作可能となされ、該上下方向に移動操作可能となされた脚部を下方に移動操作することにより、前記各キャスタの外周面は地面から離間されてなることを特徴とする請求項1記載のホース巻取装置。
  3. 前記本体側連結部材は、それぞれ略水平方向に長さを有し互いに平行に配置された二つの筒状体であり、これら二つの筒状体に対して互いに分離可能に連結される前記ハンドル側連結部材は、前記ハンドル部材の先端に形成され上記二つの筒状体よりも外径が細い又は太い筒状部であって、これら二つの筒状部の基端側であって前記キャスタの配置位置の上方又は斜め上方には、作業者が足を掛けて下方に押圧する足掛け用の水平バーが配置されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかのホース巻取装置。
  4. 前記巻取軸は前記起立部材の正面に水平方向に長さを有した状態で配置され、該起立部材の正面であって該巻取軸とは離間し且つ該巻取軸の配置高さよりも上方位置に、巻き取る消防ホースをガイドし水平方向に長さを有するガイド軸が配置され、このガイド軸には、該ガイド軸の長さ方向とは直交する方向に長さを有するガイドピンを備えてなるとともに、
    上記ガイド軸には、上記ガイドピンの一端側が挿通される挿通穴が該ガイド軸の長さ方向に複数並んで形成されてなり、これらの挿通穴の何れかを選択して該ガイドピンを挿通することにより該ガイドピンの配置位置が変更可能とされてなり、
    上記消防ホースの巻取の際には、該消防ホースの一側が上記起立部材によりガイドされ該消防ホースの他側は上記ガイドピンによりガイドされること特徴とする請求項1,2又は3記載の何れかのホース巻取装置。
  5. 前記ガイド軸に形成され前記ガイドピンが挿通される複数の挿通穴のそれぞれは、前記起立部材の正面からの距離が扁平状態とされた所定の消防ホースの幅よりも2mm~10mmの範囲に亘って離間されてなり、
    中途部が上側と下側とにより上下二重となって巻き取られる消防ホースの上側の一側は上記起立部材の正面又は上記ガイドピンの何れかにガイドされ、下側の一側は上記ガイドピン又は上記起立部材の正面の何れかにガイドされて巻き取られることを特徴とする請求項4記載のホース巻取装置。
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