JP7469832B1 - 電熱式キューポラシステム - Google Patents

電熱式キューポラシステム Download PDF

Info

Publication number
JP7469832B1
JP7469832B1 JP2023034063A JP2023034063A JP7469832B1 JP 7469832 B1 JP7469832 B1 JP 7469832B1 JP 2023034063 A JP2023034063 A JP 2023034063A JP 2023034063 A JP2023034063 A JP 2023034063A JP 7469832 B1 JP7469832 B1 JP 7469832B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
grain
electrically heated
raw material
furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023034063A
Other languages
English (en)
Inventor
基郎 浦山
大介 浦山
Original Assignee
有限会社 ベイテック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 ベイテック filed Critical 有限会社 ベイテック
Priority to JP2023034063A priority Critical patent/JP7469832B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7469832B1 publication Critical patent/JP7469832B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Furnace Details (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Abstract

【課題】 CO2ガスの発生を抑えた電熱式キューポラシステムを提供する。【解決手段】 この電熱式キューポラシステムは、溶解炉として三相クリプトール炉を備え、三相クリプトール炉101の下部にクリプトール粒ベッド部105が設けられ、クリプトール粒ベッド部105に、電熱エネルギーをキャリアガスに乗せて投入し、クリプトール粒ベッド部105上に存在する溶解原料を溶解させるものである。三相クリプトール炉101には、クリプトール粒ベッド部105上に溶解原料を装入する原料装入手段3と、三相クリプトール炉101から排出されるキャリアガスを回収して循環使用するガス循環手段4を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、電熱式キューポラシステムに関する。
従来国内外を問わず、鋳鉄鋳物の製造に用いられる溶解炉としては、連続溶解炉としてキューポラと、バッチ式溶解炉であるアーク炉や誘導炉が主に用いられている。これらの炉の中で、キューポラは原料溶解の熱源としてのコークスが用いられるため、コークス燃焼の際、地球温暖化の原因となるCO2ガスを大量に発生し、現在世界的目標である生産活動の脱CO2ガス化行動の阻害要因として強く指摘されている。
この理由により鋳物業界ではキューポラを誘導式電気炉に置き換える方向に進みつつあるが、キューポラと誘導炉では原料の相違や溶解から鋳造までの生産方式の相違などのため、溶解炉のみでなく、その前後の設備の変更も必要になり、多大の資金と時間を投下しなければならない。
ところで、溶解炉には、アーク炉や誘導炉の他に、炭素や黒鉛を素材とするクリプトール粒の集合体に、交流電流を通してクリプトール粒の接触抵抗によるジュール熱によって発生する高熱を利用する、単相電流による単相クリプトール炉が知られている。また、このような単相クリプトール炉が改良され、三相交流を用いた三相クリプトール炉も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、発明者らは、上記のクリプトール炉についてさらに研究を進め、クリプトール粒ベッド部に熱エネルギーの搬送媒体としてガスを供給することで、クリプトール粒ベッド部の均熱性を確保することができる三相クリプトール炉を開発し、先に出願している(特願2022-180233号)。
特開昭59-225283号公報
上述のように、従来のキューポラではコークス燃焼の際にCO2が大量に発生するという課題がある。また、従来のキューポラを誘導式電気炉に置き換える場合、設備の変更も必要になり、多大の資金と時間を投下しなければならないという課題がある。
この課題を解決するため、従来型のキューポラの基本構造は変えず、部分的改造によってコークスの使用量を大幅に減らすことができる電熱式キューポラという新型キューポラとすることが考えられる。
そして、発明者らは、先にした特許出願(特願2022-180233号参照)のクリプトール炉の原理をキューポラに利用することで、これらの課題を解決できると考えた。
すなわち、従来のキューポラでは、炉の最下部にベッドコークスと言われるコークスのみを大量に充填した部分があり、そこに空気を吹き込みながらコークスを燃焼させて原料を溶解していることころ、上記のクリプトール炉の原理を利用して、熱エネルギーの搬送媒体としてガスを用いることで、クリプトール粒域の均熱性を確保できるとともに、燃焼によるCO2の発生を抑えながらも、効率よく原料の溶解を可能にすることできると考えた。
今回提案する本発明の電熱式キューポラシステムは、ベッドコークスに電熱エネルギーを投入し、そのエネルギーをキャリアガスに乗せてベッドコークス上部に存在する溶解原料を溶解させるという仕組みを基本構造とするもので、CO2ガスの発生を抑えた電熱式キューポラシステムを提供することを主たる目的とする。
また、本発明の別の態様においては、キャリアガスにArガスやN2ガスなどの不活性ガスを用いる場合、ArガスやN2ガスは高価であるため、吹き放しにせず炉頂より回収して再びキャリアガスとして循環使用することが有用であり、そのためのガス循環装置を装備することで、コストを抑え、環境にも配慮した電熱式キューポラシステムを提供することを1の目的とする。
本発明の一の態様に係る電熱式キューポラシステムは、溶解炉の下部にクリプトール粒ベッド部を有し、前記クリプトール粒ベッド部に、交流電流を通してクリプトール粒の接触抵抗によるジュール熱によって発生する高熱を利用して、前記クリプトール粒ベッド部上に存在する溶解原料を溶解させるものであり、前記クリプトール粒ベッド部を通って上方に排出されるように、前記クリプトール粒ベッド部にキャリアガスを供給するガス供給手段と、前記溶解炉に設けられ前記クリプトール粒ベッド部上に、外気の混入を遮断した状態で溶解原料の装入を可能とする断続装入式である原料装入手段と、を備え、前記原料装入手段は、蓋が開閉可能に設けられ原料が投入される原料投入シュートと、前記原料投入シュート内部をシュート上部室とシュート下部室とに分割する遮断弁と、前記シュート上部室を排気する排気ポンプと、前記シュート上部室からの排気と前記シュート上部室への前記キャリアガスの導入とを切り替える電磁弁手段とを備え、前記シュート上部室からの排気は、前記原料投入シュートの蓋を開き、前記遮断弁を閉じた状態で前記溶解原料を前記シュート上部室に投入した後に、前記原料投入シュートの蓋を閉じた状態で行われる一方、前記シュート上部室への前記キャリアガスの導入は、前記溶解原料を前記溶解炉内に装入するのに先だって行われることを特徴とする。
このようにすれば、クリプトール粒ベッド部に熱エネルギーの搬送媒体としてのガス(キャリアガス)が供給され、クリプトール粒ベッド部の均熱性が確保され、そのキャリアガスによってクリプトール粒ベッド部で発生した熱エネルギーが上方に搬送され、クリプトール粒ベッド部上方の、装入された溶解原料が効率よく加熱される。
また、従来型キューポラでは、溶解原料を連続投入するため、炉頂部は開放状態となっているため、コークスベッド部より吹き込まれた循環キャリアガスは、炉頂部で外気に触れ、酸素ガスを含む外気がキャリアガス中に混入することになるが、本発明は、溶解炉が前記クリプトール粒ベッド部上に溶解原料を装入する原料装入手段を備え、前記原料装入手段が、外気の混入を遮断した状態での装入を可能とする断続装入式であるので、酸素ガスを含む外気がキャリアガス中に混入することが回避される。そして、前記原料装入手段は、簡単な構造とすることができる。
また、この電熱式キューポラシステムは、前記溶解炉から排出される前記キャリアガスを回収して、キャリアガスを循環使用するガス循環手段をさらに備えることを特徴とする。
このようにすれば、ガス循環手段によって、使用したキャリアガスを回収して再びキャリアガスとして循環使用することができる。これにより、使用後にキャリアガスに残存する熱エネルギーを無駄なく利用することができるとともに、コストを抑えることもでき、環境にも配慮することができる。
そして、前記ガス循環手段は、入口側にダストフィルターを有し前記キャリアガスを循環させるブロワを有するようにすれば、ダストフィルターによって、ダストを多く含むガスが、ブロワの入口側をそのまま通過するのが回避される。
この場合、前記ブロワは、ルーツブロワで、前記ダストフィルターの上流側にガスクーラーが設けられているようにすれば、定風量が確保され、ガスクーラーによって冷却されるので、高温ガスであっても使用できる。
前記溶解炉は、筒形の炉殻の内部に炉体耐火物を設け、3つの給電端子部を前記炉殻の内側に120°間隔で配置し、前記炉体耐火物及び前記給電端子部の内側にクリプトール粒を充填してクリプトール粒ベッド部とする三相クリプトール炉であり、前記クリプトール粒ベッド部の上方に、溶解原料を装入する原料装入部が配置され、前記給電端子部は、前記クリプトール粒ベッド部の外周に接触する電極板と、一端部が前記電極板に結合され他端部が前記炉殻の外側に突出している給電ロッドとを有し、前記ガス供給手段が、前記クリプトール粒ベッド部を通って上方に排出されるように、前記給電ロッドを用いてガスを供給するものであることを特徴とする。
このようにすれば、クリプトール粒ベッド部に熱エネルギーの搬送媒体としてのキャリアガスが給電ロッドを利用して供給され、クリプトール粒ベッド部の均熱性が確保され、そのキャリアガスによってクリプトール粒ベッド部で発生した熱エネルギーが上方に搬送され、クリプトール粒ベッド部上方の、装入された溶解原料が効率よく加熱される。
前記ガス供給手段は、前記給電端子部に設けられ前記炉殻と前記電極板との間に空隙部を形成する支え枠と、前記給電ロッドに設けられ前記空隙部にガスを供給するガス通路と、前記電極板に設けられ前記空隙部から前記クリプトール粒ベッド部に前記ガスを供給する複数の小孔とを有することが望ましい。
また、前記キャリアガスは酸化性ガス以外のガス、すなわち非酸化性ガスが好ましく、不活性ガス又は還元性ガスであることが望ましい。不活性ガスとしては、例えばN2ガス、Arガス、ヘリウムガスなど、還元性ガスとしては、例えばH2ガスなどが想定される。
前記クリプトール粒ベッド部は、鉛直上方から見て、中央の円形状粒域部と、その周囲に120°間隔で放射状に設けられた3つの扇形状粒域部とを有し、前記電極板は、断面円弧状であり、前記各扇形状粒域部の、半径方向外方の端面に前記電極板が接触している、ことが望ましい。
また、前記クリプトール粒ベッド部の下側に、溶湯受が設けられ、前記溶湯受が、前記クリプトール粒ベッド部の中央部分の下側に配置されクリプトール粒を保持する本体受部と、前記本体受部より半径方向外方に延び溶融物を外部に排出する出湯樋部とを有すること、前記溶湯受の本体受部中央を貫通して、アース電極が設けられていること、が望ましい。
さらに、前記電極板は、それぞれ前記各扇形状粒域部の、半径方向外方の端面に対して、端面全体を覆うように設けられている、ことが望ましい。
そして、前記本体受部は、貫通孔を有する周回壁部が設けられた皿形状であり、前記出湯樋部は、通路を有する樋状であり、前記本体受部の周回壁部の内部が、前記貫通孔を通じて、前記出湯樋部の通路に接続されている、ことが望ましい。
また、前記クリプトール粒には、コークスからなるクリプトール粒、黒鉛からなるクリプトール粒のいずれかが含まれることが好ましい。すなわち、導電性のある原料からなるクリプトール粒を用いることが好ましく、導電性の高い原料を用いることがより好ましい。なお、導電性を有していれば、例えば炭化ケイ素など、コークスや黒鉛以外の材料を用いることも想定できる。
また、前記クリプトール粒ベッド部において、前記円形状粒域部に、コークスからなるクリプトール粒が含まれ、前記扇形状粒域部に、黒鉛からなるクリプトール粒が含まれることが望ましい。このようにすれば、比抵抗の小さな黒鉛粒を用いた扇形状粒域部の発熱量を小さくし、比抵抗の大きなコークス粒を用いた円形状粒域部の発熱力を大きくすることができ、全体として効率のよい発熱粒域部を構成することができる。
本発明によれば、従来よりもCO2ガスの発生を抑えた電熱式キューポラシステムとすることができる。また、ガス循環手段を備える態様においては、使用した後のキャリアガスを回収し、再びキャリアガスとして循環使用することで、省エネ化やコスト削減が図れる。
本発明に係る一実施の形態である電熱式キューポラシステムの概略構造を示す概略図である。 原料装入手段を示す概略図である。 電熱式キューポラである三相クリプトール炉を示す要部断面図である。 図3のA-A線における断面図である。 給電端子部を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
以下、本発明に係る一実施形態について説明するが、本発明は下記の実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明に係る一実施の形態である電熱式キューポラシステムを示す概略図である。
図1に示すように、電熱式キューポラシステム1は、溶解炉(電熱式キューポラ)である三相クリプトール炉101を主要な構成として備える。三相クリプトール炉101の下部にクリプトール粒ベッド部105が設けられ、クリプトール粒ベッド部105に、電熱エネルギーをキャリアガスに乗せて投入し、クリプトール粒ベッド部105上に存在する溶解原料Mを溶解させるものである。
三相クリプトール炉101の上部には、クリプトール粒ベッド部105上に溶解原料を装入する原料装入手段3が設けられている。また、三相クリプトール炉101(後述する循環ガス排出口部12)から排出されるキャリアガスを回収して循環使用するガス循環手段4も設けられている。
このガス循環手段4は、循環ガス排出口部12と給電端子部104とを繋ぐもので、その途中にキャリアガスを循環させるブロワ4aを有し、このブロワ4aの入口側にダストフィルター4bが設けられている。ブロワ4aはモータ4cによって駆動されるルーツブロワで、ダストフィルター4bの上流側にガスクーラー4dが設けられる。
ここで、ガス循環手段4のなかで中心となるのはガス循環用のブロワ4aであるが、このブロワとしては、定風量が確保しやすいルーツブロワが、本システムにおいては最適である。しかし、一般的なルーツブロワは割と繊細な構造しており、ダストを多く含むガスをそのまま通過させることができないので、ブロワ4aの入口側にダストフィルター4bが設けられている。
ダストフィルター4bの構造材質によっては高温ガスに適用できない場合があるので、三相クリプトール炉101の炉頂から排出されるキャリアガスを、ガスクーラー4dを通過させることで冷却するようにしているのである。ガスクーラーとしては空冷式、水冷式など多種のクーラーがあるが、本システム用として最適なものを選定すればよい。
原料装入手段3は、外気の混入を遮断した状態での装入(投入)を可能とする断続装入式である。そして、図2に示すように、原料装入手段3は、蓋5を有し炉頂部に設けられた原料投入シュート6と、原料投入シュート内部を、シュート上部室6Aとシュート下部室6Bとに仕切る遮断弁7と、シュート上部室6Aを排気する排気ポンプ8と、シュート上部室6Aからの排気とシュート上部室6Aへの循環ガスの導入とを切り替える電磁弁手段9とを備える。
原料投入シュート6は、上部が、原料が投入されるすり鉢状に形成されている一方、下部は円筒状で、その下端部が排気筒106中央の空洞部である原料装入口109A内に挿入されている。なお、蓋5は第1エアシリンダ10Aによって開閉され、遮断弁7は第2エアシリンダ10Bによって開閉される。
また、電磁弁手段9は、シュート上部室6Aに排気ポンプ8を接続する第1通路11Aに設けられる第1電磁開閉弁9Aと、循環ガス排出口部12を第1通路11Aに接続する第2通路11Bに設けられる第2電磁開閉弁9Bとを有する。
そして、溶解原料を投入する際には,まず、原料投入シュート6の蓋5を開き、遮断弁7を閉じた状態で一定量の原料をシュート上部室6Aに投入する。次いで、蓋5を閉じ、第2電磁弁9Bを閉じ、第1電磁弁9Aを開いてシュート上部室6Aを密閉状態にする。
それから、排気ポンプ8を作動させ、シュート上部室6A内にある外気を、例えば100kPaになるまで排出する。その後、第1電磁弁9Aを閉じ、第2電磁弁9Bを開いて、シュート上部室6A内に、循環ガス排出口部12から循環ガスを導入する。そして、遮断弁7を開いて原料を炉内に装入する。
このような一連の操作を、一定間隔をおいて断続的に繰り返し、外気の混入を防止しながら、原料を炉内に断続的に装入する。つまり、外気の混入を遮断した状態での装入を可能とする断続装入式となっている。
三相クリプトール炉101は、図3に示すように、円筒形の炉殻102の内部に断熱ボード107A,107B及び炉体耐火物103が設けられ、炉殻102の内側であって炉床に近い部分に3つの給電端子部104が120°間隔で配置されている。
炉体耐火物103及び給電端子部104の内側は、クリプトール粒を充填してクリプトール粒ベッド部105とされ、それらの上側に、排気筒106が設けられている。排気筒106の内部に断熱ボード107C及び排気筒耐火物108(耐火断熱煉瓦)が設けられ、中央に、溶解原料Mを装入する原料装入口109Aが設けられている。
クリプトール粒ベッド部105は、図4に示すように、鉛直上方から見て、中央の円形状粒域部105Aと、その周囲に120°間隔で放射状に設けられ中央に向かって徐々に幅が狭くなる3つの扇形状粒域部105Bとを有する。そして、扇形状粒域部105Bの間には、扇状の炉体耐火物103がそれぞれ配置され、扇形状粒域部105Bの上側にも炉殻102の上端まで炉体耐火物103が設けられている。
また、円形状粒域部105Aの上方中央に対応して原料装入口109Bが設けられている。原料装入口109Bは、円形状粒域部105Aとほぼ同径で、原料装入口109Aより大径となっている。
各給電端子部104は、クリプトール粒ベッド部105の外周に接触する断面円弧状の電極板110(内径R、高さH、半径角60°)と、一端部が電極板110に結合され他端部が炉殻102の外側に突出している給電ロッド111とを有する。そして、電極板110は、それぞれ、各扇形状粒域部105Bの、半径方向外方の端面に対して、端面全体を覆うように設けられ、前記端面全体に接触している。
炉体耐火物103及び各給電端子部104の内側は、電極板110の高さとほぼ同じ高さまでクリプトール粒が充填され、クリプトール粒ベッド部105となっている。なお、給電ロッド111は、炉殻102に設けた開口に絶縁物114を介して取り付けられている。また、断熱ボード107Aは、半径方向内方に向かって電極板110付近まで延びる厚さを有する。
また、クリプトール粒ベッド部105の下側に、溶湯受112が設けられている。溶湯受112は、高温耐火物からなり、クリプトール粒ベッド部105の中央部分である円形状粒域部105Aの下側に配置される皿形状の本体受部112Aと、本体受部112Aより半径方向外方に延び溶融物を外部に排出する樋形状の出湯樋部112Bとを有する。
本体受部112Aの周回壁部112Aaに貫通孔112Abが設けられ、その貫通孔112Abを通じて、本体受部112Aの内部と出湯樋部112Bの通路部分とが連通している。本体受部112A内にもクリプトール粒が充填され、円形状粒域部105Aの一部となっている。そして、クリプトール粒ベッド部105内を滴下してくる溶湯を集めやすいように円形状粒域部105Aとほぼ同じ外径を有し、下方に突出する筒状部を含む皿形状となっている。
これにより、クリプトール粒ベッド部105内を滴下してくる溶湯を本体受部112Aで受け、出湯樋部112Bを介して外部に排出するようになっている。
溶湯受112の本体受部112Aを貫通して、黒鉛製のアース電極113が設けられ、三相電流の安定化が図られている。113aはアース電極端子、116は給電ケーブルである。
各給電端子部104は、図5に示すように、電極板110、給電ロッド111のほか、炉殻102と電極板110との間に、閉空間である空隙部Sを形成する支え枠115と、給電ロッド111に設けられ空隙部Sに熱エネルギーの搬送媒体としてのキャリアガスを供給するガス通路111aと、電極板110に設けられ空隙部Sからクリプトール粒ベッド部105にキャリアガスを供給する複数の小孔110aとを有する。
各給電端子部104では、給電ロッド111からガス通路111aを通じて支え枠115の空隙部S内にキャリアガスが供給され、そのキャリアガスが、電極板110に設けられた多数の小孔110aより扇形状粒域部105Bに供給される。その後、キャリアガスは、中央の円形状粒域部105Aに向かって流れて互いに衝突し、それから上方に向かって流れ、排気筒106を通じて排出されるようになっている。
このように、クリプトール粒ベッド部105を通って溶解原料Mに向かって上方に排出されるようにキャリアガスを、給電ロッド111(ガス通路111a)を用いて供給するキャリアガス供給手段が構成されている。
ここで、電熱式キューポラの内部で電気エネルギーを熱エネルギー変換する方式として、カーボン系クリプトール粒の接触抵抗を利用しているが、この熱エネルギーを原料装入するための搬送媒体として用いるキャリアガスは、カーボン系クリプトール粒を消化させないため、非酸化性のガスを含まないことが絶対に必要である。また、キャリアガスは千数百度の高温において分解したりイオン化したりしないような高温安定性を持つことも必要である。
これらの要件を満たすガスとしては、例えば、Arガス又はN2ガスが用いられる。これらのガスは通常の生産現場において容易に入手できるものでキャリアガスとしては最適であるが、価格が比較的高価であるため、システム内で循環使用することとし、キャリアガス供給手段を設けている。
また、三相クリプトール炉101は、図1に示すように、受電キュビクル121から単相変圧器122を介して各給電端子部104に接続されてなり、三相の低圧大電流の交流電流を炉101に供給すると、内部に充填されたクリプトール粒(クリプトール粒ベッド部105)が発熱し、高温が発生する。なお、三相交流の負荷抵抗は、スター結線形を用いているが、デルタ結線形とすることも可能である。
このような三相クリプトール炉101は、クリプトール粒領域の容積が、従来の炉(特開昭59-225283号公報参照)に比べて大きくすることができるので、投入された電力が同じであれば、発生する高温体の温度は低くなる。これは、鉄・銅・アルミニウム合金のように融点の低い金属の溶解に適しており、一般の生産炉への適用が容易である。
また、生産炉として使用されるものであるから、500kVA以上の大型変圧器を用いるが、クリプトール粒の抵抗値は非常に小さいものであるため、変圧器の二次側出力電圧は小さく、二次電流は大きくなる。二次電流が30kVA以上となると、変圧器の二次側導体の交流インピーダンスを極力小さくする必要があり、二次側導体長をできるだけ小さくしなければならない。そのために、トランスは単相電圧器3台に分けて給電端子部104のすぐ近くに配置しているのである。
そして、クリプトール粒ベッド部105の中央部分を円形にして給電端子部104よりの三相の電極電流が、扇形状粒域部105Bを通じて円形状粒域部105Aに拡散して流れることによって粒域部全体が発熱域となっている。クリプトール粒ベッド部105の大きさに見合った電流を供給することによって発生する高温を自由に設定できるため、設備の大きさに限界はなく、いくらでも大形の高温発生炉にすることが可能である。よって、溶融温度が1000℃~1800℃くらいの金属や金属酸化物の生産炉に適している。
電極端子として黒鉛電極棒ではなく、断面円弧状の金属製電極板110を用い、その電極板110の内側にクリプトール粒ベッド部105(扇形状粒域部105B)を設けた構造とすることで、電極板110とクリプトール粒ベッド部105(扇形状粒域部105B)との接触部の面積を大きくして、その部分に発生する接触抵抗による発熱をできるだけ小さくなるようにしている。給電端子部104の電力損失を小さくすることができ、炉設備の大型化も容易になる。
このように給電端子部104があまり高温にならないので、水冷化の必要はなく、キャリアガスによる冷却(空冷)で対応できる。よって、このような三相クリプトール炉101は、
(i)中央部のクリプトール粒ベッド部の均熱性を確保できる。つまり、給電端子部104からクリプトール粒ベッド部105に向かってArガスやN2ガスのような不活性ガスをキャリアガスとして供給するので、クリプトール粒ベッド部105内で発生する局所的な不均一発熱が平準化されて、クリプトール粒ベッド部105全体に亘っての均熱性が確保され、溶解原料Mが効率よく加熱される。
(ii)クリプトール粒域への投入電力とキャリアガスのバランスによってキャリアガスの出口温度を自由に変えることができる。即ち、クリプトール粒域に投入された電力は、炉体構造に由来する熱損失を除いてほとんどの熱エネルギーはキャリアガスに吸収される。したがって、投入電力を一定とした場合、ガスの出口温度はガスの流量に反比例して変化するので、ガス流量によってガスの出口温度を自由に制御できる。
(iii)コークス燃焼によるCO2ガスが発生しない。すなわち、コークス燃焼によるCO2ガスが発生しないので、脱炭素を実現する生産設備となる。従来、生産現場で使用されている竪型の連続溶解炉(例えば、キューポラなど)では高温を得るためにコークス燃焼を利用しているので、CO2ガスが大量に発生するが、本発明に係る電熱式キューポラにすれば、鋳物の生産現場における脱CO2ガス化に大きく貢献することができる。
以上のように構成すれば、溶解に使用する原料が銑鉄や鋳鉄の戻り屑のように、炭素含有量の高い材料のみを使用する場合は、原理的にCO2ガスを発生しない。
ただ、原料コスト削減のため鉄屑を使用する場合は、加炭材として原料の中にコークスを使用しなければならず、そのコークスの一部が原料の中に含まれる酸化鉄の酸素と結合してCO2ガスが発生し、キャリアガスの中に混入する。しかし、その割合は従来型のキューポラに比べると非常に小さいので、ガス循環手段中にCO2ガス除去装置を設けることで解決できる。
電熱式キューポラでは、投入電力とキャリアガス流量とのバランスによって、溶解温度をある範囲内で自由に制御できる。
電熱式キューポラも電気炉の一種である。よって全ての電気炉の特徴である炉の始動・停止が容易であるし、炉の運転時間の長短も自由に設定できる。
キューポラ内部で電気エネルギーを熱エネルギー変換する方式として、三相クリプトール炉(特願2022-180233号参照)の原理を採用しているが、この原理の適用は炉の大きさとは無関係である。よって,電熱式キューポラに適用する場合も、設備の大小にかかわらず、どのようなサイズの炉にも実施することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更が可能である。
上記した実施形態では、キャリアガスとして不活性ガスのArガス又はN2ガスを用いていたが、これ以外の不活性ガスや還元性ガスを用いることもできる。H2ガスのような還元性ガスを用いることで、溶解原料が鉄鉱石のような金属酸化物の場合に、原料の還元溶融を行うことも可能である。なお、キャリアガスとしては、酸化性ガス以外のガス、非酸化性ガスであれば利用できると考えられる。
また、上記した実施形態では、一例として黒鉛を原料とするクリプトール粒を用いたが、コークスや炭化ケイ素を原料とするクリプトール粒を用いることも可能である。例えば、クリプトール粒ベッド部105において、円形状粒域部105Aに、コークスからなるクリプトール粒が含まれ、扇形状粒域部105Bに、黒鉛からなるクリプトール粒が含まれる、ようにできる。コークスは黒鉛よりも安価であり、設備が大型化した場合などはコスト面でのメリットが大きい。また、円形状粒域部などに炭化ケイ素を用いることで、溶解原料が鉄鋼の場合などに溶鋼への加炭を防ぐことが可能となる。したがって、そのようなものも本発明の範囲に含まれる。
1 電熱式キューポラシステム
3 原料装入手段
4 ガス循環手段
4a ブロワ
4b ダストフィルター
4c モータ
4d ガスクーラー
5 蓋
6 原料投入シュート
6A シュート上部室
6B シュート下部室
7 遮断弁
8 排気ポンプ
9 電磁弁手段
10A,10B エアシリンダ
11A,11B 通路
12 循環ガス排出口部
101 三相クリプトール炉
102 炉殻
103 炉体耐火物
104 給電端子部
105 クリプトール粒ベッド部
105A 円形状粒域部
105B 扇形状粒域部
106 排気筒
107A,107B,107C 断熱ボード
108 排気筒耐火物
109A,109B 原料装入口
110 電極板
110a 小孔
111 給電ロッド
111a ガス通路
112 溶湯受
112A 本体受部
112Aa 周回壁部
112Ab 貫通孔
112B 出湯樋部
113 アース電極
113a アース電極端子
114 絶縁物
115 支え枠
116 給電ケーブル
M 溶解原料
S 空隙部

Claims (15)

  1. 溶解炉の下部にクリプトール粒ベッド部を有し、前記クリプトール粒ベッド部に、交流電流を通してクリプトール粒の接触抵抗によるジュール熱によって発生する高熱を利用して、前記クリプトール粒ベッド部上に存在する溶解原料を溶解させるものであり、
    前記クリプトール粒ベッド部を通って上方に排出されるように、前記クリプトール粒ベッド部にキャリアガスを供給するガス供給手段と、
    前記溶解炉に設けられ前記クリプトール粒ベッド部上に、外気の混入を遮断した状態で溶解原料の装入を可能とする断続装入式である原料装入手段と、を備え、
    前記原料装入手段は、
    蓋が開閉可能に設けられ原料が投入される原料投入シュートと、
    前記原料投入シュート内部をシュート上部室とシュート下部室とに分割する遮断弁と、
    前記シュート上部室を排気する排気ポンプと、
    前記シュート上部室からの排気と前記シュート上部室への前記キャリアガスの導入とを切り替える電磁弁手段とを備え、
    前記シュート上部室からの排気は、前記原料投入シュートの蓋を開き、前記遮断弁を閉じた状態で前記溶解原料を前記シュート上部室に投入した後に、前記原料投入シュートの蓋を閉じた状態で行われる一方、前記シュート上部室への前記キャリアガスの導入は、前記溶解原料を前記溶解炉内に装入するのに先だって行われることを特徴とする、
    電熱式キューポラシステム。
  2. 前記溶解炉から排出される前記キャリアガスを回収して、キャリアガスを循環使用するガス循環手段をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1記載の電熱式キューポラシステム。
  3. 前記ガス循環手段は、
    入口側にダストフィルターを有し前記キャリアガスを循環させるブロワを有する、
    請求項2記載の電熱式キューポラシステム。
  4. 前記ブロワは、
    ルーツブロワで、前記ダストフィルターの上流側にガスクーラーが設けられている、
    請求項3記載の電熱式キューポラシステム。
  5. 前記溶解炉は、
    筒形の炉殻の内部に炉体耐火物を設け、3つの給電端子部を前記炉殻の内側に120°間隔で配置し、前記炉体耐火物及び前記給電端子部の内側にクリプトール粒を充填してクリプトール粒ベッド部とする三相クリプトール炉であり、
    前記クリプトール粒ベッド部の上方に、溶解原料を装入する原料装入部が配置され、
    前記給電端子部は、前記クリプトール粒ベッド部の外周に接触する電極板と、一端部が前記電極板に結合され他端部が前記炉殻の外側に突出している給電ロッドと、を有し、
    前記ガス供給手段が、前記クリプトール粒ベッド部を通って上方に排出されるように、前記給電ロッドを用いてガスを供給するものである、
    請求項1記載の電熱式キューポラシステム。
  6. 前記ガス供給手段は、
    前記給電端子部に設けられ前記炉殻と前記電極板との間に空隙部を形成する支え枠と、
    前記給電ロッドに設けられ前記空隙部にガスを供給するガス通路と、
    前記電極板に設けられ前記空隙部から前記クリプトール粒ベッド部に前記ガスを供給す
    る複数の小孔と、を有する、
    請求項5記載の電熱式キューポラシステム。
  7. 前記キャリアガスは、酸化性ガス以外のガスである、
    請求項1記載の電熱式キューポラシステム。
  8. 前記キャリアガスは、不活性ガス、または還元性ガスである、
    請求項1記載の電熱式キューポラシステム。
  9. 前記クリプトール粒ベッド部は、鉛直上方から見て、中央の円形状粒域部と、その周囲に120°間隔で放射状に設けられた3つの扇形状粒域部とを有し、
    前記電極板は、断面円弧状であり、
    前記各扇形状粒域部の半径方向外方の端面に前記電極板が接触している、
    請求項5記載の電熱式キューポラシステム。
  10. 前記クリプトール粒ベッド部の下側に溶湯受が設けられ、
    前記溶湯受が、前記クリプトール粒ベッド部の中央部分の下側に配置されクリプトール粒を保持する本体受部と、前記本体受部より半径方向外方に延び溶融物を外部に排出する出湯樋部とを有する、
    請求項5記載の電熱式キューポラシステム。
  11. 前記溶湯受の本体受部中央を貫通してアース電極が設けられている、
    請求項10記載の電熱式キューポラシステム。
  12. 前記電極板は、それぞれ前記各扇形状粒域部の、半径方向外方の端面に対して、端面全体を覆うように設けられている、
    請求項9記載の電熱式キューポラシステム。
  13. 前記本体受部は、貫通孔を有する周回壁部が設けられた皿形状であり、
    前記出湯樋部は、通路を有する樋状であり、
    前記本体受部の周回壁部の内部が、前記貫通孔を通じて、前記出湯樋部の通路に接続されている、
    請求項10記載の電熱式キューポラシステム。
  14. 前記クリプトール粒には、
    コークスからなるクリプトール粒、黒鉛からなるクリプトール粒のいずれかが含まれる、
    請求項1記載の電熱式キューポラシステム。
  15. 前記クリプトール粒ベッド部において、
    前記円形状粒域部に、コークスからなるクリプトール粒が含まれ、
    前記扇形状粒域部に、黒鉛からなるクリプトール粒が含まれる、
    請求項9記載の電熱式キューポラシステム。
JP2023034063A 2023-03-06 2023-03-06 電熱式キューポラシステム Active JP7469832B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023034063A JP7469832B1 (ja) 2023-03-06 2023-03-06 電熱式キューポラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023034063A JP7469832B1 (ja) 2023-03-06 2023-03-06 電熱式キューポラシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7469832B1 true JP7469832B1 (ja) 2024-04-17

Family

ID=90667782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023034063A Active JP7469832B1 (ja) 2023-03-06 2023-03-06 電熱式キューポラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7469832B1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009145084A1 (ja) 2008-05-30 2009-12-03 アイシン高丘株式会社 金属溶解用ガスキュポラ
CN108253779A (zh) 2018-04-17 2018-07-06 广东北晟益通实业有限公司 等离子体熔炼冲天炉及其熔铁方法
JP7253857B1 (ja) 2022-11-10 2023-04-07 有限会社 ベイテック 三相クリプトール炉

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009145084A1 (ja) 2008-05-30 2009-12-03 アイシン高丘株式会社 金属溶解用ガスキュポラ
CN108253779A (zh) 2018-04-17 2018-07-06 广东北晟益通实业有限公司 等离子体熔炼冲天炉及其熔铁方法
JP7253857B1 (ja) 2022-11-10 2023-04-07 有限会社 ベイテック 三相クリプトール炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2189397C2 (ru) Способ производства рафинированного железа
AU769728B2 (en) High efficiency induction melting system
CA1297445C (en) Process for manufacturing moulded coke by electrical heating in a tank furnace and tank furnace for manufacturing said coke
JPH02112798A (ja) 廃棄物処理用溶融炉及びその加熱方法
JPS61502899A (ja) 連続製鋼法および装置
CN1087419A (zh) 金属加热与熔炼方法和金属熔炼设备
JP2024069933A (ja) 三相クリプトール炉
RU2296165C2 (ru) Способ прямого восстановления металлов из дисперсного рудного сырья и устройство для его осуществления
JP7469832B1 (ja) 電熱式キューポラシステム
US3950602A (en) Furnace installation operated by direct electrical heating according to the resistance principle in particular for preparation of silicon carbide
US3932173A (en) Inductially heated gas lift pump action method for melt reduction
US11965221B2 (en) Method and system for heating direct reduced iron (DRI) between a DRI source and processing equipment for the DRI
US3615349A (en) Production of alloys of iron
JPH101728A (ja) 酸化錫の還元処理方法及び装置
US3891427A (en) Method for melting prereduced ore and scrap
FI62232B (fi) Foerfarande foer elektroinduktiv vaermning av styckeformigt maerial i en reaktorkammare
US3813469A (en) Method for heating vacuum degassing container
US3975578A (en) Indirect arc metal melting furnace method
RU2157795C1 (ru) Способ получения силикатного расплава и устройство для его осуществления
RU2063598C1 (ru) Электропечь сопротивления
KR101159969B1 (ko) 전기로의 랜스 장치
RU2318876C1 (ru) Устройство для прямого восстановления металлов
WO2021116969A1 (en) Melting furnace and melting process
KR101185346B1 (ko) 전기로용 가탄 랜스
JPH01500152A (ja) 誘導プラズマ炉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230721

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7469832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150