JP7469763B2 - 防振負荷材ユニット及び防振負荷材装置 - Google Patents
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Description
[1]荷を支持する横長の負荷材(1)と、該負荷材(1)を、その両端を介して荷載置部に固定する1対の固定金具(2)を備えた防振負荷材ユニットであって、
負荷材(1)は、荷が載置される上部部材(3a)と、両端が1対の固定金具(2)に連結固定される下部部材(3b)と、上部部材(3a)と下部部材(3b)間に介在し、下部部材(3b)に対して上部部材(3a)を支持する緩衝体(4)を備え、
各固定金具(2)は、上部部材(3a)の端部を囲むようにして荷載置部に固定される金具本体(5)と、上部部材(3a)の端部と金具本体(5)内面との間に介在するように金具本体(5)に内張された緩衝材(6)を備えることを特徴とする防振負荷材ユニット。
[3]上記[2]の防振負荷材ユニットにおいて、上部部材(3a)が長手方向に沿ってガイドレール部(30)を有し、該ガイドレール部(30)に、金具(7)をレール長手方向移動可能に設けるとともに、金具(7)をガイドレール部(30)の任意の移動位置で固定できるようにしたことを特徴とする防振負荷材ユニット。
[4]上記[1]~[3]のいずれかの防振負荷材ユニットにおいて、緩衝体(4)が樹脂製の緩衝材(40)からなり、
該緩衝材(40)は、上部部材(3a)と下部部材(3b)に対して少なくとも水平方向に動いて変位しないように、上部部材(3a)と下部部材(3b)に係止されることを特徴とする防振負荷材ユニット。
[6]上記[4]の防振負荷材ユニットにおいて、緩衝材(40)と上部部材(3a)及び下部部材(3b)がそれぞれ接着されることにより、緩衝材(40)が上部部材(3a)と下部部材(3b)にそれぞれ係止されることを特徴とする防振負荷材ユニット。
[7]上記[1]~[3]のいずれかの防振負荷材ユニットにおいて、緩衝体(4)がコイルスプリング(41)とその内側に配置された減衰材(42)からなり、
コイルスプリング(41)は、両端が上部部材(3a)と下部部材(3b)にそれぞれ係止されることを特徴とする防振負荷材ユニット。
[9]上記[8]の防振負荷材装置において、少なくとも一部の防振負荷材ユニット(A)の上部部材(3a)に、上部部材(3a)に載置された荷を拘束して上部部材(3a)に係止するために用いる荷拘束用の金具(7)を設けたことを特徴とする防振負荷材装置。
[10]上記[9]の防振負荷材装置において、上部部材(3a)が長手方向に沿ってガイドレール部(30)を有し、該ガイドレール部(30)に、金具(7)をレール長手方向移動可能に設けるとともに、金具(7)をガイドレール部(30)の任意の移動位置で固定できるようにしたことを特徴とする防振負荷材装置。
[12]上記[8]~[10]のいずれかの防振負荷材装置において、床材(9)が、複数の防振負荷材ユニット(A)の上部部材(3a)に跨って支持されるように、複数の上部部材(3a)の上に配置されて上部部材(3a)に固定され、床材(9)の上面により荷の載置面が構成されるようにしたことを特徴とする防振負荷材装置。
[13]上記[8]~[12]のいずれかの防振負荷材装置において、荷載置部が、腰下又はパレットにおいて荷が載置される部位、物品輸送容器又は物品輸送手段の床部のいずれかであることを特徴とする防振負荷材装置。
本発明の防振負荷材ユニットは、通常、複数基を1セットとして使用される。すなわち、複数基の防振負荷材ユニットを、例えば、腰下やパレットなどの荷載置部x(荷が載置される部位)に並列状に設置して防振負荷材装置を構成する。
この防振負荷材ユニットは、荷(以下「物品」という場合がある。)を支持する横長(梁状)の負荷材1と、この負荷材1を、その両端を介して腰下やパレットなどの荷載置部xに固定する1対の固定金具2を備えている。
上部部材3aと下部部材3bは、それぞれ所定の長さを有する細長い部材(本実施形態では金属製の部材)で構成されている。これらの部材は、負荷材としての強度を確保するため、幅方向の断面形状が溝形か若しくは溝形を含む形状となっている。
上部部材3aは、幅方向の断面形状が下向き溝形(アングル形状)の本体部31と、その上部に連成され、幅方向の断面形状が門型のレール構成部32からなり、このレール構成部32の幅方向中央位置に、上部部材長手方向に沿ったスリット状のガイド孔300が貫設されることで、ガイドレール部30が構成されている。
下部部材3bは、幅方向の断面形状が上向き溝形(アングル形状)の部材で構成されている。この下部部材3bは、その両端部がそれぞれ固定金具2(後述する金具本体5)にボルト・ナット12で連結固定されている。
なお、緩衝体4(緩衝体40)は、適切な防振作用が得られ、且つ下部部材3bに対して上部部材3a(及び上部部材3aに載置される荷)を適切に支持できるのであれば、その配置形態に制限なく、例えば、配置を2~3箇所とする、負荷材1の全長に沿って配置する、負荷材長手方向の位置に応じて異なる長さの緩衝体4を配置する、など種々の形態としてよい。なお、緩衝体4(緩衝材40)を負荷材1の全長に沿って配置すると、偏荷重の場合にも荷を安定して支持することができる利点がある。
防振材である緩衝材40の材質は特に制限はないが、特に、比較的高い防振性能を有するポリウレタンエラストマー、防振ゴムなどが好ましく、そのなかでも、固有振動数を低くすることができ、成分組成を変えることで広い荷重範囲に適切な緩衝効果が得られるエーテル系の発泡ポリウレタンエラストマーが好ましい。
また、緩衝材40の平面サイズ(面積)や厚さも特に制限はないが、一般には、平面サイズは50cm2(例えば5cm×10cm)~1000cm2(例えば20cm×50cm)程度、厚みは1cm~10cm程度が適当である。
なお、上部部材3aの下面と下部部材3bの上面にそれぞれ設けられる凸部11(凸部からなる部位11)は、上部部材3aの下面と下部部材3bの上面にそれぞれ突片を接合することで構成してもよいし、金属材である上部部材3aと下部部材3bをそれぞれ成形加工することで構成してもよい。
緩衝材40は、上部部材3aと下部部材3bに対してそれぞれ接着剤で接着することにより、上部部材3aと下部部材3bにそれぞれ係止されるようにしてもよい。ただし、本実施形態のように、凹部10と凸部11を利用して緩衝材40を上部部材3aと下部部材3bに機械的に係止することにより、荷の荷重や防振効果などに応じて緩衝材40を容易に交換できる利点があり、例えば、荷の荷重に応じて緩衝材40の長さを変えるなどの対応も簡単にできる。
金具本体5は、その内側に挿入される上部部材3aの端部の上面、両側面及び端面を覆うケース状の本体部50と、この本体部50の下端の両側に連成された1対のフランジ部51から構成される。すなわち、ケース状の本体部50は、上部部材3aの端部の上面、両側面及び端面とそれぞれ相対する上面部52、両側面部53及び端面部54で構成され、両側面部53の下端にフランジ部51が連成されている。各フランジ部51には、金具本体5を荷載置部xにネジ止めするためのネジ挿通孔(図示せず)が貫設されている。金具本体5は、このネジ挿通孔を介してネジ13により荷載置部xに固定される。また、金具本体5の本体部50の下部位置には、下部部材3bの端部がボルト・ナット12で連結固定されている。
防振材である緩衝材6の材質は特に制限はないが、特に、比較的高い防振性能を有するポリウレタンエラストマー、防振ゴムなどが好ましく、そのなかでも、エーテル系の発泡ポリウレタンエラストマーが好ましい。また、緩衝材6の厚さも特に制限はないが、一般には1cm~10cm程度が適当である。
緩衝材6は、腰下やパレットなどの荷載置部x側に大きな振動や衝撃が生じた場合、固定金具2の金具本体5と上部部材3aの端部との間でその振動や衝撃を吸収し、上部部材3aに載置された荷(物品)に伝わらないようにする。すなわち、緩衝材6は、緩衝体4(緩衝材40)と協働することで、荷載置部x側からの振動や衝撃が上部部材3aに載置された荷に伝わらないようにするので、高い防振効果を得ることができる。
本実施形態の上部部材3aが備える荷拘束用の金具7(以下「金具7A」という。)は、上部部材3aに載置された荷に掛け渡されたラッシングベルトなどの端部を引っ掛けて係止するための1対の掛止用金具(フックなどを係止するためのリングを有する掛止用部材)である。
図5に示すように、金具7A(掛止用金具)は、上部にベルト掛止用のリング70を備えるとともに、金具7Aをガイドレール部30に沿ってスライド移動させ且つ任意の移動位置で固定するためのスライド・固定用手段71として、金具下部にボルト710とこのボルト710に取り付けられるナット711を備えている。
この金具7Aは、スライド・固定用手段71であるボルト710をガイドレール部30を構成するスリット状のガイド孔300に対して上下に挿通させ、このボルト710にナット711を装着することにより、ガイドレール部30にスライド移動可能(位置調整可能)に取り付けられるとともに、ボルト710に対してナット711を締め込むことで、ガイドレール部30の任意の移動位置で着脱可能に固定できる。
図8~図10は、本発明の防振負荷材ユニットの他の実施形態を示すものであり、図8は全体斜視図、図9は防振負荷材ユニットを構成する荷拘束用の金具とその取付構造を部分的に示す側面図、図10は図9のd-d線に沿う断面図である。
本実施形態の上部部材3aが備える荷拘束用の金具7(以下「金具7B」という。)は、上部部材3aに載置された荷(物品)を負荷材長手方向において両側から挟んで拘束する1対の金具である。
金具7Bは、上部部材3aの上面にスライド移動可能に当接するスライド基部72と、このスライド基部72の一端側に立設され、上部部材3aに載置された荷(物品)の側部に当接する拘束部73を備えており、本実施形態ではL型アングル材で構成されている。さらに、金具7Bをガイドレール部30に沿ってスライド移動させ且つ任意の移動位置で着脱可能に固定するためのスライド・固定用手段71として、ボルト712とこのボルト712に取り付けられるナット713を備えている。スライド基部72には、ボルト712を挿通させるためのボルト挿通孔720が形成されている。なお、拘束部73の荷拘束面にはクッション材730が貼設されている。
この金具7Bは、ガイドレール部30に沿ってスライド移動させて、上部部材3aに載置された荷(物品)の側部に拘束部73を当接させた後、スライド・固定用手段71でその位置に着脱可能に固定することで、負荷材長手方向において荷(物品)を両側から挟んで拘束する。
本実施形態の上部部材3aが備える荷拘束用の金具7(以下「金具7C」という。)は、上部部材3aに載置された荷(物品)のアジャスターを拘束するための1対の金具であり、特に、ラッシングベルト(荷に掛け渡され、端部が図5に示すような金具7Aに掛止されるベルト)を使用できない荷(物品)の輸送に好適なものである。
この金具7Cも、スライド・固定用手段71であるボルト712を、ボルト挿通孔740とガイドレール部30を構成するスリット状のガイド孔300に対して上下に挿通させ、このボルト712にナット713を装着することにより、ガイドレール部30にスライド移動可能(位置調整可能)に取り付けられるとともに、ボルト712に対してナット713を締め込むことで、ガイドレール部30の任意の移動位置で着脱可能に固定できる。
例えば、物品が4~6本程度のアジャスターaを有する場合、本実施形態の防振負荷材ユニットは、1対の金具7Cが4~6本のアジャスターaのうちの2本を上記のように拘束するので、防振負荷材ユニットが2~3基あれば、物品の4~6本のアジャスターaが金具7Cにより水平方向・上下方向で拘束された状態となる。このため、ラッシングベルトを用いることなく、物品を負荷材1に拘束・係止(固定)することができる。
本実施形態の上部部材3aが備える荷拘束用の金具7(以下「金具7D」という。)は、上部部材3aに載置された荷(物品)を負荷材長手方向と直交する方向において両側から挟んで拘束する1対の金具である。
金具7Dは、上部部材3aの上面にスライド移動可能に当接するスライド基部76と、このスライド基部76の一端側に立設され、上部部材3aに載置された荷(物品)の側部に当接する拘束部77を有しており、本実施形態ではL型アングル材で構成されている。さらに、金具7Dをガイドレール部30に沿ってスライド移動させ且つ任意の移動位置で着脱可能に固定するためのスライド・固定用手段71として、ボルト712とこのボルト712に取り付けられるナット713を備えている。スライド基部76には、ボルト712を挿通させるための2つのボルト挿通孔760が、スライド基部長手方向に沿って長穴状に形成されている。なお、拘束部77の荷拘束面には、クッション材770が貼設されている。
この金具7Dは、ガイドレール部30に沿ってスライド移動させるとともに、長穴状のボルト挿通孔760を利用して負荷材長手方向と直交する方向で位置調整することにより、上部部材3aに載置された荷(物品)の側部に拘束部77を当接させた後、スライド・固定用手段71によりその位置に着脱可能に固定することで、負荷材長手方向と直交する方向において荷(物品)を両側から挟んで拘束する。
この実施形態は、負荷材1を構成する上部部材3aと下部部材3bを木材で構成したものであり、このため、上部部材3aにはガイドレール部30は設けず、1対の金具7A(掛止用金具)を上部部材3aに固定的に設けている。
その他の構成は、図1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態のように負荷材1を構成する上部部材3aと下部部材3bを木材で構成することにより、安価な防振負荷材ユニットとすることができ、荷の輸送コストも低減できる利点がある。
この実施形態は、緩衝体4をコイルスプリング41とその内側に配置された減衰材42(粘弾性体)で構成したものであり、このような形態でコイルスプリングと減衰材を組み合わせた緩衝体は、いわゆる防振マウントとしても広く使用されている。この緩衝体4は、荷重を支えるコイルスプリング41と振動を吸収する減衰材42が協働することにより、所望の防振作用を得ることができる。
上部部材3aの下面と下部部材3bの上面の複数箇所には、それぞれコイルスプリング41の端部を係止するための短柱状の突起34a,34bが設けられ(上部部材3aと下部部材3bの各本体に一体形成されている)、この突起34a,34bがコイルスプリング41の端部に嵌ることにより、コイルスプリング41の両端が上部部材3aと下部部材3bにそれぞれ係止されている。
なお、本実施形態は金具7(例えば、金具7A~7D)やこれを取り付けるためのガイドレール部30を備えていないが、さきに述べた各実施形態と同様に、これらを備えることができる。また、図19~図23では、固定金具2を荷載置部xに固定するためのネジ13の図示は省略してある。
また、緩衝体4の防振機能の面からは、上部部材3aに荷が載置されない状態では、減衰材42の上端は上部部材3a(突起34a)には接触せず(図23参照)、一方、上部部材3aに荷が載置された状態では、コイルスプリング41が圧縮されることで、減衰材41の上端が上部部材3a(突起34a)に接触するように構成するのが好ましい。
その他の構成は、図1の実施形態などと同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この場合、荷載置部xとしては、腰下又はパレットなどにおいて荷が載置される部位、物品輸送容器や物品輸送手段の床部などが挙げられるが、これらに限定されない。ここで、物品輸送容器とは、主にコンテナ類であるが、これに限定されない。コンテナ類としては、例えば、ドライコンテナ、航空用コンテナ、鉄道コンテナ、フラットラックコンテナなどが挙げられる。また、物品輸送手段とは、トラック荷台、トレーラー荷台、船舶貨物室、貨車貨物室、航空機貨物室、牽引移動式パレットなどが挙げられるが、これらに限定されない。
この実施形態は、腰下Bの荷載置部xに5基の防振負荷材ユニットA(以下単に「ユニットA」という。)を並列状に設置して防振負荷材装置を構成したものであり、5基のユニットAの負荷材1(上部部材3a)の上に物品gが載置される。各ユニットAの負荷材1(上部部材3a)は、さきに説明した金具7A~7Dのうちの1種又は2種を備え、載置された物品g(荷)を上部部材3aに拘束・係止(固定)するために使用する。
両端のユニットA1とユニットA5は、各1対の金具7Cと金具7Dを備えており、1対の金具7Cで物品gの2本のアジャスターaを拘束するとともに、1対の金具7Dで物品gを負荷材長手方向と直交する方向において両側から挟んで拘束する。
中央のユニットA3は、金具7Cを備えており、1対の金具7Cで物品gの2本のアジャスターaを拘束する。
なお、本実施形態(後述する図25の実施形態も同様。)では、ユニットA1~A5のうちユニットA1,A3,A5の負荷材1(上部部材3a)に物品gのアジャスターaが載せられ、ユニットA2,A4の負荷材1(上部部材3a)に物品gの本体部(アジャスターaが無い本体部分)が載せられるので、ユニットA2,A4の下部にはかさ上げ用の補助負荷材100が設けられ、ユニットA2,A4の高さをかさ上げしている。
この実施形態は、ラッシングベルトeを使用できない物品gを対象とする場合のものであり、いずれのユニットAの負荷材1(上部部材3a)も金具7Aは備えていない。図24の実施形態との違いは、両端から2番目のユニットA2とユニットA4は各1対の金具7Bのみを備えており、この1対の金具7Bで物品gを負荷材長手方向において両側から挟んで拘束する。
その他の構成は、図24の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図24及び図25の実施形態はあくまで例示であり、本発明の防振負荷材装置におけるユニットAの形態や、各ユニットAが備える金具7の種類は任意である。また、さきに述べたように、一部のユニットAについては金具7が必要ないことがあり、そのようなユニットAには金具7は設けられない。
なお、図24及び図25は、本発明の防振負荷材装置を木製の腰下に適用したものであるが、本発明装置は、金属製の腰下やパレットにも問題なく適用できる。
この実施形態は、隣り合うユニットAの上部部材3a間に板材8が架け渡され、複数の上部部材3aと板材8の上面により荷載置面が構成されるようにしたものであり、異なる種類の荷(物品)を混載するような場合に適している。
この実施形態では、使用するユニットAの基数及び板材8の幅などを選択することにより、所望の広さの荷載置面を形成することができる。
板材8は、板材差し込み部33に差し込む部分を段付きで薄くし、板材8を板材差し込み部33に差し込んだ状態で、板材8の上下面と板材差し込み部33の上下面が面一となるようにしている。板材8は、通常、ベニヤ板などの木材で構成されるが、これに限らず樹脂板などで構成してもよい。また、板材差し込み部33とこれに差し込まれる板材8の側端部は、必要に応じて接着剤などで固着される。
なお、図示しないが、各ユニットの上部部材3aには、必要に応じて、さきに説明したような金具7(例えば、金具7A~7Dの1種以上)が設けられる。各金具7は、上部部材3aのガイドレール部30にスライド移動可能に設けてもよいし、ガイドレール部30がない場合には、上部部材3aに固定的に設けてもよい。
この実施形態は、床材9(フロア材)が、複数のユニットAの上部部材3aに跨って支持されるように、複数の上部部材3aの上に配置されて上部部材3aに固定され、床材9の上面により荷の載置面が構成されるようにしたものであり、この実施形態も異なる種類の荷(物品)を混載するような場合に適している。また、物品によっては負荷材に直に載せない方がよいものもあるので、そのような物品の輸送にも適している。
なお、本実施形態では、各ユニットAの固定金具2はネジ13で荷載置部x(床部)に固定されているが、図31と同様の方式で荷載置部xに固定するようにしてもよい。
2 固定金具
3a 上部部材
3b 下部部材
4 緩衝体
5 金具本体
6 緩衝材
7,7A,7B,7C,7D 金具
8 板材
9 床材
10,11 部位
12 ボルト・ナット
13 ネジ
14 ボルト
15 ナット
30 ガイドレール部
31 本体部
32 レール構成部
33 板材差し込み部
34a,34b 突起
40 緩衝材
41 コイルスプリング
42 減衰材
50 本体部
51 フランジ部
52 上面部
53 側面部
54 端面部
70 リング
71 スライド・固定用手段
72 スライド基部
73 拘束部
74 スライド基部
75 拘束部
76 スライド基部
77 拘束部
90 ボルト挿通孔
100 貫通孔
300 ガイド孔
330,331 板部
510 係止用金具
710 ボルト
711 ナット
712 ボルト
713 ナット
720 ボルト挿通孔
730 クッション材
740 ボルト挿通孔
750 水平部
751 アーム部
752 切り欠き溝部
760 ボルト挿通孔
770 クッション材
A,A1,A2,A3,A4,A5 防振負荷材ユニット
x 荷載置部
Claims (13)
- 荷を支持する横長の負荷材(1)と、該負荷材(1)を、その両端を介して荷載置部に固定する1対の固定金具(2)を備えた防振負荷材ユニットであって、
前記負荷材(1)は、荷が載置される上部部材(3a)と、両端が前記1対の固定金具(2)に連結固定される下部部材(3b)と、該上部部材(3a)と該下部部材(3b)間に介在し、該下部部材(3b)に対して該上部部材(3a)を支持する緩衝体(4)を備え、
前記各固定金具(2)は、前記上部部材(3a)の端部を囲むようにして前記荷載置部に固定される金具本体(5)と、該上部部材(3a)の端部と該金具本体(5)内面との間に介在するように該金具本体(5)に内張された緩衝材(6)を備えることを特徴とする防振負荷材ユニット。 - 前記上部部材(3a)に、該上部部材(3a)に載置された荷を拘束して該上部部材(3a)に係止するために用いる荷拘束用の金具(7)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の防振負荷材ユニット。
- 前記上部部材(3a)が長手方向に沿ってガイドレール部(30)を有し、該ガイドレール部(30)に、前記金具(7)をレール長手方向移動可能に設けるとともに、該金具(7)を該ガイドレール部(30)の任意の移動位置で固定できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の防振負荷材ユニット。
- 前記緩衝体(4)が樹脂製の緩衝材(40)からなり、
該緩衝材(40)は、前記上部部材(3a)と前記下部部材(3b)に対して少なくとも水平方向に動いて変位しないように、該上部部材(3a)と該下部部材(3b)に係止されることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の防振負荷材ユニット。 - 前記緩衝材(40)に設けられた凹部又は/及び凸部からなる部位(10)と前記上部部材(3a)及び前記下部部材(3b)にそれぞれ設けられた凸部又は/及び凹部からなる部位(11)が嵌り合うことにより、該緩衝材(40)が、該上部部材(3a)と該下部部材(3b)に対して水平方向に動いて変位しないように、該上部部材(3a)と該下部部材(3b)に係止されることを特徴とする請求項4に記載の防振負荷材ユニット。
- 前記緩衝材(40)と前記上部部材(3a)及び前記下部部材(3b)がそれぞれ接着されることにより、該緩衝材(40)が該上部部材(3a)と該下部部材(3b)にそれぞれ係止されることを特徴とする請求項4に記載の防振負荷材ユニット。
- 前記緩衝体(4)がコイルスプリング(41)とその内側に配置された減衰材(42)からなり、
該コイルスプリング(41)は、両端が前記上部部材(3a)と前記下部部材(3b)にそれぞれ係止されることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の防振負荷材ユニット。 - 請求項1に記載の防振負荷材ユニット(A)を複数基備え、該複数基の防振負荷材ユニット(A)が前記荷載置部に並列状に設置されることを特徴とする防振負荷材装置。
- 少なくとも一部の前記防振負荷材ユニット(A)の前記上部部材(3a)に、該上部部材(3a)に載置された荷を拘束して該上部部材(3a)に係止するために用いる荷拘束用の金具(7)を設けたことを特徴とする請求項8に記載の防振負荷材装置。
- 前記上部部材(3a)が長手方向に沿ってガイドレール部(30)を有し、該ガイドレール部(30)に、前記金具(7)をレール長手方向移動可能に設けるとともに、該金具(7)を該ガイドレール部(30)の任意の移動位置で固定できるようにしたことを特徴とする請求項9に記載の防振負荷材装置。
- 板材(8)が、隣り合う前記防振負荷材ユニット(A)の前記上部部材(3a)間に架け渡され、該複数の上部部材(3a)と該板材(8)の上面により荷の載置面が構成されるようにしたことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の防振負荷材装置。
- 床材(9)が、前記複数の防振負荷材ユニット(A)の前記上部部材(3a)に跨って支持されるように、該複数の上部部材(3a)の上に配置されて該上部部材(3a)に固定され、該床材(9)の上面により荷の載置面が構成されるようにしたことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の防振負荷材装置。
- 前記荷載置部が、腰下又はパレットにおいて荷が載置される部位、物品輸送容器又は物品輸送手段の床部のいずれかであることを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の防振負荷材装置。
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