JP7468215B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
LOS-MIMO(Line Of Sight - Multiple Input Multiple Output)は、送受信アンテナが見通し線上(Line Of Sight:LOS)の関係にあるとき、アンテナの幾何学的な配置条件によって通信容量の増大を可能にする無線通信方法である。
MIMO(Multiple Input Multiple Output)は、一般的には見通し外(Non Line Of Sight:NLOS)環境を対象とし、環境に応じてアンテナ間で異なるチャネル状態を利用することにより、アンテナ数倍に近い通信容量を得ることができる技術である。
一方、LOS-MIMOは、LOS環境であってもアンテナの配置条件によって高い伝送効率を期待できる技術である。また、LOS-MIMOには、幾何学的なアンテナの配置によってシステムを簡易化することができる可能性がある。例えば、LOS-MIMOは、搭載容量が限られたドローンなどの無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle:UAV)を用いた無線通信システムへの利用が期待されている。(例えば、非特許文献1,2参照)。
K.Nishimori, N.Honma, T.Seki and K.Hiraga, "On the Transmission Method for Short-Range MIMO Communication," IEEE Transactions on Vehicular Technology, March 2011, vol.60, no.3, pp.1247-1251, <https://ieeexplore.ieee.org/document/5711700/> Eric Torkildson, Bharath Ananthasubramaniam, Upamanyu Madhow, and Mark Rodwell, "Millimeter-wave MIMO: Wireless Links at Optical Speeds", [online], <https://www.ece.ucsb.edu/Faculty/rodwell/publications_and_presentations/publications/Torkildoson_Allerton_2006.pdf>
しかしながら、LOS-MIMOは、送受信アンテナの位置関係が変化した場合、送受信間の距離に対して、通信容量が位相変動の影響を受けてしまう。そのため、LOS-MIMOは、送受信間の距離によっては通信容量が大幅に低減してしまうという問題があった。
本発明は、送受信間の距離が変化しても、通信容量が低減することを抑制することができる無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる無線通信システムは、少なくとも一方が複数のアンテナ素子を有し、少なくとも一方が移動可能にされた送信局及び受信局がLOS-MIMO通信を行う無線通信システムにおいて、前記送信局と前記受信局との距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、前記距離情報取得部が取得した距離情報を用いて、配列方向が直線的になるように配列されたリニアアレー構造となっている複数の前記アンテナ素子の中で前記アンテナ素子間の間隔が不均一となる前記アンテナ素子の組合せごとに、前記送信局と前記受信局との間の通信容量を算出する通信容量算出部と、前記通信容量算出部が算出した通信容量が最大となる前記アンテナ素子の組合せを選択する選択部と、前記選択部が選択した前記アンテナ素子の組合せを用いて、前記送信局及び前記受信局がLOS-MIMO通信を行うように制御する制御部とを有することを特徴とする。
また、本発明の一態様にかかる無線通信方法は、少なくとも一方が複数のアンテナ素子を有し、少なくとも一方が移動可能にされた送信局及び受信局がLOS-MIMO通信を行う無線通信方法において、前記送信局と前記受信局との距離を示す距離情報を取得する距離情報取得工程と、取得した距離情報を用いて、配列方向が直線的になるように配列されたリニアアレー構造となっている複数の前記アンテナ素子の中で前記アンテナ素子間の間隔が不均一となる前記アンテナ素子の組合せごとに、前記送信局と前記受信局との間の通信容量を算出する通信容量算出工程と、算出した通信容量が最大となる前記アンテナ素子の組合せを選択する選択工程と、選択した前記アンテナ素子の組合せを用いて、前記送信局及び前記受信局がLOS-MIMO通信を行うように制御する制御工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、送受信間の距離が変化しても、通信容量が低減することを抑制することができる。
(a)は、無線通信システムの概要を示す図である。(b)は、無線通信システムが有する機能の概要を示す図である。 移動局が有する機能の具体例を示す機能ブロック図である。 移動局が有する機能の具体例を示す機能ブロック図である。 サブアレーの構成例を示す図である。 送受信距離と通信容量の関係を示すグラフである。 比較例の移動局間のLOS-MIMO通信を模式的に示す図である。 一実施形態にかかる無線通信システムにおけるLOS-MIMO通信を模式的に示す図である。 一実施形態にかかる無線通信システムにおけるチャネルを示す図である。 一実施形態にかかる無線通信システムにおけるチャネルを模式的に示す図である。 送受信距離と最適素子間隔の関係を示すグラフである。 サブアレーの構成例を模式的に示す図である。 従来のLOS-MIMO通信における送受信距離と通信容量の関係を示すグラフである。 一実施形態にかかる無線通信システムにおけるLOS-MIMO通信の送受信距離と通信容量の関係を示すグラフである。 従来技術の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。 2つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。 3つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。 4つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。 無線通信システムが行う第1動作例を示すフローチャートである。 無線通信システムが行う第2動作例を示すフローチャートである。 無線通信システムが行う第3動作例を示すフローチャートである。 受信局のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、図面を用いて無線通信システムの一実施形態を説明する。図1は、一実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を示す図である。図1(a)は、無線通信システム1の概要を示す図である。図1(b)は、無線通信システム1が有する機能の概要を示す図である。
図1に示すように、例えば、無線通信システム1は、移動局2及び移動局3を有する。移動局2は、例えばドローンなどの飛行機能部200が送信局20を図示しない制御装置の制御に応じて移動させるように構成されている。また、移動局3は、例えばドローンなどの飛行機能部300が受信局30を図示しない制御装置の制御に応じて移動させるように構成されている。
また、送信局20には、例えば複数のアンテナ素子21が設けられている。また、受信局30には、例えば複数のアンテナ素子31が設けられている。そして、移動局2及び移動局3は、複数のアンテナ素子21及び複数のアンテナ素子31が例えばMIMO-OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を送受信することにより、例えば見通し線上の距離Dの間隔をとって相互にLOS-MIMO通信を行う。
なお、無線通信システム1は、移動局2及び移動局3それぞれが送信局及び受信局の両方の機能を兼ね備えていてもよい。また、無線通信システム1は、移動局2及び移動局3の少なくとも一方が複数のアンテナ素子を有し、送信局20及び受信局30の少なくとも一方が移動可能にされた構成であってもよい。
次に、移動局2及び移動局3がそれぞれ有する機能の具体例について説明する。図2は、移動局2が有する機能の具体例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、移動局2は、送信局20が変調部22、信号結合部23、D/A変換部24、RF部25、ビーム形成部26及び制御部27を有する。なお、図2においては、移動局2が移動局3とLOS-MIMO通信を行うために要する主な機能ブロックのみを記載しており、一般的に無線局が備えるその他の機能ブロックについては記載していない。
変調部22は、MIMO-OFDMの変調処理を行い、変調した信号を信号結合部23に対して出力する。
信号結合部23は、変調部22などから入力された信号を、制御部27が制御するアンテナ素子21ごとに結合(図4,8,9,11等を用いて後述)させ、結合させた信号をD/A変換部24に対して出力する。
D/A変換部24は、信号結合部23から入力された信号をデジタル信号からアナログ信号に変換し、変換した信号をRF部25に対して出力する。
RF部25は、D/A変換部24から入力された信号に対し、増幅・周波数変更・フィルタリングなどのアナログ処理を施し、MIMO-OFDM信号としてビーム形成部26へ出力する。
ビーム形成部26は、RF部25から入力された信号に対し、制御部27の制御に応じて複数のアンテナ素子21が所定のビームを形成するように処理を行う。
制御部27は、移動局2を構成する各部を制御する。なお、制御部27が行う制御例については、図4以降の図面を用いて後述する。
また、送信局20は、位置算出部28及び位置情報取得部29などをさらに備えていてもよい。
例えば、位置算出部28は、図示しない管制システムなどから移動局2及び移動局3の少なくともいずれかの飛行先を示す情報を取得し、移動局2及び移動局3の少なくともいずれかの位置(例えば緯度経度情報)を算出する。
位置情報取得部29は、位置算出部28が算出した結果、又は、図示しないGPS(Global Positioning System)アンテナなどを介して、移動局2及び移動局3の少なくともいずれかの位置(例えば緯度経度情報)を取得し、取得した緯度経度情報などを信号結合部23に対して出力する。
図3は、移動局3が有する機能の具体例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、移動局3は、受信局30がビーム形成部32、RF部33、A/D変換部34、信号分割部35、復調部36、及び制御部37を有する。なお、図3においては、移動局3が移動局2とLOS-MIMO通信を行うために要する主な機能ブロックのみを記載しており、一般的に無線局が備えるその他の機能ブロックについては記載していない。
ビーム形成部32は、例えば複数のアンテナ素子31が受信した受信信号に対し、制御部37から入力される制御信号に応じて振幅と位相を変更する調整を行い、調整した信号(受信信号パターン)を合成してRF部33へ出力する。例えば、ビーム形成部32は、制御部37の制御に応じて、受信信号のシンボル内に複数の受信信号パターン(MIMO-OFDM信号)を出力する。
RF部33は、ビーム形成部32から入力されたMIMO-OFDM信号に対し、増幅・周波数変更・フィルタリングなどのアナログ処理を施し、処理した信号をA/D変換部34に対して出力する。
A/D変換部34は、RF部33から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変更し、信号分割部35に対して出力する。
信号分割部35は、例えば距離情報取得部350、通信容量算出部352、及び選択部354を有し、A/D変換部34から入力された信号を、制御部37が制御するアンテナ特性ごとに分割し、分割した信号を復調部36に対して出力する。
距離情報取得部350は、A/D変換部34又は距離算出部39から入力される情報に基づいて、送信局20と受信局30との距離を示す距離情報を取得する。
通信容量算出部352は、距離情報取得部350が取得した距離情報を用いて、例えばアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)が配置された間隔が異なるアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)の組合せ(サブアレー)ごとに、送信局20と受信局30との間の通信容量を算出する。
選択部354は、通信容量算出部352が算出した通信容量が最大となるアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)の組合せ(サブアレー)を選択し、選択した組合せを復調部36及び制御部37に対して出力する。なお、選択部354は、少なくとも3つ以上のアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)を含む組合せを選択するように構成されてもよい。
復調部36は、信号分割部35が分割した信号に対し、MIMO-OFDMの復調処理を行う。
制御部37は、移動局3を構成する各部を制御する。例えば、制御部37は、選択部354が選択したアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)の組合せを用いて、送信局20及び受信局30がLOS-MIMO通信を行うように制御する。なお、制御部37が行う制御例については、図4以降の図面を用いて後述する。
また、受信局30は、位置情報取得部38及び距離算出部39などをさらに備えていてもよい。
例えば、位置情報取得部38は、図示しないGPSアンテナなどを介して、移動局2及び移動局3の少なくともいずれかの位置(例えば緯度経度情報)を位置情報として取得し、取得した緯度経度情報などを距離算出部39に対して出力する。
距離算出部39は、位置情報取得部38が取得した緯度経度情報などの位置情報、又は、アンテナ素子31を介して取得した移動局2及び移動局3の位置を示す位置情報に基づいて、移動局2と移動局3との距離を算出し、算出した距離を示す距離情報を信号分割部35に対して出力する。
なお、無線通信システム1における移動局2及び移動局3の構成は、図2及び図3に示した例に限定されない。例えば、距離情報取得部350、通信容量算出部352、及び選択部354は、移動局3が備えることに限定されず、移動局2に設けられてもよいし、図示しない制御局や、移動局2及び移動局3の飛行情報を管制する管制システムなどに設けられてもよい。
次に、無線通信システム1の動作例について説明する。まず、上述したアンテナ素子31(又はアンテナ素子21)の組合せ(サブアレー)の例について説明する。図4は、サブアレーの構成例を示す図である。
図4に示すように、例えば移動局3のビーム形成部32に対し、4つのアンテナ素子31(素子数M=4)が接続されているとする。また、4つのアンテナ素子31により、2つの組合せ(サブアレー)が形成されているとする。なお、4つのアンテナ素子31を個別に特定するために、ここではアンテナ素子31-1~31-4として区別することとする。
例えば、アンテナ素子31-2,31-3は、素子間隔がdとなるように配置されて第1サブアレーを形成している。また、アンテナ素子31-1,31-4は、素子間隔がdとなるように配置されて第2サブアレーを形成している。
また、移動局2のビーム形成部26に対しても、例えば4つのアンテナ素子21(素子数M=4)が接続されているとする。
従来のLOS-MIMOでは、送信局と受信局との間の距離によって位相変動が生じ、図5に示したように送受信間の距離(送受信距離)に応じた通信容量の落ち込み(低減)が発生していた。図5に示した例では、送受信距離が50mになった場合、通信容量が大幅に低減し、通信が不可となっている。
また、図5に示した例では、図6に示した比較例の移動局4及び移動局5のように、送受信距離が50mになった場合に通信不可であっても、送受信距離が100mになった場合にはLOS-MIMO通信が可能である。
そこで、一実施形態にかかる無線通信システム1は、例えば移動局2及び移動局3がそれぞれ2つ以上のサブアレー(アンテナ素子の組合せ)を搭載し、サブアレーごとに送受信間距離に対する通信容量を計算し、最も通信容量が大きくなるサブアレーを選択してLOS-MIMOを行う。
例えば、無線通信システム1は、図7に示したように、送受信距離がDである場合には第1サブアレー(図4)を用いたLOS-MIMO通信を行い、送受信距離がDである場合には第2サブアレー(図4)に切り替えてLOS-MIMO通信を行う。このように、無線通信システム1は、アンテナ素子間隔が変化するようにサブアレーを選択して切替えることにより、周波数及び送受信間の距離が変化しても、通信容量が低減することを抑制することができる。
具体例として、無線通信システム1は、図8,9に示したように、サブアレーを選択してチャネルの固有値を一定にし、通信容量の理論上限を達成する。図8においては、送信素子n(アンテナ素子21のいずれか)及び受信素子m(アンテナ素子31のいずれか)によるLOSチャネルhmnは、下式(1)によって表される。
Figure 0007468215000001
ここで、λは波長、lmnは素子m,nによるノルムである。
また、全素子(全アンテナ素子)によるLOSチャネルHは、下式(2)によって表され、図9に示したチャネル6となる。
Figure 0007468215000002
このとき、チャネル6は、下式(3)に示した固有値となり、図10に例示した関係から送受信距離に対する最適素子間隔(アンテナ素子間隔)が求められる。
Figure 0007468215000003
次に、アンテナ素子の組合せ(サブアレー)の構成例についてさらに詳述する。図11は、サブアレーの構成例を模式的に示す図である。
図11に示すように、例えば、最も外側に配置されたアンテナ素子の組合せをアンテナ間距離dαのサブアレー(#α)とし、内側へ順次にアンテナ間距離dβ1のサブアレー(#β1)、及びアンテナ間距離dβ2のサブアレー(#β2)等を設定する。
サブアレー(#α)におけるアンテナ間距離dαは、下式(4)によって表される。
Figure 0007468215000004
ここで、Dは送受信間距離[m]、λは波長[m]、Mは素子数である。送受信間距離Dは、各サブアレーの中心点間の距離であり、すべてのサブアレーで一致する。
また、上式(4)を変形した下式(5)は、チャネル容量が最大化する最大の送受信距離Dに相当する。
Figure 0007468215000005
サブアレー(#α)以外のサブアレーにおけるアンテナ間距離をdとしたとき、送受信間距離Dとの関係は、上式(5)及び自然数iを用いて下式(6)となる。
Figure 0007468215000006
自然数iを用いた上式(6)に対し、式(5)はi=1の場合を示し、チャネル容量は、i=1で最大値、i=2で極小値、i=3で極大値をとる。すなわち、チャネル容量は、i=奇数で極大値を、i=偶数で極小値をとる。
よって、無線通信システム1は、送受信間の距離に応じて通信容量が低減することを抑制するために、サブアレー(#β1),サブアレー(#β2)・・・では、i=偶数を用いる。
この場合、下式(7)からdβ(dβ1,dβ2・・・)を決定する。ここでは、i’=i=偶数である。
Figure 0007468215000007
例えば、図12に示したように、従来のLOS-MIMO通信では、アンテナ素子間隔100mに設定された移動局が下式(8),(9)の条件を満たす場合、送受信間の距離が3.125m、6.25m、12.5m、25m、50mのときに通信容量が大幅に低減する。
Figure 0007468215000008
Figure 0007468215000009
これに対し、無線通信システム1は、例えば6つのアンテナ素子を切替えてLOS-MIMO通信を行った場合、図13に示したように、送受信間の距離が変化しても、通信容量が低減してしまうことを抑制することができる。このとき、上式(9)のアンテナ素子間隔は、図12に示した場合よりも相関が低下している。
次に、図14~17を用いて、サブアレーに用いるアンテナ素子数と、通信容量の低減を抑制する効果との関係を説明する。
図14は、上式(8)の条件を満たす場合(従来技術)の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。図15は、2つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。図16は、3つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。図17は、4つのアンテナ素子を切替えた場合の送受信距離に対する通信容量の低減を例示するグラフである。
図14及び図15を対比すると、2つのアンテナ素子を切替えた場合には、従来技術に対して共通する通信容量の低減が生じているものの、通信容量の低減が抑制されている。また、図16,17に示したように、アンテナ素子が3つ以上切替えられた場合には、さらに通信容量の低減が抑制されている。
次に、図18~20を用いて、無線通信システム1が行う3つの動作例を説明する。図18は、無線通信システム1が行う第1動作例を示すフローチャートである。図18に示すように、無線通信システム1は、例えば移動局3がまずサブアレーごとの送受信間距離を読み込む(S100)。
その後、例えば移動局3は、サブアレーごとの通信容量を算出し(S110)、通信容量を最大化するサブアレーを選択して(S120)、移動局2との間でLOS-MIMO通信を行う。
また、無線通信システム1は、飛行している移動局2及び移動局3について、飛行先の送受信間距離をサブアレーごとに計算しておき、通信容量を最大化するサブアレーを予め定めることにより、通信容量が低減することを抑制してもよい。
図19は、無線通信システム1が行う第2動作例を示すフローチャートである。図19に示すように、無線通信システム1は、例えば移動局2及び移動局3がそれぞれGPSから自身の経度緯度を読み込む(S102)。
そして、例えば移動局3は、移動局2及び移動局3それぞれの経度緯度を取得して、サブアレーごとの送受信間距離を算出する(S104)。
その後、例えば移動局3は、サブアレーごとの通信容量を算出し(S110)、通信容量を最大化するサブアレーを選択して(S120)、移動局2との間でLOS-MIMO通信を行う。
例えば、無線通信システム1は、飛行している移動局2及び移動局3について、時間とその時点での緯度経度情報を併せて送信し、飛行先の緯度経度情報を予め予測計算してもよい。これにより、無線通信システム1は、未来の送受信間距離に対する通信容量を算出し、通信容量を最大化するサブアレーを予め定めて、通信容量が低減することを抑制してもよい。
図20は、無線通信システム1が行う第3動作例を示すフローチャートである。図20に示すように、無線通信システム1は、例えば管制システムなどから移動局2及び移動局3の飛行先を示す情報を取得し、移動局2及び移動局3の経度緯度情報を算出する(S103)。
そして、例えば移動局3は、移動局2及び移動局3それぞれの経度緯度を取得して、サブアレーごとの送受信間距離を算出する(S104)。
その後、例えば移動局3は、サブアレーごとの通信容量を算出し(S110)、通信容量を最大化するサブアレーを選択して(S120)、移動局2との間でLOS-MIMO通信を行う。
例えば、無線通信システム1は、飛行している移動局2及び移動局3の飛行情報を管制するシステムが導入されている場合、飛行先の緯度経度情報に対する送受信間距離を予め算出することができる。これにより、無線通信システム1は、未来の通信容量を算出し、通信容量を最大化するサブアレーを予め定めて、通信容量が低減することを抑制してもよい。
さらに、無線通信システム1は、測量機を活用するように構成されてもよい。例えば、無線通信システム1は、測量機により飛行している移動局2及び移動局3の緯度経度情報を取得する。そして、無線通信システム1は、時間と取得した緯度経度情報とを用いて、移動局2及び移動局3の飛行先の緯度経度情報を予め算出してもよい。そして、無線通信システム1は、受信局30を備えた移動局3に緯度経度情報を送信し、サブアレーごとに通信容量を算出し、通信容量を最大化するサブアレーを予め定めて、通信容量が低減することを抑制してもよい。
このように、無線通信システム1は、通信容量が最大となるアンテナ素子の組合せを選択して移動局2及び移動局3がLOS-MIMO通信を行うので、送受信間の距離が変化しても、通信容量が低減することを抑制することができる。
なお、移動局2及び移動局3が有する各機能は、それぞれ一部又は全部がハードウェアによって構成されてもよいし、CPU等のプロセッサが実行するプログラムとして構成されてもよい。
すなわち、本発明にかかる無線通信システム1を構成する移動局2(又は移動局3)が備える送信局20(又は受信局30)は、コンピュータとプログラムを用いて実現することができ、プログラムを記憶媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
図21は、受信局30のハードウェア構成例を示す図である。図21に示すように、受信局30は、例えば入力部70、出力部71、通信部72、CPU73、メモリ74及びHDD75がバス76を介して接続され、コンピュータとしての機能を備える。また、受信局30は、記憶媒体77との間でデータを入出力することができるようにされている。
入力部70は、例えばキーボード及びマウス等である。出力部71は、例えばディスプレイなどの表示装置である。通信部72は、例えば無線のネットワークインターフェースである。
CPU73は、受信局30を構成する各部を制御し、上述した計算等を行う。メモリ74及びHDD75は、データ等を記憶する記憶部を構成する。特に、メモリ74は、上述した計算に用いる各データを記憶する。記憶媒体77は、受信局30が有する機能を実行させる無線通信プログラム等を記憶可能にされている。
なお、受信局30を構成するアーキテクチャは図21に示した例に限定されない。また、送信局20も受信局30と同様の構成であってもよい。
以上述べた実施形態は、本発明の実施形態を例示的に示すものであって、限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様でも実施することができる。
1・・・無線通信システム、2・・・移動局、3・・・移動局、6・・・チャネル、20・・・送信局、21・・・アンテナ素子、22・・・変調部、23・・・信号結合部、24・・・D/A変換部、25・・・RF部、26・・・ビーム形成部、27・・・制御部、28・・・位置算出部、29・・・位置情報取得部、30・・・受信局、31,31-1~31-4・・・アンテナ素子、32・・・ビーム形成部、33・・・RF部、34・・・A/D変換部、35・・・信号分割部、36・・・復調部、37・・・制御部、38・・・位置情報取得部、39・・・距離算出部、70・・・入力部、71・・・出力部、72・・・通信部、73・・・CPU、74・・・メモリ、75・・・HDD、76・・・バス、77・・・記憶媒体、200・・・飛行機能部、300・・・飛行機能部、350・・・距離情報取得部、352・・・通信容量算出部、354・・・選択部

Claims (8)

  1. 少なくとも一方が複数のアンテナ素子を有し、少なくとも一方が移動可能にされた送信局及び受信局がLOS-MIMO通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記送信局と前記受信局との距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、
    前記距離情報取得部が取得した距離情報を用いて、配列方向が直線的になるように配列されたリニアアレー構造となっている複数の前記アンテナ素子の中で前記アンテナ素子間の間隔が不均一となる前記アンテナ素子の組合せごとに、前記送信局と前記受信局との間の通信容量を算出する通信容量算出部と、
    前記通信容量算出部が算出した通信容量が最大となる前記アンテナ素子の組合せを選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記アンテナ素子の組合せを用いて、前記送信局及び前記受信局がLOS-MIMO通信を行うように制御する制御部と
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送信局及び前記受信局の位置を示す位置情報を、GPSアンテナを用いて取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報を用いて、前記送信局と前記受信局との距離を算出する距離算出部と
    をさらに有し、
    前記距離情報取得部は、
    前記距離算出部が算出した距離に基づく距離情報を取得すること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信局及び前記受信局の少なくともいずれかの位置を、前記アンテナ素子を用いて算出する位置算出部をさらに有し、
    前記位置情報取得部は、
    前記位置算出部が算出した位置に基づく位置情報を取得すること
    を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記選択部は、
    3つ以上の前記アンテナ素子を含む組合せを選択すること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 少なくとも一方が複数のアンテナ素子を有し、少なくとも一方が移動可能にされた送信局及び受信局がLOS-MIMO通信を行う無線通信方法において、
    前記送信局と前記受信局との距離を示す距離情報を取得する距離情報取得工程と、
    取得した距離情報を用いて、配列方向が直線的になるように配列されたリニアアレー構造となっている複数の前記アンテナ素子の中で前記アンテナ素子間の間隔が不均一となる前記アンテナ素子の組合せごとに、前記送信局と前記受信局との間の通信容量を算出する通信容量算出工程と、
    算出した通信容量が最大となる前記アンテナ素子の組合せを選択する選択工程と、
    選択した前記アンテナ素子の組合せを用いて、前記送信局及び前記受信局がLOS-MIMO通信を行うように制御する制御工程と
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記送信局及び前記受信局の位置を示す位置情報を、GPSアンテナを用いて取得する位置情報取得工程と、
    取得した位置情報を用いて、前記送信局と前記受信局との距離を算出する距離算出工程と
    をさらに含み、
    前記距離情報取得工程では、
    算出した距離に基づく距離情報を取得すること
    を特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  7. 前記送信局及び前記受信局の少なくともいずれかの位置を、前記アンテナ素子を用いて算出する位置算出工程をさらに含み、
    前記位置情報取得工程では、
    算出した位置に基づく位置情報を取得すること
    を特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 前記選択工程では、
    3つ以上の前記アンテナ素子を含む組合せを選択すること
    を特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の無線通信方法。
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