JP7468107B2 - 電波強度推定装置、位置推定システム、位置推定方法、電波強度推定方法およびプログラム - Google Patents

電波強度推定装置、位置推定システム、位置推定方法、電波強度推定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、電波強度推定装置、位置推定システム、電波強度推定方法およびプログラムに関する。
対象空間の受信電波強度を推定し、推定した受信電波強度に基づいて、移動端末の位置を推定する技術が提案されている。たとえば特許文献1に記載の位置推定装置は、各無線基地局における無線信号の受信電力を距離に基づいて推定し、その減衰傾向が各無線基地局から取得した受信電力測定値の減衰傾向に適合する位置を地図上で探索することで、移動端末の位置を推定する。
ここで対象空間の受信電波強度を推定する方法としては、観測装置にて測定した観測値や観測量を用いる方法が知られている。たとえば特許文献2に記載の電波環境推定装置は、フロアのレイアウト情報を用いて算出した合成受信強度を入力情報とし、実測の受信状態情報を教師情報として学習した、入出力間の関係性情報に基づいてフロア内の電波強度を推定する。
特開2017-67529号公報 国際公開第2019/159965号
しかし上述の特許文献1に記載の方法では、受信電力を推定するための正確な模擬が難しいため、受信電力の推定精度および位置推定精度が十分でないという問題がある。
また上述の特許文献2に記載の方法では、教師データを取得するために対象空間に観測装置を多く配置する必要があり、大量の装置コストや設置コストが必要となる。また、特に稼働中の工場やオフィスでは設置できない領域があり、十分に教師データを取得することができない。このため、電波強度の推定精度が十分でないという問題がある。
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、電波強度の推定精度を向上させ、位置の推定精度を向上させることができる電波強度推定装置、位置推定システム、電波強度推定方法およびプログラムを提供することにある。
本開示の一態様にかかる電波強度推定装置は、取得部と、模擬電波強度計算部と、学習部と、対象電波強度計算部とを備える。前記取得部は、位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する。前記模擬電波強度計算部は、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。前記学習部は、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する。前記対象電波強度計算部は、学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する。
本開示の一態様にかかる位置推定システムは、電波強度推定装置と、位置推定器とを備える。前記電波強度推定装置は、取得部と、模擬電波強度計算部と、学習部と、対象電波強度計算部とを有する。前記取得部は、位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する。前記模擬電波強度計算部は、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。前記学習部は、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する。前記対象電波強度計算部は、学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する。前記位置推定器は、位置が既知でない第2観測装置にて受信された前記所定信号についての電波強度を示す第2観測電波強度のデータを取得し、前記第2観測電波強度と、計算された前記対象位置における電波強度とを比較して、前記第2観測装置の位置を推定する。
本開示の一態様にかかる電波強度推定方法は、取得ステップと、模擬電波強度計算ステップと、学習ステップと、対象電波強度計算ステップとを備える。前記取得ステップは、位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する。前記模擬電波強度計算ステップは、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。前記学習ステップは、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する。前記対象電波強度計算ステップは、学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する。
本開示の一態様にかかる電波強度推定プログラムは、取得ステップと、模擬電波強度計算ステップと、学習ステップと、対象電波強度計算ステップとをコンピュータに実行させる。前記取得ステップは、位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する。前記模擬電波強度計算ステップは、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。前記学習ステップは、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する。前記対象電波強度計算ステップは、学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する。
本開示により、電波強度の推定精度を向上させ、位置の推定精度を向上させることができる電波強度推定装置、位置推定システム、電波強度推定方法およびプログラムを提供することができる。
実施形態1にかかる電波強度推定装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2にかかる位置推定システムの構成の一例を示す図である。 実施形態2にかかる第1観測装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2にかかる第2観測装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2にかかる位置推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2にかかる電波強度推定装置の学習処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2にかかる電波強度推定装置の学習処理を説明するための図である。 実施形態2にかかる位置推定装置の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2にかかる電波強度推定装置の電波強度推定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態3にかかる位置推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態3にかかる電波強度推定装置の学習処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態4にかかる位置推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態4にかかる電波強度推定装置の表示部の表示の一例を示す図である。 実施形態1~4にかかるコンピュータの概略構成図である。
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、特許請求の範囲にかかる開示を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施形態1>
以下、図面を参照して本開示の実施形態1について説明する。図1は、実施形態1にかかる電波強度推定装置30の構成を示すブロック図である。電波強度推定装置30は、取得部31と、模擬電波強度計算部33と、学習部34と、対象電波強度計算部36とを備える。
取得部31は、位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する。
模擬電波強度計算部33は、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。
学習部34は、複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、対象位置における模擬電波強度とを用いて関係パラメータを学習する。ここで関係パラメータは、複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示す。また対象位置は、対象空間内で第2観測装置20が配置される可能性のある位置を示す。
対象電波強度計算部36は、学習した関係パラメータを用いて、複数の第1観測電波強度から、対象位置における電波強度を計算する。
このように実施形態1によれば、電波強度推定装置30は、地理空間情報に基づく模擬計算の結果を用いて関係パラメータを学習し、学習済の関係パラメータを用いて対象位置における電波強度を計算する。したがって関係パラメータは、対象空間内の要素間の相対的な位置関係を含む影響をより忠実に反映させたパラメータであり、電波強度推定装置30はこれに実測の電波強度を適用させることでより正確な電波強度を計算することができる。
また電波強度推定装置30は、関係パラメータの教師データとして模擬計算の結果を使用するため、設置できない領域の電波強度であっても容易に教師データを取得することができる。これにより電波強度推定装置30は、電波強度の推定精度を向上させることができる。そしてこれにより電波強度推定装置30は、後続の位置の推定処理の推定精度を向上させることができる。
<実施形態2>
次に図2~9を用いて、本開示の実施形態2について説明する。図2は、実施形態2にかかる位置推定システム1の構成の一例を示す図である。位置推定システム1は、対象空間において位置が既知でない観測装置の位置を推定するシステムである。
ここで対象空間は、位置推定システム1が位置を推定する対象となる空間領域であり、屋外または屋内の所定領域であってよい。一例として対象空間は、工場内の領域またはオフィス等の建物内のフロアであってよい。
位置推定システム1は、複数の第1観測装置10-1,10-2と、第2観測装置20と、位置推定装置4とを備え、これらがネットワーク8によって通信可能に接続される構成をとる。以下では、第1観測装置10-1,10-2を区別しない場合、第1観測装置10-1,10-2を単に第1観測装置10と呼ぶことがある。なお、ここでは、説明を簡単にするために、位置推定システム1に含まれる第1観測装置10および第2観測装置20の数をそれぞれ2つおよび1つとしているが、本開示はこれに限定されるものではない。
ネットワーク8は、インターネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)等の各種ネットワークまたはその組み合わせを含んで構成される。またネットワーク8は、インターネットと分離された専用回線を含んでもよい。なお本実施形態2ではネットワーク8は、インターネットである。
第1観測装置10は、その位置が既知であるコンピュータ等の観測装置である。第1観測装置10は、対象空間の所定位置に設置される。
各第1観測装置10は、信号発信源(不図示)から無線送信された所定信号を受信し、受信した所定信号についての電波強度を測定する。ここで、第1観測装置10により測定された電波強度を第1観測電波強度と呼ぶ。これにより各第1観測装置10は、第1観測電波強度のデータ(第1観測電波強度データ)を得る。そして、各第1観測装置10は、第1観測電波強度データを位置推定装置4に送信する。
一方、第2観測装置20は、その位置が既知でないコンピュータ等の観測装置である。一例として第2観測装置20は、携帯電話、スマートフォン、またはタブレット端末等の移動端末であってよい。すなわち位置推定システム1は、第2観測装置20の位置を推定するシステムである。
第2観測装置20は、信号発信源から無線送信された所定信号を受信し、受信した所定信号についての電波強度を測定する。ここで、第2観測装置20により測定された電波強度を第2観測電波強度と呼ぶ。これにより第2観測装置20は、第2観測電波強度のデータ(第2観測電波強度データ)を得る。そして、第2観測装置20は、第2観測電波強度データを位置推定装置4に送信する。
なお、第1観測装置10と位置推定装置4との間、および、第2観測装置20と位置推定装置4との間は、有線によって接続されていてもよいし、無線によって接続されていてもよい。
位置推定装置4は、サーバ・コンピュータ等のコンピュータである。位置推定装置4は、各第1観測装置10から、第1観測電波強度データを取得し、第1観測電波強度に基づいて、対象空間の電波強度を推定する。そして位置推定装置4は、第2観測装置20から第2観測電波強度データを取得し、推定された対象空間の電波強度と第2観測電波強度とに基づいて、第2観測装置20の位置を推定する。
図3は、実施形態2にかかる第1観測装置10の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、第1観測装置10は、受信部11と、電波強度測定部12と、送信部13とを備える。
受信部11は、信号発信源から無線送信された複数の所定信号を受信する。
電波強度測定部12は、受信部11にて受信された所定信号の「電波強度」を測定(観測)し、第1観測電波強度データを得る。
ここで「電波強度」は、一般に、送信電力、受信感度、送受信間の通信環境により決定される。送受信間の通信環境としては、距離やマルチパス、遮蔽、フェージングなどが挙げられる。電波強度の観測値の上限は、これらの情報から決まると考えられており、一般に、送受信間の距離が離れるほど低下する。電波強度の観測値の下限は、一般に、観測装置の性能限界による。電波強度の観測値は、これら上限と下限の間において確率的に出現する。
送信部13は、電波強度測定部12にて得られた第1観測電波強度データを位置推定装置4に送信する。
図4は、実施形態2にかかる第2観測装置20の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、第2観測装置20は、受信部21と、電波強度測定部22と、送信部23とを備える。
受信部21は、信号発信源から無線送信された所定信号を受信する。
電波強度測定部22は、受信部21にて受信された所定信号の「電波強度」を測定(観測)する。これにより電波強度測定部22は、第2観測電波強度データを得る。
送信部23は、電波強度測定部22にて得られた第2観測電波強度データを位置推定装置4に送信する。
図5は、実施形態2にかかる位置推定装置4の構成の一例を示すブロック図である。位置推定装置4は、電波強度推定装置40と、位置推定器80とを備える。
電波強度推定装置40は、第1観測電波強度に基づいて、対象空間の電波強度を推定するコンピュータ等である。電波強度推定装置40は、取得部41と、モード切替部42と、模擬電波強度計算部43と、学習部44と、対象電波強度計算部46と、出力部47と、記憶部48とを有する。
取得部41は、複数の第1観測装置10のそれぞれから、第1観測電波強度データを受信し、取得する。また取得部41は、第2観測装置20から第2観測電波強度データを受信し、取得してよい。取得部41は、取得した第1または第2観測電波強度データを、モード切替部42を介して記憶部48に格納する。しかしこれに限らず、取得部41は、取得した第1観測電波強度データを、モード切替部42を介して対象電波強度計算部46に供給し、取得した第2観測電波強度データを、モード切替部42を介して出力部47に供給してよい。
モード切替部42は、処理モードを選択し、選択された処理モードに切り替える。そしてモード切替部42は、処理モードに応じて電波強度推定装置40の各種構成要素に対してモード切替制御を実行する。ここで処理モードは、「推定モード」と「学習モード」とを含む。モード切替部42は、「推定モード」が選択されたことに応じて、記憶部48に格納された第1観測電波強度データを対象電波強度計算部46に供給し、対象電波強度計算部46に対してモード切替制御を実行する。またモード切替部42は、「学習モード」が選択されたことに応じて、記憶部48に格納された地理空間情報を模擬電波強度計算部43に供給し、模擬電波強度計算部43および学習部44に対してモード切替制御を実行する。地理空間情報の詳細については、後述する。なおモード切替部42は、ユーザからの入力を受け付ける入力部(不図示)に接続され、ユーザからの入力に応じてモードを選択してもよい。
模擬電波強度計算部43は、「学習モード」に切り替えられたことに応じて、対象空間の地理空間情報に基づいて、電波伝搬の理論モデルを用いて、模擬信号に対する対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する。
ここで地理空間情報は、対象空間の地理的な空間情報である。一例として地理空間情報は、対象空間の領域サイズ、形状、信号発信源の位置情報、第1観測装置10の位置情報および対象空間に含まれる電波を反射または遮蔽する構造物の位置情報を含む。一例として構造物は、フロアの壁、ドア、窓またはその他の任意の構造物であってよい。第1観測装置10および構造物の位置情報は、信号発信源に対する相対的な位置情報であってよい。なお、地理空間情報は、これらに加えて、構造物のサイズ、形状および材質等を含んでもよい。また対象空間の各位置は、第1観測装置10の設置位置を含む。
本実施形態2で模擬電波強度計算部43は、電波伝搬の理論モデルとしてレイトレーシング手法を用いたシミュレーションモデルを採用し、本モデルにより模擬電波強度を算出する。しかしこれに限らず、電波伝搬の理論モデルはその他の任意の理論モデルであってよい。
模擬電波強度計算部43は、算出した各位置における模擬電波強度のデータを学習部44に供給する。
学習部44は、「学習モード」に切り替えられた場合に、複数の第1観測装置10のそれぞれの設置位置における模擬電波強度と、対象位置における模擬電波強度とを用いて予測モデルの関係パラメータを学習する。
ここで予測モデルは、対象空間内の任意の位置(ここでは対象位置)の電波強度を、第1観測装置10の設置位置における電波強度で表現するモデルである。すなわち「学習モード」における予測モデルは、任意の位置を入力された場合に、模擬電波強度計算部43で計算した第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度を用いて、入力された位置での模擬電波強度を出力する。
そして関係パラメータは、複数の第1観測装置10のそれぞれの位置における電波強度と対象位置における電波強度との関係を示すパラメータである。すなわち予測モデルは、関係パラメータと複数の第1観測装置10のそれぞれの位置における電波強度とを用いて、対象位置における電波強度を表現する。関係パラメータは、予測モデルに依存し、予測モデルに沿って計算する際に決定しておくべき一連の数値を指す。
一例として予測モデルは、第1観測装置10の設置位置の電波強度から入力された位置に応じた定数を加減乗除することで入力された位置での電波強度を出力するものであってもよい。この場合関係パラメータは、加減乗除する定数を指す。また予測モデルは、複数の第1観測装置10の設置位置の電波強度を、入力された位置に応じた重みで重み付け平均することで、入力された位置での電波強度を出力するものであってもよい。この場合、関係パラメータは、重み付き平均の重みを指す。
なお関係パラメータの学習とは、何らかのデータを用いて関係パラメータの値を決定する処理を指す。本処理の詳細については後述する。
学習部44は、これらの処理を対象空間における各位置について繰り返し、対象空間における各位置について学習済の関係パラメータを得る。
対象電波強度計算部46は、「推定モード」に切り替えられたことに応じて、学習部44から供給された学習済の関係パラメータを含む予測モデルを用いて、複数の第1観測電波強度から、対象位置における電波強度を計算する。本実施形態2で対象電波強度計算部46は、対象空間における対象位置を含む各位置についての学習済の関係パラメータを含む予測モデルを用いて、複数の第1観測電波強度から、各位置における電波強度を計算する。
出力部47は、対象電波強度計算部46から供給された対象位置における電波強度を出力する。本実施形態2では、出力部47は、対象電波強度計算部46から供給された対象空間の対象位置を含む各位置における電波強度を、モード切替部42から供給された第2観測電波強度とともに位置推定器80に出力する。
記憶部48は、「学習モード」および「推定モード」の処理並びに位置推定処理に用いる各種情報を記憶する記憶媒体である。すなわち記憶部48は、「学習モード」の処理に用いる地理空間情報を記憶する。また記憶部48は、「推定モード」に用いる第1観測電波強度データを記憶してよい。さらに記憶部48は、位置推定処理に用いる第2観測電波強度データを記憶してよい。
位置推定器80は、電波強度推定装置40の出力部47から第2観測電波強度のデータおよび対象電波強度計算部46により計算された対象位置における電波強度のデータを取得する。そして位置推定器80は、第2観測電波強度と、対象電波強度計算部46により計算された対象位置における電波強度とを比較して、第2観測装置20の位置を推定する。
なお、対象空間に信号発信源が複数配置されている場合は、上記説明の「電波強度」および「模擬電波強度」をそれぞれ、「電波強度ベクトル」および「模擬電波強度ベクトル」に読み替える。
次に図6を用いて図7を参照しながら、位置推定装置4の電波強度推定装置40の「学習モード」における学習処理について説明する。図6は、実施形態2にかかる電波強度推定装置40の学習処理の一例を示すフローチャートである。また図7は、実施形態2にかかる電波強度推定装置40の学習処理を説明するための図である。なお、以下では説明の簡略化のため、一例として、対象空間に設置される第1観測装置10の数が2(N=2)の場合の、対象位置についての関係パラメータの学習処理について説明する。
まずステップS10において、モード切替部42は、処理モードとして「学習モード」を選択し、処理モードを「学習モード」に切り替える。そしてモード切替部42は、模擬電波強度計算部43に対して、記憶部48に格納された対象空間の地理空間情報を供給する。
次にステップS11において、模擬電波強度計算部43は、対象空間の地理空間情報を取得する。
次にステップS12において、模擬電波強度計算部43は、対象空間の各位置について、電波伝搬の理論モデル(シミュレーションモデル)を用いて模擬電波強度を計算する。ここで模擬電波強度計算の具体例について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、まず模擬電波強度計算部43は、地理空間情報に基づいて、シミュレーションモデル上の対象空間を定義する。模擬電波強度計算部43は、地理空間情報に含まれる対象空間の領域サイズおよび形状に基づいて、対象空間に対して2次元座標系を定め、たとえば四辺形領域Sを定義する。すなわち四辺形領域Sが、シミュレーションモデル上の対象空間に相当する。そして模擬電波強度計算部43は、四辺形領域Sを格子状に区切り、格子の各ポイントをシミュレーションモデル上で第1観測装置10または第2観測装置20が配置され得るポイントと定義する。
そして模擬電波強度計算部43は、地理空間情報に含まれる信号発信源の位置情報に基づいて、四辺形領域Sに含まれるポイントの中から信号発信源の位置(送信位置とも呼ぶ)を設定する。図7では、四辺形領域S上の送信位置はPapである。
また模擬電波強度計算部43は、地理空間情報に含まれる構造物の位置情報、サイズ、形状および材質等に基づいて、四辺形領域S内に構造物Cを定義する。
また模擬電波強度計算部43は、四辺形領域Sに含まれるポイントの中から対象位置に対応するポイント(受信位置とも呼ぶ)を選択する。図7では、対象位置に対応するポイントは、Pxである。
そして模擬電波強度計算部43は、シミュレーションモデルに用いる各種パラメータを設定し、四辺形領域S内のPxにおける模擬電波強度を計算する。
ここで電波は、反射および透過しながら複数の経路で送信位置から受信位置へと伝搬する。地理空間情報を用いることで送信位置と受信位置における電波の経路を決定できる。各経路において、シミュレーションモデルのパラメータを適切に設定することで、正確な電波強度を計算することができるとされている。シミュレーションモデルのパラメータは、送信位置と受信位置との間の距離、反射回数、透過回数、反射係数、透過係数、距離に応じた減衰係数、送信電力、送受信の指向性およびその他の任意のパラメータであってよい。
本実施形態2では模擬電波強度計算部43は、対象空間の各位置について、すなわち四辺形領域S内の各ポイントについて、模擬計算を繰り返し、各位置における模擬電波強度を得る。そして模擬電波強度計算部43は、対象空間の各位置の模擬電波強度のデータを学習部44に供給する。
なお模擬電波強度計算部43は、地理空間情報に含まれる第1観測装置10の位置情報を用いて、シミュレーションモデル上の対象空間における第1観測装置10の設置位置に対応するポイントを把握することができる。図7に示すように、第1観測装置10-1の設置位置は、四辺形領域S上のP10-1であり、第1観測装置10-2の設置位置は、四辺形領域S上のP10-2である。したがって模擬電波強度計算部43は、P10-1およびP10-2における模擬電波強度のデータと、その他のポイントにおける模擬電波強度のデータとを学習部44に出力する。
そしてステップS13において、学習部44は、予測モデルの関係パラメータを所定値に設定する。
ステップS14において、学習部44は、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度から、関係パラメータが設定された予測モデルを用いて、対象位置における模擬電波強度を推定する。
ここで本例において、「学習モード」において対象位置Pxの模擬電波強度を推定する予測モデルは、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度(yp1,yp2)を用いて、以下のように表される。
Figure 0007468107000001
ここで、P(x)は、対象空間における対象位置Pxの位置座標を示し、p1およびp2はそれぞれ、対象空間におけるP10-1およびP10-2の位置座標を示す。またyP(x)は、対象位置Pxにおける模擬電波強度の推定値であり、yp1およびyp2はそれぞれ、P10-1およびP10-2における模擬電波強度である。そして、wp(x)は、対象位置Pxについて設定される関係パラメータである。このように本例における関係パラメータは、異なる位置に配置された2つの第1観測装置10-1,10-2のそれぞれの位置P10-1,P10-2における電波強度と、対象位置Pxにおける電波強度とを用いて表現される。
学習部44は、関係パラメータが設定された本予測モデルに、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度yp1,yp2を入力することで、対象位置における模擬電波強度の推定値yP(x)を計算する。
次にステップS15において、学習部44は、ステップS12において模擬電波強度計算部43が算出した対象位置における模擬電波強度と、ステップS14において学習部44が推定した対象位置における模擬電波強度の推定値との間の誤差を算出する。本例では、学習部44は、模擬電波強度計算部43が算出した対象位置における模擬電波強度と、予測モデルによる推定値yP(x)との間の誤差を算出する。
次にステップS16において、学習部44は、関係パラメータの学習を終了するか否かを判定する。たとえば学習部44は、誤差が所定の閾値未満であるか否かを判定することで、学習を終了するか否かを判定してよい。また学習部44は、更新回数が予め定められた回数に達したか否かを判定することにより、学習を終了するか否かを判定してよい。学習部44は、学習を終了すると判定した場合(ステップS16でYes)、処理を終了し、そうでない場合(ステップS16でNo)、処理をステップS17に進める。
ステップS17において、学習部44は、誤差に基づいて関係パラメータを更新する。そして学習部44は、処理をステップS14に戻す。
なお対象空間の各位置について関係パラメータを学習する場合は、学習部44は、ステップS13~S17に示す処理を、対象空間の各位置について繰り返す。
また本実施形態2では一例として、ステップS13~S17において、学習部44は理論モデルによる模擬計算結果と予測モデルによる推定値との間の誤差に基づいて関係パラメータを決定した。しかしこれに限らず、学習部44は、予測モデルを関係パラメータについて変換して解を求めてもよく、回帰を用いて関係パラメータの適切な値を算出してもよい。また学習部44は、その他の機械学習等の手法を用いて関係パラメータの値を決定してもよい。
なお、図7では一例としてシミュレーションモデル上の対象空間が2次元座標系であったが、シミュレーションモデル上の対象空間は、3次元座標系であってもよい。
以上、対象空間に設置される第1観測装置10の数が2(N=2)の場合の学習処理を一例として説明したが、対象空間に設置される第1観測装置10の数がN(N>2)であってもよい。このとき、学習部44は、対象位置について、第1観測装置10の設置位置の各々に対応して設定される関係パラメータを学習する。
この場合、一例として、「学習モード」において対象位置Pxの模擬電波強度を推定する予測モデルは、N個の第1観測装置10の設置位置P10-kの模擬電波強度ypk,k=(1,2,…,N)を用いて以下のように表される。
Figure 0007468107000002
ここでwp(x), pkは、対象位置Pxについて、P10-kに対応して設定される関係パラメータである。すなわち、wp(x), pkは、対象位置PxでのP10-kの電波強度ypkに対する重みを示す。
したがって学習部44は、ステップS14において、各関係パラメータが設定された本予測モデルに、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度ypkを入力することで、対象位置における模擬電波強度の推定値yp(x)を計算する。
次に図8を用いて、位置推定装置4の処理について説明する。図8は、実施形態2にかかる位置推定装置4の処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップS20において、位置推定装置4の電波強度推定装置40は、電波強度推定処理を実行し、対象空間の各位置における電波強度を推定する。
次にステップS22において、位置推定装置4の位置推定器80は、第2観測装置20から第2観測電波強度データを電波強度推定装置40の取得部41を介して取得する。
次にステップS24において、位置推定器80は、第2観測電波強度と、電波強度推定装置40の出力部47から出力された対象空間の各位置における電波強度とを比較して、第2観測装置20の位置を推定する。このとき位置推定器80は、第2観測電波強度と対象空間の各位置における電波強度とを比較して、最も適合度または類似度が高い位置を第2観測装置20の位置として特定してよい。ここで位置推定器80は、受信電力の二乗誤差が最も低い位置を最も適合度が高い位置として特定してよい。なお対象空間に信号発信源が複数配置されている場合は、位置推定器80は、信号発信源毎の受信電力の二乗誤差の総和が最も低い位置を最も適合度が高い位置として特定してよい。
次に図9を用いて、図8のステップS20に示す電波強度推定装置40の電波強度推定処理について説明する。図9は、実施形態2にかかる電波強度推定装置40の電波強度推定処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップS30において、モード切替部42は、処理モードとして「推定モード」を選択し、処理モードを「推定モード」に切り替える。そしてモード切替部42は、対象電波強度計算部46に対して、記憶部48に格納された第1観測電波強度データおよびモード切替制御信号を供給する。
次にステップS32において、対象電波強度計算部46は、第1観測電波強度データを取得する。
次にステップS34において、対象電波強度計算部46は、学習部44から予測モデルに含まれる対象位置についての関係パラメータを取得する。
次にステップS36において、対象電波強度計算部46は、第1観測装置10の設置位置の電波強度の実測値である第1観測電波強度と、関係パラメータとに基づいて、予測モデルを用いて、対象位置の電波強度を計算する。
ここで対象空間に設置される第1観測装置10の数が2(N=2)の場合の一例として、予測モデルは、「推定モード」において以下のように表される。
Figure 0007468107000003
ここで、zp(x)は、対象位置Pxにおける電波強度であり、zp1およびzp2はそれぞれ、第1観測装置10-1,10-2における第1観測電波強度である。そして、wP(x)は、対象位置Pxについて設定される学習済の関係パラメータである。
なお、対象空間に設置される第1観測装置10の数がN(N>2)の場合の一例として、予測モデルは、「推定モード」において以下のように表される。
Figure 0007468107000004
ここで、zpk;k=(1,2,…,N)は、第1観測装置10-kにおける第1観測電波強度である。そしてwP(x),pkは、対象位置Pxについて、P10-kに対応して設定される学習済の関係パラメータである。
次にステップS38において、出力部47は、対象位置の電波強度のデータを位置推定器80に出力する。そして出力部47は、処理を図8に示すステップS22に戻す。
なお、対象空間の各位置について電波強度を計算する場合は、対象電波強度計算部46は、ステップS36に示す処理を、対象空間の各位置について繰り返す。そしてステップS38において、出力部47は、対象空間の各位置の電波強度のデータを位置推定器80に出力する。
また、対象空間に複数の信号発信源が配置される場合は、電波強度推定装置40は、複数の信号発信源のそれぞれに対して、任意の位置についての関係パラメータを学習する。そして電波強度推定装置40は、複数の信号発信源のそれぞれに対して、任意の位置における電波強度を計算する。これにより電波強度推定装置40は、複数の信号発信源のそれぞれについて計算した電波強度を要素とする、任意の位置における電波強度ベクトルを得ることができる。
このように実施形態2によれば、電波強度推定装置40は、構造物の位置情報を含む地理空間情報に基づく模擬計算の結果を用いて関係パラメータを学習し、学習済の関係パラメータを用いて対象位置における電波強度を計算する。つまり関係パラメータは、対象空間内の構造物および送受信位置等の要素間の相対的な位置関係を含む影響をより忠実に反映させたパラメータである。したがって電波強度推定装置40はこれに実測の電波強度を適用させることでより正確な電波強度を計算することができる。
また電波強度推定装置40は、関係パラメータの教師データとして模擬計算の結果を使用するため、設置できない領域の電波強度であっても容易に教師データを取得することができる。これにより電波強度推定装置40は、電波強度の推定精度を向上させることができる。そしてこれにより電波強度推定装置40は、位置推定器80の位置の推定処理の推定精度を向上させることができる。
また第1観測装置10の数が少ない(たとえば、N=2)場合は、観測装置の装置コストおよび設置コストを抑えつつ、観測装置が設置されていない領域の電波強度を簡便に推定することができる。
<実施形態3>
次に図10~11を用いて、本開示の実施形態3について説明する。実施形態3は、関係パラメータが電波強度の実測値に応じて変動するパラメータ(変動関係パラメータ)を含むことに特徴を有する。すなわち、実施形態3において関係パラメータは、複数の第1観測電波強度に応じて変動する変動関係パラメータを含む。
図10は、実施形態3にかかる位置推定装置5の構成の一例を示すブロック図である。実施形態3にかかる位置推定装置5は、実施形態2にかかる位置推定装置4と基本的には同様の構成および機能を有する。ただし実施形態3にかかる位置推定装置5は、電波強度推定装置40に代えて、電波強度推定装置50を備える点で実施形態2にかかる位置推定装置4と相違する。
電波強度推定装置50は、電波強度推定装置40と基本的には同様の構成および機能を有する。ただし電波強度推定装置50は、学習部44に代えて学習部54を有する。
学習部54は、学習部44と同様に、「学習モード」に切り替えられた場合に、模擬電波強度を用いて予測モデルの関係パラメータを学習する。ここで関係パラメータは、第1観測電波強度による影響を受けない固定関係パラメータと、第1観測電波強度に応じて変動する変動関係パラメータとを含む。すなわち、固定関係パラメータは、模擬電波強度計算部43で計算する任意の位置での模擬電波強度のみで学習可能なパラメータである。一方変動関係パラメータは、模擬電波強度による学習に加え、実際に設置した観測装置からのデータを用いることで調整可能なパラメータである。したがって、学習部54は、模擬電波強度を用いて変動関係パラメータと固定関係パラメータとを学習する。そして学習部54は、再学習部55をさらに含む。
再学習部55は、模擬電波強度を用いて学習した関係パラメータに含まれる変動関係パラメータを、複数の第1観測電波強度を用いて再学習する。
なお本実施形態3においても、対象空間に信号発信源が複数配置されている場合は、上記説明の「電波強度」および「模擬電波強度」をそれぞれ、「電波強度ベクトル」および「模擬電波強度ベクトル」に読み替える。
図11は、実施形態3にかかる電波強度推定装置50の学習処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すステップは、図6に示すステップS13~17に代えて、ステップS40~48を有する。図6に示すステップと同様のステップについては、同一の記号を付して説明を省略する。
ステップS40において、学習部54は、ステップS12で模擬電波強度計算部43が模擬電波強度を計算したことに応じて、予測モデルの固定および変動関係パラメータを所定値に設定する。
次にステップS41において、学習部54は、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度から、固定および変動関係パラメータが設定された予測モデルを用いて、対象位置における模擬電波強度を推定する。
ここで本例において、第1観測装置10の設置位置pk;k=(1,2,…,N)における模擬電波強度ypkは、「学習モード」において以下のようにモデル化される。
Figure 0007468107000005
ここで、txapは信号発信源apの送信電力であり、apkは位置pkにある第1観測装置における単位距離当たりの減衰電力である。なおtxapおよびapkは、変動関係パラメータである。D()は引数間の距離に関する関数である。
また本例において、対象位置Pxの模擬電波強度を推定する予測モデルは、第1観測装置10の設置位置pk;k=(1,2,…,N)の模擬電波強度ypkを用いて、「学習モード」において以下のように表される。
Figure 0007468107000006
ここで、yp(x)は、対象位置Pxの模擬電波強度の推定値である。またbp(x), pkは、第1観測装置10の位置pkでの減衰電力apkに対する位置P(x)での重みを示す固定関係パラメータである。
学習部54は、関係パラメータが設定された本予測モデルに、第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度ypkを入力することで、対象位置における模擬電波強度の推定値yP(x)を計算する。
次にステップS42において、学習部54は、ステップS12において模擬電波強度計算部43が算出した対象位置における模擬電波強度と、ステップS41において学習部54が計算した対象位置における模擬電波強度の推定値との間の誤差を算出する。
次にステップS43において、学習部54は、固定および変動関係パラメータの学習を終了するか否かを判定する。学習部54は、学習を終了すると判定した場合(ステップS43でYes)、処理をステップS45に進め、そうでない場合(ステップS43でNo)、処理をステップS44に進める。
ステップS44において、学習部54は、ステップS42において算出した誤差に基づいて固定および変動関係パラメータを更新する。そして学習部54は、処理をステップS41に戻す。
ステップS45において、学習部54の再学習部55は、上述の第1観測装置10の設置位置pkにおけるモデル化式に、学習済の変動関係パラメータ(本例では、txapおよびapk)を適用させ、第1観測装置10の電波強度の推定値を計算する。
ステップS46において、再学習部55は、モード切替部42を介して第1観測電波強度データを取得し、第1観測電波強度と、ステップS45にて計算した第1観測装置10の電波強度の推定値との間の誤差を算出する。
ステップS47において、再学習部55は、変動関係パラメータの再学習を終了するか否かを判定する。たとえば再学習部55は、誤差が所定の閾値未満であるか否かを判定することで、再学習を終了するか否かを判定してよい。また再学習部55は、更新回数が予め定められた回数に達したか否かを判定することにより、再学習を終了するか否かを判定してよい。再学習部55は、再学習を終了すると判定した場合(ステップS47でYes)、処理を終了し、そうでない場合(ステップS47でNo)、処理をステップS48に進める。
ステップS48において、再学習部55は、ステップS46において算出した誤差に基づいて変動関係パラメータを更新する。そして学習部54は、処理をステップS45に戻す。
なお本例では、電波強度推定処理において、「推定モード」において対象電波強度計算部46が用いる予測モデルは、一例として以下のように表される。
Figure 0007468107000007
ここでtxapおよびapkは、再学習済の変動関係パラメータであり、bp(x), pkは、学習済の固定関係パラメータである。
このように本実施形態3では、電波強度推定装置50は、各第1観測装置10の設置位置における模擬電波強度と、対象位置における模擬電波強度とを用いて、予測モデルの固定および変動関係パラメータ(本例では、txap、apkおよびbp(x), pk)を学習する。そして電波強度推定装置50は、対象位置について各第1観測装置10に対応して設定される変動関係パラメータ(本例では、txapおよびapk)を、複数の第1観測電波強度を用いて再学習する。これにより、電波強度推定装置50は、変動関係パラメータを実測値に基づいて適切に調整することができ、電波強度の推定精度をさらに向上させることができる。そしてこれにより位置推定器80の位置の推定処理の推定精度をさらに向上させることができる。
<実施形態4>
次に図12~13を用いて、本開示の実施形態4について説明する。実施形態4は、位置推定装置が対象空間の電波強度を可視化することに特徴を有する。図12は、実施形態4にかかる位置推定装置6の構成の一例を示すブロック図である。実施形態4にかかる位置推定装置6は、実施形態3にかかる位置推定装置5と基本的には同様の構成および機能を有する。ただし実施形態4にかかる位置推定装置6は、電波強度推定装置50に代えて、電波強度推定装置60を備える点で実施形態3にかかる位置推定装置5と相違する。
電波強度推定装置60は、電波強度推定装置50の構成に加えて、表示部69を有する。
表示部69は、対象電波強度計算部46によって計算され、出力部47から出力された、対象空間の対象位置を含む各位置における電波強度を表示する。
図13は、実施形態4にかかる電波強度推定装置60の表示部69の表示の一例を示す図である。本図に示すように、表示部69は、電波強度の等値線を用いて対象空間の各位置における電波強度を表示することで、対象空間の電波強度を可視化させてよい。なおこれに加え、表示部69は、本図に示すように、地理空間情報に基づく表示を行ってもよい。たとえば表示部69は、構造物の位置およびサイズ等を対象空間内に表示してもよい。
このように本実施形態4によれば、電波強度推定装置60は、第1観測装置10の第1観測電波強度データおよび地理空間情報等を用いて対象空間全体の電波強度を計算し、表示により可視化させる。これは、特に、工場内、商業施設内、イベント会場、競技場などの複雑な無線通信の状況を可視化することにより、そのエリア内で無線が切れたり、繋がりにくい原因を、把握や改善することに利用が可能である。
図14は、実施形態1~4にかかるコンピュータ100の概略構成図である。図14においてコンピュータ100は、プロセッサ101と、メモリ102と、通信回路103とを有している。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、プロセッサ101から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ101は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ102にアクセスしてもよい。
実施形態1~4における位置推定装置3,4,5,6および電波強度推定装置30,40,50,60は、図14に示したコンピュータ100のハードウェア構成を有することができる。実施形態1~4の上記装置による学習処理、位置推定処理および電波強度推定処理等は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。取得部31,41は、通信回路103によって実現されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ100に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータ100に供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータ100に供給できる。
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記によって限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 位置推定システム
4,5,6 位置推定装置
8 ネットワーク
10 第1観測装置
11 受信部
12 電波強度測定部
13 送信部
20 第2観測装置
21 受信部
22 電波強度測定部
23 送信部
30,40,50,60 電波強度推定装置
31,41 取得部
33,43 模擬電波強度計算部
34,44,54 学習部
36,46 対象電波強度計算部
42 モード切替部
47 出力部
48 記憶部
55 再学習部
69 表示部
80 位置推定器
100 コンピュータ
101 プロセッサ
102 メモリ
103 通信回路

Claims (10)

  1. 位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する手段と、
    電波伝搬の理論モデルを用いて、対象空間の地理空間情報に基づいて、前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する手段と、
    前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、位置を推定する対象となる空間領域内の対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する手段と、
    学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する手段と、
    を備える電波強度推定装置。
  2. 前記地理空間情報は、前記対象空間に含まれる前記信号発信源に対する構造物の位置情報を有する、
    請求項1に記載の電波強度推定装置。
  3. 前記関係パラメータは、異なる位置に配置された2つの前記第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、前記対象位置における電波強度とを用いて表現される、
    請求項1または2に記載の電波強度推定装置。
  4. 前記関係パラメータは、前記複数の第1観測電波強度に応じて変動する変動関係パラメータを含み、
    前記電波強度推定装置は、
    前記複数の第1観測電波強度を用いて、学習した前記関係パラメータに含まれる前記変動関係パラメータを再学習する手段をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電波強度推定装置。
  5. 計算された前記対象位置における電波強度を表示する手段をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電波強度推定装置。
  6. 位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された少なくとも2つ以上の信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得する手段と、
    電波伝搬の理論モデルを用いて、対象空間の地理空間情報に基づいて、前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出する手段と、
    前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、位置を推定する対象となる空間領域内の対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習する手段と、
    学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する手段と、
    を有する電波強度推定装置と、
    位置が既知でない第2観測装置にて受信された前記少なくとも2つ以上の信号発信源からの信号についての電波強度を示す第2観測電波強度のデータを取得する手段と、
    前記第2観測電波強度と、計算された前記対象位置における電波強度とを比較して、信号発信源毎の前記第2観測電波強度と前記対象位置における電波強度との二乗誤差の総和が最も低い位置を前記第2観測装置の位置として推定する手段と、
    を有する位置推定器と、
    を備える位置推定システム。
  7. 位置が既知である複数の第1観測装置と、
    位置が既知でない第2観測装置と、
    をさらに備える請求項6に記載の位置推定システム。
  8. 位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得し、
    電波伝搬の理論モデルを用いて、対象空間の地理空間情報に基づいて、前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出し、
    前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、位置を推定する対象となる空間領域内の対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習し、
    学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する、
    電波強度推定方法。
  9. 位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された少なくとも2つ以上の信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得し、
    電波伝搬の理論モデルを用いて、対象空間の地理空間情報に基づいて、前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出し、
    前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、位置を推定する対象となる空間領域内の対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習し、
    学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算し、
    位置が既知でない第2観測装置にて受信された前記少なくとも2つ以上の信号発信源からの信号についての電波強度を示す第2観測電波強度のデータを取得し、
    前記第2観測電波強度と、計算された前記対象位置における電波強度とを比較して、信号発信源毎の前記第2観測電波強度と前記対象位置における電波強度との二乗誤差の総和が最も低い位置を前記第2観測装置の位置として推定する、
    位置推定方法。
  10. 位置が既知である複数の第1観測装置のそれぞれから、各第1観測装置にて受信された信号発信源からの信号についての電波強度を示す第1観測電波強度のデータを取得し、
    電波伝搬の理論モデルを用いて、対象空間の地理空間情報に基づいて、前記対象空間の各位置における模擬電波強度を算出し、
    前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における電波強度と、位置を推定する対象となる空間領域内の対象位置における電波強度との関係を示す関係パラメータを、前記複数の第1観測装置のそれぞれの位置における模擬電波強度と、前記対象位置における模擬電波強度とを用いて学習し、
    学習した前記関係パラメータを用いて、前記複数の第1観測電波強度から、前記対象位置における電波強度を計算する、
    処理をコンピュータに実行させるための電波強度推定プログラム。
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