JP7465788B2 - 車両用空調システムおよび車両用空調方法 - Google Patents

車両用空調システムおよび車両用空調方法 Download PDF

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Description

本開示は、車両に装備される空調システムであって、冷媒の回路および熱媒体の回路を含むシステム、および当該システムを用いた空調方法に関する。
エンジンの排熱を利用できない電気自動車等の車両においては、熱源が不足しがちな中、冷暖房、除湿、換気等の車両に要求される空調機能の他、バッテリー等の車載機器の熱管理や排熱利用が要求される。そうした要求に対して、従来、電気ヒータやヒートポンプシステムに加え、バッテリーを冷却するチラーを含むシステムや、ラジエータの排熱により加温された水をポンプで熱負荷に搬送するシステム等の複数のシステムが用いられてきた。
空調および熱管理が統合されたシステムとしては、冷媒が冷凍サイクルに従って循環する一次ループと、一次ループの冷媒に対して熱を授受する水等の熱媒体をポンプにより車載機器に搬送する二次ループとを備えたシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された自動車用温度調節装置は、低温リザーバから熱を奪って高温リザーバに伝達する冷媒回路(一次ループ)と、クーラに接続された第1の熱媒体回路(二次ループ)および第2の熱媒体回路(二次ループ)とを備えている。低温リザーバは、外部熱交換器と、低温熱交換器と、クーラとに選択的に接続可能な第1の熱媒体回路に対して、冷媒回路を熱的に結合する第1の冷媒/熱媒体熱交換器を含んでいる。高温リザーバは、外部熱交換器と、高温熱交換器と、クーラ交換器とに選択的に接続可能な第2の熱媒体回路に対して、冷媒回路を熱的に結合する第2の冷媒/熱媒体熱交換器を含んでいる。
特表2003-533396号公報
特許文献1のような温度調節装置によれば、低温リザーバおよび高温リザーバを熱源として利用し、低温リザーバおよび高温リザーバのそれぞれにおける冷媒との熱交換により得られた熱媒体を複数の車載機器に搬送することにより、車室の空調に加え、バッテリー等の車載機器の熱管理、排熱回収を一つの統合されたシステムとして実現することができる。
こうした温度調節装置には、空調と車載機器の熱管理とを両立させつつ、多様な運転モード、例えば、除湿しながら暖房を行うモード、あるいは空調しながら熱交換器を清掃するモード等を出来る限り簡素な回路構成によりコストを抑えて実現する観点からは改善の余地がある。例えば、熱媒体の流れる経路を切り替えるために熱媒体の回路上に設けられる多数の切替部を用いた複雑な操作が必要であるならば、切替部を構成するバルブの調達やバルブの制御部を含めたシステムの製造および運用に要するコストが増加してしまう。
本発明は、電気自動車等の車両に装備される空調システムであって、冷媒の回路および熱媒体の回路を含むシステムの改善を目的とする。
本開示に係る車両用の空調システムは、冷媒が冷凍サイクルに従って、圧縮機、吸熱用熱交換器、減圧部、および放熱用熱交換器を循環する冷媒回路と、吸熱用熱交換器において冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路、および、放熱用熱交換器において冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路を含む熱媒体回路と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器と、空調システムの運転モードに応じて、高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの流れを切り替える切替部と、を備える。
熱媒体回路は、運転モードに応じて、車内側熱交換器および車外側熱交換器の少なくとも一方に高温熱媒体を供給するとともに、車内側熱交換器および車外側熱交換器の少なくとも一方に低温熱媒体を供給し、車内側熱交換器および車外側熱交換器の少なくとも一方は、熱媒体回路において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器および第2熱交換器を備える。
切替部は、吸熱用熱交換器の上流および下流で高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、放熱用熱交換器の上流および下流で低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、第1熱交換器および第2熱交換器を直列接続と並列接続とに切り替える。
本開示に係る車両用の空調方法は、冷媒が冷凍サイクルに従って循環する冷媒回路と、冷媒回路の吸熱用熱交換器において冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路、および、冷媒回路の放熱用熱交換器において冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路を含む熱媒体回路と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器と、を備え、車内側熱交換器および車外側熱交換器の少なくとも一方は、熱媒体回路において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器および第2熱交換器を備える車両用空調システムを使用し、空調システムの運転モードに応じて、吸熱用熱交換器の上流および下流で高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、放熱用熱交換器の上流および下流で低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、第1熱交換器および第2熱交換器を直列接続と並列接続とに切り替える。
本開示による車両用空調システム、および当該システム1を使用した空調方法によれば、第1熱交換器と第2熱交換器との接続を切替部により直列または並列に切り替えて高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの経路を設定することにより、例えば、第1、第2熱交換器が直列に接続されている冷房・暖房モードや、第1、第2熱交換器が並列に接続されている他のモードを含む多彩な運転モードを簡素な構造および制御によりコストを抑えて実現することができる。
本開示の第1実施形態に係る車両用空調システムを模式的に示す図である。冷房モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示している。 図1に示す車両用空調システムの暖房モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 図1に示す車両用空調システムの除湿暖房モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 図1に示す車両用空調システムの凍結洗浄モードの第1ステップにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 凍結洗浄モードの第2ステップにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 凍結洗浄モードの第3ステップにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態に係る車両用空調システムを模式的に示す図である。冷房モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示している。 図5に示す車両用空調システムの暖房モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の一例を示す図である。 図5に示す車両用空調システムの連続暖房モードの第1ステップに相当する図である。 図7Aに続いて、連続暖房モードの第2ステップに相当する図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示す車両用空調システム1は、図示しない車両、例えば電気自動車等に装備されている。車両用空調システム1は、乗員が搭乗する車室2の冷暖房、除湿、換気等の空調の他、車両に搭載された図示しない車載機器の熱管理、排熱回収等を担う。
なお、車両用空調システム1が装備される車両は、電気自動車に限られるものではなく、エンジンが搭載された車両であってもよい。
車両用空調システム1は、冷媒が冷凍サイクルに従って循環する冷媒回路10と、冷媒に対して熱を授受する熱媒体が循環する熱媒体回路20と、熱媒体と空気とを熱交換させる車内側熱交換器30と、熱媒体と空気とを熱交換させる車外側熱交換器40と、空調システム1の運転モードに応じて、熱媒体回路20における熱媒体の流れを切り替える切替部5と、車両用空調システム1における少なくとも切替部5の動作を制御する制御装置6とを備えている。
車両用空調システム1は、例えば、図1に示す冷房モードや、図2に示す暖房モード等の複数の運転モードから、ユーザーの操作あるいは制御装置6による制御により一のモードに切り替えられる。
(冷媒回路)
冷媒回路10は、冷媒を圧縮する圧縮機11と、吸熱用熱交換器12と、圧縮機11および吸熱用熱交換器12を経た冷媒の圧力を減少させる減圧部としての膨張弁13と、放熱用熱交換器14とを備えている。冷媒回路10は、外気を熱源とする冷凍サイクルにより、熱源(吸熱用熱交換器12)と、冷熱源(放熱用熱交換器14)とを発生させる。
圧縮機11、吸熱用熱交換器12、膨張弁13、放熱用熱交換器14、およびそれらの要素を接続する冷媒配管は、車室2の外に設置されている。
冷媒としては、公知の適宜な単一冷媒あるいは混合冷媒を用いることができる。例えば、R410A、R32等のHFC(Hydro Fluoro Carbon)冷媒や、R1234ze、R1234yf等のHFO(Hydro Fluoro Olefin)冷媒、あるいは、プロパン、イソブタン等の炭化水素(HC)系冷媒、もしくは二酸化炭素を冷媒として用いることができる。
吸熱用熱交換器12は、圧縮機11から吐出された冷媒ガスを熱媒体と熱交換させることで、冷媒から熱媒体へと吸熱させる。吸熱用熱交換器12における冷媒と熱媒体との熱交換により、典型的には、冷媒は液相へと変化する。この場合、吸熱用熱交換器12は凝縮器に相当する。
放熱用熱交換器14は、膨張弁13を経た冷媒を熱媒体と熱交換させることで、熱媒体を冷媒へと放熱させる。放熱用熱交換器14は蒸発器に相当する。放熱用熱交換器14において気相へと変化した冷媒は、圧縮機11へと吸入される。
吸熱用熱交換器12における冷媒圧力と放熱用熱交換器14における冷媒圧力との差によって冷媒が冷媒回路10を循環している。
(熱媒体回路)
熱媒体回路20は、冷媒回路10の熱源および冷熱源に対して熱を授受する熱媒体を車内側熱交換器30および車外側熱交換器40へと搬送する。熱媒体は、車室2の空調の他、車載機器の加温、冷却等の熱管理や、車載機器からの排熱の回収に用いることができる。車載機器は、例えば、電動機等の駆動源、駆動回路部、およびバッテリーを含む電源装置等である。
熱媒体は、液相の状態を維持して熱媒体回路20を循環する水やブライン等の液体である。ブラインとしては、例えば、水およびプロピレングリコールの混合液、あるいは、水およびエチレングリコールの混合液を例示することができる。
熱媒体回路20には、相対的に高温の熱媒体(高温熱媒体)と、相対的に低温の熱媒体(低温熱媒体)とがそれぞれ循環する。冷房モード、暖房モードのいずれであっても、高温熱媒体は、吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱し、低温熱媒体は、放熱用熱交換器14において冷媒へと放熱する。
図1において、低温熱媒体の流れが実線の矢印で示され、高温熱媒体の流れが一点鎖線の矢印で示されている。熱媒体回路20において、熱媒体が流れない経路は破線で示されている。図2以下でも同様である。
高温熱媒体は、例えば図1に一点鎖線の矢印で示すように、運転モードに応じた熱媒体回路20上の所定の経路を循環する。低温熱媒体は、例えば図1に実線の矢印で示すように、運転モードに応じた熱媒体回路20上の経路を循環する。
熱媒体回路20は、熱媒体の流れを切り替える切替部5により、低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路21と、高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路22とに区分される。図1に、熱媒体回路20上のA~Dを示している。AからBまでは低温熱媒体のみが流れる。CからDまでは高温熱媒体のみが流れる。熱媒体回路20における残りの区間は、運転モードに応じて低温熱媒体、高温熱媒体のいずれか一方が流れる。高温熱媒体は、吸熱用熱交換器12の下流のポンプ22Pにより高温熱媒体回路22を圧送される。低温熱媒体は、放熱用熱交換器14の下流のポンプ21Pにより低温熱媒体回路21を圧送される。
冷媒回路10単体では暖房能力の確保が難しいほどに外気温が低いとしても、使用温度域において相変化しない熱媒体をポンプ21P,22Pにより安定して搬送する熱媒体回路20が冷媒回路10と併用されていることで、低外気温時の暖房能力を担保することができる。
冷房モード(図1)においては、低温熱媒体が、熱媒体回路20の配管を通じて放熱用熱交換器14と車内側熱交換器30との間を循環し、車室2内の冷房に供される。このとき、高温熱媒体が、熱媒体回路20の配管を通じて吸熱用熱交換器12と車外側熱交換器40との間を循環する。
一方、暖房モード(図2)においては、高温熱媒体が、熱媒体回路20の配管を通じて吸熱用熱交換器12と車内側熱交換器30との間を循環し、車室2内の暖房に供される。このとき、低温熱媒体が、熱媒体回路20の配管を通じて放熱用熱交換器14と車外側熱交換器40との間を循環する。
熱媒体回路20は、いずれの運転モードにおいても、車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方に高温熱媒体を供給するとともに、車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方に低温熱媒体を供給する。
(車内側熱交換器)
車内側熱交換器30は、熱媒体の流れに関し、つまり熱媒体回路20において直列または並列に接続可能な第1熱交換器31(第1内熱交換器)および第2熱交換器32(第2内熱交換器)を備えている。第1熱交換器31および第2熱交換器32は、車室2のコンソールや壁等の内側に設けられ、第1熱交換器31および第2熱交換器32に供給された低温熱媒体あるいは高温熱媒体と、車室2内または車室2外の空気とを熱交換させる。
車内側熱交換器30は、他の熱交換器や、車載機器、部材等を備えていてもよい。例えば、車載機器の冷却や熱管理、排熱回収のため、車内側熱交換器30に備わる熱交換器や機器、部材に対して、熱媒体回路20の高温熱媒体および低温熱媒体のいずれかを供給することができる。
第1熱交換器31および第2熱交換器32の接続状態は、第1熱交換器31と第2熱交換器32とを結ぶ経路に設けられた、切替部5の一部としての中間バルブ50により、図1および図2に示す直列接続と、図3に示す並列接続とに切り替えられる。直列接続されているときは、冷房、暖房等の運転モードを問わず、熱媒体回路20において、第2熱交換器32が上流に位置し、第1熱交換器31が下流に位置している。第2熱交換器32から流出した熱媒体は、中間バルブ50を介して第1熱交換器31へと流入する。
第1熱交換器31および第2熱交換器32は、ブロワ33(送風機)と、ブロワ33により送られる空気が流れるダクト34(導風路)と、開度調整が可能なダンパ35等と共に、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)ユニット3を構成している。第1熱交換器31は、ダクト34における風上側に位置し、第2熱交換器32は、ダクト34における風下側に位置している。
ブロワ33により、車室2内の空気、または車室2外の空気(外気)が吸い込まれ、ダクト34を通じて第1熱交換器31および第2熱交換器32に送られる。ブロワ33から送られる空気の流れの向きをAFの矢印で示している。図1に示すようにダクト34における風下に位置するダンパ35によりダクト34の流路が閉じているとき、第1熱交換器31を通過した空気の全量が第2熱交換器32に導入される。第1熱交換器31および第2熱交換器32の双方における低温熱媒体との熱交換により冷却された空気が、あるいは、高温熱媒体との熱交換により加温された空気が、図示しない吹き出し口から車室2内に吹き出される。
本実施形態において、第1熱交換器31および第2熱交換器は、ブロワ33から送られる空気の流れに関して直列に配置されている。これら第1熱交換器31および第2熱交換器32を順次流れる空気の流れと、第2熱交換器32および第1熱交換器31を順次流れる熱媒体の流れとは、対向流をなしている。そのため、第1熱交換器31および第2熱交換器32による熱交換過程の全体に亘り空気と熱媒体との温度差を十分に維持しながら、効率よく熱交換を行わせることができる。
特に第1熱交換器31および第2熱交換器32が並列接続されており、例えば図3に示すように、第1熱交換器31および第2熱交換器32の一方には高温熱媒体が流れ、他方には低温熱媒体が流れる場合は、ダンパ35の開度調整により、ユニット3から吹き出される空気の温度を調整することができる。第1熱交換器31を経た空気は、ダンパ35の開度に応じた比率で第2熱交換器32に導入される。ダンパ35の開度調整により、第1熱交換器31および第2熱交換器32の双方を経た空気と、第1熱交換器31のみを経た空気との混合比率を目的の温度に応じて変化させることができる。
(車外側熱交換器)
車外側熱交換器40は、車室2の外部から取り込まれる空気と、低温熱媒体あるいは高温熱媒体とを熱交換させる外熱交換器40Aを備えている。外熱交換器40Aは、例えば、車両の空気導入口の付近に配置されるラジエータに相当する。外熱交換器40Aにより熱媒体から空気へと放熱させ、当該空気を送風機40B等により車外へと排出させることができる。
(切替部)
切替部5は、第1熱交換器31と第2熱交換器32との間の上述の中間バルブ50と、熱媒体回路20に設けられた上流バルブ511~513および下流バルブ521~523とを備えている。切替部5は、これらのバルブ50,511~513,521~523により高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの流れを切り替える。
バルブ50,511~513,521~523はいずれも電磁弁であり、制御装置6から発せられる制御指令により開閉される。
上述の中間バルブ50、上流バルブ511および上流バルブ512はいずれも三方弁であり、上流バルブ513は四方弁である。下流バルブ521および下流バルブ522はいずれも三方弁であり、下流バルブ523は四方弁である。運転モードに応じて各バルブのポートが選択的に開閉され、バルブの内部に設定された流路に従い、熱媒体が熱媒体回路20を流れる。
本実施形態の切替部5のバルブの数や配置、それによる各運転モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの経路の設定等は、あくまで一例である。車両用空調システム1に備わる各運転モードにおける低温熱媒体および高温熱媒体のそれぞれの流れを実現するために、適宜な構成の切替部を採用することができる。
上流バルブ511~513は、吸熱用熱交換器12および放熱用熱交換器14を基準として、熱媒体回路20における上流に位置している。下流バルブ521~523は、吸熱用熱交換器12および放熱用熱交換器14を基準として、熱媒体回路20における下流に位置している。運転モードに応じて、中間バルブ50の開閉状態、上流バルブ511~513のそれぞれの開閉状態、および下流バルブ521~523のそれぞれの開閉状態が制御されると、各バルブの開閉状態に対応する所定の経路が低温熱媒体と高温熱媒体とにそれぞれ与えられて、熱媒体回路20が搬送する熱媒体の供給先が切り替えられる。
(冷房モード)
以下、車両用空調システム1の各運転モードについて説明する。各運転モードにおいて冷媒回路10が動作しており、冷媒回路10を冷媒が循環しているものとする。
以下に述べるバルブや配管の接続、処理の順序等は、あくまで一例であって、高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの経路を適宜に設定することにより、車両用空調システム1の他の運転モードを実現することができる。
他の運転モードとしては、例えば、車外側の外熱交換器40Aに付着した霜を高温熱媒体の供給により融解させて取り除く除霜モードを挙げることができる。
車両用空調システム1が、必ずしも、以下に示す全ての運転モードを備えている必要はない。車両が使用される地域によって必要な運転モードは変わる。例えば、車両用空調システム1が冷房モードを備えていなくても許容される。
まず、図1に示す冷房モードを説明する。冷房モードに設定されると、制御装置6は、切替部5の各バルブに冷房モードに対応する制御指令を与える。このとき、中間バルブ50を介して第1熱交換器31と第2熱交換器32とが直列に接続される。
冷房モードでは、放熱用熱交換器14において冷媒へ放熱し、放熱用熱交換器14から配管701へ流出した低温熱媒体(実線で示す)が、下流バルブ521および下流バルブ523のそれぞれのポートの開閉状態に従い、配管702および配管703を順次流れ、車内側熱交換器30の第2熱交換器32へと供給される。低温熱媒体は、第2熱交換器32および第1熱交換器31の両方を順次流れる過程で、ブロワ33により送られる空気と熱を授受する。その結果、低温熱媒体による吸熱により冷却された空気が車室2内へ吹き出される。第1熱交換器31から配管704に流出した低温熱媒体は、上流バルブ513,511の開閉状態に従い、配管705,706を順次流れて放熱用熱交換器14に戻る。
一方、吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱する高温熱媒体(一点鎖線で示す)は、吸熱用熱交換器12から配管721へ流出し、下流バルブ522、配管722、および配管723を順次流れ、車外側熱交換器40の外熱交換器40Aへと供給される。外熱交換器40Aにおける高温熱媒体と外気との熱交換によって、車両用空調システム1の排熱を外気に放出することができる。外熱交換器40Aから配管724に流出した高温熱媒体は、上流バルブ511,512の開閉状態に従い、配管725,726を順次流れて吸熱用熱交換器12に戻る。
(暖房モード)
図2に示す暖房モードに設定されると、制御装置6から発せられる制御指令に基づいて切替部5の各バルブのポートが開閉され、高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの経路が切り替えられる。暖房モードにおいても、中間バルブ50を介して第1熱交換器31と第2熱交換器32とが直列に接続されている。
暖房モードでは、吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱し、吸熱用熱交換器12から配管711へ流出した高温熱媒体が、下流バルブ522および下流バルブ523のポートの開閉状態に従い、配管707および配管703を順次流れ、第2熱交換器32へと供給される。高温熱媒体が、第2熱交換器32および第1熱交換器31の両方を順次流れながら、ブロワ33により送られる空気へと放熱することで、加温された空気がHVACユニット3から吹き出される。第1熱交換器31から配管704に流出した高温熱媒体は、上流バルブ513,512の開閉状態に従い、配管708,726を順次流れて吸熱用熱交換器12に戻る。
一方、放熱用熱交換器14において冷媒へと放熱する低温熱媒体は、放熱用熱交換器14から配管701へ流出し、下流バルブ521および配管723を順次流れ、車外側熱交換器40の外熱交換器40Aへと供給される。外熱交換器40Aにおける低温熱媒体と外気との熱交換によって、外気から熱媒体に吸熱することができる。外熱交換器40Aから配管724に流出した高温熱媒体は、上流バルブ511,512の開閉状態に基づいて配管726を流れて放熱用熱交換器14に戻る。
(除湿暖房)
図3に示す除湿暖房モードは、乗員の呼気等により車両の窓ガラスが曇るのを避けるために設定することができる。除湿暖房モードでは、低温熱媒体により空気から熱を奪うことで空気中の水蒸気量を下げた後、空気を高温熱媒体により加温することで空調空気を得る。そのため、上述の冷房モードおよび暖房モードとは異なり、第1熱交換器31および第2熱交換器32が並列に接続された状態で、風上側の第1熱交換器31には低温熱媒体が供給され、風下側の第2熱交換器32には高温熱媒体が供給される。
制御装置6から発せられる制御指令に基づいてバルブ50,513,523の開閉状態が切り替えられることで、第1熱交換器31と第2熱交換器32とが並列に接続される。そうすると、冷房および暖房モード時には使用されていなかった配管709,710が使用される。配管709は、下流バルブ523と第1熱交換器31とを繋いでいる。配管710は、中間バルブ50と上流バルブ513とを繋いでいる。中間バルブ50と第2熱交換器32とを繋ぐ配管711は使用されない。
除湿暖房モードでは、暖房モード(図2)と同様に、吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱し、吸熱用熱交換器12から配管711へ流出した高温熱媒体が、下流バルブ522および下流バルブ523のポートの開閉状態に従い、配管707および配管703を順次流れ、第2熱交換器32へと供給される。高温熱媒体は、第1熱交換器31および第2熱交換器32のうち第2熱交換器32のみを流れる過程で空気へと放熱した後、第1熱交換器31を流れることなく中間バルブ50を介して配管710へと流出する。高温熱媒体は、さらに上流バルブ513,512を経て吸熱用熱交換器12へと戻る。
低温熱媒体は、放熱用熱交換器14から配管701へ流出すると、下流バルブ521において配管723と配管702とに分岐する。低温熱媒体は、配管723を通じて車外側熱交換器40に供給されるとともに、配管702、下流バルブ523、および配管709を通じて第1熱交換器31に供給される。
ブロワ33により車室2から取り込まれて第1熱交換器31に送られる空気が低温熱媒体により冷やされることで、空気中の水蒸気の飽和水蒸気量を超えた分は水滴となって第1熱交換器31の表面から滴下し、回収される。そのため、除湿暖房運転により車室2内の空気の湿度が次第に低下する。第1熱交換器31により水蒸気量が低下した空気は、第2熱交換器32において高温熱媒体により加温されて車室2内に吹き出される。
除湿暖房モードにおいては、制御装置6から発せられる制御指令に基づくダンパ35の開度調整により、第1熱交換器31および第2熱交換器32の双方を経た空気と、第1熱交換器31のみを経た空気との混合比率を変化させることで、車室2への吹き出し温度を調整することができる。
(凍結洗浄モード)
図4A~図4Cに示す凍結洗浄モードは、車室2内に吹き出される空気と接触する第1熱交換器31および第2熱交換器32を清潔に保つために設定することができる。凍結洗浄モードでは、低温熱媒体を供給することで例えば第1熱交換器31の表面に空気中の水分を凍結(着霜)させた後、霜を高温熱媒体の供給により融解させて熱交換器の表面を水により洗い流す。高温熱媒体の供給を継続することで熱交換器の表面を乾燥させると好ましい。
以下に示すステップS01~S03のように、第1熱交換器31および第2熱交換器32の一方の凍結洗浄処理を他方の凍結洗浄処理に対して先行させることで、第1熱交換器31および第2熱交換器32のそれぞれの処理を一部並行して行うことができる。
第1ステップS01:
図4Aに示すように、ブロワ33を作動させつつ、第1熱交換器31および第2熱交換器32のうち、第2熱交換器32のみに低温熱媒体を供給することで、第2熱交換器32の表面に着霜させる。このときブロワ33により、車室2内の空気と比べて湿度の高い外気を送ることが好ましい。また、低温熱媒体を十分な流量で供給して着霜を促進させるため、冷媒回路10の冷凍能力および熱媒体回路20の搬送能力を定常運転時と比べて増加させることが好ましい。
第1ステップS01において、第1熱交換器31は、熱媒体回路20に対して接続されていない。そのため、第1熱交換器31には高温熱媒体および低温熱媒体のいずれも供給されない。第1熱交換器31に接続されている配管704,709,711にそれぞれ対応するバルブ523,513,50のポートはいずれも閉じられている。
第2ステップS02:
第2ステップS02(図4B)および次の第3ステップS03(図4C)は、バルブ50,513,523の開閉状態に基づいて第1熱交換器31および第2熱交換器32が並列接続された状態で行われる。
図4Bに示す第2ステップS02では、バルブ522,523の開閉状態の切り替えにより、第2熱交換器32へは高温熱媒体を供給する。第1ステップS01により第2熱交換器32の表面に付着していた霜は、高温熱媒体の熱により融解する。融解により発生した水が第2熱交換器32のフィンやチューブの表面を伝って流れ落ちることで、フィンやチューブの表面に付着していた塵埃等の汚れが水と共に洗い流される。第2熱交換器32の表面から水が排出された後は、高温熱媒体による加温によって、表面の乾燥が進む。次の第3ステップS03でも引き続き高温熱媒体を第2熱交換器32に供給することで、十分に乾燥させて、第2熱交換器32の表面から水分を除去することができる。
第2熱交換器32の融解水による洗浄と並行して、バルブ523,513の開閉状態の切り替えにより第1熱交換器31へは低温熱媒体を供給することで、第1熱交換器31へと着霜させる。このとき、第1ステップS01と同様に、ブロワ33により車室2内の空気と比べて湿度の高い外気を送り、また、冷媒回路10の冷凍能力および熱媒体回路20の搬送能力を定常運転時と比べて増加させることが好ましい。
第1熱交換器31の表面に十分着霜したならば、第3ステップS03に移行する。
第3ステップS03:
図4Cに示す第3ステップS03では、バルブ521,522の開閉状態の切り替えにより、第1熱交換器31へと高温熱媒体を供給する。第2ステップS02により第1熱交換器31の表面に付着していた霜は、高温熱媒体の熱により融解し、融解により発生した水と共に、フィンやチューブの表面の塵埃等が洗い流される。
第3ステップS03では、バルブ523の2つのポートを通じて、第1熱交換器31および第2熱交換器32の双方に高温熱媒体を供給することができる。
第1熱交換器31および第2熱交換器32のそれぞれの表面の乾燥を終えたならば、凍結洗浄モードを終了する。
凍結洗浄モードは、車室2の空調には必ずしも寄与しない、メンテナンス用のモードに相当する。第2ステップS02(図4B)の如く、2つの熱交換器31,32の一方の凍結処理と他方の融解処理とが並行して行われる分、凍結洗浄モードの開始から終了までの時間を節約できる。凍結洗浄モードの終了に伴い、冷房モードや暖房モードを実施することができる。
上記の手順に示すように、風下側の第2熱交換器32の凍結を風上側の第1熱交換器31の凍結に対して先行させるならば(第1ステップS01)、次の第2ステップS02において、第2熱交換器32における除霜・乾燥と、第1熱交換器31における凍結とが並行して行われる。当該第2ステップS02において、低温熱媒体の流入により低温となった第1熱交換器31を通過することで冷却された空気が第2熱交換器32に吹き付けられるので、風下側の第2熱交換器32を凍結させ易い。
(主な効果)
以上で説明した本実施形態の車両用空調システム1、および当該システム1を使用した空調方法によれば、車内側熱交換器30である第1熱交換器31と第2熱交換器32との接続を切替部5により直列または並列に切り替えて高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの経路を設定することにより、第1、第2熱交換器31,32が直列に接続されている冷房・暖房モードや、第1、第2熱交換器31,32が並列に接続されている除湿暖房・凍結洗浄モードを含む種々の運転モードを簡素な構造および制御によりコストを抑えて実現することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5、図6、図7Aおよび図7Bを参照し、第2実施形態に係る車両用空調システム1-2を説明する。以下、第1実施形態と相違する事項を中心に、簡単に説明する。第1実施形態と同様の要素には同じ符号を付している。
車両用空調システム1-2は、図5に示すように、車外側熱交換器40をなす第1熱交換器41(第1外熱交換器)および第2熱交換器42(第2外熱交換器)を備えている。本実施形態のHVACユニット3-2は、単一の熱交換器30を備えている。
車外側熱交換器40が、他の熱交換器や、車載機器、部材等を備えていてもよい。例えば、車載機器の冷却や熱管理、排熱回収等のため、車外側熱交換器40に備わる熱交換器や機器、部材に対して、熱媒体回路20-2の高温熱媒体および低温熱媒体のいずれかを供給することができる。
なお、車両用空調システム1-2が、車外側熱交換器40として第1熱交換器41および第2熱交換器42を備えるとともに、第1実施形態のように車内側熱交換器30として第1熱交換器31および第2熱交換器32を備えていてもよい。
第1熱交換器41および第2熱交換器42の接続は、中間バルブ50-2を含む切替部5-2により、熱媒体の流れに関して直列または並列に切り替え可能となっている。
第1熱交換器41および第2熱交換器42は、図5に示す冷房モードおよび図6に示す暖房モードにおいて直列接続されている。
冷房モード(図5)では、車内側の熱交換器30には低温熱媒体が供給され、直列に接続された第2熱交換器42および第1熱交換器41には順次、高温熱媒体が供給される。
暖房モード(図6)では、車内側の熱交換器30には高温熱媒体が供給され、直列に接続された第2熱交換器42および第1熱交換器41には順次、低温熱媒体が供給される。
なお、第1熱交換器41および第2熱交換器42は、送風機40Bから送られる空気の流れに関して直列に配置されている。
車両用空調システム1-2は、冷房モードおよび暖房モードの他、図7Aおよび図7Bに示す連続暖房モードを備えている。その他、車両用空調システム1-2は、低温熱媒体の供給により熱交換器30へ着霜させた後、高温熱媒体の供給により霜を融解させて熱交換器30の表面を洗浄する凍結洗浄モードを備えていてもよい。
(連続暖房モード)
連続暖房モードは、複数の熱交換器41,42のうち一部の熱交換器における外気から低温熱媒体への吸熱を継続しながら、各熱交換器を高温熱媒体の供給により順次除霜することで、暖房運転を中断しないで連続して行う。車外側熱交換器40が3以上の熱交換器を備えている場合にも有効である。
こうした連続暖房モードでは、複数の熱交換器41,42が並列接続される。
本実施形態では、図7Aおよび図7Bに示す例の如く、第1熱交換器41および第2熱交換器42の除霜が交互に順次行われる。
例えば、図7Aに示すように、第1熱交換器41に低温熱媒体を供給しつつ、第2熱交換器42に高温熱媒体を供給し、車内側の熱交換器30には高温熱媒体を供給する(第1暖房ステップS11)。
第2熱交換器42への高温熱媒体の供給により第2熱交換器42の表面の霜が融解し、表面から除去されたならば、制御装置6からの制御指令によってバルブ50-2,522,523の開閉状態を切り替え、第2暖房ステップS12へと移行する。
次の第2暖房ステップS12では、第2熱交換器42に低温熱媒体を供給しつつ、第1熱交換器41に高温熱媒体を供給し、車内側の熱交換器30には高温熱媒体を供給する。高温熱媒体が供給された第1熱交換器41の表面の霜が融解し、表面から除去されたならば、連続暖房モードから暖房モード(図6)に移行することができる。
なお、上記とは逆に、第2熱交換器42への高温熱媒体の供給による除霜を、第1熱交換器41への高温熱媒体の供給による除霜に対して先行させてもよい。
第2実施形態の車両用空調システム1-2、および当該システム1-2を使用した空調方法によっても、車外側熱交換器40である第1熱交換器41と第2熱交換器42との接続を切替部5-2により直列または並列に切り替えて高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの経路を設定することにより、冷房・暖房モードや、連続暖房モードを含む種々の運転モードを簡素な構造および制御によりコストを抑えて実現することができる。
上述した車両用空調システム1,1-2によれば、車内側の第1、第2熱交換器31,32あるいは車外側の第1、第2熱交換器41,42を直列または並列に接続することを含め、切替部5,5-2を構成する各バルブの開閉状態に応じて車内側熱交換器30、車外側熱交換器40、吸熱用熱交換器12、および放熱用熱交換器14等の各要素間の接続を変更することができる。それによって種々の要求に対応する運転モードを備えた車両用空調システムを提供することができる。
車内側の第1、第2熱交換器31,32の接続状態と、車外側の第1、第2熱交換器41,42の接続状態との組み合わせ(車内側接続状態、車外側接続状態)としては、(直列、直列)、(並列、並列)、(直列、並列)、および(並列、直列)を挙げることができる。
上記以外にも、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
冷房あるいは暖房時において、熱媒体の流れに関して第1熱交換器31と第2熱交換器32とを並列接続、あるいは、熱媒体の流れに関して第1熱交換器41と第2熱交換器42とを並列接続した場合は、風上側よりも風下側で熱媒体と空気との温度差が小さくなるので、風下側の能力が風上側の能力に対して低く、第1、第2熱交換器からそれぞれ流出した熱媒体の合流により能力が平均化される。上記各実施形態のように熱媒体の流れに関して第1、第2熱交換器を直列接続すると、並列接続、あるいは、第1、第2熱交換器の一方のみに熱媒体を供給して運転する場合に対して同等以上の能力を期待できるので、好ましい。
上記は、特に除湿暖房運転のために空気の流れに関して直列配置される車内側の第1、第2熱交換器31,32を典型例として、空気流れに関して第1、第2熱交換器が直列に配置されることを前提とするが、空気流れに関して第1、第2熱交換器が並列に配置されていてもよい。
冷房あるいは暖房時において、熱媒体の流れに関して第1熱交換器31と第2熱交換器32とを並列接続すること、あるいは、第1、第2熱交換器31,32の一方のみを熱媒体の回路に接続して運転することは排除されない。同様に、冷房あるいは暖房時において、熱媒体の流れに関して第1熱交換器41と第2熱交換器42とを並列接続すること、あるいは、第1、第2熱交換器41,42の一方のみを熱媒体の回路に接続して運転することは排除されない。
〔付記〕
以上で説明した車両用空調システムおよび車両用空調方法は、以下のように把握される。
〔1〕車両用の空調システム1,1-2は、冷媒が冷凍サイクルに従って、圧縮機11、吸熱用熱交換器12、減圧部(13)、および放熱用熱交換器14を循環する冷媒回路10と、吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路22、および、放熱用熱交換器14において冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路21を含む熱媒体回路20,20-2と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器30と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器40と、空調システム1,1-2の運転モードに応じて、高温熱媒体および低温熱媒体のそれぞれの流れを切り替える切替部5,5-2と、を備える。
熱媒体回路は、運転モードに応じて、車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方に高温熱媒体を供給するとともに、車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方に低温熱媒体を供給する。
車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方は、熱媒体回路20,20-2において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器31および第2熱交換器32(または41,42)を備える。
切替部5,5-2は、吸熱用熱交換器12の上流および下流で高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、放熱用熱交換器14の上流および下流で低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、第1熱交換器31および第2熱交換器32(または41,42)を直列接続と並列接続とに切り替える。
〔2〕車内側熱交換器30は、第1熱交換器である第1内熱交換器(31)と、第2熱交換器である第2内熱交換器(32)と、を備える。
運転モードには、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)が直列接続された状態で、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)に順次低温熱媒体が供給され、車外側熱交換器40には高温熱媒体が供給される冷房モード、および、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)が直列接続された状態で、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)に順次高温熱媒体が供給され、車外側熱交換器40には低温熱媒体が供給される暖房モード、の少なくともいずれかが含まれる。
〔3〕車両用空調用システム1は、送風機(33)と、送風機(33)により送られる空気が流れる導風路(34)と、導風路(34)に位置する第1内熱交換器(31)と、導風路(34)に位置し、第1内熱交換器(31)を通過した空気の少なくとも一部が導入される第2内熱交換器(32)と、を備える。
〔4〕運転モードには、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)が並列接続された状態で、第1内熱交換器(31)に低温熱媒体が供給されるとともに第2内熱交換器(32)に高温熱媒体が供給される除湿暖房モードが含まれる。
〔5〕運転モードには、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)の一方への低温熱媒体の供給により一方に着霜させる第1ステップS01と、一方へは高温熱媒体を供給しつつ、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)の他方への低温熱媒体の供給により他方へと着霜させる第2ステップS02と、他方へ高温熱媒体を供給する第3ステップS03と、を順次行う凍結洗浄モードが含まれ、第2ステップS02および第3ステップS03は、第1内熱交換器(31)および第2内熱交換器(32)が並列接続された状態で行われる。
〔6〕車外側熱交換器40は、第1熱交換器である第1外熱交換器(41)と、第2熱交換器である第2外熱交換器(42)と、を備える。
運転モードには、第1外熱交換器(41)および第2外熱交換器(42)が直列接続された状態で、第1外熱交換器(41)および第2外熱交換器(42)に順次低温熱媒体が供給され、車内側熱交換器30には高温熱媒体が供給される暖房モード、および、第1外熱交換器(41)および第2外熱交換器(42)が直列接続された状態で、第1外熱交換器(41)および第2外熱交換器(42)に順次高温熱媒体が供給され、車内側熱交換器30には低温熱媒体が供給される冷房モード、の少なくともいずれかが含まれる。
〔7〕運転モードには、第1外熱交換器(41)および第2外熱交換器(42)が並列接続された状態で、第1外熱交換器(41)に低温熱媒体を供給しつつ、第2外熱交換器(42)に高温熱媒体を供給し、車内側熱交換器30には高温熱媒体を供給する第1暖房ステップS11と、第2外熱交換器(42)に低温熱媒体を供給しつつ、第1外熱交換器(41)に高温熱媒体を供給し、車内側熱交換器30には高温熱媒体を供給する第2暖房ステップS12と、を順次行う連続暖房モードが含まれる。
〔8〕切替部5,5-2は、第1熱交換器および第2熱交換器の間に位置する三方弁(50,50-2)を備える。
〔9〕第1熱交換器(31)および第2熱交換器(32)は、空気の流れに対して直列に配置されている。
〔10〕車両用の空調方法は、冷媒が冷凍サイクルに従って循環する冷媒回路10と、冷媒回路10の吸熱用熱交換器12において冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路22、および、冷媒回路10の放熱用熱交換器14において冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路21を含む熱媒体回路20,20-2と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器30と、高温熱媒体および低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器40と、を備え、車内側熱交換器30および車外側熱交換器40の少なくとも一方は、熱媒体回路20,20-2において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器31および第2熱交換器32(または41,42)を備える車両用空調システム1,1-2を使用し、
車両用空調システム1,1-2の運転モードに応じて、吸熱用熱交換器12の上流および下流で高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、放熱用熱交換器14の上流および下流で低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、第1熱交換器31および第2熱交換器32(または41,42)を直列接続と並列接続とに切り替える。
1 車両用空調システム
2 車室
3,3-2 HVACユニット
5,5-2 切替部
6 制御装置
10 冷媒回路
11 圧縮機
12 吸熱用熱交換器
13 膨張弁(減圧部)
14 放熱用熱交換器
20,20-2 熱媒体回路
21 低温熱媒体回路
21P ポンプ
22 高温熱媒体回路
22P ポンプ
30 車内側熱交換器
31 第1熱交換器(第1内熱交換器)
32 第2熱交換器(第2内熱交換器)
33 ブロワ(送風機)
34 ダクト(導風路)
35 ダンパ
40 車外側熱交換器
40A 外熱交換器
40B 送風機
41 第1熱交換器(第1外熱交換器)
42 第2熱交換器(第2外熱交換器)
50 中間バルブ
511~513 上流バルブ
521~523 下流バルブ
701~711,721~726 配管
S01 凍結洗浄モードの第1ステップ
S02 凍結洗浄モードの第2ステップ
S03 凍結洗浄モードの第3ステップ
S11 連続暖房モードの第1暖房ステップ
S12 連続暖房モードの第2暖房ステップ

Claims (10)

  1. 車両用の空調システムであって、
    冷媒が冷凍サイクルに従って、圧縮機、吸熱用熱交換器、減圧部、および放熱用熱交換器を循環する冷媒回路と、
    前記吸熱用熱交換器において前記冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路、および、前記放熱用熱交換器において前記冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路を含む熱媒体回路と、
    前記高温熱媒体および前記低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器と、
    前記高温熱媒体および前記低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器と、
    前記空調システムの運転モードに応じて、前記高温熱媒体および前記低温熱媒体のそれぞれの流れを切り替える切替部と、を備え、
    前記熱媒体回路は、
    前記運転モードに応じて、前記車内側熱交換器および前記車外側熱交換器の少なくとも一方に前記高温熱媒体を供給するとともに、前記車内側熱交換器および前記車外側熱交換器の少なくとも一方に前記低温熱媒体を供給し、
    前記車内側熱交換器および前記車外側熱交換器の少なくとも一方は、
    前記熱媒体回路において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器および第2熱交換器を備え、
    前記切替部は、
    前記吸熱用熱交換器の上流および下流で前記高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、前記放熱用熱交換器の上流および下流で前記低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器を直列接続と並列接続とに切り替える、
    車両用空調システム。
  2. 前記車内側熱交換器は、
    前記第1熱交換器である第1内熱交換器と、
    前記第2熱交換器である第2内熱交換器と、を備え、
    前記運転モードには、
    前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器が直列接続された状態で、前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器に順次前記低温熱媒体が供給され、前記車外側熱交換器には前記高温熱媒体が供給される冷房モード、および、
    前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器が直列接続された状態で、前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器に順次前記高温熱媒体が供給され、前記車外側熱交換器には前記低温熱媒体が供給される暖房モード、の少なくともいずれかが含まれる、
    請求項1に記載の車両用空調システム。
  3. 送風機と、
    前記送風機により送られる空気が流れる導風路と、
    前記導風路に位置する前記第1内熱交換器と、
    前記導風路に位置し、前記第1内熱交換器を通過した前記空気の少なくとも一部が導入される前記第2内熱交換器と、を備える、
    請求項2に記載の車両用空調システム。
  4. 前記運転モードには、
    前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器が並列接続された状態で、前記第1内熱交換器に前記低温熱媒体が供給されるとともに前記第2内熱交換器に前記高温熱媒体が供給される除湿暖房モードが含まれる、
    請求項3に記載の車両用空調システム。
  5. 前記運転モードには、
    前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器の一方への前記低温熱媒体の供給により前記一方に着霜させる第1ステップと、
    前記一方へは前記高温熱媒体を供給しつつ、前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器の他方への前記低温熱媒体の供給により前記他方へと着霜させる第2ステップと、
    前記他方へ前記高温熱媒体を供給する第3ステップと、を順次行う凍結洗浄モードが含まれ、
    前記第2ステップおよび前記第3ステップは、前記第1内熱交換器および前記第2内熱交換器が並列接続された状態で行われる、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の車両用空調システム。
  6. 前記車外側熱交換器は、
    前記第1熱交換器である第1外熱交換器と、
    前記第2熱交換器である第2外熱交換器と、を備え、
    前記運転モードには、
    前記第1外熱交換器および前記第2外熱交換器が直列接続された状態で、前記第1外熱交換器および前記第2外熱交換器に順次前記低温熱媒体が供給され、前記車内側熱交換器には前記高温熱媒体が供給される暖房モード、および、
    前記第1外熱交換器および前記第2外熱交換器が直列接続された状態で、前記第1外熱交換器および前記第2外熱交換器に順次前記高温熱媒体が供給され、前記車内側熱交換器には前記低温熱媒体が供給される冷房モード、の少なくともいずれかが含まれる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用空調システム。
  7. 前記運転モードには、
    前記第1外熱交換器および前記第2外熱交換器が並列接続された状態で、
    前記第1外熱交換器に前記低温熱媒体を供給しつつ、前記第2外熱交換器に前記高温熱媒体を供給し、前記車内側熱交換器には前記高温熱媒体を供給する第1暖房ステップと、
    前記第2外熱交換器に前記低温熱媒体を供給しつつ、前記第1外熱交換器に前記高温熱媒体を供給し、前記車内側熱交換器には前記高温熱媒体を供給する第2暖房ステップと、を順次行う連続暖房モードが含まれる、
    請求項6に記載の車両用空調システム。
  8. 前記切替部は、
    前記第1熱交換器および前記第2熱交換器の間に位置する三方弁を備える、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用空調システム。
  9. 前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、空気の流れに関して直列に配置されている、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用空調システム。
  10. 車両用の空調方法であって、
    冷媒が冷凍サイクルに従って循環する冷媒回路と、前記冷媒回路の吸熱用熱交換器において前記冷媒から吸熱する高温熱媒体が循環する高温熱媒体回路、および、前記冷媒回路の放熱用熱交換器において前記冷媒へ放熱する低温熱媒体が循環する低温熱媒体回路を含む熱媒体回路と、前記高温熱媒体および前記低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車内側熱交換器と、前記高温熱媒体および前記低温熱媒体の少なくとも一方と空気とを熱交換させる車外側熱交換器と、を備え、前記車内側熱交換器および前記車外側熱交換器の少なくとも一方は、前記熱媒体回路において直列または並列に接続可能な、第1熱交換器および第2熱交換器を備える車両用空調システムを使用し、
    前記車両用空調システムの運転モードに応じて、前記吸熱用熱交換器の上流および下流で前記高温熱媒体の流れを切り替えるとともに、前記放熱用熱交換器の上流および下流で前記低温熱媒体の流れを切り替え、かつ、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器を直列接続と並列接続とに切り替える、車両用空調方法。
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