JP7464046B2 - 通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
従来、IEEE802.11に準拠した無線LAN(Local Area Network)通信機能と、4GやLTE(Long Term Evolution)などの通信規格に準拠したセルラー通信機能とを切り替えて利用する通信装置が知られている(特許文献1~3参照)。
特表2007-509590号公報 特表2009-503914号公報 特表2010-523024号公報
従来の技術は、通信ネットワークの切替方法に改善の余地がある。たとえば、従来の技術は、所定の切替基準に従って使用する通信ネットワークの切替を実施しているが、切替先の通信ネットワークの通信品質が必ずしも良いとは言えない場合がある。
そこで、本開示では、できるだけ通信品質の良い通信ネットワークへの切替が可能な通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提案する。
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の通信装置は、無線通信部と、判定部とを備える。無線通信部は、周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する。判定部は、複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。
本開示の第1の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る学習モデルの生成方法の概要を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る学習モデルの概要を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。 本開示の第2の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。 本開示の第3の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。 本開示の第3の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。 本開示の第4の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。 本開示の第4の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。 本開示に係る通信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する場合がある。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.第1の実施形態
1-1.第1の実施形態に係る通信システムの構成
1-2.第1の実施形態に係る通信装置の構成
1-3.第1の実施形態に係る切替処理の手順
1-4.第1の実施形態の変形例
2.第2の実施形態
2-1.第2の実施形態に係る通信装置の構成
2-2.第2の実施形態に係る切替処理の手順
3.第3の実施形態
3-1.第3の実施形態に係る通信装置の構成
3-2.第3の実施形態に係る切替処理の手順
4.第4の実施形態
4-1.第4の実施形態に係る通信装置の構成
4-2.第4の実施形態に係る切替処理の手順
5.その他
6.本開示に係る通信装置による効果
7.ハードウェア構成
(1.第1の実施形態)
[1-1.第1の実施形態に係る通信システムの構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。本開示の第1の実施形態に係る通信システム1は、通信装置10と、無線LAN基地局20と、セルラー通信基地局30と、バックボーンネットワーク40と、コアネットワーク50と、インターネット60とを備える。
通信装置10は、無線LAN通信機能とセルラー通信機能とを備える通信装置である。通信装置10は、無線LAN基地局20に対応する無線LAN方式の無線通信ネットワークと、セルラー通信基地局30に対応するセルラー通信方式の無線通信ネットワークとを適宜切り替えて通信できる。通信装置10は、無線LAN通信機能とセルラー通信機能とを実装するものであればよい。通信装置10として、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、タブレット、デジタルカメラ、プリンタ、家電、ウェアラブルデバイス、医療機器、ロボットなどが例示される。
無線LAN基地局20は、所定の周波数及び所定の無線通信方式を利用した無線LAN(Local Area Network)方式の無線通信ネットワークに対応する中継装置であり、バックボーンネットワーク40等を介して、インターネット60に接続される。無線LAN基地局20は、通信装置10との間に構築される無線通信経路21を収容する。無線通信経路21は、無線LAN方式の無線通信ネットワークに対応した通信経路である。無線LAN基地局20は、無線通信経路21を介して、通信装置10と無線通信し、通信装置10とインターネット60との間の通信を中継する。
セルラー通信基地局30は、所定の周波数及び所定の無線通信方式を利用するセルラー通信方式の無線通信ネットワークに対応する中継装置であり、コアネットワーク50等を介して、インターネット60に接続される。セルラー通信基地局30は、通信装置10との間に構築される無線通信経路31,32をそれぞれ収容する。無線通信経路31,32は、セルラー通信方式の無線通信ネットワークに対応した通信経路である。セルラー通信方式が準拠する通信規格として、例えば第4世代(4G)の通信規格や、第5世代(5G)の通信規格が例示されるが、この例には特に限定されない。たとえば第3世代(3G)、LTE、LTE-Advancedなどの通信規格に準拠したセルラー通信方式であってもよい。
セルラー通信基地局30は、互いに使用する周波数の帯域が異なる無線通信経路31又は無線通信経路32を介して、通信装置10と無線通信し、通信装置10とインターネット60との間の通信を中継する。なお、セルラー通信基地局30として、無線通信経路31に対応するセルラー通信方式の中継装置と、無線通信経路32に対応するセルラー通信方式の中継装置とに分けて実装されてもよい。
通信装置10は、周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して、当該無線通信ネットワークを介した通信を行う。たとえば、通信装置10は、無線LAN基地局20に接続可能な通信エリア内に位置するとき、無線通信経路21を介して、無線LAN基地局20に接続し、バックボーンネットワーク40を介して、インターネット60に接続できる。また、通信装置10は、セルラー通信基地局30に接続可能な通信エリア内に位置するとき、無線通信経路31,32を介して、セルラー通信基地局30に接続し、コアネットワーク50等を介して、インターネット60に接続できる。
ここで、通常、無線LANとセルラーの通信路を持つスマートフォンなどの通信端末は、条件に応じて通信路の切替を実施する。一般的に、無線LANに接続している場合、無線LANの通信路の優先度はセルラーの通信路より高い。しかし、無線LANの品質は必ずしもセルラーよりも高いとは言えず、無線LANに接続することにより、かえって通信品質が低下する可能性があり、ユーザは通信状況にストレスを感じる場合がある。
これらの課題を解決するために、(1)通信端末が無線LANに接続しているときの通信品質を計測し、(2)通信状況が悪化しており、ユーザが通信にストレスを感じていることを予測し、(3)セルラーにネットワークを切り替えるといった方法が考えられる。
しかしながら、前述(1)の方法は、主に通信端末と無線LAN基地局とのLANの通信状況を監視するものであり、無線LAN基地局からインターネットに抜けるWAN(Wide Area Network)回線の品質やインターネットバックボーンの品質を考慮しない。このため、無線区間の通信品質の低下が原因で発生した通信のUX(User eXperience)の悪化は考慮できるが、WANやインターネットを原因とした通信のUX悪化は検知できない。また、インターネット側の通信路の品質確認手法として特定のサーバに対して「ICMP Request」パケットを送信し、特定ホスト(ネットワーク上のサーバ装置)との疎通や往復遅延時間(RTT:Round Trip Time)を計測する手法がある。しかし、この手法は、品質調査用のパケットを送信するためのユーザの負担になるだけでなく、そもそも「ICMP Request」に返答しない特定のホストが存在するため、疎通確認や往復遅延時間が計測できない場合がある。また、特定のホストが「ICMP Request」パケットに対して返答しないだけではなく、ネットワーク環境によっては「ICMP echo」を受け取れない場合もあり得る。また、ユーザが「ICMP Request」パケットを送信する手法を採用する場合、ネットワーク課金につながるというデメリットもある。
このように、従来の通信装置は、必ずしも通信品質が良好な通信ネットワークへの切替を実現できていないのが現状である。
そこで、第1の実施形態に係る通信装置10は、実際にユーザが通信しているサーバ装置などのホストまでのネットワーク品質を加味する。すなわち通信装置10は、少なくともTCP(Transmission Control Protocol)の通信状況(エラー情報など)と無線区間のエラー情報を取得する。これにより、通信装置10は、無線区間の品質だけでなく、エンドツーエンドのネットワーク品質を評価可能になる。そして、通信装置10は、ネットワーク品質の劣化を検知すると、通信装置10のデフォルトのネットワーク、すなわち特に接続先の制約のない条件下で優先的に使用する無線通信ネットワークを、無線LANネットワークからセルラーネットワークに変更する。
このように、第1の実施形態に係る通信装置10は、無線区間の通信品質のみならず、バックボーンネットワーク40やコアネットワーク50などの有線区間の通信品質を含むエンドツーエンドでの通信品質に基づき、通信ネットワークの切替を行う。これにより、第1の実施形態に係る通信装置10は、できるだけ通信品質の良い通信ネットワークへの切替を実現できる。
[1-2.第1の実施形態に係る通信装置の構成]
図2は、本開示の第1の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。図2に示すように、第1の実施形態に係る通信装置10は、アプリケーション部110と、制御部120と、切替判定部130とを備える。
アプリケーション部110は、アプリケーションプログラムであるapp111~113を備える。app111~113は、ウェブブラウザやゲームプログラムなど無線通信ネットワークへの接続を伴って実行されるアプリケーションプログラムである。app111~113は、切替判定部130に対して、レイヤ7に対応する通信状況を示す通信統計値を送る。以下に説明するように、app111~113は、レイヤ7の通信統計値としてアプリケーションごとのスループットを取得する。レイヤ7は、OSI参照モデルの7階層のうちの第7層であるアプリケーション層に対応する。app111~113から切替判定部130に送る通信統計値は、実行中のアプリケーションごとに送られる。app111~113から切替判定部130に送る通信統計値として、現在の通信中のホスト(インターネット60上のサーバ装置など)のホスト名と、現在通信中のホストとの間のスループットが例示される。以下の説明において、アプリケーションプログラムであるapp111~113をアプリケーションと記載する場合がある。
制御部120は、無線通信部121と、IP制御部122と、TCP制御部123と、通信切替部124とを備える。制御部120は、たとえばOS(Operating System)であり、無線通信部121、IP制御部122、TCP制御部123、及び通信切替部124は、OS上に展開されたソフトウェアにより実現される機能に対応した機能ブロックである。なお、制御部120は、OSである場合に限らず、第1の実施形態に係る通信処理に利用されるソフトウェア(ミドルウェア等)や、第1の実施形態に係る通信処理を実行する通信用モジュールであってもよい。
無線通信部121は、セルラー制御部221と無線LAN制御部222とを備え、かかる各部により、周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する。
セルラー制御部221は、セルラー通信方式の無線通信ネットワーク(以下、セルラーネットワークと記載する)を介した通信を制御する。セルラー制御部221は、通信装置10がセルラー通信基地局30に接続可能な通信エリア内に位置するとき、無線通信経路31や無線通信経路32を介して、セルラー通信基地局30に接続する。セルラー制御部221は、アプリケーションがセルラーネットワークを介してホスト(インターネット60上のサーバ装置など)と通信中であるとき、切替判定部130に対して、レイヤ2に対応する通信状況を示す通信統計値を送る。レイヤ2は、OSI参照モデルの7階層のうちの第2層であるデータリンク層(MAC:Media Access Control層)に対応する。セルラー制御部221が切替判定部130に送る通信統計値として、セルラー通信基地局30までの電波強度が例示される。また、かかる通信統計値として、フレームの送信成功率、フレームの送信失敗率、フレームの再送回数、送信スループット、受信スループット、S/N比、使用周波数、コンポーネントキャリア数、変調多値数レベルなどが例示される。なお、セルラー制御部221は、サポートする通信規格ごと(セルラー通信基地局30ごと)に設けられてもよいし、複数の通信規格をサポート可能なユニットであってもよい。セルラー制御部221は、複数の通信規格をサポートする場合、通信規格ごとに通信統計値を収集して、切替判定部130に送ることができる。例えば、セルラー制御部221は、第4世代(4G)及び第5世代(5G)の通信規格をサポートする場合、アプリケーションが通信に利用中である4G又は5Gの通信統計値を切替判定部130に送ることができる。
無線LAN制御部222は、無線LAN通信方式の無線通信ネットワーク(以下、無線LANネットワークと記載する)を介した通信を制御する。無線LAN制御部222は、無線LAN基地局20に接続可能な通信エリア内に位置するとき、無線通信経路21を介して、無線LAN基地局20に接続する。無線LAN制御部222は、アプリケーションが無線LANネットワークを介してホスト(インターネット60上のサーバ装置など)と通信中であるとき、切替判定部130に対して、レイヤ2に対応するデータリンク層の通信状況を示す通信統計値を送る。無線LAN制御部222が切替判定部130に送る通信統計値として、RSSI(Received Signal Strength Indicator)が例示される。また、かかる通信統計値として、フレームの送信成功率、フレームの送信失敗率、フレームの再送回数、送信スループット、受信スループットなどが例示される。
IP制御部122は、IP(Internet Protocol)による通信を制御する。IP制御部122は、アプリケーションがホスト(インターネット60上のサーバ装置など)と通信中であるとき、切替判定部130に対して、レイヤ3に対応する通信状況を示す通信統計値を送る。レイヤ3は、OSI参照モデルの7階層のうちの第3層であるネットワーク層(主にIP)に対応する。IP制御部122が切替判定部130に対して送る通信統計値として、現在の通信中のホストとの間のRTT(Round Trip Time)やIPパケットの破損率などが例示される。
TCP制御部123は、TCP(Transmission Control Protocol)による通信を制御する。TCP制御部123は、アプリケーションがホスト(インターネット60上のサーバ装置など)と通信中であるとき、切替判定部130に対して、レイヤ4に対応する通信状況を示す通信統計値を送る。レイヤ4は、OSI参照モデルの7階層のうちの第4層であるトラスポート層(主にTCP)に対応する。TCP制御部123が切替判定部130に対して送る通信統計値を以下の(1)~(6)に例示する。
(1)「Tcp_retries」
(2)「Tcp_syn_retries」
(3)「Tcp_timeout」
(4)「TCPFullUndo,TCPPartialUndo,TCPDSACKUndo,TCPLossUndo」
(5)「TCPLostRetransmit,TCPRenoFailures,TCPSackFailures,TCPLossFailures,TCPFastRetrans,TCPForwardRetrans,TCPSlowStartRetrans」
(6)「TCPRetransFail,TCPSynRetrans」
上記(1)の「Tcp_retries」は、TCPのacknowledgeが取れなかった場合に増加するパラメータである。上記(2)の「Tcp_syn_retries」は、最初のTCPセッションを張ろうとしたときに送信されるSynパケットの再送回数を示すパラメータである。上記(3)の「Tcp_timeout」は、タイムアウトした回数を示すパラメータである。上記(4)の「TCPFullUndo,TCPPartialUndo,TCPDSACKUndo,TCPLossUndo」は、TCPのセッションを張るにあたっての再送動作が入った回数を示すパラメータである。上記(5)の「TCPLostRetransmit,TCPRenoFailures,TCPSackFailures,TCPLossFailures,TCPFastRetrans,TCPForwardRetrans,TCPSlowStartRetrans」は、TCPの各プロトコルにおける失敗や再送の回数を示すパラメータである。上記(6)の「TCPRetransFail,TCPSynRetrans」は、Synの再送回数と、再送失敗回数を示すパラメータである。
通信切替部124は、切替判定部130から切替指示を受けると、切替判定部130からの切替指示に従って、無線通信ネットワークへの切替を実行する。通信切替部124は、たとえば、セルラーネットワークへの切替指示を受けると、無線LANネットワークを介した通信の優先度を、セルラーネットワークを介した通信の優先度よりも低く設定する。これにより、通信切替部124は、アプリケーションがホスト(インターネット60上のサーバ装置など)との通信において接続するデフォルトの無線通信ネットワークをセルラーネットワークに切り替えることができる。なお、通信切替部124は、アプリケーションが接続する無線通信ネットワークの指定がある場合には、かかる指定を優先する。
切替判定部130は、複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、切替の判定を行う。すなわち、切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。切替判定部130は、複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替える場合、通信切替部124に対して、無線通信ネットワークの切替指示を送る。
切替判定部130は、例えば、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、並びにレイヤ7の各々における通信状況を示す通信統計値に基づいて、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるかを判定する。レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、並びにレイヤ7の各々における通信状況を示す通信統計値は、複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われる通信のエンドツーエンドでの通信品質を示す情報と言い換えることができる。なお、切替判定部130は、無線通信ネットワークの切替を判定するサイクル(たとえば、3秒)よりも長い期間(例えば、2分)で取得した情報を用いて、無線通信ネットワークの切替の判定を行う。これにより、切替の誤判定を防止できる。
切替判定部130は、レイヤ2の通信状況を示す通信統計値をセルラー制御部221及び無線LAN制御部222から取得する。また、切替判定部130は、レイヤ3の通信状況を示す通信統計値をIP制御部122から取得し、レイヤ4の通信状況を示す通信統計値をTCP制御部123から取得する。また、切替判定部130は、レイヤ7の通信状況を示す通信統計値をアプリケーション部110のapp111~113から取得する。なお、切替判定部130は、通信品質を計測するためのパケットを送信しない。
切替判定部130は、通信統計値から無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを用いて、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるかを判定する。切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4並びにレイヤ7の通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルの出力値(スコア)に基づいて、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるかを判定する。
図3は、本開示の第1の実施形態に係る学習モデルの生成方法の概要を示す図である。第1の実施形態では、図3に示す学習用データを用いて、通信統計値から無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを生成する。
図3に示す学習用データは、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、並びにレイヤ7の各通信統計値と、通信統計値に対応する正解フラグとを対応付けて構成される。かかる学習用データでは、各通信統計値の組合せごとに、無線通信ネットワークの切替の実否を示すシナリオが正解フラグとして与えられる。例えば、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるシナリオには正解フラグに「1」が与えられ、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるシナリオには正解フラグに「0」が与えられる。例えば、データID:D001を無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるシナリオとする場合、データID:D001に対応する各通信統計値の組合せに対応付けられる正解フラグに対して「1」が与えられる。
学習用データは、学習モデルを運用する通信装置10の管理者などによって任意の方法で作成される。例えば、少なくともレイヤ4の通信がエラーの状態であるときに切替を行うモデルを学習モデルに学習させる場合、正解フラグ「1」に対応付けて、レイヤ4の通信統計値としてエラーを示す値を設定すればよい。そして、正解フラグ「0」に対応付けるレイヤ4の通信統計値には、エラーを示していない値を設定すればよい。同様に、少なくともレイヤ2~4の通信がエラーの状態であるときに切替を行うモデルを学習モデルに学習させる場合、正解フラグ「1」に対応付けて、レイヤ2~レイヤ4のうちの少なくともいずれか1つの通信統計値に対してエラーを示す値を設定すればよい。そして、正解フラグ「0」に対応付けて、レイヤ2~レイヤ4の全てがエラーを示していない値を設定すればよい。なお、学習用データは、この例には特に限定されることなく任意の方法で作成できる。
図3に示す学習モデルは、無線通信ネットワークの切替を実行するシナリオに対応する各通信統計値と、無線通信ネットワークの切替を実行しないシナリオに対応する各通信統計値とを用いた回帰分析によって生成することができる。
Q= a・x + a・x + a・x ・・・+ aN・xN ・・・(1)(Nは、通信統計値の個数に対応する任意の整数)
上記式(1)をデータごとに作成する。かかる式(1)において、「Q」には、「1」もしくは「0」の正解フラグを入力する。
上記の式(1)において、「x」は、各通信統計値に対応し、式(1)における説明変数に対応する。また、上記式(1)において、「a」は、「x」の係数であり、所定の重み値を示す。具体的には、「a」は、「x」の重み値であり、「a」は、「x」の重み値であり、「a」は、「x」の重み値である。上記式(1)は、各通信統計値に対応する説明変数「x」と、所定の重み値「a」とを含む変数(例えば、「a・x」)を組合せることにより作成される。上記式(1)において、「x」は、図3に示すRSSIであり、「x」は、図3に示す「送信失敗率」などである場合が例示される。
第1の実施形態において、データごとに作成した上記式(1)を学習モデルの機械学習のためのデータサンプルとし、これらのデータサンプルを用いて回帰演算を実行することにより、所定の重み値「a」の最適解を導出する。すなわち、所定の説明変数が目的変数「Q」に与える影響を示す重み値「a」を決定する。たとえば無線通信ネットワークの切替を実行するという事象について、レイヤ3のIPパケットの破損率の影響が大きい場合、IPパケットの破損率に対応する重み値「a」は、他の変数の重み値よりも大きな値が導出される。
第1の実施形態に係る学習モデルを回帰分析により生成する例を示したが、他の統計的処理によりモデルを生成してもよい。また、第1の実施形態に係る学習モデルとして、種々の手法を利用したモデルを生成してもよい。また、機械学習(学習処理)の手法として、ニューラルネットワーク、DNN(Deep Neural Network)、RNN(Recurrent Neural Network)、CNN(Convolution Neural Network)等の種々の手法が利用されてもよい。
図4は、本開示の第1の実施形態に係る学習モデルの概要を示す図である。図4に示すように、切替判定部130は、上述のようにして生成された学習モデルに対して各通信統計値を入力して、学習モデルから出力されるスコアS(0<スコアS<1)を取得する。そして、切替判定部130は、学習モデルから取得されるスコアSに基づいて、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるかを判定する。スコアSは、各通信統計値から無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示す値であり、スコアSが「1」に近いほど、無線通信ネットワークの切替を行うべきであることを示す。
例えば、切替判定部130は、アプリケーションプログラム(例えば、app111~app113など)が、無線LANネットワークを介して、ホストと通信中である場合、無線LANネットワークを介した通信の各通信統計値を取得する。ホストは、インターネット60上に配置されるサーバ装置などである。そして、切替判定部130は、無線LANネットワークを介した通信の各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから出力されるスコアSを取得して、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替えるかを判定する。
例えば、切替判定部130は、学習モデルから出力されるスコアSが0.5を上回る場合、無線LANネットワークを介した通信のエンドツーエンドの通信品質が劣化しており、セルラーネットワークへ切り替えるべきであると判定する。一方、切替判定部130は、学習モデルから出力されるスコアSが0.5以下である場合、無線LANネットワークを介した通信のエンドツーエンドの通信品質は劣化しておらず、セルラーネットワークへ切り替える必要がないと判定する。
切替判定部130は、学習モデルから出力されるスコアSが0.5を上回る場合、セルラーネットワークへの切替指示を通信切替部124に送る。
[1-3.第1の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順]
図5を用いて、本開示の第1の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順を説明する。図5は、本開示の第1の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。図5に示す処理は、主に、通信切替部124及び切替判定部130により実行される。図5に示す処理は、無線LANネットワークへの接続をトリガーとして、通信装置10の通信中に繰り返し実行される。
図5に示すように、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であるか否かを判定する(ステップS101)。切替判定部130は、例えば無線LAN制御部222の通信状況に基づいて、無線LANに接続中であるかを判定できる。
切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であると判定すると(ステップS101;Yes)、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を取得する(ステップS102)。
切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから取得されるスコアSが閾値を上回っているかを判定する(ステップS103)。例えば、切替判定部130は、学習モデルから出力されるスコアSが0.5を上回る場合、セルラーネットワークへ切り替えるべきであると判定する。一方、切替判定部130は、学習モデルから出力されるスコアSが0.5以下である場合、セルラーネットワークへ切り替える必要がないと判定する。切替判定部130は、無線LANネットワークを介した通信のエンドツーエンドの通信品質がセルラーネットワークへの切替を行うべきであると判定すると、セルラーネットワークへの切替指示を通信切替部124に送る。
切替判定部130が、スコアSが閾値を上回っていると判定すると(ステップS103;Yes)、通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、セルラーネットワークへの切替を実行し(ステップS104)、図5に示す処理を終了する。
一方、切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていないと判定すると(ステップS103;No)、図5に示す処理を終了する。
上記ステップS101において、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中ではないと判定すると(ステップS101;No)、図5に示す処理を終了する。
[1-4.第1の実施形態の変形例]
上記第1の実施形態において、切替判定部130は、通信統計値から無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを用いて、無線通信ネットワークの切替を判定する例を説明した。しかしながら、この例には特に限定される必要はなく、切替判定部130は、以下に示す式(2)に各通信統計値を入力して、式(2)から出力されるスコアに基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定してもよい。
Figure 0007464046000001
上記式(2)において、「w」は、各通信統計値に対して予め設定された重み値に対応し、「x」は各通信統計値に対応する。上記式(2)は、例えば、通信品質が良いほど高いスコアが出力されるように重み値が予め設定されてもよいし、通信品質が悪いほど高いスコアが出力されるように重み値が予め設定されてもよい。例えば、上記式(2)において、「w」は、通信装置10の管理者の経験則に基づいて設定される。例えば、管理者は、レイヤ3の通信統計値やレイヤ4の通信統計値の寄与度を大きくする場合、レイヤ3の通信統計値やレイヤ4の通信統計値に対する重み値「w」を大きくする。
切替判定部130は、例えば無線LANネットワークを介して通信が行われている場合に、上記(2)を用いて算出したスコアと、セルラーネットワークを介して通信が行われている場合に上記式(2)を用いて算出したスコアとを比較する。比較の結果、切替判定部130は、スコア間に有意な差が認められる場合、通信品質の良い無線通信ネットワークへ切り替えるべきであると判定する。
なお、切替判定部130は、上記式(2)による方法のみならず、各レイヤに対応する通信統計値を、各レイヤに対応する閾値との比較し、比較結果に応じて加算するポイントに基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定してもよい。例えば、切替判定部130は、通信統計値1が閾値TH1より大きければ(品質が悪ければ)1点、通信統計値2が閾値TH2よりも大きければ1点というようにポイントを加算する。そして、切替判定部130は、加算ポイントが判定閾値よりも大きければ、無線通信ネットワークを切り替えるべきであると判定する。
また、上記第1の実施形態では、切替判定部130が、レイヤ2~4、及びレイヤ7の通信統計値から、無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを用いて、無線通信ネットワークの切替を判定する例を説明した。この例には特に限定される必要はなく、切替判定部130は、レイヤ2~4のうちの少なくともいずれか1つの通信状況(通信統計値)に基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定してもよい。この場合、切替判定部130は、レイヤ2~4のうちの少なくともいずれか1つの通信統計値を含む学習用データを用いて学習した学習モデルなどを利用して、無線通信ネットワークの切替を判定できる。また、切替判定部130は、少なくともレイヤ4の通信状況(通信統計値)に基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定してもよい。この場合、切替判定部130は、少なくともレイヤ4の通信統計値を含む学習用データを用いて学習した学習モデルなどを利用して、無線通信ネットワークの切替を判定できる。
また、上記第1の実施形態では、切替判定部130は、無線LANネットワークからセルラーネットワークへの切替を実行する例を説明したが、この例には特に限定される必要はない。例えば、無線通信ネットワークの切替が行われたタイミングで、各通信統計値に基づいて切替の判定を行ってもよい。
例えば、切替判定部130は、セルラーネットワークへの切替後に、セルラーネットワークを介した通信の各通信統計値を取得する。そして、切替判定部130は、取得した各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから出力されたスコアSを取得する。切替判定部130は、学習モデルから出力されたスコアSが0.5を上回る場合、切替前の無線LANネットワークを利用中に学習モデルから出力されたスコアSと比較する。そして、切替判定部130は、スコアSの比較結果に基づいて、セルラーネットワークへ切替後の通信品質を検証する。切替判定部130は、セルラーネットワークへの切替後のスコアSが、無線LANネットワークを利用中のスコアS以下である場合、セルラーネットワークの利用を継続してもよい。一方、切替判定部130は、セルラーネットワークへの切替後のスコアSが、無線LANネットワークを利用中のスコアSを上回っている場合、無線LANネットワークへの切替を行ってもよい。
(2.第2の実施形態)
[2-1.第2の実施形態に係る通信装置の構成]
第1の実施形態では、レイヤ2~4、レイヤ7の通信状況に基づいて、無線LANネットワークからセルラーネットワークに切り替えるかを判定する例を説明した。第5世代の通信規格に対応した通信インフラの普及に先駆け、第4世代(4G)などの既存の通信規格に準拠したセルラーネットワークに留まらず、第5世代(5G)の通信規格に準拠したセルラーネットワークに対する対応が求められる。そこで、以下に説明する第2の実施形態では、切替先のセルラーネットワークとして複数の候補がある例を説明する。
図6は、本開示の第2の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。図6に示すように、第2の実施形態に係る通信装置10は、無線通信部121が、Sub6制御部231と、ミリ波制御部232とを備える点が第1の実施形態に係る通信装置10とは異なる。
通信装置10は、セルラー通信基地局30との間に構築されるセルラーネットワークとして、第5世代(5G)の通信規格に準拠したSub6ネットワーク(第1のネットワークの一例)と、ミリ波ネットワーク(第2のネットワークの一例)を利用できる。Sub6ネットワーク及びミリ波ネットワークは、それぞれ使用する周波数の帯域が異なる。通信装置10は、セルラー通信基地局30に接続可能な通信エリア内に位置するとき、Sub6ネットワーク又はミリ波ネットワークの無線通信経路を介して、セルラー通信基地局30に接続し、コアネットワーク50等を介して、インターネット60に接続できる。
Sub6制御部231は、通信装置10とセルラー通信基地局30との間で、低い周波数の帯域を用いた通信を制御する。Sub6制御部231は、たとえば6GHz(ギガヘルツ)未満の周波数帯域を利用する。
ミリ波制御部232は、通信装置10とセルラー通信基地局30との間で、高い周波数の帯域を用いた通信を制御する。ミリ波制御部232は、たとえば30GHz(ギガヘルツ)未満の周波数帯域を利用する。ミリ波制御部232は、切替判定部130に対して、レイヤ2の通信状況を示す通信統計値を送る。ミリ波制御部232が切替判定部130に送るレイヤ2に対応した通信統計値として、ビームフォーミングの数が例示される。
切替判定部130は、ミリ波制御部232から、レイヤ2に対応した通信統計値として、ビームフォーミングの数を取得する。切替判定部130は、ミリ波制御部232から取得するビームフォーミングの数を加味して、無線通信ネットワークの切替を判定する。
例えば、切替判定部130は、ビームフォーミングの数を変数として学習した学習モデルに各通信統計値を入力して、学習モデルから出力されるスコアSを取得し、取得したスコアSに基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定する。あるいは、切替判定部130は、ビームフォーミングの数を変数として含む上記式(2)を用いて算出されるスコアに基づいて、無線通信ネットワークの切替を判定する。
また、切替判定部130は、無線LANネットワークを他の無線通信ネットワークに切り替える場合、セルラー通信基地局30との間の通信状況に基づいて、Sub6ネットワーク又はミリ波ネットワークのいずれに切り替えるかを判定する。切替判定部130は、例えば、無線通信ネットワークをセルラーネットワークに切り替える際、ビームフォーミングの数が所定の閾値を下回る場合、Sub6ネットワークを切替先として選択できる。
通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、Sub6ネットワーク又はミリ波ネットワークへの切替を実行する。
[2-2.第2の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順]
図7を用いて、本開示の第2の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順を説明する。図7は、本開示の第2の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。図7に示す処理は、主に、通信切替部124及び切替判定部130により実行される。図7に示す処理は、無線LANネットワークへの接続をトリガーとして、通信装置10の通信中に繰り返し実行される。
図7に示すように、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であるか否かを判定する(ステップS201)。
切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であると判定すると(ステップS201;Yes)、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を取得する(ステップS202)。
切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから取得されるスコアSが閾値を上回っているかを判定する(ステップS203)。
切替判定部130が、スコアSが閾値を上回っていると判定すると(ステップS203;Yes)、通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、セルラーネットワークへの切替を実行し(ステップS104)、図7に示す処理を終了する。
一方、切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていないと判定すると(ステップS203;No)、図7に示す処理を終了する。
上記ステップS201において、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中ではないと判定すると(ステップS201;No)、図7に示す処理を終了する。
なお、第2の実施形態では、切替判定部130は、セルラー通信基地局30との間の通信品質に基づいて、Sub6ネットワーク又はミリ波ネットワークを切替先として選択する例を説明したが、この例には特に限定される必要はない。例えば、切替判定部130は、セルラー通信基地局30との間の通信状況に基づいて、3G、LTE、4G、又は5Gのセルラーネットワークの中からいずれかを切替先として選択してもよい。
(3.第3の実施形態)
[3-1.第3の実施形態に係る通信装置の構成]
従来、例えば、ネットワークキャリアに与えられた低遅延のネットワークスライスや大容量のネットワークスライス、そして無線LANネットワークなど、特性の異なる3つ以上の通信ネットワーク間の切替は考えられていない。そこで、以下に説明する第3の実施形態では、コアネットワーク50を仮想的に分割した複数のネットワークスライスを含んだ特性の異なる3つの通信ネットワーク間の切替を制御する例を説明する。
図8は、本開示の第3の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。図8に示すように、第3の実施形態に係る通信装置10は、ネットワークスライス制御部125を備える点が上記実施形態に係る通信装置10とは異なる。
ネットワークスライス制御部125は、通信切替部124からの指示に従って、コアネットワーク50を仮想的に分割した複数のネットワークスライスとセルラーネットワークとの接続を制御する。ネットワークスライス制御部125は、切替判定部130に対し、ネットワークスライスごとの通信状況を示す情報を送る。ネットワークスライスごとの通信状況を示す情報として、ネットワークスライスごとの遅延やスループットが例示される。
ネットワークスライス制御部125により接続が制御されるネットワークスライスとして、低遅延通信用ネットワークスライスや、大容量通信用ネットワークスライスが例示される。低遅延通信用ネットワークスライスは、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)通信などの低遅延が要求されるアプリケーションとホスト(インターネット60上のサーバ装置など)との通信に利用される。大容量通信用ネットワークスライスは、動画コンテンツやVR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)などの大容量通信を要求するアプリケーションとホストとの通信に利用される。
切替判定部130は、ホスト(インターネット60上のサーバ装置など)と通信中のアプリケーション(app111~113)の通信特性に基づいて、通信に必要となるトラフィック特性を考慮し、ネットワークスライスを選択する。例えば、切替判定部130は、ネットワークスライス制御部125からネットワークスライスごとの通信状況を示す遅延やスループットを取得する。切替判定部130は、ネットワークスライスごとの遅延やスループットに基づいて、ホストと通信中のアプリケーション(app111~113)の通信特性に応じたネットワークスライスを選択し、切替指示を通信切替部124に送る。
例えば、切替判定部130は、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替える際、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスの切替を実行できる。すなわち、切替判定部130は、無線LANネットワーク、低遅延通信用ネットワークスライス、並びに大容量通信用ネットワークスライスといった特性の異なる3つの通信ネットワークの切替を実行できる。なお、切替判定部130は、セルラーネットワークへの切替後に、ネットワークスライスごとの遅延やスループットに基づいて、ホストと通信中のアプリケーションの通信特性に応じて、柔軟にネットワークスライスの切替を行ってもよい。
通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、切替判定部130により選択されたセルラーネットワークへの切替を実行する。さらに、通信切替部124は、切替判定部130により選択されたネットワークスライスへの切替指示をネットワークスライス制御部125に送出する。
[3-2.第3の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順]
図9を用いて、本開示の第3の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順を説明する。図9は、本開示の第3の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。図9に示す処理は、主に、通信切替部124及び切替判定部130により実行される。図9に示す処理は、無線LANネットワークへの接続をトリガーとして、通信装置10の通信中に繰り返し実行される。
図9に示すように、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であるか否かを判定する(ステップS301)。
切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であると判定すると(ステップS301;Yes)、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を取得する(ステップS302)。
切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから取得されるスコアSが閾値を上回っているかを判定する(ステップS303)。
切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていると判定すると(ステップS303;Yes)、ホスト(インターネット60におけるサーバなど)と通信中のアプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスを選択する(ステップS304)。切替判定部130は、ネットワークスライス制御部125から取得するネットワークスライスごとの遅延やスループットに基づいて、ホストと通信中のアプリケーションの通信特性に応じたアプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスを選択できる。
通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、切替判定部130により選択されたネットワークスライスへの切替指示をネットワークスライス制御部125に送出して(ステップS305)、図9に示す処理を終了する。
上記ステップS303において、切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていないと判定すると(ステップS303;No)、図9に示す処理を終了する。
上記ステップS301において、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中ではないと判定すると(ステップS301;No)、図9に示す処理を終了する。
(4.第4の実施形態)
[4-1.第4の実施形態に係る通信装置の構成]
従来、ネットワークキャリアに与えられたネットワークスライスや通信経路では、ユーザのアプリケーションが要求するネットワーク特性を満足できない場合がある。そこで、アプリケーションが必要とするネットワーク特性を実現するために作られたオーバーレイネットワークをサービス提供者が構築し、アプリケーションに応じて選択できるようにしてもよい。そこで、以下に説明する第4の実施形態では、コアネットワーク50上に構築された複数のオーバーレイネットワークの切替を制御する例を説明する。
図10は、本開示の第4の実施形態に係る通信装置の構成を示す図である。図10に示すように、第4の実施形態に係る通信装置10は、オーバーレイネットワーク制御部126を備える点が上記実施形態に係る通信装置10とは異なる。
オーバーレイネットワーク制御部126は、通信切替部124からの指示に従って、複数のオーバーレイネットワークとセルラーネットワークとの接続を制御する。オーバーレイネットワーク制御部126は、切替判定部130に対し、オーバーレイネットワークの通信状況を示す情報を送る。オーバーレイネットワークの通信状況を示す情報として、オーバーレイネットワークごとの遅延やスループットが例示される。
オーバーレイネットワーク制御部126により接続が制御されるオーバーレイネットワークとして、通信先のホスト(インターネット60上のサーバ装置など)との間で遅延優先のルーティングが設定されたネットワークが例示される。遅延優先のルーティングが設定されたオーバーレイネットワークは、オンラインゲームのように許容遅延が予め定められているアプリケーションとホストとの通信に利用される。
切替判定部130は、ホストと通信中のアプリケーション(app111~113)から取得したネットワーク特性の要求に応じて、アプリケーションの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークを選択する。例えば、切替判定部130は、オーバーレイネットワーク制御部126からオーバーレイネットワークごとの通信状況を示す遅延やスループットを取得する。切替判定部130は、オーバーレイネットワークごとの遅延やスループットに基づいて、ホストと通信中のアプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークを選択し、切替指示を通信切替部124に送る。
切替判定部130は、例えば、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替える際、アプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークの選択を実行できる。なお、切替判定部130は、セルラーネットワークへの切替後に、ホストと通信中のアプリケーションからの要求に応じて、柔軟にオーバーレイネットワークへの切替を行ってもよい。
通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、切替判定部130により選択されたセルラーネットワークへの切替を実行する。さらに、通信切替部124は、切替判定部130により選択されたオーバーレイネットワークへの切替指示をオーバーレイネットワーク制御部126に送出する。
[4-2.第4の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順]
図11を用いて、本開示の第4の実施形態に係る通信装置の切替処理の手順を説明する。図11は、本開示の第4の実施形態に係る通信装置の切替処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す処理は、主に、通信切替部124及び切替判定部130により実行される。図11に示す処理は、無線LANネットワークへの接続をトリガーとして、通信装置10の通信中に繰り返し実行される。
図11に示すように、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であるか否かを判定する(ステップS401)。
切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中であると判定すると(ステップS401;Yes)、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を取得する(ステップS402)。
切替判定部130は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4及びレイヤ7の各通信統計値を学習モデルに入力し、学習モデルから取得されるスコアSが閾値を上回っているかを判定する(ステップS403)。
切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていると判定すると(ステップS303;Yes)、ホストと通信中のアプリケーションからの要求に応じたネットワーク特性を備えるオーバーレイネットワークを選択する(ステップS404)。切替判定部130は、オーバーレイネットワーク制御部126から取得するオーバーレイネットワークごとの遅延やスループットに基づいて、ホストと通信中のアプリケーションからの要求に応じたオーバーレイネットワークを選択できる。
通信切替部124は、切替判定部130からの切替指示に従って、切替判定部130により選択されたオーバーレイネットワークへの切替指示をオーバーレイネットワーク制御部126に送出し(ステップS405)、図11に示す処理を終了する。
上記ステップS403において、切替判定部130は、スコアSが閾値を上回っていないと判定すると(ステップS403;No)、図11に示す処理を終了する。
上記ステップS401において、切替判定部130は、無線LANネットワークに接続中ではないと判定すると(ステップS401;No)、図11に示す処理を終了する。
(5.その他)
上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、図2に示す通信切替部124と切替判定部130とが機能的または物理的に統合されていてもよい。
また、切替判定部130により実現される処理機能は、通信装置10に実装されていなくても良く、通信装置10と通信可能なクラウドサーバ等の外部の情報処理装置に実装されてもよい。このとき、通信装置10は、クラウドサーバ等に対して通信統計値を送信し、クラウドサーバ等から、無線通信ネットワークの切替の実否を示す判定結果を取得して、無線通信ネットワークの切替を実行できる。
また、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
(6.本開示に係る通信装置による効果)
上述のように、本開示に係る通信装置(実施形態における通信装置10)は、無線通信部(実施形態における無線通信部121)と、判定部(実施形態に係る切替判定部130)とを備える。無線通信部は、周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する。判定部は、複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。
このように、本開示に係る通信装置は、ユーザの通信のうち、少なくともレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、他の無線通信ネットワークへの切替を実現できる。このため、できるだけ通信品質の良い通信ネットワークへの切替を実現できる。従来の無線LAN通信方式とセルラー通信方式の切替基準は、無線LANの信号強度や、無線区間のフレーム送受信のエラー率や遅延などをもとに切替を実施するが、ユーザが通信しているサーバ装置などのホストとの通信路の品質は不明である。そこで、本開示に係る通信装置は、無線区間の通信品質だけでなく、サーバまでの通信品質や、ユーザのアプリケーションでの通信の状況を取得する。これにより、本開示に係る通信装置は、通信ネットワーク全体での通信品質を評価することができ、ユーザのUX(User eXperience:ユーザがサービスを通じて感じられる体験)を改善できる。
また、判定部は、少なくともレイヤ4の通信状況に基づいて、他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、ユーザの通信のうち、少なくともTCPのプロトコルを用いた通信状況に基づいて、他の無線通信ネットワークへの切替を実現できる。
また、複数の無線通信ネットワークは、無線LAN基地局(実施形態における無線LAN基地局20)を介する無線LANネットワークと、セルラー通信基地局(実施形態におけるセルラー通信基地局30)を介するセルラーネットワークとを含む。判定部は、無線LANネットワークを介して行われる通信の通信状況に基づいて、無線LANネットワークをセルラーネットワークへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、無線LANネットワークを介した通信状況が悪い場合、セルラーネットワークを優先させることができる。
また、セルラーネットワークは、周波数帯が互いに異なる第1のネットワーク(実施形態において、たとえばSub6ネットワーク)と第2のネットワーク(実施形態における、たとえばミリ波ネットワーク)とを含む。判定部は、セルラー通信基地局との間の通信品質に基づいて、無線LANネットワークを第1のネットワーク又は第2のネットワークのいずれに切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、切替先とするセルラーネットワークの選択肢を広げることができる。
また、第1のネットワーク及び第2のネットワークは、第5世代の通信規格に準拠した無線通信ネットワークである。これにより、本開示に係る通信装置は、切替先として選択するセルラーネットワークとして第5世代の通信規格に準拠したセルラーネットワークを採用できる。
また、本開示に係る通信装置は、ネットワークスライス制御部(実施形態におけるネットワークスライス制御部125)をさらに備える。ネットワークスライス制御部は、セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワークを仮想的に分割した複数のネットワークスライスとセルラーネットワークとの接続を制御する。判定部は、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替える際、ネットワークスライス制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のネットワークスライスの中から、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、無線LANネットワークからセルラーネットワークへの切替だけでなく、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスの切替も実現できる。
また、本開示に係る通信装置は、オーバーレイネットワーク制御部(実施形態におけるオーバーレイネットワーク制御部126)をさらに備える。オーバーレイネットワーク制御部は、セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワーク上に構築された複数のオーバーレイネットワークとセルラーネットワークとの接続を制御する。判定部は、無線LANネットワークをセルラーネットワークに切り替える際、オーバーレイネットワーク制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のオーバーレイネットワークの中から、アプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、無線LANネットワークからセルラーネットワークへの切替だけでなく、アプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークの切替も実現できる。
また、判定部は、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、並びにレイヤ7の各々における通信状況を示す通信統計値を取得し、取得した通信統計値に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、無線区間だけではなく、IPやTCPなどの有線区間を含む通信ネットワークの全体に渡ったエンドツーエンドのネットワーク品質を評価できる。
また、判定部は、各通信統計値から無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを用いて、複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する。これにより、本開示に係る通信装置は、ホスト(ユーザが通信しているサーバ装置など)と通信するユーザのネットワーク品質を評価するための様々な通信統計値から、無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を自動的に取得できる。
また、本開示に係る通信装置10は、判定部による判定結果に基づいて、無線通信ネットワークの切替を実行する切替部(実施形態に係る通信切替部124)をさらに備える。これにより、本開示に係る通信装置10は、既存の切替機能を生かして、無線通信ネットワークの切替を実現できる。
(7.ハードウェア構成)
上述してきた各実施形態に係る通信装置10による処理は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、本開示の実施形態に係る通信装置10を例に挙げて説明する。図12は、本開示に係る通信装置10の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。例えば、CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムをRAM1200に展開し、各種プログラムに対応した処理を実行する。
ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録する、コンピュータ1000が読み取り可能な記録媒体である。具体的には、HDD1400は、たとえば図2に示すアプリケーションプログラムapp111~app113や、切替判定部130により実行される各種処理機能を実現するためのプログラムを記録する記録媒体である。
通信インターフェイス1500は、コンピュータ1000が外部ネットワーク1550(例えばインターネット)と接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、通信インターフェイス1500を介して、他の機器からデータを受信したり、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信したりする。
入出力インターフェイス1600は、入出力デバイス1650とコンピュータ1000とを接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスからデータを受信する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやスピーカーやプリンタ等の出力デバイスにデータを送信する。また、入出力インターフェイス1600は、所定の記録媒体(メディア)に記録されたプログラム等を読み取るメディアインターフェイスとして機能してもよい。メディアとは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態に係る通信装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラム(図5,7,9,11の処理を実現するためのプログラムなど)を実行する。これにより、通信装置10により実行される各種処理等の機能が実現される。また、HDD1400には、本開示に係る通信装置10による処理を実現するためのプログラムや、かかるプログラムの処理に用いられるデータなどが格納される。なお、CPU1100は、プログラムデータ1450をHDD1400から読み取って実行するが、他の例として、外部ネットワーク1550を介して、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する無線通信部と、
前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する判定部と、
を備える通信装置。
(2)
前記判定部は、少なくともレイヤ4の通信状況に基づいて、前記他のネットワークへ切り替えるかを判定する
前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記複数の無線通信ネットワークは、
無線LAN基地局を介する無線LANネットワークと、セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとを含み、
前記判定部は、
前記無線LANネットワークを介して行われる通信の前記通信状況に基づいて、前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークへ切り替えるかを判定する
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記セルラーネットワークは、
周波数帯が互いに異なる第1のネットワークと第2のネットワークとを含み、
前記判定部は、
前記セルラー通信基地局との間の通信品質に基づいて、前記無線LANネットワークを前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークのいずれに切り替えるかを判定する
前記(2)又は前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、第5世代の通信規格に準拠した無線通信ネットワークである
前記(4)に記載の通信装置。
(6)
前記セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワークを仮想的に分割した複数のネットワークスライスと前記セルラーネットワークとの接続を制御するネットワークスライス制御部をさらに備え、
前記判定部は、
前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、前記ネットワークスライス制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のネットワークスライスの中から、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスへ切り替えるかを判定する
前記(3)に記載の通信装置。
(7)
前記セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワーク上に構築された複数のオーバーレイネットワークと前記セルラーネットワークとの接続を制御するオーバーレイネットワーク制御部をさらに備え、
前記判定部は、
前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、前記オーバーレイネットワーク制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のオーバーレイネットワークの中から、アプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークへ切り替えるかを判定する
前記(3)に記載の通信装置。
(8)
前記判定部は、
レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4並びにレイヤ7の通信状況を示す通信統計値を取得し、取得した通信統計値に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する
前記(2)に記載の通信装置。
(9)
前記判定部は、
前記各通信統計値から前記無線通信ネットワークの切替を実行すべきか否かの尺度を示すスコアを出力する学習モデルを用いて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する
前記(8)に記載の通信装置。
(10)
前記判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信ネットワークの切替を実行する切替部をさらに備える
前記(1)に記載の通信装置。
(11)
コンピュータが、
周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信し、
前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する
通信方法。
(12)
コンピュータに、
周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信させ、
前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定させる
通信プログラム。
1 通信システム
10 通信装置
20 無線LAN基地局
30 セルラー通信基地局
40 バックボーンネットワーク
50 コアネットワーク
60 インターネット
110 アプリケーション部
111,112,113 app
120 制御部
121 無線通信部
122 IP制御部
123 TCP制御部
124 通信切替部
130 切替判定部
221 セルラー制御部
222 無線LAN制御部
231 Sub6制御部
232 ミリ波制御部

Claims (10)

  1. 周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する無線通信部と、
    前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する判定部と、
    セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワークを仮想的に分割した複数のネットワークスライスと前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとの接続を制御するネットワークスライス制御部と
    を備え、
    前記複数の無線通信ネットワークは、
    無線LAN基地局を介する無線LANネットワークと、前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとを含み、
    前記判定部は、
    前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、前記ネットワークスライス制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のネットワークスライスの中から、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスへ切り替えるかを判定する
    通信装置。
  2. 前記判定部は、少なくともレイヤ4の通信状況に基づいて、前記他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記判定部は、
    前記無線LANネットワークを介して行われる通信の前記通信状況に基づいて、前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークへ切り替えるかを判定する請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記セルラーネットワークは、
    周波数帯が互いに異なる第1のネットワークと第2のネットワークとを含み、
    前記判定部は、
    前記セルラー通信基地局との間の通信品質に基づいて、前記無線LANネットワークを前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークのいずれに切り替えるかを判定する請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、第5世代の通信規格に準拠した無線通信ネットワークである請求項4に記載の通信装置。
  6. 周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信する無線通信部と、
    前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する判定部と、
    セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワーク上に構築された複数のオーバーレイネットワークと前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとの接続を制御するオーバーレイネットワーク制御部とを備え、
    前記複数の無線通信ネットワークは、
    無線LAN基地局を介する無線LANネットワークと、前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとを含み、
    前記判定部は、
    前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、前記オーバーレイネットワーク制御部から取得される通信状況を示す情報に基づいて、複数のオーバーレイネットワークの中から、アプリケーションからの要求を満たすネットワーク特性を備えたオーバーレイネットワークへ切り替えるかを判定する通信装置。
  7. 前記判定部は、
    レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4並びにレイヤ7の通信状況を示す通信統計値を取得し、取得した各通信統計値に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定する請求項1または6に記載の通信装置。
  8. 前記判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信ネットワークの切替を実行する切替部をさらに備える請求項1または6に記載の通信装置。
  9. コンピュータが、
    周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信し、
    前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定し、
    セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワークを仮想的に分割した複数のネットワークスライスと前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとの接続を制御し、
    前記複数の無線通信ネットワークは、
    無線LAN基地局を介する無線LANネットワークと、前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとを含み、
    前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、通信状況を示す情報に基づいて、複数のネットワークスライスの中から、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスへ切り替えるかを判定する
    通信方法。
  10. コンピュータに、
    周波数帯及び無線通信方式のうちの少なくとも一方が互いに異なる複数の無線通信ネットワークに選択的に接続して通信させ、
    前記複数の無線通信ネットワークのいずれかを介して行われるレイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、及びレイヤ7の通信のうちの少なくともいずれかの1つの通信状況に基づいて、前記複数の無線通信ネットワークのうち他の無線通信ネットワークへ切り替えるかを判定させ、
    セルラー通信基地局を管理する通信事業者の通信ネットワークを仮想的に分割した複数のネットワークスライスと前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとの接続を制御し、
    前記複数の無線通信ネットワークは、
    無線LAN基地局を介する無線LANネットワークと、前記セルラー通信基地局を介するセルラーネットワークとを含み、
    前記無線LANネットワークを前記セルラーネットワークに切り替える際、通信状況を示す情報に基づいて、複数のネットワークスライスの中から、アプリケーションの通信特性に応じたネットワークスライスへ切り替えるかを判定させる
    通信プログラム。
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