JP7462539B2 - ホームドア装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ホームドア装置に関する。
ホームドア装置は、鉄道駅のプラットホームに設置される一種の自動ドア装置である。プラットホームに固定される戸袋と、戸袋に進退自在に支持される扉体と、扉体を戸袋に対して進退させる駆動機構とを備える。
多くの場合、プラットホームの床面は、軌道方向に延びるコンクリート板を基本的な構造部材として備えて、その上に、必要な舗装等を施して構成される。また、特許文献1には、コンクリート板(プレキャストコンクリート板)にベース固定部材を固定し、ベース固定部材にホーム柵ベースを取付け、ホーム柵ベースにホームドア装置(ホーム柵)の戸袋部と固定柵部を固定することが示されている。つまり、特許文献1にはホームドア装置(ホーム柵)の戸袋部と固定柵部が、ベース固定部材とホーム柵ベースを介して、コンクリート板(プレキャストコンクリート板)に固定されることが開示されている。
また、プラットホームの軌道方向の寸法は、短いものでも100m以上、長いものは数百mに及ぶ。そのため、プラットホームの軌道方向の寸法は、温度変化によって大きく変化する。この収縮を吸収するために、プラットホームの床面を構成するコンクリート板には軌道方向に10m程度の間隔を隔てて、コンクリート板を幅方向に横切る隙間が設けられる。つまり、プラットホームの床面を構成するコンクリート板には軌道方向において約10m程度のピッチで分割されて、その間にエキスパンションジョイントが形成される(特許文献2)。
特開2013-103553号公報 特開2008-28479号公報
前述したように、プラットホームの軌道方向の寸法は、温度変化によって大きく変化する。プラットホームの軌道方向の寸法が変化すると、エキスパンションジョイントを挟んで隣接する2枚のコンクリート板は相対的に変位する。つまり、2枚のコンクリート板の間隔が変化する。
また前述したように、ホームドア装置の戸袋部と固定柵部は、コンクリート板に固定される。そのため、ホームドア装置の戸袋部と固定柵部がエキスパンションジョイントを挟んで隣接する2枚のコンクリート板に跨って設置されている場合に、2枚のコンクリート板の間隔が変化すると、ホームドア装置に歪みが生じ、破損あるいは故障が生じるという問題がある。
本開示は、このような背景に基づいてなされたものであり、プラットホームの床面において隣接する2枚のコンクリート板を跨ぐ形でホームドア装置が設置されている場合に、隣接する2枚のコンクリート板の間で相対的な変位が生じても、歪が生じないホームドア装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係るホームドア装置は、プラットホームに固定される固定部と、固定部に進退自在に支持される扉体と、を備える。固定部は、プラットホームに直接固定される第1の据え付け部と、第1の据え付け部から扉体の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部と、プラットホームに固定されて、第2の据え付け部を移動自在に支持するスライド台と、を備える。そして、スライド台は、扉体が進退する方向に平行なX軸方向と、プラットホームに平行な平面内にあってX軸に直交するY軸方向の両方において移動自在に、第2の据え付け部を支持する。
本開示に係るホームドア装置においては、第1の据え付け部がプラットホームに直接固定され、第2の据え付け部がスライド台を介してプラットホームに支持されるので、固定部が隣接する2枚のコンクリート板に跨って固定されている場合に、当該2枚のコンクリート板の間隔が変化しても、固定部に歪が生じない。そのため、本開示によれば、隣接する2枚のコンクリート板の間隔の変化に起因するホームドア装置の破損あるいは故障の発生を抑制できる。
本開示の実施の形態に係るホームドア装置の基本的な構成を示す説明図であって、(A)は乗降口が開放された状態、(B)は乗降口が閉鎖された状態を、それぞれ示す説明図 図1に記載のホームドア装置の詳細な構成を示す説明図 図2に記載のスライド台を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 図3に記載のスライド台を図3においてBB’線で示す平面で切断して示す断面図 図1に記載のホームドア装置の作用を説明する説明図 本開示の第1の変形例に係るスライド台を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 本開示の第2の変形例に係るスライド台を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 本開示の第3の変形例に係るスライド台を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 本開示の第3の変形例の係るスライド台の別例を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 本開示の第4の変形例に係るスライド台を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図 本開示の第4の変形例の係るスライド台の別例を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図
以下、本開示の実施の形態に係るホームドア装置の構成、作用及び効果を、図1~図11を参照して詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
図1(A)と図1(B)は本開示の実施形態に係るホームドア装置1の基本的な構成を示す説明図であって、ホームドア装置1をプラットホーム2の内側から見た図である。図1(A)と図1(B)に示すように、プラットホーム2には、乗降口3を挟んで2台のホームドア装置1が設置されている。2台のホームドア装置1は、それぞれ、プラットホーム2に固定される戸袋4と戸袋4に進退自在に支持される扉体5を備えている。戸袋4は、本開示における固定部の具体的な構成の例示である。なお、固定部の変形例については後述する。
また、ホームドア装置1は、図示しない駆動機構を備えている。扉体5は駆動機構によって駆動されて、戸袋4に対して進退する。駆動機構は図示しない制御装置によって制御されて動作する。
プラットホーム2に隣接する図示しない軌道に列車6が到着すると、図1(A)に示すように、扉体5は戸袋4の内部に引き込まれる。その結果、乗降口3が開放され、図示しない乗客の列車6への乗降が可能になる。乗客の乗降が終了すると、図1(B)に示すように、扉体5は戸袋4の外部に引き出される。その結果、2枚の扉体5の端部が乗降口3の中央で当接して、乗降口3が閉鎖される。乗降口3が閉鎖されると、列車6は発車して、プラットホーム2に隣接する軌道を離れる。ホームドア装置1によって乗降口3を閉鎖することによって、プラットホーム2に残った乗客が走行中の列車6への接触を防止することができる。また、プラットホーム2に残った乗客がプラットホーム2の下に転落することを防止できる。
なお、以下の説明においては、図1(A)と図1(B)に示した直交座標系を使用する。すなわち、図において左右方向、つまり扉体5が戸袋4に対して進退する方向にX軸を設定し、紙面に垂直な方向、つまりプラットホーム2から列車6に向かう方向にY軸を設定する。そして、X軸とY軸に直交する方向、つまりプラットホーム2の床面に対して垂直に延びる方向にZ軸を設定する。
図2は、ホームドア装置1の詳細な構成を示す説明図である。図2に示すように、プラットホーム2の床面は2枚のコンクリート板7,8で被覆されている。そして、ホームドア装置1は2枚のコンクリート板7,8を跨いで設置されている。コンクリート板7,8の間には、温度変化に起因する寸法変化を吸収するための隙間が設けられている。この隙間には、伸縮容易な目地材が充填されて、伸縮継手9が形成されている
図2に示すように、ホームドア装置1の戸袋4の下面には、第1及び第2の据え付け部10,11が固定されている。第1の据え付け部10と第2の据え付け部11は、ホームドア装置1の扉体5が進退する方向において、互いに間隔を空けて配置されている。第1の据え付け部10の下端面にはボルト12aが溶接されていて、ボルト12aはコンクリート板7に穿設されたボルト穴に挿通されている。ボルト12aの先端はコンクリート板7の下方に突出していて、そこでナット12bが螺合されている。このように、第1の据え付け部10はボルト12aとナット12bによってコンクリート板7に直接固定されている。第2の据え付け部11はスライド台13を介してコンクリート板8に支持されている。スライド台13は第2の据え付け部11をスライド自在に支持する装置である。第2の据え付け部11の下端面にはボルト14aが溶接されていて、ボルト14aはコンクリート板8に穿設されたボルト穴に挿通されている。ボルト14aの先端はコンクリート板8の下方に突出していて、そこでナット14bが螺合されている。このように、第2の据え付け部11はボルト14aとナット14bによってコンクリート板8に固定されている。
図3は、スライド台13を図2においてAA’線で示す平面で切断して示す断面図である。図3に示すように、スライド台13は、ベース部15と、ベース部15の上方にあってベース部15にボルト16によって固定された上壁部17とを備えている。なお、ボルト16は、上壁部17に穿設されたボルト穴に、上壁部17の上方から挿通されていて、ボルト16の先端はベース部15に形成された雌ねじに螺合されている。また、スライド台13と第2の据え付け部11の間には摺動板18があって、第2の据え付け部11は摺動板18を介してスライド台13に摺動自在に支持されている。
摺動板18の上面と第2の据え付け部11の下面は、それぞれ平滑に仕上げられていて、互いに面接触する。また、第2の据え付け部11の摺動板18に対する移動は拘束されない。そのため、第2の据え付け部11は摺動板18に対して自在にスライドする。また、上壁部17の上部17bは下部17aに対してオーバーハングしている。そして、図3に示すように、上壁部17の上部17bの下面と第2の据え付け部11の基部11aの上面との間には、Z軸方向において隙間Gzが形成されている。隙間Gzがあるので、第2の据え付け部11の基部11aは、上壁部17のオーバーハングした部位と干渉しない。また、上壁部17の上面には開口17cが形成されていて、第2の据え付け部11は開口17cを通って、上壁部17の上方に突出している。なお、隙間Gzの大きさは必要最小限度に留めることが望ましい。隙間Gzを必要以上に大きくすると、ホームドア装置1に外力が加わった場合に、第2の据え付け部11の基部11aがスライド台13の中で傾いて、その結果、ホームドア装置1が傾くことがあるからである。隙間Gzを小さくすると、第2の据え付け部11の基部11aが僅かに傾いただけで、基部11aの上面が上壁部17の上部17bの下面に当接するので、それ以上の傾きが防止される。そこで、本実施形態においては、隙間Gzを0.1mmから0.5mmの範囲に留めている。
図4は、スライド台13を図3においてBB’線で示す平面で切断して示す断面図である。図4に示すように、スライド台13の上壁部17の内面側の輪郭には凹凸が形成されている。摺動板18の輪郭も凹凸を備えている。そして、上壁部17の内面側の輪郭の凹凸と摺動板18の輪郭の凹凸は互いに噛み合されている。つまり、摺動板18の輪郭の凸部は上壁部17の内面側の輪郭の凹部に嵌合され、上壁部17の内面側の輪郭の凸部は摺動板18の輪郭の凹部に嵌合されている。そのため、摺動板18のスライド台13に対する移動は制限される。このように、スライド台13の断面形に現れる上壁部17の内面側の輪郭の凹凸は、摺動板18のスライド台13に対する相対的な移動を制限する移動制限手段として機能する。
また、図4に示すように、X軸方向における第2の据え付け部11の基部11aの両側には、上壁部17との間に隙間Gxがある。Y軸方向における第2の据え付け部11の基部11aの両側には、上壁部17との間に隙間Gyがある。そのため、図4に示す状態において、第2の据え付け部11はスライド台13に対して、X軸方向に±Gxの範囲で、Y軸方向に±Gyの範囲で、それぞれスライド可能である。
なお、前述したように、コンクリート板7とコンクリート板8の間には伸縮継手9が配置されているので、コンクリート板7,8はX軸方向に容易に変位する。そのため、コンクリート板7とコンクリート板8の、X軸方向の相対的変位はY軸方向の相対的変位より大きくなる傾向にある。そこで、本実施の形態では、X軸方向の隙間Gxを、Y軸方向の隙間Gyよりも大きくしている。そのため、第2の据え付け部11のX軸方向におけるスライド可能な範囲は、Y軸方向におけるスライド可能な範囲より大きくなる。
ここで、本実施の形態に係るホームドア装置1の作用を説明する。まず、環境温度の変化に起因して、図5に示すように、X軸方向においてコンクリート板7とコンクリート板8の間の間隔が拡がることを想定する。第1の据え付け部10はコンクリート板7に、スライド台13はコンクリート板8に、それぞれ固定されているので、コンクリート板7,8の間隔が拡がると、第1の据え付け部10とスライド台13の間の間隔X1が拡がる。しかしながら、第2の据え付け部11はスライド台13にスライド自在に支持されているので、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間の間隔X2は変化しない。そのため、ホームドア装置1の戸袋4には、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間の間隔を拡げる外力が作用しない。
また、環境の温度変化に起因して、第1の据え付け部10とスライド台13の間の間隔X1が狭くなることもある。この場合も、第2の据え付け部11はスライド台13に対してX軸方向にスライドするので、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間の間隔X2は変化しない。そのため、ホームドア装置1の戸袋4には、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間の間隔を狭くする外力が作用しない。
このように、コンクリート板7,8の間隔が変化しても、ホームドア装置1の戸袋4には、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間の間隔を変化させる外力が作用しない。そのため、コンクリート板7,8の間隔が変化しても、ホームドア装置1の戸袋4にはストレスが生じない。
また、第2の据え付け部11はスライド台13に対してY軸方向にもスライドする。そのため、環境の温度変化に起因して、2枚のコンクリート板7,8の間でY軸方向に相対的なずれが生じても、ホームドア装置1の戸袋4には、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11の間でY軸方向に相対的なずれを生じさせる外力が作用しない。そのため、ホームドア装置1の戸袋4にはストレスが生じない。
上記の実施の形態においては、摺動板18を構成する素材は特に限定されないが、摺動板18をポリアセタール、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリエチレン等の摩擦係数が小さい樹脂で構成すれば、第2の据え付け部11が摺動板18から受ける摩擦力が小さくなるので、戸袋4が受けるストレスが更に軽減される。摺動板18を金属材料で構成して、その表面を前記の樹脂で被覆しても良い。この場合も、第2の据え付け部11が摺動板18から受ける摩擦力が小さくなるので、戸袋4が受けるストレスが更に軽減される。
また、摺動板18を第2の据え付け部11及びスライド台13よりも軟らかい材料で構成すれば、第2の据え付け部11とスライド台13の摩耗を抑制することができる。
また、上記の実施の形態においては、第2の据え付け部11が摺動板18に対して相対的に摺動する例を示したが、第2の据え付け部11とスライド台13の間に摺動板18が介在するホームドア装置1は、このような構成を備えるものには限定されない。摺動板18が第2の据え付け部11に固定されて、摺動板18がスライド台13に対して相対的に摺動するようにしても良い。
(第1の変形例)
上記の実施の形態においては、ベース部15の上面に上壁部17を直接、載置する例を示したが、図6に示すように、ベース部15と上壁部17との間にシム19を挟むようにしても良い。ベース部15と上壁部17との間にシム19を挟む事によって、摺動板18と第2の据え付け部11の基部11aの高さに合わせて、上壁部17の取付け高さを調整することができる。上壁部17の取付け高さを調整することによって、隙間Gzの大きさを最適化することができる。
(第2の変形例)
上記の実施の形態においては、第2の据え付け部11とスライド台13の間に摺動板18を介在させる例を示したが、ホームドア装置1はスライド台13に摺動板18を備えるものには限定されない。図7に示すように、摺動板18を省いて、ベース部15の上面に第2の据え付け部11の下面が、直接、当接するようにしても良い。このように、摺動板18を省けば、ホームドア装置1の製造コストを削減することができる。
(第3の変形例)
図8に示すように、摺動板18に代えて、第2の据え付け部11とスライド台13との間に複数個のボール20を介在させるようにしても良い。ボール20は金属製の球体であって、スライド台13のベース部15の上面に形成された窪み15aに回転自在に保持されている。そして、ボール20は第2の据え付け部11の下面に当接している。このように、ベース部15と第2の据え付け部11の間にボール20を介在させれば、第2の据え付け部11とスライド台13の間に作用する摩擦力を小さくできるので、ホームドア装置1の戸袋4に生じるストレスを更に低減できる。
あるいは、窪み15aに代えて、第2の据え付け部11の下面に図示しない窪みを形成して、ボール20がその窪みにおいて回転自在に保持されるようにしても良い。また、図9に示すように、スライド台13及び第2の据え付け部11の双方に対して独立した保持器21、つまり、スライド台13及び第2の据え付け部11の何れにも結合されない保持器21を備えて、ボール20が保持器21に回転自在に保持されるようにしても良い。この構成によっても、第2の据え付け部11とスライド台13の間に作用する摩擦力を小さくして、ホームドア装置1の戸袋4に生じるストレスを更に低減できる。
(第4の変形例)
図10に示すように、ボール20に代えて、第2の据え付け部11とスライド台13との間に複数個のローラ22を備えても良い。ローラ22は、Y軸に平行な回転軸22aを備える金属製の円柱状の部材であって、回転軸22a回りに回転自在にベース部15に軸支されている。そして、ローラ22は第2の据え付け部11の下面に当接している。このように、第2の据え付け部11とスライド台13との間にローラ22を介在させれば、第2の据え付け部11とスライド台13の間に作用する摩擦力を小さくできるので、ホームドア装置1の戸袋4に生じるストレスを更に低減できる。
あるいは、上記の構成に代えて、ローラ22が第2の据え付け部11に軸支されるようにしても良い。また、図11に示すように、スライド台13及び第2の据え付け部11の双方に対して独立した保持器23、つまり、スライド台13及び第2の据え付け部11の何れにも結合されない保持器23を備えて、ローラ22が保持器23に回転自在に保持されるようにしても良い。この構成によっても、第2の据え付け部11とスライド台13の間に作用する摩擦力を小さくして、ホームドア装置1の戸袋4に生じるストレスを更に低減できる。
以上、説明したように、上記の実施の形態及び変形例に係るホームドア装置1は、戸袋4に第1の据え付け部10と、第1の据え付け部10から扉体5の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部11とを備えるとともに、第1の据え付け部10がコンクリート板7に直接固定され、第2の据え付け部11は、コンクリート板8に固定されたスライド台13に移動自在に支持される。そのため、第1の据え付け部10が固定されるコンクリート板7と、スライド台13が固定されるコンクリート板8が相対的に変位しても、戸袋4に歪みが生じることがない。また、戸袋4の歪みに起因して、ホームドア装置1に故障が生じることがない。このように、上記の実施の形態及び変形例に係るホームドア装置1においては、プラットホーム2の変形に起因する戸袋4の歪みの発生と、それに起因するホームドア装置1の故障の発生を抑制することができる。
なお、本開示の技術的範囲は、上記の実施の形態及び変形例によっては限定されない。本開示は、特許請求の範囲に記載の技術的思想の限りにおいて、自由に、応用、変形、あるいは改良して実施することができる。
また、上記の実施の形態においては、ホームドア装置1の固定部が戸袋4のみで構成される例を示したが、本開示において、固定部は戸袋4のみで構成されるものには限定されない。本開示において、固定部はホームドア装置1の構成部材であって、プラットホームに固定された構成部材を指す。固定部はホームドア装置1の構成部材であって、プラットホームに固定された構成部材であれば、戸袋として機能しない部材であっても、固定部に包含される。したがって、特許文献1に開示されたホーム柵のように、「戸袋部4」と「固定柵部5」がプラットホームに固定されている場合には、「戸袋部4」と「固定柵部5」が固定部に包含される。
上記の実施の形態において、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11が、戸袋4の下方に突出する例を示したが、第1の据え付け部10と第2の据え付け部11は、図2に示す状態において、戸袋4の内部にあって、外から見えないものであっても良い。要するに、本開示において、第1及び第2の据え付け部は、固定部の下方に突出するものには限定されない。第1及び第2の据え付け部は固定部をプラットホームに結合する機能を有していれば十分であり、その形状あるいは機械的構成は限定されない。第1及び第2の据え付け部は固定部と一体化されたものであっても良い。
上記の実施の形態において、スライド台13がコンクリート板8に埋め込まれる例、つまり、スライド台13の上面とコンクリート板8の上面を同じ高さにした例を示したが、スライド台13の取り付け方は、これには限定されない。スライド台13はコンクリート板8の上面に載置されても良い。
図2に示すように、上記の実施の形態において、第1の据え付け部10にボルト12aが、スライド台13にボルト14aが、それぞれ溶接固定される例を示した。しかしながら、ボルト12a,14aは、第1の据え付け部10とスライド台13に、それぞれ溶接固定されるものには限定されない。ボルト12a,14aは、コンクリート板7,8のそれぞれに固定されるアンカーボルトであって良い。この場合、ボルト12a,14aは、第1の据え付け部10とスライド台13に穿設されたボルト穴に、第1の据え付け部10とスライド台13の下方から挿通され、ボルト穴から突出した部位において、ナット12b,14bが螺合される。
また、上記の実施の形態においては、ボルト12a,14aにナット12b,14bが螺合される例を示した。しかしながら、ボルト12a,14aは、ナット12b,14bが螺合されるものには限定されない。ナット12b,14bに代えて、コンクリート板7,8にアンカーナットを固定して、ボルト12a,14aがアンカーナットに螺合されるようにしても良い。この場合、ボルト12a,14aは、第1の据え付け部10とスライド台13に穿設されたボルト穴に、第1の据え付け部10とスライド台13の上方から挿通される。
要するに、第1の据え付け部10とスライド台13をプラットホーム2に固定する手段は上記の実施形態に例示されたものには限定されない。第1の据え付け部10とスライド台13をコンクリート板7,8に固定する手段は、任意に選択できる。
第2の据え付け部11とスライド台13の間の摩擦を低減するために、第2の据え付け部11とスライド台13の間に、液体潤滑剤あるいは固体潤滑剤を介在させても良い。また、スライド台13の機能を向上させるために、本開示において言及されなかった構成要素を追加することは任意である。例えば、開口17cからの異物の侵入を防ぐために、開口17cに防塵カバーを備えても良い。
上記の実施の形態において、扉体5を戸袋4に対して進退させる駆動機構の形式は限定されない。上記の実施の形態においは、ベルトプーリ機構を備えるもの、ラックピニオン機構を備えるもの、リニアモータで駆動されるもの等、任意の駆動機構を選択することができる。
上記の実施の形態においては、2台のホームドア装置1を乗降口3の両側に配置して、乗降口3に両開きの引戸を形成するものを例示したが、本開示に係るホームドア装置は両開きの引戸を形成するものには限定されない。本開示に係るホームドア装置は、乗降口3に1台ずつ配置されて、乗降口3に片開きの引戸が形成されるものであっても良い。
上記の実施の形態においては、1台の戸袋4に1枚の扉体5を備えるものを例示したが、本開示に係るホームドア装置はこのように構成されたものには限定されない。本開示に係るホームドア装置は、1台の戸袋に2枚の扉体を備えて、2枚の扉体が互いに反対方向に引き出されるものであっても良い。
1 ホームドア装置、2 プラットホーム、3 乗降口、4 戸袋、5 扉体、6 列車、7,8 コンクリート板、9 伸縮継手、10 第1の据え付け部、11 第2の据え付け部、12a,14a,16 ボルト、12b,14b ナット、13 スライド台、15 ベース部、15a 窪み、17 上壁部、17a 下部、17b 上部、17c 開口、18 摺動板、19 シム、20 ボール、21 保持器、22 ローラ、22a 回転軸、23 保持器


Claims (10)

  1. プラットホームに固定される固定部と、
    前記固定部に進退自在に支持される扉体と、を備えるホームドア装置であって、
    前記固定部は、
    前記プラットホームに直接固定される第1の据え付け部と、
    前記第1の据え付け部から前記扉体の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部と、
    前記プラットホームに固定されて、前記第2の据え付け部を移動自在に支持するスライド台と、を備え、
    前記スライド台は、前記扉体が進退する方向に平行なX軸方向と、前記プラットホームに平行な平面内にあって前記X軸に直交するY軸方向の両方において移動自在に、前記第2の据え付け部を支持する、
    ホームドア装置。
  2. 前記第2の据え付け部は摺動板を介して前記スライド台に支持される、
    請求項1に記載のホームドア装置。
  3. プラットホームに固定される固定部と、
    前記固定部に進退自在に支持される扉体と、を備えるホームドア装置であって、
    前記固定部は、
    前記プラットホームに直接固定される第1の据え付け部と、
    前記第1の据え付け部から前記扉体の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部と、
    前記プラットホームに固定されて、前記第2の据え付け部を移動自在に支持するスライド台と、を備え、
    前記第2の据え付け部は摺動板を介して前記スライド台に支持され、
    前記摺動板は前記第2の据え付け部に面接触して、
    前記第2の据え付け部は前記摺動板に対して相対的に摺動するとともに、
    前記スライド台は、前記摺動板の前記スライド台に対する相対的な移動を制限する移動制限手段を備える
    ームドア装置。
  4. 前記摺動板は前記第2の据え付け部に固定されるとともに、前記スライド台に面接触して、前記スライド台に対して相対的に摺動する、
    請求項2に記載のホームドア装置。
  5. 前記第2の据え付け部は複数個のボールを介して前記スライド台に支持される、
    請求項1に記載のホームドア装置。
  6. 前記スライド台と前記第2の据え付け部のいずれか一方に、前記複数個のボールを転動自在に保持する窪みを備える、
    請求項5に記載のホームドア装置。
  7. プラットホームに固定される固定部と、
    前記固定部に進退自在に支持される扉体と、を備えるホームドア装置であって、
    前記固定部は、
    前記プラットホームに直接固定される第1の据え付け部と、
    前記第1の据え付け部から前記扉体の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部と、
    前記プラットホームに固定されて、前記第2の据え付け部を移動自在に支持するスライド台と、を備え、
    前記第2の据え付け部は複数個のボールを介して前記スライド台に支持され、
    前記スライド台と前記第2の据え付け部の両方から機械的に独立した保持器であって、前記複数個のボールを転動自在に保持する保持器を備える
    ームドア装置。
  8. 前記第2の据え付け部は複数個のローラを介して前記スライド台に支持される、
    請求項1に記載のホームドア装置。
  9. 前記複数個のローラは、前記スライド台と前記第2の据え付け部のいずれか一方に、軸支される、
    請求項8に記載のホームドア装置。
  10. プラットホームに固定される固定部と、
    前記固定部に進退自在に支持される扉体と、を備えるホームドア装置であって、
    前記固定部は、
    前記プラットホームに直接固定される第1の据え付け部と、
    前記第1の据え付け部から前記扉体の進退方向において間隔を空けて配置された第2の据え付け部と、
    前記プラットホームに固定されて、前記第2の据え付け部を移動自在に支持するスライド台と、を備え、
    前記第2の据え付け部は複数個のローラを介して前記スライド台に支持され、
    前記スライド台と前記第2の据え付け部の両方から機械的に独立した保持器であって、前記複数個のローラが軸支される保持器を備える
    ームドア装置。
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