JP7462430B2 - 複合材料及び複合材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合材料及び複合材料の製造方法の技術に関する。
従来、複合材料及び複合材料の製造方法の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、強化繊維からなる糸が交差して基材全体にわたって配される編物基材が開示されている。また特許文献1には、前記編物基材に樹脂を含浸させて加熱圧縮することで製造される複合材料(繊維強化プラスチック)が開示されている。
特許第6084041号公報
特許文献1に記載されたような複合材料には、用途に応じてネジ孔などの孔が形成される場合がある。しかしながら、当該複合材料に機械加工により孔を形成する場合、強化繊維の一部が切断され、当該複合材料の強度が部分的に低下するおそれがあった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、孔を有しながらも、一様な強度を有する複合材料及び複合材料の製造方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明は、強化繊維を編んで形成されている編地部と、前記強化繊維に沿って成形されることで、前記編地部の空隙を貫通する孔が形成されている樹脂からなる母材と、を具備し、前記編地部は、前記孔に対応する位置の空隙が、周囲の空隙よりも大きい編み組織となるように形成されており、前記編み組織は、隣接する編目同士を寄せて重ねる、あるいは隣接する編目の間に空針を設けた針抜き組織、を用いた編成により形成されるものである。

また、前記強化繊維にコーティングされた樹脂が前記母材として用いられていてもよい。
また、前記孔に設けられた中空状の筒状部材をさらに具備するものであってもよい。
また本発明は、強化繊維を用いて編地部を編成する編成工程と、前記編地部の空隙を貫通する孔が形成されるように、前記強化繊維に沿って樹脂を成形する成形工程と、を具備し、前記編成工程においては、前記孔に対応する位置の空隙が、周囲の空隙よりも大きい編み組織となるように編地部が編成され、前記編み組織は、隣接する編目同士を寄せて重ねる、あるいは隣接する編目の間に空針を設けた針抜き組織、を用いた編成により形成されるものである。

また、前記編成工程においては、樹脂がコーティングされた前記強化繊維が用いられ、前記成形工程においては、前記強化繊維にコーティングされた樹脂が成形されるものであってもよい。
また、前記成形工程においては、前記孔を形成する空隙に、前記孔に対応した形状を有する孔形成部材が挿入された状態で、樹脂が成形され、前記成形工程の後で、成形された樹脂から前記孔形成部材を除去する除去工程をさらに具備するものであってもよい。
また、前記成形工程においては、前記孔を形成する空隙に、筒状部材が挿入された状態で、樹脂が成形されるものであってもよい。
本発明の効果として、孔を有しながらも、一様な強度を有することができる、という効果を奏する。
第一実施形態に係る複合材料の構成を示した図。 第一実施形態に係る編地部の構成を示した図。 第一実施形態に係る複合材料の製造方法の各工程を示した図。 コーティングされた強化繊維を示した図。 (a)第一実施形態に係る金型を示した断面図。(b)下型を示した斜視図。 編地部にピンが挿入される様子を示した図。 (a)第二実施形態に係る複合材料の構成を示した図。(b)2つの編地部を重ね合わせる様子を示した図。 (a)第三実施形態に係る複合材料を示した図。(b)同じく、斜視図。 第四実施形態に係る複合材料の製造方法の概略を示した図。 第四実施形態に係る複合材料の製造方法の各工程を示した図。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の第一実施形態に係る複合材料100の構成について説明する。
図1に示す複合材料100は、2種類以上の異なる素材を組み合わせて形成された材料である。より具体的には、複合材料100は、炭素繊維を強化材として用いた繊維強化プラスチック(炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic))である。複合材料100は、主として編地部110及び母材120を具備する。
図1及び図2に示す編地部110は、編糸111により編成されたベース編地部にインレイ糸112が挿入された状態で形成される。なお、図2においては、編糸111とインレイ糸112を区別し易くするため、インレイ糸112を破線で示している。編地部110の編糸111及びインレイ糸112には、強化繊維(本実施形態においては、炭素繊維)が用いられる。具体的には、編糸111及びインレイ糸112は、束ねられた炭素繊維を適宜の撚り方で撚って形成される。
編糸111は、コース方向(図1及び図2における紙面左右方向)に沿った複数のループ状の編目部111aと、隣接する編目部111a間にわたって延びる渡り部111bと、を形成するように編成される。また、編糸111は、後述する孔121が形成される部分を避けるように編成される。具体的には、孔121が形成される部分と重複する位置の編目部111aが、コース方向(紙面左右いずれか)に隣接する編目部111aに寄せられて編成される。
インレイ糸112は、隣接する編目部111aの前後(図1及び図2における紙面手前側及び奥側)を交互に通過するように編成される。また、インレイ糸112は、後述する孔121が形成される部分を避けるように編成される。具体的には、インレイ糸112は、ウエール方向(図1及び図2における紙面上下方向)における配列ピッチを適宜変更することで、孔121が形成される部分と重複する位置を避けるように編成される。
このようにして、編地部110は、孔121が形成される部分に、周囲の空隙(編目部111aの空隙110bや、隣接する編目部111a間の空隙110c等)と比較して大きな空隙(以下、「孔用空隙110a」と称する)が形成された編み組織となるように編成される。
図1に示す母材120は、編地部110(強化繊維)によって強化される樹脂である。母材120には、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂や、ナイロン樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。なお、母材120の割合(複合材料100における母材120の体積や重量の割合)は限定するものではない。例えば本実施形態では、後述するように、予め編地部110にコーティングされた樹脂R(図4参照)を成形することを想定している。このような場合、複合材料100における樹脂Rの割合は比較的小さくなることが想定されるが、このような割合の小さい樹脂Rであっても、母材120として用いることができる。
母材120は、編地部110の編み組織に沿って成形されている。すなわち、母材120は、編糸111及びインレイ糸112に沿うように成形されている。編地部110の比較的大きな空隙(孔用空隙110a)の中央付近には、母材120を前後に貫通するような孔121が形成される。
複合材料100(母材120)に形成された孔121は、適宜の用途に用いる(例えば、雌ネジを形成してネジ孔として利用する、通気用の孔として利用する等)ことができる。また当該孔121は編地部110を避けるように形成されている。すなわち、編地部110の強化繊維を切断することなく孔121が形成されている。このため、孔121の形成に伴う複合材料100の強度の低下を抑制することができる。
次に、図2から図6を用いて、複合材料100の製造方法について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る複合材料100の製造方法は、主として編成工程S110、型締め工程S120、成形工程S130、型開き工程S140及び加工工程S150を具備する。以下、各工程について順に説明する。
図3に示す編成工程S110は、強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)を用いて編地部110を編成する工程である。編成工程S110において、編糸111及びインレイ糸112が編成され、上述の編地部110(図2参照)が形成される。
ここで、編成工程S110で用いられる編糸111及びインレイ糸112について説明する。図4に示すように、編成工程S110で用いられる編糸111及びインレイ糸112には、予め母材120として用いられる樹脂Rがコーティングされている。このように、編糸111及びインレイ糸112に予め樹脂Rをコーティングすることで、後述する成形工程S130において、編糸111及びインレイ糸112に満遍なく樹脂Rを含浸させることができる。
編成工程S110において、所望の形状の編地部110が形成される。例えば、最終製品に応じた立体的形状を有する編地部110を形成することも可能である。
編成工程S110において編地部110が形成された後、型締め工程S120に移行する。
図3に示す型締め工程S120は、編成工程S110で編成された編地部110を金型1内に配置する工程である。以下、具体的に説明する。
図5には、本実施形態において用いられる金型1の一例を示している。本実施形態における金型1は、主として下型10及び上型20を具備する。本実施形態においては、略半円筒状の複合材料100を形成可能な金型1を例示している。
下型10には、上向きに突出するように、半円柱状の凸部11が形成される。凸部11の上端部には、上向きに突出するようにピン12が設けられる。当該ピン12は、製造する複合材料100に形成される孔121に対応する位置に配置される。ピン12は、略円柱状に形成される。ピン12の外径は、母材120に形成される孔121の内径と略同一となるように形成される。本実施形態においては、ピン12は、凸部11の長手方向両端部にそれぞれ1つずつ(計2つ)設けられている。
上型20には、下向きに開口するように、半円柱状の凹部21が形成される。凹部21の上端部には、下型10のピン12に対向する位置に、当該ピン12の先端部を収容可能な収容穴22が形成される。
下型10及び上型20は、型締め機構(不図示)によって互いに近接する方向及び離間する方向に相対移動することができる。
型締め工程S120においては、まず上述の下型10の凸部11の上面に、編成工程S110において編成された編地部110がセットされる。この際、図6に示すように、下型10のピン12が、編地部110の孔用空隙110aに下方から挿入される。また、ピン12は、編地部110の編糸111及びインレイ糸112と干渉しないように(編糸111等を屈曲させないように)、孔用空隙110aに挿入される。
次に、図5(a)に示すように、型締め機構(不図示)によって下型10及び上型20が互いに近接するように相対移動(型締め)される。下型10及び上型20が型締めされると、下型10の凸部11が上型20の凹部21に侵入する。この際、ピン12の先端部が収容穴22に収容される。下型10の凸部11と上型20の凹部21の間には、成形する複合材料100の形状(本実施形態では、略半円筒状)に応じたキャビティCが形成される。当該キャビティC内に、編地部110が配置されることになる。
型締め工程S120において金型1が型締めされた後、成形工程S130に移行する。
図3に示す成形工程S130は、型締め工程S120において型締めされた編地部110に対して樹脂Rを成形する工程である。成形工程S130においては、キャビティC内の編地部110が適宜加圧、加熱等され、編糸111及びインレイ糸112にコーティングされた樹脂Rが成形される。これによって、強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)に沿って樹脂R(母材120)が成形され、上述の母材120(図1参照)が形成される。
この際、編地部110の孔用空隙110aには、下型10と上型20とにわたるピン12が挿通されている。このため、母材120は、ピン12を避けるように成形される。これによって、母材120に、ピン12の外径と概ね同じ大きさの内径を有する孔121が形成される。
これに対して、孔用空隙110a以外の比較的小さな空隙(編目部111aの空隙110bや、隣接する編目部111a間の空隙110c等)には樹脂Rが行き渡り、当該空隙は樹脂Rによって埋められる。したがって、当該空隙に孔は形成されない。
成形工程S130において母材120が成形された後、型開き工程S140に移行する。
図3に示す型開き工程S140は、成形工程S130で成形された複合材料100を金型1から取り出す工程である。型開き工程S140においては、型締め機構(不図示)によって下型10及び上型20が互いに離間するように相対移動(型開き)される。その後、型開きされた下型10から複合材料100が取り外される。この際、下型10のピン12が複合材料100から引き抜かれる(除去される)。
型開き工程S140において複合材料100が金型1から取り出された後、加工工程S150に移行する。
図3に示す加工工程S150は、必要に応じて複合材料100に加工を施す工程である。加工工程S150においては、例えば、複合材料100のバリ取り加工、孔121に対するネジ切り加工(雌ネジを形成する加工)等が行われる。
以上のような製造方法(編成工程S110~加工工程S150)により、孔121が形成された複合材料100が製造される。上述のように、本実施形態では複合材料100に孔121を形成するために、機械加工を施す必要がない。したがって、工具を傷めることなく孔121を形成することができる。また、孔121は編地部110の孔用空隙110a部分に形成されるため、孔121を形成するために編地部110の強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)を切断する必要がない。したがって、孔121の形成に伴う複合材料100の強度の低下を抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係る複合材料100は、
強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)を編んで形成されている編地部110と、
前記強化繊維に沿って成形されることで、前記編地部の空隙(孔用空隙110a)を貫通する孔121が形成されている樹脂からなる母材120と、
を具備するものである。
このように構成することにより、孔121を有しながらも、一様な強度を有することができる。すなわち、強化繊維を切断することなく孔121を形成することができるため、複合材料100の強度の部分的な低下を抑制することができる。また、樹脂成形後に孔121を形成するための加工が不要となる。これによって、比較的強度の高い複合材料100に孔121を形成する際に工具を傷めることがなくなるため、製造コストの削減を図ることができる。
また、複合材料100は、
前記強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)にコーティングされた樹脂Rが前記母材120として用いられている。
このように構成することにより、母材120を容易に形成することができる。すなわち、予め強化繊維にコーティングされた樹脂Rを用いることで、別途樹脂を供給する必要がなくなる(又は、別途供給される樹脂の量を削減することができる)。
また、前記編地部110は、
前記孔121に対応する位置の空隙(孔用空隙110a)が、周囲の空隙(空隙110b及び空隙110c)よりも大きい編み組織となるように形成されている。
このように構成することにより、比較的大きな空隙(孔用空隙110a)を形成することで、当該空隙部分に孔121を容易に形成することができる。例えば、比較的大きな空隙(孔用空隙110a)を形成することで、ピン12を容易に挿入することができると共に、ピン12と強化繊維との干渉を防止することができる。また、例えば編目の大きさは編機のゲージ等によりある程度決定されてしまうが、編み組織を任意に設定することによって、任意の大きさの孔121を形成することもできる。
また、本実施形態に係る複合材料100の製造方法は、
強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)を用いて編地部110を編成する編成工程S110と、
前記編地部110の空隙(孔用空隙110a)を貫通する孔121が形成されるように、前記強化繊維に沿って樹脂Rを成形する成形工程S130と、
を具備するものである。
このように構成することにより、孔121を有しながらも、一様な強度を有する複合材料100を製造することができる。すなわち、強化繊維を切断することなく孔121を形成することができるため、複合材料100の強度の部分的な低下を抑制することができる。また、樹脂成形後に孔121を形成するための加工が不要となる。これによって、比較的強度の高い複合材料100に孔121を形成する際に工具を傷めることがなくなるため、製造コストの削減を図ることができる。
また、前記編成工程S110においては、
樹脂Rがコーティングされた前記強化繊維が用いられ、
前記成形工程S130においては、
前記強化繊維にコーティングされた樹脂Rが成形されるものである。
このように構成することにより、編地部110の編み組織に応じた孔121を容易に形成することができる。すなわち、予め強化繊維に樹脂Rをコーティングしているため、容易に強化繊維に沿った樹脂Rの成形を行うことができる。
また、前記編成工程S110においては、
前記孔121に対応する位置の空隙(孔用空隙110a)が、周囲の空隙(空隙110b及び空隙110c)よりも大きい編み組織となるように編地部110が編成される。
このように構成することにより、比較的大きな空隙(孔用空隙110a)を形成することで、当該空隙部分に孔121を容易に形成することができる。
また、前記成形工程S130においては、
前記孔121を形成する空隙(孔用空隙110a)に、前記孔121に対応した形状を有する孔形成部材(ピン12)が挿入された状態で、樹脂Rが成形され、
前記成形工程S130の後で、成形された樹脂Rから前記孔形成部材(ピン12)を除去する除去工程(型開き工程S140)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、所望の形状の孔を容易に形成することができる。すなわち、ピン12を用いることで、ピン12に対応した形状の孔121を容易に形成することができる。
なお、本実施形態に係る編糸111及びインレイ糸112は、本発明に係る強化繊維の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る孔用空隙110aは、本発明に係る空隙(孔が形成される空隙)の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る空隙110b及び空隙110cは、本発明に係る空隙(孔が形成される空隙の、周囲の空隙)の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るピン12は、本発明に係る孔形成部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る型開き工程S140は、本発明に係る除去工程の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想の範囲内で適宜の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、強化繊維として炭素繊維を用いた例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、その他種々の強化繊維(例えば、ガラス繊維、アラミド繊維等)を用いることも可能である。
また、本実施形態においては、インレイ糸112を有する編地部110を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばインレイ糸112を用いることなく編地部110を編成することも可能である。なお、後述する他の実施形態においても同様に、インレイ糸(インレイ糸112、並びに後述するインレイ糸212A及びインレイ糸212B)を必ずしも用いる必要はない。また、本実施形態において例示した編地部110の編み組織は一例であり、任意の編み組織とすることが可能である。すなわち、公知の編成方法により、編地部110に任意の形状の空隙を形成することが可能である。例えば、本実施形態においては、編目を隣接する編目に寄せて重ねた編み組織を用いたが、隣接する編目の間に空針を設けた針抜き組織を用いて編成することもできる。
また、編地部110の孔用空隙110aの大きさ、配置、個数等は限定するものではなく、任意に変更することが可能である。例えば、孔用空隙110aの大きさは、周囲の空隙110b及び空隙110c等と同じ大きさとなるように形成してもよい。
また、本実施形態においては、予め強化繊維にコーティングされた樹脂Rを成形して複合材料100を形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、別途供給される樹脂を成形して複合材料100を形成することも可能である。また、予め強化繊維にコーティングされた樹脂Rと、別途供給される樹脂の両方を成形して複合材料100を形成することも可能である。
また、成形工程S130における樹脂の成形方法は限定するものではなく、種々の方法を用いることができる。例えば、樹脂の成形方法として、接触圧成形法、低圧成形法、高圧成形法、射出成形法、プレス成形法等の種々の方法を採用することができる。
また、成形工程S130において用いられる金型1の形状等は限定するものではなく、任意の形状に変更することが可能である。
また、本実施形態においては、成形工程S130において、孔用空隙110aにピン12を挿入した状態で樹脂Rを成形して孔121を形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ピン12を用いることなく樹脂Rを成形することで、比較的大きな孔用空隙110aの内側にのみ孔121を形成し、その周囲の空隙110b及び空隙110c等(孔用空隙110aと比べて小さい空隙)には樹脂を充填させる(孔121を形成しない)ことも可能である。この場合、確実に孔121が形成されるように、編み組織(特に、孔用空隙110aの大きさ)、樹脂の量、樹脂の成形方法(温度、圧力等)等を適宜設定することが望ましい。
また、本実施形態において示した孔121の大きさや形状等は一例であり、母材120に形成される孔121の大きさや形状等は任意に変更することができる。例えば、孔121の大きさや形状等を空隙(孔用空隙110a)と一致させ、空隙そのものが孔121を成す構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、孔用空隙110aのみに孔121を形成し、その他の空隙110b及び空隙110c等には孔121を形成しない例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、孔用空隙110aだけでなく、その他の空隙110b及び空隙110c等にも孔121が形成されるように、樹脂を成形することも可能である。この場合、例えば、各空隙にピン12を挿入した状態で樹脂を成形することで、各空隙に孔121を形成することができる。また、編み組織、樹脂の量、樹脂の成形方法等を適宜設定して、ピン12を用いることなく孔121を形成してもよい。
また、本実施形態においては、編み組織によって、周囲の空隙110b及び空隙110cよりも大きな孔用空隙110aを形成し、当該孔用空隙110aに孔121を形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、比較的大きな空隙(孔用空隙110a)を形成することなく、一様な編み組織に形成された空隙(例えば、図2に示す空隙110b及び空隙110c)のみを形成し、当該空隙110b及び空隙110cに孔121を形成することも可能である。このように、編み組織に形成された各空隙に孔121を形成することで、多数の孔121(多孔)を有する複合材料100を得ることができる。このような多孔の複合材料100は、高い通気性が期待できるため、例えばドローンのプロペラケージ等に利用することが可能である。
以下では、本発明の他の実施形態について、具体的に説明する。
まず、第二実施形態に係る複合材料200について説明する。
図7(a)に示す複合材料200は、複数(図例では、2つ)の編地部210A及び210Bが重ね合わせて形成される点で、第一実施形態に係る複合材料100と異なっている。なお、編地部210A及び編地部210Bの編み出し方法は、第一実施形態に係る編地部110(図2等参照)と概ね同様であるため、詳細な説明は省略する。
図7(b)に示す編地部210A及び編地部210Bは、略同一形状(図例では、略矩形状)となるように形成される。しかし、編地部210Aと編地部210Bは、互いに異なる方向から編み出して形成されている点で相違している。具体的には、編地部210A及び編地部210Bは、互いに90度異なる方向から編み出して形成されている。図7では、編地部210A及び編地部210Bの編み出し方向を示すために、それぞれのインレイ糸(インレイ糸212A及びインレイ糸212B)が延びる方向を直線で示している。
なお、本実施形態においても第一実施形態と同様に、複合材料200に孔221を形成することを想定している。したがって、編地部210A及び編地部210Bは、それぞれ孔221を形成する部分に第一実施形態と同様の孔用空隙210aが形成された編み組織となるように編成されている。図7(b)では、編地部210A及び編地部210Bにおける孔用空隙210aの位置を、円で模式的に示している。
第二実施形態において、樹脂を成形する場合、図7(b)に示すように、編地部210A及び編地部210Bの形状を一致させた状態で重ね合わせる。このとき、編地部210A及び編地部210Bの孔用空隙210a同士の位置も一致する。この状態で、第一実施形態と同様の金型1を用いて樹脂を成形する。これによって、図7(a)に示すように、孔221が形成された複合材料200を製造することができる。
なお、本実施形態においては2つの編地部を重ね合わせる例を示したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の編地部を重ね合わせることも可能である。
次に、第三実施形態に係る複合材料300について説明する。
図8に示す複合材料300は、孔121に筒状部材330が設けられる点で、第一実施形態に係る複合材料100と異なっている。具体的には、複合材料300の孔121には、複合材料300の厚さと略同一の長さを有する略円筒状の筒状部材330が挿入されている。当該筒状部材330としては、例えば内周面に雌ネジが形成されたナットリベット等を用いることができる。
筒状部材330は、上述の成形工程S130よりも前の適宜のタイミングで、編地部110の孔用空隙110aに挿入される。例えば、上述の型締め工程S120において、下型10のピン12に代えて、筒状部材330が編地部110の孔用空隙110aに挿入される。この状態で成形工程S130を行うことで、複合材料300の孔121に筒状部材330を設けることができる。
このように、予め形状の定まった筒状の部材(筒状部材330)を複合材料300に設けることで、当該複合材料300に安定した形状の孔(筒状部材330の中空部分)を形成することができる。また、孔用空隙110aよりも小さい外径を有する筒状部材330を用いれば、周囲の強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)との干渉を避けることもできる。これによって、筒状部材330を配置するために強化繊維を部分的に屈曲させることもないため、複合材料300の強度の低下を抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係る複合材料300は、
前記孔121に設けられた中空状の筒状部材330をさらに具備するものである。
このように構成することにより、筒状部材330を介して母材120に孔(筒状部材330の中空部分)を形成することができる。これによって、所望の孔(筒状部材330の中空部分)を確実に形成することができる。
また、前記成形工程S130においては、
前記孔121を形成する空隙(孔用空隙110a)に、筒状部材330が挿入された状態で、樹脂が成形される。
このように構成することにより、筒状部材330を介して母材120に孔(筒状部材330の中空部分)を形成することができる。これによって、所望の孔(筒状部材330の中空部分)を確実に形成することができる。
なお、本実施形態において示した筒状部材330は一例であり、筒状部材330の大きさ、形状等は任意に変更することが可能である。
次に、第四実施形態に係る複合材料400について説明する。
図9に示す複合材料400は、樹脂を成形する際に(成形工程S130において)加圧されない点で、第一実施形態に係る複合材料100と異なっている。複合材料400は、第一実施形態のように型締めや型開き(型締め工程S120及び型開き工程S140)が行われることがない。また、複合材料400は、加圧されることなく、加熱のみで樹脂が成形される。以下、具体的に説明する。
図10に示すように、第四実施形態に係る複合材料400の製造方法は、主として編成工程S410、取り付け工程S420、成形工程S430、取り外し工程S440及び加工工程S450を具備する。以下、各工程について順に説明する。
図10に示す編成工程S410は、強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)を用いて編地部410を編成する工程である。編成工程S410において、図9に示すような編地部410が形成される。編地部410は、第一実施形態に係る編地部110と同様に、樹脂Rによってコーティングされた強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)により形成される。編地部410は、後述する金型2に沿うような立体形状(漏斗状)となるように編成される。また、編地部410には、適宜の間隔で、周囲の空隙110b及び空隙110c等と比較して大きな空隙410aが形成される。
編成工程S410において編地部410が形成された後、取り付け工程S420に移行する。
図10に示す取り付け工程S420は、編成工程S410で編成された編地部410を金型2に取り付ける工程である。取り付け工程S420において、図9に示すように、編成工程S410で編成された編地部410が金型2の上面に取り付けられる。
ここで、図9には、第四実施形態に係る複合材料400を成形する際に用いる金型2の一例を示している。本実施形態では、漏斗状に形成した金型2を例示している。金型2は、先端部(先細りに形成された部分)を上に向けて配置されている。
取り付け工程S420において、編地部410は、上方から金型2にかぶせるようにして、当該金型2に取り付けられる。
取り付け工程S420において金型2に編地部410が取り付けられた後、成形工程S430に移行する。
図10に示す成形工程S430は、取り付け工程S420において金型2に取り付けられた編地部410に対して樹脂を成形する工程である。成形工程S430においては、第一実施形態とは異なり、編地部410は加圧されることなく、加熱のみが行われる。具体的には、編地部410が取り付けられた金型2がオーブンに投入され、適宜の温度で加熱される。これによって、強化繊維にコーティングされていた樹脂が、当該強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)に沿って成形される。
この際、樹脂は編糸111及びインレイ糸112に沿って成形されるため、各空隙の中央付近には樹脂が行き渡らず、母材420を前後に貫通するような孔が形成される(図9参照)。比較的大きな空隙410aに形成される孔421は、その他の空隙110b及び空隙110c等に形成される孔422よりも大きくなる。特に本実施形態では、成形工程S430において加圧することがないため、各空隙の中央まで樹脂が行き渡りにくく、孔を形成し易い。
成形工程S430において母材420が成形された後、取り外し工程S440に移行する。
図10に示す取り外し工程S440は、成形工程S430で成形された複合材料400を金型2から取り外す工程である。取り外し工程S440において、図9に示すように、成形工程S430で成形された複合材料400が金型2から持ち上げられるようにして取り外される。
取り外し工程S440において複合材料400が金型2から取り外された後、加工工程S450に移行する。
図10に示す加工工程S450は、必要に応じて複合材料400に加工を施す工程である。加工工程S450においては、例えば、複合材料400のバリ取り加工、孔421に対するネジ切り加工(雌ネジを形成する加工)等が行われる。
以上のような製造方法(編成工程S410~加工工程S450)により、孔421及び孔422が形成された複合材料400が製造される。上述のように、本実施形態では複合材料400に孔421及び孔422を形成するために、機械加工を施す必要がない。したがって、工具を傷めることなく孔421及び孔422を形成することができる。特に本実施形態では、第一実施形態のようにピン12を用いることなく孔421及び孔422を形成することができる。
また、本実施形態のように、強化繊維(編糸111及びインレイ糸112)にコーティングされた樹脂Rを母材420として用いることで、編地部410の編み組織に応じた孔421を容易に形成することができる。すなわち、予め強化繊維に樹脂Rをコーティングしているため、容易に強化繊維に沿った樹脂Rの成形を行うことができる。
なお、本実施形態のように、ピン12を用いることなく孔421及び孔422を形成する場合には、確実に孔421及び孔422が形成されるように、編み組織(特に、空隙410a、空隙110b及び空隙110cの大きさ)、樹脂の量、樹脂の成形方法(温度、圧力等)等を適宜設定することが望ましい。
また、本実施形態ではピン12を用いることなく孔421及び孔422を形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、金型2にピン12を設け、当該ピン12を編地部410の空隙410a等に挿入した状態で樹脂を成形し、孔421等を形成することも可能である。
また、本実施形態では各空隙に孔を形成する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、周囲の空隙110b及び空隙110cに比べて大きく形成された空隙410aにのみ孔421を形成することも可能である。
1 金型
12 ピン
100 複合材料
110 編地部
110a 孔用空隙
111 編糸
112 インレイ糸
120 母材
121 孔
R 樹脂

Claims (7)

  1. 強化繊維を編んで形成されている編地部と、
    前記強化繊維に沿って成形されることで、前記編地部の空隙を貫通する孔が形成されている樹脂からなる母材と、
    を具備し、
    前記編地部は、
    前記孔に対応する位置の空隙が、周囲の空隙よりも大きい編み組織となるように形成されており、
    前記編み組織は、隣接する編目同士を寄せて重ねる、あるいは隣接する編目の間に空針を設けた針抜き組織、を用いた編成により形成される、
    複合材料。
  2. 前記強化繊維にコーティングされた樹脂が前記母材として用いられている、
    請求項1に記載の複合材料。
  3. 前記孔に設けられた中空状の筒状部材をさらに具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の複合材料。
  4. 強化繊維を用いて編地部を編成する編成工程と、
    前記編地部の空隙を貫通する孔が形成されるように、前記強化繊維に沿って樹脂を成形する成形工程と、
    を具備し、
    前記編成工程においては、
    前記孔に対応する位置の空隙が、周囲の空隙よりも大きい編み組織となるように編地部が編成され、
    前記編み組織は、隣接する編目同士を寄せて重ねる、あるいは隣接する編目の間に空針を設けた針抜き組織、を用いた編成により形成される、
    複合材料の製造方法。
  5. 前記編成工程においては、
    樹脂がコーティングされた前記強化繊維が用いられ、
    前記成形工程においては、
    前記強化繊維にコーティングされた樹脂が成形される、
    請求項4に記載の複合材料の製造方法。
  6. 前記成形工程においては、
    前記孔を形成する空隙に、前記孔に対応した形状を有する孔形成部材が挿入された状態で、樹脂が成形され、
    前記成形工程の後で、成形された樹脂から前記孔形成部材を除去する除去工程をさらに具備する、
    請求項4又は請求項5に記載の複合材料の製造方法。
  7. 前記成形工程においては、
    前記孔を形成する空隙に、筒状部材が挿入された状態で、樹脂が成形される、
    請求項又は請求項に記載の複合材料の製造方法。

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