JP7461682B1 - 液体容器の加熱器 - Google Patents

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寛寿郎 岡田
順江 高畑
導昌 岡田
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有限会社 両国設備
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Abstract

【課題】横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路を短くすることで循環率を高くでき、効率よく加熱するための伝熱促進具を備えた加熱器を提供する。【解決手段】加熱器100は、架台10と、複数の配管20と、から構成され、配管20は、液体容器50に接触するようにその下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、液体容器50の軸方向に所定の間隔で並べて設置され、配管20と配管20の間に、弾力性と熱伝導性を有する伝熱促進具30を備え、架台10は、配管20を下方から支える配管保持板14と、温水の入口部111を端部に有し、配管20の一端が固定される第1の給湯配管11と、温水の出口部を端部に有し、配管20の他端が固定される第2の給湯配管と、それらをそれぞれ支える支柱15と、液体容器50を保持する保持部18と、土台19を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 令和5年3月15日に自社のウェブサイト(https://ryogokusetsubi.jimdofree.com/)に掲載。
本発明は横置き型の円筒形の液体容器を加熱する加熱器に関する。特に液体容器を効率よく加熱するための伝熱促進具を備えた加熱器に関する。
液体容器には直接、電気ヒーターや直火で加熱することができないものが多くあり、例えば高圧の液化液体容器(ガスボンベ、ガスタンク等)がある。高圧の液化ガスボンベは、ガス(塩素、アンモニア、亜硫酸ガス等)を加圧して液化された状態で充填されており、その液体が気化してガスボンベから供給されるか上部加圧して液体のまま蒸発器に送られて気化させてから送られる。高圧の液化ガスボンベは、一般家庭用から工業用まで様々な寸法のものがある。一般家庭で使用されている小型ガスボンベは、充填ガス量が50kg(内容量115L、高さ1300mm)(LPGガス)程度まで縦型であるが、これ以上の容器は危険防止のため、ほとんどが横型である。工場等で使用される工業用ガスボンベは大型化され、充填ガス量が1t以上(内容量1800L以上、長さ3m以上)のガスボンベもある。同様に一般の液体容器もドラム缶(200リットル)以上になると横型容器になる。
一般にガスボンベの使用を続けていくと、容器の中の液面が下がり、容器内のガスの圧力(内圧)が徐々に低下する。それにより、容器内の液化ガスを最後まで気化させて使用することができず、容器内に液体が残るという問題があった。容器内の液化ガスを最後まで使いきるためには、ガスボンベを法定温度以下の温度(40℃以下)に温めて気化を促進させる必要がある。ガスボンベをできるだけ最後まで使いきりたいという要望に応えるため、ガスボンベを温めて気化を促進させる種々の方法が提案されている。また一般の液体容器の中の液も移動しやすいように等々で液の粘度を下げるため加熱することがある。
例えば、ガスボンベを加熱するために多量の温水を直接ガスボンベに接触させる方法があるが、ガスボンベは一般に金属製であり、腐食する虞がある。また、それによるガスボンベの破損、耐久性の低下などの問題がある。高圧ガス保安法では腐食を防止するよう明記されている(高圧ガス保安法、一般高圧ガス保安規則第60条の4等)。他の例としてガスボンベの周囲面を取り囲む電気ヒーター(ジャケット)等を使用し、電源コードに繋いで電力を供給することによりガスボンベを加熱する方法もあるがこれは高圧ガス保安法により不燃性ガスにしか適用できない。液化高圧ガスのほとんどが可燃性である。そのため、電力ではなく温水を使用して、直接ではなくチューブ等を介してガスボンベを加熱する装置や方法が提案されている。一般の液体容器も同様の考えである。
チューブ等を介した装置として特許文献1には、本発明の発明者による「液体容器の加熱器及び加熱装置」が開示されている。その発明は、横置き型の円筒形の液体容器(ガスボンベ)を簡単に設置でき、可撓性を有する配管を使用して安価に製造でき、液体容器に密着させて効率的に加熱する液体容器の加熱器及び加熱装置である。
特許文献2には、内部を熱交換媒体が流通する複数本の配管が幅方向に連結された可撓性の配管束と、配管束を吊下する架台から構成された液化ガス容器(横置き型のガスボンベ)の加熱冷却装置が開示されている。本発明によると、液化ガス容器の外形形状にあわせて載置面が柔軟に形状を変化させ、該容器との高い接触性を得ることができ、配管束の内部を流通する熱交換媒体と液化ガス容器との熱交換効率が高くなるとされている。
特許第6833223号公報 特開2007-146993号公報
特許文献1の液体容器の加熱器及び加熱装置は、可撓性を有する配管を使用して、液体容器に密着させることができるが、可撓性を有する配管はビニール系の樹脂であり、熱伝導率が低い。熱伝導率が低いと、液体容器を充分に加熱するのに時間がかかる。そのため、液体容器を効率よく加熱するための手段を備えた加熱器が望まれる。さらに、液体容器に接しない配管の側面の熱も効率よく利用できる加熱器が望まれる。
特許文献2の加熱冷却装置は、熱交換媒体が流通する複数本の配管が幅方向に連結され
た可撓性の配管束を備えている。特許文献2の配管は長手方向に配置されているが、熱交換媒体(例えば温水)が1回に流通する経路が長くなり循環率が悪いため、特に冬場では温水が途中で冷めることもあり得る。そのため、流水経路が短くなるように、配管をガスボンベの短手方向に配置することがより好ましい。
本発明は、上記課題に鑑み、横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路が短く、効率よく加熱するための伝熱促進具を配管の間に備えた加熱器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、横置き型の円筒形の液体容器の加熱器であって、前記液体容器の加熱器は、架台と、複数の配管と、から構成され、前記配管は、前記液体容器に接触するように前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、前記液体容器の軸方向に所定の間隔で並べて設置され、前記配管と前記配管の隙間に、弾力性と熱伝導性を併せ持った伝熱促進具が押し込まれて固定され、前記架台は、前記配管を下方から支える配管保持板と、温水の入口部を端部に有し、前記配管の一端が固定される第1の給湯配管と、前記温水の出口部を端部に有し、前記配管の他端が固定される第2の給湯配管と、前記第1の給湯配管と前記第2の給湯配管をそれぞれ支える支柱と、前記液体容器の軸方向の両端部のみを保持し、前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて形成され、前記液体容器を保持する保持部と、前記支柱と保持部を支える土台と、が備えられ、前記配管を前記配管保持板が保持している部分にのみ前記伝熱促進具が備えられることを特徴とする液体容器の加熱器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体容器の加熱器であって、前記伝熱促進具は、金属線を螺旋状又はカール状に不規則的に絡み合わせてなる金属線巻体であることを特徴とする。
本発明の液体容器の加熱器は、横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路が短いため循環率が高く、配管の間に伝熱促進具を備えることで効率よく加熱できる。
本発明の一実施形態である液体容器の加熱器の一部切欠けした正面図である。 本発明の一実施形態である液体容器の加熱器の側面図である。 本発明の一実施形態である液体容器の加熱器の平面図である。 本発明の一実施形態である液体容器の加熱器の配管と配管の間に伝熱促進具を備えた態様を表す写真である。 本発明の一実施形態である液体容器の加熱器に備える伝熱促進具の写真である。 本発明の一実施形態である液体容器の加熱器の使用状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施例と記す)を、図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。なお、以下では液体容器として高圧ガスボンベを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、あらゆる円筒形の液体容器に適用できるものである。
[液体容器の加熱器100の構成]
まず、本発明の一実施例に係る液体容器の加熱器100(以下加熱器100と記す。)の構成について、図1~6を参照して説明する。図1は液体容器の加熱器100の一部切欠けした正面図、図2は液体容器の加熱器100の側面図、図3は加熱器100の平面図、図4は、液体容器の加熱器100の配管20と配管20の間に伝熱促進具30を備えた態様を表す写真である。図5は液体容器の加熱器100に備える伝熱促進具30の写真である。図1に示すように、加熱器100は、本実施例では横置き型の液化ガス用の液体容器50(以下、ガスボンベ50と記す)を加熱するために使用される。加熱器100は、架台10と、複数の配管20と、から構成され、配管20と配管20の間に、弾力性と熱伝導性を有する伝熱促進具30が備えられている。
架台10は、第1の給湯配管11と、第2の給湯配管12と、それらを支える支柱15と、保持部18と配管保持板14と土台19を基本的な構成とする。これらは、強度に優れた金属部材で構成される。第1の給湯配管11と、第2の給湯配管12は、図1と図2に示すように架台10の上部に支柱15と支柱受17を介して設置され、図2と図3に示すように平行に所定の距離(間隔)を空けて設置される。ここでいう距離は、第1の給湯配管11の径の中心から第2の給湯配管12の径の中心までの距離を意味する(以下、距離の意味は同様である)。
所定の距離は、使用するガスボンベ50の外径(円形断面の外径)よりも長く、ガスボンベ50を載置しやすい距離、例えば外径の1.25倍程度に設計される。大型のガスボンベ50の例として、外径が973mm、長さが3120mm、内容積1860リットル、ガス容量1000kgのアンモニアのガスボンベ50の場合は、その1.25倍の1216mm程度の距離を空けて第1の給湯配管11と第2の給湯配管12が設置される。なお、第1の給湯配管11と第2の給湯配管12との間の所定の距離は、その間隔を広げる又は狭める方向に変更できるように、それぞれの支柱15を可動に設置することもできる。本実施例では図2に示すように支柱15を矢印の方向に可動に設置する。第1の給湯配管11と第2の給湯配管12の間隔を変更可能にすることで、ガスボンベ50を設置しやすくなり、また配管20をガスボンベ50に密着させやすくなる。更にガスボンベ50の寸法が多少変更されても、ガスボンベ50を設置することが可能になる。
図3に示すように、本実施例の第1の給湯配管11は、供給される温水の入口部111を端部に有し、他の一端部はキャップ112等で閉じられている。後述する温水循環装置のポンプを2つ使用する場合には、第1の給湯配管11の両端部を入口部としてもよい。また、図1では、左端部に入口部111を有し、右端部が閉じられているが、左右逆でもよい。入口部111には、温水循環装置の配管と接続するため、配管接続ナットなどの固定具が設置されている。また、第1の給湯配管11の長手方向の側面には配管20の一端が接続される。
左右の支柱15間の第1の給湯配管11の長手方向の側面と、第2の給湯配管12の長手方向の側面には、複数の配管20が設置される。配管20の一端部は第1の給湯配管11に接続し、他端部は第2の給湯配管12の間に接続する。配管20はガスボンベ50に接触するようにガスボンベ50の下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、ガスボンベ50の軸方向(給湯配管11、12の長手方向)に所定の間隔で並べて設置される。
ガスボンベ50と配管20が接触する長さは、図2に示すガスボンベ50の中心角度θの弧の長さLである。中心角度θは100~180°程度まで様々な角度をとり得るが、本実施例の中心角度θは120°である。中心角度θが広くなるほど配管20とガスボンベ50の接触面積が広くなる。また、配管20は、本実施例では、図1に示すように14本固定されているが、ガスボンベ50の大きさに応じて複数本(13~20本程度)固定される。また、第1の給湯配管11の側面には配管20の数と同じ接続口110が穿設されている。
図2に示すように、複数の配管20はガスボンベ50に接するように配管20の長さが調整されて配置される。配管20とガスボンベ50の接触性をよくし、また、配管20を下方から支えるために配管保持板14を設置する。配管保持板14は、ガスボンベ50の外径の下部に沿わせて形成され、第1の給湯配管11と第2の給湯配管12の支柱間を橋渡しするように保持部18に設置される。配管保持板14の短手方向の長さは、ガスボンベ50と配管20が接触する長さ(中心角度θの弧の長さL)であり、長手方向の長さは、図1に示すように左右の支柱15間の長さである。
配管20は、金属製の管やビニール系のホース等を使用することができる。金属製の管の場合、熱伝導率が高い銅管などを使用することが好ましい。配管20にホースを使用する場合の材質は、軟質塩化ビニール、シリコーンゴム、ポリウレタン樹脂、ナイロン等いかなる材質のものでもよい。本実施例では、配管20にホースを使用し、その寸法はガスボンベ50の寸法に依存するが、例えば前述のガスボンベ50(外径973mm)の場合、配管20の寸法は外径20~65mm程度、長さは外周(約3055mm)の3分の2程度(約2037mm)が必要である(図2参照)。
図1に示すように、複数の接続口110の間隔(隣り合う接続口110の距離)は、配管20の寸法や材質にも依存するが、所定の間隔を空けて穿設される。第1の給湯配管11の接続口110が穿設される間隔(配管20の間隔)は、配管20がホースの場合、ガスボンベ50に押圧されて、その断面が変形しても互いに接触しない程度の間隔であることが好ましい。配管20が互いに接触すると断面形状が歪み、配管20を流通する温水の流路が潰れ、効率よく温水を流すことが困難になるからである。本実施例では図1に示すように、配管20の断面が変形しても互いに接触しないように、配管20を所定の間隔で固定した。それにより、配管20に効率よく温水を流すことができる。
図1~3に示すように、配管20と配管20の間に、弾力性と熱伝導性を有する伝熱促進具30が備えられている。伝熱促進具30を安定して固定するため、伝熱促進具30は配管保持板14上の配管20と配管20の間に備えられることが好ましい。つまり、図2の中心角度θの弧の長さLの配管20と配管20の間に備えられることが好ましい。図4に示すように、配管20と配管20に間に伝熱促進具30を備えることで、配管20の側面の熱が、伝熱促進具30を介してガスボンベ50に伝えられる。それにより、ガスボンベ50に接していない、配管20の側面の熱も効率よくガスボンベ50に伝えることができる。特に、金属製の配管20の場合には、配管20が可撓性を有しないため、ガスボンベ50と配管20の接触面が少なくなるが、伝熱促進具30を備えていることで配管20の側面の熱も効率よくガスボンベ50に伝えることができる。
配管20に配管保持板14が接しない部分(例えば図2のAの部分)にも、配管20と配管20に間に伝熱促進具30を備えることもできる。その場合、空気中の配管20と配管20の間に伝熱促進具30が備えられ、同様に配管20側面の熱が伝熱促進具30を介してガスボンベ50に伝えられる。
伝熱促進具30は、弾力性と熱伝導性を有するものであれば、いかなるものを使用してもよいが、本実施例では図4、図5に示すように金属線を螺旋状又はカール状に、不規則的に絡み合わせてなる金属線巻体を使用する。本実施例の伝熱促進具30(金属線巻体)は、図5(A)、(B)に示すように、ステンレス製たわし31、市販の銅製たわし32を使用する。金属線巻体は、たわしに限定されず、いかなるものを使用してもよい。金属線巻体の金属は、できるだけ熱伝導率が高い金属を使用することが好ましく、例えば銅やアルミニウムの金属線巻体を使用することが好ましい。また、本実施例では2種類の金属線巻体を使用しているが、1種類又は3種類以上の金属の金属線巻体を使用してもよい。
金属線巻体は、安価で、伸縮性、弾力性と熱伝導性に優れているため、配管20と配管20に間に隙間なく押し込めて固定することができる。本実施例では、図1~3に示すように、複数の伝熱促進具30(金属線巻体)を配管20と配管20に間に隙間なく押し込めて固定している。伝熱促進具30を使用することで、前述のように配管20の側面の熱が、伝熱促進具30を介してガスボンベ50に伝えられる。それにより、配管20の上面だけでなく、側面の熱も効率よくガスボンベ50に伝えることができる。
接続口110は、配管20を接続しやすいように、いわゆるホースジョイント型やホースエンド型(ガス栓の形状)の管継手とすることができる。接続口110をこのような形状とすることで、配管20を接続口110に差し込み、バンド(図示せず)を配管20の根本付近で固定することで、簡単に配管20を第1の給湯配管11に固定することができる。
また、配管20を第1の給湯配管11から外す際には、配管20のバンドを外して、接続口110から配管20を抜くだけで簡単に外すことができる。それにより、配管20の取り換えが可能となり、メンテナンスが容易になる。なお、第1の給湯配管11と配管20の固定方法はこれに限定されず、いかなる方法でもよい。また、本実施例では第1の給湯配管11と配管20が着脱可能に固定される例を説明したが、本発明はこれに限定されず、給湯配管11と配管20の接続を強固に固定し、外れない構成としてもよい。
本実施例の第2の給湯配管12は、排出される温水の出口部121を端部に有し、他の一端部はキャップ122等で閉じられている。第2の給湯配管12の両端部を出口部とする構成にしてもよい。また、図3では、右端部に出口部121を有し、左端部が閉じられているが、左右逆でもよい。第1の給湯配管11と同様に、出口部121には、配管接続ナットなどの固定具が設置され、第2の給湯配管12の長手方向の側面には複数の配管20の他端が接続される接続口110が穿設されている。第2の給湯配管12に配管20を固定する位置や固定方法又は着脱方法は、前述の第1の給湯配管11の場合と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施例では、図3の平面図に示すように、第1の給湯配管11の入口部111は左端部に配設し、第2の給湯配管12の出口部121は右端部に配設される。このように配設することで、温水が第1の給湯配管11内を流れる方向(図3の左から右)と、第2の給湯配管12内を流れる方向が一致し、効率よく温水を循環させることができる。入口部111と出口部121の配置はこれに限定されず、入口部111を右端部に配設し、出口部121を左端部に配設してもよいし、非常に強力なポンプを使用する場合等には同じ方向に入口部111と出口部121を配設してもよい。その場合には、温水が第1の給湯配管11内を流れる方向と、第2の給湯配管12内を流れる方向が逆になる。
図1に示すように、支柱15と支柱受17が第1の給湯配管11の両端に設置されている。支柱15は、第1の給湯配管11のすぐ下に設置され、支柱15と支柱受17は部材16を介して接続されている。このように支柱を構成することで、支柱全体の高さを変更する際に、支柱15又は支柱受17を違う寸法に変更することで、容易に高さを変更できる。なお、前述のように支柱15を可動にするために部材16を回転部材にすることもできる(図2参照)。部材16を回転部材にすることで、支柱15が支柱受17に対して回転可能に設置され、前述のように第1の給湯配管11と第2の給湯配管12の間隔を変更することができる。支柱の構成はこれらに限らず、支柱15と支柱受17が一体に構成されてもよい。
図1、図2に示すように、支柱受17の下には、保持部18が設置され、その下は土台19となっている。保持部18と土台19が一体に構成されてもよい。さらに、支柱15、支柱受17と保持部18が一体に構成されてもよいし、支柱15、支柱受17、保持部18と土台19が一体に構成されてもよい。
保持部18は、ガスボンベ50の外径の下部に沿わせて形成されている(図2のR部分)。図3に示すように、ガスボンベ50は、左右前後の保持部18(4箇所)でガスボンベ50の両端部のみが保持される。保持部18の形状はガスボンベ50を保持することができれば、本実施例の形状に限定されず、適宜変更することができる。
土台19の高さは、配管20の最下部又は配管保持板14が、加熱器100の設置面(例えば地面)に接しないように、所定の高さで構成される。また、第1の給湯配管11と第2の給湯配管12の支柱15の長さは、ガスボンベ50を加熱器100に横に載置しやすく、かつ配管20がガスボンベ50の外周の3分の2程度を囲むことができるような長さに調整されて構成される。
さらに、加熱器100がガスボンベ50の側面下部を全体的に加熱できるように、第1の給湯配管11の左右の支柱15の間の距離は、ガスボンベ50の左右の鏡板部51を除いた胴部52の長さ程度(全長の4分の3程度)に配置することが好ましい(図1参照)。例えば前述の長さが3120mmのガスボンベ50の場合は、左右の支柱15の間の距離は2340mm程度となる。第2の給湯配管12の左右の支柱15の間の距離に関しても同様である。
以上のように、加熱器100が構成されているため、横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路が短く、効率よく加熱することができる。配管20の間に伝熱促進具30を備えることで、配管20の上面だけでなく、側面の熱も効率よくガスボンベ50に伝えることができる。
[液体容器の加熱装置300の構成]
次に本発明の加熱器100を備えた液体容器の加熱装置300(以下、加熱装置300と記す。)を説明する。図6は、本実施例の加熱装置300の構成を示す説明図である。加熱装置300は、加熱器100と、その第1の給湯配管11の入口部111と第2の給湯配管12の出口部121にそれぞれ接続し、所定の温度の流体(温水)を流して循環させる温水循環装置200から構成される。なお、図6の説明図において、加熱器100は模式的に表している。
図6に示すように温水循環装置200は、水槽210、ヒーター220、ポンプ230及び配管240と、を少なくとも備える。水槽210は、水を所定量溜め、加熱状態を所定時間保つような断熱材で囲まれている水槽を使用することが好ましい。また、ヒーター220は、水の温度調整機能付のヒーターを使用することができる。本実施例では、特に40℃以下に水温を調整できるヒーターを使用する。
ポンプ230は、水槽210から温水を汲み上げ、所定の吐出量が得られるポンプ230を使用することができる。本実施例では第1の給湯配管11の入口部111から流入する温水の流速を2~3m/sに保つように温水を汲み上げる工業用のポンプ230を使用する。このように温水を強力に吸い上げるポンプ230を使用することにより、第1の給湯配管11の入口部111から一番離れた排出口110の配管20まで温水が行き届き、第2の給湯配管12の出口部121まで温水を循環させることができる。
ポンプ230は、配管240を介して加熱器100の入口部111に接続され、出口部121は、配管240を介して水槽210に接続される。なお、入口部111と出口部121には、前述のように配管接続ナットなどの固定具が備わっているため、配管240を容易に接続させて固定することができる。
水槽210は、水を溜めて加熱する水槽に限定されず、ヒーター220が内蔵されて温度調節機能を有する水槽であってもよいし、更にポンプ230内蔵の水槽でもよく、撹拌機能を有する水槽でもよい。なお、温水循環装置200に使用する電源は、ガスボンベ50から法定距離(2m)以上離間させる必要があるため、その距離を保つように、配管240の長さや温水循環装置200の設置場所を調整する。また、温水循環装置200を設置する場所によっては、第2の給湯配管12の出口部121を入口部としてポンプ230に接続し、第1の給湯配管11の入口部111を出口部として、温水を循環させてもよい。さらに、複数のガスボンベ50を使用する場合には、それぞれのガスボンベ50を加熱器100に設置して、1つの温水循環装置200の水槽210を使用して加熱器100の温水を循環させるように構成してもよい。
[加熱装置300の使用方法]
次に加熱装置300の使用方法について説明する。横置き型のガスボンベ50を使用し始める前に、ガスボンベ50を加熱器100に設置する。図1に示すように、ガスボンベ50は、その両端の鏡板部51が出る様に胴部52の両端を保持部18に載置する。このとき、配管20がガスボンベ50の胴部52に接するように支柱15を調整して載置する(図2の矢印参照)。
その後、加熱器100を温水循環装置200に接続し、温水循環装置200の電源を入れて作動させ、40℃以下の温度(例えば30℃)の温水を加熱器100に循環させる。ガスボンベ50を加熱器100に設置する前に、加熱器100を温水循環装置200に接続しておき、温水循環装置200のヒーター220を作動させて水を所定の温度に温めておいてもよい。温水循環装置200は、加熱器100に温水を循環させている間、ガスボンベ50を所定の温水で加熱できるように温度調整する。
ガスボンベ50に充填されているガスの使用を続けて最後まで使いきった後は、温水循環装置200の電源を切り、加熱器100からガスボンベ50を外して新たな液体容器と交換する。このようにして、ガスボンベ50に充填されているガスを最後まで使いきることができる。
以上説明した様に、本発明の加熱器100は、ガスボンベ50の寸法に合わせた架台10を使用しているため、横置き型のガスボンベ50を載せるだけで簡単に設置でき、流水経路が短いため循環率が高く効率よく加熱できる。さらに、配管20の間に伝熱促進具30を備えることで、配管20の上面だけでなく、側面の熱も無駄なく効率的にガスボンベ50に伝えることができる。また、横置き型のガスボンベ50の寸法に合わせた架台10を使用しているため、ガスボンベ50を置くだけで簡単に設置できる。
また、加熱器100と温水循環装置200を使用することで、所定の温水を所定の流速で効率的にガスボンベ50を加熱できる。それにより、ガスボンベ50のガスを最後まで使いきることができる。
なお、上述した実施例の液体容器の加熱器及び加熱装置は一例であり、液体容器として高圧液体容器を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、あらゆる円筒形の液体容器に適用できるものである。また、本発明の液体容器の加熱器及び加熱装置の構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
10 架台
11 第1の給湯配管
12 第2の給湯配管
14 配管保持板
15 支柱
16 部材
17 支柱受
18 保持部
19 土台
20 配管
30 伝熱促進具
31 ステンレス製たわし
32 銅製たわし
50 ガスボンベ(円筒形の液体容器)
51 鏡板部
52 胴部
100 液体容器の加熱器(加熱器)
110 接続口
111 入口部
112,122 キャップ
121 出口部
200 温水循環装置
210 水槽
220 ヒーター
230 ポンプ
240 配管
300 液体容器の加熱装置(加熱装置)

Claims (2)

  1. 横置き型の円筒形の液体容器の加熱器であって、
    前記液体容器の加熱器は、架台と、複数の配管と、から構成され、
    前記配管は、前記液体容器に接触するように前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、前記液体容器の軸方向に所定の間隔で並べて設置され、
    前記配管と前記配管の隙間に、弾力性と熱伝導性を併せ持った伝熱促進具が押し込まれて固定され、
    前記架台は、
    前記配管を下方から支える配管保持板と、
    温水の入口部を端部に有し、前記配管の一端が固定される第1の給湯配管と、
    前記温水の出口部を端部に有し、前記配管の他端が固定される第2の給湯配管と、
    前記第1の給湯配管と前記第2の給湯配管をそれぞれ支える支柱と、
    前記液体容器の軸方向の両端部のみを保持し、前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて形成され、前記液体容器を保持する保持部と、
    前記支柱と前記液体容器の保持部を支える土台と、が備えられ、
    前記配管を前記配管保持板が保持している部分にのみ前記伝熱促進具が備えられることを特徴とする液体容器の加熱器。
  2. 請求項1に記載の液体容器の加熱器であって、前記伝熱促進具は、金属線を螺旋状又はカール状に不規則的に絡み合わせてなる金属線巻体であることを特徴とする液体容器の加熱器
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