JP7460419B2 - 情報処理装置、バッテリユニット及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、バッテリユニット及び情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、バッテリユニット及び情報処理方法に関する。
電動車両等に搭載されるバッテリが車体から取り外されて二次利用されることがある。特許文献1では、電気自動車に搭載されている電池パックを車体から取り外して蓄電池として二次利用する際に車両搭載時に比べて放電終止電圧を低く設定することにより、二次利用時に使用できる電気量の範囲を大きく確保する技術が開示されている。
特開2019-92266号公報
上記従来技術では、二次利用時には電池パックの放電終止電圧を車両搭載時よりも低い規定値に設定している。しかしながら、電動車両の使用状況等によりバッテリ容量の低下の度合いは異なる場合があるため、上記従来技術では二次利用時のバッテリ容量を適切に確保できない場合がある。
本発明の目的は、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保する技術を提供することにある。
本発明の一側面によれば、
二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新手段と、を備え
前記更新手段は、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の使用時間が長いほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する、
情報処理装置が提供される。
本発明によれば、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
一実施形態に係るバッテリユニットの設定更新システムのハードウェア構成を示す図。 図1のシステムの運用形態を示す図。 バッテリユニットの蓄電部の電池容量と使用可能容量の関係を説明する図。 バッテリユニットの蓄電部の使用による劣化を模式的に示す図。 情報処理装置の処理部の処理例を示すフローチャート。 情報処理装置の処理部の処理例を示すフローチャート。 バッテリユニットの処理部の処理例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<ハードウェア構成>
図1は、一実施形態に係るバッテリユニットの設定更新システムSY(以下システムSY)のハードウェア構成を示す図である。システムSYは、電気自動車に代表される電動車両に搭載され使用されているバッテリユニットを車体から取り外して二次利用する際に、バッテリユニットの設定を更新するためのシステムである。本実施形態では、システムSYは、情報処理装置1と、バッテリユニット2とを含む。
なお、本実施形態では、車両V(後述)として四輪の電動車両を例示しており、四輪の電動車両に搭載されるバッテリユニット2が例示されているが、鞍乗型の電動車両等に搭載されるバッテリや、電動スクータ等で着脱可能に使用されるバッテリ等にも本実施形態に係る構成を適用可能である。また、電動耕運機や電動トラクタのような電動作業機や、その他の移動体に使用されるバッテリにも本実施形態に係る構成を採用可能である。
<情報処理装置>
情報処理装置1は、バッテリユニット2が二次利用される際にバッテリユニット2の設定を更新する。情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、I/F部13(インタフェース部)とを含む。
処理部11は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行する。記憶部12は、RAM、ROM等であり、処理部11が実行するプログラムの他、処理部11が処理に使用するデータ等が格納される。I/F部13は、外部デバイスと処理部11との信号の送受信を中継する。
一実施形態において、情報処理装置1は、PCやタブレット等の端末であってもよい。この場合、情報処理装置1は、有線接続又は無線接続によりバッテリユニット2と情報の送受信を行ってもよい。なお、情報処理装置1は、バッテリユニット2と直接接続してもよいし、バッテリユニット2が車両に搭載されている状態である場合には車両を介してバッテリユニット2と間接的に接続してもよい。
また、一実施形態において、情報処理装置1は、サーバであってもよい。この場合、情報処理装置1は、インターネット等のネットワークを介してバッテリユニット2又はバッテリユニット2が搭載される車両と情報の送受信を行ってもよい。この場合、情報処理装置1及びバッテリユニット2又はバッテリユニット2が搭載される車両は、ネットワーク通信が可能な通信装置を備えていてもよい。
<バッテリユニット>
バッテリユニット2は、電動車両に搭載されて使用される車両用のバッテリユニットである。バッテリユニット2は、車体から取り外すことにより他の用途に二次利用することができる。バッテリユニット2は、蓄電部21と、モニタ部22と、管理部23と、を含む。
蓄電部21は、電気を蓄電する。本実施形態では、蓄電部21は直列又は並列に接続される複数のバッテリセル211を含む。一実施形態において、蓄電部21は、リチウムイオン電池であり得る。
モニタ部22は、蓄電部21の各種状況を検知する。本実施形態では、モニタ部22は、蓄電部21の温度を検知する温度センサ221と、蓄電部21の電圧を検知する電圧センサ222と、回路内の電流を検知する電流センサ223とを含む。電圧センサ222は、例えばセル電圧監視用のIC(Integrated Circuit)であってもよく、複数のバッテリセル211のそれぞれの電圧を検知し得る。
管理部23は、モニタ部22から取得する情報に基づいて蓄電部21の充放電を管理する。管理部23は、処理部231と、記憶部232と、I/F部233(インタフェース部)とを含む。
処理部231は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部232に記憶されたプログラムを実行する。記憶部232は、RAM、ROM等であり、処理部231が実行するプログラムの他、処理部231が処理に使用するデータ等が格納される。I/F部233は、外部デバイスと処理部231との信号の送受信を中継する。
一実施形態において、管理部23は、モニタ部22から取得する情報に基づいて、蓄電部21のSOC(State of Charge)やSOH(State of Health)等の値を推定する。なお、SOCは、蓄電部21の充電率を示す値であり、(残容量(Ah)/満充電容量(Ah)×100)で表される。また、SOHは、バッテリの健全性(劣化状態)を示す値であり、(劣化時の満充電容量(Ah)/初期の満充電容量(Ah)×100)で表される。なお、SOCやSOHの推定方法については周知の方法を採用可能であるので説明を省略する。
<システムの運用形態>
図2は、図1のシステムSYの運用形態を示す図である。車両Vの車両ユーザは、車両Vのバッテリを交換したり車両Vを処分したりしたい場合等に車両Vをシステム運用者に提供する。
システム運用者は、車両ユーザから車両Vを受け取ると、車両Vからバッテリユニット2を取り外す。そして、システム運用者は、情報処理装置1によりバッテリユニット2の設定を更新する。その後、システム運用者はバッテリユニット2の二次利用者に設定が更新されたバッテリユニット2を提供する。バッテリユニット2が取り外された車両Vは、例えば新しいバッテリユニットが搭載されて車両ユーザに返却又は中古車として販売されたり、廃車になったりする。
なお、上述のように、情報処理装置1によるバッテリユニット2の設定の更新は、バッテリユニット2が車両Vに搭載されている状態で、情報処理装置1と車両Vとを接続して実行されてもよい。
<電池容量と使用容量の関係>
図3は、バッテリユニット2の蓄電部21の電池容量と使用可能容量の関係を説明する図である。
電池容量[Ah]は、電池としての蓄電部21が放電可能な容量を示すものである。上述したSOCについて言うと、電池容量分の電気が蓄電部21に蓄電された状態がSOC=100%の状態である(グラフの上端)。また、蓄電部21に蓄電された電気が全て放電された状態がSOC=0%の状態である(グラフの下端)。ある側面から見れば、電池容量は、蓄電部21が物理的に放電可能な容量であるといえる。一般に、電池容量は、蓄電部21の使用とともに低下する。
一方、使用可能容量[Ah]は、蓄電部21の使用範囲における電気的な容量を示すものである。電池容量には、発熱の抑制や、電池容量の低下の抑制、車両搭載時の走行性能の確保等の観点から、充放電を行わない不使用領域が設けられることがある。図3の例では、蓄電部21の充放電に関して放電リミット及び充電リミットが設定されており、放電リミットを超えた放電や、充電リミットを超えた充電が行われないように電池容量に関して不使用領域が設けられている。よって、電池容量と不使用領域分の容量との差が使用可能容量となる。蓄電部21は、使用可能容量の範囲で、すなわち、充電リミット及び放電リミットの間で充放電を行うことができる。したがって、図3の例では、蓄電部21は、SOC=X1%~X2%の範囲で充放電を行うことができる。
なお、放電リミットは、放電終止電圧により決定される。処理部231は、蓄電部21の電圧が放電終止電圧を下回らないように蓄電部21の充放電を管理する。また、充電リミットは充電終止電圧により決定される。処理部231は、蓄電部21の電圧が充電終止電圧を上回らないように蓄電部21の充放電を管理する。このように、放電リミット及び充電リミットは、それぞれ放電終止電圧及び充電終止電圧に依存するパラメータであるので、放電終止電圧又は充電終止電圧の設定値を変更することで変更可能である。さらに言えば、使用可能容量は、放電リミット及び充電リミット依存するパラメータであるので、放電終止電圧又は充電終止電圧の設定値を変更することで変更可能である。具体的には、放電終止電圧を下げる又は充電終止電圧を上げることにより、使用可能容量を増やすことができる。
また、本実施形態では、不使用領域は、発熱の抑制等の観点から使用を禁止する領域A1と、領域A1を使用しないためのマージンや、走行性能の確保、電池容量の低下の抑制等の観点から使用を抑制する領域A2とを含む。なお、領域A1が存在しない構成も採用可能である。
図4は、バッテリユニット2の蓄電部21の使用による劣化を模式的に示す図である。
ここで、放電深度(DOD(Depth of Discharge))は、電池容量に対する放電量の割合(%)を表すものである。よって、使用可能容量分の電気を全て放電した場合のDODの値は、電池容量に対する使用可能容量の割合で求めることができる。つまり、使用可能容量分の電気を全て放電した場合のDODの値は、現状の放電終止電圧及び充電終止電圧の設定値において許容されるDODの最大値であるといえる。本実施形態ではこの値をその使用可能容量におけるDOD設定値と呼ぶ。また、初期の電池容量に対する初期の使用可能容量を初期DOD設定値と呼ぶ。また、領域A1以外を全て使用可能容量とした場合(又は、領域A及び測定誤差等を考慮してマージンとして含んだ領域A2の一部、以外を使用可能容量とした場合)のDOD設定値の値を、DOD設定値の上限であるとして、DOD設定値上限と呼ぶ。DOD設定値は、使用可能容量に依存するパラメータであるので、放電終止電圧又は充電終止電圧の設定値を変更することで変更可能である。なお、一実施形態において、DOD設定値の上限は100%であり得る。この場合には領域A1は存在しないことになる。
図4を参照すると、上述のように、蓄電部21の電池容量は使用とともに低下し、使用可能容量もそれに伴って低下する。したがって、バッテリユニット2が車両Vから取り外された後に二次利用される場合、使用可能容量が低下した状態のまま二次利用者に提供されると、バッテリユニット2の製品価値が低下してしまうことになる。そこで、本実施形態では、以下の処理により、二次利用時にバッテリユニット2のソフトウェアをアップデートすることにより、バッテリユニット2の使用可能容量の低下を抑制する。
<情報処理装置の処理例1>
図5は、情報処理装置1の処理部11の処理例を示すフローチャートである。本処理例は、情報処理装置1がPCやタブレット等の端末である場合の処理を示している。本処理例は、例えば、処理部11が記憶部12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、これに代えて専用のハードウェア(例えば、回路)が各ステップを実行してもよい。また、本処理例は、情報処理装置1がバッテリユニット2に接続した状態で、情報処理装置1に備えられた入力装置等がバッテリユニット2の設定更新の要求を受け付けると開始する。
S101で、処理部11は、二次利用される車両用のバッテリユニット2から、バッテリユニット2の蓄電部21の使用状況に関する情報を取得する。例えば、処理部11は、蓄電部21の初期の電池容量や使用可能容量といった初期情報や、現在の電池容量や使用可能容量といった使用状況に基づく情報を管理部23から取得する。
S102で、処理部11は、S101で取得した情報に基づいて、バッテリユニット2のDODに関する設定値を更新し、フローチャートを終了する。
一実施形態において、DODに関する設定値は、蓄電部21の放電終止電圧及び充電終止電圧の少なくとも一方であってもよい。
本実施形態では、処理部11は、バッテリユニット2の二次利用時の蓄電部21の使用容量が、バッテリユニット2が車両Vに搭載された際の初期の蓄電部21の使用容量となるように、DOD設定値上限を超えない範囲で放電終止電圧及び充電終止電圧の設定値を更新する(図4(1))。これにより、バッテリユニット2を初期状態と同等の使用可能容量で二次利用者に提供することができる。
また、一実施形態において、処理部11は、バッテリユニット2の二次利用時の蓄電部21の使用容量を初期の使用容量にできない場合には、DOD設定上限となるように設定値を更新してもよい。これにより、バッテリユニット2の使用可能容量を初期状態と同等にできない場合であっても、可能な範囲で使用可能容量を増やしてからバッテリユニット21を二次利用者に提供することができる。
また、本実施形態では、処理部11は、バッテリユニット2の記憶部232に記憶されたソフトウェアをアップデートすることにより設定値を更新する。例えば、処理部11は、記憶部232に記憶されているパラメータを書き換えるプログラムを実行することにより、記憶部232に記憶されている終止電圧の設定値等のパラメータが更新される。
<情報処理装置の処理例2>
図6は、情報処理装置1の処理部11の処理例を示すフローチャートである。本処理例は、情報処理装置1がサーバであり、ネットワークを介してバッテリユニット2と通信して設定を更新する場合の処理を示している。本処理例は、例えば、処理部11が記憶部12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、これに代えて専用のハードウェア(例えば、回路)が各ステップを実行してもよい。例えば、本処理例は所定の周期で実行される。
S201で、処理部11は、リユース登録を受け付けたか否かを確認し、登録を受け付けている場合はS202に進み、受け付けていない場合は今回の処理サイクルを終了する。例えば、車両Vのユーザは、廃車やバッテリ交換等のためにバッテリユニット2をリユースしたい場合、自身が所有する情報処理端末や、車両Vからバッテリユニット2のリユース登録を行う。また例えば、リユース登録の際には、車両Vのユーザは、ユーザID、所有する車両Vの車両ID、又はバッテリユニット2のバッテリID等の情報をサーバ(情報処理装置1)に送信する。
S202で、処理部11は、対象のバッテリユニット2に対してアップデート許可IDを発行する。例えば、情報処理装置1の記憶部12には、ユーザ情報、ユーザが所有する車両Vの識別番号、及び車両Vに搭載されているバッテリユニット2の識別番号等が紐づけられたデータベースが構築されていてもよい。そして、処理部11は、リユース登録を受け付けた際の情報及びデータベースの情報に基づき対象のバッテリユニット2を特定し、特定したバッテリユニット2に対してソフトウェアのアップデートを許可するアップデート許可IDを発行する。
S203で、処理部11は、車両Vからバッテリユニット2のソフトウェアのアップデート用のデータ要求をI/F部13を介して受信する。例えば、車両ユーザは、リユース登録を行った後に、車両Vの通信機能を利用してバッテリユニット2のソフトウェアのアップデート用のデータ要求を送信する。なお、データ要求には車両Vに搭載されているバッテリユニット2のバッテリIDが含まれる。処理部11は、I/F部13を介してこれらを受信する。
S204で、処理部11は、S202でアップデート許可IDを発行したバッテリユニット2のバッテリIDと、S203で受信したデータ要求に含まれるバッテリIDとが一致するか否かを確認する。処理部11は、これらのバッテリIDが一致する場合はS205に進み、一致しない場合はS206に進む。
S205で、処理部11は、データの送信先となるバッテリユニット2から、バッテリユニット2の蓄電部21の使用状況に関する情報を取得する。例えば、車両Vの制御ユニットと通信することにより、車両Vの制御ユニットを介してバッテリユニット2の管理部23から情報を取得する。
S206で、処理部11は、S205で取得した情報に基づいて、バッテリユニット2のDODに関する設定値を更新した、アップデート用のデータを生成する。
S207で、処理部11は、データ要求の送信元の車両Vに対して、S206で生成したバッテリユニット2のソフトウェアのアップデート用のデータを送信する。
S208で、処理部11は、データ要求の送信元の車両Vに対してバッテリユニット2のソフトウェアのアップデート用のデータ送信を拒否する旨の通知を行う。
本処理例によれば、処理部11は、DODに関する設定値を更新したソフトウェアのアップデート用のデータをバッテリユニット2に送信することにより、バッテリユニット2のDODに関する設定値を更新する。
なお、本処理例では車両ユーザがリユース登録等を実行する場合を例に説明したが、車両ユーザから車両Vを引き取ったディーラーやバッテリ回収業者等がリユース登録等を行ってもよい。
<バッテリユニットの処理例>
図7は、バッテリユニット2の管理部23の処理部231の処理例を示すフローチャートである。より具体的には、二次利用中のバッテリユニット2の劣化に応じてDOD設定値の設定を補正する処理を示している。
再び図4を参照する。情報処理装置1が二次利用のためのソフトウェアのアップデートを行うことにより、バッテリユニット2が二次利用者に提供される時点での蓄電部21の使用可能容量は初期状態相当になっている。しかしながら、そこからさらにバッテリユニット2が使用されるにしたがって、バッテリユニット2の電池容量は低下し、それに伴って使用可能容量も低下してしまう。そこで、本実施形態では、二次利用中の使用可能容量の低下を抑制するために以下の処理を実行する。
本処理例は、例えば、バッテリユニット2が車両Vから取り外されて、二次利用される際に定期的に実行される。なお、これに代えて専用のハードウェア(例えば、回路)が各ステップを実行してもよい。
S301で、処理部231は、各種情報を取得する。処理部231は、例えばモニタ部22の検知結果や、この検知結果から推定される現在の使用可能容量等の情報を取得する。
S302で、処理部231は、バッテリユニット2の使用可能容量が初期相当になるようDOD設定値を補正可能か否かを確認し、補正可能であればS303に進み、補正できなければS304に進む。例えば、処理部231は、バッテリユニット2の使用可能容量を初期相当にした場合のDOD設定値がDOD設定値上限を超えるか否かを確認し、超える場合はS304に進み、超えない場合はS303に進む。
S303で、処理部231は、使用可能容量が初期相当になるようDOD設定値を補正し、補正したDOD設定値になるよう放電終止電圧及び充電終止電圧の設定値を更新する。
S304で、処理部231は、DOD設定値をDOD設定値上限に設定し、DOD設定値上限になるよう放電終止電圧及び充電終止電圧の設定値を更新する。
<処理例によるバッテリの容量の推移>
図4を再び参照して、上記処理例を実行した場合のバッテリユニット2の使用可能容量の推移について説明する。
図4(1)に示すように、二次利用時の使用可能容量が初期の使用可能容量相当になるように、DOD設定値が更新さている(S102)。
また、二次利用時の使用時間が増加するにつれて、電池容量はさらに低下するが、図7の処理により定期的にDOD設定値の設定値を補正することにより(S303)使用可能容量が初期の使用可能容量相当に保たれる(図4(2))。
また、DOD設定値の設定値が上限値に達した後はDOD設定値の設定値を上限値にすることで(S304)、可能な範囲で使用可能容量が大きくなるようにしている(図4(3))。
ここで、ソフトウェアのアップデートによりDOD設定値の設定値を大きくすることで、電池容量の低下速度は大きくなる。しかし、二次利用時の開始時の使用可能容量を大きくすることにより、バッテリ容量を初期相当に戻した状態で二次利用者に提供することができる。
なお、ソフトウェアアップデート時のDOD設定値の設定値は、初期の使用可能容量との関係のみならず、適宜設定可能である。例えば、蓄電部21の劣化に関係するパラメータに基づいて、DOD設定値が設定され、設定されたDOD設定値に基づいて放電終止電圧及び充電終止電圧の少なくとも一方が更新されてもよい。
一実施形態において、処理部11は、バッテリユニット2が車両Vに搭載されていた間の蓄電部21の使用時間が長いほどDOD設定値が大きくなるようにDODに関する設定値を更新してもよい。
また、一実施形態において、処理部11は、バッテリユニット2が車両Vに搭載されていた間の蓄電部21の累積出力が大きいほどDOD設定値が大きくなるようにDODに関する設定値を更新してもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下の、情報処理装置、バッテリユニット及び情報処理方法を少なくとも開示する。
1.上記実施形態の情報処理装置(例えば1)は、
二次利用される車両用のバッテリユニット(例えば2)から、該バッテリユニットの蓄電部(例えば211)の使用状況に関する情報を取得する取得手段(例えば11,S101)と、
前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新手段(例えば11,S102)と、を備える。
この実施形態によれば、バッテリユニットが二次利用される際に、使用状況に応じてDODに関する設定値が更新されるので、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
2.上記実施形態によれば、
前記蓄電部のDODに関する前記設定値は、前記蓄電部の放電終止電圧及び充電終止電圧の少なくとも一方である。
この実施形態によれば、放電終止電圧及び充電終止電圧の少なくとも一方を更新することにより、DODの許容値を所定の値とすることができる。
3.上記実施形態によれば、
前記更新手段は、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の使用時間が長いほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する。
この実施形態によれば、車両に搭載されている間のバッテリユニットの使用時間に応じて、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
4.上記実施形態によれば、
前記更新手段は、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の累積出力が大きいほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する。
この実施形態によれば、この実施形態によれば、車両に搭載されている間のバッテリユニットの累積出力に応じて、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
5.上記実施形態によれば、
前記更新手段は、前記バッテリユニットの二次利用時の前記蓄電部の使用可能容量が、前記バッテリユニットが車両に搭載された際の初期の前記蓄電部の使用可能容量となるように、前記設定値を更新する(例えば図4(1))。
この実施形態によれば、バッテリユニットの初期状態と同等のバッテリ容量で、二次利用者にバッテリユニットを提供することができる。
6.上記実施形態によれば、
前記更新手段は、前記バッテリユニットの二次利用時の前記蓄電部の前記使用可能容量を前記初期の前記使用可能容量にできない場合に、前記DODの許容値が上限値となるように前記設定値を更新する。
この実施形態によれば、可能な範囲で使用可能容量を増加させた状態で二次利用者にバッテリユニットを提供することができる。
7.上記実施形態によれば、
前記更新手段は、前記バッテリユニットの記憶部に記憶されたソフトウェアをアップデートすることにより前記設定値を更新する。
この実施形態によれば、ソフトウェアのアップデートにより設定値を更新することができる。
8.上記実施形態のバッテリユニット(例えば2)は、
上記1.に記載の情報処理装置により前記DODに関する前記設定値が更新される。
この実施形態によれば、DODに関する設定値が更新されたバッテリユニットが提供されるので、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
9.上記実施形態によれば、
前記更新手段による前記設定値の更新後に、前記蓄電部の使用可能容量が初期の使用可能容量となる状態を維持するように、前記設定値を補正する補正手段(例えば231,S303)を含む。
この実施形態によれば、二次利用における使用時間が長くなってきた場合に使用可能容量の低下を抑制することができる。
10.上記実施形態の情報処理方法は、
二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得工程(例えばS101)と、
前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新工程(例えばS102)と、を含む。
この実施形態によれば、二次利用時のバッテリ容量を適切に確保することができる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 情報処理装置、2 バッテリユニット、11 処理部、SY システム

Claims (9)

  1. 二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
    前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新手段と、を備え
    前記更新手段は、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の使用時間が長いほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する、情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、前記蓄電部のDODに関する前記設定値は、前記蓄電部の放電終止電圧及び充電終止電圧の少なくとも一方である、情報処理装置。
  3. 二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
    前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新手段と、を備え、
    記更新手段は、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の累積出力が大きいほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する、情報処理装置。
  4. 二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
    前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新手段と、を備え、
    記更新手段は、前記バッテリユニットの二次利用時の前記蓄電部の使用可能容量が、前記バッテリユニットが車両に搭載された際の初期の前記蓄電部の使用可能容量となるように、前記設定値を更新する、情報処理装置。
  5. 請求項に記載の情報処理装置であって、前記更新手段は、前記バッテリユニットの二次利用時の前記蓄電部の前記使用可能容量を前記初期の前記使用可能容量にできない場合に、前記DODの許容値が上限値となるように前記設定値を更新する、情報処理装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の情報処理装置であって、前記更新手段は、前記バッテリユニットの記憶部に記憶されたソフトウェアをアップデートすることにより前記設定値を更新する、情報処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置により前記DODに関する前記設定値が更新されたバッテリユニット。
  8. 請求項に記載のバッテリユニットであって、前記更新手段による前記設定値の更新後に、前記蓄電部の使用可能容量が初期の使用可能容量となる状態を維持するように、前記設定値を補正する補正手段を含む、バッテリユニット。
  9. 二次利用される車両用のバッテリユニットから、該バッテリユニットの蓄電部の使用状況に関する情報を取得する取得工程と、
    前記使用状況に関する情報に基づいて、前記バッテリユニットに設定されている前記蓄電部のDODに関する設定値を更新する更新工程と、を含み、
    前記更新工程では、前記バッテリユニットが車両に搭載されていた間の前記蓄電部の使用時間が長いほど前記DODの許容値が大きくなるように前記設定値を更新する、情報処理方法。
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