JP7460363B2 - 情報検索装置、情報検索方法、およびプログラム - Google Patents

情報検索装置、情報検索方法、およびプログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 〔1〕〔ウェブサイト〕 ウェブサイトの掲載日 令和元年 7月11日(原稿登録 令和元年6月20日) ウェブサイトのアドレス https://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=3c95d85846fe0e83a9f7cc88819d7f19a5fff0b9ea5a2456e8efcf740da79b99 https://www.ieice.org/ken/paper/20190711b1OP/ 電子情報通信学会_情報通信マネジメント研究会(ICM) <資 料> ウェブサイト(研究論文 詳細)プリントアウト <資 料> 掲載発表論文 〔2〕〔研究会発表〕 開催日 令和元年 7月11日 集会名 「第57回ICM研究会」 主催 電子情報通信学会_情報通信マネジメント研究会(ICM) <資 料> ウェブサイト(研究会履歴及び開催プログラム)プリントアウト <資 料> ウェブサイト(開催スケジュール)プリントアウト <資 料> 研究発表会 発表資料 〔3〕〔販売〕 販売日 令和元年 9月13日 販売・納入した場所 日本電信電話株式会社
本発明は、情報検索装置、情報検索方法、およびプログラムに関する。
従来より、膨大且つ複雑なデータからユーザが所望するデータを検索する技術が望まれている。膨大且つ複雑なデータは、例えば、通信ネットワークの構成を表すデータ(ネットワーク構成情報)である。通信事業者やプロバイダは、市場の要求に応じて多様な新サービスを提供しているが、サービスの多様化に伴って通信ネットワークは大容量化し、ネットワーク構成は多様かつ複雑なものとなっている。通信事業者やプロバイダにとって、サービスを安定して提供することは最重要課題であり、ネットワーク設備、およびネットワーク設備間のつながりを表すネットワーク構成情報の整合性を担保することが通信ネットワークにおける必須の条件である。この条件を満たすために、従来においては、ネットワーク構成情報の整合性を管理することに優れたリレーショナルデータベースを用いることが多かった。
リレーショナルデータベースを用いて通信ネットワークに関する情報を検索する技術としては、例えば特許文献1に記載されたネットワーク監視装置がある。このネットワーク監視装置は、データベースの負荷を軽減するため、通信ネットワークを構成するネットワーク構成要素において発生した障害に関する情報であるネットワーク障害情報を記憶する障害情報データベースからネットワーク障害情報を検索するための、所定の検索条件を指定し、所定の検索条件を満たすネットワーク障害情報を、障害情報データベースから取得し、取得されたネットワーク障害情報をリレーショナルデータベースに記憶しておく。その後、ネットワーク障害情報が要求された場合、検索要求にて指定された検索条件が、所定の検索条件として指定された条件であるとき、記憶されたネットワーク障害情報のうち、検索要求で指定された検索条件を満たすネットワーク障害情報を送信する。
特開2010-39941号公報
上述したネットワーク監視装置は、障害情報データベースとして、通信ネットワークを構成するネットワーク構成要素において発生した障害に関する情報を蓄積したリレーショナルデータベースを用いている。しかし、当該リレーショナルデータベースは、ネットワークの全体を表す情報ではないし、ネットワーク設備間のつながりを表すものではない。また、リレーショナルデータベースは、データを参照する都度にテーブル間のデータを結合処理する仕組みであるため、ネットワーク構成情報のような複雑かつ大量のつながりを持つ情報を抽出したい場合、抽出処理に要する時間が長くなる可能性がある。ネットワーク構成の把握に長い時間がかかると、例えば、ネットワーク障害発生時に、障害発生の影響範囲を迅速に特定することができない等、サービスの提供に支障をきたす恐れがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索することができる情報検索装置、情報検索方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
(1)本発明の一態様は、外部から情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部により取得した情報を、ノードと前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録する第1のデータベース処理部と、前記情報取得部により取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録する第2のデータベース処理部と、ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御する処理、および、前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行う、制御部と、を備える、情報検索装置である。
(2)本発明の一態様は、上記の情報検索装置であって、前記ノードは通信ネットワークにおけるネットワークノードに対応し、前記エッジは通信ネットワークにおけるネットワークノード間の関係を特定するための情報であり、前記制御部は、前記ユーザ端末装置から文字列および故障一覧処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の起点のネットワークノードに結合する複数のネットワークノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御し、前記グラフデータベースから抽出したネットワークノードまたはエッジのそれぞれについての故障していることを示す情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて一覧で表示するための処理を実行する処理を行ってよい。

)本発明の一態様は、情報検索装置が、外部から情報を取得するステップと、前記情報検索装置が、取得した情報を、ノードと、前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録するステップと、前記情報検索装置が、取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録するステップと、前記情報検索装置が、ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出する処理を行うステップと、前記情報検索装置が、前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての対応付けられた情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行うステップと、
含む、情報検索方法である。
)本発明の一態様は、コンピュータに、外部から情報を取得するステップと、取得した情報を、ノードと、前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録するステップと、取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録するステップと、ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出する処理を行うステップと、前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての対応付けられた情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行うステップと、を実行させるプログラムである。
本発明の一態様によれば、複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索することができる。
本発明を適用した第1実施形態に係る情報検索システムの一例を示すブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態におけるグラフDBおよびRDBの一例を示す図である。 本発明を適用した第1実施形態におけるRDBの一例を示す図である。 RDBおよびグラフDBの構築処理を説明するためのブロック図である。 本発明を適用した第1実施形態に係る情報検索システムにおいて新たなネットワークノードが追加された時の処理手順を示すフローチャートである。 検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 RDBおよびグラフDBの検索性能の検証について説明するブロック図である。 (a)は、起点ビルおよび終点ビルを指定して、起点ビルおよび終点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報を検索した時間を示す図であり、(b)は起点ビルのみを指定し、起点ビルに接続されたサーキット等を検索した時間を示す図である。 RDBおよびグラフDBのそれぞれにより単一データを検索した場合における検索時間を示す図である。 第1実施形態の効果を説明するための図である。 第2実施形態における検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 RDBの検索処理の結果に基づいてグラフDBに対する検索処理を実行する処理の一例を説明するための図である。 グラフDBの検索処理の結果に基づいてRDBに対する検索処理を実行する処理の一例を説明するための図である。 グラフDBの検索処理の結果に基づいてRDBに対する検索処理を実行する処理の他の例を説明するための図である。
以下、本発明を適用した情報検索装置、情報検索方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
(概要)
本発明を適用した実施形態の情報検索システムは、例えば、監視対象ネットワークNWにおけるネットワーク構成情報を抽出する処理を行う。監視対象ネットワークNWは、例えば、ビル、ビル内に含まれるエレメント、ラック、ユニット、カード、サブカード、ターミネーションポイント、サーキットなどのネットワークノードを含む。各ネットワークノードは、当該監視対象ネットワークNWの使用者により追加されたり、設定変更されたり、削除されたりする。各ネットワークノードは、当該監視対象ネットワークNWにおける使用開始時にデータベースに追加され、当該監視対象ネットワークNWにおける使用終了時に履歴化される。なお、ネットワークノードには、街中のセンサーやカメラなどのデバイスが含まれてよい。
(第1実施形態)
情報検索システムは、監視対象ネットワークNWにおける状態を把握するためにリレーショナルデータベース(Relational Database)およびグラフデータベースを構築する。以下、リレーショナルデータベースをRDBと記載し、グラフデータベースをグラフDBと記載する。そして、第1実施形態の情報処理システムは、RDBおよびグラフDBの少なくとも一方のデータベースを用いて、ユーザが所望する情報を検索し、検索結果をユーザに提示する。情報検索システムは、例えば、あるビルで停電が発生した場合に、当該ビルに接続されたサーキットをユーザに提示することで、停電の影響範囲の把握および対策作業に貢献することができる。
(情報検索システムの構成)
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る情報検索システムの一例を示すブロック図である。情報検索システムは、例えば、情報検索装置100と、グラフDB記憶装置200と、RDB記憶装置300と、ネットワーク管理装置400と、ユーザ端末装置500とを備える。情報検索装置100、グラフDB記憶装置200、RDB記憶装置300、ネットワーク管理装置400、およびユーザ端末装置500は、NIC(Network Interface Card)や無線通信モジュールなどの通信インターフェース(不図示)を有する。
情報検索装置100は、例えば、第1のデータベース処理部110と、第2のデータベース処理部120と、制御部130とを備える。第1のデータベース処理部110、第2のデータベース処理部120、および制御部130といった機能部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
第1のデータベース処理部110は、例えば、ノード管理部110aおよびエッジ管理部110bを含む。第1のデータベース処理部110は、グラフDB記憶装置200に記憶されたグラフデータに基づいてグラフDBに関する処理を実行する。グラフDBに関する処理には、例えば、グラフデータとしてのグラフノードの追加処理および履歴化処理や、エッジの追加処理および履歴化処理が含まれる。グラフDBに関する処理には、検索時に、グラフDB記憶装置200からグラフデータを読み出す処理が含まれる。なお、第1のデータベース処理部110は、必ずしも、エッジの履歴化処理を行わなくてもよい。
第2のデータベース処理部120は、RDB記憶装置300におけるRDBに関する処理を行う。RDBに関する処理には、例えば、RDBデータとしてのレコードの追加、レコードの変更、レコードの削除などの処理が含まれる。RDBに関する処理には、検索時に、RDB記憶装置300からRDBデータを読み出す処理が含まれる。
制御部130は、情報検索装置100における各部を統合的に制御する。制御部130は、ネットワーク管理装置400からネットワーク構成情報を取得する処理や、グラフDB記憶装置200およびRDB記憶装置300にネットワーク構成情報を登録させる処理や、ユーザ端末装置500から検索クエリを受け付けて検索を実行させる処理や、ユーザ端末装置500に検索結果を送信する処理などを行う。
グラフDB記憶装置200およびRDB記憶装置300は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。グラフDB記憶装置200およびRDB記憶装置300は、例えば、SAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)により実現されてよい。
グラフDB記憶装置200は、グラフDBを構築するためのグラフデータを記憶する。グラフデータには、ノード情報とエッジ情報とが含まれる。ノード情報は、ラベル名(ノード名)およびノードのプロパティを含む情報である。グラフノードのプロパティは、グラフノードを特定する情報である。グラフノードを特定する情報は、例えば、ネットワークノードの名前、種類、場所(緯度および経度)、設置位置(階数等)、有効開始時刻および有効終了時刻などである。エッジ情報は、グラフノード間の関係を特定するための情報である。すなわち、エッジ情報は、グラフノード間のつながりを特定する情報である。エッジのプロパティは、例えば、エッジの名前、種類、重み、有効開始時刻および有効終了時刻である。有効開始時刻は、グラフノードおよびエッジがそれぞれ登録された時刻である。有効終了時刻は、グラフノードおよびエッジが履歴化された時刻である。有効終了時刻は、グラフノードおよびエッジが有効である場合(履歴化されていない場合)、有効開始時刻から十分に遠い時刻であってよく、グラフノードおよびエッジが履歴化された場合、履歴化された時刻に変更される。
なお、本実施形態においては、監視対象ネットワークNWにおけるノードをネットワークノードと記載し、グラフデータベースにおけるノードをグラフノードと記載する。また、本実施形態では、エッジ情報は、例えば、単に「エッジ」、「リレーション」、「リレーションシップ」などの当該技術分野において使用されている用語に読み替えてよい。
RDB記憶装置300は、RDBを構築するためのRDBデータを記憶する。なお、RDBは、表形式またはキーバリュー形式のデータベースの一例であって、本実施形態は、RDB以外の表形式またはキーバリュー形式のデータベースであっても適用可能である。
ネットワーク管理装置400は、ネットワーク構成情報を取得し、取得したネットワーク構成情報を情報検索装置100に送信する。ネットワーク構成情報には、ネットワークノードの状態変化を示す情報が含まれる。ネットワークノードの状態変化を示す情報は、例えば、新たなネットワークノードの追加および削除、既存のネットワークノードのプロパティの変化、ネットワークノード間の接続関係の変化などである。ネットワークノードのプロパティは、ネットワークノードの種類、場所、有効開始時刻および有効終了時刻であるが、これに限定されず、ネットワークノードのプロパティは、ネットワークノードを特定する情報であればよい。
ユーザ端末装置500は、例えば、表示部、操作部、およびCPU等を備えたパーソナルコンピュータやスマートフォン等の携帯型コンピュータである。ユーザ端末装置500は、ユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に基づく検索クエリを指定した検索要求を情報検索装置100に送信する。ユーザ端末装置500は、検索要求に対する応答として検索結果を取得し、検索結果を表示する。
(データベースの説明)
以下、グラフDBおよびRDBについて説明する。図2は、本発明を適用した第1実施形態におけるグラフDBおよびRDBの一例を示す図である。図3は、本発明を適用した第1実施形態におけるRDBの一例を示す図である。
図2に示したグラフDBは、例えば、起点ビルや終点ビルのビルディングノードを頂点として、エレメントノードが接続され、エレメントノードにラックノードとユニットノードが接続され、ユニットノードにカードノードが接続され、カードノードにサブカードノードおよびターミネーションポイントが接続され、サブカードノードにターミネーションポイントが接続される。これらのグラフノードは、一つのビルに含まれる。ターミネーションポイントは、起点ビルから外部に接続されたサーキットノードに接続される。サーキットノードのプロパティは、例えば、ターミネーションポイント間を接続する構成要素の名前や種類である。サーキットノードのプロパティは、例えば、回線、導体、周波数、導電体を示す情報である。
例えばサーキットノードの両端には一対のエッジが接続される。サーキットノードは、一方のエッジを介して起点ビルに接続され、他方のエッジを介して終点ビルに接続される。ビルディングノードとエレメントノードの間はエッジで接続される。すなわち、エッジは、グラフノード間のつながりを表す。エッジには、タイプ(エッジの名前)が登録される。また、各エッジには、一方のグラフノードから他方のグラフノードへの方向が設定されてよい。例えば、情報検索装置100は、ユーザ端末装置500が起点ビルと終点ビルとを接続するサーキットを検索する検索クエリを受け付けた場合、起点ビルと終点ビルとを接続するサーキットノードを抽出することができる。
RDBは、例えば、図2におけるネットワークノードの種類ごとのテーブルを含む。テーブルは、図3に示すように、ネットワークノードのIDと、名称と、状態と、その他のプロパティが対応付けられたデータである。なお、RDBには、グラフDBにおけるエッジに相当する情報は持っていない。
(データベースの構築処理)
図4は、RDBおよびグラフDBの構築処理を説明するためのブロック図である。
情報検索装置100は、制御部130により実現されるAPI(Application Programming Interface)処理部140を備える。API処理部140は、ネットワーク管理装置400からネットワーク構成情報を受け付け、RDB記憶装置300に登録する。RDB記憶装置300に登録されたネットワーク構成情報は、表形式またはキーバリュー形式のマスターデータとして登録される。グラフDB記憶装置200は、マスターデータを、ノードおよびエッジを含むグラフデータとして登録する。これにより、RDBで保持するネットワーク構成情報を、グラフDBに登録する。すなわち、情報検索装置100は、同じネットワーク構成情報を、グラフDBにはノードとエッジの形式で登録し、RDBには、キーバリュー形式で登録する。この結果、異なる形式で冗長的にネットワーク構成情報を保存しておく。
(データベースの更新処理)
図5は、本発明を適用した第1実施形態に係る情報検索システムにおいて新たなネットワークノードが追加された時の処理手順を示すフローチャートである。図5(a)は、情報検索システムの処理の一例を示し、図5(b)は、図5(a)の処理とは異なる情報検索システムの処理の一例を示す。
情報検索装置100は、ネットワーク管理装置400からネットワーク構成情報を収集する(ステップS100)。次に第1のデータベース処理部110は、ネットワークノードの変更あるか否かを判定する(ステップS102)。第1のデータベース処理部110は、ネットワークノードが追加されたことを示す情報などのネットワーク構成情報を取得した場合、ネットワークノードの変更があったと判定する。第1のデータベース処理部110は、ネットワークノードの変更がない場合(ステップS102:NO)、ネットワーク構成情報を取得する度に当該判定を繰り返す。第1のデータベース処理部110は、ネットワークノードの変更がある場合(ステップS102:YES)、図5(a)のステップS104に処理を進める。なお、ステップS100のネットワーク構成情報の収集、およびステップS102の判定を実行する頻度は任意であってよい。
図5(a)に示すように、次に第1のデータベース処理部110は、グラフDBに対するネットワークノードおよびエッジの追加処理および履歴化処理を行う(ステップS104)。第1のデータベース処理部110は、既存のネットワークノードの変化ではなく、新規のネットワークノードの追加である場合には既存のネットワークノードがないので、ネットワークノードおよびエッジの履歴化処理を行う必要はない。なお、ステップS104の処理は、図5(b)のようにステップS106の処理の後に実行してよい。
図5(a)に示すように、第2のデータベース処理部120は、RDBを更新する(ステップS106)。第2のデータベース処理部120は、ステップS104におけるネットワークノード、およびエッジの追加および履歴化に基づいて、RDBの更新を行う。なお、ステップS106の処理は、図5(b)に示すようにステップS104の処理の前に実行してよい。その場合、RDBのレコード追加および履歴化に基づいて、グラフDBのネットワークノードおよびエッジの追加および履歴化を行う。
(検索処理)
図6は検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、情報検索装置100は、ユーザ端末装置500から検索クエリを取得する(ステップS200)。情報検索装置100は、検索クエリに基づいて、検索処理に用いるデータベースとしてグラフDBとRDBの一方を選択する(ステップS202)。情報検索装置100は、グラフDBを選択した場合(ステップS204:YES)、グラフDBに対して検索処理を行う(ステップS206)。情報検索装置100は、RDBを選択した場合(ステップS204:NO)、RDBに対して検索処理を行う(ステップS208)。情報検索装置100は、グラフデータベースまたはRDBを用いて取得した検索結果をユーザ端末装置500に提供する(ステップS210)。
ステップS202におけるデータベースを選択する処理は、例えば、所定の条件と、当該所定の条件を満たした場合に選択されるデータベースとの関係を設定しておくことにより実行される。制御部130は、検索クエリが結合データを抽出することを指定する場合に、グラフDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行する。一方、制御部130は、検索クエリが単一データを抽出することを指定する場合に、RDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行する。
結合データとは、複数のデータと、当該複数のデータと結合するためのデータとが一体化されたデータである。例えば、グラフDBにおけるグラフノードおよびエッジが、結合データの一例である。単一データとは、他のデータとのつながりが外部データとして設定されたデータである。例えば、RDBにおけるデータは、検索時に結合処理が必要であるため、単一データの一例である。RDBにおける結合処理は、検索時に外部キーを使用してテーブルを結合することでデータを結びつける処理である。
「結合データを抽出することを指定する検索クエリ」とは、ある要素と接続された要素を検索することを指定する検索クエリであってもよい。例えば、「ビルAに接続されたサーキットを抽出する」という検索要求や「ビルAとビルBとを接続するサーキットを抽出する」という検索要求は、結合データを抽出することを指定する検索クエリの一例である。「単一データを抽出することを指定する検索クエリ」とは、例えば、監視対象ネットワークNWの特定のネットワークノードを検索することを要求する検索クエリである。例えば、「ビルAのプロパティを抽出する」という検索要求や、「停電しているビルを抽出する」という検索要求は、単一データを抽出することを指定する検索クエリの一例である。
制御部130は、検索クエリが曖昧検索を指定する場合に、RDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行する。一方、制御部130は、検索クエリが曖昧検索を指定しない場合に、グラフDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行してもよい。「曖昧検索を指定する検索クエリ」とは、例えば、例えば住所などの情報の一部を指定した検索クエリである。
制御部130は、検索クエリが複数の項目を指定する場合に、RDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行する。一方、制御部130は、検索クエリが複数の項目を指定しない場合に、グラフDBを選択して検索クエリに基づく検索を実行してもよい。「複数の項目を指定する検索クエリ」とは、例えば、有効開始時刻と有効終了時刻を指定して特定の範囲時間のデータを抽出することを要求する検索クエリである。
なお、制御部130は、検索クエリが、RDBを選択する条件と、グラフDBを選択する条件のどちらにも該当しない場合、RDBおよびグラフDBの双方で検索を行ってよい。制御部130は、例えば、RDBおよびグラフDBのうち先に検索結果を取得したデータベースの検索結果をユーザ端末装置500に提供してよい。また、制御部130は、双方のデータベースから取得した検索結果からいずれか一方の検索結果を選択してユーザ端末装置500に提供してよい。また、制御部130は、検索クエリが、RDBを選択する条件と、グラフDBを選択する条件のどちらにも該当しない場合、優先的に一方のデータベースを用いてもよい。
(結合データ検索の性能検証)
図7は、RDBおよびグラフDBの検索性能の検証について説明するブロック図である。図8(a)は、起点ビルおよび終点ビルを指定して、起点ビルおよび終点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報を検索した時間を示す図であり、図8(b)は起点ビルのみを指定し、起点ビルに接続されたサーキット等を検索した時間を示す図である。ネットワーク構成を表す検証用データは、テレコム業界の標準化団体であるTM Forumが規定するSID(Shared Information and Data modeling)を参考に作成した12,500,000件のテーブルデータである。
検証用データに対し、図7(a)に示すように起点ビルおよび終点ビルを指定して、起点ビルおよび終点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報を2000件検索する処理をグラフDBにより10回行った場合、図8(a)に示すように平均の検索時間が2.512秒であった。これに対し、起点ビルおよび終点ビルを指定して、起点ビルおよび終点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報を2000件検索する処理をRDBにより10回行った場合、図8(a)に示すように平均の検索時間が44.287秒であった。以上より、起点ビルおよび終点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報(結合データ)を検索する検索する処理は、グラフDBの方が高い性能であることが分かる。
検証用データに対し、図7(b)に示すように起点ビルのみを指定して起点ビルに接続されたサーキットを20000件検索する処理をグラフDBにより10回行った場合、図8(b)に示すように平均の検索時間が20.626秒であった。これに対し、起点ビルを指定してサーキットを20000件検索する処理をRDBにより3回行った場合、図8(b)に示すように平均の検索時間が4,851.142秒であった。以上より、起点ビルに接続されたサーキットおよびネットワーク構成情報(結合データ)を検索する検索する処理は、グラフDBの方が顕著に高い性能であることが分かる。
(単一データ検索の性能検証)
図9は、RDBおよびグラフDBのそれぞれにより単一データを検索した場合における検索時間を示す図である。単一データの検証用データを21,000,000とし、検証用の検索処理を、ネットワーク構成情報における2つの項目のAND条件に合致する60件のデータを抽出する処理とした。この結果、図9に示すように、RDBの平均検索時間が0.000948秒であり、グラフDBの平均検索時間が13.237秒であった。以上より、単一データを検索する検索する処理は、RDBの方が高い性能であることが分かる。
(第1実施形態の効果)
以上説明した第1実施形態の情報検索装置100は、ノードと、ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに対し、ノードの追加処理および履歴化処理と、エッジの追加処理を実行する第1のデータベース処理部110と、表形式またはキーバリュー形式のデータベースに対する処理を実行する第2のデータベース処理部120と、検索クエリを取得するクエリ取得部(制御部130)と、クエリ取得部により取得された検索クエリに基づいて、グラフデータベースと表形式またはキーバリュー形式のデータベースのうち何れか一方を選択して検索クエリに基づく検索を実行する制御部130と、を備える情報検索装置を実現することができる。第1実施形態の情報検索装置100によれば、リレーショナルデータベースとグラフデータベースとを使い分けることで、それぞれのデータベースで検索を実行するよりも、複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索することができる。
図10は、第1実施形態の効果を説明するための図である。第1実施形態の情報検索装置100によれば、例えば全国各地に配置されたビルを互いにサーキットで結んだ監視対象ネットワークNWにおいて、宇都宮に配置されたビルが被災してネットワーク機能が停止した場合、被災したビルと接続されたサーキットノードを迅速に抽出することができる。この結果、情報検索装置100は、抽出したサーキットノードに対応する情報をユーザ端末装置500に提供することで、被災の影響範囲として金沢、秋田、東京および仙台のビルをユーザに提示することができる。さらに、情報検索装置100によれば、被災時に東京のビルから秋田のビルの通信経路として、東京~仙台~札幌~秋田という被災時用経路を用いるという対策の立案に貢献することができる。
さらに、第1実施形態の情報検索装置100によれば、外部から情報を取得する情報取得部(制御部130やAPI処理部140)を備え、第1のデータベース処理部110により、情報取得部により取得した情報をノードおよびエッジとして登録し、第2のデータベース処理部120により、情報取得部により取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で登録する。また、第1実施形態の情報検索装置100によれば、第2のデータベース処理部120により、情報取得部により取得した情報を、表形式またキーバリュー形式のマスターデータとして登録し、第1のデータベース処理部110により、マスターデータを、ノードおよびエッジとして登録してよい。これにより、情報検索装置100によれば、同じ情報を2つの異なるデータベースに登録することにより、リレーショナルデータベースとグラフデータベースとを使い分けることができる。
さらに、第1実施形態の情報検索装置100によれば、検索クエリが結合データを抽出することを指定する場合に、グラフデータベースを選択して検索クエリに基づく検索を実行することができる。これにより、情報検索装置100における結合データの検索性能を向上させることができる。また、第1実施形態の情報検索装置100によれば、検索クエリが単一データを抽出することを指定する場合に、表形式またはキーバリュー形式のデータベースを選択して検索クエリに基づく検索を実行することができる。これにより、情報検索装置100における単一データの検索性能を向上させることができる。
さらに、第1実施形態の情報検索装置100によれば、検索クエリが曖昧検索を指定する場合に、表形式またはキーバリュー形式のデータベースを選択して検索クエリに基づく検索を実行し、検索クエリが曖昧検索を指定しない場合に、グラフデータベースを選択して前記検索クエリに基づく検索を実行することができる。これにより、情報検索装置100における曖昧検索に対する検索性能を向上させることができる。
さらに、第1実施形態の情報検索装置100によれば、検索クエリが複数の項目を指定する場合に、表形式またはキーバリュー形式のデータベースを選択して検索クエリに基づく検索を実行し、検索クエリが複数の項目を指定しない場合に、グラフデータベースを選択して前記検索クエリに基づく検索を実行することができる。これにより、情報検索装置100における複数の項目に対する検索性能を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。第2実施形態の情報検索装置100は、グラフデータベースから抽出した情報を用いて表形式またはキーバリュー形式のデータベースに対して検索を実行する処理、および表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いてグラフデータベースに対して検索を実行する処理の少なくとも一方の処理を実行する点で、第1実施形態とは相違する。
図11は、第2実施形態における検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。情報検索装置100は、例えば、ユーザ端末装置500から検索クエリを受け付けた場合に、ステップS300以降の処理を開始する。
まず情報検索装置100は、グラフDBとRDBの一方のデータベースを選択する(ステップS300)。情報検索装置100は、第1実施形態で説明したように、検索クエリに基づいて一方のデータベースを選択してよく、後述するように一方のデータベースを選択してよい。情報検索装置100は、グラフDBを選択した場合(ステップS302:YES)、グラフDBに対して検索処理を実行し(ステップS304)、グラフDBに対する検索処理の結果に基づいて、RDBに対して検索処理を実行する(ステップS306)。情報検索装置100は、RDBを選択した場合(ステップS302:NO)、RDBに対して検索処理を実行し(ステップS308)、RDBに対する検索処理の結果に基づいて、グラフDBに対して検索処理を実行する(ステップS310)。情報検索装置100は、ステップS306またはステップS310の検索処理の結果をユーザ端末装置500に提供する(ステップS312)。
図12は、RDBの検索処理の結果に基づいてグラフDBに対する検索処理を実行する処理の一例を説明するための図である。
情報検索装置100は、例えば、住所を表す検索キー「○△」という文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、RDBを選択し、RDB記憶装置300から検索キー「○△」を含む住所に対応付けられた情報を抽出する。次に情報検索装置100は、RDBから抽出された情報のうち「Aビル」を検索キーとして、「Aビル」に接続されたネットワーク構成情報をグラフDB記憶装置200から抽出する。この結果、情報検索装置100は、「Aビル」に収容されたネットワーク構成情報を抽出することができる。例えば、情報検索装置100は、ネットワーク構成情報のうち故障しているネットワークノードおよびエッジや、当該ネットワークノードやエッジのプロパティに基づくお客様名を抽出することができる。
図13は、グラフDBの検索処理の結果に基づいてRDBに対する検索処理を実行する処理の一例を説明するための図である。
情報検索装置100は、例えば、ビルを表す検索キー「Aビル」という文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、グラフDBを選択し、「Aビル」のグラフノードを起点としたネットワーク構成情報をRDBグラフDB記憶装置200から抽出する。この結果、情報検索装置100は、グラフノードN1,N2,N3,N4、およびAビルのグラフノードを含む抽出されたグラフノードを繋ぐエッジを抽出する。次に情報検索装置100は、グラフDBから抽出されたグラフノードのそれぞれについてRDB記憶装置300に対して検索処理を実行する。この結果、例えば、グラフノードN1のプロパティとしての「(株)AB」に対応したレコードからネットワーク構成情報を抽出する。情報検索装置100は、抽出したネットワーク構成情報のうちネットワーク種別「○○」に該当するネットワークノードの数を集計することでネットワーク種別「○○」の総数を取得する。さらに、情報検索装置100は、ネットワーク種別「○○」に対応するグラフノードのプロパティから故障しているか否かを表す情報を抽出し、ネットワーク種別「○○」に対応するネットワークノードの故障数をRDBのレコードで集計する。なお、情報検索装置100は、グラフノードのプロパティとして含まれる情報を集計したが、これに限定されず、グラフノードのプロパティに代えてまたはグラフノードのプロパティに加えて、エッジのプロパティとして含まれる情報をRDBのレコードで集計してもよい。
図14は、グラフDBの検索処理の結果に基づいてRDBに対する検索処理を実行する処理の他の例を説明するための図である。
情報検索装置100は、例えば、検索キー「Aビル」で、故障回線一覧処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、グラフDBを選択し、「Aビル」のグラフノードを起点としたネットワーク構成情報をグラフDB記憶装置200から抽出する。この結果、情報検索装置100は、グラフノードN1,N2,N3,N4、およびAビルのグラフノードを含む抽出されたグラフノードを繋ぐエッジを抽出する。次に情報検索装置100は、グラフDBから抽出されたグラフノードのそれぞれについてRDB記憶装置300に対して検索処理を実行する。情報検索装置100は、例えば、グラフノードに含まれるプロパティとして登録された情報に故障していることを示す情報が含まれている場合、当該レコードをRDB記憶装置300から抽出する。情報検索装置100は、RDB記憶装置300から抽出したレコードに登録された情報から、例えば、故障しているネットワークノードを所有するお客様名およびネットワークノードの種別を一覧で表示する情報を作成する。なお、情報検索装置100は、グラフノードのプロパティとして含まれる情報をRDBのレコードで保持する情報にて一覧で表示したが、これに限定されず、グラフノードのプロパティに代えてまたはグラフノードのプロパティに加えて、エッジのプロパティとして含まれる情報をRDBのレコードで保持する情報にて一覧で表示してもよい。
(第2実施形態の効果)
以上説明した第2実施形態の情報検索装置100によれば、ノードと、ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに対し、ノードの追加処理および履歴化処理と、エッジの追加処理を実行する第1のデータベース処理部110と、表形式またはキーバリュー形式のデータベースに対する処理を実行する第2のデータベース処理部120と、グラフデータベースから抽出した情報を用いて表形式またはキーバリュー形式のデータベースに対して検索を実行する処理、および表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて前記グラフデータベースに対して検索を実行する処理の少なくとも一方の処理を実行する制御部130と、を備える、情報検索装置を実現することができる。第2実施形態の情報検索装置100によれば、グラフDBとRDBの双方を用いるので、グラフDBとRDBの一方を用いて検索するよりも、複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索することができる。
第2実施形態の情報検索装置100によれば、グラフデータベースの起点ノードとしての情報を表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジをグラフデータベースから抽出することができる。これにより、第2実施形態の情報検索装置100によれば、一つの起点ノードの検索するためにRDBを用い、複数のつながりのあるデータを検索するためにグラフDBを用いることで、複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索することができる。
第2実施形態の情報検索装置100によれば、起点ノードに結合するノードおよびエッジをグラフデータベースから抽出し、グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジに対応付けられた情報を表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて所定の処理を実行することができる。所定の処理は、例えば、集計処理や一覧処理である。第2実施形態によれば、先にグラフDBを用いて複雑且つ大量のデータから短時間で所望の情報を検索し、整合性のある情報をRDBから抽出して集計処理や一覧処理を実行することができる。
(変形例)
上述した実施形態は、ネットワーク管理装置400から取得したネットワーク構成情報に基づいてグラフDB記憶装置200およびRDB記憶装置300に情報を登録したが、グラフDBとRDBとで同じ内容の情報を登録しなくてもよい。例えば、グラフDBとRDBとで一部が重複すればよい。例えば、グラフDBは、RDBのレコードに相当するグラフノードがあるが、RDBにおいて、グラフDBにおけるエッジのようなつながりを表す情報は、RDB記憶装置300以外の外部キーとして持てばよい。
なお、各実施形態および変形例について説明したが、一例であってこれらに限られず、例えば、各実施形態や各変形例のうちのいずれかや、各実施形態の一部や各変形例の一部を、他の1または複数の実施形態や他の1または複数の変形例と組み合わせて本発明の一態様を実現させてもよい。
なお、本実施形態における情報検索装置100の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムを、コンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、情報検索装置100に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリなどの書き込み可能な不揮発性メモリ、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic
Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
100 情報検索装置
110 第1のデータベース処理部
110a ノード管理部
110b エッジ管理部
120 第2のデータベース処理部
130 制御部
140 API処理部
200 グラフDB記憶装置
300 RDB記憶装置
400 ネットワーク管理装置
500 ユーザ端末装置

Claims (4)

  1. 外部から情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得した情報を、ノードと前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録する第1のデータベース処理部と、
    前記情報取得部により取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録する第2のデータベース処理部と、
    ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御する処理、および、
    前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行う、制御部と、
    を備える、情報検索装置。
  2. 前記ノードは通信ネットワークにおけるネットワークノードに対応し、前記エッジは通信ネットワークにおけるネットワークノード間の関係を特定するための情報であり、
    前記制御部は、前記ユーザ端末装置から文字列および故障一覧処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の起点のネットワークノードに結合する複数のネットワークノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出するように前記第1のデータベース処理部を制御し、前記グラフデータベースから抽出したネットワークノードまたはエッジのそれぞれについての故障していることを示す情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出するように前記第2のデータベース処理部を制御し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて一覧で表示するための処理を実行する処理を行う、請求項1に記載の情報検索装置。
  3. 情報検索装置が、外部から情報を取得するステップと、
    前記情報検索装置が、取得した情報を、ノードと、前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録するステップと、
    前記情報検索装置が、取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録するステップと、
    前記情報検索装置が、ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出する処理を行うステップと、
    前記情報検索装置が、前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列に基づいて起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての対応付けられた情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行うステップと、
    含む、情報検索方法。
  4. コンピュータに、
    外部から情報を取得するステップと、
    取得した情報を、ノードと、前記ノード間のエッジとを含むグラフデータベースに登録するステップと、
    取得した情報を、表形式またはキーバリュー形式で表形式またはキーバリュー形式のデータベースに登録するステップと、
    ユーザ端末装置から文字列を含む検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の前記グラフデータベースの起点ノードとしての情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、抽出した起点ノードとしての情報を起点としたノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出する処理を行うステップと、
    前記ユーザ端末装置から文字列および集計処理を要求する検索クエリを受け付けた場合、当該受け付けた文字列の起点ノードに結合する複数のノードおよびエッジを前記グラフデータベースから抽出し、前記グラフデータベースから抽出したノードまたはエッジのそれぞれについての対応付けられた情報を前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出し、前記表形式またはキーバリュー形式のデータベースから抽出した情報を用いて集計処理を実行する処理を行うステップと、
    を実行させるプログラム。
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