JP7457916B2 - 自動水栓装置 - Google Patents

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本発明の態様は、一般的に、自動水栓装置に関する。
使用者の手などの対象物をセンサで検出して開閉弁を駆動することにより、吐止水を自動で制御する自動水栓装置がある。このような自動水栓装置では、例えば、投光部から赤外光などの光信号を送信し、対象物で反射した光信号の反射信号を受光部で受信し、この反射信号の受光量に対応する検出値が所定の閾値を超えた場合に、対象物の存在を検出し、吐水を開始する。
このような自動水栓装置では、反射信号の受光量に対応する検出値の大きさで対象物の存在を検出する。そのため、シンクや洗面ボウル等の材質が金属や光沢度の高い陶器等であると、光信号が鏡面反射して検出値が大きくなり、誤検出が発生する場合がある。これを解決する手段として、投光部と受光部とのそれぞれに偏光部材を設け、鏡面反射による反射光をカットする技術が知られている(例えば、特許文献1、2)。
しかし、偏光部材を設けて鏡面反射による反射光をカットすると、鏡面反射する対象物を検出できないという問題がある。例えば、使用者が金属製のコップや包丁等をセンサにかざしても、検出することができず、自動吐水が行われないという問題がある。そのため、鏡面反射する対象物に対して自動吐水を行う際には、例えば、拡散反射物である手をかざして吐水させ、コップや包丁に水をかけるという面倒な操作が必要であった。
特許第3726953号公報 特許第4048891号公報
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ボウル部での鏡面反射による誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる自動水栓装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する第1投光部と、前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、非偏光の光を投光する第2投光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、を有し、前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1投光部に第1偏光部を設け、受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2投光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第2の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する第1投光部と、前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、非偏光の光を投光する第2投光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、を有し、前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第1検出値が第1閾値以上、かつ、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が前記第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が第1閾値以上であっても、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1投光部に第1偏光部を設け、受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2投光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第3の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する第1投光部と、前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、非偏光の光を投光する第2投光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、を有し、前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第2検出値が前記第2閾値未満であっても、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第2検出値が前記第2閾値未満、かつ、前記第1検出値が前記第1閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1投光部に第1偏光部を設け、受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2投光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第2検出値の第2閾値を第1検出値の第1閾値よりも大きくすることで、ボウル部での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記第1投光部から投光され前記第1偏光部を透過した光の単位時間当たりの投光量は、前記第2投光部から投光される光の単位時間当たりの投光量よりも大きいことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1投光部から投光され第1偏光部を透過した光の単位時間当たりの投光量を、第2投光部から投光される光の単位時間当たりの投光量よりも大きくすることで、ボウル部での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記受光部は、前記第1反射信号の受光量に対応する第1受信信号と、前記第2反射信号の受光量に対応する第2受信信号と、を出力し、前記制御部は、前記第1受信信号を増幅して前記第1検出値とし、前記第2受信信号を増幅して前記第2検出値とし、前記第1検出値の増幅率は、前記第2検出値の増幅率よりも大きいことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1検出値の増幅率を第2検出値の増幅率よりも大きくすることで、ボウル部での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記第1投光部は、第1投光期間に投光し、前記第2投光部は、第2投光期間に投光し、前記第1投光期間の少なくとも一部は、前記第2投光期間と重ならず、前記第2投光期間の少なくとも一部は、前記第1投光期間と重ならないことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1投光期間と第2投光期間とをずらすことで、第1投光部からの投光により得られる第1検出値と、第2投光部からの投光により得られる第2検出値と、をよりしっかりと区別することができる。これにより、検出精度を向上させることができる。
第8の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、を有し、前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、投光部に第1偏光部を設け、第1受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2受光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第9の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、を有し、前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第1検出値が第1閾値以上、かつ、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が前記第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第1検出値が前記第1閾値以上であっても、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とし、前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、投光部に第1偏光部を設け、第1受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2受光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第10の発明は、水を吐出する吐水口を有する吐水部と、給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、前記給水路を開閉する開閉弁と、光信号を送信する送信部と、前記光信号の反射信号を受信する受信部と、前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記送信部は、非偏光の光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、を有し、前記受信部は、前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、を有し、前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、前記制御部は、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第2検出値が前記第2閾値未満であっても、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、前記第2検出値が前記第2閾値未満、かつ、前記第1検出値が前記第1閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、投光部に第1偏光部を設け、第1受光部に第2偏光部を設けることで、ボウル部での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2受光部をさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置によれば、ボウル部が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物であっても、包丁などの鏡面反射物であっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
第11の発明は、第8~第10のいずれか1つの発明において、前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第2検出値の第2閾値を第1検出値の第1閾値よりも大きくすることで、ボウル部での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
第12の発明は、第8~第11のいずれか1つの発明において、前記第1受光部は、前記反射信号の受光量に対応する第1受信信号を出力し、前記第2受光部は、前記反射信号の受光量に対応する第2受信信号を出力し、前記制御部は、前記第1受信信号を増幅して前記第1検出値とし、前記第2受信信号を増幅して前記第2検出値とし、前記第1検出値の増幅率は、前記第2検出値の増幅率よりも大きいことを特徴とする自動水栓装置である。
この自動水栓装置によれば、第1検出値の増幅率を第2検出値の増幅率よりも大きくすることで、ボウル部での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
本発明の態様によれば、ボウル部での鏡面反射による誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる自動水栓装置が提供される。
第1実施形態に係る自動水栓装置を表す説明図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。 第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すフローチャートである。 第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。 第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。 第1閾値及び第2閾値を表す説明図である。 図8(a)~図8(c)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。 図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。 第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すフローチャートである。 第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。 第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る自動水栓装置を表す説明図である。
図1に表したように、第1実施形態に係る自動水栓装置100は、対象物(人体や物体等)を検出して自動的に吐水を行う。自動水栓装置100は、吐水部10と、給水路20と、開閉弁30と、センサ部40と、制御部50と、を備える。
吐水部10は、水を吐出する吐水口11を有する。吐水部10は、吐水口11の下方に設けられたボウル部200に対して水を吐出する。ボウル部200は、洗面化粧台に設けられる洗面ボウルであってもよいし、キッチンに設けられるキッチンシンクであってもよい。つまり、自動水栓装置100は、例えば、洗面化粧台に設けられてもよいし、キッチンに設けられてもよい。
吐水部10から吐出される水は、給水路20により供給される。給水路20は、水道管等の給水源から供給される水を吐水口11へと導く。ボウル部200には、排水路210が接続されている。排水路210は、吐水部10からボウル部200内に吐出された水を排出する。
開閉弁30は、給水路20に設けられ、給水路20を開閉する。開閉弁30が開くと、給水路20から供給された水が吐水口11から吐出される吐水状態となり、開閉弁30が閉じると、給水路20から供給された水が吐水口11から吐出されない止水状態となる。
開閉弁30は、制御部50に接続されており、制御部50は、開閉弁30を駆動して開/閉動作を制御する。開閉弁30は、制御部50からの制御信号に従って電気的に制御され、給水路20の開閉を行う。このように、開閉弁30は、吐水口11から吐出される水の給水路20を開閉する給水バルブとして機能する。
開閉弁30は、いわゆる電磁弁である。開閉弁30は、例えば、ラッチング・ソレノイド・バルブと称される自己保持型電磁弁(ラッチ式電磁弁)であり、ソレノイドコイルへの一方向への通電によって閉状態から開状態に動作(開動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても開状態を保持し、ソレノイドコイルへの他方向への通電によって開状態から閉状態に動作(閉動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても閉状態を保持する。開閉弁30は、電磁弁に限ることなく、制御部50の制御に応じて給水路20を開閉可能な他の開閉弁機構であってもよい。
なお、この例では、給水路20は、吐水部10よりも上流(給水源側)に設けられているが、給水路20は、給水源と吐水口11との間の管路であればよく、吐水部10の一部であってもよい。つまり、開閉弁30は、給水源と吐水口11との間の管路を開閉するものであればよく、吐水部10の一部であってもよい。
センサ部40は、吐水口11に接近する対象物を検出する。この吐水口11の吐水先が、センサ部40の検出領域となる。センサ部40は、光信号を送信し、送信した光信号を受けた人体等の対象物から反射した反射信号を受信することにより、対象物の位置や動き等を検出する。
センサ部40は、例えば、赤外光の光信号を用いた光センサである。センサ部40から送信される光信号は、例えば、可視光などでもよい。以下では、光信号を赤外光として説明を行う。なお、「赤外光」とは、例えば、0.7μm以上1000μm以下の波長を有する光である。
センサ部40は、吐水部10の吐水口11近くの内部に設けられ、使用者側(図1において左側)に向けて光信号を送信するように配置される。これにより、センサ部40は、吐水口11に人体が近づいてきたことや、吐水口11に近づいた人体から吐水口11に向けて手が差し出されたこと等を検出可能にする。
センサ部40と制御部50とは、接続ケーブル60で接続されている。制御部50は、例えば、接続ケーブル60を介してセンサ部40に電源電圧を供給し、接続ケーブル60を介してセンサ部40を制御する。
センサ部40は、反射信号の受信結果(受光量)に対応した受信信号を接続ケーブル60を介して制御部50に出力する。制御部50は、センサ部40から出力された受信信号に基づいて、対象物の有無を検出する。制御部50は、例えば、受信信号に基づいて、対象物の位置や動き等を検出する。そして、制御部50は、この検出結果に基づいて開閉弁30の開/閉動作を制御する。また、制御部50は、センサ部40に対して制御信号を出力して、センサ部40のセンシング動作を制御する。
以上のように、本実施形態の自動水栓装置100は、開閉弁30と、センサ部40と、制御部50とを備え、センサ部40の受光量に基づいて制御部50が制御することにより、開閉弁30の開/閉動作が制御される。これにより、吐水口11に接近する対象物の検出結果(使用者の動き等)に応じた吐水を行う。制御部50は、対象物の検出に応じて吐水を行い、対象物の非検出に応じて吐水を停止させる。すなわち、自動水栓装置100では、使用者が吐水口11の近くに手などを差し出している間、自動的に吐水が行われる。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。
図2(a)、図2(b)、図3(a)、及び図3(b)に表したように、センサ部40は、送信部41と、受信部42と、を有する。送信部41は、検出領域に向けて光信号LT1、LT2を送信する。受信部42は、光信号LT1、LT2の反射信号RL1、RL2を受信し、反射信号RL1、RL2の受光量に対応した受信信号RS1、RS2を制御部50に出力する。
なお、図2(a)及び図3(a)は、センサ部40から送信された光信号LT1、LT2が拡散反射物2aで反射した場合を表している。図2(b)及び図3(b)は、センサ部40から送信された光信号LT1、LT2が鏡面反射物2bで反射した場合を表している。
拡散反射物2aとは、例えば、陶器製のボウル部200などである。また、人体の手などの対象物も拡散反射物2aに含まれる。鏡面反射物2bとは、例えば、ステンレスなどの金属製のボウル部200などである。また、金属製のコップや包丁などの対象物も鏡面反射物2bに含まれる。
送信部41は、第1投光部41aと、第1偏光部41bと、第2投光部41cと、を有する。第1投光部41a及び第2投光部41cは、非偏光の光(自然光)を投光する。第1投光部41a及び第2投光部41cは、例えば、非偏光の赤外光を投光する。第1投光部41a及び第2投光部41cには、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子が用いられる。送信部41は、制御部50(投光制御部51)と電気的に接続され、制御部50(投光制御部51)の制御に基づいて、第1投光部41a及び第2投光部41cからの赤外光の投光及び赤外光の投光の停止を切り替える。
第1偏光部41bは、第1投光部41aの光軸上において、第1投光部41aの前方に設けられる。第1投光部41aから投光された非偏光の赤外光は、第1偏光部41bに入射する。換言すれば、第1投光部41aは、第1偏光部41bに向けて非偏光の赤外光を投光する。第1偏光部41bは、第1投光部41aから投光された非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する。
第1投光部41aから投光された非偏光の赤外光は、第1偏光の成分と、第1偏光と異なる第2偏光の成分と、を有する。第1偏光は、例えば、垂直方向の直線偏光(S波)である。第2偏光は、例えば、水平方向の直線偏光(P波)である。
第1偏光部41bは、例えば、第1投光部41aから投光された非偏光の赤外光に含まれるS波の成分を透過させ、第1投光部41aから投光された非偏光の赤外光に含まれるP波の成分を遮断する。これにより、図2(a)及び図2(b)に表したように、第1投光部41aから投光された非偏光の(すなわち、S波とP波とを含む)赤外光は、第1偏光部41bにより第1偏光の(すなわち、S波を含みP波を含まない)赤外光になり、光信号LT1として検出領域に送信される。
一方、第2投光部41cは、非偏光の光を偏光させずに検出領域に投光する。つまり、第1投光部41aには偏光部(第1偏光部41b)が設けられているのに対し、第2投光部41cには偏光部が設けられていない。そのため、図3(a)及び図3(b)に表したように、第2投光部41cから投光された非偏光の(すなわち、S波とP波とを含む)赤外光は、偏光されずに、光信号LT2として検出領域に送信される。
受信部42は、第2偏光部42aと、受光部42bと、を有する。第2偏光部42aは、反射信号RL1、RL2に含まれる光のうち、第2偏光の光を透過させ、第1偏光の光を遮断する。
この例では、第2偏光部42aは、反射信号RL1,RL2に含まれるP波の成分を透過させ、反射信号RL1,RL2に含まれるS波の成分を遮断する。第2偏光部42aは、例えば、反射及び吸収の少なくとも一方により、第1偏光の成分を遮断する。なお、「遮断」とは、光が完全に透過しない状態のみならず、僅かに透過している状態も含むものとする。「遮断」とは、例えば、光の透過率が10%以下の状態である。また、「透過」とは、例えば、光の透過率が80%以上の状態である。
受光部42bは、第2偏光部42aを透過した第2偏光(この例では、P波)の赤外光を受光する。受光部42bは、例えば、受光した第2偏光の赤外光を光電変換することにより、第2偏光の赤外光の受光量に応じた電気信号(受信信号)を制御部50(検出部52)に出力する。受光部42bには、例えば、赤外光に感度を有するフォトトランジスタやフォトダイオードが用いられる。
以下、第1投光部41aから投光される場合について、説明する。
図2(a)及び図2(b)に表したように、第1投光部41aから投光された非偏光の光は、第1偏光部41bにより第1偏光の光LT1となり、ボウル部200や対象物に当たって反射することで、第1反射信号RL1になる。受光部42bは、第1反射信号RL1のうち、第2偏光部42aを透過した第2偏光の光を受信(受光)する。受光部42bは、受信した第2偏光の光の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力する。
拡散反射では、様々な方向に偏光した光が混ざり合い、非偏光となる。このため、図2(a)に表したように、第1投光部41aから投光され第1偏光部41bを透過した光信号LT1が拡散反射物2aで反射した場合、第1反射信号RL1は、S波の成分と、P波の成分と、を含む。第1反射信号RL1に含まれるP波の成分は、第2偏光部42aを透過し、受光部42bに入射する。受光部42bは、P波の成分の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力する。
一方、鏡面反射では、偏光状態が維持される。このため、図2(b)に表したように、第1投光部41aから投光され第1偏光部41bを透過した光信号LT1が鏡面反射物2bで反射した場合、第1反射信号RL1は、概ねS波のみの状態となる。第1反射信号RL1の大部分であるS波の成分は、第2偏光部42aによって遮断され、受光部42bに入射しない。つまり、この場合、受光部42bは、第1反射信号RL1を受信しない。したがって、受光部42bは、P波の成分の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力しない。あるいは、受光部42bは、P波の成分の受光量が小さい(例えば、実質的に0である)ことを示す第1受信信号RS1を出力してもよい。
このように、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合には、第1投光部41aから投光された際に、受光部42bにおいて第1反射信号RL1が受信され、第1受信信号RS1が出力される。一方、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合には、第1投光部41aから投光された際に、受光部42bにおいて第1反射信号RL1が受信されず、第1受信信号RS1が出力されない。これにより、ボウル部200での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。
次に、第2投光部41cから投光される場合について、説明する。
図3(a)及び図3(b)に表したように、第2投光部41cから投光された光LT2は、ボウル部200や対象物に当たって反射することで、第2反射信号RL2になる。受光部42bは、第2反射信号RL2のうち、第2偏光部42aを透過した第2偏光の光を受信(受光)する。受光部42bは、受信した第2偏光の光の受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
図3(a)に表したように、第2投光部41cから投光された光信号LT2が拡散反射物2aで反射した場合、第2反射信号RL2は、S波の成分と、P波の成分と、を含む。第2反射信号RL2に含まれるP波の成分は、第2偏光部42aを透過し、受光部42bに入射する。これにより、受光部42bは、P波の成分の受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
図3(b)に表したように、第2投光部41cから投光された光信号LT2が鏡面反射物2bで反射した場合も、第2反射信号RL2は、S波の成分と、P波の成分と、を含む。第2反射信号RL2に含まれるP波の成分は、第2偏光部42aを透過し、受光部42bに入射する。これにより、受光部42bは、P波の成分の受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
このように、第2投光部41cから投光された際には、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合にも、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合にも、受光部42bにおいて第2反射信号RL2が受信され、第2受信信号RS2が出力される。これにより、鏡面反射する対象物を検出することができる。
受信部42(受光部42b)から出力された受信信号(第1受信信号RS1及び第2受信信号RS2)は、制御部50に入力される。受信部42(受光部42b)から出力された受信信号(第1受信信号RS1及び第2受信信号RS2)は、例えば、制御部50の検出部52に入力される。
制御部50(検出部52)は、受信信号に基づいて検出値を求め、検出値に基づいて対象物の有無を検出する。より具体的には、制御部50(検出部52)は、第1受信信号RS1に基づいて第1検出値を求め、第2受信信号RS2に基づいて第2検出値を求め、第1検出値と第2検出値とに基づいて、対象物の有無を検出する。検出値は、例えば、受信信号の信号強度に基づいて算出される。制御部50(検出部52)は、第1受信信号RS1を増幅して第1検出値とし、第2受信信号RS2を増幅して第2検出値としてもよい。
制御部50は、対象物の有無の検出結果に基づいて、開閉弁30の開閉を制御する。より具体的には、例えば、対象物の有無の検出結果は、制御部50の検出部52から弁制御部53に出力される。弁制御部53は、対象物があるという検出結果が入力されると、開閉弁30を開とする制御信号を出力する。弁制御部53は、対象物がないという検出結果が入力されると、開閉弁30を閉とする制御信号を出力する。
このように、第1投光部41aに第1偏光部41bを設け、受光部42bに第2偏光部42aを設けることで、ボウル部200での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2投光部41cをさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置100によれば、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
なお、第1実施形態の変形例として、第2投光部41cに、第2偏光の光を透過させ、第1偏光の光を遮断する第3偏光部を設けてもよい。この場合、第2投光部41cから投光された非偏光の光は、第3偏光部により第2偏光(例えば、P波)の光LT2となり、ボウル部200や対象物に当たって反射することで、少なくとも第2偏光の成分を含む第2反射信号RL2になる。第2反射信号RL2に含まれる第2偏光の成分は、第2偏光部42aを透過し、受光部42bに入射する。つまり、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合にも、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合にも、受光部42bにおいて第2反射信号RL2が受信され、第2受信信号RS2が出力される。これにより、鏡面反射する対象物を検出することができる。
図4は、第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すフローチャートである。
図4に表したように、自動水栓装置100の制御部50は、第1投光部41aに電流を供給することにより、第1投光部41aから赤外光を投光させる(ステップS101)。
制御部50は、受信部42から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS102)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS102:Yes)、感知と判定する。すなわち、制御部50は、対象物があると検出する。そして、制御部50は、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS103)。なお、制御部50は、開閉弁30が閉の場合(すなわち、止水状態の場合)には、開閉弁30を開にして、吐水を開始する。制御部50は、開閉弁30が既に開の場合(すなわち、吐水状態の場合)には、開閉弁30が開の状態を維持して、吐水を継続する。
一方、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS102:No)、第2投光部41cに電流を供給することにより、第2投光部41cから赤外光を投光させる(ステップS104)。
制御部50は、受信部42から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS105)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS105:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS103)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS105:No)、非感知と判定する。すなわち、制御部50は、対象物がないと検出する。そして、制御部50は、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS103)。なお、制御部50は、開閉弁30が開の場合(すなわち、吐水状態の場合)には、開閉弁30を閉にして、吐水を停止する。制御部50は、開閉弁30が既に閉の場合(すなわち、止水状態の場合)には、開閉弁30が閉の状態を維持して、止水を継続する。
このように、制御部50は、例えば、第1検出値が第1閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満であっても、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満、かつ、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉とする。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
なお、この例では、第2投光部41cからの投光(ステップS104)は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS102:No)に行われ、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS102:Yes)には行われない。第2投光部41cからの投光(ステップS104)は、第1検出値の判定(ステップS102)の前に行われてもよい。また、第2投光部41cからの投光(ステップS104)は、第1投光部41aからの投光(ステップS101)の前に行われてもよい。
図5は、第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図5に表したように、自動水栓装置100の制御部50は、第1投光部41aに電流を供給することにより、第1投光部41aから赤外光を投光させる(ステップS201)。制御部50は、第2投光部41cに電流を供給することにより、第2投光部41cから赤外光を投光させる(ステップS202)。
制御部50は、受信部42から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS203)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS203:Yes)、受信部42から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS204)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS204:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS205)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS204:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS206)。
また、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS203:No)、受信部42から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS207)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS207:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS205)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS207:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS206)。
このように、制御部50は、例えば、第1検出値が第1閾値以上、かつ、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満であっても、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値以上であっても、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉とし、第1検出値が第1閾値未満、かつ、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉としてもよい。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
なお、この例では、第2投光部41cからの投光(ステップS202)は、第1投光部41aからの投光(ステップS201)の後に行われている。第2投光部41cからの投光(ステップS202)は、第1投光部41aからの投光(ステップS201)の前に行われてもよい。
また、この例では、第2投光部41cからの投光(ステップS202)は、第1検出値の判定(ステップS203)の前に行われている。第2投光部41cからの投光(ステップS202)は、第1検出値の判定(ステップS203)と第2検出値の判定(ステップS204、ステップS207)との間に行われてもよい。
図6は、第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図6に表したように、自動水栓装置100の制御部50は、第2投光部41cに電流を供給することにより、第2投光部41cから赤外光を投光させる(ステップS301)。
制御部50は、受信部42から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第3閾値以上か否かを判定する(ステップS302)。第3閾値は、例えば、使用者の手などの拡散反射物2aの対象物を検出可能な値である。
制御部50は、第2検出値が第3閾値未満である場合(ステップS302:No)、ステップS301に戻る。つまり、制御部50は、第2検出値が第3閾値以上になるまで、ステップS301及びステップS302を繰り返す。
制御部50は、第2検出値が第3閾値以上である場合(ステップS302:Yes)、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS303)。第2閾値は、第3閾値よりも大きい値である。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS303:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS304)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS303:No)、第1投光部41aに電流を供給することにより、第1投光部41aから赤外光を投光させる(ステップS305)。
制御部50は、受信部42から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS306)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS306:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS304)。
一方、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS306:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS307)。
このように、制御部50は、例えば、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第2検出値が第2閾値未満であっても、第1検出値が第1閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第2検出値が第2閾値未満、かつ、第1検出値が第1閾値未満のとき、開閉弁を閉としてもよい。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
また、このように、制御部50は、第2検出値が第3閾値以上になるまで、第2投光部41cからの投光を繰り返し行い、第2検出値が第3閾値以上第2閾値未満になったら、第1投光部41aからの投光を行ってもよい。
なお、この例では、第1投光部41aからの投光(ステップS305)は、第2検出値が第3閾値以上第2閾値未満である場合(ステップS302:YesかつステップS303:No)に行われ、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS302:YesかつステップS303:Yes)には行われない。第1投光部41aからの投光(ステップS305)は、第2検出値が第3閾値以上か否かの判定(ステップS302)の前に行われてもよい。また、第1投光部41aからの投光(ステップS305)は、第2検出値が第3閾値以上か否かの判定(ステップS302)と第2検出値が第2閾値以上か否かの判定(ステップS303)との間に行われてもよい。
図7は、第1閾値及び第2閾値を表す説明図である。
図7に表したように、ボウル部200や対象物と送信部41との間の距離が大きくなるほど、反射信号の受光量は小さくなり、受光量に対応する検出値も小さくなる。
図1に表したように、光信号が手などの対象物で反射するまでの距離L1は、光信号がボウル部200で反射するまでの距離L2よりも短い。したがって、ボウル部200で反射した場合の反射信号の受光量(検出値)は、手などの対象物で反射した場合の反射信号の受光量(検出値)よりも小さくなる。このため、検出値の閾値を適切に設定することにより、対象物のみを検出し、光信号がボウル部200で反射した場合の誤検出(誤吐水)を抑制することができる。
上述のように、第1検出値は、例えば、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合に出力され、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合には出力されない。これに対し、第2検出値は、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合にも、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合にも、出力される。光が鏡面反射物2bで反射したときの反射光の光量は、光が拡散反射物2aで反射したときの反射光の光量よりも大きくなりやすい。そのため、第2検出値は、第1検出値よりも大きな値になりやすい。つまり、第2閾値を第1閾値と同じ値とすると、第2検出値による検出の感度は、第1検出値による検出の感度よりも高くなりやすい。
そこで、第2閾値は、第1閾値よりも大きい値とすることが好ましい。これにより、第1検出値による検出の感度と第2検出値による検出の感度との差を小さくすることができる。したがって、ボウル部200での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
あるいは、第1投光部41aから投光され第1偏光部41bを透過した光LT1の単位時間当たりの投光量を、第2投光部41cから投光される光LT2の単位時間当たりの投光量よりも大きくしてもよい。これにより、第1検出値と第2検出値との差を小さくすることができる。つまり、第1検出値による検出の感度と第2検出値による検出の感度との差を小さくすることができる。したがって、ボウル部200での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
あるいは、制御部50(検出部52)において、第1受信信号RS1を増幅して第1検出値とし、第2受信信号RS2を増幅して第2検出値とする場合、第1検出値の増幅率を、第2検出値の増幅率よりも大きくしてもよい。これにより、例えば、第1検出値と第2検出値との差を小さくすることができる。つまり、第1検出値による検出の感度と第2検出値による検出の感度との差を小さくすることができる。したがって、ボウル部200での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
図8(a)~図8(c)は、第1実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。
図8(a)~図8(c)に表したように、送信部41は、例えば、第1投光部41aからの投光と、第2投光部41cからの投光と、を交互に行う。第1投光部41aは、第1投光期間P1に投光する。第2投光部41cは、第2投光期間P2に投光する。
図8(a)の例では、第2投光部41cからの投光は、第1投光部41aからの投光が終了した後に開始され、次の第1投光部41aからの投光が開始される前に終了する。また、第1投光部41aからの投光は、第2投光部41cからの投光が終了した後に開始され、次の第2投光部41cからの投光が開始される前に終了する。つまり、この例では、第1投光期間P1と第2投光期間P2とは、互いに重ならない。
図8(b)の例では、第2投光部41cからの投光は、第1投光部41aからの投光が終了するときに開始され、次の第1投光部41aからの投光が開始されるときに終了する。また、第1投光部41aからの投光は、第2投光部41cからの投光が終了するときに開始され、次の第2投光部41cからの投光が開始されるときに終了する。つまり、この例では、第1投光期間P1の少なくとも一部は、第2投光期間P2と重ならず、第2投光期間P2の少なくとも一部は、第1投光期間P1と重ならない。
図8(c)の例では、第2投光部41cからの投光は、第1投光部41aからの投光が終了する前に開始され、次の第1投光部41aからの投光が開始された後に終了する。また、第1投光部41aからの投光は、第2投光部41cからの投光が終了する前に開始され、次の第2投光部41cからの投光が開始された後に終了する。ただし、この例でも、第1投光期間P1の少なくとも一部は、第2投光期間P2と重ならず、第2投光期間P2の少なくとも一部は、第1投光期間P1と重ならない。
このように、第1投光期間P1と第2投光期間P2とをずらすことで、第1投光部41aからの投光により得られる第1検出値と、第2投光部41cからの投光により得られる第2検出値と、をよりしっかりと区別することができる。これにより、検出精度を向上させることができる。
なお、送信部41は、第1投光部41aからの投光と、第2投光部41cからの投光と、を交互に行わなくてもよい。図4や図6に表したように、送信部41は、例えば、第1投光部41a及び第2投光部41cのいずれか一方からの投光を繰り返し行い、所定の条件を満たしたときにのみ他方からの投光を行ってもよい。この場合にも、第1投光期間P1の少なくとも一部は、第2投光期間P2と重ならず、第2投光期間P2の少なくとも一部は、第1投光期間P1と重ならないことが好ましい。
(第2実施形態)
図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態に係る自動水栓装置の一部を表すブロック図である。
図9(a)及び図9(b)に表したように、第2実施形態に係る自動水栓装置100Aは、センサ部140を備える。なお、第2実施形態に係る自動水栓装置100Aは、センサ部40がセンサ部140に変更される以外は、第1実施形態に係る自動水栓装置100と実質的に同じである。第1実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
センサ部140は、送信部141と、受信部142と、を有する。送信部141は、検出領域に向けて光信号LTを送信する。受信部142は、光信号LTの反射信号RLを受信し、反射信号RLの受光量に対応した受信信号RS1、RS2を制御部50に出力する。
なお、図9(a)は、センサ部140から送信された光信号LTが拡散反射物2aで反射した場合を表している。図9(b)は、センサ部140から送信された光信号LTが鏡面反射物2bで反射した場合を表している。
送信部141は、投光部141aと、第1偏光部41bと、を有する。投光部141aは、非偏光の光(自然光)を投光する。投光部141aは、例えば、非偏光の赤外光を投光する。投光部141aには、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子が用いられる。送信部141は、制御部50(投光制御部51)と電気的に接続され、制御部50(投光制御部51)の制御に基づいて、投光部141aからの赤外光の投光及び赤外光の投光の停止を切り替える。
第1偏光部141bは、投光部141aから投光された非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する。第1偏光部141bは、第1実施形態の第1偏光部41bと実質的に同じであるため、詳細な説明を省略する。
第1偏光部141bは、例えば、投光部141aから投光された非偏光の赤外光に含まれるS波の成分を透過させ、投光部141aから投光された非偏光の赤外光に含まれるP波の成分を遮断する。これにより、図9(a)及び図9(b)に表したように、投光部141aから投光された非偏光の(すなわち、S波とP波とを含む)赤外光は、第1偏光部41bにより第1偏光の(すなわち、S波を含みP波を含まない)赤外光になり、光信号LTとして検出領域に送信される。
受信部142は、第2偏光部142aと、第1受光部142bと、第2受光部142cと、を有する。第2偏光部142aは、反射信号RLに含まれる光のうち、第2偏光の光を透過させ、第1偏光の光を遮断する。この例では、第2偏光部142aは、反射信号RLに含まれるP波の成分を透過させ、反射信号RLに含まれるS波の成分を遮断する。第2偏光部142aは、第1実施形態の第2偏光部42aと実質的に同じであるため、詳細な説明を省略する。
第1受光部142bは、第2偏光部142aを透過した第2偏光(この例では、P波)の赤外光を受光する。一方、第2受光部142cは、反射信号RLに含まれる光を偏光させずに受光する。つまり、第1受光部142bには偏光部(第2偏光部142a)が設けられているのに対し、第2受光部142cには偏光部が設けられていない。そのため、第2受光部142cは、図9(a)に表したように、反射信号RLが第1偏光(この例では、S波)の成分と第2偏光(この例では、P波)の成分を含む場合には、第1偏光の成分と第2偏光の成分とを受光し、図9(b)に表したように、反射信号RLが第1偏光の成分のみを含む場合には、第1偏光の成分のみを受光する。
第1受光部142b及び第2受光部142cは、例えば、受光した赤外光を光電変換することにより、赤外光の受光量に応じた電気信号(受信信号)を制御部50(検出部52)に出力する。第1受光部142b及び第2受光部142cには、例えば、赤外光に感度を有するフォトトランジスタやフォトダイオードが用いられる。
以下、第1受光部142bが受光する場合について、説明する。
図9(a)及び図9(b)に表したように、投光部141aから投光された光は、第1偏光部141bにより第1偏光の光LTとなり、ボウル部200や対象物に当たって反射することで、反射信号RLになる。第1受光部42bは、反射信号RLのうち、第2偏光部142aを透過した第2偏光の光を受信(受光)する。第1受光部142bは、受信した第2偏光の光の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力する。
拡散反射では、様々な方向に偏光した光が混ざり合い、非偏光となる。このため、図9(a)に表したように、投光部141aから投光され第1偏光部141bを透過した光信号LTが拡散反射物2aで反射した場合、反射信号RLは、S波の成分と、P波の成分と、を含む。反射信号RLに含まれるP波の成分は、第2偏光部42aを透過し、第1受光部142bに入射する。第1受光部142bは、P波の成分の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力する。
一方、鏡面反射では、偏光状態が維持される。このため、図9(b)に表したように、投光部141aから投光され第1偏光部141bを透過した光信号LTが鏡面反射物2bで反射した場合、反射信号RLは、概ねS波のみの状態となる。反射信号RLの大部分であるS波の成分は、第2偏光部142aによって遮断され、第1受光部142bに入射しない。つまり、この場合、第1受光部142bは、反射信号RLを受信しない。したがって、第1受光部142bは、P波の成分の受光量に対応する第1受信信号RS1を出力しない。あるいは、第1受光部142bは、P波の成分の受光量が小さい(例えば、実質的に0である)ことを示す第1受信信号RS1を出力してもよい。
このように、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合には、第1受光部142bにおいて反射信号RLが受信され、第1受信信号RS1が出力される。一方、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合には、第1受光部142bにおいて反射信号RLが受信されず、第1受信信号RS1が出力されない。これにより、ボウル部200での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。
次に、第2受光部142cが受光する場合について、説明する。
図9(a)及び図9(b)に表したように、第2受光部142cは、反射信号RLを偏光させずに受信(受光)する。第2受光部142cは、受信した反射信号RLの受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
図9(a)に表したように、投光部141aから投光され第1偏光部141bを透過した光信号LTが拡散反射物2aで反射した場合、反射信号RLは、S波の成分と、P波の成分と、を含む。反射信号RLに含まれるS波の成分及びP波の成分は、偏光されずに、第2受光部142cに入射する。これにより、第2受光部142cは、S波の成分とP波の成分との合計の受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
図9(b)に表したように、投光部141aから投光され第1偏光部141bを透過した光信号LTが鏡面反射物2bで反射した場合、反射信号RLは、概ねS波のみの状態となる。反射信号RLに含まれるS波の成分は、偏光されずに、第2受光部142cに入射する。これにより、第2受光部142cは、S波の成分の受光量に対応する第2受信信号RS2を出力する。
このように、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合にも、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合にも、第2受光部142cにおいて反射信号RLが受信され、第2受信信号RS2が出力される。これにより、鏡面反射する対象物を検出することができる。
受信部42(第1受光部142b及び第2受光部142c)から出力された受信信号(第1受信信号RS1及び第2受信信号RS2)は、制御部50(検出部52)に入力される。制御部50(検出部52)は、受信信号に基づいて検出値を求め、検出値に基づいて対象物の有無を検出する。制御部50(弁制御部53)は、対象物の有無の検出結果に基づいて、開閉弁30の開閉を制御する。制御部50については、第1実施形態の制御部50と実質的に同じであるため、詳細な説明を省略する。
このように、投光部141aに第1偏光部141bを設け、第1受光部142bに第2偏光部142aを設けることで、ボウル部200での鏡面反射による反射光をカットして、誤検出を抑制することができる。また、第2受光部142cをさらに設けることで、誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる。つまり、この自動水栓装置100Aによれば、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
なお、第2実施形態の変形例として、第2受光部142cに、第1偏光の光を透過させ、第2偏光の光を遮断する第3偏光部を設けてもよい。この場合、投光部141aから投光された光は、第1偏光部141bにより第1偏光の光LTとなり、ボウル部200や対象物に当たって反射することで、少なくとも第1偏光の成分を含む反射信号RLになる。反射信号RLに含まれる第1偏光の成分は、第3偏光部を透過し、第2受光部142cに入射する。つまり、ボウル部200や対象物が拡散反射物2aの場合にも、ボウル部200や対象物が鏡面反射物2bの場合にも、第2受光部142cにおいて反射信号RLが受信され、第2受信信号RS2が出力される。これにより、鏡面反射する対象物を検出することができる。
図10は、第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の一例を表すフローチャートである。
図10に表したように、自動水栓装置100Aの制御部50は、投光部141aに電流を供給することにより、投光部141aから赤外光を投光させる(ステップS401)。
制御部50は、受信部142から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS402)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS402:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS403)。
一方、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS402:No)、受信部142から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS404)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS404:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS403)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS404:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS405)。
このように、制御部50は、例えば、第1検出値が第1閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満であっても、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満、かつ、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉とする。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
図11は、第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図11に表したように、自動水栓装置100Aの制御部50は、投光部141aに電流を供給することにより、投光部141aから赤外光を投光させる(ステップS501)。
制御部50は、受信部142から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS502)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS502:Yes)、受信部142から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS503)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS503:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS504)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS503:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS505)。
また、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS502:No)、受信部142から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS506)。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS506:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS504)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS506:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS505)。
このように、制御部50は、例えば、第1検出値が第1閾値以上、かつ、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値未満であっても、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第1検出値が第1閾値以上であっても、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉とし、第1検出値が第1閾値未満、かつ、第2検出値が第2閾値未満のとき、開閉弁30を閉としてもよい。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
図12は、第2実施形態に係る自動水栓装置の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図12に表したように、自動水栓装置100Aの制御部50は、投光部141aに電流を供給することにより、投光部141aから赤外光を投光させる(ステップS601)。
制御部50は、受信部142から入力された第2受信信号RS2に基づいて、第2検出値を求め、第2検出値が第3閾値以上か否かを判定する(ステップS602)。第3閾値は、例えば、使用者の手などの拡散反射物2aの対象物を検出可能な値である。
制御部50は、第2検出値が第3閾値未満である場合(ステップS602:No)、ステップS601に戻る。つまり、制御部50は、第2検出値が第3閾値以上になるまで、ステップS601及びステップS602を繰り返す。
制御部50は、第2検出値が第3閾値以上である場合(ステップS602:Yes)、第2検出値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS603)。第2閾値は、第3閾値よりも大きい値である。
制御部50は、第2検出値が第2閾値以上である場合(ステップS603:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS604)。
一方、制御部50は、第2検出値が第2閾値未満である場合(ステップS603:No)、受信部142から入力された第1受信信号RS1に基づいて、第1検出値を求め、第1検出値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS605)。
制御部50は、第1検出値が第1閾値以上である場合(ステップS605:Yes)、感知と判定し、開閉弁30を開とし、吐水する(ステップS604)。
一方、制御部50は、第1検出値が第1閾値未満である場合(ステップS605:No)、非感知と判定し、開閉弁30を閉とし、止水する(ステップS606)。
このように、制御部50は、例えば、第2検出値が第2閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第2検出値が第2閾値未満であっても、第1検出値が第1閾値以上のとき、開閉弁30を開とし、第2検出値が第2閾値未満、かつ、第1検出値が第1閾値未満のとき、開閉弁を閉としてもよい。これにより、ボウル部200が鏡面反射しやすい材質であっても誤検出を抑制できるとともに、対象物が手などの拡散反射物2aであっても、包丁などの鏡面反射物2bであっても、対象物を検出して自動吐水を行うことができる。
なお、第2実施形態においても、第2閾値は、第1閾値よりも大きいことが好ましい。これにより、ボウル部200での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
また、第2実施形態においても、制御部50(検出部52)において、第1受信信号RS1を増幅して第1検出値とし、第2受信信号RS2を増幅して第2検出値とする場合、第1検出値の増幅率を、第2検出値の増幅率よりも大きくしてもよい。これにより、ボウル部200での鏡面反射による誤検出をさらに抑制することができる。
以上のように、実施形態によれば、ボウル部での鏡面反射による誤検出を抑制しつつ、鏡面反射する対象物を検出できる自動水栓装置が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、自動水栓装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2a、2b 拡散反射物、 10 吐水部、 11 吐水口、 20 給水路、 30 開閉弁、 40 センサ部、 41 送信部、 41a 第1投光部、 41b 第1偏光部、 41c 第2投光部、 42 受信部、 42a 第2偏光部、 42b 受光部、 50 制御部、 51 投光制御部、 52 検出部、 53 弁制御部、 60 接続ケーブル、 100、100A 自動水栓装置、 140 センサ部、 141 送信部、 141a 投光部、 141b 第1偏光部、 142 受信部、 142a 第2偏光部、 142b 第1受光部、 142c 第2受光部、 200 ボウル部、 210 排水路、 L1、L2 距離、 LT、LT1、LT2 光信号(光)、 P1、P2 第1、第2投光期間、 RL 反射信号、 RL1、RL2 第1、第2反射信号、 RS1、RS2 第1、第2受信信号

Claims (12)

  1. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する第1投光部と、
    前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    非偏光の光を投光する第2投光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  2. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する第1投光部と、
    前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    非偏光の光を投光する第2投光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第1検出値が第1閾値以上、かつ、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が前記第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が第1閾値以上であっても、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  3. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する第1投光部と、
    前記第1投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    非偏光の光を投光する第2投光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1投光部から投光された光が反射した第1反射信号の前記受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記第2投光部から投光された光が反射した第2反射信号の前記受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第2検出値が前記第2閾値未満であっても、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第2検出値が前記第2閾値未満、かつ、前記第1検出値が前記第1閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  4. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
  5. 前記第1投光部から投光され前記第1偏光部を透過した光の単位時間当たりの投光量は、前記第2投光部から投光される光の単位時間当たりの投光量よりも大きいことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
  6. 前記受光部は、前記第1反射信号の受光量に対応する第1受信信号と、前記第2反射信号の受光量に対応する第2受信信号と、を出力し、
    前記制御部は、前記第1受信信号を増幅して前記第1検出値とし、前記第2受信信号を増幅して前記第2検出値とし、
    前記第1検出値の増幅率は、前記第2検出値の増幅率よりも大きいことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
  7. 前記第1投光部は、第1投光期間に投光し、
    前記第2投光部は、第2投光期間に投光し、
    前記第1投光期間の少なくとも一部は、前記第2投光期間と重ならず、
    前記第2投光期間の少なくとも一部は、前記第1投光期間と重ならないことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
  8. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する投光部と、
    前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、
    前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  9. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する投光部と、
    前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、
    前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第1検出値が第1閾値以上、かつ、前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満であっても、前記第2検出値が前記第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値以上であっても、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とし、
    前記第1検出値が前記第1閾値未満、かつ、前記第2検出値が前記第2閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  10. 水を吐出する吐水口を有する吐水部と、
    給水源から前記吐水口に水を導く給水路と、
    前記給水路を開閉する開閉弁と、
    光信号を送信する送信部と、
    前記光信号の反射信号を受信する受信部と、
    前記受信部における前記反射信号の受光量に基づいて対象物の有無を検出し、前記対象物の検出結果に応じて、前記開閉弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    非偏光の光を投光する投光部と、
    前記投光部から投光された前記非偏光の光のうち、第1偏光の光を透過させ、前記第1偏光と異なる第2偏光の光を遮断する第1偏光部と、
    を有し、
    前記受信部は、
    前記反射信号に含まれる光のうち、前記第2偏光の光を透過させ、前記第1偏光の光を遮断する第2偏光部と、
    前記第2偏光部を透過した前記第2偏光の光を受光する第1受光部と、
    前記反射信号に含まれる光を偏光せずに受光する第2受光部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第1受光部における受光量に対応する第1検出値と、前記投光部から投光された光が反射した前記反射信号の前記第2受光部における受光量に対応する第2検出値と、に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御し、
    前記制御部は、
    前記第2検出値が第2閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第2検出値が前記第2閾値未満であっても、前記第1検出値が第1閾値以上のとき、前記開閉弁を開とし、
    前記第2検出値が前記第2閾値未満、かつ、前記第1検出値が前記第1閾値未満のとき、前記開閉弁を閉とすることを特徴とする自動水栓装置。
  11. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする請求項8~10のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
  12. 前記第1受光部は、前記反射信号の受光量に対応する第1受信信号を出力し、
    前記第2受光部は、前記反射信号の受光量に対応する第2受信信号を出力し、
    前記制御部は、前記第1受信信号を増幅して前記第1検出値とし、前記第2受信信号を増幅して前記第2検出値とし、
    前記第1検出値の増幅率は、前記第2検出値の増幅率よりも大きいことを特徴とする請求項8~11のいずれか1つに記載の自動水栓装置。
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