JP7457383B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特にスロットマシンに関する。
スロットマシン等に代表される遊技機には、実物のメダルを使用しないメダルレスのスロットマシンがある。例えば、特許文献1。
特開2020-116297号公報
このようなメダルレスのスロットマシンでは、実物のメダルを使用しないため、遊技機内に貯留されるメダル(いわゆるクレジット)を管理するための専用の制御基板であるメダル枚数制御基板を設ける必要がある。
そして、このメダルレスのスロットマシンに対する開発は未だ発展途上であり、特に、メダル枚数制御基板に対しては、セキュリティ面や動作の安定性の観点で未だ改善の余地が残る。
よって、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、メダル枚数制御基板についてのセキュリティ面や動作の安定性に関する問題点を改善したメダルレスのスロットマシンを提供するものである。
本発明によれば、前面側に開口を有する筐体と、前記筐体の前記開口を開閉可能であって閉鎖状態で前記開口を閉塞する前扉と、前記筐体に収納され、電子部品が実装された制御基板を収納し透過性を有する制御基板ケースと、を備え、前記制御基板ケースは、前記開口に対向する前記筐体の奥側壁面に配設された取付ブラケットに対し、鉛直方向の回転軸で回転可能に軸支されることで、前記奥側壁面に近接する格納位置と展開位置との間で回転可能に構成され、前記格納位置からの前記制御基板ケースの回転方向と、前記閉鎖状態からの前記前扉の回転方向と、が一致し、前記制御基板ケースが前記展開位置にありかつ前記前扉が開放されている状態から前記前扉が閉鎖される際に、前記前扉が当該制御基板ケースの前記開口側の端部に干渉し、前記制御基板には、ハーネスを介して別の基板と接続するためのコネクタが配設され、前記コネクタは、前記制御基板が前記制御基板ケースに収納された状態で、前記制御基板ケースの回転軸側に位置する、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、メダル枚数制御基板についてのセキュリティ面や動作の安定性に関する問題点を改善したメダルレスのスロットマシンが提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。 図3は、前面扉の裏面を示す図である。 図4は、前面扉を除いた遊技機10を示す図である。 図5は、図4においてハッチングで示した下部空間IIIの斜視図である。 図6は、リールに施されている図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 図7は、リールに施されている図柄の種類を示す図である。 図8は、遊技機の電気構成を示す図である。 図9は、遊技機の機能構成を示すブロック図である。 図10は、メイン基板におけるメインフローのフローチャートである。 図11は、メイン基板におけるメインフローのフローチャートである。 図12は、メイン基板におけるメインフローのフローチャートである。 図13は、メダル枚数制御基板におけるメインフローのフローチャートである。 図14は、メダル枚数制御基板初期設定処理のフローチャートである。 図15は、電源投入時の操作状態に応じたメダル枚数のクリア有無を整理した図である。 図16は、メダル枚数制御基板ケースが設置された状態を示す斜視図である。 図17は、メダル枚数制御基板が収納された状態のメダル枚数制御基板ケースの分解図である。 図18は、メダル枚数制御基板ケースが格納位置と展開位置との間にある状態を示す斜視図である。 図19は、メダル枚数制御基板ケースが展開位置にある状態を示す斜視図である。 図20は、メダル枚数制御基板ケースの回転軌跡と前面扉の回転軌跡との関係性を示す図である。 図21は、メダル枚数制御基板を収納した状態のメダル枚数制御基板ケースの正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。また、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、メダル(遊技媒体)の獲得に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
前面側に開口を有する筐体(外枠90)と、
上記筐体の上記開口を開閉可能であって閉鎖状態で上記開口を閉塞する前扉(前面扉20)と、
上記筐体に収納され、電子部品が実装された制御基板(メダル枚数制御基板300)を収納し透過性を有する制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)と、
を備え、
上記制御基板ケースは、上記開口に対向する上記筐体の奥側壁面(奥側側壁90e)に配設された取付ブラケット(取付ブラケット510)に対し、鉛直方向の回転軸(軸Z2)で回転可能に軸支され、
上記制御基板ケースが回転する際の軌跡が、上記前扉が開閉する際の軌跡と干渉し、
上記制御基板には、ハーネスを介して別の基板と接続するためのコネクタ(接続用コネクタ330)が配設され、
上記コネクタは、上記制御基板が上記制御基板ケースに収納された状態で、上記制御基板ケースの回転軸側に位置する、
ことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、上記制御基板ケースが展開された状態で維持され難くすることができる。
また、本発明によれば、上記制御基板ケースを鉛直方向の回転軸回りで回転させ易くすることができる。
なお、後述する本実施形態では、上記取付ブラケットと、上記奥側壁面とが、別部材で構成されているが、これに限らない。すなわち、上記取付ブラケットと奥側壁面とが一体的に構成されるものであってもよい。
また、上記前扉とは、後述する前面扉に取り付けられた部品(例えば、図3で示す、メニュー選択ボタン基板、設定変更装置、スピーカ等)を含む。
上記制御基板ケースの回転方向と上記前扉20の回転方向の関係性は問わない。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造>
まず、図1から図7を用いて、遊技機10の構造について説明する。なお、図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図であり、図3は、前面扉20の裏面を示す図であり、図4は、前面扉20を除いた遊技機10の正面を示す図であり、図5は、図4においてハッチングで示した下部空間IIIの斜視図であり、図6は、リール65に施されている図柄の配列を平面的に展開して示す図であり、図7は、リール65に施されている図柄の種類を示す図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の外枠90と、外枠90の左縁側(軸Z1回り)で回動開閉可能に軸支された前面扉20と遊技機本体部60と、を備えている。より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
なお、図4に示す通り、外枠90は、左側側壁90a、右側側壁90b、天板90c、底板90dによって開口が形成され、当該開口の奥側部分は、別図(図5等)で示される奥側側壁で遮蔽されている。また、特段の説明がない限り、以降の説明では、外枠90を構成する板部材(左側側壁90a、右側側壁90b、天板90c、奥側側壁)に対してその内側の面に遊技部品が設けられることを、単に、「当該板部材に設けられる」等の表現を用いる。
前面扉20の前面側には、図1または図2で示すように、上部パネル21と、下部パネル22と、ベットボタン23と、メニュー選択ボタン24と、状態表示LED25と、スタートレバー26と、ストップボタン27と、メダル枚数表示LED28と、精算ボタン32と、メダル計数ボタン33と、ドア錠34と、装飾LED36と、スピーカ口38と、が設けられている。
特に、本実施形態に係る遊技機10は、実物のメダルを使用せずに遊技を進行可能ないわゆるメダルレスのスロットマシンである。そのため、遊技機10は、従来の実物メダルを使用するスロットマシンが標準的に備えているメダル投入口やメダル排出口等の実物メダルを使用する際に必要な構造を有していない。また、以降の説明において、メダルとは、従来使用されていた実物のメダルではなく、電子情報として扱われるものを指す。
また、前面扉20の裏面側には、図3で示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、設定変更装置48と、スピーカ49と、メダル枚数表示LED基板50と、メダル計数ボタン基板51と、が設けられている。
また、前面扉20を開扉するためには、ドア錠34にドアキー(図示省略)を差し込んで、前面扉20と外枠90とをロックさせるロック機構(図示省略)を解除する必要があり、前面扉20を開扉すると、図4で示すように、遊技機本体部60の下方にある下部空間IIIが確認できる。なお、本実施形態では、前面扉20が開扉されているか否かを判定するための開扉センサ(図示省略)が外枠90の右縁側に設けられている。
図5に示す通り、遊技機本体部60の下方にある下部空間IIIでは、左側側壁90aに沿って底板90d上に電源装置91が設けられるとともに、奥側側壁90eにメダル枚数制御基板ケース400が設けられている。
特に、メダル枚数制御基板ケース400は、電源装置91の上面よりも鉛直方向(Z軸方向)で見て低い位置に設けられている。これは、実物メダルを使用していた従来のスロットマシンが有していた構造物(例えば、当該メダルを物理的に払い出すホッパーや、ホッパーから溢れたメダルを収納する補助収納庫などを指し、上述のメダルレスのスロットマシンでは不要となるもの)が設けられていた空間を有効活用するためである。
また、底板90d上の電源装置91が設置されていない領域には、板金95が設けられている。
電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、当該装置に備えられた電源スイッチ92の操作によって起動または停止が制御される。よって、遊技に興じるにあたり、前面扉20を開扉した状態で電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、本実施形態では、後述するメイン基板100、後述するサブ基板200、メダル枚数制御基板300のそれぞれは、電源装置91からの電力供給がOFFの状態となっても、電源供給がOFFの状態となる前に保持していた情報を維持する機能を有している。
また、電源装置91の右側(X軸方向側)の側面には、電源装置91が起動している最中に発する熱を逃がす放熱口93が設けられている。
メダル枚数制御基板ケース400は、後述するメダル枚数制御基板300を内部に収納する。
特に、メダル枚数制御基板ケース400は、透過性を有するため、メダル枚数制御基板300を内部に収納した状態で、収納されたメダル枚数制御基板300を目視可能となる。
前面扉20の裏面側に設けられた設定変更装置48は、設定値を変更するための設定変更処理、および既に設定されている設定値を確認するための設定確認処理を行わせるための装置であり、設定キースイッチ48a、設定変更スイッチ48b、設定表示LED48c、および設定キーカバー48dを含んで構成されている。なお、設定変更処理および設定確認処理の詳細は、後述する。
設定表示LED48cは、設定変更処理において変更中の設定値を表示し、設定確認処理において既に設定されている設定値を表示するLEDであり、本実施形態では、7セグメントディスプレイで構成されている。
設定キーカバー48dは、設定キースイッチ48aを覆うカバーであり、これをスライドさせることで設定キースイッチ48aに設定キー(図示省略)を差し込んで操作することが可能になる。なお、図3は、設定キーカバー48dが設定キースイッチ48aを覆っている状態を図示したものである。
ここで、設定値とは、遊技に使用したメダルの数に対して払い出されるメダルの数の期待値を示す出玉率が異なるものであり、本実施形態では、1~6の6段階が存在する。そして、設定される設定値が大きくなるほど上記出玉率が高くなる傾向にあり、本実施形態も同様に、設定値が1から6になるにつれて出玉率が高くなる。なお、以降の説明では、1の設定値を設定値1と称し、同様に、2の設定値を設定値2、3の設定値を設定値3、4の設定値を設定値4、5の設定値を設定値5、6の設定値を設定値6と称する。
また、前面扉20は、上部パネル21と下部パネル22とを前面側に有している。
上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示省略)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
また、遊技機本体部60は、遊技機10によって行われる遊技を制御する主要な構成要素を含んでおり、具体的には、図4で図示する通り、その前面上部に演出表示領域62が形成されており、その前面下部にリール枠64が形成されている。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する演出や情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができ、演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵されたリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。リール枠64の内部領域は空洞または透明部材によって形成されており、当該内部領域を介してリール65のそれぞれの一部が視認可能になっている。また、リール枠64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
ここで、リール65は、リール65L、リール65Cおよびリール65Rから構成され、これらのリールはステッピングモータによって回動可能に構成されている。本実施形態におけるリール65が回動する場合、原則としてリール65は上から下へと回転し、リール65の上から下へ回転する方向を「順方向」、下から上へ回転する方向を「逆方向」と称する場合がある。
また、リール65のそれぞれには、複数種類の図柄が施されており、回転させることによってリール65に施されている図柄が変動表示し、回転しているリール65を停止させることによって図柄が停止表示する。
さらに、図6で示す通り、リール65のそれぞれの外周は21コマに等分されており、各コマに一つずつ図柄が施されている。以下の説明において、リール65Lに配置されている各コマをLZ00~LZ20、リール65Cに配置されている各コマをCZ00~CZ20、リール65Rに配置されている各コマをRZ00~RZ20と呼称する場合がある。
次に、図7を用いて、リール65のそれぞれの外周に描かれている図柄の種類を説明する。
図7(a)で示す図柄は、数字の「7」を模した青色の図柄であり、以下の説明において「青7図柄」と称する。なお、青7図柄は、LZ18、CZ18、RZ18に配されており、リール65のそれぞれにおいて、後述する最大引き込みコマ数を超えて配置された(ストップボタン27の操作タイミングによっては有効ライン上に停止させることが不可能な場合がある)図柄と言える。
図7(b)で示す図柄は、数字の「7」を模した赤色の図柄であり、以下の説明において「赤7図柄」と称する。なお、赤7図柄は、LZ10、CZ10、RZ10に配されており、上記「青7図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置された図柄と言える。
図7(c)で示す図柄は、「BAR」と表記された図柄であり、以下の説明において「BAR図柄」と称する。なお、BAR図柄は、LZ03、CZ03、RZ03等に配されており、上記「青7図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置された図柄と言える。
図7(d)で示す図柄は、再遊技を意味する「REPLAY」と表記された図柄であり、以下の説明において「リプレイ図柄」と称する。なお、リプレイ図柄は、LZ04、CZ01、RZ02等に配されており、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置されていない(ストップボタン27の操作タイミングによらず有効ライン上に停止させることが可能な)図柄と言える。
図7(e)で示す図柄は、ベルを模した図柄であり、以下の説明において「ベル図柄」と称する。なお、ベル図柄は、LZ00、CZ02、RZ01等に配されており、上記「リプレイ図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置されていない図柄と言える。
図7(f)で示す図柄は、チェリーを模した図柄であり、以下の説明において「チェリー図柄」と称する。なお、チェリー図柄は、LZ02、CZ08、RZ00等に配されており、上記「青7図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置された図柄と言える。
図7(g)で示す図柄は、スイカを模した図柄であり、以下の説明において「スイカ図柄」と称する。なお、スイカ図柄は、LZ01、CZ00、RZ11等に配されており、上記「青7図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置された図柄と言える。
図7(h)で示す図柄は、「BLANK」と表記された図柄であり、以下の説明において「ブランク図柄」と称する。なお、ブランク図柄、LZ07、CZ05、RZ05等に配されており、上記「青7図柄」と同様に、リール65のそれぞれにおいて、最大引き込みコマ数を超えて配置された図柄と言える。
また、リール65のそれぞれには、リールの回転に伴って移動する検知片(図示省略)が基準位置(本実施形態では、LZ00、CZ00、RZ00)に対応する位置(後述するブレーキ制御状態における移動分だけ順方向の上流側の位置)設けられるとともに、リールの回転に伴って移動せず、当該検知片を検知するリールセンサ66が設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66L、リール65Cに対してリールセンサ66C、リール65Rに対してリールセンサ66Rが設けられており、これらのセンサによってリール65のそれぞれが基準位置となったことを検知可能に構成されている。
また、リール65の内側には、リール照明基板67(67L、67C、67R)が設けられており、リール照明基板67に搭載されているLEDの点灯によってリール65に表している各図柄の視認を容易にしている。すなわち、リール照明基板67に搭載されているLEDは、リール65による図柄表示のバックライトとして機能している。
スタートレバー26は、遊技を開始させる契機として遊技者の操作を受け付けることができる。ここで、スタートレバー26に対する遊技者の操作とは、初期状態において前面扉20に対して略垂直に設けられているスタートレバー26をいずれかの方向に倒すことである。
そして、スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
なお、本実施形態では、当該遊技で使用されるメダルの枚数(以下、「賭け数」と称する場合があり、当該枚数は、後述するRAM102に記憶される)が1枚以下の場合、スタートレバー26が操作されたとしても遊技が開始されない。すなわち、本実施形態では、賭け数が最大数(本実施形態では、3枚)または2枚の場合にのみ遊技が開始可能に構成されている。よって、賭け数を最大数に到達させるため、遊技機10のメダル枚数制御基板300に貯留されているメダルをベットボタン23の押下によって減算させて賭け数を増やす必要がある。
ここで、メダルの貯留とは、遊技者の所有するメダルに相当する数値(クレジット)を遊技機10の内部(特に、後述するRAM302)で記憶する機能をいう。さらに、メダルが貯留される(クレジットが加算される)場合としては、例えば、後述する専用ユニット1000からメダルが貸し出された場合や、払出のある役に入賞した場合等が挙げられる。なお、以降の説明において、専用ユニット1000からメダルが貸し出されるとは、専用ユニット1000で紙幣をメダルに変換した後の当該メダルがメダル枚数制御基板300に転送(移動)されることに加え、会員カード等に記憶された貯メダルがメダル枚数制御基板300に転送されることも含む。
また、前回の遊技においてリプレイ役に入賞した場合には、当該遊技において再遊技が作動して前回の遊技における賭け数が今回の遊技における賭け数として設定され、ベットボタン23の押下によって新たなメダルを賭け数に設定することなく遊技を開始することができる。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23として、最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bとを有し、それぞれのボタンに対する操作は、ベットボタン基板45に設けられたセンサによって検知される。より具体的には、最大ベットボタン23aに対して最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタン23bに対して単一ベットボタンセンサ45bが設けられ、これらのセンサによってそれぞれのボタンに対する操作を個別に検知される。
最大ベットボタン23aは、1回の操作でクレジットを最大で賭け数の最大数(本実施形態では、3)分だけ減算し、かつ当該減算分を賭け数に加算することで、賭け数を最大数にするボタンであり、単一ベットボタン23bは、1回の操作でクレジットを1減算し、かつ賭け数を1加算するボタンである。なお、賭け数が最大数に達している場合には、ベットボタン23のいずれを操作しても、クレジットを減算させて賭け数を加算させることはできない。
また、最大ベットボタン23aは、上記のように操作に応じてクレジットを減算して賭け数を増やす用途(ベットボタン)として用いられる他に、演出の実行契機(演出ボタン)としても用いられる場合がある。最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、賭け数を加算させることが可能な状態に限られるが、最大ベットボタン23aが演出ボタンとして用いられる場合は、当該状態に限らず、例えば、遊技開始前の再遊技作動中や、遊技中等、いずれの状態を採用してもよい。
なお、ベットボタン基板45には、最大ベットボタン23aが演出ボタンとして用いられる場合に最大ベットボタン23aの押下を検知するプッシュボタンセンサ45cが設けられており、最大ベットボタンセンサ45aによる検知とは区別される。具体的には、最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に直接接続されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に直接接続されている点が異なる。
また、精算ボタン32は、遊技に使用される前の賭け数をクレジットに転送させるために操作されるものであり、精算ボタンセンサ(図示省略)によって精算ボタン32に対する操作が検知される。なお、精算ボタン32が操作された場合には、現在の賭け数の値に関わらず、一度の精算ボタン32の操作により、賭け数の全部がクレジットに転送される。
また、メダル計数ボタン33は、メダル枚数制御基板300に貯留されたクレジットの一部または全部を専用ユニット1000に転送するために操作されるものであり、メダル計数ボタン基板51に設けられたメダル計数ボタンセンサ51aによってメダル計数ボタン33に対する操作が検知される。
そして、メダル計数ボタン33に対して短押しがなされた場合には、1のクレジットが専用ユニット1000に転送され、メダル計数ボタン33に対して長押しがなされた場合には、一定時間(本実施形態では、500ms)経過するごとに、50(クレジットの値が50未満である場合には、当該値)のクレジットが専用ユニット1000に転送される。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の左側に、メニュー選択ボタン24を備える。メニュー選択ボタン24は、メニュー選択ボタン基板46に搭載されている十字キーボタン24aと、十字キーボタン24aの中央に位置する決定ボタン24bとで構成されている。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面を指す。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、待機状態において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
メニュー選択ボタン基板46には、十字キーボタンセンサ46aと決定ボタンセンサ46bとが設けられており、十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。また、決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。十字キーボタンセンサ46a及び決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に直接接続されている。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の右側に、賭け数等の遊技機10に関する情報を表示する状態表示LED25を備える。状態表示LED25は、状態表示LED基板42に搭載されている複数のLEDまたは7セグメントディスプレイによって構成され、以下の8種類のLEDで構成されている。
1つ目の賭け数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、賭け数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
2つ目の獲得枚数表示LED25bは、2つの7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
3つ目の指示表示LED25cは、2つの7セグメントディスプレイによって構成されており、後述するストップボタン27に係る操作条件(以下、単に、「操作条件」と称する場合がある)を特定可能な態様で点灯し得る。
4つ目の再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、遊技においてリプレイが停止表示されると点灯する。
5つ目の遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって遊技の開始可能条件が成立している旨を表す。
6つ目の投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって賭け数の設定が可能である旨を表す。
7つ目の有利モード表示LED25gは、1つのLEDによって構成されており、遊技モードに対応して点灯する。
さらに、遊技機10は、状態表示LED25の右側に、クレジットの枚数を表示するメダル枚数表示LED28を備える。メダル枚数表示LED28は、メダル枚数表示LED基板50に搭載されている5つの7セグメントディスプレイによって構成され、これにより、表示上は0~99999までのメダル枚数を表示可能に構成されている。
ストップボタン27は、回転しているリール65が停止するための契機となる遊技者の操作(停止操作)を、遊技者から受け付ける。なお、ストップボタン27は、リール65が回転を開始した後に成立する停止可能条件の成立を契機として、停止操作を受け付けることができる(有効化される)。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、ストップボタン27を押下することである。また、停止可能条件は、遊技における停止表示を行うための前提条件であり、具体的には、リール65(65L、65C、65R)のすべての回転速度が所定速度に到達し、かつリール65のそれぞれにおける基準位置を検知した場合に成立する条件である。
また、以降の説明にといて、一の遊技における最初のストップボタンに対する操作を「第1停止操作」、次のストップボタンに対する操作を「第2停止操作」、最後のストップボタンに対する操作を「第3停止操作」と表現する場合がある。
ストップボタン27(27L、27C、27R)のそれぞれは、ストップボタン基板43に搭載されており、リール65のそれぞれに対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン27Lは、リール65Lを停止させるための停止操作を受け付け、ストップボタン27Cは、リール65Cを停止させるための停止操作を受け付け、ストップボタン27Rは、リール65Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
さらに、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を個別に検知するストップボタンセンサ43aが設けられており、ストップボタンセンサ43aの検知に応じてリール65のそれぞれに対して回転を停止させる制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述するリール制御部112によるリール65の回転を停止させる契機となる停止操作を検知する。
また、本実施形態におけるストップボタン27は、停止可能表示LED27aを内包し、その周囲を光透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン27は、停止可能表示LED27aの点灯色で停止可能条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
また、本実施形態において、リール65の停止位置は、ストップボタン27の押下時におけるリール65の位置を基準として最大引き込みコマ数(最大引き込み範囲と称する場合があり、本実施形態では、4)まで移動しうる。ここで、ストップボタン27を押下してからリール65が停止するまでの制御を、一般的には引き込み制御という。
リール枠64のリール65のそれぞれに対応する内部領域は、上下方向に3コマ分の寸法となっている。また、リール65のそれぞれはリール枠64の内部領域の上下方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は当該3個の図柄をリール枠64の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、リール65では、リールが左右方向に3つ配置されているので、リール65が停止している場合において、遊技者が3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能になっている。
ここで、リール65のそれぞれにおける上段・中段・下段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。さらに、リール65Lにおける上段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける下段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称し、リール65Lにおける下段の内部領域と、リール65Cにおける中段の内部領域と、リール65Rにおける上段の内部領域が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
なお、本実施形態では、内部領域におけるラインとして略直線のラインのみを採用しているが、直線に限らず、屈曲したラインを採用してもよい。また、隣接しない領域(例えば、リール65Lにおける上段とリール65Cにおける下段)を含んで形成されるラインを採用してもよい。すなわち、リール65のそれぞれから一図柄分の内部領域を任意に選択して形成されるラインであればどのようなラインを採用してもよい。
本実施形態における有効ラインは、ラインL2のみである。ここで、有効ラインとは、当該ライン上に停止された図柄組合せに対して後述する入賞判定が行われるラインである。
具体的には、入賞に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、当該入賞に対して規定されている枚数のメダルが付与される。再遊技に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、次回の遊技において再遊技が作動する。役物又は役物連続作動装置に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示された場合、次回の遊技において役物又は役物連続作動装置が作動する。各役に対応する図柄組合せの詳細については、後述する。
なお、有効ラインは、本実施形態のように単一のラインであってもよいし、複数のラインであってもよい。
リール65の回転中(遊技の実行中)は、遊技者の関心を惹きつけて遊技興趣を喚起させるため、演出表示領域62に表示される画像、スピーカ49から出力される音声または装飾LED36の点灯や滅灯等によって構成される多様な演出が行われる。
各スピーカ49の前方にはスピーカ口38が設けられている。
より具体的には、遊技機の正面から見て右上(図3においては左上)に位置するスピーカ49aの前方には、スピーカ口38aが設けられ、遊技機の正面から見て左上(図3においては右上)に位置するスピーカ49bの前方には、スピーカ口38bが設けられ、遊技機の正面から見て左下(図3においては右下)に位置するスピーカ49cの前方には、スピーカ口38cが設けられ、遊技機の正面から見て右下(図3においては左下)に位置するスピーカ49dの前方には、スピーカ口38dが設けられている。なお、各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
装飾LED36は、演出表示領域62またはリール枠64を囲うような配置で配置されている。
より具体的には、演出表示領域62の右上側には、装飾LED基板41aに搭載されている装飾LED36aと装飾LED基板41bに搭載されている装飾LED36bとが配置され、演出表示領域62の右下側には、装飾LED基板41cに搭載されている装飾LED36cが配置されている。また、リール枠64の右下側には、装飾LED基板41dに搭載されている装飾LED36dが配置され、リール枠64の左下側には、装飾LED基板41eに搭載されている装飾LED36eが配置され、演出表示領域62の左下側には、装飾LED基板41fに搭載されている装飾LED36fが配置され、演出表示領域62の左上側には、装飾LED基板41gに搭載されている装飾LED36gと装飾LED基板41hに搭載されている装飾LED36hとが配置されている。なお、各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
<遊技機10の電気構成及び機能構成>
次に、図8、図9を用いて、本実施形態における遊技機10の電気構成及び機能構成について説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。なお、図8は、遊技機10の電気構成を示すブロック図であり、図9は、遊技機10の機能構成を示すブロック図である。
遊技機10は、主要な構成要素として、メイン基板100と、サブ基板200と、メダル枚数制御基板300と、を内蔵している。図8において、メイン基板100、サブ基板200、またはメダル枚数制御基板300は、単一の電子基板であるかのように図示しているが、必ずしも単一の電子基板である必要はない。すなわち、メイン基板100、サブ基板200、またはメダル枚数制御基板300は、いずれも、複数の電子基板を組み合わせて実現されてもよい。
メイン基板100には、CPU101、RAM102、ROM103、および乱数回路104等の電子部品が実装されており、センサや基板等の他の電子部品との接続状況は、図8に示す通りである。メイン基板100は、これらの電子部品や各種センサ40a等の間で授受するデータや制御信号に基づく処理の実行により、主として、遊技の進行に係る制御を実現している。
ここで、各種センサ40aには、上述のスタートレバーセンサ44、ストップボタンセンサ43a、最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタンセンサ45b、リールセンサ66等が含まれる。
また、メイン基板100に加え、後述するメダル枚数制御基板300は、不正改造等の不正行為に対するセキュリティを高めるため、ROMの容量およびRAMの容量に制限が設けられている。一方、サブ基板200には、同様の制限が設けられていない。
また、サブ基板200には、CPU201、RAM202、ROM203、および乱数回路204等の電子部品が実装されており、センサや基板等の他の電子部品との接続状況は、図8に示す通りである。サブ基板200は、メイン基板100から一方向通信で接続され、メイン基板100から送信された制御コマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49、および演出表示装置63等を制御し、主として、遊技に係る演出の制御(メニュー画面に係る制御を含む)を実現している。
ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
また、メダル枚数制御基板300には、CPU301、RAM302、およびROM303等の電子部品が実装されており、センサや基板等の他の電子部品との接続状況は、図8に示す通りである。メダル枚数制御基板300は、メイン基板100および遊技機10の外部にある専用ユニット1000と双方向通信で接続されており、これらの間の通信により、メダルを移動可能に構成されている。また、サブ基板200に対しては、メダル枚数制御基板300からサブ基板200への一方向通信(図示省略)にて接続されており、メダル枚数制御基板300に関する各種情報(例えば、クレジットの値やメダル枚数制御基板300において実行された各処理の内容)を取得可能に構成されている。
ここで、専用ユニット1000とは、後述する専用ユニット1000とは異なるものであり、会員カード等の情報記憶可能なカードを受け入れ、メダル枚数制御基板300から転送されたメダル(メダル枚数制御基板300で計数されたクレジット)を会員カード等に貯メダルとして記憶させて排出可能に構成されたものである。
また、メダル枚数制御基板300は、上述した電子部品以外にも、当該基板上に、メダル枚数クリアボタンやエラー解除ボタンが設けられるとともに、上述した他基板との接続に用いられるコネクタが設けられており、これらの図示を含む詳細は、後述する。
次に図9を用いてメイン基板100およびサブ基板200の機能構成について説明する。なお、以下の機能構成および各機能構成が有する機能は例示であり、以下に記載されていない機能構成を有していてもよいし、各機能構成において、以下に記載されていない機能を有していてもよい。なお、同図では、説明の便宜上、図8で示したセンサや基板等のメイン基板100およびサブ基板200の外の電子部品も図示している。
まず、メイン基板100が有する機能構成には、大別すると、遊技の進行を管理する遊技進行管理部110、遊技に係る状態を管理する状態管理部120、およびメイン通信部130がある。
さらに、遊技進行管理部110は、内部抽選部111、リール制御部112、入賞判定部113、メダル管理部114、および状態表示LED制御部115で構成され、状態管理部120は、設定変更管理部121、遊技状態管理部122、遊技モード管理部124、およびメインエラー管理部125で構成され、メイン通信部130は、制御コマンド送受信部131および外部信号送信部132で構成される。
内部抽選部111は、遊技が開始された際に、複数種類の役から当選する役(以下、「内部当選役」と称する場合がある)を抽選により決定する。
より具体的には、内部抽選部111は、遊技が開始された際に乱数回路104で更新している乱数(本実施形態では2バイト乱数を使用し、その範囲は0~65535)を取得し、取得した乱数に対してROM103に記憶されている内部抽選テーブル(詳細は、後述)の抽選値を順次加算し、キャリーが発生した抽選値に対応する役を内部当選役として決定する。なお、内部抽選部111において「内部当選役が抽選により決定される」ことを、単に、「内部当選役が導出される」と表現する場合がある。
リール制御部112は、遊技が開始されたことを契機に、前回の遊技におけるリール65の回転開始から当該遊技におけるリール65の回転開始までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間(本実施形態では、4.1s)の経過を待ってリール65のそれぞれの回転を開始させ、その後、停止操作がなされるごとにリール65のうちの当該停止操作に対応するリールを停止させる等、リール65の回転を個別に制御する。
より具体的に説明すると、リール制御部112は、遊技の進行に応じてリール制御状態(加速制御状態、定速制御状態、引き込み制御状態、ブレーキ制御状態、停止制御状態)をリール65のそれぞれに対して設定し、ROM103に記憶された励磁パターンから現在設定されているリール制御状態に対応する励磁パターンを取得し、取得した励磁パターンに従ってパルス信号を出力する制御を、リールモータ68(ステッピングモータ)のそれぞれに対して行うことで、リール65の回転を個別に制御している。
さらに、上記リール制御状態を具体的に説明すると、加速制御状態は、回転が開始されてから所定の速度まで加速させるための励磁パターンに従ってパルス信号が出力される制御状態である。定速制御状態は、加速制御状態が終了してから停止操作がなされるまでの制御状態であって、当該制御状態では、所定の速度を維持するための励磁パターンに従ってパルス信号が出力される。引き込み制御状態は、停止操作がなされてから停止位置まで対応するリールを回転させる制御状態であり、当該制御状態では、定速制御状態と同様に、所定の速度を維持するための励磁パターンに従ってパルス信号が出力される。ブレーキ制御状態は、当該停止位置に到達してから対応するリールを停止させるための励磁パターンに従ってパルス信号が出力される制御状態である。停止制御状態は、対応するリールを現在の位置で維持する制御状態である。
なお、上記リール制御状態の切り替えは、後述するメイン基板100のメインフローにおいて行われ、上記パルス信号の出力は、メイン基板100において所定の間隔(本実施形態では、約2ms)ごとに行われるタイマ割込み処理(図示省略)において行われる。
また、リール制御部112は、リール65のそれぞれを停止させる(引き込み制御状態からブレーキ制御状態に切り替える)にあたり、ROM103に記憶されている停止データから停止させる図柄番号の候補を導出し(または、読み込み)、当該停止操作がなされたタイミングの当該リールの位置(基準ライン上の図柄番号)から最大引き込み範囲(本実施形態では、4コマ)にある図柄番号の候補から一の図柄番号を停止位置として決定する。
ここで、リール65のそれぞれにおける基準ライン上の図柄番号は、タイマ割込み処理においてリールセンサ66によって検知片が検知されるごとに基準位置の図柄番号(本実施形態では、RZ00、CZ00、LZ00)に補正され、その後のパルス信号の切替回数によって更新される。
さらに、リール制御部112は、定速制御状態において、前回基準ライン上の図柄番号が補正されてから、所定の時間が経過するまで(所定の回数のパルス信号の切り替えが行われるまで)に基準ライン上の図柄番号が補正されなかった場合には、対応するリールが脱調したと判定し(以下、脱調チェックと称する)、リール制御状態を加速制御状態に設定し、当該リールを再加速させる。
入賞判定部113は、当該遊技において有効ライン(本実施形態では、ラインL2)上に停止表示された図柄の組合せによって役の入賞を判定する入賞判定を行う。
なお、入賞判定を行うにあたり、有効ライン上に停止表示された図柄の組み合わせに加え、当該図柄の組み合わせと当該遊技で導出された役とが一致するか否かの判定を行い、役の入賞を判定するようにしてもよい。
メダル管理部114は、上述した賭け数の増減の管理やメダル枚数制御基板300とのメダルのやり取りに係る制御を行う。
状態表示LED制御部115は、上述した状態表示LED25の制御を行う。
設定変更管理部121は、設定変更処理、および設定確認処理を行う。
具体的に説明すると、設定変更処理は、電源装置91からの電源供給がOFFの状態からONの状態となる際(以下、「電源投入」と表現する場合がある。一方、電源供給がONの状態からOFFの状態となることを「電断」と表現する場合がある)に設定キースイッチ48aが操作された状態であれば開始され、設定変更スイッチ48bが操作されるごとに、設定値を一定の順序(本実施形態では、設定値1、設定値2、設定値3、設定値4、設定値5、設定値6、設定値1、設定値2・・・)に従って変更し、スタートレバー26が操作された時点での設定値を今回の設定値として確定する処理である。設定変更処理では、変更中の設定値を設定表示LED48cに表示させる処理も行われる。
また、設定変更処理が実行される際には、電源供給がOFFの状態となる前にメイン基板100が保持していた情報のすべてが初期化される。特に、当該情報には賭け数が含まれる。さらに、設定変更処理の実行時に賭け数がクリアされるタイミングとしては、電源投入から当該電源投入に係る設定変更処理の終了後に実行される遊技開始処理(後述するステップS103)の開始前であれば、いずれのタイミングでもよい。
設定確認処理は、電源供給がONの状態で設定キースイッチ48aが操作されることで開始され、既に設定されている設定値を設定表示LED48cに表示させる処理である。なお、以降の説明では、特に説明がない限り、「既に設定されている設定値」を単に「設定値」として説明する。なお、設定確認処理では、メイン基板100が保持している情報は維持される。
また、本実施形態において、設定変更処理が開始される条件、および設定確認処理が開始される条件のそれぞれに対し、上記開扉センサによる前面扉20の開扉を追加してもよい。このようにすることで、不正な設定値の変更や不正な設定値の確認を抑止することができる。
遊技状態管理部122は、複数種類の遊技状態の中で移行条件に従って遊技状態を移行させる制御を行う。なお、遊技状態の種類および移行条件の詳細は後述する。
遊技モード管理部124は、複数種類の遊技モードの中で移行条件に従って遊技モードを移行させる制御を行う。なお、遊技モードの種類および移行条件の詳細は後述するが、本実施形態では、滞在する遊技モードによって有利度が異なり、特に、特定の遊技状態(本実施形態では、後述するMB内部当選中)において有利度が高い遊技モードが設定され得る。
メインエラー管理部125は、上述した各種エラー状態とするか否かの判定に加え、各種センサ40a等の検知結果を利用したエラー状態とするか否かの判定を行い、エラー状態とする旨を決定した場合には、必要に応じて遊技の進行を停止させ、遊技機10をエラー状態とする。
なお、エラー状態とする場合、当該エラー状態の発生を示す制御コマンドの送信準備を行い、制御コマンド送受信部131に当該制御コマンドを送信させ、演出デバイス(演出表示領域62、装飾LED36、スピーカ49等)を用いて当該エラー状態の発生を報知するようにしてもよい。
制御コマンド送受信部131は、送信準備がなされた制御コマンドをサブ基板200やメダル枚数制御基板300に向けて送信する処理や、メダル枚数制御基板300から制御コマンドを受信する処理を行う。
ここで、サブ基板200に向けて送信する制御コマンドには、エラー状態となった場合に送信される制御コマンドに加え、遊技の進行に合わせて送信される制御コマンド等が存在する。
また、メダル枚数制御基板300に向けて送信する制御コマンドには、ベットボタン23が操作されたことを示す制御コマンドや、入賞によってメダルが付与された場合に送信される制御コマンド、精算ボタン32が操作されて賭け数が精算される場合に送信される制御コマンド等が存在する。さらに、メダル枚数制御基板300から受信する制御コマンドには、賭け数が加算されることを示す制御コマンド等が存在する。
また、制御コマンド送受信部131で送受信される各制御コマンドは、当該制御コマンドの種別を特定可能な情報に加え、当該種別に対応する情報を有している。さらに、以降の説明では、制御コマンドの送信準備を行い、制御コマンド送受信部131に当該制御コマンドを送信させることを、単に、制御コマンドを送信すると表現する場合がある。なお、これらは、後述する制御コマンド受信部211や制御コマンド送受信部304で送信または受信される各制御コマンドについても同様である。
外部信号送信部132は、上述した専用ユニット1000とは異なるものであって遊技機10の外部にある外部装置(例えば、ホールコンピュータやデータ表示器)に対して遊技機10の内部の状態を示す信号(外端信号)を送信する。
外端信号で送信される情報を具体的に説明すると、当該情報には、一の遊技が開始されたことを示す情報、後述するATモードが開始されたこと、またはATモードに滞在していることを示す情報、およびエラーが発生したことを示す情報等が挙げられる。
次に、サブ基板200が有する機能構成には、大別すると、サブ通信部210、および遊技に係る演出を管理する演出管理部220がある。
さらに、サブ通信部210は、制御コマンド受信部211で構成され、演出管理部220は、演出制御部221、演出表示制御部222、音声制御部223、および装飾LED制御部224で構成される。これらの機能構成の詳細は、以下の通りである。
制御コマンド受信部211は、メイン基板100やメダル枚数制御基板300から送信された制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドを分析し、当該制御コマンドに含まれている情報を用いてRAM202に記憶されている情報を更新する。
演出制御部221は、メイン基板100やメダル枚数制御基板300から送信された制御コマンド等に基づいて、演出デバイス(演出表示領域62、装飾LED36、スピーカ49等)に行わせる演出の内容を決定する処理を行う。
演出表示制御部222は、演出表示装置63に行わせるべき演出がある場合には、ROM203から当該演出に対応するデバイスデータを読み込み、当該デバイスデータを用いて演出表示装置63に演出を行わせる。
音声制御部223は、スピーカ49に行わせるべき演出がある場合には、ROM203から当該演出に対応するデバイスデータを読み込み、当該デバイスデータを用いてスピーカ49に演出を行わせる。
装飾LED制御部224は、装飾LED基板41に行わせるべき演出がある場合には、ROM203から当該演出に対応するデバイスデータを読み込み、当該デバイスデータを用いて装飾LED基板41に演出を行わせる。
次に、メダル枚数制御基板300が有する機能構成には、制御コマンド送受信部304と、クレジット管理部305と、メダルエラー管理部306と、がある。これらの機能構成の詳細は、以下の通りである。なお、これらの機能構成によって実行される処理の一部については、その詳細を後述する。
制御コマンド送受信部304は、メイン基板100や専用ユニット1000との間で制御コマンドを送受信し、受信した制御コマンドを分析し、当該制御コマンドに含まれている情報を用いてRAM302に記憶されている情報を更新する。
また、制御コマンド送受信部304は、サブ基板200へ制御コマンドを送信する。
クレジット管理部305は、メイン基板100や専用ユニット1000から送信された制御コマンドや、メダル計数ボタン33や後述するメダル枚数クリアボタンに対する操作がなされたことに基づいて、加減算等のクレジットの値を制御する処理を行う。
なお、本実施形態では、クレジットの値を2バイトデータで管理している。そのため、データ上はクレジットの値として65536まで記憶可能であるが、本実施形態では、クレジットの値として16383を上限に設定しており、当該上限値を超えた値を記憶しないように構成されている。
メダルエラー管理部306は、メイン基板100や専用ユニット1000との接続を確認し、当該接続に異常がある場合に接続エラー状態とする処理や、クレジットの値等のRAM302に記憶された情報に異常がないかをチェックして当該チェックに異常がある場合にRAMエラー状態とする処理を行う。
<遊技進行に係るメインフロー>
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図10~図12を用いて説明する。ただし、先に説明した図1~図4、図8、図9に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。特に、以降の説明では、処理を行う主体として図9に示した機能を挙げている場合があるが、当該処理は当該主体のみによって実現されるとは限らない。
図10~図12は、本実施形態における遊技進行に係るメイン基板100のメインフローを示すフローチャートであり、当該フローに係る処理は、電源投入がなされたことを契機に実行される処理である。
メイン基板100は、図10から図12で示すステップS103からステップS143までの一連の処理を行う間に1回の遊技を行い、当該一連の処理を繰り返し行うことによって遊技を繰り返し行うことができる。
なお、図10から図12で示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって行われてもよい。
まず、図10を用いて、ステップS101~ステップS119を説明する。
最初のステップS101では、メイン基板100に係る初期設定処理を行う。
メイン基板100に係る初期設定処理は、電源の供給が開始された場合に行われ、一度行われた後は、電源の供給が絶たれ、再び電源の供給が開始されるまで行われない処理である。
より具体的には、当該処理では、設定キースイッチ48aが操作された状態であれば、電断時に保持していたバックアップ情報(賭け数を特定する情報を含む)が破棄(クリア)され、上述の設定変更処理が行われ、その後、ステップS103に進む。なお、本実施形態では、設定変更処理が開始されたタイミングで設定変更開始コマンドがサブ基板200に向けて送信され、設定変更処理が終了したタイミングで設定変更終了コマンドがサブ基板200に向けて送信される。
一方、設定キースイッチ48aが操作された状態でなければ、当該処理では、電断時に保持していたバックアップ情報に異常がないこと(本実施形態では、チェックサムの値が正常であること)を条件に、当該バックアップ情報に基づいて電断時の状態(電断時の状態がリールの回転を伴う遊技中であれば、当該遊技中)に復帰させる処理が行われ、その後にステップS103に進み、この際には、メイン基板100に係る電断復帰コマンドがサブ基板200に向けて送信される。なお、当該バックアップ情報に異常がある場合には、遊技に復帰不可能な状態(RAMエラー状態)となるため、上述の設定変更処理の実行を待つこととなる。そして、この際には、当該異常が発生したことを特定可能なRAMエラーコマンドがサブ基板200に向けて送信される。
ステップS103では、次回の遊技を開始するために事前に必要な遊技開始処理を行う。遊技開始処理では、前回の遊技に係る各種情報を保存する処理や、前回の遊技において停止されたリール65のそれぞれの停止位置や有効ライン上に停止された図柄の組み合わせを示す情報をクリアする処理や、設定値を取得する処理などが行われる。
ステップS105では、次回の遊技の賭け数を設定するための準備処理であるメダル受付開始処理を行う。メダル受付開始処理では、メダル枚数制御基板300からの賭け数に係る情報を受付可能とする処理や、前回遊技でリプレイ役に入賞していた場合に前回遊技で設定されていた賭け数と同一の賭け数を設定する処理などが行われる。
ステップS107では、再遊技が作動しているか否かが判定され、当該条件が満たされた場合にはステップS111に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS109に進む。
ステップS109では、検知された操作または遊技機10の状態に基づいて行われるメダルに係る処理であるメダル管理処理を行う。メダル管理処理では、ベットボタン23の押下を検知した場合に押下されたベットボタン23に対応する数のメダルを含むメダル要求情報を送信してメダル枚数制御基板300に要求する処理や、メダル枚数制御基板300から転送されたメダルを賭け数に加算する処理や、精算ボタン32の押下を検知した場合に精算可能な賭け数の全部をメダル枚数制御基板300に転送する処理などが行われる。
ステップS111では、遊技の開始条件が充足されているか否かのチェックであるリール回転開始チェックを行う。リール回転開始チェックでは、スタートレバーの操作を検知したことを前提として、例えば、賭け数が最大数となっているか否かがチェックされる。
ステップS113では、リール回転開始チェックにおいて遊技の開始条件が成立しているか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS115に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS107に戻る。
ステップS115では、内部抽選テーブルを用いた内部抽選を行い、内部当選役を決定する。
ステップS117では、ステップS115で導出された内部当選役、または非当選である場合のハズレをRAM102の対応する領域に記憶させる当選役フラグ設定を行う。
ステップS119では、遊技開始時遊技モード管理処理を行う。当該処理では、例えば、操作条件を特定可能な点灯態様に指示表示LED25cを制御する処理が行われる。
さらに、遊技開始時遊技モード管理処理では、内部当選コマンドをサブ基板200に対して送信する処理も行われる。内部当選コマンドには、導出された内部当選役、滞在中の遊技状態、および滞在中の遊技モードを特定可能な情報が少なくとも含まれており、これにより、サブ基板200で管理されるデバイス(本実施形態では、演出表示装置63)によって操作条件を特定可能な報知が実行可能となる。なお、本実施形態では、特段の説明がない限り、一の遊技において指示表示LED25cによって特定される操作条件と、当該一の遊技においてサブ基板200で管理されるデバイスで実行される報知によって特定される操作条件とは同一のものとなる。
ここからは、図11を用いて、ステップS121~ステップS135を説明する。
ステップS121では、ウェイト時間が経過したか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS123に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS121の判定に戻る。
ステップS123では、リール65のそれぞれ(脱調の発生により当該処理が行われる場合には、回転中のリール、すなわち、定速制御状態に設定されているリール)のリール制御状態が加速制御状態に設定し、加速制御状態に設定されたリールの回転を開始させる。このように、ステップS121の判定に戻る場合には、リール65の回転が開始されないため、リール制御部112は、ウェイト時間の経過を待って、リール65の回転が開始されることとなる。
ステップS125では、リール65のうちの加速制御状態に設定されていたすべてのリールの回転速度が所定の速度に到達した(加速制御状態に対応する励磁パターンに従ってパルス信号の出力が終了した)か否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS127に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS125の先頭に戻る。なお、当該判定では、加速制御状態に設定されていたリールの回転速度が所定の速度に到達した場合には、順次、加速制御状態から定速制御状態に切り替えられる。さらに、当該判定では、当該リールのすべてが定速制御状態に切り替えられた後、リールセンサ66のうちの当該リールに対応するセンサがそれぞれの検知片をすべて検知するまでステップS127に進まず待機させ、当該待機後、当該リールに対応するストップボタンをすべて有効化し、ステップS127に進むこととなる。
ステップS127では、リール65のうちの定速制御状態に設定されているリールに対して上述の脱調チェックを行う。
ステップS129では、脱調チェックで脱調が発生したか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS123に戻り、当該条件が充足されなかった場合にはステップS131に進む。このように、リール65のうちの回転中のリールについて、脱調が発生したと判定された場合には、回転中のリールに対し、再びステップS123の処理(リール再起動)が行われる。
ステップS131では、有効化されているストップボタンに対する操作(停止操作)があったか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS135に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS127に戻る。
ステップS133では、リール停止処理を行う。リール停止処理は、停止操作がなされたストップボタン以外のストップボタンを無効化し、上述の通り、停止操作がなされたストップボタンに対応するリールを定速制御状態から引き込み制御状態に切り替え、停止位置となる図柄番号を導出し、導出された停止位置まで当該リールの図柄位置が進んだタイミングで当該リールを引き込み制御状態からブレーキ制御状態に切り替えリールを停止させる処理である。なお、ブレーキ制御状態に対応する励磁パターンに従ってパルス信号の出力が終了した後は、停止制御状態に切り替えられ、停止位置でリールが保持される。
また、リール停止処理では、停止コマンドが制御コマンド送受信部131を介してサブ通信部210に送信される処理も行われ、当該制御コマンドには、停止されたリールの種類(リール65L、リール65C、リール65Rのいずれか)および当該リールの停止された位置(図柄番号)を特定可能な情報が少なくとも含まれる。
ステップS135では、リール65のすべてが停止されているか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS137に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS127に戻る。このように、リール65のすべてが停止していない場合には、ステップS127からステップS135の処理を繰り返す。
ここからは、図12を用いて、ステップS137~ステップS143を説明する。
ステップS137では、上述の入賞判定が行われ、入賞する役が判定される。
ステップS139では、遊技状態を移行させる状態移行処理が行われる。
ステップS141では、遊技終了時遊技モード管理処理が行われる。なお、当該処理では、遊技モードを移行させる処理や、有利モード表示LED25gの点灯状態を制御する処理等が行われる。
また、遊技終了時遊技モード管理処理では、遊技終了コマンドをサブ基板200に対して送信する処理も行われ、当該制御コマンドには、入賞と判定された役、更新後の遊技状態、更新後の遊技モードを特定可能な情報等が含まれている。
ステップS143では、入賞と判定された役に対応する数のメダルが付与される。なお、ステップS143において付与されるメダルは、メダル枚数制御基板300に転送され、クレジットに貯留記憶される。
<メダル枚数制御基板のメインフロー>
次に、図13を用いて、メダル枚数制御基板300のメインフローを説明する。
図13は、メダル枚数制御基板300のメインフローのフローチャートであり、当該フローに係る処理は、電源投入時、すなわち、メダル枚数制御基板300に電源投入がなされたことを契機に実行される処理である。
図13に示す通り、メダル枚数制御基板300のメインフローにおける最初のステップS201では、メダル枚数制御基板300に係る初期設定処理が実行される。
なお、メダル枚数制御基板300に係る初期設定処理では、例えば、電源投入時におけるメダル枚数クリアボタンの操作状態等に応じてクレジットがクリアされる処理が実行され、当該処理の詳細については後述する。
ステップS203では、貸出情報があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS205に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS207に進む。ここで、貸出情報とは、遊技機10の外部にある専用ユニット1000から送信されるメダルを示す情報である。
ステップS205では、貸出情報に係るクレジット加算処理を実行し、当該処理では、貸出情報で特定されるメダル枚数がクレジットに加算される。なお、専用ユニット1000では、当該クレジット加算処理の終了を以て当該クレジット加算処理に係るメダル枚数分だけ専用ユニット1000に記憶されたメダル枚数が減算される。
また、本実施形態では、クレジットの上限値として16383を設定しているため、貸出情報の受信によって当該上限値を超え得る場合には、その旨を示す制御コマンドを専用ユニット1000に送信して当該貸出情報に係るクレジット加算処理を実行しないように構成されている。
ステップS207では、メダル要求情報があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS209に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS211に進む。ここで、メダル要求情報とは、上述の通り、ベットボタン23が操作されたことによりメイン基板100から送信されるものである。
ステップS209では、クレジット減算処理を実行し、当該処理では、メダル要求情報で特定されるメダル枚数がメイン基板100に向けて送信されるとともに、クレジットから当該メダル枚数が減算される。
なお、本実施形態では、クレジットがメダル要求情報で特定されるメダル枚数を下回っている場合には、クレジット減算処理が実行されない。ただし、この場合に、現在のクレジットの全部をメイン基板100に向けて送信し、送信したメダル枚数をクレジットから減算するように構成してもよい。
ステップS211では、クレジット加算情報があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS213に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS215に進む。ここで、クレジット加算情報とは、メイン基板100に記憶された賭け数が精算される場合や、入賞判定によって払出のある役に入賞したと判定された場合に、メイン基板100から送信される情報である。
ステップS213では、クレジット加算情報に係るクレジット加算処理を実行し、当該処理では、当該処理に係るクレジット加算情報で特定されるメダル枚数がクレジットに加算される。特に、メイン基板100では、賭け数に係るクレジット加算処理の終了を以て賭け数がクリアされて零になる。
ステップS215では、計数ボタンが操作されたか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS217に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS203に戻る。
ステップS217では、クレジット計数処理を実行し、当該処理では、現在のクレジットの一部または全部が専用ユニット1000に向けて送信されるとともに、送信されたメダル分だけクレジットが減算される。
より具体的には、計数ボタンが単押しされた場合には、その時点でのクレジットが50以下である場合には、現在のクレジットの全部を専用ユニット1000に向けて転送される一方、その時点でのクレジットが50以上である場合には、50枚のクレジットが専用ユニット1000に向けて転送される。さらに、計数ボタンが長押しされている場合には、一定時間(本実施形態では、1s)経過するごとに、上述した計数ボタンが単押しされた場合と同様の処理が、計数ボタンの長押しが終了するか減算後のクレジットが零になるまで実行される。
このように、本実施形態では、メイン基板100とメダル枚数制御基板300とが相互通信可能に構成されるとともに、メダル枚数制御基板300と専用ユニット1000とが相互通信可能に構成されることで、上述したメダルレスのスロットマシンが実現される。
また、図示は省略するが、メダル枚数制御基板300におけるタイマ割込み処理では、メイン基板100とメダル枚数制御基板300との相互通信、およびメダル枚数制御基板300と専用ユニット1000との相互通信が正常になされているか否かを判定し、これらの相互通信のいずれかに異常がある場合には、エラー解除ボタンが操作されかつ当該操作によって実行される処理によって当該異常が解消されたと判定されるまでメダル枚数制御基板300のメインフローの進行が停止される。なお、当該タイマ割込み処理の実行は、メダル枚数制御基板300に係る初期設定処理の終了を以て許可される。
さらに、当該タイマ割込み処理では、現在のクレジットの値を表示するようにメダル枚数表示LED28を点灯させる制御も実行され、これにより、現在のクレジットの値を遊技者が特定可能になる。
<メダル枚数制御基板に係る初期設定処理について>
次に、図14を用いて、メダル枚数制御基板300に係る初期設定処理であるメダル枚数制御基板初期設定処理の詳細を説明する。
図14は、メダル枚数制御基板初期設定処理のフローチャートである。
図14に示す通り、メダル枚数制御基板初期設定処理における最初のステップS301では、電源投入時にメダル枚数クリアボタンが操作された状態であったか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS305に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS303に進む。
ステップS303では、復帰情報に異常があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS305に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS309に進む。
ここで、復帰情報とは、メダル枚数制御基板300のRAM302に記憶された情報を指す。そして、復帰情報に異常があるか否かの判定とは、メダル枚数制御基板300の電断時に実行される電断処理においてONに設定される電断フラグがONであるか否かの判定と、当該電断処理の際にRAM302のバックアップ領域に退避させたデータのサム値と電源投入後の当該領域におけるサム値とが一致するか否かの判定(いわゆるチェックサム)とで構成され、これらの判定のいずれかに異常がある場合には、復帰情報に異常があるか否かの判定において復帰情報に異常があると判定される。
ステップS305では、クレジットに零が設定されることで、クレジットの値がクリアされる。なお、本実施形態において、当該判定は、クレジットの値に関わらず実行される。
ステップS307では、クレジットの値がクリアされたことを特定可能なクレジットクリアコマンドを送信する。なお、当該制御コマンドは、サブ基板200および専用ユニット1000に対して送信し、メダル枚数制御基板初期設定処理を終了する。
ステップS309では、クレジットを電断前の値に復帰させる。
ステップS311では、メダル枚数制御基板300に係る電断復帰コマンドを送信し、メダル枚数制御基板初期設定処理を終了する。なお、当該制御コマンドは、現在のクレジットの値を特定可能な情報を含むものであって、サブ基板200に対して送信されるものである。
このように、本実施形態では、電源投入時にメダル枚数クリアボタンが操作されている場合にクレジットがクリアされた場合、および電源投入時に復帰情報に異常があってクレジットがクリアされた場合のいずれにおいても、同一の制御コマンド(クレジットクリアコマンド)がサブ基板200や専用ユニット1000に向けて送信される。
また、上述の通り、本実施形態では、ステップS305およびステップS307に係る処理は、メダル枚数制御基板初期設定処理が実行された際のクレジットの値に関わらず実行される。
<遊技機におけるメダル枚数のクリア有無について>
上述の通り、本実施形態では、電源投入時における設定キースイッチ48aの操作状態およびメダル枚数クリアボタンの操作状態に応じて、賭け数およびクレジットのクリアが個別に判断され、クリアが必要な場合には対象のメダル枚数がクリアされる。以下、図15を用いて、その詳細を説明する。
図15は、電源投入時の操作状態に応じたメダル枚数のクリア有無を整理した図である。
図15に示す通り、電源投入時に設定キースイッチ48aがOFFでありかつメダル枚数クリアボタンがOFFである場合には、賭け数およびクレジットの双方がクリアされずに電断時の状態に復帰する。ここで、いずれの操作部においても、ONの状態とは当該操作部が操作された状態を指し、OFFの状態とは当該操作部が操作されていない状態を指す。
電源投入時に設定キースイッチ48aがOFFでありかつメダル枚数クリアボタンがONである場合には、賭け数がクリアされずに電断時の状態に復帰する一方、クレジットがクリアされる。
電源投入時に設定キースイッチ48aがONでありかつメダル枚数クリアボタンがOFFである場合には、設定変更処理の実行に伴って賭け数がクリアされる一方でクレジットがクリアされずに電断時の状態に復帰する。
電源投入時に設定キースイッチ48aがONでありかつメダル枚数クリアボタンがONである場合には、設定変更処理の実行に伴って賭け数がクリアされるとともにクレジットもクリアされる。
なお、メダル枚数制御基板300について、電源投入時に上述した復帰情報に異常がある場合には、メダル枚数クリアボタンがONの場合と同様の扱いとなる。
このように、本実施形態に係る遊技機10では、電源投入時における設定キースイッチ48aがONでありかつメダル枚数クリアボタンがOFFである場合には、設定変更処理の実行に伴って賭け数がクリアされる。さらに、電源投入時における設定キースイッチ48aがOFFでありかつメダル枚数クリアボタンがONである場合には、クレジットがクリアされる。特に、本実施形態に係る遊技機10では、電源投入時における設定キースイッチ48aがONでありかつメダル枚数クリアボタンがOFFである場合には、設定変更処理の実行に伴って賭け数がクリアされる一方、クレジットはクリアされずに電断時の状態に復帰する。
また、電源投入時における設定キースイッチ48aがOFFでありかつメダル枚数クリアボタンがONである場合には、クレジットがクリアされる一方、賭け数はクリアされずに電断時の状態に復帰する。
さらに、電源投入時における設定キースイッチ48aがONでありかつメダル枚数クリアボタンがONである場合には、賭け数およびクレジットの双方がクリアされる。
なお、本実施形態では、賭け数のクリア有無およびクレジットのクリア有無を判断するにあたり、電源投入時における前面扉20の開閉状態を参照していないが、当該開閉状態を参照してもよい。より具体的には、図15で示した賭け数のクリア有無およびクレジットのクリア有無について、電源投入時における設定キースイッチ48aがONでありかつ前面扉20が閉鎖状態である場合には、設定キースイッチ48aをOFFとして扱うとともに、電源投入時におけるメダル枚数クリアボタンがONでありかつ前面扉20が閉鎖状態である場合には、メダル枚数クリアボタンをOFFとして扱ってもよい。
以上説明した通り、本実施形態における遊技機10は、実物のメダルを使用せずに遊技を進行可能なメダルレスのスロットマシンであり、当該スロットマシンでは、従来のスロットマシンが有していたホッパーや補助収納庫等の構造物に替えて、上述のクレジットを管理するメダル枚数制御基板300がメダル枚数制御基板ケース400に収納された状態で設けられている。特に、本実施形態では、メダル枚数制御基板ケース400を、透過性を有するものとし、メダル枚数制御基板300をメダル枚数制御基板ケース400の内部に収納した状態で当該基板を目視可能としている。
ただし、透過性を有するメダル枚数制御基板ケースを遊技機10に対して固定的に設置しただけでは、メダル枚数制御基板の片側の面(例えば、メインCPUが設置されている方の面)しか目視できず、当該制御基板に対する不正行為(例えば、メインCPUが設置されている面の裏側の面に不正な部品を取り付けられる等の行為)を発見し辛い。
これに対し、本実施形態では、メダル枚数制御基板ケース400を奥側側壁90eに対して回転可能に軸支して当該基板ケースに収納されるメダル枚数制御基板300の両面を目視可能としている。以下、当該機能の詳細を説明する。
<メダル枚数制御基板ケースの構造および取付方法について>
まず、図16~図19を用いて、本発明に係るメダル枚数制御基板ケース400の構造および取付方法の詳細を説明する。なお、以降の説明では、特段の説明がない限り、メダル枚数制御基板ケース400は、当該基板ケースがメダル枚数制御基板300を収納した状態を指す。
図16は、メダル枚数制御基板ケース400が設置された状態を示す斜視図である。
図17は、メダル枚数制御基板300が収納された状態のメダル枚数制御基板ケース400の分解図である。
図18は、メダル枚数制御基板ケース400が格納位置と展開位置との間にある状態を示す斜視図である。
図19は、メダル枚数制御基板ケース400が展開位置にある状態を示す斜視図である。
図16および図17に示す通り、遊技機10において、メダル枚数制御基板ケース400は、取付ブラケット510を介して、奥側側壁90eに回転可能に軸支されている。
具体的には、取付ブラケット510が、当該ブラケットの表面から突出しかつZ軸方向に貫通した孔を有する上挿通孔511と、同様の構造を有する下挿通孔512とを有し、当該ブラケットが電源装置91側(図19等を参照)で奥側側壁90eに対してネジ止めされる。さらに、メダル枚数制御基板ケース400が、円周部を先端に有する上挿通部452と、同様に円周部を先端に有する下挿通部453を同一線上に有する。そして、上挿通部452が上挿通孔511に対し、下挿通部453が下挿通孔512に対して、鉛直方向(Z軸方向)上方から挿通されることで、メダル枚数制御基板ケース400が、奥側側壁90eに対して回転可能(軸Z2回り)に軸支される。
これにより、メダル枚数制御基板ケース400は、図5等に示す位置(以下、格納位置)から、図18に示す中途の位置を経由して、図19に示す位置(以下、展開位置)まで回転可能となる。
さらに、本実施形態では、上挿通部452の先端に横孔452aが設けられるとともに、上挿通部452が上挿通孔511に挿通された状態(下挿通部453が下挿通孔512に挿通された状態でもある)で、横孔452aに結束バンド550を通して締めることで、メダル枚数制御基板ケース400が取付ブラケット510に対して抜け止めされる。
なお、本実施形態では、挿通部(上挿通部452、下挿通部453)がメダル枚数制御基板ケース400側に設けられ、挿通孔(上挿通孔511、下挿通孔512)が取付ブラケット510側に設けられているが、メダル枚数制御基板ケース400を、取付ブラケット510を介して、奥側側壁90eに回転可能に軸支するにあたり、当該挿通部を取付ブラケット510側に設けるとともに、当該挿通孔をメダル枚数制御基板ケース400側に設けてもよい。
ここで、格納位置とは、メダル枚数制御基板ケース400が、奥側側壁90eに沿って位置することで当該側壁に最も接近している位置を指し、当該状態では、外枠90の開口面に対して垂直方向から見てメダル枚数制御基板ケース400の表側の面からの反射の影響を受け難くなるため、メダル枚数制御基板300の表側の面に設けられたCPU301を目視し易くなる。
一方、展開位置とは、メダル枚数制御基板ケース400が、電源装置91に対して最も接近する位置を指し、当該位置では、外枠90の開口から見てメダル枚数制御基板ケース400の裏側の面からの反射の影響を受け難くなるため、メダル枚数制御基板300の裏側の面(例えば、CPU301が設けられた表側の位置の裏側)を目視し易くなる。
そのため、本実施形態のように、メダル枚数制御基板ケース400が、格納位置から展開位置まで回転可能に構成することは、当該基板ケースに収納されたメダル枚数制御基板300の表側および裏側の面の双方を確認し易くすることに寄与する。
なお、展開位置では、メダル枚数制御基板ケース400が、電源装置91に最も接近する(電源装置91に当接する)ため、当該状態の期間が続くと、電源装置91の放熱口93からの熱や電源装置91自体からノイズの影響を受けて、メダル枚数制御基板300が故障したり予期せぬ動作を起こしてしまう虞がある。
これに対し、本実施形態では、図16および図17に示す通り、メダル枚数制御基板ケース400を、当該基板ケースの回転軸(軸Z2)から右側側壁90bの方向(X軸方向)に離間した位置で、係止用ブラケット520を介して奥側側壁90eに対して(着脱可能に)係止している。
具体的には、係止用ブラケット520が、持ち手部分を備えた係止用ピン560の先端を把持可能な把持部521を有し、当該ブラケットがX軸方向で見て電源装置91の反対側(図19等を参照)で奥側側壁90eに対してネジ止めされる。さらに、メダル枚数制御基板ケース400が、係止用ピン560の先端部を通すピン通し孔416を有している。そして、把持部521が、メダル枚数制御基板ケース400に設けられたピン通し孔416を通過した係止用ピン560を把持することで、メダル枚数制御基板ケース400を格納位置で奥側側壁90eに対して係止される。特に、係止用ピン560の持ち手部分は、ピン通し孔416の径よりも大きな断面積を有するため、係止用ピン560が把持部521に把持された状態では、メダル枚数制御基板ケース400が外れないようになっている。
これによれば、メダル枚数制御基板ケース400を格納位置から展開位置まで回転可能に構成して当該基板ケースに収納されたメダル枚数制御基板300の表側および裏側の面の双方を確認し易くしつつも、電源装置91の放熱口93からの熱や電源装置91自体からノイズの影響を受けて、メダル枚数制御基板300が故障したり予期せぬ動作を起こしてしまう虞を低減することができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、例えば、係止用ブラケット520に対して弾性変形し得る爪形状の部材を立設し、当該部材で格納位置におけるメダル枚数制御基板ケース400の端部(右側側壁90b側の端部)を把持するようにする手法等、ヒトが手を使って着脱可能な程度の力で係止用ブラケット520に対してメダル枚数制御基板ケース400を係止する方法であれば、その内容は問わない。
よって、遊技機10において、電源ボックス(電源装置91)は、開口を形成する筐体(外枠90)の左右側壁面の一方である第一側壁面(左側側壁90a)に沿って配設され、メダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)は、開口に対向する筐体の奥側壁面(奥側側壁90e)の第一側壁面側に配設された取付ブラケット(取付ブラケット510)に対し、鉛直方向の回転軸(軸Z2)で回転可能に軸支されることで、奥側壁面(奥側側壁90e)に近接する格納位置と展開位置との間で回転可能に構成され、奥側壁面は、メダル枚数制御基板ケースの回転軸から左右側壁面のうちの第一側壁面とは異なる第二側壁面(右側側壁90b)の方向に離間した位置に、格納位置でメダル枚数制御基板ケースを係止する係止手段(係止用ピン560、把持部521)を備える、と換言できる。
図16および図17に示す通り、メダル枚数制御基板300には、メダル枚数制御基板ケース400にメダル枚数制御基板300が収納されかつ奥側側壁90eに対して当該基板ケースが回転可能に軸支された状態において軸Z2から右側側壁90bの方向に離間することとなる位置に、メダル枚数クリアボタン310およびエラー解除ボタン311が設けられている。
特に、メダル枚数制御基板ケース400は、これらのボタンを通過させて収納状態で操作可能とするボタン通し孔411を設けている。具体的には、ボタン通し孔411は、メダル枚数クリアボタン310を通過させて収納状態で当該ボタンを操作可能とするクリアボタン用通し孔411aと、エラー解除ボタン311を通過させて収納状態で当該ボタンを操作可能とする解除ボタン用通し孔411bと、で構成される。そのため、メダル枚数制御基板300がメダル枚数制御基板ケース400に収納された収納状態で、メダル枚数クリアボタン310およびエラー解除ボタン311が操作可能となる。
これによれば、これらの操作部に対する操作時のメダル枚数制御基板ケース400のガタツキの有無または量により、メダル枚数制御基板ケース400が格納位置にあるか否か(メダル枚数制御基板ケース400が格納位置から外れているか否か)を確認させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、メダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)は、操作部(メダル枚数クリアボタン310、エラー解除ボタン311)を操作可能にメダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板300)を収納し、操作部は、メダル枚数制御基板がメダル枚数制御基板ケースに収納された状態で、メダル枚数制御基板ケースの回転軸から第二側壁面(右側側壁90b)の方向に離間した場所に位置する、と換言できる。
特に、本実施形態では、メダル枚数クリアボタン310と、エラー解除ボタン311とが、鉛直方向(Z軸方向)に並んでメダル枚数制御基板300上に配置されている。
これによれば、メダル枚数クリアボタン310に対する操作時と、エラー解除ボタン311に対する操作時とで、メダル枚数制御基板ケース400が格納位置にない場合(メダル枚数制御基板ケース400が格納位置から外れている場合)のメダル枚数制御基板ケース400のガタツキ量を同程度とし、いずれの操作部が操作された場合であってもメダル枚数制御基板ケース400が格納位置にあるか否か確認させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、メダル枚数クリアボタン310と、エラー解除ボタン311とが、本実施形態のようにズレることなく鉛直方向に配置されている必要は必ずしもなく、各操作部のX軸方向の幅の一部がZ軸方向で見て重なる程度のズレであれば許容する。すなわち、後述する「鉛直方向に並んで配設される」とは、当該ズレを許容する表現である。
よって、遊技機10において、操作部は、メダル枚数制御基板に対して第一特定制御を実行させるための第一操作部(メダル枚数クリアボタン310)と、メダル枚数制御基板に対して第二特定制御を実行させるための第二操作部(エラー解除ボタン311)と、で構成され、第一操作部および第二操作部は、鉛直方向に並んでメダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板)に配設されている、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、メダル枚数制御基板ケース400が回転可能に構成されており、展開位置においてメダル枚数制御基板ケース400が電源装置91に当接し、当該場合にメダル枚数クリアボタン310やエラー解除ボタン311が誤って操作されてしまう虞がある。
そのため、図16および図17に示す通り、メダル枚数制御基板ケース400には、メダル枚数クリアボタン310やエラー解除ボタン311を保護する操作カバー420が設けられており、操作カバー420は、図16に示す軸X1回りで回転可能に構成されている。
また、メダル枚数制御基板300をメダル枚数制御基板ケース400に収納するにあたっては、図17に示す通り、まず、ビス350(350a、350b)で、メダル枚数制御基板300の表面(CPU301が取り付けられる側)を覆う第1ケース部材410に、メダル枚数制御基板300を取り付ける。
なお、メダル枚数制御基板300が第1ケース部材410に取り付けられると、第1ケース部材410の凹部417がCPU301の直上にくるように構成されており、これにより、CPU301を目視し易くなるとともに、CPU301に対して不正な部品を取り付けたり、CPU301を別のCPUに取り換える等の不正をし難くすることができる。
その後に、第1ケース部材410の側面に設けられた差し込み部414(414a、414b)を、メダル枚数制御基板300の裏面を覆う第2ケース部材450の受け部451(451a、451b)に差し込むとともに、ビス480で第1ケース部材410と第2ケース部材450とを固定する。この際、カシメ部材470(470a、470b)でカシメ孔415を通して、第1ケース部材410と第2ケース部材450とをかしめる。これにより、カシメ部材470を破壊しなければ、第1ケース部材410と第2ケース部材450とを分離してメダル枚数制御基板を取り出すことができないように構成される。
また、メダル枚数制御基板300には、別基板(メイン基板100やサブ基板200)とハーネス(図示省略)を介して接続するための接続用コネクタ330(330a、330b、330c)が設けられており、メダル枚数制御基板300を第1ケース部材410に取り付ける際には、接続用コネクタ330が接続用コネクタ回避用通し孔412を通って第1ケース部材410の外側に露出するようになっている。
同様に、試験用の信号を出力するために試験用コネクタ340についても、メダル枚数制御基板300を第1ケース部材410に取り付ける際には、試験用コネクタ340が試験用コネクタ回避用通し孔413を通って第1ケース部材410の外側に露出するようになっている。
<メダル枚数制御基板ケースと前面扉の干渉について>
以上の説明では、メダル枚数制御基板ケースが、鉛直方向の回転軸(軸Z2)で回転可能に構成されていることは説明したが、さらに図20を用いて当該機能について保続する。
図20は、メダル枚数制御基板ケース400の回転軌跡と前面扉20の回転軌跡との関係性を示す図である。特に、この図は、遊技機10を係止用ピン560を通るXY平面で切断した断面図である。
図20に示す通り、本実施形態では、格納位置から展開位置に回転するにあたり、展開位置付近で、メダル枚数制御基板ケース400の先端が外枠90の開口面を超える位置(以下、「突出位置」)まで達するように、軸Z2の位置(X軸方向)やメダル枚数制御基板ケース400のX軸方向の長さが定められている。
そのため、突出位置において、メダル枚数制御基板ケース400と、軸Z1回りで回転する前面扉20とが干渉し得るようになっている。
これによれば、メダル枚数制御基板ケース400が展開された状態で維持され難くすることができ、例えば、メダル枚数制御基板ケース400が展開位置で維持され難くなり、電源装置91の放熱口93からの熱や電源装置91自体からノイズの影響を受けて、メダル枚数制御基板300が故障したり予期せぬ動作を起こしてしまう虞を低減することができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、メダル枚数制御基板ケース400の回転方向と、前面扉20の回転方向の関係性は問わない。
よって、遊技機10において、制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)は、開口に対向する筐体の奥側壁面(奥側側壁90e)に配設された取付ブラケット(取付ブラケット510)に対し、鉛直方向の回転軸(軸Z2)で回転可能に軸支され、制御基板ケースが回転する際の軌跡が、前扉(前面扉20)が開閉する際の軌跡と干渉する、と換言できる。
なお、上記制御基板ケースは、メイン基板100やサブ基板200等のメダル枚数制御基板300以外の制御基板を収納するケースであってもよい。
また、上記前扉とは、図3で示す前面扉20に取り付けられた部品(例えば、メニュー選択ボタン基板46、設定変更装置48、スピーカ49等)を含む。
特に、本実施形態では、図20に示す通り、メダル枚数制御基板ケース400の回転方向と前面扉20の回転方向とが同一(いずれも鉛直方向(Z軸方向)上方から見て時計回り)である。
これによれば、メダル枚数制御基板ケース400と前面扉20とが干渉した場合に、メダル枚数制御基板ケース400にかかる力を逃がし易く、当該場合にメダル枚数制御基板ケース400が破損し難くすることができる。
また、このように構成することで、メダル枚数制御基板300を目視し易くすることができる。
よって、遊技機10において、奥側壁面(奥側側壁90e)に近接する格納位置からの制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)の回転方向と、閉鎖状態からの前扉(前面扉20)の回転方向と、が一致する、と換言できる。
さらに、上述した通り、本実施形態では、上挿通部452が上挿通孔511に対し、下挿通部453が下挿通孔512に対して挿通されるとともに、上挿通部452が上挿通孔511に挿通された状態(下挿通部453が下挿通孔512に挿通された状態でもある)で、横孔452aに結束バンド550を通して締めることで、メダル枚数制御基板ケース400が取付ブラケット510に対して抜け止めされる。
これによれば、当該抜け止めされた状態でメダル枚数制御基板ケース400がある程度の遊びを有するため、メダル枚数制御基板ケース400と前面扉20とが干渉した場合に、メダル枚数制御基板ケース400にかかる力を逃がし易く、当該場合にメダル枚数制御基板ケース400が破損し難くすることができる。
特に、本実施形態では、上挿通部452および下挿通部453の二つを有するが、当該効果を奏するにあたっては、メダル枚数制御基板ケース400に遊びを持たせる観点から、本実施形態のように、結束バンド550を用いて抜け止めされる方を一方の挿通部(特に、上挿通部452)とすることが好ましい。
また、上述の通り、メダル枚数制御基板ケース400は、取付ブラケット510に対して回転可能に軸支されるとともに、係止用ブラケット520対して係止され、これらのブラケットが奥側側壁90eに対して取り付けられる構造となっている。すなわち、メダル枚数制御基板ケース400は、これらのブラケットを介して奥側側壁90eに取り付けられている。
そのため、図20の間隙d1で示される通り、上述した格納位置において、メダル枚数制御基板ケース400は、奥側側壁90eに対して離間している。
これによれば、遊技機10(特に、奥側側壁90e)の背面から不正な電波を照射する等のゴト行為からメダル枚数制御基板300を保護することができる。
よって、遊技機10において、メダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)は、格納位置で、奥側壁面(奥側側壁90e)から離間している、と換言できる。
特に、本実施形態では、図17に示す通り、間隙d1において、奥側側壁90eに金属製のスペーサ530を取り付けている。
これによれば、上述したメダル枚数制御基板300の保護効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、スペーサ530は金属であることが好ましいが、樹脂製のものとしてもよい。
よって、遊技機10において、制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)および取付ブラケット(取付ブラケット510)の一方は、他方が有する鉛直方向の挿通孔(上挿通孔511)に対して挿通される挿通部(上挿通部452)を有するとともに、挿通孔に対して挿通部が挿通されることで基板ケースが鉛直方向の回転軸(軸Z2)で回転可能に軸支され、挿通部は、挿通孔に挿通された状態で挿通孔から突出する先端部(上挿通部452の先端側の部分)を有し、先端部は、貫通孔(横孔452a)を有し、挿通孔に対して挿通部が挿通された状態で、貫通孔に結束バンド(結束バンド550)を挿通するとともに、当該結束バンドが拘止されることで、制御基板ケースが取付ブラケットに対して軸支された状態で抜け止めされる、と換言できる。
<本発明に関連する他の機能について>
次に、図21を用いて、上述した本発明に関連する他の機能について、その詳細を説明する。
図21は、メダル枚数制御基板300を収納した状態のメダル枚数制御基板ケース400の正面図(外枠90の開口面の外側であって当該開口面に対して垂直な方向から見た図)である。
図21に示す通り、メダル枚数制御基板ケース400が格納位置にある場合において、メダル枚数制御基板300に設けられた操作部(メダル枚数クリアボタン310、エラー解除ボタン311)は、メダル枚数制御基板ケース400の回転軸である軸Z2から距離d2の場所に位置するとともに、係止用ピン560は、軸Z2から距離d3の場所に位置している。そして、本実施形態では、距離d2が、距離d3よりも短くなるように構成されている。
これによれば、上記操作部を操作したときに生じる軸Z2回りの回転モーメントを抑え、当該操作時に係止用ピン560が外れてしまう状況を発生し難くすることができる。
よって、遊技機10において、メダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板300)がメダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)に収納された状態において、メダル枚数制御基板ケースの回転軸(軸Z2)から操作部(メダル枚数クリアボタン310、エラー解除ボタン311)までの距離(距離d2)は、当該回転軸から係止手段(係止用ピン560)までの距離(距離d3)よりも短い、と換言できる。
ただし、本実施形態では、操作性(例えば、メダル枚数制御基板ケース400が図18で示す場所に位置している場合の操作性)を考慮して、メダル枚数制御基板ケース400の中心線よりも軸Z2からX軸方向に離間した位置に上記操作部を配置している。
また、図21に示す通り、上記操作部をカバーする操作カバー420の回転軸である軸X1は、正面視で軸Z2と直交する。
これによれば、操作カバー420を操作する際に、係止用ピン560が外れてしまう状況を発生し難くすることができる。
よって、遊技機10において、メダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)には、メダル枚数制御基板ケースに対して回転可能に軸支され、メダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板300)をメダル枚数制御基板ケースに収納した状態で操作部(メダル枚数クリアボタン310、エラー解除ボタン311)を覆蓋する操作カバー(操作カバー420)を備え、操作カバーの回転軸(軸X1)と、メダル枚数制御基板ケースの回転軸(軸Z2)とが、正面視で直交する、と換言できる。
さらに、本実施形態では、メダル枚数制御基板300をメダル枚数制御基板ケース400に収納した状態で、メダル枚数制御基板ケース400の中心線よりも軸Z2からX軸方向(格納位置における右側側壁90bの方向)に離間した場所にCPU301が位置するように構成されている。
これによれば、CPU301が、電源装置91の放熱口93からの熱や電源装置91自体からノイズの影響を受け難くすることができる。
よって、遊技機10において、遊技媒体管理用マイコン(CPU301)が、メダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板300)がメダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)に収納された状態で、メダル枚数制御基板ケースの回転軸(軸Z2)から第二側壁面(右側側壁90b)の方向に離間した場所に位置する、と換言できる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態のように、CPU301(特に、CPU301の中心)が、メダル枚数制御基板ケース400の中心線よりも軸Z2からX軸方向に離間した場所に位置することが好ましい。
また、図21に示す通り、本実施形態では、メダル枚数制御基板300がメダル枚数制御基板ケース400に収納された状態において、別基板(メイン基板100やサブ基板200)とハーネス(図示省略)を介して接続するための接続用コネクタ330が、軸Z2(左側側壁90a)側に位置している。
これによれば、メダル枚数制御基板ケース400をZ2軸回りで回転させ易くすることができる。
特に、本実施形態では、接続用コネクタ330を構成する接続用コネクタ330a、接続用コネクタ330b、接続用コネクタ330cが、Z2軸に沿って並んでいる。ここで、接続用コネクタ330a、接続用コネクタ330b、接続用コネクタ330cが並ぶとは、本実施形態のように、これらのコネクタがズレることなく鉛直方向に配置されている必要は必ずしもなく、これらのコネクタのうちの鉛直方向で隣り合う二つのコネクタの関係性(接続用コネクタ330aと接続用コネクタ330bとの関係性、接続用コネクタ330bと接続用コネクタ330cとの関係性)のそれぞれにおいて、当該隣り合う二つのコネクタのX軸方向の幅の一部がZ軸方向で見て重なる程度のズレであれば許容する。
よって、遊技機10において、コネクタ(接続用コネクタ330)は、メダル枚数制御基板(メダル枚数制御基板300)がメダル枚数制御基板ケース(メダル枚数制御基板ケース400)に収納された状態で、メダル枚数制御基板ケースの回転軸(軸Z2)側に位置する、と換言できる。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本発明に係る各報知について、報知が実行され得るとは、当該報知に係る実行条件が充足された場合の少なくとも一部で当該報知が実行されることを指し、当該実行条件が充足された場合の一部で当該報知が実行されないことを含む。
また、本実施形態における確率、割合、頻度の高低や、回数の多少は、各関係性が担保されていれば、値の小さい方が0であってもよいし、値の大きい方が最大値であってもよい。特に、上述した各割合の高低については、現象面が担保されていれば、各割合の高低を実現するための制御は問わない。
また、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
前面側に開口を有する筐体と、
前記筐体の前記開口を開閉可能であって閉鎖状態で前記開口を閉塞する前扉と、
前記筐体に収納され、電子部品が実装された制御基板を収納し透過性を有する制御基板ケースと、
を備え、
前記制御基板ケースは、前記開口に対向する前記筐体の奥側壁面に配設された取付ブラケットに対し、鉛直方向の回転軸で回転可能に軸支され、
前記制御基板ケースが回転する際の軌跡が、前記前扉が開閉する際の軌跡と干渉し、
前記制御基板には、ハーネスを介して別の基板と接続するためのコネクタが配設され、
前記コネクタは、前記制御基板が前記制御基板ケースに収納された状態で、前記制御基板ケースの回転軸側に位置する、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記奥側壁面に近接する格納位置からの前記制御基板ケースの回転方向と、前記閉鎖状態からの前記前扉の回転方向と、が一致する、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記制御基板ケースおよび前記取付ブラケットの一方は、他方が有する鉛直方向の挿通孔に対して挿通される挿通部を有するとともに、前記挿通孔に対して前記挿通部が挿通されることで前記制御基板ケースが鉛直方向の回転軸で回転可能に軸支され、
前記挿通部は、前記挿通孔に挿通された状態で前記挿通孔から突出する先端部を有し、
前記先端部は、貫通孔を有し、
前記挿通孔に対して前記挿通部が挿通された状態で、前記貫通孔に結束バンドを挿通するとともに、当該結束バンドが拘止されることで、前記制御基板ケースが前記取付ブラケットに対して軸支された状態で抜け止めされる、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記制御基板には、前記制御基板に対して特定制御を実行させるために操作される操作部が配設されており、
前記制御基板ケースは、前記操作部を操作可能に前記制御基板を収納し、
前記操作部は、前記制御基板が前記制御基板ケースに収納された状態で、前記制御基板ケースの回転軸から離間した場所に位置する、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記操作部は、前記制御基板に対して第一特定制御を実行させるための第一操作部と、前記制御基板に対して第二特定制御を実行させるための第二操作部と、で構成され、
前記第一操作部および前記第二操作部は、鉛直方向に並んで前記制御基板に配設されている、
ことを特徴とする遊技機。
(a)
前記メダル枚数制御基板が前記メダル枚数制御基板ケースに収納された状態において、前記メダル枚数制御基板ケースの回転軸から前記操作部までの距離は、当該回転軸から前記係止手段までの距離よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
(b)
前記メダル枚数制御基板ケースには、前記メダル枚数制御基板ケースに対して回転可能に軸支され、前記メダル枚数制御基板を前記メダル枚数制御基板ケースに収納した状態で前記操作部を覆蓋する操作カバーを備え、
前記操作カバーの回転軸と、前記メダル枚数制御基板ケースの回転軸とが、正面視で直交する、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 獲得枚数表示LED
25c 指示表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
25g 有利モード表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
27a 停止可能表示LED
28 メダル枚数表示LED
32 精算ボタン
33 メダル計数ボタン
34 ドア錠
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
50 メダル枚数表示LED基板
51 メダル計数ボタン基板
51a メダル計数ボタンセンサ
53 操作基板カバー
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
81 メダル枚数クリアボタン
82 エラー解除ボタン
90 外枠
90a 左側側壁
90b 右側側壁
90c 天板
90d 底板
90e 奥側側壁
91 電源装置
92 電源スイッチ
95 板金
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201、301 CPU
102、202、302 RAM
103、203、303 ROM
104 乱数回路
100 メイン基板
110 遊技進行管理部
111 内部抽選部
112 リール制御部
113 入賞判定部
114 メダル管理部
115 状態表示LED制御部
120 状態管理部
121 設定変更管理部
122 遊技状態管理部
124 遊技モード管理部
125 メインエラー管理部
130 メイン通信部
131 制御コマンド送受信部
132 外部信号送信部
200 サブ基板
204 乱数回路
210 サブ通信部
211 制御コマンド受信部
220 演出管理部
221 演出制御部
222 演出表示制御部
223 音声制御部
224 装飾LED制御部
300 メダル枚数制御基板
304 制御コマンド送受信部
305 クレジット管理部
306 メダルエラー管理部
300 メダル枚数制御基板
310 メダル枚数クリアボタン
311 エラー解除ボタン
330(330a、330b、330c) 接続用コネクタ
340 試験用コネクタ
400 メダル枚数制御基板ケース
410 第1ケース部材
411(411a、411b) ボタン通し孔
412 接続用コネクタ回避用通し孔
413 試験用コネクタ回避用通し孔
414(414a、414b) 差し込み部
415 カシメ孔
416 ピン通し孔
417 凹部
420 操作カバー
450 第2ケース部材
451(451a、451b) 受け部
452 上挿通部
452a 横孔
453 下挿通部
470(470a、470b) カシメ部材
510 取付ブラケット
511 上挿通孔
512 下挿通孔
520 係止用ブラケット
521 把持部
530 スペーサ
550 結束バンド
560 係止用ピン
1000 専用ユニット
L1~L5 ライン
Z1 軸
Z2 軸
X1 軸

Claims (2)

  1. 前面側に開口を有する筐体と、
    前記筐体の前記開口を開閉可能であって閉鎖状態で前記開口を閉塞する前扉と、
    前記筐体に収納され、電子部品が実装された制御基板を収納し透過性を有する制御基板ケースと、
    を備え、
    前記制御基板ケースは、前記開口に対向する前記筐体の奥側壁面に配設された取付ブラケットに対し、鉛直方向の回転軸で回転可能に軸支されることで、前記奥側壁面に近接する格納位置と展開位置との間で回転可能に構成され、
    前記格納位置からの前記制御基板ケースの回転方向と、前記閉鎖状態からの前記前扉の回転方向と、が一致し、
    前記制御基板ケースが前記展開位置にありかつ前記前扉が開放されている状態から前記前扉が閉鎖される際に、前記前扉が当該制御基板ケースの前記開口側の端部に干渉し、
    前記制御基板には、ハーネスを介して別の基板と接続するためのコネクタが配設され、
    前記コネクタは、前記制御基板が前記制御基板ケースに収納された状態で、前記制御基板ケースの回転軸側に位置する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項に記載の遊技機であって、
    前記制御基板ケースおよび前記取付ブラケットの一方は、他方が有する鉛直方向の挿通孔に対して挿通される挿通部を有するとともに、前記挿通孔に対して前記挿通部が挿通されることで前記制御基板ケースが鉛直方向の回転軸で回転可能に軸支され、
    前記挿通部は、前記挿通孔に挿通された状態で前記挿通孔から突出する先端部を有し、
    前記先端部は、貫通孔を有し、
    前記挿通孔に対して前記挿通部が挿通された状態で、前記貫通孔に結束バンドを挿通するとともに、当該結束バンドが拘止されることで、前記制御基板ケースが前記取付ブラケットに対して軸支された状態で抜け止めされる、
    ことを特徴とする遊技機。
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