JP7456543B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流を抑制しながら系統の周波数又は電圧を安定化する。【解決手段】入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記インバータを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記インバータから出力される皮相電流が制限値以下となるように、前記インバータから出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流を他方の電流よりも優先的に制限する、電力変換装置。【選択図】図6

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
電圧制御型の仮想同期発電機制御を適用した電力変換器は、系統擾乱や過負荷時に変換器過電流で停止する恐れがあり、これを抑制し運転継続するための制御手法が求められている。仮想同期発電機制御には大別して電圧制御型と電流制御型があり、電流制御型の場合には電流指令値を制限して任意の電流に制御する方法が存在する。しかし、電圧制御型の場合、電圧指令値を抑制する方法では、電流を任意の値に制御できないため、系統インピーダンス等の条件次第では、過電流となる可能性がある。そこで、通常動作時は電圧制御型の仮想同期発電機制御を行い、出力過電流発生時には電流制御により過電流を抑制する電力変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-141704号公報
インバータ制御により系統の周波数及び電圧を安定化させるための機能として、周波数の安定化のためには有効電流を出力し、電圧の安定化のためには無効電流を出力する機能がある。系統の周波数擾乱が大きい場合、できる限り有効電流を出力することが望ましく、系統の電圧擾乱が大きい場合、できる限り無効電流を出力することが望ましい。
しかしながら、有効電流出力と無効電流出力が一律に同じ比率で制限されると、周波数の安定化と電圧の安定化の双方に影響が及ぶ。そのため、例えば、系統の周波数が安定していても、有効電流が制限され、系統の電圧が安定していても、無効電流が制限される。
本開示は、過電流を抑制しながら系統の周波数又は電圧を安定化できる電力変換装置を提供する。
本開示の電力変換装置は、
入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記インバータを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記インバータから出力される皮相電流が制限値以下となるように、前記インバータから出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流のゲインと他方の電流のゲインを異ならせることで一方の電流を他方の電流よりも優先的に制限する。
本開示の電力変換装置は、
前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の振幅が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流を前記無効電流よりも優先的に制限してもよい。
本開示の電力変換装置は、
入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記インバータを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記インバータから出力される皮相電流が制限値以下となるように、前記インバータから出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流を他方の電流よりも大きなゲインで減少させる。
本開示によれば、過電流を抑制しながら系統の周波数又は電圧を安定化できる。
電力変換装置の一構成例を示す図である。 第1実施形態の電力変換装置におけるインバータ及び制御装置の各構成例を示す図である。 電流指令制限部の一例を示す機能ブロック図である。 皮相電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。 皮相電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。 有効電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。 有効電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。 無効電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。 無効電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。 モード選択部の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態の電力変換装置におけるインバータ及び制御装置の各構成例を示す図である。 制御装置内の周波数制御部の一例を示す機能ブロック図である。 制御装置内の電圧振幅制御部の一例を示す機能ブロック図である。 制御装置内の瞬時電圧指令部の一例を示す機能ブロック図である。 制御装置内の瞬時電流指令部の一例を示す機能ブロック図である。 制御装置内の瞬時電流制御部の一例を示す機能ブロック図である。
以下、実施形態について説明する。
<電力変換装置の全体概略構成>
図1は、電力変換装置の一構成例を示す図である。図1に示す電力変換装置2は、電力系統1に連系する。電力系統1は、配電線10を介して発電所で発電された交流電力を需要家の設備に供給する電力系統である。
電力変換装置2は、電力系統1との間で電力を入出力する装置である。電力変換装置2は、電力系統1との間で電力を入出力するインバータ5と、インバータ5をGFL(Grid Following)インバータ又はGFM(Grid Forming)インバータとして動作させる制御装置20とを備える。
インバータ5は、入力される直流電力を交流電力に変換する機器である。インバータ5は、例えば、太陽光などの再生可能エネルギーから発電された直流電力を交流電力に変換し、電力系統1と連系して運転するインバータ連系電源(IBR:Inverter Based Resources)である。インバータ5は、電力変換部6、フィルタ3及びスイッチ4を備える。
電力変換部6は、制御装置20から供給されるパルス幅変調信号(PWMパルス信号VPWM)に従って、入力される直流電力Pin(例えば、再生可能エネルギーから発電された直流電力)を交流電力に変換する。電力変換部6は、PWMパルス信号VPWMに従って、交流電圧相当の電圧vPWMを出力する。電力変換部6は、フィルタ3及びスイッチ4を介して電力系統1に接続される。
フィルタ3は、電力変換部6と電力系統1との間で流れる電流の高調波成分を除去する。フィルタ3には、電力変換部6から出力される交流の電流iが入力される。フィルタ3は、電流iから高調波成分が除去された出力電流ioutを電力系統1に出力する。
フィルタ3は、例えば、リアクトルL1、リアクトルL2及びコンデンサCを含むLCLフィルタである。リアクトルL1及びリアクトルL2は、互いに直列に接続されている。リアクトルL1は、電力変換部6の出力側に接続され、リアクトルL2は、電力系統1側に接続されている。
コンデンサCの一端は、リアクトルL1とリアクトルL2との間に接続されている。コンデンサCの他端は、三相の中性点に接続されている(図示せず)。なお、コンデンサCの他端は、接地されてもよい。また、このようなY結線(スター結線)でなく、Δ結線(デルタ結線)としてもよい。
電力変換部6とコンデンサCとの間にリアクトルL1が存在するので、電力変換部6の出力電圧とコンデンサCの電圧との差電圧がリアクトルL1に生じる。この差電圧とリアクトルL1のインピーダンスから、リアクトルL1に流れる電流iが決まる。その性質を使って、制御装置20は、電力変換部6から出力される電圧vPWMを制御することで、電流iを制御できる。
スイッチ4は、電力系統1と電力変換部6との間に接続されている。スイッチ4は、連系開閉器と呼ばれることがある。
電力系統1が通常の状態の場合、スイッチ4は、オンであり、インバータ5は、電力系統1と電力をやり取りできる。電力系統1に故障等の異常が発生した場合、スイッチ4は、オンからオフに切り替わり、インバータ5は、電力系統1と切り離される。スイッチ4のオン又はオフは、例えば、制御装置20により制御される。
具体的には、インバータ5は、配電線10に接続されるノードNにおける出力電圧voutの周波数fout、または有効電力Poutおよび無効電力Qoutの出力に応じて電圧vPWMを制御することによって、電力系統1に対して有効電力Poutを出力する装置である。なお、有効電力Poutは、正の場合がインバータ5から電力系統1へ出力される有効電力であり、負の場合が電力系統1からインバータ5に入力される有効電力である。
制御装置20の機能は、メモリに記憶されたプログラムによって、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが動作することにより実現される。制御装置20の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよい。また、オペアンプなどを用いたアナログ回路により実現される場合がある。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態の電力変換装置におけるインバータ及び制御装置の各構成例を示す図である。図2は、インバータ5の回路構成と、制御装置20Aの機能ブロックを示している。第1実施形態の電力変換装置2Aは、上記の電力変換装置2の一例である。電力変換装置2Aは、インバータ5及び制御装置20Aを備える。制御装置20Aは、電流制御方式でインバータ5を制御する。
インバータ5は、電力変換部6、フィルタ3及びスイッチ4を備える。電力変換部6は、コンデンサ7及びインバータ回路8を有する。
コンデンサ7は、太陽光などの再生可能エネルギーを利用して発電する発電装置などの外部装置から入力される直流電圧を平滑化し、入力されるエネルギーを蓄積する。直流電圧vdcは、コンデンサ7の電圧(コンデンサ電圧)に相当する。
インバータ回路8は、発電装置などの外部装置から入力される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路である。インバータ回路8は、コンデンサ7により平滑化された直流電圧vdcを交流の電圧vPWMに変換して出力する。
制御装置20Aは、インバータ5を電流制御方式で制御する。制御装置20Aは、有効電力指令部41、有効電力制御部42、無効電力指令部43、無効電力制御部44、電流指令制限部40、逆dq変換部27、瞬時電流制御部28、加算器29及びPWMパルス生成部30を備える。
有効電力指令部41は、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力の指令値である有効電力指令値Prefを生成する。有効電力指令部41は、例えば、有効電力設定値Pset、周波数計測値fout及び定格周波数設定値fn,refに基づいて、有効電力指令値Prefを算出して出力する。
有効電力設定値Psetは、有効電力Poutの基準値であり、人により設定される値である。コンデンサ7に電気的に接続される直流側の発電装置が太陽電池の場合、有効電力設定値Psetは、太陽電池が発電可能な有効電力以下の値に設定される。有効電力設定値Psetは、太陽電池の発電量を最大化できる最大電力点を自動で求める制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking(最大電力点追従))によって自動で設定されてもよい。直流側に蓄電池を備える場合、蓄電池の充電又は放電時の有効電力設定値Psetは、蓄電池の充電状態(SOC:State of Charge)により設定されてもよい。周波数計測値foutは、インバータ5から電力系統1に実際に出力される出力電圧voutの周波数の計測値である。周波数計測値foutは、フィルタ3と電力系統1との間のノードNにおける計測値である。定格周波数設定値fn,refは、電力系統1の定格周波数の設定値である。定格周波数設定値fn,refは、例えば日本国内においては、東日本では50Hzを、西日本では60Hzを採用する。
有効電力制御部42は、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力Poutを制御する。有効電力制御部42は、有効電力指令値Prefに、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力Poutを近づける瞬時電力制御を行う。有効電力制御部42は、例えば、有効電力Poutを瞬時有効電力としてサンプリングし、そのサンプリング値である有効電力計測値Poutが有効電力指令値Prefに一致するようにフィードバック制御するPI制御を行う。PI制御において、Pは比例制御、Iは積分制御を表す。有効電力計測値Poutは、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力Poutの計測値である。
有効電力制御部42は、有効電力指令値Pref及び有効電力計測値Poutに基づいて、有効電力計測値Poutが有効電力指令値Prefに近づくようにd軸電流指令値id,refを生成する。d軸電流指令値id,refは、インバータ5から電力系統1に出力される有効電流の指令値である。d軸電流指令値id,refは、第1電流指令値の一例であり、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力に寄与する。
無効電力指令部43は、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力の指令値である無効電力指令値Qrefを生成する。無効電力指令部43は、例えば、無効電力設定値Qset及び出力電圧振幅指令値Vout,refに基づいて、無効電力指令値Qrefを算出して出力する。
無効電力設定値Qsetは、無効電力Qoutの基準値であり、人により設定される値である。太陽光インバータで力率一定制御を行う場合、無効電力設定値Qsetは、人によって設定される力率の値と現在出力している有効電力計測値Poutの値とに基づいて算出された、出力すべき無効電力の値に設定されてもよい。出力電圧振幅指令値Vout,refは、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの振幅の指令値である。
無効電力制御部44は、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力Qoutを制御する。無効電力制御部44は、無効電力指令値Qrefに、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力Qoutを近づける瞬時電力制御を行う。無効電力制御部44は、例えば、無効電力Qoutを瞬時有効電力としてサンプリングし、そのサンプリング値である無効電力計測値Qoutが無効電力指令値Qrefに一致するようにフィードバック制御するPI制御を行う。無効電力計測値Qoutは、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力Qoutの計測値である。
無効電力制御部44は、無効電力指令値Qref及び無効電力計測値Qoutに基づいて、無効電力計測値Qoutが無効電力指令値Qrefに近づくようにq軸電流指令値iq,refを生成する。q軸電流指令値iq,refは、インバータ5から電力系統1に出力される無効電流の指令値である。q軸電流指令値iq,refは、第2電流指令値の一例であり、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力に寄与する。
電流指令制限部40は、電力系統1に流れる過電流を抑制するため、d軸電流指令値id,refを制限したd軸電流指令値id,ref,LIMを生成し、かつ、q軸電流指令値iq,refを制限したq軸電流指令値iq,ref,LIMを生成する。電流指令制限部40の詳細は、後述する。
逆dq変換部27は、二軸の電流指令値(d軸電流指令値id,ref,LIM及びq軸電流指令値iq,ref,LIM)を三相の出力電流指令値irefに逆dq変換して出力する。出力電流指令値irefは、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iの三相の指令値である。
瞬時電流制御部28は、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iを制御する。瞬時電流制御部28は、出力電流指令値irefに、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iを近づける瞬時電流制御を行う。瞬時電流制御部28は、例えば、電流iを瞬時電流としてサンプリングし、そのサンプリング値である電流計測値iが出力電流指令値irefに一致するようにフィードバック制御を行うACR(Automatic Current Regulator)として構成することができる。電流計測値iは、インバータ回路8からフィルタ3のリアクトルL1に流れる三相の瞬時電流の計測値である。
瞬時電流制御部28は、出力電流指令値iref及び電流計測値iに基づいて、電流計測値iが出力電流指令値irefに近づくように出力電圧補正値vL,refを生成する。出力電圧補正値vL,refは、インバータ5から電力系統1に出力される三相の出力電圧の計測値である出力電圧計測値voutを補正するために出力電圧計測値voutに加算器29により加算される。
加算器29は、出力電圧計測値voutに出力電圧補正値vL,refを加算した値を、PWM指令値vPWM,refとして出力する。
PWMパルス生成部30は、PWM指令値vPWM,refを三角波等のキャリア信号と比較して、PWMパルスを含むPWMパルス信号VPWMを生成する。なお、パルス幅変調方式は、三角波比較変調方式に限定されるものではなく、一般的に用いられるパルス幅変調方式が利用可能である。また、インバータ回路8の構成により、必要な数のPWMパルスを生成する必要があることはいうまでもない。
図3は、電流指令制限部の一例を示す機能ブロック図である。電流指令制限部40は、電力系統1に流れる過電流を抑制するため、インバータ5の運転中に切り替え可能な複数の電流制限モード(皮相電流制限モード、有効電流制限モード及び無効電流制限モード)を備える。電流指令制限部40は、手動又は自動で電流制限モードを切り替える。例えば、電流指令制限部40は、基本的には皮相電流制限モードで運転し、出力電圧voutの振幅変動が基準を超えたことを検出した場合、有効電流制限モードで運転し、出力電圧voutの周波数変動が基準を超えたことを検出した場合、無効電流制限モードで運転する。
電流指令制限部40は、皮相電流制限部51、有効電流制限部52、無効電流制限部53及びモード選択部54を有する。
皮相電流制限部51は、皮相電流制限モードでの運転中に設定されるdq軸電流指令制限値(d軸電流指令制限値id,LIM,1及びq軸電流指令制限値iq,LIM,1)を生成する。d軸電流指令制限値id,LIM,1は、d軸電流指令値id,refを皮相電流制限モードにおいて制限する値である。q軸電流指令制限値iq,LIM,1は、q軸電流指令値iq,refを皮相電流制限モードにおいて制限する値である。
図4は、皮相電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。皮相電流制限部51は、皮相電流指令値is,refが制限値ILIM,set以下となるように、d軸電流指令値id,refとq軸電流指令値iq,refを同じ比率で制限する。制限値ILIM,setは、インバータ5の運用定格以上でインバータ5のハードウェア定格以下に設定される。
皮相電流指令値is,refは、
s,ref=√((id,ref+(iq,ref
という関係式が成立する。
皮相電流制限部51は、制限前のdq軸電流指令値(d軸電流指令値id,ref及びq軸電流指令値iq,ref)を用いて、制限前の皮相電流指令値is,refを算出する。皮相電流制限部51は、制限値ILIM,setを制限前の皮相電流指令値is,refで除算することで、電流指令抑制ゲインKを算出する。皮相電流制限部51は、制限前のd軸電流指令値id,refに電流指令抑制ゲインKを乗ずることにより、d軸電流指令制限値id,LIM,1を算出する。皮相電流制限部51は、制限前のq軸電流指令値iq,refに電流指令抑制ゲインKを乗ずることにより、q軸電流指令制限値iq,LIM,1を算出する。これにより、制限前の皮相電流指令値is,refは、電流指令値のベクトルの大きさが半径(制限値ILIM,set)の円内に抑制された皮相電流指令値is,ref,LIMに制限されるので、過電流が抑制される。
このように、制御装置20Aは、皮相電流が制限値以下となるように、有効電流と無効電流を同じゲインで減少させる。
図5は、皮相電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。皮相電流制限部51は、乗算部51a,51b、加算部51c、演算部51d、除算部51e、制限部51f及び乗算部51g,51hを含む。
乗算部51a,51b、加算部51c及び演算部51dは、d軸電流指令値id,refとq軸電流指令値iq,ref)とをベクトル合成した皮相電流指令値is,refを算出する。除算部51eは、所定の制限値ILIM,setを制限前の皮相電流指令値is,refで除算することで、電流指令抑制ゲインKを算出する。制限部51fは、0以上1以下となるように制限した電流指令抑制ゲインKを乗算部51g及び乗算部51hに出力する。乗算部51gは、制限前のd軸電流指令値id,refに電流指令抑制ゲインKを乗じた値を、d軸電流指令制限値Id,LIM,1として出力する。乗算部51hは、制限前のq軸電流指令値iq,refに電流指令抑制ゲインKを乗じた値を、q軸電流指令制限値Iq,LIM,1として出力する。
図6は、有効電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。有効電流制限部52は、皮相電流指令値is,refが制限値iLIM,set以下となるように、d軸電流指令値id,refをq軸電流指令値iq,refよりも優先的に制限する。q軸電流指令値iq,refは制限値iLIM,setよりも小さいので、有効電流制限部52は、q軸電流指令値iq,refを制限しない。有効電流制限部52は、制限値ILIM,setをq軸電流指令制限値Iq,LIM,2として出力する。有効電流制限部52は、皮相電流指令値is,refが制限値ILIM,set以下となるd軸電流指令制限値Id,LIM,2(d軸電流指令値id,ref,LIM)を算出する。これにより、制限前の皮相電流指令値is,refは、電流指令値のベクトルの大きさが半径(制限値ILIM,set)の円内に抑制された皮相電流指令値is,ref,LIMに制限されるので、過電流が抑制される。
このように、制御装置20Aは、皮相電流が制限値以下となるように、有効電流を無効電流よりも大きなゲインで減少させる。これにより、有効電流に寄与するd軸電流指令値が優先的に制限されるので、電圧の安定化のための無効電流に寄与するq軸電流指令値は、d軸電流指令値よりも大きく設定される。
図7は、有効電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。有効電流制限部52は、乗算部52a,52b、加算部52c、演算部52d及び制限部52fを含む。
制限部52fは、下限値(-ILIM,set)以上で上限値(+ILIM,set)以下となるように制限したq軸電流指令値iq,refを出力する。乗算部52a,52b、加算部52c及び演算部52dは、皮相電流指令値is,refが制限値ILIM,setとなるd軸電流指令制限値Id,LIM,2(d軸電流指令値id,ref,LIM)を算出する。有効電流制限部52は、制限値ILIM,setをq軸電流指令制限値Iq,LIM,2として出力する。
図8は、無効電流制限モードによる電流指令制限を説明するためのベクトル図である。無効電流制限部53は、皮相電流指令値is,refが制限値iLIM,set以下となるように、q軸電流指令値iq,refをd軸電流指令値id,refよりも優先的に制限する。d軸電流指令値id,refは制限値iLIM,setよりも小さいので、無効電流制限部53は、d軸電流指令値id,refを制限しない。無効電流制限部53は、制限値ILIM,setをd軸電流指令制限値Iq,LIM,3として出力する。無効電流制限部53は、皮相電流指令値is,refが制限値ILIM,set以下となるq軸電流指令制限値Iq,LIM,3(q軸電流指令値iq,ref,LIM)を算出する。これにより、制限前の皮相電流指令値is,refは、電流指令値のベクトルの大きさが半径(制限値ILIM,set)の円内に抑制された皮相電流指令値is,ref,LIMに制限されるので、過電流が抑制される。
このように、制御装置20Aは、皮相電流が制限値以下となるように、無効電流を有効電流よりも大きなゲインで減少させる。これにより、無効電流に寄与するq軸電流指令値が優先的に制限されるので、周波数の安定化のための有効電流に寄与するd軸電流指令値は、q軸電流指令値よりも大きく設定される。
図9は、無効電流制限部の一例を示す機能ブロック図である。無効電流制限部53は、乗算部53a,53b、加算部53c、演算部53d及び制限部53fを含む。
制限部53fは、下限値(-ILIM,set)以上で上限値(+ILIM,set)以下となるように制限したd軸電流指令値id,refを出力する。乗算部53a,53b、加算部53c及び演算部53dは、皮相電流指令値is,refが制限値ILIM,setとなるq軸電流指令制限値Iq,LIM,3(q軸電流指令値iq,ref,LIM)を算出する。無効電流制限部53は、制限値ILIM,setをd軸電流指令制限値Id,LIM,3として出力する。
図10は、モード選択部の一例を示す機能ブロック図である。図10に示すモード選択部54は、図3に示すモード選択部54の一構成例である。モード選択部54は、手動又は自動で電流制限モード(皮相電流制限モード、有効電流制限モード及び無効電流制限モード)を切り替える。
モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていないと検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていないと検出されている場合、皮相電流制限モードを選択する。この場合、モード選択部54は、d軸電流指令制限値Id,LIM,1をd軸電流制限値Id,LIMとして出力し、かつ、q軸電流指令制限値Iq,LIM,1をq軸電流制限値Iq,LIMとして出力する。これにより、皮相電流が制限値以下となるように、有効電流と無効電流は同じゲインで減少するので、過電流を抑制できる。
モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていないと検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていると検出されている場合、無効電流制限モードを選択する。この場合、モード選択部54は、d軸電流指令制限値Id,LIM,3をd軸電流制限値Id,LIMとして出力し、かつ、q軸電流指令制限値Iq,LIM,3をq軸電流制限値Iq,LIMとして出力する。これにより、皮相電流が制限値以下となるように、無効電流は有効電流よりも大きなゲインで減少するので、過電流を抑制しながら電力系統1の周波数を有効電流の出力により安定化できる。
モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていると検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていないと検出されている場合、有効電流制限モードを選択する。この場合、モード選択部54は、d軸電流指令制限値Id,LIM,2をd軸電流制限値Id,LIMとして出力し、かつ、q軸電流指令制限値Iq,LIM,2をq軸電流制限値Iq,LIMとして出力する。これにより、皮相電流が制限値以下となるように、有効電流は無効電流よりも大きなゲインで減少するので、過電流を抑制しながら電力系統1の電圧を無効電流の出力により安定化できる。
モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていると検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていると検出されている場合、有効電流制限モード又は無効電流制限モードを選択する。
モード選択部54は、制御装置20の外部からの信号に従って、有効電流と無効電流のうちどちらを優先的に制限するのか選択する。モード選択部54は、当該信号が電力系統1の電圧安定化を優先させる信号の場合、有効電流を無効電流よりも優先的に制限するため、図10に示す上表に基づいて、電流制限モードを選択する。この場合、モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていると検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていると検出されている場合、有効電流制限モードを選択する。一方、モード選択部54は、当該信号が電力系統1の周波数安定化を優先させる信号の場合、無効電流を有効電流よりも優先的に制限するため、図10に示す下表に基づいて、電流制限モードを選択する。この場合、モード選択部54は、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れていると検出され、かつ、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れていると検出されている場合、無効電流制限モードを選択する。
モード選択部54は、例えば、インバータ5からの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れた場合、インバータ5からの出力電圧の振幅が乱れたと判定してもよく、この場合、電力系統1の電圧擾乱が発生したと判定してもよい。電圧擾乱の発生の判定方法は、これに限られない。
モード選択部54は、例えば、インバータ5からの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れた場合、インバータ5からの出力電圧の周波数が乱れたと判定してもよく、この場合、電力系統1の周波数擾乱が発生したと判定してもよい。周波数擾乱の発生の判定方法は、これに限られない。
図3において、電流指令制限部40は、モード選択部54により選定されたd軸電流制限値Id,LIMの絶対値を算出し、当該絶対値に正の符号を付した値をd軸上限値とし、当該絶対値に負の符号を付した値をd軸下限値とする。電流指令制限部40は、d軸電流指令値id,refをd軸下限値以上d軸上限値以下に制限し、制限後の値をd軸電流指令値id,ref,LIMとして出力する。同様に、電流指令制限部40は、モード選択部54により選定されたq軸電流制限値Iq,LIMの絶対値を算出し、当該絶対値に正の符号を付した値をq軸上限値とし、当該絶対値に負の符号を付した値をq軸下限値とする。電流指令制限部40は、q軸電流指令値iq,refをq軸下限値以上q軸上限値以下に制限し、制限後の値をq軸電流指令値iq,ref,LIMとして出力する。
したがって、第1実施形態によれば、制御装置20Aは、インバータ5から出力される皮相電流が制限値以下となるように、インバータ5から出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流を他方の電流よりも優先的に制限する電流指令制限部40を有する。これにより、過電流を抑制しながら電力系統1の周波数又は電圧を安定化できる。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態の電力変換装置におけるインバータ及び制御装置の各構成例を示す図である。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。図11は、インバータ5の回路構成と、制御装置20Bの機能ブロックを示している。第2実施形態の電力変換装置2Bは、上記の電力変換装置2の一例である。電力変換装置2Bは、インバータ5及び制御装置20Bを備える。
制御装置20Bは、電圧制御方式でインバータ5を制御する。制御装置20Bは、周波数制御部22、電圧振幅制御部23、瞬時電圧指令部31,dq変換部21、瞬時電流指令部25、逆dq変換部27、瞬時電流制御部28、加算器29及びPWMパルス生成部30を備える。
[周波数制御部]
周波数制御部22は、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの周波数を制御する。周波数制御部22は、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの周波数に、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの周波数を近づける周波数制御、すなわち周波数同期制御を行う。周波数制御部22は、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの周波数の指令値である周波数指令値frefと、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの位相の指令値である位相指令値θrefとを導出する。
周波数制御部22は、例えば、有効電力指令値Pref、有効電力計測値Pout、周波数計測値fout及び定格周波数設定値fn,refに基づいて、周波数指令値fref及び位相指令値θrefを算出して出力する。
有効電力指令値Prefは、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力の指令値である。有効電力計測値Poutは、インバータ5から電力系統1に実際に出力される有効電力の計測値である。有効電力計測値Poutは、フィルタ3と電力系統1との間のノードNにおける計測値である。
周波数計測値foutは、インバータ5から電力系統1に実際に出力される出力電圧voutの周波数の計測値である。周波数計測値foutは、フィルタ3と電力系統1との間のノードNにおける計測値である。
定格周波数設定値fn,refは、電力系統1の定格周波数の設定値である。定格周波数設定値fn,refは、例えば日本国内においては、東日本では50Hzを、西日本では60Hzを採用する。
図12は、制御装置内の周波数制御部の一例を示す機能ブロック図である。図12に示す周波数制御部22は、GFM制御のうち周波数制御を行う部分である。周波数制御部22は、加算器22a,22b,22f,22i,22k、乗算器22c,22e,22g,22h,22j,22l及び積分器22d,22nを有する。
以下の説明では、インバータ5が仮想同期発電機として動作するときの単位慣性定数をHとし、単位制動定数をDとする。
加算器22aは、有効電力指令値Prefから有効電力計測値Poutを減じた値(Pref-Pout)を、加算器22bに出力する。
加算器22bは、加算器22aからの入力値(Pref-Pout)から加算器22kからの入力を減じた値を、乗算器22cに出力する。
乗算器22cは、加算器22bからの入力値に1/(2H)を乗じた値を、積分器22dに出力する(Hは単位慣性定数)。
積分器22dは、乗算器22cからの入力値を積分した結果を、乗算器22lに出力する。
乗算器22eは、出力電圧voutの周波数計測値foutをインバータ5の定格周波数設定値fで除した値を、加算器22fに出力する。乗算器22eの出力値は、出力電圧voutの周波数計測値foutを定格周波数設定値fで単位化した値である。
加算器22fは、積分器22dからの入力値から乗算器22eからの入力値を減じた値を、乗算器22gに出力する。
乗算器22gは、加算器22fからの入力値に単位制動定数Dを乗じた値を、加算器22kに出力する。
乗算器22hは、電力系統1の定格周波数設定値fn,refをインバータ5の定格周波数設定値fで除した値を、加算器22iに出力する。乗算器22hの出力値は、電力系統1の定格周波数設定値fn,refを定格周波数設定値fで単位化した値である。
加算器22iは、積分器22dからの入力値から乗算器22hからの入力値を減じた値を、乗算器22jに出力する。
乗算器22jは、加算器22iからの入力値に利得KGOVを乗じた値を、加算器22kに出力する。利得KGOVは、回転体の回転速度を電力系統1の定格周波数設定値fn,refに保つよう調整するためのパラメータの一つである高速ガバナゲインである。
加算器22kは、乗算器22gからの入力値と乗算器22jからの入力値とを加算した値を、加算器22bに出力する。
乗算器22lは、積分器22dからの入力値にインバータ5の定格周波数設定値fを乗じた値を出力する。乗算器22lの出力値は、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの周波数が制御されるように、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの周波数を制御するための周波数指令値frefに相当する。
積分器22nは、乗算器22lからの入力値に2πを乗じた値を積分する演算を実行する。この演算によって、積分器22nは、位相指令値θrefを出力する。
[電圧振幅制御部]
図11において、電圧振幅制御部23は、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの振幅を制御する。ここで、vPWMの振幅とは、vPWMに含まれる基本波近傍の成分(パルス幅変調に用いた変調波に由来する成分を除く成分)により構成される波形の振幅を指す。電圧振幅制御部23は、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの振幅に、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの振幅を近づける電圧振幅制御を行う。電圧振幅制御部23は、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの振幅の指令値である振幅指令値Vrefを導出する。
電圧振幅制御部23は、例えば、無効電力指令値Qref、無効電力計測値Qout及び出力電圧振幅指令値Vout,refに基づいて、振幅指令値Vrefを算出して出力する。
無効電力指令値Qrefは、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力の指令値である。無効電力計測値Qoutは、インバータ5から電力系統1に実際に出力される無効電力の計測値である。無効電力計測値Qoutは、フィルタ3と電力系統1との間のノードNにおける計測値である。
出力電圧振幅指令値Vout,refは、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの振幅の指令値である。
図13は、制御装置内の電圧振幅制御部の一例を示す機能ブロック図である。図13に示す電圧振幅制御部23は、GFM制御のうち電圧振幅制御を行う部分である。電圧振幅制御部23は、加算器23a,23e,23f、乗算器23b,23c、積分器23d及び制限部23gを有する。
加算器23aは、無効電力指令値Qrefから無効電力計測値Qoutを減じた値を、乗算器23b及び乗算器23cに出力する。
乗算器23bは、加算器23aからの入力値に利得Kp,QVを乗じた値を、加算器23eに出力する。利得Kp,QVは、無効電力計測値Qoutと無効電力指令値Qrefとの差を抑制するように比例制御するためのパラメータである。利得Kp,QVは、例えば、Q-Vドループ制御用のPI調節器(比例積分調節器)の比例ゲインである。
乗算器23cは、加算器23aからの入力値に利得Ki,QVを乗じた値を、積分器23dに出力する。利得Ki,QVは、無効電力計測値Qoutと無効電力指令値Qrefとの差を抑制するように積分制御するためのパラメータである。利得Ki,QVは、例えば、Q-Vドループ制御用のPI調節器(比例積分調節器)の積分ゲインである。
積分器23dは、乗算器23cからの入力値を時間積分した結果を、加算器23eに出力する。
加算器23eは、乗算器23bからの入力値と積分器23dからの入力値とを加算した値を、加算器23fに出力する。
加算器23fは、加算器23eからの入力値と出力電圧voutの振幅指令値Vout,refとを加算した値を、制限部23gに出力する。
制限部23gは、加算器23fからの入力値を、設定された上限値及び下限値に基づいて制限した値を振幅指令値Vrefとして出力する。
制限部23gは、加算器23fからの入力値が下限値Vref,LLIM以上であって上限値Vref,ULIM以下であれば、加算器23fからの入力値をそのまま出力する。
制限部23gは、加算器23fからの入力値が上限値Vref,ULIMよりも大きければ、上限値Vref,ULIMを出力する。制限部23gは、加算器23fからの入力値が下限値Vref,LLIMよりも小さければ、下限値Vref,LLIMを出力する。
制限部23gの出力値は、インバータ5から電力系統1に出力される出力電圧voutの振幅が制御されるように、インバータ回路8から出力される電圧vPWMの振幅を制御するための振幅指令値Vrefに相当する。
[瞬時電圧指令部]
図11において、瞬時電圧指令部31は、振幅指令値Vref及び位相指令値θrefに基づいて、インバータ5から電力系統1に出力される三相の出力電圧の指令値である出力電圧指令値vout,refを導出する。出力電圧指令値vout,refは、インバータ5から電力系統1に出力される三相の瞬時電圧の指令値である。
図14は、制御装置内の瞬時電圧指令部の一例を示す機能ブロック図である。図14に示す瞬時電圧指令部31は、GFM制御のうち瞬時電圧指令算出処理を行う部分である。瞬時電圧指令部31は、加算器31a,31b、余弦関数31c,31d,31e、乗算器31f,31g,31h及びマルチプレクサ31iを有する。
加算器31aは、位相指令値θrefから(2π/3)を減じた値(θref-(2π/3))を、余弦関数31dに出力する。
加算器31bは、位相指令値θrefと(2π/3)とを加算した値(θref+(2π/3))を、余弦関数31eに出力する。
乗算器31fは、余弦関数31cからの入力値cos(θref)に振幅指令値Vrefを乗じた値をA相の出力電圧指令値vout,ref,aとして出力する。
乗算器31gは、余弦関数31dからの入力値cos(θref-(2π/3))に振幅指令値Vrefを乗じた値をB相の出力電圧指令値vout,ref,bとして出力する。
乗算器31hは、余弦関数31eからの入力値cos(θref+(2π/3))に振幅指令値Vrefを乗じた値をC相の出力電圧指令値vout,ref,cとして出力する。
マルチプレクサ31iは、各相の出力電圧指令値vout,ref,a,vout,ref,b,vout,ref,cを一の信号にまとめて、インバータ5から電力系統1に出力される三相の出力電圧指令値vout,refを出力する。なお、この例では3つの信号を扱いやすくするためにマルチプレクサ31iにより3つの信号を1つの信号に束ねたが、マルチプレクサ31iを用いずに、別々の3つの信号として次のブロックに信号を送ってもよい。
[dq変換部]
図11において、dq変換部21は、位相指令値θrefを用いて、インバータ5から電力系統1に出力される三相の出力電流の計測値である出力電流計測値ioutを2軸の電流(d軸電流id,out及びq軸電流iq,out)にdq変換して出力する。出力電流計測値ioutは、インバータ5から電力系統1に実際に出力される出力電流の計測値である。
d軸電流id,outは、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力に寄与する有効電流成分である。q軸電流iq,outは、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力に寄与する無効電流成分である。d軸電流id,out及びq軸電流iq,outは、それぞれ、周波数制御部22により導出される周波数指令値fref(インバータ回路8から出力される電圧vPWMの周波数の指令値)に対応する角周波数で回転する回転座標系におけるd軸成分及びq軸成分である。
[瞬時電流指令部]
図11において、瞬時電流指令部25は、d軸電流id,out、q軸電流iq,out、周波数指令値fref及び振幅指令値Vrefに基づいて、d軸電流指令値id,ref及びq軸電流指令値iq,refを導出する。d軸電流指令値id,ref及びq軸電流指令値iq,refは、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iの2軸の指令値である。d軸電流指令値id,refは、第1電流指令値の一例であり、電流iはインバータ5から電力系統1への出力電流ioutと大きな乖離がないので、インバータ5から電力系統1に出力される有効電力に寄与する。q軸電流指令値iq,refは、第2電流指令値の一例であり、電流iはインバータ5から電力系統1への出力電流ioutと大きな乖離がないので、インバータ5から電力系統1に出力される無効電力に寄与する。
図15は、制御装置内の瞬時電流指令部の一例を示す機能ブロック図である。図15に示す瞬時電流指令部25は、GFM制御のうち瞬時電流指令値算出処理を行う部分である。瞬時電流指令部25は、乗算器25f、乗算器25g、加算器25h、制限部25u及び制限部25vを有する。
制限部25uは、dq変換部21からのd軸電流id,outを、設定された上限値及び下限値に基づいて制限した値をd軸電流指令値id,refとして出力する。
制限部25uは、dq変換部21からのd軸電流id,outが下限値id,ref,LLIM以上であって上限値id,ref,ULIM以下であれば、dq変換部21からのd軸電流id,outをそのまま出力する。
制限部25uは、dq変換部21からのd軸電流id,outが上限値id,ref,ULIMよりも大きければ、上限値id,ref,ULIMを出力する。制限部25uは、dq変換部21からのd軸電流id,outが下限値id,ref,LLIMよりも小さければ、下限値id,ref,LLIMを出力する。
乗算器25fは、周波数制御部22からの周波数指令値frefに利得KCiを乗じた値を、乗算器25gに出力する。利得KCiは、フィルタ3のコンデンサCに流れる電流を算出するための係数である。
乗算器25gは、乗算器25fからの入力値と電圧振幅制御部23からの振幅指令値Vrefとを乗じた値を、加算器25hに出力する。
加算器25hは、dq変換部21からのq軸電流iq,outと乗算器25gからの入力値とを加算した値を、制限部25vに出力する。
制限部25vは、加算器25hからの入力値を、設定された上限値及び下限値に基づいて制限した値をq軸電流指令値iq,refとして出力する。
制限部25vは、加算器25hからの入力値が下限値iq,ref,LLIM以上であって上限値iq,ref,ULIM以下であれば、加算器25hからの入力値をそのまま出力する。
制限部25vは、加算器25hからの入力値が上限値iq,ref,ULIMよりも大きければ、上限値iq,ref,ULIMを出力する。制限部25vは、加算器25hからの入力値が下限値iq,ref,LLIMよりも小さければ、下限値iq,ref,LLIMを出力する。
[電流指令制限部]
図11において、電流指令制限部40は、電力系統1に流れる過電流を抑制するため、d軸電流指令値id,refを制限したd軸電流指令値id,ref,LIMを生成し、かつ、q軸電流指令値iq,refを制限したq軸電流指令値iq,ref,LIMを生成する。第2実施形態の電流指令制限部40は、第1実施形態の電流指令制限部40と同じ構成でよい。
[逆dq変換部]
図11において、逆dq変換部27は、2軸の電流指令値(d軸電流指令値id,ref,LIM及びq軸電流指令値iq,ref,LIM)を三相の出力電流指令値irefに逆dq変換して出力する。出力電流指令値irefは、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iの三相の指令値である。
[瞬時電流制御部]
図11において、瞬時電流制御部28は、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iを制御する。瞬時電流制御部28は、出力電流指令値irefに、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iを近づける瞬時電流制御を行う。瞬時電流制御部28は、例えば、電流iを瞬時電流としてサンプリングし、そのサンプリング値である電流計測値iが出力電流指令値irefに一致するようにフィードバック制御を行うACR(Automatic Current Regulator)として構成することができる。電流計測値iは、インバータ回路8からフィルタ3のリアクトルL1に流れる三相の瞬時電流の計測値である。
瞬時電流制御部28は、出力電流指令値iref及び電流計測値iに基づいて、電流計測値iが出力電流指令値irefに近づくように出力電圧補正値vL,refを生成する。出力電圧補正値vL,refは、インバータ5から電力系統1に出力される三相の出力電圧の指令値である出力電圧指令値vout,refを補正するために出力電圧指令値vout,refに加算器29により加算される。
図16は、制御装置内の瞬時電流制御部の一例を示す機能ブロック図である。図16に示す瞬時電流制御部28は、GFM制御のうち瞬時電流制御を行う部分である。瞬時電流制御部28は、デマルチプレクサ28a,28h、加算器28b,28c,28e,28f,28g,28i,28j,28k、乗算器28d,28l,28m,28n及びマルチプレクサ28oを有する。
デマルチプレクサ28aは、電力変換部6からフィルタ3に流れるフィルタ電流の計測値である電流計測値iを、A相の電流計測値iL,a、B相の電流計測値iL,b及びC相の電流計測値iL,cに展開する。なお、この例はiの信号を扱いやすくするために各相の信号を束ねてある場合のものであり、デマルチプレクサ28aで信号を展開しているが、iの信号を束ねずに別々の3つの信号として扱ってもよく、その場合には、デマルチプレクサ28aは必要ではない。
加算器28b及び加算器28cは、三相の電流計測値iL,a,iL,b,iL,cを合算した値を、乗算器28dに出力する。
乗算器28dは、三相の電流計測値iL,a,iL,b,iL,cを合算した値を3で除した値を、加算器28e,28f,28gに出力する。
加算器28eは、A相の電流計測値iL,aから、乗算器28dからの入力値を減算した値を加算器28iに出力する。加算器28fは、B相の電流計測値iL,bから、乗算器28dからの入力値を減算した値を加算器28jに出力する。加算器28gは、C相の電流計測値iL,cから、乗算器28dからの入力値を減算した値を加算器28kに出力する。
デマルチプレクサ28hは、インバータ回路8からフィルタ3に出力される電流iの三相の指令値である出力電流指令値irefを、A相の出力電流指令値iref,a,B相の出力電流指令値iref,b及びC相の出力電流指令値iref,cに展開する。
加算器28iは、A相の出力電流指令値iref,aから、加算器28eからの入力値を減算した値を、乗算器28lに出力する。加算器28jは、B相の出力電流指令値iref,bから、加算器28fからの入力値を減算した値を、乗算器28mに出力する。加算器28kは、C相の出力電流指令値iref,cから、加算器28gからの入力値を減算した値を、乗算器28nに出力する。
乗算器28lは、加算器28iからの入力値に利得KACRを乗じた値を、A相の出力電圧補正値vL,ref,aとしてマルチプレクサ28oに出力する。乗算器28mは、加算器28jからの入力値に利得KACRを乗じた値を、B相の出力電圧補正値vL,ref,bとしてマルチプレクサ28oに出力する。乗算器28nは、加算器28kからの入力値に利得KACRを乗じた値を、C相の出力電圧補正値vL,ref,cとしてマルチプレクサ28oに出力する。利得KACRは、電流計測値iと出力電流指令値irefとの差を抑制するよう制御するためのパラメータである。利得KACRは、例えば、ACR制御をP調節器で構成した場合のPゲイン(比例ゲイン)である。
マルチプレクサ28oは、乗算器28l,28m及び28nのそれぞれからの入力である各相の出力電圧補正値vL,ref,a、vL,ref,b,vL,ref,cを一の信号にまとめて、三相の出力電圧補正値vL,refを出力する。なお、ここでも、先述の場合と同様、マルチプレクサを用いない構成も可能である。
[加算器]
図11において、加算器29は、出力電圧指令値vout,refに出力電圧補正値vL,refを加算した値を、PWM指令値vPWM,refとして出力する。
[PWMパルス生成部]
図11において、PWMパルス生成部30は、PWM指令値vPWM,refを三角波等のキャリア信号と比較して、PWMパルスを含むPWMパルス信号VPWMを生成する。なお、パルス幅変調方式は、三角波比較変調方式に限定されるものではなく、一般的に用いられるパルス幅変調方式が利用可能である。また、インバータ回路8の構成により、必要な数のPWMパルスを生成する必要があることはいうまでもない。
したがって、第2実施形態によれば、制御装置20Bは、インバータ5から出力される皮相電流が制限値以下となるように、インバータ5から出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流を他方の電流よりも優先的に制限する電流指令制限部40を有する。これにより、過電流を抑制しながら電力系統1の周波数又は電圧を安定化できる。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電力系統
2 電力変換装置
3 フィルタ
4 スイッチ
5 インバータ
6 電力変換部
7 コンデンサ
8 インバータ回路
10 配電線
20制御装置
21 dq変換部
22 周波数制御部
23 電圧振幅制御部
25 瞬時電流指令部
27 逆dq変換部
28 瞬時電流制御部
29 加算器
30 PWMパルス生成部
31 瞬時電圧指令部
32 直流電圧制御部
33 電力補正部
34 減算器
35 加算器
40 電流指令制限部
41 有効電力指令部
42 有効電力制御部
43 無効電力指令部
44 無効電力制御部
51 皮相電流制限部
52 有効電流制限部
53 無効電流制限部
54 モード選択部

Claims (14)

  1. 入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記インバータから出力される皮相電流が制限値以下となるように、前記インバータから出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流のゲインと他方の電流のゲインを異ならせることで一方の電流を他方の電流よりも優先的に制限する、電力変換装置。
  2. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の振幅が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記有効電流を前記無効電流よりも優先的に制限する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の振幅が所定の振幅範囲を外れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記有効電流を前記無効電流よりも優先的に制限する、請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の振幅が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流を前記無効電流よりも大きなゲインで減少させる、請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の周波数が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記無効電流を前記有効電流よりも優先的に制限する、請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の周波数が所定の周波数範囲を外れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記無効電流を前記有効電流よりも優先的に制限する、請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の周波数が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記無効電流を前記有効電流よりも大きなゲインで減少させる、請求項1に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記インバータからの出力電圧の振幅が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記有効電流を前記無効電流よりも優先的に制限し、
    前記インバータからの出力電圧の周波数が乱れた場合、前記皮相電流が前記制限値以下となるように前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることで前記無効電流を前記有効電流よりも優先的に制限する、請求項1に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御装置は、前記制御装置の外部からの信号に従って、前記有効電流と前記無効電流のうち前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることでどちらを優先的に制限するのか選択する、請求項1から8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御装置は、前記インバータからの出力電圧の振幅が乱れ、かつ、前記インバータからの出力電圧の周波数が乱れた場合、前記外部からの信号に従って、前記有効電流と前記無効電流のうち前記有効電流のゲインと前記無効電流のゲインを異ならせることでどちらを優先的に制限するのか選択する、請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記インバータから出力される皮相電流が制限値以下となるように、前記インバータから出力される有効電流と無効電流のうち、一方の電流を他方の電流よりも大きなゲインで減少させる、電力変換装置。
  12. 前記制御装置は、前記皮相電流が前記制限値以下となるように、前記一方の電流を前記他方の電流よりも大きなゲインで減少させるのか、前記一方の電流と前記他方の電流を同じゲインで減少させるのか選択する、請求項11に記載の電力変換装置。
  13. 前記制御装置は、前記皮相電流が前記制限値以下となるように、前記有効電流を前記無効電流よりも大きなゲインで減少させるのか、前記無効電流を前記有効電流よりも大きなゲインで減少させるのか選択する、請求項11又は12に記載の電力変換装置。
  14. 前記制御装置は、前記皮相電流が前記制限値以下となるように、前記有効電流と前記無効電流を同じゲインで減少させるのか、前記有効電流を前記無効電流よりも大きなゲインで減少させるのか、前記無効電流を前記有効電流よりも大きなゲインで減少させるのか選択する、請求項11又は12に記載の電力変換装置。
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