図1は、1つまたは複数のネットワークノード12を有する例示的な無線通信ネットワーク10を示し、無線通信ネットワーク10は、「ユーザ装置」または「UE」とも呼ばれる無線デバイス14に対してマルチコネクティビティを提供する。無線デバイス14は、マルチコネクティビティ動作のために構成され、この点における「マルチコネクティビティ」は、無線デバイス14の(例えば、無線リソース制御、RRC、レイヤでの)複数の異なるネットワークノード12への同時接続、または異なるネットワークノード12によって提供される複数の異なるセルへの同時接続を意味する。複数の異なるネットワークノード12またはセルは、同じ無線アクセス技術を使用してもよい(例えば、それらはE-UTRA(進化型ユニバーサル地上無線アクセス)を使用してもよく、またはそれらはNR(ニューラジオ)を使用してもよい)。あるいは、複数の異なるネットワークノード12またはセルは、異なる無線アクセス技術を使用してもよく、例えば、1つはEUTRAを使用してもよく、別のものはNRを使用してもよい。
図1は、「NWノード」12-1、12-2、および12-3として描かれた3つのネットワークノード12を示し、ネットワークノード12は、無線通信ネットワーク10の無線アクセスネットワーク(RAN)部分における無線ネットワークノードであり得る。図において、UE14とも呼ばれる無線デバイス14は、第1のネットワークノード12-1および第2のネットワークノード12-2とマルチコネクティビティにある。このように、図1では、マルチコネクティビティの一例として、無線デバイス14が2つの異なるネットワークノード12、又は2つの異なるネットワークノード12が提供する2つの異なるセルに同時に接続されるDC(デュアルコネクティビティ)が例示されている。この場合、無線デバイス14は、いわゆるマスターセルグループ(MCG)およびセカンダリーセルグループ(SCG)で構成されてもよく、MCGはマスターノード(MN)として機能するネットワークノード12によって提供される1つまたは複数のセルを含み、SCGはセカンダリーノード(SN)として機能するネットワークノード12によって提供される1つまたは複数のセルを含む。マスターノードは、セカンダリノードを制御し、及び/又は無線通信ネットワーク10のコアネットワーク部分への制御プレーン接続を提供するという意味で、マスターであってもよい。例えば、E-UTRA-NR(EN)DCは、マスターノードがE-UTRAを使用し、セカンダリーノードがNRを使用する場合を指し、NR-E-UTRA(NE)は、マスターノードがNRを使用し、セカンダリーノードがE-UTRAを使用する場合を指し、マスターノードがNRを使用し、セカンダリーノードがNRを使用する場合を指し示す。
マルチコネクティビティ動作において、複数の受信機(Rx)および/または送信機(Tx)を有する無線デバイス14は、非理想的バックホールを介して接続された複数の異なるスケジューラによって提供される1つまたは複数の無線アクセス技術(例えば、ニューラジオ(NR)および/またはE-UTRA)間の無線リソースを利用し得る。この点に関するマルチ無線デュアル接続(MR-DC)は、イントラE-UTRAのDCの一般化であり、複数のRx/Tx無線デバイスは、一方がNRアクセスを提供し、他方がE-UTRAまたはNRアクセスのいずれかを提供し、非理想的バックホールを介して接続された2つの異なるネットワークノード12が提供するリソースを利用するよう構成され得る。一方のネットワークノード12はMNとして機能し、他方のネットワークノード12はSNとして機能する。E-UTRANは、例えば、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を介してMR-DCをサポートし、無線デバイスは、MNとして機能する1つのeNBおよびセカンダリノード(SN)として機能する1つのen-gNBに接続される。いずれにせよ、MR-DCでは、無線デバイス14は、MNのRRCに基づく単一の無線リソース制御(RRC)状態、およびコアネットワークに向けた単一の制御プレーン接続を有することができる。
図1の例では、第1のネットワークノード12-1は、無線デバイス14とのマルチコネクティビティのためのソースMN(S-MN)として動作すると理解することができる。これに対応して、第2のネットワークノード12-2は、マルチコネクティビティのためのソースSN(S-SN)として動作する。マルチコネクティビティ動作中のある時点で、第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3への条件付きハンドオーバ(CHO)のために無線デバイス14を構成することを決定する。第3のネットワークノード12-3は、無線デバイス14のための新しいソースノードとして選択される候補であり、無線デバイス14のハンドオーバの見込み候補として識別される2つ以上の他のネットワークノード12のうちの1つであってもよい。
有利には、第1および第2のネットワークノード12-1、12-2は、第1および第2のネットワークノード12-1、12-2とマルチコネクティビティにある無線デバイス14のCHOのコンテキストで早期データ転送をサポートするように構成される。特に、早期データ転送は、無線デバイス14とのマルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で取り扱われるデータ、および無線デバイス14とのマルチコネクティビティのために第1のネットワークノード12-1で取り扱われるデータを包含する。
図1に描かれた「早期データ転送のためのメッセージング/シグナリング」は、早期データ転送をサポートするための第1および第2のネットワークノード12-1、12-2間の制御シグナリングおよびデータ通信を表している。図中に描かれた「CHOシグナリング/早期データ転送」は、条件付きハンドオーバ及び早期データ転送をサポートするための第1及び第3のネットワークノード12-1、12-3間の制御シグナリング及びデータ通信を表している。
早期データ転送のための企図された配置の利点を理解するために、CHOのコンテキストにおける早期データ転送では、無線デバイス14は、構成された条件(複数可)が満たされない限り/満たされるまで、無線デバイス14の新しいサービングノードとして目標とされるネットワークノード12へのハンドオーバを実行しないことを考慮されたい。したがって、無線デバイス12の現在のサービングネットワークノード12は、無線デバイス14がハンドオーバを実行するかどうかまたはいつ実行するかを知らず、したがって、無線デバイス14への可能なデータ中断を回避するために、現在のサービングネットワークノード12は、(無線デバイス14への同じデータの送信に加えて)ターゲットネットワークノード12への無線デバイス14のデータの転送を開始することができる。単一のサービングネットワークノードからの条件付きハンドオーバおよび早期データ転送に関する、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)38.300 V16.5.0のセクション9.2.3.4を参照されたい。
しかしながら、重大な複雑化として、マルチコネクティビティでは、複数のサービングネットワークノード12が存在し、一般に、複数のサービングネットワークノード12に無線デバイス14のためのデータが存在する。有利なことに、本明細書に開示された技術は、マルチコネクティビティを有するCHOのコンテキストにおいて、早期データ転送を提供し、早期データ転送は、マルチコネクティビティのそのネットワークノード12のすべてによって取り扱われる、関与する無線デバイス14のデータを引き込むか、さもなければ、それを含む。図2は、マルチコネクティビティを有するCHOのコンテキストにおける早期データ転送のための、有利なシグナリングおよびサポート操作の一例を提供する。
具体的には、図2は、1つまたは複数の実施形態による、第1、第2、および第3のネットワークノード12-1、12-2、および12-3間の例示的なシグナリングフローを、図中「UE」14として示される無線デバイス14と交換されるシグナリングとともに示している。シグナリングおよびシグナリングをサポートする動作は、特に、MR-DCで動作する無線デバイス14と、無線デバイス14の条件付きハンドオーバまたはCHO(条件付き再構成とも呼ばれる)を構成したいマルチコネクティビティに関与するソースネットワークノード12が、早期のデータ転送を伴う場合に有利に対処する。ここで、早期データ転送とは、CHOの実行前に開始されるデータ転送のことをいう。マルチコネクティビティ動作のコンテキストにおける早期データ転送を提供するために本明細書に開示される技術(複数可)は、マルチコネクティビティ中のCHOのシナリオにおける早期データ転送を可能にするために、関与するネットワークノード12間の様々な動作から構成される。
図2の文脈において、第1のネットワークノード12-1は、無線デバイス14に関してCHO準備を実行する。第1のネットワークノード12-1および第2のネットワークノード12-2は、無線デバイス14とマルチコネクティビティにあり、第1のネットワークノード12-1は、ここでは第3のネットワークノード12-3に関するCHOとして示される条件付き再構成で無線デバイス14を構成するように決定する(項目1、「CHOを構成する決定」)。特定の例として、マルチコネクティビティは、第1のネットワークノード12-1をS-MNとし、第2のネットワークノード12-2をS-SNとする、MR-DCである。
第1のネットワークノード12-1は、ターゲット候補ノード、例えばターゲットgNodeBとして、第3のネットワークノード12-3にハンドオーバ要求を送信する(項目2、「HO要求(CHOインジケーション)」)。ハンドオーバ要求は、CHOのための手順であることのインジケーションを含み、第1のネットワークノード12-1は、要求に応答して送信された第3のネットワークノード12-3からのハンドオーバ要求確認応答を受信する(項目3、「(CHOインジケーションに応答した)HO要求肯定応答」)。
項目4において、第1のネットワークノード12-1は、早期データ転送が実行されることを決定し、この例のシナリオでは、マルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終端するデータ無線ベアラ(DRB)があり、それらのDRBに関連するデータは、早期転送に含まれるべきものであることを示す。項目4における「S-SN」は、ソースセカンダリノードまたはS-SNとして動作する第2のネットワークノード12-2を指す。
これに対応して、第1のネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2との間で早期データ転送手順を実行する。図示の例では、第1のネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2に対して、早期データ転送を開始するための情報を送信する(項目5、「早期データ転送を開始するための情報」)。例えば、第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3からのハンドオーバ要求確認応答の受信に応答して、第2のネットワークノード12-2との間でアドレスインジケーション手順を開始することができる。
ここで、初期のデータ転送に関するいくつかの重要な点を確認することが役に立つかもしれない。無線デバイス14が第1および第2のネットワークノード12-1、12-2とマルチコネクティビティにある状態で、無線デバイス14に関連するいくつかのデータは、第1のネットワークノード12-1で処理され-たとえば、第1のネットワークノード12-1で終端されるベアラ上で送信する無線デバイス14のダウンリンクデータ-および無線デバイスに関連するいくつかのデータは第2のネットワークノード12-2で処理され-たとえば、第1のネットワークノード12-1で終端するベアラ上で送信する無線デバイス14のダウンリンクデータ-が処理される。
したがって、無線デバイス14によるCHOの実行に先立って第3のネットワークノード12-3に早期データ転送を行うことは、無線デバイス14が第1のネットワークノード12-1への単一の接続のみを有する場合よりも著しく複雑である。第1のネットワークノード12-1から第2のネットワークノード12-2に情報を送信し、第2のネットワークノード12-2による関係データに対する早期データ転送を開始することにより、第1のネットワークノード12-1は、マルチコネクティビティにおいて無線デバイス14のために扱うデータだけでなく、マルチコネクティビティにおいて第2のネットワークノード12-2が無線デバイス14のために扱うデータについても第3のネットワークノード12-3に早期データ転送することができるようになる。
図2に戻って、第1のネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2に早期データ転送を開始する情報を送信した後、第2のネットワークノード12-2から早期データ転送インジケーションを受信し(項目6、「早期データ転送インジケーション」)、第2のネットワークノード12-2から早期転送データを受信し得る(項目7、「データ」)。第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3に早期データ転送のインジケーションを送信し(項目8、「早期データ転送インジケーション」)、第3のネットワークノード12-3に早期データの送信を開始する(項目9、「データ(S-SNからのデータを含む)」)。また、第1のネットワークノード12-1は、無線デバイス14に対して、CHO構成を伴うRRC再構成メッセージを送信する(項目10、「CHO構成を有するRRC再構成」)。無線デバイス14は、RRC再構成完了メッセージで応答し(項目11、「RRC再構成完了」)、CHOトリガ/実行条件を満たすかを監視する(項目12)。
第1のネットワークノード12-1から第3のネットワークノード12-3への早期データ転送の対象となる早期データは、例えば、マルチコネクティビティ用の第1のネットワークノード12-1で終端するDRB(データ無線ベアラ)に対応する無線デバイス14のデータ、およびマルチコネクティビティ用の第2のネットワークノード12-2で終端するDRBに対応する無線デバイス14のデータである。かかるデータは、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に早期転送され、第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3に転送する。
図3は、図2の続きとして、または図2に示された方法で確立された、進行中の早期データ転送の文脈における例示的なシグナリングフローを描いたものとして理解することができる。このように、早期データ転送は、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1へ進行中である(項目1、「(早期転送中の)データ」)。これに対応して、第1のネットワークノード12-1から第3のネットワークノード12-3への早期データ転送が進行しており、早期データは、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に転送された早期データを含む(項目2、「(第1及び第2NWノードからのデータの早期転送中の)データ」)。
項目3では、無線デバイス14(図では「UE14」として示されている)は、第3のネットワークノード12-3へのCHOのトリガ/実行条件が満たされたと判断する。図2の項目10~12を参照すると、第1のネットワークノード12-1は、トリガ/実行条件を構成することまたは他の方法で示すことを含む、CHOを構成する。
第3のネットワークノード12-3へのCHOのトリガ/実行条件が満たされたと判断することに応答して、無線デバイス14は第3のネットワークノード12-3にRRC再構成完了メッセージを送信し(項目4、「RRC再構成完了」)、第3のネットワークノード12-1は第1のネットワークノード12-1に対してハンドオーバ成功メッセージを送信する(項目5、「ハンドオーバ成功」)。そのメッセージは、無線デバイス14による第3のネットワークノード12-3へのCHOの実行を示すものである。次に、第1のネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2に対して、無線装置14とのマルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終了したベアラのリリースを要求するリリース要求を送信する(項目6、「リリース要求」)。第2のネットワークノード12-2は、この要求に対して、ベアラのリリース、早期データ転送の終了、および第1のネットワークノード12-1へのリリースの確認応答をする(全て項目7「早期データ転送の停止」として示す)。
第2のネットワークノード12-2は、リリース要求の確認応答を第1のネットワークノード12-1に送り返し(項目8、「リリース要求ACK」)、無線デバイス14のための任意のデータを転送する(項目9、「データ」)。そして、第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3に対してステータス転送シグナリングを送信し(項目10、「ステータス転送」)、第3のネットワークノード12-3に向けて遅延データ転送を実行する(項目11、「データ」)。
図2および図3の文脈において、第1のネットワークノード12-1は、ソースマスターgNB(MgNB)などのM-SNであってもよく、第2のネットワーク12-2は、ソースセカンダリgNB(SgNB)などのS-SNであってもよく、第3のネットワークノード12-3は、無線デバイス14の新しいソースノードとして機能するための候補であるターゲットgNBであってもよい。
描かれている動作は、ソースMNが、MR-DCで動作するUEに対して、条件付き再構成(例えば、条件付きハンドオーバ-CHO)を構成するために早期データ転送を実行することを可能にするものである。言い換えれば、ソースMNは、ターゲット候補のCHOを要求し、SN終端ベアラについて、ソースSNからソースMNへの早期データ転送を開始することができ、各ターゲット候補は、SN終端ベアラを有する受信可能なUEについて早期データを受信できるようにする。
このような配置は、無線デバイス14がMR-DCで動作し続け、同時に、構成されたCHOを介してそのロバスト性を改善する可能性を有するので、無線デバイス14に対するデータレートを増加させる。特に、早期データ転送のおかげで、描かれた動作は、SN終端ベアラで構成される無線デバイス14が、CHOで構成され、依然として、MNおよびマルチコネクティビティに関与する任意のSNで無線デバイス14のために処理されるデータについて早期データ転送から利益を得ることを可能にし、したがって、CHO中の中断時間を減少させる。説明されるようなデータ転送は、ロスレスCHOを提供し得る。
例示的な実施形態は、ソースMNとして動作する第1のネットワークノード12-1を含み、ソースMNは、1つ以上の他のネットワークノード、例えば、ソースSNとして動作する第2のネットワークノード12-2と、ソースMNおよびソースSNに関してMR-DCで動作するUEのハンドオーバ対象である他の無線ネットワークノードと通信可能に結合するように構成される処理回路および第1の通信インタフェース回路を含む。1つ以上の実施形態におけるソースMNは、1つ以上の無線アクセス技術(RAT)を介してUEと通信するための第2の通信インタフェース回路、例えば、無線周波数送受信回路をさらに備える。かかる回路は、ダウンリンクシグナリングをUEに伝達し、アップリンクシグナリングをUEから受信するための「エアインタフェース」を提供する。
1つ以上の実施形態におけるソースMNは、ストレージ、例えば、SRAM、DRAM、NVRAM、FLASH、EEPROM、SSD(ソリッドステートディスク)、磁気ディスク等のいずれか1つ以上を含む、揮発性および不揮発性のメモリ回路および/または他のタイプのストレージデバイスの混合をさらに備える。広義には、1つ以上の実施形態におけるソースMNは、1つ以上のタイプのコンピュータ可読媒体を含み、ソースMNの処理回路は、ストレージに格納された1つ以上のコンピュータプログラムのプログラム命令を実行することに少なくとも部分的に基づいて、本明細書に記載するような動作を実行するよう構成される(特別に適合される)1つ以上のマイクロプロセッサ又は他のデジタル処理回路を含む。より広義には、処理回路は、固定回路または専用回路、あるいはプログラム的に構成された回路、またはそれらの任意の混合物である。
1つ以上の実施形態において、ソースMNは、早期データ転送が実行されると判断された場合、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージの受信時に第2のネットワークノード(ソースSN)とのアドレスインジケーション手順を開始する。
ソースMNは、ソースセカンダリノードSN(すなわち、S-SNから)として動作する第2のネットワークノードから、早期データ転送インジケーションを受信してもよい。同じ又は他の実施形態において、ソースMNは、ソースセカンダリノードSN(すなわち、S-SNから)として動作する第2のネットワークノードから、第1のタイプの転送されたデータを受信してもよい。例えば、「第1のタイプの転送されたデータ」は、SN終端ベアラに関連する、ソースSNから転送されたデータに対応する。
1つ以上の実施形態において、ソースMNは、第3のネットワークノード(ターゲット候補例えばターゲットgNodeBである)に、早期データ転送インジケーションを送信する。同じまたは他の実施形態(複数可)において、ソースMNは、第3のネットワークノード(ターゲット候補、例えば、ターゲットgNodeBである)に転送されたデータを送信する。ここで、「転送されたデータ」は、SN終端ベアラに関連する、ソースSNから転送されたデータを指す。
上記の詳細については、例えば、ソースMNの処理回路が「送信」または「受信」するように構成されていると言うことは、1つまたは複数の実施形態において、処理回路がソースMNの通信インタフェース回路を介してメッセージまたは他のシグナリングを送信または受信するように動作可能であることを意味する。さらに、ソースMNが仮想化されるか、さもなければ分散方式で実装される限り、ソースMNの処理回路が「送信」または「受信」するように構成されていると言うことは、処理回路が、少なくとも機能的に処理回路の外部である他のエンティティにシグナリングを送信し、および/またはそこからシグナルを受信するように構成されており、かかるシグナリングの性質が処理回路を外部エンティティと相互接続する回路構成および媒体/メディアによって決まることを意味しているものと理解するものとする。実施例のソースSNに関しても、同じまたは類似の理解が適用される。
ソースSNとして動作する第2のネットワークノード12-2において、ソースSNは、ソースSNを1つまたは複数の他のネットワークノード、例えば、ソースMNとして動作する別の無線ネットワークノードに通信可能に結合するために構成される処理回路および第1の通信インタフェース回路を備える。1つまたは複数の実施形態におけるソースSNは、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を介してUEと通信するための第2の通信インタフェース回路、例えば、無線周波数送受信回路をさらに備える。このような回路は、ダウンリンクシグナリングをUEに伝達し、アップリンクシグナリングをUEから受信するための「エアインタフェース」を提供する。
1つ以上の実施形態におけるソースSNは、ストレージ、例えば、SRAM、DRAM、NVRAM、FLASH、EEPROM、SSD(ソリッドステートディスク)、磁気ディスクなどのいずれか1つ以上を含む、揮発性および不揮発性のメモリ回路および/または他のタイプのストレージデバイスの混合をさらに含む。広義には、1つ以上の実施形態におけるソースSNは、1つ以上のタイプのコンピュータ可読媒体を含み、ソースMNの処理回路は、ストレージに格納された1つ以上のコンピュータプログラムのプログラム命令の実行に少なくとも部分的に基づいて、本明細書に記載の動作を実行するように構成される(特別に適合される)1つ以上のマイクロプロセッサ又は他のデジタル処理回路を含む。より広義には、処理回路は、固定回路または専用回路、またはプログラム的に構成された回路、またはそれらの任意の混合物である。
上記を考慮して、本開示における様々な解決策は、UEが条件付きハンドオーバ(CHO)構成を受信したときにマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)で構成されるシナリオを含む。本明細書で説明する特定の実施形態は、NR-DC(すなわち、マスターノードとセカンダリノードの両方がNRのgNBである場合)に焦点を当てているが、解決策は他のDCシナリオ(例えば、NE-DC、(NG)EN-DCおよびLTEのDC)にも同様に適用することが可能である。
例として、モバイルネットワークにおける3つのそれぞれのノードに対する3つの方法が考えられ、第1のネットワークノード12-1、第2のネットワークノード12-2、および第3のネットワークノード12-3が含まれる。可能な対応関係は以下の通りである。
-第1のネットワークノード12-1:ソースマスターノード(MN)、S-MN、ソースgNodeB、ソースeNodeB、ソースNG-RANノードに対応して(例えば、として動作して)もよい、MNとしてMR-DCで動作するgNodeB(例えば、5GCに接続)を示すM-NG-RANノードであって、NG-RANに関連するノードである。MNとしてMR-DCで動作し、NG-RANに関連するgNodeB(例えば、5GCに接続)を示すM-NG-RANノード、MNとしてMR-DCで動作し、NG-RANに関連するng-eNodeB(例えば、5GCに接続)を示すM-NG-RANノード、MeNodeBまたはMeNBを操作するEPCと接続するLTEのeNodeB。
-第2ネットワークノード12-2:ソースセカンダリノード(SN)、S-SN、ソースセカンダリgNodeB(SgNB)、ソースセカンダリeNodeB(SeNB)、セカンドソースNG-RANノード等に対応して(例えば、として動作して)もよい。
-第3ネットワークノード12-3:ターゲット候補ノード、候補ターゲットノード、ターゲットMN(T-MN)、ターゲットノード、ターゲット候補gNodeB、ターゲット候補eNodeB、ターゲット候補NG-RANノード、候補ターゲットgNodeB、候補ターゲットeNodeB、候補ターゲットNG-RANノード、ターゲットgNodeB、ターゲットeNodeB、ターゲットNG-RANノード;NG-RANに関連する(例えば、5GCに接続する)gNodeBを示すターゲット候補NG-RANノード;NG-RANに関連する(例えば、5GCに接続する)ng-eNodeBを示すターゲット候補NG-RANノード;EPCに接続するターゲット候補LTEのeNodeB、ターゲット候補MeNodeBまたはターゲット候補MeNBに対応して(例えば、として動作して)もよい。
ターゲット、ターゲットノード、ターゲット候補ノード、ターゲット候補、候補ターゲットノードという用語は、明示的に別段の定めがない限り、同義語として解釈されるべきである。
EN-DC構成では、例えば、第1のネットワークノード12-1はソースeNodeB(S-eNB)に対応し、第2のネットワークノード12-2はセカンダリS-gNodeB(SgNB)として動作するNRのgNodeBに対応し、第3または対象ノード12-3はターゲットeNodeBに対応する。
NR-DC構成では、例えば、第1のネットワークノード12-1はソースgNodeB(S-gNB)に対応し、第2のネットワークノード12-2はセカンダリS-gNodeB(SgNB)として動作するNRのgNodeBに対応し、第3またはターゲットネットワークノード12-3はターゲットgNodeBに対応する。
本明細書では、条件付きハンドオーバまたはCHOという用語が頻繁に登場する。しかし、条件付き再構成、または条件付き構成(条件の充足時に保存および適用されるメッセージがRRCReconfigurationまたはRRCConnectionReconfigurationであるため)などの同義語として、他の用語も考慮され得る。大まかに言えば、CHOは、トリガ/実行条件と、トリガ条件が満たされたときに適用される再構成メッセージとを設定する条件付き再構成である。
本明細書で説明する手順は、MR-DCで動作するUEがCHOで構成される場合を一例としている。そして、HO要求Ackメッセージを受信すると、ソースMNは、UEがSN終端ベアラを使用して構成されている場合など、ソースSNに対して(例えば、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージを使用して)早期データ転送を開始するように要求する。ただし、この方法は、UEがCHOで構成され、ネットワーク(例えば、ソースMN)がSN終端ベアラの追加を決定した場合にも適用可能である。その場合、早期データ転送要求は、SN追加を確定した後に送信することができる。
ソースMNとして動作する第1のネットワークノード12-1で実行されるCHO準備のための例示的な方法は、以下を備える。
-UEを条件付き再構成(例えば、条件付きハンドオーバ-CHO)で構成する決定であって、UEは、第1のネットワークノードをマスターノード(例えば、ソースMN、S-MN)としてMR-DCで動作している。
〇決定は、CHOのターゲット候補ノードとなり得る近隣ノード(例えば、近隣gNodeB(s))に関連するセルの測定値を含む、ソースMNのUEから受信した測定レポートに基づく場合がある。
-CHOのための手順であるというインジケーションを含むHANDOVER_REQUESTメッセージを第3のネットワークノード12-3(ターゲット候補ノード、例えば、ターゲットgNodeBである)に送信すること。
〇一実施形態では、MNは、手順がCHOのためであるというインジケーションを含む単一のターゲット候補にHANDOVER_REQUESTメッセージを送信する。
・例えば、ターゲット候補には、1つのターゲットセル候補が関連付けられている場合がある。
〇一実施形態では、MNは、手順がCHOのためであるというインジケーションを含む単一のターゲット候補にHANDOVER_REQUESTメッセージを送信する。
・例えば、ターゲット候補は、複数のターゲットセル候補を関連付けることができる。その場合、各ターゲットセル候補に対して送信されるHANDOVER_REQUESTメッセージは1つであってもよい。
〇一実施形態では、MNは、手順がCHOのためであることを示すインジケーションを含む複数のターゲット候補にHANDOVER_REQUESTメッセージを送信する。
・例えば、ターゲット候補は、複数のターゲットセル候補を関連付けることができる。その場合、各ターゲットセル候補に対して送信されるHANDOVER_REQUESTメッセージは1つであってもよい。また、異なるターゲット候補ノードに複数の候補セルが存在する場合もある。
-第3のネットワークノード12-3(ターゲット候補ノード、例えば、ターゲットgNodeBである)からHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージを受信すること。
〇一実施形態では、MNは、単一のターゲット候補から1つのHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEを受信する。
・例えば、ターゲット候補には、1つのターゲットセル候補が関連付けられている場合がある。
〇一実施形態では、MNは、単一のターゲット候補ノードからHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージを受信する。
・例えば、ターゲット候補は、複数のターゲットセル候補を関連付けることができる。その場合、ターゲットセル候補ごとに受信したHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージは1つであってもよい。
〇一実施形態では、MNは、複数のターゲット候補からHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージを受信する。
・例えば、ターゲット候補は、複数のターゲットセル候補を関連付けることができる。その場合、ターゲットセル候補ごとに受信するHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージは1つであってもよい。また、異なるターゲット候補ノードに複数の候補セルが存在してもよい。
ソースSNが関与する初期のデータ転送ステップ
-ソースセカンダリノードSNとして動作する第2のネットワークノードに(すなわち、S-SNに)、第2のネットワークノードが(ソースSNからソースMNへの)初期データ転送を開始するために必要な情報を送信する。
追加の操作は、以下のいずれか1つ以上を含んでもよい。
-早期データ転送が実行されることを決定することと
-UEがSN終端ベアラで構成されているかどうかを決定することと、UEがSN終端ベアラで構成されている場合、ソースセカンダリノード(S-SN)として動作する第2のネットワークノード12-2で早期データ転送手順を実行すること。
第1のネットワークノード12-1(例えば、ソースMN)は、早期データ転送を行うと判断した場合、HANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージを受信すると、第2のネットワークノード12-2とアドレスインジケーション手順を開始することができる。
1つ以上の実施形態において、「(送信元SNから送信元MNへの)早期データ転送を開始するために必要な情報」は、アドレスインジケーション手順で送信される情報に相当する。
少なくとも1つの実施形態において、「(ソースSNからソースMNへの)早期データ転送を開始するために必要な情報」は、第2のネットワークノード12-2(ソースSN)に対して早期データ転送を開始するように要求することである。要求は受け入れられてもよく、その場合、第2のネットワークノード12-2(送信元SN)は、早期転送送信メッセージを送信する。あるいは、第2のネットワークノード12-2は、早期データ転送の実行を拒否し、その拒否を示すメッセージを送信してもよい。第2のネットワークノード12-2は、第1のネットワークノード12-1に「エラーインジケーション」メッセージを送信することにより、早期データ転送要求を拒否することができる。
1つ以上の実施形態では、アドレスインジケーション手順は、TS38.423 V16.5.0(例えば、サブクラス8.2.6)に定義されているように、XN-Uアドレスインジケーション手順である。例示的な実装では、早期データ転送がSN終端ベアラに適用される場合、Xn-Uアドレスインジケーションは、S-SNからS-MNへのEARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージの送信とともに、SN終端ベアラのデータ転送開始のトリガとして使用することができる。
Xn-Uアドレスインジケーションは、例えば、その手順が条件付きハンドオーバのためのものであることを示すインジケーションを含む。例えば、TS38.423に記載されているCHO MR-DCインジケータを参照されたい。同じ例または別の例では、Xn-Uアドレスインジケーションは、手順が早期データ転送に関連していることを示すインジケーションを含んでいる。
Xn-Uアドレスインジケーションは、CHOおよび/または早期データ転送および/またはCHOのための早期データ転送のための手順であることを示すインジケーションを含むSNリリース要求と並行してトリガされるかもしれない。
少なくとも1つの実施形態では、第1のネットワークノード12-1は、M-NG-RANノードに対応する。さらに、少なくとも1つの実施形態では、第1のネットワークノード12-1は、アドレスインジケーション手順の間に、第2のネットワークノード12-2(ソースSNとして動作)に対して自身の転送アドレス(またはアドレス)を示す。特定の例では、第1のネットワークノード12-1(例えば、M-NG-RANノード)は、XN-U_ADDRESS_INDICATIONメッセージを送信する。
5GCのMR-DCでは、3GPPTS 37.340 V16.5.0で規定されているように、M-NG-RANノードからS-NG-RANノードへのSN終端ベアラの設定完了のための転送アドレスおよびXn-Uベアラアドレス情報の提供にXn-Uアドレスインジケーション手順が使用されている。図4は、5GCを有するMR-DCのXn-Uアドレスインジケーションに関するM-NG-RANノードとS-NG-RANノードとの間のシグナリングを示している。
Xn-Uアドレスインジケーションの手順は、M-NG-RANノードによって開始される。XN-U_ADDRESS_INDICATIONメッセージを受信すると、S-NG-RANノードは、データ転送の場合は、保留中のダウンリンク(DL)ユーザデータを示されたTNLアドレスに転送すべきである。SN終了ベアラに対するXn-Uベアラ確立が完了した場合、S-NG-RANノードは、ユーザデータの配信を示されたTNLアドレスに開始してもよい。XN-U_ADDRESS_INDICATIONメッセージが使用されるDRB_IDsIEを含む場合、S-NG-RANノードは、該当する場合、TS37.340 V16.5.0に規定されているように動作するものとする。
早期データ転送およびSN終端ベアラを伴うCHOのコンテキストでは、Xn-Uアドレスインジケーション手順は、M-NG-RANノードによって開始される。早期データ転送インジケータIEまたは条件付きハンドオーバ情報IEがXN-U_ADDRESS_INDICATIONメッセージに含まれる場合、S-NG-RANノードは、UEへのDLユーザデータの送信を継続しながら、保留中のDLユーザデータを示されたTNLアドレスに転送する必要がある。
ソースMN(M-NG-RANノード)からソースSN(S-NG-RANノード)に送信されるXN-U_ADDRESS_INDICATIONメッセージは、CHO情報を含むかまたはその他の方法で示し、および/または早期データ転送インジケータを含むことができる。1つ以上の実施形態では、メッセージは、データ転送またはSN終端ベアラのためのXn-Uベアラアドレス情報のいずれかをS-NG-RANノードに提供するために、M-NG-RANノードによって送信される。Xn-Uアドレスインジケーションを受信する前に、S-SNはS-MNにパケットを送信することができません。例えば、ユーザプレーン機能(UPF)からS-SNにパケットが送信された場合、SN終端ベアラの場合は、Xn-Uアドレスインジケーションを受信する。したがって、Xn-Uアドレスインジケーションに存在するGTP-Uトンネル端点のおかげで、S-SNはS-MNへのデータ転送を実行することができる。遅延データ転送は、CHOの実行時、すなわちS-MNがHANDOVER_SUCCESSメッセージを受信した後に実行される。
1つ以上の実施形態は、第1のネットワークノード12-1の少なくとも1つは:CHO準備中にソースSNとして動作する第2のネットワークノード12-2からSNステータス転送を受信すること;及びCHO準備中に第3のネットワークノード12-3(例えば、ターゲット候補ノード、ターゲットgNodeB)にSNステータス転送を送信すること、を含む。
さらに、その動作は、ソースセカンダリノードSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノード12-2へのSN_RELEASE_REQUESTメッセージの送信を遅延させることを含んでもよい。そのシグナリングを遅延させることは、CHOがまだ準備段階にあることに対応する。CHOが実行されるとき、ソースSNはリリースされる必要があり、または、ターゲット候補MNがCHO実行時にSNを保持することをHO要求肯定応答で示した場合には、SNが保持されることを示す必要がある。
したがって、1つまたは複数の実施形態において、無線デバイス14とのマルチコネクティビティに関してS-MNまたはそのようなものとして動作する第1のネットワークノード12-1における方法動作は、CHOのターゲットである第3のネットワークノード12-3からのHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEを受信すると、SNリリース手順を起動するのを遅延する(すなわち、開始を控える、始めるのを控える)こと、を含む。SNリリース手順は、例えば、MNがLTEノードであり、SNがNRノードである場合(EN-DCで動作するUEの場合)、TS36.423のサブクラス8.7.9に定義されるMeNB開始SgNBリリース手順と一致し得る。SNリリース手順は、TS38.423 V16.5.0のサブクラス8.3.6に定義されるM-NG-RANノード主導のS-NG-RANノードリリース手順に対応してもよく、例えば、MNがNRノードであり、SNがNRノード(NR-DCで動作するUE用)である場合、この手順は、このようになる可能性がある。
SN_RELEASE_REQUESTメッセージは、M-SNからS-SNに送信される場合、例えば、MNがLTEノードであり、SNがNRノード(EN-DCで動作するUE用)である場合、TS36.423 V16.5.0に定義されるSGNB_RELEASE_REQUESTメッセージに相当する場合がある。SN_RELEASE_REQUESTメッセージは、TS38.423 V16.5.0に定義されるS-NODE_RELEASE_REQUESTメッセージに対応してもよく、例えば、MNがNRノードで、SNがNRノード(NR-DCで動作するUE用)である場合、このメッセージに対応する。
1つ以上の実施形態において、レガシー再構成(例えば、ハンドオーバ)のためのHANDOVER_REQUESTに応答してHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEが第1のネットワークノード12-1で受信された場合、第1のネットワークノード12-1は、SNリリース手順を開始する(UEがMR-DCで動作している場合)。しかし、条件付き再構成(例えば、CHO)のためのHANDOVER_REQUESTに応答してHANDOVER_REQUEST_ACKNOWLEDGEが受信されている場合、第1のネットワークノード12-1は、(UEがMR-DCで動作している場合)SNリリース手順を開始することを控える。
第1のネットワークノード12-1がMR-DCシナリオにおいてS-MNとして動作しており、CHOにおける無線デバイス14の受信のそれぞれの候補である複数のターゲットネットワークノードが存在する場合、第1のネットワークノード12-1は、ターゲット候補の1つからの第1のメッセージの受信を監視し、その第1のメッセージの受信時に、UEがメッセージ受信時にまだMR-DCで動作していればSNリリース手順を開始させる。
第1のネットワークノード12-1は、CHOなどの条件付き再構成でUEを設定するMNとして動作するLTEのeNodeBであってもよい。ここで、第1のネットワークノード12-1は、CHO設定、例えば、3GPP TS38.331で定義されるIE ConditionalReconfigurationのフィールドconditionalReconfigurationを含むRRC再構成メッセージをUEに送信する。
マルチコネクティビティのためにS-SNとして動作する第2のネットワークノード12-2を含むマルチコネクティビティシナリオにおいてS-MNとして動作する第1のネットワークノード12-1におけるさらなる例示的動作は、第2のネットワークノード12-2から初期データ転送インジケーションを受信することを含む。例えば、早期データ転送インジケーションは、Xnインタフェースを介したEARLY_FORWARDING_TRANSFER受信メッセージに対応する。早期データ転送インジケーションは、第1のネットワークノード12-1から第2のネットワークノード12-2へ送信される早期データ転送のインジケーションに応答して受信される。
MR-DC動作におけるCHOを含む実施形態では、SN終端ベアラについて、早期データ転送の場合にソースS-NG-RANノードが転送する最初のダウンリンクSDUのCOUNTを転送するために、早期転送送信手順が使用される。このような手順は、図5に示されるシグナリングを使用することができる。対応するシグナリングは、ソースS-NG-RANノード(S-SN)とソースM-NG-RANノード(S-MN)の間で、図6に見られる。
EARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージに含まれる「早期転送送信の対象となるDRBリスト」情報要素(IE)は、DAPSハンドオーバ中にソースおよびターゲットNG-RANノードによって同時にサービスを受ける対象のDRB、またはCHO中に転送されたDRBに対応するDRB_ID(複数可)を含んでいる。
「早期転送送信の対象となるDRBリスト」IEの各DRBについて、ターゲットNG-RANノードまたはソースM-NG-RANノードは、ソースNG-RANノードまたはS-NG-RANノードがターゲットNG-RANノードまたはソースM-NG-RANノードに転送する最初のダウンリンクSDUのCOUNTとしてDLカウント値IEの値を使用しなければならない。
EARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージでDISCARD_DL_COUNT_ValueIEを受信した早期転送送信の対象となるDRBリストIEの各DRBについて、ターゲットNG-RANノードはCOUNTが規定より小さいUEに対して転送済みのダウンリンクSDUを送信せず、送信が試みられてない場合は廃棄する。
マルチコネクティビティシナリオにおいてソースSNとして動作する第2のネットワークノード12-2の観点から、例示的な方法ステップまたは動作は、(ソースSNからソースMNへの)早期データ転送を開始するために必要な情報を第1のネットワークノード12-1(ソースノード、例えばソースgNodeBである)から受信し、早期データ転送インジケーションを第1のネットワークノード12-1に送信し、転送データを第1のネットワークノード12-1へ転送することを含む。第2のネットワークノード12-2によって第1のネットワークノード12-1に転送されたデータは、その後、第1のネットワークノード12-1によって、CHOターゲットである第3のネットワークノード12-3に向けて転送されてもよい。
第2のネットワークノード12-2におけるさらなる動作は、第1のネットワークノード12-1がハンドオーバ成功を示すシグナリングを受信したとき、または少なくとも第1のネットワークノード12-1が第2のネットワークノード12-2に送信したシグナリングと関連付けられる-すなわち、ターゲットとなる第3のネットワークノード12-3に関して無線デバイス14がCHOを実行することである。第1のネットワークノード12-1がソースNG-RANノードとして動作し、第3のネットワークノード12-3がターゲットNG-RANノードとして動作する状態で、図7は例示的なハンドオーバ成功のシグナリングが描かれている。一例として、シグナリングは、3GPP TS38.423に定義されてもよい。
より広義には、無線デバイス14の第3ネットワークノード12-3へのCHOの実行が成功した際の第3ネットワークノード12-3から第1ネットワークノード12-1へのシグナリングは、UE_CONTEXT_RELEASEメッセージまたはRETRIEVE_UE_CONTEXT_REQUESTなどのメッセージも含まれる。さらに、第1のネットワークノード12-1に着信する、CHOが実行されたことを示すメッセージは、ターゲットノードからであっても、UEからであってもよく、第1のネットワークノード12-1にCHOが実行されたことを示すメッセージであれば、どのようなものであってもよい。
前述のように、第1のネットワークノード12-1は、CHOハンドオーバが実行されたと判断すると、第2のネットワークノード12-2にリリース要求メッセージ(SN_RELEASE_REQUEST)を送信し、第2のネットワークノード12-2における早期データ転送を終了させ、マルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終了したDRBをリリースすることを開始させる。一実施形態では、HANDOVER_SUCCESSメッセージを受信すると、第1のネットワークノード12-1は、MCGモビリティを示す原因(Cause)を含む信号を第2のネットワークノード12-2に送信することによって、第2のネットワークノード12-2におけるリソースのリリースを開始させる。第2のネットワークノード12-2は、リリース要求を承認する。(遅延)データ転送が必要な場合、第1のネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2に対してデータ転送アドレスを提供する。第2のネットワークノード12-2でのかかるメッセージングの受信は、第2のネットワークノード12-2が無線デバイス14へのユーザデータの提供を停止し、該当する場合には、遅延データ転送を開始するようにトリガする。
したがって、1つ以上の実施形態では、第1のネットワークノード12-1(例えば、S-MN)は、第2のネットワークノード12-2(例えば、ソースSN、S-SN)に対して、CHOに起因してリリースがトリガされたことを示すSN_RELEASE_REQUESTの原因値を示している。原因値は、以下のうちの少なくとも1つであってよい。
・MNモビリティ。
〇これは、SN_RELEASE_REQUEST_ACKNWLEDGEを送信する際など、S-SNが原因値としてCHOとレガシーHOの区別を行う必要がない場合に使用することができる。
・条件付きMNモビリティ。
〇これは、例えば、SN_RELEASE_REQUEST_ACKWLEDGEを特定の情報を含めて送信する際に、S-SNがCHOとレガシーHOを原因値として区別する必要がある場合に使用され得る。
・MCGモビリティ。
〇これは、SN_RELEASE_REQUEST_ACKNWLEDGEを送信する際など、S-SNが原因値としてCHOとレガシーHOの区別を行う必要がない場合に使用することができる。
・条件付きMCGモビリティ。
〇これは、例えば、SN_RELEASE_REQUEST_ACKWLEDGEを特定の情報を含めて送信する際に、S-SNがCHOとレガシーHOを原因値として区別する必要がある場合に使用され得る。
少なくとも1つの実施形態において、S-SNがMNにデータ(例えば、SN終端ベアラ用)を転送している場合、SNリリース要求確認メッセージは、S-SNがPDCPを凍結し、無線デバイス14へのDLデータの送信を停止したことを示す。第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に返されるSN_RELEASE_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージは、リソースがリリースされたことを確認することができる。図8は、M-NG-RANノードおよびS-NG-RANノードとしての第1および第2のネットワークノード間で行われるリリース要求および確認のための例示的なシグナリングを示す図である。1つ以上の実施形態において、S-NG-RANノードが、リリースされるPDUセッションリスト-SN終端IEにおいてSN終端ベアラオプションが設定されたDRBにマッピングされたQoSフローに対するS-NODE_RELEASE_REQUEST_ACKNOWLEDGEメッセージにおいてデータ転送関連情報(これは第1のネットワークノードであるS-SNにおいて受信される)を提供した場合、M-NG-RANノードが、データ転送アドレスをS-NG-RANノードに提供してXn-Uアドレスインジケーション手順をトリガすると(CHOに対してTS37.340で規定されているように)決定し得る。
さらなる動作は、ソースMNとして動作する第1のネットワークノード12-1が、ソースSNとして動作する第2のネットワークノード12-2からSNステータス転送を受信することを含んでもよい。ソースMNは、PDCPのSN及びHFN状態保存が適用されるS-SNのDRB構成のそれぞれのDRBについて、S-SNからアップリンクPDCPのSN及びHFN受信機状態、及びダウンリンクPDCPのSN及びHFN送信機状態を受信する。送信元MNは、送受信状態が凍結されたと判断した時点で、S-SNからSN_STATUS_TRANSFERメッセージを受信する。MR-DCの場合、送信元MNがTS37.340に規定されたPDCPのSN長変更またはRLCモード変更をDRBに対して行った場合、メッセージ内でそのDRBに対して受け取った情報を無視しなければならない。送信元MNは、送信元SNがS-MNからのアップリンク転送の要求を受け入れたDRB毎に、SN_STATUS_TRANSFERメッセージでUL_PDCP_SDUsの受信状況IEに含まれる行方不明のアップリンクSDUと受信したアップリンクSDUを受け取ることができる。
早期転送送信の対象となるDRBリストIEの各DRBについて、ソースMNは、ULカウント値IEに含まれる値よりも低いPDCP-SNを持つアップリンクパケットを配信しないものとする。早期転送送信の対象となるDRBリストIEの各DRBについて、ソースMNは、PDCP-SNがまだ割り当てられていない最初のダウンリンクパケットにはDLカウント値IEに含まれるPDCP-SNの値を使用しなければならない。SN_STATUS_TRANSFERメッセージ内の少なくとも1つのDRBについてUL_PDCP_SDUのステータス受信IEが含まれている場合、ソースMNノードは、無線インタフェースを介して無線デバイス14に送信されるステータス報告メッセージにおいてそれを使用することができる。SN_STATUS_TRANSFERメッセージのステータス送信の対象となるDRBリストIEにオールドQoSフローリスト-期待されるULエンドマーカーIEが含まれている場合、TS38.300に規定されているように、ソースMNは対応するDRBを介してQoSフローのSDAPエンドマーカーを受信できるよう準備しなければならない。
第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1へ転送される早期データは、無線デバイス14によって確認されないDLデータを含み得ることに留意されたい。より一般的には、CHOによってターゲットとされる第3のネットワークノード12-3に向けてさらに転送するために第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に早期転送する対象となるデータは、第2のネットワークノード12-2がUPFから依然として受信するDLデータであってもよく、UE14から依然として受信する可能性があるULデータであってもよい。
第2のネットワークノード12-2は、関与する無線デバイス14でCHOが構成されていることを通知されてもよい。例えば、第2のネットワークノード12-2は、第1のネットワークノード12-1から、無線デバイス14がCHOで構成されたのでこれがトリガされているというインジケーションを伴うメッセージ(例えば、SN_REQUEST_RELEASEメッセージ)を受信する。その場合、受信時に、ソースSNはSNリソースをリリースしないが、そのようなリリースのための準備を行い(例えば、後に別のSN_REQUEST_RELEASEメッセージを受信したときに)、SN_REQUEST_RELEASE_ACKNOWLEDGEを第1のネットワークノード12-1に送信する。
マルチコネクティビティシナリオにおいて、セカンダリネットワークノード12からマスターネットワークノード12を経由した早期転送をサポートする手順は、ハンドオーバ成功手順など、3GPP TS38.423仕様の変更を必要とする場合がある。
例えば、MR-DC動作におけるCHOの場合、SN終端ベアラについて、早期データ転送の場合にソースS-NG-RANノードが転送する最初のダウンリンクSDUのCOUNTを転送するために早期転送送信手順が使用される。
さらに、EARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージに含まれる早期転送送信の対象となるDRBリストIEには、DAPSハンドオーバ時にソース及びターゲットNG-RANノードによって同時にサービスされる対象のDRB、またはCHO時に転送されるDRBに対応するDRB_ID(複数可)が含まれている。
さらに、早期転送送信の対象となるDRBリストIEの各DRBについて、ターゲットNG-RANノードまたはソースM-NG-RANノードは、ソースNG-RANノードまたはS-NG-RANノードがターゲットNG-RANノードまたはソースM-NG-RANノードに転送する最初のダウンリンクSDUのCOUNTとしてDLカウント値IEの値を使用しなければならない。EARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージにおいてDLカウント値破棄IEを受信した早期転送送信の対象となるDRBリストIE内の各DRBについて、ターゲットNG-RANノードはCOUNTが規定より小さいUEに対して転送したダウンリンクSDUを送信せず、送信が試みられてない場合は廃棄する。
開示されたマルチコネクティビティにおける早期データ転送は、3GGP TS37.340の変更も必要となる場合がある。特に、MNからng-eNB/gNB変更手順に対する既存の定義されたシグナリングフローでは、S-SNでのリソースリリースは、S-MNがCHOの実行が成功した旨のインジケーションを受け取るまで延期される。S-MNは、XN-Uアドレスインジケーションを使用して、S-SNに対して早期データ転送が使用されること、つまり、S-SNが関係するUEのSN終端ベアラに適用されることを示すことができる。この場合、S-SNはS-MNにEARLY_FORWARDING_TRANSFERメッセージを送信する。
とりわけ、本明細書に開示される1つ以上の実施形態は、MR-DCで動作するUEと、条件付きハンドオーバ(条件付き再構成とも呼ばれる)を構成したいソースノードが、MR-DC動作のUEに対して早期データ転送すなわちCHO実行前にデータ転送を開始したい場合について対処している。例示的な方法(複数可)は、そのモビリティシナリオにおいて早期データ転送を可能にするためのネットワークノード間の異なる動作を含む。
例示的な方法(複数可)は、ソースMNが、MR-DCで動作する(条件付き再構成(例えば、条件付きハンドオーバ(CHO))が構成されている)UEに対して早期データ転送を実行することを可能にする。言い換えれば、ソースMNは、ターゲット候補のCHOを要求し、SN終端ベアラについて、ソースSNからソースMNへの早期データ転送を開始し、ターゲット候補が、SN終端ベアラを有する可能性のある着信UEについて早期データを受信できるようにすることができるであろう。
図9は、無線通信ネットワーク10で動作するように構成された、無線ネットワークノードなどのネットワークノード12-Xを示す図である。「-X」の接尾辞は、ネットワークノード12-Xが、マルチ接続シナリオ(例えば、前述の実施形態のいずれかに記載の「第1の」ネットワークノード12-1)におけるソースマスタノードとして、又はマルチ接続シナリオ(例えば、前述の実施形態のいずれかに記載の「第2の」ネットワークノード12-2)におけるソースセカンダリノードとして構成される場合があることを示す。
したがって、図9を参照すると、例示的な第1のネットワークノード12-1は、無線通信ネットワーク10で動作するように構成され、第1のネットワークノード12-1を1つまたは複数の他のネットワークノード12に通信可能に結合するように構成された第1通信インタフェース回路20-1を含む。さらに、第1のネットワークノード12-1は、第1のネットワークノード12-1を無線デバイス14に通信可能に結合するために構成された第2の通信インタフェース回路20-2を含む。第2の通信インタフェース回路20-2は、1つ以上の送受信アンテナ24を含むか、またはそれに関連付けられる。
さらに、第1のネットワークノード12-1は、第1および第2の通信インタフェース回路20-1、20-2と動作的に関連する処理回路26-1、1種類以上のコンピュータ可読媒体からなるストレージ28-1を含むかまたは関連することができる。
処理回路26-1は、第3のネットワークノード12-3にハンドオーバ要求を送信するように構成され、ハンドオーバ要求は、第3のネットワークノード12-3への無線デバイス14の条件付きハンドオーバのインジケーションを含む。この文脈において、第1のネットワークノード12-1および第2のネットワークノード12-2は、無線デバイス14とマルチコネクティビティにある。さらに、処理回路26-1は、第3のネットワークノード12-3からハンドオーバ要求確認応答を受信し、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に無線デバイス14に関連するデータの早期データ転送を開始するためのメッセージを送信するように構成される。さらに、処理回路26-1は、条件付きハンドオーバのための構成情報を無線デバイス14に送信するように構成される。
説明したように、1つまたは複数の実施形態では、マルチコネクティビティに関して、第1のネットワークノード12-1は、無線デバイス14に関してソースマスターノード(S-MN)として動作し、第2のネットワークノード12-2は、ソースセカンダリノード(S-SN)として動作する。
早期データ転送は、マルチコネクティビティで使用され、第2のネットワークノード12-2で終端する1つ以上のデータ無線ベアラ(DRB)に関して適用されてもよく、第2のネットワークノード12-2に送信されるメッセージは、例えば、データ転送に関連する転送アドレスから構成される。つ以上の実施形態において、メッセージは、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージである。
さらに、少なくとも1つの実施形態において、処理回路26-1は、早期転送されたデータを第3のネットワークノード12-3に送信するように構成される。早期転送されたデータは、第1のネットワークノード12-1で終端するマルチコネクティビティのDRBに関連する第1のデータと、第2のネットワークノード12-2で終端するマルチコネクティビティのDRBに関連する第2のデータとを含む。第2のデータは、第2のネットワークノード12-2による第1のネットワークノード12-1への早期転送を介して、第1のネットワークノード12-1で受信される。
さらに、1つまたは複数の実施形態において、処理回路26-1は、第3ネットワークノード12-3から無線デバイス14のハンドオーバ成功のインジケーションを受信し、これに応じて、第2ネットワークノード12-2にリリース要求を送信し、第2ネットワークノード12-2で終端するマルチコネクタのDRBのリリースを要求するように構成される。
同じ実施形態またはさらに別の実施形態において、処理回路26-1は、早期データ転送を開始するために第1のネットワークノード12-1によって送信されたメッセージに応答して、第2のネットワークノード12-2から早期転送送信メッセージを受信するよう構成される。早期転送送信メッセージは、第2のネットワークノード12-2による第1のネットワークノード12-1への早期データ転送の対象である第2のネットワークノード12-2のDRBを示す。
1つ以上の実施形態において、無線デバイス14とのマルチコネクティビティは、第1のネットワークノード12-1および第2のネットワークノード12-2によってMR-DCがサポートされる。このようなマルチコネクティビティをサポートするために、無線デバイス14は、例示的な実施形態において、図10に示されるような回路で構成される。特に、例示的な無線デバイス14は、通信回路30、1つまたは複数の関連する送信/受信アンテナ32、それとともに処理回路34および関連するストレージ36、1つまたは複数のタイプのコンピュータ読み取り可能媒体を含む。
図9に戻るが、例示的な第2のネットワークノード12-2に関して、例示的なネットワークノード12-2は、無線通信ネットワーク10において動作するように構成される。特に、第2のネットワークノード12-2は、第2のネットワークノード12-2を1つ以上の他のネットワークノード12に通信可能に結合するために構成された第1の通信インタフェース回路20-1と、第2のネットワークノード12-2を無線デバイス14に通信可能に結合するために構成された第2の通信インタフェース回路20-2と、を含む。
さらに、第2のネットワークノード12-2は、第1および第2の通信インタフェース回路20-1、20-2に動作的に関連する処理回路26-2を備える。処理回路26-2は、第1および第2ネットワークノード12-1、12-2とマルチコネクティビティにある無線デバイス14に関連するデータについて、第2ネットワークノード12-2から第1ネットワークノード12-1に早期データ転送を開始するための、第1ネットワークノード12-1からのメッセージを受信するように構成されている。処理回路26-2は、メッセージに応答して、第1のネットワークノード12-1への早期データ転送を開始するように構成される。
1つ以上の例示的な実施形態において、マルチコネクティビティに関して、第2のネットワークノード12-2はS-SNとして動作し、第1のネットワークノード12-1はS-MNとして動作する。早期データ転送は、マルチコネクティビティで使用され、第2のネットワークノード12-2で終端する1つまたは複数のDRBに関して適用される。早期データ転送の開始のために第1のネットワークノード12-1から受信されるメッセージは、例えば、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージである。1つ以上の実施形態では、早期データ転送の開始の一部として、処理回路26-2は、早期転送送信メッセージを第1のネットワークノード12-1に送信するように構成され、早期転送送信メッセージは、早期データ転送の対象となる第2のネットワークノード12-2におけるDRBを示す。
さらに、1つ以上の実施形態において、処理回路26-2は、早期データ転送の開始に続いて、第1のネットワークノード12-1からリリース要求を受信し、これに応答して、早期データ転送を終了させ、マルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終了したDRBのリリースを開始するよう構成される。
少なくとも1つの実施形態において、第2のネットワークノード12-2によって受信された、早期データ転送の開始のためのメッセージは、無線デバイス14のCHOのインジケーションを含む。ここで、処理回路26-2は、CHOのインジケーションに応答して早期データ転送を開始するように構成される。
図11は、無線通信ネットワーク10の第1のネットワークノード12-1によって実行される例示的な方法1100を示す。方法1100は、
-第3のネットワークノード12-3にハンドオーバ要求を送信すること(ブロック1102)、ハンドオーバ要求は第3のネットワークノード12-3への無線デバイス14のCHOのインジケーションを含み、第1のネットワークノード12-1と第2のネットワークノード12-2は無線デバイス14とマルチコネクティビティにある、
-第3のネットワークノード(123)からハンドオーバ要求確認応答を受信すること(ブロック1104)、
-無線デバイス14に関連するデータの第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1への早期データ転送を開始するためのメッセージを第2のネットワークノード12-2に送信すること(ブロック1106)、および
-CHOの構成情報を無線デバイス14に送信すること(ブロック1108)、
を含む。
マルチコネクティビティに関して、第1のネットワークノード12-1は、S-MNとして動作してもよく、第2のネットワークノード12-2は、S-SNとして動作してもよい。早期データ転送は、第2のネットワークノード12-2で終端し、マルチコネクティビティのために使用される1つ以上のDRBに関して適用される。第2のネットワークノード12-2に送信されるメッセージは、1つ以上の実施形態において、早期データ転送に関連する転送アドレスで構成される。特定の例として、メッセージは、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージである。
少なくとも1つの実施形態における方法1100は、第1のネットワークノード12-1が、早期転送データを第3のネットワークノード12-3に送信することをさらに含み、早期転送データは、第1のネットワークノード12-1で終端するマルチコネクティビティのDRBに関連する第1のデータ、および第2のネットワークノード12-2で終端するマルチコネクティビティのDRBに関連する第2のデータを含み、第2のデータは、第2のネットワークノード12-2によって第1のネットワークノード12-1に早期転送することを通じて、第1のネットワークノード12-2において受信される。
さらに、少なくとも1つの実施形態において、方法1100は、第1のネットワークノード12-1が第3のネットワークノード12-3から無線デバイス14のハンドオーバ成功のインジケーションを受信することに応答して、第1の無線ネットワークノード12-1は、第2のネットワークノード12-2にリリース要求を送信し、第2のネットワークノード12-2で終了するマルチコネクティビティのDRBのリリースを要求する、ことを含む。
1つ以上の実施形態において、方法1100は、第1のネットワークノード12-1が、早期データ転送を開始するために第1のネットワークノード12-1によって送信されたメッセージに応答して、第2のネットワークノード12-2から早期転送送信メッセージを受信することをさらに含む。早期転送送信メッセージは、早期データ転送の対象となる第2のネットワークノード12-2におけるDRBを示す。
図12は、マルチコネクティビティ配置においてS-SNとして動作する第2のネットワークノード12-2を含み、第3のネットワークノード12-3がマルチコネクティビティを介してサービスを受ける無線デバイス14のCHOのターゲットであるマルチコネクティビティ配置においてS-SNとして動作する第1のネットワークノード12-1によって行われる方法1200を備える別の実施形態を図示する。
方法1200は、第1のネットワークノード12-1は、条件付き再構成(たとえばCHO構成)で無線デバイス14を構成することを決定し(ブロック1202)、CHOを示すハンドオーバ要求を第3のネットワークノード12-3に送信する(ブロック1204)ことを含む。第1のネットワークノード12-1は、第3のネットワークノード12-3からハンドオーバ確認応答を受信し(ブロック1206)、これに対応して第2のネットワークノード12-2が早期データ転送を開始することを可能にする情報を第2のネットワークノード12-2に送信する(ブロック1208)。送信される情報は、例えば、早期データ転送に関連する転送アドレスを含むメッセージである。特定の実施例では、メッセージは、CHO及び/又は早期転送の必要性を示すインジケーションを含むXn-Uアドレスインジケーションメッセージである。
図13は、無線通信ネットワーク10の第2のネットワークノード12-2によって実行される方法1300を含む別の実施形態を示す。方法1300は、第1および第2のネットワークノード12-1、12-2とマルチコネクティビティにある無線デバイス14に関連するデータについて、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1に早期データ転送を開始するためのメッセージを第1のネットワークノード12-1から受け取る(ブロック1302)ことを含む。メッセージに応答して、第2のネットワークノード12-2は、第1のネットワークノード12-1への早期データ転送を開始する(ブロック1304)。メッセージは、例えば、第2のネットワークノード12-2による早期データ転送の開始が条件付きハンドオーバのインジケーションに応答するような、CHOのインジケーションを含む。
少なくとも1つの実施形態では、マルチコネクティビティに関して、第2のネットワークノード12-2は、S-SNとして動作し、第1のネットワークノード12-1は、S-MNとして動作する。早期データ転送は、マルチコネクティビティで使用され、第2のネットワークノード12-2で終端する1つまたは複数のDRBに関して適用される。マルチコネクティビティは、例えば、第1のネットワークノード12-1及び第2のネットワークノード12-2によってサポートされるMR-DCである。
早期データ転送を開始する(ブロック1304)ことは、例えば、早期転送送信メッセージを第1のネットワークノード12-1に送信することを含む。早期転送送信メッセージは、早期データ転送の対象となる第2のネットワークノード12-2におけるDRBを示す。
方法1300はまた、第2のネットワークノード12-2が、早期データ転送の開始に続いて、第1のネットワークノード12-1からリリース要求を受信することを含んでもよい。リリース要求に応答して、第2のネットワークノード12-2は、早期データ転送を終了させ、マルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終端されたDRBのリリースを開始させる。
図14は、マルチコネクティビティ配置においてS-MNとして動作する第1のネットワークノード12-1を含むマルチコネクティビティ配置においてS-SNとして動作し、第3のネットワークノード12-3がマルチコネクティビティを介してサービスを受ける無線デバイス14のCHOのターゲットである第2のネットワークノード12-2によって行われる方法1400を備える別の実施形態を図示する。
方法1400は、第2のネットワークノード12-2が、第1のネットワークノード12-1から、第2のネットワークノード12-2から第1のネットワークノード12-1への早期データ転送を開始するための情報を受信する(ブロック1402)ことを含む。ここで、早期データ転送は、マルチコネクティビティのために第2のネットワークノード12-2で終了した1つまたは複数のベアラに関連するデータを指し、データは、マルチコネクティビティを介してサービスを受ける無線デバイス14に関連するDLデータおよび/またはULデータを含んでもよい。少なくとも1つの例において、データは、無線デバイス14に対して保留されている、または無線デバイス14によって確認されていないDLデータである。
方法1400は、第2のネットワークノード12-2が、第1のネットワークノード12-1に早期データ転送インジケーションを送信すること(ブロック1404)をさらに含む。送信は、早期データ転送に関与するベアラ(複数可)等の詳細を含んでもよい。方法1400は、第2のネットワークノード12-2が、第1のネットワークノード12-1に早期データを送信する(ブロック1406)ことを継続する。かかる送信は、少なくとも、第1のネットワークノード12-1からのさらなるシグナリングが早期データ転送の終了を示すまで、進行中または継続的な動作であってよい。
本明細書に開示された技術の広範な見解において、いくつかの実施形態が動作方法に向けられ、他の実施形態が対応する装置を含むことが理解されよう。本明細書における実施形態は、例えば、無線デバイス14について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成された無線デバイス(UE)を含む。
実施形態はまた、処理回路および電源回路を含む無線デバイスを含む。処理回路は、無線デバイス14について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成されている。電源回路は、無線デバイスに電力を供給するように構成される。
実施形態は、処理回路を含む無線デバイスをさらに含む。処理回路は、無線デバイス14について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。いくつかの実施形態において、無線デバイスは、通信回路をさらに備える。
実施形態は、処理回路とメモリとを含む無線デバイスをさらに含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって、無線デバイスは、無線デバイス14について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。
実施形態は、さらに、ユーザ装置(UE)を含む。UEは、無線信号を送受信するように構成されたアンテナを具備する。UEはまた、アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を条件付けるように構成された無線フロントエンド回路を備える。処理回路は、無線デバイス14について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。いくつかの実施形態では、UEは、処理回路に接続され、処理回路によって処理されるためにUEへの情報の入力を可能にするように構成された入力インタフェースも備える。UEは、処理回路に接続され、処理回路によって処理された情報をUEから出力するように構成された出力インタフェースを含んでいてもよい。UEは、処理回路に接続され、UEに電力を供給するように構成されたバッテリーを含んでいてもよい。
本明細書の実施形態はまた、それぞれのネットワークノード12-1、12-2、または12-3について上述した方法の実施形態のいずれかを実行するように構成された1つまたは複数のネットワークノードを含む。1つまたは複数の対応する装置の実施形態において、ネットワークノード(複数可)は、5GのNR仕様に基づく無線アクセスネットワークにおけるgNB、または第5世代コア(5GC)ネットワークに通信可能に結合するように構成されたng-eNBなどの、無線ネットワークノードである。
実施形態はまた、処理回路および電源回路を含むネットワークノードを含む。処理回路は、ネットワークノード12-1、12-2、または12-3について、上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。電力供給回路は、無線ネットワークノードに電力を供給するように構成される。
実施形態は、処理回路を含むネットワークノードをさらに含む。処理回路は、ネットワークノード12-1、12-2、または12-3について、上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、それぞれの無線デバイス14に通信サービスを提供するために、同じタイプまたは異なるタイプの他のネットワークノードとメッセージまたは他のシグナリングを交換するための通信回路、および/またはDL信号送信およびUL信号受信を含むエアインタフェースを提供するための通信回路などの通信回路をさらに備える。少なくとも1つの実施形態では、ネットワークノード12-1および12-2は、MR-DCなどのマルチ接続性をサポートし、無線デバイス14は、マルチ接続性に参加するネットワークノード12によって提供される2つ以上の接続によってサービスを提供される。
実施形態は、処理回路とメモリとを含むネットワークノードをさらに含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノードは、ネットワークノード(複数可)12のいずれかについて、上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。
より詳細には、上述した装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書の方法および他の任意の処理を実行することができる。一実施形態では、例えば、装置は、方法図に示すステップを実行するように構成されたそれぞれの回路または回路を含んでいる。この点に関する回路または回路は、特定の機能的処理を行う専用の回路、および/またはメモリと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサから構成されてもよい。例えば、回路は、1つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、特殊用途デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを含むことができる。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよく、このメモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ装置、光学記憶装置などの1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態において、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令と、本明細書に記載の技術の1つ以上を実施するための命令とを含んでもよい。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載される技法を遂行するプログラムコードを格納する。
当業者は、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことも理解するであろう。
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に上述した各処理のいずれかを実行させる命令を含んでいる。この点に関するコンピュータプログラムは、上述した手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールから構成されてもよい。
実施形態は、このようなコンピュータプログラムを含むキャリアをさらに含む。このキャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つで構成されてもよい。
この点に関して、本明細書の実施形態は、非一時的なコンピュータ可読(記憶又は記録)媒体に格納され、装置のプロセッサによって実行されると、装置に上記のような動作をさせる命令を含むコンピュータプログラム製品も含む。
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されるときに、本明細書のいずれかの実施形態のステップを実行するためのプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に格納されてもよい。
次に、追加の実施形態について説明する。これらの実施形態の少なくともいくつかは、例示の目的で特定の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能であるとして説明され得るが、実施形態は、明示的に説明されていない他の文脈および/または無線ネットワークタイプにおいても同様に適用可能である。
本明細書に記載される主題は、任意の適切な構成要素を使用して任意の適切なタイプのシステムで実装され得るが、本明細書に開示される実施形態は、図QQ1に図示される例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して説明される。簡単のために、図QQ1の無線ネットワークは、ネットワークQQ106、ネットワークノードQQ160およびQQ160b、ならびにWDQQ110、QQ110b、およびQQ110cのみを描写している。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間、または無線デバイスと他の通信デバイス(固定電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなど)との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含んでもよい。図示された構成要素のうち、ネットワークノードQQ160および無線デバイス(WD)QQ110は、追加の詳細とともに描かれている。無線ネットワークは、無線デバイスの、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへのアクセスおよび/または使用を容易にするために、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに提供し得る。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、テレコミュニケーション、データ、セルラー、及び/又は無線ネットワーク、又は他の同様のタイプのシステムで構成され、及び/又はそれらとインタフェースしてもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプの事前定義された規則または手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、移動通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、ナローバンドインターネットオブシングス(NB-IoT)、および/または他の適切な2G、3G、4G、または5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)標準、および/またはマイクロ波アクセス用世界相互運用(WiMAX)、Bluetooth、Z-Waveおよび/もしくはZigBee標準などの他の適切な無線通信標準などを実装してもよい。
ネットワークQQ106は、バックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、大都市ネットワークなどの1以上のネットワークからなり、デバイス間の通信を可能とすることが可能である。
ネットワークノードQQ160とWDQQ110は、以下により詳細に説明する様々なコンポーネントで構成されています。これらの構成要素は、無線ネットワークにおける無線接続を提供するなどのネットワークノード及び/又は無線デバイスの機能性を提供するために、協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または、有線または無線接続を介してかどうかにかかわらずデータおよび/または信号の通信を促進または参加し得る任意の数の他のコンポーネントまたはシステムから構成され得る。
本明細書で使用する場合、「ネットワークノード」とは、無線デバイスへの無線アクセスを有効化および/または提供するため、および/または無線ネットワークにおいて他の機能(例えば、管理)を実行するために、無線デバイスと直接または間接的に通信する能力、構成、配置および/または動作可能な機器をいう。ネットワークノードの例としては、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、NRノードB(gNB))などがあるが、これらに限定されるわけではない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて分類されてもよく、その後、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも呼ばれることがある。基地局は、中継ノードであってもよいし、中継を制御する中継供与ノードであってもよい。
ネットワークノードは、集中デジタルユニット及び/又はリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもあるリモート無線ユニット(RRU)などの分散無線基地局の1つ又は複数(又は全て)の部分を含むこともできる。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化されてもよいし、一体化されなくてもよい。分散型無線基地局の部品は、分散型アンテナシステム(DAS)のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらに別の例は、MSRのBSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信機局(BTS)、送信点、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば.MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えば、E-SMLC)、および/またはMDTを含む。
別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかし、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを有効化および/または提供する、あるいは無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、構成、配置、および/または動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表すことができる。
図QQ1は、特定の実施形態による、図1に示された無線通信ネットワーク10のより詳細な例として理解され得る。このように、無線デバイスQQ110は、本明細書で先に説明した無線デバイス14の特定の実施形態であってもよく、ネットワークノードQQ160は、本明細書で先に説明したネットワークノード12-1、12-2、または12-3のうちのいずれか1つの特定の実施形態であってもよい。
図QQ1において、ネットワークノードQQ160は、処理回路QQ170、デバイス可読媒体QQ180、インタフェースQQ190、補助装置QQ184、電源QQ186、電源回路QQ187、およびアンテナQQ162を含む。図QQ1の例示的な無線ネットワークに図示されたネットワークノードQQ160は、ハードウェア構成要素の図示された組み合わせを含む装置を表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを有するネットワークノードから構成されることができる。ネットワークノードは、本明細書に開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせで構成されることが理解されよう。さらに、ネットワークノードQQ160の構成要素は、より大きなボックス内に位置する単一のボックス、または複数のボックス内にネストされたボックスとして描かれているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示の構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素からなる場合がある(例えば、デバイス読み取り可能媒体QQ180は複数の別々のハードドライブだけでなく複数のRAMモジュールからなる場合もある)。
同様に、ネットワークノードQQ160は、複数の物理的に別々のコンポーネント(例えば、NodeBコンポーネントとRNCコンポーネント、またはBTSコンポーネントとBSCコンポーネントなど)で構成されてもよい。ネットワークノードQQ160が複数の別個のコンポーネント(例えば、BTSおよびBSCコンポーネント)からなる特定のシナリオでは、別個のコンポーネントの1つまたは複数が複数のネットワークノード間で共有されてもよい。例えば、1つのRNCが複数のNodeBを制御する場合がある。このようなシナリオでは、各一意のNodeBおよびRNCのペアは、いくつかのインスタンスでは、単一の別個のネットワークノードと見なされる場合がある。いくつかの実施形態において、ネットワークノードQQ160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されてもよい。そのような実施形態では、一部の構成要素は重複してもよく(例えば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体QQ180)、一部の構成要素は再利用されてもよい(例えば、同じアンテナQQ162がRATによって共有されてもよい)。ネットワークノードQQ160はまた、例えばGSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、またはBluetooth無線技術などの、ネットワークノードQQ160に統合された異なる無線技術用の様々な図示のコンポーネントの複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、ネットワークノードQQ160内の同一または異なるチップまたはチップのセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
処理回路QQ170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または同様の操作(例えば、特定の取得操作)を実行するように構成される。処理回路QQ170によって実行されるこれらの動作は、例えば、得られた情報を他の情報に変換すること、得られた情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または得られた情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行することによって処理回路QQ170によって得られた情報を処理し、当該処理の結果として判定を行うことを含み得る。
処理回路QQ170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティング装置、リソース、または単独または装置可読媒体QQ180などの他のネットワークノードQQ160コンポーネントと組み合わせてネットワークノードQQ160の機能性を提供できるよう動作するハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化論理の1以上の組み合わせからなる場合がある。例えば、処理回路QQ170は、デバイス可読媒体QQ180または処理回路QQ170内のメモリに格納された命令を実行することができる。そのような機能性は、本明細書で議論される様々な無線特徴、機能、または利点のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路QQ170は、SOC(チップ上のシステム)を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、処理回路QQ170は、無線周波数(RF)送受信機回路QQ172およびベースバンド処理回路QQ174のうちの1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)送受信機回路QQ172およびベースバンド処理回路QQ174は、無線ユニットおよびデジタルユニットなどの別々のチップ(またはチップのセット)、基板、またはユニットに搭載されてもよい。代替の実施形態では、RF送受信機回路QQ172およびベースバンド処理回路QQ174の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載される機能性の一部またはすべては、処理回路QQ170がデバイス可読媒体QQ180または処理回路QQ170内のメモリに格納された命令を実行することによって実行されてもよい。代替の実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード方式など、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路QQ170によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路QQ170は、説明された機能性を実行するように構成され得る。そのような機能性によって提供される利点は、処理回路QQ170だけに、またはネットワークノードQQ160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノードQQ160全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークによって一般に享受される。
デバイス可読媒体QQ180は、揮発性または不揮発性のコンピュータ可読メモリの任意の形式を含んでよく、これには限定されないが、永続記憶、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)。リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路QQ170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を格納する他の任意の揮発性または非揮発性の、非一時的デバイス読み取り可能および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスであってよい。デバイス可読媒体QQ180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、規則、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、および/または処理回路QQ170によって実行され、ネットワークノードQQ160によって利用され得る他の命令を含む任意の適切な命令、データまたは情報を格納し得る。デバイス可読媒体QQ180は、処理回路QQ170によって行われた任意の計算、および/またはインタフェースQQ190を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路QQ170およびデバイス可読媒体QQ180は、統合されていると見なされてもよい。
インタフェースQQ190は、ネットワークノードQQ160、ネットワークQQ106、及び/又はWDQ110の間のシグナリング及び/又はデータの有線又は無線通信に用いられる。図示されているように、インタフェースQQ190は、例えば有線接続を介してネットワークQQ106との間でデータを送受信するためのポート(複数可)/端子(複数可)QQ194から構成される。インタフェースQQ190はまた、アンテナQQ162に結合され得る、または特定の実施形態ではアンテナQQ162の一部である、無線フロントエンド回路QQ192を含む。無線フロントエンド回路QQ192は、フィルタQQ198および増幅器QQ196を含む。無線フロントエンド回路QQ192は、アンテナQQ162及び処理回路QQ170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナQQ162と処理回路QQ170との間で通信される信号を条件付けるように構成されてもよい。無線フロントエンド回路QQ192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路QQ192は、フィルタQQ198および/または増幅器QQ196の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。その後、無線信号は、アンテナQQ162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ162は、無線フロントエンド回路QQ192によってデジタルデータに変換された無線信号を収集してもよい。デジタルデータは、処理回路QQ170に渡されてもよい。他の実施形態では、インタフェースは、異なる構成要素及び/又は構成要素の異なる組合せから構成されてもよい。
特定の代替実施形態では、ネットワークノードQQ160は、別個の無線フロントエンド回路QQ192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路QQ170は、無線フロントエンド回路を構成してもよく、別個の無線フロントエンド回路QQ192なしでアンテナQQ162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路QQ172の全てまたは一部は、インタフェースQQ190の一部と見なされてもよい。さらに他の実施形態では、インタフェースQQ190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端子QQ194、無線フロントエンド回路QQ192、およびRF送受信機回路QQ172を含んでもよく、インタフェースQQ190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路QQ174と通信することができる。
アンテナQQ162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナQQ162は、無線フロントエンド回路QQ190に結合されてもよく、データ及び/又は信号を無線で送受信することができる任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナQQ162は、例えば2GHz~66GHzの間で無線信号を送受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向性、セクターまたはパネルアンテナから構成されてもよい。全方向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線的に無線信号を送受信するために使用されるラインオブサイトアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナQQ162は、ネットワークノードQQ160とは別個であってもよく、インタフェースまたはポートを介してネットワークノードQQ160に接続可能であってもよい。
アンテナQQ162、インタフェースQQ190、および/または処理回路QQ170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の受信動作および/または特定の取得動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナQQ162、インタフェースQQ190、及び/又は処理回路QQ170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
電力回路QQ187は、電力管理回路から構成されてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載の機能を実行するためにネットワークノードQQ160のコンポーネントに電力を供給するように構成されている。電力回路QQ187は、電力源QQ186から電力を受信してもよい。電源QQ186および/または電力回路QQ187は、それぞれのコンポーネントに適した形態で(例えば、それぞれのコンポーネントに必要な電圧および電流レベルで)ネットワークノードQQ160の様々なコンポーネントに電力を供給するよう構成されてもよい。電源QQ186は、電源回路QQ187および/またはネットワークノードQQ160に含まれるか、または外付けされるかのいずれでもよい。例えば、ネットワークノードQQ160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインタフェースを介して外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は電源回路QQ187に電力を供給する。さらなる例として、電源QQ186は、電源回路QQ187に接続されるか、または電源回路QQ187に統合される電池または電池パックの形態の電力源から構成されてもよい。電池は、外部電源が故障した場合にバックアップ電力を提供することができる。光起電装置などの他のタイプの電源も使用することができる。
ネットワークノードQQ160の代替実施形態は、本明細書に記載される機能のいずれかおよび/または本明細書に記載される主題をサポートするために必要な任意の機能を含むネットワークノードの機能の特定の態様の提供を担当し得る、図QQ1に示すものを超える追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160への情報の入力を可能にし、ネットワークノードQQ160からの情報の出力を可能にするためのユーザインタフェース装置を含んでもよい。これにより、ユーザは、ネットワークノードQQ160に対して診断、保守、修理、及び他の管理機能を実行することができる。
本明細書で使用される場合、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線通信することができ、構成され、配置され、および/または動作可能なデバイスを意味する。特に断りのない限り、本明細書では、WDという用語はユーザ装置(UE)と互換的に使用される場合がある。無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線、および/または空気を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を用いて無線信号を送信および/または受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、WDは、人間の直接的な相互作用なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、所定のスケジュールで、内部または外部のイベントによってトリガされたときに、またはネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、携帯電話、携帯電話、VoIP電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、PDA、無線カメラ、ゲーム機またはデバイスなどがあるが、これらに限定されるものではない。ウェアラブル端末装置、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ノートパソコン、ノートパソコン内蔵機器(LEE)、ノートパソコン搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)。車載型無線端末装置など。WDは、例えば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車とインフラ間(V2I)、車と任意物間(V2X)の3GPP標準を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートしてもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の具体例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を行い、その監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する機械または他のデバイスを表すことができる。この場合、WDはマシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであってよい。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計測装置、産業機械、または家庭用または個人用電気製品(例えば、冷蔵庫、テレビなど)個人用ウェアラブル(例えば、腕時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することが可能な車両または他の機器を表すことができる。上記のようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上述のようなWDは移動可能であってもよく、その場合、WDはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
図示されているように、無線装置QQ110は、アンテナQQ111、インタフェースQQ114、処理回路QQ120、装置可読媒体QQ130、ユーザインタフェース機器QQ132、補助機器QQ134、電源QQ136、および電源回路QQ137を含む。WDQQ110は、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、WiMAX、NB-IoT、またはBluetooth無線技術など、WDQQ110がサポートする異なる無線技術に対する図示の構成要素のうちの複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、WDQQ110内の他のコンポーネントと同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
アンテナQQ111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよく、インタフェースQQ114に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナQQ111は、WDQQ110とは別個であってよく、インタフェースまたはポートを介してWDQQ110に接続可能であってよい。アンテナQQ111、インタフェースQQ114、および/または処理回路QQ120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の受信または送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態において、無線フロントエンド回路および/またはアンテナQQ111は、インタフェースと見なされてもよい。
図示するように、インタフェースQQ114は、無線フロントエンド回路QQ112とアンテナQQ111とから構成される。無線フロントエンド回路QQ112は、1つ以上のフィルタQQ118及び増幅器QQ116から構成される。無線フロントエンド回路QQ114は、アンテナQQ111及び処理回路QQ120に接続され、アンテナQQ111と処理回路QQ120との間で通信される信号を調節するように構成される。無線フロントエンド回路QQ112は、アンテナQQ111に結合されてもよいし、アンテナQQ111の一部であってもよい。いくつかの実施形態において、WDQQ110は、別個の無線フロントエンド回路QQ112を含まなくてもよく、むしろ、処理回路QQ120は、無線フロントエンド回路を含んでよく、アンテナQQ111に結合されてもよい。同様に、いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ122の一部または全部は、インタフェースQQ114の一部と見なされてもよい。無線フロントエンド回路QQ112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路QQ112は、フィルタQQ118および/または増幅器QQ116の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。その後、無線信号は、アンテナQQ111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ111は、無線フロントエンド回路QQ112によってデジタルデータに変換された無線信号を収集してもよい。デジタルデータは、処理回路QQ120に渡されてもよい。他の実施形態では、インタフェースは、異なる構成要素及び/又は構成要素の異なる組合せから構成されてもよい。
処理回路QQ120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティング装置、リソース、またはデバイス可読媒体QQ130などの他のWDQQ110コンポーネントと単独または連携してWDQQ110機能を提供するために動作可能なハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化ロジックの組み合わせの1または複数の組み合わせを含むことがある。そのような機能性は、本明細書で議論される様々な無線機能または利点のいずれかを提供することを含み得る。例えば、処理回路QQ120は、デバイス可読媒体QQ130または処理回路QQ120内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示される機能を提供し得る。
図示されているように、処理回路QQ120は、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素及び/又は構成要素の異なる組合せから構成されてもよい。特定の実施形態では、WDQQ110の処理回路QQ120は、SOCを構成してよい。いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126は、別々のチップまたはチップのセットに存在してもよい。代替の実施形態では、ベースバンド処理回路QQ124およびアプリケーション処理回路QQ126の一部または全部は、1つのチップまたはチップのセットに結合されてもよく、RF送受信機回路QQ122は、別のチップまたはチップのセット上にあってもよい。さらに代替的な実施形態では、RF送受信機回路QQ122およびベースバンド処理回路QQ124の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路QQ126は、別のチップまたはチップのセット上にあってもよい。さらに他の代替的な実施形態では、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路QQ122は、インタフェースQQ114の一部であってよい。RF送受信機回路QQ122は、処理回路QQ120のためにRF信号を調整してもよい。
特定の実施形態において、WDによって実行されるとして本明細書で説明される機能性の一部またはすべては、特定の実施形態においてコンピュータ可読記憶媒体であってよいデバイス可読媒体QQ130上に記憶された命令を実行する処理回路QQ120によって提供されてもよい。代替の実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード方式など、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、処理回路QQ120によって提供されてもよい。それらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路QQ120は、説明した機能性を実行するように構成され得る。そのような機能性によって提供される利点は、処理回路QQ120だけに、またはWDQQ110の他の構成要素に限定されず、全体としてWDQQ110によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークによって一般に享受される。
処理回路QQ120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または類似の操作(例えば、特定の取得操作)を実行するように構成されてもよい。処理回路QQ120によって実行されるこれらの動作は、例えば、得られた情報を他の情報に変換すること、得られた情報または変換された情報をWDQQ110によって記憶された情報と比較すること、および/または得られた情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を行うことによって処理回路QQ120によって得られた情報を処理し、前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、規則、コード、テーブル等のうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は処理回路QQ120によって実行可能な他の命令を格納するように動作可能であってよい。デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)またはリードオンリーメモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能な記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路QQ120によって使用され得る情報、データ、および/もしくは命令を記憶する他の任意の揮発性または不揮発性の、非送受信機のデバイス読み取り可能なおよび/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路QQ120およびデバイス可読媒体QQ130は、統合されていると見なされてもよい。
ユーザインタフェース機器QQ132は、人間のユーザがWDQQ110と相互作用することを可能にするコンポーネントを提供してもよい。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態であってよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、ユーザに対する出力を生成し、ユーザがWDQQ110に入力を提供することを可能にするように動作可能であってよい。相互作用の種類は、WDQQ110に設置されたユーザインタフェース機器QQ132の種類によって異なってもよい。例えば、WDQQ110がスマートフォンである場合、相互作用はタッチスクリーンを介していてもよく、WDQQ110がスマートメーターである場合、相互作用は、使用量(例えば、使用ガロン数)を提供するスクリーン又は可聴警報を提供するスピーカー(例えば、煙が検出された場合)を介していてよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、入力インタフェース、装置及び回路、並びに出力インタフェース、装置及び回路を含んでもよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、WDQQ110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路QQ120に接続されて、処理回路QQ120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインタフェース機器QQ132は、例えば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含んでもよい。ユーザインタフェース機器QQ132はまた、WDQQ110からの情報の出力を可能にし、処理回路QQ120がWDQQ110から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインタフェース機器QQ132は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインタフェース、又は他の出力回路を含んでもよい。ユーザインタフェース機器QQ132の1つ以上の入力および出力インタフェース、デバイス、および回路を使用して、WDQQ110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、本明細書に記載される機能から利益を得ることを可能にし得る。
補助装置QQ134は、一般的にWDが実行しない可能性のある、より特定の機能を提供するために動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊なセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインタフェースなどで構成されてもよい。補助機器QQ134の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変化し得る。
電源QQ136は、いくつかの実施形態では、電池又は電池パックの形態であってよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電力装置又は電力セルなどの他のタイプの電源も使用されてもよい。WDQQ110は、本明細書で説明または示される任意の機能を実行するために電源QQ136からの電力を必要とするWDQQ110の様々な部分に電源QQ136から電力を供給するための電力回路QQ137をさらに含んでいてもよい。電力回路QQ137は、特定の実施形態において、電力管理回路を含んでいてもよい。電力回路QQ137は、追加的にまたは代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってよく、この場合、WDQQ110は、入力回路または電力ケーブルなどのインタフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってよい。電源回路QQ137はまた、特定の実施形態において、外部電源から電源QQ136に電力を供給するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源QQ136の充電のためであってよい。電源回路QQ137は、電力が供給されるWDQQ110のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源QQ136からの電力に対して任意のフォーマット化、変換、または他の変更を実行してもよい。
図QQ2は、本明細書で説明される様々な態様に従ったUEの一実施形態を示す図である。本明細書で使用されるように、ユーザ装置またはUEは、関連するデバイスを所有および/または操作する人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有していなくてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間による操作を意図しているが、特定の人間のユーザと関連付けられていなくてもよい、または最初は関連付けられていなくてもよい装置(例えば、スマートスプリンクラー制御装置)を表すことができる。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる操作を意図していないが、ユーザの利益のために関連付けられまたは操作され得るデバイス(例えば、スマート電力計)を表してもよい。UEQQ2200は、NB-IoTのUE、機械式通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図QQ2に示されるように、UEQQ200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格などの、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が公布した1つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述したように、WDとUEという用語は、互換性を持って使用されることがある。したがって、図QQ2はUEであるが、本明細書で議論される構成要素はWDに等しく適用可能であり、その逆もまた然りである。
図QQ2において、UEQQ200は、入出力インタフェースQQ205、無線周波数(RF)インタフェースQQ209、ネットワーク接続インタフェースQQ211、ランダムアクセスメモリ(RAM)QQ217、読み取り専用メモリ(ROM)QQ219および記憶媒体QQ221等を含むメモリQQ215、通信サブシステムQQ231、電源QQ233、および/または他のコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに動作可能に結合されている処理回路QQ201を含んでいる。記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223、アプリケーションプログラムQQ225、およびデータQQ227を含む。他の実施形態では、記憶媒体QQ221は、他の同様の種類の情報を含んでもよい。特定のUEは、図QQ2に示される構成要素のすべてを利用してもよいし、構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、あるUEから別のUEまで異なってもよい。さらに、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機など、コンポーネントの複数のインスタンスを含んでいてもよい。
図QQ2において、処理回路QQ201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路QQ201は、1つ以上のハードウェア実装ステートマシン(例えば、ディスクリートロジック、FPGA、ASICなど);適切なファームウェアとともにプログラマブルロジック;適切なソフトウェアとともにマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つ以上の格納プログラム、汎用プロセッサ;または上記の任意の組み合わせなどのメモリに機械可読コンピュータプログラムとして格納された機械命令を実行するために動作する任意の逐次ステートマシンを実装するように構成されていてもよい。例えば、処理回路QQ201は、2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形式の情報であってもよい。
描かれている実施形態では、入出力インタフェースQQ205は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスへの通信インタフェースを提供するように構成されてもよい。UEQQ200は、入力/出力インタフェースQQ205を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じ種類のインタフェースポートを使用してもよい。例えば、USBポートは、UEQQ200への入力及びUEQQ200からの出力を提供するために使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであってよい。UEQQ200は、入出力インタフェースQQ205を介して入力デバイスを使用し、ユーザがUEQQ200に情報を取り込むことができるように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。存在感ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための静電容量式又は抵抗膜式タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度センサ、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同種センサ、またはそれらの任意の組合せであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、地磁気センサ、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光学センサであってもよい。
図QQ2において、RFインタフェースQQ209は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRFコンポーネントへの通信インタフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、ネットワークQQ243aへの通信インタフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークQQ243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同種ネットワークまたはそれらの任意の組み合わせなどの有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワークQQ243aは、Wi-Fiネットワークを構成していてもよい。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ以上の通信プロトコルに従って通信ネットワークを介して1つ以上の他のデバイスと通信するために用いられる受信機および送信機インタフェースを含むように構成されてもよい。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、通信ネットワークリンク(例えば、光、電気など)に適した受信機および送信機機能を実装してもよい。送信機及び受信機の機能は、回路部品、ソフトウェア又はファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装してもよい。
RAMQQ217は、バスQQ202を介して処理回路QQ201にインタフェースし、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータまたはコンピュータ命令のストレージまたはキャッシングを提供するように構成されてもよい。ROMQQ219は、処理回路QQ201にコンピュータ命令またはデータを提供するように構成されてもよい。例えば、ROMQQ219は、不揮発性メモリに格納される基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能に関する不変の低レベルシステムコードまたはデータを格納するように構成されてもよい。記憶媒体QQ221は、RAM、ROM、PROM(プログラマブルリードオンリーメモリ)、EPROM(消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジまたはフラッシュドライブなどのメモリを含むよう構成され得る。一例では、記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは他のアプリケーションなどのアプリケーションプログラムQQ225、およびデータファイルQQ227を含むように構成されてもよい。記憶媒体QQ221は、UEQQ200によって使用されるために、様々な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせのいずれかを記憶してもよい。
記憶媒体QQ221は、複数の物理ドライブユニット、例えば、RAID(複数独立ディスクの冗長アレイ)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ。Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外付けミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期型動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外付けマイクロDIMMのSDRAM、加入者IDモジュールまたは取り外し可能ユーザID(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、その他のメモリ、またはそれらの任意の組合せが挙げられる。記憶媒体QQ221は、UEQQ200が、一過性または非一過性のメモリ媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用するものなどの製造物品は、装置可読媒体を構成してもよい記憶媒体QQ221に当接されてもよい。
図QQ2において、処理回路QQ201は、通信サブシステムQQ231を使用してネットワークQQ243bと通信するように構成されてもよい。ネットワークQQ243aおよびネットワークQQ243bは、同じネットワークまたはネットワークであってもよいし、異なるネットワークまたはネットワークであってもよい。通信サブシステムQQ231は、ネットワークQQ243bと通信するために使用される1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステムQQ231は、IEEE802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMAXなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局などの無線通信できる別のデバイスの1つまたは複数のリモート送受信機と通信するために用いられる1つまたは複数の送受信機を含むよう構成されていてもよい。各送受信機は、RANリンク(例えば、周波数割り当て等)に適切な送信機または受信機の機能をそれぞれ実装するために、送信機QQ233および/または受信機QQ235を含んでもよい。さらに、各送受信機の送信機QQ233および受信機QQ235は、回路部品、ソフトウェアまたはファームウェアを共有してもよく、あるいは代替的に、別々に実装されてもよい。
図示された実施形態では、通信サブシステムQQ231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。例えば、通信サブシステムQQ231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、及びGPS通信を含んでもよい。ネットワークQQ243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同種のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの有線および/または無線ネットワークを包含していてもよい。例えば、ネットワークQQ243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークであってもよい。電源QQ213は、交流(AC)または直流(DC)電力をUEQQ200の構成要素に供給するように構成されてもよい。
本明細書に記載される特徴、利点、および/または機能は、UEQQ200の構成要素の1つに実装されてもよいし、UEQQ200の複数の構成要素にわたってパーティション化されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせで実装されてもよい。一例では、通信サブシステムQQ231は、本明細書で説明されるコンポーネントのいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路QQ201は、バスQQ202を介してそのようなコンポーネントのいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路QQ201によって実行されると本明細書に記載された対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の実施例では、そのようなコンポーネントのいずれかの機能は、処理回路QQ201と通信サブシステムQQ231との間で分割されてもよい。別の例では、そのようなコンポーネントのいずれかの非計算集約的な機能は、ソフトウェアまたはファームウェアで実装されてもよく、計算集約的な機能は、ハードウェアで実装されてもよい。
図QQ3は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境QQ300を示す模式的なブロック図である。本明細書において、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、ストレージデバイス、及びネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用されるように、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局または仮想化無線アクセスノード)または装置(例えば、UE、無線装置または任意の他のタイプの通信装置)またはそれらのコンポーネントに適用され得、機能の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(例えば、1つまたは複数のネットワークにおける1つまたは複数の物理処理ノードで実行される1つまたは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)実装されている実装に関連する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される機能の一部または全ては、ハードウェアノードQQ330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境QQ300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない、または無線接続を必要としない(例えば、コアネットワークノード)実施形態では、ネットワークノードは、完全に仮想化されてもよい。
機能は、本明細書に開示される実施形態の一部の特徴、機能、及び/又は利点を実装するために動作する1つ又は複数のアプリケーションQQ320(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーションQQ320は、処理回路QQ360及びメモリQQ390からなるハードウェアQQ330を提供する仮想化環境QQ300で実行される。メモリQQ390は、処理回路QQ360によって実行可能な命令QQ395を含み、それによってアプリケーションQQ320は、本明細書に開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つ以上を提供するために動作可能である。
仮想化環境QQ300は、1つ以上のプロセッサまたは処理回路QQ360のセットからなる汎用または特殊用途のネットワークハードウェアデバイスQQ330からなり、これらは商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログのハードウェアコンポーネントまたは特殊用途プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であっても良い。各ハードウェアデバイスは、処理回路QQ360によって実行される命令QQ395またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであってもよいメモリQQ390-1を含んでもよい。各ハードウェア装置は、物理ネットワークインタフェースQQ380を含む、ネットワークインタフェースカードとも呼ばれる1つ以上のネットワークインタフェースコントローラ(NIC)QQ370から構成されてもよい。各ハードウェア装置は、そこに格納されたソフトウェアQQ395および/または処理回路QQ360によって実行可能な命令を有する非一時的、持続的、機械可読の記憶媒体QQ390-2を含んでもよい。ソフトウェアQQ395は、1つ以上の仮想化レイヤQQ350(ハイパーバイザーとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシンQQ340を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書に記載されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴および/または利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
仮想マシンQQ340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインタフェース、および仮想ストレージからなり、対応する仮想化レイヤQQ350またはハイパーバイザーによって実行されてもよい。仮想アプライアンスQQ320のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシンQQ340の1つまたは複数に実装されてもよく、その実装は異なる方法でなされてもよい。
動作中、処理回路QQ360は、ソフトウェアQQ395を実行して、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤQQ350をインスタンス化する(これは、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもある)。仮想化レイヤQQ350は、仮想マシンQQ340に対して、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを提示することができる。
図QQ3に示すように、ハードウェアQQ330は、汎用的なコンポーネントまたは特定のコンポーネントを備えたスタンドアロンのネットワークノードであってもよい。ハードウェアQQ330は、アンテナQQ3225を構成してもよく、仮想化を介して一部の機能を実装してもよい。あるいは、ハードウェアQQ330は、多くのハードウェアノードが協働し、特にアプリケーションQQ320のライフサイクル管理を監督する管理およびオーケストレーション(MANO)QQ3100を介して管理される、より大きなハードウェアのクラスタ(例えば、データセンタまたは顧客構内装置(CPE)の中など)の一部であってよい。
ハードウェアの仮想化は、ある文脈ではネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれています。NFVは、多くの種類のネットワーク機器を、業界標準の大容量サーバーハードウェア、物理スイッチ、物理ストレージ(データセンターに設置可能)、および顧客構内設備に統合するために使用される場合がある。
NFVの文脈では、仮想マシンQQ340は、物理的な非仮想化マシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する、物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシンQQ340のそれぞれと、その仮想マシンを実行するハードウェアQQ330の一部(その仮想マシン専用のハードウェア及び/又はその仮想マシンが他の仮想マシンQQ340と共有するハードウェア)は、個別の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
なお、NFVの文脈では、VNF(仮想ネットワーク機能)は、ハードウェアのネットワーク基盤QQ330の上で1つ以上の仮想マシンQQ340で動作する特定のネットワーク機能を扱う役割を担い、図QQ3ではアプリケーションQQ320に相当するものである。
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機QQ3220および1つまたは複数の受信機QQ3210を含む1つまたは複数の無線ユニットQQ3200は、1つまたは複数のアンテナQQ3225に結合されてもよい。無線ユニットQQ3200は、1つ以上の適切なネットワークインタフェースを介してハードウェアノードQQ330と直接通信してもよく、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を有する仮想ノードを提供するために、仮想コンポーネントと組み合わせて使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、いくつかのシグナリングは、ハードウェアノードQQ330と無線ユニットQQ3200との間の通信に代替的に使用され得る制御システムQQ3230の使用で効果的に行われ得る。
図QQ4は、いくつかの実施形態に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示す図である。特に、図QQ4を参照すると、実施形態に従って、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワークQQ411と、コアネットワークQQ414とからなる3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワークQQ410を含む。アクセスネットワークQQ411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cからなり、それぞれが対応するカバーエリアQQ413a、QQ413b、QQ413cを定義している。各基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cは、有線または無線接続QQ415を介してコアネットワークQQ414に接続可能である。カバレッジエリアQQ413cに位置する第1のUEQQ491は、対応する基地局QQ412cに無線で接続し、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリアQQ413aに位置する第2のUEQQ492は、対応する基地局QQ412aに無線で接続可能である。この例では複数のUEQQ491、QQ492が例示されているが、開示された実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリアに存在する状況、または唯一のUEが対応する基地局QQ412に接続する状況にも同様に適用可能である。
電気通信ネットワークQQ410は、それ自体がホストコンピュータQQ430に接続されており、このホストコンピュータは、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバ、またはサーバファームの処理リソースとしてハードウェアおよび/またはソフトウェアで具現化されてもよい。ホストコンピュータQQ430は、サービスプロバイダの所有権または管理下に置かれてもよく、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって運営されてもよい。電気通信ネットワークQQ410とホストコンピュータQQ430との間の接続QQ421およびQQ422は、コアネットワークQQ414からホストコンピュータQQ430まで直接延びてもよいし、任意の中間ネットワークQQ420を経由して延びてもよい。中間ネットワークQQ420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組み合わせであってもよく、中間ネットワークQQ420がある場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワークQQ420は2以上のサブネットワーク(図示せず)から構成されてもよい。
図QQ4の通信システム全体としては、接続されたUEQQ491、QQ492とホストコンピュータQQ430との間の接続性を実現する。この接続性は、OTT(over-the-top)接続QQ450と表現することもできる。ホストコンピュータQQ430および接続されたUEQQ491、QQ492は、アクセスネットワークQQ411、コアネットワークQQ414、任意の中間ネットワークQQ420および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を仲介者として使用して、OTT接続QQ450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続QQ450は、OTT接続QQ450が通過する参加通信デバイスがアップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づかないという意味で、透過的であってよい。例えば、基地局QQ412は、接続されたUEQQ491に転送される(例えば、引き渡される)ホストコンピュータQQ430から発信されるデータを有する受信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされなくてもよいし、知らされる必要もない。同様に、基地局QQ412は、ホストコンピュータQQ430に向けてUEQQ491から発信される発信アップリンク通信の将来のルーティングを知る必要がない。
次に、前段落で議論されたUE、基地局、およびホストコンピュータの、実施形態に従った例示的な実装について、図QQ5を参照して説明する。図QQ5は、いくつかの実施形態による、部分的な無線接続を介してユーザ装置と基地局を介して通信するホストコンピュータを示す通信システムQQ500において、ホストコンピュータQQ510は、通信システムQQ500の異なる通信装置のインタフェースと有線または無線接続を設定および維持するように構成された通信インタフェースQQ516を含むハードウェアQQ515から構成されている。ホストコンピュータQQ510は、ストレージ及び/又は処理能力を有し得る処理回路QQ518をさらに備える。特に、処理回路QQ518は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)から構成されてもよい。ホストコンピュータQQ510は、ホストコンピュータQQ510に格納されるか、またはホストコンピュータQQ510によってアクセス可能であり、処理回路QQ518によって実行可能なソフトウェアQQ511をさらに含む。ソフトウェアQQ511は、ホストアプリケーションQQ512を含む。ホストアプリケーションQQ512は、UEQQ530およびホストコンピュータQQ510で終端するOTT接続QQ550を介して接続するUEQQ530などのリモートユーザに対してサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションQQ512は、OTT接続QQ550を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
通信システムQQ500は、電気通信システムに設けられ、ホストコンピュータQQ510との通信およびUEQQ530との通信を可能にするハードウェアQQ525を含む基地局QQ520をさらに含む。ハードウェアQQ525は、通信システムQQ500の異なる通信装置のインタフェースとの有線または無線接続を設定および維持するための通信インタフェースQQ526、ならびに基地局QQ520によって提供されるカバレッジ領域(図QQ5には示されていない)内に位置するUEQQ530との少なくとも無線接続QQ570を設定および維持するための無線インタフェースQQ527を含んでもよい。通信インタフェースQQ526は、ホストコンピュータQQ510への接続QQ560を容易にするように構成されてもよい。接続QQ560は、直接的であってもよいし、電気通信システムのコアネットワーク(図QQ5には示されていない)を通過し、及び/又は電気通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。示された実施形態では、基地局QQ520のハードウェアQQ525は、処理回路QQ528をさらに含み、これは、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)からなってもよい。基地局QQ520は、内部に格納された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェアQQ521をさらに有する。
通信システムQQ500は、既に言及されたUEQQ530をさらに含む。そのハードウェアQQ535は、UEQQ530が現在位置するカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線接続QQ570を設定および維持するように構成された無線インタフェースQQ537を含むことができる。UEQQ530のハードウェアQQ535は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)から構成されてもよい処理回路QQ538をさらに含む。UEQQ530は、ソフトウェアQQ531をさらに備え、これは、UEQQ530に格納されるか、またはUEQQ530によってアクセス可能であり、処理回路QQ538によって実行可能である。ソフトウェアQQ531は、クライアントアプリケーションQQ532を含む。クライアントアプリケーションQQ532は、ホストコンピュータQQ510のサポートにより、UEQQ530を介して、人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータQQ510において、実行中のホストアプリケーションQQ512は、UEQQ530およびホストコンピュータQQ510で終端するOTT接続QQ550を介して実行中のクライアントアプリケーションQQ532と通信し得る。ユーザへのサービス提供において、クライアントアプリケーションQQ532は、ホストアプリケーションQQ512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続QQ550は、要求データおよびユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーションQQ532は、それが提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話してもよい。
なお、図QQ5に示されたホストコンピュータQQ510、基地局QQ520およびUEQQ530は、それぞれ図QQ4のホストコンピュータQQ430、基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cのいずれか、およびUEQQ491、QQ492のいずれかに対して類似または同一であってもよい。つまり、これらのエンティティの内部は図QQ5のようになり、独立して、周囲のネットワークトポロジは図QQ4のようになる可能性がある。
図QQ5において、OTT接続QQ550は、基地局QQ520を介したホストコンピュータQQ510とUEQQ530との間の通信を例示するために抽象的に描かれており、いかなる仲介装置およびこれらの装置を介したメッセージの正確なルーティングにも明確に言及しないままである。ネットワークインフラは、ルーティングを決定してもよく、それは、UEQQ530から、またはホストコンピュータQQ510を操作するサービスプロバイダから、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTT接続QQ550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャーはさらに、ルーティングを動的に変更する(例えば、負荷分散の考慮またはネットワークの再構成に基づいて)決定を行うことができる。
UEQQ530と基地局QQ520との間の無線接続QQ570は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従うものである。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続QQ570が最後のセグメントを形成するOTT接続QQ550を使用してUEQQ530に提供されるOTTサービスの性能を向上させる。
データレート、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視する目的で、測定手順が提供されてもよい。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータQQ510とUEQQ530との間のOTT接続QQ550を再構成するためのオプションのネットワーク機能性がさらに存在してもよい。測定手順および/またはOTT接続QQ550を再構成するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータQQ510のソフトウェアQQ511およびハードウェアQQ515、またはUEQQ530のソフトウェアQQ531およびハードウェアQQ535、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続QQ550が通過する通信デバイス内またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記に例示した監視される量の値を供給することによって、またはソフトウェアQQ511、QQ531が監視される量を計算または推定し得る他の物理量の値を供給することによって測定手続きに参加することができる。OTT接続QQ550の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、優先ルーティングなどを含んでもよく、再構成は基地局QQ520に影響を与える必要はなく、基地局QQ520には不明または感知不能であってもよい。そのような手順および機能性は、当該技術分野において既知であり、かつ実践され得る。特定の実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータQQ510の測定を容易にする独自のUEシグナリングを含んでもよい。測定は、ソフトウェアQQ511およびQQ531が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続QQ550を使用してメッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという形で実施されてもよい。
図QQ6は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図QQ4および図QQ5を参照して説明したものであってよいUEを含む。本開示を簡略化するために、図QQ6への図面参照のみが本セクションに含まれることになる。ステップQQ610において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。ステップQQ610のサブステップQQ611(任意であってよい)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ伝送を開始する。ステップQQ630(任意であってよい)において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で運ばれたユーザデータをUEに送信する。ステップQQ640(これもオプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されたホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図QQ7は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図QQ4および図QQ5を参照して説明したものであってよいUEを含む。本開示を簡略化するために、図QQ7への図面参照のみが本セクションに含まれることになる。方法のステップQQ710において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ伝送を開始する。伝送は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を経由して通過してもよい。ステップQQ730(任意であってよい)において、UEは、伝送で運ばれたユーザデータを受信する。
図QQ8は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図QQ4および図QQ5を参照して説明したものであってよいUEを含む。本開示を簡略化するために、図QQ8への図面参照のみがこのセクションに含まれることになる。ステップQQ810(これは任意であってよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。さらに、または代替的に、ステップQQ820において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップQQ820のサブステップQQ821(任意であってよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ810のサブステップQQ811(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信した入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信したユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップQQ830において(オプションであってもよい)、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップQQ840において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図QQ9は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図QQ4および図QQ5を参照して説明したものであってよいUEを含む。本開示を簡略化するために、図QQ9への図面参照のみがこのセクションに含まれることになる。ステップQQ910(任意であってよい)において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップQQ920(任意選択であり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップQQ930(任意であってよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で運ばれたユーザデータを受信する。
本明細書に開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利点は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想装置は、これらの機能ユニットの数から構成されてもよい。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、特殊用途デジタルロジック等を含む他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよく、このメモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ装置、光学記憶装置などの1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令と、本明細書に記載された技術の1つ以上を実施するための命令とを含む。いくつかの実装では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
以上の観点から、次に、本明細書の実施形態は、一般に、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路を含んでいてもよい。ホストコンピュータはまた、ユーザデータをユーザ装置(UE)に送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成された通信インタフェースを含んでもよい。セルラーネットワークは、無線インタフェース及び処理回路を有する基地局を含んでもよく、基地局の処理回路は、基地局について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成されている。
いくつかの実施形態において、通信システムは、さらに、基地局を含む。
いくつかの実施形態では、通信システムは、UEをさらに含み、UEは、基地局と通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、それによってユーザデータを提供する。この場合、UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成された処理回路を備える。
本明細書の実施形態はまた、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法を含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することを含む。本方法はまた、ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを運ぶ伝送を開始することを含んでいてもよい。基地局は、基地局について上述したいずれかの実施形態のいずれかのステップを実行する。
いくつかの実施形態において、本方法は、基地局において、ユーザデータを送信することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、ユーザデータは、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供される。この場合、本方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに備える。
本明細書の実施形態はまた、基地局と通信するように構成されたユーザ装置(UE)を含む。UEは、無線インタフェースと、UEについて説明した上記の実施形態のいずれかを実行するように構成された処理回路とを備える。
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータを含む通信システムをさらに含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、ユーザデータをユーザ装置(UE)に送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成された通信インタフェースと、を備える。UEは、無線インタフェースと処理回路から構成される。UEの構成要素は、UEについて上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成される。
いくつかの実施形態において、セルラーネットワークは、UEと通信するように構成された基地局をさらに含む。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、それによってユーザデータを提供する。UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成される。
実施形態はまた、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法を含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、基地局を含むセルラーネットワークを介してユーザデータをUEに運ぶ伝送を開始することとを備える。UEは、UEに対して上述したいずれかの実施形態のいずれかのステップを実行する。
いくつかの実施形態において、本方法は、UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む。
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータを含む通信システムをさらに含む。ホストコンピュータは、ユーザ装置(UE)から基地局への送信に端を発するユーザデータを受信するように構成された通信インタフェースを具備する。UEは、無線インタフェースと処理回路とを備える。UEの処理回路は、UEに対して上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成されている。
いくつかの実施形態では、通信システムは、UEをさらに含む。
いくつかの実施形態において、通信システムは、基地局をさらに含む。この場合、基地局は、UEと通信するように構成された無線インタフェースと、UEから基地局への送信によって運ばれるユーザデータをホストコンピュータに転送するように構成された通信インタフェースとを備える。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成されている。そして、UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成され、それによって、ユーザデータを提供する。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように構成されている。そして、UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、リクエストデータに応答してユーザデータを提供するように構成される。
本明細書の実施形態はまた、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法を含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含む。UEは、UEについて上述した実施形態のいずれかのステップを実行する。
いくつかの実施形態において、本方法は、UEにおいて、ユーザデータを基地局に提供することをさらに含む。
いくつかの実施形態において、本方法は、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべきユーザデータを提供することも含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することをさらに備えてもよい。
いくつかの実施形態において、本方法は、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションに対する入力データを受信することと、をさらに備える。入力データは、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供される。送信されるユーザデータは、入力データに応答して、クライアントアプリケーションによって提供される。
実施形態はまた、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザ装置(UE)から基地局への送信に端を発するユーザデータを受信するように構成された通信インタフェースを具備する。基地局は、無線インタフェースと処理回路とを備える。基地局の処理回路は、基地局について上述した実施形態のいずれかのステップを実行するように構成されている。
いくつかの実施形態において、通信システムは、さらに、基地局を含む。
いくつかの実施形態において、通信システムは、UEをさらに含む。UEは、基地局と通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成されている。そして、UEは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されるユーザデータを提供するように構成される。
実施形態は、さらに、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法を含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信に由来するユーザデータを受信することを含んでいる。UEは、UEに対して上述したいずれかの実施形態のいずれかのステップを実行する。
いくつかの実施形態において、本方法は、基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む。
いくつかの実施形態において、本方法は、基地局において、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することをさらに含む。
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられている場合、および/またはそれが使用されている文脈から暗示される場合を除き、関連技術分野におけるその通常の意味に従って解釈されるものとする。a/an/the要素、装置、構成要素、手段、ステップ等への全ての言及は、明示的に別段の記載がない限り、その要素、装置、構成要素、手段、ステップ等の少なくとも1つのインスタンスを指すものとして、オープンに解釈されるものとする。本明細書に開示された任意の方法のステップは、ステップが他のステップに続く又は先行すると明示的に記述されている場合及び/又はステップが他のステップに続く又は先行しなければならないことが暗黙的に示されている場合を除き、開示された正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示された実施形態のいずれかの特徴は、適切な場合には、他の任意の実施形態に適用され得る。同様に、いずれかの実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆もまた然りである。同封の実施形態の他の目的、特徴及び利点は、説明から明らかになるであろう。
ユニットという用語は、電子工学、電気機器および/または電子装置の分野における従来の意味を有し、例えば、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/またはディスクリート装置、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令など、本書に記載されているものを含むことができる。
本明細書で使用される「A及び/又はB」という用語は、A単独、B単独、又はA及びBの両方を一緒に有する実施形態を対象とする。したがって、「Aおよび/またはB」という用語は、等価的に「AおよびBのうちのいずれか1つ以上の少なくとも1つ」を意味する場合がある。
本明細書で企図されるいくつかの実施形態は、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示される主題の範囲内に含まれる。開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝えるために例示的に提供される。
注目すべきは、開示された発明(複数可)の修正および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者には思い浮かぶであろうことである。したがって、本発明(複数可)は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が本開示の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書において特定の用語が採用されることがあるが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定を目的としたものではない。