JP7455949B2 - 燃焼器及びガスタービン - Google Patents

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Description

本開示は、燃焼器及びガスタービンに関する。
マイクロガスタービンとも呼ばれる小型のガスタービンは、店舗、病院等の自家発電や、電気自動車におけるレンジエクステンダー、可搬用電源等、種々の用途に用いることができる。ガスタービンに用いる燃焼器として、様々な構成が知られている。例えば、特許文献1~3には、強度の向上や部材間の振動抑制を図るために、バネ部材を用いて燃焼筒(ライナ)を弾性支持するように構成された燃焼器が開示されている。
実公平8-7246号公報 特開平9-280564号公報 特開平8-312961号公報
ところで、NOXとCOを抑制するには、燃焼器の燃焼領域(例えば燃焼室の内部)を高温化する必要がある。しかし、燃焼領域を構成する部材(例えば、燃焼筒)は、耐熱性が十分ではない場合がある。そのため、高温になりやすい領域(例えば、燃焼筒に燃焼室形成部材が挿入される領域)で冷却されることが好ましい。
この点、特許文献1~3には、そのような構成が開示されていない。なお、特許文献1~3に開示されている燃焼器は、いずれもセラミック製の燃焼器である。セラミック材料は、金属材料に比べて耐熱性が高いと考えられる。
上述の事情に鑑みて、本開示は、高温になりやすい領域で冷却性能を確保することが可能な燃焼器及びガスタービンを提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る燃焼器は、
燃焼筒と、
前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
を備え、
前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成されている。
本開示の一実施形態に係る燃焼器は、
燃焼筒と、
前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
前記燃焼筒が挿入され、前記燃焼筒の外周を覆うように構成されたケーシングと、
前記燃焼筒の先端を前記ケーシングに弾性保持させるための保持部材と、
を備え、
前記ケーシングは、前記燃焼筒の先端を保持するための内向きフランジを含み、
前記内向きフランジは、径方向内側の上流側端部にチャンファ面を有する。
本開示に係るガスタービンは、
上記に記載の燃焼器と、
圧縮空気を生成するためのコンプレッサと、
前記燃焼器からの燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービンと、
を備える。
本開示によれば、高温になりやすい領域で冷却性能を確保することが可能な燃焼器及びガスタービンを提供することができる。
一実施形態に係るガスタービンを備える発電装置の全体構成を示す図である。 一実施形態に係る燃焼器の燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。 図2のV-V矢視断面を模式的に示した図である。 図2における予混合管の近傍を拡大した模式的な図である。 図2に対応し、一実施形態に係るバネ部の近傍を拡大した模式的な図である。 図5に示すバネ部を模式的に示した斜視図である。 図5に示すバネ部を模式的に示した平面図である。 図7AのA-A矢視断面を模式的に示した図である。 図5に示すバネ部の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。 一実施形態に係るバネ部の近傍を拡大した模式的な図である。 図9に示すバネ部を模式的に示した斜視図である。 図9に示すバネ部を模式的に示した正面図である。 図9に示すバネ部を模式的に示した平面図である。 図11BのA-A矢視断面を模式的に示した側面図である。 図9に示すバネ部の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。 一実施形態に係るバネ部を含む燃焼筒を拡大した模式的な斜視図である。 図13に示すバネ部の近傍を拡大した模式的な断面図である。 図13に示すバネ部の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。 比較例に係るバネ部の近傍を拡大し、燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。 図13に示すバネ部の近傍を拡大し、燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。 一実施形態に係るバネ部を含む燃焼筒の一部を模式的に示した展開図である。 一実施形態に係るバネ部を含む燃焼筒の一部を模式的に示した展開図である。 一実施形態に係るバネ部の近傍を拡大し、燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。 一実施形態に係るバネ部の近傍を拡大し、燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。 一実施形態に係るバネ部の近傍を拡大した模式的な図である。 図22に示すバネ部の径方向に沿った断面を模式的に示す図である。 図2に対応し、一実施形態に係る保持部材の近傍を拡大した模式的な図である。 図2に対応し、一実施形態に係る保持部材の近傍を拡大した模式的な図である。 図2に対応し、一実施形態に係る保持部材の近傍を拡大した模式的な図である。
以下、添付図面を参照して幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(全体構成について)
図1は、一実施形態に係るガスタービン2を備える発電装置1の全体構成を示す図である。図1に示すように、発電装置1は、ガスタービン2と、発電機7と、熱交換器9とを備える。
発電装置1は、例えば電気自動車におけるレンジエクステンダーや、可搬用電源等に用いられる。ガスタービン2は、圧縮空気を生成するためのコンプレッサ3と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器10と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン5とを備える。ガスタービン2は、マイクロガスタービンであってもよいし、車載用のガスタービンであってもよい。
コンプレッサ3は、回転軸8Aを介してタービン5に接続されている。コンプレッサ3は、タービン5の回転エネルギーによって回転駆動されて、圧縮空気を生成する。コンプレッサ3で生成された圧縮空気は、熱交換器9を介して燃焼器10に供給される。なお、詳細は後で説明するが、幾つかの実施形態に係るコンプレッサ3で生成された圧縮空気の一部は、熱交換器9を介さずに燃焼器10に供給される。コンプレッサ3は、例えば遠心圧縮機であってもよい。
幾つかの実施形態に係る燃焼器10には、コンプレッサ3で生成されて、熱交換器9で加熱された圧縮空気と、燃料とが供給され、燃料を燃焼させることによって、タービン5の作動流体である燃焼ガスを発生させる。そして、燃焼ガスは燃焼器10から後段のタービン5に送られる。
幾つかの実施形態に係るタービン5は、例えば、ラジアルタービンホイール又は斜流タービンホイールを有し、燃焼器10で生成された燃焼ガスによって駆動される。タービン5は、回転軸8Bによって発電機7と接続されている。すなわち、発電機7は、タービン5の回転エネルギーによって発電するように構成されている。
タービン5から排出された燃焼ガスは、熱交換器9に供給される。熱交換器9は、タービン5から排出された燃焼ガスと、コンプレッサ3から供給された圧縮空気との間で熱交換を行うように構成されている。すなわち、熱交換器9では、コンプレッサ3から供給された圧縮空気は、タービン5から排出された燃焼ガスによって加熱される。
幾つかの実施形態では、ガスタービン2は、燃焼器10の点火栓41(後述する図4参照)を冷却するための冷却空気を供給するための冷却空気配管47を備える。冷却空気配管47は、コンプレッサ3からの圧縮空気を、熱交換器9を介さずに燃焼器10に供給可能に構成されている。なお、熱交換器9を通過して加熱された後の圧縮空気が燃焼器10に供給可能に構成されていてもよい。
冷却空気配管47を流れるコンプレッサ3からの圧縮空気(冷却空気)は、後述する図2に示すように、燃焼筒11内に流出する過程で点火栓41を冷却する。これにより、燃焼筒11内の火炎の熱による点火栓41への悪影響を抑制できる。
(燃焼器10について)
図2は、一実施形態に係る燃焼器10の燃焼筒11の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。図3は、図2のV-V矢視断面を模式的に示した図である。図4は、図2における予混合管20の近傍を拡大した模式的な図である。
幾つかの実施形態に係る燃焼器10は、例えば、図2~図4に示すように、円筒形状を有する燃焼筒11と、燃焼筒11の軸方向上流側に配置された予混合管20と、第1燃料ノズル31と、第2燃料ノズル35と、点火栓41とを備えている。幾つかの実施形態に係る燃焼器10は、予混合管20が内部に配置されるケーシング70と、燃焼筒11の外周面と間隔を空けて対向するケーシング80とを備えている。
以下の説明では、燃焼筒11の軸線AXに沿った方向を燃焼筒11の軸方向、又は単に軸方向とも呼ぶ。燃焼筒11の周方向を単に周方向とも呼ぶ。燃焼筒11の径方向を単に径方向とも呼ぶ。また、軸方向のうち、燃焼ガスの流れる方向に沿った上流側を軸方向上流側と呼ぶ。同様に、軸方向のうち、燃焼ガスの流れる方向に沿った下流側を軸方向下流側と呼ぶ。
(燃焼筒11)
上述したように、幾つかの実施形態に係る燃焼筒11は、円筒形状を有しており、軸方向の両端が開口している。燃焼筒11の下流側は、タービン5に接続されている。燃焼筒11とケーシング80との間には、後述するように圧縮空気が流通可能である。
幾つかの実施形態に係る燃焼筒11は、例えば、図2に示すように、軸方向下流側の端部11aが保持部材130を介して内向きフランジ90に保持される。幾つかの実施形態に係る燃焼筒11は、軸方向上流側の位置でケーシング80に固定されている。ケーシング80は、内向きフランジ90を含み、燃焼筒11の外周面11cと間隔を空けて対向する筒状の部材である。幾つかの実施形態に係る燃焼筒11は、バネ部100を介して、外側壁部28を弾性保持するように構成される。なお、バネ部100と保持部材130の詳細については後述する。
(予混合管20)
幾つかの実施形態では、予混合管20は、上述したように燃焼筒11の軸方向上流側に配置されている。幾つかの実施形態に係る予混合管20は、例えば、図4に示すように、燃焼筒11の周方向に延在するスクロール流路23、及び、燃焼筒11の軸方向に延在してスクロール流路23と燃焼筒11の内部とを接続する軸方向流路25を含む。
また、幾つかの実施形態に係る予混合管20は、スクロール流路23における周方向上流側の端部23aに接続され、該端部23aにおけるスクロールの接線方向に延在する接線方向流路21を含む。なお、スクロールの接線方向とは、スクロール流路23における燃焼筒11の径方向に沿った流路断面の中心Csを通る線AXsについての接線が延在する方向である。また、該流路断面の中心Csは、該流路断面の図心である。
幾つかの実施形態では、例えば、図3に示すように、予混合管20の入口端、すなわち、接線方向流路21の上流側の入口端部21aは、後述するケーシング70の内部の領域のうち、後述する空気入口部71が位置する領域70aとは燃焼筒11の軸線AXを挟んで反対側の領域70bに配置されている。スクロール流路23は、燃焼筒11の径方向に沿った流路断面の面積が周方向上流側から周方向下流側に向かうにつれて漸減するように形成されている。
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、軸方向流路25は、周方向に沿って環状に形成された流路である。軸方向流路25における軸方向上流側の端部25aは、スクロール流路23の軸方向下流側の壁面において円環状に開口した開口部23bと接続されている。軸方向流路25における軸方向下流側の端部25bは、円環状に開口した開口部であり、燃焼筒11の軸方向上流側の領域に位置する。
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、軸方向流路25は、外側壁部28と、内側壁部24との隙間によって形成される流路である。外側壁部28及び内側壁部24は、径方向外側が筒状で軸方向下流側に向かって拡径する形状を有する。内側壁部24は、外側壁部28より径方向内側に配置される。なお、外側壁部28及び内側壁部24のうち外側壁部28だけが、軸方向下流側に向かって拡径する形状を有していてもよい。外側壁部28の下流側の端部は、燃焼筒11の内周面11dから径方向に間隔を空けて配置される。
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、予混合管20は、スクロール流路23よりも径方向内側の領域に軸方向に延在する内側壁部24を有する。内側壁部24は、スクロール流路23を形成する壁面に接続される。幾つかの実施形態では、内側壁部24の内側の領域を中央領域24aとも呼ぶ。幾つかの実施形態では、中央領域24aには、点火栓41と、冷却空気通路43と、第2燃料ノズル35とが配置されている。
(点火栓41、冷却空気通路43及び第2燃料ノズル35)
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、点火栓41は、中央領域24aに配置され、予混合管20から燃焼筒11内に供給された燃料と空気との混合気に着火させるための点火栓である。幾つかの実施形態では、点火栓41は、中央領域24aにおいて、内側壁部24の軸方向下流側の端部の端部に配置されている。冷却空気通路43は、中央領域24aにおいて点火栓41の側方に配置され、点火栓41を冷却するための冷却空気が流れる空気通路である。
幾つかの実施形態では、中央領域24aに配置され、燃焼筒11の内部に燃料を供給する第2燃料ノズル35を備えていてもよい。点火栓41での着火時に第2燃料ノズル35から燃焼筒11の内部に燃料を供給することで、点火栓41近傍の燃料の濃度を上昇させることができ、着火性が向上する。なお、第2燃料ノズル35には、例えば図2及び図4に示すように、第2燃料ノズル35に燃料を供給するための燃料供給配管37が接続される。
(案内部材51)
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、スクロール流路23の周方向上流側に配置され、スクロール流路23内に流入する空気を整流するための案内部材51を備えている。案内部材51は、接線方向流路21の上流側の入口端部21aの近傍に配置される。案内部材51は、例えば、内周面が上流側に向かうにつれて半径が大きくなるベルマウス形状を有する短管状の部材である。
案内部材51によってスクロール流路23を流れる圧縮空気の流量が燃焼筒11の径方向に沿った流路断面の位置によって差が生じることを抑制できる。これにより、スクロール流路23における燃料と空気との混合状態が該流路断面の位置によって差が生じることを抑制できる。
(第1燃料ノズル31)
幾つかの実施形態に係る第1燃料ノズル31は、スクロール流路23の周方向上流側に配置されている。幾つかの実施形態に係る第1燃料ノズル31は、スクロール流路23内に燃料を噴射するための噴射孔31aを有する。幾つかの実施形態では、例えば、図2~図4に示すように、第1燃料ノズル31は、1つの噴射孔31aだけを有する。噴射孔31aは、スクロール流路23が存在する範囲と軸方向において重複する位置に配置される。なお、第1燃料ノズル31は、このような構成に限られず、複数の噴射孔31aを有する構成であってもよい。
(ケーシング70)
幾つかの実施形態では、例えば、図2及び図3に示すように、燃焼器10は、予混合管20を内部に収納するためのケーシング70を備える。ケーシング70は、ケーシング70の内部にコンプレッサ3からの圧縮空気が供給される空気入口部71と、予混合管20を燃焼筒11の径方向外側から覆い、空気入口部71が一部に形成された側壁部73と、予混合管20を燃焼筒11の軸方向外側から覆う一対の壁部75とを有する。
図2に示すように、一対の壁部75のうち、軸方向下流側の壁部75には、開口部75aが形成されている。幾つかの実施形態では、開口部75aを介してケーシング70の内側の領域と、燃焼筒11の内側の領域とが連通している。また、開口部75aを介してケーシング70の内側の領域と、及びケーシング80の内周面80aと燃焼筒11の外周面11cとで囲まれた領域とが連通している。幾つかの実施形態では、図2及び図4に示すように、開口部75aから軸方向下流側に向かって外側壁部28が突出するように配置されている。
(圧縮空気、混合気、及び燃焼ガスの流れの概要について)
以下、幾つかの実施形態に係る燃焼器10における、圧縮空気、混合気及び燃焼ガスの流れについて説明する。コンプレッサ3から供給されて熱交換器9で加熱された圧縮空気は、図2において矢印a1で示すように、空気入口部71からケーシング70の内部に流入する。ケーシング70の内部に流入した圧縮空気は、主に、図2において矢印a2、a3で示すように、予混合管20と一対の壁部75との間を流れる。
図2に示すように、予混合管20と軸方向下流側の壁部75との間を流れる圧縮空気は、矢印a4、a7で示すように、ケーシング80の内周面80aと燃焼筒11の外周面11cとで囲まれた領域に流れる流れと、矢印a5、a8で示すように、燃焼筒11の内周面11dと外側壁部28の外周面とで囲まれた領域に流れる流れと、矢印a6、a9、a10で示すように、予混合管20の入口側に向かって流れる流れとに分かれる。また、予混合管20と軸方向上流側の壁部75との間を流れる圧縮空気は、矢印a2、a11、a12で示すように、予混合管20の入口側に向かって流れる。
図2~図4に示すように、予混合管20の入口側に向かって流れる圧縮空気は、矢印a10、a12で示すように案内部材51の上流側の入口51aから予混合管20の接線方向流路21に流入するとともに、矢印a9,a11で示すように案内部材51の外周面51bと接線方向流路21の内周面21bとの間の環状の隙間から接線方向流路21に流入する。第1燃料ノズル31の噴射孔31aから噴射された燃料と、予混合管20に流れ込んだ圧縮空気とは、予混合管20、主には、スクロール流路23内で予混合されて混合気となる。
スクロール流路23内を流れる混合気は、図2における矢印g1で示すように、軸方向流路25(図4参照)を介し、外側壁部28の内周面に沿って流れる。混合気の一部は、矢印g5で示すように循環流を形成し、残りは矢印g2で示すように燃焼筒11の内部に流れ込む循環流を形成する。混合気は、内側壁部24の軸方向下流側の端部にて点火栓41によって着火し、燃焼ガスとなって矢印g3で示すように燃焼筒11の軸方向下流側に向かって流れる。その後、燃焼ガスは、矢印g4で示すように、燃焼筒11から排気されて、タービン5に流入する。矢印g5で示す混合気の循環流が発生する領域11rでは、混合気の流速が比較的遅くなるので、保炎に適した状態を確保できる。
(燃焼筒11とケーシング80との間の圧縮空気の流れについて)
上述したように、幾つかの実施形態では、燃焼筒11の外周面11cとケーシング80の内周面80aとの間には、図2における矢印a4、a7で示すように、ケーシング70を介して供給された圧縮空気が流入可能に構成されている。矢印a13で示すように、圧縮空気が燃焼筒11の外周面11cとケーシング80の内周面80aとの間を軸方向下流側に向かって流れることで、圧縮空気によって燃焼筒11を冷却できる。
幾つかの実施形態では、燃焼筒11は、複数の開口部13を有する。このような構成によれば、ケーシング80と燃焼筒11との間の空間に圧縮空気(冷却空気)を流した場合に、図2における矢印a14で示すように、該空間から上記複数の開口部13を介して空気を燃焼筒11内に供給できる。これにより、複数の開口部13より軸方向上流側の領域において複数の開口部13より軸方向下流側の領域よりも燃焼筒11内の温度を高く保つことができる。そのため、複数の開口部13より軸方向上流側の領域における燃焼状態を安定化できるとともに、複数の開口部13より軸方向下流側の領域において燃焼ガスの温度を抑制できる。
(燃焼筒11の軸方向下流側の切欠き部15について)
幾つかの実施形態に係る燃焼器10では、図2に示すように、燃焼筒11は、軸方向下流側の端部11aから軸方向に延在する切欠き部15が周方向に沿って間隔を空けて複数形成されている。また、内向きフランジ90は、燃焼筒11の軸方向下流側の端部11aを、燃焼筒11の径方向外側から押圧して保持するように構成されている。幾つかの実施形態に係る燃焼器10では、切欠き部15によって周方向に間隔を空けて分割された燃焼筒11における軸方向下流側の部分円筒部17のそれぞれは、他の部分円筒部17とは別々に端部11aを径方向に動かすことができる。
したがって、内向きフランジ90によって燃焼筒11を保持する際に、該端部11aを部分円筒部17の弾性力に抗して径方向内側に移動させることで、該弾性力によって部分円筒部17が径方向外側に向かって内向きフランジ90を押圧する。これにより、燃焼筒11の軸方向下流側の端部11aを内向きフランジ90で保持できる。また、燃焼筒11(部分円筒部17)の弾性力を利用して燃焼筒11を内向きフランジ90で保持できるので、燃焼時に燃焼筒11が振動することを抑制でき、燃焼筒11の耐久性を向上できる。
(バネ部100について)
以下、図5~図23を参照しながら、幾つかの実施形態に係るバネ部100について詳細に説明する。以下の説明において、予混合管20の外側壁部28を燃焼室形成部材とした例を説明する。しかし、本開示において、燃焼室形成部材は、外側壁部28に限られない。燃焼室形成部材は、燃焼筒11の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、燃焼筒11とともに燃焼器10内の燃焼室を形成する部材であればよい。
図5は、図2に対応し、一実施形態に係るバネ部100(100A)の近傍を拡大した模式的な図である。図6は、図5に示すバネ部100(100A)を模式的に示した斜視図である。図7Aは、図5に示すバネ部100(100A)を模式的に示した平面図である。図7Bは、図7AのA-A矢視断面を模式的に示した側面図である。図8は、図5に示すバネ部100(100A)の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。
図9は、一実施形態に係るバネ部100(100B)の近傍を拡大した模式的な図である。図10は、図9に示すバネ部100(100B)を模式的に示した斜視図である。図11Aは、図9に示すバネ部100(100B)を模式的に示した正面図である。図11Bは、図9に示すバネ部100(100B)を模式的に示した平面図である。図11Cは、図11BのA-A矢視断面を模式的に示した側面図である。図12は、図9に示すバネ部100(100B)の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。
図13は、一実施形態に係るバネ部100、101(101A)を含む燃焼筒11を拡大した模式的な斜視図である。図14は、図13に示すバネ部100、101(101A)の近傍を拡大した模式的な断面図である。図15は、図13に示すバネ部100、101(101A)の近傍を拡大し、径方向に沿った断面を模式的に示した図である。図16は、比較例に係るバネ部120、121(121A)の近傍を拡大し、燃焼筒11の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。図17は、図13に示すバネ部100、101(101A)の近傍を拡大し、燃焼筒11の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。
図18は、一実施形態に係るバネ部100、101(101B)を含む燃焼筒11の一部を模式的に示した展開図である。図19は、一実施形態に係るバネ部100、101(101)を含む燃焼筒11の一部を模式的に示した展開図である。
図20は、一実施形態に係るバネ部100、101(101A、101B、101C)の近傍を拡大し、燃焼筒11の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。図21は、一実施形態に係るバネ部100、101(101A、101B、101C)の近傍を拡大し、燃焼筒の軸線AXに沿った断面を模式的に示した図である。
図22は、一実施形態に係るバネ部100、101(101A、101B)の近傍を拡大した模式的な図である。図23は、図22に示すバネ部100、101(101A、101B)の径方向に沿った断面を模式的に示す図である。
幾つかの実施形態に係る燃焼器10では、例えば、図5、図8、図9、図12、図15、及び図17~図22に示すように、燃焼筒11と燃焼室形成部材(外側壁部28)との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間140が形成されている。フィルム空気とは、図2において矢印a5、a8で示す圧縮空気の流れの下流側において、径方向隙間140に沿ってフィルム状に流れる空気である。このようなフィルム空気によって燃焼筒11の内面を冷却することができる。
幾つかの実施形態に係る燃焼器10は、例えば、図5、図8、図9、図12、図13、図15、及び図17~図22に示すように、径方向隙間140の範囲内で燃焼筒11に対して相対的に径方向に変位可能に燃焼室形成部材(外側壁部28)を弾性支持するための一以上のバネ部100を備える。一以上のバネ部100は、例えば、図8、図12、図15、図18、及び図19に示すように、複数のバネ部100を含んでいてもよい。この場合、複数のバネ部100によって保持するため、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を安定的に保持することができる。
なお、一以上のバネ部100は、一つのバネ部であってもよい。ただし、この場合には、他の位置にバネ部100とは異なる当接部を設けて、バネ部100とその当接部とにより、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を支持する必要がある。また、バネ部100は、例えば、図5~図12に示すように、湾曲した板状であってもよい。
このような構成によれば、燃焼室形成部材(外側壁部28)は、一以上のバネ部100によって弾性支持され、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間140の範囲内で径方向に変位可能となる。このような弾性支持により燃焼器10の振動が抑制されるとともに、振動に起因した燃焼筒11に対する燃焼室形成部材(外側壁部28)からの衝撃低減により、燃焼器10の騒音が低減される。
バネ部100は、例えば、図5~図12、図21及び図22に示すように、一端が燃焼筒11の内面に固定され、他端が燃焼室形成部材(外側壁部28)に当接するように設けられ、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を径方向内側に付勢するように構成されたバネ部材100A、100Bであってもよい。なお、これらの図においてプロットPは、スポット溶接によって固定される位置を示している。
バネ部100は、上記の構成とは反対の構成であってもよい。すなわち、バネ部100は、一端が燃焼室形成部材(外側壁部28)の外面に固定され、他端が燃焼筒11の内面に当接するように設けられ、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を径方向内側に付勢するように構成されたバネ部材100A、100Bであってもよい。
このように、バネ部100は、一端が燃焼筒11と燃焼室形成部材(外側壁部28)とのいずれか一方に固定され、他端が他方に当接するように設けられ、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を径方向内側に付勢するように構成されたバネ部材100A、100Bであってもよい。かかる構成によれば、バネ部100の付勢力によって燃焼室形成部材(外側壁部28)を燃焼筒11に対して弾性保持することができ、振動及び騒音を抑制できる。
バネ部100は、例えば、図5に示すように、径方向隙間140の軸方向範囲外の位置で、燃焼筒11の内面に固定される固定端を有していてもよい。なお、バネ部100は、上記の構成とは反対の構成であってもよい。すなわち、バネ部100は、径方向隙間140の軸方向範囲外の位置で、燃焼室形成部材(外側壁部28)の外面に固定される固定端を有していてもよい。
このような構成によれば、径方向隙間140の軸方向範囲内の位置にバネ部100の固定端が配置される構成に比べて、径方向隙間140を有効活用してバネ部100の変位量を確保できる。この場合、フィルム空気の流量が過大にならないように径方向隙間140に制約がある場合であっても、バネ部100によって効果的に振動を抑制できる。
バネ部100は、例えば、図5に示すように、下流側に向かうほど径方向内側に向かうように湾曲した形状を有していてもよい。かかる構成によれば、上流側から燃焼室形成部材(外側壁部28)を燃焼筒11に挿入して組付けするときにバネ部100が引っ掛かりにくいため、組付性が向上する。
バネ部100は、例えば、図6~図8に示すように、燃焼筒11の内面と燃焼室形成部材(外側壁部28)の外面との間で径方向隙間140の軸方向範囲外に位置する第1部分と、第1部分よりも狭い周方向幅を有し、径方向隙間140内に位置する第2部分と、を含んでいてもよい。かかる構成によれば、径方向隙間140内においてバネ部100の周方向幅が狭くなっているため、バネ部100が径方向隙間内におけるフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。
バネ部100は、例えば、図9~図12に示すように、径方向隙間140内に設けられ、固定端と、固定端から周方向に延在し、径方向に変位可能な延在部とを含んでいてもよい。このような構成によれば、フィルム空気の流れ方向(軸方向)に沿ってバネ部100が延在する場合に比べて、フィルム空気の流れ方向に対するバネ部100の投影面積が小さくなる。この場合、圧損が小さいため、バネ部100がフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。また、圧損が小さいため、設置可能なバネ部100の数の制限が緩和される。その結果、より多くのバネ部100を設置して安定した保持が実現可能となる。
バネ部100は、例えば、図9、図10、図11A、図11B、及び図11Cに示すように、燃焼筒11の軸方向に沿った断面において、燃焼室形成部材(外側壁部28)との当接部から軸方向に離れるにつれて他方から遠ざかるような湾曲形状を有していてもよい。また、バネ部100は、上記の構成とは反対の構成であってもよい。すなわち、バネ部100は、燃焼筒11の軸方向に沿った断面において、燃焼筒11との当接部から軸方向に離れるにつれて他方から遠ざかるような湾曲形状を有していてもよい。このような構成によれば、バネ部100が平面で接触するように構成された場合に比べて、バネ部100がフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。
幾つかの実施形態において、例えば、図13~図15、及び図17~図21に示すように、燃焼筒11は、スリット110(110A、110B)によって形成される一以上の爪部101(101A、101B、101C)を含み、バネ部100は、爪部101(101A、101B、101C)であってもよい。例えば、図14、図18、図19に示すように、爪部101(101A、101B、101C)の先端は、円弧状であってもよいし、V字状であってもよいし、矩形状であってもよい。
このような構成によれば、バネ部100によって燃焼室形成部材(外側壁部28)を燃焼筒11に対して弾性支持することができ、振動及び騒音を抑制できる。また、バネ部100は燃焼筒11自体を加工することによって形成可能となるため、部品点数の増加を抑えることができる。爪部101は、例えば、板金加工によりスリット110を形成し、さらにスリット110に外周が囲まれている部分の先端側を径方向内側に折り曲げることによって形成される。
爪部101(101A、101B、101C)は、例えば、図13~図15、及び図17~図21に示すように、軸方向に対して交差するように設けられていてもよい。例えば、図14に示すように、バネ部100は、燃焼筒11の周方向に長尺な爪部101(101A)であってもよい。
また、例えば、図18に示すように、バネ部100は、燃焼筒11の周方向及び軸方向に交差する方向に長尺な爪部101(101B)であってもよい。この場合、爪部101(101B)が燃焼筒11の周方向又は軸方向に沿って長尺な形状である場合に比べて、設計上の制限(例えば、バネ部100の数、強度、剛性等)が緩和される。例えば、図19に示すように、バネ部100は、燃焼筒11に渦巻状に設けられた爪部101(101C)であってもよい。この場合、爪部101(101C)が燃焼筒11の周方向又は軸方向に沿って長尺な形状である場合に比べて、設計上の制限(例えば、バネ部100の数、強度、剛性等)が緩和される。
図16、図17、図20、及び図21において、矢印a15は、燃焼筒11とケーシング80との間を流れる空気の流れを示し、矢印a16は、燃焼筒11と燃焼室形成部材(外側壁部28)との間を流れる空気の流れを示している。ここで、図16に示す比較例に係るバネ部120、121(121A)では、矢印a17で示すように、燃焼筒11の外側から内側に向かって空気が流入して燃焼筒11の内外の空気(矢印a15と矢印a16で示す空気の流れ)が混流する。これは、爪部121(121A)が軸方向に沿って設けられているためである。
これに対し、上記実施形態に係る構成によれば、爪部101(101A、101B、101C)が軸方向に対して交差するように設けられているため、爪部101(101A、101B、101C)が空気の流れ方向(軸方向)に沿って設けられた場合に比べて、爪部101(101A、101B、101C)を形成するスリット110(110A、110B、110C)を介して燃焼筒11の外側から内側に向かって空気が流入して燃焼筒11の内外の空気が混流することを抑制することができる。
例えば、図18及び図19に示すように、一以上の爪部101は、それぞれ互いに異なる周方向位置で燃焼室形成部材(外側壁部28)と当接する複数の爪部101(101B、101C)を含んでいてもよい。爪部101(101B、101C)の爪長さは、周方向に隣り合う爪部101(101B、101C)の当接位置(第1接触部102)の周方向ピッチよりも長くてもよい。このような構成によれば、爪部101(101B、101C)の数を増やすために周方向ピッチを狭くしても、各爪部101(101B、101C)の爪長さが長いため、ばね定数の調整代を確保できる。
爪部101は、例えば、図13~図15、及び図17~図21に示すように、燃焼筒11の径方向内側に突出し、燃焼室形成部材(外側壁部28)に当接するように設けられる第1接触部102を含んでいてもよい。第1接触部102は、エンボス加工によって形成されてもよい。また、第1接触部102は、爪部101の先端領域(中間位置より先端側)に設けられていてもよい。
スリット110(110B、110C)は、例えば、図20及び図21に示すように、軸方向に沿った断面において、燃焼筒11の厚さ方向に対して傾斜した形状を有する傾斜部を含んでいてもよい。スリット110は、例えば、図20に示すスリット110(110B)のように、両端が傾斜部をなしていてもよいし、例えば、図21に示すスリット110(110C)のように、一端だけが傾斜部をなしていてもよい。
このような構成によれば、燃焼室形成部材(外側壁部28)が挿入された状態において第1接触部102が径方向外側に押圧された結果、バネ部100が径方向外側に飛び出す場合がある。しかし、スリット110(110B、110C)の傾斜部は、燃焼筒11の厚さ方向に対して傾斜した形状を有しているため、スリット110(110B、110C)近傍に段差が生じることに伴う空気流れの阻害及び混流の発生を低減することができる。また、燃焼室形成部材(外側壁部28)が挿入された状態においてスリット110(110B、110C)がなす隙間が小さくなるため、スリット110(110B、110C)から燃焼筒11の内側に空気が流入することを抑制することができる。
バネ部100(100A、100B)は、例えば、図23に示すように、線膨張係数が異なる少なくとも二つの材質を有するバイメタルを含んでいてもよい。バネ部100(100A、100B)のバイメタルは、燃焼筒11の径方向外側における線膨張係数が燃焼筒11の径方向内側における線膨張係数より大きくなるように構成される。バイメタルはクラッド鋼であってもよい。クラッド鋼は、例えば、図23において、径方向外側部100aがSUS304(線膨張係数大)であり、径方向内側部100bがSUS310(線膨張係数小)であってもよい。なお、バネ部材100A、100Bだけでなく、爪部101がバイメタルを含む構成にされてもよい。
燃焼筒11は運転時に高温になり、停止後に温度が下がる。そのため、バネ部100は、高温時に熱応力が大きくなり、その後に温度が低下した場合に、クリープリラクゼーションによる反力消失の虞がある。この点、上記のようにバイメタルを含むバネ部100(100A、100B)によれば、低温状態の組付け時に応力が最大になるように反力を持たせておき、高温状態の運転時には、燃焼筒11に対して燃焼室形成部材(外側壁部28)を径方向内側に付勢する付勢力を低減するようにバネ部100(100A、100B)に熱反り変形を生じさせることが可能となる(図22参照)。なお、図22において、熱反り変形後の状態を破線で示している。ただし、破線は、熱反り変形によって付勢力が低下することを説明するためのものであり、バネ部100(100A、100B)が燃焼室形成部材(外側壁部28)に非接触となることを示すものではない。これにより、高温時の応力が低減され、クリープリラクゼーションの発生リスクを緩和することができる。
燃焼筒11は、例えば、図13~図15に示すように、燃焼筒11の径方向内側に突出し、燃焼室形成部材(外側壁部28)に当接可能な位置に設けられる第2接触部103を含んでいてもよい。第2接触部103は、燃焼室形成部材(外側壁部28)が運転状態における温度上昇によって熱膨張した場合に、燃焼室形成部材(外側壁部28)と当接するように構成される。
かかる構成によれば、第2接触部103によって燃焼室形成部材(外側壁部28)を燃焼筒11に保持することができ、かつ燃焼筒11と燃焼室形成部材(外側壁部28)との径方向隙間140が消失しないように位置規制することができる。なお、バイメタルを含むバネ部100(100A、100B)が熱反り変形したり、バネ部100(100A、100B)の反力が十分でなかったりする場合(例えばクリープリラクゼーションの発生による反力消失時)においても、このような保持が可能である。
(保持部材130について)
以下、図24~図26参照しながら、幾つかの実施形態に係る保持部材130について詳細に説明する。
図24は、図2に対応し、一実施形態に係る保持部材130(130A)の近傍を拡大した模式的な図である。図25は、図2に対応し、一実施形態に係る保持部材130(130B)の近傍を拡大した模式的な図である。図26は、図2に対応し、一実施形態に係る保持部材130(130C)の近傍を拡大した模式的な図である。
幾つかの実施形態に係る燃焼器10は、燃焼筒11が挿入され、燃焼筒11の外周を覆うように構成されたケーシング80と、燃焼筒11の先端をケーシング80の内向きフランジ90に弾性保持させるための保持部材130と、を備える。かかる構成によれば、燃焼筒11が挿入された状態において燃焼筒11の先端をケーシング80に対して弾性保持することができ、振動及び騒音を抑制できる。
保持部材130は、例えば、図24に示す保持部材130(130A)のように、燃焼筒11の先端に設けられ、破線で示すように燃焼筒11をケーシング80の内向きフランジ90に挿入したときに弾性変形するように構成されたOリングであってもよい。保持部材130は、例えば、図25に示す保持部材130(130B)のように、燃焼筒11の先端に設けられ、破線で示すように燃焼筒11をケーシング80の内向きフランジ90に挿入したときに弾性変形するように構成されたCリングであってもよい。
Oリング及びCリングは周方向に沿って延在するように構成される。燃焼筒11の高温環境で劣化しないように、Oリング又はCリングは、耐熱素材又は断熱材から構成されることが好ましい。保持部材130は、ケーシング80の内向きフランジ90と燃焼筒11との当接部に形成される隙間を閉塞するように構成されてもよい。燃焼筒11の下流側端部すなわち先端側には、保持部材130(130A、130B)を保持するための凸部11bが設けられてもよい。
幾つかの実施形態において、例えば、図26に示すように、燃焼筒11の先端は、折返し部130Cを含み、保持部材130は、燃焼筒11をケーシング80に挿入したときに弾性変形するように構成された折返し部130Cであってもよい。かかる構成によれば、ケーシング80と燃焼筒11との当接部に形成される隙間を保持部材130(130C)によって閉塞することができる。
幾つかの実施形態において、例えば、図24~図26に示すように、ケーシング80は、燃焼筒11の先端を保持するための内向きフランジ90を含み、内向きフランジ90は、径方向内側の上流側端部にチャンファ面90aを有するように構成されてもよい。かかる構成によれば、燃焼筒11を挿入するときに、保持部材130がチャンファ面90aとの当接により円滑に弾性変形する。そのため、組付性が向上する。
幾つかの実施形態において、燃焼筒11には、燃焼室形成部材(外側壁部28)より下流側の位置であって保持部材130より上流側の位置において、一以上の開口部13が形成されている。かかる構成によれば、開口部13を介して燃焼筒11の外側の空気を内側に取り込むことができる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
(まとめ)
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の一実施形態に係る燃焼器(10)は、
燃焼筒(11)と、
前記燃焼筒(11)の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒(11)とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)と、
を備え、
前記燃焼筒(11)と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間(140)が形成されている。
NOXとCOを抑制するには、燃焼領域(例えば燃焼室の内部)を高温化する必要がある。しかし、燃焼領域を構成する部材(例えば、燃焼筒(11))は、耐熱性が十分ではない場合があるため、高温になりやすい領域(例えば、燃焼筒(11)に燃焼室形成部材が挿入される領域)で冷却されることが好ましい。この点、上記(1)に記載の構成によれば、燃焼筒(11)と燃焼室形成部材との径方向隙間(140)において、フィルム空気によって燃焼筒(11)の内面を冷却することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、前記燃焼器(10)は、前記径方向隙間(140)の範囲内で前記燃焼筒(11)に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を弾性支持するための一以上のバネ部(100)を備える。
上記(2)に記載の構成によれば、燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)は、一以上のバネ部(100)によって弾性支持され、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間(140)の範囲内で径方向に変位可能となる。このような弾性支持により燃焼器(10)の振動が抑制されるとともに、振動に起因した燃焼筒(11)に対する燃焼室形成部材からの衝撃低減により、燃焼器(11)の騒音が低減される。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の構成において、
前記バネ部(100)は、一端が前記燃焼筒(11)と前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)とのいずれか一方に固定され、他端が他方に当接するように設けられ、前記燃焼筒(11)に対して前記燃焼室形成部材を径方向内側に付勢するように構成されたバネ部材(100A、100B)である。
上記(3)に記載の構成によれば、バネ部(100)の付勢力によって燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を燃焼筒(11)に対して弾性保持することができ、振動及び騒音を抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)に記載の構成において、
前記バネ部(100)は、前記径方向隙間(140)の軸方向範囲外の位置で、前記燃焼筒(11)の内面又は前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)の外面に固定される固定端を有する。
上記(4)に記載の構成によれば、径方向隙間(140)の軸方向範囲内の位置にバネ部(100)の固定端が配置される構成に比べて、径方向隙間(140)を有効活用してバネ部(100)の変位量を確保できる。この場合、フィルム空気の流量が過大にならないように径方向隙間(140)に制約がある場合であっても、バネ部(100)によって効果的に振動を抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れか一つに記載の構成において、前記バネ部(100)は、下流側に向かうほど径方向内側に向かうように湾曲した形状を有する。
上記(5)に記載の構成によれば、上流側から燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を燃焼筒(11)に挿入して組付けするときにバネ部(100)が引っ掛かりにくいため、組付性が向上する。
(6)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(5)の何れか一つに記載の構成において、
前記バネ部(100)は、
前記燃焼筒(11)の内面と前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)の外面との間で前記径方向隙間(140)の軸方向範囲外に位置する第1部分と、
前記第1部分よりも狭い周方向幅を有し、前記径方向隙間(140)内に位置する第2部分と、
を含む。
上記(6)に記載の構成によれば、径方向隙間(140)内においてバネ部(100)の周方向幅が狭くなっているため、バネ部(100)が径方向隙間(140)内におけるフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)に記載の構成において、
前記バネ部(100)は、前記径方向隙間(140)内に設けられ、固定端と、前記固定端から周方向に延在し、径方向に変位可能な延在部とを含む。
上記(7)に記載の構成によれば、フィルム空気の流れ方向(軸方向)に沿ってバネ部(100)が延在する場合に比べて、フィルム空気の流れ方向に対するバネ部(100)の投影面積が小さくなる。この場合、圧損が小さいため、バネ部(100)がフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。また、圧損が小さいため、設置可能なバネ部(100)の数の制限が緩和される。その結果、より多くのバネ部(100)を設置して安定した保持が実現可能となる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(7)の何れか一つに記載の構成において、前記バネ部(100)は、前記燃焼筒(11)の軸方向に沿った断面において、前記燃焼筒(11)又は前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)との当接部から前記軸方向に離れるにつれて前記他方から遠ざかるような湾曲形状を有する。
上記(8)に記載の構成によれば、バネ部(100)が平面で接触するように構成された場合に比べて、バネ部(100)がフィルム空気の流れを阻害することを低減できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の構成において、
前記燃焼筒(11)は、スリット(110)によって形成される一以上の爪部(101)を含み、
前記バネ部(100)は、前記爪部(101)である。
上記(9)に記載の構成によれば、バネ部(100)によって燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を燃焼筒(11)に対して弾性支持することができ、振動及び騒音を抑制できる。また、バネ部(100)は燃焼筒(11)自体を加工することによって形成可能となるため、部品点数の増加を抑えることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(9)に記載の構成において、
前記爪部(101)は、軸方向に対して交差するように設けられる。
上記(10)に記載の構成によれば、爪部(101)が軸方向に対して交差するように設けられているため、爪部(101)が空気の流れ方向(軸方向)に沿って設けられた場合に比べて、爪部(101)を形成するスリット(110)を介して燃焼筒(11)の外側から内側に向かって空気が流入して燃焼筒(11)の内外の空気が混流することを抑制することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(9)又は(10)に記載の構成において、
前記一以上の爪部(101)は、それぞれ互いに異なる周方向位置で前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)と当接する複数の爪部を含み、
前記爪部(101)の爪長さは、周方向に隣り合う前記爪部(101)の当接位置の周方向ピッチよりも長い。
上記(11)に記載の構成によれば、爪部(101)の数を増やすために周方向ピッチを狭くしても、各爪部(101)の爪長さが長いため、ばね定数の調整代を確保できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(9)乃至(11)の何れか一つに記載の構成において、
前記爪部(101)は、燃焼筒(11)の径方向内側に突出し、燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)に当接するように設けられる第1接触部(102)を含み、
前記スリット(110)は、軸方向に沿った断面において、前記燃焼筒(11)の厚さ方向に対して傾斜した形状を有する傾斜部を含む。
上記(12)に記載の構成によれば、燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)が挿入された状態において第1接触部(102)が径方向外側に押圧された結果、バネ部(100)が径方向外側に飛び出す場合がある。しかし、スリット(110)の傾斜部は、燃焼筒(11)の厚さ方向に対して傾斜した形状を有しているため、スリット(110)近傍に段差が生じることに伴う空気流れの阻害及び混流の発生を低減することができる。また、燃焼室形成部材が挿入された状態においてスリット(110)がなす隙間が小さくなるため、スリット(110)から燃焼筒(11)の内側に空気が流入することを抑制することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(12)の何れか一つに記載の構成において、
前記バネ部(100)は、線膨張係数が異なる少なくとも二つの材質を有するバイメタルを含み、
前記バイメタルは、前記燃焼筒(11)の径方向外側における前記線膨張係数が前記燃焼筒(11)の径方向内側における前記線膨張係数より大きい。
燃焼筒(11)は運転時に高温になり、停止後に温度が下がる。そのため、バネ部(100)は、高温時に熱応力が大きくなり、その後に温度が低下した場合に、クリープリラクゼーションによる反力消失の虞がある。この点、上記(13)に記載の構成によれば、低温状態の組付け時に応力が最大になるように反力を持たせておき、高温状態の運転時には、燃焼筒(11)に対して燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を径方向内側に付勢する付勢力を低減するようにバネ部(100)に熱反り変形を生じさせることが可能となる。これにより、高温時の応力が低減され、クリープリラクゼーションの発生リスクを緩和することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(13)の何れか一つに記載の構成において、
前記燃焼筒(11)は、前記燃焼筒(11)の径方向内側に突出し、前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)に当接可能な位置に設けられる第2接触部(103)を含み、
前記第2接触部(103)は、前記燃焼室形成部材が運転状態における温度上昇によって熱膨張した場合に、前記燃焼室形成部材と当接するように構成される。
上記(14)に記載の構成によれば、第2接触部(103)によって燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)を燃焼筒(11)に保持することができ、かつ燃焼筒(11)と燃焼室形成部材との径方向隙間(140)が消失しないように位置規制することができる。なお、バイメタルを含むバネ部(100)が熱反り変形したり、バネ部(100)の反力が十分でなかったりする場合(例えばクリープリラクゼーションの発生による反力消失時)においても、このような保持が可能である。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れか一つに記載の構成において、前記燃焼器(10)は、
前記燃焼筒(11)が挿入され、前記燃焼筒(11)の外周を覆うように構成されたケーシング(80)と、
前記燃焼筒(11)の先端を前記ケーシング(80)に弾性保持させるための保持部材(130)と、
を備える。
上記(15)に記載の構成によれば、燃焼筒(11)が挿入された状態において燃焼筒(11)の先端をケーシング(80)に対して弾性保持することができ、振動及び騒音を抑制できる。
(16)幾つかの実施形態では、上記(15)に記載の構成において、
前記燃焼筒(11)の前記先端は、折返し部(130C)を含み、
前記保持部材(130)は、前記燃焼筒(11)を前記ケーシング(90)に挿入したときに弾性変形するように構成された前記折返し部(130C)である。
上記(16)に記載の構成によれば、ケーシング(80)と燃焼筒(11)との当接部に形成される隙間を保持部材(130)によって閉塞することができる。
(17)幾つかの実施形態では、上記(15)又は(16)に記載の構成において、
前記ケーシング(80)は、前記燃焼筒(11)の先端を保持するための内向きフランジ(90)を含み、
前記内向きフランジ(90)は、径方向内側の上流側端部にチャンファ面(90a)を有する。
上記(17)に記載の構成によれば、燃焼筒(11)を挿入するときに、保持部材(130)がチャンファ面(90a)との当接により円滑に弾性変形する。そのため、組付性が向上する。
(18)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(17)の何れか一つに記載の構成において、
前記燃焼筒(11)には、前記燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)より下流側の位置において、一以上の開口部(13)が形成されている。
上記(18)に記載の構成によれば、開口部(13)を介して燃焼筒(11)の外側の空気を内側に取り込むことができる。
(19)本開示の一実施形態に係る燃焼器(10)は、
燃焼筒(11)と、
前記燃焼筒(11)の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒(11)とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材(例えば外側壁部28)と、
前記燃焼筒(11)が挿入され、前記燃焼筒(11)の外周を覆うように構成されたケーシング(80)と、
前記燃焼筒(11)の先端を前記ケーシング(80)に弾性保持させるための保持部材(130)と、
を備え、
前記ケーシング(80)は、前記燃焼筒(11)の先端を保持するための内向きフランジ(90)を含み、
前記内向きフランジ(90)は、径方向内側の上流側端部にチャンファ面(90a)を有する。
上記(19)に記載の構成によれば、燃焼筒(11)が挿入された状態において燃焼筒(11)の先端をケーシング(80)に対して弾性保持することができ、振動及び騒音を抑制できる。また、燃焼筒(11)を挿入するときに、保持部材(130)がチャンファ面(90a)との当接により円滑に弾性変形する。そのため、組付性が向上する。
(20)本開示の一実施形態に係るガスタービン(2)は、
上記(1)乃至(19)の何れか一つに記載の燃焼器(10)と、
圧縮空気を生成するためのコンプレッサ(3)と、
前記燃焼器(10)からの燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン(5)と、
を備える。
上記(20)に記載の構成によれば、車載に適したガスタービン(2)を提供できる。
1 発電装置
2 ガスタービン
3 コンプレッサ
5 タービン
7 発電機
8A,8B 回転軸
9 熱交換器
10 燃焼器
11 燃焼筒
11a,23a,25a,25b 端部
11b 凸部
11c,51b 外周面
11d,21b,80a 内周面
11r,70a,70b 領域
13,23b,75a 開口部
15 切欠き部
20 予混合管
21 接線方向流路
21a 入口端部
23 スクロール流路
24 内側壁部
24a 中央領域
25 軸方向流路
28 外側壁部(燃焼室形成部材)
31 第1燃料ノズル
31a 噴射孔
35 第2燃料ノズル
37 燃料供給配管
41 点火栓
43 冷却空気通路
47 冷却空気配管
51 案内部材
51a 入口
70,80 ケーシング
71 空気入口部
73 側壁部
75 壁部
90 内向きフランジ
90a チャンファ面
100,120 バネ部
100a 径方向外側部
100b 径方向内側部
101,121 爪部
102 第1接触部
103 第2接触部
110 スリット
120 バネ部
130 保持部材
140 径方向隙間

Claims (19)

  1. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    前記燃焼筒の軸方向上流側に配置される予混合管と、
    を備え、
    前記燃焼室形成部材は、軸方向下流側に向かって拡径する形状を有し、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記予混合管は、
    前記燃焼筒の周方向に延在するスクロール流路と、
    前記燃焼筒の軸方向に延在して前記スクロール流路と前記燃焼筒の内部とを接続する軸方向流路と、
    を含み、
    軸方向における前記スクロール流路と前記燃焼筒との間、かつ、径方向において前記軸方向流路の外側の空間から、前記拡径する形状を有する前記燃焼室形成部材の外周面と前記燃焼筒の内周面との間に取り込まれた空気が、前記径方向隙間を経て前記フィルム空気として前記燃焼筒に取り込まれるように構成された
    燃焼器。
  2. 前記径方向隙間の範囲内で前記燃焼筒に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材を弾性支持するための一以上のバネ部を備える
    請求項1に記載の燃焼器。
  3. 前記バネ部は、一端が前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材とのいずれか一方に固定され、他端が他方に当接するように設けられ、前記燃焼筒に対して前記燃焼室形成部材を径方向内側に付勢するように構成されたバネ部材である
    請求項2に記載の燃焼器。
  4. 前記バネ部は、前記径方向隙間の軸方向範囲外の位置で、前記燃焼筒の内面又は前記燃焼室形成部材の外面に固定される固定端を有する
    請求項2又は3に記載の燃焼器。
  5. 前記バネ部は、下流側に向かうほど径方向内側に向かうように湾曲した形状を有する
    請求項2乃至4の何れか一項に記載の燃焼器。
  6. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記径方向隙間の範囲内で前記燃焼筒に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材を弾性支持するための一以上のバネ部を備え、
    前記バネ部は、
    前記燃焼筒の内面と前記燃焼室形成部材の外面との間で前記径方向隙間の軸方向範囲外に位置する第1部分と、
    前記第1部分よりも狭い周方向幅を有し、前記径方向隙間内に位置する第2部分と、
    を含む
    燃焼器。
  7. 前記バネ部は、前記径方向隙間内に設けられ、固定端と、前記固定端から周方向に延在し、径方向に変位可能な延在部とを含む
    請求項2又は3に記載の燃焼器。
  8. 前記バネ部は、前記燃焼筒の軸方向に沿った断面において、前記燃焼筒又は前記燃焼室形成部材との当接部から前記軸方向に離れるにつれて前記他方から遠ざかるような湾曲形状を有する
    請求項3に記載の燃焼器。
  9. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記径方向隙間の範囲内で前記燃焼筒に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材を弾性支持するための一以上のバネ部を備え、
    前記燃焼筒は、スリットによって形成される一以上の爪部を含み、
    前記バネ部は、前記爪部である
    燃焼器。
  10. 前記爪部は、軸方向に対して交差するように設けられる
    請求項9に記載の燃焼器。
  11. 前記一以上の爪部は、それぞれ互いに異なる周方向位置で前記燃焼室形成部材と当接する複数の爪部を含み、
    前記爪部の爪長さは、周方向に隣り合う前記爪部の当接位置の周方向ピッチよりも長い
    請求項9又は10に記載の燃焼器。
  12. 前記爪部は、燃焼筒の径方向内側に突出し、燃焼室形成部材に当接するように設けられる第1接触部を含み、
    前記スリットは、軸方向に沿った断面において、前記燃焼筒の厚さ方向に対して傾斜した形状を有する傾斜部を含む
    請求項9乃至11の何れか一項に記載の燃焼器。
  13. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記径方向隙間の範囲内で前記燃焼筒に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材を弾性支持するための一以上のバネ部を備え、
    前記バネ部は、線膨張係数が異なる少なくとも二つの材質を有するバイメタルを含み、
    前記バイメタルは、前記燃焼筒の径方向外側における前記線膨張係数が前記燃焼筒の径方向内側における前記線膨張係数より大きい
    燃焼器。
  14. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記径方向隙間の範囲内で前記燃焼筒に対して相対的に径方向に変位可能に前記燃焼室形成部材を弾性支持するための一以上のバネ部を備え、
    前記燃焼筒は、前記燃焼筒の径方向内側に突出し、前記燃焼室形成部材に当接可能な位置に設けられる第2接触部を含み、
    前記第2接触部は、前記燃焼室形成部材が運転状態における温度上昇によって熱膨張した場合に、前記燃焼室形成部材と当接するように構成された
    燃焼器。
  15. 前記燃焼筒が挿入され、前記燃焼筒の外周を覆うように構成されたケーシングと、
    前記燃焼筒の先端を前記ケーシングに弾性保持させるための保持部材と、
    を備える
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の燃焼器。
  16. 燃焼筒と、
    前記燃焼筒の内側に少なくとも一部が挿入されるように配置され、前記燃焼筒とともに燃焼室を形成する燃焼室形成部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒と前記燃焼室形成部材との間には、フィルム空気を取り入れるための径方向隙間が形成され、
    前記燃焼筒が挿入され、前記燃焼筒の外周を覆うように構成されたケーシングと、
    前記燃焼筒の先端を前記ケーシングに弾性保持させるための保持部材と、
    を備え、
    前記燃焼筒の前記先端は、折返し部を含み、
    前記保持部材は、前記燃焼筒を前記ケーシングに挿入したときに弾性変形するように構成された前記折返し部である
    燃焼器。
  17. 前記ケーシングは、前記燃焼筒の先端を保持するための内向きフランジを含み、
    前記内向きフランジは、径方向内側の上流側端部にチャンファ面を有する
    請求項15又は16に記載の燃焼器。
  18. 前記燃焼筒には、前記燃焼室形成部材より下流側の位置において、一以上の開口部が形成されている
    請求項1乃至17の何れか一項に記載の燃焼器。
  19. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の燃焼器と、
    圧縮空気を生成するためのコンプレッサと、
    前記燃焼器からの燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービンと、
    を備えるガスタービン。
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