JP7455848B2 - レーザビームの焦点の位置の較正 - Google Patents

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Description

本開示は、概して、例えば手術デバイスで使用されるようなレーザデバイスに関し、より詳細には、レーザビームの焦点の位置の較正に関する。
眼科レーザ手術では、精密な切断を行うことが重要である。例えば、レーザ角膜切削形成術(LASIK)のフラップは、典型的には、フラップを引き戻すことによって生じる外傷を避けるためにボーマン層の十分近くで生成されるが、層を破ることを避けるためにボーマン層から十分遠くに生成され、したがって、フラップは、約80マイクロメートル(μm)~500μm、例えば約120μmの深さに切断される。別の例として、小切開レンチクル摘出術(SMILE)処置において除去されるレンチクルは、角膜に屈折矯正をもたらすことを意図した曲率を残し、したがって、レンチクルは、精密に切断されなければならない。したがって、一貫した高品質の結果を可能にするために、レーザビームの焦点位置は、数マイクロメートルの精度の範囲内で較正されるべきである。
特定の実施形態では、レーザビームの焦点の位置を較正するためのシステムが、レーザと、集束光学系と、検出器光学系と、二光子吸収(TPA)検出器と、コンピュータとを備える。レーザはレーザビームを発生させる。集束光学系は、レーザビームをz軸に沿ってゼロ平面に対応するゼロ表面に向けて導き、ゼロ表面によって反射されたレーザビームの部分を受け取る。検出器光学系は、集束光学系から反射された部分を受け取り、反射された部分をTPA検出器に向かわせる。TPA検出器は、焦点の位置のゼロ表面への近接度を示す反射された部分のピーク強度を検知し、反射された部分のピーク強度を表す信号を生成する。コンピュータは、ピーク強度を表す信号に応じて、レーザビームの焦点の位置が較正されているか否かを判定する。
特定の実施形態では、レーザビームの焦点の位置を較正するための方法が、レーザビームを発生させることを含む。レーザビームは、集束光学系によって、z軸に沿って、レーザビームの少なくとも部分を反射するゼロ平面に対応するゼロ表面に向けられる。反射された部分は、集束光学系で受け取られ、次いで集束光学系から検出器光学系によって受け取られる。反射された部分は二光子吸収(TPA)検出器に向けられる。反射された部分のピーク強度がTPA検出器によって検知される。ピーク強度は、焦点のゼロ表面への近接度を示す。反射された部分のピーク強度を表す信号が生成される。コンピュータによって、ピーク強度を表す信号に応じて、レーザビームの焦点の位置が較正されているか否かが判定される。
システム及び方法の実施形態は、以下の特徴のうちのいずれかの1つ、2つ、又はそれ以上を含み得る:
・コンピュータは、ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定する。ピーク強度が最大ピーク強度である場合、コンピュータは、焦点が実質的にゼロ表面にあると判定する。
・コンピュータは、ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定する。ピーク強度が最大ピーク強度ではない場合、コンピュータは、焦点をz軸の異なる点に導くように集束光学系を調整する。
・コンピュータは、ピーク強度が最大ピーク強度になるまで、ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定し、ピーク強度が最大ピーク強度ではない場合、焦点をz軸の異なる点に導くように集束光学系を調整することを繰り返す。
・コンピュータは、ゼロ表面の一般領域を特定するために複数の大区間に沿って焦点を導くように集束光学系を調整し、ゼロ表面の位置を判定するために一般領域の複数の小区間に沿って焦点を導くように集束光学系を調整する。
・コンピュータは、信号から、反射された部分のピーク強度を表すグラフを生成する。
・集束光学系は、ビームエキスパンダと、スキャナと、対物レンズとを備える。
・検出器光学系は、偏光子と1/4波長板とを備える。偏光子は、第1の直線偏光を伴うレーザビームを1/4波長板に透過させる。1/4波長板は、レーザビームを第1の直線偏光から円偏光に変換し、反射された部分を円偏光から第2の直線偏光に変換する。偏光子は、第2の直線偏光を伴う反射された部分をTPA検出器に向けて偏向させる。
・検出器光学系は、偏光子と、半波長板及びファラデー回転子を備えるコンビネーションとを備える。偏光子は、第1の直線偏光を伴うレーザビームをコンビネーションに透過させる。コンビネーションは、レーザビームの直線偏光を0度回転させ、反射された部分の直線偏光を90度回転させて第2の直線偏光にする、又はレーザビームの直線偏光を90度回転させ、反射された部分の直線偏光を0度回転させて第2の直線偏光にする。偏光子は、第2の直線偏光を伴う反射された部分をTPA検出器に向けて偏向させる。
本開示の実施形態は、添付図面を参照して例として極めて詳細に説明される。
図1は、レーザビームの焦点の位置を較正し得るレーザシステムの一実施形態を示す。 図2は、レーザビームの焦点を較正するために図1のシステムによって実行され得る方法の一例を示す。 図3は、図1のシステムによって実行され得る調整パターンの一例を示すグラフである。 図4Aは、図1のシステムによって実行され得る、異なる長さの患者IFに対するレーザビームの較正の例を示すグラフである。 図4Bは、図1のシステムによって実行され得る、異なる長さの患者IFに対するレーザビームの較正の例を示すグラフである。
ここで、説明及び図面を参照すると、開示される装置、システム、及び方法の例としての実施形態が、詳細に示される。当業者には明らかであるように、開示される実施形態は、例示であり、全ての可能な実施形態を網羅するものではない。
図1は、目又はテスト材料などの目標物12に向けられたレーザビームの焦点の位置を較正し得るレーザシステム10の一実施形態を示している。特定の実施形態では、レーザがレーザビームを発生させる。集束光学系は、目を安定させる患者IFの端部に概して配置され得るゼロ表面にレーザビームを向ける。ゼロ表面はレーザビームの少なくとも部分を反射する。検出器光学系は、反射された部分のピーク強度を検知できる二光子吸収(TPA)検出器に反射された部分を向ける。一般に、焦点がゼロ表面にある場合、検出器における反射された部分の直径は最小になり、ピーク強度は最大になる。TPA検出器によって検知されたピーク強度は、レーザビームの焦点のゼロ表面への近接度を示す。
例示した実施形態では、レーザシステム10は、図示されるように連結された、レーザ20と、検出器光学系22(偏光子24、レンズ28、及び波長板34を含む)と、二光子吸収(TPA)検出器30と、集束光学系40(ビームエキスパンダ42、スキャナ44、対物レンズ48を含む)と、患者インタフェース14と、コンピュータ52とを備える。レーザシステム10は、目の一部(例えば、人間若しくは動物の目の角膜)、又はその部分を模したテスト材料(例えば、ポリメチルメタクリル酸(PMMA))に対して眼科処置を実行するために使用され得る。
実施形態の説明を補助するために、レーザシステムのxyz座標系が記載されている。ビームが目標物12に接近するときのレーザビームの方向が、z軸を定義する。目標物12が目である場合、z軸は、一般に目の光軸に平行である。そして、z軸はxy平面に垂直であるため、z軸によってxy平面が定義される。「z位置」は、z軸の点を指し、「xy位置」は、xy平面の点を指す。「ゼロ平面」は、(x,y,z)=(x,y,0)によって定義される平面を指す。
xy平面上のx軸及びy軸の配置は、任意の適当なやり方で選択され得る。例えば、目標物12が、患者の目である場合、x軸又はy軸が、患者の垂直軸に平行であってもよい。x軸及びy軸の原点は、任意の適当なやり方で選択され得る。例えば、目標物12が目である場合、目の中心部分(例えば、瞳孔中心、頂端、頂点、又は光軸)がx=0、y=0を定義し得る。z軸の原点、z=0(これによりゼロ平面が定義される)は、任意の適当なやり方で選択され得る。例えば、インタフェース14の目標物側表面(すなわち、目に接触するように設計された表面)がz=0として選択され得る。較正の際、目標物側表面は、実際に目に接触している場合もあればしていない場合もある。
実施形態の説明を補助するために、光学デバイスが説明される。光学デバイスは、光を制御する(例えば、反射、屈折、フィルタ、透過(若しくは通過)、及び/又は偏光させる)デバイスである。デバイスは、設計通りに光を制御する任意の適当な材料、例えば、ガラス、水晶、金属、又は半導体でできていてもよい。光学デバイスの例は、レンズ、ミラー、プリズム、光学フィルタ、導波管、波長板、エキスパンダ、コリメータ、スプリッタ、格子、及び偏光子を含む。
システム10の例示的なコンポーネントは、以下の通りであってもよい。レーザ20は、励起された原子又は分子からの光子の誘導放出によってコヒーレント単色光の強力ビームを発生させるデバイスである。レーザビームは、任意の適当な波長、例えば、赤外線(IR)又は紫外線(UV)範囲の波長を有し得る。レーザビームのパルスは、任意の適当な範囲、例えば、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒、又はアト秒範囲のパルス幅を有し得る。レーザビームの焦点はビームの焦点である。
検出器光学系22は、レーザビームを集束光学系40に向け、反射された部分をTPA検出器30に向ける。例示した実施形態では、検出器光学系22は、偏光子24、レンズ28、及び波長板34を含む。偏光子24は、特定の偏光方向の光を透過すると同時に、他の回転偏光方向の光を反射する光学フィルタである。偏光子24は、未定義の、又は混在する偏光の光を、単一直線偏光状態を有する光に変換し得る。例示した実施形態では、偏光子24は、レーザ20から受け取った(第1の偏光を有する)レーザビームを波長板34に向けて透過させ、波長板34から受け取った(第2の偏光を有する)レーザビームをレンズ28及び検出器30に向けて反射させる。特定の実施形態では、第1の偏光は直線偏光であり、第2の偏光は直線偏光を90度回転させたものである。レンズ28は、偏光子24からのビームを、レンズ28の焦点面に配置されたTPA検出器に集束させる。レンズ28は、色収差及び球面収差の影響を抑えるように設計されたアクロマートレンズであってもよい。
波長板34は、それを通って進む光の偏光状態を変える光学デバイスである。波長板34は、直線偏光を円偏光に変換したり、円偏光を直線偏光に変換したりする任意の適切な波長板、例えば1/4波長板とすることもできるし、半波長板(直線偏光を45度回転させる)と45度ファラデー回転子(偏光子24と組み合わせて使用される場合は光ダイオードとも呼ばれる)とのコンビネーションとすることもできる。一実施形態では、波長板34は、偏光子24から第1の直線偏光を伴うレーザビームを受け取り、レーザビームを第1の直線偏光から円偏光に変換し、レーザビームを集束光学系40に向ける1/4波長板である。また、波長板34は、集束光学系40からレーザビームの反射された部分を受け取り、反射された部分を円偏光から第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光に変換する。例示した実施形態では、波長板34は、光ビームの元の直線偏光を90度変化させる。
別の実施形態では、波長板34は、半波長板及びファラデー回転子のコンビネーションである。波長板34は、偏光子24から第1の直線偏光を伴うレーザビームを受信する。この方向では、半波長板及びファラデー回転子は互いの回転効果を相殺し、レーザビームの回転を0度にする。次いで波長板34は、レーザビームを集束光学系40に向ける。波長板34はまた、集束光学系40から反射された、レーザビームの反射された部分を受け取る。この方向では、半波長板及びファラデー回転子の回転効果が足し合わされ、レーザビームが90度回転し、これは第1の直線偏光に対して回転された第2の直線偏光である。まとめると、光ビームは、ビームを0度回転させる波長板34を通過し、ビームを90度回転させる波長板34を介して反射されて戻り、この結果、光ビームは元の直線偏光から90度変化する。他の実施形態では、波長板34は、光ビームが、ビームを90度回転させる波長板34を通過し、ビームを0度回転させる波長板34を介して反射されて戻るように再構成され得る。
集束光学系40は、レーザビームを目標物12に向け、集束させる。特定の実施形態では、集束光学系40は、レーザビームの焦点をz軸に沿ってゼロ表面50に向けて導き、ゼロ表面50によって反射されたビームの少なくとも部分を受け取る。例示した実施形態では、集束光学系40は、ビームエキスパンダ42、スキャナ44、及び対物レンズ48を含む。ビームエキスパンダ42は、レーザビームの直径を拡大して、レーザビームの焦点を制御する、1つ又は複数の光学デバイスを含む。レンズ42a又はミラーなどの光学デバイスがレーザビームの焦点のz位置を制御することができ、(レンズ42aと組み合わせた)レンズ42bなどの別の光学デバイスがレーザビームの直径を拡大することができる。理論上、ビームエキスパンダ42は、レーザビームの焦点を一貫して制御するように設計される。しかしながら、実際には、光学系は、焦点のz位置が変化するように時間の経過とともに変化し得る。したがって、場合によっては、レーザビームの焦点のz位置の較正が重要になり得る。
スキャナ44は、焦点のxy位置を制御するためにレーザビームの方向を制御する1つ又は複数の光学デバイスを含む。レーザビームを横方向に偏向させるために、スキャナ44は、相互に垂直な軸に対してチルトする、1対のガルバノメトリック駆動型スキャナミラーを有し得る。例示した実施形態では、スキャナ44は、ビームエキスパンダ42からレーザビームを受け取り、レーザビームを操作して焦点のxy位置を制御する。対物レンズ48は、スキャナ44からレーザビームを受け取り、ビームを目標物12に向ける。
患者インタフェース(IF)14は、手術中にレーザシステム10に対する目標物12の位置を安定させ、一般に、プラスチック又は金属などの硬質な材料から作られる。目標物12が目である場合、目と特定のタイプの患者IF14との間の接触によって、目の表面の形が変わる(例えば、平らになる、又は他の方法で変形される)得る。患者IF14の「目標物側」表面は、目標物12に対向するように設計されたIF14の表面である(そして目標物12と接触していることさえある)。患者IF14は、一般に、単回使用の製品であり、1つのIF14は、1つの患者の目に使用された後に破棄される。理論上、患者IF14は、z方向に一定の長さを有するように設計される。しかしながら、実際には、IFが異なれば長さも異なり得る。したがって、場合によっては、特定の患者IF14に対する焦点のz位置の較正が重要になる。
特定の実施形態では、患者IF14の目標物側表面がz=0すなわちゼロ平面を定義する。較正時にレーザビームを反射するゼロ表面50は、ゼロ平面に配置され得る。ゼロ表面50の例としては、患者IF14の目標物側表面、目標物側表面の反対側、又は患者IF14の目標物側表面に近接又は接触して配置された別の表面(例えば、鏡面又は他の高反射性表面)が挙げられる。図1では目標物12及びゼロ表面50が示されているが、実際には、一般に目標物12は較正が行われるときに存在しないことに留意されたい。
二光子吸収(TPA)検出器30はレーザビームの強度を測定する。特定の検出器では、レーザビームが電子を励起する二光子吸収を引き起こし、これにより入射放射線のピーク強度に応じて信号が生成される。例示した実施形態では、TPA検出器30は、反射された部分の強度を検知し、反射及び集束された部分のピーク強度を示す信号を生成する。
信号は、レーザビームの焦点のゼロ表面50への近接度を示す。焦点がゼロ表面50から離れているほど、TPA検出器の検知面上の反射された部分の直径は大きくなり、検出器の特定の部分におけるビームのピーク強度は小さくなる。焦点がゼロ表面50に近いほど、反射された部分の直径は小さくなり、検出器の特定の部分におけるビームのピーク強度は大きくなる。したがって、焦点がゼロ表面50にある場合、検出器における直径は最小であり、ピーク強度は最大である。
コンピュータ46は、TPA検出器30からの強度測定値に応じて、レーザビームの焦点が較正されているか否かを判定する。特定の実施形態では、コンピュータ46は、ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定する。最大ピーク強度は、焦点の異なる位置において測定されたピーク強度の最大値であり得る。場合によっては、較正セッションの前に最大ピーク強度が測定又は計算されてもよく、これによりコンピュータ46は、較正セッション中に測定されたピーク強度が最大であるか否かを判定できる。ピーク強度が最大ピーク強度である場合、コンピュータ46は、焦点が実質的にゼロ表面50にあると判定する。ピーク強度が最大ピーク強度ではない場合、コンピュータ46は、焦点をz軸の異なる点に導くように集束光学系40を調整し得る。集束光学系40の調節については、図2を参照してより詳細に説明される。特定の実施形態では、コンピュータ46は、TPA検出器信号から、反射された部分のピーク強度を表すグラフを生成する。グラフの例は、図3、図4A、及び図4Bを参照してより詳細に説明される。
図2は、レーザビームの焦点を較正するために図1のシステム10によって実行され得る方法の一例を示している。本方法は、ステップ100において開始され、ここでレーザ20がレーザビームを発生させる。集束光学系40は、ステップ110において、レーザビームの少なくとも部分を反射するゼロ表面50にレーザビームを向ける。残りのビームが目標物12に到達してもよい。検出器光学系22は、ステップ112において、反射された部分をTPA検出器30に向ける。TPA検出器30は、ステップ114において、反射された部分の強度を検出する。
コンピュータ46は、ステップ116において、信号が最大であるか否かを判定することにより、ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定する。ステップ120において信号が最大ではない場合、コンピュータ46は、ステップ122において、焦点をz軸の異なる点に導くように集束光学系40を調整し得る。例えば、コンピュータ46は、焦点の位置を調整するために、レンズ42aの位置又は屈折特性を変更するように集束光学系40に命令し得る。調整は、焦点をゼロ表面50に向かって動かすための1つ又は複数の所定のパターンに従うことができる。図3を参照しながら一例を説明する。
図3は、調整パターンの一例を示すグラフ300である。グラフ300の縦軸は、ピーク強度を示す(例えば、ボルトV又はアンペアAで測定された)TPA信号を表し、横軸は、(例えば、マイクロメートルμm又はレーザシステム10が示すそれ以外の単位で測定された)焦点の位置を表す。この例では、コンピュータ46は、ゼロ表面50の一般領域の位置を特定するために、位置304(304a~c)で定義される大区間302で焦点の位置をまず調整するように集束光学系40に命令する。一般領域は、例えば、最も高い信号が位置304において測定された状態で、位置304よりも大きい大区間302及び位置304よりも小さい大区間302であり得る。大区間302は、任意の適切なサイズを有し得る。特定の場合では、サイズは、患者IF14の製造公差を考慮して選択されてよく、例えば、サイズは、製造公差の0.5倍~1.5倍、1.5倍~2.5倍、2.5倍~3.5倍大きくてもよい。例えば、製造公差が<25μmである場合、サイズは50μmと選択され得る。グラフ300によれば、TPA信号は304bの位置において最も高く、これによりゼロ表面50の一般領域は、304bより大きい区間302b及び304bより小さい区間302aであり得る。
次いで、コンピュータ46は、ゼロ表面50の位置を示す最大信号の位置を絞り込むために、一般領域内において位置308によって定義される小区間306で位置を調整するように集束光学系40に命令する。小区間306は、任意の適切なサイズを有し得る。特定の場合では、サイズは、大区間302のサイズを考慮して選択されてよく、例えば、小区間306のサイズは、大区間302のサイズの0.001~0.01又は0.01~0.1であってもよい。例えば、大区間302のサイズが50μmである場合、小区間306のサイズは1μmと選択され得る。グラフ300によれば、位置308aにおける信号は、信号の立ち上がり部分と立ち下がり部分との間にあり、つまり、最大信号は位置308a付近で推定され、これによりゼロ表面50は実質的に位置308aにあり得る。「~に実質的にある(substantially at)」は、位置308a付近の小区間306内であると説明され得る。特定の実施形態では、ゼロ表面50の位置を更に絞り込むために補間が行われ得る。
再び図2を参照すると、ステップ122において実行され得る調整パターンの別の例として、コンピュータ46は、焦点を一方向に移動させるために、レンズ42aの位置又は屈折特性を変更するように集束光学系40に命令し得る。その方向に移動させることにより信号が大きくなって、焦点がゼロ表面50の近くに移動していることを示す場合、最大信号に到達するまでその方向への移動を続け得る。その方向に移動させることにより信号が小さくなって、焦点がゼロ表面50から遠くに移動していることを示す場合、焦点の移動は反対方向に変更され得る。
ステップ120において信号が最大になった場合、コンピュータ46は、ステップ126において焦点が実質的にゼロ表面50にあると判定し、ステップ128においてその結果を報告する。特定の実施形態では、ゼロ表面50の位置を更に絞り込むために補間が行われ得る。これで本方法は終了する。
図4A及び図4Bは、異なる長さの患者IF14に対するレーザビームの較正の例を示すグラフ320及び330である。図1のシステム10のコンピュータ52がグラフ320及び330を生成し得る。測定値の単位は、特に断りのない限り、先のグラフの記載と同様であり得る。
図4Aは、異なる長さの患者IF14のTPA信号パターンの一例を示すグラフ320である。グラフ300の縦軸は、ピーク強度を示すTPA信号を表し、横軸は、焦点の位置を表す。ピーク322a~dは、異なる長さの患者IF14に対する最大信号の位置を表す。ピーク322a~dは、異なる長さの患者IF14にとって当然のことながら、異なる焦点の位置で発生する。
図4Bは、異なる長さの患者IF14の最大信号の焦点位置を示すグラフ330である。グラフ300の縦軸は、最大ピーク強度の焦点位置を表し、横軸は、(例えば、μmで測定された)患者IF14の長さを表す。グラフ300は、焦点位置と患者IF14の長さとが直線的に関連していることを示している。
本明細書で開示されたシステム及び装置のコンポーネント(例えば、コンピュータ)は、インタフェース、ロジック、及び/又はメモリを含んでもよく、そのいずれかが、ハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。インタフェースは、コンポーネントへの入力を受信し、コンポーネントから出力を提供し、並びに/又は入力及び/若しくは出力を処理し得る。ロジックは、コンポーネントの動作を実行し、例えば、命令を実行して入力から出力を生成し得る。ロジックは、1つ若しくは複数のコンピュータ、又は1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのコンピュータ内に存在するチップ)などのプロセッサであってもよい。ロジックは、コンピュータプログラム又はソフトウェアなどの、コンピュータによって実行され得る、メモリ内の符号化されたコンピュータ実行可能命令であってもよい。メモリは、情報を記憶してもよく、1つ又は複数の有形、非一時的、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能記憶媒体を含んでもよい。メモリの例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及びネットワークストレージ(例えば、サーバ又はデータベース)を含む。
本開示は、ある実施形態に関して説明されているが、実施形態の修正(代用、追加、改変、又は省略など)は、当業者には明らかである。したがって、修正は、本発明の範囲から逸脱することなく実施形態に対して行われ得る。例えば、修正は、本明細書で開示されたシステム及び装置に対して行われてもよい。システム及び装置のコンポーネントは、統合され、又は分離されてもよく、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、又は他のコンポーネントによって実行されてもよい。別の例として、修正は、本明細書で開示された方法に対して行われてもよい。方法は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含んでもよく、ステップは、任意の適当な順序で実行されてもよい。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様は、
レーザビームの焦点を較正するためのシステムであって、
前記レーザビームを発生させるように構成されたレーザと、
複数の集束光学系であって、
前記レーザビームの前記焦点をz軸に沿ってゼロ表面に向けて導き、前記ゼロ表面がゼロ平面に対応し、
前記ゼロ表面によって反射された前記レーザビームの少なくとも部分を受け取るように構成された、複数の集束光学系と、
1つ又は複数の検出器光学系であって、
前記集束光学系から前記反射された部分を受け取り、
前記反射された部分を二光子吸収(TPA)検出器に向ける
ように構成された、1つ又は複数の検出器光学系と、
前記TPA検出器であって、
前記反射された部分のピーク強度を検知し、前記ピーク強度が前記焦点の前記ゼロ表面への近接度を示し、
前記反射された部分の前記ピーク強度を表す信号を生成するように構成された、前記TPA検出器と、
前記ピーク強度を表す前記信号に応じて、前記レーザビームの前記焦点が較正されているか否かを判定するように構成されたコンピュータとを備える、システムである。
第2の態様は、
前記コンピュータが、
前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定し、
前記ピーク強度が前記最大ピーク強度である場合、前記焦点が実質的に前記ゼロ表面にあると判定するように構成される、第1の態様におけるシステムである。
第3の態様は、
前記コンピュータが、
前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定し、前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整するように構成される、第1の態様におけるシステムである。
第4の態様は、
前記コンピュータが、
前記ピーク強度が最大ピーク強度になるまで、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することと
を繰り返すように構成される、第1の態様におけるシステムである。
第5の態様は、
前記コンピュータが、前記ゼロ表面の一般領域を特定するために複数の大区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整し、前記ゼロ表面の位置を判定するために前記一般領域の複数の小区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整するように構成される、第1の態様におけるシステムである。
第6の態様は、
前記コンピュータが、前記信号から前記反射された部分の前記ピーク強度を表すグラフを生成するように構成される、第1の態様におけるシステムである。
第7の態様は、
前記集束光学系が、ビームエキスパンダと、スキャナと、対物レンズとを備える、第1の態様におけるシステムである。
第8の態様は、
前記検出器光学系が、偏光子と1/4波長板とを備え、
前記偏光子が、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを前記1/4波長板に透過させるように構成され、
前記1/4波長板が、前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換し、前記反射された部分を前記円偏光から第2の直線偏光に変換するように構成され、
前記偏光子が、前記第2の直線偏光を伴う前記反射された部分を前記TPA検出器に向けて偏向させるように更に構成される、第1の態様におけるシステムである。
第9の態様は、
前記検出器光学系が、偏光子と、半波長板及びファラデー回転子を備えるコンビネーションとを備え、
前記偏光子が、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを前記コンビネーションに透過させるように構成され、
前記コンビネーションが、
前記レーザビームの前記直線偏光を0度回転させ、前記反射された部分の前記第1の直線偏光を90度回転させて第2の直線偏光にする、又は
前記レーザビームの前記直線偏光を90度回転させ、前記反射された部分の前記第1の直線偏光を0度回転させて第2の直線偏光にするように構成され、
前記偏光子が、前記第2の直線偏光を伴う前記反射された部分を前記TPA検出器に向けて偏向させるように更に構成される、第1の態様におけるシステムである。
第10の態様は、
レーザビームの焦点を較正するための方法であって、
レーザビームを発生させることと、
複数の集束光学系によって、前記レーザビームの前記焦点をz軸に沿ってゼロ表面に向けて導くことであって、前記ゼロ表面がゼロ平面に対応する、ことと、
前記ゼロ表面によって反射された前記レーザビームの少なくとも部分を受け取ることと、
1つ又は複数の検出器光学系によって、前記集束光学系から前記反射された部分を受け取ることと、
前記反射された部分を二光子吸収(TPA)検出器に向けることと、
前記TPA検出器によって、前記反射された部分のピーク強度を検知することであって、
前記ピーク強度が前記焦点の前記ゼロ表面への近接度を示す、ことと、
前記反射された部分の前記ピーク強度を表す信号を生成することと、
コンピュータによって、前記ピーク強度を表す前記信号に応じて、前記レーザビームの前記焦点が較正されているか否かを判定することとを含む、方法である。
第11の態様は、
前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
前記ピーク強度が前記最大ピーク強度である場合、前記焦点が実質的に前記ゼロ表面にあると判定することとを更に含む、第10の態様における方法である。
第12の態様は、
前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することとを更に含む、第10の態様における方法である。
第13の態様は、
前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度になるまで、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することとを繰り返すことを更に含む、第10の態様における方法である。
第14の態様は、
前記コンピュータによって、前記ゼロ表面の一般領域を特定するために複数の大区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整することと、
前記ゼロ表面の位置を判定するために前記一般領域の複数の小区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整することとを更に含む、第10の態様における方法である。
第15の態様は、
前記コンピュータが、
前記コンピュータによって、前記信号から前記反射された部分の前記ピーク強度を表すグラフを生成するように構成される、第10の態様における方法である。

Claims (13)

  1. レーザビームの焦点を較正するためのシステムであって、
    前記レーザビームを発生させるように構成されたレーザと、
    複数の集束光学系であって、
    前記レーザビームの前記焦点をz軸に沿ってゼロ表面に向けて導き、前記ゼロ表面がゼロ平面に対応し、
    前記ゼロ表面によって反射された前記レーザビームの少なくとも部分を受け取るように構成された、複数の集束光学系と、
    1つ又は複数の検出器光学系であって、
    前記集束光学系から前記反射された部分を受け取り、
    前記反射された部分を二光子吸収(TPA)検出器に向ける
    ように構成された、1つ又は複数の検出器光学系と、
    前記TPA検出器であって、
    前記反射された部分のピーク強度を検知し、前記ピーク強度が前記焦点の前記ゼロ表面への近接度を示し、
    前記反射された部分の前記ピーク強度を表す信号を生成するように構成された、前記TPA検出器と、
    前記ピーク強度を表す前記信号に応じて、前記レーザビームの前記焦点が較正されているか否かを判定し、
    前記ゼロ表面の一般領域を特定するために複数の大区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整し、
    前記ゼロ表面の位置を判定するために前記一般領域の複数の小区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整するように構成されたコンピュータとを備える、システム。
  2. 前記コンピュータが、
    前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定し、
    前記ピーク強度が前記最大ピーク強度である場合、前記焦点が実質的に前記ゼロ表面にあると判定するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記コンピュータが、
    前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定し、前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記コンピュータが、
    前記ピーク強度が最大ピーク強度になるまで、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
    前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することと
    を繰り返すように構成される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記コンピュータが、前記信号から前記反射された部分の前記ピーク強度を表すグラフを生成するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記集束光学系が、ビームエキスパンダと、スキャナと、対物レンズとを備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記検出器光学系が、偏光子と1/4波長板とを備え、
    前記偏光子が、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを前記1/4波長板に透過させるように構成され、
    前記1/4波長板が、前記レーザビームを前記第1の直線偏光から円偏光に変換し、前記反射された部分を前記円偏光から第2の直線偏光に変換するように構成され、
    前記偏光子が、前記第2の直線偏光を伴う前記反射された部分を前記TPA検出器に向けて偏向させるように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記検出器光学系が、偏光子と、半波長板及びファラデー回転子を備えるコンビネーションとを備え、
    前記偏光子が、第1の直線偏光を伴う前記レーザビームを前記コンビネーションに透過させるように構成され、
    前記コンビネーションが、
    前記レーザビームの前記直線偏光を0度回転させ、前記反射された部分の前記第1の直線偏光を90度回転させて第2の直線偏光にする、又は
    前記レーザビームの前記直線偏光を90度回転させ、前記反射された部分の前記第1の直線偏光を0度回転させて第2の直線偏光にするように構成され、
    前記偏光子が、前記第2の直線偏光を伴う前記反射された部分を前記TPA検出器に向けて偏向させるように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  9. レーザビームの焦点を較正するための方法であって、
    レーザビームを発生させることと、
    複数の集束光学系によって、前記レーザビームの前記焦点をz軸に沿ってゼロ表面に向けて導くことであって、前記ゼロ表面がゼロ平面に対応する、ことと、
    前記ゼロ表面によって反射された前記レーザビームの少なくとも部分を受け取ることと、
    1つ又は複数の検出器光学系によって、前記集束光学系から前記反射された部分を受け取ることと、
    前記反射された部分を二光子吸収(TPA)検出器に向けることと、
    前記TPA検出器によって、前記反射された部分のピーク強度を検知することであって、
    前記ピーク強度が前記焦点の前記ゼロ表面への近接度を示す、ことと、
    前記反射された部分の前記ピーク強度を表す信号を生成することと、
    コンピュータによって、前記ピーク強度を表す前記信号に応じて、前記レーザビームの前記焦点が較正されているか否かを判定することと、
    前記コンピュータによって、前記ゼロ表面の一般領域を特定するために複数の大区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整することと、
    前記ゼロ表面の位置を判定するために前記一般領域の複数の小区間に沿って前記焦点を導くように前記集束光学系を調整することとを含む、方法。
  10. 前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
    前記ピーク強度が前記最大ピーク強度である場合、前記焦点が実質的に前記ゼロ表面にあると判定することとを更に含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
    前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することとを更に含む、請求項に記載の方法。
  12. 前記コンピュータによって、前記ピーク強度が最大ピーク強度になるまで、前記ピーク強度が最大ピーク強度であるか否かを判定することと、
    前記ピーク強度が前記最大ピーク強度ではない場合、前記焦点を前記z軸の異なる点に導くように前記集束光学系を調整することとを繰り返すことを更に含む、請求項に記載の方法。
  13. 前記コンピュータが、
    前記コンピュータによって、前記信号から前記反射された部分の前記ピーク強度を表すグラフを生成するように構成される、請求項に記載の方法。
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