JP7452540B2 - 電子機器、通信方法、及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2018年10月26日に提出された、中国出願番号が201811256542.Xであり、発明の名称が「電子機器、通信方法、及び媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に援用される。
本開示は、電子機器、通信方法、及び記憶媒体に関し、より具体的に、全次元多入力多出力(Full-Dimension MIMO,FD-MIMO)システムにおけるハイブリッドプリコーディングに用いられる電子機器、通信方法、及び記憶媒体に関する。
大規模多入力多出力(Massive MIMO)システムは、プリコーディング技術を用いて空間多重化を実現し、スペクトル効率を向上させる。既知のプリコーディング技術には、線形プリコーディング(Linear Precoding,LP)と非線形プリコーディング(Non-Linear Precoding,NLP)が含まれる。伝統的線形プリコーディングとして、マッチドフィルタ(Matched Filter,MF)プリコーディング、ゼロフォーシング(Zero Forcing,ZF)プリコーディング、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error,MMSE)プリコーディングなどが挙げられる。伝統的非線形プリコーディングとして、Tomlinson-Harashimaプリコーディング(Tomlinson-Harashima precoding,THP)、Vector Perturb(VP)などが挙げられる。
本開示の発明者らは、線形プリコーディングは、弱相関チャネルでは比較的低い複雑さで良好な性能を達成し得るが、強相関チャネルでは、ユーザ間干渉を効果的に除去しながら雑音を抑制することができないことを見出した。また、本開示の発明者らは、伝統的非線形プリコーディングは、ユーザ間干渉を低減することができるが、ユーザ数が多く、基地局側アンテナ規模が大きい場合、計算複雑さが高く、正確なチャネル状態情報を要し、非常に高い参照信号オーバーヘッドを有することを見出した。
FD-MIMOは、大規模マルチアンテナシステムの典型的な実現方式である。一方、その垂直方向到来角は小さな区間に分布しており、チャネル相関性が強い。他方では、そのユーザ数が多く、基地局側アンテナ規模が大きい。従って、5Gなどの次世代通信システムに用いられるように、FD-MIMOに適用可能なプリコーディングスキームの検討が必要である。
本開示は、基地局側で運行する電子機器を提供する。前記電子機器は処理回路を含み、前記処理回路は、前記電子機器が、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、第1の指示信号を送信することで第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、かつ、前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示するように制御を実行するように構成されており、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。
本開示は、端末側で運行する電子機器を提供する。前記電子機器は処理回路を含み、前記処理回路は、前記電子機器が、基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信し、第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を実行して第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を実行して第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定し、第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調するように制御を実行するように構成されており、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものである。
本開示は、基地局側で運行する電子機器を提供する。前記電子機器は処理回路を含み、前記処理回路は、前記電子機器が、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末へ送信されるデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定するように制御を実行するように構成されている。
本開示は、基地局側で実行される通信方法を提供する。前記方法は、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、第1の指示信号を送信することで第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示することとを含み、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。
本開示は、端末側で実行される通信方法を提供する。前記方法は、基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信することと、第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を実行して第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を実行して第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定することと、第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調することとを含み、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものである。
本開示は、基地局側で実行される通信方法を提供する。前記方法は、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することと、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定することと、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末へ送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定することとを含む。
本開示は、プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに本開示の方法を実行させる命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
本開示は、以下に図面と合わせて記載された説明を参照することによりよく理解できる。なお、全ての図面において、同一又は類似する部品を同一又は類似する符号で示している。全ての図面は以下の詳細説明と共に本明細書に含まれ本明細書の一部として構成されており、例を挙げることにより本開示の実施例を説明し、本開示の原理とメリットを解釈することに用いられる。
図1は、本開示のいくつかの実施例による通信システムを示す概略図である。 図2は、本開示のいくつかの実施例による基地局の構成を示す概略図である。 図3は、本開示のいくつかの実施例による端末の構成を示す概略図である。 図4は、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図5Aは、本開示のいくつかの実施例による通信システムの第1の測定プロセスを示す概略図である。 図5Bは、本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第1の方向における第2の参照信号を送信することを示す概略図である。 図6Aは、本開示のいくつかの実施例による通信システムの第2の測定プロセスを示す概略図である。 図6Bは、本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第2の方向における第3の参照信号を送信することを示す概略図である。 図6Cは、本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第1の方向における共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を送信することを示す概略図である。 図7は、本開示のいくつかの実施例による通信システムの、THPプリコーディング構成に合致する非線形プリコーディング及び復調を示す概略図である。 図8は、本開示のいくつかの実施例による基地局側で実行される通信方法を示すフローチャートである。 図9は、本開示のいくつかの実施例による端末側で実行される通信方法を示すフローチャートである。 図10は、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図11は、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図12は、本開示のいくつかの実施例による基地局側で実行される通信方法を示すフローチャートである。 図13Aは、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図13Bは、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図13Cは、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローを示す概略図である。 図14Aは、異なるスキームの、場景1における平均スペクトル効率のシミュレーション結果を示す。 図14Bは、異なるスキームの、場景2における平均スペクトル効率のシミュレーション結果を示す。 図15は、本開示の技術を適用できる演算デバイスの概略構成の例を示すブロック図である。 図16は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。 図17は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。 図18は、本開示の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。 図19は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置の概略構成の例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示の好しい実施例について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、基本的に同一の機能と構造を有する構成要素に同一の符号を付し、これらの構造要素について説明を省略する。
以下の順で説明する。
1.システム概要
2.処理フロー
3.シミュレーション結果
4.応用例
<1.システム概要>
まず、図1を参照して、本開示のいくつかの実施例による通信システムの概略構成について説明する。図1は本開示のいくつかの実施例による通信システムを示す概略図である。図1を参照して、通信システムは、基地局100と、端末200A、200Bを含む。通信システムは、LTE、LTE-Advanced、マシンタイプ通信(MTC)、自己組織化ネットワーク、又は認知無線電(例えば、IEEE P802.19.1a、スペクトルアクセスシステム(Spectrum Access System、SAS))などのタイプの通信を実行する。
基地局100は、無線で端末200A、200Bと通信する。基地局100は、コアネットワークノード(例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータゲートウェイ(P-GW)等)とも通信する。
端末200A、200Bは、無線で基地局100と通信する。端末200A、200Bも基地局100を介して他の装置(例えば、コアネットワークノード、外部装置)と通信する。また、端末200A、200Bは、例えば、マシンタイプ通信(MTC)を実行することもできる。
基地局100は、同じ時間周波数リソースを利用して端末200A、200Bと通信することで、空間多重化を実現することができる。例えば、マルチユーザMIMOの場合、基地局100は、MIMOアンテナを利用して、複数の端末(ユーザ)と同じ時間周波数リソースで通信することを実現する。
同じ時間周波数リソースを用いて基地局と通信する複数の端末間に空間相関性があり得る。基地局100は、プリコーディング技術により、端末200A、200B間の空間相関性を低減することで、端末200A、200B間の相互干渉を低減することができる。
なお、図1には、2つの端末200A、200Bが示されているが、実際には、通信システム100は、さらに多くの端末を含んでもよい。以下の説明において、端末200A、200Bを区別する必要がない場合には、端末200A、200Bを符号200で総称する。
次に、図2を参照して、本開示のいくつかの実施例による基地局100の構成の例について説明する。図2は本開示のいくつかの実施例による基地局100の構成を示す概略図である。図2を参照して、基地局100は、アンテナユニット110と、無線通信ユニット120と、ネットワーク通信ユニット130と、記憶ユニット140と、処理ユニット150とを含む。
アンテナユニット110は、無線信号を受信し、受信した無線信号を無線通信ユニット120へ出力する。また、アンテナユニット110は、無線通信ユニット120から出力された送信信号をも送信する。アンテナユニット110は、複数のアンテナを含んでもよい。本開示のいくつかの実施例において、複数のアンテナは、プリコーディングされたデータ信号を、同じ伝送リソース(例えば、時間周波数リソース)上で端末200A、200Bに送信する。
無線通信ユニット120は、無線で端末200A、200Bと通信する。ネットワーク通信ユニット130は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信ユニット130は、他の基地局100と通信する。また、例えば、ネットワーク通信ユニット130は、コアネットワークノードと通信する。記憶ユニット140は、基地局100を操作するためのプログラムやデータを記憶する。
処理ユニット150は、基地局100の各種の機能を提供する。本開示の幾つかの実施例において、処理ユニット150は、チャネル測定ユニット151と、プリコーディングユニット152と、シグナリングユニット153とを含む。チャネル測定ユニット151はチャネル測定機能を実行し、プリコーディングユニット152はプリコーディング動作を制御し、シグナリングユニット153はシグナリングインタラクティブ機能を実行する。チャネル測定ユニット151、プリコーディングユニット152、及びシグナリングユニット153は、ハードウェア回路であってもよいし、ソフトウェアモジュールであってもよい。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、デジタルプリコーダをさらに含み、基地局100は、送信信号をベースバンドデジタルプリコーディングするように構成される。デジタルプリコーダは、選択されたプリコーディングスキームに応じて、各端末に用いられるベースバンドデータ信号の幅及び位相を調整するように構成される。
次に、図3を参照して、本開示のいくつかの実施例による端末200の構成の例について説明する。図3は本開示のいくつかの実施例による端末200の構成を示す概略図である。図3を参照して、端末200は、アンテナユニット210と、無線通信ユニット220と、記憶ユニット230と、入力ユニット240と、表示ユニット250と、処理ユニット260とを含む。
アンテナユニット210は、無線信号を受信し、受信した無線信号を無線通信ユニット220へ出力する。本開示のいくつかの実施例において、アンテナユニット210は、基地局100が端末200A、200Bに同じ伝送リソースで送信するプリコーディングされた信号を受信することができる。
また、アンテナユニット210は、無線通信ユニット220から出力された送信信号をも送信する。無線通信ユニット220は、無線で基地局100と通信する。記憶ユニット230は、端末200を操作するためのプログラムやデータを記憶する。入力ユニット240は、端末200のユーザによる入力を受け付ける。そして、入力ユニット240は、入力結果を処理ユニット260に供給する。表示ユニット250は、端末200からの出力画面(即ち、出力画像)を表示する。例えば、表示ユニット250は、処理ユニット260の制御で出力画面を表示する。
処理ユニット260は、端末200の各種の機能を提供する。処理ユニット260は、チャネル測定ユニット261と、復調ユニット262と、シグナリングユニット263とを含む。チャネル測定ユニット151はチャネル測定機能を実行し、復調ユニット262は復調動作を制御し、シグナリングユニット153はシグナリングインタラクティブ機能を実行する。チャネル測定ユニット261、復調ユニット262、及びシグナリングユニット263は、ハードウェア回路であってもよいし、ソフトウェアモジュールであってもよい。
基地局100又は端末200の1つ又は複数の機能は、処理回路によって実現され得る。当該処理回路は、直接実行するか、基地局100又は端末200の他の部品及び/又は外部部品を制御して基地局100又は端末200の機能を実行するように構成され得る。本開示のいくつかの実施例において、処理回路は、汎用プロセッサの形態であるか、又はASICなどの専用処理回路である。いくつかの実施例において、処理回路は、回路(ハードウェア)又は中央処理装置(例えば、中央処理ユニット(CPU))によって構成され得る。
処理回路の一部又は全部は、基地局100又は端末200の内部の電子機器に設けられてもよい。処理回路の一部又は全部は、基地局100の外部の電子機器に設けられてもよく、当該電子機器は、基地局100に対して遠隔に配置されてもよい。例えば、処理回路の一部は、基地局100の遠隔制御端又は遠隔制御端の部品として実現されてもよい。
当該電子機器は、チップ(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)、ハードウェアコンポーネント、又は完全な製品として構成され得る。当該電子機器は、基地局100又は端末200の1つ又は複数の他の部品を含むように構成され得る。例えば、当該電子機器は、1つ又は複数のアンテナを含むように構成され得る。いくつかの実施例において、当該電子機器は、基地局100又は端末200自体として構成され得る。
<2.処理フロー>
次に、図4~12を参照して、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローについて説明する。基地局と端末との間は、FDD通信メカニズムに従って、又はTDD通信メカニズムに従って通信することができる。FDD通信メカニズムとTDD通信メカニズムとの違いの一つは、チャネル推定プロセスにおいて上りチャネルと下りチャネルの互恵性が利用可能か否かである。TDD通信メカニズムでは、上りチャネルと下りチャネルは同一周波数帯域を使用するため、互恵性を有する。FDD通信メカニズムでは、上りチャネルと下りチャネルは異なる周波数帯域を使用するため、互恵性を有しない。以下、主にFDD通信メカニズムにおける処理フローについて説明する。しかし、本開示のいくつかの実施例は、TDD通信メカニズムだけでなくFDD通信メカニズムにも使用されることができる。また、以下の説明では、FDD通信メカニズムにおけるいくつかの変形例についても説明する。
図4は本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー400を示す概略図である。
ステップ402において、基地局100、端末200A、200Bはチャネル推定プロセスを行って基地局100と端末200A、200Bとの間のチャネルを推定する。ステップ404において、基地局100は、推定されたチャネルに基づいて、端末200A、200Bのチャネル相関性を推定する(好ましくは、下りチャネル相関性を推定する)。
本開示のいくつかの実施例において、端末200A、200Bは、基地局100に第1の参照信号を送信する。基地局100は、端末200A、200Bから受信した第1の参照信号に基づいて、端末200A、200Bのチャネル相関性を推定する。例えば、基地局100は、受信した第1の参照信号に基づいて、端末200A、200Bの上りチャネルを推定し、そして、推定された上りチャネルに基づいて、端末200A、200Bのチャネル相関性を推定する。
TDD通信メカニズムでは、上りチャネルと下りチャネルは互恵性を有する。従って、端末200A、200Bの下りチャネル相関性は、基地局100が端末200A、200Bから受信した第1の参照信号に基づいて推定することができる。
FDD通信メカニズムでは、上りチャネルと下りチャネルは互恵性を有しない。しかしながら、本開示の発明者らは、上りチャネルと下りチャネルが互恵性を有しなく、上りチャネルに基づいて正確な下りチャネル情報を得ることができないものの、2つの端末間の上りチャネルの空間相関性と、それらの間の下りチャネルの空間相関性とは一致することを見出した。従って、本開示の発明者らは、FDD通信メカニズムで本開示の技術案も端末200A、200Bから受信した第1の参照信号を利用して端末200A、200Bの下りチャネル相関性を推定することができることを提案する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、端末200A、200Bに第1の参照信号を送信する。端末200A、200Bは、基地局100から受信した第1の参照信号に基づいて下りチャネルを推定し、推定した下りチャネルを基地局100にフィードバックする。そして、基地局100は、端末200A、200Bからフィードバックされた下りチャネルに基づいて、端末200A、200Bの下りチャネル相関性を推定する。また、基地局100は、端末200A、200Bから受信した信号の品質に基づいて、端末200A、200Bのチャネル相関性を決定することができる。例えば、いくつかの場景では、端末200A、200Bから受信した信号の品質が比較的低い場合には、端末200A、200Bのチャネル相関性が比較的高いと認められ、端末200A、200Bから受信した信号の品質が比較的高い場合には、端末200A、200Bのチャネル相関性が比較的低いと認められる。
Figure 0007452540000001
Figure 0007452540000002
通常の応用場景では、複数の端末は、水平方向に比較的大きな角度に分布するのに対して、垂直方向に比較的小さな角度に分布している。このため、これら複数の端末の垂直方向におけるチャネル相関性は、通常、明らかに水平方向におけるチャネル相関性よりも大きい。従って、このような応用場景に対して、垂直方向におけるチャネル相関性のみを推定することができる。このとき、第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である。
しかしながら、本開示の実施例は、このような応用場景に限定されるものではなく、建物における異なるフロア間で端末ユーザが同時にサービスを要求する場景など、水平方向におけるチャネル相関性が垂直方向におけるチャネル相関性よりも大きい場景や、どの方向におけるチャネル相関性が強いかを事前に決定できない場景などにも適用可能である。従って、以下の検討において、第1の方向と第2の方向は、互いに直交する2つの方向を指し、特に水平方向又は垂直方向に限定するものではない。
また、第1の方向と第2の方向は、垂直方向と水平方向に限定されず、互いに垂直する他の方向を指してもよい。
ステップ406において、基地局100は、第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすと決定した場合、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示する第1の指示信号を送信してもよい。端末200A、200Bは、第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定プロセスを実行することを決定する。端末200A、200Bは、第1の測定プロセスにおいて、第1の測定を実行して、第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする。端末200A、200Bは、第2の測定プロセスにおいて、第2の測定を実行して、第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする。
第1の指示信号は、例えば、制御シグナリング(例えば、RRCシグナリング)における1ビットであり得る。第1の指示信号に異なる値を付与することにより、第1の測定プロセスと第2の測定プロセスの実行順序を指示することで、端末が対応するコードブックを選択して測定結果のフィードバックを行うようにする。例えば、第1の指示信号を0に設定することにより、第1の測定プロセスを実行してから第2の測定プロセスを実行することを示し、第1の指示信号を1に設定することにより、第2の測定プロセスを実行してから第1の測定プロセスを実行することを示すことができる。またその逆も同様である。本開示のいくつかの実施例において、第1の指示信号が多くの情報を携帯できるように、第1の指示信号により多くのビットを割り当てることができる。
ステップ408において、基地局100、端末200A、200Bは、第1の測定プロセスを実行することにより、第1の方向におけるチャネル情報を決定する。ステップ410において、基地局100、端末200A、200Bは、第2の測定プロセスを実行することにより、第2の方向におけるチャネル情報を決定する。次に、図5~図6を参照して、第1の測定プロセスと第2の測定プロセスについて説明する。
図5Aは本開示のいくつかの実施例による通信システムの第1の測定プロセス600を示す概略図である。
ステップ502において、基地局100は、端末200A、200Bに第1の方向における第2の参照信号を送信する。端末200A、200Bは、基地局100が第1の方向において送信した第2の参照信号を受信して、第1の測定を行う。図5Bは本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第1の方向における第2の参照信号を送信することを示す概略図である。図5Bに示すように、基地局100は、第1の方向で1列のアンテナを選択し、選択した当該列のアンテナを介して第2の参照信号を送信する。なお、図5Bには4×4アンテナが示されているが、基地局100は他の規模のアンテナを採用することもできる。
ステップ504において、端末200A、200Bは、第2の参照信号に基づいて、第1の方向におけるチャネル情報を推定する。例えば、端末200A、200Bは、第1の方向のチャネルコードブックから、第1の測定結果にマッチしたプリコーディング行列を選択してもよい。ステップ506において、端末200A、200Bは、第1の方向におけるチャネル情報を基地局100にフィードバックする。例えば、端末200A、200Bは、マッチしたプリコーディング行列のインジケータを、フィードバックする第1の方向におけるチャネル情報に含める。
図6Aは本開示のいくつかの実施例による通信システムの第2の測定プロセス600を示す概略図である。
ステップ602において、基地局100は、端末200A、200Bに第2の方向における第3の参照信号を送信する。端末200A、200Bは、基地局100が第2の方向において送信した第3の参照信号を受信して、第2の測定を行う。図6Bは本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第2の方向における第3の参照信号を送信することを示す概略図である。図6Bに示すように、基地局100は、第2の方向で1行のアンテナを選択し、選択した当該行のアンテナを介して第3の参照信号を送信する。なお、図6Bには4×4アンテナが示されているが、基地局100は他の規模のアンテナを採用することもできる。
ステップ604において、端末200A、200Bは、第3の参照信号に基づいて、第2の方向におけるチャネル情報を推定する。例えば、端末200A、200Bは、第2の方向のチャネルコードブックから、第2の測定結果にマッチしたプリコーディング行列を選択してもよい。ステップ606において、端末200A、200Bは、第2の方向におけるチャネル情報を基地局100にフィードバックする。例えば、端末200A、200Bは、マッチしたプリコーディング行列のインジケータを、フィードバックする第2の方向におけるチャネル情報に含める。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の測定プロセスにおいて端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することにより、相関性の強い第1の方向におけるチャネルを前処理する。相関性の強い第1の方向におけるチャネルを前処理することにより、後続のスキームの複雑さを低減することができる。例えば、基地局100は、端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータを生成する。基地局100は、端末200A、200Bの各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を、第1の方向における共通プリコーディングパラメータとする。
本開示のいくつかの実施例において、第2の測定プロセスにおいて、基地局100は、第1の方向における共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を端末200A、200Bに送信する。図6Cは本開示のいくつかの実施例によるアンテナを介して第1の方向における共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を送信することを示す概略図である。図6Bと異なり、図6Cでは、基地局100は、第2の方向における各行のアンテナで第3の参照信号を送信し、かつ、第1の方向における各列のアンテナの内部で、第1の方向における共通プリコーディングパラメータで当該列のアンテナを介して送信する信号を線形前処理する。なお、図6Bには4×4アンテナが示されているが、基地局100は他の規模のアンテナを採用することもできる。端末200A、200Bは、基地局100から第1の方向における共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を受信する。端末200A、200Bは、基地局100から受信した共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて、各々の第2の方向におけるチャネル情報を決定する。第1の方向における共通プリコーディングパラメータで第3の参照信号を線形前処理した場合、端末200A、200Bにより推定されるチャネルは、第2の方向における等価チャネルとなる。このとき、端末200A、200Bからフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報は、第2の方向における等価チャネルを示す。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定する。
Figure 0007452540000003
Figure 0007452540000004
Figure 0007452540000005
Figure 0007452540000006
Figure 0007452540000007
Figure 0007452540000008
Figure 0007452540000009
Figure 0007452540000010
Figure 0007452540000011
Figure 0007452540000012
Figure 0007452540000013
Figure 0007452540000014
Figure 0007452540000015
Figure 0007452540000016
第1の方向における共通プリコーディングパラメータで第2の参照信号を線形前処理した場合、端末200A、200Bにより推定されるチャネルは、第2の方向における等価チャネルとなる。第2の方向における等価チャネルは、以下のように表され得る。
Figure 0007452540000017
TDDシステムにおいて、端末200A、200Bは、第1の測定プロセスにおいて、基地局100に第1の方向における第2の参照信号を送信する。基地局100は、端末200A、200Bから受信した第1の方向における第2の参照信号に基づいて、第1の方向におけるチャネル情報を推定する。端末200A、200Bは、第2の測定プロセスにおいて、基地局100に第2の方向における第3の参照信号を送信する。基地局100は、端末200A、200Bから受信した第2の方向における第3の参照信号に基づいて、第2の方向におけるチャネル情報を推定する。かつ、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと第2の方向におけるチャネル情報とを用いて第2の方向における等価チャネルHeqを以下のように算出する。
Figure 0007452540000018
Figure 0007452540000019
Figure 0007452540000020
Figure 0007452540000021
Figure 0007452540000022
図4に戻り、ステップ412において、基地局100は、第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、基地局100から端末200A、200Bに送信されるデータのプリコーディングスキームを決定し、第2の指示信号を送信することで、決定されたプリコーディングスキームを指示する。プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。端末200A、200Bは、第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局100から送信されたデータを相応的に復調する。
第2の指示信号は、例えば、制御シグナリング(例えば、RRCシグナリング)における1ビットであり得る。第2の指示信号に異なる値を付与することにより、異なるプリコーディングスキームを指示し得る。例えば、第2の指示信号を0に設定することにより、線形プリコーディングを示し、第2の指示信号を1に設定することにより、非線形プリコーディングを示す。またその逆も同様である。本開示のいくつかの実施例において、第2の指示信号が多くの情報を携帯できるように、第2の指示信号により多くのビットを割り当てることができる。なお、本開示の最終的なプリコーディングスキームは、実際には2次元ハイブリッドプリコーディングスキームであり、第1の方向に非線形プリコーディングを行い、第2の方向に線形プリコーディングを行うことも可能であり、第1の方向に線形プリコーディングを行い、第2の方向に非線形プリコーディングを行うことも可能であり、第2の指示信号により示される最終的なプリコーディングスキームは、第2の方向に行われるプリコーディングタイプに依存し、指示の目的は、端末が受信信号に対してモジュロ操作を行なうか否かを判断できるようにすることにある。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第2の測定プロセスにおいて端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの第2の方向における等価チャネル相関性を推定する。推定された端末200A、200Bの第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも高いことに応答して、基地局100は、第2の指示信号を送信して、基地局100から端末200A、200Bに送信されたデータのプリコーディングスキームが非線形プリコーディングであることを指示する。推定された端末200A、200Bの第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも低いことに応答して、基地局100は、第2の指示信号を送信して、基地局100から端末200A、200Bに送信されたデータのプリコーディングスキームが線形プリコーディングであることを指示する。
第2の方向における等価チャネル相関性は、第2の方向における等価チャネルの条件数cond(Heq)によって算出されてもよい。cond(Heq)が第2の相関性閾値よりも高い場合、非線形プリコーディングを採用し、そうでない場合、線形プリコーディングを採用する。線形プリコーディングを採用すると予め想定して、端末のそのときのSINRを計算するようにしてもよい。SINRが設定閾値未満であると、非線形プリコーディングを採用し、そうでない場合、線形プリコーディングを採用する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の測定プロセスにおいて第1の間隔で端末200A、200Bに第2の参照信号を送信し、第2の測定プロセスにおいて第2の間隔で基地局100から端末200A、200Bに第3の参照信号を送信する。端末200A、200Bは、第1の測定プロセスにおいて、基地局100から、第1の間隔で送信される第2の参照信号を受信する。端末200A、200Bは、第2の測定プロセスにおいて、基地局から、第2の間隔で送信される第3の参照信号を受信する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、非線形プリコーディングを使用することを決定した後、第2の間隔が第1の間隔より短くなるように、第2の測定プロセスにおいて送信される第3の参照信号の送信周期を短縮することにより、より正確な第2の方向におけるチャネル情報を得ることができる。
ステップ414において、基地局100は、決定されたプリコーディングスキームを用いてデータをプリコーディングし、プリコーディングされたデータを端末200A、200Bに送信する。ステップ416において、端末200A、200Bは、第2の指示信号に指示されるプリコーディングスキームに応じてデータを復調する。本開示のいくつかの実施例において、端末200A、200Bは、第2の指示信号が、プリコーディングスキームが非線形プリコーディングスキームであることを指示することに応答して、受信したデータ信号に対してモジュロ操作を行うことで、データを復調する。
使用可能な線形プリコーディングは、マッチドフィルタ(Matched Filter,MF)プリコーディング、ゼロフォーシング(Zero Forcing,ZF)プリコーディング、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error,MMSE)プリコーディングなどを含む。使用可能な非線形プリコーディングは、Tomlinson-Harashimaプリコーディング(Tomlinson-Harashima precoding,THP)、Vector Perturb(VP)などを含む。C.Windpassinger,R.F.H. Fischer,T.Vencel,and J.B.Huber,“Precoding in multiantenna and multiuser communications,”IEEE Trans.Wirel.Commun.,vol.3,no.4,pp.1305-1316,July 2004.に、伝統的THPプリコーディング構成について説明し、その全内容は、参照により本明細書に援用される。本開示は、伝統的THPプリコーディング構成を相応的に改善した。
図7は本開示のいくつかの実施例による通信システムの、THPプリコーディング構成に合致する非線形プリコーディング及び復調を示す概略図である。図7に示すように、基地局100は、加算器771、送信MODモジュール772、フィードバックフィルタ773、フォワードフィルタ774を含み、端末200は、受信MODモジュール775を含む。
Figure 0007452540000023
Figure 0007452540000024
Figure 0007452540000025
Figure 0007452540000026
ここで、モジュロ操作は以下のように表される。
Figure 0007452540000027
Figure 0007452540000028
Figure 0007452540000029
Figure 0007452540000030
非線形プリコーディングを採用する場合、k番目の受信側では、復調パラメータである受信行列Gを予め知る必要がある。基地局100は、復調パラメータである受信行列Gを第2の指示信号に含めて端末200に送信してもよい。端末は、基地局100から非線形復調を行うための復調パラメータを受信する。
その代わりに、基地局100は、復調参照信号(DMRS)を送信することで、端末200が、DMRSに基づいて復調パラメータである受信行列Gを推定できるようにする。DMRSは、受信側の受信行列Gを推定するためであるので、DMRSを非線形プリコーディングすることができない。従って、本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、復調パラメータを決定するための非線形プリコーディングされていないDMRSを端末200に送信する。端末200は、基地局100から、非線形プリコーディングされていないDMRSを受信して、非線形復調を行うための復調パラメータを決定する。
Figure 0007452540000031
Figure 0007452540000032
Figure 0007452540000033
Figure 0007452540000034
Figure 0007452540000035
図8は本開示のいくつかの実施例による基地局側で実行される通信方法880を示すフローチャートである。
ステップ882において、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定する。ステップ884において、複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすか否かを判断する。ステップ886において、推定された複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、第1の指示信号を送信することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示する。ステップ886において、第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで、基地局から複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示し、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。
以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
図9は本開示のいくつかの実施例による端末側で実行される通信方法990を示すフローチャートである。
ステップ992において、基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信する。ステップ994において、第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定プロセスを実行することを決定する。その中、第1の測定プロセスにおいて、第1の測定を行なって、第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする。第2の測定プロセスにおいて、第2の測定を行なって、第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする。ステップ996において、第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調する。前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものである。
以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
図10は本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー1000を示す概略図である。図10における処理フロー1000のステップ1002、1004は、図4における処理フロー400のステップ402、404と同じであるので、ここで説明を繰り返さない。
ステップ1006において、基地局100は、第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たさないと決定した場合、第1の指示信号を送信することで、第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行した後に第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行することを指示する。
ステップ1008において、基地局100、端末200A、200Bは、第2の測定プロセスを実行することで、第2の方向におけるチャネル情報を決定する。本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第2の測定プロセスにおいて端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの第2の方向における共通プリコーディングパラメータを決定する。例えば、基地局100は、端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを生成する。基地局100は、端末200A、200Bの各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を、第2の方向における共通プリコーディングパラメータとする。
ステップ1010において、基地局100、端末200A、200Bは、第1の測定プロセスを実行することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定する。本開示のいくつかの実施例において、第1の測定プロセスにおいて、基地局100は、第2の方向における共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第2の参照信号を端末200A、200Bに送信する。端末200A、200Bは、基地局100から受信した共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第2の参照信号に基づいて、各々の第1の方向におけるチャネル情報を決定する。第2の方向における共通プリコーディングパラメータで第2の参照信号を線形前処理した場合、端末200A、200Bにより推定されるチャネルは、第1の方向における等価チャネルとなる。このとき、端末200A、200Bからフィードバックされた第1の方向におけるチャネル情報は、第1の方向における等価チャネルを指示する。
TDDシステムにおいて、端末200A、200Bは、第2の測定プロセスにおいて、基地局100に第2の方向における第3の参照信号を送信する。基地局100は、端末200A、200Bから受信した第2の方向における第3の参照信号に基づいて、第2の方向におけるチャネル情報を推定する。端末200A、200Bは、第1の測定プロセスにおいて、基地局100に第1の方向における第2の参照信号を送信する。基地局100は、端末200A、200Bから受信した第1の方向における第2の参照信号に基づいて、第1の方向におけるチャネル情報を推定する。基地局100は、第2の方向における共通プリコーディングパラメータと第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、第1の方向における等価チャネルを算出する。
ステップ1012において、基地局100は、第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、基地局100から端末200A、200Bに送信するデータのプリコーディングスキームを決定し、第2の指示信号を送信することで、決定されたプリコーディングスキームを指示する。プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の測定プロセスにおいて端末200A、200Bからフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bの第1の方向における等価チャネル相関性を推定する。推定された端末200A、200Bの第1の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも高いことに応答して、基地局100は、第2の指示信号を送信することで、基地局100から端末200A、200Bに送信するデータのプリコーディングスキームが非線形プリコーディングであることを指示する。推定された端末200A、200Bの第1の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも低いことに応答して、基地局100は、第2の指示信号を送信することで、基地局100から端末200A、200Bに送信するデータのプリコーディングスキームが線形プリコーディングであることを指示する。
第1の方向における等価チャネル相関性は、第1の方向における等価チャネルの条件数によって算出されてもよい。第1の方向における等価チャネルの条件数が第2の相関性閾値より大きい場合、非線形プリコーディングを採用し、そうでない場合、線形プリコーディングを採用する。線形プリコーディングを採用すると予め想定して、端末のそのときのSINRを計算するようにしてもよい。SINRが設定閾値未満であると、非線形プリコーディングを採用し、そうでない場合、線形プリコーディングを採用する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の測定プロセスにおいて第1の間隔で端末200A、200Bに第2の参照信号を送信し、第2の測定プロセスにおいて第2の間隔で基地局100から端末200A、200Bに第3の参照信号を送信する。本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、非線形プリコーディングを使用することを決定した後、第1の測定プロセスにおいて送信する第2の参照信号の送信周期を短縮することにより、より正確な第1の方向におけるチャネル情報を得る。
ステップ1014において、基地局100は、決定されたプリコーディングスキームを用いてデータをプリコーディングし、プリコーディングされたデータを端末200A、200Bに送信する。ステップ1016において、端末200A、200Bは、第2の指示信号に指示されるプリコーディングスキームに応じてデータを復調する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第2の方向における共通プリコーディングパラメータと、端末200A、200Bの各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、端末200A、200Bに送信するデータのプリコーディングパラメータを決定する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、端末200A、200Bにおいて非線形復調を行うための復調パラメータを決定し、復調パラメータを第2の指示信号に含めて端末200A、200Bに送信する。
以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
上述した実施例において、基地局100と端末200A、200Bは、第1の測定プロセスと第2の測定プロセスを順に行うことにより、第1の方向における下りチャネルと第2の方向における下りチャネルを推定する。その後、基地局100は、非線形プリコーディングの実行の要否及び対応するプリコーディングパラメータを決定する。本開示のいくつかの実施例において、基地局100と端末200A、200Bは、単一の測定プロセスにおいて、第1の方向における下りチャネルと第2の方向における下りチャネルの両方を推定することができる。その後、基地局100は、非線形プリコーディングの実行の要否及び対応するプリコーディングパラメータを決定する。以下、図11を参照して、これらの実施例における処理フローについて詳細に説明する。
図11は本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー1100を示す概略図である。ステップ1104において、基地局100、端末200A、200Bはチャネル推定プロセスを行う。本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、第1の方向と第2の方向におけるアンテナで第1の参照信号を送信する。端末200A、200Bは、基地局100から第1の参照信号を受信し、推定された第1の方向における下りチャネルと、第2の方向における下りチャネルを基地局100にフィードバックする。
TDD通信メカニズムでは、上りチャネルと下りチャネルは互恵性を有する。従って、本開示のいくつかの実施例において、端末200A、200Bは、基地局100に第1の参照信号を送信する。基地局100は、上りチャネルと下りチャネルの互恵性を利用して、第1の方向と第2の方向におけるアンテナで端末200A、200Bから受信した第1の参照信号に基づいて、端末200A、200Bの第1の方向における下りチャネルと第2の方向における下りチャネルを推定する。
ステップ1106において、基地局100は、推定された端末200A、200Bの第1の方向における下りチャネルと第2の方向における下りチャネルに基づいて、プリコーディングスキームを決定する。
本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、推定された端末200A、200Bの第1の方向における下りチャネルに基づいて、端末200A、200Bの第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすか否かを判断する。本開示のいくつかの実施例において、当該所定の条件は、第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高いことを含む。本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、推定された端末200A、200Bの第2の方向における下りチャネルに基づいて、端末200A、200Bの第2の方向におけるチャネル相関性を推定し、かつ、前記所定の条件は、第1の方向におけるチャネル相関性が第2の方向におけるチャネル相関性よりも高いことを含む。
Figure 0007452540000036
Figure 0007452540000037
Figure 0007452540000038
そして、基地局100は、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、推定された端末200A、200Bの第2の方向における下りチャネルに基づいて、端末200A、200Bの各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定する。第2の方向における等価チャネルHeqを以下のように計算することができる。
Figure 0007452540000039
Figure 0007452540000040
ステップ1108、1110、1112の処理は、図4におけるステップ412、414、416の処理と同じであるので、ここで説明を繰り返さない。また、以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
図12は本開示のいくつかの実施例による基地局側で実行される通信方法1200を示すフローチャートである。
ステップ1202において、基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定する。ステップ1204において、推定された複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすか否かを判断する。ステップ1206において、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定する。ステップ1208において、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定する。ステップ1210において、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末に送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定する。以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
上述した実施例において、基地局100によって非線形プリコーディングを行うか否かを決定する。本開示のいくつかの実施例において、端末200A、200Bによって非線形プリコーディングを行うか否かを決定してもよい。以下、図13Aを参照して、これら実施例における処理フローについて詳細に説明する。
図13Aは本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー1300を示す概略図である。ステップ1302において、基地局100と端末200A、200Bは、第1の測定プロセスと第2の測定プロセスを実行する。ステップ1304において、端末200A、200Bは、ステップ1302において最後に受信した参照信号に基づいて各々のチャネル状況を推定し、推定したチャネル状況に基づいて基地局100で非線形プリコーディングを行う必要があるか否かを決定する。例えば、端末200A、200Bは、ステップ1302で最後に受信した参照信号に基づいてSINR又はRSRPを検出する。SINR又はRSRPが低い(例えば、ある閾値未満である)場合、端末200A、200Bは、第3の指示信号を基地局100に送信することで、基地局100で非線形プリコーディングを行なう必要があることを指示する。ステップ1308において、基地局100は、第3の指示信号を受信したことに応答して、非線形プリコーディングを行なう必要があると決定し、非線形プリコーディングを行なうためのプリコーディングパラメータを決定する。本開示のいくつかの実施例において、基地局100は、ステップ1308において、他の条件との組み合わせで、非線形プリコーディングを行う必要があるか否かを決定し得る。例えば、基地局100は、第3の指示信号を送信した端末の数に基づいて、非線形プリコーディングを行う必要があるか否かを決定してもよい。例えば、基地局100は、第3の指示信号を送信した端末の数がある閾値数よりも大きい場合に非線形プリコーディングを行う必要があると決定し、第3の指示信号を送信した端末の数がある閾値数よりも小さい場合に非線形プリコーディングを行わないと決定する。ステップ1310、1312の処理は、図4におけるステップ414、416の処理と同じであるので、ここで説明を繰り返さない。また、以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
また、本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フローは、図13B及び図13Cに示されるより具体的な方式で実現されることも可能である。
図13Bは本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー1320を示す概略図である。図13Bにおいて、基地局100によって非線形プリコーディングスキームを用いる必要があるか否かを決定する。
図13Bに示すように、ステップ1322において、端末200A、200Bは、上りSRS(復調参照信号)を基地局100に送信することで、基地局100が端末200A、200Bの上りチャネルを推定することに用いられる。ステップ1324において、基地局100は、受信した上りSRSに基づいて、端末200A、200Bの上りチャネルを推定する。ステップ1326において、基地局100は、チャネル推定結果に基づいて、端末200A、200Bのチャネルの垂直方向における相関性と水平方向における相関性を決定する。ステップ1326において、基地局100は、垂直/水平方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすと決定した場合、第1の指示信号を送信することで、垂直/水平方向におけるチャネル情報を決定するように垂直/水平チャネル測定プロセスを実行した後に水平/垂直方向におけるチャネル情報を決定するように水平/垂直チャネル測定プロセスを実行することを指示する。ステップ1328において、端末200A、200Bは、第1の指示信号を受信したことに応答して、まず垂直/水平コードブックを選択して垂直/水平チャネル測定プロセスを行ない、次に、水平/垂直コードブックを選択して水平/垂直チャネル測定プロセスを行なうことを決定する。
ステップ1330において、基地局100は、垂直/水平CSI-RS(チャネル状態指示参照信号)を端末200A、200Bに送信することで、端末200A、200Bが垂直/水平チャネルを推定することに用いられる。ステップ1332において、端末200A、200Bは、垂直/水平コードブックを用いて垂直/水平チャネルを推定する。ステップ1334において、端末200A、200Bは、垂直/水平CSI(チャネル状態情報)を基地局100にフィードバックする。ステップ1336において、基地局100は、受信した垂直/水平CSIに基づいて垂直/水平共通プリコーディングファクタを計算する。
ステップ1338において、基地局100は、垂直/水平共通プリコーディングファクタで前処理された水平/垂直CSI-RSを端末200A、200Bに送信することで、端末200A、200Bが等価水平/垂直チャネルを推定することに用いられる。ステップ1340において、端末200A、200Bは、水平/垂直コードブックを用いて等価水平/垂直チャネルを推定する。ステップ1342において、端末200A、200Bは、等価水平/垂直CSI(チャネル状態情報)を基地局100にフィードバックする。
ステップ1344において、基地局100は、受信した等価水平/垂直CSIに基づいて、プリコーディングスキーム及び総的なプリコーディング行列を決定する。ステップ1346、1348、1350の処理は、図4におけるステップ412、414、416の処理と同じであるので、ここで説明を繰り返さない。また、以上のステップの具体的な実現方式は、既に図4を参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
図13Cは本開示のいくつかの実施例による通信システムの処理フロー1360を示す概略図である。図13Cにおいて、端末200A、200Bは、非線形プリコーディングスキームを用いる必要があるか否かを決定する。
図13Cにおいて、ステップ1362~1382、1388、1390の処理は、図13Bにおけるステップ1322~1342、1348、1350の処理と同じであるので、ここで説明を繰り返さない。
しかし、ステップ1384において、端末200A、200Bは、ステップ1380において推定された等価水平/垂直チャネルに基づいて、基地局100で非線形プリコーディングを行う必要があるか否かを決定する。例えば、端末200A、200Bは、受信した前処理された水平/垂直CSI-RSに基づいて、SINR又はRSRPを検出する。SINR又はRSRPが低い(例えば、ある閾値未満である)場合、端末200A、200Bは、第3の指示信号を基地局100に送信することで、基地局100で非線形プリコーディングを行なう必要があることを指示する。ステップ1386において、基地局100は、第3の指示信号を受信したことに応答して、非線形プリコーディングを行なう必要があると決定し、非線形プリコーディングを行なうためのプリコーディングパラメータを決定する。以上のステップの具体的な実現方式は、既に図13Aを参照して詳細に説明されたので、ここで説明を繰り返さない。
<3.シミュレーション結果>
2つのシングルセル室外マルチユーザの場景を考慮する。場景1は弱相関チャネルであり(例えば、ユーザの距離が遠い)、場景2は強相関チャネルである(例えば、ユーザの距離が近い)。基本的なシミュレーションパラメータは次の通りである。
Figure 0007452540000041
Figure 0007452540000042
Figure 0007452540000043
Figure 0007452540000044
図14Aにおいて、場景1の弱相関チャネルでは、伝統的ZFと伝統的THPの性能は、スキーム1~4の平均スペクトル効率よりも高いことが分かる。また、スキーム1~4のうち、スキーム4は最も平均スペクトル効率が高い。図14Bにおいて、場景2の強相関チャネルでは、伝統的THPの平均スペクトル効率は依然として最も高いが、スキーム4の平均スペクトル効率は、伝統的ZF方式よりも高い。
<4.応用例>
本開示の技術は各種の製品に適用することができる。例えば、基地局100と端末200は、様々なタイプの演算デバイスとして実現することができる。
例えば、基地局100は、例えばマクロeNB/gNBや小eNB/gNBなどの任意のタイプの進化ノードB(eNB)、gNB、又はTRP(Transmit Receive Point)として実現されることができる。小eNB/gNBは、例えばピコeNB/gNB、マイクロeNB/gNBと家庭(フェムト)eNB/gNBなどのマクロセルより小さいセルをカバーするeNB/gNBである。その代わりに、基地局100は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(BTS)のような任意の他のタイプの基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御するように配置される主体(基地局装置とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもよい。また、後述する様々なタイプの端末は、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局100として動作できる。
例えば、端末200は、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されることができる。端末装置300はマシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現されることもできる。なお、端末200は、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
[4-1、演算デバイスについての応用例]
図15は、本開示の技術を適用できる演算デバイス700の概略構成の例を示すブロック図である。演算デバイス700は、プロセッサ701、メモリ702、記憶装置703、ネットワークインターフェース704、及びバス706を含む。
プロセッサ701は、例えば、中央処理装置(CPU)又はデジタルシグナルプロセッサ(DSP)であってもよく、且つ、サーバ700の機能を制御する。メモリ702は、ランダムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ(ROM)を含み、かつ、データとプロセッサ701によって実行されるプログラムを記憶する。記憶装置703は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。
ネットワークインターフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インターフェースである。有線通信ネットワーク705は、進化パケットコア(EPC)などのコアネットワーク、又はインターネットなどのパケットデータネットワーク(PDN)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、記憶装置703、及びネットワークインターフェース704を互いに接続する。バス706は、互いに異なる速度を有する2つ又はそれ以上のバス(例えば、高速バス、低速バス)を含んでもよい。
[4-2、基地局についての応用例]
(第1の応用例)
図16は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ又は複数のアンテナ810及び基地局装置820を含む。基地局装置820と各アンテナ810はRFケーブルを介して互いに接続されることができる。
アンテナ810のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置820の無線信号の送受信に使用される。図16に示すように、eNB800は複数のアンテナ810を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ810はeNB800に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。図16に、eNB800に複数のアンテナ810が含まれる例を示したが、eNB800が単一のアンテナ810を含んでもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823及び無線通信インターフェース825を含む。
コントローラ821は、例えばCPUやDSPであって、且つ、基地局装置820の上位層の各種機能を操作することができる。例えば、コントローラ821は無線通信インターフェース825で処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース823を介して、生成したパケットを伝送する。コントローラ821は複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝送することができる。コントローラ821は以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、当該制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、モビリティ管理、受付制御、スケジューリングなどである。当該制御は近くのeNB又はコアネットワークノードと結合して実行されることができる。メモリ822はRAMとROMを含み、コントローラ821が実行するプログラムや各種制御データ(例えば、端末リスト、送信パワーデータ及びスケジューリングデータ)を記憶する。
ネットワークインターフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インターフェースである。コントローラ821はネットワークインターフェース823を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、eNB800とコアネットワークノード又は他のeNBとは論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続されることができる。ネットワークインターフェース823は有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース823が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース825によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース823はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
無線通信インターフェース825は、任意のセルラー通信方式(例えば、Long Term Evolution(LTE)とLTE-Advanced)をサポートし、アンテナ810を介してeNB800に位置するセルにおける端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース825は通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ826とRF回路827を含むことができる。BBプロセッサ826は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の各タイプの信号処理を実行することができる。コントローラ821の代わりに、BBプロセッサ826は上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサと関連回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新はBBプロセッサ826の機能を変更させることができる。当該モジュールは基地局装置820のスロットに挿入されるカードやブレッドであってもよい。その代わりに、当該モジュールはカードやブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路827は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ810を介して無線信号を送受信することができる。
図16に示すように、無線通信インターフェース825は複数のBBプロセッサ826を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ826はeNB800に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。図16に示すように、無線通信インターフェース825は複数のRF回路827を含んでもよい。例えば、複数のRF回路827は複数のアンテナ素子と互換性がありえる。図16に、無線通信インターフェース825が複数のBBプロセッサ826と複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インターフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図17は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は1つ又は複数のアンテナ840と、基地局装置850と、RRH860とを含む。基地局装置860と各アンテナ840はRFケーブルを介して互いに接続されることができる。基地局装置850とRRH860は光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続されることができる。
アンテナ840のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、RRH860の無線信号の送受信に使用される。図17に示すように、eNB830は複数のアンテナ840を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ840はeNB830によって使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。図17にeNB830に複数のアンテナ840が含まれる例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を含んでもよい。
基地局装置850は、コントローラ851と、メモリ852と、ネットワークインターフェース853と、無線通信インターフェース855と、接続インターフェース857とを含む。コントローラ851、メモリ852、ネットワークインターフェース853は図16を参照して説明したコントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823と同様である。
無線通信インターフェース855は任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTE-Advanced)をサポートし、RRH860とアンテナ840を介してRRH860に対応するセクタに位置する端末への無線通信を提供する。無線通信インターフェース855は通常、例えばBBプロセッサ856を含んでもよい。BBプロセッサ856は、BBプロセッサ856が接続インターフェース857を介してRRH860のRF回路864に接続される以外、図16を参照して説明したBBプロセッサ826と同様である。図17に示すように、無線通信インターフェース855は複数のBBプロセッサ856を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ856はeNB830に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。図17に、無線通信インターフェース855に複数のBBプロセッサ856が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース857は基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続する上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
RRH860は、接続インターフェース861と無線通信インターフェース863を含む。
接続インターフェース861は、RRH860(無線通信インターフェース863)を基地局装置850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース861は上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
無線通信インターフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース863は通常、例えばRF回路864を含んでもよい。RF回路864は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ840を介して無線信号を送受信してもよい。図17に示すように、無線通信インターフェース863は複数のRF回路864を含んでもよい。例えば、複数のRF回路864は複数のアンテナ素子をサポートすることができる。図17に無線通信インターフェース863に複数のRF回路864が含まれる例を示すが、無線通信インターフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
[4-3、端末機器についての応用例]
(第1の応用例)
図18は、本開示の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の例を示すブロック図である。スマートフォン900はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、1つ又は複数のアンテナスイッチ915、1つ又は複数のアンテナ916、バス917、電池918及び補助コントローラ919を含む。
プロセッサ901は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ902はRAMとROMを含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置903は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース94は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するためのインターフェースである。
撮像装置906はイメージセンサ(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、キャプチャ画像を生成する。センサ907は例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含んでもよい。マイク908はスマートフォン900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置909は例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された動作又は情報を受信する。表示装置910はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911はスマートフォン900から出力したオーディオ信号を音に変換する。
無線通信インターフェース912は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース912は通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。BBプロセッサ913は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路914は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ916を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース912はその上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。図18に示すように、無線通信インターフェース912は複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含んでもよい。図18に、無線通信インターフェース912に複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース912は各無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915のそれぞれは、無線通信インターフェース912に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、無線通信インターフェース912の無線信号の送受信に使用される。図18に示すように、スマートフォン900は複数のアンテナ916を含んでもよい。図18に、スマートフォン900に複数のアンテナ916が含まれる例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を含んでもよい。
なお、スマートフォン900は各無線通信方式に対するアンテナ916を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ915はスマートフォン900の配置から省略されてもよい。
バス917はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。電池918は給電線によって図18に示すスマートフォン900の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。補助コントローラ919は例えば睡眠モードでスマートフォン900の最少の必要な機能を操作する。
(第2の応用例)
図19は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、全球位置決めシステム(GPS)モジュール924、センサ925、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インターフェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インターフェース933、1つ又は複数のアンテナスイッチ936、1つ又は複数のアンテナ937及び電池938を含む。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであって、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922はRAMとROMを含み、データとプロセッサ921によって実行されるプログラムを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ925は例えばジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組のセンサを含んでもよい。データインターフェース926は図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク941に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤー927は、記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生して、当該記憶媒体は記憶媒体インターフェース928に挿入される。入力装置929は例えば表示装置930のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された動作又は情報を受信する。表示装置930は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
無線通信インターフェース933は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース933は通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。BBプロセッサ934は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路935は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ937を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933はその上にBBプロセッサ934とRF回路935が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。図19に示すように、無線通信インターフェース933は複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含んでもよい。図19に、無線通信インターフェース933に複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、各無線通信方式に対して、無線通信インターフェース933はBBプロセッサ934とRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936のそれぞれは無線通信インターフェース933に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933の無線信号の送受信に使用される。図19に示すように、カーナビゲーション装置920は複数のアンテナ937を含んでもよい。図19に、カーナビゲーション装置920に複数のアンテナ937が含まれる例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を含んでもよい。
なお、カーナビゲーション装置920は各無線通信方式に対するアンテナ937を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ936はカーナビゲーション装置920の配置から省略されてもよい。
電池938は、給電線によって図19に示すカーナビゲーション装置920の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。電池938は車両から提供した電力を蓄積する。
本開示の技術はカーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車両モジュール942のうち1つ又は複数のブロックが含まれる車載システム(又は車両)940として実現することができる。車両モジュール942は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する。
本開示に関連して記載された種々の例示的なブロック及び構成要素は、本明細書に記載の機能を実行するために設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA又は他のプログラマブルな論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理回路、ディスクリートなハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせによって実施又は実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよい。その代わりに、プロセッサは任意の伝統的プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、及び/又はステートマシーンでもよい。プロセッサは、演算デバイスの組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した一又は複数のマイクロプロセッサ、及び/又は任意の他のこのような構成の組み合わせとして実施されてもよい。
本文に記載の機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせで実施されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実施される場合、機能は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるか、又は非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送され得る。他の例及び実施は、本開示及び添付の特許請求の範囲及び趣旨にある。例えば、ソフトウェアの性質を考慮して、上述した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤ又はそれらの任意の組み合せで実行されてもよい。機能を実現する特徴は、物理的に様々な位置に配置され得、分散して機能の一部が異なる物理的位置において実施されることを含む。
さらに、他の構成要素に含まれる又は他の構成要素から分離した構成要素の開示は例示的なものであり、潜在的に様々な他のアーキテクチャが実施され同じ機能を達成するため、全部、大部分、及び/又は一部の要素を1つ又は複数の単一の構造又は分離構造の一部として組み込むことを含む。
非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な非一時的な媒体であり得る。非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVDもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、又は命令もしくはデータ構造形態で搬送もしくは記憶するために使用され得る所望のプログラムコード構成要素、汎用もしくは専用コンピュータ又は汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。
本開示の以上の説明は、当業者が本開示を作成又は使用できるように提供された。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって明らかである。当業者にとって、本明細書で定義される共通の原理は、本開示の範囲から逸脱することがなく、他の変形に適用され得る。従って、本開示は、本明細書に記載された例及び設計に限定されるものではなく、開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲に対応する。
本開示のいくつかの実施例は、以下のように構成されてもよい。
項目1.基地局側で運行する電子機器であって、
処理回路を含み、
前記処理回路は、前記電子機器が、
基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、
推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
第1の指示信号を送信することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、
前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む、電子機器。
項目2.前記チャネル相関性は、基地局が前記複数の端末から受信した第1の参照信号に基づいて推定されたものである、項目1に記載の電子機器。
項目3.前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高いことを含む、項目1~2(特に項目1)に記載の電子機器。
項目4.処理回路は、更に、前記電子機器が、
前記複数の端末の第2の方向におけるチャネル相関性を推定し、前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が前記複数の端末の第2の方向におけるチャネル相関性よりも高いことを含み、
前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たさないことに応答して、
第1の指示信号を送信することで、第2の方向におけるチャネル情報を決定するように前記第2の測定プロセスを実行した後に第1の方向におけるチャネル情報を決定するように前記第1の測定プロセスを実行することを指示し、
前記第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記第2の指示信号を送信する、ように制御を実行するように構成されている、項目1~3(特に項目1)に記載の電子機器。
項目5.処理回路は、更に、前記電子機器が、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングパラメータを決定する、ように制御を実行するように構成されている、項目1~4(特に項目1)に記載の電子機器。
項目6.前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することは、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータを生成することと、
前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を前記共通プリコーディングパラメータとすることと、を含む、項目1~5(特に項目5)に記載の電子機器。
項目7.処理回路は、更に、前記電子機器が、
第2の測定プロセスにおいて、前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報は、前記複数の端末によって基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて決定されたものである、項目1~6(特に項目5)に記載の電子機器。
項目8.処理回路は、更に、
第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末側で非線形復調を行うための復調パラメータを決定し、
前記復調パラメータを含む第2の指示信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されている、項目1~7(特に項目1)に記載の電子機器。
項目9.処理回路は、更に、前記電子機器が、
基地局から前記複数の端末に復調パラメータを決定するための非線形プリコーディングされていない復調参照信号を送信する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記復調参照信号は、K個の直交しているシーケンスを含み、Kは前記複数の端末の数である、項目1~8(特に項目1)に記載の電子機器。
項目10.処理回路は、更に、前記電子機器が、
第1の測定プロセスにおいて第1の間隔で基地局から前記複数の端末に第2の参照信号を送信し、
第2の測定プロセスにおいて第1の間隔より短い第2の間隔で基地局から前記複数の端末に第3の参照信号を送信する、ように制御を実行するように構成されている、項目1~9(特に項目1)に記載の電子機器。
項目11.処理回路は、更に、前記電子機器が、
第2の測定プロセスにおいて前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性を推定し、
推定された前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも高いことに応答して、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームが非線形プリコーディングであることを指示し、かつ/又は、推定された前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも低いことに応答して、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームが線形プリコーディングであることを指示する、ように制御を実行するように構成されている、項目1~10(特に項目1)に記載の電子機器。
項目12.第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、項目1~11のいずれか1つに記載の電子機器。
項目13.前記電子機器は基地局として実現され、前記電子機器は、同じ伝送リソース上で、前記プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を前記複数の端末に送信するための複数のアンテナをさらに備える、項目1~12(特に項目1~11)のいずれか1つに記載の電子機器。
項目14.前記プリコーディングスキームは、ベースバンドデジタルプリコーディングスキームであり、前記処理回路は、前記プリコーディングスキームに応じて、各端末に用いられるベースバンドデータ信号の幅及び位相を調整するように構成されたデジタルプリコーダをさらに有する、項目1~13(特に項目1~11)のいずれか1つに記載の電子機器。
項目15.端末側で運行する電子機器であって、
処理回路を含み、
前記処理回路は、前記電子機器が、
基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信し、
第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を行なって第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を行なって第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定し、
第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものである、電子機器。
項目16.処理回路は、更に、前記電子機器が、
前記第1の指示信号を受信した後、まず、前記基地局が第1の方向において送信した第2の参照信号を受信して第1の測定を行い、
前記第1の方向のチャネルコードブックから、第1の測定の結果にマッチしたプリコーディング行列を選択し、当該プリコーディング行列のインジケータを、フィードバックする第1の方向におけるチャネル情報に含める、ように制御を実行するように構成されている、項目15に記載の電子機器。
項目17.処理回路は、更に、前記電子機器が、
第1の測定プロセスにおいて、前記端末と前記他の端末のダウンリンクデータの第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定するために用いられる第1の方向におけるチャネル情報を、基地局に送信し、
第2の測定プロセスにおいて、前記端末と前記他の端末の各々のダウンリンクデータの第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定するために用いられる第2の方向におけるチャネル情報を、基地局に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積は、前記プリコーディングスキームのプリコーディングパラメータを決定するために用いられる、項目15~16(特に項目15)に記載の電子機器。
項目18.処理回路は、更に、第2の測定プロセスにおいて、
基地局から前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を受信し、
基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて、第2の方向におけるチャネル情報を決定する、ように制御を実行するように構成されている、項目15~17(特に項目17)に記載の電子機器。
項目19.処理回路は、更に、
基地局から非線形復調を行なうための復調パラメータを受信する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記復調パラメータは、基地局が第2の方向におけるチャネル情報に基づいて決定されたものである、項目15~18(特に項目15)に記載の電子機器。
項目20.処理回路は、更に、
基地局から非線形プリコーディングされていない復調参照信号を受信して非線形復調を行なうための復調パラメータを決定する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記復調参照信号は、K個の直交しているシーケンスを含み、Kは前記複数の端末の数である、項目15~19(特に項目15)に記載の電子機器。
項目21.処理回路は、更に、
第1の測定プロセスにおいて、基地局から第1の間隔で送信される第2の参照信号を受信し、
第2の測定プロセスにおいて、基地局から第1の間隔より短い第2の間隔で送信される第3の参照信号を受信する、ように制御を実行するように構成されている、項目15~20(特に項目15)に記載の電子機器。
項目22.第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、項目15~21のいずれか1つに記載の電子機器。
項目23.前記電子機器は端末として実現され、前記電子機器は、基地局が同じ伝送リソース上で前記端末を含む複数の端末に送信する前記プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を受信するためのアンテナをさらに備え、
処理回路は、さらに、
前記第2の指示信号がプリコーディングスキームが非線形プリコーディングスキームであることを指示することに応答して、受信したデータ信号に対してモジュロ操作を行なってデータを復調する、ように制御を実行するように構成されている、項目15~22(特に項目15~21)のいずれか1つに記載の電子機器。
項目24.基地局側で運行する電子機器であって、
処理回路を含み、
前記処理回路は、前記電子機器が、
基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、
推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末に送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定する、ように制御を実行するように構成されている、電子機器。
項目25.前記チャネル相関性は、基地局が前記複数の端末から受信した第1の参照信号に基づいて推定されたものである、項目24に記載の電子機器。
項目26.前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することは、
前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータを生成することと、
前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を前記共通プリコーディングパラメータとすることと、を含む、項目24~25(特に項目24)に記載の電子機器。
項目27.処理回路は、更に、前記電子機器が、
前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
その中、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報は、前記複数の端末が基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて決定されたものである、項目24~26(特に項目24)に記載の電子機器。
項目28.処理回路は、更に、前記電子機器が、
第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末側で非線形復調を行うための復調パラメータを決定し、
前記復調パラメータを含む第2の指示信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されている、項目24~27(特に項目24)に記載の電子機器。
項目29.第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、項目24~28に記載の電子機器。
項目30.前記電子機器は基地局として実現され、前記電子機器は、同じ伝送リソース上で、前記プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を前記複数の端末に送信するための複数のアンテナをさらに備える、項目24~29(特に項目24~28)に記載の電子機器。
項目31.基地局側で実行される通信方法であって、
基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、
推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
第1の指示信号を送信することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、
前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示することと、を含み、
その中、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含む、通信方法。
項目32.端末側で実行される通信方法であって、
基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信することと、
第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を行なって第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を行なって第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定することと、
第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調することと、を含み、
その中、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものである、通信方法。
項目33.基地局側で実行される通信方法であって、
基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、
推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
前記複数の端末の各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
前記複数の端末の各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末に送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定することと、を含む、通信方法。
項目34.プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに項目31~33のいずれか1つに記載の方法を実行させる命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

Claims (32)

  1. 基地局側で運行する電子機器であって、
    処理回路を含み、
    前記処理回路は、前記電子機器が、
    基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、
    推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
    第1の指示信号を送信することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、
    前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
    前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、電子機器。
  2. 前記チャネル相関性は、基地局が前記複数の端末から受信した第1の参照信号に基づいて推定されたものである、請求項1に記載の電子機器。
  3. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
    第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングパラメータを決定する、ように制御を実行するように構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することは、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータを生成することと、
    前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を前記共通プリコーディングパラメータとすることと、を含む、請求項に記載の電子機器。
  5. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    第2の測定プロセスにおいて、前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報は、前記複数の端末によって基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて決定されたものである、請求項に記載の電子機器。
  6. 処理回路は、更に、
    第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末側で非線形復調を行うための復調パラメータを決定し、
    前記復調パラメータを含む第2の指示信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  7. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    基地局から前記複数の端末に復調パラメータを決定するための非線形プリコーディングされていない復調参照信号を送信する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記復調参照信号は、K個の直交しているシーケンスを含み、Kは前記複数の端末の数である、請求項1に記載の電子機器。
  8. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    第1の測定プロセスにおいて第1の間隔で基地局から前記複数の端末に第2の参照信号を送信し、
    第2の測定プロセスにおいて第1の間隔より短い第2の間隔で基地局から前記複数の端末に第3の参照信号を送信する、ように制御を実行するように構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  9. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    第2の測定プロセスにおいて前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性を推定し、
    推定された前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも高いことに応答して、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームが非線形プリコーディングであることを指示し、かつ/又は、推定された前記複数の端末の第2の方向における等価チャネル相関性が第2の相関性閾値よりも低いことに応答して、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームが線形プリコーディングであることを指示する、ように制御を実行するように構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  10. 第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、請求項1~のいずれか1つに記載の電子機器。
  11. 前記電子機器は基地局として実現され、前記電子機器は、同じ伝送リソース上で、前記プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を前記複数の端末に送信するための複数のアンテナをさらに備える、請求項1~のいずれか1つに記載の電子機器。
  12. 前記プリコーディングスキームは、ベースバンドデジタルプリコーディングスキームであり、前記処理回路は、前記プリコーディングスキームに応じて、各端末に用いられるベースバンドデータ信号の幅及び位相を調整するように構成されたデジタルプリコーダをさらに有する、請求項1~のいずれか1つに記載の電子機器。
  13. 端末側で運行する電子機器であって、
    処理回路を含み、
    前記処理回路は、前記電子機器が、
    基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信し、
    第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を行なって第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を行なって第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定し、
    第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
    その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものであり、
    前記所定の条件は、前記第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、電子機器。
  14. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    前記第1の指示信号を受信した後、まず、前記基地局が第1の方向において送信した第2の参照信号を受信して第1の測定を行い、
    前記第1の方向のチャネルコードブックから、第1の測定の結果にマッチしたプリコーディング行列を選択し、当該プリコーディング行列のインジケータを、フィードバックする第1の方向におけるチャネル情報に含める、ように制御を実行するように構成されている、請求項13に記載の電子機器。
  15. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    第1の測定プロセスにおいて、前記端末と前記他の端末のダウンリンクデータの第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定するために用いられる第1の方向におけるチャネル情報を、基地局に送信し、
    第2の測定プロセスにおいて、前記端末と前記他の端末の各々のダウンリンクデータの第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定するために用いられる第2の方向におけるチャネル情報を、基地局に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積は、前記プリコーディングスキームのプリコーディングパラメータを決定するために用いられる、請求項13に記載の電子機器。
  16. 処理回路は、更に、第2の測定プロセスにおいて、
    基地局から前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を受信し、
    基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて、第2の方向におけるチャネル情報を決定する、ように制御を実行するように構成されている、請求項15に記載の電子機器。
  17. 処理回路は、更に、
    基地局から非線形復調を行なうための復調パラメータを受信する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記復調パラメータは、基地局が第2の方向におけるチャネル情報に基づいて決定されたものである、請求項13に記載の電子機器。
  18. 処理回路は、更に、
    基地局から非線形プリコーディングされていない復調参照信号を受信して非線形復調を行なうための復調パラメータを決定する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記復調参照信号は、K個の直交しているシーケンスを含み、Kは複数の端末の数である、請求項13に記載の電子機器。
  19. 処理回路は、更に、
    第1の測定プロセスにおいて、基地局から第1の間隔で送信される第2の参照信号を受信し、
    第2の測定プロセスにおいて、基地局から第1の間隔より短い第2の間隔で送信される第3の参照信号を受信する、ように制御を実行するように構成されている、請求項13に記載の電子機器。
  20. 第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、請求項1319のいずれか1つに記載の電子機器。
  21. 前記電子機器は端末として実現され、前記電子機器は、基地局が同じ伝送リソース上で前記端末を含む複数の端末に送信する前記プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を受信するためのアンテナをさらに備え、
    処理回路は、さらに、
    前記第2の指示信号がプリコーディングスキームが非線形プリコーディングスキームであることを指示することに応答して、受信したデータ信号に対してモジュロ操作を行なってデータを復調する、ように制御を実行するように構成されている、請求項1319のいずれか1つに記載の電子機器。
  22. 基地局側で運行する電子機器であって、
    処理回路を含み、
    前記処理回路は、前記電子機器が、
    基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定し、
    推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
    第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末に送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定する、ように制御を実行するように構成され
    前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、電子機器。
  23. 前記チャネル相関性は、基地局が前記複数の端末から受信した第1の参照信号に基づいて推定されたものである、請求項22に記載の電子機器。
  24. 前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定することは、
    前記複数の端末からフィードバックされた各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータを生成することと、
    前記複数の端末の各々の第1の方向におけるプリコーディングパラメータの重み付け平均の定数倍を前記共通プリコーディングパラメータとすることと、を含む、請求項22に記載の電子機器。
  25. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されており、
    その中、前記複数の端末からフィードバックされた各々の第2の方向におけるチャネル情報は、前記複数の端末が基地局から受信した前記共通プリコーディングパラメータで線形前処理された第3の参照信号に基づいて決定されたものである、請求項22に記載の電子機器。
  26. 処理回路は、更に、前記電子機器が、
    第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末側で非線形復調を行うための復調パラメータを決定し、
    前記復調パラメータを含む第2の指示信号を前記複数の端末に送信する、ように制御を実行するように構成されている、請求項22に記載の電子機器。
  27. 第1の方向は垂直方向であり、第2の方向は水平方向である、請求項2226のいずれか1つに記載の電子機器。
  28. 前記電子機器は基地局として実現され、前記電子機器は、同じ伝送リソース上で、プリコーディングスキームでプリコーディングされたデータ信号を前記複数の端末に送信するための複数のアンテナをさらに備える、請求項2226のいずれか1つに記載の電子機器。
  29. 基地局側で実行される通信方法であって、
    基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、
    推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
    第1の指示信号を送信することで、第1の方向におけるチャネル情報を決定するように第1の測定プロセスを実行した後に第2の方向におけるチャネル情報を決定するように第2の測定プロセスを実行することを指示し、
    前記第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、第2の指示信号を送信することで、基地局から前記複数の端末に送信するデータのプリコーディングスキームを指示することと、を含み、
    その中、前記プリコーディングスキームは、線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
    前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、通信方法。
  30. 端末側で実行される通信方法であって、
    基地局が当該端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性を推定することに用いられるように、第1の参照信号を基地局に送信することと、
    第1の指示信号を受信したことに応答して、第1の測定を行なって第1の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第1の測定プロセスを実行した後に第2の測定を行なって第2の方向におけるチャネル情報をフィードバックする第2の測定プロセスを実行することを決定することと、
    第2の指示信号を受信したことに応答して、第2の指示信号が指示するプリコーディングスキームに応じて、基地局から送信されたデータを相応的に復調することと、
    を含み、
    その中、前記プリコーディングスキームは線形プリコーディング又は非線形プリコーディングを含み、
    その中、第1の指示信号は、前記端末と他の端末との第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満すと決定したことに応答して基地局が送信したものであり、第2の指示信号は、前記端末からフィードバックされた第2の方向におけるチャネル情報に基づいて基地局が送信したものであり、
    前記所定の条件は、前記第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、通信方法。
  31. 基地局側で実行される通信方法であって、
    基地局と通信する複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性を推定することと、
    推定された前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が所定の条件を満たすことに応答して、
    前記複数の端末の各々の第1の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の第1の方向における共通プリコーディングパラメータを決定し、
    前記複数の端末の各々の第2の方向におけるチャネル情報に基づいて、前記複数の端末の各々の第2の方向におけるプリコーディングパラメータを決定し、
    第1の方向における共通プリコーディングパラメータと、第2の方向におけるプリコーディングパラメータとのクロネッカー積に基づいて、基地局から前記複数の端末に送信するデータを非線形プリコーディングするためのプリコーディングパラメータを決定することと、を含み、
    前記所定の条件は、前記複数の端末の第1の方向におけるチャネル相関性が第1の相関性閾値よりも高い、通信方法。
  32. プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに請求項2931のいずれか1つに記載の方法を実行させる命令が記憶された記憶媒体であってコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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