JP7452395B2 - スイッチング電源の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源の制御装置に関する。
従来から、定オン時間制御すなわちCOT(Constant On Time)制御のスイッチング電源は、パワーステージのスイッチング素子のPWM制御において、出力電圧が入力電圧や負荷電流の変動に対して、高速応答が可能な技術として用いられてきたが、入力電圧や負荷電流に依存してスイッチング周波数が変動する課題があるため、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)の特性をケアする必要があるアプリケーションでは避けられてきた。
このようなCOT制御のスイッチング電源のスイッチング周波数が変動する課題に対しては、入力電圧に依存してオン時間を変化させるAOT(Adaptive On Time)制御が用いられている。しかし、この方法では負荷電流に依存したスイッチング周波数の変動をキャンセルする事が出来なかった。
一方、COT制御のスイッチング電源において、負荷電流に依存したスイッチング周波数の変動を抑制する方法として、出力ドライバのゲート信号のデューティをフィードバックしてオン時間を調整する方法が提案されている。
しかしながら、提案されている方法では実効的なデューティとなるスイッチングノードの電圧のデューティと差が生じるため、負荷電流依存のキャンセル効果が十分でないという課題があった。
米国特許第8531166号明細書 米国特許第9774255号明細書 米国特許第9614437号明細書
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、負荷電流に依存した周波数の変動を高い精度でキャンセル可能にしたスイッチング電源の制御装置を提供することにある。
請求項1に記載のスイッチング電源の制御装置は、パワーステージのスイッチング素子に定オン時間でPWM駆動制御を行うようにした駆動出力を与える駆動回路(50)により入力電圧を所定の出力電圧に変換して出力するようにしたスイッチング電源の制御装置であって、前記入力電圧に依存した電圧上昇率を有する第1スロープ電圧と、前記入力電圧および前記スイッチング素子のスイッチングノード電圧のデューティの積となるように生成した平均目標電圧とを比較して前記定オン時間を生成するオン時間生成回路(20)と、前記出力電圧に基づいてオンタイミング信号を生成するオンタイミング生成回路(30)と、前記オンタイミング生成回路からのオンタイミング信号と前記オン時間計算回路からのオン時間の信号とに基づいて駆動信号を生成して前記駆動回路に与える駆動信号生成回路(40)とを備え、前記オン時間生成回路は、前記第1スロープ電圧を生成する第1スロープ電圧発生回路(21)と、前記平均目標電圧を生成する平均回路(24)と、前記第1スロープ電圧と前記平均目標電圧とを比較する第1比較器(23)とを備えている。前記オンタイミング生成回路(30)は、前記出力電圧の帰還信号と前記基準電圧との誤差増幅信号を出力する誤差増幅器(31)と、前記入力電圧に依存した電圧上昇率を有する第2スロープ電圧を発生する第2スロープ電圧発生回路(22)と、前記誤差増幅信号をスイッチングノード電圧のデューティ平均値でオフセットさせた出力信号を生成するフィルタ回路(34)と、前記出力信号と前記第2スロープ電圧とを比較して前記オンタイミング信号を生成する第2比較器(32)とを備えている。
上記構成を採用することにより、オン時間生成回路は、第1スロープ電圧発生回路による傾きが入力電圧に依存した第1スロープ電圧を用い、入力電圧およびスイッチング出力電圧のデューティの積となるように生成した平均目標電圧とを第1比較器で比較することでオン時間を決定することができる。これにより、デューティは負荷への出力電流の増加に依る損失増加で拡大させることができるので、オン時間が出力電流に依存して変化することで線形の関係にすることができ、スイッチング周波数そのものが出力電流に依存して変化することを抑制することができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 第1実施形態を示す第1スロープ電圧発生回路の電気的構成図 第1実施形態を示す定電流回路の電気的構成図 第1実施形態を示す定電流回路の特性の説明図 第1実施形態を示す第2スロープ電圧発生回路の電気的構成図その1 第1実施形態を示す第2スロープ電圧発生回路の電気的構成図その2 第1実施形態を示す平均回路の電気的構成図 第1実施形態を示すレベルシフト回路の電気的構成図 第1実施形態を示すタイミングチャートその1 第1実施形態を示すタイミングチャートその2 第1実施形態を示すタイミングチャートその3 第2実施形態を示す電気的構成図 第2実施形態を示すタイミングチャートその1 第2実施形態を示すタイミングチャートその2 第3実施形態を示す電気的構成図 第3実施形態を示すタイミングチャート 第4実施形態を示す定電流回路の電気的構成図 第4実施形態を示す作用説明図 第5実施形態を示す第2スロープ電圧発生回路の電気的構成図その1 第5実施形態を示す第2スロープ電圧発生回路の電気的構成図その2 第6実施形態を示すパワーステージの電気的構成図その1 第6実施形態を示すパワーステージの電気的構成図その2 第6実施形態を示すパワーステージの電気的構成図その3
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図11を参照して説明する。
全体構成を示す図1において、スイッチング電源の制御装置(以下、単に制御装置と称する)10は、パワーステージ100のスイッチング素子であるMOSトランジスタ1、2をCOT制御方式で駆動制御するものである。パワーステージ100は、直列接続したMOSトランジスタ1、2を入力電圧Vinの電源端子とグランドとの間に接続し、両者の共通接続点をスイッチング出力点SWとし、コイル3およびコンデンサ4を介してグランドに接続されている。コンデンサ4の端子電圧は、出力電圧Voutを出力する。
制御装置10は、オン時間生成回路20、オンタイミング生成回路30、駆動信号生成回路40、駆動回路50、分圧回路60およびレベルシフト回路70などの機能ブロックを備える。
上記構成のうち、オン時間生成回路20は、第1スロープ電圧発生回路21、第2スロープ電圧発生回路22、第1比較器23、平均回路24、切換スイッチ25などを備え、生成すべき出力電圧Voutに対して定オン時間の信号として生成するもので、具体的には入力電圧Vinに応じて定オン時間は調整される構成である。
第1スロープ電圧発生回路21および第2スロープ電圧発生回路22は、いずれも入力電圧Vinに依存した電圧上昇率の電圧を発生する回路であり、MOSトランジスタ1のオンオフの周期に合わせた第1スロープ電圧Vramp1、第2スロープ電圧Vramp2として生成される。
第1スロープ電圧発生回路21は、図2に示すように、定電流回路21a、第1コンデンサ21bおよび第1スイッチ21cを備えている。定電流回路21aおよび第1コンデンサ21bの直列回路が電源端子とグランドとの間に接続され、第1コンデンサ21bの両端間に第1スイッチ21cが接続されている。第1スイッチ21cは、スイッチング出力点SWの出力信号Dの反転信号DBがローレベルでオフ、ハイレベルでオンする。第1コンデンサ21bの端子電圧は第1スロープ電圧Vramp1として出力される。
定電流回路21aは、入力電圧Vinの電源端子から給電され、入力電圧Vinに依存した定電流Iinを第1コンデンサ21bに流して充電する。このとき、第1スイッチ21cがオン状態になると、定電流回路21aの定電流Iinはグランドに流されるとともに第1コンデンサ21bの電荷も放電される。
この結果、第1スイッチ21cに与えられる反転信号DBがローレベルすなわちスイッチング出力点SWがハイレベルになると、第1スイッチ21cがオフし、定電流回路21aにより第1コンデンサ21bへの定電流Iinによる充電が開始される。このとき、定電流Iinは、前述のように入力電圧Vinに依存しているので、第1コンデンサ21bの端子電圧すなわち第1スロープ電圧Vramp1は、入力電圧Vinに依存した電圧上昇率で増加する電圧信号となる。
また、第1スイッチ21cに与えられる反転信号DBがハイレベルすなわちスイッチング出力点SWがローレベルになると、第1スイッチ21cがオンし、定電流回路21aの定電流Iinはグランドに側路され、第1コンデンサ21bの電荷も放電されて第1コンデンサ21bの端子電圧すなわち第1スロープ電圧Vramp1はゼロになる。
定電流回路21aは、例えば図3に示すように構成されている。定電流回路21aは、電流発生部80、オフセット調整部81およびゲイン調整部82から構成されている。電流発生部80は、入力電圧Vinが入力されると、入力段の抵抗80aに流れる電流Ixと、抵抗80cに流れるしきい値電圧に依存した電流Ivtを起動用のトランジスタ80b側から加算し、出力段から入力電圧Vinに依存した定電流Iin0として発生する。
オフセット調整部81は、電流発生部80の定電流Iin0にオフセット電流を加算して出力するもので、オフセット駆動部81a~81dなどを駆動制御することで、定電流Iin0に所望のオフセット分を加算した定電流Iin1を生成する。また、ゲイン調整部82は、定電流Iin1に対して、ゲイン駆動部82a~82cなどを駆動制御することで、ゲインを調整して定電流Iinとして出力する。
図4は、電流発生部80で生成した定電流Ixに対して、オフセット調整部81のオフセット駆動部81a~81cによるトリミング設定や、ゲイン調整部82のゲイン駆動部82a~82cによるトリミング設定によって調整動作行うことで、オフセット調整をした状態やゲイン調整をした場合の一例を示している。これにより、定電流回路21aは、定電流Iinのゲイン、及びオフセットに依存してスイッチング周波数が決定されるので、スイッチング周波数のトリミング調整手段として用いることができる。
第2スロープ電圧発生回路22は、例えば図5あるいは図6に示すように構成されている。図5に示すものでは、入力電圧Vinを抵抗22aおよび第2コンデンサ22bからなる時定数回路により第2コンデンサ22bに定電圧で充電する際の端子電圧を第2スロープ電圧Vramp2として出力するものである。
コンデンサ22bへの充電経路には第2スイッチ22cが設けられ、スイッチング出力点SWからレベルシフト回路70を介して与えられる出力信号Dがローレベルで放電経路となるグランド側に接続され、ハイレベルで入力電圧Vinが通電される状態に切り換えられる。抵抗22aおよび第2コンデンサ22bにより設定される時定数で、充電中の第2コンデンサ22bの端子電圧は直線的に上昇するように構成されている。そして、この第2コンデンサ22bの端子電圧により入力電圧Vinに依存した傾きを持った第2スロープ電圧Vramp2が生成される。
また、図6に示すものでは、第2コンデンサ22bに対して、第2スイッチ22cを介して入力電圧Vinに応じた定電流を出力する定電流回路22dから定電流充電をする回路を構成している。コンデンサ22bの端子電圧を第2スロープ電圧Vramp2として出力するものである。
第2スイッチ22cは、レベルシフト回路70からの出力信号Dがローレベルで放電経路となるグランド側に接続され、ハイレベルで定電流回路22dから通電される状態に切り換えられる。これにより、充電中の第2コンデンサ22bの端子電圧は直線的に上昇し、入力電圧Vinに依存した傾きを持った第2スロープ電圧Vramp2が生成される。
次に、平均回路24は、図7に示すように、フィルタ回路により構成されている。抵抗24aおよびコンデンサ24bにより構成されるローパスフィルタで、入力される第2スロープ電圧Vramp2は平均化され、平均目標電圧VC2として出力される。この平均目標電圧VC2は、入力電圧Vinにデューティ値Dを乗じた値である。そして、デューティ値Dが負荷電流に依存しているので、平均目標電圧VC2も負荷電流に依存して調整される。
次に、オンタイミング生成回路30は、誤差増幅器31、第2比較器32、増幅器33およびフィルタ回路34などを備える。また、オンタイミング生成回路30は、オン時間生成回路20の第2スロープ電圧発生回路22を共通構成として利用する。
誤差増幅器31は、分圧回路60から入力されるフィードバック電圧FBと設定すべき出力電圧Voutに相当する参照電圧Vrefとの誤差増幅信号VCを出力するもので、内部に有するフィルタ特性を調整することで高周波ノイズを除去する機能を持たせている。これは、従来構成で用いられるコンパレータが、レベルシフト回路70からの出力信号Dに含まれる高周波ノイズの悪影響を低減する効果を有する。
なお、分圧回路60は、上記したフィードバック電圧FBを出力する回路で、抵抗を直列にした分圧回路を構成している。分圧回路60は、パワーステージ100の出力電圧Voutを抵抗の分圧回路の端子間に印加し、低圧の端子電圧に変換したフィードバック電圧FBとして出力するものである。
また、誤差増幅器31の出力である誤差増幅信号VCは、フィルタ回路34に入力されており、第2スロープ電圧発生回路22の出力である第2スロープ電圧Vramp2を、増幅器33を介してフィルタ回路34の接続点に注入している。これにより、オフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sを出力信号として生成しており、第2比較器32に入力している。
第2比較器32においては、誤差増幅器31から入力される誤差増幅信号VCと、オフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sとを比較して、誤差増幅信号VCが第2スロープ電圧Vramp2sを超えた時点でハイレベルの信号をオンタイミング信号として駆動信号生成回路40に出力する。
駆動信号生成回路40は、セットリセット回路により構成されるもので、オン時間生成回路20からのオン時間信号およびオンタイミング生成回路30からのオンタイミング信号に基いて駆動信号を生成して駆動回路50に出力する。
オン時間生成回路20は、第1スロープ電圧Vramp1が平均目標電圧VC2よりも小さい状態でローレベルの信号を出力しており、第1スロープ電圧Vramp1が平均目標電圧VC2を超えるとハイレベルの信号を出力する。一方、オンタイミング生成回路30は、誤差増幅器31の出力である誤差増幅信号VCが、オフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sよりも大きくなった時点すなわちMOSトランジスタ1のオンタイミングになるとハイレベルの信号を出力する。
この結果、駆動信号生成回路40においては、オン時間生成回路20からローレベルの信号が入力されている状態で、オンタイミング生成回路30からハイレベルの信号が入力されると、出力端子Qからハイレベルの信号を出力する。この後、駆動信号生成回路40は、オン時間生成回路20からハイレベルの信号が入力された時点で、出力端子Qからの信号をローレベルに反転させる。
駆動回路50は、駆動信号生成回路40の出力端子Qから与えられる信号に基いて、MOSトランジスタ1および2のゲート駆動信号を生成して、それぞれのゲートに出力する。これにより、オンタイミング生成回路30で設定されたタイミングでMOSトランジスタ1がオン駆動され、オン時間生成回路20で生成された定オン時間Tonだけオン状態が保持される。
なお、上記構成において、レベルシフト回路70は、例えば図8のように構成することができる。レベルシフト回路70は、差動入力部70aおよびカレントミラー回路部70bを備えている。差動入力部70aは、入力電圧Vinを電源として入力信号がハイレベルかローレベルかを判定して出力のレベルを変換した電流を流す。カレントミラー回路部70bは、差動入力部70aに流れる電流を、低電圧の制御電源VCCを電源とした電流として流し、これにより、レベルシフトしたデューティ信号に相当する出力信号Dに変換して出力する。また、出力信号Dをさらにインバータ71を介して反転信号DBとして出力している。
次に、上記構成の作用について、図9から図11も参照して説明する。
図9は各部の信号の時間変化を示している。この図において、スイッチング出力点SWのレベルが時刻t0で入力電圧Vinのレベルまで立ち上がり、時刻t1で0Vのレベルに立ち下がっている。この後、時刻t2になると再び入力電圧Vinのレベルに立ち上がり、時刻t3で0Vのレベルに立ち下がっている。ここでは、時刻t0からt2までの時間TsがPWMの周期であり、時刻t0からt1までの時間Tonが定オン時間となっている。周期Tsに占める定オン時間Tonの割合がデューティである。
スイッチング出力点SWの信号SWは、レベルシフト回路70を介してレベルが変換され、信号SWと同じタイミングでハイ「H」、ロー「L」の変化を示すデューティの出力信号Dとして出力される。また、この出力信号Dは、インバータ回路71を介してハイ、ローのレベルが反転された反転信号DBとして出力される。
パワーステージ100の出力電圧Voutは、分圧回路60を介して分圧されたフィードバック信号FBとして誤差増幅器31に入力されている。誤差増幅器31は、参照電圧Vrefとの差分を演算して誤差増幅信号VCとして出力する。
この場合、誤差増幅器31は、内部のフィルタ特性を最適に設計することで高周波ノイズを除去した誤差増幅信号VCを得ることができる。この結果、従来のコンパレータを用いる構成とことなり、高周波ノイズによる誤オン動作の発生を抑制できる。また、誤差増幅器31からの誤差増幅信号VCは、第2スロープ電圧Vramp2と動作点をあわせる為、時定数回路34および増幅器33によりオフセット調整される。
これにより、オンタイミング生成回路30においては、第2比較器32により、誤差増幅器31の誤差増幅信号VCがオフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sに達する時点t0(t2)を検出してオンタイミングとなるデューティの立ち上がりタイミングでハイレベルの信号を駆動信号生成回路40に入力する。
一方、オン時間生成回路20においては、第1比較器23により、第1スロープ電圧発生回路21からの第1スロープ電圧Vramp1が平均回路24からの平均目標電圧VC2に達した時点t1(t3)で駆動信号生成回路40のリセット端子にリセット信号を出力する。これにより、駆動信号生成回路40においては、時刻t0(t2)で立ち上がり、時刻t1(t3)でたち下がる定オン時間Tonを設定する信号が駆動回路50に出力される。
この結果、パワーステージ100のMOSトランジスタ1は、時刻t0からt3までの1周期Tswの間において、時刻t0からt1までの定オン時間Tonの期間オン駆動され、時刻t1からt2までの期間オフ状態に保持される。
なお、このような定オン時間で駆動するCOT制御においては、入力電圧Vinの変動や出力電流Ioutの変動に対して、定オン時間Tonを保持しようとすると駆動周波数が変動することがあった。このような場合に対応して、本実施形態においては、駆動周波数が変動するのを抑制するように構成されており、以下、図10および図11を参照して説明する。
図10は、入力電圧Vinが変動した場合の動作を示すものである。入力電圧Vinが例えばVin0で定オン時間TonはTon0で動作している状態では、周期TswがT1のとき、駆動信号生成回路40の出力信号Dが示すデューティはTon0を周期T1で割り算したときの値D1となる(D1=Ton0/T1)。
ここで、入力電圧VinがVin0から上昇してVin1(>Vin0)になると、入力電圧Vinに応じた傾きで生成される第1スロープ電圧Vramp1の傾きも大きくなり、比較する平均目標電圧VC2に早く達することとなり、定オン時間Tonは、Ton0よりも短いTon1(<Ton0)となる。この結果、駆動信号生成回路40の出力信号Dが示すデューティはTon1を周期T1で割り算したときの値D2となる(D2=Ton1/T1)。この場合、入力電圧Vinの変動により周期TswはT1のままで変動することはない。
また、図11は、パワーステージ100により給電している負荷の電流が変動して出力電流Ioutが変動した場合の動作を示すものである。出力電流Ioutが例えばIout0で定オン時間TonはTon0で動作している状態では、周期TswがT1のとき、駆動信号生成回路40の出力信号Dが示すデューティはTon0を周期T1で割り算したときの値D1となる(D1=Ton0/T1)。
ここで、出力電流IoutがIout0から上昇してIout1(>Iout0)になると、入力電圧Vinに応じた傾きで生成される第1スロープ電圧Vramp1の傾きは変化しないため、定オン時間TonはTon0のままである。
一方、出力電流Ioutが増大することで、出力電圧Voutは早く低下するため、オンタイミング生成回路30によるオンタイミングが早まり、一時的に周期Tswが短い周期T2(<T1)に変化する。周期TswがT2に変化したとき、駆動信号生成回路40の出力信号Dが示すデューティはTon0を周期T2で割り算したときの値D2(>D1)となる(D2=Ton0/T2)。
また、これによって、デューティが大きくなったことで、平均回路24の平均目標電圧VC2が高くなるので、次の周期Tswの期間では、第1スロープ電圧Vramp1の傾きが変化していないことから、オン時間生成回路20で第1比較器23により設定されるオン時間Tonは前回よりも長いTon1(>Ton0)となる。また、これに伴って、オフ期間も長くなり、結果として周期Tswは初めの周期T1に戻るようになる。
そして、出力信号DのデューティはTon1を周期T1で割り算したときの値D2(D2=Ton1/T1)となり、短くなったときの周期T2の期間におけるデューティD2と同じ値を保持している。これにより、周期Tswは、一時的に周期T1からT2に変動するが、すぐにもとの周期T1に戻るので、周波数の変動を抑制することができている。
このような第1実施形態では、オン時間生成回路20により、定オン時間(COT)制御による駆動制御の高速応答のメリットを残しつつ、傾きが入力電圧Vinに依存した第1スロープ電圧Vramp1を用い、入力電圧Vinおよびスイッチング出力電圧SWからのデューティに相当する出力信号Dの積となるように生成した平均目標電圧VC2とを第1比較器23で比較することでON時間を決定する構成とした。
これにより、出力信号Dは負荷への出力電流Ioutの増加に依る損失増加で拡大させることができるので、定オン時間Tonを出力電流Ioutに依存して線形にすることができ、スイッチング周波数(周期Tsw)の出力電流Iout依存性をキャンセルすることができる。
また、オンタイミング生成回路30を設け、傾きが入力電圧Vinに依存した第2のスロープ電圧Vramp2と、出力電圧Voutの帰還信号FBと基準電圧Vrefとの誤差増幅信号VCに対して、この誤差増幅信号VCにスイッチングノードSWの電圧のデューティ平均値をオフセットさせた信号を比較することでオンタイミングを決定するようにした。
これにより、出力電圧Voutに生じる高周波ノイズを誤差増幅器31により除去しながら、さらに疑似的に発生させた第2スロープ電圧Vramp2の三角波を疑似的なリップル電圧となるオフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sとして注入することで、出力電圧Voutのリップルに重畳したノイズに対して耐性が強く、低ESRでも使用可能とすることができる。
上記の誤差増幅器31においては、内部のフィルタ特性を最適に設計することで、フィードバック電圧FBに含まれる高周波ノイズを除去することが可能となり、結果として、高周波ノイズによる誤オンのリスクを低減することが出来る。また、増幅器33を設けてることにより、誤差増幅信号VCをオフセットさせて第2スロープ電圧Vramp2の動作点と合わせることができるようにしている。
また、オンタイミング生成回路30では、上記の第2スロープ電圧Vramp2を用いたリップル電圧となる調整された第2スロープ電圧Vramp2sは、オン時間生成回路20の第2スロープ電圧発生回路22を共用して用いることで、回路構成を小型にしたままで低ESRのセラコンを用いる構成でもリップル生成を可能とすることができる。
なお、上記実施形態における第2スロープ電圧発生回路22は、平均回路24に入力しVC2を生成することでオン時間生成に用いる用途と、増幅器33を介してオフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sとを比較して、誤差増幅信号VCが第2スロープ電圧Vramp2sを超えた時点でハイレベルの信号をオンタイミング信号する用途で兼用する事で回路を小型化させているが、兼用する構成に代えて、それぞれの用途に対応して独立分離して設ける構成とすることもできる。
(第2実施形態)
図12から図14は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、パワーステージ100のMOSトランジスタ1がスイッチング動作をする際に、出力電圧Voutにノイズが重畳されることに起因した誤動作を、オフ時間設定回路90を設けて防止する機能を高めたものである。
例えば、出力電圧Voutにスイッチングノイズが重畳されていると、フィードバック電圧FBにもスイッチングノイズが残り、オンタイミング生成回路30においては、誤差増幅器31からノイズが含まれた誤差増幅信号VCが第2比較器32に入力されることになる。このため、第2比較器32においては、ノイズ成分により誤差増幅信号VCがオフセット調整された第2スロープ電圧Vramp2sを超えるとハイレベルの信号が出力される。
この場合、MOSトランジスタ1がオン状態の期間中にノイズで第2比較器32からハイレベルの信号が出力される場合には、駆動信号Qがハイレベルの状態であるから影響を与えないが、MOSトランジスタ1がオフ状態に切り替わった状態で、ノイズによって第2比較器32からハイレベルの信号が出力される場合には再びMOSトランジスタ1をオンさせる駆動信号Qを出力することになる。
これを防止するために、出力電圧Voutにスイッチングノイズが重畳されて誤オン動作する可能性が高い期間、すなわちMOSトランジスタ1のオフタイミングから所定期間をオフ状態に保持する最少オフ時間設定機能を設けることで、誤オン動作を防止することができる。
図12において、オフ時間設定回路90は、ロジック回路により構成されるもので、駆動信号生成回路40の出力端子Qからの駆動信号Qが入力されるように設けられ、オフ時間設定信号Min_offを出力する。オフ時間設定回路90は、図13に示しているように、MOSトランジスタ1のオフタイミングで駆動信号Qがハイレベルからローレベルに立ち下がると、この時点から所定の最少オフ時間Tmoffだけローレベルに保持した後にハイレベルとなる信号をオフ時間設定信号Min_offとして出力する回路である。
オンタイミング生成回路30の出力信号はアンド回路91の一方の入力端子に入力され、アンド回路91の他方の入力端子にオフ時間設定回路90からのオフ時間設定信号Min_off信号が入力される。アンド回路91の出力端子は駆動信号生成回路40のセット入力端子Sに接続される。
これにより、アンド回路91においては、オフ時間設定回路90から入力されるオフ時間設定信号Min_off信号がローレベルとなる最少オフ時間Tmoffの期間中においては、オンタイミング生成回路30からハイレベルの信号が入力されても、出力はローレベルの状態が保持される。
これにより、図14に示すように、オンタイミング生成回路30においては、図中に点線で示しているように、誤差増幅器31の誤差増幅信号VCに時刻tx1、tx4でスイッチングノイズが重畳されていて、第2比較器32からノイズによるハイレベルの信号が出力された場合でも、駆動信号生成回路40の出力信号Qがローレベルになった時点t1から最少オフ時間Tmoffの期間中はアンド回路91によりローレベルが保持されるようになり、結果として、ノイズがマスクされて誤オン動作が防止されるようになる。
このような第2実施形態によれば、オフ時間設定回路90を設けてMOSトランジスタ1の駆動信号Qがローレベルに立ち下がった時点から最少オフ時間Tmoffだけローレベルに保持した後にハイレベルとなる信号をオフ時間設定信号Min_offとして出力する構成としたので、駆動信号Qがオフ期間中に出力電圧Voutに含まれるスイッチングノイズの影響で誤オン動作するのを抑制することができる。
(第3実施形態)
図15および図16は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、制御回路10に代る制御装置10aとして、複数のパワーステージをパラレルで駆動制御するようにしたものである。これは大電流向けのアプリケーションにおいて、複数の出力段をパラレルで駆動(マルチフェーズ動作)することで出力段のMOSトランジスタやインダクタを小型化する目的である。
この実施形態では、例えば複数のパワーステージとして2つのパワーステージ100a、100bを駆動制御する制御装置10aを構成している。パワーステージ100a、100bは、同様の構成をしており、スイッチング素子は、それぞれMOSトランジスタ1a、2a、MOSトランジスタ1b、2bを備える構成である。他の構成要素についても添え字a、bを付して、コイル3a、3b、コンデンサ4a、4bとしている。
スイッチング電源の制御装置10aにおいては、それぞれのパワーステージ100a、100bに駆動信号を出力する駆動回路50a、50bに対して、駆動信号生成回路40の出力端子Qから選択回路92を介してそれぞれに駆動信号Q1、Q2を振り分けて出力する構成である。
また、パワーステージ100a、100bのスイッチング出力点SW1、SW2の信号はそれぞれレベルシフト回路70a、70bにおいてレベルシフトされたデューティ信号D1、D2として変換しており、さらに、インバータ回路71a、71bをそれぞれ介して生成した反転信号DB1、DB2に変換している。
この実施形態においては、図16に示すように、駆動信号生成回路40において生成した駆動信号Qを時刻t0、t1、t2、t3などのタイミングで、選択回路92に出力すると、選択回路92は、駆動回路50a、50bに交互に駆動信号Q1、Q2として出力していく。
これによって、駆動回路50aには、時刻t0、t2の駆動信号Qが駆動信号Q1として与えられ、駆動回路50bには、時刻t1、t3の駆動信号Qが駆動信号Q2として与えられる。駆動回路50a、50bは、それぞれに与えられた駆動信号Q1、Q2のタイミングでパワーステージ100a、100bのMOSトランジスタ1a、1bを交互に駆動するようになる。
このような第3実施形態によれば、駆動信号生成回路40による出力信号Qを、選択回路92を設けて2つのパワーステージ100a、100bに対応した駆動回路50a、50bに分配して交互に駆動する構成としたので、大電流向けのアプリケーションにおいても、2つのパワーステージ100a、100bをマルチフェーズ動作によるパラレルで駆動をすることで、MOSトランジスタ1a、1bやインダクタ3a、3bなどを小型化することができるようになる。
なお、上記実施形態においては、2つのパワーステージ100a、100bを設ける場合を示したが、3つ以上のパワーステージを設けて駆動信号Qを分配して駆動する構成とすることもできる。
(第4実施形態)
図17から図20は第4実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、上記各実施形態におけるように、周波数変動を抑制したCOT制御を実施することから、ノイズエミッションのピークが周波数変動を抑制しないCOT制御と比較して増加する傾向となるため、この点を改善する機能を設けるものである。
ここでは、例えば周波数拡散機能を付加することでノイズエミッションのピークを低減させるようにした実施形態について示す。この場合、周波数拡散機能は、外部要因によって変動する従来の周波数変動とは異なり、あらかじめ設計により決められた周期で周波数を変化させるようにした技術である。周波数拡散の方法として、例えば以下に示す2つの構成がある。
第1の構成としては、第1スロープ電圧発生回路21で設けている図3に示した定電流回路21aに対して、図17に示すように、生成する定電流Iinの値を周期的に調整する定電流回路121aを設ける構成としている。
図17において、定電流回路121aは、電流発生部80、オフセット調整部81、ゲイン調整部82を備えるとともに、カウンタ120を備えている。カウンタ120は、所定周期のクロック信号CLKが与えられるもので、クロックのカウント値に応じてゲイン調整部82のゲイン駆動部82a~82cを駆動制御して定電流Iinを周期的に切り替える。
これにより、ゲイン調整部82のゲインが切り替えられて定電流Iinが異なるレベルに設定される。この結果、第1スロープ電圧発生回路21において、第1スロープ電圧Vramp1を異なる周期で切り替えて発生させることで、駆動信号Qの駆動周波数を拡散させて動作するようにしている。
このようにして駆動周波数を拡散させることで、図18に破線で示すように、例えば周波数Fp0、Fp1、Fp2、Fp3などでノイズのピークが立っていたものが、実線で示すように、ピーク値を低減して拡散させることができ、これによって、全体としてのノイズのレベルを低減させることができる。
また、第2の構成としては、第2スロープ電圧発生回路22あるいは22Aにおいて、コンデンサ22bへの定電流充電量を決定する抵抗22aあるいは抵抗22cを周期的に変化させるように調整するものである。ここでは、第2スロープ電圧発生回路122あるいは122Aを設けることで第2スロープ電圧Vramp2の周波数を変動させる構成としている。
図19は第2スロープ電圧発生回路122の構成を示すもので、時定数を設定するための抵抗22aに代えて可変抵抗器122aを設けている。また、この可変抵抗器122aの抵抗値を電気的に調整するカウンタ122bを設けている。カウンタ122bは、所定周期のクロック信号CLKが与えられるもので、クロックのカウント値に応じて可変抵抗器122aの抵抗値を周期的に切り替える。
これにより、コンデンサ22bに流れる定電流Iinが異なるレベルに設定され、第2スロープ電圧発生回路122において、第2スロープ電圧Vramp2を異なる周期で切り替えて発生させることで、駆動信号Qの駆動周波数を拡散させて動作するようにしている。
また、同様にして図20は第2スロープ電圧発生回路122Aの構成を示すもので、定電流値を設定するための抵抗22eに代えて可変抵抗器122cを設けている。また、この可変抵抗器122cの抵抗値を電気的に調整するカウンタ122dを設けている。カウンタ122dは、所定周期のクロック信号CLKが与えられるもので、クロックのカウント値に応じて可変抵抗器122cの抵抗値を周期的に切り替える。
これにより、コンデンサ22bに流れる定電流Iinが異なるレベルに設定され、第2スロープ電圧発生回路122Aにおいて、第2スロープ電圧Vramp2を異なる周期で切り替えて発生させることで、駆動信号Qの駆動周波数を拡散させて動作するようにしている。
このような第4実施形態では、第1スロープ電圧発生回路21に代えて第1スロープ電圧発生回路121を設けて第1スロープ電圧Vramp1の周期を調整することで周波数を拡散したり、あるいは第2スロープ電圧発生回路22に代えて、第2スロープ電圧発生回路122、122Aを設けて第2スロープ電圧Vramp2の周期を調整することで周波数を拡散したりする構成とした。これにより、周波数変動を抑制したCOT制御を実施する構成を採用する場合でも、ノイズエミッションのピークを低減させることができるようになる。
(第5実施形態)
図21から図23は第5実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態において適用したパワーステージ100に対して、異なるパワーステージ101、102、103の例を示している。
図21に示すパワーステージ101では、ローサイド側のMOSトランジスタ2に代えて、ダイオード5を用いる構成の例を示している。
また、図22に示すパワーステージ102では、昇圧型の回路構成の例を示している。この構成では、スイッチング制御するMOSトランジスタ1はローサイド側に接続され、ハイサイド側にはコイル3が接続される。コイル3とMOSトランジスタ1の共通接続点となる出力段は、内蔵ダイオードを有するMOSトランジスタ6を介してコンデンサ4に接続されている。
そして、図23に示すパワーステージ103では、図22の構成で用いたMOSトランジスタ6に代えてダイオード7を用いる構成の例を示している。
これら図21から図23に示すパワーステージ101から103に対しても、ゲート駆動装置10により同様に制御対象として用いることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
スイッチング素子は、MOSトランジスタ以外に、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることもできる。
駆動信号Dを出力するための構成として、駆動信号生成回路40を用いる構成を示したが、他のロジック回路を用いて構成することもできる。
第1スロープ電圧発生回路21、121や第2スロープ電圧発生回路22、122、122Aは、他の回路構成を適用することもできる。
上記実施形態では、第2実施形態から第5実施形態について、第1実施形態を基礎として適用した例を示したが、これらの実施形態は互いに複合的に構成することもできるし、また、適宜組み合わせて構成することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1、1a、1b、2はMOSトランジスタ(スイッチング素子)、3、3a、3bはコイル、4、4a、4bはコンデンサ、10、10aは制御装置(スイッチング電源の制御装置)、20はオン時間生成回路、21は第1スロープ電圧発生回路、21a、121aは定電流回路、21bは第1コンデンサ、21cは第1スイッチ、22、22A、122、122Aは第2スロープ電圧発生回路、22bは第2コンデンサ、22cは第2スイッチ、23は第1比較器、24は平均回路、30はオンタイミング生成回路、31は誤差増幅器、32は第2比較器、33は増幅器、40は駆動信号生成回路、50、50a、50bは駆動回路、60は分圧回路、70はレベルシフト回路、80は電流発生部、81はオフセット調整部、82はゲイン調整部、90はオフ時間設定回路、92は選択回路、100、100a、100b、101、102、103はパワーステージ、120はカウンタである。

Claims (5)

  1. パワーステージのスイッチング素子に定オン時間でPWM駆動制御を行うようにした駆動出力を与える駆動回路(50)により入力電圧を所定の出力電圧に変換して出力するようにしたスイッチング電源の制御装置であって、
    前記入力電圧に依存した電圧上昇率を有する第1スロープ電圧と、前記入力電圧および前記スイッチング素子のスイッチングノード電圧のデューティの積となるように生成した平均目標電圧とを比較してオン時間を生成するオン時間生成回路(20)と、
    前記出力電圧に基づいてオンタイミング信号を生成するオンタイミング生成回路(30)と、
    前記オンタイミング生成回路からのオンタイミング信号と前記オン時間生成回路からのオン時間の信号とに基づいて駆動信号を生成して前記駆動回路に与える駆動信号生成回路(40)とを備え、
    前記オン時間生成回路は、前記第1スロープ電圧を生成する第1スロープ電圧発生回路(21)と、前記平均目標電圧を生成する平均回路(24)と、前記第1スロープ電圧と前記平均目標電圧とを比較する第1比較器(23)とを有し、
    前記オンタイミング生成回路(30)は、
    前記出力電圧の帰還信号と基準電圧との誤差増幅信号を出力する誤差増幅器(31)と、
    前記入力電圧に依存した電圧上昇率を有する第2スロープ電圧を発生する第2スロープ電圧発生回路(22)と、
    前記誤差増幅信号をスイッチングノード電圧のデューティ平均値でオフセットさせた出力信号を生成するフィルタ回路(34)と、
    前記出力信号と前記第2スロープ電圧とを比較して前記オンタイミング信号を生成する第2比較器(32)とを備えたスイッチング電源の制御装置。
  2. 前記第1スロープ電圧発生回路は、
    定電流回路と、前記定電流回路により電荷を充電する第1コンデンサと、前記第1コンデンサの電荷を放電する第1スイッチとを備え、
    前記スイッチング素子がオンされるタイミングで前記第1スイッチをオフ駆動して前記定電流回路により前記第1コンデンサへの定電流充電を行い、前記スイッチング素子がオフされるタイミングで前記第1スイッチをオン駆動して前記第1コンデンサの電荷を放電させることにより前記第1スロープ電圧を生成する請求項1に記載のスイッチング電源の制御装置。
  3. 前記第2スロープ電圧発生回路は、
    定電流回路からもしくは定電圧電源から抵抗を介して充電する第2コンデンサと、前記第2コンデンサに対して前記定電流回路もしくは定電圧電源からの充電および電荷の放電を切り替える第2スイッチとを備え、
    前記スイッチング素子がオンされるタイミングで前記第2スイッチを前記定電流回路もしくは前記定電圧電源側に接続して前記第2コンデンサへの充電を行い、前記スイッチング素子がオフされるタイミングで前記第2スイッチを放電側に切り替えて前記第2コンデンサの電荷を放電させることにより前記第2スロープ電圧を生成する請求項1または2に記載のスイッチング電源の制御装置。
  4. 前記第1スロープ電圧発生回路は、前記定電流回路の定電流値を周期的に変動させる周波数拡散回路を備えている請求項に記載のスイッチング電源の制御装置。
  5. 複数の前記パワーステージにより、それぞれに設けられた前記スイッチング素子を順次駆動するように前記駆動回路がそれぞれに設けられ、
    前記駆動信号生成回路は、前記複数の駆動回路に対して駆動信号を振り分けて出力して駆動する選択回路を備えた請求項1からのいずれか一項に記載のスイッチング電源の制御装置。
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