以下、添付の図面を参照しながら本出願の技術的解決策を説明する。
本出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システムまたは新無線(new radio、NR)通信システム、および将来の移動通信システムに適用され得る。
図1は、本出願の実施形態に適用可能な無線通信システム100の概略図である。図1に示されるように、無線通信システム100は、1つまたは複数のネットワークデバイス、例えば、図1に示されるネットワークデバイス10を含み得る。無線通信システム100は、1つまたは複数の端末デバイス、例えば、図1に示される端末デバイス20、端末デバイス30、および端末デバイス40をさらに含み得る。
図1は、単なる概略図である。通信システムは、別のネットワークデバイスをさらに含んでもよく、例えば、図1には描かれていないコアネットワークデバイス、無線中継デバイス、および無線バックホールデバイスをさらに含んでもよい。移動通信システムに含まれるネットワークデバイスおよび端末デバイスの数は、本出願の実施形態では限定されない。
移動通信システム100において、本出願の実施形態における端末デバイス20、端末デバイス30、および端末デバイス40は、端末、端末デバイス、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)などとも呼ばれ得る。本出願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、もしくは無線トランシーバ機能を備えたコンピュータであってもよく、または仮想現実(virtual reality,VR)、拡張現実(augmented reality,AR)、産業用制御(industrial control)、セルフドライブ(self driving)、遠隔医療(remote medical)ケア、スマートグリッド(smart grid)、輸送安全(transportation safety)、スマートシティ(smart city)、およびスマートホーム(smart home)などのシナリオに使用される無線端末であってもよい。本出願では、端末デバイスおよび端末デバイスで使用できるチップは、端末デバイスと総称される。本出願の実施形態では、端末デバイスによって使用される特定の技術および端末デバイスの特定のデバイス形態は限定されないことを理解されたい。
本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイス10は、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)システム内の基地局、進化型NodeB(evolved node B、eNB)、ホーム基地局、アクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線バックホールノード、伝送ポイント(transmission point、TP)、送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)などであってもよいし、NRシステム内のgNBであってもよい。あるいは、ネットワークデバイスは、基地局を構成する構成要素またはデバイスの一部、例えば、中央ユニット(central unit、CU)、分散ユニット(distributed unit、DU)、またはベースバンドユニット(baseband unit、BBU)であってもよい。本出願の実施形態では、ネットワークデバイスによって使用される特定の技術およびネットワークデバイスの特定のデバイス形態は限定されないことを理解されたい。本出願では、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイス自体であってもよいし、無線通信処理機能を完了するためにネットワークデバイスで使用されるチップであってもよい。
本出願の実施形態では、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、およびハードウェア層の上で実行されるオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層の上で実行されるアプリケーション層を含むことを理解されたい。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を介してサービス処理を実施するいずれか1種類以上のコンピュータオペレーティングシステムであってよく、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはwindowsオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、文書処理ソフトウェア、インスタントメッセージソフトウェアなどのアプリケーションを含む。加えて、本出願の実施形態で提供される方法の実行体の具体的な構造は、本出願の実施形態で提供される方法のコードを記録するプログラムが、本出願の実施形態で提供される方法に従って通信を行うために実行されることができる限りにおいて、本出願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態において提供される方法の実行体は、端末デバイスもしくはネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあるプログラムを呼び出し、実行することができる機能モジュールであってよい。
加えて、本出願の態様または特徴は、方法、装置、または標準的なプログラミング技術および/もしくはエンジニアリング技術を使用する製品として実施されてもよい。本出願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読構成要素、キャリア、または媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、もしくは磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc、CD)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、またはスマートカードおよびフラッシュメモリデバイス(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含み得るが、これらに限定されない。
加えて、本明細書に記載される様々な記憶媒体は、情報を格納するように構成された1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読記憶媒体を表してもよい。「機械可読記憶媒体」という用語は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することができる様々な他の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
本出願の実施形態における方式、事例、タイプ、および実施形態の分割は、説明を容易にするためだけのものであり、いかなる特別な制限も構成するべきでなく、様々な方式、タイプ、事例、および実施形態における特徴は、矛盾がないときに組み合わされてよい。
本出願の実施形態における「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は区別するために使用されるにすぎず、本出願に対するいかなる制限としても解釈されるべきでないことを理解されたい。例えば、本出願の実施形態における「第1の情報」および「第2の情報」は、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間で送信される情報を示す。
さらに、プロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序はプロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
本出願の実施形態では、「事前設定」、「事前定義」などは、対応するコードまたはテーブルをデバイス(例えば、端末デバイスとネットワークデバイスとを含む)に事前に格納することによって、または関連情報を示すために使用され得る別の方式で実装され得ることにさらに留意されたい。「事前設定」、「事前定義」などの特定の実装形態は、本出願において限定されず、例えば、本出願の実施形態における予め設定された規則または予め設定された定数である。
用語「および/または」は、関連付けられる対象を説明するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表すことに留意されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、の3つの場合を表し得る。記号「/」は一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。以下、添付の図面を参照して本出願で提供される技術的解決策を詳細に説明する。
以下の実施形態では、一般性を失うことなく、本出願の測定方法は、基地局がネットワークデバイスとして機能し、少なくとも2つの端末デバイス間のサイドリンク通信プロセスおよび端末デバイスと基地局との間のアップリンク通信プロセスが使用される例を使用して具体的に説明される。端末デバイスは、1つまたは複数のネットワークデバイスと無線接続関係を有する無線通信システム内の任意の端末デバイスであり得る。無線通信システム内の任意の端末デバイスは、同じ技術的解決策に基づいて無線通信を実施し得ることが理解されよう。これは本出願では限定されない。
図1に示すように、5Gシステムでは、一例として端末デバイス20が使用される。端末デバイス20は、ネットワークデバイス10とのRRC接続を確立してもよく、その結果、端末デバイス20とネットワークデバイス10との間でデータを伝送することができる。端末デバイス20がネットワークデバイス10とのRRC接続を確立した後で、端末デバイス20は、データ伝送の成功を保証するために、端末デバイス20とネットワークデバイス10との間のリンクの品質が良好であると判断するためにRLMを実行してもよい。RLM挙動は、端末デバイスのプライマリセル(primary cell、PCell)および/またはプライマリセカンダリセル(primary secondary cell、PSCell)でのみ発生する。端末デバイス20とネットワークデバイス10との間のリンクの品質が劣化し、通常のデータ伝送を実施することができない場合、端末デバイス20はRLFが発生したとみなす。この場合、端末デバイス20は、ネットワークデバイス10とのRRC接続を再確立するために、RRC接続再確立プロセスを開始する必要がある。
上述したように、端末デバイスがネットワークデバイスへのRRC接続を確立した後、端末デバイスは、データ伝送の成功を保証するために、リンク状態を維持するためにRLM測定を実行し得る。RLM測定中、端末デバイスは、構成されたRLM-RSに対して測定を実行する必要がある。これに対応して、端末デバイスは対応する電力消費量を有する。電池レベルが制限された端末デバイス、例えば、電池レベルが20%未満の携帯電話は、消費電力を削減するための非常に強い要件を有する。消費電力の削減は、そのような端末デバイスの消費電力を削減するという要件を満たすために、RLM測定緩和を実行することによって達成され得る。
RLM測定中、端末デバイス内部の物理(physical、PHY)層は信号品質を検出し得、端末デバイス内部の媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層は無線リンク状態を判定し得る。具体的な挙動は以下の通りである。
1.PHY層は、ダウンリンク無線リンクの品質を判定するために、RLM基準信号(reference signal、RS)を検出するために使用される。すべてのRLM-RS上で測定されたダウンリンク無線リンクの品質結果が閾値Qoutよりも低い場合、PHY層によってMAC層に送信された層1(layer 1)指示情報は同期外れ指示(out-of-sync indication)情報である。少なくとも1つのRLM-RS上で測定されたダウンリンク無線リンクの品質結果が閾値Qinよりも大きい場合、PHY層によってMAC層に送信された層1指示情報は同期内指示(in-sync indication)情報である。2つの層1指示は少なくとも1つの時間長Tだけ分離される必要があり、TはRLMの測定頻度を表し得る。
2.MAC層は無線リンク状態を判定する。MAC層がPHY層によって連続的に示されたN310のout-of-sync indicationを受信し、端末デバイスのタイマT300、T301、T304、T311、およびT319のいずれも実行していない場合、タイマT310が開始される。この場合、端末デバイスは物理層の問題を検出すると考えてよい。タイマT310の実行プロセスにおいて、MAC層がPHY層によって連続的に示されたN311のin-sync indicationを受信すると、タイマT310は停止される。この場合、端末デバイスは物理層の問題から回復すると考えられる。タイマT310が満了すると、RLFが発生したと考えてよい。
現在、RLM測定緩和のメカニズムはないが、RRM測定緩和のメカニズムはある。理解を容易にするために、以下では最初にRRM測定緩和条件について説明する。
セル中心端末デバイスおよび/または低速移動端末デバイスは、隣接セルのRRMの測定緩和を実行し得る。
緩和条件は、ネットワークデバイスによって構成されてもよく、具体的には、以下を含む。
1.端末デバイスの移動状態(低速で移動する):ある期間に端末デバイスによって測定されたRSRP/RSRQ間の変動差は、第1の閾値未満である。
2.端末デバイスの位置(端末デバイスはセル中心にある):(ある期間に)端末デバイスによって測定されたRSRP/RSRQの値が第2の閾値より大きい。
第1の閾値および/または第2の閾値は、RLM測定における閾値Qoutおよび閾値Qinと同じであってもよいし、異なっていてもよい。これは限定されない。
ネットワークデバイスは、条件1(低速で移動する)が満たされたとき、および/または条件2(端末デバイスがセル中心にある)が満たされたときに、RRM測定緩和が実行され得るように構成し得る。
特定の緩和方式は、測定周期を増加させること、測定されるセルの数を減らすこと、および測定される周波数の数を減らすことのうちの1つまたは複数を含み得る。
上述したように、RLM測定緩和条件では、同様の原理に従うことができ、端末デバイスの移動速度および/またはセル内の端末デバイスの位置が判定条件として使用される。しかしながら、RRM測定緩和条件は、主に、ブロードキャストを介してRSRP/RSRQ測定閾値を構成することである。RLM測定とRRM測定に使用される基準信号構成は異なり(例えば、基準信号が異なるか、または基準信号によって占有されるリソースが異なる)、測定結果の層1/層3フィルタリング方式も異なる(例えば、信号に対してフィルタリング処理を実行する方式が異なる)ため、RRM測定緩和条件をRLM測定緩和条件として再利用することは完全には適切ではない。
したがって、本出願は測定方法を提供する。RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性を保証するために、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するかどうかの条件は、RLM測定のメカニズムに基づいて指定される。
図2は、本出願の一実施形態による測定方法200を示す。方法200は、端末デバイスによって実行されてもよく、または端末デバイス内のチップによって実行されてもよい。測定方法200は、以下のステップを含み得る。
S210:端末デバイスが複数の情報を取得し、複数の情報は第1の情報および/または第2の情報を含み、第1の情報は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンクの少なくとも1つの品質値が第1の閾値以下であることを示すために使用され、第2の情報は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンクの少なくとも1つの品質値が第2の閾値以上であることを示すために使用される。
S220:第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。
ステップS210およびS220は、図1の端末デバイス20、端末デバイス30、または端末デバイス40のうちの少なくとも1つによって実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、本出願における第1の情報および/または第2の情報は、代替的に、第1の信号および/または第2の信号と呼ばれてもよい。これは限定されない。
本出願の実施形態における第1の閾値および/または第2の閾値は、事前構成されてもよく、または連続的に調整されてもよいことを理解されたい。
本出願の実施形態における第1の閾値と第2の閾値との間の大小関係は限定されないことをさらに理解されたい。第1の閾値は第2の閾値より大きくてもよく、または第1の閾値は第2の閾値より小さくてもよく、または第1の閾値は第2の閾値と等しくてもよい。
端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンクの品質値は複数あり得ることに留意されたい。無線リンクの品質値の少なくとも1つが第1の閾値以下である場合、端末デバイスは第1の情報を取得する。無線リンクの品質値の少なくとも1つが第2の閾値以上である場合、端末デバイスは第2の情報を取得する。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、取得された第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。第1の情報および/または第2の情報はRLM測定に関する情報であるので、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するかどうかの条件は、RLM測定のメカニズムに基づいて指定され得る。RRM測定緩和条件がRLM測定緩和条件として再利用される従来技術の解決策と比較して、この解決策は、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性を保証することができる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末デバイスがステップS210で複数の情報を取得することは、端末デバイスのPHY層が、構成されたRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの検出された品質値に基づいて複数の情報を取得することを含んでもよい。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスが複数の情報を取得することは、端末デバイスのMAC層がPHY層によって送信された複数の情報を受信することを意味し得る。PHY層は、構成されたRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値を検出し、検出結果に基づいて第1の情報および/または第2の情報を生成し、生成された第1の情報および/または第2の情報をMAC層に送信し得る。MAC層は、PHY層によって送信された情報に基づいて無線リンク状態を決定してもよく(すなわち、無線リンクの品質を決定してもよく)、これにより、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定することができる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1の情報は、端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下であることを示し、第2の情報は、端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成された少なくとも1つのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第2の閾値以上であることを示すために使用される。あるいは、第1の情報は、端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたダウンリンク無線リンクのすべての品質値が第1の閾値以下であることを示すために使用され、第2の情報は、端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたダウンリンク無線リンクの少なくとも1つの品質値が第2の閾値以上であることを示すために使用される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1の情報は同期外れ指示情報を含み、第2の情報は同期内指示情報を含む。
本出願の実施形態では、端末デバイスのPHY層は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質を測定し得る。PHY層によって測定されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下である場合、PHY層は、第1の情報、すなわち同期外れ指示情報をMAC層に送信し得る。PHY層によって測定された少なくとも1つのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの値が第2の閾値以上である場合、PHY層は、第2の情報、すなわち同期内指示情報をMAC層に送信し得る。したがって、MAC層は、受信した第1の情報および第2の情報の少なくとも1つのタイプの情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
別の実施形態では、PHY層によって測定されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値のうちのダウンリンク無線リンクのいくつかの品質値が第1の閾値以下である場合、PHY層は第1の情報をMAC層に送信し得る。例えば、PHY層によって測定されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値のうちの第1の閾値以下であるダウンリンク無線リンクの品質値の数が予め設定された数より大きい場合、またはPHY層によって測定されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値のうちの第1の閾値以下であるダウンリンク無線リンクの品質値の数の割合が予め設定された割合より大きい場合、PHY層は第1の情報をMAC層に送信し得る。
本出願のこの実施形態では、第1の閾値は第2の閾値よりも小さいと仮定する。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下である場合、PHY層は第1の情報をMAC層に送信し得る。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成された少なくとも1つのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第2の閾値以上である場合、PHY層は第2の情報をMAC層に送信し得る。
第1の閾値は第2の閾値と等しいと仮定する。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下である場合、PHY層は第1の情報をMAC層に送信し得る。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成された少なくとも1つのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第2の閾値以上である場合、PHY層は第2の情報をMAC層に送信し得る。
第1の閾値は第2の閾値より大きいと仮定する。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下であり、かつ第2の閾値以下である場合、PHY層は第1の情報をMAC層に送信し得る。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成された少なくとも1つのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第2の閾値以上であり、かつ第1の閾値以上である場合、PHY層は第2の情報をMAC層に送信し得る。端末デバイスによって測定された、端末デバイスとネットワークデバイスとの間に構成されたすべてのRLM-RSリソースに対応するダウンリンク無線リンクの品質値が第1の閾値以下であり、かつ第2の閾値以上である場合、PHY層は第1の情報および第2の情報をMAC層に送信し得る。
端末デバイスは、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得ることに留意されたい。以下では、端末デバイスが、第1の情報および第2の情報の少なくとも一方に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する複数の方式を詳細に説明する。
RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する方式1
端末デバイスは、第1の情報の量および/または第2の情報の量に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。
方式1のケース1:
端末デバイスは、第1の情報の量、第2の情報の量、または第1の期間に取得された第1の情報の量および第2の情報の量に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
本出願のこの実施形態では、第1の期間の持続時間は、10ms、15msなどであり得る。これは特に限定されない。第1の期間の持続時間の値は、ネットワークデバイスによって構成されてもよいし、プロトコルで予め決定されてもよい。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスが、第1の期間に取得された第1の情報の量および/もしくは第2の情報の量に基づいて、または現時点の前に連続して取得された第1の情報の量もしくは連続して取得された第2の情報の量に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するので、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するかどうかの条件は、RLM測定のメカニズムに基づいて指定され得る。RRM測定緩和条件がRLM測定緩和条件として再利用される従来技術の解決策と比較して、この解決策は、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
方式1のケース1では、端末デバイスが、第1の期間に取得された第1の情報の量および/または第2の情報の量に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定することは、以下の可能な実装形態を含む。
1.第1の期間に取得された第1の情報の量が第3の閾値以下である場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定する。第1の期間に取得された第1の情報の量が第3の閾値より大きい場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定する。
2.第1の期間に取得された第2の情報の量が第4の閾値より大きい場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定する。第1の期間に取得された第2の情報の量が第4の閾値以下である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定する。
3.第1の期間に取得された第1の情報の量が第3の閾値以下であり、第1の期間に取得された第2の情報の量が第4の閾値より大きい場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定する。第1の期間に取得された第1の情報の量が第3の閾値よりも大きい場合、および/または第1の期間に取得された第2の情報の量が第4の閾値以下である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定する。
本出願のこの実施形態における第3の閾値および第4の閾値は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。これは、本出願では特に限定されない。
例えば、以下では、説明のために第3の閾値が第4の閾値と同じである例を使用する。本出願における第3の閾値および第4の閾値は両方とも10であり、第1の期間の持続時間は10msであると仮定する。
(1)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第1の情報を使用して決定される。PHY層が10msの間に5つの第1の情報を取得し、5つの第1の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に5つの第1の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間に受信した第1の情報の量が第3の閾値未満であるため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が10msの間に12個の第1の情報を取得し、12個の第1の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に12個の第1の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間に取得された第1の情報の量が第3の閾値より大きいため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。この場合、取得される情報は、第1の情報と第2の情報との両方を含んでもよいし、第1の情報のみを含んでもよい。
(2)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第2の情報を使用して決定される。PHY層が10msの間に11個の第2の情報を取得し、11個の第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に11個の第2の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間に受信した第2の情報の量が第4の閾値より大きいため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が10msの間に5つの第2の情報を取得し、5つの第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に5つの第2の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間に受信した第2の情報の量が第4の閾値未満であるため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。この場合、取得される情報は、第1の情報と第2の情報との両方を含んでもよいし、第2の情報のみを含んでもよい。
(3)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第1の情報および第2の情報を使用して決定される。PHY層が10msの間に2つの第1の情報および11個の第2の情報を取得し、2つの第1の情報および11個の第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に2つの第1の情報および11個の第2の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間にMAC層によって受信された第1の情報の量が第3の閾値未満であり、かつ10msの間にMAC層によって受信された第2の情報の量が第4の閾値より大きいため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が10msの間に12個の第1の情報および2つの第2の情報を取得し、12個の第1の情報および2つの第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に12個の第1の情報および2つの第2の情報を受信した場合、端末デバイスは、10msの間にMAC層によって受信された第1の情報の量が第3の閾値よりも大きく、かつ10msの間にMAC層によって受信された第2の情報の量が第4の閾値未満であるため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
MAC層が10msの間に5つの第1の情報を受信した場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信された第1の情報の量が第3の閾値未満である場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得ることが理解されよう。MAC層が10msの間に12個の第1の情報を受信した場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信された第1の情報の量が第3の閾値より大きい場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
同様に、MAC層が10msの間に11個の第2の情報を受信した場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信された第2の情報の量が第4の閾値より大きい場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。MAC層が10msの間に5個の第2の情報を受信した場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信された第2の情報の量が第4の閾値未満である場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
本出願の実施形態における「以下」および「より大きい」は絶対的なものではないことに留意されたい。場合によっては、第1の期間にMAC層によって受信された第2の情報の量が第3の閾値以上である場合、端末デバイスはまた、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。
例えば、本出願における第3の閾値は10であり、第1の期間の持続時間は10msであると仮定する。10msの間にMAC層によって受信された第2の情報の量が10である場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。
前述の値は説明のための一例にすぎず、代替的に他の値であってもよく、本出願に対する特定の限定として解釈されるべきではないことを理解されたい。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、第1の期間に取得された第1の情報の量および/または第2の情報の量ならびに予め設定された閾値に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。これにより、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
方式1のケース2:
端末デバイスのMAC層が、現時点の前に連続的に受信された第1の情報の量または第2の情報の量に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定することは、以下の可能な実装形態を含む。
1.現時点の前に連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値以下である場合、MAC層はRLM測定緩和を実行すると決定する。現時点の前に連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値より大きい場合、MAC層はRLM測定緩和を実行しないと決定する。
2.現時点の前に連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値より大きい場合、MAC層はRLM測定緩和を実行すると決定する。現時点の前に連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値以下である場合、MAC層はRLM測定緩和を実行しないと決定する。
3.現時点の前に連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値以下であり、現時点の前に連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値より大きい場合、MAC層はRLM測定緩和を実行すると決定する。現時点の前に連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値よりも大きい場合、および/または現時点の前に連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値以下である場合、MAC層はRLM測定緩和を実行しないと決定する。
本出願のこの実施形態では、現時点の前に連続して取得された第1の情報の量は、現時点の前に連続して取得された第1の情報の量であってもよく、第1の情報を連続して取得するときに第2の情報が取得されないと理解され得る。現時点の前に連続して取得された第2の情報の量は、現時点の前に連続して取得された第2の情報の量であってもよく、第2の情報を連続して取得するときに第2の情報が取得されないと理解され得る。
本出願のこの実施形態における第5の閾値および第6の閾値は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。これは、本出願では特に限定されない。
例えば、以下では、説明のために第5の閾値が第6の閾値と同じである例を使用する。本出願における第5の閾値および第6の閾値は両方とも10であり、現時点は1:00(または無線フレーム番号は100)であると仮定する。
(1)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第1の情報を使用して決定される。PHY層が1:00の前に5つの第1の情報を連続して取得し、5つの第1の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に5つの第1の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値未満であるため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が1:00の前に11個の第1の情報を連続して取得し、11個の第1の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に11個の第1の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値より大きいため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。この場合、取得される情報は、第1の情報と第2の情報との両方を含んでもよいし、第1の情報のみを含んでもよい。
情報の総量に対する第1の情報の量の比率が予め設定された比率未満であるかどうかをさらに判定し得る。比率が予め設定された比率未満である場合、RLM測定緩和が実行される。比率が予め設定された比率以上である場合、RLM測定緩和が実行されない。
(2)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第2の情報を使用して決定される。PHY層が1:00の前に12個の第2の情報を連続して取得し、12個の第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に12個の第2の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値より大きいため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が1:00の前に6つの第2の情報を連続して取得し、6つの第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に6つの第2の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値未満であるため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。この場合、取得される情報は、第1の情報と第2の情報との両方を含んでもよいし、第2の情報のみを含んでもよい。
情報の総量に対する第2の情報の量の比率が、予め設定された比率よりも大きいかどうかをさらに判定し得る。比率が予め設定された比率より大きい場合、RLM測定緩和が実行される。比率が予め設定された比率以下である場合、RLM測定緩和が実行されない。
(3)例えば、RLM測定緩和を実行するかどうかは、第1の情報および第2の情報の両方を使用して決定される。PHY層が1:00の前に5つの第1の情報および12個の第2の情報を連続して取得し、5つの第1の情報および12個の第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に5つの第1の情報を連続して受信し、1:00の前に12個の第2の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値よりも小さく、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値よりも大きいため、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。PHY層が1:00の前に11個の第1の情報および2つの第2の情報を連続して取得し、11個の第1の情報および2つの第2の情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が1:00の前に11個の第1の情報を連続して受信し、1:00の前に2つの第2の情報を連続して受信した場合、端末デバイスは、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第5の閾値よりも大きく、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第6の閾値よりも小さいため、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
同様に、RLM測定を実行するかどうかは、情報の総量に対する第1の情報の量の比率、および情報の総量に対する第2の情報の量の比率に基づいて決定され得る。決定方式は、閾値を使用することによる決定方式と同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
MAC層が1:00の前に5つの第1の情報を連続して受信した場合、すなわち、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第3の閾値未満である場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得ることが理解されよう。MAC層が1:00の前に11個の第1の情報を連続して受信した場合、すなわち、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第1の情報の量が第3の閾値より大きい場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
同様に、MAC層が1:00の前に11個の第2の情報を連続して受信した場合、すなわち、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第4の閾値より大きい場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。MAC層が1:00の前に6つの第2の情報を連続して受信した場合、すなわち、1:00の前にMAC層によって連続して受信された第2の情報の量が第4の閾値未満である場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
本出願の実施形態における「以下」および「より大きい」は絶対的なものではないことに留意されたい。場合によっては、第1の期間に端末デバイスのMAC層によって受信された第2の情報の量が第5の閾値以上である場合、端末デバイスはまた、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。
例えば、本出願における第5の閾値は10であり、第1の期間の持続時間は10msであると仮定する。10ms以内にMAC層によって連続的に受信された第2の情報の量が10である場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。
前述の値は説明のための一例にすぎず、代替的に他の値であってもよく、本出願に対する特定の限定として解釈されるべきではないことを理解されたい。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、現時点の前に取得された第1の情報の量および/または第2の情報の量ならびに予め設定された閾値に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。これにより、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する方式2
端末デバイスは、第1の予め設定された持続時間に取得された情報が第1の情報であるかどうかに基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。
本出願のこの実施形態における第1の予め設定された持続時間は、予め設定されてもよく、例えば、10msもしくは15msに予め設定されてもよく、または連続的に調整されてもよく、例えば、20msもしくは別の値に調整されてもよい。これは、本出願では特に限定されない。第1の予め設定された持続時間の値は、ネットワークデバイスによって構成されてもよいし、プロトコルで予め決定されてもよい。
本出願のこの実施形態で提供される技術的解決策では、端末デバイスが、第1の予め設定された持続時間に取得された情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するので、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するかどうかの条件は、RLM測定のメカニズムに基づいて指定され得る。RRM測定緩和条件がRLM測定緩和条件として再利用される従来技術の解決策と比較して、この解決策は、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
端末デバイスが、第1の予め設定された持続時間に取得された情報が第1の情報であるかどうかに基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定することは、以下の場合を含む。
具体的な実施に際して、第1の予め設定された持続時間に取得されたすべての情報が第1の情報であるとは限らない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定する。1つまたは複数の情報が第1の情報でない場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定する。
例えば、第1の予め設定された持続時間が10msであると仮定する。10msの間にPHY層によって取得されたすべての情報が第1の情報であり、PHY層が取得された第1の情報をMAC層に送信する場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第1の情報である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。10msの間にPHY層によって取得されたすべての情報が第1の情報であるとは限らず、PHY層が取得された情報をMAC層に送信する場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第1の情報であるとは限らない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。
10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第1の情報である場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得ることが理解されよう。10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第1の情報であるとは限らない場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。
いくつかの実施形態では、第1の予め設定された持続時間に取得された情報内の第1の情報の割合が80%(または別の割合)より大きい場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得ることに留意されたい。
例えば、第1の予め設定された持続時間が10msであると仮定する。10msの間にPHY層によって取得された情報のうちの9つの情報が第1の情報であり、PHY層が取得された情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に10個の情報を受信し、10個の情報のうちの9つの第1の情報がある場合、第1の情報の割合は80%より大きい。第1の予め設定された持続時間にMAC層によって受信されたすべての情報が第1の情報であるとは限らないが、第1の情報は比較的高い割合を占め、無線リンク品質がこの場合に安定していないと考えられてもよく、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
前述の値は説明のための例にすぎず、他の値であってもよいことを理解されたい。例えば、第1の予め設定された持続時間に取得された情報における第1の情報の割合は、70%または90%に設定されてもよい。これは限定されない。
RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する方式3
端末デバイスは、第1の予め設定された持続時間に取得された情報が第2の情報であるかどうかに基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。
本出願のこの実施形態における第1の予め設定された持続時間は、予め設定されてもよく、例えば、10msもしくは15msに予め設定されてもよく、または連続的に調整されてもよく、例えば、20msもしくは別の値に調整されてもよい。これは、本出願では特に限定されない。第1の予め設定された持続時間の値は、ネットワークデバイスによって構成されてもよいし、プロトコルで予め決定されてもよい。
可能な実装形態では、第1の予め設定された持続時間に取得されたすべての情報が第2の情報である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定する。1つまたは複数の情報が第2の情報でない場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定する。
本出願のこの実施形態で提供される技術的解決策では、端末デバイスが、第1の予め設定された持続時間に取得された情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するので、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するかどうかの条件は、RLM測定のメカニズムに基づいて指定され得る。RRM測定緩和条件がRLM測定緩和条件として再利用される従来技術の解決策と比較して、この解決策は、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
例えば、第1の予め設定された持続時間が10msであると仮定する。10msの間にPHY層によって取得されたすべての情報が第2の情報であり、PHY層が取得された第2の情報をMAC層に送信する場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第2の情報である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。10msの間にPHY層によって取得されたすべての情報が第2の情報であるとは限らず、PHY層が取得された情報をMAC層に送信する場合、すなわち、10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第2の情報であるとは限らない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第2の情報である場合、それは無線リンク品質がこの場合安定していることを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得ることが理解されよう。10msの間にMAC層によって受信されたすべての情報が第2の情報であるとは限らない場合、それは無線リンク品質がこの場合比較的安定していないことを示し、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
いくつかの実施形態では、第1の予め設定された持続時間に取得された情報内の第2の情報の割合が80%(または別の割合)より大きい場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得ることに留意されたい。この割合は、第1の情報に基づいてRLM測定緩和を実行するかどうかを決定する割合と同じであっても異なっていてもよい。
例えば、第1の予め設定された持続時間が10msであると仮定する。10msの間にPHY層によって取得された情報のうちの9つの情報が第2の情報であり、PHY層が取得された情報をMAC層に送信した場合、すなわち、MAC層が10msの間に10個の情報を受信し、10個の情報のうちの9つの第2の情報がある場合、第2の情報の割合は80%より大きい。第1の予め設定された持続時間にMAC層によって受信されたすべての情報が第2の情報であるとは限らないが、第2の情報は比較的高い割合を占め、無線リンク品質がこの場合に安定していると考えられてもよく、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定し得る。
前述の値は説明のための例にすぎず、他の値であってもよいことを理解されたい。例えば、第1の予め設定された持続時間に取得された情報における第2の情報の割合は、70%または90%に設定されてもよい。これは限定されない。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、第1の予め設定された持続時間に取得された情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。これにより、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップは、第2の予め設定された持続時間の間隔で第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップを含む。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、第2の予め設定された持続時間の間隔で第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。第2の予め設定された持続時間は、予め設定されてもよく、または連続的に調整されてもよい。これは、本出願では特に限定されない。RLM測定緩和を実行するかどうかは、第2の予め設定された持続時間に基づく第1の情報および/または第2の情報に基づいて周期的に決定されてもよい。あるいは、時間パラメータのグループが設定されてもよく、時間パラメータのグループは、複数の部分的またはすべての異なる時間間隔(または他の時間情報)を含み、端末デバイスは、時間パラメータのグループに基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを非周期的に決定する。
例えば、端末デバイスのPHY層は、2msまたは3msごとにRLM-RSを使用して測定されたダウンリンク無線リンクの品質結果を出力し、MAC層に層1(layer 1)指示情報を送信し得る。MAC層は、受信した層1(layer 1)指示情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、第2の予め設定された持続時間の間隔で第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定してもよく、その結果、消費電力を削減することができる。
実施形態では、第1の情報の量および/または第2の情報の量は、カウンタを使用して決定されてもよく、期間の持続時間または予め設定された持続時間は、タイマを使用して決定されてもよいことに留意されたい。例えば、端末デバイスは、期間の持続時間または予め設定された持続時間の計算を開始するときにタイマを開始し、量の計算を開始するときにカウンタを開始してもよい。例えば、1つの第1の情報または第2の情報が受信されるたびに、カウントが1回実行され、タイマに設定された持続時間に達するまでタイマが停止され、カウンタによってカウントされる第1の情報の量および/または第2の情報の量が決定される。
これに基づいて、上記では、端末デバイスのMAC層が、受信した情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る場合を主に説明した。以下では、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で送信されたメッセージに基づいて、端末デバイスによってRLM測定緩和を実行するための補助条件を説明する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、図3(a)は、本出願の一実施形態による測定方法300の概略フローチャートである。方法300は、以下のステップを含み得る。
S310:ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに送信し、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和を実行できるようにすることを示すために使用され、および/または第1のメッセージは、RLM測定緩和の関連パラメータを示すために使用される。これに対応して、S320において、端末デバイスは第1のメッセージを受信する。
任意選択で、いくつかの可能な実施形態では、RLM測定緩和の関連パラメータは、RLM測定緩和の条件に対応するパラメータおよび/またはRLM測定緩和の方式に対応するパラメータを含む。RLM測定緩和の条件およびRLM測定緩和の方式に対応するパラメータは、同じメッセージで搬送されて端末デバイスに送信されてもよいし、異なるメッセージで搬送されて端末デバイスに送信されてもよい。
言い換えれば、第1のメッセージは、1つのメッセージまたは複数のメッセージを含み得る。第1のメッセージが1つのメッセージを含む場合、RLM測定緩和の条件およびRLM測定緩和の方式に対応するパラメータは、メッセージで搬送されて端末デバイスに送信されてもよい。第1のメッセージが複数のメッセージを含む場合、RLM測定緩和の条件およびRLM測定緩和の方式に対応するパラメータは、メッセージのうちの1つで搬送されて端末デバイスに送信されてもよいし、異なるメッセージで搬送されて端末デバイスに送信されてもよい。これは限定されない。あるいは、第1のメッセージは複数のメッセージを意味する。複数のメッセージは、同時に送信されるメッセージであってもよいし、同時に送信されないメッセージであってもよい。RLM測定緩和の条件およびRLM測定緩和の方式に対応するパラメータは、複数のメッセージ内の異なるメッセージで搬送される。
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに送信し得る。第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを明示的に示してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、指示フィールドまたはフィールドを端末デバイスに送信し得る。指示フィールドまたはフィールドは、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていること示すために使用される。あるいは、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを暗黙的に示してもよい。例えば、第1のメッセージは、端末デバイスにRLM測定緩和の関連パラメータを示し、RLM測定緩和の関連パラメータを示すことによって、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを暗黙的に示してもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、RLM測定緩和の方式は、RLM測定の周期を増加させるステップを含む。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、RLM測定の周期(以下ではTで表される)を増加させることによってRLM測定緩和を実行し得る。Tは2つの測定間の時間間隔であり、Tは測定頻度をある程度反映することができる。具体的には、Tを決定することは、以下のいくつかのケースを含み得る。
(1)不連続受信(discontinuous reception、DRX)が構成されていない場合:T=max(10ms,TRLM-RS,M)。
(2)構成されたDRX周期値≦320msの場合:T=max(10ms,1.5*DRX周期値,1.5*TRLM-RS,M)。
(3)構成されたDRX周期値>320msの場合:T=DRX周期値。
(4)周期値が更新される。更新された周期値は、RLM測定を実行する現在の周期値よりも大きい。
TRLM-RS,Mは、構成されたRLM-RSリソースに対応するすべての周期値における最小値を表す。
本出願のこの実施形態では、RLM測定緩和は、以下の方式で実行されてもよい。
a.新しい値X(単位:ms)は、10msを置き換えるように構成され、X>10である。
例えば、不連続受信DRXが構成されていない場合:T=max(15ms,TRLM-RS,M)。
TRLM-RS,M<15、T=15msである場合、RLM測定の周期を高めることができる。
b.より大きい周期値を有する新しいRLM-RSリソースが構成され、その結果、RLM-RSリソースに対応するすべての周期値の最小値が増加する。
例えば、不連続受信DRXが構成されていないとき、T=max(10ms,TRLM-RS,M)であり、すべての構成された時間間隔の最小値TRLM-RS,Mが10msより大きい場合、T=TRLM-RS,Mである。
c.新しい係数Yは1.5を置き換えるように構成され、Y>1.5である。
例えば、構成されたDRX周期値≦320msの場合:T=max(10ms,2*DRX周期値,2*TRLM-RS,M)である。2*DRX周期値>10および/または2*TRLM-RS,M>10の場合、T=2*DRX周期値または2*TRLM-RS,Mであり、その結果、RLM測定の周期を増加させることができる。
d.新しい係数値が構成され、式は係数値と乗算され、係数値は1より大きい。
例えば、不連続受信DRXが構成されていない場合:T=2*max(10ms,TRLM-RS,M)であり、構成されたDRX周期値≦320msの場合:T=2*max(10ms,1.5*DRX周期値,1.5*TRLM-RS,M)である。あるいは、構成されたDRX周期値>320msの場合:T=2*DRX周期値である。
e.短いDRX周期が使用される場合、式中の「DRX」周期値の値は、長いDRX周期の値であるか、またはZ*DRX周期値であり、Z>1である。
消費電力を削減するために、基本的なDRXメカニズムが主に導入されることに留意されたい。ネットワークデバイスは、RRC接続状態にある端末デバイスのためのDRX周期を構成する。DRX周期は、長いDRX周期であってもよいし、短いDRX周期であってもよい。長いDRX周期はデフォルトで構成される必要があり、短いDRX周期はオプションである。
ネットワークデバイスがRRC接続モードの端末デバイスのために短いDRX周期値および長いDRX周期値を構成する場合、および短いDRX周期が現在使用されている場合、式中のDRX周期値は長いDRX周期の値であり得る。例えば、構成された短いDRX周期値が5msであり、構成された長いDRX周期値が10msであると仮定する。短いDRX周期値5msが現在使用されている場合、長いDRX周期値は、RLM測定緩和の周期が本出願で計算されるときに計算に使用され得る。
あるいは、係数値Zが乗算され、係数値>1、すなわちT=Z*DRX周期値であってもよい。DRX周期値は現在使用されているDRX周期値であることに留意されたい。すなわち、短いDRX周期値が現在使用されている場合、式中のDRX周期値は短いDRX周期値5msである。長いDRX周期値が現在使用されている場合、式中のDRXサイクル値は長いDRX周期値10msである。
f.あるいは、端末デバイスは周期値を更新してもよく、更新された周期値は、現在端末デバイスによってRLM測定を実行する周期値よりも大きい。
例えば、RLM測定を実行する現在の周期値が5msである場合、端末デバイスは、10msの周期値を直接使用してRLM測定を実行し得る。
RLM測定緩和の関連パラメータは、RLM測定緩和の条件に対応するパラメータおよび/またはRLM測定緩和の方式に対応するパラメータを含み得る。RLM測定緩和のための条件に対応するパラメータは、上述した第3の閾値、第4の閾値、第5の閾値、第6の閾値、および第1の予め設定された持続時間または第1の期間のうちの少なくとも1つを含み得る。RLM測定緩和の方式のパラメータは、RLM測定の周期の増加を示してもよく、特定の周期値を示してもよい。特定の周期値は、RLM測定の周期の増加である。RLM測定緩和の方式に対応するパラメータは、上述したX、より大きい周期値を有するRLM-RSリソース、Y、新しい係数値、長いDRX周期の値を「DRX」周期値として指定する値、Z*DRX周期値を「DRX」周期値として指定する値、およびZのうちの少なくとも1つを含み得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、RLM測定緩和とシステム性能とのバランスをとるために、端末デバイスによって送信された要求に基づいて構成を実行し、次いで、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを示すために使用される第1のメッセージを端末デバイスに送信するかどうかを判定し得る。
本出願の実施形態で提供される解決策では、ネットワークデバイスは、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを示すために使用される第1のメッセージを端末デバイスに送信してもよく、端末デバイスは、システム性能を保証するために、第1のメッセージに基づいてRLM測定緩和を実行してもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、図3(a)に示すように、方法300は、以下のステップをさらに含み得る。
S330:端末デバイスはネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージはRLM測定緩和を構成するよう要求するために使用される。これに対応して、S340において、ネットワークデバイスは第2のメッセージを受信する。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、RLM測定緩和を構成するようにネットワークデバイスに要求するために、第2のメッセージをネットワークデバイスに送信し得る。
端末デバイスは、端末デバイスの省電力要件(例えば、現在の電気機械量が20%未満であるかどうか)に基づいてネットワークデバイスに第2のメッセージを送信して、RLM測定緩和を構成するようにネットワークデバイスに要求し得ることに留意されたい。ネットワークデバイスは、現在のネットワーク性能に基づいて、端末デバイスのRLM測定緩和を構成するかどうかを判定し得る、すなわち、端末デバイスに第1のメッセージを送信するかどうかを判定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、図3(a)に示すように、方法300は、以下のステップをさらに含み得る。
S350:端末デバイスは、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信し、第3のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することを示すために使用される。これに対応して、S360において、ネットワークデバイスは第3のメッセージを受信する。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することをネットワークデバイスに通知するために、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信し得る。端末デバイスがRLM測定緩和を構成するようにネットワークデバイスに要求すると、ネットワークデバイスは端末デバイスにRLM測定緩和を実行するように指示し得る。
一般に、端末デバイスは、端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することをネットワークデバイスに通知するために、第3のメッセージをネットワークデバイスに一度送信してもよく、その後、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信しなくてもよいことに留意されたい。端末デバイスが、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行する必要があると判断した場合、端末デバイスはRLM測定緩和を直接実行し得る。
例における実行順序は一例にすぎないことを理解されたい。この例における実行順序は、S330、S340、S310、S320、S350およびS360、またはS330、S340、S350、S360、S310およびS320、またはS350、S360、S310、S320、S330およびS340、またはS350、S360、S330、S340、S310およびS320であってもよい。本出願では、例の実行順序は特に限定されない。
例えば、図3(b)は、本出願の一実施形態による別の測定方法300の概略フローチャートである。方法300は、以下のシーケンスで実行され得る。
S350:端末デバイスは、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信し、第3のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することを示すために使用される。これに対応して、S360において、ネットワークデバイスは第3のメッセージを受信する。
S330:端末デバイスはネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージはRLM測定緩和を構成するよう要求するために使用される。これに対応して、S340において、ネットワークデバイスは第2のメッセージを受信する。
S310:ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに送信し、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和を実行できるようにすることを示すために使用され、および/または第1のメッセージは、RLM測定緩和の関連パラメータを示すために使用される。これに対応して、S320において、端末デバイスは第1のメッセージを受信する。
具体的な内容については、図3(a)の説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
いくつかの実施形態では、端末デバイスは、第2のメッセージをネットワークデバイスに直接送信し得、ネットワークデバイスは、第2のメッセージに基づいて、第1のメッセージを端末デバイスに送信するかどうかを判定し得る。
例えば、図3(c)は、本出願の一実施形態によるさらに別の測定方法300の概略フローチャートである。方法300は、以下のシーケンスで実行され得る。
S330:端末デバイスはネットワークデバイスに第2のメッセージを送信し、第2のメッセージはRLM測定緩和を構成するよう要求するために使用される。これに対応して、S340において、ネットワークデバイスは第2のメッセージを受信する。
S310:ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに送信し、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和を実行できるようにすることを示すために使用され、および/または第1のメッセージは、RLM測定緩和の関連パラメータを示すために使用される。これに対応して、S320において、端末デバイスは第1のメッセージを受信する。
端末デバイスがネットワークデバイスに第2のメッセージを送信する場合、それは端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することを間接的に示し得ることが理解されよう。したがって、この実装形態では、端末デバイスは、ネットワークデバイスに第3のメッセージを送信する必要がない場合がある。
いくつかの他の実施形態では、端末デバイスは、代替として、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信してもよく、ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに直接送信してもよい。
例えば、図3(d)は、本出願の一実施形態によるさらに別の測定方法300の概略フローチャートである。方法300は、以下のシーケンスで実行され得る。
S350:端末デバイスは、第3のメッセージをネットワークデバイスに送信し、第3のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和能力を有することを示すために使用される。これに対応して、S360において、ネットワークデバイスは第3のメッセージを受信する。
S310:ネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末デバイスに送信し、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和を実行できるようにすることを示すために使用され、および/または第1のメッセージは、RLM測定緩和の関連パラメータを示すために使用される。これに対応して、S320において、端末デバイスは第1のメッセージを受信する。
具体的な内容については、図3(a)の説明を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
ネットワークデバイスは第1のメッセージを端末デバイスに直接送信してもよいことが理解されよう。言い換えれば、ネットワークデバイスが、RLM測定緩和を構成するように要求するために端末デバイスによって送信された第2のメッセージを受信しない場合でも、ネットワークデバイスは、第1のメッセージ、すなわち、端末デバイスがRLM測定緩和の実行を許可されていることを示すメッセージを端末デバイスに依然として送信してもよい。端末デバイスは、受信した第1のメッセージに基づいてRLM測定緩和を実施してもよい。
場合によっては、端末デバイスは代替としてRLM測定緩和を実行しなくてもよい。詳細については、以下の説明を参照されたい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、図4に示すように、方法200は、以下のステップをさらに含み得る。
S230:端末デバイスは、T310タイマの開始に応答してRLM測定緩和の実行をスキップし、T310タイマは、端末デバイスがプライマリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理層の問題を検出したときに開始される。
例えば、MAC層がPHY層によって送信された複数の第1の情報を受信し、タイマT310が開始され得ると仮定する。この場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しなくてもよい。
MAC層がPHY層によって送信された複数の第1の情報を受信した場合、無線リンク品質がこの場合安定していないことを示し、MAC層はRLM測定緩和を実行しなくてもよいことが理解されよう。言い換えれば、ダウンリンク無線リンク品質が安定していない場合、端末デバイスが強い省電力要件を有するかどうかにかかわらず、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しない場合がある。
本出願で提供される解決策では、T310タイマがオン状態にあることは、端末デバイスがプライマリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理層の問題を検出したことを示す。端末デバイスは、システムの安定性を促進するために、T310タイマの開始に応答してRLM測定緩和の実行をスキップする。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末デバイスがT310タイマの開始に応答してRLM測定緩和を実行しないと決定することは、
タイマT310の開始に応答して、MAC層が、第1の期間に、PHY層によって送信されたM1個の第2の情報を連続して受信し、M1<MまたはM1=Mである場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定することを含む。
Mは、以下の規則に基づいて設定される:MAC層によって連続して受信された第2の情報の量がM以下である場合、端末デバイスはRLM測定緩和の実行をスキップする。
本出願のこの実施形態では、第1の期間の持続時間は10msであり、M=10であると仮定する。タイマT310が開始された後、10msの間にMAC層によって連続的に受信された第2の情報の量M1が10未満、例えば、M1=9である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
MとM1とは相対的に設定されることに留意されたい。具体的には、本出願は、M1<MまたはM1=Mが満たされるという条件で適用され得る。例えば、M=5の場合、M1は5以下であり得る。これは、本出願では特に限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末デバイスがT310タイマの開始に応答してRLM測定緩和を実行しないと決定することは、
タイマT310の開始に応答して、MAC層が、第1の期間に、PHY層によって送信されたM2個の第1の情報を連続して受信した場合、M2>M0またはM2=M0である。
M0は、以下の規則に基づいて設定される:MAC層によって連続して受信された第1の情報の量がM0以上である場合、端末デバイスはRLM測定緩和の実行をスキップする。
本出願のこの実施形態では、第1の期間の持続時間は10msであり、M0=10であると仮定する。タイマT310が開始された後、10msの間にMAC層によって連続的に受信された第1の情報の量M2が10より大きい、例えば、M2=12である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
M0とM2とは相対的に設定されることに留意されたい。具体的には、本出願は、M2>M0またはM2=M0が満たされるという条件で適用され得る。例えば、M0=5の場合、M1は5以上であり得る。これは、本出願では特に限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップは、第1の条件と組み合わせて第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップを含む。第1の条件は、以下の条件、すなわち、第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下である、第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRQの変動差が第8の閾値以下である、第3の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの値が第9の閾値以上である、第3の期間に端末デバイスによって測定されたRSRQの値が第10の閾値以上である、および端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下である、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、第2の期間および/または第3の期間は、2つの測定間の時間間隔であってもよい。あるいは、第2の期間の持続時間および第3の期間の持続時間は限定されなくてもよく、すなわち、第1の条件は、以下の条件のうちの少なくとも1つであってもよい:端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下である。端末デバイスによって測定されたRSRQの変動差が、第8の閾値以下である。端末デバイスによって測定されたRSRPの値が、第9の閾値以上である。端末デバイスによって測定されたRSRQの値が、第10の閾値以上である。
具体的には、端末デバイスは、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうか判定し、第1の条件(第1の条件は第1の条件の少なくとも1つである)が満たされているかどうか判定し、第2の条件と第1の条件の両方が満たされているときにRLM測定緩和を実行し得る。第2の条件が満たされているかどうかが最初に判定されてもよいし、第1の条件が満たされているかどうかが最初に判定されてもよいし、第2の条件および第1の条件が満たされているかどうかが同時に判定されてもよい。これは本発明のこの実施形態で限定されない。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスが第1の条件を満たすことに基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
例えば、第1の条件が第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差であることが一例として使用される。第1の条件が満たされることは、例えば、第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下であることであり得る。第7の閾値は10であり、第2の期間の持続時間は10msであると仮定する。10msの間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が10未満である場合、例えば、変動差が5である場合、端末デバイスは、第1の条件が満たされていると判定し得る。10msの間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が10より大きい場合、例えば、変動差が15である場合、端末デバイスは、第1の条件が満たされていないと判定し得る。
第1の条件が第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差であることが一例として使用される。第1の情報および/または第2の情報に基づいて決定される測定緩和のための第2の条件が満たされるかどうかに応じて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップは、以下の3つの場合を含み得る。
(1)端末デバイスは、第1の条件が満たされているかどうか、すなわち、第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下であるかどうかを最初に判定し得る。第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下である場合、端末デバイスは、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうかを判定し、最後に、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値より大きい場合、端末デバイスはまた、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうかを判定し、最後に、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
(2)あるいは、端末デバイスは、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうかを最初に判定し、次いで、測定緩和のための第2の条件が満たされている場合に第1の条件が満たされているかどうかを判定する、すなわち、第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下であるかどうかを判定し得る。第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値以下である場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定する。第2の期間に端末デバイスによって測定されたRSRPの変動差が第7の閾値より大きい場合、端末デバイスはまた、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。端末デバイスが測定緩和の第2の条件を満たさない場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
(3)あるいは、端末デバイスは、測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされているかどうかを判定し得る。測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされる場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。測定緩和のための第2の条件は満たされるが、第1の条件は満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。測定緩和のための第1の条件は満たされるが、第2の条件は満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
同様に、第1の条件におけるその他の条件は、上記のものと同様である簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
任意選択で、第1のメッセージは、第1の条件に対応するパラメータをさらに含んでもよい。第1の条件に対応するパラメータは、上述した第7の閾値、第8の閾値、第9の閾値、第10の閾値、第11の閾値、および第2の期間の持続時間または第3の期間の持続時間のうちの少なくとも1つを含み得る。
第1の条件が、端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下であることである場合、および第11の閾値が5msであり、端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が2msであると仮定する場合、それは、この場合、端末デバイスが比較的高い頻度でRLM測定を実行することを示すことに特に留意されたい。この場合、端末デバイスは、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
同様に、第1の条件が、端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下であることが一例として使用される。第1の情報および/または第2の情報に基づいて決定される測定緩和のための第2の条件が満たされるかどうかに応じて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するステップは、以下の3つの場合を含み得る。
(1)端末デバイスは、第1の条件が満たされているかどうか、すなわち、端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下であるかどうかを最初に判定し得る。端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下である場合、端末デバイスは、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうかを判定し、最後に、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定する。端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値より大きい場合、端末デバイスはまた、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、測定緩和のための第2の条件が満たされているかどうかを判定し、最後に、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。
(2)あるいは、端末デバイスは、第2の測定緩和条件が満たされているかどうかを最初に判定し、第2の測定緩和条件が満たされている場合、第1の条件が満たされているかどうか、すなわち、端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下であるかどうかを判定し得る。端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値以下である場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行すると決定する。端末デバイスによってRLM測定を実行する周期が第11の閾値より大きい場合、端末デバイスはまた、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。端末デバイスが測定緩和の第2の条件を満たさない場合、端末デバイスはRLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
(3)あるいは、端末デバイスは、測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされているかどうかを判定し得る。測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされる場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。測定緩和のための第2の条件と第1の条件の両方が満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。測定緩和のための第2の条件は満たされるが、第1の条件は満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行すると決定し得る。測定緩和のための第1の条件は満たされるが、第2の条件は満たされない場合、端末デバイスは、RLM測定緩和を実行しないと決定し得る。
前述の解決策では、端末デバイスが、第1の情報および第2の情報の少なくとも一方に基づいて、この場合RLM測定緩和が実行される必要があると判断した場合、端末デバイスは、RLM測定の周期を6ms、10msなどに増加させてもよい。あるいは、端末デバイスが、第1の情報および第2の情報の少なくとも一方に基づいて、この場合RLM測定緩和を実行する必要がないと判断した場合、端末デバイスは、2msの周期でRLM測定を実行し続けてもよい。
本出願の実施形態で提供される解決策では、端末デバイスは、第1の条件ならびに第1の情報および第2の情報の少なくとも一方に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定し得る。これにより、RLM測定緩和を実行するかどうかの精度および柔軟性をさらに保証することができる。
上記は、図1~図4を参照して、本出願の実施形態における測定方法を詳細に説明した。以下では、図5~図9を参照して、本出願の実施形態の測定装置を詳細に説明する。
図5は、本出願の一実施形態による測定装置500の概略ブロック図である。装置500は、方法200もしくは方法300に記載された端末デバイスに対応してもよく、または端末デバイスに適用されたチップもしくは構成要素であってよい。加えて、装置500内のモジュールまたはユニットは、方法200、または方法200で端末デバイスによって実行される動作もしくは処理プロセスを実行するように別々に構成される。図5に示すように、測定装置500は処理ユニット520を含み得る。
処理ユニット520は、複数の情報を取得するように構成され、複数の情報は第1の情報および/または第2の情報を含み、第1の情報は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンクの少なくとも1つの品質値が第1の閾値以下であることを示すために使用され、第2の情報は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンクの少なくとも1つの品質値が第2の閾値以上であることを示すために使用される。
処理ユニット520は、第1の情報および/または第2の情報に基づいて、RLM測定緩和を実行するかどうかを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、装置500はトランシーバユニット510をさらに含んでもよい。
具体的には、トランシーバユニット510は、方法300のS320、S330、およびS350のプロセスを実行するように構成され、処理ユニット520は、方法200のS210、S220、およびS230を実行するように構成される。ユニットによって対応するステップを実行する具体的なプロセスは、方法200および方法300において詳細に説明されている。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
図6は、本出願の一実施形態による測定装置600の概略ブロック図である。装置600は、方法300に記載されたネットワークデバイスに対応し得る(例えば、ネットワークデバイスに適用され得るか、またはネットワークデバイスであり得る)。加えて、装置600内のモジュールまたはユニットは、方法300でネットワークデバイスによって実行される動作もしくは処理プロセスを実行するように別々に構成される。図6に示すように、測定装置600はトランシーバユニット610を含み得る。
トランシーバユニット610は、第1のメッセージを端末デバイスに送信するように構成され、第1のメッセージは、端末デバイスがRLM測定緩和を実行できるようにすることを示すために使用され、および/または第1のメッセージは、RLM測定緩和の関連パラメータを示すために使用される。
具体的には、トランシーバユニット610は、方法300のS310、S340、およびS360のプロセスを実行するように構成される。各ユニットによって対応するステップを実行する具体的なプロセスは、方法300で詳細に説明される。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
図7は、本出願の一実施形態による測定装置700の構造の概略図である。例えば、測定装置700は、実施形態における端末デバイスであってもよい。図7に示すように、測定装置700は、プロセッサ710およびトランシーバ720を含む。任意選択で、測定装置700はメモリ730をさらに含む。プロセッサ710、トランシーバ720、およびメモリ730は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために内部接続チャネルを介して互いに通信する。メモリ730は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ710は、メモリ730からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、信号を送受信するようにトランシーバ720を制御するように構成される。
プロセッサ710およびメモリ730は、単一の処理装置に統合されてもよい。プロセッサ710は、メモリ730に格納されたプログラムコードを実行して、方法の実施形態における端末デバイスの機能を実施するように構成される。具体的な実施に際して、メモリ730は、代替的にプロセッサ710に統合されてもよく、またはプロセッサ710から独立していてもよい。トランシーバ720は、トランシーバ回路を使用して実装されてもよい。
端末デバイスは、無線信号を使用することにより、トランシーバ720によって出力されるアップリンクデータもしくはアップリンク制御シグナリングを送信するか、またはダウンリンクデータもしくはダウンリンク制御シグナリングを受信した後に、さらなる処理のためにダウンリンクデータもしくはダウンリンク制御シグナリングをトランシーバ720に送信するように構成されたアンテナ740をさらに含んでもよい。
装置700は、本出願の実施形態による方法200および方法300の端末デバイスに対応してもよく、装置700は、代替的に、端末デバイスで使用されるチップまたは構成要素であってもよいことを理解されたい。加えて、装置700内のユニットは、方法200および方法300における対応する手順を実施する。具体的には、メモリ730は、プロセッサ710がプログラムコードを実行すると、プロセッサ710が方法200のS210、S220、およびS230のプロセスを実行し、トランシーバ720が方法300のS320、S330、およびS350のプロセスを実行するように、プログラムコードを格納するように構成される。各ユニットが対応するステップを実行する具体的なプロセスは、方法200および方法300で詳細に説明される。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
図8は、本出願の実施形態による測定装置800の構造の概略図である。例えば、測定装置800は、実施形態におけるネットワークデバイスであってもよい。図8に示すように、測定装置800(例えば、基地局)は、プロセッサ810およびトランシーバ820を含む。任意選択で、測定装置800はメモリ830をさらに含む。プロセッサ810、トランシーバ820、およびメモリ830は、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を転送する。メモリ830は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ810は、信号を送受信するようにトランシーバ820を制御するために、メモリ830からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成される。
プロセッサ810およびメモリ830は、1つの処理装置に統合されてもよい。プロセッサ810は、メモリ830に格納されたプログラムコードを実行して、方法の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成される。具体的な実施に際して、メモリ830は、代替的にプロセッサ810に統合されてもよく、またはプロセッサ810から独立していてもよい。トランシーバ820は、トランシーバ回路を使用して実装されてよい。
測定装置800は、無線信号を使用することにより、トランシーバ820によって出力されるダウンリンクデータもしくはダウンリンク制御シグナリングを送信するか、またはアップリンクデータもしくはアップリンク制御シグナリングを受信した後に、さらなる処理のためにアップリンクデータもしくはアップリンク制御シグナリングをトランシーバ820に送信するように構成されたアンテナ840をさらに含んでよい。
装置800は、本出願の実施形態による方法300のネットワークデバイスに対応してもよく、装置800は、代替的に、ネットワークデバイスで使用されるチップまたは構成要素であってもよいことを理解されたい。さらに、装置800内のユニットは、図3(a)から図3(d)の方法300の対応する手順を実施する。具体的には、トランシーバユニット820は、方法300のS310、S340、およびS360のプロセスを実行するように構成される。各ユニットによって対応するステップを実行する具体的なプロセスは、方法300で詳細に説明される。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
図9は、本出願の一実施形態によるチップの構造の概略図である。図9に示すチップ900は、プロセッサ910を含む。プロセッサ910は、本出願の実施形態における方法を実施するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行し得る。
任意選択で、図9に示すように、チップ900はメモリ920をさらに含んでもよい。プロセッサ910は、本出願の実施形態における方法200または方法300のステップを実行するために、メモリ920からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行し得る。
メモリ920は、プロセッサ910から独立した構成要素であってもよく、またはプロセッサ910に統合されてもよい。
任意選択で、チップ900は、入力インターフェース930をさらに含んでもよい。プロセッサ910は、入力インターフェース930を制御することによって別のデバイスまたはチップと通信し得、具体的には、別のデバイスまたはチップによって送信された情報またはデータを取得し得る。
任意選択で、チップ900は、出力インターフェース940をさらに含んでもよい。プロセッサ910は、出力インターフェース940を制御することによって別のデバイスまたはチップと通信し得、具体的には、情報またはデータを別のデバイスまたはチップに出力し得る。
任意選択で、チップは、本出願の実施形態における端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本出願の実施形態における方法において端末デバイスによって実施される対応する手順を実施してもよい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
任意選択で、チップは、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、チップは、本出願の実施形態における方法においてネットワークデバイスによって実施される対応する手順を実施してもよい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
本出願の実施形態で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、システムオンチップチップなどとも呼ばれ得ることを理解されたい。
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムを格納するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本出願の実施形態における方法において端末デバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本出願の実施形態における方法においてネットワークデバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータが、本出願の実施形態における方法において端末デバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータが、本出願の実施形態における方法においてネットワークデバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
本出願の実施形態は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
任意選択で、コンピュータプログラムは、本出願の実施形態における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本出願の実施形態における方法において端末デバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
任意選択で、コンピュータプログラムは、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータプログラムは、コンピュータが、本出願の実施形態における方法においてネットワークデバイスによって実施される対応する手順を実施することを可能にする。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して記載された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、説明した機能を実施し得るが、その実装形態が、本出願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
簡便かつ簡潔な説明のために、記載されたシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、方法実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明確に理解されてよい。ここでは詳細は繰り返されない。
本出願によるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、別の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットの分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされてよい。加えて、図示または説明された相互結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、またはユニットを介した間接結合または通信接続であってよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの物理エンティティに統合されてもよく、ユニットの各々は1つの物理エンティティに別々に対応してもよく、2つ以上のユニットは1つの物理エンティティに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)コンピュータデバイスに、本出願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなどの、プログラムコードを格納し得る任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願に開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなるバリエーションや置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。