以下では、添付図面を参照して本出願の技術的解決策について説明する。
本出願の実施形態における技術的解決策は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM)システム、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex、TDD)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、第5世代(5th generation、5G)システム、またはニューラジオ(new radio、NR)システムなどの様々な通信システムに適用されてもよい。
本出願の実施形態における端末は、ユーザ機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末デバイス、無線通信装置、ユーザエージェントまたはユーザ装置であってもよい。端末は、代替的に、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末、または将来の発展型公的地域モバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末などであってもよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。
本出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末と通信するように構成されたデバイスであってもよい。ネットワークデバイスは、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)システムまたは符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)システムにおける基地局(base transceiver station、BTS)であってもよく、または、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access、WCDMA)システムにおけるノードB(NodeB、NB)であってもよく、または、LTEシステムにおける発展型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってもよく、または、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよく、またはネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、将来の発展型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイスなどであってもよく、5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネルまたは1つのグループのアンテナパネル(複数のアンテナパネルを含む)であってもよく、5G基地局(gNB)または送信ポイントを構成するネットワークノード、例えばベースバンドユニット(baseband unit、BBU)または分散ユニット(distributed unit、DU)などであってもよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。
いくつかの配置では、gNBは集中型ユニット(centralized unit、CU)とDUとを含んでもよい。gNBは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit、AAU)をさらに含んでもよい。CUはgNBのいくつかの機能を実装し、DUはgNBのいくつかの機能を実装する。例えばCUは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層およびパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実装するために、非リアルタイムのプロトコルおよびサービスの処理を担当する。DUは、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層、および物理(physical、PHY)層の機能を実装するために、物理層プロトコルおよびリアルタイムサービスの処理を担当する。AAUは、いくつかの物理層処理機能、無線周波数処理、およびアクティブアンテナに関連する機能を実装する。RRC層の情報は、最終的にPHY層における情報になるか、PHY層における情報から変換される。したがって、このアーキテクチャでは、RRC層シグナリングなどの上位層シグナリングもまた、DUによって送信されているか、またはDUおよびAAUによって送信されていると見なされてもよい。ネットワークデバイスが、CUノード、DUノードおよびAAUノードのうちの1つまたは複数を含むデバイスであってもよいことが理解されよう。さらに、CUは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)内のネットワークデバイスに分類されてもよく、またはCUは、コアネットワーク(core network、CN)内のネットワークデバイスに分類されてもよい。これは、本出願において限定されない。
本出願の実施形態では、端末もしくはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層の上で実行されるオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層の上で実行されるアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を使用することによりサービス処理を実装する1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステム、例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはwindowsオペレーティングシステムであってもよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、文書処理ソフトウェアおよびインスタントメッセージソフトウェアなどのアプリケーションを含む。さらに、本出願の実施形態で提供される方法の実行体の特定の構造は、本出願の実施形態で提供される方法のコードを記録するプログラムが、本出願の実施形態で提供される方法に従って通信を行うために実行されることができる限り、本出願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態で提供される方法は、端末もしくはネットワークデバイスによって、または端末もしくはネットワークデバイス内のプログラムを呼び出し、実行することができる機能モジュールによって、実施されてもよい。
さらに、本出願の態様または特徴は、方法、装置、または標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を使用する製品として実施されてもよい。本出願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読の構成要素、キャリアもしくは媒体からアクセスされ得るコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶構成要素(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc、CD)、またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリ構成要素(例えば、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を指してもよい。「機械可読媒体」という用語は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを記憶、包含および/または搬送することができる様々な他の媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。
以下では、本出願における用語について詳細に説明する。
1.ランダムアクセスプリアンブル
ランダムアクセスプリアンブルは、物理ランダムアクセスチャネル上で端末によって送信される実際のコンテンツであってもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、ZCシーケンスである。ZCシーケンスプリアンブルは、異なる巡回シフトを使用して生成されてもよい。異なるユーザに対して異なるZCシーケンスプリアンブルが使用されてもよい。LTEシステムおよび5GNRシステムでは、セルは、通常は64個の異なるランダムアクセスプリアンブルを有する。
2.アンテナポート
アンテナポートは論理的な概念であり、アンテナポートと物理アンテナとの間に直接対応するものはない。アンテナポートは、通常は基準信号に関連付けられ、基準信号が通過するチャネル上のトランシーバインタフェースとして特に理解されてもよい。低周波数の場合、1つのアンテナポートは1つまたは複数のアンテナアレイ素子に対応してもよく、これらのアレイ素子は基準信号を一緒に送信する。受信側は、そこから基準信号が送信されるアレイ素子を区別することなく、受信された基準信号を全体として考慮してもよい。高周波システムの場合、複数のアンテナポートは1つのビームに対応してもよい。同様に、受信側は、各アレイ素子を区別することなく、ビームを1つのインタフェースとして考慮するだけでよい場合がある。
3.ライセンスリソース
ライセンスリソースは、通常、高い通信品質を提供することができるリソースであり、これは、一般に、その使用が国または地域の無線委員会によって承認される必要がある時間周波数リソースである。LTEシステムおよびWiFiシステムなどの異なるシステム、または異なる事業者のシステムは、ライセンス時間周波数リソースを共用することができない。
4.アンライセンスリソース
アンライセンスリソースは、良好なカバレッジおよび容量を得るためにライセンスリソースのトラフィックをオフロードしてもよく、それによってユーザ体験を向上させる。具体的には、アンライセンスリソースは、複数の通信装置によって共有され得るリソースであってもよい。アンライセンスリソースの共有とは、帯域を共有する複数のデバイスが基本的な共存要件を満たすことを保証するために、特定のスペクトルの使用のために、送信電力および帯域外放射などのインジケータにのみ制限が課されることを意味する。事業者は、アンライセンスリソースを使用してネットワークトラフィックオフロードを実施してもよいが、アンライセンスリソース上の異なる地域および異なるスペクトルの規制要件に従う必要がある。これらの要件は、通常、レーダなどの公共システムを保護し、複数のシステムが公平に共存し、互いの悪影響を最小限に抑えることを保証するために提示され、送信電力制限、帯域外放射仕様、屋内および屋外の使用制限を含む。また、いくつかの領域は、いくつかの追加の共存ポリシーなどをさらに有する。例えば通信装置は、競合方式またはリスニング方式、例えばリッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)で指定された方式で時間周波数リソースを使用してもよい。
例えばこれに限定されないが、本発明の実施形態では、アンライセンスリソース(具体的には、ライセンス不要リソース)は、5GHzに近い帯域、2.4GHzに近い帯域、3.5GHzに近い帯域、および6GHzに近い帯域を含んでもよい。
また、例えば限定ではないが、本発明の実施形態では、通信システムは、例えばライセンス支援アクセス(licensed-assisted access、LAA)技術、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)技術、スタンドアローン(standalone)技術などを使用してもよい。LAAは、既存のLTEシステムにおけるキャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)の構成および構造を使用することと、通信のために事業者のライセンス帯域内のキャリア(ライセンスキャリア)を構成することに基づいて、複数のアンライセンスリソース上でキャリア(アンライセンスキャリア)を構成し、ライセンスキャリアの支援を受けてアンライセンスキャリアを使用して通信を実行することとを含む。すなわち、LTEデバイスは、CA方式において、ライセンスキャリアをプライマリ・コンポーネント・キャリア(primary component carrier、PCC)またはプライマリ・サービング・セル(primary cell、PCell)として使用し、アンライセンスキャリアをセカンダリ・コンポーネント・キャリア(secondary component carrier、SCC)またはセカンダリ・サービング・セル(secondary cell,SCell)として使用してもよい。デュアルコネクティビティDC技術は、非CA方式においてライセンスキャリアとアンライセンスキャリアとを一緒に使用する技術を含むか、または非CA方式において複数のアンライセンスキャリアを一緒に使用する技術を含んでもよい。代替的に、LTEデバイスは独立した配置によってアンライセンスキャリア上に直接配置されてもよい。
本出願の実施形態は、ライセンスリソースに適用されてもよく、アンライセンスリソースにも適用されてもよいことが理解されよう。
5.帯域幅(bandwidth):
帯域幅は、周波数領域における連続的または不連続的なリソースとして理解されよう。例えば帯域幅は、セル(cell)、キャリア、または帯域幅部分(bandwidth part、BWP)であってもよい。セルは、端末のサービングセルであってもよい。サービングセルは、リソース管理、モビリティ管理またはサービスユニットの観点から上位層によって説明される。各ネットワークデバイスのカバレッジエリアは1つまたは複数のサービングセルに分割されてもよく、サービングセルは特定の周波数領域リソースを含むと見なされてもよく、すなわち、1つのサービングセルは1つまたは複数のキャリアを含んでもよい。キャリアの概念は、物理層での信号生成の観点から説明される。1つのキャリアは、1つまたは複数の周波数によって定義され、連続スペクトルまたは不連続スペクトルに対応し、ネットワークデバイスと端末との間で通信データを搬送するように構成される。ダウンリンク送信のためにダウンリンクキャリアが構成されてもよく、アップリンク送信のためにアップリンクキャリアが構成されてもよい。さらに、1つのキャリアは1つまたは複数の帯域幅部分を含んでもよい。
1つのセルが1つのキャリアを含む場合、物理的な位置を考慮せずに、1つのキャリアが独立したセルと見されてもよいことに留意されたい。すなわち、キャリアは等価的にセルに置き換えられてもよい。
BWPは、キャリア帯域幅部分(carrier bandwidth part)、サブバンド(subband)帯域幅、狭帯域(narrowband)帯域幅、または別の名前で呼ばれてもよいことを理解されたい。説明を容易にするために、以下の実施形態は説明のための例としてBWPを使用するが、これは本出願では限定されない。
技術の継続的な発展に伴い、本出願の実施形態における用語は変化する場合があるが、それらの全てが本出願の保護範囲内に入ることに留意されたい。
図1は、本出願による通信システムの概略図である。図1の通信システムは、少なくとも1つの端末(例えば、端末10、端末20、端末30、端末40、端末50および端末60)とネットワークデバイス70とを含んでもよい。すなわち、ネットワークデバイス70は、通信サービス、およびコアネットワークへのアクセスを端末に提供するように構成される。端末は、ネットワークと通信するために、ネットワークデバイス70によって送信される同期信号またはブロードキャスト信号などを探索することによって、ネットワークにアクセスする。図1の端末10、端末20、端末30、端末40および端末60は、ネットワークデバイス70とのアップリンク送信およびダウンリンク送信を行ってもよい。例えばネットワークデバイス70は、端末10、端末20、端末30、端末40および端末60にダウンリンク信号を送信してもよく、端末10、端末20、端末30、端末40および端末60によって送信されたアップリンク信号を受信してもよい。
さらに、端末40、端末50および端末60もまた、通信システムと見なされてもよい。端末60は、ダウンリンク信号を端末40および端末50に送信してもよく、または端末40および端末50によって送信されたアップリンク信号を受信してもよい。
本出願の実施形態は、1つまたは複数のネットワークデバイスを含む通信システムに適用されてもよく、1つまたは複数の端末を含む通信システムにも適用されてもよいことに留意されたい。これは、本出願において限定されない。
通信システムは1つまたは複数のネットワークデバイスを含んでもよいことを理解されたい。1つのネットワークデバイスは、1つまたは複数の端末にデータまたは制御シグナリングを送信してもよい。複数のネットワークデバイスは、1つまたは複数の端末にデータまたは制御シグナリングを同時に送信してもよい。
図2は、従来の解決策における4ステップランダムアクセス式のランダムアクセスプロセスの概略図である。キャンプを完了するために適切なセルを選択した後、端末は、ランダムアクセスを開始してもよい。図2に示すように、UEはメッセージ1(message 1、msg 1)をネットワークデバイスに送信する。メッセージ1は、ランダムアクセスプリアンブル(preamble)を含む。ランダムアクセスプリアンブルを検出した後、ネットワークデバイスは、応答メッセージ、すなわちメッセージ2(message 2)をUEに返す。メッセージ2は、ネットワークデバイスによってUEに割り当てられたアップリンクリソースを含む。メッセージ2を受信した後、UEは、メッセージ2によって示されるアップリンクリソース上でメッセージ3を送信する。ネットワークデバイスがメッセージ3(message 3)を正しく復号することができる場合、ネットワークデバイスはUEにメッセージ4(message 4)を返す。メッセージ4は、競合の成功をUEに通知するために使用される。上述の4つのステップの後、ランダムアクセス手順は成功する。
図3は、従来の解決策における2ステップランダムアクセス式のランダムアクセスプロセスの概略図である。2ステップランダムアクセスプロセスでは、UEは、ランダムアクセスプリアンブルおよびデータ(preambleおよびdata)の両方をメッセージAに追加する。データ部分は、競合解決、例えば無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージに使用される。UE間に競合がない場合、ネットワークデバイスは、メッセージAの復号に成功した後にメッセージBをUEに返す。メッセージBは、ランダムアクセスプリアンブルに対する応答およびデータに対する応答の両方を含む。ランダムアクセスプリアンブルに対する応答は、ランダムアクセス応答(random access response、RAR)である。データに対する応答は、通常はRRCメッセージである。2つの応答は、同時にまたは順次に送信されてもよい。UEは、2つの応答を独立して復号してもよい。メッセージBを受信した後、UEはランダムアクセスが成功したことを学習する。
UE間に競合がある場合、ネットワークデバイスはメッセージAのデータの正常な復号に失敗する可能性があることが理解されよう。この場合、ネットワークデバイスはUEにメッセージBを送信しない。メッセージAを送信した後、UEは時間窓の間待機する。UEがメッセージBを受信しない場合、UEはランダムアクセスが失敗したと見なす。
従来の解決策では、端末は、ランダムアクセス式に基づいて、ランダムアクセスに使用されるランダムアクセス信号を生成してもよい。例えば、ランダムアクセス式は以下の通りである。
式中、K=Δf/Δf
RAであり、pはアンテナポートインデックスであり、μはデータサブキャリア間隔のインデックスであり、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長であり、
はランダムアクセスプリアンブルのk番目の値であり、t
0はランダムアクセス信号の時間領域位置であり、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔であり、Kはデータサブキャリア間隔およびランダムアクセス信号サブキャリア間隔の倍数であり、k
1はランダムアクセス信号(または物理ランダムアクセスチャネル)によって占有されるRBの位置を示すために使用され(RBはランダムアクセス信号サブキャリア間隔に基づいて決定される)、
はサブキャリア数パラメータであり、サブキャリア数パラメータはランダムアクセス信号とデータ信号との間のガードインターバルを示すために使用される。
サブキャリア間隔は、サブキャリアの幅として理解されてもよいことが理解されよう。例えば、データサブキャリア間隔は、データサブキャリアの幅、または初期アップリンクアクセス帯域幅部分のサブキャリア間隔の幅、または初期ダウンリンクアクセス帯域幅部分のサブキャリア間隔の幅、または物理ランダムアクセスチャネルが位置するアップリンク帯域幅部分に対応するサブキャリア間隔の幅である。ランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、ランダムアクセス信号サブキャリアの幅である。ランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、ランダムアクセスプリアンブルのサブキャリア間隔(subcarrier spacing for random access preambles)とも呼ばれる。以下の実施形態では、データサブキャリア間隔は、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)のサブキャリア間隔を使用して一例として説明され、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)のサブキャリア間隔(subcarrier spacing of PRACH)を使用して一例として説明される。
一般に、k1の粒度は、一般に1つのRB内のサブキャリアの数である。例えば、1つのRB内のサブキャリアの数が12である場合、k1の粒度は12である。すなわち、k1の値は12の倍数である。k1の粒度は、整数個のサブキャリアまたは分数個のRBであってもよいことがさらに理解されよう。例えばk1の粒度は、1つのRB内のサブキャリアの数の1/2である。例えば、1つのRB内のサブキャリアの数が12である場合、k1の粒度は6である。すなわち、k1の値は±6の倍数である。
従来の通信システムでは、ランダムアクセスプリアンブルの長さが、一般に、整数個のRBに対応するサブキャリアの数ではない一方で、物理ランダムアクセスチャネルは、一般に、整数個のRBに対応するサブキャリアの数である。したがって、ランダムアクセスプリアンブルがランダムアクセスチャネルの周波数位置で変調される場合、ランダムアクセスチャネルによって占有される帯域幅上のいくつかのサブキャリアはマッピングされない。ランダムアクセスプリアンブルがマッピングされないサブキャリアは、ガードインターバルとして機能してもよく、すなわち、ランダムアクセスチャネル上で搬送される信号、または整数個のRBの位置にマッピングされる近くの別の信号を保護して、実際のシステムにおける非理想性(例えば、周波数オフセット)によって引き起こされる干渉がシステム性能を低下させるのを防いでもよい。
は、ガードインターバルの位置を調整するために、すなわち、ランダムアクセスプリアンブルがPRACH上でマッピングされるサブキャリアの位置(またはランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス信号によって占有されるサブキャリアの位置)を調整するために使用されてもよい。
ランダムアクセスプリアンブル長およびランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、ランダムアクセス信号によって実際に使用される周波数リソースのサイズを決定することがさらに理解されよう。データサブキャリア間隔およびランダムアクセス信号によって占有されるRBの数は、ランダムアクセス信号によって占有される周波数リソースのサイズを決定する。ランダムアクセス信号によって占有される周波数リソースのサイズは、ランダムアクセス信号によって実際に使用される周波数リソースのサイズ以上であることは明らかである。
図4に示すように、ランダムアクセス信号のガードインターバルは、2つのガードインターバルであるガードインターバル1とガードインターバル2とを含んでもよい。
は、図4に示す2つのガードインターバルのそれぞれのサイズを調整するために使用されてもよい。端末は、サブキャリア数パラメータ(
)以外の式(1)のパラメータを取得してもよい。したがって、
を決定する方法を緊急に解決する必要がある。
図4に示す左から右への周波数領域方向は周波数領域増加方向であることが理解されよう。したがって、左から右への周波数領域方向が周波数領域減少方向である場合、ガードインターバル1およびガードインターバル2が図5に示されてもよい。
図6は、本出願の一実施形態によるランダムアクセス信号を送信するための方法の概略フローチャートである。
図6に示す実施形態は、端末によって実行されてもよく、または端末内のチップであってもよいことを理解されたい。これは、本出願において限定されない。説明を簡単にするため、以下では、説明のための例として端末を使用する。しかし、本出願はこれに限定されない。
601.端末は構成情報を受信し、構成情報は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔を示すために使用される。
具体的には、端末は、ネットワークデバイスから構成情報を受信してもよい。これに対応して、ネットワークデバイスは端末に構成情報を送信してもよい。構成情報は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを示すために使用されてもよい。
構成情報は、ランダムアクセスプリアンブル長を直接示してもよいことが理解されよう。例えば、構成情報はランダムアクセスプリアンブル長を含む。あるいは、構成情報はランダムアクセスプリアンブル長を間接的に示してもよい。例えば、構成情報は物理ランダムアクセスチャネル構成インデックスを含む。すなわち、端末は、物理ランダムアクセスチャネル構成インデックスに基づいてランダムアクセスプリアンブルフォーマットを取得し、それに対応してランダムアクセスプリアンブル長を取得してもよい。これに対応して、構成情報はまた、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔またはデータサブキャリア間隔を直接的または間接的に示してもよい。例えば構成情報は、ランダムアクセスプリアンブルのサブキャリア間隔および/または初期アップリンク帯域幅部分のサブキャリア間隔をさらに含んでもよい。初期アップリンク帯域幅部分のサブキャリア間隔は、データサブキャリア間隔である。
任意には、ランダムアクセスプリアンブル長は139、839、571または1151のいずれかであってもよい。すなわち、本出願はランダムアクセスの適用範囲を拡張することができる。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、1.25KHz、5KHz、15KHz、30KHz、60KHz、120KHz、240KHz、480KHz、960KHz、1920KHzおよび3840KHzのうちいずれか1つであってもよい。
任意には、データサブキャリア間隔もまた、1.25KHz、5KHz、15KHz、30KHz、60KHz、120KHz、240KHz、480KHz、960KHz、1920KHzおよび3840KHzのいずれか1つであってもよい。
240KHz(例えば、1.25KHz、5KHz、15KHz、30KHz、60KHzまたは120KHz)未満のランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、52.6GHz未満のキャリア周波数帯域のシナリオに対応することが理解されよう。240KHz以上のランダムアクセス信号サブキャリア間隔は、52.6GHz以上のキャリア周波数帯域のシナリオに対応する。
任意には、240KHz(例えば、15KHz、30KHz、60KHzまたは120KHz)未満のデータサブキャリア間隔は、52.6GHz未満のキャリア周波数帯域のシナリオに対応する。240KHz以上のデータサブキャリア間隔は、52.6GHz以上のキャリア周波数帯域のシナリオに対応する。
602.端末は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つに基づいてサブキャリア数パラメータを決定し、サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース開始位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース開始位置を示すために使用される第1のサブキャリア数、および/またはランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース終了位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース終了位置を示すために使用される第2のサブキャリア数を含む。
具体的には、端末は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを参照してサブキャリア数パラメータを決定してもよい。このようにして、端末は、正確なランダムアクセス信号を生成するのに役立つことができ、それによってランダムアクセス効率を改善するのに役立つ。
例えば、端末は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つのマッピング関係をサブキャリア数パラメータと共に記憶してもよい。マッピング関係は、式を使用して実装されてもよく、またはテーブルを使用して実装されてもよい。これは、本出願において限定されない。
ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース開始位置は、物理ランダムアクセスチャネルに対応するサブキャリア上にあり、そこからランダムアクセスプリアンブルがマッピングされる開始位置であり、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース終了位置は、物理ランダムアクセスチャネルに対応するサブキャリア上にあり、ランダムアクセスプリアンブルがマッピングされる最後の位置であることが理解されよう。サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース開始位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース開始位置、すなわち、図4または図5に示すガードインターバル1を示すために使用される第1のサブキャリア数を含む。サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース終了位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース終了位置、すなわち、図4または図5に示すガードインターバル2を示すために使用される第2のサブキャリア数をさらに含んでもよい。
サブキャリア数パラメータは、第1のサブキャリア数のみを含んでもよく、または第2のサブキャリア数のみを含んでもよく、あるいは第1のサブキャリア数および第2のサブキャリア数を含んでもよいことに留意されたい。サブキャリア数パラメータが第1のサブキャリア数または第2のサブキャリア数のみを含む場合、端末は、総サブキャリア数(以下の実施形態では「総サブキャリア数幅」と呼ばれてもよい)を参照して、他のサブキャリア数を導出してもよい。例えば、サブキャリア数は第1のサブキャリア数を含み、端末は、総サブキャリア数から第1のサブキャリア数を減算することによって第2のサブキャリア数を取得してもよい。
周波数リソースは「周波数領域リソース」と呼ばれてもよく、以下の実施形態では区別されないことがさらに理解されよう。
一実施形態では、ステップ602は、具体的には以下の通りであってもよい。端末は、構成情報内のランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて、総サブキャリア数の周波数領域幅を最初に決定し、次いで、総サブキャリア数の周波数領域幅、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて、サブキャリア数パラメータを決定する。
具体的には、総サブキャリア数の周波数領域幅は、図4に示すガードインターバル1およびガードインターバル2によって占有される総周波数領域幅であってもよい。すなわち、端末は、総サブキャリア数の周波数領域幅を最初に決定し、次いでサブキャリア数パラメータをさらに決定してもよい。換言すれば、端末はサブキャリア数パラメータを間接的に取得してもよい。
任意には、端末がランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて総サブキャリア数の周波数領域幅を決定することは、具体的には以下の通りであってもよい。
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はランダムアクセス信号に割り当てられた周波数領域リソースブロックの総数を表し、Nは1つのRB内のサブキャリアの数を表し、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表す。*は乗算を表し、×と表記されてもよい。
NRでは、1つのRB内のサブキャリアの数は12であってもよいことが理解されよう。以下の実施形態では、説明のための一例としてN=12が使用される。しかし、本出願はこれに限定されない。
は既知であってもよく、または以下の式(3)を使用して決定されてもよく、これは本出願では限定されないことが理解されよう。
式中、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表し、
はランダムアクセス信号に割り当てられた周波数領域リソースブロックの総数を表し、Nは1つのRB内のサブキャリアの数を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、ceilは切り上げを表す。
例えば、N=12、L
RA=139、Δf
RA=240KHz、およびΔf=60KHzである場合、
であり、すなわち、1つのランダムアクセス信号は周波数領域において47RBを占有する。
これに対応して、式(2)に基づいて、GP=47*(60*12)-139*240=480KHzが得られてもよい。
代替的に、端末は、例えば以下の式(4)を使用することによって、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいてサブキャリア数パラメータを直接決定してもよく、すなわち、端末は中間パラメータ
を学習する必要がないことがさらに理解されよう。
GP=ceil(L
RA*Δf
RA/(Δf*N))*(Δf*N)-L
RA*Δf
RA (4)
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表し、
はランダムアクセス信号に割り当てられた周波数領域リソースブロックの総数を表し、Nは1つのRB内のサブキャリアの数を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、ceilは切り上げを表す。
任意には、第1のサブキャリア数および第2のサブキャリア数は同じである。
具体的には、ガードインターバル1とガードインターバル2とは同じであってもよいため、端末がランダムアクセス信号の両端におけるデータ復調に対して同じ影響を与えることができ、それによって端末の複雑さが低減される。
任意には、第1のサブキャリア数と第2のサブキャリア数とが同じである場合、総サブキャリア数の周波数領域幅、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
を満たし、
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
具体的には、図
7に示すように、ガードインターバル1とガードインターバルとが同じであることは、ガードインターバル1またはガードインターバル2がGP/2であり、GP/2が以下の関係を満たすことを意味する。
このように、式(5)は式(6)から導出されてもよい。
式(5)に対して行われる任意の変換は、本出願の保護範囲内に入ることが理解されよう。
任意には、端末は以下の表(表1)を記憶してもよい。例えば、ランダムアクセスプリアンブル長は139であってもよく、
の値が以下の表1に示されてもよい。このようにして、L
RA、Δf、およびΔf
RAを学習するとき、端末は表を検索することによって
の値を取得してもよい。
表1の
は、式(5)を使用することによって計算されてもよいことが理解されよう。端末は、表1を得るために式(5)の計算方法を学習してもよいし、表1のみを記憶してもよい。これは、本出願において限定されない。
の値が整数であるとき、端末によって信号を送信する複雑さが低減されてもよいことが理解されよう。したがって、本出願のこの実施形態では、四捨五入(Round)(最も近い整数に近似)、ceil(切り上げ)、またはfloor(切り捨て)が表1の
に対して実行されて、
として整数を取得してもよい。例えば、以下の表2に示すように、
に対してfloorが説明のための例として使用される。
表1は、以下の表3にさらに簡略化されてもよいことがさらに理解されよう。
端末は、代替的には、ΔfRA=Δfの対応関係のみを記憶してもよいし、ΔfRA<Δfの対応関係のみを記憶してもよいことがさらに理解されよう。これは、本出願において限定されない。
任意には、端末は以下の表(表4)を記憶してもよい。例えば、ランダムアクセスプリアンブル長は571であってもよく、
の値が以下の表4に示されてもよい。
端末に記憶されたLRA=571の対応関係については、表1~表2または表3に示された変換および表1の他の変換を参照されたいことが理解されよう。これは、本出願において限定されない。
任意には、端末は以下の表(表5)を記憶してもよい。例えば、ランダムアクセスプリアンブル長は1151であってもよく、
の値が以下の表5に示されてもよい。
端末は、代替的には、複数のLRAの対応関係を記憶してもよいことが理解されよう。例えば端末は、表1、表4および表5に示された全ての内容を含む表を記憶してもよい。これは、本出願において限定されない。
さらに代替的に、端末は、例えば表6(
の値がroundされた例を使用)および表7(
の値がfloorされた例を使用)に示すように、複数のL
RAにおけるΔf
RA=Δfの対応関係のみを記憶してもよい。あるいは、端末は、例えば表8(
の値がroundされた例を使用)に示すように、複数のL
RAにおけるΔf
RA<Δfの対応関係のみを記憶する。
端末は、前述の表の任意の組合せまたは任意の変換である表を記憶してもよいことを理解されたい。これは、本出願において限定されない。例えば、端末は、ネットワークデバイスまたは端末によってサポートされるパラメータの値のみを記憶してもよい。
表6~表8に示すように、
の値は、-15、-7、-5、-3、-1、0、1、2、3、19、23、83および107のいずれか1つであってもよいことが理解されよう。
任意には、第1のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅とは同じであってもよく、第2のサブキャリア数はゼロである。
具体的には、ランダムアクセス信号のガードインターバルは、一端で最大に設定され、他端でゼロに設定されてもよい。このようにして、ガードインターバルが最大である端部によって、他の周波数分割データへの影響が最小限に抑えられてもよく、それによってデータ復調性能が改善される。さらに、ガードインターバルがゼロである端部の場合、ネットワークデバイスは、データ送信を回避するためのスケジューリングを行うことによって、または低MCSデータのスケジューリングを行うことによって、干渉を低減してもよい。
任意には、第2のサブキャリア数がゼロである場合、すなわち、図4に示すガードインターバル2がゼロである場合、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
を満たし、
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
具体的には、LRA=139の場合、LRA=139の対応関係が以下の表9に示されてもよく、LRA=571の対応関係が以下の表10に示されてもよく、LRA=1151の対応関係が以下の表11に示されてもよい。
端末は、表9~表11の任意の組合せまたは任意の変換である表を記憶してもよいことが理解されよう。これは、本出願において限定されない。
任意には、第2のサブキャリア数がゼロである場合、すなわち、図4に示すガードインターバル2がゼロである場合、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、代替的に以下の関係
を満たしてもよく、
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
別の実施形態では、ステップ602は、具体的には以下の通りであってもよい。端末は、構成情報内のランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいてサブキャリア数パラメータを直接決定する。
具体的には、端末は、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔を参照してサブキャリア数パラメータを決定してもよい。例えば、端末は、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔とデータサブキャリア間隔とのマッピング関係をサブキャリア数パラメータと共に記憶してもよい。マッピング関係は、式を使用して実装されてもよく、またはテーブルを使用して実装されてもよい。これは、本出願において限定されない。
任意には、第2のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅とは同じであってもよく、第1のサブキャリア数はゼロである。
任意には、第1のサブキャリア数がゼロである場合、すなわち、図4に示すガードインターバル1がゼロである場合、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
具体的には、端末は、式(9)に基づいて
の値を決定し、すなわち、端末は、ランダムアクセスプリアンブルがマッピングされるサブキャリアの位置をランダムアクセスチャネルの中心に向かって移動させ、それによって別のデータチャネルとの干渉を低減するのに役立つ。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、代替的に以下の関係を満たしてもよい。
具体的には、端末は、式(10)に基づいて
の値を決定し、すなわち、端末は、ランダムアクセスプリアンブルがマッピングされるサブキャリアの位置をランダムアクセスチャネルの中心に向かって移動させ、それによって別のデータチャネルとの干渉を低減するのに役立つ。
具体的には、LRA=139の場合、LRA=139の対応関係が以下の表12または表13に示されてもよく、LRA=571の対応関係が以下の表14または表15に示されてもよく、LRA=1151の対応関係が以下の表16または表17に示されてもよい。
端末は、表12または表13のいずれか、表14または表15のいずれか、および表16または表17のいずれかの任意の組合せまたは任意の変形である表を記憶してもよいことが理解されよう。これは、本出願において限定されない。
式(9)に基づく計算によって表12、表14および表16が得られ、式(10)に基づく計算によって表13、表15および表17が得られてもよいことに留意されたい。
603.端末は、サブキャリア数パラメータに基づいてランダムアクセス信号を生成する。
具体的には、端末は、サブキャリア数パラメータおよびランダムアクセス式に基づいてランダムアクセス信号を生成してもよい。ランダムアクセス式は、式(1)に示されてもよい。
任意の変換は、式(1)に対して行われてもよく、本出願の保護範囲内にあることが理解されよう。さらに、端末によってランダムアクセス信号を生成するためのランダムアクセス式は、代替的に別の式であってもよい。これは、本出願において限定されない。
604.端末はランダムアクセス信号を送信する。
具体的には、端末は、ランダムアクセス信号をネットワークデバイスに送信してもよい。これに対応して、ネットワークデバイスは、端末からランダムアクセス信号を受信してもよい。端末が式(1)に基づいて生成されたランダムアクセス信号を送信する場合、端末は、アンテナポートpを介してランダムアクセス信号を送信してもよい。
したがって、本出願のこの実施形態では、端末は構成情報を受信し、構成情報によって示されるランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを参照して、サブキャリア数パラメータを決定する。このようにして、端末は正確なランダムアクセス信号を生成することができ、それによってランダムアクセス効率を改善する。
本明細書に記載の実施形態は、独立した解決策であってもよく、または内部ロジックに基づいて組み合わされてもよい。これらの解決策は全て、本出願の保護範囲内に含まれる。
本出願の前述の実施形態では、端末によって実施される方法および動作は、代替的に、端末に適用されてもよい構成要素(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよく、ネットワークデバイスによって実施される方法および動作は、代替的に、ネットワークデバイスに適用されてもよい構成要素(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよいことが理解されよう。
上記では、ネットワーク要素間のやり取りの観点から本出願の実施形態で提供される解決策を主に説明した。前述の機能を実施するために、送信側デバイスまたは受信側デバイスなどの各ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップを、本出願におけるハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せの形態で実装することができることを認識するはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、説明した機能を実施してもよいが、その実施態様が、本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
本出願の実施形態では、機能モジュールの分割は、前述の方法の例に基づいて送信側デバイスおよび受信側デバイスにおいて実行されてもよい。例えば、各機能モジュールは、各機能に対応する分割によって取得されてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールはハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は一例であって論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施態様では他の分割であってもよいことに留意されたい。以下では、各機能モジュールが各機能に対応する分割によって得られる例を用いて説明する。
本出願の実施形態における具体例は、当業者が本出願の実施形態をよりよく理解する助けとするためのものにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するためのものではないことが理解されるべきである。
前述のプロセスの順序番号が本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる制限も構成するべきではない。
本出願の実施形態で提供される方法は、図4~図7を参照して詳細に上述されている。本出願の実施形態で提供される装置は、図8~図15を参照して詳細に以下に説明されている。装置実施形態の説明は、方法実施形態の説明に対応することを理解されたい。したがって、詳細に説明されていない内容については、前述の方法実施形態を参照されたい。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
図8は、本出願の一実施形態によるランダムアクセス信号を送信するための装置800の概略ブロック図である。
装置800は、図1に示す各端末もしくは端末のチップ、または図6に示す実施形態の端末もしくは端末のチップに対応してもよく、図6に示す方法実施形態の端末の任意の機能を有してもよいことを理解されたい。装置800は、トランシーバモジュール810と、処理モジュール820とを含む。
トランシーバモジュール810は構成情報を受信するように構成され、構成情報は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔を示すために使用される。
処理モジュール820は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つに基づいてサブキャリア数パラメータを決定するように構成され、サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース開始位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース開始位置を示すために使用される第1のサブキャリア数、および/またはランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース終了位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース終了位置を示すために使用される第2のサブキャリア数を含む。
処理モジュール820は、サブキャリア数パラメータに基づいてランダムアクセス信号を生成するようにさらに構成される。
トランシーバモジュール810は、ランダムアクセス信号を送信するようにさらに構成される。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔の値は、120 kHz、240 kHz、480 kHz、960 kHz、1920 kHzおよび3840 kHzのうちのいずれか1つである。
任意には、データサブキャリア間隔の値は、240 kHz、480 kHz、960 kHz、1920 kHzおよび3840 kHzのうちのいずれか1つである。
任意には、サブキャリア数パラメータの値は、-15、-7、-5、-3、-1、0、1、2、3、19、23、83および107のうちのいずれか1つである。
任意には、処理モジュール820は、
ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて、総サブキャリア数の周波数領域幅を決定し、
総サブキャリア数の周波数領域幅、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて、サブキャリア数パラメータを決定する、
ように特に構成される。
任意には、処理モジュール820は、
第1のターゲットパラメータ内のランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔に基づいて、第2のターゲットパラメータ内のサブキャリア数パラメータを決定する、
ように特に構成される。
任意には、第1のサブキャリア数および第2のサブキャリア数は同じである。
任意には、サブキャリア数パラメータ
は、
に従い、
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
任意には、第1のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅とは同じであり、第2のサブキャリア数はゼロである。
任意には、サブキャリア数パラメータ
は、
に従い、
式中、GPは総サブキャリア数の周波数領域幅を表し、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
任意には、第1のサブキャリア数はゼロであり、第2のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅は同じである。
任意には、サブキャリア数パラメータ
は、
に従い、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
トランシーバモジュール810および処理モジュール820のより詳細な説明については、前述の方法実施形態の関連する説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
図9は、本出願の一実施形態による通信装置900を示す。装置900は、図6の端末であってもよい。装置は、図9に示すハードウェアアーキテクチャを使用してもよい。装置は、プロセッサ910と、トランシーバ920とを含んでもよい。任意には、装置はメモリ930をさらに含んでもよい。プロセッサ910、トランシーバ920およびメモリ930は、内部接続パスを使用することによって互いに通信する。図8の処理モジュール820によって実施される関連機能は、プロセッサ910によって実施されてもよく、トランシーバモジュール810によって実施される関連機能は、トランシーバ920を制御することによってプロセッサ910によって実施されてもよい。
任意には、プロセッサ910は、本出願の実施形態における技術的解決策を実行するように構成された、汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、専用プロセッサ、または1つまたは複数の集積回路であってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路および/または処理コアを指してもよい。例えばプロセッサは、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成されてもよい。中央処理ユニットは、通信装置(例えば、基地局、端末またはチップ)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてもよい。
プロセッサ910は、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよく、例えば1つまたは複数の中央処理ユニット(central processing unit、CPU)を含む。プロセッサが1つのCPUである場合、CPUは、シングルコアCPUであってもよく、またはマルチコアCPUであってもよい。
トランシーバ920は、データおよび/または信号を送受信するように構成される。トランシーバは送信機と受信機とを含んでもよい。送信機は、データおよび/または信号を送信するように構成され、受信機は、データおよび/または信号を受信するように構成される。
メモリ930は、これに限定されないが、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(erasable programmable read only memory、EPROM)、およびコンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)を含む。メモリ930は、関連する命令とデータとを記憶するように構成される。
メモリ930は、端末のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成され、独立した構成要素であってもよいし、またはプロセッサ910に統合されてもよい。
具体的には、プロセッサ910は、ネットワークデバイスに対する情報送信を実行するために、トランシーバを制御するように構成される。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
特定の実施態様において、一実施形態では、装置900は出力デバイスおよび入力デバイスをさらに含んでもよい。出力デバイスは、プロセッサ910と通信し、複数の態様で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、または、プロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイスは、プロセッサ910と通信し、複数の態様でユーザ入力を受信してもよい。例えば入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンサデバイスであってもよい。
図9は、通信装置の簡略化された設計を示しているにすぎないことが理解されよう。実際の用途では、装置は、任意の数のトランシーバ、プロセッサ、コントローラ、メモリなどを含むがこれらに限定されない、他の必要な要素をさらに含んでもよい。本出願の端末を実装することができる全ての要素は、本出願の保護範囲内に含まれる。
可能な設計では、装置900はチップであってもよく、例えば、端末内で使用可能であり、かつ端末のプロセッサ910の関連機能を実施するように構成された通信チップであってもよい。チップは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、専用集積チップ、システムチップ、中央処理ユニット、ネットワークプロセッサ、デジタル信号処理回路、または関連機能を実施するためのマイクロコントローラであってもよく、あるいはプログラム可能コントローラまたはその他の集積チップであってもよい。任意には、チップは、プログラムコードを記憶するように構成された1つまたは複数のメモリを含んでもよい。コードが実行されると、プロセッサは、対応する機能を実施することが可能になる。
本出願の一実施形態は、装置をさらに提供する。本装置は端末であってもよく、または回路であってもよい。本装置は、前述の方法実施形態において端末によって実行される動作を実行するように構成されてもよい。
図10は、本出願の一実施形態によるランダムアクセス信号を送信するための装置1000の概略ブロック図である。
装置1000は、図1に示すネットワークデバイスまたはネットワークデバイス内のチップ、または図6に示す実施形態におけるネットワークデバイスまたはネットワークデバイス内のチップに対応してもよく、本方法におけるネットワークデバイスの任意の機能を有してもよいことを理解されたい。例えば、装置1000は送信モジュール1010と受信モジュール1020とを含む。
送信モジュール1010は構成情報を送信するように構成され、構成情報は、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔を示すために使用される。
受信モジュール1020はランダムアクセス信号を受信するように構成され、ランダムアクセス信号はサブキャリア数パラメータに基づいて生成され、サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブル長、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔およびデータサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つによって決定され、サブキャリア数パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース開始位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース開始位置を示すために使用される第1のサブキャリア数、および/またはランダムアクセスプリアンブルの周波数リソース終了位置および物理ランダムアクセスチャネルの周波数リソース終了位置を示すために使用される第2のサブキャリア数を含む。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔の値は、120 kHz、240 kHz、480 kHz、960 kHz、1920 kHzおよび3840 kHzのうちのいずれか1つである。
任意には、データサブキャリア間隔の値は、240 kHz、480 kHz、960 kHz、1920 kHzおよび3840 kHzのうちのいずれか1つである。
任意には、サブキャリア数パラメータの値は、-15、-7、-5、-3、-1、0、1、2、3、19、23、83および107のうちのいずれか1つである。
任意には、第1のサブキャリア数および第2のサブキャリア数は同じである。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
および
GP=ceil(L
RA*Δf
RA/(Δf*N))*(Δf*N)-L
RA*Δf
RA
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表し、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表す。
任意には、第1のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅とは同じであり、第2のサブキャリア数はゼロである。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
および
GP=ceil(L
RA*Δf
RA/(Δf*N))*(Δf*N)-L
RA*Δf
RA
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表し、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表す。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
および
GP=ceil(L
RA*Δf
RA/(Δf*N))*(Δf*N)-L
RA*Δf
RA
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表し、L
RAはランダムアクセスプリアンブル長を表す。
任意には、第1のサブキャリア数はゼロであり、第2のサブキャリア数と総サブキャリア数の周波数領域幅は同じである。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
任意には、ランダムアクセス信号サブキャリア間隔、データサブキャリア間隔およびサブキャリア数パラメータは、以下の関係
を満たし、
式中、Δfはデータサブキャリア間隔を表し、Δf
RAはランダムアクセス信号サブキャリア間隔を表し、
はサブキャリア数パラメータを表す。
送信モジュール1010および受信モジュール1020のより詳細な説明については、前述の方法実施形態の関連する説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
図11は、本出願の一実施形態によるランダムアクセス信号を送信するための装置1100を示している。装置1100は、図6のネットワークデバイスであってもよい。装置は、図11に示すハードウェアアーキテクチャを使用してもよい。装置は、プロセッサ1110と、トランシーバ1120とを含んでもよい。任意には、装置はメモリ1130をさらに含んでもよい。プロセッサ1110、トランシーバ1120およびメモリ1130は、内部接続パスを使用することによって互いに通信する。図8に示す実施形態における処理モジュールによって実施される関連機能は、プロセッサ1110によって実施されてもよく、送信モジュール1010および受信モジュール1020によって実施される関連機能は、トランシーバ1120を制御するプロセッサ1110によって実施されてもよい。
任意には、プロセッサ1110は、本出願の実施形態における技術的解決策を実行するように構成された、汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つまたは複数の集積回路であってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路および/または処理コアを指してもよい。例えばプロセッサは、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成されてもよい。中央処理ユニットは、通信装置(例えば、基地局、端末またはチップ)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてもよい。
任意には、プロセッサ1110は、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよく、例えば1つまたは複数の中央処理ユニット(central processing unit、CPU)を含む。プロセッサが1つのCPUである場合、CPUは、シングルコアCPUであってもよく、またはマルチコアCPUであってもよい。
トランシーバ1120は、データおよび/または信号を送受信するように構成される。トランシーバは送信機と受信機とを含んでもよい。送信機は、データおよび/または信号を送信するように構成され、受信機は、データおよび/または信号を受信するように構成される。
メモリ1130は、これに限定されないが、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(erasable programmable read only memory、EPROM)、およびコンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)を含む。メモリ1130は、関連する命令とデータとを記憶するように構成される。
メモリ1130は、ネットワークデバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成され、独立した構成要素であってもよいし、またはプロセッサ1110に統合されてもよい。
具体的には、プロセッサ1110は、端末に対する情報送信を実行するために、トランシーバを制御するように構成される。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
特定の実施態様において、一実施形態では、装置1100は出力デバイスおよび入力デバイスをさらに含んでもよい。出力デバイスは、プロセッサ1110と通信し、複数の態様で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、または、プロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイスは、プロセッサ1110と通信し、複数の態様でユーザ入力を受信してもよい。例えば入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンサデバイスであってもよい。
図11は、通信装置の簡略化された設計を示しているにすぎないことが理解されよう。実際の用途では、装置は、任意の数のトランシーバ、プロセッサ、コントローラ、メモリなどを含むがこれらに限定されない、他の必要な要素をさらに含んでもよい。本出願のネットワークデバイスを実装することができる全ての要素は、本出願の保護範囲内に含まれる。
可能な設計では、装置1100はチップであってもよく、例えば、ネットワークデバイス内で使用可能であり、かつネットワークデバイスのプロセッサ1110の関連機能を実施するように構成された通信チップであってもよい。チップは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、専用集積チップ、システムチップ、中央処理ユニット、ネットワークプロセッサ、デジタル信号処理回路、または関連機能を実施するためのマイクロコントローラであってもよく、あるいはプログラム可能コントローラまたはその他の集積チップであってもよい。任意には、チップは、プログラムコードを記憶するように構成された1つまたは複数のメモリを含んでもよい。コードが実行されると、プロセッサは、対応する機能を実施することが可能になる。
本出願の一実施形態は、装置をさらに提供する。本装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、回路であってもよい。本装置は、前述の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される動作を実行するように構成されてもよい。
任意には、本実施形態の装置が端末である場合、図12は、端末の簡略化された構造の概略図である。理解および図示を簡単にするために、図12では、端末の一例として携帯電話が使用されている。図12に示されているように、端末は、プロセッサと、メモリと、無線周波数回路と、アンテナと、入出力装置とを含む。プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するなどのために主に構成される。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを格納するように主に構成される。無線周波数回路は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間で変換を実行し、無線周波数信号を処理するように、主に構成される。アンテナは、電磁波の形態の無線周波数信号を受信および送信するように主に構成される。タッチスクリーン、ディスプレイまたはキーボードなどの入出力装置は、ユーザによって入力されたデータを受けて、データをユーザに出力するように主に構成される。いくつかの種類の端末デバイスは、入出力装置を有していなくてもよいことに留意されたい。
データが送信されることが必要になると、プロセッサは、送信されるべきデータにベースバンド処理を行い、その後、無線周波数回路にベースバンド信号を出力する。無線周波数回路は、無線周波数処理をベースバンド信号に対して実行し、次いで、無線周波数信号をアンテナを介して電磁波の形態で外部に送信する。データが端末に送信されると、無線周波数回路は、無線周波数信号をアンテナを介して受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を簡単にするために、図12は、1つのメモリおよび1つのプロセッサのみを示している。実際の端末製品は、1つまたは複数のプロセッサ、および1つまたは複数のメモリを含んでもよい。メモリはまた、記憶媒体や記憶デバイスなどと呼ばれてもよい。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよく、またはプロセッサと一体化されてもよい。これは本出願のこの実施形態において限定されない。
本出願におけるこの実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナおよび無線周波数回路は、端末のトランシーバユニットと見なされてもよく、処理機能を有するプロセッサは、端末の処理ユニットと見なされてもよい。図12に示されているように、端末はトランシーバユニット1210と処理ユニット1220とを含む。トランシーバユニットはまた、トランシーバ、トランシーバ装置などと呼ばれてもよい。処理ユニットはまた、プロセッサ、処理基板、処理モジュール、処理装置などと呼ばれてもよい。任意には、トランシーバユニット1210内にあり、受信機能を実装するように構成される構成要素は、受信ユニットと考えられてもよく、トランシーバユニット1210内にあり、送信機能を実装するように構成される構成要素は、送信ユニットと考えられてもよい。換言すれば、トランシーバユニット1210は受信ユニットと送信ユニットとを含む。トランシーバユニットはまた、トランシーバ、トランシーバ回路などと呼ばれることがあってもよい。受信ユニットは、受信機、受信回路などと呼ばれる場合もある。送信ユニットは、送信機、送信回路などと呼ばれる場合もある。
トランシーバユニット1210は、前述した方法実施形態において、端末側で送信動作および受信動作を行うように構成され、処理ユニット1220は、前述した方法実施形態において、端末で受信動作および送信動作以外の別の動作を行うように構成されることを理解されたい。
例えば一実施態様では、処理ユニット1220は、図6の端末側で処理ステップ602およびステップ603を実行するように構成される。トランシーバユニット1210は、図6のステップ601およびステップ604において送受信動作を行うように構成され、および/またはトランシーバユニット1210は、本出願の実施形態において、端末側で他の送受信ステップを行うようにさらに構成される。
装置がチップである場合、チップはトランシーバユニットと処理ユニットとを含む。トランシーバユニットは、入出力回路または通信インタフェースであってもよい。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはチップ上に集積された集積回路である。
任意には、本装置が端末である場合、図13に示す装置を参照されたい。一例では、装置は、図9のプロセッサ910に類似した機能を完備してもよい。図13では、デバイスは、プロセッサ1301と、データ送信プロセッサ1303と、データ受信プロセッサ1305とを含む。図8に示す本実施形態の処理モジュール820は、図13のプロセッサ1301であってもよく、対応する機能を完備する。図8に示す本実施形態のトランシーバモジュール810は、図13のデータ送信プロセッサ1303および/またはデータ受信プロセッサ1305であってもよい。図13はチャネルエンコーダおよびチャネルデコーダを示しているが、これらのモジュールは一例にすぎず、本実施形態の限定的な説明を構成しないことが理解されよう。
図14は、本実施形態の別の形態を示している。処理装置1400は、変調サブシステム、中央処理サブシステムおよび周辺サブシステムなどのモジュールを含む。本実施形態の通信装置は、その中の変調サブシステムとして機能してもよい。具体的には、変調サブシステムはプロセッサ1403とインタフェース1404とを含んでもよい。プロセッサ1403は、図8に示す実施形態における処理モジュール820の機能を完了し、インタフェース1404は、トランシーバモジュール810の機能を完了する。別の変形例では、変調サブシステムは、メモリ1406と、プロセッサ1403と、メモリに記憶され、かつプロセッサ上で実行されるプログラムとを含み、プログラムは、プロセッサによって実行されると、本実施形態に記載の方法を実施する。なお、メモリ1406は不揮発性であっても揮発性であってもよく、メモリ1406をプロセッサ1403へ接続することができるのであれば、変調サブシステムの中または処理装置1400の中に位置してもよい。
本実施形態の装置がネットワークデバイスである場合、ネットワークデバイスは図15に示されてもよい。例えば、装置150は基地局である。基地局は、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行するために、図1に示すシステムに適用されてもよい。基地局150は、1つまたは複数のDU1501と1つまたは複数のCU1502とを含んでもよい。CU1502は、次世代コアネットワーク(NG core、NC)と通信してもよい。DU1501は、少なくとも1つのアンテナ15011と、少なくとも1つの無線周波数ユニット15012と、少なくとも1つのプロセッサ15013と、少なくとも1つのメモリ15014とを含んでもよい。DU1501部分は、無線周波数信号の送受信、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換、およびいくつかのベースバンド処理のために主に構成される。CU1502は、少なくとも1つのプロセッサ15022と少なくとも1つのメモリ15021を含んでもよい。CU1502およびDU1501は、インタフェースを使用して通信してもよい。制御プレーン(control plane)インタフェースは、Fs-C、例えばF1-Cであってもよく、ユーザプレーン(user plane)インタフェースは、Fs-U、例えばF1-Uであってもよい。
CU1502部分は、ベースバンド処理を実行し、基地局の制御などを実行するように主に構成される。DU1501およびCU1502は物理的に一緒に配置されてもよく、または物理的に別々に、すなわち分散された基地局に配置されてもよい。CU1502は、基地局の制御センタであり、処理ユニットと呼ばれてもよく、ベースバンド処理機能を完備するように主に構成される。例えば、CU1502は、前述の方法実施形態のネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するために基地局を制御するように構成されてもよい。
任意には、CUおよびDUのベースバンド処理は、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてもよい。例えば、パケット・データ・コンバージェンス・レイヤ・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層および上のプロトコル層の機能はCUに設定され、PDCPより下のプロトコル層の機能、例えば、無線リンク制御(radio link control、RLC)層およびメディアアクセス制御(medium access control、MAC)層はDUに設定される。別の例では、CUは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層およびパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実装し、DUは、無線リンク制御(radio link control、RLC)、MAC、および物理(physical、PHY)層の機能を実装する。
さらに、任意には、基地局150は、1つまたは複数の無線周波数ユニット(RU)と、1つまたは複数のDUと、1つまたは複数のCUとを含んでもよい。DUは、少なくとも1つのプロセッサ15013および少なくとも1つのメモリ15014を含んでもよく、RUは、少なくとも1つのアンテナ15011および少なくとも1つの無線周波数ユニット15012を含んでもよく、CUは、少なくとも1つのプロセッサ15022および少なくとも1つのメモリ15021を含んでもよい。
例えば、一実施態様では、プロセッサ15013は、図6のネットワークデバイス側の処理ステップを実行するように構成される。無線周波数ユニット15012は、図6のステップ601および604における受信動作および送信動作を実行するように構成される。
一例では、CU1502は1つまたは複数の基板を含んでもよい。複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を全てサポートしてもよく、または、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワーク)をそれぞれサポートしてもよい。メモリ15021およびプロセッサ15022は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。換言すれば、メモリおよびプロセッサは各基板上に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。DU1501は1つまたは複数のボードを含んでもよい。複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を全てサポートしてもよく、または、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワーク)をそれぞれサポートしてもよい。メモリ15014およびプロセッサ15013は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。換言すれば、メモリおよびプロセッサは各基板上に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。
前述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組合せを使用して実施されてもよい。実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態の全てまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本出願の実施形態による手順または機能が全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者回線(digital subscriber line,DSL))方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体であってもよく、または、1つまたは複数の使用可能媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバもしくはデータセンタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光学媒体(例えば、高密度デジタル・ビデオ・ディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
プロセッサは集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することを理解されたい。実施プロセスでは、前述の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実施されてもよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)または別のプログラム可能論理装置、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理装置、またはディスクリートハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態において開示された方法、ステップおよび論理ブロック図を実装するかまたは実施してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実施され、かつ完了されてもよく、または復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実施され、かつ完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなどの当技術の成熟した記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを完了する。
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous link DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてもよい。
本出願では、「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および/または」は、関連付けられる対象間の関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表してもよく、AおよびBは単数であっても複数であってもよい。文字「/」は、通常、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下のうちの少なくとも1つ」またはその同様の表現は、単一の項目または複数の項目の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを指す。例えば、a、bまたはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、bおよびcを示してもよく、a、bおよびcは単数であっても複数であってもよい。
明細書全体で言及された「1つの実施形態」または「一実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造または特性がこの出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味しないことを理解されたい。したがって、本明細書の全体にわたって現れる「1つの実施形態において」または「一実施形態において」は、必ずしも同じ実施形態を指していない。さらに、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意の適切な態様で1つまたは複数の実施形態において組み合わされてもよい。前述のプロセスの順序番号が本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる制限も構成するべきではない。
本明細書で使用される「構成要素」、「モジュール」および「システム」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行されているソフトウェアを示すために使用される。例えば構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよいが、これに限定されない。各図を使用して示されるように、コンピューティングデバイスとコンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションはどちらも構成要素であってもよい。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐してもよく、構成要素は、1つのコンピュータに配置されてもよく、および/または2つ以上のコンピュータに分散されてもよい。加えて、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行されてもよい。構成要素は、ローカルおよび/またはリモートプロセスを使用することによって、例えば1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステムにおいて、分散システムにおいて、および/または信号を使用することによって他のシステムと対話するインターネットなどのネットワークを介して、別の構成要素と対話する2つの構成要素からのデータ)を有する信号に基づいて通信してもよい。
「第1の」、「第2の」、および本明細書における様々な数は、単に説明を容易にする区別のために使用されており、本出願の実施形態の範囲を限定するものとは見なされないことをさらに理解されたい。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連付けの関係のみを記載し、3つの関係が存在してもよいことを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表してもよい。AまたはBのみが存在する場合、AまたはBの数は限定されない。例えば、Aのみが存在する場合、1つまたは複数のAが存在することが理解されよう。
当業者であれば、本明細書で開示された実施形態に記載の例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施されてもよいことに気づく可能性がある。機能がハードウェアまたはソフトウェアのどちらによって果たされるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、説明した機能を実施してもよいが、その実施態様が、本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
簡便かつ簡単な説明のために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態の対応するプロセスを参照されたく、ここでは詳細は再び説明されないことが、当業者によって明確に理解されよう。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法は、他の方法で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上述の装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施態様では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されるか、または実行されなくてもよい。さらに、表示または考察された相互結合または直接結合あるいは通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装されてもよい。装置間またはユニット間の間接的な結合もしくは通信接続は、電気的、機械的または他の形態で実装されてもよい。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されていてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要求に基づいて選択されてもよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態の方法のステップの全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の特定の実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定することが意図されるものではない。本出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。