JP7450711B2 - 外科手術器具の制御 - Google Patents

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Description

外科手術を補助および実施するためにロボットを使用することが知られている。図1は、典型的な外科手術ロボットシステムを示している。外科手術ロボット100は、基部102、アーム104、および器具106からなる。基部は、ロボットを支持し、それ自体が、例えば、手術室の床、手術室の天井、またはカートにしっかりと取り付けられ得る。アームは、基部と器具との間に延在する。アームは、その長さに沿って、外科手術器具を患者に対して所望の場所に位置特定するために使用される複数の可撓性ジョイント108によって関節式に連結される。外科手術器具は、ロボットアームの遠位端に取り付けられる。外科手術器具は、外科手術部位にアクセスするように、ポートで患者の身体を貫通する。その遠位端において、器具は、外科手術手技で係合するためのエンドエフェクタ110を備える。図1では、例示のエンドエフェクタは、一対の顎である。外科医は、遠隔外科医コンソール112を介して外科手術ロボット100を制御する。外科医コンソールは、1つ以上の外科医入力装置114を備える。これらは、ハンドコントローラまたはフットペダルの形態を取り得る。外科医コンソールはまた、ディスプレイ116を備える。
制御システム118は、外科医コンソール112を外科手術ロボット100に接続する。制御システムは、外科医入力装置(複数可)から入力を受信し、これらをロボットアーム104のジョイントおよびエンドエフェクタ110を動かすための制御信号に変換する。制御システムは、これらの制御信号をロボットに送信し、それに応じて、対応するジョイントが駆動される。
エンドエフェクタの顎がケーブルによって個別に駆動されることが知られている。これらのケーブルは、顎の開放および閉鎖を駆動し、それにより、それらの間の物体を把持してリリースするために利用され得る。同じケーブルを使用して、顎のヨーイング動作を駆動して、それにより、顎の開放角度を一定に保ちながら、顎を同じ方向に回転させてもよい。同じケーブルを使用して、顎の開放/閉鎖およびヨーイング動作の両方を駆動するため、これらの動作は独立していない。この結果、開放/閉鎖動作の全範囲を、ヨーイング動作の全範囲にわたってアクセスすることができなくなり、逆もまた同様である。
したがって、エンドエフェクタの開放/閉鎖およびヨーイング動作の相互依存性をより良好に媒介する制御システムが必要である。
本発明の態様によれば、遠隔外科医入力装置の操作に応答して、外科手術器具の操作を制御するための制御システムであって、外科手術器具が、関節式カップリングによってシャフトに接続された、対向可能な第1および第2のエンドエフェクタ要素を有する、エンドエフェクタを備え、制御システムが、外科医入力装置から、(i)エンドエフェクタの配向を変更すること、および(ii)第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放することの両方のコマンドを受信することと、エンドエフェクタの配向を変更するコマンドに応答して、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度θを決定することと、第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放するコマンドに応答して、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φを決定することと、θを、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の最大角度θmaxと比較することと、θ>θmaxである場合、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度が、θmaxとなり、および(ii)第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度が、φとなるように回転させることと、を行うように構成されている、制御システムが提供される。
制御システムは、θ≦θmaxである場合、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度が、θとなり、および(ii)第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度が、φとなるように回転させるように構成され得る。
角度θは、関節式カップリングの長手方向軸と、エンドエフェクタ要素を二等分する軸との間にあり得る。
θmaxは、φおよびαmaxの関数であり得、αmaxは、命令された回転方向におけるエンドエフェクタ要素の関節式カップリングの長手方向軸からの最大回転である。
任意選択で、θmax=αmax-φ/2である。
制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放するコマンドに応答して、開放角度ψを決定することと、ψを、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の最大角度φmaxと比較することと、ψ>φmaxである場合、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度がφ=φmaxとなるように回転させることと、によって、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φを決定するように構成され得る。
制御システムは、ψ≦φmaxである場合、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度がφ=ψとなるように回転させるように構成され得る。
エンドエフェクタの配向を変更する外科医入力装置からのコマンドは、そのワークスペース内の外科医入力装置の少なくとも一部分の回転を含み得る。
外科医入力装置は、本体およびトリガを備え得、外科医入力装置からの、第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放するコマンドは、本体に対するトリガの移動を含み得る。
外科医入力装置からの、第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放するコマンドは、本体から遠ざかるトリガの回転を含み得る。
回転の終了時のトリガと本体との間の角度は、φに比例し得る。
外科医入力装置からの、第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放するコマンドは、本体に対するトリガの線形並進運動を含み得る。
関節式カップリングは、駆動要素の第1の対によって駆動可能な第1のジョイントと、駆動要素の第2の対によって駆動可能な第2のジョイントと、を備え得る。制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、第1のエンドエフェクタ要素を第1のジョイントの周りを回転させるために、駆動要素の第1の対に第1の力を加えるように命令することと、第2のエンドエフェクタ要素を第2のジョイントの周りを回転させるために、駆動要素の第2の対に第2の力を加えるように命令することと、によって、回転させるように構成され得る。
関節式カップリングは、駆動要素の第3の対によって駆動可能な第3のジョイントをさらに備え得る。制御システムは、エンドエフェクタの配向を変更するコマンドに応答して、シャフトの長手方向軸と関節式カップリングとの間の角度Ωを決定することと、エンドエフェクタを駆動して、第3のジョイントの周りをΩだけ回転させることと、を行うように構成され得る。
制御システムは、エンドエフェクタを駆動して、駆動要素の第3の対に第3の力を加えるように命令することによって、第3のジョイントの周りで回転させ、それにより、エンドエフェクタを第3のジョイントの周りで回転させるように構成され得る。
制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度がθmaxとなるように、回転させることに続いて、外科医入力装置からさらなるコマンドを受信して、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度を互いに対して増加させることと、さらなるコマンドに応答して、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φ’を決定すること、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度θmax’を決定することであって、θmax’が、φ’の関数である、決定すること、ならびに第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度が、θmax’となり、および(ii)第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度が、φ’となるように回転させることと、を行うように構成され得る。
任意選択で、θmax’=αmax-φ’/2であり、αmaxは、命令された回転方向におけるエンドエフェクタ要素の関節式カップリングの長手方向軸からの最大回転である。
駆動要素の第1および第2の対の各々は、ケーブルを含み得る。
第1の力、第2の力、および/または第3の力は、張力であり得る。
対向可能な第1および第2のエンドエフェクタ要素は、一対の顎、一対のはさみ、および針ドライバのうちの1つであり得る。
ここで、添付図面を参照して、本発明を例として説明する。図は、以下の通りである。
外科手術手技を実施するための外科手術ロボットシステムを示している。 例示的な外科手術器具の遠位端を示している。 例示的な外科手術器具の遠位端を示している。 例示的な外科医入力装置を示している。 例示的な外科手術器具の遠位端を示している。 外科手術器具の操作を制御する方法のフローチャートである。
以下は、遠隔外科医コンソールからの外科手術ロボット器具の制御について説明する。器具およびコンソールが、図1に示すタイプの外科手術ロボットシステムの一部を形成する。
外科手術器具は、ロボットアームによって支持されている。ロボットアームは、それ自体が基部によって支持される。手術中、基部は、例えば、床、天井、カートまたは患者ベッドなど、手術室の一部に固定される。ロボットアームは、常に患者の外部にある。ロボットアームは、ジョイントが点在する一連のアームリンクを備える。これらのジョイントは、回転ジョイントであってもよい。基部の遠位にあるロボットアームの端部は、1つ以上のジョイントの動きによって基部に対して関節式に連結され得る。外科手術器具は、ロボットアームの遠位端で駆動アセンブリに取り付けられる。この取付点は、患者の外部にある。
外科手術器具は、細長いプロファイルを有し、シャフトは、ロボットアームに取り付けられるその近位端と、患者体内の外科手術部位にアクセスするその遠位端との間にわたる。外科手術器具の近位端および器具シャフトは、互いに対して剛性であり、ロボットアームの遠位端に取り付けられたとき、ロボットアームの遠位端に対して剛性であってもよい。患者の体内に切開が行われ、その切開部を通じてポートが配置される。外科手術器具は、そのポートを通じて患者の身体を貫通して、外科手術部位にアクセスし得る。または、外科手術器具は、身体の生来の関口部を通して身体を貫通して、外科手術部位にアクセスしてもよい。器具の近位端で、シャフトは器具インターフェースに接続される。器具インターフェースは、ロボットアームの遠位端で駆動アセンブリと係合する。具体的には、器具インターフェースの個々の器具インターフェース要素は、駆動アセンブリの個々の駆動アセンブリインターフェース要素と係合する。器具インターフェースは、駆動アセンブリと取り外し可能に係合可能である。器具は、ツールを必要とせずに、手動でロボットアームから取り外され得る。これにより、手術中に器具を駆動アセンブリから迅速に取り外し、別の器具を取り付けることが可能になる。
外科手術器具の遠位端では、シャフトは、関節式カップリングによってエンドエフェクタに接続される。エンドエフェクタは、外科手術部位で外科手術手技に従事する。図2aおよび図2bは、一対の顎をエンドエフェクタ201として有する例示的な器具の遠位端を示している。シャフト202は、関節式カップリング203によってエンドエフェクタ201に接続されている。関節式カップリング203は、数個のジョイントを備える。これらのジョイントは、エンドエフェクタの姿勢を、器具シャフトの方向に対して変更することを可能にする。図2aおよび図2bには示されていないが、エンドエフェクタはまた、ジョイント(複数可)を備えてもよい。図2aおよび図2bの実施例では、関節式カップリング203は、ピッチジョイント204を備える。ピッチジョイント204は、ピッチ軸205を中心に回転し、ピッチ軸205はシャフト202の長手方向軸206に対して垂直である。ピッチジョイント204は、支持体213(以下に記載)、それゆえエンドエフェクタ201が、シャフトに対してピッチ軸205を中心に回転することを可能にする。図2aおよび図2bの実施例では、関節式カップリングはまた、第1のヨージョイント207および第2のヨージョイント211を備える。第1のヨージョイント207は、第1のヨー軸208を中心に回転する。第2のヨージョイント211は、第2のヨー軸212を中心に回転する。ヨー軸208および212はどちらも、ピッチ軸205に対して垂直である。ヨー軸208および212は、平行であってもよい。ヨー軸208および212は、同一線上であってもよい。関節式カップリング203は、支持体213を備える。一方の端部で、支持体213は、ピッチジョイント204によってシャフト202に接続される。その他方の端で、支持体213は、ヨージョイント207および211によってエンドエフェクタ201に接続される。この支持体は、関節式カップリングのその他の構造がより見やすくなるように、図示を容易にするために図2aでは省略されている。エンドエフェクタ201は、2つのエンドエフェクタ要素209、210を備える。示されるエンドエフェクタ要素は、対向する顎である。しかしながら、エンドエフェクタ要素は、任意のタイプの対向するエンドエフェクタ要素であってもよく、そのさらなる例については後で説明される。第1のヨージョイント207は、第1のエンドエフェクタ要素209と固定され、第1のエンドエフェクタ要素209が、支持体213およびピッチジョイント204に対して第1のヨー軸208を中心に回転することを可能にする。第2のヨージョイント211は、第2のエンドエフェクタ要素210と固定され、第2のエンドエフェクタ要素210が支持体213およびピッチジョイント204に対して第2のヨー軸212を中心に回転することを可能にする。
図2aおよび図2bに図示したジョイントは、対の駆動要素によって駆動される。駆動要素は細長い。それらは、その長手方向の範囲に対して横方向に可撓性である。これらは、その長手方向の範囲に沿った圧縮力および張力に抵抗する。各対の駆動要素は、器具シャフトの他方の端で、器具インターフェースのそれぞれの器具インターフェース要素に固定される。したがって、ロボットアームは、次のように駆動力をエンドエフェクタに伝える。駆動アセンブリインターフェース要素の動きにより、器具インターフェース要素が動き、これにより、駆動要素が動き、これにより、関節部および/またはエンドエフェクタの1つ以上のジョイントが動き、これにより、エンドエフェクタが動く。駆動要素は、ケーブルであり得る。駆動要素は、可撓性部分および剛性部分を備え得る。可撓性部分は、器具インターフェースおよび関節式カップリングの構成要素と係合し、剛性部分は、器具シャフトの全体または一部を通って延在する。例えば、可撓性部分はケーブルであってもよく、剛性部分はスポークであってもよい。他の剛性部分(複数可)は、器具インターフェースまたは器具の関節式カップリング内にあってもよい。例えば、ラックおよびピニオンが、器具インターフェースまたは器具の関節式カップリング内にあってもよい。
図2aおよび図2bは、第1のヨージョイント207の周りを移動するように制限されている、駆動要素の第1の対A1、A2を示している。駆動要素A1、A2は、第1のヨー軸208を中心に第1のエンドエフェクタ要素209を回転させる。図2aおよび図2bは、第2のヨージョイント211の周りを移動するように制限されている、駆動要素の第2の対B1、B2を示している。駆動要素B1、B2は、第2のヨー軸212を中心に第2のエンドエフェクタ要素210を回転させる。図2aおよび図2bはまた、ピッチジョイント204の周りを移動するように制限されている、駆動要素の第3の対C1、C2を示している。駆動要素C1、C2は、ピッチ軸205を中心にエンドエフェクタ201を回転させる。駆動要素C1および/またはC2に張力をかけることによって、エンドエフェクタ201をピッチ軸205を中心に回転させることができる。ピッチジョイント204およびヨージョイント207、211は、それぞれの駆動要素によって個別に駆動される。
エンドエフェクタ要素209および210は、個別に回転可能である。エンドエフェクタ要素は、対向する回転方向に回転させることができる。例えば、エンドエフェクタ要素を、駆動要素A2およびB1に張力をかけることによって、対向する回転方向に互いに向かって回転させることができる。これにより、エンドエフェクタ要素を一緒に閉じ、これは、(i)組織または針またはスレッドなどのエンドエフェクタ要素間の物体を把持する、および/または(ii)組織またはスレッドなどのエンドエフェクタ要素間の物体を切断するのに有用である。エンドエフェクタ要素は、駆動要素A1およびB2に張力をかけることによって、対向する回転方向に互いから遠ざかるように回転させることができる。これにより、エンドエフェクタ要素が開放し、これは、(i)エンドエフェクタ要素の間で掴まれた物体を解放すること、および/または(ii)別の切断動作のために準備された一対のシザーエンドエフェクタ要素を再度開放するのに有用である。両方のエンドエフェクタ要素は、駆動要素A1およびB1、あるいはA2およびB2に張力をかけることによって、同じ回転方向に回転させることができる。これにより、エンドエフェクタ要素がピボット軸208および212を中心にヨーイング(偏揺れ)する。これは、エンドエフェクタが外科手術部位の異なる部分にアクセスできるようにするのに有用である。代替的に、駆動要素A1、A2、B1、B2のうちの1つにのみ張力をかけることによって、一方のエンドエフェクタ要素を回転させ(いずれかの回転方向に)、もう一方のエンドエフェクタ要素を定位置に維持することができる。したがって、エンドエフェクタの把持動作およびヨーイング動作の両方は、駆動要素の同じ対である、第1のエンドエフェクタ要素209のためのA1、A2、および第2のエンドエフェクタ要素210のためのB1、B2を操作することによって可能となる。
対向可能なエンドエフェクタ要素を有する任意のタイプの器具は、以下の説明に関連する。第1の例示的なタイプは、エンドエフェクタ要素が係合して、組織を切断するか、またはエンドエフェクタ要素間の別の物体を切断するための切断器具である。第2の例示的なタイプは、エンドエフェクタ要素が係合して、組織を掴むか、またはエンドエフェクタ要素間の別の物体を掴むための把持器具である。
外科医コンソールは、1つ以上の外科医入力装置を備える。各外科医入力装置により、外科医は制御入力を制御システムに提供することが可能になる。外科医入力装置は、例えば、ハンドコントローラ、ペダルなどのフットコントローラ、指もしくは身体の別の部分によって制御されるタッチセンサ式入力、音声制御入力装置、視線制御入力装置、またはジェスチャ制御入力装置であってもよい。外科医入力装置は、外科医が個別に操作できる数個の入力を提供し得る。
図3は、例示的なハンドコントローラ300を示している。ハンドコントローラは、例えばジンバル配置(図示せず)によって外科医コンソールに接続される。これにより、ハンドコントローラを外科医コンソールに対して3度の並進自由度で動かすことが可能になる。図示されたハンドコントローラは、右手による保持を意図するものである。鏡像ハンドコントローラは、左手によって保持され得る。ハンドコントローラは、手で掴むのに好適な本体301を備える。ハンドコントローラは、例えば、ボタン、スイッチ、レバー、スライド入力、またはトラックパッド303などの静電容量センサ入力などの追加の入力を備えてもよい。図3のハンドコントローラは、トリガ302を備える。トリガ302は、本体301に対して移動可能である。図示されたハンドコントローラでは、トリガ302は、本体301に対して回転可能である。代替的に、または追加的に、トリガは、本体301に対して直線的に並進移動してもよい。ハンドコントローラは、2つのトリガを備えてもよく、各トリガは、エンドエフェクタ要素209、210の単一の異なる1つを個別に制御するためのものである。
外科医は、ハンドコントローラの本体301に対してトリガ302を回転させて、器具のエンドエフェクタ要素209、210に、把持/閉鎖動作で閉じるか、または解除/開放動作で開放するように命令し得る。例えば、外科医は、ハンドコントローラの本体301に向かってトリガ302を回転させて、把持/閉鎖動作を命令し得る。外科医は、ハンドコントローラの本体301から遠ざかるようにトリガ302を回転させて、解除/開放動作を命令し得る。外科医は、ハンドコントローラワークスペース内でハンドコントローラの本体を回転させて、エンドエフェクタ要素の配向の変化を命令し得る。
制御システムは、外科医コンソールを外科手術ロボットに接続する。制御システムは、プロセッサおよびメモリを備える。メモリは、プロセッサによって実行され得るソフトウェアコードを非一時的な方法で記憶して、プロセッサに、本明細書に記載の様式で外科医コンソールおよびロボットアームおよび器具を制御させる。制御システムは、外科医入力装置から入力を受信し、これらをロボットアームのジョイント、および/または関節式カップリングのジョイント、および/またはエンドエフェクタのジョイントを動かすための制御信号に変換する。制御システムは、これらの制御信号をロボットアームに送信し、それに応じて、対応するジョイントが駆動される。それによって、外科手術器具の操作は、外科医入力装置の操作に応答して制御システムによって制御される。
制御システムが対向可能なエンドエフェクタ要素を有する器具を制御しているときに、ハンドコントローラの開放動作を検出すると、制御システムは、力をエンドエフェクタ要素の駆動要素に加えるように命令して、エンドエフェクタ要素を対向する回転方向で互いから離れるように回転させることによって応答する。図2aおよび図2bを参照すると、制御システムは、力をA1に加えるように、および力をB2に加えるように命令することによって開放動作を検出することに応答し、それによって、エンドエフェクタ要素が離れるように広がる。
ハンドコントローラワークスペース内のハンドコントローラの第2の動作の検出時に、制御システムは、(i)外科手術ロボットアームのジョイント、(ii)外科手術器具の関節式カップリング203のジョイント、および(iii)エンドエフェクタのジョイントのうちのいずれか1つ、またはそれらの組み合わせの関節を命令することによって応答し得る。この命令された関節は、第2の動作によって指示されたように、エンドエフェクタの姿勢を変化させる。例えば、第2の動作は、ハンドコントローラの本体301の回転であり得る。別の実施例として、第2の動作は、ハンドコントローラ上のさらなる入力、例えば、さらなるトリガの例示の移動の操作であり得る。その移動は、ハンドコントローラの本体に対するさらなるトリガの回転であり得る。代替的に、または追加的に、さらなるトリガは、本体301に対して直線的に並進移動し得る。
したがって、制御システムは、少なくとも部分的に、エンドエフェクタ要素の駆動要素に加えられる命令する力が、エンドエフェクタ要素を回転させることによって、ハンドコントローラの本体の第2の動作(回転など)の検出に応答し得る。例えば、図2aおよび図2bを参照すると、制御システムは、力をA2およびB2に加えるように命令して、エンドエフェクタ要素209および210を時計回り方向にヨーイングすることができる。制御システムは、力をA1およびB1に加えるように命令して、エンドエフェクタ要素209および210を反時計回り方向にヨーイングすることができる。制御システムは、A1およびB1(またはA2およびB2)の両方に加えられる同じ力を命令し得る。エンドエフェクタ要素が合致し、それらのエンドエフェクタ要素の駆動要素が合致する場合、エンドエフェクタ要素が完全に閉じておらず、互いに対して力を及ぼす構成では、A1およびB1(またはA2およびB2)の両方に同じ力を加えると、両方のエンドエフェクタ要素が同時にヨーイングする。制御システムはまた、力がC1およびC2のうちの1つに加えられるように命令して、ピッチジョイント204の回転を引き起こすことによって、ハンドコントローラの本体の第2の動作(回転など)の検出に応答し得る。制御システムはまた、トルクがロボットアームのジョイントのうちの1つ以上の周りに加えられるように命令することによって、ハンドコントローラの本体の第2の動作(回転など)の検出に応答し得る。
同じ駆動要素A1、A2およびB1、B2は、互いに対してエンドエフェクタ要素を開放/閉鎖すること、およびエンドエフェクタをヨーイングすることの両方のために、エンドエフェクタ要素の回転を駆動するために利用される。したがって、開放/閉鎖およびヨーイング動作は、独立しては駆動されない。
図4を参照すると、各エンドエフェクタ要素209、210は、関節式カップリング203の長手方向軸401に対して、その接続されたジョイント207、211の軸を中心に回転することができる。関節式カップリング203の長手方向軸401から最も遠いエンドエフェクタ要素の長手方向軸402は、角度αによって関節式カップリング203の長手方向軸401から分離されているように、図4に示される。関節式カップリング203の長手方向軸401から最も近いエンドエフェクタ要素の長手方向軸403は、角度βによって関節式カップリング203の長手方向軸401から分離されているように、図4に示される。エンドエフェクタ要素は、φの広がりだけ分離されている。言い換えれば、エンドエフェクタ要素の長手方向軸402と403との間の角度は、φである。
各エンドエフェクタ要素は、接続されているジョイントの軸を中心に回転することができる程度の距離に制限される。最も遠いエンドエフェクタの長手方向軸402と関節式カップリング203の長手方向軸401との間の最大回転角は、αmaxである。例えば、αmaxは、60°~90°の範囲内であり得る。αmaxは、65°~80°の範囲内であり得る。αmaxは、70°であり得る。αmaxは、器具に依存し得る。エンドエフェクタ要素は、図4に示すように、拡散角度φまで開放され、次に、時計回りにヨーリングされ得る。エンドエフェクタ要素のヨーイングとして、開放角度φが最初に維持される。しかしながら、最も遠いエンドエフェクタ要素210が、αmaxの角度でその回転限界に到達すると、回転は停止する。外科医入力装置が、ヨーイング動作を命令し続け、制御システムがそれに応じて器具を駆動し続ける場合、エンドエフェクタ要素210は、静止するが、その他のエンドエフェクタ要素209は、ヨーイングを継続し、すなわち時計回りに回転し続ける。したがって、開放角度φが減少し始め、それゆえ、外科医入力装置が依然としてエンドエフェクタ要素を開放したままにするように命令しているにもかかわらず、エンドエフェクタ要素は閉じ始める。
図4では、エンドエフェクタは、関節式カップリングの長手方向軸401に対して時計回り方向にヨーイングされたものとして示されている。したがって、エンドエフェクタ要素210は、関節式カップリングの長手方向軸401から最も遠い。軸402と軸401との間の最大回転角度は、αmaxである。エンドエフェクタが関節式カップリングの長手方向軸401に対して反時計回り方向にヨーイングするときに、エンドエフェクタ要素209は、関節式カップリングの長手方向軸401から最も遠い。このシナリオでは、軸401と軸403との間の最大回転角度は、αmaxである。最大回転角度αmaxは、一方のエンドエフェクタ要素の時計回りの回転および他方のエンドエフェクタ要素の反時計回りの回転の両方に対して同じであり得る。これは対称的な器具の場合であり得る。他の器具については、最大回転角度αmaxは、一方のエンドエフェクタ要素の時計回りの回転および他方のエンドエフェクタ要素の反時計回りの回転に対して異なり得る。例えば、これは非対称的な器具の場合であり得る。一部の非対称的な器具については、エンドエフェクタ要素は、関節式カップリングの長手方向軸401の一方の側面のみに制限された動作範囲を有し得る。このシナリオでは、同じエンドエフェクタ要素は、常に、関節式カップリングの長手方向軸401から最も遠い。
エンドエフェクタ要素はまた、それらが互いに離れて回転することができる程度の距離に制限され得る。例えば、開放角度は、φmaxに制限され得る。φmaxは、器具に依存し得る。例えば、φmaxは、40°~90°の範囲であり得る。φmaxは、45°~75°の範囲であり得る。
図5は、エンドエフェクタ要素の開放角度の保持を優先するように、エンドエフェクタのヨーイング動作を制限するための、制御システムによって実装される方法を示している。
図5のステップ501で、制御システムは、外科医入力装置から、(i)エンドエフェクタの配向を変更すること、および(ii)エンドエフェクタ要素を互いに対して開放することの両方のコマンドを受信する。
上述のように、エンドエフェクタの配向を変更する外科医入力装置からのコマンドは、そのワークスペース内の外科医入力装置の回転であり得る。外科医入力装置は、随意にジンバルアセンブリを含む、関節式リンケージによって、外科医コンソールに接続され得る。位置センサは、関節式リンケージの各移動可能なジョイントに含まれ得る。制御システムは、関節式リンケージの各ジョイントの感知された位置を受信する。関節式リンケージ内のリンクおよびジョイントの既知の順序、質量および長さ、ならびに受信した感知された位置から、制御システムは、外科医入力装置の配向の変更を決定する。外科医入力装置の配向の変更から、制御システムは、エンドエフェクタの配向の命令された変更を決定する。
外科医入力装置からの、エンドエフェクタ要素を互いに対して開放するコマンドは、外科医入力装置の本体から遠ざかるトリガの回転であり得る。別の方法として、外科医入力装置からの、エンドエフェクタ要素を互いに対して開放するコマンドは、本体に対するトリガの線形並進運動であり得る。例えば、図3のハンドコントローラ300は、ハンドコントローラの本体301に対するトリガ302の回転(または線形)位置を感知する、位置センサを含み得る。制御システムは、位置センサからトリガの感知された回転(または線形)位置を受信する。
ステップ502で、エンドエフェクタの配向を変更するコマンドに応答して、制御システムは、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度θを決定する。図4は、関節式カップリングの長手方向軸401と、エンドエフェクタ要素を二等分する軸404との間にあるものとして、θを示している。図4では、二等分軸404は、(i)軸402、403、および404がすべて一点で交差し、かつ(ii)軸402と404との間の角度が軸403と404との間の角度と等しくなるようなものである。軸402、403、および404は、それらがヨー軸207および212と交わる場所で交差している。
角度θは、外科医入力装置によって命令される配向の変更に影響を与えるように決定される。角度θは、外科医入力装置がそのワークスペース内で回転した角度に比例し得る。配向の変更が、さらなるトリガなどの外科医入力装置の一部の動作によって命令される場合、角度θは、外科医入力装置のその部分が回転した角度、または外科医入力装置のその部分が直線的に並進運動した距離に比例し得る。
ステップ503で、制御システムは、θを、θmaxと比較する。θmaxは、θの最大値である。言い換えれば、θmaxは、関節式カップリングの長手方向軸401とエンドエフェクタとの間の最大角度である。θmaxは、エンドエフェクタ要素の開放角度φの関数である。あるいは、または追加的に、θmaxは、最も遠いエンドエフェクタ要素の最大回転角度αmaxの関数であり得る。例えば、
θmax=αmax-φ/2 (式1)
制御システムは、θ>θmaxであるかどうかを決定する。θ≦θmaxである場合、エンドエフェクタ要素を制御して、関節式カップリングの長手方向軸401とエンドエフェクタとの間の角度がθとなるように回転させることは、エンドエフェクタ要素の開放角度が閉じ始める原因にはならない。したがって、θ≦θmaxである場合、ステップ504で、制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、関節式カップリングの長手方向軸401とエンドエフェクタとの間の角度がθとなるように回転させる。例えば、関節式カップリングの長手方向軸401と二等分軸404との間の角度は、θである。
ステップ503で、制御システムがθ>θmaxであると決定する場合、エンドエフェクタ要素を制御して、関節式カップリングの長手方向軸401とエンドエフェクタとの間の角度がθとなるように回転させることは、エンドエフェクタ要素の開放角度が閉じ始める原因になる。したがって、代わりに、ステップ505で、制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、関節式カップリングの長手方向軸401とエンドエフェクタとの間の角度がθmaxとなるように回転させる。例えば、関節式カップリングの長手方向軸401と二等分軸404との間の角度は、θmaxである。
一方で、制御システムは、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φを駆動することを決定する。ステップ506で、エンドエフェクタ要素を開放するコマンドに応答して、制御システムは、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度ψを決定する。具体的には、ψは、第1のエンドエフェクタ要素402の長手方向軸と第2のエンドエフェクタ要素403の長手方向軸との間の角度である。角度ψは、外科医入力装置によって命令されるエンドエフェクタ要素間の開放角度に影響を与えるように決定される。ステップ501の命令を実施するためにトリガが移動された時点で、角度ψは、外科医入力装置の本体に対するトリガの回転位置に比例し得る。
ステップ507で、制御システムは、ψを、φmaxと比較する。制御システムは、ψ>φmaxであるかどうかを決定する。ψ≦φmaxである場合、ステップ508で、制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、エンドエフェクタ要素の長手方向軸402と403との間の角度がφ=ψとなるように回転させる。
ステップ507で、制御システムがψ>φmaxであると決定した場合、ステップ509で、制御システムは、第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、エンドエフェクタ要素の長手方向軸402と403との間の角度がφ=φmaxとなるように回転させる。
図5では、ステップ504、505、508、および509は、すべて破線ステップ510内に包含される。これは、図5の制御方法の所与の反復で実装されるステップ504、505、508、および509のうちのそれらの1つが、協働して実施されることを示している。例えば、ステップ503および507の両方に対する答えがNOである場合、ステップ504および508は、協調して実施される。ステップ503および507の両方に対する答えがYESである場合、ステップ505および509は、協働して実施される。ステップ503に対する答えがNOであり、かつステップ507に対する答えがYESである場合、ステップ504および509は、協働して実施される。ステップ503に対する答えがYESであり、かつステップ507に対する答えがNOである場合、ステップ505および508は、協働して実施される。
協調して実施されるとは、制御システムが、駆動要素A1、A2の第1の対に加えられる力、および駆動要素B1、B2の第2の対に加えられる力を決定し、それにより、(i)エンドエフェクタをθまたはθmaxに駆動させること、および(ii)開放角度をφ(すなわち、ψまたはφmax)に駆動させることの両方を引き起こすことを意味する。
エンドエフェクタの配向を変更するコマンドに応答して、制御システムはまた、シャフト202の長手方向軸206と関節式カップリング203の長手方向軸401との間の角度Ωを決定し得る。角度θおよびΩは、外科医入力装置によって命令される配向の変更に一緒に影響を与えるように決定される。例えば、組み合わされた角度θ+Ωは、外科医入力装置がそのワークスペース内で回転した角度に比例し得る。このシナリオでは、ステップ510で、制御システムは、支持本体213、およびそれゆえエンドエフェクタ201を角度Ωだけピッチ軸205の周りを回転させるように、駆動要素C1、C2の第3の対を駆動する。
エンドエフェクタ要素および/または支持本体が、ステップ510を参照して記載される角度に駆動された後、制御ループは、繰り返すことができる。言い換えれば、さらなるコマンドは、ステップ501でエンドエフェクタの配向を変更し、エンドエフェクタ要素を開放するために、制御システムによって受信され得る。この場合、上述の方法は繰り返される。別の方法として、さらなるコマンドは、ステップ511でエンドエフェクタ要素間の開放角度を増加させるために、制御システムによって受信され得る。例えば、外科医入力装置のトリガは、外科医入力装置の本体からさらに遠ざかるように回転し得る。エンドエフェクタの配向を変更するための、外科医入力装置からのコマンドは受信されない。ステップ510で、エンドエフェクタが、θmaxに駆動されている場合、最も遠いエンドエフェクタ要素210は、φの現在の開放角度で維持することができる、最大回転角度αmaxに既にある。
ステップ511でのさらなるコマンドに応答して、ステップ512で、制御システムは、φ’を決定する。φ’は、第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度である。φ’は、ステップ511で外科医入力装置によって命令されるエンドエフェクタ要素間の開放角度に影響を与えるように決定される。ステップ511の命令を実施するためにトリガが移動された時点で、角度φ’は、外科医入力装置の本体に対するトリガの回転位置に比例し得る。
次に、ステップ513で、制御システムは、θmax’を決定する。θmax’は、開放角度φ’を維持することができる、関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の最大角度である。θmax’は、エンドエフェクタ要素φ’の開放角度の関数であり得る。あるいは、または追加的に、θmax’は、最も遠いエンドエフェクタ要素の最大回転角度αmaxの関数であり得る。例えば、
θmax’=αmax-φ’/2 (式2)
次に、ステップ514で、制御システムは、エンドエフェクタ要素を駆動して、(i)関節式カップリングの長手方向軸とエンドエフェクタとの間の角度が、θmax’となり、および(ii)第1のエンドエフェクタ要素と第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度が、φ’となるように回転させる。したがって、実際には、最も遠いエンドエフェクタ要素210は、その回転位置をαmaxに維持し、最も近いエンドエフェクタ要素209は、関節式カップリング401の長手方向軸に向かって回転するように駆動され、それによって、所望の開放角度φ’が達成される。
数値的な例として、αmax=70°の場合を考慮する。ステップ508で、エンドエフェクタ要素の開放角度は、φ=50°に駆動される。したがって、式1を使用して、θmax=45°である。ステップ510で、エンドエフェクタは、θmax’=45°に駆動される。したがって、個々のエンドエフェクタ要素は、関節式カップリングの長手方向軸401に対して、20°~70°にある。ステップ511で、制御システムは、エンドエフェクタ要素をφ’=60°の開放角度で開放するために、外科医入力装置からコマンドを受信する。αmax=70°であるため、式2を使用して、θmax’=40°である。したがって、個々のエンドエフェクタ要素は、関節式カップリングの長手方向軸401に対して、10°~70°にある。
したがって、図5の制御方法は、外科医入力装置がエンドエフェクタのヨーイング動作の増加を命令することにつれて、エンドエフェクタ要素の開放角度φが減少することを防止する。エンドエフェクタ要素の開放角度φを維持することは、各個々のエンドエフェクタ要素が回転し得る、関節式カップリングの長手方向軸401からの角度を最大にすることよりも優先される。
図5の制御方法に例証されるステップは、本明細書で対処する問題に関連するステップである。制御システムは、図5の制御方法の間に、多くの他のステップを実施する。これらの他のステップは、図5には示されていない。
エンドエフェクタは、任意の好適な形態をとり得る。例えば、エンドエフェクタは、一対の弯剪刀、一対のモノポーラ剪刀などの電気外科手術器具、針ホルダ、一対の顎、または有窓把持具であってもよい。
本明細書に記載のロボットは、外科手術以外の目的のために使用され得る。例えば、ポートは、自動車エンジンなどの製造品内の検査ポートであってもよく、ロボットは、エンジン内部を見るための視認ツールを制御し得る。
本明細書によって、本出願人は、本明細書に説明される各個々の特徴および2つ以上のかかる特徴の任意の組み合わせを、かかる特徴または組み合わせが、当業者に共通する一般知識に照らして、全体として本明細書に基づいて行うことができるような程度まで、かかる特徴または特徴の組み合わせが、本明細書に開示する任意の問題を解決するかにかかわらず、かつ特許請求の範囲を限定することなく、分離して開示する。本出願人は、本発明の態様が、任意のかかる個々の特徴または特徴の組み合わせからなり得ることを示している。前述の説明を考慮すると、本発明の範囲内で様々な修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
[態様1]
遠隔外科医入力装置の操作に応答して、外科手術器具の操作を制御するための制御システムであって、前記外科手術器具が、関節式カップリングによってシャフトに接続された、対向可能な第1および第2のエンドエフェクタ要素を有する、エンドエフェクタを備え、前記制御システムが、
前記外科医入力装置から、(i)前記エンドエフェクタの配向を変更すること、および(ii)前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放することの両方のコマンドを受信することと、
前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記コマンドに応答して、前記関節式カップリングの長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度θを決定することと、
前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放する前記コマンドに応答して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φを決定することと、
θを、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の最大角度θ max と比較することと、
θ>θ max である場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度が、θ max となり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φとなるように回転させることと、を行うように構成されている、制御システム。
[態様2]
θ≦θ max である場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度が、θとなり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φとなるように回転させるように構成されている、態様1に記載の制御システム。
[態様3]
前記角度θが、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と、前記エンドエフェクタ要素を二等分する軸との間にある、態様1または2に記載の制御システム。
[態様4]
θ max が、φおよびα max の関数であり、α max が、前記命令された回転方向における前記エンドエフェクタ要素の前記関節式カップリングの前記長手方向軸からの最大回転である、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様5]
θ max =α max -φ/2である、態様4に記載の制御システム。
[態様6]
前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放する前記コマンドに応答して、開放角度ψを決定することと、
ψを、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の最大角度φ max と比較することと、
ψ>φ max である場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度がφ=φ max となるように回転させることと、によって、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度φを決定するように構成されている、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様7]
ψ≦φ max である場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度がφ=ψとなるように回転させるように構成されている、態様6に記載の制御システム。
[態様8]
前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記外科医入力装置からの前記コマンドが、そのワークスペース内の前記外科医入力装置の少なくとも一部分の回転を含む、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様9]
前記外科医入力装置が、本体およびトリガを備え、前記外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体に対する前記トリガの移動を含む、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様10]
前記外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体から遠ざかる前記トリガの回転を含む、態様9に記載の制御システム。
[態様11]
前記回転の終了時の前記トリガと前記本体との間の前記角度が、φに比例する、態様1~5および態様8または態様9のいずれかに従属する場合の、態様10に記載の制御システム。
[態様12]
前記外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体に対する前記トリガの線形並進運動を含む、態様9に記載の制御システム。
[態様13]
前記関節式カップリングが、駆動要素の第1の対によって駆動可能な第1のジョイントと、駆動要素の第2の対によって駆動可能な第2のジョイントと、を備え、前記制御システムが、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、
前記第1のエンドエフェクタ要素を前記第1のジョイントの周りを回転させるために、前記駆動要素の第1の対に第1の力を加えるように命令することと、
前記第2のエンドエフェクタ要素を前記第2のジョイントの周りを回転させるために、前記駆動要素の第2の対に第2の力を加えるように命令することと、によって、回転させるように構成されている、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様14]
前記関節式カップリングが、駆動要素の第3の対によって駆動可能な第3のジョイントをさらに備え、前記制御システムが、
前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記コマンドに応答して、前記シャフトの前記長手方向軸と前記関節式カップリングとの間の角度Ωを決定することと、
前記エンドエフェクタを駆動して、前記第3のジョイントの周りをΩだけ回転させることと、を行うように構成されている、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様15]
前記制御システムが、前記エンドエフェクタを駆動して、前記駆動要素の第3の対に第3の力を加えるように命令することによって、前記第3のジョイントの周りで回転させ、それにより、前記エンドエフェクタを前記第3のジョイントの周りで回転させるように構成されている、態様14に記載の制御システム。
[態様16]
前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の前記角度がθ max となるように、回転させることに続いて、前記外科医入力装置からさらなるコマンドを受信して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度を互いに対して増加させることと、
前記さらなるコマンドに応答して、
前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φ’を決定すること、
前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度θ max ’を決定することであって、θ max ’が、φ’の関数である、決定すること、ならびに前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の前記角度が、θ max ’となり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φ’となるように回転させることと、を行うように構成されている、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。
[態様17]
θ max ’=α max -φ’/2であり、α max が、前記命令された回転方向における前記エンドエフェクタ要素の前記関節式カップリングの前記長手方向軸からの前記最大回転である、態様16に記載の制御システム。
[態様18]
前記駆動要素の第1および第2の対の各々が、ケーブルを含む、態様13、または態様13に従属する場合の態様14~17のいずれかに記載の制御システム。
[態様19]
前記第1の力、第2の力、および/または第3の力が、張力である、態様13もしくは態様15、または態様13もしくは態様15に従属する場合の態様14もしくは態様16~18のいずれかに記載の制御システム。
[態様20]
前記対向可能な第1および第2のエンドエフェクタ要素が、一対の顎、一対のはさみ、および針ドライバのうちの1つである、先行態様のいずれか一項に記載の制御システム。

Claims (14)

  1. 遠隔外科医入力装置の操作に応答して、外科手術器具の操作を制御するための制御システムであって、前記外科手術器具が、関節式カップリングによってシャフトに接続された、対向可能な第1および第2のエンドエフェクタ要素を有する、エンドエフェクタを備え、前記制御システムが、
    前記遠隔外科医入力装置から、(i)前記エンドエフェクタの配向を変更すること、および(ii)前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放することの両方のコマンドを受信することと、
    前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記コマンドに応答して、前記関節式カップリングの長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度θを決定することと、
    前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放する前記コマンドに応答して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φを決定することと、
    θを、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の最大角度θmaxと比較することであって、θmaxが、φおよびαmaxの関数であり、αmaxが、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素のうち、前記関節式カップリングの前記長手方向軸から最も遠いエンドエフェクタ要素の長手方向軸との間の最大回転角度である、θ max 比較することと、
    θ>θmaxである場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度が、θmaxとなり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φとなるように回転させることと、を行うように構成されている、制御システム。
  2. θ≦θmaxである場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度が、θとなり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φとなるように回転させるように構成されている、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記角度θが、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と、前記第1のエンドエフェクタ要素の軸および前記第2のエンドエフェクタ要素の軸の間を二等分する軸との間にある、請求項1または2に記載の制御システム。
  4. θmax=αmax-φ/2であり、前記最大角度θmaxが、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と、前記第1のエンドエフェクタ要素の軸および前記第2のエンドエフェクタ要素の軸の間を二等分する軸との間の最大角度である、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を開放する前記コマンドに応答して、開放角度ψを決定することと、
    ψを、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の最大角度φmaxと比較することと、
    ψ>φmaxである場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度がφ=φmaxとなるように回転させることと、によって、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度φを決定するように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の制御システム。
  6. ψ≦φmaxである場合、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度がφ=ψとなるように回転させるように構成されている、請求項5に記載の制御システム。
  7. 前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記遠隔外科医入力装置からの前記コマンドが、そのワークスペース内の前記遠隔外科医入力装置の少なくとも一部分の回転を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の制御システム。
  8. 前記遠隔外科医入力装置が、本体およびトリガを備え、前記遠隔外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体に対する前記トリガの移動を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の制御システム。
  9. 前記遠隔外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体から遠ざかる前記トリガの回転を含む、請求項8に記載の制御システム。
  10. 前記回転の終了時の前記トリガと前記本体との間の前記角度が、φに比例する、請求項8または9に記載の制御システム。
  11. 前記遠隔外科医入力装置からの、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を互いに対して開放する前記コマンドが、前記本体に対する前記トリガの線形並進運動を含む、請求項8に記載の制御システム。
  12. 前記関節式カップリングが、駆動要素の第1の対によって駆動可能な第1のジョイントと、駆動要素の第2の対によって駆動可能な第2のジョイントと、を備え、前記制御システムが、前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、
    前記第1のエンドエフェクタ要素を前記第1のジョイントの周りを回転させるために、前記駆動要素の第1の対に第1の力を加えるように命令することと、
    前記第2のエンドエフェクタ要素を前記第2のジョイントの周りを回転させるために、前記駆動要素の第2の対に第2の力を加えるように命令することと、によって、回転させるように構成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 前記関節式カップリングが、駆動要素の第3の対によって駆動可能な第3のジョイントをさらに備え、前記制御システムが、
    前記エンドエフェクタの前記配向を変更する前記コマンドに応答して、前記シャフトの前記長手方向軸と前記関節式カップリングとの間の角度Ωを決定することと、
    前記エンドエフェクタを駆動して、前記駆動要素の前記第3の対に第3の力を加えるように命令することによって、前記第3のジョイントの周りをΩだけ回転させ、それにより、前記エンドエフェクタを前記第3のジョイントの周りで回転させることと、を行うように構成されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の制御システム。
  14. 前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の前記角度がθmaxとなるように、回転させることに続いて、前記遠隔外科医入力装置からさらなるコマンドを受信して、前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度を互いに対して増加させることと、
    前記さらなるコマンドに応答して、
    前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の開放角度φ’を決定すること、
    前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の角度θmax’を決定することであって、θmax’=αmax-φ’/2であり、αmaxが、命令された回転方向における前記関節式カップリングの前記長手方向軸からの前記エンドエフェクタ要素の前記最大回転角度である、θ max ’を決定すること、ならびに
    前記第1および第2のエンドエフェクタ要素を駆動して、(i)前記関節式カップリングの前記長手方向軸と前記エンドエフェクタとの間の前記角度が、θmax’となり、および(ii)前記第1のエンドエフェクタ要素と前記第2のエンドエフェクタ要素との間の前記開放角度が、φ’となるように回転させることと、を行うように構成されている、請求項1から13のいずれか一項に記載の制御システム。
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