JP7444966B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
1.システムの概要
図1は、情報処理システム1000の一例を示す図である。図1に示されるように、情報処理システム1000は、サーバ装置100と、ユーザ端末120と、を含む。ユーザ端末120の例としては、スマートフォン120aであったり、スマートスピーカー120bであったりする。サーバ装置100と、ユーザ端末120とは、ネットワーク(NW)を介して通信可能に接続されている。なお、ユーザ端末120の他の例として、PC(Personal Computer)、タブレット型端末、ウェアラブルデバイス等であってもよい。
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、サーバ装置100は、ハードウェア構成として、制御部101と、記憶部102と、入力部103と、出力制御部104と、通信部105と、を含む。制御部101は、CPU等であって、サーバ装置100の全体を制御する。記憶部102は、HDD、ROM、RAM等であって、プログラム、制御部101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部101が、記憶部102に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバ装置100の機能が実現される。入力部103は、マウス及びキーボード等であって、ユーザ操作を制御部101に入力する。出力制御部104は、ディスプレイ及びマイク等であって、制御部101の処理の結果等を表示したり、音声として出力したりする。通信部105は、NIC等であって、サーバ装置100をネットワークに接続し、サーバ装置100及びユーザ端末120との通信を司る。
図3は、サーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。図3に示されるように、機能構成として、取得部201と、検知部202と、出力制御部203と、を含む。
取得部201は、例えば、記憶部102の所定の領域に記憶されている経営資源情報を所定の領域から取得する。ここで、経営資源情報とは、例えば、サーバ装置100が設置されている会社の会計情報又は財務情報を含む情報である。但し、このことは本実施の形態を制限するものではなく、経営資源情報として、労働力の情報、知的財産の情報、会社の土地、建物等の不動産の情報等を含んでもよい。また、経営資源情報は、会計情報、財務情報、労働力の情報等を分析した結果の分析情報であってもよい。また、経営資源情報は、会計情報及び財務情報であってもよい。すなわち、経営資源情報とは、会社等の経営において資源となる情報であればどのような情報であってもよい。但し、以下では、説明の簡略化のため、経営資源情報として、会計情報を例に説明を行う。
検知部202は、会計情報が出力条件を満たしたことを検知する。
出力条件としては、例えば、
・所定期間における売上金額が設定値を下回る
・所定期間における支払金額が設定値を上回る
等がある。なお、出力条件は複数設定することができる。但し、以下では説明の簡略化のため、特に言及しない限り、出力条件を1つとして説明を行う。
会計情報が出力条件を満たした場合、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様を決定し、決定した出力態様でコメントを出力可能に構成されている。より具体的に説明すると、検知部202によって会計情報が出力条件を満たしたことが検知された場合、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報に基づいて、出力するコメントを決定する。ここで、出力条件を満たした会計情報に関する情報とは、出力条件と、その出力条件を満たした会計情報との情報である。出力条件が上述した「売上金額が設定値を下回る」であった場合、出力制御部203は、「売上金額が設定値を下回る」という情報と、実際の「売上金額」と、に基づいて、例えば、出力するコメントとして、「先月の売上金額は1000万円です。目標値である1500万円を500万円下回っています!」等と決定する。
・手持ちの現金が設定値以下
であるなど、検知部202によって会計情報が出力条件を満たしたことが検知された場合には、出力制御部203は、「手持ちの現金が設定値以下」という条件と、実際の「手持ちの現金」と、に基づいて、「融資を受けた方がいいです!」等とコメントする。その際、出力制御部203は、そのようなコメントを出力する理由を含めて出力してもよい。上記の例の場合、理由は、「手持ちの現金は○○○万円で、設定値の○○○○万円以下になっています。」等がある。すなわち、この場合は、事実に基づいたコメントに限られず、システムによる予測に基づいたコメントであってもよい。ここで、手持ちの現金とは、例えば、口座残高、社内の金庫に保管している現金、小口現金が挙げられる。
図4は、サーバ装置100における情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A301において、取得部201は、会計情報を取得する。
A302において、検知部202は、A301において取得された会計情報が出力条件を満たしているか否かを判定する。検知部202は、会計情報が出力条件を満たしことを検知した場合、会計情報が出力条件を満たしたと判定し、処理をA303に進める。一方、検知部202は、会計情報が出力条件を満たしことを検知していない場合、会計情報が出力条件を満たしていないと判定し、A301に処理を戻す。
A303において、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報に基づいて、出力するコメントを決定し、A303で決定した出力態様で、コメントを出力する。上述したように、出力制御部203は、コメントを音声で出力したり、予め設定された管理者等のメールアドレス宛にメールで出力したりする。なお、出力先は、サーバ装置100の出力部104であってもよいし、ユーザ端末120の出力部等であってもよい。
変形例1を説明する。
実施形態1ではコメントの出力態様の一例として、コメントの出力手段を例に説明を行った。しかし、コメントの出力態様の他の例として、コメントの出力方法を使い分けてもよい。変形例1では、コメントの出力手段として音声を例に説明を行う。
即ち、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の声色を決定するようにしてもよい。また、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の音量を決定するようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、実施形態1と変形例1を組み合わせて実施してもよい。
変形例2を説明する。
図5は、変形例2のサーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。図5に示されるように、変形例2のサーバ装置100は、機能構成として、実施形態1のサーバ装置100の機能構成に比べて、設定部401を更に含む。
設定部401は、価値観情報を設定する。より具体的説明すると、設定部401は、入力部103等を介したユーザ操作に基づいて、価値観情報を設定してもよいし、過去の価値観情報、入力された教師データとしての価値観情報に基づいて、価値観情報を機械学習し、新たな価値観情報を設定してもよい。価値観情報は、予め定められた情報、又は、組織の価値観の変化に伴い新たに生成された情報である。具体的には、システム1000の提供者により予め定められた情報、ユーザが任意に設定した情報に加え、組織の価値観の変化に伴い、システムが自動的に生成した情報が含まれる。会計情報が出力条件を満たした場合、出力制御部203は、出力条件を満たした会計情報に関する情報と、設定部によって設定された価値観情報と、に基づいて、出力態様を決定し、決定した出力態様でコメントを出力する。また、設定部401は、入力部103等を介したユーザ操作に基づいて、複数の価値観情報の中から一又は複数の価値観情報を選択し、設定するようにしてもよい。ここで、複数の価値観情報を選択する場合には、それぞれの価値観情報における優先順位に基づいて、具体的なコメントを決定することができる。
A501において、設定部401は、価値観情報を設定する。ここで、価値観情報は、会社全体に1つであってもよいし、部ごとに異なる価値観情報があってもよい。その場合、組織の上位の価値観情報が優先されるものとする。即ち、ある部の価値観情報と、会社全体の価値観情報とは、会社全体の価値観情報が優先されるものとする。なお、会社全体の価値観情報、部ごとの価値観情報がある場合、これらに対応する、会社全体の出力条件、部ごとの出力条件があってもよい。
例えば、A303において、出力制御部203は、会社全体の出力条件を満たした会計情報に関する情報と、会社全体の価値観情報とに基づいて、第1の出力態様を決定すると共に、ある部の出力条件を満たした会計情報に関する情報と、ある部の価値観情報とに基づいて、第2の出力態様を決定する。
そして、A304において、出力制御部203は、A303で決定された第1の出力態様で会社全体のコメントを出力し、A303で決定された第2の出力態様である部のコメントを出力する。
このような構成とすることによって、例えば、出力制御部203は、会社全体の報告をする際には、元気に力強く、目標が達成されたことをコメントする一方、ある部の報告をする際には、元気なく残念な感じで、目標が達成されなかったことをコメントすることができる。
変形例3を説明する。出力制御部203は、ユーザの入力情報に基づいて、コメントの出力態様を変更するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末120において、コメントが音声で出力された場合に、ユーザによって、「もっと詳しく」と音声入力がされたとする。ユーザ端末120を介して、音声が入力された場合、出力制御部203は、音声を解析し、もっと詳しい情報の要求であると判定すると、例えば、音声のみならず、メール等のテキストでコメントも更に出力するよう制御してもよい。その際、そのテキストには音声で出力された情報より更に詳細な情報を記載するようにしてもよい。詳細な情報とは、例えば、音声で出力したコメントの根拠となるデータ、コメントに関する資料のリンク情報等が含まれる情報である。
即ち、出力制御部203は、状況に応じて、話すスピード、声の大きさ等、抑揚を付けてコメントを出力するよう制御してもよい。
以下、変形例4を説明する。
変形例4では、出力制御部203は、コメントを伝える対象のユーザの属性、又は性質等に基づいて、出力態様を変更するようにしてもよい。ユーザの属性、又は性質は、予め設定されていてもよいし、出力制御部203等が学習し、学習結果を記憶部102等に記憶してもよい。例えば、何回も聞き直すことが続いた場合、出力制御部203は、対象とするユーザは、雑音が多い環境で仕事をしているユーザであると学習し、学習結果を記憶部120等に記憶する。雑音が多い環境で仕事をしているユーザに対してコメントを音声で出力する場合、出力制御部203は、コメントの音声を大きくしたり、滑舌よくコメントを出力するよう制御する。
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、設定部を有し、前記設定部は、前記価値観情報を設定し、前記価値観情報は、予め定められた情報、又は、組織の価値観の変化に伴い新たに生成された情報である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記設定部は、複数の価値観情報の中から選択された一又は複数の価値観情報を設定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、前記価値観情報と、に基づいて、出力態様として、前記コメントを音声で出力することを決定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の声色を決定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の音量を決定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、前記コメントをメール又はチャットへのテキストで出力することを決定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、検知部を有し、前記検知部は、前記経営資源情報が出力条件を満たしたことを検知し、前記検知部によって前記経営資源情報が出力条件を満たしたことが検知された場合、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様を決定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記経営資源情報は、会計情報又は財務情報を含む、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、第1の工程と、第2の工程と、を含み、前記第1の工程では、経営資源情報を取得し、前記経営資源情報が出力条件を満たした場合、前記第2の工程では、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、前記経営資源情報に関するコメントの出力態様を決定し、決定した出力態様で前記コメントを出力可能に構成され、前記価値観情報は、組織の価値観を表す情報である、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
また、出力制御部203は、音声、又はコメント以外に、振動、光等でも情報を出力するようにしてもよい。
120 :ユーザ端末
101 :制御部
102 :記憶部
103 :入力部
104 :出力制御部
105 :通信部
120 :ユーザ端末
201 :取得部
202 :検知部
203 :出力制御部
401 :設定部
Claims (11)
- 情報処理装置であって、
取得部と、出力制御部と、を有し、
前記取得部は、経営資源情報を取得し、
前記経営資源情報が出力条件を満たした場合、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、前記経営資源情報に関するコメントの出力態様を決定し、決定した出力態様で前記コメントを出力可能に構成され、
前記価値観情報は、組織の価値観を表す情報であり、且つ、定性的な情報、又は、組織の価値観の変化に伴い新たに生成された情報である、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
設定部を有し、
前記設定部は、前記価値観情報を設定する、
情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置において、
前記設定部は、複数の価値観情報の中から選択された一又は複数の価値観情報を設定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項3までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、前記価値観情報と、に基づいて、出力態様として、前記コメントを音声で出力することを決定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項4までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の声色を決定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項5までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、コメントを出力する音声の音量を決定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項3までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様として、前記コメントをメール又はチャットへのテキストで出力することを決定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項7までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
検知部を有し、
前記検知部は、前記経営資源情報が出力条件を満たしたことを検知し、
前記検知部によって前記経営資源情報が出力条件を満たしたことが検知された場合、前記出力制御部は、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、出力態様を決定する、
情報処理装置。 - 請求項1~請求項8までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記経営資源情報は、会計情報又は財務情報を含む、
情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
第1の工程と、第2の工程と、を含み、
前記第1の工程では、経営資源情報を取得し、
前記経営資源情報が出力条件を満たした場合、前記第2の工程では、出力条件を満たした前記経営資源情報と、価値観情報と、に基づいて、前記経営資源情報に関するコメントの出力態様を決定し、決定した出力態様で前記コメントを出力可能に構成され、
前記価値観情報は、組織の価値観を表す情報であり、且つ、定性的な情報、又は、組織の価値観の変化に伴い新たに生成された情報である、
情報処理方法。 - プログラムであって、コンピュータを、請求項1~請求項9までの何れか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
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