JP7443467B2 - 改良された2段階トリガー手順 - Google Patents

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Description

本開示は、アップリンク無線リソースがスケジューリングされるユーザ機器およびユーザ機器の動作方法に関する。
[ロングタームエボリューション(LTE)]
WCDMA(登録商標)無線アクセス技術をベースとする第3世代の移動通信システム(3G)は、世界中で広範な規模で配備されつつある。この技術を機能強化または発展・進化させるうえでの最初のステップとして、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)と、エンハンストアップリンク(高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA:High-Speed Uplink Packet Access)とも称する)とが導入され、これにより、極めて競争力の高い無線アクセス技術が提供されている。
ユーザからのますます増大する需要に対応し、新しい無線アクセス技術に対する競争力を確保する目的で、3GPP(登録商標)は、ロングタームエボリューション(LTE)と称する新しい移動通信システムを導入した。LTEは、今後10年間にわたり、データおよびメディアの高速伝送ならびに大容量の音声サポートに要求されるキャリアを提供するように設計されている。
E-UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access(UTRA))および進化したUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)と称されるロングタームエボリューション(LTE)に関する作業項目(WI:Work Item)の仕様は、最終的にリリース8(LTE Rel.8)として公開される。LTEシステムは、パケットベースの効率的な無線アクセスおよび無線アクセスネットワークであり、IPベースの全機能を低遅延かつ低コストで提供する。LTEでは、与えられたスペクトルを用いてフレキシブルなシステム配備を達成するために、スケーラブルな複数の送信帯域幅(たとえば、1.4MHz、3.0MHz、5.0MHz、10.0MHz、15.0MHz、および20.0MHz)が指定されている。ダウンリンクには、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)をベースとする無線アクセスが採用されている。なぜなら、かかる無線アクセスは、低いシンボルレートのため本質的にマルチパス干渉(MPI:Multipath Interference)を受けにくく、また、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を使用しており、さらに、様々な送信帯域幅の構成に対応可能だからである。アップリンクには、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA:Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとする無線アクセスが採用されている。なぜなら、ユーザ機器(UE:User Equipment)の送信出力が限られていることを考えれば、ピークデータレートを向上させるよりも広いカバレッジエリアを提供することが優先されるからである。LTE Rel.8/9では、数多くの主要なパケット無線アクセス技術(たとえば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネル伝送技術)が採用され、高効率の制御シグナリング構造が達成されている。
[LTEアーキテクチャ]
図1は、LTEの全体的なアーキテクチャを示している。E-UTRANは、eNodeBから成り、eNodeBは、ユーザ機器(UE)向けのE-UTRAのユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)プロトコルおよび制御プレーン(RRC:Radio Resource Control)プロトコルを終端させる。eNodeB(eNB)は、物理(PHY)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤ、およびパケットデータ制御プロトコル(PDCP:Packet Data Control Protocol)レイヤ(これらのレイヤはユーザプレーンのヘッダ圧縮および暗号化の機能を含む)をホストする。eNBは、制御プレーンに対応する無線リソース制御(RRC)機能も提供する。eNBは、無線リソース管理、アドミッション制御、スケジューリング、交渉によるアップリンクサービス品質(QoS:Quality of Service)の実施、セル情報のブロードキャスト、ユーザプレーンデータおよび制御プレーンデータの暗号化/復号、ダウンリンク/アップリンクのユーザプレーンパケットヘッダの圧縮/復元等、多くの機能を実行する。複数のeNodeBは、X2インターフェースによって互いに接続されている。
また、複数のeNodeBは、S1インターフェースによってEPC(Evolved Packet Core)、より具体的には、S1-MMEによってMME(移動管理エンティティ:Mobility Management Entity)、S1-Uによってサービングゲートウェイ(SGW:Serving Gateway)に接続されている。S1インターフェースは、MME/サービングゲートウェイとeNodeBとの間の多対多関係をサポートする。SGWは、ユーザデータパケットをルーティングして転送する一方で、eNodeB間のハンドオーバー時におけるユーザプレーンのモビリティアンカーとして機能し、さらに、LTEと別の3GPP技術との間のモビリティのためのアンカー(S4インターフェースを終端させ、2G/3GシステムとPDN GWとの間でトラフィックを中継する)として機能する。SGWは、アイドル状態のユーザ機器に対しては、ダウンリンクデータ経路を終端させ、そのユーザ機器へのダウンリンクデータが到着したときにページングをトリガーする。SGWは、ユーザ機器のコンテキスト(たとえば、IPベアラサービスのパラメータまたはネットワーク内部ルーティング情報)を管理および格納する。さらに、SGWは、合法傍受(lawful interception)の場合にユーザトラフィックの複製を実行する。
MMEは、LTEアクセスネットワークの主要な制御ノードである。MMEは、アイドルモードのユーザ機器の追跡およびページング手順(再送信を含む)の役割を担う。MMEは、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化プロセスに関与し、さらには、最初のアタッチ時と、コアネットワーク(CN:Core Network)ノードの再配置を伴うLTE内ハンドオーバー時とに、ユーザ機器のSGWを選択する役割も担う。MMEは、(HSSと対話することによって)ユーザを認証する役割を担う。非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングは、MMEにおいて終端される。MMEは、一時的なIDを生成してユーザ機器に割り当てる役割も担う。MMEは、サービスプロバイダの公有地モバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)に入るためのユーザ機器の認証をチェックし、ユーザ機器のローミング制約を実施する。MMEは、NASシグナリングの暗号化/完全性保護においてネットワーク内の終端点であり、セキュリティキーの管理を行う。シグナリングの合法傍受も、MMEによってサポートされる。また、MMEは、LTEアクセスネットワークと2G/3Gアクセスネットワークとの間のモビリティのための制御プレーン機能を提供し、SGSNからのS3インターフェースをMMEにおいて終端させる。さらに、MMEは、ローミングするユーザ機器のためのホームHSSに向かうS6aインターフェースを終端させる。
[LTEにおけるコンポーネントキャリア構造]
3GPP LTEシステムのダウンリンクコンポーネントキャリアは、いわゆるサブフレームにおける時間-周波数領域でさらに分割される。3GPP LTEにおいて、各サブフレームは、図2に示すように2つのダウンリンクスロットに分割される。第1のダウンリンクスロットは、第1のOFDMシンボル内の制御チャネル領域(PDCCH領域)を備える。各サブフレームは、時間領域内の所与の数のOFDMシンボルから成り(3GPP LTE(リリース8)では12個または14個のOFDMシンボル)、各OFDMシンボルはコンポーネントキャリアの帯域幅全体に広がる。したがって、OFDMシンボルの各々は、各サブキャリアで送信されるいくつかの変調シンボルから成る。LTEにおいて、各スロットにおける送信信号は、NDL RB×NRB sc本のサブキャリアとNDL symb個のOFDMシンボルのリソースグリッドによって記述される。NDL RBは、帯域幅の中のリソースブロックの数である。NDL RBは、セルにおいて設定されているダウンリンク送信帯域幅に依存し、Nmin,DL RB≦NDL RB≦Nmax,DL RBを満たす。ここで、Nmin,DL RB=6およびNmax,DL RB=110はそれぞれ、現在のバージョンの仕様によってサポートされている最小ダウンリンク帯域幅および最大ダウンリンク帯域幅である。NRB scは、1個のリソースブロックの中のサブキャリアの数である。通常のサイクリックプレフィックスのサブフレーム構造の場合、NRB sc=12、NDL symb=7である。
たとえば、3GPP ロングタームエボリューション(LTE)において使用されるOFDMを使用するマルチキャリア通信システムを仮定すると、スケジューラによって割り当て可能なリソースの最小単位は、1つの「リソースブロック」である。物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)は、図2に例示したように、時間領域における連続するOFDMシンボル(たとえば、7個のOFDMシンボル)および周波数領域における連続するサブキャリア(たとえば、コンポーネントキャリアの12本のサブキャリア)として規定される。したがって、3GPP LTE(リリース8)では、物理リソースブロックがリソースエレメントから成り、時間領域における1つのスロットおよび周波数領域における180kHzに対応する(ダウンリンクリソースグリッドに関するさらなる詳細については、たとえば非特許文献1の第6.2項“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8)”(http://www.3gpp.orgで入手可能であり、参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
1つのサブフレームは、2つのスロットから成る。いわゆる「通常の(normal)」CP(サイクリックプレフィックス)が使用されるときにはサブフレーム内に14個のOFDMシンボルが存在し、いわゆる「拡張(extended)」CPが使用されるときにはサブフレーム内に12個のOFDMシンボルが存在する。専門用語を目的として、以下では、サブフレーム全体に広がる同じ連続サブキャリアと同等の時間-周波数リソースを「リソースブロックペア(resource block pair)」または同等の「RBペア(RB pair)」もしくは「PRBペア(PRB pair)」と称する。用語「コンポーネントキャリア(Component Carrier)」は、周波数領域におけるいくつかのリソースブロックの組み合わせを表す。LTEの今後のリリースにおいて、用語「コンポーネントキャリア」はもはや使用されず、代わりに、その専門用語がダウンリンクリソースおよび任意選択でアップリンクリソースの組み合わせを表す「セル」に変更される。ダウンリンクリソースのキャリア周波数とアップリンクリソースのキャリア周波数との間のリンク付けは、ダウンリンクリソースで送信されるシステム情報において指示される。
コンポーネントキャリアの構造に関する同様の想定は、以降のリリースにも適用される。
[より広い帯域幅のサポートのためのLTE-Aにおけるキャリアアグリゲーション]
IMT-Advancedの周波数スペクトルがWorld Radio communication Conference 2007(WRC-07)にて決定されている。IMT-Advancedのための全体的な周波数スペクトルは決定されたが、実際に利用可能な周波数帯域幅は、地域または国によって異なる。ただし、利用可能な周波数スペクトルのアウトラインの決定に続いて、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において無線インターフェースの標準化が始まっている。
LTEアドバンストシステムがサポートできる帯域幅は100MHzであり、一方、LTEシステムは20MHzのみをサポートできる。今日、無線スペクトルの欠如がワイヤレスネットワークの開発のボトルネックになり、結果として、LTEアドバンストシステムのために十分広いスペクトル帯域を見つけることは困難である。したがって、より広い無線スペクトル帯域を獲得するための方法を見つけることが急務であり、ここにおいて、可能性のある答えは、キャリアアグリゲーション機能である。
キャリアアグリゲーションでは、最大で100MHzのより広い送信帯域幅をサポートする目的で、2つ以上のコンポーネントキャリアがアグリゲートされる。LTE-Advancedシステムでは、LTEシステムにおけるいくつかのセルが、より広い1つのチャネルにアグリゲートされる。このチャネルは、たとえLTEにおけるこれらのセルが異なる周波数帯域にある場合でも、100MHzに対して十分に広い。少なくともコンポーネントキャリアの帯域幅がLTE Rel.8/9のセルのサポートされる帯域幅を超えない場合は、すべてのコンポーネントキャリアをLTE Rel.8/9互換となるように設定できる。ユーザ機器によってアグリゲートされるすべてのコンポーネントキャリアが必ずしもRel.8/9互換でなくてよい。Rel.8/9のユーザ機器がコンポーネントキャリアにキャンプオンすることを回避するため、既存のメカニズム(たとえば、バーリング)が用いられるようになっていてもよい。
ユーザ機器は、その能力に応じて、(複数のサービングセルに対応する)1つまたは複数のコンポーネントキャリアを同時に受信または送信できる。キャリアアグリゲーションのための受信能力および/または送信能力を備えたLTE-A Rel.10のユーザ機器は、複数のサービングセル上で同時に受信および/または送信可能である。これに対して、LTE Rel.8/9のユーザ機器は、コンポーネントキャリアの構造がRel.8/9の仕様に従う場合、1つのみのサービングセル上で受信および送信を行うことができる。
キャリアアグリゲーションは、連続するコンポーネントキャリアおよび不連続なコンポーネントキャリアの両方においてサポートされ、各コンポーネントキャリアは、(3GPP LTE(リリース8/9)のヌメロロジを使用して)周波数領域における最大110個のリソースブロックに制限される。
同じeNodeB(基地局)に由来し、場合によりアップリンクおよびダウンリンクにおいて異なる帯域幅の異なる数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするように、3GPP LTE-A(リリース10)互換のユーザ機器を構成することが可能である。設定可能なダウンリンクコンポーネントキャリアの数は、UEのダウンリンクのアグリゲーション能力によって決まる。逆に、設定可能なアップリンクコンポーネントキャリアの数は、UEのアップリンクのアグリゲーション能力によって決まる。現時点では、ダウンリンクコンポーネントキャリアよりもアップリンクコンポーネントキャリアが多い状態に移動端末を設定することはできない。一般的なTDD配備において、コンポーネントキャリアの数および各コンポーネントキャリアの帯域幅は、アップリンクとダウンリンクとで同じである。同じeNodeBから送信されるコンポーネントキャリアが同じカバレッジを提供する必要はない。
連続的にアグリゲートされるコンポーネントキャリアの中心周波数の間隔は、300kHzの整数倍であるものとする。これは、3GPP LTE(リリース8/9)の100kHzの周波数ラスターとの互換性を保つと同時に、15kHz間隔のサブキャリアの直交性を維持するためである。アグリゲーションのシナリオによっては、連続するコンポーネントキャリアの間に少数の使用されないサブキャリアを挿入することによって、n×300kHzの間隔あけを容易にすることができる。
複数のキャリアをアグリゲートする影響は、MACレイヤまでしか及ばない。MACレイヤには、アップリンクおよびダウンリンクの両方において、アグリゲートされるコンポーネントキャリアごとに1つのHARQエンティティが要求される。コンポーネントキャリア当たりのトランスポートブロックは、(アップリンクにおけるSU-MIMOを使用しない場合)最大1個である。トランスポートブロックおよびそのHARQ再送信(発生時)は、同じコンポーネントキャリアにマッピングする必要がある。
キャリアアグリゲーションが設定される場合、移動端末は、ネットワークとの1つのRRC接続のみを有する。RRC接続の確立/再確立においては、LTE Rel.8/9と同様に、1つのセルがセキュリティ入力(1つのECGI、1つのPCI、および1つのARFCN)と、非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)モビリティ情報(たとえば、TAI)とを提供する。RRC接続の確立/再確立の後、そのセルに対応するコンポーネントキャリアは、ダウンリンクプライマリセル(PCell:Primary Cell)と称する。接続状態では、ユーザ機器当たり常に1つのダウンリンクPCell(DL PCell)および1つのアップリンクPCell(UL PCell)が設定される。コンポーネントキャリアの設定されたセットにおいて、他のセルはセカンダリセル(SCell:Secondary Cell)と呼ばれ、SCellのキャリアはダウンリンクセカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC)およびアップリンクセカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC)である。1つのUEに対しては、現在、最大5つのサービングセル(PCellを含む)を設定できる。
RRCによって、コンポーネントキャリアの設定および再設定のほか、追加および削除を実行可能である。アクティブ化および非アクティブ化については、たとえばMAC制御エレメントを介して行われる。LTE内ハンドオーバーにおいて、RRCは、対象セルにおいて使用するSCellの追加、削除、または再設定も可能である。新しいSCellを追加する場合は、(リリース8/9におけるハンドオーバーと同様に)送信/受信に必要なSCellのシステム情報の送信に個別のRRCシグナリングが用いられる。SCellが1つのUEに追加される場合、各SCellには、サービングセルインデックスが設定される。PCellのサービングセルインデックスは、常に0である。
ユーザ機器にキャリアアグリゲーションが設定されている場合は、常にアクティブな少なくとも一対のアップリンクおよびダウンリンクコンポーネントキャリアが存在する。対のダウンリンクコンポーネントキャリアは、「DLアンカーキャリア」と称される場合もある。同じことがアップリンクにも当てはまる。キャリアアグリゲーションが設定されている場合は、複数のコンポーネントキャリア上で同時にユーザ機器がスケジューリングされるようになっていてもよいが、常に継続するランダムアクセス手順は、せいぜい1つであるものとする。クロスキャリアスケジューリングによれば、コンポーネントキャリアのPDCCHは、別のコンポーネントキャリア上でリソースをスケジューリングすることができる。このため、各DCI(ダウンリンク制御情報)フォーマットにおいては、CIFと称するコンポーネントキャリア識別フィールドが導入される。
RRCシグナリングにより確立されたアップリンクおよびダウンリンクコンポーネントキャリア間のリンクによれば、クロスキャリアスケジューリングが存在しない場合にグラントが適用されるアップリンクコンポーネントキャリアを識別することができる。ダウンリンクコンポーネントキャリアのアップリンクコンポーネントキャリアへのリンクは、必ずしも1対1である必要はない。言い換えると、同じアップリンクコンポーネントキャリアに2つ以上のダウンリンクコンポーネントキャリアがリンクし得る。一方、1つのアップリンクコンポーネントキャリアには1つのダウンリンクコンポーネントキャリアのみがリンクし得る。
[アップリンク/ダウンリンクスケジューリング]
eNodeBにおけるMAC機能はスケジューリングを参照し、それによってeNBは、1つのセル中の利用可能な無線リソースをUE間および各UEの無線ベアラ間で分配する。原理上、eNodeBは、eNodeBにバッファリングされたダウンリンクデータおよびUEから受信されたバッファステータスレポート(BSR)にそれぞれ基づいて、ダウンリンクおよびアップリンクリソースを各UEに割り当てる。このプロセスにおいて、eNodeBは、設定された各無線ベアラのQoS要件を考慮して、MAC PDUのサイズを選択する。
スケジューリングの通例モードは、ダウンリンク送信リソースを割り当てるダウンリンクグラント/割当てメッセージ(DCI)およびアップリンク送信リソースを割り当てるアップリンクグラント/割当てメッセージによる動的なスケジューリングである。これらは、意図したUEを識別するセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を用いて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信される。動的なスケジューリングのほか、パーシステントなスケジューリングが規定されており、これは、無線リソースを準静的に設定するとともに、1サブフレームよりも長い期間にわたってUEに割り当てることを可能にし、各サブフレームに対してPDCCH上で特定のダウンリンク割当てメッセージまたはアップリンクグラントメッセージが必要になることはない。パーシステントなスケジューリングの設定または再設定の場合、RRCシグナリングは、無線リソースが周期的に割り当てられるリソース割当て間隔を指定する。パーシステントなスケジューリングの設定または再設定にPDCCHが用いられる場合は、動的なスケジューリングに用いられるスケジューリングメッセージから、パーシステントなスケジューリングに適用されるスケジューリングメッセージを識別する必要がある。このため、セミパーシステントなスケジューリングのC-RNTI(SPS-C-RNTI)として知られる特殊なスケジューリング識別情報が用いられるが、これはUEごとに、動的なスケジューリングのメッセージに用いられるC-RNTIとは異なる。
スケジューリング対象のユーザに、ユーザの割当て状態、トランスポートフォーマット、およびその他の送信関連情報(たとえば、HARQ情報、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)コマンド)を通知する目的で、L1/L2制御シグナリングがデータとともにダウンリンクで送信される。L1/L2制御シグナリングは、サブフレーム内でダウンリンクデータとともに多重化される(ユーザ割当てがサブフレーム単位で変化し得るものと仮定する)。ユーザ割当てをTTI(送信時間間隔)ベースで実行することもできる、その場合、TTI長がサブフレームの整数倍となり得ることに留意されたい。TTI長は、サービスエリア内ですべてのユーザに対して一定であってもよいし、異なるユーザに対して異なる長さであってもよいし、ユーザごとに動的であってもよい。一般的に、L1/L2制御シグナリングは、TTI当たり1回送信すればよい。以下では、一般性を失うことなく、TTIが1サブフレームに等しいものと仮定する。
L1/L2制御シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で送信される。PDCCHは、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)としてのメッセージを伝える。DCIには、ほとんどの場合、移動端末またはUEのグループへのリソース割当ておよびその他の制御情報が含まれる。一般的には、複数のPDCCHを1つのサブフレーム内で送信可能である。
ダウンリンク制御情報は、いくつかのフォーマットの形をとり、これらのフォーマットは、全体のサイズとそれぞれのフィールドに含まれる情報とが異なる。LTEについて現在規定されている様々なDCIフォーマットは、非特許文献2の第5.3.3.1項“Multiplexing and channel coding”(http://www.3gpp.orgで入手可能であり、参照により本明細書に組み込まれている)に詳しく記載されている。DCIフォーマットに関する詳細な情報およびDCIにおいて送信される特定の情報については、前述の技術規格または参照により本明細書に組み込まれている非特許文献3を参照されたい。将来的には、別のフォーマットが規定される可能性もある。
[レイヤ1/レイヤ2制御シグナリング]
スケジューリング対象のユーザに、ユーザの割当て状態、トランスポートフォーマット、およびその他の送信関連情報(たとえば、HARQ情報、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)コマンド)を通知する目的で、L1/L2制御シグナリングがデータとともにダウンリンクで送信される。L1/L2制御シグナリングは、サブフレーム内でダウンリンクデータとともに多重化される(ユーザ割当てがサブフレーム単位で変化し得るものと仮定する)。ユーザ割当てをTTI(送信時間間隔)ベースで実行することもできる。その場合、TTI長がサブフレームの整数倍となり得ることに留意されたい。TTI長は、サービスエリア内ですべてのユーザに対して一定であってもよいし、異なるユーザに対して異なる長さであってもよいし、ユーザごとに動的であってもよい。一般的に、L1/L2制御シグナリングは、TTI当たり1回送信すればよい。以下では、一般性を失うことなく、TTIが1サブフレームに等しいものと仮定する。
L1/L2制御シグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で送信される。PDCCHは、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)としてのメッセージを伝える。DCIには、ほとんどの場合、移動端末またはUEのグループへのリソース割当ておよびその他の制御情報が含まれる。一般的には、複数のPDCCHを1つのサブフレーム内で送信可能である。
3GPP LTEにおいて、アップリンクスケジューリンググラントまたはアップリンクリソース割当てとも称されるアップリンクデータ送信のための割当ては、PDCCH上でも送信されることに留意されたい。さらに、3GPPリリース11では、PDCCHと基本的に同じ機能を満たすEPDCCHが導入された。すなわち、詳細な送信方法はPDCCHと異なるものの、L1/L2制御シグナリングが搬送される。さらなる詳細については、非特許文献1および非特許文献4の現行バージョンに見られるが、これらは参照により本明細書に組み込まれている。結果として、背景技術および実施形態において概説されるほとんどの項目は、特段の断りのない限り、PDCCHおよびEPDCCH、またはL1/L2制御シグナリングを搬送する他の手段に当てはまる。
一般的に、アップリンク無線リソースまたはダウンリンク無線リソースを割り当てる目的でL1/L2制御シグナリングで送られる情報は(特にLTE(-A)リリース10)、以下の項目に分類可能である。
- ユーザ識別情報(User Identity):割り当てる対象のユーザを示す。この情報は通常、CRCをユーザ識別情報によってマスクすることによりチェックサムに含まれる。
- リソース割当て情報(Resource Allocation Information):ユーザが割り当てられるリソース(たとえば、リソースブロック(RB))を示す。あるいは、この情報は、リソースブロック割当て(RBA:Resource Block Assignment)と称する。なお、ユーザが割り当てられるRBの数は、動的とすることができる。
- キャリアインジケータ(Carrier indicator):第1のキャリアで送信される制御チャネルが、第2のキャリアに関連するリソース(すなわち第2のキャリアのリソースまたは第2のキャリアに関連するリソース)を割り当てる場合に使用される(クロスキャリアスケジューリング)。
- 変調・符号化方式(Modulation and coding scheme):採用される変調方式および符号化率を決定する。
- HARQ情報:データパケットまたはその一部の再送信時に特に有用である新規データインジケータ(NDI:New Data Indicator)および/または冗長バージョン(RV:Redundancy Version)等。
- 電力制御コマンド:割当て対象のアップリンクのデータまたは制御情報の送信時の送信電力を調整する。
- 参照信号情報:割当て対象の参照信号の送信または受信に使用される適用される循環シフトおよび/または直交カバーコード(OCC)インデックス等。
- アップリンク割当てインデックスまたはダウンリンク割当てインデックス:割当ての順序を識別するために使用され、TDDシステムにおいて特に有用である。
- ホッピング情報:たとえば、周波数ダイバーシチを増大させる目的でリソースホッピングを適用するかどうか、および適用方法を指示情報。
- CSI要求:割り当てられるリソースにおいてチャネル状態情報(Channel State Information)を送信するようにトリガーするために使用される。
- マルチクラスタ情報:シングルクラスタ(RBの連続的なセット)で送信を行うか、マルチクラスタ(連続的なRBの少なくとも2つの不連続なセット)で送信を行うかを指示して制御するために使用されるフラグである。マルチクラスタ割当ては、3GPP LTE-(A)リリース10により導入されている。
上記リストは、すべてを網羅したものではなく、また、使用されるDCIフォーマットによっては、前述の情報項目すべてを各PDCCH送信に含める必要はないことに留意されたい。
ダウンリンク制御情報は、いくつかのフォーマットの形をとり、これらのフォーマットは、全体のサイズと、上述したフィールドに含まれる情報とが異なる。以下、LTEについて現在規定されている一部のDCIフォーマットを一覧する。より詳細な情報については、非特許文献5の、特に第5.3.3.1項“DCI formats”に示されており、参照により本明細書に組み込まれている。
- フォーマット0:DCIフォーマット0は、PUSCHのリソースグラントの送信に用いられるものであり、アップリンク送信モード1または2において単一アンテナポート送信を使用する。
- フォーマット1:DCIフォーマット1は、単一コードワードPDSCH送信のリソース割当ての送信に用いられる(ダウンリンク送信モード1、2、および7)。
- フォーマット1A:DCIフォーマット1Aは、単一コードワードPDSCH送信のリソース割当てのコンパクトシグナリングおよび(すべての送信モードについて)コンテンションのないランダムアクセスのための移動端末への個別プリアンブルシグネチャの割当てに用いられる。
- フォーマット1B:DCIフォーマット1Bは、ランク1送信(ダウンリンク送信モード6)の閉ループプリコーディングを用いたPDSCH送信のリソース割当てのコンパクトシグナリングに用いられる。送信される情報は、フォーマット1Aと同じであるが、これに追加して、プリコーディングベクトルのインジケータがPDSCH送信に適用される。
- フォーマット1C:DCIフォーマット1Cは、PDSCH割当ての非常にコンパクトな送信に用いられる。フォーマット1Cが用いられる場合、PDSCH送信は、QPSK変調の使用に制限される。これは、たとえばページングメッセージおよびブロードキャストシステム情報メッセージのシグナリングに用いられる。
- フォーマット1D:DCIフォーマット1Dは、マルチユーザMIMOを用いたPDSCH送信のリソース割当てのコンパクトシグナリングに用いられる。送信される情報は、フォーマット1Bと同じであるが、プリコーディングベクトルインジケータのビットのうちの1つの代わりとして、電力オフセットがデータシンボルに適用されるかを示す単一のビットが存在する。この特徴は、送信電力が2つのUE間で共有されるか否かを示すのに必要である。このことは、LTEの将来バージョンにおいて、より多くのUE間での電力共有の場合へと拡張される可能性がある。
- フォーマット2:DCIフォーマット2は、閉ループMIMO動作に関するPDSCHのリソース割当ての送信に用いられる(送信モード4)。
- フォーマット2A:DCIフォーマット2Aは、開ループMIMO動作に関するPDSCHのリソース割当ての送信に用いられる。送信される情報は、フォーマット2と同じであるが、eNodeBが2つの送信アンテナポートを有する場合はプリコーディング情報が存在せず、アンテナポートが4つの場合は送信ランクを示すのに2つのビットが用いられる(送信モード3)。
- フォーマット2B:リリース9にて導入され、二重レイヤビームフォーミングに関するPDSCHのリソース割当ての送信に用いられる(送信モード8)。
- フォーマット2C:リリース10にて導入されたフォーマットであり、最大8レイヤの閉ループシングルユーザまたはマルチユーザMIMO動作に関するPDSCHのリソース割当ての送信に用いられる(送信モード9)。
- フォーマット2D:リリース11にて導入されたフォーマットであり、最大8レイヤの送信に用いられ、主としてCOMP(Cooperative Multipoint:協調マルチポイント)に用いられる(送信モード10)。
- フォーマット3および3A:DCIフォーマット3および3Aは、それぞれ2ビットまたは1ビットの電力調整を伴うPUCCHおよびPUSCHの電力制御コマンドの送信に用いられる。これらのDCIフォーマットには、UE群に対する個々の電力制御コマンドを含む。
- フォーマット4:DCIフォーマット4は、アップリンク送信モード2における閉ループ空間多重化送信を用いたPUSCHのスケジューリングに用いられる。
- フォーマット5:DCIフォーマット5は、PSCCH(物理サイドリンク制御チャネル)のスケジューリングに用いられるとともに、PSSCH(物理サイドリンク共有制御チャネル)のスケジューリングに用いられる複数のSCIフォーマット0フィールドを含む。所与のサーチスペースにマッピングされたDCIフォーマット5の情報ビット数が同じサービングセルをスケジューリングするフォーマット0のペイロードサイズよりも小さい場合は、ペイロードサイズがフォーマット0に付加されたパディングビットを含めてフォーマット0のペイロードサイズと等しくなるまで、フォーマット5にゼロが付加されるものとする。
[アンライセンス帯のLTE-ライセンスアシストアクセス(LAA)]
2014年9月、3GPPは、アンライセンススペクトル上でのLTE動作に関する新たな研究項目を開始した。LTEをアンライセンス帯に拡張する理由は、ライセンス帯の制約量と併せて無線広帯域データに対する需要がますます増加していることである。したがって、サービス提供を拡大させる補完ツールとして、セルラー事業者がアンライセンススペクトルをより考慮している。Wi-Fi等の他の無線アクセス技術(RAT)への依拠と比較した場合のアンライセンス帯におけるLTEの1つの利点として、アンライセンススペクトルアクセスによるLTEプラットフォームの補完により、事業者および供給業者は、LTE/EPCハードウェアへの既存または計画投資を無線コアネットワークに利用可能である。
ただし、Wi-Fi等のアンライセンススペクトルにおける他の無線アクセス技術(RAT)との共存が不可欠であることから、アンライセンススペクトルアクセスとライセンススペクトルアクセスの品質の一致があり得ないことを考慮する必要がある。したがって、少なくとも最初のうち、アンライセンス帯のLTE動作は、アンライセンススペクトルにおける単独動作ではなく、ライセンススペクトル上のLTEの補完と考えられる。この仮定に基づいて、3GPPは、少なくとも1つのライセンス帯と併せてアンライセンス帯のLTE動作用のライセンスアシストアクセス(LAA)という用語を確立した。ただし、アンライセンススペクトル上すなわちライセンスセルによるアシストのないLTEの将来的な独立動作についても除外しないものとする。拡張ライセンスアシストアクセス(eLAA:Enhanced Licensed Assisted Access)は、LAAの拡張であり、特にアップリンクにおいても同様にアンライセンススペクトルを利用する。ライセンススペクトルの補完としてアンライセンススペクトルを効率的に使用すれば、サービスプロバイダひいては無線産業全体として大きな価値がもたらされる可能性がある。アンライセンススペクトルにおいてLTE動作の十分な恩恵を利用するには、すでに規定されたDLアクセス方式に加えて、完全なULアクセス方式を規定するのが最も重要である。
3GPPにおいて現在計画されている一般的なLAA手法では、すでに具体化されているRel.12のキャリアアグリゲーション(CA)フレームワークを可能な限り利用するが、前述のCAフレームワーク設定には、いわゆるプライマリセル(PCell)キャリアおよび1つまたは複数のセカンダリセル(SCell)キャリアを含む。CAは一般的に、セルの自己スケジューリング(スケジューリング情報およびユーザデータが同じコンポーネントキャリア上で送信される)およびセル間のクロスキャリアスケジューリング(PDCCH/EPDCCHに関するスケジューリング情報およびPDSCH/PUSCHに関するユーザデータが異なるコンポーネントキャリア上で送信される)の両者をサポートする。
ライセンスPCell、ライセンスSCell1、および様々なアンライセンスSCell2、3、および4(スモールセルとして例示)を含むごく基本的なシナリオを図4に示す。アンライセンスSCell2、3、および4の送信/受信ネットワークノードとしては、eNBが管理するリモート無線ヘッドも可能であるし、ネットワークにアタッチされるもののeNBが管理しないノードも可能である。簡単化のため、図中、eNBまたはネットワークに対するこれらのノードの接続は、明示的に示していない。
現在、3GPPを想定した基本的な手法としては、PCellがライセンス帯で動作する一方、1つまたは複数のSCellがアンライセンス帯で動作することになる。この方法の1つの利点として、たとえば音声または動画等、高いサービス品質(QoS)が求められる制御メッセージおよびユーザデータの確実な送信にPCellを使用可能である一方、アンライセンススペクトルにおけるSCellでは、シナリオに応じて、他のRATとの共存が不可欠であることによるある程度のQoSの低下が生じる可能性もある。
LAAは、5GHzのアンライセンス帯に焦点を当てることに合意している。このため、最も重要な問題の1つとして、これらのアンライセンス帯で動作するWi-Fi(IEEE 802.11)システムとの共存が挙げられる。LTEとWi-Fi等の他のテクノロジとの公平な共存のほか、同じアンライセンス帯の異なるLTE事業者間の公平性をサポートするため、地域および特定の周波数帯によって一部が決まり得る特定組の規制ルールにより、アンライセンス帯の場合のLTEのチャネルアクセスを順守する必要がある。5GHzのアンライセンス帯における動作の場合の全地域の規制要件の包括的な説明については、非特許文献6(参照により本明細書に組み込まれている)のほか、非特許文献7に記載されている。地域および帯域に応じて、LAA手順の設計時に考慮すべき規制要件には、動的周波数選択(DFS:Dynamic Frequency Slection)、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)、リッスンビフォアトーク(LBT:Listen Before Talk)、および最大送信持続時間が制限された不連続送信を含む。3GPPの目的は、LAA用の単一のグローバルフレームワークを対象とすることであり、基本的には、5GHzの様々な地域および帯域に関するすべての要件をシステム設計に考慮する必要があることを意味する。
たとえば、欧州においては、公称チャネル帯域幅(Nominal Channel Bandwidth)の特定の制限が設定されており、非特許文献8の第4.3項から明らかである(参照により本明細書に組み込まれている)。公称チャネル帯域幅は、単一のチャネルに割り当てられたガード帯域を含む最も広い周波数帯である。占有チャネル帯域幅は、信号の電力の99%を含む帯域幅である。デバイスは、1つまたは複数の隣接または非隣接チャネルにおいて同時に動作可能である。
リッスンビフォアトーク(LBT)手順は、機器がチャネルの使用前にクリアチャネル評価(CCA:Clear Channel Assessment)チェックを適用するメカニズムとして規定されている。CCAでは、少なくともエネルギー検出を利用して、チャネル上の他の信号の有無を判定することにより、チャネルの占有またはクリアをそれぞれ判定する。現在の欧州および日本の規制では、アンライセンス帯におけるLBTの使用が必要である。規制要件を別として、LBTを介したキャリアセンシングがアンライセンススペクトルの公平な共有のための1つの方法であることから、単一のグローバルソリューションフレームワークにおいては、アンライセンススペクトルにおける公平かつフレンドリな動作に不可欠の特徴と考えられる。
アンライセンススペクトルにおいては、チャネル可用性が常に保証されることはない。また、欧州および日本等の特定の地域では、アンライセンススペクトルにおける連続送信を禁止し、送信バーストの最大持続時間に制限を設けている。このため、最大送信持続時間が制限された不連続送信がLAAの必要な機能である。レーダシステムからの干渉を検出し、これらのシステムとの同一チャネル動作を回避するため、特定の地域および帯域にはDFSが求められる。その意図はさらに、スペクトルの均一に近い負荷を実現することである。DFS動作および対応する要件は、マスター-スレーブ原理と関連付けられている。マスターは、レーダ干渉を検出するものとするが、マスターと関連付けられた別のデバイスに依拠して、レーダ検出を実行可能である。
ほとんどの地域において、5GHzのアンライセンス帯上の動作は、ライセンス帯上の動作よりも低い送信電力レベルに制限されて、カバレッジエリアが小さくなる。ライセンスキャリアおよびアンライセンスキャリアが同一の電力で送信されるとしても、通例は、信号の経路損失およびシャドーイング効果の増大によって、5GHz帯のアンライセンスキャリアが2HGz帯のライセンスセルよりも小さなカバレッジエリアをサポートすることが予想される。特定の地域および帯域の別の要件として、他のデバイスが同じアンライセンス帯で動作する場合に生じる干渉の平均レベルを抑えるためのTPCの利用がある。
詳細な情報については非特許文献8に見られるが、これは、参照により本明細書に組み込まれている。
デバイスは、LBTに関する欧州規制に従って、データ送信で無線チャネルを占有する前に、クリアチャネル評価(CCA)を実行する必要がある。たとえばエネルギー検出に基づいてチャネルが空いていることを検出して初めて、アンライセンスチャネル上の送信を開始することができる。特に、機器は、CCAの間、一定の最小時間(たとえば、欧州の場合は20μs(非特許文献8の第4.8.3項参照))にわたってチャネルを観測する必要がある。チャネルは、検出されたエネルギーレベルがCCAの設定閾値(たとえば、欧州の場合は-73dBm/MHz(非特許文献8の第4.8.3項参照))を超える場合に、占有されているものと考えられる。逆に、検出された電力レベルがCCAの設定閾値を下回る場合は、空いているものと考えられる。チャネルが占有されていると判定された場合は、次の固定フレーム期間におけるチャネル上の送信は行われないものとする。チャネルが空きに分類されると、機器は、直ちに送信可能である。これにより、最大送信持続時間が制限されて、同じ帯域上で動作する他のデバイスとの公平なリソース共有が容易化される。
CCAのエネルギー検出は、チャネル帯域幅全体(たとえば、5GHzのアンライセンス帯における20MHz)にわたって実行される。これは、チャネル内のLTE OFDMシンボルのすべてのサブキャリアの受信電力レベルが、CCAを実行したデバイスで評価されるエネルギーレベルに寄与することを意味する。
上述のCCAのほか、参照により本明細書に組み込まれている非特許文献8の第4.9.2.2項の記載に従って機器がロードベース機器(LBE:Load Based Equipment)として分類されている場合は、別の拡張CCA(ECCA)の適用が求められる可能性もある。ECCAには、ランダム係数NにCCA観測時間スロットを乗じた持続時間にわたる別のCCA観測時間を含む。Nは、送信の開始前に観測する必要がある総アイドル期間となるクリアアイドルスロット数を規定する。
さらに、チャネルの可用性の再評価(すなわち、LBT/CCA)なく機器が所与のキャリア上で送信を行う合計時間は、チャネル占有時間として規定されている(非特許文献8の第4.8.3.1項参照)。チャネル占有時間は、1ms~10msの範囲とする。ただし、欧州で現在規定されているように、最大チャネル占有時間は、たとえば4msとすることも可能である。さらに、アンライセンスセルでの送信後にUEが送信を行えない最小アイドル時間も存在しており、この最小アイドル時間は、少なくともチャネル占有時間の5%である。アイドル期間の最後に、UEは、新しいCCA等を実行することができる。この送信挙動を図5に模式的に示すが、この図は、非特許文献8(図2"Example of timing for Frame Based Equipment")に由来する。
図6は、特定の周波数帯(アンライセンスセル)上のWi-Fi送信とLAA UE送信との間のタイミングを示している。図5から分かるように、Wi-Fiバーストの後は、たとえば次のサブフレーム境界まで予約信号を送信することによってeNBがアンライセンスセルを「予約する」前に、少なくともCCAギャップが必要である。その後、実際のLAA DLバーストが開始となる。このことは、CCAの実行に成功後、予約信号を送信して実際のLAA ULバーストを開始することによりサブフレームを予約するLTE UEにも同様に当てはまることになる。
[アンライセンスセルにおけるアップリンクスケジューリング]
eLAAに対しては、単一サブフレームおよび複数サブフレームのグラントならびにそれぞれの単一および複数のアンテナポートのアップリンク送信(PUSCH)をサポートするため、DCIフォーマット0A、0B、4A、および4Bが提供されている。
・ DCIフォーマット0A:単一サブフレーム、単一アンテナポート
・ DCIフォーマット0B:複数サブフレーム、単一アンテナポート
・ DCIフォーマット4A:単一サブフレーム、複数アンテナポート
・ DCIフォーマット4B:複数サブフレーム、複数アンテナポート
これらのDCIフォーマットの詳細については、参照により本明細書に組み込まれている非特許文献5の第5.3.3.1.1A項、第5.3.3.1.1B項、第5.3.3.1.8A項、第5.3.3.1.8B項に見られる。
これらのDCIフォーマット(すなわち、アップリンクグラント)のいずれかは、1段階グラントまたは2段階グラントの一部のいずれかとすることができる。LTEにおける現行の例示的な実施態様(非特許文献5参照)においては、ビット値が0の場合に受信アップリンクグラントが「非トリガースケジューリング」用(すなわち、1段階アップリンクグラント)であるか、ビット値が1の場合に「トリガースケジューリング」用(すなわち、2段階アップリンクグラント)であるかを区別する1ビットのフィールドである「PUSCHトリガーA」フィールドによって反映される。これは、UEに対する無線リソースのスケジューリングを担う無線ネットワークエンティティであるeNBによって制御可能である。
2段階アップリンクスケジューリング手順においては、UEによる特定方法での2つの別個のメッセージ(「トリガーA」および「トリガーB」)の受信により、1つのアップリンク送信をスケジューリングする必要がある。
トリガーAメッセージとしては、上記アップリンクグラント(すなわち、DCIフォーマット0A、0B、4A、または4B)のいずれかが可能である。この2段階グラントに関して、4つのDCIフォーマットには、非特許文献5において現在規定されている通り、以下のデータフィールドを含む。
「PUSCHトリガーA(1ビット):[3]の第8.0項に規定されている通り、値0が非トリガースケジューリングを示し、値1がトリガースケジューリングを示す。
- タイミングオフセット(4ビット):[3]に規定されている。
- トリガースケジューリングのフラグが0に設定されている場合、
- このフィールドは、PUSCH送信の絶対タイミングオフセットを示す。
- それ以外の場合、
- このフィールドの最初の2つのビットは、PUSCH送信の相対タイミングオフセットを示す。
- このフィールドの最後の2つのビットは、トリガースケジューリングによるPUSCHのスケジューリングが有効な時間ウィンドウを示す。」
また、トリガーAメッセージに利用可能なDCIフォーマットには、「リソースブロック割当て」フィールド、「変調・符号化方式」フィールド、「HARQプロセス番号」フィールド等、アップリンク送信用にスケジューリングされた無線リソースを示す通常のデータフィールドを含む。さらに、DCIフォーマット0A、0B、4A、4B(特に、DCI CRC)は、UE固有の識別情報(C-RNTI等)によるスクランブルによって、対応するアップリンクグラントが特定のUEに対してアドレス指定されるようにすることができる。
トリガーBメッセージは、参照により本明細書に組み込まれている非特許文献5の第5.3.3.1.4項に現在規定されている通り、DCIフォーマット1Cを有する。2段階グラント手順を含むアンライセンスキャリア送信の範囲内で用いられる技術規格において現在規定されているDCIフォーマット1Cは、以下の通りである。
「それ以外
- LAAのサブフレーム設定(4ビット):[3]の第13A項に規定されている。
- アップリンク送信持続時間およびオフセット指定(5ビット):[3]の第13A項に規定されている。このフィールドは、LAA SCell上でアップリンク送信が設定されたUEに対してのみ当てはまる。
- PUSCHトリガーB(1ビット):[3]の第8.0項に規定されている。このフィールドは、LAA SCell上でアップリンク送信が設定されたUEに対してのみ当てはまる。
- 1つのPDSCHコードワードの非常にコンパクトなスケジューリングに用いられるフォーマット1Cのサイズと等しくなるまで、予約情報ビットが追加される。」
上述の通り、2段階グラント手順の一部として使用されている場合のトリガーBメッセージ(DCIフォーマット1C)は通例、特定のUEに対してアドレス指定されるのではなく、eNBによる共有識別情報(この場合は、共通の制御PDCCH情報を提供する状況において使用されるRNTIであるCC-RNTI(共通制御RNTI)(参照により本明細書に組み込まれている非特許文献9参照))の使用によって、DCIフォーマット1C、特にそのCRCをスクランブル可能である。
非特許文献5の上記引用における相互参照「[3]」は、非特許文献4を表しており、その少なくとも第8.0項および第13項が2段階グラントに関連するため、そのすべてが参照により本明細書に組み込まれている。
特に、非特許文献4の第8項は、LAA SCellについて、アップリンク送信(すなわち、PUSCH)の実行タイミングおよび方法をより詳細に規定している。
「LAA SCellであるサービングセルに対して、UEは、
- UEを対象としたサブフレームnにおいて、DCIフォーマット0A/0B/4A/4Bで「PUSCHトリガーA」フィールドが「0」に設定されたPDCCH/EPDCCHの検出に応じて、または
- UEを対象としたサブフレームn-vから最も新しいサブフレームにおいて、DCIフォーマット0A/0B/4A/4Bで「PUSCHトリガーA」フィールドが「1」に設定されたPDCCH/EPDCCHの検出およびサブフレームnにおいて、DCI CRCがCC-RNTIによりスクランブルされ、「PUSCHトリガーB」フィールドが「1」に設定されたPDCCHの検出に応じて、
- PDCCH/EPDCCHおよびHARQプロセスID mod(nHARQ_ID+i,NHARQ)に従ってサブフレームn+l+k+i(i=0、1、・・・、N-1)で、第15.2.1項に記載のチャネルアクセス手順を条件として、対応するPUSCH送信を実行するものとする。ここで、
- DCIフォーマット0A/4Aの場合はN=1であり、Nの値は、対応するDCIフォーマット0B/4B中の「スケジューリングされたサブフレーム数」フィールドによって決まる。
- UEには、DCIフォーマット0Bの場合の高位レイヤパラメータmaxNumberOfSchedSubframes-Format0BおよびDCIフォーマット4Bの場合の高位レイヤパラメータmaxNumberOfSchedSubframes-Format4Bによって、Nの最大値が設定される。
- kの値は、「PUSCHトリガーA」フィールドが「0」に設定されている場合は表8.2dに従い、それ以外の場合は表8.2eに従って、対応するDCI0A/0B/4A/4B中のスケジューリング遅延フィールドによって決まる。
- nHARQ_IDの値は、対応するDCIフォーマット0A/0B/4A/4B中のHARQプロセス番号フィールによって決まり、NHARQ=16である。
- 対応するDCIフォーマット0A/0B/4A/4Bにおいて「PUSCHトリガーA」フィールドが「0」に設定されている場合は、
- l=4、
- それ以外の場合、
- lの値は、第13A項の手順に従ってCC-RNTIによりCRCがスクランブルされ、「PUSCHトリガーB」フィールドが「1」に設定された対応するDCI中の「LAAに対するUL設定」フィールドによって決まるULオフセットであり、
- vの値は、表8.2fに従って、「PUSCHトリガーA」フィールドが「1」に設定されたDCIフォーマット0A/0B/4A/4Bの対応するPDCCH/EPDCCH中の有効持続時間フィールドによって決まり、
- UEがサポートするl+kの最小値は、UE-EUTRA-Capabilityに含まれる。
以上のように、現行の3GPP技術規格は、2段階グラント手順の実行方法をより詳しく規定している。ただし、現在標準化されている上述の2段階グラント手順の規定は、引き続き変更および改良がなされるため、将来的に変更となり得ることに留意されたい。その結果、現行の3GPP技術規格に係る2段階グラント手順の上記引用実装形態は、例示的な一実装形態に過ぎず、多くの詳細が本発明には重要でないと考えられる。
それにも関わらず、本発明に対して、2段階グラント手順の背後の基本概念が上述と同じままであることを仮定する。特に、図7に関して基本概念を説明するが、この図は、トリガーAおよびトリガーBメッセージを含むDCIの送受信を含む2段階グラントの機能を示している。以下の例示的な説明に対しては、UEにおいてトリガーB(すなわち、第2段階アップリンクスケジューリングメッセージ)が受信されるサブフレームを参照サブフレームnとして取得することにより図示のサブフレームが番号付けされ、これに応じて先行および後続サブフレームが番号付けされるものと仮定する。さらに、トリガーAメッセージがサブフレームn-3で受信され、2段階グラント手順を有効に実行可能な長さvの時間ウィンドウが規定されるものと仮定する。言い方を変えると、時間ウィンドウは、トリガーBメッセージを受信し、トリガーAおよび/またはトリガーBメッセージが示す送信パラメータに基づいて、対応するアップリンク送信を実際にトリガーし得る期間を規定するものと考えられる。
時間ウィンドウ長vは、非特許文献5および非特許文献4の表8.2fにおいて、DCIフォーマット0A、0B、4A、4Bのタイミングオフセットフィールドの最後の2ビットによる上記例示の通り、トリガーAメッセージ内で例示的に示すことができる。
トリガーBメッセージがサブフレームnで受信された場合、UEは、(トリガーBメッセージの受信直前の開始すなわちn-1~n-vの範囲の)長さvの時間ウィンドウ内で関連するトリガーAメッセージがUEにより受信されたかを判定することになる。図示のシナリオにおいて、トリガーAスケジューリングメッセージは、サブフレームn-3ひいては時間ウィンドウ内に受信されているため、UEにおいてアップリンク送信がトリガーされる。そして、特定の送信タイミングオフセットにより、サブフレームn+オフセットにおいてアップリンク送信(すなわち、PUSCH)が実行される。UEは、トリガーAメッセージおよびトリガーBメッセージにおいて受信された情報に従い、たとえば指定された無線リソースおよび変調・符号化方式等を用いて、アップリンク送信を実行するようにしてもよい。
本発明において、厳密なPUSCHタイミングオフセットは重要ではない。例示として、非特許文献4で現在標準化されている通り、PUSCHタイミングオフセットは、「l+k+i」である。ここで、パラメータlはトリガーBメッセージにより規定され(非特許文献5および非特許文献4の表13A-2のDCIフォーマット1Cの「アップリンク送信持続時間およびオフセット指定」フィールド参照)、パラメータkはトリガーaメッセージにより規定される(非特許文献5および非特許文献4の表8.2eのDCIフォーマット0A、0B、4A、および4Bのいずれかの「タイミングオフセット」フィールドの最初の2ビット参照)。パラメータiは、複数のアップリンクサブフレームが2段階アップリンクスケジューリング手順によりスケジューリングされる場合に適用可能であり、この場合は、0から(許可されたサブフレーム数-1)まで動く(それ以外の場合は0のままである)。より詳しくは、非特許文献4の上記引用した第8項から導くことができる。ただし、この2段階アップリンクスケジューリング手順に従ってアップリンク送信を実行するPUSCHタイミングオフセットは、異なる規定がなされていてもよいし、予め決定されたものであってもよい。
前述の通り、3GPPは、アンライセンスセルにおけるアップリンク送信の2段階スケジューリング手順を規定している。ただし、この2段階スケジューリング手順は、さらに改善可能である。
3GPP TS 36.211, current version 12.6.0 3GPP TS 36.212, current version v12.6.0 LTE - The UMTS Long Term Evolution - From Theory to Practice, Edited by Stefanie Sesia, Issam Toufik, Matthew Baker, Chapter 9.3 3GPP TS 36.213 3GPP TS 36.212 v14.0.0 R1-144348, "Regulatory Requirements for Unlicensed Spectrum", Alcatel-Lucent et al., RAN1#78bis, Sep. 2014 3GPP Technical Report 36.889, current version 13.0.0 the European standard ETSI EN 301 893, current version 1.8.1 3GPP TS 36.321 v14.0.0
非限定的かつ例示的な実施形態は、ユーザ機器により実行されるアップリンク送信のスケジューリングに関与する改良された方法およびユーザ機器を提供する。
独立請求項は、非限定的かつ例示的な実施形態を提供する。有利な実施形態は、従属請求項の対象である。
一般的な一態様によれば、アップリンク無線リソースがスケジューリングされるユーザ機器が記載される。ユーザ機器と少なくとも1つのセル上のアップリンク無線リソースのスケジューリングを担う無線基地局との通信用にセルが設定されている。このユーザ機器は、スケジューリングされたセルを介したアップリンク送信の実行にユーザ機器が使用可能なアップリンク無線リソースを示す第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局から受信する受信機を備える。受信機は、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと関連する第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局からさらに受信する。このユーザ機器は、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効か否かを判定するプロセッサをさらに備える。プロセッサは、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信した場合、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるとプロセッサが判定した場合に、アップリンク送信がスケジューリングされたものと判定する。これにより、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるかの判定は、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ所定の期間内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされたかに関する判定に基づく。このユーザ機器は、アップリンク送信がスケジューリングされたものとプロセッサが判定した場合、スケジューリングされたセルを介してアップリンク送信を実行する送信機をさらに備える。セルとしては、たとえば3GPP LTEリリース14の文脈におけるアンライセンスセルも可能であるし、2段階スケジューリングがサポートされた別のセルも可能である。
上記に対応して、一般的な別の態様において、ここに開示の技術は、アップリンク無線リソースがスケジューリングされるユーザ機器を動作させる方法を特徴とする。ユーザ機器と少なくとも1つのアンライセンスセル上のアップリンク無線リソースのスケジューリングを担う無線基地局との通信用にアンライセンスセルが設定されている。この方法は、アンライセンスセルを介したアップリンク送信の実行にユーザ機器が使用可能なアップリンク無線リソースを示す第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局から受信するステップを含む。この方法は、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと関連する第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局から受信するステップをさらに含む。この方法は、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効か否かを判定するステップをさらに含む。この方法は、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信した場合、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であると判定された場合に、アップリンク送信がスケジューリングされたものと判定するステップをさらに含む。これにより、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるかの判定は、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ所定の期間内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされたかに関する判定に基づく。この方法は、アップリンク送信がスケジューリングされたものと判定された場合、アンライセンスセルを介してアップリンク送信を実行するステップをさらに含む。
開示の実施形態のその他の利益および利点については、本明細書および図面から明らかとなるであろう。これらの利益および/または利点は、本明細書および図面の開示の種々実施形態および特徴により個別にもたらされるようになっていてもよく、そのうちの1つまたは複数を得るためにすべてが提供される必要はない。
これら一般的かつ特定の態様は、ユーザ機器および方法、ならびにユーザ機器と方法との組み合わせを用いて実装されていてもよい。
以下、添付の図面を参照して、例示的な実施形態をより詳しく説明する。
3GPP LTEシステムの例示的なアーキテクチャを示した図である。 3GPP LTE(Rel.8/9)において規定されたサブフレームのダウンリンクスロットの例示的なダウンリンクリソースグリッドを示した図である。 3GPP LTEにおいて規定されたサブフレームのアップリンクスロットの例示的なアップリンクリソースグリッドを示した図である。 複数のライセンスセルおよびアンライセンスセルを伴う例示的なLAAシナリオを示した図である。 LAA送信の送信挙動を示した図である。 アンライセンスセルにおけるWi-Fi送信とLAA UEダウンリンクバーストとの間のタイミングを示した図である。 アンライセンスセルを介したアップリンク送信について提供された2段階アップリンクスケジューリング手順を例示的に示した図である。 マルチUE環境におけるアップリンク送信の複数のトリガーを示した図である。 一実施形態の第1の実装形態に係る、マルチUE環境におけるアップリンク送信の複数のトリガーの防止を示した図である。 実施形態の第1の実装形態に係る、2段階アップリンク送信手順の図である。 実施形態の第2の実装形態に係る、マルチUE環境におけるアップリンク送信の複数のトリガーの防止を示した図である。 実施形態の第2の実装形態に係る、2段階アップリンク送信手順の図である。
移動局、移動ノード、ユーザ端末、またはユーザ機器は、通信ネットワーク内の物理エンティティである。1つのノードが複数の機能エンティティを有していてもよい。機能エンティティは、所定のセットの機能の実装ならびに/またはノードもしくはネットワークの他の機能エンティティへの提供を行うソフトウェアまたはハードウェアモジュールを表す。ノードは、通信を可能にする通信設備または媒体にノードを接続する1つまたは複数のインターフェースを有していてもよい。同様に、ネットワークエンティティは、他の機能エンティティまたは対応するノードとの通信を可能にする通信設備または媒体に機能エンティティを接続する論理インターフェースを有していてもよい。
一組の請求項および本願において使用する用語「無線リソース」は、時間-周波数無線リソース等の物理的な無線リソースを表すものとして広く理解されるものとする。
一組の請求項および本願において使用する用語「アンライセンスセル」あるいは「アンライセンスキャリア」は、特定の周波数帯域幅のアンライセンス周波数帯において動作するセル/キャリアとして広く理解されるものとする。これに対応して、一組の請求項および本願において使用する用語「ライセンスセル」あるいは「ライセンスキャリア」は、特定の周波数帯域幅のライセンス周波数帯において動作するセル/キャリアとして広く理解されるものとする。例示として、これらの用語は、3GPPのリリース12/13およびライセンスアシストアクセス作業項目の文脈で理解されるものとする。
図8は、UEグループ#1に属するUE、UEグループ#2に属するUE、およびeNodeBを示している。
第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージであるトリガーAは、サブフレームn-2においてeNodeBからグループ#1のUEに送信されるものと仮定する。この例示的な場合において、グループ#1のUEに送信されるトリガーAの有効な時間ウィンドウは、5サブフレームである。したがって、有効な時間ウィンドウに関する情報は、トリガーA自体によって与えられる。
第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージであるトリガーBは、サブフレームnにおいてeNodeBから送信されるものとさらに仮定する。トリガーBは、グループ#1および#2の両UEにより受信されるが、eNodeBは、サブフレームn-2においてグループ#1のUEに送信済みの(第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージとしての)トリガーAに対する第2段階アップリンクスリソースケジューリングメッセージと同じ意図でトリガーBを送信している。この例示的な場合においては、トリガーBの前の対応する有効な時間ウィンドウ内でグループ#2のUEが如何なるトリガーAも受信していないものと仮定する。トリガーBの受信に応じて、トリガーBを受信可能なすべてのUE(一般的には、グループ#1およびグループ#2のUEを含む)は、対応する有効な時間ウィンドウ内でトリガーAを受信しているかをチェックする必要がある。したがって、この例では、最大5サブフレーム早く(この場合は、サブフレームn-5~サブフレームn-1において)トリガーAを受信しているかをグループ#1のUEがチェックする。有効な時間ウィンドウ内であるサブフレームn-2においてトリガーAが受信されていることから、グループ#1のUEは、後でアップリンク送信をトリガーすることになる。
グループ#2のUEがトリガーAを受信していないことから、サブフレームnにおいて受信されたトリガーBは、グループ#2のUEによりアップリンク送信をトリガーしない。
図8からさらに明らかなように、グループ#2のUEは、サブフレームn+1においてトリガーAを受信する。この例示的な場合において、グループ#2のUEに送信されるトリガーAの有効な時間ウィンドウは、3サブフレームである。この図においてさらに示されるように、eNodeBからは(サブフレームn+3において)第2のトリガーBが送信される。第2のトリガーBについても、グループ#1および#2の両UEにより受信されるが、eNodeBは、サブフレームn+1においてグループ#2のUEに送信された(第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージとしての)トリガーAに対する第2段階アップリンクスリソースケジューリングメッセージと同じ意図で第2のトリガーBを送信している。トリガーBの受信に応じては、最大3サブフレーム早く(この場合は、サブフレームn~サブフレームn+2において)トリガーAを受信しているかをグループ#2のUEがチェックする。有効な時間ウィンドウ内であるサブフレームn+1において対応するトリガーAが受信されていることから、グループ#2のUEは、後でアップリンク送信をトリガーすることになる。
ただし、サブフレームn+3においては第2のトリガーBもグループ#1のUEで受信されていることから、最大5サブフレーム早く(この場合は、サブフレームn-2~サブフレームn+2において)トリガーAを受信しているかをグループ#1のUEが再度チェックすることになる。グループ#1のUEがトリガーAをサブフレームn-2すなわち受信トリガーAの有効な時間ウィンドウ内で受信したことを考慮して、グループ#1のUEは、その第2のアップリンク送信を再度トリガーすることになるが、このトリガーされる第2のアップリンク送信は、eNodeBによって、グループ#1のUEではなく、グループ#2のUEのみによって実行されることが意図されている。図8に示すこの例示的なシナリオによれば、第2のトリガーBが(サブフレームn+3での受信の代わりに)サブフレームn+2において受信される場合は、グループ#1のUEにより実行されるトリガーされる第2のアップリンク送信も発生することになる。ただし、グループ#1のUEの5サブフレームという例示的な有効時間ウィンドウを考慮すれば、第2のトリガーBがサブフレームn+4以降で受信される場合には、アップリンク送信の複数のトリガーは発生しない。
全体として、このようなアップリンク送信の複数のトリガーは、マルチUE環境において望ましくない。第1の理由として、このような望ましくないアップリンク送信は、対応するサブフレームにおいて他の送信との干渉を生じるリスクを負う。第2の理由として、このような複数のトリガーでは、UL送信の衝突が暗示され得る。グループ#1のUEがサブフレームnにおいてトリガーBによりUL送信をトリガーされた場合、対応するUL送信が4つのサブフレームにわたって続くものとトリガーAにより示されているが、この対応するUL送信は例示として、サブフレームn+2~n+5において発生する。グループ#1の同じUEがサブフレームn+3においてトリガーBによりUL送信を再度トリガーされた場合も、対応するUL送信が4つのサブフレームにわたって続くものと同じトリガーAにより示されているが、この対応するUL送信は例示として、サブフレームn+5~n+8において発生する。このため、図示の通り、これら2つのトリガーによって、サブフレームn+5における衝突が発生するが、データが第1のトリガーBの結果として送信されるか、第2のトリガーBの結果として送信されるかについては明らかではない。両ケースで送信リソースが同一であってとしても、対応するデータは一般的に、異なるトランスポートブロックまたはパケットを含むことになる。このような衝突は、UEとeNodeBとの間で誤解が生じる可能性があるため、回避すべきである。
本発明者らは、上記説明の問題のうちの1つまたは複数を軽減する以下の例示的な実施形態を着想した。
3GPP規格により与えられるとともに背景技術の項で一部説明した広い仕様において、種々の実施形態の特定の実装形態が実現されるものとし、本実施形態の種々の実装形態に関して以下に説明する通り、特定の重要な特徴がこれに追加される。この実施形態は、たとえば背景技術の項で説明した3GPP LTE-A(リリース10/11/12/13およびそれ以降)通信システム等の移動体通信システムにおいて都合良く用いられるようになっていてもよいが、これら特定の例示的な通信ネットワークにおける使用に限定されない。
上記説明は、本開示の範囲を限定するものではなく、本開示をより深く理解するための実施形態の一例に過ぎないことが了解されるものとする。当業者であれば、以下に明示していない方法で、一組の請求項および本明細書の概要の項に与えられた説明にて概説した本開示の一般原理を異なるシナリオに適用可能であることが認識されよう。例示および説明を目的として、いくつかの仮定を導入しているが、これらは、以下の実施形態の範囲を過度に制限しないものとする。
さらに、前述の通り、以下の実施形態は、3GPP LTE-A(Rel.12/13以降)の環境において実装されるようになっていてもよい。種々の実施形態によれば、主として、アップリンク送信方式を改良可能である。ただし、他の機能(すなわち、種々の実施形態により変更とならない機能)については、背景技術の項で説明したものとまったく同じであってもよいし、種々の実施形態への影響なく変更されてもよい。たとえば、アップリンク送信の実際の実行(たとえば、分割、変調、符号化、ビームフォーミング、多重化)およびスケジューリング(PDCCH、DCI、クロスキャリアスケジューリング、セルフスケジューリング)の方法またはタイミングアドバンス手順を用いた通常のアップリンク送信タイミングの実行(たとえば、最初のタイミングアドバンス、タイミングアドバンス更新コマンド)の方法を規定した機能および手順である。
以下、上記問題を解決する一般的な一実施形態を詳しく説明するが、この説明には、本実施形態の原理を容易に説明できるように工夫した以下の例示的なシナリオを使用する。ただし、これらの原理は、他のシナリオにも適用可能であり、その一部を以下に明示的に記載する。
UEは、2段階アップリンクリソーススケジューリングを開始する。特に、アンライセンスセルの第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーA)によってリソーススケジューリングが開始されるが、これはUEの受信機により受信される。その後、アンライセンスセルの第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーB)がUEの受信機により受信される。
その後、UEのプロセッサは、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ検証において、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーA)が有効か否かを判定する。これにより、この第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーA)の有効性の判定は、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーB)の受信に先立つ所定の期間内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーB)によってアップリンク送信がトリガーされたかに関する判定に基づく。
その後、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーB)を受信した場合、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ(トリガーA)が有効であるとプロセッサが判定した場合に、アップリンク送信がスケジューリングされたものとプロセッサにより判定される。
最後に、アップリンク送信がスケジューリングされたものとプロセッサが判定した場合、UEの送信機は、アンライセンスセルを介してアップリンク送信を実行する。
上述の本発明の主要な原理によれば、マルチUE環境における複数のアップリンク送信トリガーを防止できるため都合が良い。異なるUEを対象としたトリガーBによって、有効な時間ウィンドウ内で過去にアップリンク送信をトリガー済みの特定のUEによる第2のアップリンク送信が意図せずトリガーされるリスクがないため、eNodeBは、所定の期間/有効な時間ウィンドウ内であっても、トリガーBの送信直後に新たなトリガーAを異なるUEに直接送信することができる。
この手段により、ユーザ/セルのスループットを大幅に向上可能である。さらに、複数のアップリンク送信トリガーを回避することによって、トリガーAが示す長い検証時間をより効率的に使用可能であることから、必要なトリガーAのオーバーヘッドを低減可能である。
また、検証時間/有効な時間ウィンドウ内の正しい第1のトリガーB後の第2のトリガーBの誤警報によって、誤ったPUSCH送信が生じることはない。これにより、誤警報トリガーBによるエラーケースが回避されて都合が良い。
図9は、マルチUE環境におけるアップリンク送信の複数のトリガーが防止された実施形態の第1の実装形態を示している。
図9は、グループ#1および#2のUEにおけるトリガーの受信について図8に関して上述した状況を基本的に示している。前述の通り、グループ#1のUEは、サブフレームn+3においてトリガーBを受信する。アップリンク送信の第2のトリガー(図8に関して説明した従来システムにおいて発生し得る)を回避するため、グループ#1のUEは、サブフレームn+3において受信されたトリガーBの受信に先立つ所定の期間内に別のトリガーBがアップリンク送信をトリガー済みであるかについてチェックする。この所定の期間は、トリガーAメッセージにおいて指定された有効な時間ウィンドウであるのが好ましい。本例において、所定の期間は、(有効な時間ウィンドウを示すサブフレーム数(v=5)についてトリガーAがUEに通知する図8に関してすでに説明した通り)長さ5サブフレームの有効な時間ウィンドウである。
そこで、グループ#1のUEは、サブフレームn+3に先立つ5サブフレームの期間内に別のトリガーBがアップリンク送信をトリガーしたかについてチェックする。特に、グループ#1のUEは、サブフレームn-2およびn+2間で別のトリガーBがアップリンク送信をトリガーしたかについてチェックする。図8に示すように、サブフレームnにおいて受信されたトリガーBによって、アップリンク送信はトリガー済みである。そこで、トリガーAの有効な時間ウィンドウ内のアップリンク送信の複数のトリガーを回避するため、本例ではサブフレームnにおいて受信された最初のトリガーB後の任意のトリガーBについて、UEは、サブフレームn-2およびn+2間に有効な時間ウィンドウを生成するとともに、サブフレームn+3において受信されたトリガーBによる別のアップリンク送信のトリガーを可能にするサブフレームn-2での受信されたトリガーAを無視する。特に、サブフレームn-2において受信されたトリガーAを無視することにより、サブフレームn+3でのトリガーBの受信前に有効な時間ウィンドウが見つかることはないため、サブフレームn+3において受信されたトリガーBによるアップリンク送信のトリガーを回避することができる。なお、このようなトリガーAの有効な時間ウィンドウ内にトリガーされた過去のアップリンク送信が見つかった場合の表現「トリガーAを無視する」は、サブフレームn+3において受信されたトリガーBに対して、サブフレームn-2において受信されたトリガーAが「考慮されない」ことを意味する。
結果として、図9に示すように、サブフレームn+3においては、望ましくない第2の/複数のアップリンク送信がグループ#1のUEによりトリガーされることはない。したがって、この場合は、サブフレームn+3において受信されたトリガーBによって、グループ#2のUEのみがアップリンク送信をトリガーする。この解決手段により、マルチUE環境における複数のトリガーが回避/防止される。
図10は、図9に関してすでに前述した実施形態の第1の実装形態に係る、2段階アップリンク送信手順の図である。
ステップS101において、UE(グループ#1および#2のUEのいずれか一方)は、2段階アップリンクリソーススケジューリングを開始する。特に、アンライセンスセルの第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってリソーススケジューリングが開始されるが、これはステップS102においてUEが受信する。その後、ステップS103において、アンライセンスセルの第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージをUEが受信する。
第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ検証はステップS104から成るが、ここでは、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ期間T内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガー済みであるかに関する判定が行われる。これにより、「期間T」は、特許請求の範囲に反映された「第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ所定の期間」に対応するほか、図8および図9に示す「有効な時間ウィンドウ」に対応する。
期間T内に別のアップリンク送信が実行済みであると判定された場合(ステップS104において「はい」)、プロセスはステップS102に進み、次のサイクルで第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを待つことになる。
ただし、ステップS104において、期間T内に他のアップリンク送信が実行されていないと判定された場合(ステップS104において「いいえ」)、プロセスはステップS105に進み、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるものと判定される。
第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効なため、プロセスはステップS106に進み、アップリンク送信がスケジューリングされる。その後、ステップS107において、アップリンク送信が実際に実行される。
図11は、マルチUE環境におけるアップリンク送信の複数のトリガーが防止された実施形態の第2の実装形態を示している。第2の実装形態は、第1の実装形態の代替であるが、第1の実施態様において説明したトリガーAを単に無視することに代わって、トリガーAを無効化することにより、トリガーAの有効な時間ウィンドウ内の同じUEによるアップリンク送信の複数のトリガーが回避される。
図9のシナリオを参照して、第2のトリガーBは、サブフレームn+3においてグループ#1のUEにより受信されている。この実施形態の第1の実装形態の代替として、図11に係る本実施形態の第2の実装形態においては、サブフレームnにおけるトリガーBの受信に応じて、グループ#1のUEが(サブフレームn-2において受信された)トリガーAをアクティブに無効化し得る(無効化は、サブフレームn+1またはn+2においても実行可能であるが、サブフレームn+3における第2のトリガーBの解釈/解析/考慮の前に実行する必要がある)。このため、サブフレームn+3において受信された第2のトリガーBは、トリガーAの有効な時間ウィンドウがもはや存在しないことから、グループ#1のUEでアップリンク送信をトリガーすることができない。言い換えると、実施形態の第2の実装形態では、アップリンク送信をトリガー済みの第1のトリガーBの受信に応じて(または、少なくとも次のトリガーBの受信に先立って)トリガーAをアクティブに解除/無効化する。このように、トリガーAをアクティブに無効化/解除することによって、トリガーAの有効な時間ウィンドウを除去することにより、意図しない複数のアップリンク送信がグループ#1のUEによってトリガーされることはなくなる。
なお、全体として、(図11に係る)実施形態の第2の実装形態では一般的に、図9に示すように第2のトリガーBの受信に応じてトリガーAを単に無視すること(トリガーAの有効な時間ウィンドウを無視する)に代わって、トリガーBによりトリガーされたアップリンク送信に応じてトリガーAを無効化する(トリガーAの有効な時間ウィンドウを除去する)ことにより、(図9および図10に係る)第1の実装形態とは異なる。
アクティブに「トリガーAを無効化/解除する」ことは、たとえば第1段階アップリンク送信リソーススケジューリングメッセージ(トリガーA)の無効化/解除と関連付けられたフィールドの特定ビットを切り替えることにより実現されるようになっていてもよい。
図12は、図11に関してすでに前述した実施形態の第2の実装形態に係る、2段階アップリンク送信手順の図である。
ステップS101において、UE(グループ#1および#2のUEのいずれか一方)は、2段階アップリンクリソーススケジューリングを開始する。特に、アンライセンスセルの第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってリソーススケジューリングが開始されるが、これはステップS102においてUEにより受信される。その後、ステップS103において、アンライセンスセルの第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージをUEが受信する。
第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージ検証はステップS108から成るが、ここでは、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されたかに関する判定が行われる。第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されたと判定された場合(ステップS108において「はい」)、プロセスはステップS102に進み、次のサイクルで第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを待つか、または、ステップS103に進み、第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを待つことになる。
ステップS108において、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されていないと判定された場合(ステップS108において「いいえ」)、プロセスは、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるものと判定することに関するステップS105に進む。その後、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるため、プロセスは、アップリンク送信がスケジューリングされることに関するステップS106に進む。その後、ステップS107において、アップリンク送信が実際に実行される。その後、プロセスは、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されることに関するステップステップS109に進む。その後、プロセスはステップS102に進み、次のサイクルで第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを待つか、または、ステップS103に進み、第2段階アップリンクスリソースケジューリングメッセージを待つことになる。
たとえば、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの無効化(ステップS109)の後に第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが受信された場合、プロセスは、ステップS103からステップS108に進む。ステップS108においては、第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効と判定されるため、アップリンク送信を実行することなく、プロセスが再びステップS102またはステップS103に進む。
このような上述の手順は、図11に示す特定の挙動を反映しており、第1のトリガーBがアップリンク送信をトリガーした場合にトリガーAが無効化済みであることから、サブフレームn+3における第2のトリガーBによって別のアップリンク送信が開始されることはない。
上記実施形態の記述においては、通信システムのセルに関して2段階アップリンク無線リソーススケジューリングを説明した。なお、このような2段階アップリンク無線リソーススケジューリングは、アンライセンスセルまたはライセンスセルの場合のみならず、2段階アップリンク無線リソーススケジューリングをサポートする如何なるセルの場合にも可能である。
非特許文献4の第8.0項の環境において実現される別の実施形態によれば、規格において以下を規定することが提案される。
LAA SCellであるサービングセルに対して、UEは、
・ UEを対象としたサブフレームnにおいて、DCIフォーマット0A/0B/4A/4Bで「PUSCHトリガーA」フィールドが「0」に設定されたPDCCH/EPDCCHの検出に応じて、または
・ サブフレームn-v+1およびサブフレームn-1において「1」に設定された「PUSCHトリガーB」フィールドによりトリガーされていないUEを対象としたサブフレームn-vから最も新しいサブフレームにおいて、DCIフォーマット0A/0B/4A/4Bで「PUSCHトリガーA」フィールドが「1」に設定されたPDCCH/EPDCCHの検出と、サブフレームnにおいて、DCI CRCがCC-RNTIによりスクランブルされ、「PUSCHトリガーB」フィールドが「1」に設定されたPDCCHの検出と、に応じて、
PDCCH/EPDCCHおよび[・・・]に従ってサブフレームn+l+k+i(i=0、1、・・・、N-1)で、第15.2.1項に記載のチャネルアクセス手順を条件として、対応するPUSCH送信を実行するものとする。
[本開示のハードウェアおよびソフトウェア実装]
他の例示的な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアと連携したソフトウェアの使用による上述の種々実施形態の実装に関する。これに関連して、ユーザ端末(移動端末)およびeNodeB(基地局)が提供される。ユーザ端末および基地局は、本明細書に記載の方法を実行するように構成されており、受信機、送信機、プロセッサ等の対応するエンティティがこれらの方法に適宜関与する。
コンピュータデバイス(プロセッサ)を用いて種々実施形態が実装または実行され得ることもさらに認識される。コンピュータデバイスまたはプロセッサは、たとえば汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能な論理デバイス等であってもよい。また、種々実施形態は、これらのデバイスの組み合わせによって実行または具現化されていてもよい。特に、上述の各実施形態の説明に使用した各機能ブロックは、集積回路としてのLSIにより実現可能である。これらは、チップとして個々に形成されていてもよいし、機能ブロックの一部または全部を含むように1つのチップが形成されていてもよい。これらは、データ入出力が結合されていてもよい。ここで、LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、超LSI、極超LSIとも称し得る。ただし、集積回路を実装する技術はLSIに限定されず、個別回路または汎用プロセッサを用いることにより実現されるようになっていてもよい。また、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはLSIの内側に配設された回路セルの接続および設定を再構成可能な再構成可能プロセッサが用いられるようになっていてもよい。
さらに、種々実施形態は、プロセッサによる実行またはハードウェアにおける直接的な実行が行われるソフトウェアモジュールによって実装されていてもよい。また、ソフトウェアモジュールおよびハードウェア実装の組み合わせも可能と考えられる。ソフトウェアモジュールは、たとえばRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD-ROM、DVD等、如何なる種類のコンピュータ可読記憶媒体に格納されていてもよい。様々な実施形態の個々の特徴は、個別または任意の組み合わせにより、別の実施形態の主題であってもよいことにさらに留意されたい。
当業者には当然のことながら、特定の実施形態に示すように、本開示の多くの変形および/または改良が可能である。したがって、本実施形態は、あらゆる点で例示に過ぎず、何ら限定的なものではないと考えるべきである。

Claims (12)

  1. ユーザ機器であって、
    アンライセンスセルを介したアップリンク送信の実行に前記ユーザ機器が使用可能なアップリンク無線リソースを示す第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局から受信する受信機であって、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと関連する第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを前記無線基地局から受信する、受信機と、
    前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ所定の期間内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされていない場合に、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であると判定する、プロセッサと、
    前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であると前記プロセッサが判定した場合、前記アンライセンスセルを介したアップリンク送信を実行する送信機と、
    を備えた、ユーザ機器。
  2. 前記プロセッサが、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ前記所定の期間内に前記別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされた場合、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無効化し、
    前記プロセッサが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されていない場合、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるものと判定する、請求項1に記載のユーザ機器。
  3. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記ユーザ機器に対してアドレス指定され、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信する複数のユーザ機器に対して共通にアドレス指定されており、
    任意選択で、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの前記送信において採用されたユーザ機器固有の識別情報により前記ユーザ機器に対してアドレス指定され、前記ユーザ機器固有の識別情報が設定可能であり、
    任意選択で、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの前記送信において採用された共有識別情報により、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信する複数のユーザ機器に対して共通にアドレス指定され、前記共有識別情報が予め規定され、複数のユーザ機器に共通する、請求項1または2に記載のユーザ機器。
  4. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを前記受信された第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと併せて考慮可能な前記所定の期間を指定しており、
    任意選択で、前記プロセッサが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信後の前記指定された所定の期間内に前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが受信された場合に、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと併せて考慮されるものと判定する、請求項1~3のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  5. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記アップリンク送信を実行する場合に考慮される第1の時間オフセットをさらに指定し、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記アップリンク送信を実行する場合に考慮される第2の時間オフセットを指定しており、
    任意選択で、前記送信機が、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に応じて、少なくとも前記第1および第2の時間オフセットの合計の後に前記アップリンク送信を実行する、請求項1~4のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  6. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージが2段階アップリンクリソーススケジューリングの第1のアップリンクリソーススケジューリングメッセージであることを示す第1段階フラグをそれぞれ含むフォーマット0A、0B、4A、または4Bの前記DCIメッセージであり、
    任意選択で、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージが2段階アップリンクリソーススケジューリングの第2のアップリンクリソーススケジューリングメッセージであることを示す第2段階フラグを含むフォーマット1Cの前記DCIメッセージである、請求項1~5のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  7. ユーザ機器を動作させる方法であって、
    アンライセンスセルを介したアップリンク送信の実行に前記ユーザ機器が使用可能なアップリンク無線リソースを示す第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無線基地局から受信するステップと、
    前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと関連する第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを前記無線基地局から受信するステップと、
    前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ所定の期間内に別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされていない場合、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であると判定するステップと、
    前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であると判定された場合、前記アンライセンスセルを介してアップリンク送信を実行するステップと、
    を含む、方法。
  8. 前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に先立つ前記所定の期間内に前記別の第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージによってアップリンク送信がトリガーされた場合、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを無効化するステップと、
    前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが無効化されていない場合、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが有効であるものと判定するステップと、
    をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記ユーザ機器に対してアドレス指定され、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信する複数のユーザ機器に対して共通にアドレス指定されており、
    任意選択で、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの前記送信において採用されたユーザ機器固有の識別情報により前記ユーザ機器に対してアドレス指定され、前記ユーザ機器固有の識別情報が設定可能であり、
    任意選択で、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの前記送信において採用された共有識別情報により、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを受信する複数のユーザ機器に対して共通にアドレス指定され、前記共有識別情報が予め規定され、複数のユーザ機器に共通する、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージを前記受信された第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと併せて考慮可能な前記所定の期間を指定しており、
    任意選択で、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信後の前記指定された所定の期間内に前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが受信された場合に、前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージと併せて考慮されるものと判定するステップをさらに含む、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記アップリンク送信を実行する場合に考慮される第1の時間オフセットをさらに指定し、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージが、前記アップリンク送信を実行する場合に考慮される第2の時間オフセットを指定しており、
    任意選択で、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージの受信に応じて、少なくとも前記第1および第2の時間オフセットの合計の後に前記アップリンク送信を実行するステップをさらに含む、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージが2段階アップリンクリソーススケジューリングの第1のアップリンクリソーススケジューリングメッセージであることを示す第1段階フラグをそれぞれ含むフォーマット0A、0B、4A、または4Bの前記DCIメッセージであり、
    任意選択で、前記第2段階アップリンクリソーススケジューリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージが2段階アップリンクリソーススケジューリングの第2のアップリンクリソーススケジューリングメッセージであることを示す第2段階フラグを含むフォーマット1Cの前記DCIメッセージである、請求項7~11のいずれか一項に記載の方法。
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