JP7442907B2 - 航空機 - Google Patents
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Description
回転翼モジュールは、回転駆動されることにより航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する1対の鉛直方向用回転翼と、1対の鉛直方向用回転翼を支持する支持体と、を備える。
このとき、回転翼モジュールにおける後方側の鉛直方向用回転翼の回転数を増加させることにより、後方側の鉛直方向用回転翼が生じる鉛直上方向への推力を増加できれば、ヘッドアップを抑制できる。
航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する2対の固定翼と、2対の固定翼のそれぞれに固定される、複数の回転翼モジュールと、回転駆動されることにより航空機を前方向へ推進させる推力を発生する水平方向用回転翼と、を備える。
支持体は、航空機の前後方向において、固定翼の前方と固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、航空機の左右方向における固定翼の先端部以外の領域に位置する。
1対の鉛直方向用回転翼は、支持体により支持され且つ航空機の前後方向において固定翼の前方と固定翼の後方とにそれぞれ位置する。
垂直離着陸を行う航空機が知られている。例えば、特許文献2に記載の航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する1対の固定翼と、1対の固定翼に支持され且つ回転駆動されることにより航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する複数の回転翼と、電力によって複数の回転翼をそれぞれ回転駆動する複数の回転駆動部と、胴体に固定され且つ電力を充放電する蓄電池と、を備える。
(特許文献2) 国際公開第2018/075414号
(発明が解決しようとする課題)
上記航空機は、蓄電池から複数の回転駆動部へ電力を伝送する複数のケーブルを備える。上述のように、上記航空機においては、蓄電池が胴体に固定されるとともに、各回転翼が固定翼に支持される。従って、蓄電池と各回転駆動部との間の距離が比較的長い。このため、航空機が備える複数のケーブルの全長が長くなりやすい。この結果、航空機の重量が大きくなりやすい、という課題があった。
一つの側面では、航空機は、垂直離着陸を行う。
航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する、少なくとも1対の固定翼と、複数の第1回転翼と、複数の第1回転駆動部と、複数の第1蓄電池と、複数の第1ケーブルと、を備える。
複数の第1回転翼は、少なくとも1対の固定翼に支持され且つ回転駆動されることにより航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する。
複数の第1回転駆動部は、電力によって複数の第1回転翼をそれぞれ回転駆動する。
複数の第1蓄電池は、少なくとも1対の固定翼に固定され且つ電力を充放電する。
複数の第1ケーブルは、複数の第1蓄電池から複数の第1回転駆動部へ電力を伝送する。
回転翼モジュールは、支持体と、1対の第1回転翼と、1対の第1回転駆動部と、少なくとも1つの第1蓄電池と、1対の第1ケーブルと、を備える。
支持体は、航空機の前後方向において、固定翼の前方と固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在する。
1対の第1回転翼は、支持体により支持され且つ航空機の前後方向において固定翼の前方と固定翼の後方とに位置するとともに、回転駆動されることにより航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する。
1対の第1回転駆動部は、支持体に固定され且つ電力によって1対の第1回転翼をそれぞれ回転駆動する。
少なくとも1つの第1蓄電池は、支持体に固定され且つ航空機の前後方向において1対の第1回転翼の間に位置するとともに、電力を充放電する。
1対の第1ケーブルは、少なくとも1つの第1蓄電池から1対の第1回転駆動部へ電力をそれぞれ伝送する。
重量を小さくすることができる。
(概要)
第1実施形態の航空機は、垂直離着陸を行う。
航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する2対の固定翼と、2対の固定翼のそれぞれに固定される、複数の回転翼モジュールと、回転駆動されることにより航空機を前方向へ推進させる推力を発生する水平方向用回転翼と、を備える。
支持体は、航空機の前後方向において、固定翼の前方と固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、航空機の左右方向における固定翼の先端部以外の領域に位置する。
1対の鉛直方向用回転翼は、支持体により支持され且つ航空機の前後方向において固定翼の前方と固定翼の後方とにそれぞれ位置する。
航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する、少なくとも1対の固定翼と、複数の第1回転翼と、複数の第1回転駆動部と、複数の第1蓄電池と、複数の第1ケーブルと、を備える。
複数の第1回転翼は、少なくとも1対の固定翼に支持され且つ回転駆動されることにより航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する。
複数の第1回転駆動部は、電力によって複数の第1回転翼をそれぞれ回転駆動する。
複数の第1蓄電池は、少なくとも1対の固定翼に固定され且つ電力を充放電する。
複数の第1ケーブルは、複数の第1蓄電池から複数の第1回転駆動部へ電力を伝送する。
次に、第1実施形態の航空機について、より詳細に説明する。
図1及び図2に表されるように、航空機1は、垂直離着陸を行う。本例では、航空機1は、電力によって航空機を飛行させるeVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing)である。航空機1は、鉛直方向にて飛行する(換言すると、鉛直方向にて上昇又は下降する)鉛直飛行を行う状態(換言すると、離着陸状態)と、水平方向にて飛行する(換言すると、巡航する)水平飛行を行う状態(換言すると、巡航状態)と、の間で動作状態が切り替わる。
例えば、胴体10の前後方向における長さは、1m乃至15mの長さであってよい。
本例では、1対の前方固定翼20-1,20-2は、航空機1の重心よりも前方の位置を有する。
本例では、1対の前方固定翼20-1,20-2は、航空機1の重心よりも鉛直下方の位置を有する。
本例では、1対の後方固定翼20-3,20-4は、航空機1の重心よりも後方の位置を有する。
本例では、1対の後方固定翼20-3,20-4は、航空機1の重心よりも鉛直上方の位置を有する。
換言すると、本例では、航空機1は、1対の前方固定翼20-1,20-2と、1対の前方固定翼20-1,20-2よりも後方に位置し、且つ、鉛直方向における位置が1対の前方固定翼20-1,20-2と異なる1対の後方固定翼20-3,20-4と、を備える。
本例では、1対の前方固定翼20-1,20-2は、1対の第1固定翼に対応する。本例では、1対の後方固定翼20-3,20-4は、1対の第2固定翼に対応する。
なお、各固定翼20-jに固定される回転翼モジュールの数は、2以上であることが好適である。
本例では、固定翼20-jに固定される回転翼モジュール40-iは、航空機1の左右方向における当該固定翼20-jの先端部以外の領域に位置する。例えば、固定翼20-jに固定される回転翼モジュール40-i(iは、1乃至16の整数を表す。)は、航空機1の左右方向において、当該固定翼20-jの先端から当該回転翼モジュール40-iまでの距離の、航空機1の左右方向における当該固定翼20-jの長さに対する比が、0より大きく且つ1より小さい(例えば、0より大きく且つ0.95以下である)位置を有してよい。
本例では、航空機1の左右方向において、前方固定翼20-1に固定される4個の回転翼モジュール40-1~40-4の位置と、後方固定翼20-3に固定される4個の回転翼モジュール40-9~40-12の位置と、は、互いに一致する。なお、両者の位置は、互いに異なっていてもよい。
本例では、固定翼20-jに固定される回転翼モジュール40-iの支持体401は、航空機1の左右方向における当該固定翼20-jの先端部以外の領域に位置する。
本例では、1対の第1回転翼402-1,402-2は、1対の鉛直方向用回転翼に対応する。
本例では、航空機1の左右方向にて隣接する2個の第1回転翼402-1は、回転方向が互いに異なるとともに、航空機1の左右方向にて隣接する2個の第1回転翼402-2は、回転方向が互いに異なる。また、本例では、航空機1の上下方向にて隣接する2個の第1回転翼402-1,402-2は、回転方向が互いに異なる。
本例では、第1回転翼402-1,402-2は、ロータと表されてもよい。
本例では、電動機403-1、及び、速度制御器404-1は、第1回転駆動部に対応する。
例えば、航空機1の最大離陸重量は、120kg乃至3000kgの重量であってよい。本例では、航空機1の最大離陸重量は、150kg乃至460kgの重量である。胴体10は、収容空間を開閉可能な扉(本例では、カウル)を備える。
本例では、第2回転翼12は、プロペラと表されてもよい。
本例では、第2回転翼12は、水平方向用回転翼に対応する。
なお、胴体10が備える第2蓄電池14の数は、2個以上であってもよい。
次に、航空機1の動作について説明する。
先ず、搭乗者は、航空機1の左方の位置から、前方固定翼20-1と後方固定翼20-3との間を通って、胴体10の内部空間に搭乗する。なお、搭乗者は、航空機1の右方の位置から、前方固定翼20-2と後方固定翼20-4との間を通って、胴体10の内部空間に搭乗してもよい。
支持体401は、航空機1の前後方向において、固定翼20-jの前方と固定翼20-jの後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、航空機1の左右方向における固定翼20-jの先端部以外の領域に位置する。
1対の鉛直方向用回転翼402-1,402-2は、支持体401により支持され且つ航空機1の前後方向において固定翼20-jの前方と固定翼20-jの後方とにそれぞれ位置する。
複数の第1回転駆動部は、電力によって複数の第1回転翼402-1,402-2をそれぞれ回転駆動する。
複数の第1蓄電池405-1,405-2は、少なくとも1対の固定翼20-1~20-4に固定され且つ電力を充放電する。
複数の第1ケーブル406-1,406-2は、複数の第1蓄電池405-1,405-2から複数の第1回転駆動部へ電力を伝送する。
また、航空機1においては、第1蓄電池405-1,405-2が固定翼20-1~20-4に固定されるとともに第2蓄電池14が胴体10に固定される。従って、航空機1において左右方向における重量を分散できる。これにより、航空機1の姿勢の変動が生じた場合であっても、当該変動を迅速に抑制できる。
また、航空機1においては、第1蓄電池405-1,405-2が固定翼20-1~20-4に固定されるとともに第3蓄電池17が胴体10に固定される。従って、航空機1において左右方向における重量を分散できる。これにより、航空機1の姿勢の変動が生じた場合であっても、当該変動を迅速に抑制できる。
1対の第1回転翼402-1,402-2は、支持体401により支持され且つ航空機1の前後方向において固定翼20-jの前方と固定翼20-jの後方とにそれぞれ位置する。
1対の第1回転駆動部は、支持体401に固定される。
少なくとも1つの第1蓄電池405-1,405-2は、支持体401に固定され且つ航空機1の前後方向において1対の第1回転翼402-1,402-2の間に位置する。
1対の第1ケーブル406-1,406-2は、少なくとも1つの第1蓄電池405-1,405-2から1対の第1回転駆動部へ電力をそれぞれ伝送する。
また、第1実施形態の変形例の航空機1において、回転翼モジュール40-iが備える第1蓄電池の数は、3個以上であってもよい。
また、第1実施形態の変形例の航空機1において、航空機1は、第2蓄電池14が有する電力が不足した場合に、第3蓄電池17から第2回転駆動部13又は第2蓄電池14へ電力が供給されるように構成されていてもよい。
次に、第2実施形態の航空機について説明する。第2実施形態の航空機は、第1実施形態の航空機に対して、複数の第1蓄電池を充電可能に構成される点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
更に、第2実施形態の航空機1Aは、外部の電源が接続される電源接続部31と、電源接続部31から複数の第1蓄電池405-1,405-2のそれぞれへ電力を伝送し且つ第1ケーブル406-1,406-2よりも許容電流が小さい、複数の第4ケーブル32と、を備える。
次に、第3実施形態の航空機について説明する。第3実施形態の航空機は、第1実施形態の航空機に対して、第1蓄電池の電力が不足した場合に、第3蓄電池から第1蓄電池へ電力を供給可能に構成される点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第3実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
更に、第3実施形態の航空機1Bによれば、第1蓄電池405-1,405-2の電力が不足した場合に、第3蓄電池17から第1蓄電池405-1,405-2へ電力を供給することにより、第1蓄電池405-1,405-2に電力を充電できる。
次に、第4実施形態の航空機について説明する。第4実施形態の航空機は、第1実施形態の航空機に対して、航空機が備える回転翼モジュールの数において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第4実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
次に、第5実施形態の航空機について説明する。
第5実施形態の航空機は、垂直離着陸を行う。
航空機は、胴体と、胴体から左右方向にて延在する2対の固定翼と、2対の固定翼のそれぞれに固定される、複数の回転翼モジュールと、回転駆動されることにより航空機を前方向へ推進させる推力を発生する水平方向用回転翼と、を備える。
支持体は、航空機の前後方向において、固定翼の前方と固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、固定翼の左右方向における先端部以外の領域に位置する。
1対の鉛直方向用回転翼は、支持体により支持され且つ航空機の前後方向において固定翼の前方と固定翼の後方とにそれぞれ位置する。
次に、第5実施形態の航空機について、より詳細に説明する。
図7乃至図11に表されるように、航空機1Dは、垂直離着陸を行う。本例では、航空機1Dは、電力によって航空機を飛行させるeVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing)である。航空機1Dは、鉛直方向にて飛行する(換言すると、鉛直方向にて上昇又は下降する)鉛直飛行を行う状態(換言すると、離着陸状態)と、水平方向にて飛行する(換言すると、巡航する)水平飛行を行う状態(換言すると、巡航状態)と、の間で動作状態が切り替わる。
例えば、胴体10の前後方向における長さは、1m乃至15mの長さであってよい。
本例では、図11に表されるように、1対の前方固定翼20-1,20-2は、航空機1Dの重心CGよりも前方の位置を有する。
本例では、図11に表されるように、1対の前方固定翼20-1,20-2は、航空機1Dの重心CGよりも鉛直下方の位置を有する。
本例では、図11に表されるように、1対の後方固定翼20-3,20-4は、航空機1Dの重心CGよりも後方の位置を有する。
本例では、図11に表されるように、1対の後方固定翼20-3,20-4は、航空機1Dの重心CGよりも鉛直上方の位置を有する。
換言すると、本例では、航空機1Dは、1対の前方固定翼20-1,20-2と、1対の前方固定翼20-1,20-2よりも後方に位置し、且つ、鉛直方向における位置が1対の前方固定翼20-1,20-2と異なる1対の後方固定翼20-3,20-4と、を備える。
本例では、1対の前方固定翼20-1,20-2は、1対の第1固定翼に対応する。本例では、1対の後方固定翼20-3,20-4は、1対の第2固定翼に対応する。
なお、各固定翼20-jに固定される回転翼モジュールの数は、2以上であることが好適である。
本例では、固定翼20-jに固定される回転翼モジュール40-iは、航空機1Dの左右方向において、当該固定翼20-jの先端から当該回転翼モジュール40-iまでの距離の、航空機1Dの左右方向における当該固定翼20-jの長さに対する比が、0より大きく且つ1より小さい(本例では、0より大きく且つ0.95以下である)位置を有する。
本例では、航空機1Dの左右方向において、前方固定翼20-1に固定される4個の回転翼モジュール40-1~40-4の位置と、後方固定翼20-3に固定される4個の回転翼モジュール40-9~40-12の位置と、は、互いに一致する。なお、両者の位置は、互いに異なっていてもよい。
本例では、固定翼20-jに固定される回転翼モジュール40-iの支持体401は、航空機1Dの左右方向における当該固定翼20-jの先端部以外の領域に位置する。
本例では、1対の第1回転翼402-1,402-2は、1対の鉛直方向用回転翼に対応する。
本例では、航空機1Dの左右方向にて隣接する2個の第1回転翼402-1は、回転方向が互いに異なるとともに、航空機1Dの左右方向にて隣接する2個の第1回転翼402-2は、回転方向が互いに異なる。また、本例では、航空機1Dの上下方向にて隣接する2個の第1回転翼402-1,402-2は、回転方向が互いに異なる。
本例では、第1回転翼402-1,402-2は、ロータと表されてもよい。
本例では、第1蓄電池は、回転翼モジュール40-iに収容される。なお、第1蓄電池は、回転翼モジュール40-iに代えて、又は、回転翼モジュール40-iに加えて、固定翼20-j、又は、胴体10に収容されていてもよい。
例えば、航空機1Dの最大離陸重量は、120kg乃至3000kgの重量であってよい。本例では、航空機1Dの最大離陸重量は、150kg乃至460kgの重量である。胴体10は、収容空間を開閉可能な扉(本例では、カウル)を備える。
本例では、第2蓄電池は、胴体10に収容される。なお、第2蓄電池は、胴体10に代えて、又は、胴体10に加えて、固定翼20-jに収容されていてもよい。
このような構成により、航空機1Dは、第2回転翼12が発生する、航空機1Dを前方向へ推進させる推力と、1対の前方固定翼20-1,20-2、及び、1対の後方固定翼20-3,20-4が発生する揚力と、によって、水平方向にて飛行する。
本例では、第2回転翼12は、プロペラと表されてもよい。
本例では、第2回転翼12は、水平方向用回転翼に対応する。
次に、航空機1Dの動作について説明する。
先ず、搭乗者は、航空機1Dの左方の位置から、前方固定翼20-1と後方固定翼20-3との間を通って、胴体10の内部空間に搭乗する。なお、搭乗者は、航空機1Dの右方の位置から、前方固定翼20-2と後方固定翼20-4との間を通って、胴体10の内部空間に搭乗してもよい。
支持体401は、航空機1Dの前後方向において、固定翼20-jの前方と固定翼20-jの後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、航空機1Dの左右方向における固定翼20-jの先端部以外の領域に位置する。
1対の鉛直方向用回転翼402-1,402-2は、支持体401により支持され且つ航空機1Dの前後方向において固定翼20-jの前方と固定翼20-jの後方とにそれぞれ位置する。
また、本発明は、以下のように表されてもよい。
(付記1)
垂直離着陸を行う航空機であって、
胴体と、
前記胴体から左右方向にて延在する、少なくとも1対の固定翼と、
前記少なくとも1対の固定翼に支持され且つ回転駆動されることにより前記航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する、複数の第1回転翼と、
電力によって前記複数の第1回転翼をそれぞれ回転駆動する複数の第1回転駆動部と、
前記少なくとも1対の固定翼に固定され且つ電力を充放電する複数の第1蓄電池と、
前記複数の第1蓄電池から前記複数の第1回転駆動部へ前記電力を伝送する複数の第1ケーブルと、
を備える、航空機。
(付記2)
付記1に記載の航空機であって、
回転駆動されることにより前記航空機を前方向へ推進させる推力を発生する第2回転翼と、
電力によって前記第2回転翼を回転駆動する第2回転駆動部と、
前記胴体に固定され且つ電力を充放電する第2蓄電池と、
前記第2蓄電池から前記第2回転駆動部へ前記電力を伝送する第2ケーブルと、
を備える、航空機。
(付記3)
付記2に記載の航空機であって、
前記少なくとも1対の固定翼は、前後方向における位置が互いに異なる2対の固定翼を備え、
前記複数の第1蓄電池は、前記2対の固定翼にそれぞれ固定され、
前記第2蓄電池は、前後方向において前記2対の固定翼の間に位置する、航空機。
(付記4)
付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の航空機であって、
電力によって動作することにより前記航空機を制御する制御装置と、
前記胴体に固定され且つ電力を充放電する第3蓄電池と、
前記第3蓄電池から前記制御装置へ前記電力を伝送する第3ケーブルと、
を備える、航空機。
(付記5)
付記4に記載の航空機であって、
前記少なくとも1対の固定翼は、前後方向における位置が互いに異なる2対の固定翼を備え、
前記複数の第1蓄電池は、前記2対の固定翼にそれぞれ固定され、
前記第3蓄電池は、前後方向において前記2対の固定翼の間に位置する、航空機。
(付記6)
付記1乃至付記5のいずれか一項に記載の航空機であって、
前記少なくとも1対の固定翼に固定される、複数の回転翼モジュールを備え、
前記複数の回転翼モジュールのそれぞれは、
前記航空機の前後方向において、前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在する支持体と、
前記支持体により支持され且つ前記航空機の前後方向において前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とにそれぞれ位置する1対の前記第1回転翼と、
前記支持体に固定される1対の前記第1回転駆動部と、
前記支持体に固定され且つ前後方向において前記1対の第1回転翼の間に位置する少なくとも1つの前記第1蓄電池と、
前記少なくとも1つの第1蓄電池から前記1対の第1回転駆動部へ前記電力をそれぞれ伝送する1対の前記第1ケーブルと、
を備える、航空機。
(付記7)
付記1乃至付記6のいずれか一項に記載の航空機であって、
外部の電源が接続される電源接続部と、
前記電源接続部から前記複数の第1蓄電池のそれぞれへ電力を伝送し且つ前記第1ケーブルよりも許容電流が小さい、複数の第4ケーブルと、
を備える、航空機。
(付記8)
航空機の胴体から左右方向にて延在する固定翼に固定される回転翼モジュールであって、
前記航空機の前後方向において、前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在する支持体と、
前記支持体により支持され且つ前記航空機の前後方向において前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とに位置するとともに、回転駆動されることにより前記航空機を鉛直上方向へ推進させる推力を発生する1対の第1回転翼と、
前記支持体に固定され且つ電力によって前記1対の第1回転翼をそれぞれ回転駆動する1対の第1回転駆動部と、
前記支持体に固定され且つ前記航空機の前後方向において前記1対の第1回転翼の間に位置するとともに、電力を充放電する少なくとも1つの第1蓄電池と、
前記少なくとも1つの第1蓄電池から前記1対の第1回転駆動部へ前記電力をそれぞれ伝送する1対の第1ケーブルと、
を備える、回転翼モジュール。
10 胴体
11-1,11-2,11D 尾翼
12 第2回転翼
13 第2回転駆動部
14 第2蓄電池
15 第2ケーブル
16 制御装置
17 第3蓄電池
18 第3ケーブル
20-1,20-2 前方固定翼
20-3,20-4 後方固定翼
40-1~40-16 回転翼モジュール
401 支持体
402-1,402-2 第1回転翼
403-1,403-2 電動機
404-1,404-2 速度制御器
405-1,405-2 第1蓄電池
406-1,406-2 第1ケーブル
407-1,407-2 回路保護器
408-1,408-2 回路開閉器
409-1,409-2 制御器
410-1,410-2 第1制御信号線
411-1,411-2 第2制御信号線
412-2,412-2 第3制御信号線
31 電源接続部
32 第4ケーブル
33 第5ケーブル
Claims (4)
- 鉛直方向にて飛行する離着陸状態と、水平方向にて飛行する巡航状態と、の間で動作状態が切り替わる垂直離着陸を行う航空機であって、
胴体と、
前記胴体から左右方向にて延在する2対の固定翼と、
前記2対の固定翼のそれぞれに固定される、複数の回転翼モジュールと、
回転駆動されることにより前記航空機を前方向へ推進させる推力を発生する水平方向用回転翼と、
を備え、
前記複数の回転翼モジュールのそれぞれは、
前記航空機の前後方向において、前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、前記固定翼の左右方向における先端部以外の領域に位置する支持体と、
前記支持体により支持され且つ前記航空機の前後方向において前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とにそれぞれ位置する1対の鉛直方向用回転翼と、
を備え、
前記2対の固定翼は、1対の第1固定翼と、前記1対の第1固定翼よりも後方に位置し、且つ、鉛直方向における位置が前記1対の第1固定翼と異なる1対の第2固定翼と、からなり、
前記1対の第1固定翼は、前記航空機の重心よりも前方、且つ、前記重心よりも鉛直下方の位置を有するとともに、先端へ近づくにつれて鉛直上方の位置を有するように水平面に対して傾斜し、
前記1対の第2固定翼は、前記航空機の重心よりも後方、且つ、前記重心よりも鉛直上方の位置を有するとともに、先端へ近づくにつれて鉛直下方の位置を有するように水平面に対して傾斜し、
前記動作状態が前記離着陸状態である場合、前記鉛直方向用回転翼が回転駆動されるとともに、前記水平方向用回転翼が停止し、一方、前記動作状態が前記巡航状態である場合、前記鉛直方向用回転翼が停止するとともに、前記水平方向用回転翼が回転駆動される、航空機。 - 垂直離着陸を行う航空機であって、
胴体と、
前記胴体から左右方向にて延在する2対の固定翼と、
前記2対の固定翼のそれぞれに固定される、複数の回転翼モジュールと、
回転駆動されることにより前記航空機を前方向へ推進させる推力を発生する水平方向用回転翼と、
を備え、
前記複数の回転翼モジュールのそれぞれは、
前記航空機の前後方向において、前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とに亘って前後方向にて延在するとともに、前記固定翼の左右方向における先端部以外の領域に位置する支持体と、
前記支持体により支持され且つ前記航空機の前後方向において前記固定翼の前方と前記固定翼の後方とにそれぞれ位置する1対の鉛直方向用回転翼と、
を備え、
前記2対の固定翼は、1対の第1固定翼と、前記航空機の前後方向において前記1対の第1固定翼と隣り合うとともに前記1対の第1固定翼よりも後方に位置し、且つ、鉛直方向における位置が前記1対の第1固定翼と異なる1対の第2固定翼と、からなり、
前記第1固定翼、及び、前記第2固定翼のそれぞれに固定される前記回転翼モジュールの数は、2以上であり、
前記第1固定翼、及び、前記第2固定翼のそれぞれに固定される前記回転翼モジュールは、前記航空機の左右方向において等間隔に位置し、
前記複数の回転翼モジュールは、
前記第1固定翼に固定される回転翼モジュールと、前記第2固定翼に固定される回転翼モジュールと、の左右方向における位置がそれぞれ同じである、航空機。 - 請求項2に記載の航空機であって、
前記複数の回転翼モジュールのそれぞれの前記1対の鉛直方向用回転翼は、回転方向が互いに異なり、
前記航空機の左右方向にて隣接する2個の鉛直方向用回転翼は、回転方向が互いに異なり、
前記航空機の上下方向にて隣接する2個の鉛直方向用回転翼は、回転方向が互いに異なる、航空機。 - 請求項1又は請求項2に記載の航空機であって、
前記複数の回転翼モジュールのそれぞれは、
当該回転翼モジュールの前記1対の鉛直方向用回転翼の鉛直方向における位置が、当該1対の鉛直方向用回転翼の回転の中心軸を通る平面による、当該回転翼モジュールが固定された前記固定翼の断面内の位置である、航空機。
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