JP7438062B2 - 段ボール箱及び段ボール箱を形成するためのブランク - Google Patents

段ボール箱及び段ボール箱を形成するためのブランク Download PDF

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Description

本発明は、段ボール箱及び段ボール箱を形成するためのブランクに関し、特には、収容商品を陳列することに適した段ボール箱及び段ボール箱を形成するためのブランクに関する。
段ボール箱の一部に開放窓を設けて、当該段ボール箱に収容されていた商品を当該段ボール箱に収容された状態のままで陳列することは、従来から行われている。
具体的には、特許文献1に記載されたような段ボール箱が知られている。図10及び図11は、特許文献1の図1及び図2である(但し、符号は付け直している)。
また、欧州の「FEFCO」という団体による規格が、概ね世界中の当業者に採用されている。例えば、正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、背面部の左右方向中央から正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱(ないしは当該段ボール箱を形成するためのブランク)には、図12に示すCode「0228」が対応している。
図10及び図11に戻って、特許文献1の段ボール箱について説明すれば、これも「FEFCO」のCode「0228」に概ね対応している。そして、図11に示すように、当該段ボール箱20は、正面部1、背面部2、左面部3、右面部4、上面部5及び下面部6を備えた直方体状の段ボール箱であって、背面部2の左右方向中央から正面部1の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部7を更に備えた段ボール箱である。
組立前のブランクの状態では、図10に示すように、当該段ボール箱20は、正面部1となる正面部片1pと、左面部3となる左面部片3pと、右面部4となる右面部片4pと、を備えており、左面部片3pは、正面部片1pの左側に一体的に接続されており、右面部片4pは、正面部片1pの右側に一体的に接続されている。
背面部2は、左面側背面部片2lpと右面側背面部片2rpとに分離されていて、これらが部分的に重ね合わされることによって提供される。左面側背面部片2lpは、左面部片3pの更に左側に一体的に接続されており、右面側背面部片2rpは、右面部片4pの更に右側に一体的に接続されている。
リブ面部7は、リブ面部片7pによって提供される。リブ面部片7pは、左面側背面部片2lpの更に左側に一体的に接続されている。
左面側背面部片2lp、左面部片3p、正面部片1p、右面部片4p、及び、右面側背面部片2rpの裏面には、1本(厳密には切始部10fで切断されていて2本)の連続するカットテープ9が貼着されている。当該カットテープ9は、正面部片1pに設けられた切始部10f及び/または背面部片2lp、2rpに設けられた切始部10l、10rを利用して、段ボール箱20から引き剥がされるようになっている。(カットテープ9が完全に引き剥がされることで、段ボール箱20は上下に二分されるようになっている。)
リブ面部片7pの正面部片1pに向かう側の縁7eは、カットテープ9との干渉を回避するために、左面側背面部片2lp側に後退した逃部7vを有している。そして、当該逃部7vよりも上面側には、切離補助切込11bによって切離可能な折片部7bが設けられている。
上面部5は、正面側上面部片5fp、背面側左上面部片5blp及び背面側右上面部片5brpに分離されていて、これらが左面側上面部補助片5slp及び右面側上面部補助片5srpに結合されることによって、提供される。
左面側上面部補助片5slpは、左面部片3pの上側に一体的に接続されており、右面側上面部補助片5srpは、右面部片4pの上側に一体的に接続されている。左面側上面部補助片5slp及び右面側上面部補助片5srpの各々には、それらの垂れ下がり(揺動)を防止するための延長部5eが設けられている。
下面部6も、正面側下面部片6fp、背面側左面部片6blp及び背面側右下面部片6brpに分離されていて、これらが左面側下面部補助片6slp及び右面側下面部補助片6srpに結合されることによって、提供される。
左面側下面部補助片6slpは、左面部片3pの下側に一体的に接続されており、右面側下面部補助片6srpは、右面部片4pの下側に一体的に接続されている。
そして、正面部片1pの正面側上面部片5fp側の左右方向中央領域に矩形状の正面開放窓13を提供するため、当該正面開放窓13の輪郭の上縁、左縁及び右面に相当する位置に切離補助切込11aが設けられている。
以上のようなブランクを組み立てることによって、図11に示すような段ボール箱20が得られる。折片部7bは、リブ面部片7pに対して90度に折り曲げられて、正面部片1pの裏面に貼着される。
正面開放窓13を手で開放することによって、当該段ボール箱20に収容されていた商品(例えばスタンディングパウチ商品)を当該段ボール箱20に収容された状態のままで陳列することができる。正面開放窓13の開放時、折片部7bは、切離補助切込11bによってリブ面部片7pから切離され、正面部片1pの対応する領域と共に移動する。
特開2004-067147号公報
特許文献1に開示された構成は、段ボール箱に収容されていた商品を当該段ボール箱に収容された状態のままで陳列するという用途において、非常に有効である。特に、延長部5eが設けられていて、左面側上面部補助片5slp及び右面側上面部補助片5srpの垂れ下がり(揺動)が防止されているため、見栄えが良い。
しかしながら、特許文献1に開示された構成は、正面開放窓13を開放する作業を行い難いという問題があった。
また、商品陳列という観点では、正面側からの開放に留まらず、上面側からも開放することが好ましい。
本件発明者は、正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、背面部の左右方向中央から正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱においては、上面部の正面側の左右方向中央領域に上面開放窓を設けても、当該上面開放窓が占める領域を上面部の前後方向の正面側1/2の範囲以内に収めれば、強度低下の有意な問題を生じないことを知見した。
具体的には、正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓を開口させ、更に上面部の正面側の左右方向中央領域において上面開放窓を開口させた(但し上面部の前後方向の正面側1/2の範囲以内)状態でも、その上方に略同一サイズの段ボール箱を重ねることができることを確認した。
更に、本件発明者は、リブ面部の正面側縁を利用することで、開放窓を開放する作業を容易化できることを知見した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、正面開放窓に加えて上面開放窓を有する段ボール箱であって、それらの開放窓を開放する作業が容易化された段ボール箱、更には、そのような段ボール箱を形成するためのブランク、を提供することである。
本発明の一態様は、
正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記上面部の正面側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
前記リブ面部の正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
前記逃部の正面側に対応する前記正面部の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられている
ことを特徴とする段ボール箱
である。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓を提供するための(追加の)切離補助切込が設けられているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
リブ面部の逃部は、正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側に設けられているため、手挿入窓は、正面開放窓の下方縁よりも上面側、すなわち、正面開放窓の内部に位置する。本発明は、正面開放窓(及び上面開放窓)の開放のため、正面開放窓の一部領域を手挿入窓として、当該手挿入窓の開放作業を容易にしたことを特徴とするものである。
そして、前記の態様では、正面開放窓(及び上面開放窓)の輪郭(の少なくとも一部)に対応する切離補助切込に加えて、手挿入窓の輪郭(の少なくとも一部)に対応する切離補助切込が設けられているが、この態様に限定されず、すなわち、手挿入窓のために切離補助切込を追加しなくても、手挿入窓に相当する領域をその周囲の領域から凸状に突出させておくことも有効である。
すなわち、本発明の別の一態様は、
正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記上面部の正面側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
前記リブ面部の正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
前記逃部の正面側に対応する前記正面部の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓に相当する前記正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有している
ことを特徴とする段ボール箱
である。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓に相当する正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有しているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
以上の段ボール箱の各々において、前記逃部よりも上面側の前記リブ面部の正面側縁は、前記正面部の背面に固着されてはいない一方、前記逃部よりも下面側の前記リブ面部の正面側縁は、折片部を介して前記正面部の背面に固着されていることが好ましい。
これによれば、逃部よりも下面側の領域において強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上する。
あるいは、前記逃部よりも上面側の前記リブ面部の正面側縁は、切離補助切込によって切離可能な折片部を介して前記正面部の背面に固着されており、前記逃部よりも下面側の前記リブ面部の正面側縁も、折片部を介して前記正面部の背面に固着されていることが好ましい。
これによれば、正面開放窓及び上面開放窓が開放される前の状態で、逃部よりも上面側の領域においても強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上する。もっとも、正面部の背面に固着された切離可能な折片部は、正面開放窓及び上面開放窓が開放された後は無用となるため、そのような部位にコストをかけるべきか否かは、状況(例えば商品梱包時から商品陳列時までの予測時間等)に応じて判断されるべきである。
また、少なくとも本願出願の時点では、前記段ボール箱において正面開放窓及び上面開放窓が開放された状態に対応するものも、本願発明の対象である。
すなわち、本発明の別の態様は、
正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓が設けられており、
前記上面部の正面側の左右方向中央領域に上面開放窓が設けられており、
前記正面開放窓と前記上面開放窓とは連続しており、
前記正面開放窓からは前記リブ面部の正面側縁の一部が視認可能であり、
前記上面開放窓からは前記リブ面部の上面側縁の一部が視認可能であり、
前記リブ面部の前記正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有している
ことを特徴とする段ボール箱
である。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。
また、少なくとも本願出願の時点では、前記段ボール箱を形成するためのブランクに対応するものも、本願発明の対象である。
すなわち、本発明の更に別の態様は、
正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱を形成するためのブランクであって、
前記正面部となる正面部片と、
前記背面部となる左面側背面部片及び右面側背面部片と、
前記左面部となる左面部片と、
前記右面部となる右面部片と、
前記上面部となる正面側上面部片、背面側左上面部片及び背面側右上面部片と、
前記下面部となる正面側下面部片、背面側左下面部片及び背面側右下面部片と、
前記リブ面部となるリブ面部片と、
を備えており、
前記左面側背面部片、前記左面部片、前記正面部片、前記右面部片、前記右面側背面部片、及び、前記リブ面部片は、一体的に形成されており、
前記正面側上面部片、前記正面部片、及び、前記正面側下面部片も、一体的に形成されており、
前記背面側左上面部片、前記左面側背面部片、及び、前記背面側左下面部片も、一体的に形成されており、
前記背面側右上面部片、前記右面側背面部片、及び、前記背面側右下面部片も、一体的に形成されており、
前記正面部片の前記正面側上面部片側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記正面側上面部片の前記正面部片側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
前記逃部の正面側に対応する前記正面部片の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられている
ことを特徴とするブランク
である。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓を提供するための(追加の)切離補助切込が設けられているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
あるいは、本発明の更に別の態様は、
正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱を形成するためのブランクであって、
前記正面部となる正面部片と、
前記背面部となる左面側背面部片及び右面側背面部片と、
前記左面部となる左面部片と、
前記右面部となる右面部片と、
前記上面部となる正面側上面部片、背面側左上面部片及び背面側右上面部片と、
前記下面部となる正面側下面部片、背面側左下面部片及び背面側右下面部片と、
前記リブ面部となるリブ面部片と、
を備えており、
前記左面側背面部片、前記左面部片、前記正面部片、前記右面部片、前記右面側背面部片、及び、前記リブ面部片は、一体的に形成されており、
前記正面側上面部片、前記正面部片、及び、前記正面側下面部片も、一体的に形成されており、
前記背面側左上面部片、前記左面側背面部片、及び、前記背面側左下面部片も、一体的に形成されており、
前記背面側右上面部片、前記右面側背面部片、及び、前記背面側右下面部片も、一体的に形成されており、
前記正面部片の前記正面側上面部片側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記正面側上面部片の前記正面部片側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
前記逃部の正面側に対応する前記正面部片の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓に相当する前記正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出している
ことを特徴とするブランク
である。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓に相当する正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有しているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
以上のブランクの各々において、前記逃部よりも下面側の前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の前記縁には、折片部が設けられていることが好ましい。
これによれば、逃部よりも下面側の領域において強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上する。
また、前記逃部よりも上面側の前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の前記縁には、切離補助切込によって切離可能な折片部が設けられていることが好ましい。
これによれば、正面開放窓及び上面開放窓が開放される前の状態で、逃部よりも上面側の領域において強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上する。
また、前記左面部には、左面側上面部補助片と左面側下面部補助片とが一体的に形成されており、前記右面部には、右面側上面部補助片と右面側下面部補助片とが一体的に形成されており、前記左面側上面部補助片及び前記右面側上面部補助片は、それぞれ、前記上面開放窓と干渉しないための逃部を有していることが好ましい。
これによれば、上面部及び下面部が好適に補強される一方で、左面側上面部補助片及び右面側上面部補助片と上面開放窓とが干渉する虞がない。
本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓を提供するための(追加の)切離補助切込が設けられているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
あるいは、本発明によれば、正面開放窓に加えて上面開放窓が提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。また、手挿入窓に相当する正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有しているため、手挿入窓を開放する作業が容易であり、その後に開放窓を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓は、リブ面部の逃部に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部にかかる力が逃部の上下のリブ面部によって支持されるため、手挿入窓の開放作業が更に行い易い。
本発明の第1実施形態に係る段ボール箱を形成するためのブランクの概略図である。 本発明の第1実施形態に係る段ボール箱の概略斜視図である。 内部に収容された各片を破線で書き加えた、図2の概略斜視図である。 正面開放窓及び上面開放窓を開放した、図2に対応する図である。 正面開放窓及び上面開放窓を開放した、図3に対応する図である。 本発明の第1実施形態の変形例のブランクの概略図である。 本発明の第2実施形態に係る段ボール箱を形成するためのブランクの概略図である。 図7のブランクの変形例の概略図である。 本発明の第3実施形態に係る段ボール箱を形成するためのブランクの概略図である。 従来の段ボール箱を形成するためのブランクの一例の概略図である(特許文献1の図1に相当する図である)。 従来の段ボール箱の一例の概略図である(特許文献1の図2に相当する図である)。 「FEFCO」のCode「0228」の概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る段ボール箱120を形成するためのブランクの概略図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係る段ボール箱120の概略斜視図であり、図3は、内部に収容された各片を破線で書き加えた図2の概略斜視図であり、図4は、正面開放窓113f及び上面開放窓113uを開放した図2に対応する図であり、図5は、正面開放窓113f及び上面開放窓113uを開放した図3に対応する図である。
図1乃至図5に示すように、第1実施形態の段ボール箱120も、「FEFCO」のCode「0228」(図12参照)に概ね対応している。そして、図2乃至図5に示すように、当該段ボール箱120は、正面部101、背面部102、左面部103、右面部104、上面部105及び下面部106を備えた直方体状の段ボール箱であって、背面部102の左右方向中央から正面部101の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部107を更に備えた段ボール箱である。
(ブランク)
組立前のブランクの状態では、図1に示すように、当該段ボール箱120は、正面部101となる正面部片101pと、左面部103となる左面部片103pと、右面部104となる右面部片104pと、を備えており、左面部片103pは、正面部片101pの左側に一体的に接続されており、右面部片104pは、正面部片101pの右側に一体的に接続されている。
背面部102は、左面側背面部片102lpと右面側背面部片102rpとに分離されていて、これらが部分的に重ね合わされることによって提供される。重ね合わされる領域(図1に斜線で示す領域)には、いわゆる「ツブシ加工」が施され、厚みが抑制されている。左面側背面部片102lpは、左面部片103pの更に左側に一体的に接続されており、右面側背面部片102rpは、右面部片104pの更に右側に一体的に接続されている。
リブ面部107は、リブ面部片107pによって提供される。リブ面部片107pは、右面側背面部片102rpの更に右側に一体的に接続されている。リブ面部片107pは、図12(a)のブランクとは反対側の位置にあるが、いずれも「FEFCO」のCode「0228」の一態様である。
リブ面部片107pの正面部片101pに向かう側の縁(正面側縁)107eは、後述する正面開放窓113fの下方縁に相当する切離補助切込111に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部107vを有している。そして、当該逃部107vよりも下面側には、折片部107bが設けられている。
上面部105は、正面側上面部片105fp、背面側左上面部片105blp及び背面側右上面部片105brpに分離されていて、これらが左面側上面部補助片105slp及び右面側上面部補助片105srpに結合されることによって、提供される。
背面側左上面部片105blp及び背面側右上面部片105brpは、左面側背面部片102lp及び右面側背面部片102rpと同様、部分的に重ね合わされる。重ね合わされる領域(図1に斜線で示す領域)には、いわゆる「ツブシ加工」が施され、厚みが抑制されている。
左面側上面部補助片105slpは、左面部片103pの上側に一体的に接続されており、右面側上面部補助片105srpは、右面部片104pの上側に一体的に接続されている。左面側上面部補助片5slp及び右面側上面部補助片5srpの各々には、後述する上面開放窓113uとの干渉を回避するための逃部105vが設けられている。
下面部106も、正面側下面部片106fp、背面側左下面部片106blp及び背面側右下面部片106brpに分離されていて、これらが左面側下面部補助片106slp及び右面側下面部補助片106srpに結合されることによって、提供される。
背面側左下面部片106blp及び背面側右下面部片106brpも、左面側背面部片102lp及び右面側背面部片102rpと同様、部分的に重ね合わされる。重ね合わされる領域(図1に斜線で示す領域)には、いわゆる「ツブシ加工」が施され、厚みが抑制されている。
左面側下面部補助片106slpは、左面部片103pの下側に一体的に接続されており、右面側下面部補助片106srpは、右面部片104pの下側に一体的に接続されている。
そして、正面部片101pの正面側上面部片105fp側の左右方向中央領域に正面開放窓113fを提供するため、及び、正面側上面部片105fpの正面部片101p側の左右方向中央領域に正面開放窓113fに連続する上面開放窓113uを提供するため、正面開放窓113f及び上面開放窓113u(両者合わせて開放窓113)の輪郭上に切離補助切込111が設けられている。
本実施形態では、正面開放窓113fは上辺が下辺よりも僅かに長い略台形状、上面開放窓113uは1つの下辺に3つの皿状に折れた上辺が対向する略六角形状、となっている。両者合わせた開放窓113の輪郭も、1つの下辺に3つの上辺が対向する略六角形状となっている。
また、本実施形態では、リブ面部107の逃部107vの正面側に対応する正面部片101pの領域に手挿入窓114を提供するため、当該手挿入窓114の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込110が設けられている。
逃部107vは、前述のように、正面開放窓113fの下方縁に相当する切離補助切込111に対して上面側に設けられているため、手挿入窓114は、正面開放窓113fの下方縁よりも上面側、すなわち、正面開放窓113fの内部に位置する。
本実施形態の手挿入窓114は、切離補助切込111によって下方縁を区画され、切離補助切込110によって左右縁を区画され、それらが切離されることで上方縁をヒンジのようにして内方側へ折り曲げられるようになっている。もっとも、上方縁を区画する切離補助切込110が追加されて、手挿入窓114が穴状に開放されるようになっていてもよい。
(組み立て)
以上のようなブランクを組み立てることによって、図2及び図3に示すような段ボール箱120が得られる。折片部107bは、リブ面部片107pに対して90度に折り曲げられて、正面部片101pの裏面に貼着される。
そして、所望のタイミングで、正面開放窓113f及び上面開放窓113u(合わせて開放窓113)を手で開放することによって、図4及び図5に示すように、当該段ボール箱20に収容されていた商品(例えば食用のミックス粉の袋詰商品)を当該段ボール箱120に収容された状態のままで陳列することができる。
開放窓113を開放する際には、まず、手挿入窓114に作業者の手(より具体的には、利き手の親指を除いた4本の指)が挿入される。この時、当該手の押し込みによって正面部101に付与される力が逃部107vの上下でリブ面部107(の正面側縁107e)によって支持されるため、手挿入窓114の下方縁の切離補助切込111の切離及び手挿入窓114の左右縁の切離補助切込110の切離(すなわち手挿入窓114の開放作業)が非常に行い易い。また、手挿入窓114は、リブ面部107の逃部107vに対応する領域に設けられているため、手とリブ面部107とが干渉することがない。
本実施形態では、手挿入窓114が開放されたら、すなわち、手挿入窓114に作業者の手が挿入されたら、作業者はその手で正面開放窓113fの残部を把持し、切離補助切込111の残部を利用して、当該正面開放窓113fを正面部101から剥離していく。そして、当該正面開放窓113fと連続している上面開放窓113uについても、上面部105から剥離する。これにより、開放窓113の全体が開放される。
(効果)
以上のように、本実施形態によれば、正面開放窓113fに加えて上面開放窓113uが提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱120を提供できる。
また、手挿入窓114を提供するための切離補助切込110が設けられているため、手挿入窓114を開放する作業が容易であり、その後に開放窓113を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓114は、リブ面部107の逃部107vに対応する領域に設けられているため、手とリブ面部107とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓114の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部101にかかる力が逃部107vの上下でリブ面部107によって支持されるため、手挿入窓114の開放作業が更に行い易い。
また、本実施形態によれば、逃部107vよりも上面側のリブ面部107の正面側縁107eは、正面部101の背面に固着されてはいない一方、逃部107vよりも下面側のリブ面部107の正面側縁107eは、折片部107bを介して正面部101の背面に固着されている。これにより、逃部107vよりも下面側の領域において強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上している。
(寸法例)
以下、一例について説明すれば、図1のブランクは、左右方向の長さ(左面側背面部片102lpの左縁から折片部107bの右縁まで)が、1322mmであり、上下方向の高さが、439mmである。
正面部片101pは、左右方向の長さが、291mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
左面側背面部片102lpは、左右方向の長さが、175.5mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
右面側背面部片102rpは、左右方向の長さが、145.5mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
左面部片103pは、左右方向の長さが、229mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
右面部片104pは、左右方向の長さが、227mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
各上面部片105fp、105blp、105brp、105slp、105srpの上下方向の高さは、115mmである。
各逃部105vは、正面部片101pと左面部片103pまたは右面部片104pとの接続線(折り曲げ線)から左右方向に52mm後退しており、上下方向の高さは、80mmである(残部の高さが、35mmである)。
各下面部片106fp、106blp、106brp、106slp、106srpの上下方向の高さも、115mmである。
リブ面部片107pは、左右方向の長さが、224mmであり、上下方向の高さが、209mmである。
折片部107bは、リブ面部片107pの正面側縁107eから更に右方に30mm延出しており、上下方向の高さは、61mmである。
逃部107vは、リブ面部片107pの正面側縁107eから左方に30mm後退しており、上下方向の高さは、55mmである。
正面開放窓113fは、左右対称の位置に配置され、下方縁の左右方向の長さが、191mmであり、上方縁の左右方向の長さが、210mmであり、上下方向の高さが、181mmである。
上面開放窓113uも、左右対称の位置に配置され、左右方向中央付近での高さ(組み立て後の前後方向の長さ)が、47mmである。
手挿入窓114も、左右対称の位置に配置され、左右方向の長さが、60mmであり、上下方向の高さが、181mmである。
ブランクの厚さ(「ツブシ加工領域」を除いた各片の厚さ)は、3~8mm程度、例えば5mmであり、各切離補助切込110、111は、当業界で慣用的にジッパー等と呼ばれている切込である。
以上のような寸法例が採用された実際のサンプル品について、開放窓113を開放した状態で、その上方に同一サイズの段ボール箱(商品収容状態)を重ねても、強度上何ら問題がないことが確認された。(更に、「JIS Z 0212」に準じた試験を実施した所、上面開放窓113fを設けない場合との比較において、上面開放窓113fが占める領域を上面部の前後方向の正面側1/5とした場合、強度低下は5%程度であり、上面開放窓113fが占める領域を上面部の前後方向の正面側1/2とした場合、強度低下は8%程度であることが確認された。)
なお、以上の実施形態では、各上面部片105fp、105blp、105brp、105slp、105srpの上下方向の高さが、等しくなっている。従って、正面側上面部片105fpに設けられる上面開放窓113uが占める領域は、上面部105の前後方向の正面側1/2の範囲以内に、必ず収まる。このようなサイズであれば、強度低下の有意な問題を生じないことが更に確認された。更には、上面開放窓113uが占める領域は、上面部105の前後方向の正面側1/4の範囲以内(正面側上面部片105fpの上下方向の高さの半分以内)であれば、より好ましいことが更に確認された。
また、上面開放窓113uの左右方向の長さ(幅)については、上面開放窓113uの左右の各々における正面側上面部片105fpの残部の左右方向の長さ(幅)(前記の例では40.5mm)が、正面側上面部片105fp全体の左右方向の長さ(前記の例では291mm)の10%以上あれば、強度低下の有意な問題を生じないことが確認された。
(第1実施形態の変形例)
次に、図6は、本発明の第1実施形態の変形例のブランクの概略図である。図6に示すブランクでは、リブ面部片107pの逃部107vよりも上面側に、切離補助切込121によって切離可能な折片部127bが設けられている。
組み立ての際、切離可能な折片部127bも、折片部107bと同様、リブ面部片107pに対して90度に折り曲げられて、正面部片101pの裏面(正面開放窓113fの裏面に相当する)に貼着される。
そして、正面開放窓113fの開放時に、切離可能な折片部127bは、切離補助切込121によってリブ面部片107pから切離され、正面開放窓113fと共に剥離される。
このような変形例によれば、開放窓113が開放される前の状態で、逃部107vよりも上面側の領域においても強度が高められるため、段ボール箱全体としての強度も向上する。もっとも、正面部101の背面に固着された切離可能な折片部127bは、開放窓113が開放された後は無用となるため、そのような部位にコストをかけるべきか否かは、状況(例えば商品梱包時から商品陳列時までの予測時間等)に応じて判断されるべきである。
(第2実施形態)
次に、図7は、本発明の第2実施形態に係る段ボール箱を形成するためのブランクの概略図である。図7に示すブランクでは、正面開放窓213fの輪郭が変更されており、それに応じて切離補助切込211のパターンも変更されている。具体的には、正面開放窓213fの下方縁が、3つの皿状に折れた辺によって形成されている。中央の片は、水平方向に延びており、その上面側が手挿入窓214となっている。
本実施形態のその他の構成については、図1乃至図5を用いて説明した第1実施形態と略同様である。本実施形態のうち第1実施形態と同様の部分については、詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、手挿入窓214に挿入された手によって正面開放窓213fを開放する際、正面開放窓213fの下方縁の左右両辺が上向きに傾斜しているため、切離補助切込211の切離に必要な力を効果的に与えることができ、すなわち、開放窓213(正面開放窓213f及び上面開放窓213u)の開放作業が更に容易である。
正面開放窓213fの下方縁の左右両辺の傾斜は、水平方向に対して、例えば80~90度の範囲内であることが好ましい。(当該傾斜を大きくし過ぎると、正面開放窓213fの開放面積が小さくなり過ぎてしまう。)
(第2実施形態の変形例)
次に、図8は、本発明の第2実施形態の変形例のブランクの概略図である。図8に示すブランクでは、図7のブランクに対して、開放窓213’(正面開放窓213f’及び上面開放窓213u’)の幅が20mm増大されている。
そして、これに応じて、逃部205v’の上下方向の高さが、90mm(残部の高さが25mm)に変更されている。
当該変形例によっても、手挿入窓214’に挿入された手によって正面開放窓213f’を開放する際、正面開放窓213f’の下方縁の左右両辺が上向きに傾斜しているため、切離補助切込211’の切離に必要な力を効果的に与えることができ、すなわち、開放窓213’(正面開放窓213f’及び上面開放窓213u’)の開放作業が更に容易である。
また、当該変形例においても、上面開放窓213u’の左右の各々における正面側上面部片(105fp)の残部の左右方向の長さ(幅)(30.5mm)が、正面側上面部片(105fp)全体の左右方向の長さ(210mm)の10%以上あるため、強度低下の有意な問題を生じないことが確認された。
(第3実施形態)
次に、図9は、本発明の第3実施形態に係る段ボール箱を形成するためのブランクの概略図である。図9に示すブランクでは、図8のブランクに対して、正面開放窓313fの輪郭が変更されており、それに応じて切離補助切込311のパターンも変更されている。具体的には、正面開放窓313fの下方縁が、左右方向中央領域において下方側に凸状に突出しており、その両側で上向きに傾斜している。
そして、正面開放窓313fの下方側に凸状に突出した領域が、手挿入窓314として機能するようになっている。
本実施形態では、手挿入窓314の上方縁を区画する輪郭の一部に、略半円状の切離補助切込310が設けられているが、切離補助切込310を設けておかなくても、手挿入窓314に相当する正面開放窓313fの一部領域が当該正面開放窓313fの残部領域から凸状に突出した輪郭を有しているため、手挿入窓314を開放することが容易である。
本実施形態によっても、正面開放窓313fに加えて上面開放窓313uが提供されるため、商品陳列という観点で優れた段ボール箱を提供できる。
また、手挿入窓314に相当する正面開放窓313fの一部領域が当該正面開放窓313fの残部領域から凸状に突出した輪郭を有しているため、手挿入窓314を開放する作業が容易であり、その後に開放窓313を開放する作業も結果的に容易である。特に、手挿入窓314は、リブ面部(107)の逃部(107v)に対応する領域に設けられているため、手とリブ面部(107)とが干渉することが防止されている一方、手挿入窓314の開放のために手等を奥方に押し込む際に正面部(101)にかかる力が逃部(107v)の上下でリブ面部(107)によって支持されるため、手挿入窓314の開放作業が更に行い易い。
20 段ボール箱
1 正面部
2 背面部
3 左面部
4 右面部
5 上面部
5e 延長部
6 下面部
7 リブ面部
7e 正面側縁
7v 逃部
7b 折片部
1p 正面部片
2lp 左面側背面部片
2rp 右面側背面部片
3p 左面部片
4p 右面部片
5blp 背面側左上面部片
5brp 背面側右上面部片
5fp 正面側上面部片
5slp 左面側上面部補助片
5srp 右面側上面部補助片
6blp 背面側左面部片
6brp 背面側右下面部片
6fp 正面側下面部片
6slp 左面側下面部補助片
6srp 右面側下面部補助片
7p リブ面部片
9 カットテープ
10f 切始部
10l 切始部
10r 切始部
11a 切離補助切込
11b 切離補助切込
13 正面開放窓
120 段ボール箱
101 正面部
102 背面部
103 左面部
104 右面部
105 上面部
105v 逃部
106 下面部
107 リブ面部
107e 正面側縁
107v 逃部
107b 折片部
101p 正面部片
102lp 左面側背面部片
102rp 右面側背面部片
103p 左面部片
104p 右面部片
105blp 背面側左上面部片
105brp 背面側右上面部片
105fp 正面側上面部片
105slp 左面側上面部補助片
105srp 右面側上面部補助片
106blp 背面側左下面部片
106brp 背面側右下面部片
106fp 正面側下面部片
106slp 左面側下面部補助片
106srp 右面側下面部補助片
107p リブ面部片
110 切離補助切込
111 切離補助切込
113 開放窓
113f 正面開放窓
113u 上面開放窓
114 手挿入窓
121 切離補助切込
127b 折片部
210 切離補助切込
211 切離補助切込
213 開放窓
213f 正面開放窓
213u 上面開放窓
214 手挿入窓
205v’ 逃部
210’ 切離補助切込
211’ 切離補助切込
213’ 開放窓
213f’ 正面開放窓
213u’ 上面開放窓
214’ 手挿入窓
310 切離補助切込
311 切離補助切込
313 開放窓
313f 正面開放窓
313u 上面開放窓
314 手挿入窓

Claims (10)

  1. 正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
    前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
    前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記上面部の正面側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
    前記リブ面部の正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
    前記逃部の正面側に対応する前記正面部の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置にも切離補助切込が設けられている
    ことを特徴とする段ボール箱。
  2. 正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
    前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
    前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記上面部の正面側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
    前記リブ面部の正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
    前記逃部の正面側に対応する前記正面部の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓に相当する前記正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有している
    ことを特徴とする段ボール箱。
  3. 前記逃部よりも上面側の前記リブ面部の正面側縁は、前記正面部の背面に固着されてはいない一方、
    前記逃部よりも下面側の前記リブ面部の正面側縁は、折片部を介して前記正面部の背面に固着されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の段ボール箱。
  4. 前記逃部よりも上面側の前記リブ面部の正面側縁は、切離補助切込によって切離可能な折片部を介して前記正面部の背面に固着されており、
    前記逃部よりも下面側の前記リブ面部の正面側縁は、折片部を介して前記正面部の背面に固着されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の段ボール箱。
  5. 正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、
    前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備え、
    前記正面部の上面側の左右方向中央領域に正面開放窓が設けられており、
    前記上面部の正面側の左右方向中央領域に上面開放窓が設けられており、
    前記正面開放窓と前記上面開放窓とは連続しており、
    前記正面開放窓からは前記リブ面部の正面側縁の一部が視認可能であり、
    前記上面開放窓からは前記リブ面部の上面側縁の一部が視認可能であり、
    前記リブ面部の前記正面側縁は、前記正面開放窓の下方縁に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有している
    ことを特徴とする段ボール箱。
  6. 正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱を形成するためのブランクであって、
    前記正面部となる正面部片と、
    前記背面部となる左面側背面部片及び右面側背面部片と、
    前記左面部となる左面部片と、
    前記右面部となる右面部片と、
    前記上面部となる正面側上面部片、背面側左上面部片及び背面側右上面部片と、
    前記下面部となる正面側下面部片、背面側左下面部片及び背面側右下面部片と、
    前記リブ面部となるリブ面部片と、
    を備えており、
    前記左面側背面部片、前記左面部片、前記正面部片、前記右面部片、前記右面側背面部片、及び、前記リブ面部片は、一体的に形成されており、
    前記正面側上面部片、前記正面部片、及び、前記正面側下面部片も、一体的に形成されており、
    前記背面側左上面部片、前記左面側背面部片、及び、前記背面側左下面部片も、一体的に形成されており、
    前記背面側右上面部片、前記右面側背面部片、及び、前記背面側右下面部片も、一体的に形成されており、
    前記正面部片の前記正面側上面部片側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記正面側上面部片の前記正面部片側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
    前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
    前記逃部の正面側に対応する前記正面部片の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置にも切離補助切込が設けられている
    ことを特徴とするブランク。
  7. 正面部、背面部、左面部、右面部、上面部及び下面部を備えた直方体状の段ボール箱であって、前記背面部の左右方向中央から前記正面部の左右方向中央に向けて鉛直方向に延在するリブ面部を更に備えた段ボール箱を形成するためのブランクであって、
    前記正面部となる正面部片と、
    前記背面部となる左面側背面部片及び右面側背面部片と、
    前記左面部となる左面部片と、
    前記右面部となる右面部片と、
    前記上面部となる正面側上面部片、背面側左上面部片及び背面側右上面部片と、
    前記下面部となる正面側下面部片、背面側左下面部片及び背面側右下面部片と、
    前記リブ面部となるリブ面部片と、
    を備えており、
    前記左面側背面部片、前記左面部片、前記正面部片、前記右面部片、前記右面側背面部片、及び、前記リブ面部片は、一体的に形成されており、
    前記正面側上面部片、前記正面部片、及び、前記正面側下面部片も、一体的に形成されており、
    前記背面側左上面部片、前記左面側背面部片、及び、前記背面側左下面部片も、一体的に形成されており、
    前記背面側右上面部片、前記右面側背面部片、及び、前記背面側右下面部片も、一体的に形成されており、
    前記正面部片の前記正面側上面部片側の左右方向中央領域に正面開放窓を提供するため、及び、前記正面側上面部片の前記正面部片側の左右方向中央領域に前記正面開放窓に連続する上面開放窓を提供するため、前記正面開放窓及び前記上面開放窓の輪郭の少なくとも一部に相当する位置に切離補助切込が設けられており、
    前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の縁は、前記正面開放窓の下方縁に相当する切離補助切込に対して上面側の一部領域において、背面側に後退した逃部を有しており、
    前記逃部の正面側に対応する前記正面部片の領域に手挿入窓を提供するため、当該手挿入窓に相当する前記正面開放窓の一部領域が当該正面開放窓の残部領域から凸状に突出した輪郭を有している
    ことを特徴とするブランク。
  8. 前記逃部よりも下面側の前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の前記縁には、折片部が設けられている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のブランク。
  9. 前記逃部よりも上面側の前記リブ面部片の前記正面部片に向かう側の前記縁には、切離補助切込によって切離可能な折片部が設けられている
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のブランク。
  10. 前記左面部には、左面側上面部補助片と左面側下面部補助片とが一体的に形成されており、
    前記右面部には、右面側上面部補助片と右面側下面部補助片とが一体的に形成されており、
    前記左面側上面部補助片及び前記右面側上面部補助片は、それぞれ、前記上面開放窓と干渉しないための逃部を有している
    ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のブランク。
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