JP7437664B1 - 決済端末 - Google Patents

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健之 佐々木
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Abstract

【課題】組立の容易性を確保しつつ、セキュリティも実現できる決済端末を提供する。
【解決手段】筐体と、筐体内に配置されたタッチパネルと、筐体内に配置され、タッチパネルの背面側に配置されたディスプレイと、筐体内に配置され、第1面及び第2面を有し、第2面がディスプレイに面する第1の基板と、第1の基板の第1面に配置されたコネクタと、第1の基板の第1面に配置され、セキュリティを要する情報を保持する電子部品と、筐体内に配置され、可撓性を有する第2の基板と、を備え、第2の基板は、第1面及び第2面を貫通するように第1の基板に形成された開口部を通過し、一端がディスプレイに接続され、他端がコネクタに接続される。
【選択図】図2

Description

本開示は、決済端末に関する。
決済端末は、例えば店舗のカウンターなどに設置され、決済を行う装置である(特許文献1参照)。決済端末は、タッチパネルを備えており、タッチパネルより入力された個人情報に基づき、カード等の決済用媒体にも対応しており、このような媒体から個人情報等を読み取ることにより、決済を行う。また、特許文献2は、電子部品が、基板に孔部を設け、孔部の表面と裏面に電子部品を実装する構成を開示している。
特開2021-125589号公報 特開2022-016035号公報
従来の決済端末は、組立の容易性を確保しつつ、セキュリティを実現(確保)することについて改善の余地がある。
本開示は、組立の容易性を確保しつつ、セキュリティも実現できる決済端末を提供する。
本開示の決済端末は、筐体と、前記筐体内に配置されたタッチパネルと、前記筐体内に配置され、前記タッチパネルの背面側に配置されたディスプレイと、前記筐体内に配置され、第1面及び第2面を有し、前記第2面が前記ディスプレイに面する第1の基板と、前記第1の基板の前記第1面に配置されたコネクタと、前記第1の基板の前記第1面に配置され、セキュリティを要する情報を保持する電子部品と、前記筐体内に配置され、可撓性を有する第2の基板と、を備え、前記第2の基板は、前記第1面及び前記第2面を貫通するように前記第1の基板に形成された開口部を通過し、一端が前記タッチパネルおよび前記ディスプレイに接続され、他端が前記コネクタに接続される。
本開示によれば、組立容易性を確保しつつ、高いレベルでのセキュリティも実現することができる。
本開示の実施形態に係る決済端末の上面図 決済端末の側方断面図 決済端末の上筐体を裏面から見た分解斜視図 決済端末の上筐体を裏面から見た斜視図 保護板を裏面から見た正面図 保護板を裏面から見た斜視図 決済端末の組立における手順1を示す概略図 決済端末の組立における手順2を示す概略図 決済端末の組立における手順3を示す概略図 決済端末の組立における手順4を示す概略図 決済端末の組立における手順5を示す概略図 従来の決済端末の組立時における側方断面図 従来の決済端末の組立後における側方断面図 実施形態に係る決済端末の開封時における部分側方断面図 実施形態に係る決済端末において、第三者による攻撃方向とFPC基板の関係を示す概念図
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(本開示の実施形態を得るに至った経緯)
個人情報の様な高いレベルでセキュリティを保つ必要がある情報を入力されると、決済端末の内部に搭載された電子部品に情報が記録される。このような電子部品は、高い耐タンパ性を要求されるが、第三者からアクセスし易い決済端末の表側に近い領域、例えば基板の表側の面に実装されると、決済端末の破壊等による第三者の容易なアクセスを許してしまい、耐タンパ性を確保することが困難となる。
耐タンパ性を要する電子部品を、決済端末の表側から遠い基板の裏側に搭載することにより、耐タンパ性の確保が容易となることが予想される。しかしながら、決済端末の表側にあるタッチパネル等の部品から電子部品までの距離が遠くなり、かつ、基板が障害となるため、タッチパネル等の部品と電子部品との組立が煩雑となるおそれがある。具体的には、タッチパネル等の部品と電子部品とを接続するケーブル、FPC(フレキシブル基板)等の取り回しが煩雑となる。
特許文献2は、基板に孔部を設け、孔部の表面と裏面に電子部品を実装する構成を開示しているが、耐タンパ性を考慮したものではない。
以下の実施形態では、組立の容易性を確保しつつ、セキュリティも実現できる決済端末について説明する。
(実施形態)
図1は、本開示の実施形態に係る決済端末100の上面図である。各図では、X軸方向はタッチパネル面に沿う一方向(例えば短手方向)であり、Y軸方向はタッチパネル面に沿いX方向と垂直な方向(例えば長手方向)である。Z軸方向はタッチパネル面に垂直な方向(例えば厚さ方向又は高さ方向)である。
決済端末100は、筐体10と、保護板20と、NFC(Near Field Communication) アンテナ120と、タッチパネル130と、LCD(Liquid Crystal Display)モジュール140と、を備える。また、決済端末100は、第1カードスロット16sと、第2カードスロット17sと、カメラ25と、を備える。決済端末100は、決済処理を行う電子機器の一種である。
決済端末100は、商品等の購入者が複数の決済方式を選択することができる、複合タイプである。複数の決済方式は、例えば、クレジットカード決済、電子マネー決済、コード(例えばQRコード(登録商標))決済、及び現金決済を含む。クレジットカード決済は、例えば、磁気カード決済、接触ICカード決済、及び非接触ICカード決済を含む。電子マネーは、複数種類の電子マネーが存在してよい。電子マネー決済及び非接触ICカード決済は、非接触通信(例えば近距離無線通信:NFC(Near field communication))を用いて決済が行われるので、ここではまとめて非接触型決済とも称する。
複数の決済方式は、対応する複数の決済インタフェースのそれぞれを用いて行われる。複数の決済インタフェースは、例えばクレジットカード、電子マネーカードC32、コード、及び現金を含む。クレジットカードは、例えば、磁気カードC1、接触ICカードC2、及び非接触ICクレジットカードC31を含む。
磁気カードC1は、第1カードスロット16sに挿入されて決済に使用される。接触ICカードC2は、第2カードスロット17sに挿入されて決済に使用される。非接触ICクレジットカードC31及び電子マネーカードC32は、NFCアンテナ120に接近させて決済に使用される。非接触ICクレジットカードC31及び電子マネーカードC32を、まとめて「非接触ICカードC3」とも称する。
筐体10は、決済端末100の外装を構成し、他の部品を収納する。後述するように、筐体10は、上筐体11と下筐体12とを組み合わせて構成される。保護板20はタッチパネル130の上面に配置され、タッチパネル130を保護する。
NFCアンテナ120は、近距離無線通信用の通信アンテナ(近距離無線通信アンテナ)である。NFCアンテナ120は、近距離無線通信により、非接触型ICカード又は高周波識別装置タグ等の通信媒体を検出し、検出した通信媒体との間で無線通信する。NFCアンテナ120は、例えば、決済端末100に近接した通信媒体である非接触ICカードC3との間で近距離無線通信を行い、情報を送受する。決済端末100は、NFCアンテナ120を介して非接触ICカードC3の情報を読み取り、又は非接触ICカードC3に情報を書き込んでよい。
例えば、ユーザが、NFCアンテナ120と通信可能な非接触ICカードC3を把持し、決済端末100に近づける。これにより、非接触ICカードC3とNFCアンテナ120との間で非接触無線通信が行われ、決済に関する情報等が送受される。
タッチパネル130は、ユーザの指又はスタイラスペン等の指示体による入力を電気的に検出するユーザーインターフェースを提供する。タッチパネル130は、抵抗膜方式又は静電容量方式等の種々の方式のものがあるが、特にその種類は限定されない。タッチパネル130は、例えば、店員等や顧客による決済処理に関する各種のデータや情報(例えば決済方法の選択、暗証番号、PIN(Personal Identification Number)、又は電子サイン等)の入力操作を受け付け、この入力を検出する。タッチパネル130は、NFCアンテナ120の近傍に配置される。例えば、タッチパネル130の検出領域DRの少なくとも一部とNFCアンテナ120の通信可能領域NRとが重なる。
LCDモジュール140は、いわゆるディスプレイであり、液晶セル、偏光板など種々の部材を含むが、その種類は特に限定されない。また、LCDモジュール140の代わりに他の表示装置(例えば有機エレクトロルミネッセンス)を用いてもよい。LCDモジュール140は、例えば、決済処理に関する各種のデータや情報を表示する。
決済端末100は、設置位置が固定された機器(据え置き型)であってもよいし、ユーザによって持ち運び可能な機器(可搬型、ハンドヘルド型)であってもよい。また、設置位置が固定された機器に非接触ICカードC3が埋め込まれ、ユーザが持ち運び可能な決済端末100を非接触ICカードC3の部分に近づけてもよい。決済端末100は、例えばスマートフォンと同様のサイズでよい。決済端末100は、例えば筐体10が平面視で矩形であるが、他の形状であってもよい。また、NFCアンテナ120は、例えば平面視で矩形であるが、他の形状であってもよい。
図2は、決済端末100の側方断面図である。決済端末100は、図1で説明したタッチパネル130、LCDモジュール140に加え、筐体10内に配置された、メイン基板27、コネクタ30、電子部品40、FPC基板50を備えている。
第1の基板の一例であるメイン基板27は、主面である第1面27a及び第2面27bを有しており、第2面27bがLCDモジュール140の背面に面している。コネクタ30は、メイン基板27の第1面27aに配置されている。コネクタ30は、タッチパネル130とLCDモジュール140とがメイン基板27に接続するためのものである。電子部品40は、メイン基板27の第1面27aに配置され、セキュリティを要する(セキュリティの確保を要する)情報を保持可能なメモリ等を有している。セキュリティを要する情報は、例えば、PIN、パスワード、暗証番号、生体認証に関する情報、又はその他のセキュリティを要する情報を含む。第2の基板の一例であるFPC(Flexible Printed Circuit)基板50は、可撓性を有しており、折り曲げが可能である。
また、メイン基板27は、第1面27a及び第2面27bを貫通するように形成された開口部27cを有している。そして、FPC基板50は、タッチパネル用FPC基板50aとLCD用FPC基板50bとからなる。FPC基板50がメイン基板27の開口部27cを通過した状態で、タッチパネル用FPC基板50aの一端がタッチパネル130に接続され、LCD用FPC基板50bの一端がLCDモジュール140に接続され、タッチパネル用FPC基板50aの他端がコネクタ30に接続され、LCD用FPC基板50bの他端がコネクタ30に接続されている。コネクタ30は、タッチパネル用FPC基板50aに接続するコネクタ30aと、LCD用FPC基板50bに接続するコネクタ30bとからなる。
電子部品40は、複数種類存在する。電子部品40は、例えば、第1の電子部品41、第2の電子部品42、及び第3の電子部品43を含むが、いずれもセキュリティを要する情報を保持する。第1の電子部品41は、例えば、セキュリティを要する情報を少なくとも一時保持し、このセキュリティを要する情報を用いて所定の処理(例えば決済に関する処理)を行うプロセッサ(例えばCPU)を有する。ここでのセキュリティを要する情報は、例えば、ユーザによりタッチパネル130を介して入力された情報を含んでよい。第1の電子部品41は、メイン基板27の第1面27aに実装されている。第3の電子部品43は、メイン基板27の第1面27aの側において、FPC基板50に実装されている。
第2の電子部品42は、第1カードスロット16s、第2カードスロット17s、又はNFCアンテナ120等を用いて、種々の決済用カードから読み取られた情報を保持可能なメモリ等を含む。第2の電子部品42は、例えばICC(IC Card)コネクタである。第2の電子部品42は、メイン基板27の第1面27aに実装されている。決済用カードは、例えば、上述の磁気カードC1、接触ICカードC2、及び非接触ICカードC3等を含む。
決済端末100は、さらに、保護部60及び開封検出スイッチ70を備える。開封検出スイッチ70は、例えば第1の開封検出スイッチ71及び第2の開封検出スイッチ72を含む。保護部60及び開封検出スイッチ70の詳細については後述する。
さらに、決済端末100は、決済端末100の電源をオンオフする電源スイッチ81、撮像用のカメラ25、音出力用のスピーカ83、バックアップ電池84、スピーカ83、バックアップ電池84を保持するホルダ85、他の電子部品を搭載したサブ基板86、及び外部との接続を確保する外部コネクタ87等を備える。
図3Aは、決済端末100の上筐体11を裏面から見た分解斜視図である。図3Bは、決済端末100の上筐体11を、内部を向く裏面から見た斜視図である。図3Cは、保護板20を裏面から見た正面図である。図3Dは、保護板20を裏面から見た斜視図である。図4A~図4Eに示す決済端末100の組立に先立って、上筐体11の内部に、タッチパネル130、LCDモジュール140、及びNFCアンテナ120等が配置される。そして、図3A~図3Dに示す様に、FPC基板50は、タッチパネル用FPC基板50aとLCD用FPC基板50bとからなる。FPC基板50がメイン基板27の開口部27cを通過した状態で、タッチパネル用FPC基板50aは、一端がタッチパネル130に接続し、LCD用FPC基板50bは、一端がLCDモジュール140に接続する。そして、タッチパネル用FPC基板50aとLCD用FPC基板50bとは、固定用ねじ55で上筐体11に固定される。
図4A~図4Eは、決済端末100の組立における手順1~手順5を示す概略図である。
図4Aは、決済端末100の組立における手順1を示す概略図である。作業者(又はロボット、以下同じ)は、図3の状態にある上筐体11からFPC基板50を持ち出し、矢印Aで示す様に、メイン基板27の第2面27bの側から、FPC基板50を、開口部27cを通して第1面27aの側に引き出す。同時に作業者は、FPC基板50が開口部27cから引き出された状態で、矢印Bで示す様に、メイン基板27を上筐体11の内部に入れ込む。このとき、上筐体11に固定された第1の開封検出スイッチ71が、メイン基板27の第2面27bに接触する。
図4Bは、決済端末100の組立における手順2を示す概略図である。作業者は、開口部27cから引き出されたFPC基板50の他端を、矢印Cで示す様に、コネクタ30の側にもっていく。図4Cは、決済端末100の組立における手順3を示す概略図である。作業者は、矢印Dで示す様に、開口部27cから引き出されたFPC基板50の他端をコネクタ30に接続する。
図4Dは、決済端末100の組立における手順4を示す概略図である。作業者は、保護部60を形成する。保護部60は、メイン基板27上の少なくとも第1の電子部品41と、コネクタ30を囲むように形成され、第1の電子部品41とコネクタ30を保護する。保護部60は、例えばLDS(Laser Direct Structuring)の様な3次元配線形成技術によって形成された回路付きの樹脂筐体である。保護部60は、例えば、LDSが断裂されることによって回路のパターンが断裂され、攻撃されたことを検出する。本実施形態においては、保護部60は、第2の電子部品42と、第3の電子部品43も保護するように形成される。
図4Eは、決済端末100の組立における手順5を示す概略図である。作業者は、下筐体12を上筐体11に接続する。このとき、下筐体12に固定された第2の開封検出スイッチ72が、メイン基板27の第1面27aに接触する。これにより、決済端末100が完成する。
図5は、従来の決済端末の組立時における側方断面図である。作業者は、上筐体11に対し、メイン基板27を開いた状態で保持しながら、矢印Eで示す様にFPC基板50をコネクタ30に接続し、その後矢印Fで示す様にメイン基板27を上筐体11に収容する必要があった。メイン基板27を開いた状態で保持することは高い労力を要し、FPC基板50は長い余長を必要とするため、FPC基板50の組立処理が煩雑となる。
図6は、従来の決済端末の組立後における側方断面図である。FPC基板50は余長が長いため、決済端末の内部構造が複雑になるとともに、多くの材料を費やすことになる。
一方、本実施形態に係る決済端末100の組立においては、メイン基板27に開口部27cを設けることにより、作業者は、メイン基板27を筐体10(例えば上筐体11)に取り付けてから、FPC基板50をコネクタ30に接続できる(手順1~手順3参照)。よって、決済端末100は、FPC基板50について長い余長を確保する必要がなく、FPC基板50を短くできる。また、決済端末100は、従来の決済端末の組立の様に、メイン基板27を開きながらFPC基板50の取付をしなくて済む。そのため、作業者が簡単に組み立てできるようになる。よって、決済端末100は、組立容易性を確保することができる。
図7は、本実施形態に係る決済端末100の開封時における部分側方断面図である。例えば、悪意のある第三者等が決済端末100の内部から重要情報を盗み取ろうとする場合、図7のように、最上面の保護板20、タッチパネル130及びLCDモジュール140を開くことが一般的である。第三者は、保護板20、タッチパネル130及びLCDモジュール140を、筐体10に対し例えば30度程度傾くように開き、矢印で示す様に筐体10の内部を攻撃し、メイン基板27の第1面27aの側に配置された電子部品40に入出力する信号を読み取ることでセキュリティを要する情報を奪い取ろうとする。電子部品40は、タッチパネル130で入力された情報、決済用カードから読み取られた情報、等の個人情報を含み、セキュリティを要する重要な情報を保持しているからである。
図8は、本実施形態に係る決済端末100において、第三者による攻撃方向とFPC基板50の関係を示す概念図である。FPC基板50が、メイン基板27の開口部27cを通っているため、第三者が、メイン基板27の第1面27aの側における電子部品40にアクセスしようとする場合、FPC基板50が障害となって電子部品40を視認し難い。そのため、第三者は電子部品40に対する攻撃が困難となる。
すなわち、メイン基板27の第1面27a、すなわちタッチパネル130の側から見たメイン基板27の裏面の側に、高い耐タンパ性を要する電子部品40を配置するので、第三者により保護板20を開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直ぐには電子部品40に到達できないため、高いレベルでセキュリティを実現することができる。
また、本実施形態に係る決済端末100は、メイン基板27の第1面27aに、電子部品40及びコネクタ30を保護する保護部60を備えている。これにより、攻撃者が電子部品40及びコネクタ30に簡単にアクセスできないので、決済端末100は、電子部品40及びコネクタ30のセキュリティを一層向上できる。
保護部60は、例えば3次元配線形成技術によって形成された回路付きの樹脂筐体である。これにより、決済端末100は、電子部品40及びコネクタ30のセキュリティを、簡易な構成にて実現できる。
特に、セキュリティを要する情報用いた処理を行う第1の電子部品41が、メイン基板27の第1面27aに実装されている。タッチパネル130の側から見たメイン基板27の裏面の側に、高い耐タンパ性を要する第1の電子部品41が配置される。よって、決済端末100は、第三者によりタッチパネル130を開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直には第1の電子部品41に到達できないため、高いレベルでセキュリティを実現することができる
なお、図2に示す様に、筐体10は、長手方向(Y軸方向)の端部として、第1端部10aと、第1端部10aの反対側の第2端部10bとを有する。第1端部10aが、LCDモジュール140の下端、すなわち画像表示の下端に対応する。なお、第1端部10aが、LCDモジュール140の下端、すなわち画像表示の下端に対応する場合、顧客は第1端部10a側に位置して決済端末100を操作可能である。この構成において、決済用カードから読み取られた情報を保持する第2の電子部品42は、メイン基板27の開口部27cよりも筐体10の第1端部10a側に配置されている。
これにより、決済端末100は、第2の電子部品42のセキュリティも確保できる。また、決済端末100への攻撃の際に第三者は、図7に示した従来の決済端末の様に、LCDモジュール140の上端側からタッチパネル130を開封することが多い。しかしながら、図8に示す様に、メイン基板27の開口部27cには、FPC基板50が挿通されているため、FPC基板50によって第2の電子部品42が視認し難くなり、第2の電子部品42への攻撃が難しくなる。
また、図2に示す様に、第1の開封検出スイッチ71は、筐体10の第1端部10a側にある保護板20の周縁とメイン基板27との間に設けられる。これにより、決済端末100は、保護板20側からの開封を容易に検出でき、セキュリティを一層向上できる。
さらに図2に示す様に、第2の開封検出スイッチ72は、筐体10の第2端部10bとメイン基板27との間に設けられる。これにより、決済端末100は、下筐体12の開封を容易に検出でき、セキュリティを一層向上できる。
また、第3の電子部品43が、メイン基板27の第1面27aの側において、FPC基板50に実装される。メイン基板27の第1面27aに、高い耐タンパ性を要する第3の電子部品43が配置されるので、悪意のある第三者により保護板20を開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直ぐには第3の電子部品43に到達できない。そのため、決済端末100は、高いレベルでセキュリティを実現できる。特に本実施形態においては、保護部60が、第2の電子部品42と第3の電子部品43も保護するように形成されており、第2の電子部品42と第3の電子部品43とのセキュリティも高いレベルで実現できる。
図6の従来の決済端末では、FPC基板50に接続される第3の電子部品43が、メイン基板27の第2面27bに配置されている。つまり、本実施形態と異なり、第2面27bの側にも保護部60を設ける必要があり、構成が複雑になるとともにコストも増大する。
これに対し、本実施形態の決済端末100は、セキュリティを要する情報を保持する電子部品40(例えば第1の電子部品41、第2の電子部品42、及び第3の電子部品43)のいずれもメイン基板27の第1面27aに配置されている。つまり、決済端末100は、メイン基板27に開口部27cが設けられ、FPC基板50をメイン基板27の裏面(第1面a)に引込むことで、セキュリティを要する保護対象の電子部品40をメイン基板27の片面に集約して配置できる。よって、決済端末100は、1つの保護部60によって保護対象の電子部品40を全て保護可能であり、コストも低減できる。
以上により、本開示には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を例示しているが、これに限定されるものではない。
(項目1)
筐体(筐体10)と、
前記筐体内に配置されたタッチパネル(タッチパネル130)と、
前記筐体内に配置され、前記タッチパネルの背面側に配置されたディスプレイ(LCDモジュール140)と、
前記筐体内に配置され、第1面(第1面27a)及び第2面(第2面27b)を有し、前記第2面が前記ディスプレイに面する第1の基板(メイン基板27)と、
前記第1の基板の前記第1面に配置されたコネクタ(コネクタ30)と、
前記第1の基板の前記第1面に配置され、セキュリティを要する情報を保持する電子部品(電子部品40)と、
前記筐体内に配置され、可撓性を有する第2の基板(FPC基板50)と、を備え、
前記第2の基板は、前記第1面及び前記第2面を貫通するように前記第1の基板に形成された開口部(開口部27c)を通過し、一端が前記タッチパネルおよび前記ディスプレイに接続され、他端が前記コネクタに接続される、
決済端末。
これにより、決済端末は、第1の基板に開口部を設けることにより、第1の基板を筐体に取り付けてから、第2の基板をコネクタに接続できるので、第2の基板について長い余長を確保する必要がなく、第2の基板を短くできる。また、従来の組立の様に、決済端末は、第1の基板を開きながら第2の基板の取付をしなくて済むので、作業者が簡単に組み立てできるようになり、組立容易性を確保することができる。また、第1の基板の第1面、すなわちタッチパネルの側から見た第1の基板の裏面の側に、高い耐タンパ性を要する電子部品が配置される。そのため、決済端末は、悪意のある第三者等により保護板側から開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直ぐには電子部品に到達できないため、高いレベルでセキュリティを実現することができる。
(項目2)
前記第1の基板の前記第1面に、前記電子部品及び前記コネクタを保護する保護部をさらに備える、
項目1に記載の決済端末。
これにより、決済端末は、電子部品及びコネクタのセキュリティを一層向上できる。
(項目3)
前記保護部が、3次元配線形成技術によって形成された回路付きの樹脂筐体である、
項目1又は2に記載の決済端末。
これにより、決済端末は、電子部品及びコネクタのセキュリティを、簡易な構成にて実現できる。
(項目4)
前記電子部品は、前記第1の基板の前記第1面に実装され、前記タッチパネルで入力された情報を保持する第1の電子部品(第1の電子部品41)を含む、
項目1から3のいずれか1項に記載の決済端末。
これにより、第1の基板の第1面、すなわちタッチパネルの側から見た第1の基板の裏面の側に、高い耐タンパ性を要する第1の電子部品が配置される。よって、決済端末は、悪意のある第三者等によりタッチパネルを開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直ぐには第1の電子部品に到達できないため、高いレベルでセキュリティを実現することができる。
(項目5)
前記筐体の第1端部(第1端部10a)が、前記ディスプレイの下端に対応し、
前記電子部品は、決済用カードから読み取られた情報を保持する第2の電子部品(第2の電子部品42)を含み、
前記第2の電子部品は、前記第1の基板の前記開口部よりも前記第1端部側に配置された、
項目1から4のいずれか1項に記載の決済端末。
これにより、決済端末は、決済用カードから読み取られた情報を保持する第2の電子部品のセキュリティも確保できる。また、攻撃の際に第三者は、決済端末のディスプレイの上端側から保護板20を開封することが多い。これに対し、第1の基板の開口部には第2の基板が挿通されているため、第2の基板によって第2の電子部品が視認し難くなり、第2の電子部品への攻撃が難しくなる。
(項目6)
筐体の第1端部が、前記ディスプレイの下端に対応し、
前記第1端部側にある前記タッチパネルの周縁と前記第1の基板との間に設けられた第1の開封検出スイッチ(第1の開封検出スイッチ71)をさらに備える、
項目1から5のいずれか1項に記載の決済端末。
これにより、決済端末は、保護板20の開封を容易に検出でき、セキュリティを一層向上できる。
(項目7)
前記筐体の前記第1端部と反対側に第2端部(第2端部10b)が存在し、
前記筐体の前記第2端部と前記第1の基板との間に設けられた第2の開封検出スイッチ(第2の開封検出スイッチ72)をさらに備える、
項目1から6のいずれか1項に記載の決済端末。
これにより、決済端末は、第1の基板の取り外しを容易に検出でき、セキュリティを一層向上できる。
(項目8)
前記電子部品は、前記タッチパネルで入力された情報を保持する第3の電子部品(第3の電子部品43)を含み、
前記第3の電子部品は、前記第1の基板の前記第1面の側において、前記第2の基板に実装される、
項目1から7のいずれか1項に記載の決済端末。
これにより、第1の基板の第1面に、高い耐タンパ性を要する第3の電子部品が配置される。よって、決済端末は、第三者により保護板側から開封する攻撃にさらされても、当該第三者が直ぐには第3の電子部品に到達できないため、高いレベルでセキュリティを実現することができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、組立の容易性を確保しつつ、セキュリティも実現できる決済端末等に有用である。
10 筐体
11 上筐体
12 下筐体
16s 第1カードスロット
17s 第2カードスロット
20 保護板
25 カメラ
27 メイン基板
27a 第1面
27b 第2面
27c 開口部
30 コネクタ
40 電子部品
41 第1の電子部品
42 第2の電子部品
43 第3の電子部品
50 FPC基板
55 固定用ねじ
60 保護部
70 開封検出スイッチ
71 第1の開封検出スイッチ
72 第2の開封検出スイッチ
81 電源スイッチ
83 スピーカ
84 バックアップ電池
85 ホルダ
86 サブ基板
87 外部コネクタ
100 決済端末
120 NFCアンテナ
130 タッチパネル
140 LCDモジュール

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配置されたタッチパネルと、
    前記筐体内に配置され、前記タッチパネルの背面側に配置されたディスプレイと、
    前記筐体内に配置され、第1面及び第2面を有し、前記第2面が前記ディスプレイに面する第1の基板と、
    前記第1の基板の前記第1面に配置されたコネクタと、
    前記第1の基板の前記第1面に配置され、セキュリティを要する情報を保持する電子部品と、
    前記筐体内に配置され、可撓性を有する第2の基板と、を備え、
    前記第2の基板は、前記第1面及び前記第2面を貫通するように前記第1の基板に形成された開口部を通過し、一端が前記タッチパネルおよび前記ディスプレイに接続され、他端が前記コネクタに接続される、
    決済端末。
  2. 前記第1の基板の前記第1面に、前記電子部品及び前記コネクタを保護する保護部をさらに備える、
    請求項1に記載の決済端末。
  3. 前記保護部が、3次元配線形成技術によって形成された回路付きの樹脂筐体である、
    請求項2に記載の決済端末。
  4. 前記電子部品は、前記第1の基板の前記第1面に実装され、前記セキュリティを要する情報を用いて所定の処理を行う第1の電子部品を含む、
    請求項1に記載の決済端末。
  5. 前記筐体の第1端部が、前記ディスプレイの下端に対応し、
    前記電子部品は、決済用カードから読み取られた情報を保持する第2の電子部品を含み、
    前記第2の電子部品は、前記第1の基板の前記開口部よりも前記第1端部側に配置された、
    請求項1に記載の決済端末。
  6. 前記筐体の第1端部が、前記ディスプレイの下端に対応し、
    前記第1端部側にある前記タッチパネルの周縁と前記第1の基板との間に設けられた第1の開封検出スイッチをさらに備える、
    請求項1に記載の決済端末。
  7. 前記筐体の前記第1端部と反対側に第2端部が存在し、
    前記筐体の前記第2端部と前記第1の基板との間に設けられた第2の開封検出スイッチをさらに備える、
    請求項6に記載の決済端末。
  8. 前記電子部品は、前記タッチパネルで入力された情報を保持する第3の電子部品を含み、
    前記第3の電子部品は、前記第1の基板の前記第1面の側において、前記第2の基板に実装される、
    請求項1に記載の決済端末。
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